【🎲超閲覧・死ネタ注意】逃げてみようよ/参

  • 1モン主25/04/25(金) 06:40:13

    逃げてみようよ


    ___逃げるな、逃げるな逃げるな逃げるな逃げるな逃げるな逃げるな、


    初めましての方は初めまして、お久しぶりの方はお久しぶりです。SSスレです
    祝:スレ民巻き込み型SS

    ※死ネタ、残酷描写あります。苦手な方はブラウザバック
    ※キャラヘイトの意図はありません
    ※問題があったら1まで飛ばして頂けると助かります

    表紙組オール曇らせスレとなっております

  • 2モン主25/04/25(金) 06:41:04
  • 3モン主25/04/25(金) 06:43:25

    <前回までのあらすじ>


    表紙組が変な夢を見ました。

    夢ですか?それは。いや、現実かもしれない

    現実ですか?それは。いや、夢かもしれない


    突如忍び寄る仲間割れの影!

    果たして彼らは逃げることが出来るのか?

  • 4モン主25/04/25(金) 06:57:01

    雪宮の首筋に鋭い痛みが走る。

    「ぁ゙が、っ!?」

    ドクドクと、血が流れ始める。雪宮は目を丸くして足掻こうとする。もがいて、もがいて、苦しげな声を上げて。

    「ごめん。」

    乙夜はまたそうやって呟く。謝るぐらいなら最初からしないで欲しいのに。
    意識が遠のいていく。もうダメなのかもしれない。せめて、せめてなにか残すことさえできれば。

    「ごめん、ごめん、ユッキー。きっと、きっと許してくれないって俺も分かってるよ。」

    分かっているなら、苦しいなら、最初からしないで欲しい。こっちだって苦しいのに、こっちだって許せないことができるなら許さなかったよ。でも、





    「ごめ、ごめん、」





    初めて聞いたんだよ、君のあんな震えた声。
    許さないと思おうにも許してしまえそうな声。

  • 5モン主25/04/25(金) 07:04:48

    「どういうつもりだ。」
    「っ、ふ、ぅ゙、ぐ……」

    視点は変わって、カイザー……と、ネス。

    銃を構えているネスの息は荒れていて、時折嗚咽のようなものも混じって聞こえる。

    「応えろ、ネス」
    「…っ、お願い、何も、……」

    なにもきかないで。
    ____何も、聞かないで。
    そう願うネスの声は震えていた。引き金をひこうとする手指も、呼吸も、肩も。

    嫌だ。抗えない自分が。
    嫌だ、目の前の人を殺すなんて、そんなこと出来ない。
    ___それはカイザーじゃなくても同じことだろう。

    「ごめ、なさっ、…できるだけ、苦しまないようにしたいのに、僕が、っ……」


    意気地無し?




    ああ、このままこの時間を過ごしていたって、苦しくなるのは分かっているのに。


    (シークレットダイス)

  • 6二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 07:21:42

    次スレ助かる
    朝から重くて絶望いっぱい!!

  • 7二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 07:37:45

    やっぱこれなんか生存(だと思われてた?)組に何かあるだろ

  • 8モン主25/04/25(金) 07:42:48

    ___ガチャン、と音を立てて銃が地面に落ちる。

    銃が地面に触れるその前に、カイザーは手を伸ばしていたが間に合わなかった。

    「…ネス、」
    「ぇ、へ…ごめ、んなさい、どうしても、僕にはできなくて、」

    ネスは上擦った声で告げる。無理やり引き上げた口角、上手く笑えないくせに、無理やり。

    「ねえ、かぃざ、」
    「……」
    「僕は、ぼくは、君がすこしでも、」

    ___カチリ。

    ネスの首元に首輪のようなものが嵌る。もう時間が無い。


    「すこしでも、すこしでも、この世界で何か希望を抱ければ、それで満足ですよ、」


    ばん、ぐちゃり。





    破裂したような音と同時に、カイザーの足元にネスの頭部が転がる。意識を手放す直前、ネスはふと彼に残したかった言葉を思い出した。

    ___君の明日に僕は、居ないけど応援してるから。

  • 9二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 07:45:11

    ネス…………

  • 10二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 07:53:11

    襲撃側が死ぬか襲撃された側が死ぬかのダイスか!

  • 11モン主25/04/25(金) 08:17:43

    「…烏。」

    視点は変わって、氷織、烏、士道、五十嵐、シャルル。
    緊迫した様子のフィールドは、試合中と違って静まり返っている。
    士道でさえも茶々を入れられない。いや、入れないの方が正しいか。

    「なんや、氷織。」
    「どうするつもりや。」
    「見りゃ分かるやろ。」
    「……」

    いや、銃口を突きつけてるのは後頭部なんやから見えるわけないやろ、アホか。

    そうやって捲し立てたかった。余裕さえあれば。

    いや、自分の余裕の話をしてる訳じゃない__



    「烏、手ぇ震えてんで。」
    「うっさいわボケ。この姿勢保つのがキツいから震えとるだけや」



    僅かに震える銃口が感じられる。これじゃ、揶揄うにも揶揄いきれない。
    対象が氷織じゃなければ、容赦なく引き金を引いていただろうに。


    (シークレットダイス)

  • 12二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 08:21:22

    氷織!死ぬな!

  • 13モン主25/04/25(金) 09:04:23

    「さ、まぁ。最後の言葉位は聞いたるわ。」
    「偉そうやなぁ、相変わらず。手ぇ震えてるくせに。」
    「だからうっさいわ。」

    そう言った瞬間にも、烏の手の震えは少しだけ増す。全く、殺し屋という二つ名がある割にこんな所でへっぴり腰なのか。

    「まあ、悪かなかったとは思うで。」
    「ま、まて、氷織、まさか、受け入れるつもりじゃないだろうな、」
    「…ごめんなぁ、目に毒やから、お外出て貰っても構わんのやけど。」
    「ちがう、そういう訳じゃ、俺はただ…」

    五十嵐は息を飲む。助けられる位置に、目の前に氷織が居るのに、自分が引き金を引かれるのを恐れて動けない。これ程まで愚かなことは無い。
    シャルルと士道に頼りたい気持ちもあるが、そうなった時に銃口が向くのは間違いなく五十嵐じゃなくてあの二人だ。

    士道はすぐに手を上げる暴君だし、シャルルは飽き性でふらふらしてて掴みどころないし、氷織だって、根から優しい人間と言われたってたまに鬼畜なとこもあって、

    散々ぎゃいぎゃい騒いだ奴らだからこそ、手を伸ばして救えないのが悔しい。自分の恐れる心のせいで。



    「大丈夫、僕は、大丈夫やで。」




    バン!!



