俺が本物の先生なんだ!あいつは偽物なんだ! Part3

  • 1待機用のスレ主25/04/22(火) 09:41:16
  • 2待機用のスレ主25/04/22(火) 09:44:08

    Part4ってするの忘れてた……

  • 3二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 09:44:43

    立て直す?
    そのまま行ってもいいと思うよ

  • 4元待機用のスレ主25/04/22(火) 09:46:34

    前スレのレス消費するのもアレですし、ここからPart3ってことにしますか。

  • 5二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 10:02:45

    たておつ

  • 6二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 10:28:00

    カナタちゃん、かわいいというのも格好いいというのも憚られる。
    難儀な状態じゃ。。。

  • 7二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 11:44:42

    一応埋めておくか

  • 8二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 11:44:57

    3

  • 9二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 11:45:12

    2

  • 10二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 11:45:23

    1

  • 11二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 12:21:38

    危なかったな

  • 12二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 17:13:56

    たておつです

  • 13元待機用のスレ主25/04/22(火) 17:46:10

    勝手ながら病み気味なカナタくんちゃんを出力してしまった……

  • 14二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 17:52:01

    このレスは削除されています

  • 15元待機用のスレ主25/04/22(火) 18:16:31

    私服姿なカナタくんちゃんを想像してしまった……
    申し訳ない。

  • 16二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 20:57:33

    >>15

    目がハート…これは一体!?

  • 17二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 21:01:12

    さいこうじゃないか

  • 18二次元好きの匿名さん25/04/22(火) 22:59:57

    正しくオシャレに興味持てるときがくるといいですねぇ

  • 19二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 00:24:00

    うんうん

  • 20二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 07:20:30

    新しい作者の作品待機

  • 21二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 12:20:14

    待機!

  • 22元待機用のスレ主25/04/23(水) 16:01:24

    今になって(前もだけど)余計な事したなぁ……って思ったので半年ROMります…………
    なんで書き手でないのに無駄なカナタくんちゃんを出力したのだろう……
    4にたみやばみ緋色の鳥よ くさはみ ねはみ けをのばせ

  • 23二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 20:44:51

    >>22

    まあまあ書き手もそのうち来るだろうしともに待とう

  • 24二次元好きの匿名さん25/04/23(水) 22:05:19

    俺には待つしか出来んからなぁ

  • 25二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 06:10:44

    まさかssの人このスレ見つけられてないなんてことないよな…?

  • 26二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 12:54:54

    スレ画変わってるしな

  • 27二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 20:19:01

    とにかく待つだけだ

  • 28二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 21:57:51

    待て、しかして希望せよ

  • 29二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 23:27:54

    我々は待つ。いつかssの人が来たらその日まで。

  • 30二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 01:46:53

    保守………このタイミングでいいのか?

  • 31二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 07:18:55

    朝保守

  • 32二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 11:46:21

    >>22

    さらっと収容違反すな

  • 33二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 18:07:33

    たいき

  • 34>>16125/04/25(金) 19:43:01

    見つけた!

  • 35二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 20:02:54

    >>34

    き、貴公!?

  • 36二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 20:05:02

    >>34

    今はただあなたに感謝を…続きを心待ちにしています

  • 37元待機用のスレ主25/04/25(金) 20:33:28

    >>34

    私の無駄な事で何処かへ行ってしまったかと思いました。

    貴方の帰りを待っていました。

    私は書き手になれないのです。貴方様にすべてを委ねます。

    私の発言も気に食わなければ仰ってください。

  • 38二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 00:35:07

    >>34

    登場がライバルのピンチに駆けつける主人公みたい

  • 39二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 08:30:17

    このレスは削除されています

  • 40二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 12:42:40

    >>34

    つ、遂にか⁉︎

  • 41二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 16:52:21

    このレスは削除されています

  • 42二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 23:41:54

    待ってましたよ

  • 43二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 07:26:06

    ほしゅ

  • 44二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 15:24:49

    見つけてくださったか

  • 45二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 18:32:30

    ナイスで〜す

  • 46二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 23:02:48

    よるほ

  • 47二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 07:26:57

    あさほ

  • 48>>16125/04/28(月) 07:37:55

     難しい。そう思った。
    一歩踏み出そうとする気持ちは真実だろう。
    その為に勇気を振り絞っていたのは知っている。
    例えどれだけ歩みがゆっくりであっても、カナタ自身に進む意思があるなら付き合うつもりはある。

    「うぅ……う」

     けれどこの世界に来てから重ねたトラウマが、
    変わり果てたカナタ自身の身体が、それを許さないこともある。

  • 49二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 07:45:42

    来た!

