- 1二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 09:47:39
あんなに真面目で優しい子が、自分を甘やかしてくれる存在を見つけたら絶対依存すると思うんですよ…
めちゃくちゃ可愛いよね
というわけでよろしく
かなり期間が空いたのですが、続きモノです、なんとなくやります
前スレ
【閲覧注意】俺はスズミに依存されたい先生…|あにまん掲示板あんなに真面目で優しい子が、自分を甘やかしてくれる存在を見つけたら絶対依存すると思うんですよ…めちゃくちゃ可愛いよねというわけでよろしくbbs.animanch.comスレ画を描いてくださったのはこちらのスレ主様です、長らく寝かせてすみません
続・ブルアカのイラスト描いてみる|あにまん掲示板頂いたリクエストをもとにダイス振ってお絵描きしていくスレのパート2です前スレで頂いたリクエストの続きからやっていきますbbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 09:48:40
続編待ってたぜ先生!
- 3二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 09:49:18
先生に羽を1枚切ってもらったあの日から1週間が経った、あの鋭い痛みの感覚は、未だに頭の深い部分にこびりついて離れない…モノだと…
…そう思っていた
でも、その想いとは裏腹に、傷口は癒えて、痛みは薄くなっていく、その度に…
「……はぁ…」
どうして…どうして私は、まだため息をついているんだろう…
(……)
切り落とした箇所を撫でる、もう、痛みは感じない
(…私の一部を、渡せただけでも、充分)
幸せなはずなのに…
望み通りになったのに、満ち足りない…あの瞬間は確かに満たされていたのに…
(何が、足りないんだろう…)
モヤモヤとした気持ちを晴らしたくて、外に出て、いつもの様に音楽を聴いたり、街を散策したり、好きなお菓子を食べてみたり
(…なんでかな、満たされない)
頭の翼を撫でる、まだ、ハサミで切ってもらった部分は、触れてもなにも感じられない…
(思えば、アレ以来、先生と顔を合わせる機会がなかったな…)
まあ、それも当然と言えば当然、あんな事をさせておいて、どんな顔をして会えばいいのかがわからない
(そういえば…あの羽、どうなったのかな…捨てられちゃったかな)
先生が切り落としてくれた、あの一枚の羽根の行方が気になって、その日は1日ずっと頭から離れなかった
「…明日、行こうかな…いや……」
何回も、何日も繰り返している、1人でずっと悩んでいる、結局何かの変化を待っている - 4二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 09:54:50
リアルタイムで書いてるので更新遅いです
- 5二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 10:51:26
前スレ読ましていただきました
いい…すごくいい…
10まで埋めに加勢 - 6二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 11:00:07
「…明日、行こうかな…いや……」
何回も、何日も繰り返している、1人でずっと悩んでいる、結局何かの変化を待っている
うわの空のまま外に出て、視線をいろいろなところに散らしながら、陽が落ちるのを待つ日々…
「スズミさん…大丈夫ですか?」
「あ…ええと、はい」
…パトロールの最中だというのに…私は…
「体調が悪いなら…」
「いえ、本当に大丈夫です、そうだ、私は向こうを回ってきます」
「……」
(…どうしたんだろう、いや、自分でよくわかってるけど)
「はぁ…」
ため息を一つ、ベンチに腰掛けてのんびりと街を眺める
…何も変わらない、今日もいつも通り…
(いつも通りじゃないのは、私だけ…) - 7二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 11:00:46
“スズミ”
「えっ」
不意に背後から声をかけられる
「……せん、生…ど、どうして?」
“ちょっとトリニティに要件があってね、コレ飲む?今買ってきたんだけど”
差し出されたカップを受け取り、一口飲む
「……甘いですね」
“砂糖入れたからね”
…わからない、私には
この人の考えてることがわからない、私は、あの時納得したくて、羽を一枚切り落としてもらった
私に取っては、あの瞬間の充足感は、いまだに心の奥深くにある
だけど、同時にそれは…
(…先生は、あのことは…もう…?)
目線がいつの間にか落ち込んでしまう
あの一件は忘れられたのだろうか?
それとも気にしていない?
…こんなに気にしているのは、私だけ……?
どうして、忘れられてしまったのだろうか、私は…
“何か、悩んでることでもあるの?”
「っ……」
悩みの種に言われると、ついムッとなる、けど…
「いいえ、大丈夫です」
素直に悩みを吐き出せるのなら、そもそもこうはなっていない…
“……”
先生の方を見ると、一瞬目があってしまった、つい、また目線を逸らす - 8二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 11:00:50
このレスは削除されています
- 9二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 11:01:05
9
- 10二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 11:01:17
10
- 11二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 11:15:04
もう半年近いから諦めてた…
- 12二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 12:43:45
おお、マジか
- 13二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 12:44:44
王の帰還
- 14二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 13:08:28
“スズミ、今、時間ある?”