    烏が意を決したように引き金を引き、そんな銃声音が聞こえてくる。火薬のような匂いをふわりと残し、氷織はぐらりと崩れ落ちた。

  • 14二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 09:09:21

    同室組で生き残ってるの黒名だけだね

  • 15モン主25/04/25(金) 10:04:45

    「…助けらんなかった。」
    「気にすんなイガグリちゃん、しょーがねぇよ。」
    「そーそー!」
    「っお前らはなんでそんなにお気楽なんだよ!!」

    肩を組む士道とシャルルに五十嵐は焦燥と僅かな怒りさえも感じていた。

    「はは、能天気な奴やなぁ、お前ら。」

    渇いたような笑みを浮かべる烏が、片手で崩れ落ちた氷織を支えながら述べる。


    「次はお前らやで。」

    いつのまにか、士道の背後には凛が、シャルルの背後にはロキが、そして五十嵐の背後には國神が立っていた。

  • 16二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 11:21:40

    推しが出てきて嬉しいなあ…(思考停止)

  • 17モン主25/04/25(金) 12:40:23

    「はぁ、っ、はぁ…っ、」

    肩を慌ただしく上下させて、愛空は呼吸する。間に合わなかった。御影玲王は、宝物の最期を目の当たりにしてしまった。
    呆然と、ただ目を丸くしていて。

    「なぎ、凪、っ…」
    「玲王、玲王??なにが、何が起きてるんだ、」
    「いい、黒名は、…お前は見なくていい。」

    我牙丸が黒名の目を塞ぎ続ける。
    間に合わなかった。全て、何もかも。

    絶望に打ちひしがれる愛空と閃堂の背後に、ある影が落ちる。
    振り返ろうとした閃堂に声がかけられる。



    「動くな。」



    冷静に、冷酷に、そう言い放ったのち。
    愛空と閃堂の首筋にひやりとした鉄の感覚が走った。

  • 18二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 12:43:46

    玲王…

  • 19モン主25/04/25(金) 13:41:36

    「雪宮っ、ゆきみ、」
    「君はまず自分のことを心配したらどうですか、」

    動かなくなった雪宮に対して斬鉄は必死に声をかける。でも返答は無い。乙夜は、雪宮の傍から離れずに留まっている。
    二子はといえばそう、斬鉄の胸元に包丁の先端を突き立ててから動く気配がない。

    「…なんで、お前が…」
    「まだ、分からないんですか、君は。…ほんとに、」
    「分からないって、…っ教えてくれたっていいだろう!いつもみたいに!!!」

    僅かに二子の呼吸が震える。ああ、もうダメかもしれない。変なことを話してしまえば、涙が溢れてしまいそうで。



    (シークレットダイス)

  • 20二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 14:42:50

    斬鉄 玲王を1人にしないで!

  • 21モン主25/04/25(金) 14:44:44

    「もう、もう耐えられない、です、」

    二子が包丁を振り上げる。斬鉄は、抵抗せずに目を瞑った。単純な脳は恐怖で埋め尽くされる。

    「ごめんなさい、どうか、どうか僕を許してください、臆病者の僕を。」

    震える声の二子は覚悟を決めたように包丁を振り下ろす。





    ぐさり、






    二子の腹部から、鮮血が流れる。深く入り込んだ包丁が引き抜かれれば、二子は斬鉄の上からずるりと転げ落ち、そのまま地べたに横たわった。

    「………なんで、」


    なんで俺に許してと言ったんだ、なんで俺に謝ったんだ、なんで、悪いのは二子じゃない、違う、俺は責めたかったわけじゃない。

    お前が教えてくれないと何も分からないのに

  • 22二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 15:03:13

    このレスは削除されています

  • 23二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 15:03:36

    ォワ゛ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!

  • 24二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 15:07:31

    これシークレットダイスがどんな結果にしろどっちかは死ぬのしんどいって

  • 25二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 15:28:45

    あああああああ
    斬鉄を置いていくな‼︎可哀想だろ斬鉄が……目の前で…

  • 26二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 16:07:29

    このレスは削除されています

  • 27モン主25/04/25(金) 16:07:54

    「誰だっ…!」
    「本人が言うまでもねぇだろ、…不法侵入してまで俺らを狙うとはいい度胸なこった。」

    はっ、と愛空が自嘲気味な笑みを浮かべると同時に閃堂は声の主のことを思い出す。
    いけすかねー王子様ってカンジ。…たしか閃堂はそんな印象を残していた。

    「糸師冴…」

    少し恨めしそうに呟いた閃堂。しかし振り返れば首元にあるナイフをどう動かされるかなんてわかったもんじゃない。

    「お前たちの遺言ぐらいなら聞いてやる。まあ、内容によるがな。」
    「っ偉そうな事を!!!」

    声を荒らげる閃堂にも、冴は気にしてなさそうだった。
    何故こいつはここまで冷静なんだ。


    (シークレットダイス)

  • 28モン主25/04/25(金) 16:21:55

    「____口答えしないようなら黙って聞いてやったんだが。」

    冴は閃堂の態度に呆れたのか、愛空の方に添えているナイフの手に力を入れ始める。

    「っ、はは、俺が人質ってこと?」
    「随分余裕そうだな。」
    「構わねぇよ、閃堂の代わりぐらいなら。」
    「っでも愛空、お前は、っ」
    「閃堂。」

    愛空は眉を下げて困ったように笑った。
    やめろ、そんな顔をするな。

    ____先輩なんだから。


    あの時かけた言葉を、閃堂は今になって後悔する。

    「俺だって、確かに閃堂の先輩だから。」

    「あ、ぁ、っ、まて、まって、嫌だ、やめろ、冴、なぁ、冴っ…あいく、あいくを、」


    ザシュ、びちゃり。


    勢いのいい血飛沫が閃堂の顔を濡らす。鉄臭い香りが鼻を劈く。そうして何度か血飛沫が飛んだ後に、愛空は力が抜けたように倒れ込む。


    俺のせいだ、俺が、ヤケになったせいで、おれが、目の前にいたのに、攻撃されるのを恐れたから

  • 29モン主25/04/25(金) 16:27:02

    「___ゔあ゙ああ゙あ゙ああああ゙あ゙っ!!!!!」

    閃堂の咆哮が木霊する。近くにいた黒名たちがびくりと反応してしまうほど、絶望に打ちひしがれていた玲王が振り返ってしまうほど。
    閃堂は思い切り冴の方を振り返る。手を伸ばす、冴は、バランスを崩すことなく対応する。
    ナイフを振り上げる、閃堂の頬をかすめる。

    「っ…!」

    もう痛みなんてほとんど感じていなかった。それ程までに心が痛かったのだから。

    「よくも、よくもっ、」

    隙をついて、肩を掴む。そのまま力を入れて、床に押し倒す。ナイフを奪って、振り上げる。
    冴は冷酷に閃堂の眼を見つめていた。

    「人殺し!!人殺しッッ゙!!!!!!」

    怒りのまま、ナイフを振り下ろす。
    一回、二回では飽き足らず、三回、四回、五回、六回___もはや何回刺したかはわからない。

    手元が真っ赤に、冴の胸元が真っ赤に。
    冴は、目を開いたまま虚空を見つめている。閃堂は、それを見つめ返している。


    「あ、ぁ、」




    人殺しは本当に糸師冴だったのか?