  • 50二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 08:00:33

    このレスは削除されています

  • 51>>16125/04/28(月) 08:15:08

    ―――

     あの日以来、意気消沈した様子で再び部屋にこもりきりになってしまったカナタ。
    別の生徒と会ってみるかと打診してみたけれで反応は芳しくなく、
    ただただ当番の子が帰ってからつらつらと軽く会話をして、一緒に寝る。
    そんな調子で数日が過ぎた。

    ”買い物に行かない?„

     シャーレに居るのは構わないし、当番の生徒が帰ってからだけど
    少しずつこちらの仕事を学んで手伝おうとしてくれてるのもわかる。
    けれど引きこもりっぱなしなのはなによりカナタの為にならない。
    そう思ってある日の朝、そう提案してみた。
    生徒との接触は、今のカナタにとって刺激が強いのかもしれない。
    本人が一歩進む気持ちを持っているのに、身体や心が付いてこない程に。
    ならばどうするか、キヴォトスは確かに多くの学校があり生徒がいる場所だけれど
    生徒しかいない場所ではない。学校に通ってない人達も多く居る。
    そういうキヴォトスの住人と接してみるのはどうだろう? そう思っての提案だった。

    「……先生がそういうなら」

     時計の針の音と窓の外の喧騒だけが満ちる部屋の中。
    長考の末にカナタはそういって頷いた。

  • 52>>16125/04/28(月) 09:02:39

    「おや、どうも先生。そちらの生徒さんは見かけない顔だね」

    「おっ先生。色男だねぇ、そっちの子先生にべったりじゃないか」

    「あー! せんせーデートですかー!?」

     エトセトラエトセトラ。
    私の腕にしがみ付くカナタを連れての外出は思っていた以上に目立つようで、
    それはまぁ色々と話しかけられてしまった。
    細かい事情を説明するわけにもいかず”色々あってシャーレで預かっている生徒„と曖昧な表現に濁したのが
    よくなかったのか変に詮索されてしまった。

    ”ごめん。大丈夫かい?„

     誰かに話しかけられるたびに不安そうな表情でぐっと力を込めてしがみ付いてきたカナタに問う。
    腕に、腰に、触れる柔らかい少女の身体は意識しないようにして何食わぬ顔で。

    「ん……大丈夫、慣れなくちゃ、いけないから……」

     ……正直この返答には驚いた。
    というよりその表情に驚いた、と言った方が正しいかも知れない。
    最初に提案に頷いた時も、シャーレを出る時も、カナタはずっと強張った表情をしていて
    非常に緊張した様子だったのに。今は冷静な様に見える。とはいえ、腕を掴んでいる手は未だ
    私の腕を掴んだまま。どう受け取るべきなのか悩んで”無理はしないようにね„と一言だけ告げた。

  • 53>>16125/04/28(月) 09:50:13

     数店舗ほど冷やかして、うろついて、たどり着いた公園のベンチ。
    2人で最後に寄ったコンビニで買ったホットスナックをかじる。
    口の中に唐揚げのわざとらしい油がじゅわっと広がる
    この不健康な味が堪らないのだけどバレると各方面から怒られるのが困りもの。

    ”身体に悪い程美味しいとはけだし名言だね„
    「はは……太るよ先生」

     クスクスと笑うカナタを見て、心なし安心する。
    全てのきっかけとなったあの事件以来ヴァルキューレの留置所であったり
    それ以降はシャーレに引きこもりがちだったから、
    たかが1時間やそこらとはいえ日光の下で散歩兼買い食いはいい気晴らしになったのだろうか?

    「……でも獣人もロボットも本当にここでは当たり前なんだね」

     最後の唐揚げを口に放り込んで烏龍茶で口の中の油を流す幸福を堪能していると
    そんなことを呟きながら私の肩に寄りかかってくるカナタ。
    瞳を閉じたその表情は柔らかく、落ち着いた様子でつらつらと語る。

    「改めて目の当たりにするとやっぱり不思議だけど、それがここの当たり前。
     ……私の中の常識で言う”普通の人”は先生だけだ」

  • 54二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 09:51:48

    ご帰還だあっ!!!!

  • 55>>16125/04/28(月) 10:22:24

     私は何を言おうとしたのだろう。
    ”カナタも普通に見えるよ„とか、
    ”彼らも私もカナタも、姿は違っても同じだよ„とか、そんな感じの事を言おうとしたはずで。
    けれどそれが実際に口に出ることはなかった。

     ドカーン!!!

     と、擬音で言うならそんな感じの音が鳴り響いた。
    爆音。轟音。銃声と、怒号。
    おおよそキヴォトスにおいての日常ともいえる生徒同士の銃や爆発物を使用した諍い。
    獣人やロボットと同じ当たり前、ここに赴任してきてからとうに慣れ切ったその出来事も
    流石に今は不味いと思った。ようやっと落ち着いた時間を過ごすことができているカナタに
    トラウマの原因を見せつけるわけにはいかないと隣に座っているはずのカナタに目を向けて、困惑した。