「え?…あ…まあ」
パトロールの最中、だけど…わかってはいたけど…
心の中でだれにでもなく言い訳をして、先生に連れられて歩く
そういえば、と先生からその話題は切り出された
“あの羽…”
「…羽が、どうか…しましたか?」
できるだけ平静を装い、言葉を発した、つもりだ
“うん、保存の方法を調べてね、洗った後、整えて干したら良いって書いてあったから干してるんだけど”
(…まだ、持っててくれたんだ)
捨てられたのかと思っていた、だけど、まだ先生の手元にある…それだけで安心した
“でも、その…どうしようかなって思って、ほら、結構大きいし…”
「…捨ててしまっても、いいんですよ」
“いやぁ、なんか、勿体無い気がしてさ”
その言葉で、より安心した、期待通りの求めた答えについ顔がほころぶ - 15二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 13:08:44
“羽ペンとかも考えたけど、人目につくところに置くのも、あんまり良くない気がしてね”
「そうですか…」
“うん、でもせっかく白くて大きい綺麗な羽なんだから、何か、と思ってたんだけど”
「…えっ、と…」
“栞に、とも思ったけど、これも前に貰ったし”
そう言って先生が手帳を開き、栞を見せてくれる、レジンで1枚の羽を固めた栞
(これもまだ、使ってくれてるんだ…)
“スズミは何かアイデアない?”
(…アイデア…)
「目を引くのが、良くないのなら…羽毛布団や枕にでも混ぜていただければ…」
“あー、それもアリかも、ありがとう”
(良いんだ…)
すんなりと受け入れられた事に驚き、ポカンとしてしまう
“ところで、最近調子はどう?”
「えっ…と…?」
“…なんだか、最近元気がないみたいだから”
…誰かから聞いたのだろうか、それとも、見かけてそう思ったのだろうか
「すみません、ご心配をおかけしてしまって」
“ううん、何か困ったらいつでも頼ってよ、私はみんなの先生だからね”
…チクリと、心が痛んだ気がした - 16二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 13:16:42
監禁ルートではないのか…?
- 17二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 14:07:36
- 18二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 14:12:51
あにまんでは生徒×生徒が多いから…
- 19二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 14:31:09
先生と生徒は基本ハーメルンやpixivが主戦場だからね
- 20二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 14:37:53
今の時点でもだいぶ依存してるけど、もっと、と着くからには、きたいしてよろしおすか?
- 21二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 14:43:29
前スレ11月ておま…
- 22二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 14:46:07
- 23二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 14:51:59
なるほどたしかな
- 24二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 15:49:13
すみません、SSに関係ない質問なんですけど
アオバに監禁されたい的な欲求吐き出してるスレ建てたりしました…? - 25二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 16:21:46
このレスは削除されています
- 26二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 16:27:56
帰ってきたのか…
- 27二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 18:56:53
「みんなの、先生…」
パトロールを終え、部屋で音楽を流しながら、紅茶を飲む
それだけの時間、なのに、私の内側にあるモヤモヤがそれを邪魔する
「……はぁ…」
また、ため息
先生に会っても解決しない、する筈がないなんて、私もわかっていたけど…
(どう、したら…いいのかな)
翼を撫でる、切り落とした箇所は痛まない
(…嫌だ、な……)
痛みが消えていくとともに、あの瞬間が、私の中から失われていくのが、怖い…
あんなに鮮明だった光景が、ボヤけていくことが、薄れていくことが…
(…先生も、そうなのかな)
わからない、わからないけど…
(…嫌…忘れられるのは)
自分の中にある、恐怖心を、なんとか取り払いたくて、想って欲しくて…
「……何か、ないかな」 - 28二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 19:06:01
「先生」
“スズミ?いらっしゃい、何か用事?”
シャーレに行けば、先生は笑顔で迎えてくれる
「…いえ、ただ、来たくて」
“そっか、来てくれて嬉しいよ”
唇を、キュッと結んで、ため息を閉じ込める
何気ないフリをして、先生の様子を伺う…なんとなく、心が痛いのは、気のせいだろうか
“スズミ、何か飲む?”
「いえ、あの……ありがとうございます、いただきます…」
甘ったるいミルク入りのコーヒー、最初は少し甘すぎたくらいだけど、今ではこれも安心する…
「…はぁ…」
“疲れてるね、眠れてない?”
「……そう見えますか?」
“目元、クマができてるから…”
パッと顔に手を当てる、いつもより少し濃くメイクしたのに…それでも足りなかったのだろうか
“もし、嫌じゃなかったら仮眠室で休んで行ってもいいし…あ、でもコーヒー出しちゃったな…しまった”
先生がポリポリと頭を掻き、ため息を吐く
「……先生」
“うん?”
「爪、少し伸びてますね」
“爪?…ああ、確かに…よくみてるね、あはは、恥ずかしいな…だらしなくてごめんね?”
「いえ……あの、先生、私に…お返しをさせてくれませんか?」
“…お返し?”
