【ホラー注意】時計の針が進むたびに、俺たちは壊れていく

  • 1スレ主25/04/26(土) 14:33:03

    ――目が覚めたら、そこは廃病院だった。

    時計の針が刻むのは、“時間”ではなく、“精神の崩壊”。

    目に見えないものが、確かにこちらを見ている。

  • 2スレ主25/04/26(土) 14:38:51

    このスレは、ブルーロックの登場人物による参加型ホラーSSです。
    舞台は謎の“廃病院”。彼らは気づけば、そこに閉じ込められていました。

    ※プレイヤーの選択(安価)や運命(ダイス)によって、ストーリーの進行・視点・結末が大きく変化します。
    ※選択肢次第で“発狂”“精神崩壊”“絆”に分岐します。
    ※正気度(SAN値)管理あり。
    ※取り返しのつかない選択も……あるかもしれません。

  • 3スレ主25/04/26(土) 14:40:17
  • 4スレ主25/04/26(土) 14:47:41

    ■キャラヘイトを目的とするものではありません
    ■キャラsage、腐発言、アンチコメはお控えください
    ■荒らしはスルーします
    ■SS初心者です、ゆっくり進行ご容赦ください
    ■感想、質問等頂けるとスレ主が大変喜びます

  • 5スレ主25/04/26(土) 14:55:53

    【登場人物紹介】

    潔 世一(いさぎ よいち)/初期SAN:17

    熱意と直感で動くエゴイスト。
    感情に振り回されがちだが、仲間のことも決して見捨てない。

    前作「13:00遊園地ホラー」のクリア経験者。精神に“ある記憶”が刻まれている。

    ■固有能力
    【直感の導き】一度だけ、最善の選択肢を自動で選べる。
    【共鳴の記憶】SANチェック1回を自動成功扱いにできる(使用後破棄)。


    烏 旅人(からす たびと)/初期SAN:19

    関西弁の現実主義者。冷静かつ合理的、でも仲間には情が深い。
    よくツッコミ役になるが、誰よりも状況を読んでいる苦労人。

    ■固有能力
    【精神肩代わり】仲間のSAN減少を1回だけ引き受けられる。
    【ツッコミの業】全員暴走時に選択を1回だけ修正可能。

  • 6スレ主25/04/26(土) 15:02:42

    御影 玲王(みかげ れお)/初期SAN:16

    明るくてコミュ力抜群な王様気質。実は繊細で、精神耐久はやや低め。
    ピンチでも誰かを励ます力を持ち、周囲の士気を支える存在。

    ■固有能力
    【励まし】仲間のSANを+1回復できる(1回のみ)。
    【???】未発動の“もうひとつの力”が眠っている気配がある。


    二子 一揮(にこ いっき)/初期SAN:20

    寡黙で沈着な分析家タイプ。目元は前髪で隠れていてほとんど見えない。
    オタク気質でカードゲーム好き。無表情に見えて、実は誰より熱い。

    ■固有能力
    【精神遮断】1度だけ、恐怖イベントを“無視”して情報として記憶する。
    【???】ポケットには、まだ表を見せていないカードがある。

  • 7スレ主25/04/26(土) 15:14:07

    時計の針は、まだ静かに“0:00”を指している。



    気がつけば、彼らは一人ずつ──受付の床の上で目を覚ましていた。



    白い蛍光灯が、かすかに点滅している。

    四角い部屋。腰高のカウンター。並べられた古い椅子。



    静かすぎるほど静かな空間。

    だが、機械の音も、足音も、人の気配も……何もない。



    見覚えのない天井、見慣れたはずの声。




    最初に息を吐いたのは──誰だったか。


    dice1d4=1 (1)