    「……これが、当たり前なんだよね」

     いつの間にか立ち上がり爆発が起きた方をじっと見つめる姿は
    私が出会ってから見てきたおどおどと怯えていたカナタとはかけ離れたもので。

    ”カナタ……?„

     困惑のままに口に出た呼びかけ。
    けれどそれに返事はなく、ただただ独り言のようにカナタは続ける。

    「……これが、現実なんだ。これが……」

     ぼんやりとした口調と瞳で、浮かされた様に、訥々と。
    それが嫌に不安定で地に足ついていないように見えたのは、多分気のせいではない。
     

  • 56二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 15:39:14

    現実、それが各々の「当たり前」であるとは限らない
    けれどそれでも、現実はそこにある

  • 57元待機用のスレ主25/04/28(月) 18:24:19

    保守(一応(私の起きる時間以降過ぎるので(ホントはROMっていたい(ネコです。ネコはいます。))))

  • 58>>16125/04/28(月) 18:29:26

    ―――


    「なるほどなるほど……」

     私の言葉を一頻り聞いたのち、
    ミネは顎に手を当てながらそう呟いて思案に入り込んだ。
    まだ一方的に話を聞いてもらっただけだけど、その眉間に刻まれた皺から
    決して良い状況でないことは察することができた。

    「これが現実と幾度も自分に言い聞かせるように呟いて
     翌日から積極的に活動するようになった、と」
    “積極的って言葉をこんなマイナスな使い方したくはなかったけどね„


     積極的に。
    爆発を、銃撃戦を、キヴォトスの日常を真正面から見つめていたあの日の翌日から
    カナタは積極的になった。少しずつ部屋に籠ってる時間は減り表に顔を出すようになり、
    当番の生徒とも会話を交わすようになった。時折軽口を叩くし、笑うようにもなった。

     なるほどそこだけ聞けば喜ばしい変化だろう。
    外の世界から来た私達にとっての非日常。トラウマの原因たる銃弾飛び交う現場を
    正面から見据えて、受け入れて、乗り越えたのだと誰かは言うかもしれない。

  • 59>>16125/04/28(月) 18:29:38

     けれど、私にはどうしてもそうは思えなかった。
    最初の事件の時、カナタは有り合わせで組み上げた銃を掲げて声高に叫んでいた。
    そこには自身の強い主張があり、自分に起きた事態に対する困惑があった。
    ヴァルキューレで話したとき、カナタは自分の身の上と記憶を主張していた。
    そこには私への強い敵意があり、憎しみがあった。
    シッテムの箱を起動できないとわかった時、カナタは失意にまみれながらもまだ冷静だった。
    そこには強い絶望があり、激しい諦観があった。

     生徒と対話することを決めた時には決意と勇気が、
    外に買い物に出かけると決めた時には希望と願いが。
    生きた人間の色が、そこには常にあった。

     今のカナタにはそれを感じられない、
    いつぞやの夜に私に迫ってきた時に感じた虚無。
    それを今のカナタから感じる。
    笑っている、話している、冗談を言えばクスクスと笑って見せる。
    けれどその瞳と表情はどこか空虚で、伽藍洞。

  • 60>>16125/04/28(月) 19:03:17

    「シミュレーテッド・リアリティ」

     しばしの無言の思考時間を置いて徐にミネはそういった。
    救護騎士団の清潔で洗練された部屋の中その言葉は声量以上に響いて聞こえる。

    「先生は物事が上手くいきすぎた場面で”まるで漫画のように都合がいい„と思ったことはありませんか?
     あるいは感動的な再会や恋愛などを見てドラマチックだ、と感じたことは?」
    “あるかないかで言えば、あるね„

     脚本があるみたいだ、とまではいかなくても
    それこそキヴォトスに赴任したばかりのころ『まるでアニメやゲームのような世界だ』と感じた事はある。

    「言ってしまえばその究極系の精神病。
     この世界は作り物で自分はその登場人物の一人に過ぎない、という仮説を真実と思い込んでしまう病です。
     直接会って診断してみないことには断言はしませんが、そのカナタさんはこの世界を、
     自分自身を創作物であると本気で認識している可能性があります」

     この世界を、自分自身を創り物と認識している。
    それはカナタが最初に言っていた『この世界はゲームで、自分はプレイヤーであり先生であった』という主張を
    否が応でも想起させる。

    “まるで胡蝶の夢だね„
    「現実を現実と認識できなくなるという点では似たような物です。
     ……いま、カナタさんはどこにいますか?」

     真剣な表情で問うミネに『今はシャーレにいるはずだ』
    と返すや否やミネは静かに告げる。

    「今すぐ戻ってください先生。シミュレーテッド・リアリティは、死に至る病です」

  • 61二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 19:12:44

    わァ…あ…カナタくんちゃん…

  • 62>>16125/04/28(月) 20:20:54

    ここまで投稿する間に2回書いた文章がぶっ飛んだので今日は寝ます
    このスレ気づくの遅れて申し訳ないです
    気付いてから投下するまでも遅れて申し訳ないです

  • 63二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 21:58:09

    更新お疲れ様です。
    気づいて、戻ってきてもらえて本当にうれしい。

  • 64二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 22:55:56

    「ログアウト」を試みる前にどうにかしないとな…

  • 65二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 23:59:45

    夢(ゲーム)と現実(目の前のキヴォトス)の境目がわかんなくなっちゃったのか…

  • 66二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 07:34:18

    保守

  • 67二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 11:50:19

    ログアウトしようとするとしたらどんな感じになるのかな、自分を傷つける方面かな…

  • 68二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 16:39:44

    >>67

    シンプルに縄じゃないかな

  • 69二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 17:17:50

    >>67

    飛び降りとか?