「はい、爪切り、私にさせてください」
“えっ…え?” - 29二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 19:18:25
自分でも、なにを言っているのか、わからなくなりそうなほどに突拍子の無い話、それでも先生は渋々了承してくれた
「では、失礼します」
向かい合って座り、差し出された先生の手を取る
(…私の手と、全然違う…)
私の手より一回り大きな、分厚い手…
この手に、羽根を手入れしてもらった、だから今度は私が手入れをする番
「……」
爪切りを当て、力を込める
パチン、パチン
少しずつ、少しずつ、丁寧に切り進める
“…えっと、上手だね、爪切り”
「あ…ありがとうございます」
沈黙も辛かったけど、会話が続かないのもなかなかにしんどいものがある
自分で作ってしまった自覚はあるけど…この、微妙な空気感は少し苦手だ
(…先生、は…どう、思っているんだろう)
爪に刃がくい込む、そして刃が重なり、爪を切り落とす
ハサミのように
いつの間にか、爪が切り落とされるその瞬間から、目が離せなくなっていた
パチン…パチン…
“(な、なんだか、爪を切るのがどんどんゆっくりになってるような…しかも凄く真剣な顔つきだし…)”
「痛くないですか」
“えっ?!…あ、うん…上手だと思うよ…?”
「なら、よかったです」
パチン…パチン…… - 30二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 19:21:35
続きだー!
前スレ好きだったので嬉しいです! - 31二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 19:22:17
「後少しで、終わりますから」
“あ、うん”
(…ダメだって、わかってる)
だけど私は、ずっと、覚えていてほしい
(……)
でも、今はまだ他に方法は思いつかなくて、それに、ずっと心が締め付けられるように痛くて
パチン
“いっ!?”
「あ…すみません…」
爪切りを置き、ティッシュで傷口を包む
ジワリと、温かく湿った感覚がある
「すみません…すぐに手当しますから…本当に、すみません…」
“ううん、大丈夫”
消毒液と絆創膏で傷口を保護した
そして、ただ、ひたすらに謝った
“そんなに謝らなくても大丈夫だよ、私もたまに深く切りすぎちゃうし…”
先生は、笑って許してくれると言う、だけど…
(…心臓が痛い、ドクドクして、頭が痛くて…)
私はわざと、傷つけた、自分の意思でそうしたのに、罪悪感を感じている
でも…
(痛みを、感じている間は…先生は私との、この時間を覚えていてくれる…思い出してくれる…)
帰る時に、もう一度だけ謝り、その日はシャーレを後にした - 32二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 19:23:40
- 33二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 20:01:33
やっぱお前か!!!
- 34二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 20:05:34
違ったら申し訳ないけど爪切りが床の話の暗喩に感じてしまった…
スズミはお上手なのか - 35二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 20:09:42
先生にはないから羽根を切られる事ができないけど、爪を切られることで同じ行為を先生にもできると…
なるほど、その発想はなかった - 36二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 20:14:42
深爪痛いんだよな…
自分が痛い間は鮮明だったから、相手にも同じように感じて欲しいってのがなんか、かわいいな - 37二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 20:23:36
うーん、この独りよがりな愛情…
でも相手を傷つけた事に対する罪悪感、そして刻み込んだ事による充足感で脳が壊れていくスズミ…
素敵だな - 38二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 20:30:09
スズミ好きだから出会えて嬉しい、ありがとう
- 39二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 20:33:43
お前で安心した
- 40二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 20:41:39
どの指とか書かれてないけど、例えば利き手の人差し指とかなら、シッテムの箱さわったり、お箸を使う旅に痛みが走って嫌でも意識することになるんだよね…
えっちだ… - 41二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 20:59:41
- 42二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 21:26:28
想って欲しいってのは自分への愛情が足りてない人が陥る感情らしい
ってわけで先生は責任とって幸せになるまで愛そうね♡ - 43二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 22:09:36
監禁先生生きてたのか
- 44二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 01:49:12
このレスは削除されています
- 45二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 05:13:47
スズミ×先生のスレもっと増えろ…
- 46二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 06:58:01
このレスは削除されています
- 47二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 08:22:48
ああああ復活してる!!囲め囲め‼‼もう逃がすなよ!!
- 48二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 11:39:26
直リンクってなんだ?
