- 1 ◇過去ログ25/04/24(木) 00:14:26
- 2 ◇過去ログ25/04/24(木) 00:15:41
前スレ
ここだけダンジョンがある世界の掲示板 第6046層|あにまん掲示板テンプレは下(>>2)に…bbs.animanch.com設定スレ
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ダンジョンマスター専用掲示板 その72|あにまん掲示板エラーの危険性があるためテンプレは2レス目bbs.animanch.com・次スレは>>185さん
・スレ立ては「その他話題」、画像は「いらすとや」のイラストを使用
・「このダンジョン一緒に攻略しようぜ!」など、特定メンバーでやりたい遊びはダンジョン攻略スレで進行
・ダンジョン攻略の他に、集まってするイベントはイベントスレで進行
・画像の貼り付けは原則禁止
・あくまで掲示板、直接名前を出すのは避ける
・プロレス系ロールは喧嘩にならないよう気をつける
・スレチの話題は禁止
・メタ会話は()or(※)で囲もう
・本スレ、関連スレ以外へのコテハン・話題を持ち込むのは原則禁止
>ルールは上記を守るだけ
>熟練者に成るもよし 初心者に成るもよしダンジョン関係に成るのもok trpgのキャラに成りきるのもokです!
>気軽に誰でも書き込んでくださいね!
※現在複数のリンクをレスに書き込むとエラーが出るため、スレ画乗っ取り防止の為にテンプレはにお願いします
- 3かさね25/04/24(木) 00:27:04
- 4表我術師25/04/24(木) 00:28:01
立て乙だ
あれ……うーん、どこかで……
>>前198
(※かなり明確に何かに思い至った模様!さて……個人的主義として地図に関しては完全に方向性決めちゃいそうな情報はなるべく出したくないのでちょうど良いポイント探すぞ〜〜〜)
- 5 ◇過去ログ25/04/24(木) 00:28:04
◇
【ぱちりと、老翁が目を覚ます】
【薄暗く静まり返った朝の平屋。燃え尽きた炭が発する僅かな熱と符型防寒術式が、小屋の外──あたり一面の雪景色から来る寒気を防いでいた】
【必要な睡眠/休息を終えた老侍の肉体が自然と意識を覚醒させる】
【半身を起こして隣を見れば、囲炉裏の傍であぐらをかいて寝落ちた小娘が居たが、】
「…グー……グー……」
【……良くもまぁ、美しい玉泡を作る】
【見事な寝息と鼻ちょうちんだと思わず関心した。しかし人を健康にするだと言いながら、己は身体に悪い寝方を致すのは如何なものなのか】
【致し方なく木綿の半纏を掛けてやる】
【どうにも目が覚め、二度寝る気はせぬ。妙な心持ちがじんわりと広がり、燻る炭火のような熱を感じていた】
【……そういえば、こやつより早く起きたのは初めてか】
【ここ数日老翁が世話になっている娘は、いつも老翁より早く目覚めて朝餉等の支度を整えていた】
【今日は単に、老翁が”より”早く起きただけの事であり、少女はここ数日同じ時間に同じ様相で目を覚ましているので、この後も決まった時間に決まった目覚めを見せ、朝の支度をするつもりだったろう】
【昔の──まだ老翁の髪に黒の色が多かった齢ならば、起きて早々に鍛錬を初めて居た所だが、一匹狼のような気性をした老翁の、世話になりっぱなしだという事実に対する”反骨心”のようなものがいつかの習慣を繰り返すことを止めた】
【……ここまで快復したのだと見せてやる為に、今朝は己が用意してやるとしよう】
【そうだ。それが良い】
【気持ちは軽く、身も軽い。普段ならばやらぬことをするのはそのせいだろう】
【巌のように重くなっていたはずの腰を易々と上げ、暫くぶりに熱が冷めている土間に老翁は向かった】
◇ - 6劇団パラノイア◆tm7Yjj4q2A25/04/24(木) 00:28:06
(※スレ立てお疲れ様です)
リ「実際劇や本はたくさん見させてもらったけど本当に冒険した人の話ってのも興味あるからな〜…へへへっ、楽しみ!」
団「君結構何でも楽しむタイプだよね…子供の素直な感性ってやつなのかなあ…羨ましいなあ…」 - 7稀血と目玉25/04/24(木) 00:28:13
立て乙ー
『立て乙だ。殲魔も色々いるが、殊の外狂信的な連中が集まっているようだな』
近寄りたくないけどこのままほっといたら全員潰しあって白い木材の件が迷宮入りしそうだよね - 8二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 00:28:24
- 9二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 00:29:37
ヒュー!ひさしぶりの千剣后と翁殿だ!