  • 70二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 21:16:08

    やめないか!先生を信じるんだ

  • 71二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 22:18:48

    カナタが曖昧になると先生は劣情を抱く構図になってるような気がする
    何者でもない状態のカナタが先生の理性フィルターを貫通するような…

  • 72二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 01:58:16

    リアルでないなら、そこは果たして「無価値」なのか
    いや、そんなことはないはずだ

  • 73二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 05:52:29

    まち

  • 74二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 15:24:37

    保守

  • 75二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 18:21:59

    カナタくん遂に精神病か…こっから先生に救ってもらえるかな?

  • 76二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 20:51:59

    >>75

    信じるしかない

  • 77>>16125/04/30(水) 21:10:19

    ―――

     ありとあらゆる事象を現実と思えない、現実感を覚えない。
    なるほど銃撃戦も爆発も他人事として見られるわけである。
    あの日カナタは映画のワンシーンを見る様にあの場面を眺めていたのだろう、
    どれだけリアルに見えても、どれほど非日常であっても、画面越しに見ていればそれはただの絵空事。
    VRと立体音響でどれほど迫真の銃撃戦であれど、それで真に恐怖し涙する人間がどれほどいるだろうか?
    カナタにとってのキヴォトス、そして自身に起きた不可思議極まる事象。
    それを鑑みれば至ってもおかしくはない結論。

     死に至る病。ミネの言わんとすることは容易く理解できる。
    眼前を飛び交う銃弾も映画と同等にしか感じられないなら、
    そこに危機感も命の危険も感じられないだろう。
    自分の身の回りに起こる全てに対して鈍感になり、ストッパーがかからない。
    その行き着く先は――考えたくもない結末だ。

    ”カナタ!„

     いつも使っている執務室に戻り名前を呼ぶ。
    全速力で戻ってきた為上がった息も汗で張り付いた前髪も今は気にならない
    私が気にするのはたった一つ、カナタの安否のみだ。

  • 78>>16125/04/30(水) 21:10:47

    ”カナタ! ……カナタ!?„

     執務室を見て回り、ここしばらく共に床を共にした仮眠室を見て
    半ばカナタの私室となってる部屋の戸を乱暴にあけて、
    けれどその姿は終ぞ見つけられなかった。

     どこだ? どこにいる? カナタが行く可能性のある場所は?
    思考がぐるぐると回って、けれどでる結論はわからないの一言。
    出会ってからずっとカナタはここに居た。
    外に出る時はいつも私と一緒だった。

    『死に至る病です』

     ミネの言葉が幾度も脳裏で反芻する。
    不安定なのはわかっていた、その瞳の奥に虚無を見出していた、
    にも拘わらず一人シャーレに置いていってしまった。

    『私のミスでした』

     いつかどこかで聞いた言葉が頭の片隅に過る。
    間違いなくこれは私のミスだった。

  • 79>>16125/04/30(水) 21:17:22

    ”……っ!„

     シャーレがあるこのビル、ここから出ずにカナタの思う所の架空の物語にピリオドを打つ方法。
    そこに一縷の望みを駆けて思い付いたままに階段を駆け上った。
    心臓が張り裂けんばかりに拍動を繰り返す。
    息は上がり喉が鳴る。汗が全身の毛穴から噴き出て足の筋肉が限界を伝えて来る。

     ――知ったことか。
    目の前で生徒の命を取りこぼすくらいならいくらでも限界なんて無視してやる。

    「あぁ……やっぱり来るんだね先生は。本当に都合がいいタイミングで」

     そうして駆けあがった最上位。

    「流石主人公だ」

     屋上の淵に腰かけながらカナタは胡乱な目でそういった。

  • 80二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 00:25:05

    落ち着け!かなた!

  • 81二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 03:58:09

    思ったよりカナタの症状が深刻だった

  • 82二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 06:51:39

    自分が主人公じゃないの、自分の人生なんじゃなくて他の人の物語にいる感あって好き

  • 83二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 16:25:18

    先生を主人公だと思ってるなら助けられて見せ場を作ってあげるみたいなことはないかな?あったとしても病気はなおってないしなかったとしたら即刻バッドエンドなの…

  • 84二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 21:24:54

    カナタちゃんの喋り方があの…その…怯えてる感じからなんか、その全部知ってるかのような感じになって、すごくいいと思います!