- 49二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 11:40:40
- 50二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 11:42:09
- 51二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 11:43:11
- 52二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 11:45:18
マルチバースってことでいいでしょう
- 53二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 12:49:25
バグみたいな感じらしいよ、そのうち治るって
- 54二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 18:31:33
スレ画戻ってるな
- 55二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 22:20:06
「…ふう」
帰る頃には、胸を締め付けていた罪悪感も薄れていた
先生の血を感じた、あの指先の微かな…温かくて湿った感触…あれを、他の誰が知っているのだろうか
ふと、指先に目を落とすと、どこか赤黒い粒がついているように見えて、僅かに、口角が歪んでしまった
(…これは、どっちなんだろう)
紅茶をカップに注ぎ、砂糖をスプーンに2杯、ミルクを少し注ぐ
スプーンでくるくるくるり、かき混ぜて…じっと、染まっていく水面を眺めている…
「……はぁ…」
私のため息はまだ止まらない、先生は私を想ってくれているのだろうか
そんな、自己中心的で、最低な感情に心が痛くて荒れる…
「どう、なりたいんだろう…どうしたいんだろう…」
その日は、よく眠れなかった - 56二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 22:21:44
(…頭がぼーっとする…)
その日は、眠気と、そこまで調子が悪いわけでもないのに軽い頭痛がして、なんだか嫌な1日だった
(…シャーレ、行きづらいな…)
結局、一晩経って、私の内側では後悔の方が強くなってしまった
だからこそ、シャーレにはいかないといけない…とは思う
わざと爪を深く切った事を謝った方が、いいとは、思うけど…
「はぁ…とりあえず、パトロールが終わらないと…」
何もなければ、後少しで終わる、でもそんな時ほど…
「あの、すみませんっ!」
「は、はい?」
「た、助けてください!」
焦った様子の生徒に助けを求められるまま、についていく
乱闘騒ぎに巻き込まれ、結局動けるようになった頃にはすっかり夜も暗くなっていた
メイクはドロドロ、服も所々破け、怪我もした
(…こんな姿で、会いたくないな…)
…心配をかけるだろうし、そもそも、こんな遅い時間に行く事自体が迷惑になるだろうし…
「はぁ…」
また、ため息が溢れた…
「……うまく、いかないな…」
部屋に戻り、シャワーを浴びて、好きな音楽を聴きながら、お気に入りのお菓子と紅茶を…
(……調子、悪いのかな)
…音楽を止め、飲みかけのカップとお皿もそのままに、ベッドに潜り込んだ
次の日、私は熱を出した - 57二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 22:22:46
短いですが今日はこんなもので
愛も変わらず特に流れとかも決めず、思いついたままに書いてるので、どう着地するのかとか何もわかりませんがご容赦ください - 58二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 22:24:07
よくそれでSSスレ建てられるな…
俺には無理だわ - 59二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 22:31:26
おつです、ごゆっくりお願いします
- 60二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 22:38:28
これは看病ルートですね、わかります
- 61二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 22:42:01
溜めなしとは思えない更新速度…ほんとに尊敬する
主様のペースでゆっくり毎秒更新してください(殴 - 62二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 22:49:13
保守はやるんでのんびり考えてくださいな
- 63二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 06:02:00
もう着地するのか
- 64二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 14:51:25
まだ終わらんさ、多分、一ヶ月くらいのんびりやってくれるさ
よしんば終わったら即座にアオバが始まるさ - 65二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 20:17:58
だとしたら今までになく短編だな、もっと読みたいよ…!
- 66二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 20:19:57
このスレから読み始めさせてもらったんだけど
その…下品な質問なのですが…羽の切り落とし、そして爪切り…どちらも…行為の暗喩と言う認識でよろしいですか…? - 67二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 20:23:46
- 68二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 20:48:35
ヤッてはないと思うんだよなぁ
それはそれとしてすごーくえっちな時間を過ごしてるだけで - 69二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 21:37:52
今日は更新なしで
- 70二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 21:41:32
了解
- 71二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 06:45:24
今日はあるといいが
- 72二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 12:34:42
やっぱ、行為の暗喩として捉えない方が百万倍えっちだと思います
- 73二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 19:31:12
銀河の至る所から集まったスズミ推し先生達が、
貴方のSSの従僕として、お待ちしておりました - 74二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 22:26:14
「……はぁ…」
どうしてか、こういう時はついつい自罰的な考え方をしてしまう
あんなことしなければ、これは、私への罰なんだ…と
頭が痛くて、ぼんやりする
(今日も、シャーレに…行けないな…)
明日は、行けるだろうか、もし無理なら、その次の日は?さらにその次は?
「…はぁ…」
口から熱くて、重たいため息が漏れた
目を閉じて、眠ろうとしても、頭痛と不快感が酷い
頭だけはぼんやりとフワフワしてるのに、体が熱い泥に覆われたかのように重たくて嫌な感触…
(…薬、飲まないと…)
ベッドからなんとか這い出た時、チャイムが鳴る
「…だれ…?」
壁に寄りかかりながら、なんとかドアに手をかけ、鍵を開ける
“やあスズミ、具合は…だいぶ悪そうだね…”
「……へ…?」
扉を開けた先には、なぜか先生がいて、驚きのあまり、体の力が抜けて…
(…あれ、なん……あっ…)
“スズミ!!” - 75二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 22:41:08
「…すみません、その…」
“いやいや、こっちこそごめんね、調子の悪い時に押しかけちゃって…いやー…それにしても間に合って良かった”
倒れかけた私は先生に抱き抱えられ、ベッドに戻してもらった
“そういえば、何か食べた?”
「…食欲が無くて」
“でも栄養は取らないとね…色々持ってきたよ、フルーツ缶にりんごにゼリー、好きなのある?”
「…ええと」
シャリシャリシャリ…
静かな部屋に、時計の音とリンゴがすりおろされる音が響く
「はぁ…ふぅ…」
“辛いね、もう少しの辛抱だからね…ほら、口開けられる?”
差し出されたスプーンを口に含む、甘くて冷たくて、少しだけ酸っぱいリンゴの味
“食べられそう?”