  • 30二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 16:33:44

    2回殺されて1回殺してる兄ちゃ……

  • 31二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 18:02:31

    これは…めちゃくちゃキツいな…

  • 32モン主25/04/25(金) 19:21:14

    「わーお、随分とまぁご立派な殺意♪」
    「黙れ、クソ触覚。」

    銃を突きつけられているとは思えないほど楽観的な士道に、凛はギロリと睨みつけていた。
    凛は今すぐにでも引き金を引いてやりたい気持ちでたまらなかった。

    ___なぜ、すぐに引かなかったのか?

    「最後の問いかけでもしてやる。」
    「ふ、なにそれ?」

    凛は銃を構え直せば、抵抗しない様子の士道に問うた。



    (シークレットダイス)

  • 33二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 19:33:07

    ヒッ 推しのターンがきてしまったこわいたすけてくれ

  • 34二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 19:51:28

    閃堂だけ自分の手で冴やっちゃったけどこれ結果変わったりするのかな

  • 35二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 20:18:05

    これ持ってる武器が拳銃と包丁なのダイス結果とかが関係してんのかな

  • 36モン主25/04/25(金) 20:19:01

    「お前は、本当にお前か。」

    凛からの問いかけに、士道はくるりと思い切って振り返って返答する。

    「俺は、士道龍聖だよん♪」

    ぴーす、と呑気なハンドサインを送れば、士道はくつりと笑った。
    どうせこの後脳天を撃ち抜かれるのだろう、そんな想定は前提条件としていたが、どうやら、そうではないそうだ。


    「そうか。」

    意外にも、凛はあっさりと銃を手放して床に落とす。
    フィールドの芝に、音が吸い込まれていく。

    「……は?」
    「お前がお前なら、別にこうする必要は無い。」

    ___カチリ、凛の首元に首輪が着く。



    「精々そこで満足してろ。」


    ____ばん、ぐちゃり。



    首輪は破裂したような音を立て、凛の頭部は呆気なく吹っ飛び、その辺に放られたサッカーボールの隣まで転がっていった。

  • 37二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 20:31:28

    凛ちゃんが…

  • 38二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 20:33:10

    凛ちゃ…

  • 39モン主25/04/25(金) 20:55:47

    「逃げるぞ、」

    事切れた潔と、黒名を抱えて走り出す我牙丸。雷市はちっ、と舌打ちをして七星と目配せをした。

    玲王は、未だ受け入れきれない凪の死に直面していて、凪の赤く染った白い髪の毛に触れながらぼろりと大粒の涙を零していた。

    「我牙丸!!!!」

    追いかけ始めた雷市は声を上げる。


    「悪い、雷市、でも俺は、」
    「逃げんな、っ、逃げんな馬鹿野郎!!!」

    雷市の声は切羽詰まっている。

    雷市の脳内に、声が響く。___殺せ、殺せ、殺せ。


    御託はいい、殺せ、殺せ。


    雷市は立ち止まって、一度銃を構えた。


    (シークレットダイス)

  • 40二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 21:01:07

    凛ちゃんと冴ちゃん死んじゃった・・・。泣きそう(ノД`)シクシク

  • 41二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 21:14:08

    雷市の焦り方的に生存組(仮)の方がやっぱヤバい状況なのか?
    金縛り=封印されてた…的な

  • 42モン主25/04/25(金) 21:41:12

    「黒名、っ、」
    「っ、ゔぐ、っ…う、……」

    しゃくり上げて泣く黒名を横目に、我牙丸は走る、走る。ひたすら走る。

    「ごめん、いさぎ、いさぎ………」

    ぼろぼろと涙を流す黒名。その顔は見ていられないぐらいぐしゃぐしゃに歪んでいて。そりゃ、そうだろう、自分よりも二つ下なのに、こんなにも苦しい現実に耐えて、耐えて。
    潔が目の前で撃たれたとき、声を上げたのはほかでもない、黒名ただ一人だった。呆然としていた俺は、黒名を支えてやることも出来ないで。


    ____バン!!


    鈍痛が背中から胸にかけて走る。
    グラッと、バランスを崩しかける。でも、我牙丸は持ち堪えた。

    「が、がまる?」
    「黒名、」

    我牙丸は黒名を降ろし、潔を手渡す。


    「ふりかえらずに、はしれ。」


    振り返ろうとする黒名の背中を押す。
    これがきっと最後に贈る言葉だ。

    2度目の銃声と共に、我牙丸はついに床に倒れ込んだ。

  • 43二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 21:42:36

    我牙丸ーーーーーーーーーーッ

  • 44二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 21:46:50

    ガガ様がーーーーーーーーーーッ

  • 45二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 21:49:12

    イヤーーーーー!

  • 46二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 21:51:04

    ガガ様銃殺…レクスレの記憶がっ…

  • 47二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 21:53:08

    モンスレとレクスレを思い出した
    モンスレでは雷市が潔を助けたしレクスレでは我牙丸さんが撃たれて雷市はそれを悲しんだ
    なんか……心臓が痛い

  • 48モン主25/04/25(金) 22:08:56

    がくん、と雷市が膝を着く。

    「らいちさんっ!!」

    七星がそれを見て駆け寄る。

    「大丈夫っすか!!ねぇっ、ねぇ、雷市さん、」
    「いいからさっさと黒名ンとこに行け!!!!早く追え!!!」
    「あわ、っ、」

    ぽろりと落ちた涙が見えてしまった七星は、きゅっと下唇を噛んで走り出した。

    「絶対、俺が何とかしますから。」

    七星は真っ直ぐ目の前を見据えて走っていく。
    走って、走って、走って。

    銃を、構える。
    少し動きの鈍い、小柄な彼を捉えて。


    (シークレットダイス)

  • 49二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 22:10:53

    これが最後どうなるか楽しみだけどモン主のスレで推し4人中毎回2人は死んでるんだよな…

  • 50二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 22:14:03

    生存者4分の1になったら笑えねえぞ

  • 51二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 22:30:14

    がんばれ!!!頑張れ黒名頑張れ!!!!!!