  • 85二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 22:29:49

    おれはしょうきだ(自称)

  • 86二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 23:24:28

    自分がある意味「庇護」対象のうちに入っていると思っているなら、そりゃ「先生」は確定で来るよな。
    ・・・じゃあ庇護対象である自分は何だ?

  • 87二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 05:55:59

    守る

  • 88二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 14:16:20

    カナタは自分を見つけることができるのかな

  • 89二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 14:25:35

    真っ先にアイデンティティが崩壊してからのシュミレーテッド・リアリティって治せるもんなんかなぁ

  • 90二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 14:31:07

    もうすでに目がイっちゃってるんだろうなどこも見てない光すら見てないそんな目

  • 91二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 19:00:03

    光は何処や

  • 92二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 00:12:48

    光あれ

  • 93二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 08:52:32

  • 94二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 09:52:16

    このレスは削除されています

  • 95二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 15:34:54

    このレスは削除されています

  • 96二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 20:49:53

    今のカナタくん、素直に止められてくれますかね

  • 97二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 00:16:44

    保守

  • 98二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 07:40:45

    朝保守

  • 99二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 13:11:35

    せんせぇ…頑張ってくれ

  • 100二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 20:10:49

    先生ならなんとかしてくれる。

  • 101二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 21:04:59

    先生ならなんとかできるって自信はあるんだが確固たる根拠がないんよな…

  • 102二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 00:15:36

    うーむ

  • 103二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 07:27:42

    これといった治療法は無さそうだな

  • 104二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 13:33:02

    う〜ん…自分の事を生徒だと思ってるなら多分守られるんだろうな…守られるだけで治らない可能性はあるかもしれんが

  • 105元待機用のスレ主25/05/05(月) 18:01:43

    「流石主人公だ」って言ってる……
    自分で逃げるように、現実を理解しようとできてなさそうだが、どうなることやら……

    強く生きてほしい。

  • 106二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 22:56:08

    どうかハッピーエンドを

  • 107二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 07:02:39

    保守

  • 108二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 12:32:08

    昼保守

  • 109二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 20:22:06

    夜保守

  • 110二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 23:35:02

    保守

  • 111二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 07:10:30

    朝の保守

  • 112二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 12:29:20

    保守

  • 113>>16125/05/07(水) 19:02:33

     びゅうと吹いた風が私とカナタの髪を靡かせる。
    雲は厚く空は淀んでいて今にも一雨来そうな模様で、
    湿度を含んだ空気はひんやりとした冷たさを肌に与えて来る。

    “そんなところにいたら、危ないよカナタ„

    「……危ない、ねぇ?」

     ぎぃ。とこれ見よがしに身体を揺らしてフェンスが軋む。
    ぼんやりとした瞳でチラとカナタが下を眺めると同時に、
    どこか遠くから銃声が聞こえた。

    「危ないことなんて、なにもないよ。『すべてこの世は 事もなし』ってね」

     脚を交互にぱたぱたと揺らすその仕草はどこか子供っぽくて、
    どこか牧歌的で、けれどどうにも不穏で剣呑で。
    私は階段を駆け上った時にかいた物とは別の嫌な汗が背中を伝うのを感じた。

  • 114>>16125/05/07(水) 19:19:06

    ”とりあえず、こっちにおいでカナタ„

     刺激をしないように言葉を選ぶ。
    今にも目の前から消えそうな儚さが、カナタにはあった。
    脳裏には常にミネの言葉がリフレインしていて、
    万が一の可能性を否が応でも意識させて来る。

    「先生はシミュレーション仮説って知ってる?」

     けれどカナタはふいと顔を逸らして、こちらに背中を向けてそう呟く。
    奇しくもそれはミネが口にしていたのと似た言葉だった。

    「ニック……ニックなんだっけ? ボトムズ? みたいな哲学者が提唱した仮説、
     マトリックスって映画でさ、ネロが過ごしてきた世界はニセモノで、
     架空で、電脳世界で。ネロの肉体は”電池„として畑で眠り続けていた。
     あんな風に自分の世界が、シミュレーション上の物だって仮説」

     まるで独り言のように小さなか細い声で紡がれる台詞、
    うつらうつらと微睡みながら口にするうわ言のようなそれ。

    ”それについては結論がでていた筈だよ„
    「シミュレーション不可能な科学的現象の観測によって?
     それは外側と内側の技術格差の一言でひっくり返されなかったっけ?」
    ”それは言ったもの勝ちみたいなものじゃないかな?
     結局のところ証明する方法は――„

    「ある」

     びゅうと一際強い風が吹いた。
    雲はますます黒く厚くなって、ついに堪えきれずに頬に一粒の水滴が触れた。

  • 115>>16125/05/07(水) 19:54:06

     確信的な、核心的な言葉。
    ぐるぐると思考が回る。
    カナタの身に起きたこと、この世界の外側に居たというカナタ。
    ある日突然『ゲーム』と認識していた世界に転がり込んで、
    自分の身体は大きく変わり、性別まで入れ替わり
    目にしたのは銃弾飛び交うキヴォトスの性質。
    恐怖、不安、困惑、動揺、焦燥、混乱、孤立、絶望。
    ありとあらゆる負の感情が襲い掛かり、その心を大きく削り取った。
    自分の精神を守るために、心の安定を求めた結果辿り着いた結論。

