- 1二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 20:12:57
セイア「ああ、もちろんだよ」
ミカ「あの計画は私たちの悲願……どんな手を使っても達成しなきゃね……」
ナギサ「その通りです。全ては我々の思うがままに」
ミカ・セイア「全ては我々の思うがままに」
怪しげなマスター「やはり大いなる意思こそが重要なのだろう」
カズサ(あ、ああ……に、逃げなきゃ!)
セイア「確か名前は杏山カズサ……だったかい?EXPOぶりだね、盗み聞きはあまり感心しないよ」
カズサ「……え?」
ミカ「少しこっちでお茶会しよっか」
カズサ(あ……死ぬ……)
──────────────
ナギサ「本当に申し訳ありませんでした……私どものせいで勘違いを引き起こしてしまい……」
セイア「謝る必要あるかい?勝手にカズサが勘違いが起こしただけだろう?」
ミカ「てかそもそもこのカフェが悪役コンセプトカフェでしょ?なんで私たちが謝る必要あるの?」
マスター「すまんすまん!!すっかり悪役が合ってたみたいだな!!」
カズサ「え……あ……ご、ごめんなさい!!」
ミカ「全然いいよ!!ほらこのケーキあげる!!」
セイア「私のシュークリームいるかい?」
ナギサ「そんなに急かさないであげてください」
カズサ「え、あ……はい」 - 2二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 20:24:09
借りてきた猫現象起きてら…
- 3二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 20:24:58
ナーオ…
- 4二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 20:58:38
- 5二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 21:08:38
マスターが帽子と丸グラサンが似合うイケオジなことはわかる
- 6125/04/24(木) 21:10:12
- 7二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 21:11:11
ありがとう
- 8二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 21:11:31
ミカ「じゃあカズサちゃんもやってみようか」
カズサ「え...あ、はい」
ナギサ「ミカさん、いくらなんでも急すぎます」
セイア「後回しにしたところで輪に入るのは難しいだけだね。じゃあいくよ。随分と遅かったじゃないか?」
カズサ「えっと...少し邪魔が入りまして。いえ、対処済みですので問題ありません」
ミカ「もっとくだけてよ」
ナギサ「ミカさん」
カズサ「あ、わかりました...いや、わかった」
セイア「ふむ...邪魔 とは?」
カズサ「ちょっとした諍いだ。何も問題ない」
ミカ「えー、それはちょっとないじゃん?私たちは同志だよ?もっと教えてくれたっていいじゃん」
セイア「ミカ、"樫の木はただ深く根付くのみ"だよ。」
ミカ「深く根を張ったところで"虫"に入られたらなんの意味もないってわからないかなセイアちゃん?」
ナギサ「計画は万全です。多少の横やりで崩れる私たちではありません。それともカズサさんを信頼できないと?」
ミカ「そうは言ってないよナギちゃん。でもね」
カズサ「新参者の私が信頼できないのは当然だ。だがこの計画にかける熱量はあんた達に負けないと自負してるよ」
ナギサ「マスターが信頼して連れてきた人物です。信用に足りると判断できます」
カズサ「まぁ、ぼかした私が悪かったな。アジトを引き払ったときに襲撃されてね。それで遅れたんだ。」
ナギサ「アジトを?」
カズサ「懸念することはわかる。だけど計画やこの集まりに関連する情報は全て処分した。辿れないよ」
セイア「立つ鳥跡を濁さずということかい?」
ミカ「ふーん...まぁいいや。ナギちゃんもマスターも信用してるなら問題なし。それに、渡り鳥ならそろそろ狩猟の季節だし、ね」
セイア「あまり仲間に行為を仄めかすのは感心しないね。それはそうとカズサ、少し頼みがあるんだが」
カズサ「頼み?」 - 9二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 21:25:23
悪役エミュしてないサクラコ様が1番このコンセプトカフェに適合してるらしいな
- 10二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 21:30:03
カズサ「頼みってなに?」
セイア「計画に必要なことでね。ここからあまり離れていないところに私たちのことを嗅ぎまわっているネズミがいてね」