  • 52モン主25/04/25(金) 23:11:39

    一旦切ります
    おやすみスレ民

  • 53二次元好きの匿名さん25/04/25(金) 23:14:41

    ここで????????????
    え?焦らしプレイ??

  • 54二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 06:45:09

    同室組が全滅しませんように

  • 55モン主25/04/26(土) 07:49:41

    「黒名、くん、」

    ___きっと、きっとずっと苦しかっただろう。
    目の前で潔が撃たれた時、黒名はずっと叫んでいた。怖くて、辛かっただろうに、ずっと潔に声をかけていた。
    自分だって、苦しかった。

    「ここ、だっぺ。」

    だからせめて、最期は苦しまないようにしてあげたいんだ。
    大丈夫、ここから先どんな事があったって、君は幸せになれるから。


    「ごめんなさい、すこしだけ、痛いかもしんないっす。」



    ____バン!!!




    一度の大きな銃声が鳴った瞬間、黒名はピタリと止まり、そのまま横に大きくぐらりと傾いて、
    潔を、守るように倒れ込んだ。

  • 56二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 08:09:48

    黒名ーーーーーーーーーーーーッ

  • 57二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 08:41:36

    イガグリも殺られたらドイツ組全滅確定だな

  • 58二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 10:59:42

    君は幸せになれる……?
    マジでわからんどういうことだ

  • 59二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 13:04:37

    雷市が撃った後膝ついてるの気になる
    覚悟決めてるはずなのに倒れ込むとかあるのか?

  • 60二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 13:09:07

    ここで死んだ方が良いってことか…?

  • 61モン主25/04/26(土) 14:21:34

    「っ、く、國神…」
    「………」

    チームZの時とは打って変わった表情の、彼。
    眼下のクマは見ていられないほどに、濃く、黒く。

    銃を突きつける彼は冷酷で。

    「なんで、なんでこんな、」
    「………」
    「せめてなんか応えろよ!!!」

    震える。声が震える。仲間だっただろ、仮にも、昔は。前までのお前はもっと、さぁ。

    ぐずりと鼻を啜る五十嵐を見つめる國神。何も答えては居ない、烏のように手が震えることもない。


    (シークレットダイス)

  • 62二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 15:03:31

    闇神か…震えが止まらない…

  • 63モン主25/04/26(土) 15:08:55

    「………イガグリ。」
    「なんだよぉ、……」

    國神は、ぽつりと呟く。


    「お前と出会った時は、なんだコイツって、ただそれだけで。でもお前は強いってわかってから、たまに、お前のことを見る度にすげぇなって。めげないやつだなって。
    ちょっとお調子者で、でも、それでも周りを鼓舞して戦って、自分の身を削ってまで、フィールドに立って。格好いい所もあった。」


    國神の声が僅かに震えるのが聞こえる。五十嵐は恐る恐る振り返った。國神の頬に、一筋の涙が流れ落ちる。


    「無理だ、俺は。出来ない。
    英雄にも悪役にもなってやれない。」
    「待て、くにが____」
    「ダメだってわかってる。でも、お前は。もう、…

    ここで幸せになってくれ。」


    國神は銃を手放す。さっき、凛につけられた首輪を思い出して、五十嵐は銃を拾おうと手を伸ばした、伸ばしたが_____届かなかった。

  • 64モン主25/04/26(土) 15:14:06

    ___カチリ、國神の首元に首輪が嵌められる。

    「お願い、お願いだから、」

    ___なんで、嫌だ、こんな物もう見たくないのに、


    「どうしてお前は…っ」


    ばん、ぐちゃり。


    國神の太い首は呆気なく切断され、頭部がゴロリと地面に落ちる。鉄臭い香りが鼻を劈く。どうしようもない、地獄に、五十嵐は膝を折った。

  • 65二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 15:16:50

    ほんと悪運強いなイガグリ

  • 66二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 15:27:01

    これ襲撃する側は殺したくて殺してるってよりも何かに強制されて殺さざるを得ない状況になってるのか…?

  • 67二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 15:27:26

    ここで死んだ方が良いのかダメなのかが本当に分からんな…

  • 68二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 15:36:27

    推しが死んだのは悲しいけど推しらしい最期で感情がぐちゃぐちゃになる

  • 69二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 16:03:53

    七星が撃ったときはここから先どんなことがあったって君は幸せになれる
    國神が撃ったときはここで幸せになってくれ
    この監獄になにかあるのか……?

    あと國神の「でも、お前は。もう、…」ってのが気になる
    イガグリたちはなんか手遅れな状態になってるのかなよくわからんけど

  • 70モン主25/04/26(土) 16:29:42

    「あい、」

    く、と名前を呼ぼうとした。
    蟻生の背中に突き立てられるナイフの先端が、ぞくりと悪寒を走らせる。

    「…時光…?」
    「っ、ふ、ぅ…っ、…ひぐ、ごめ、ごめん、蟻生くっ、………」

    泣いている。ぼろぼろと大粒の涙を流して、ナイフを突き立てる時光。
    どうしたんだ、どうしてそんなに泣いている。どうしてそんなに手をふるわせている。


    出来ることならその涙を拭ってやりたかった。
    でも、振り返ればきっと、そのナイフが俺を突き刺すだろう。


    (シークレットダイス)

  • 71モン主25/04/26(土) 17:35:19

    「ごめ、こめ゙んなさい゙、っ…」
    「っ時光、」

    蟻生は攻撃される覚悟でくるりと振り返って時光の表情を伺う。ぐしゃぐしゃに涙をうかべる顔がどうも心に刺さる。

    「時光………そんなに泣くな、……」
    「…ひぐ、っぅ………だって、だってぇ……」

    時光は叫ぶ、悲痛な思いを連ね始める。


    「出来るわけないんだっ!!俺にこんな事が!!蟻生くんを殺すなんて、俺には、俺にはぁっ…!!」
    「時光、」

    そっと、時光の手に蟻生は手を添える。そのまましっかりと、時光の手首をつかみ、ナイフを此方へ引き寄せる。

    「大丈夫、これで…これでお前は悪くないことになる。」



    ぐさり。




    自らの手で死を選んだ蟻生は、微笑んで時光の方へと倒れ込む。時光が必死になって呼びかけても、うん、うん、と力なく二度返事したきり、そのまま事切れてしまった。

  • 72二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 17:37:03

    やっぱり何かに強制的にやらされてるのか…?何にせよ推しが全員死んだ…

  • 73二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 17:59:22

    蟻生があまりにも優しすぎて その優しさが時光にとってなんと酷なことか

  • 74二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 18:18:49

    やっぱオシャ優しいなぁ…オシャ…

  • 75モン主25/04/26(土) 18:22:12

    「ねぇ、ロキ?」
    「………喋らないで、貰えますか。」
    「えへ、そう言われると喋りたくなっちゃうな〜」
    「っ、本気で撃ちますよ。」
    「そう言われたら撃たれてもいい気がするな〜」
    「……シャルル」