    「こんなのは、全部偽物なんだ」

     私の思考とハモるかのようにカナタは言う。
    考えろ。考えろ。現状で打つべき一手はなんだ?
    最大の労力を払い、最善の選択を選び、最善の結果を残せ。
    それが私の”役割„なのだから――。

    「なにを考えてるか当てようか先生。
     プレナパテスのあれを使って私を元の世界に戻せないかって思ってるでしょ?」
    ”っ……!„

     思考が止まる。・・・・・
    そうだ、カナタはそうだった。
    凡そ私がキヴォトスに来てから経験したこと、
    その全てを知っている。ならばその可能性に至らない筈がなかった。

  • 116>>16125/05/07(水) 19:54:33

    「あれはさ、色彩含め色んな事が重なって起きたイレギュラーで、
     多分もう一度起こすなんて無理だよね。仮にできたとしても、
     同じ世界の別の可能性であったアレとは違う。この世界を外から見てた
     全く別の世界に繋げるのかって問題もある」

    ”カナタ……議論はあとにしよう、とりあえずこっちに„

     顔に出すな。バレるな。
    私の内心の全てを、一切を、隠しきれ。
    いつものように余裕を持て、頼れる大人たれ。
    そう念じて一歩近づく、カナタこちらを見向きもしない。

    ”カナタ、雨も降ってきたし。冷えるから中に入ろう、ココアでも飲んで一息吐こう„

     もう一歩。
    優しい声色を心掛けて、いつも通りに。

    ”ね、カナタ„



    「……さっきからカナタカナタって……誰だよそいつ」

    ”カナタ?„

    「それは俺の名前じゃねぇ!!!!!」

     全身に針が刺さった気がした。
    それほど鋭い言葉だった。

  • 117二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 20:00:03

    思い出したのか!?

  • 118>>16125/05/07(水) 20:27:06

     怒号。と呼ぶにふさわしい物だ。
    やっとこちらを向いて怒鳴りつけるその顔には、瞳には、
    久しぶりにみる『色』があった。

    「俺は……! 俺は……っ!」

     けれどそれも一瞬、みるみる内にカナタの勢いは萎んでいく。
    見ていて辛くなる程悲痛な表情に、思わず届きもしないのに手を伸ばそうとしてしまう。

    「……俺は誰なんだろうな、先生。
     毎日、起きて洗面台に向かって鏡を見るたびにこの顔が映るんだ。
     先生と外に出ても、他の生徒と話しても誰もが私をカナタとして、
     生徒として扱うんだ。それが当たり前みたいに、他の可能性なんてないかのように」

     なにも返せず、ただ黙っている事しかできなかった。
    そんな私を一瞥してカナタは続ける。

    「風呂入るたびに、トイレ行くたびに、
     今の自分は10代の女だって見せつけられる。
     毎日、毎日、毎日毎日毎日。
     でもそれに違和感を抱けない自分が居るんだ。
     他の生徒と話して居る時、寝て起きた時、飯食ってる時、意識してないと私が俺だってことを忘れそうになる」

    ”……カナタ„

  • 119>>16125/05/07(水) 20:33:50

    「わかるかい? 友達の顔も親の顔も、どんどん薄れていくんだ。
     俺だった自分の輪郭が消えて行って、幼い頃の思い出もついこの間の事だったはずの記憶も、
     必死に意識しなきゃ消えてしまいそうになってるんだ。
     俺が私になったあの日以降の記憶だけが鮮明で、
     まるで最初から私は私として産まれてきたんじゃないかと、
     私が現実だと思ってたものはただのリアルな夢だったんじゃないかって、
     全部全部塗りつぶされそうになるんだ……」

     気づけばカナタの瞳からは一杯の水が溢れていた。
    雨は、段々と強くなっていく。空気はさらに冷え、互いの口から洩れる吐息は白く淡く漂っていた。

    「そんなはずないって思っても、いくら否定しようとしても、ダメだ。
     もう親の顔すら思い出せないんだよ、先生」

     唾棄するように言い捨てる。
    その姿が痛々しくて、見てられなくて。
    加速していく雨の中無言で歩み寄る。

  • 120二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 20:34:30

    このレスは削除されています

  • 121>>16125/05/07(水) 21:09:34

    「先生。私が誘った時手を出してくれなかったのはなんで?」

     あと一歩のところでそう聞かれ、思わず立ち止まる。

    ”それは……„

    「なんでか当てて見せようか?
     いま先生が私を心配してるのも、
     あの日から親身になって私の世話をしてくれているのも、
     結局のところ対等だと、私の境遇を信じたと言っても、
     理解者ぶっていても」

     ギリギリの淵に立って、カナタは謡う。

    「私の事を生徒として見ていたからでしょう?」

     トン、とカナタが飛んで。
    伸ばした手が空を切って。
    そして、そして―――

    「流石、先生って役割を与えられたキャラクターだ」







     世界に赤が広がった。

  • 122二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 21:14:28

    カナタは起爆装置だった…ってコト!?

