- 1二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 21:48:44
- 2二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 21:49:01
ニンゲンが地底世界を去った後、モンスターたちはどう過ごしたのか、という物語を安価で作りたい。
もちろん全部ネタバレ注意。
ただし今回はGルートとNはNでもロードしたらPルートに行けるルート(全員と友達ルート)、
そして、既に通ったルートは除く。
過去スレまとめはこちら。
過去スレ一覧&現在までのエンディングリスト | Writeningアンダイン死亡の追放トリエルエンドから、スパゲッティアンドピースな世界になった1スレ目 https://bbs.animanch.com/board/2864876/ 全員生存のアンダイン裏切られエンドから、ある種の『真実』を知ってし…writening.net【前回までのあらすじ】
ある日、地底にニンゲンがやってきた。
ニンゲンはトリエル、アンダイン、アズゴアを殺し、地上に出た。
地底は生き残ったメタトンの王国になり、大多数のモンスター彼に夢中になり、心酔した。
サンズとパピルスも、マネージャー兼SPとして、彼に支える事になった。
しかし、スノーフルの一部のモンスターや、アズゴアをカルト的に崇めるモンスターたちは、メタトンの洗脳政治に反感を持っている。
王を批評したモンスターは行方不明になるという噂も相まって、地底は統一されながら、時にきな臭いムードも漂っていた。
ある日メタトンは突然ライブを行う事にし、サンズとパピルスもその準備に駆り出される。
ナプスタブルークは昼夜通しのライブチケットを買う事に成功し、いつも以上に浮つく。
そんな中、メタトンは行方不明だったアルフィーと再会し、ボロボロの彼女を家に帰らせることにした。
コンサートとアルフィー帰還のニュースが流れる中、アズゴアカルトが動き出す。
彼らはメタトンの退陣を求め、バガパン含むスタッフを人質に、未だメタトンが来ないホールに立てこもってしまった。
立てこもり事件を目撃した一匹のクモは、たまたま来ていたオワライチョウの親子に助けを求める。
そしてその様子を見ていたフラウィは……
- 3二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 21:49:58
(……アイツらが立てこもり事件を知るまで、もうちょっとかかるな。
ここからマフェットのところまでは、結構かかるし)
フラウィはオワライチョウの親子が走っていくのを見送ると、その身を一度地面に引っ込ませ、今度はホールの機材の隙間から顔を出した。
ホール内は、緊迫していた。無理もない。哀れなバガパンはイカれたカルトに頭を掴まれ、助けるにも助けようがないのだから。
(……あーあ。これだから嫌だね。誰かを愛してるつもりで、誰かを愛してる自分を愛してる奴はさ)
フラウィは王のTシャツを身に纏った連中を見ながら、おえ、と舌を出した。
とっくに愛する気持ちなんて失っている――自分自身も含めて――フラウィにとって、彼らは面倒臭い存在だ。
理念はわかる。しかし、それでも面倒臭い。
己の欲望を大義名分と履き違えてる奴らだ。
でも、とフラウィは思う。
いつのループからこいつらがいたのか知らないけど、こいつらのおおよそモンスターらしからぬ暴力性は、カタルシスに役立つだろう。
そう思い、フラウィは――
「大変だ!!ニンゲンがこっちに来るぞ!!」
誰でもない声を作って張り上げ、ホール中に響かせた。
面倒臭くても、遊べばおもちゃはおもちゃだ。なら、せいぜい楽しく遊ばせてもらおう。
そして、この声を聞いたアズゴアカルトは――
* >>8まであんか ダイスでけっていする。
- 4二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 22:06:54
大慌て
- 5二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 22:08:35
フラウィーの声を信じてしまった
- 6二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 22:11:19
恐怖と怒りに燃える
- 7二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 22:12:13
どういうわけか既視感を覚えつつも集まってきた
- 8二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 22:14:51
- 9二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 22:40:42
- 10二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 22:44:39
このレスは削除されています
- 11二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 23:04:53
- 12二次元好きの匿名さん25/04/20(日) 23:27:26
(とりあえず今日は寝ます)
- 13二次元好きの匿名さん25/04/21(月) 00:43:44
復活ありがとうございます!
正直復活するとは思ってなかった…… - 14二次元好きの匿名さん25/04/21(月) 09:48:56
このレスは削除されています
- 15二次元好きの匿名さん25/04/21(月) 18:18:29
復活おめ
- 16二次元好きの匿名さん25/04/21(月) 22:29:14
「……ニンゲンですって?」
バガパンをひっつかんでいたリーダー格らしきモンスターが、ぴく、と耳を揺らした。
ホールのスタッフたちを監視していたモンスターたちも、思わずざわざわと顔を見合わせる。
やがてリーダーが、手の力を全く緩めないまま、子分の一人に向かって、
「様子を見に行きなさい」
と指示した。すかさず名指しされた子分が、辺りの様子を伺いながら、外へと出て行った。
一方バガパン青年といえば、ニンゲンと聞いて――いっそ逆に凪いでいた。
今でさえ恐ろしい状況なのに、この上ニンゲンなんてきたら、もう――開き直るしかなかった。
――まあ、これで、時間稼ぎにはなるだろう。
フラウィは物陰から見張り役が一人出て行くのを見て、小さく息を吐いた。
別にこいつらが革命を成功させてメタトンをぶっ潰しても、逆にこいつらがぶっ潰されても、フラウィにはどっちでもよかった。
大きなイベントを起こし、そして、終わらせる。ゲームの基本だ。
そして一度終われば、また次の遊びを始める。
あいつらにはせいぜい、「イベント」になってもらうこととしよう――
フラウィはそんなことを考えながら、次に何が起こるのかを見ていた。 - 17二次元好きの匿名さん25/04/21(月) 23:15:48
「――あら」
ホットランドの片隅にあるパティスリー、そこの店主であるマフェットは、珍しい客の姿に、5つの目をスムーズにぱちぱちさせた。
「こんな暑いところに来てくれるなんて嬉しいわぁ。スイーツはいかが?もちろん買ってくれるわよね?」
そこには、いっそ雪だるまみたいに溶けてしまいそうなほど、汗をぼとぼとかいたオワライチョウ親子の姿があった。
「いや、かんにんやでお嬢ちゃん……その前に、こっちの用事聞いてくれんか?」
オワライチョウの父親に言われ、マフェットは冷淡な声で言った。
「冷やかしならお帰りになって?スノーフルの雪みたいに冷たいわ。それともかき氷になってクモのオヤツになる?」
「そんなん言うてる場合ちゃうねんて!ほら、この子!」
見かねたオワライチョウの息子が(文字通り)くちばしを挟んだ。
合図に合わせて頭の上からクモが一匹飛び降りた。
「あら……あなたみやこで暮らすんじゃなかったの?」
マフェットの問いに、クモは跳ねたり回ったりして、何か伝えているようだった。
ややあって、マフェットは困ったように首を傾げた。
「ねえ、あなたたち――」
オワライチョウの親子に向かって、マフェットは問いかけた。
「ホールでテロ、って、何のことかわかる?」
一方その頃……>>22
今日は寝ます。
- 18二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 00:49:36
「あの声はどこかで……?」
アズゴアカルトは先程の声に既視感を抱いていた - 19二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 01:21:30
グリルビーで事態の顛末を見守るいぬのモンスターたち
- 20二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 09:29:43
アズゴアカルトに投降を呼び掛けるメタトン
- 21二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 09:48:04
人質の元にこっそり訪れるサンズ
- 22二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 09:50:02
- 23二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 12:44:01