    1:潔 2:烏 3:玲王 4:二子

  • 8スレ主25/04/26(土) 15:20:16

    【探索開始】0:00


    ……ぴっ、ぴっ、ぴっ……。

    薄暗い空間。時折、天井の蛍光灯がジジ……と不規則に瞬く。

    静けさ。音も、匂いも、気配すらもない。
    息をする音だけが、自分のものかどうかも分からないほどに響いていた。


    「………………っ、」

    その沈黙を、誰かの浅い息が破った。


    洋服の布が擦れる音。
    かすかに床を蹴って、誰かが、体を起こす。

  • 9スレ主25/04/26(土) 15:22:19

    「…………ここは……?」



    目を覚ましたのは、潔 世一。


    自分がどこにいるのか分からない。

    暗くはないが、明るいとも言えない。



    起き上がると、白いカウンターが目に入る。


    古びた番号札。並べられた椅子。

    無意識に、“受付”という単語が頭をよぎる。


    けれど、ここが病院だという確信はない。



    ……ただひとつ確かなのは、“自分はひとりではない”という感覚だけだった。




    誰かの気配が、すぐ近くにある。


    dice1d3=1 (1)

    1:烏 2:玲王 3:二子

  • 10スレ主25/04/26(土) 15:46:34

    【探索開始】0:00


    「……チッ。非凡な寝覚めやな……どこや、ここ……」

    カサ……と布の擦れる音。
    慎重に体を起こすと、白っぽい蛍光灯の明かりが目に入った。


    「……あぁ、なんや……おったんか、凡。」

    蛍光灯のチカチカした光の下、すでに立ち上がっていたのは潔 世一。
    顔をしかめながらも、烏旅人は自然と声をかける。


    潔「烏……」

    短く、潔が応えた。
    少しホッとしたような、それでもまだ緊張を隠せない声。


    烏「……なんか分かったか? ここがどこかとか、誰かおるかとか。」

    潔「いや……。なにも。……ただ、静かすぎる。」

    烏はふぅ、と浅く息を吐き、
    カウンターの上に手を置いて軽くトントンと叩く。
    音は乾いていて、異様に響いた。

  • 11二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 15:48:50

    謎空間で初手に烏に会うのなんか安心感ある

  • 12スレ主25/04/26(土) 15:52:34

    烏「──まるで、“患者ゼロの病院”やな……」


    小さく呟いた直後、自分で小さく肩をすくめて、



    烏「──誰がうまいこと言え言うたんや、アホ。」


    ボケとツッコミを1人で器用にこなすと、洋服の袖を引っ張る仕草で、烏は気を取り直すように立ち上がる。



    潔「烏……これ、受付……みたいだよな。」


    烏「たぶんな。けど、病院やとしたら……この静けさ、普通ちゃう。」




    二人の間に、言葉が途切れる。


    薄暗い空間には、まだ誰かの眠りの気配が、微かに漂っていた。


    dice1d2=1 (1)