  • 123二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 21:20:15

    本当にログアウトしてしまったのか…

  • 124二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 00:18:19

    保守

  • 125二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 01:17:23

    おっとぉ、、、

  • 126q1025/05/08(木) 05:35:59

  • 127二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 05:49:46

    ワンチャンダイブしてしまったのか

  • 128>>16125/05/08(木) 06:25:05

     赤、紅、朱。
    空が、いつか見た色に変わる。
    この世界が、キヴォトスが。異物を見つけてざわめいた。

     キン。と何か硬いものが別の硬いものにぶつかる音がすぐ近くでした。
    キキキン。とさらにいくつもの塊がぶつかる音がそれに続いて、
    すぐに音のうねりとなって私の背後から流れる様にカナタが飛んで、落ちていった方へ
    後を追うように向かっていく。

    “この宝石は……„

     カナタが抱えていたもの。あの子にとって唯一自分自身を自分自身と定義できる
    異世界から持ち込んだ青く輝く宝石。電子化してシッテムの箱に格納していたそれがいま、
    大河の様にカナタに向かって流れていく。

     何千何万、何十万の宝石の青い濁流と淀んだ赤い空の景色は
    どこか絵画の様で、あまりにも美しく。そして終わっていた。

  • 129q1025/05/08(木) 12:00:19

  • 130q1025/05/08(木) 18:43:25

    習授業部

  • 131元待機用のスレ主25/05/08(木) 18:52:29

    保守……には早いか?

  • 132二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 21:29:33

    落とすよりはいいと思う

  • 133q1025/05/08(木) 21:43:51

    あーこの作品を映像化してみたいなぁ
    ただ、そんな技術なんてあるわけ無いんだよなぁ

  • 134二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 22:04:34

    青輝石が集まったら何が起こる?そうだねガチャだね

  • 135二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 22:07:06

    >>134

    アロナが青封筒叩きつけてくるのか

  • 136二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 04:38:55

    朝保守

  • 137q1025/05/09(金) 09:01:04

  • 138二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 12:17:50

    カナタくんちゃんの正体が、もしプレイヤーやプレイヤーの分身キャラではなくて、単なる運営の抽選︎︎報酬で、砕くと一人当たり数万青輝石貰えるとかだったら良い曇らせになりそう

  • 139q1025/05/09(金) 12:33:15

    曇らせってレベルじゃねぇだろ
    自分の存在意義を知ったら、絶対に4ぬぞそれ

  • 140q1025/05/09(金) 15:58:16

  • 141二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 17:58:07

    >>139

    まだ[曇るで済む?]のは先生や他関係者で、カナタくんは良くてテラー化、他はうん...

  • 142二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 18:12:37

    今までカナタくんの唯一と言っていいほどの自分自身を定義する物だった青輝石が、カナタくんの呪縛となってくれると良いな!

  • 143q1025/05/09(金) 20:47:22

    曇らせの変態もいます

  • 144二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 22:56:43

    >>143

    なんでずっと名前欄に入力してるの? なんのアピール?

  • 145二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 23:10:16

    コメ書き込むスレはここが初でね
    そういえば匿名掲示板だったなここ
    あにまん特有のルールとかは知らんのや。すまそ

  • 146二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 02:37:25

    保守

  • 147二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 09:28:54

    ほしゅぅ

  • 148二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 12:47:06

  • 149二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 17:35:53

  • 150二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 20:47:52

    そういや前世の記憶が薄れていくことに恐怖してランボー状態になる話を考えたことがあったな…

  • 151二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 22:11:01

    保守

  • 152元待機用のスレ主25/05/11(日) 01:41:58

    >>144

    私としては、そも、私自身が恥なので、名前あっても良いと思います。

    だって、書き手でも無いのに勝手にカナタくんちゃんを出力した人間ですよ?

    名前一つに私は何か言いたくありません。

  • 153二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 04:55:31

  • 154二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 09:38:16

    シノ

  • 155>>16125/05/11(日) 11:30:17

    じゃあ俺も画像ぶち込もう。

    廃墟で発見された直後のカナタのイメージ。

  • 156二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 12:17:57

    ハンドガンなのいいねぇー

  • 157>>16125/05/11(日) 12:55:51

    シャーレに保護された直後の警戒心と不安で苛まれてるカナタ

  • 158>>16125/05/11(日) 12:56:28

    先生以外と接せず引きこもってた頃のカナタ

  • 159二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 12:58:30

    このレスは削除されています

  • 160二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 16:53:46

    あのー、なんかカナタくんちゃんのおπがだんだんブラボーなことになってません?