- 10虎哮の風雷坊◆XNo15D5CeQQD25/04/24(木) 00:29:44
クワバラクワバラ…タテオツ
情報錯綜とな?
長らく一人旅を続けてきて人伝口伝の情報を過信するべきではないとは学んだ
悪意がなくとも伝えられる過程にて部分が欠落していくことはよくある - 11二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 00:29:50
殲魔とグロワールと朝食を作るお爺ちゃんが同時に流れるスレ
- 12二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 00:30:13
- 13かさね25/04/24(木) 00:30:48
ある意味情報が錯綜しておりますわね……
- 14二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 00:30:57
狼殿って料理出来る系男子だったんだ……
- 15表我術師25/04/24(木) 00:31:03
- 16稀血と目玉25/04/24(木) 00:31:06
- 17〈不死身の黒百合〉25/04/24(木) 00:31:25
- 18二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 00:32:14
- 19稀血と目玉25/04/24(木) 00:32:39
- 20サクヤ◆iX0nFh5lDw25/04/24(木) 00:32:56
タテオツだよ
>>前190
らしいんだけど、どうかな
「……全体をロッカフォール地方の建築様式で統一していながら、態々雨樋の魚の装飾だけマルディソン地方のものを用いている、となれば……
そこには特別な意味──例えば建て主の拘りなどが介在するものでしょうが……」
「……マルディソンと言えば、"流れ往くロカフォロガス"の出身地ですね
エルフの彫刻師である彼ですが、長い時を生きて各地を流離い歩き、行く先々で幾つもの建築を手がけたと言われています
基本的には時流や土地柄に合わせる彼ですが、それらは共通して何処かに"マルディソンの魚"の意匠があしらわれているのだとか……」
- 21二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 00:32:57
「やあ。やあ。立て乙、だったね」
「尾ヒレが付いて、背ビレが生えて、所によっては足まで出来て。人から人へと伝わるものは、時に面白いことになる」
「うん。うん。そういうネタで書かれた作品もあった気もするね」
>>前スレ174
(※お疲れ様でしたー!)
>>前スレ175
「ははは。成程ね、誰の手も借りずに自分の手で成し遂げたい……と」
「その心境は私も理解できるところではある。まあ、私が分からずとも誰かが分かるだろうね」
「尤も、それで『他者の肉体』を使おうというのは……うん。うん。些か本末転倒というか、何というか」
「……私としては、人工の身体も良い物だよ、と教示したいところだけれど。まあ、後の祭りかな」
【人形は肩をすくめて見せる】
- 22かさね25/04/24(木) 00:33:24
- 23二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 00:33:58
- 24二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 00:35:41
- 25二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 00:35:44
- 26二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 00:36:08
まあけど狼殿も長いこと一人暮らししてたろうからな、炊事くらいはできるのであろ
- 27虎哮の風雷坊◆XNo15D5CeQQD25/04/24(木) 00:37:04
- 28サクヤ◆iX0nFh5lDw25/04/24(木) 00:37:59
ところで、『ろっかふぉおる』と『ろかふぉろがす』ってなんか似てるね
「彼には複数の名前があったと言われています