ミカ「ちょっと行ってきて猫に見つかったネズミがどうなるかを教えてきてほしいの」
カズサ「...数は?」
セイア「おおよそ」
ミカ「それを教えたら面白くないじゃん」
ナギサ「ミカさん、いい加減に」
カズサ「問題ない。そういうのには慣れてる」
ミカ「さっすがカズサちゃん!頼りになる~」
ナギサ「ミカさんのことは一旦脇においてください。私の部下を支援に向かわせます。」
カズサ「いらない。要はマスターからの紹介だけじゃ不十分ってことでしょ?上等」
セイア「これは試金石ではないのだけれどね」
カズサ「いいよ別に。あんた達には一度実力を見せようと思ってたしね。"お嬢様"のお眼鏡に叶うと自負しております。」
ミカ「へぇ..."お嬢様"ね」
ナギサ「ミカさんの戦闘力はかなり高いです。このトリニティでも頂点争いができるかと。」
セイア「加えて口より先に手が出るタイプだ。"お嬢様"としては落第だね。争うのはお勧めしない」
ミカ「ちょっとセイアちゃん酷くない?でもそうだ、私一回猫を飼ってみたかったんだよね。きっと躾もうまくできるし」
カズサ「猫は気まぐれだからね。油断してると引掻かれるよ。トリニティの顔に傷がつくんじゃない?」
ミカ・カズサ「・・・」
セイア「暴れるなら外に行きたまえ。いっそのこと二人で行ってきたらいい」 - 11二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 22:10:04
カズサ「1人で十分。それで場所は?」
セイア「マスター」
マスター「これを」
カズサ「...大体わかった。行ってくる」
セイア「どのようにするか決まったかい?」
カズサ「それは下見してから決める。でもいつも通り正面からかな」
ミカ「わーおカズサちゃんってば大胆。真正面から潰せば万事解決☆ってカンジ?」
カズサ「そうだね。よかったら味わってみる?土と屈辱の味」
ミカ「それは味わったことないよ。でも料理長が料理長じゃ無理じゃん?」
セイア「話はまとまったかい?もう行って来たらどうだ?」
カズサ「そうだね。行ってくる」
バーーン!!!(扉が勢いよく開かれる音)
レイサ「見つけましたよ!杏山カズサ!」
カズサ「え、宇沢!?」
ミカ「なにこの子?」
レイサ「先ほどの話、聞かせてもらいました!牙が抜け落ちたと思っていましたが、それは仮の姿!やはりその本質は怪錨」
カズサ「うわあああああ!宇沢!ここカフェ!コンセプトカフェ!」
レイサ「トリニティのスーパースター宇沢レイサ!あなた方の企みを阻止します!」
カズサ「馬鹿!周り!見て!」
レイサ「その言葉に乗りませんよ!」
カズサ「ティーパーティー!ティーパーティーの方々いるから!」
レイサ「ティーパーティー?...ナギサ様、ミカ様、セイア様も...あわ、あわわわわ」
セイア「ふむ、どうやら友人のようだね」
カズサ「ハァ!?あ、いやすみません。」 - 12二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 22:24:15
宇沢ァ!!
なんやかんや乗ってくれそうだよな - 13二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 22:28:57
(事情説明後)
レイサ「ごめんなさい!」
セイア「問題ない。むしろトリニティの一生徒として、その正義感は信頼に値する」
ミカ「スーパースターを自称するだけあるじゃん、ね」
ナギサ「ミカさん、もう少し自身の立場と発言を考えてください。安心してください宇沢レイサさん。この件をもって自警団に何らかの影響力を行使するということはありません」
セイア「自警団がティーパーティーに突貫してきたのではない。トリニティの一生徒が生徒に対して突貫してきただけだ。単なる日常風景に過ぎない。そうだろうミカ?」
ミカ「それでいいよ。別に自警団をどうこうする気なんてないし。」
レイサ「本当にごめんなさい!」
ミカ「それより...面白そうなこと言ってたじゃん?怪猫だっけ?」
レイサ「あ、それは」
カズサ「宇沢!あんたお腹すいてるでしょ!?ケーキとかどう!?」
ナギサ「ミカさん、どうやらあまり触れてはいけない話題のようです」
セイア「待てナギサ、聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥というじゃないか」
レイサ「あの...怪猫に興味がある...ありますか?」
カズサ「宇沢アアアアアアア!!!」
マスター「人生色々あるもんだな」 - 14二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 22:31:12
終わり。やっぱ悪役といえば遠回しなギスギスだよな!
- 15二次元好きの匿名さん25/04/24(木) 22:52:51
そしてごめん。俺に宇沢は扱えなかった。悪役する姿が思い浮かばん。思い浮かぶ人いたらぜひ書いてほしい