  • 161二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 20:57:17

    この絵は身長がそこそこあるように見えるな

  • 162二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 21:35:23

    保守

  • 163>>16125/05/11(日) 23:08:12

    小柄にしようとすると色々と引っかかるんだ

  • 164二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 02:58:16

    保守

  • 165二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 07:12:04

    朝保守

  • 166二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 12:09:32

    保守

  • 167二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 19:00:49

    保守

  • 168二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 21:02:34

    保守

  • 169二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 23:57:40

    保守

  • 170二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 06:46:45

    なかなか来ないなぁ…気長に待ちましょうかね…

  • 171二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 12:18:40

  • 172二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 17:44:08

    私待つわ、いつまでも待つわ

  • 173二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 22:22:16

    保守

  • 174>>16125/05/13(火) 22:53:59

    >>128

     彼の者はこの世界を偽りと断じた。


     この世界は仮初と認識し、架空と扱った。


     けれど自身こそが偽りとも思っていた。


     偽りの名、偽りの姿、偽りの経歴、偽りの記憶。


     偽りの存在が世界を偽りだと嘯く。


     偽りの重なり、偽りの重複。


     偽りは偽りのまま他者に認識され、存在は広がる。


     偽りが偽りのまま『そういう存在』として現れる。


     噂話がやがて怪異となる、その現象を貴方は知っているはず。


     生徒足るもの誰もが神秘を持つことを貴方は知っているはず。


     彼方より現れた彼の者がその身に与えられた神秘。


     その名も『ポール・バニヤン』


     法螺話より現れ出ずる、大地を鳴らす巨人。


    「さぁ、先生。貴方はどう対応するのか……」

  • 175二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 23:24:24

    ライブラリーオブロアのトリガー引いちゃった!

  • 176二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 00:42:19

    ポール・バニヤンだったから心が乾き続けてたのかな

  • 177二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 04:24:44

    アメリカ版だいだらぼっちにしてフロンティアスピリットの化身であるポールバニヤンか。
    本来は笑い話から生まれたはずの伝承がどんな風に作用するのやら。

  • 178二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 09:47:44

    保守

  • 179二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 17:14:33

  • 180二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 23:10:00

    保守

  • 181二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 04:14:54

    保守

  • 182二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 12:00:16

    保守

  • 183二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 20:19:06

    保守

  • 184>>16125/05/15(木) 21:00:54

    ―――

    “カナタ!„

     カナタ自身が自分の名前ではないと否定して尚、
    それ以外に呼ぶ術を持たない私は咄嗟にそう呼んで宝石が流れ堕ちる先へ走った。
    軽やかに、自然に、当たり前のように地を蹴り宙を舞いそして姿を消した屋上の淵。

    ”先生危ない!„

     アロナの声が聞こえるが早いか、何かが飛んできてそしてアロナの力で弾かれる。
    ガンッ! と甲高い音がして弾け飛んだそれを目で追えば見えたのは大きな斧。
    銃を、銃声を、弾丸を、銃撃戦を、目にしない日はないキヴォトスではあるが
    調理や医療の場以外で見ることはない刃物。もう一つの純然たる暴の形。
    それが真っすぐに私の首に向かって飛んできていた。
    恐らくアロナが防いでくれなければその刃は私の首を刎ね飛ばしていたであろう斧。

  • 185>>16125/05/15(木) 21:10:21

    “先生。防げてあと2回です„

     プラナの冷静な声がそう忠告する。
    「わかった」と一言だけ返して先程より慎重に下を覗いた。
    遠い遠い遥か下、カナタが落ちていった先。
    見えたのは血だまりでも無残な死体でもなかった。

    ”あれは一体……„

     まず目についたのは青い獣。
    一目見てわかる巨大な、見たこともない大きな青い獣。
    そしてその傍に佇む赤い髪をした少女―――恐らく、少女と言っていいだろう―――そんな姿をした存在。
    身の丈何メートルあるかはわからない。けれど体躯が尋常でないことは確かな少女。

     最初に浮かんだのはホシノだった。
    あの日あの時、ホシノが『反転』したあの姿。
    けれどホシノはあくまでホシノだった。あんな風に変態はしなかった。
    一体アレはなんだ? テラーでもなく、いつぞやのペロロジラとも違う。

    「―――」

     混乱する私を他所に、青い獣を連れた赤い少女は片手に巨大な斧を携え歩き去った。
    残ったのは、赤い空と静寂。

  • 186二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 21:13:39

    見るも恐ろしい怪物か

  • 187二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 22:16:11

    おもしれー

  • 188二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 07:26:30

    朝保守

  • 189二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 15:57:49

    保守

  • 190二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 23:42:21

    寝前保

  • 191二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 08:58:18

    朝保守と次スレ待機

  • 192二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 09:43:08

    記憶だけ持ったコピーだったか…なんか救われないな

    先生なんとかしてくれぇ

オススメ

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