晩年はロッカフォール地方に住み、長きに渡って重要な建築物を幾つも手がけ、その功績を称えられて贈られた名が『ロカフォロガス』だとか」
(※名前が似ちゃったので辻褄合わせ)
「『ふたりのジュリアス』……ですか
そういえば確かに……」
- 29 ◇過去ログ25/04/24(木) 00:38:07
◇
【───少女が目を覚ますと。】
【否。正確には”飯の匂いに吊られて眠ったまま身体が食事の支度を手伝った”少女が、目を開くと、そこには実に見事な朝食が並んでいた】
【ふっくら炊かれた白米、なめこ汁と鯖の塩焼き。鮎の皿、その端に盛られた沢庵。老翁は奇妙なモノを見る目でこちらを見ているが、もしや私は寝ている間に料理が出来るようになったのだろうか】
【そうだとするならば、少女は己の評価を見直さななければならない。美味しそうなご飯だ。流石私。だが予定していた献立と違うのは何故なのか。寝ているとはいえ作るならメニュー通りに作る筈であるのだが……と、そう考えたところで閃きが走る】
【……ん! 瞼を閉じたまま寝てたから、メニュー表は読めない───!】
◇
【……毒でもあるかと、そう思われたか?】
【老翁は内心、そういえばアヤツは依頼で己を殺しに来た剣士であり、己はそれを願った者であったと思い出す】
【動けるくらいに回復したのだから、一服盛るかもしれぬ危惧をしたのだろう】
【そのような"無粋"はせぬ老翁であるが、如何せん懐を見せてはおらぬ相手の内情を、口にもしない矜持を察しろというのは理不尽だと言える】
【人は死を恐れるもの。こうして見事死の淵より戻りつつある翁が己が命惜しさに狂いて少女を殺すというのは、どこぞの狂芝居では有り得るのかもしれぬ、と翁は己が顎をさする】
【ここ数年で始まった民衆用大陸間通信技術の走り、その最たるものと言える掲示板結界などというものなど在りはせず、情報と言えば人伝いやら伝聞やらが多い極東の片田舎だ】
【老翁が山に籠る生活であることを差し引いても、冒険者ギルドが極東にまで作っている支部の話を耳に挟んだことすら数奇な運命が必要なほどである】
【やたらと発展した西方大陸の娯楽文化など知る由もないというのは、至極当たり前の事であった】
【然らば否定せねばなるまい。感謝すらすれど、毒を盛るなど。武の片隅にも置けぬ卑劣漢のすることだ】
【だが、】
「────ん。大丈夫。栄養価はばっちり」 - 30二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 00:38:40
- 31稀血と目玉25/04/24(木) 00:38:45
エルフの彫刻師さん!
個人的に意匠を使う人がいたなら年代が合わないのも理由がつくね
この街の設計に携わったのかな……?
『それだけの匠であれば足取りが記録として残っていても不思議ではないな。調べてみよう』
- 32二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 00:39:36
- 33二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 00:41:05
- 34かさね25/04/24(木) 00:41:19
- 35〈不死身の黒百合〉25/04/24(木) 00:42:28
で……そこに
殲魔教団エルガラ=モン派の奴ら:原理主義を掲げて極端な思想に走った派閥に対し粛清という名の内ゲバを繰り返す過激集団
が粛清だと乗り込んできて
殲魔教団御光ノ手派の奴ら:どちらかといえば魔の関係するものに苦しむ信徒への治療を命題とする派閥でどうやら犯人は元ここ所属だったらしい
が人を傷つけるようになった仲間をせめて我が手で恥をすすぐとプライドで張り合って
殲魔教団縒り糸の書:全ては神の意思により世界が定められており自分たちはその糸の先に繋がれていると考えている派閥。世界に直接力を及ぼすものは神のつくり給うた世界の栞であり糸の先で神の意思である自分たちが所有するべきと考えてよくアーティファクト系を奪おうと襲撃する
がその木は神のもので我々が管理と活用すべきだと皆殺してでも奪い取る!しにきてる
……ってのが多分今の現状だね
そいつらが混ざったらまず酸欠を心配しないといけないんじゃないかい
(※という感じで動かざるを得なくなる理由に使おうかと思います!)
