すみません、この｜あにまん掲示板

「あ…」
コンビニに昼ごはんを透と一緒に買いに行った帰り道、事務所に着く直前に透が急に立ち止まる。
「透、どうした？」
「猫。あそこ」
そう言って透は近くを指さす。彼女が指した先には1匹の白い猫が丸くなって眠っていた。
「おー、本当だ。かわいいな！」
「うん。好きなの？猫」
「まあな」
透はゆっくりと近づいていき、猫にそっと触れる。すると猫は目を覚まし、めんどくさそうな顔をしてするりと透の手から抜け出し路地へと逃げていってしまう。
「あー…」
「行っちゃったな」
「残念」
猫を見送り、俺たちは事務所へ戻る。

「透は飼ったことあるのか？ペット」
ふと気になって、隣で昼ごはんを食べている透に訊ねる。
「ううん。ダメって言うから、お母さん。どうせすぐ飽きるでしょー、って」
「ははっ、そうか。俺も最初はそう言われたっけな」
「？」
「昔実家で猫を飼ってたんだ」
「あー、それで好きなんだ」
俺は当時のことを思い返しながら語る。
「幼稚園の頃に拾った猫でさ、絶対面倒みるから！って頼み込んで飼うのをOKしてもらったよ」
「ふふっ、やるじゃん。プロデューサー」
「ちょうどさっきの猫みたいに真っ白でかわいかったなあ。俺が高校生の時に病気で死んじゃったんだけどさ」
「え…」
「ああ、ごめん。暗い話になっちゃったな」
「……」
透が少し表情を曇らせ黙り込んでしまったので、余計なことを言ってしまったな、と少し後悔する。

>>17 >>19

16二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 22:47:05

「…にゃー」
透は急にそう呟いて俺の体に寄り添ってくる。
「えっ」
「…やば、引かれた？」
「いや、そういうわけじゃないけど…。どうしたんだ？」
「プロデューサーさっき触れなかったじゃん、猫。だから猫。私が」
「ああ、そういうことか。…ありがとうな」
透なりに俺を励ましてくれようとしているのだろう。その気持ちが嬉しかった。
俺は透の頭を優しく撫でる。
「…にゃーにゃー」
すると透は気持ち良さそうに目を細める。
「あははっ、そっくりだよ。うちの猫に」
「ふふっ、やった。にゃー」
本当にそっくりだ。そのかわいらしい表情も、そうやって落ち込んでる時に寄り添って励ましてくれる所も。
「にゃー…」
そうしてさらに甘えてくる透を俺はしばらく撫で続けた。

>>17 >>19

17二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 22:48:52

>>15

>>16

ふふっかわいいじゃん、私

18二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 22:49:34

>>13

しゃー(威嚇)

>>21

19二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 22:50:53

>>15

>>16