- 1二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 21:39:56
「笠松の人たち、凄く元気そうだったな」
「ああ……電話しようとは思っていたが、まさか向こうからかけてくれるとは…」
「皆、オグリの誕生日を祝いたかったということだ」
「そうなんだな……ふふっ、嬉しいな……」
「しかし……なんだか、落ち着かない」
「ん…?」
「たしかに今日は私の誕生日だったが……故郷のみんなも、ファンのみんなも、学園のみんなもあんなに盛大に祝ってくれて…こう、飲み込めないと言うか……」
「……大袈裟だったんじゃないか、と思っているのか?」
「………うん」
「だとしたら、それは違う。そんな事は決してない」
「……そう、なのか?」
「オグリ。……今日お前を祝った全ての人たちは、形は違えど、オグリに救われてきた人たちだ」
「私に、救われた…?」
「そうだ。……故郷の人たちのため、応援してくれるファンのため、共に走ってくれる皆のため……オグリは、今まで誰かのために走ってきた」
「それは…私がやりたかったから……」
「そうだ。オグリが皆のために走るのと同じように……皆もオグリのためにお祝いしたかったんだ。それだけの事を、オグリはしたんだ」
「っ……!」
「今日、ただの義務感でオグリを祝った人は誰もいない。皆、オグリの笑顔が見たかったから…心から祝福したんだ。当然、俺もな」
「トレーナー……」 - 2二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 21:40:26
「……むしろ、これで良かったのかと思うのは俺の方だ」
「えっ……?」
「今日一日で、色々なものを食べたな。街の方でも、学園でも」
「ああ……全部、美味しかった」
「そんな一日の締めが…俺の料理で良かったのか?わざわざ、外泊届まで出して」
「…? それは…」
「俺は、特別料理がうまい訳ではない。勿論、心を込めて作るが……」
「私は……キミの料理だから、最後に食べたいと思ったんだ」
「え?」
「キミの作るご飯は……懐かしくて、優しくて、けれど他のものとは全く違う…特別なものだったから」
「………」
「それに……キミと二人で食べたかったんだ」
「俺と…?」
「ああ……うまく説明できないが……キミが作るご飯を、キミと二人で食べる。そうすると……こう、胸の奥がポカポカして、安心するんだ…」
「オグリ……」
「……いや、その、ポカポカするというのは、胸焼けするという意味ではなくてだな…」
「ふっ…大丈夫だ。理解したよ」
「そ、そうか……なんだか、恥ずかしいな…」
「なら、心を込めて、特別なものを作ろう。……そして、二人で食べて、後は…のんびりしようか」
「そうだな……うん。それが一番良い」 - 3二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 21:54:41
「トレーナー」
「ん?」
「いつも、ありがとう」
「……こちらこそ、ありがとう。そして……おめでとう」
Happy Birthday Oguri Cap!
他のやつはこちらだ!🎉
敬語ハヤトレ概念を流行らせようとした(自作SSまとめ)|あにまん掲示板1ヶ月以上経ったのと「そろそろ立てたら?」という声を頂いたので立ててみた。毎日更新…に見えてたまにサボってるのでゆるーく見守ってほしいhttps://bbs.animanch.com/board/23…bbs.animanch.com - 4二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 22:08:12
良い……
- 5二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 22:23:02
本当にオグリはいいよねぇ
- 6二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 22:23:05
最後はトレーナーと二人で食べるの、良いな…
- 7二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 23:06:41
雰囲気があったけぇ…
- 8二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 23:33:09
素晴らしい…
- 9二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 23:49:46
>> ……いや、その、ポカポカするというのは、胸焼けするという意味ではなくてだな…
かわいい
- 10二次元好きの匿名さん22/03/28(月) 00:02:06
いっぱい幸せになって欲しい
- 11二次元好きの匿名さん22/03/28(月) 00:03:27
日付変わってしまったけど、おめでとうオグリ
- 12二次元好きの匿名さん22/03/28(月) 10:13:39
オグリは愛されなくてはならない
- 13二次元好きの匿名さん22/03/28(月) 21:14:23
アイドルウマ娘がよぉ…