- 36二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 00:42:59
- 37二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 00:43:20
- 38かさね25/04/24(木) 00:44:44
- 39二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 00:47:58
- 40稀血と目玉25/04/24(木) 00:51:27
- 41虎哮の風雷坊◆XNo15D5CeQQD25/04/24(木) 00:51:28
- 42二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 00:51:51
あとの危険に繋がりそうという意味では、はい
- 43二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 00:52:33
- 44 ◇過去ログ25/04/24(木) 00:52:35
「……そうか」
【えいようか、というのは耳慣れぬ言葉だが、何かを測っていたらしい】
【……己の逸りであったな】
【暫く、十数年以上はしておらぬようなことをしたからか、気が焦っていたのだろう。己を介抱した少女の思惑はさほど解らぬが、願うは全力の死合いだと知っている。毒を盛るようなものに、そこまで手を掛けはしまい】
【誰かに食事を作るなどと、山に迷い込んだ修験者を助けた時以来であるのだから、老翁も心の奥底で僅かに跳ね馬が騒いだようだ】
【……あの時はどうしたのだったか?】
【過去を想い返しかけて、小娘の視線に気が付いた。眼帯を付けておらぬ方の目が今か今かと老翁の"合図"を待っている】
【食事前の挨拶、礼を言う事に拘っているのだろうか。所作も丁寧であるのだし、西方諸国で商いを行う家の次女辺りなのやもしれぬ……と、また逸れかけた思考を戻した】
【どうにも気が逸れる。昔はそんな事は無かったというに、老いとは斯くも無情な物である】
「……戴きます」
「ん。いただきます」
【翁に続き、少女が言う。四日、十数と繰り返せば慣れた挨拶だ】
【これを食べた後は、また湯治だろうか。或いは、そろそろ鍛錬を行うのも良いやもしれぬ】
【もはや己の体の事を己以上に知っている少女が組み立てた予定に、疑問を挟む気もありはしない】
【野垂れ死にしかけていた命なのだ。それを燃やし尽くす手伝いをすると言ってくれるならば、出来ることはそれに応えること】
【小娘を見る。既に飯を食い終えたらしい、何とも忙しない少女は、右脚に巻いた布帯から"引き出す"ように物品を揃え、湯治の支度を始めていた】
【……いつの間に着替えを】 - 45表我術師25/04/24(木) 00:54:21
ああ、有名な悲劇だよ。あらすじとしては……
【昔々ある所に、二つの王国がありました】
【ひとつは石の都、屈強な騎士たちに守られし『ローケイル』。ひとつは水の都、導師たちに導かれし『マーディット』。二つの国は反目し、常に互いを敵視していました】
【そんな二つの国には、しかし同じ名前の王子がありました。名を『ジュリアス』。古の時代、まだ世が一つであった頃の王の名と伝えられる名です。彼らは共に、『相手を征し、一つに治める』ことを望まれて生まれました】
【しかし同じ名を持つ彼らは、また同じように平和を愛してありました。二国が手を取り合い、対等に一つのなる未来を夢見ていました。同じ空の下、彼の国の王子が同じ夢を抱くとも知らずに】
【ある時二人のジュリアスは、時を同じくして城を抜け出し、森へと遊びに出かけました。二国の境を分かつその森は、どちらの国にとっても神聖なもの。故に静かで、お気に入りの場所でした】
【そして、彼らはそこで出逢います。互いが王子であるとも知らず、森の中で奇遇にも出会った"ただのジュリアス"として】
【二人は語らいました。自らの夢を。互いに同じ夢を見る共を得た喜びを。そしてそのうちに、気付くのです。目の前の彼が、「もう一人のジュリアス」が、敵国の王子であることに】
【それは、二人にとっては僥倖でした。同じ名を二国の王子が、同じ未来を見ている。ならばそれは運命だ。必ずやその未来に至れるはずと、無垢に考えたのです。そしてすぐに「親睦の式典」を開くことにしました。『ふたりのジュリアス』が手を取り合う姿を見せ、民に親睦を説こうと考えたのです】
【そして、式典の当日。特別に誂えられた舞台上にて、二人のジュリアスは命を落としました。両国の臣がそれぞれに巡らせた謀略の結果、何もかもが錯綜し、そして混乱の中で互いの儀礼剣を胸に刺しあって】
【王子の死は両国の民を悲しみに、そして決して消えぬ怒りへと駆り立てました。彼らはもはや隣人ではない、と】
【以来、二つの国は僅かに残っていた交流をも断ち切り、やがて互いの存在すら忘れてしまったのだといいます……】
……って話
で、この話のモデルだと言われてるのがロッカフォール地方とマルディソン地方なんだ
- 46表我術師25/04/24(木) 00:55:43
- 47二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 00:56:59
ウワーッしっかりしたあらすじが襲いかかってくるーッ!