    1:玲王 2:二子

  • 13スレ主25/04/26(土) 16:09:16

    【探索進行】0:00


    カサ……とまた、布が擦れる音が響いた。


    「……んだよ……まぶし……」

    男の声がした。

    髪をぐしゃぐしゃと手でかきながら、紫髪の男がゆっくりと身体を起こす。額にうっすらと汗が滲んでいた。



    御影玲王。

    目元をしかめながら、ぼんやりと蛍光灯を見上げる。まばたきを繰り返し、ようやく視界が焦点を結び始める。


    玲王「……え? ここ……どこ?」

    首をゆっくりめに左右へ振る。
    床、椅子、白いカウンター──まるで意味のないモノクロ写真の中に投げ込まれたようだった。


    玲王「……うっわ。何この空間。死ぬほど趣味わりぃ……」

    烏「お、起きたな。金持ちのボンボン。」

    少し離れた位置にいた烏旅人が、ポケットに手を突っ込んだまま、低くぼやくように話しかける。

  • 14スレ主25/04/26(土) 16:14:07

    玲王「は?」

    玲王が眉をひそめて睨み返す。


    烏「その顔面、完璧すぎて逆に信用ならんわ。」

    口元には笑みはないが、語尾には少しだけ悪ノリの余韻があった。


    玲王「……はあ?なんだそれ、失礼じゃね?」

    そう言いつつ、玲王は体を完全に起こし、軽く膝を払う。


    烏「ちゃう、褒めとんねん。“非凡”ってことや。逆に怖いっちゅう話や。ま、起きてくれて助かるけどな。」

    烏が軽く肩をすくめながら呟く。


    潔「烏……そういうとこだぞ……」

    烏の横で、潔が呆れたように口を挟んだ。


    玲王「んー……てか、誰お前ら?」

    玲王は、ようやく他のふたりの存在に目を向け、顔をしかめたまま立ち上がる。

  • 15スレ主25/04/26(土) 16:22:05

    潔「え、………えーっと、…俺は潔世一。……そっちは、烏旅人。……俺たち一応、ブルーロックの同期だよな?」

    玲王「ブルーロック……? ああ、たしかに名前には覚えが……」


    記憶の糸を辿るような声。
    玲王の表情に、一瞬だけ影が差す。


    玲王「俺は――御影玲王。……“金持ちのボンボン”じゃなくて、な。」

    烏「ほぉ。自己紹介できるくらいには元気なんやな。」

    玲王「あたり前だろ。俺が最初に壊れるわけねーっての。」


    玲王はわざと軽口を叩きながら、額の汗をそっと袖でぬぐった。



    その手の震えを、誰が見逃したか──まだ、わからない。

  • 16スレ主25/04/26(土) 16:32:26

    【探索進行】0:00


    微かな息遣い。
    誰かが、息を殺すように動いた。

    カサ、カサ──と、ごく小さな音。

    蛍光灯のちらつく光の下、黒い前髪に覆われた顔が、静かに持ち上がる。



    二子一揮。

    他の三人とは違い、彼は、音を立てることなくゆっくりと目を開けた。

    いや、目を開けたかどうかすら──前髪に隠れてよく見えない。


    二子「……状況を、教えてください。」

    低く、無機質な声。
    それは、目覚めの第一声とは思えないほど、冷静だった。

  • 17スレ主25/04/26(土) 16:34:32

    烏「おぉ……すごいな。目ぇ覚めた瞬間から、それかい……」

    烏は口の端を引きつらせながら、どこか楽しそうに小さく笑った。

    玲王「なにこいつ、冷静すぎないか?」

    玲王が眉をひそめて言う。

    潔「二子……だよな。」

    潔が、安心したように名前を呼ぶ。

    二子「はい。……二子一揮、です。」

    短く、自分の名前を告げる。


    烏「非凡やな、お前。」

    苦笑混じりに、烏が呟いた。その目は、しかし真剣だった。


    二子「……他に目覚めている方は?」

    潔「俺と、烏と、玲王。今、全員揃った。」

    玲王「全員……だよな? 他に誰もいないんだよな?」


    少し不安げに玲王が確認するが、見渡す限り、この空間にいるのは──四人だけだった。

  • 18スレ主25/04/26(土) 16:45:13

    【探索開始】0:00


    小さな空間に、四人分の息遣いがこもる。

    それぞれが身体を起こし、微妙な間合いを取りながら──しかし、静かに警戒しあっていた。


    玲王「……で? どうすんだよ、これから。」

    落ち着かない様子で、玲王が肩をすくめながら言った。声のトーンは高め。だが、足元はほんの少し、震えていた。


    烏「どうもこうも、動かな始まらんやろ。」

    烏がポケットに手を突っ込んだまま、カウンターを軽く蹴る。カツン、と乾いた音。


    烏「何がどこにあるかも分からん。……せやから、まず、ここを調べる。そんで、少しでも情報拾う。」

    潔「……うん。たぶん、それしかない。」

    潔は力強くうなずき、一瞬、烏と目を合わせた。

  • 19スレ主25/04/26(土) 16:47:14

    二子「合理的です。」

    簡潔に、二子も同意を示す。


    玲王「ちっ……マジかよ……」

    小さく舌打ちしながらも、玲王も渋々、探索体勢に入った。


    烏「ええか、お前ら。」

    きゅっと、烏が目を細める。

    烏「何か拾ったら、絶対、勝手に隠すな。ぜんぶ、口に出せ。……この状況で“秘密”は、死ぬよりヤバい。」

    烏の言葉に、三人が無言でうなずいた。

  • 20スレ主25/04/26(土) 16:54:51

    【探索開始:受付エリア】


    目の前には、探索できそうな箇所がいくつか見える。



    ①カウンター内(受付台の裏)