    キミって人は。
    呆れたようにため息を吐く。いつもみたいな会話で、いつもみたいなテンションで、いつもみたいに。
    それがどれだけ幸せなことか。

    「ロキはさ。」
    「………」
    「もし俺がこのまま抵抗しなかったらどうする?」
    「…撃ちませんかね。」
    「じゃあ抵抗したら?」
    「撃ち、ますよ」
    「ちょっと詰まったでしょ」
    「詰まってません。」

    ねえ、ロキ。
    俺さ、ロキと話すの楽しくて、面白くって、嫌いじゃないんだよ。でもね。

    そんな顔されたら、今こうしていつも通りみたいに話してることも、嫌いになっちゃうかも。

    (シークレットダイス)

  • 76モン主25/04/26(土) 18:26:23

    「じゃあ、今から抵抗してもいい?」

    ロキは静かに銃を構え直す。シャルルはにんまりと悪戯っ子の笑顔を浮かべてくるっと振り返った。

    「えい!」
    「!?ちょっと、」

    ロキの脇腹に、シャルルは擽りを入れる。銃が手元から落ちかけた瞬間、シャルルはそれをサッと取ってしまう。

    「あ、」
    「隙あり♪」

    そのまま、ロキを芝生へ押し倒して銃を構える。

    ____そう、銃口を自分に向けて。




    「待っ、」
    「えへ、やっぱ待ってあげなーい!」




    ____バン!!



    そのまま引き金を引いたシャルルの脳天は綺麗に撃ち抜かれ、シャルルはくらりとバランスを崩してロキの隣に倒れ込んだ。

  • 77二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 18:30:39

    ロレンツォは誰が来るんだろ

  • 78モン主25/04/26(土) 18:32:24

    蟻生、愛空、そして冴。

    目の前にいた人々は、彼らは、皆息を引き取っていった。どうしてだろう、ここまで、殺伐とした監獄はどうも、まるで。


    「……バロちゃん、」
    「…チッ、見えてやがったか。」

    振り返ったロレンツォの先で、馬狼は銃を構えていた。
    馬狼はしっかりとロレンツォの目を捉えている。ロレンツォは口角を不気味に上げて尋ねる。

    「ねえ、バロちゃん。一個聞きたいことがある、OK?」
    「内容によっちゃすぐにでも殺すけどな。」
    「大事な事だから。」

    けらり、と呑気に笑ったロレンツォに、訝しげな表情を浮かべる馬狼。





    「あのさ、」


    (シークレットダイス)

  • 79二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 19:32:35

    やっぱ冴気になるな・・・。殺すとき大体皆躊躇してるのに躊躇する素振りすら見せずに愛空殺して、しかもその後に殺されてる…。あと銃とナイフの違いって何なんだ…。

  • 80モン主25/04/26(土) 19:48:17

    「ここでは誰が死んで、誰が生きてんの?」
    「っ、」

    顔を歪め、少しバランスが崩れる。真理をついてる発言だったのだろうか。

    「お前には、関係」
    「ある、OK?」
    「ッ、黙れ!!!」

    勢いに任せ、馬狼は引き金を引く。睨みつけられ、少しロレンツォは微笑んだような表情を浮かべた。


    「やっぱ、そっか。生きたかったんだ。」



    ___バン!!



    銃声が鳴り響く。ロレンツォはふらりと倒れ込む。馬狼は膝を着く。銃を構え、引き金を引いたまんま。

    項垂れる。どうして。

    「間に合った、俺は、……っ゙俺は………」


    あんな顔で生きたかったなんて言われて正気でいられる方がおかしい。

  • 81二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 19:54:42

    これって…他のスレと繋がってる……?

  • 82二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 19:57:50

    ナイフと銃の違いは怪物になったか否かとか?

  • 83モン主25/04/26(土) 19:59:02

    凪の頭部を見つめたまま、ぴくりとも動かなくなった玲王。
    冴の上に跨り、自分の赤く染まった手を呆然として見つめている閃堂。
    静まり返ったフィールドに立ち尽くす士道。
    國神の身体の近くで蹲ってしゃくり上げる五十嵐。
    ネスの頭部に背を向け部屋を出、廊下を駆け巡っているカイザー。
    鉄臭い床に仰向けになったまま天井を眺めている斬鉄。

    それぞれが、同時にふ、と目を閉じて瞬いた瞬間の事だった。



    ふるりと悪寒が体を走り抜ける。
    目を覚ますと、墨を塗りたくったような空気の重さの中でそれぞれは存在していて、見渡すと一同が顔合わせできる位置に居た。

    目の前にあった仲間の死体はあっという間に消えていて、体を起こすこともできる自由は得られている。

    「っ、どこだよ、ここ…また、またあの夢か!?」
    「も、う、もうやだ、帰りたい、帰らせてくれよぉ…」
    「まーそんな慌てんなよ、二人とも。じっとしてりゃ出口が勝手に導いてくれるかもしれねーし♪」
    「だからなんでお前はそんなに楽観的なんだよぉ!!」
    「玲王、っ、玲王!!お前はいたのか、よかった…!!」

    皆がそれぞれ顔を見合わせた後、カイザーは声を上げる。


    「クソ、クソ!!間に合わなかった!!間に合わなかった、ッ゙………!!!」

  • 84二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 20:05:53

    間に合わなかったってどういうこと?

  • 85二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 20:06:37

    ま、間に合わなかったって…?本当にどういうこと!?

  • 86二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 20:09:20

    もしかして悪寒世界と現実?世界の二つの世界があって悪寒世界で生き残ると現実?描写へ参加できる
    それで現実?描写で殺されたら助かるのか……?