お助けーッ!! - 48二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 00:58:51
両王子殿には気の毒なことだが
まつりごとは何事も根回しが重要ということを教えてくれる良き教訓でござるな - 49稀血と目玉25/04/24(木) 01:00:41
- 50 ◇過去ログ25/04/24(木) 01:02:02
【見間違えかと想って見直しても、寝間着であった恰好は西方諸国風の給仕服へと変わっている。白と黒、寒そうな手足が特徴的な衣服だ。寝るのには向かぬ服である】
【速さならば見落とさぬ。僅かにある魔力の揺らめきから見るに、妖術か西方の魔術か、或いは異能の類だ。待機への残留具合から察するに西方の魔術だろうか?】
【着替えの術となると、やはり人と会う職家であったのだろうかと、そう思っていると】
「……?」
「……中々、手早い仕度をする」
【見つめていたままだったのだろう。何事かと小娘が小首を傾げていたので、思わず世辞が出た】
「ん。速いよ、私は」
【無表情を保ったまま、自慢げに少女は笑う】
【何とも奇妙だ。強いて言うなら、雰囲気が笑っているだけで面はそのまま、という具合だろう】
【寝たまま膳の前に移動した事といい、器用な小娘である】
【そうか、とも、ああ、とも言えぬ曖昧な返事を返して沢庵を口に放り込んだ。我ながら良い出来だ。修行の合間に造り出したものだが、存外美味い】
【体は大分戻った……のだと老翁は感じている。語気が定かではないのは、老翁とて暫し忘れていた感覚を得ているからであり、それが果たして"元気だった頃"の己なのか疑問であるからだ】
【年を重ねれば重ねる程、鍛え続けた体は少しずつ、鍛えを増やしても尚少しずつ衰える。それは自然の摂理であり世の法則。人間という生物の在り方】
【己とて例外ではなく、故に気力などは年々衰えていたのである】
【剣技を只管に磨き続けた人生。衰えを誤魔化すように鍛え続けた体は、その時その時に合わせて最適な動きを見に沁み込ませてきた】
【人に仇なす悪鬼羅刹に妖怪変化、神魔山河を切り伏せる程度では満足出来ぬ心に相反するように、体は歩みを遅めてゆく】
【────されど。今はどうも妙な気分だった】
【この歳になるまで浮かれる事など数えるほどだった男が、どうにも浮足立つ】
【"この先"を一早く体が解っており、待ち詫びているような、そんな気分だった】
【湯治の支度を終え、老翁を待つように戸口の前に居る少女を見る】
【背丈、足運び、肉の量、気配への動線。未だ"刀"を手にして居らぬ少女の技量は、正確には読み切れぬ。だが獲物は大層な大業物だと、『気配』を感じ取っている老翁は思い────逸れた思考を湯治へと戻した】 - 51虎哮の風雷坊◆XNo15D5CeQQD25/04/24(木) 01:02:19
- 52二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:02:49
「過ぎたことへと思いを馳せ、語りかける。歴史書を読み解く学者か、劇の世界に没頭する観客か」
「いずれにせよ。語りかけられる側からすれば、それはある種の栄誉であるかもしれないね」
「人々の拠り所となる教義も、時の流れの中で変容し別たれ、或いは取り込み膨らむもの」
「ああして多様な教えが生まれるまでにも、幾つもの物語が出来たのだろうね」
「それにしても。当人たちは至って真剣、そして事態は混沌にして深刻。されど、外から見ているぶんには……」
【人形は努めてその先の言葉を口にしなかった】
「易々と拝せないモノだからこそ、人々はその姿を夢に描き、想像の中に親しんだ……の、かもしれないね」
「……だからか、私の知る"マルディソンの魚"たちは、実際の魚よりもデフォルメされた姿のものが多かったような」
「中でも頭部が大きいものが印象に残っているけれど、それは『知恵持つモノ』という意味合いが大きかったのかな」
【「水の中で育つ魚を食すと知恵を得る( >>3 )」という話を聞いて思い出したことを述べる人形】
- 53かさね25/04/24(木) 01:03:24
- 54表我術師25/04/24(木) 01:04:28
- 55 ◇過去ログ25/04/24(木) 01:05:32
- 56稀血と目玉25/04/24(木) 01:05:32
- 57二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:06:06
……とうとう後二日か…………
- 58二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:06:17
聞くよね〜!