「はい…」
“ほら、あーん”
何度かリンゴを口に含んで、飲み込んだ - 76二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 22:46:41
「……先生」
“うん、どうしたの?スズミ”
「…その、指…」
“ああ、うん、そこまで深くなかったからもう全然痛くないよ”
「…そうですか」
私は何がしたいんだろう、ぼんやりとした頭のまま、口を開いていた
「…私、先生の爪を切る時…わざと、深く切ったんです」
“そっか、どうしてそんな事したの?”
「…コレと、同じです」
羽根に触れる
痛みはない
“…そっか”
…どう思われただろうか、なんで私はこんなことを言ってしまったんだろうか
「…ごめんなさい」
“全然気づいてなかったな…黙っててもわからなかったのに、どうして?”
「…悪い事だと、思ったからです」
「好きなものに囲まれてたのに…なにも満たされなかったんです…頭の中でずっと、謝らなきゃって…」
でも、それは、どこまでも自分勝手な理由、私が楽になりたくて、吐き出しただけ。あ
“スズミは優しいね”
「……優しくなんて、ありません」
そっぽを向き、布団を頭まで被った
…私を気遣った言葉が逆に苦しくて、何も聞きたくなかった
“元気になったらまたシャーレにおいで”
「……」 - 77二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 22:46:56
「……あれ、寝て…た?」
目が覚めた頃には先生は居なかった
(…汗、すごい…)
ベッドを出て、着替える
体はずいぶんと楽になっていた
「…あれ」
テーブルには、[お大事に、またね]と書かれたふせんが貼ってあるプリン…
「……はぁ…」
蓋を開け、プリンを口に運ぶ
甘くて、半分も食べられなかった
(……嫌だな…私、なんで言っちゃったんだろう…)
言えば許してくれるって、知ってたのに、どうして言ってしまったのだろう…
「……シャーレ、行かなきゃ」 - 78二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 22:47:18
今日は終わりです
お疲れ様でした - 79二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 22:51:33
ほんとに看病回でびっくりした
- 80二次元好きの匿名さん25/04/29(火) 23:35:03
更新されてた助かる
- 81二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 00:09:40
なんというか、インモラルな感じはあるけど
スレ主らしい激しさがない不思議な感じだな - 82二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 06:55:48
- 83二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 12:25:09
ちゃんと罪は告白できたか、良かった
- 84二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 14:37:11
生には落ち着いた純愛でいいじゃないか
- 85二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 22:13:56
ねんのためほ
- 86二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 01:59:45
このレスは削除されています
- 87二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 02:07:14
なんかここのスズミずっとはぁはぁしてるね
- 88二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 02:10:36
- 89二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 07:59:02
テーマっていうか、ため息をつかなくて良いようになりたいのかな
- 90二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 12:30:37
ふむ、なら恋愛ものでいいのかな?
- 91二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 20:34:28
保守
- 92二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 20:34:37
このレスは削除されています
- 93二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 00:39:20
スレ主が音沙汰ない、ということはホスト規制か?
- 94二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 08:42:21
かもね
- 95二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 15:31:08
帰ってきてよ…スレ主さん!!
- 96二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 23:55:39
まあ、そのうちフリーWi-Fiから投げてくれるさ
- 97二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 08:05:59
じっくり待つか
- 98二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 15:28:16
いちおうほ
- 99二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 15:38:35
このレスは削除されています
- 100二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 23:39:41
待ってるよスレ主さん
- 101二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 02:18:14
念の為
- 102二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 10:49:33
今日はって言ってたのに…会いたいよ…スレ主さんっ!
- 103二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 20:05:43
スレ生きてるとは思ってませんでした
ちょっと言うに言えない事情ですが、お待たせしてしまい申し訳ありません
あとで書きに来ます - 104二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 21:47:59
ぼんやりとした日常
謝って仕舞えば元通りに戻る…と思ったのに、決して、そうはならなかった
(……なんで)
…音楽を、聴いてはいられない、お菓子も、紅茶も、味がよくわからない
体調が悪いのかと思って病院に行っても異常はなかった
「……はぁ…」
翼を撫でる、街を歩く、風景を目が滑る
より、強く、焦がれている
(…先生に、お礼言わないと)
言い訳はもう、できている
シャーレに入ると、色々な生徒とすれ違った
仲良さそうに話している子たちもいれば、つまらなさそうに窓の外を眺めていたり、書類を抱えていたり
(…今の書類、当番の子かな…?)
それにしたってなんだか今日は変だ、オフィスの方は…
「あ…」
オフィスには、2人だけ
しかも近づきにくい独特の雰囲気…
(これは、入りにく……い…?)