  • 87モン主25/04/26(土) 20:17:53

    「間に合わなかったって、………」

    ____ふ、と窓の外から差し込まれるような、朝日のような光が覆い尽くす。

    一同がきゅっと目を瞑り、その光を受け入れる。


    ____ゆっくりと、目を開く。そこは見慣れない白い部屋で、部屋にはずらりと33個分の棺桶が並んでいる。

    蓋がされていて中は見えない。引っかかれたような雑な文字で「潔世一」「蜂楽廻」「千切豹馬」___と、どんどん名前が続いていく。

    六人は目を丸くしてその棺桶に触れた。僅かに、人が入っているような、いや、実際蓋に触れただけでは分からないのだが、そんな感覚がしてくる。

    「凪、凪っ、嘘だ、嘘だっ……」
    「愛空、愛空っ!!……なんで、なんであんなとこで!!!」
    「……………リンリン。」
    「なんで、どういうことだよ!!國神たちは、なんで、なんでこんな…!!」
    「…………二子、二子、なぁ……っひぐ、ぅ、……」

    玲王が、凪の棺桶の蓋に手をかけるのを見つけたカイザーは、冷や汗を垂らし叫んだ。



    「ダメだ!!!その棺桶を開けるな!!やめろ!!」




    その叫び声も虚しく、玲王は開けてしまう。棺桶の蓋を。

  • 88二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 20:22:59

    わあ

  • 89二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 21:11:45

    やめるんだ玲王

  • 90モン主25/04/26(土) 21:15:43

    「あ、え」

    目を見開いた。棺桶の中にいると思われた凪は居なかった。からっぽの棺桶の中には、何も無く。

    「…うそ、だろ」

    カイザーは珍しく青ざめた表情で俯く。ダメだ、これはもうどうしようもない。

    「どういうことだよ、もぬけの殻か…?」
    「…………」

    カイザーは独りでに諦めた表情を浮かべている。

    「っ、お……まえ、……お前は何を知ってるんだ、カイザー…」

    斬鉄は恐る恐る立ち上がってカイザーの肩を叩く。

    「………もう、」
    「いいから早く教えてくれ、俺は何も分からないんだ!!二子がなんで謝ってたのかも、なんで皆は悲しんでいるのかも!!」

    泣き出しそうな声の斬鉄に一同は眉を下げる。確かに、彼の言う通りだ。俺たちは何も知らない。カイザーを除いて。



    カイザーはひと呼吸おいて、口を開いた。


    「死んだのは、死んでいるのは俺たちなんだ。」

  • 91二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 21:21:30

    は?まじで お化け屋敷と同パターンだったの

  • 92二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 21:21:36

    >>90え…

  • 93二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 21:28:33

    お化け屋敷の記憶が蘇ってきて鳥肌立った

  • 94二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 21:39:59

    うわまじか・・・。ってことはワイの推しは生きているんだね?

  • 95二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 21:41:14

    ダイスで推し救ったつもりが死なせてて涙ですよ

  • 96二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 21:41:27

    お化け屋敷スレ見返してきたらさらにしみるんだけど推しが生き残った(?)でよかった

  • 97二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 21:42:17

    60以上で死亡
    59以下で生存だったんだ

  • 98二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 21:45:44

    推しがいきてたー!と思ったら死んでたーーー!!ヴワ"ーーーーーーッ"!!!!

  • 99二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 21:47:06

    でも2回死んじゃった子たちはどうなってるんだ……?

  • 100二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 21:47:14

    4人全員救ったと思ったら殺してた
    自分は死神だった……?

  • 101二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 21:47:55

    生きてたー!生きてるー!からの死んでたー‼︎

  • 102二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 21:50:11

    もしかして凛ちゃんさんってラッキーボーイだった?

  • 103モン主25/04/26(土) 21:59:33

    「俺たちが見ていたのは悪魔の手じゃなくて引き留めようとしてくれた救いの手たちだ。夢から覚めるためには、身体に痛苦を及ぼしてやる必要がある。

    あの空間は狭間だった。俺たちがあちらへ戻れる最後のチャンスだった。しかし、あの狭間で<生者>であるやつらに「お前は死んでいる」と告げられてしまえば完璧に死んだことを理解してしまって、俺たちは完全にあちらの世界ではいなかったことになってしまう。死んだことは当たり前、生きていたことすらもな。


    ならなぜ<生者>たちは俺たちの死を悲しんでいたのか。それは俺たちが死んだと<思い込んでいる>からだ。曖昧な境目の中で、俺たちは死んだ。もう今、この時点で、現実ではもう俺たちのことなんか初めから居なかったことになっている。」


    淡々とカイザーは話し始める。長々しい説明に、くらりと斬鉄はバランスを崩し、二子の名前が刻まれた棺桶に手を着く。


    「つまり、じゃあ、愛空は、糸師冴は、みんなは、俺らのことをもう最初から居ないものだと思い込んでいて、俺たちは、死んでいるどころか、」


    存在すら、していない?


    「っおかしい!!ならなんで俺たちはここに息をして、心臓を動かして、立って、話して、生きてんだよ!!まだ戻れる方法があるからじゃないのかよ!!それに第一、自分が死者であると前から認識してた口ぶりのカイザーはなんで俺らと同じ扱いを受けてるんだよ!!」


    玲王は叫ぶ。認めたくない、自分が、凪の人生に何も干渉していなかったこと。


    「俺は今言っただろ。<生者>から「お前は死んでいる」と告げられたら死んだことを理解すると。

    あの空間で俺は確かに理解していた、が、ネスから直接そうは伝えられていない。だから理解していたと言うより、推測に過ぎなかった。でも」


    玲王を指さして、カイザーは言い放つ。





    「お前がその棺桶を開けて確認してしまったからには、もう俺たちは受け入れる他無くなってしまった。」

  • 104二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 22:10:53

    ヒェェ…

  • 105二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 22:28:19

    ウッ(泣)

  • 106モン主25/04/26(土) 22:43:30

    区切り
    大分終盤に差し迫ってます

  • 107二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 22:44:56

    >>106終盤になる前にメンタルやられたよ…

  • 108二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 22:57:17

    >>106

    まだ続くのか……!?

  • 109二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 23:02:08

    >>106

    うわ〜怖い。怖すぎる

  • 110二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 01:37:14

    一度目で死亡→生還
    一度目で生存、誰かに殺される→生還?
    一度目で生存、誰にも殺されない→死亡確定 ってこと?