作者が取材先で嫌な思いをした街を創作の中で大爆破する類のエピソード〜! - 59二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:09:34
もしかしたらモデルになった王子は2人ではなく1人だったのかもしれないな
離れた二つの国の王位継承権がありどちらの王位も継承するような立場にいた人で、一つの王が統治する形で融和政策が企てられていたけど暗殺でおじゃんになったとか… - 60虎哮の風雷坊◆XNo15D5CeQQD25/04/24(木) 01:09:52
- 61二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:12:25
狼殿、段々明るくなって御座るな
テンションが上がってるとも言えるで御座る - 62表我術師25/04/24(木) 01:13:15
- 63二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:14:01
負の感情から出力しても時に素晴らしい芸術作品になるのが創作ってもんよ
八つ当たりの数兆倍は有用だぜコイツぁ…… - 64二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:14:18
グロワールって帝国だよな?ってことはその二つの地方も属国だった時期があったのかね
- 65二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:16:07
- 66二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:16:16
200年前っていうと……200年前って事だな
- 67二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:17:27
そのまんまだな!
- 68二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:17:58
帝国っつうとまずソ帝が思い浮かぶがグロワールもそうだったな
- 69二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:18:58
なにげ帝国っぽいセントラリアが王国で王国っぽいソ帝が帝国なんだよな
- 70〈不死身の黒百合〉25/04/24(木) 01:19:56
それは考えたがあの場に部外者が出てきたら残り三方から袋叩きされそうな気がするんだよね
どうしたものか
極端な思考に走るやつはすぐ命をかけたがるから困るね……まったく
少なくとも持って帰りたがってる縒り糸の書の奴らに渡すのは避けないとまずいんだ
ああ、コミックなら鉄板のギャグシーンだっただろうね
無事に切り抜けないとギャグに出来ないんだが……
【とその時、場を囲むように炎が上がった】
「待ち給え同胞よ!何故徒に血を流す!
我らに与えられた言の葉を持ってことを収むるに勝るものはなし!!
さあさあ武器ではなくおのが言葉にていざ思惟を交わさん!!」
おい、ここでか……!
【焼き討ち対話族こと殲魔教団日ノ聖樹=大蓮派が乱入し、彼らの対話結界によって内ゲバ中の殲魔教団たちは炎に包まれた!】
【………物蔭のナイトリリーごと。】
- 71二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:20:37
狼人族の老人かあ…
毛とかそろそろハゲてたりするのかな - 72虎哮の風雷坊◆XNo15D5CeQQD25/04/24(木) 01:21:06
200年…この激動なる”大いなる嵐”の内にあっては失伝も決して珍しからぬ微妙な期間だ
一方で記録がこうもスッパリ消え去るというのも珍しい…
…何か秘密があるのかもしれぬな
いかにも冒険者らしい話題に思う
- 73二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:21:44
出、出、出〜!!!!
争いあらば首を突っ込み争いごと火の海と化す焼き討ち対話族〜!!!! - 74二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:23:27
- 75二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:23:56
ここまでカスみたいな民族なかなかいないよ
- 76二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:25:04
平和を希求する気持ちだけは本物なんだがなぁ………………
- 77二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:27:32
結局のところ思想には行動が伴ってこそなんだな……
- 78二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:28:35
徒に血を流すなじゃないんだよ
全滅コースなんだよ - 79二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:29:32
「失われた物語へのロマン。うん。うん。素晴らしいね……いや、こればかりは本当にそう思うよ」
【人形は何度も頷いている】
「うん。うん。良い夜を」
【人形は手を振って見送る】
(※お疲れ様でしたー!)