ガラス張りのオフィス、中の状況を伺うのは容易だった
どこかで見たような生徒がコウモリのような大きな翼を広げ、先生がそれを優しく撫でていた
「……っ…?」
なんだか、胸の奥がズキズキと痛んだ気がした
ガラスの壁に指を触れ、ジッと眺める
どうして、そこに私じゃない人がいて、あんな風にしているのか、わからなくて - 105二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 21:51:38
…別に、特別なことではない
わかっている、例えば、爪を切るように、髪を撫でるように、それは同じ事で…
だけど、私は思い違いをしていた
別に、私は特別じゃない、知っていたけど、思い知らされたような気持ちになった
(…わがままだな)
自分ですら、そう感じた
その場にい続けることなんて、できなくて、早足で離れた
視聴覚室で時間を潰すために、ヘッドホンで音楽を流して、読むわけでもないのに教科書を開いて、ただ、時間が流れるのを待った
「……」
ため息の代わりに、奥歯が擦りあって、嫌な音が口の中で響いた
(…私も、ああして欲しかったな…)
寂しくて、少し目が熱くなった
キュッと目を閉じて、会うことも諦め、荷物をまとめて視聴覚室を出る
「…あれは」
…先ほど、先生に羽をケアしてもらっていた人とすれ違った
気づけば私はオフィスの方に走っていた - 106二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 22:18:21
「…せ、先生」
“あ、スズミ、いらっしゃい”
…先生は、いつも通りだった
「先日は、ありがとうございました」
私も務めて、いつも通りに振る舞う
でも、言葉を発しようとするたびに震える、心臓が凍えてるみたいに早く鳴る
“ううん、元気になってくれてよかったよ”
頭が、ガンガンする、目の前が歪んでるような感覚
“…あれ、もしかして、まだ調子悪い?”
「……いいえ」
少なくとも、さっきまではそんなことは…なかったと思いたい
「そう、いえば…その、先程、誰かの翼を…」
“ああ、うん、そうだね、あの子もスズミと同じで頑張り屋さんだから、少しでも疲れをとってあげたくて”
「…そう、ですか」
なんでもないことのように返される
いや…なんでもないこと、なのに…
(…特別が、よかったな…)
“スズミ?”
「…いえ、なんでもありません」
“それなら、いいんだけど…”
先生が差し出してくれたコーヒーを受け取る
“実はね、アレ、結構人気で”
「……」
“スズミにやってあげてから、いろんな子に頼まれたんだ”
「そうですか」
つまり、アレも観られていたのだろうか…
コーヒーを口に運ぶが、味がしない… - 107二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 22:30:48
“みんな喜んでくれて、やっぱりそんなにいいものなんだね”
「……かも、しれません」
“(あ、あれ?もしかして機嫌悪い…かな)”
「…先生」
“うん”
「他の人には、しないでほしいって言ったら…」
“それは…ちょっと難しいかな”
「そうですか…」
…どうにかてしまいたい、どうにかして、私だけになれば、良いのに……
“そうだ、スズミ、実は良いものを手に入れたんだ、ちょっとおいでよ”
そう言って先生が膝を叩く
「…そ、そこに座れと…?」
“そうじゃなくて…えっと、膝枕…嫌なら無理にとは言わないけど、羽の位置的にね”
「は、羽…ですか」
“うん、色んな子に話を聞いてたら、オイルでマッサージするって子がいてね、ほら、スズミにと思ってとっておいたんだ”
トリニティで有名なブランドのオイル…
「…それ、高かったんじゃ」
“それが実は、その…貰い物なんだよね、恥ずかしい話だけど”
「…はあ、なるほど」
先生の罰の悪そうな顔につい、フッと笑いが漏れる
「…そう言うことなら、お願いします」
先生の膝の上は、決して良い感触ではなかったけど、暖かかった
自分とは違う匂いがして、不思議な感覚…なのに、安心して、眠くなるような…
“じゃ、失礼して…”
先生がオイルをわずかに手に取り、羽の一枚一枚に丁寧に撫でるように塗りつける - 108二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 22:39:43
“実はさ、最初に聞いた時はびっくりしたんだ”
「は、はい?」
“油なんて塗ったら危ないんじゃないかって思って、ほら、キヴォトスってみんな銃火器を使うから”
「ああ…そうですね」
“でも、私は知らなかったんだけど、発火事件もないらしいし、なにより羽がある子は塗らないといけないんだって聞いて、ビックリしちゃったよ”
(…私は、あんまり塗ったことなかったな…)
“水に濡れると重たくなっちゃうから、油で水を弾くようにしてるんだって?いやー、全然知らなかったよ”
「……確かに、お風呂に入った後は、重いかもしれません」
“やっぱりそうなんだ、へえ…”
「…良い香り…」
“よかった、確かめる前に使っちゃったから…気に入ってくれて良かったよ”
爽やかで、かすかに甘い…心が落ち着くような香り
…暖かくて、心地よくて、眠たくなるような… - 109二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 22:50:50
“あっ”
「えっ?」
顔の上に、ポトリと羽が一枚落ちる
“ごめん、強かったかな…痛くない?”
「いえ…ちょうど抜けるところだったんだと思います」
“そっか、なら良かった”
なんとなく、その羽を摘み上げて、先生の胸ポケットに挿した
“あ、えっと…”
「…その、なんとなく…」
“……スズミ、ええと、受け取れない…かな”
「…どうして、ですか?」
“私も知らなかったんだけど、ええと…羽根を送るって言うのは、求愛行動のひとつらしくて…誤解されちゃうかなって”
「きゅ…」
思わず翼を掴み、引き寄せて顔を隠す
「そ、れは…その、確か、フクロウの…ですよね」
“あ、いや!スズミが鳥だって話じゃなくてね、ただ、私も立場上…”
「…いえ、その、すみません…」
翼を少しずらし、先生の胸ポケットから羽根を抜き取る
“ごめんね、今まで貰った分は大事に使わせてもらうから”
「……はい」 - 110二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 22:53:35
“よし、どう?楽になった?”