  • 111二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 03:37:22

    殺される→自分の死がわかり成仏する
    殺されない→自分の死がわからず彷徨う

    じゃないかな

  • 112モン主25/04/27(日) 05:18:28

    「じゃあ、俺らはどうすれば、」
    「ここで永遠にさ迷わなきゃ行けないのか」

    ふ、と一同の目から光が、色が、失われる。
    真っ黒の目のまんま、かくりと項垂れ、棺桶の前に存在している。
    助かる方法もない、死を受け入れてしまったからには永遠にこの空間で存在しなければならないのか、本来俺たちは存在していないとされているのに。

    「俺たちは永遠にここでもがきつづける。
    誰も助けてくれない、誰も教えてくれない。誰も導いてはくれない。」


    ____目に焼き付けろ。俺たちが存在しないという現実を。



    カイザーは玲王の名前が、閃堂の名前が、士道の名前が、五十嵐の名前が、斬鉄の名前が、そして、自分の名前が刻まれている棺桶の蓋を順に開け始めた。

  • 113モン主25/04/27(日) 05:50:18

    「あぁ、ぁ」

    カイザーを引き留めようとするも遅く虚しく、ふと目線を落とした先にいた自分の死体を目の当たりにした玲王は正気を保っていられなかった。

    安らかに眠れ。御影玲王。

    「なぎ、なぎ……」

    どうしてあの時殺してくれなかったんだよ。
    いや、俺が受け入れられなかったから。
    …なぎ、なぎ。
    銃口を向けてきた彼はきっと凪に違いなかった。でも凪は出来ないと、そう、言って。
    忘れないと言ってくれたのに、俺が選択を誤ったせいで。

    「あぁ、あぁあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っ_______」

    ぐしゃりと整った顔を崩してぼろぼろと大粒の涙を零し、自分の棺桶の前で泣きじゃくる玲王。
    もうあの時間は戻ってこない。
    いや、戻ってくることすら出来ない。存在しないものはどう足掻いたって戻ってこない。

  • 114モン主25/04/27(日) 05:54:39

    「なんで、っ」

    目に焼き付けられるような光景だった。自分が棺桶に入っているのを見つめる日が来るなんて思ってもいなかった。触れることも出来ないまま、閃堂は涙を浮かべる。じわりじわりと溢れ出す。それを拭っても、拭っても、溢れて、落ちて。

    「俺があの時、あいつを、殺してなければ、…っあいつは分かってたのに、分かってたのに抵抗しなかった、どうして、…こうなることなんて分かってたはずなのに、」

    自分の手を見つめても、そこに真っ赤な鮮血はもうべっとりと付いていない。罪の意識から逃れられないというのに、手元にその証拠は何も残っていないのだ。

    「誰か、ああ、お願いだから、俺が、俺が」

    ____俺が世界で一番の罪人だと、誰か承認してくれ


    何も残らない。認めて欲しい罪の意識の証拠さえも。何も残らない。何も残してはくれなかった。

  • 115モン主25/04/27(日) 05:59:21

    「……………」

    ぽっかりと穴が空いたように士道はまじまじと自分の死体を見つめる。こんなつまらないしょうもない棺桶に収まるほど、自分は無になったら何も出来ないのかと、士道は絶望を通り越して無の境地まで足を踏み入れていた。

    「………………………」

    膝を折ることもない。あの時自分は士道龍聖だと主張していなければ。いや、どうだろうか、それでも凛は銃を手離しただろうか。

    ならばこれは士道龍聖だと主張した彼に凛が与えた地獄なのだろう。こうなることを分かって彼は銃を手離したんだろう。あの狭間で、俺が俺だと主張してしまったから、現実に士道龍聖が居る必要が無い。凛が言いたかったのはそういう事だろうか?

    狭間で士道龍聖として生きていけということだったのだろうか。それとも。

    「………………」


    士道は拳を振り上げ、棺桶の自分の顔目掛けてそのまま振り下ろした。

  • 116二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 07:15:26

    襲撃側で相手を殺せなかった奴らはどうして自殺or首輪で強制的に死亡したんだろう?

  • 117二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 09:10:17

    なんかもう…全部悲しすぎて…

  • 118二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 15:27:30

    存在すらしなくなるのかよ

  • 119二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 15:37:38

    親しい人を殺しに来てたのはこういうことだったのか・・・
    これ生存側は記憶あるのかな あったら地獄だけど

  • 120二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 15:53:09

    >>116

    もう二転三転しそうだよね

  • 121モン主25/04/27(日) 19:29:21

    ネスが銃を落とした時、終わったなと思っていた。
    率直にいえば馬鹿だ。本当に。
    助け出せると知っていたなら撃てば良かったものを。

    「…………」

    俺が、もしも自分にそれ程の奴がいたとすればその気持ちは分かったのだろうか。
    ___いや、分からない、きっと分からない。希望的観測は辞めておこう。
    自らを守るために撃たなかったなんて、それこそただの我儘なんじゃないか。


    最後聞いてやったんだから、助けてくれたって良かったのになんて、責める資格もないだろうか。

    「そもそも。」


    ___解放されたい。なんてそう願ったのが愚かだった。

  • 122二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 20:47:40

    うっ悲しい…。これ本当にハッピーエンドなるのか・・・?

  • 123二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 20:48:49

    曇らせスレでハッピーエンドとな

  • 124モン主25/04/27(日) 22:16:18

    遅筆で申し訳ない
    区切り…

  • 125二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 05:46:09

  • 126モン主25/04/28(月) 06:39:09

    膝を折って呆然とする。もうどうしてなんでなんて考えるだけ意味もなくて無駄なんだ。

    「なんで殺してくれなかったんだよ」

    なんて都合のいい言葉だろう。あれだけ恐れたくせに、いざ自分が不自由になったらこれだ。人間はみな都合がいいと言うが果たしてそうなんだろうか。
    受け入れられてるのだろうか。いや、受け入れる他ない上に、あいつらは受け入れることすら何も無い。
    五十嵐は渇いた笑みを浮かべる。


    「そう、だよな、俺の事なんて誰も見てねぇんだ。
    最初から居なくたってなんも変わんないんだ、俺って。」

    でも、國神がかっこいいって言ってくれたのは少しばかり、嬉しかった。それぐらいは調子に乗らせて欲しい。

  • 127モン主25/04/28(月) 07:49:46

    「知らない方がいい事って」

    わかってれば聞かなかったかと聞かれればそうでも無いんだ。
    どうしても知りたかった。二子が許して欲しいと願った理由が。
    きっとあいつは優しかった、優しすぎた。

    「俺が傷つけていたのかな。」

    目の前で眠っている自分を眺めるのは変な気分だ。自分は生きているはずなのに死んでいて、もう既にあちらの世界では存在すら無いんだ。
    悔しい、苦しい。どうして存在していないんだろう。

