- 1二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 23:06:44
リーニュ・ドロワットが近付き、パートナーを探したり、ダンスの練習をするウマ娘をよく見かけるようになった。シリウスのように男役が映えるウマ娘は特に人気が高く、わざわざトレーナー室の前で待ち伏せして申し込もうとする娘まで現れる程だ。こちらからすれば普通に練習の邪魔だからやめてほしいのだが、言って通じるわけもなく。
「小猫達に懐かれるのは悪くないが、流石に数が多いな」
「むしろお前はよくすり抜けて入ってきたな。窓からか?」
「さあな。アンタが気付いたら答え合わせしてやるよ」
いつの間にか追っかけを撒いてトレーナー室に入ってきていたシリウスは大きなあくびをする。その格好はいつもの制服ではなく、ダンスパーティー用のタキシードだ。
「もう誰かと組んだのか?」
「いや? そう簡単にペアに選んでなんてやらないさ」
「じゃなんでそれ着てるんだよ」
「せっかくの衣装だ。見せるのも一度きりじゃもったいないだろ?」
ようはドロワットの衣装が気に入ったらしい。そういうところは年相応なのだが。
そういえば、ドロワット衣装を自分のトレーナーに見せること自体はそれ程珍しくもないと聞く。特に自分の勝負服を着る機会の少ない、平場メインのウマ娘達は、その代わりにトレーナーに見せびらかすらしい。
「しかしダンスね……まあ、ウイニングライブもあるし、踊れて当然じゃあるんだろうが」
「なんだ、アンタは踊れないのか?」
「踊ったことが無いからな」
社交ダンスとは縁のない人生を送ってきた。ひいては運動もバリバリにやっていたというわけではない。あくまで俺の夢はトレーナーになることで、スポーツ選手になることでも、身体技能で大成することでもなかった。
「教えてやろうか?」
「踊る機会が無いからな。それに、お前に教わったら女の方ばかり出来るようになりそうだ」
「ハハハッ。違いない。私も男役の方ばかりやってるからな。アンタとやる時もそうなるだろうさ」
「だから、もしやるんなら、お前をエスコートできるくらいにはこそ練してくるさ」
「それは楽しみだな」
なんだか、凄い恥ずかしいことを言ったような気がしてシリウスの顔を見ることができなかった。 - 2二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 23:12:19
シリウスの顔が良すぎて我慢できなかった。許せ……
- 3二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 23:13:49
筆が速いな……
- 4二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 23:15:53
- 5二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 23:45:03
良い…
- 6二次元好きの匿名さん22/03/27(日) 23:53:30
シリウスはもちろん面倒見の良いアウトロー系イケメンと言うかトレーナーに対してもスパダリムーブをかますんだけど、トレーナーはそういう見せかけだけの部分じゃなくて、シリウスの芯の部分に惹かれてるからわりとおざなりな対応してほしい。それでも不意打ちのタイミングには対応できずどきっとしてほしい
- 7二次元好きの匿名さん22/03/28(月) 00:22:27
しかしシリウスは実際誰と踊るんだろう。ルドルフはグルーヴとだろうし、まさかチヨちゃん?