「はい、ありがとうございます」
起き上がり、向き直ってお礼を言う
(…誤解、か…)
「…先生」
“ん?わっ”
振り返った先生の顔に、先ほどの落ちた羽をフワリとあてる
「良い匂い、ですよね」
“う、うん…そうだね…?”
「…オイル、少しだけ分けてください」
“え?いや、持って帰ってもらっても…”
「少しで良いんです」
小瓶に分けてもらったオイルを一滴、落ちた羽に馴染ませる
それを鼻に当てる
「…すごく、落ち着く香りで、疲れが取れるみたいで…安心します」
“そっか、ならよかったよ”
「……先生、あの羽にも、コレをつけてみてください」
小瓶を先生に差し出す
“あ、いいね、ペーパーフレグランスみたいでオシャレかも”
そう言いながら、先生がデスクの引き出しから羽根を取り出す
「…枕に入れてたんじゃ…?」
“実は、羽の芯がしっかりしてるから、枕に入れるのはちょっと危ないかなって…”
「…確かに」
2人で少し笑い、その日はシャーレを後にした
…ポケットから、オイルを馴染ませた羽根を取り出し、唇に当てる
「……1番に、なりたいな」 - 111二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 22:54:29
随分と間が空いてすみません、保守ありがとうございます
もう少しのんびりやりますので、お付き合い願います - 112二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 23:02:45
時間空いたからか純愛に舵切ったかな
楽しみ - 113二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 23:06:11
5日ぶりにきたと思ったらかなり量がある…!
- 114二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 00:54:05
コウモリの羽って誰だ…?
- 115二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 07:14:51
- 116二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 14:22:10
なるほど、トリニティかと思ってたわ
- 117二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 15:58:25
このレスは削除されています
- 118二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 00:07:11
お付き合いします
- 119二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 09:33:30
同じく
- 120二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 17:50:45
ほしゅほしゅ
- 121二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 23:33:09
待つで
- 122二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 08:30:37
つべでこれの動画から掲示板入った身としてはぜひ完結まで見たいです
- 123二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 17:39:33
このレスは削除されています
- 124二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 22:33:39
シャーレから帰ってしばらく、ポケットの羽をじっと眺めていた
……あの瞬間の満ち足りていた感覚が冷めていくのがわかる
(やっぱり、許せない…)
私だけの、楽しみだったのに
それを真似して、私の分を奪ったことは、納得できない
(……先生は)
きっと、求めれば、求められるがままに満たしてくれる
そう、求めて……
(…でも、この羽は、受け取ってもらえなかった)
先生は鳥の求愛行動、と言っていたけど…それだけであそこまで拒絶された事に、納得できなかった
調べてみれば、随分と昔のトリニティになる前の一部の貴人の婚約の結び方の1つだった
だけど、先生はすでに、それを2度も受け取っているのだ
「……はぁ…」
そうなれば、嫌でも意識してしまう、だからより、許せないのに - 125二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 22:41:35
「先生、少し、お時間いいでしょうか」
“スズミ、どうしたの?”
「どうした、と言うわけではないのですが…」
ただ、落ち着かなくて、とは言えなかった
チラリと横目で登板の生徒に会う、胸の中がムカムカとした
「その…少し良いですか?あまり、他の方には」
“わかった、ごめん、ちょっと外すね”
登板の生徒に会釈し、先生を連れ出した
たった2人きりの応接室
ソファに座った先生が、いつになく真剣そうな顔で私の言葉を待っている
心臓が早い、私は嘘つきだ
大した理由もないのに呼び出したことも、ここに来たことすら後悔した…
“スズミ…?”
「あ……その、あの羽の話、誰から聞いたんですか?」
“えっ?あ、いやぁ……だ、誰だったかな…”
誤魔化すつもりで口から飛び出した質問は、先生を目に見えて困らせるほどの威力があったらしい
…いや、この話をした生徒が、と言うべきなのだろうか…
「…他の方からも、貰ったんですか?」
“えっ…と…”
「……貰ったんですね、それは、結婚の約束として、ですか?」
“いや、そんな事は…”
「……」
“スズミ…?その、あのね”
「先生」
“うん…” - 126二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 22:41:53
さっきから私の心の中はずっとグチャグチャで、落ち着かなくて…
でも、思ってる事は、一つだけで…すごく、怖い
「……」
立ち上がり、近づいて、先生の服を、指先で摘んだ
「…せ、先生…私…」
息が、微かに荒い、頭の奥がぼんやりとする
“スズミ…?”
先生が他の人からも求められている
誰かのものになる
それは、私を見てくれなるなると言う事
「どうすれば、いいですか…」
“え?な、何を?スズミ?”