「嫌な思いは後々まで残ると言うし、嫌な物事はよく目について耳に入る……気がするものだね」
「だからこそか、そういった記憶のある町などから着想を得た作品は、細かなところまでよく出来ていたりする」
「私の知る限りだと、確か……『潮騒は暁に呑まれて』や『モンテールの鐘』あたり、その手の作品だったような」
「武器と血ではなく、言葉と心で……というのは、聞こえは良いけれど、いや。いや。ままならないね」
「……遠い観客である私は、どうか、貴方の言うように「最後までギャグシーン」であるように祈っておくよ」
- 80二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:30:21
"対話"って付けても許されないんだよ
火刑結界に改名しろ - 81表我術師25/04/24(木) 01:32:55
- 82二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:34:08
本人達の意思はともかくやってることはシンプルに虐殺
- 83稀血と目玉25/04/24(木) 01:34:58
- 84二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:37:07
- 85〈不死身の黒百合〉25/04/24(木) 01:47:31
「貴様らは以前神臓母主義派の粛清に異議を唱えたあげく我らの同胞ともども焼死させたことで既に粛清対象だ!内なる魔をまとめて葬ってくれよ「貴方がた何してるか分かってるんですか!このままでは10分とたたずに私たちは一酸化炭素中毒で死「ほら見たことか!世界から魔を排する前に我々殲魔が一つに「さあさ武器を納められよご同胞!噛み合うならば獣もできる!我らは人であるからこそ言葉を使わねばなら」
御託を聞く時間はないからごちゃごちゃ言ってないで全員そこ直れ!!!!ほらベルシ!炎を抑えられるかい!
「無茶振りですなご主人!」
【明らかにこの場をヒートアップさせる奴らの乱入にボルテージが余計に上がる殲魔教団の者たちに、呆れ顔でナイトリリーが突っ込みかつては氷のダンジョンを作り出した宝石の虎に冷気で火勢を抑えるように指示を出す。
揺らめく炎の勢いは収まったが直接酸素や可燃物が退けられたわけではない。いくらか猶予ができたくらいだろう】
「何者だ招かれざるも「早く逃げて!ここは火「誰かと思えば私を追いかけてきた冒険者じゃな「そなたも対話を望むか!我らは拒まぬとも!さあその意思を言の葉を持って示
酸素が余計減るから黙ってな!!!
【突っ込みをしたのはここをギャグシーンにして乗り切りたいという意思もあった。懸命にこの場を乗り切る方法を考えて……】
ああ、そういえば使えそうなものをもらったじゃないか
【琥珀のようなバックルを加工したブローチを取り出した】
「死にたくなければ本気で結論を出せ」とでもいうのかねこれ!
- 86二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:48:58
御光ノ手派が終始まともなこと言ってて泣けてきた
- 87二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:51:31
最近依頼が失敗続きで金が無いなあ
アコギな商売でもやろうかね…
【アコースティックギターを手作りしている】 - 88二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 01:53:21
もうちょいいい略しかたない?
- 89〈不死身の黒百合〉25/04/24(木) 02:05:09
【この琥珀のバックルは木の中に潜み、巨人の姿をした分体を操っていたプロジェクタイタンという魔物を変身と変形合体が好きなある神が加工したもので、周囲の木材を材料に巨大なソワスレラ・コミックに出てくるロボットのようなゴーレムを作り出すことができる】
ここらをまとめてぶっ壊してあげようじゃないか!
【ところでここは殲魔のアジトであり、室内だ。
当然その木材は建造物から調達されガラガラと音を立てて建物は崩れ密室は存在しなくなる】
【そしてここにはまた一連の事件で使われた魔法や異能を漂白する木材もあり、それらも当然ゴーレムの材料へと調達されていた】
そら、巻き込まれて潰されてもアタシは墓を建ててやらないよ!!避けるんだね!
【木材の力で結合を解かれかけてぎこちない動きになりながら白が多分に混ざった拳が振り上げられる――】
【漂白の力を纏った拳が対話火炎結界に突き刺さり、結界の結びが漂白されたことで炎の包囲は消え去った】 - 90稀血と目玉25/04/24(木) 02:05:20
でもこの事態の元凶を排出した一派なんだよねえ……
- 91稀血と目玉25/04/24(木) 02:07:33
- 92〈不死身の黒百合〉25/04/24(木) 02:09:16
あ……
【――その直後、ゴーレムを構する魔道具の力が漂白されたことで材料だった木材はバラバラに崩れ殲魔教団達はその下敷きになった】 - 93〈不死身の黒百合〉25/04/24(木) 02:11:30
- 94稀血と目玉25/04/24(木) 02:15:18
- 95〈不死身の黒百合〉25/04/24(木) 02:19:43
- 96栗鼠の騎士◆8iqOl1NXqg25/04/24(木) 05:22:07
おはようございます、立て乙ですね