    「なんで、なんで、なんで死ななかったんだろう、なんで生きちゃったんだろう、なんで、なんで……」

  • 128二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 15:16:29

    うぅ…辛えよ…

  • 129二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 20:15:51

    なんとかなれ! って思いたいけどたとえなんとかなったとして絶対もう片方側に被害がいくから軽率に幸せを願えないのが辛い

  • 130二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 02:50:16

    こっちはもう手遅れなの…?
    殺された奴らはどうなったんだろうな

  • 131二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 04:19:37

    金縛りは死後硬直か

  • 132モン主25/04/29(火) 07:55:20

    きっと、もしかしたら、貴方の周りにも同じような人がいるかもしれない。
    知らない間に記憶していて、知らない間に忘却している。

    元々存在するはずだった人が存在していないことだってあったかもしれない。

    「っ!!!」
    「わ!…お、おはよっ、いさぎ、全然起きないから心配したんだよ?」

    「まただ、」
    「…また、あの"夢"?」


    ____いつも呼びかけてくるんだ、知らない誰かが、六人、そう、六人いたかな。俺の周りを取り囲んで、何かを呟いている。

    助けて、助けてと。
    俺たちを忘れないでと。

    苦しい、苦しい、


    解放されたい、と。





    ~END~

  • 133モン主25/04/29(火) 08:31:24

    一周目死んだ人々→蜂楽や千切等の夢で死ぬことが出来た人々
    二周目死んだ人々→潔や黒名等の一周目死んだ人々に殺され死ぬことが出来た人々
    死ぬことができなかった六人→言わずもがな


    銃や武器を落としたら「殺す(救う)意思がない」と見なされ強制終了。

    その後どうなったか?
    一周目死んだ人々→カイザーら六人の存在がなかったことになんの疑問も抱いてない。
    二周目死んだ人々→カイザーら六人の存在がなかったことに少し心残りがあり毎夜悪夢を見る。
    死ぬことができなかった六人→ずっとあの空間です。二周目の人々(潔や黒名など)の夢によく現れる。

    國神やネス等が幸せを願ったのはなぜ?→一周目死んだ人々の中で派遣された方たちは「狭間でしっかり彼らを殺さなければ彼らはあの空間に取り残されたままになる。殺して救い出さないとダメ。」ということしか伝えられてないので、まさか存在が消えるなんて気づいてなかったんですね。「俺じゃ苦しくて現世には連れ戻してやれないから狭間という世界で幸せになってね」って言うことでした。まあ幸せにはなれないんですが…世界は2つもないんで…

    あの六人はどういう状態?
    カイザー→比較的六人の中では落ち着いている。ただ周りを鼓舞する様子もない
    玲王→ずっと泣いている。四六時中泣いている。
    閃堂→常に「許して」と「許さないで」を交互に呟いている。
    五十嵐→黙って蹲っている。声をかけても反応しない。
    士道→虚無。話しかけたら応じるが元のような破天荒さはない。
    斬鉄→カイザーに続いてそれなりに落ち着いている。いつものように振舞ってはいる。

    なんで閃堂だけ冴を殺しちゃったの?→シークレットダイスで100ファンしたから

  • 134二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 08:38:46

    辛すぎるって…そういうことだったのか…それから閃堂…

  • 135二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 09:16:08

    グスッ(涙)

  • 136二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 13:33:58

    夢で死ぬって現実では生きているってこと?

  • 137二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 13:52:15

    このレスは削除されています

  • 138二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 14:04:32

    >>133

    うっっっそでしょ!?

    よりによって100ファンしたんか・・・直撃したんか万堂・・・

  • 139二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 23:10:07

    途中から泣きながら読んでいたのは自分だけじゃないと思う

  • 140二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 23:19:54

    6人のSAN値(特に玲王と閃堂)はもう0よ( )

  • 141二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 00:57:02

    >>137

    ものすごい作品を読ませていただいてる立場で解釈違いもクソもないやろ

  • 142二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 02:19:30

    好みじゃなければブラバすればいいだけでは?
    解釈って言っちゃえば好みかどうかだし

  • 143二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 02:36:39

    めっちゃ面白かった
    あとで過去作も読む

  • 144二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 07:50:15

    今回も神作だったなぁ
    これだからモン主のSSはやめられない

  • 145二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 11:57:21

    今回も神だった
    途中号泣しすぎて死ぬかと思った
    でも最後潔が夢で6人をうっすら認識してるってことは救いがあるかもしれないと思ってもいいのか…?

  • 146二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 21:50:33

    >>143過去のスレ読み直したらさらに泣けるよな

  • 147二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 00:49:40

    今回もおもしろかった
    モン主さんお話のセンスあるしキャラの性格や口調も完成度が高いから没入感がすごい
    シリアスなお話が多いけどいつかモン主さんのかくギャグ系のお話も見てみたい

  • 148二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 10:10:25

    多分モン主の作品全部で推しの死亡シーン見てる気がする……
    いや、死んだと思った方が生きてたパターンはあるからなんとも言えんのやけど

  • 149二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 19:29:08

    シリアスな空気に水を差しちゃうけどスレを立てるタイミングが違ったら銭ゲバ狸も生死をさまようはめになったのかなと思うと笑う

  • 150二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 20:02:36

    モン主お久しぶりです!
    推しが生き残ったと思ったら殺されて生き返って、仲間の悪夢を見ていて無情を感じた
    流石だわ…

  • 151二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 20:19:24

    どうすんだよ狸が6人の中に混ざってたら
    シリアスが一気にシリアルになってしまう

  • 152二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 00:42:21

    2周目に死んだ人々の夢の中で6人の中に混ざってる銭ゲバ狸これもう誰なのおじさんみたいな扱いだろ

  • 153モン主25/05/02(金) 07:01:42

    狸が表紙入りしたからそのうち曇らせるよ

    できるかどうかは別として



    >>147

    ギャグシリアスを混ぜた話をいつか書こうかなって思ってるよ

  • 154二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 07:05:22

    特にカイザーなんてマジで「誰…?」状態だろうな
    モン主のギャグ混入楽しみにしてるよ

  • 155二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 07:13:52

    ペンウッド卿みたいな最後の最期で男を見せる系でこられたら泣いちゃう
    モン主お疲れ今回も楽しかったよ

  • 156二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 16:11:26

    モン主あいかわらずすごいな

  • 157二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 18:49:00

    このゾワゾワする感じ帰ってきた感ある…
    本当お疲れ様!

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