「どうしたら、私を、1番にしてくれますか…」
“…それは、難しいな…私は、みんなに順番なんかつけるつもりはないよ”
「でも…その、私は……」
…言葉が続かなかった
求めても、求めても、どんなに求めても…私の望む答えが帰ってこない
それがわかった途端、何も言えなくなった
「……ごめんなさい…」
困惑した様子の先生の服から手を離し、応接室を出た
シャーレから出るとき、コウモリの羽の人とすれ違った
(…あの人は……そっか、先生は…あの人の事、頑張り屋って言ってたな…)
(……私も、もっと、頑張ったら…いいのかな) - 127二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 22:42:47
ようやく方向性が固まった気がします
それではまた - 128二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 22:48:43
古い貴人のやり方って事はミカかナギサ?
そこまで言及しないかな - 129二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 08:01:30
- 130二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 16:01:55
保守
- 131二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 23:27:03
今日はないか
- 132二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 07:39:25
朝保守
- 133二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 14:00:48
待ちます
- 134二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 23:03:14
“え、スズミが?”
「は、はい…ちょっと、どうしたら良いかわからなくて…」
“そっか、相談してくれてありがとう、実は私も気になってたんだ”
ここ最近のスズミは様子が変だった、でも、今は多感な時期だ、そんなこともあるだろうと…思っていた
「お願いします…」
“うん、任せて”
夕方の、少し薄暗くなり始めた頃、街灯がつき始め、通りが明るく照らされる
通りのお店でバターケーキとコーヒーを買い、ベンチで少し休む
“ふぅ…”
「せ、先生…?どうしてここに…」
声のした方に顔を向けると、目を丸くして驚いている様子のスズミがいた
“やあスズミ、ここなら会えるんじゃないかと思ってね、スズミもコーヒー飲む?”
そういってコーヒーを差し出す
「ありがとうございます」
「…ふぅ…落ち着きますね」
“うん、そうだね”
…不思議だ、つい先日とはまるで違う
不安定な様子は全くなく、落ち着いて、柔らかな笑顔も浮かべていて…
“(…気に、しすぎたかな……いや…)”
“…何かいい事でもあった?”
「先生に会えました」
“そっか、それは光栄だな” - 135二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 23:48:44
しばらく話してみても、スズミの様子に異変はなかった
「話せて嬉しかったです、それでは」
“こちらこそ、またね”
その日はそのまま別れ、シャーレに戻った
「……やっぱり、頑張って良かった…ちゃんと先生は見てくれてるんだ、頑張ったらちゃんと…私に会いに来てくれる」
「…明日も、たくさん頑張らないと」 - 136二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 23:49:12
短いですが今日は終わります、明日書きます
- 137二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 08:51:09
先生視点になっとる?
- 138二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 16:50:37
かわってるね
- 139二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 00:35:56
動画なってたんだ、おめでとー
- 140二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 00:37:22
このレスは削除されています
- 141二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 00:38:12
「どうも、先生、お邪魔するっすよ」
“やあ、どうしたの?”
「…それが、自警団の…」
“(また、か…)”
私はてっきり、何も問題なんて無い、そう思っていた
だけど、日が経つにつれ、スズミに関する小さな問題が私の耳に入るようになった
自警団のやり方が、最近少し過激だ
正義実現委員会と衝突した
“…スズミらしくないな”
スズミは優しい子だ、たとえ不良相手でも傷つけずに制圧できるからという理由で閃光弾を愛用している
正義実現委員会とも、決して険悪ではなかった…目指すところは近い組織同士、決して対立する理由はなかったのに…
“会って話してみなきゃ”
- 142二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 00:38:30
“やあスズミ”
「あ、先生…!」
“今日もここに居たんだね”
前に会った時と同じベンチで休憩していたらしい
“…ところで、スズミ、最近自警団の活動を頑張ってるみたいだけど”
「はい、私も負けてられませんから」
負けていられない、まるで何かの勝負をしているかのような発言だ
“…それは、正義実現委員会に?”
「いえ、そういうわけではなくて…その、特定の誰かというわけじゃなくて…」
“…どういう事?”
「私も、もっと頑張らないといけないな…と思ったんです」
“もっと…?”
…スズミに関する話は、悪い話だけではなかった、もちろんたくさんの活躍も耳にした
“…そっか、でも…せっかく頑張ってるところに悪いけど…”
「え…?」
“スズミの今のやり方は、少し間違ってるのかも”
「……な、なんでですか?!」
驚いた様な、怖がっている様な様子のスズミを宥める
“少し、焦りすぎたんだよ…最近、何かあったの?”
「それ、は…」
(…せっかく、頑張ったのに、なんで?どうして……)
“…何か、私に力になれる事、ある?何か助けて欲しい、とか…”
「……なら、先生、一つお願いがあるんです」
- 143二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 00:41:24
思ったより筆が進みませんでした…申し訳ない
- 144二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 06:35:23
待ちます
- 145二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 14:34:11
そうなんだ
- 146二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 23:24:24
すみません、ちょっと色々思案して、中途半端なまま書くのやめます
本当に申し訳ないのですが、私としてもちょっと上手く行ってない自覚はあったので、中断します
スレッドは落としていただきたいです、ちゃんと綺麗な流れを思いついたら今度は計画的にやり直します、勝手ですみません