    引き出しや棚が並ぶ/書類やメモがありそう


    ②壁際の掲示板

    何か貼り紙が残っている/古びたポスターも


    ③番号札置き場

    番号札、使用済み札、不自然に空白のスペース


    ④待合スペースのソファ付近

    荷物置き、落とし物、座席裏など



    【選択肢:誰がどの場所を探索しますか?】

    1:潔 2:烏 3:玲王 4:二子


    4人まとめてお願いします。

    (例:1が① 2が② 3が③ 4が④など)

    >>21

  • 21二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 17:00:48

    1が④ 2が② 3が① 4が③

  • 22スレ主25/04/26(土) 17:06:44

    >>21

    ご選択ありがとうございました。


    >>11

    烏っているだけで何故か安心できますよね。

  • 23スレ主25/04/26(土) 17:19:20

    【受付探索:①カウンター裏・御影玲王】


    【探索開始】0:00




    玲王「……ったく、なんで俺がこんな汚ねぇとこ……」


    ぶつぶつ文句を言いながら、カウンターの端から、裏側に回り込む。


    カウンターの裏には、引き出しと棚が並んでいた。


    棚には古びた書類が乱雑に突っ込まれ、引き出しの取っ手は、どれも指紋の跡で黒ずんでいる。



    玲王「うわ、マジかよ……潔癖症殺し……」


    鼻をしかめながら、それでも指先で慎重に引き出しを引いた。



    dice1d2=2 (2)

    1:成功 2:失敗

  • 24スレ主25/04/26(土) 17:30:26

    【探索失敗】0:00


    玲王「……はあ、マジで汚ねぇな……」

    玲王は文句を言いながら、乱雑に積まれた紙をぐいっとかき分ける。

    指先に、ぬるりとした嫌な感触が絡みつく。


    玲王「……最悪……。」

    思わず手を振って汚れを払う。その下から、白い封筒がひょっこりと顔を出した。


    玲王「……? これ……」

    破れかけた封筒の中に、規則正しく並んだ四つのデジタル腕時計が入っていた。

    表面には、

    【Isagi Yoichi】【Karasu Tabito】【Mikage Reo】【Niko Ikki】

    手書きの名前が、それぞれに書き込まれている。


    玲王「──マジで、どうなってんだよ……」

    不快な感触が、指先ではなく、じわじわと心の奥に染み込んでいく気がした。

  • 25スレ主25/04/26(土) 17:39:33

    【探索進行】0:00


    玲王「……おい、お前ら。ちょっといいか。」

    カウンター裏から顔を出した玲王が、封筒を片手に歩み寄ってくる。


    烏「……なんや、金持ちのボンボンが。」

    烏が苦笑交じりに返すと、玲王は封筒からデジタル時計を取り出して、順番に差し出した。


    玲王「これ、多分……俺たち用、だろ。名前書いてあったし。」

    潔「時計……?」

    潔が手に取って、液晶を覗き込む。
    画面には、0:00の表示が静かに灯っていた。


    二子「……タイマーのようにも見えます。」

    二子がポツリと呟きながら、自分の名前が書かれた時計を受け取る。

  • 26スレ主25/04/26(土) 17:40:33

    玲王「……ま、今んとこ特に異常はねぇ。触ってもヤバいことにはなってねぇし。」

    玲王「たぶん、今は……チュートリアルみたいなもんだろ。」

    小さな吐息を漏らしながら、玲王はそう、やや強がるように付け加えた。


    烏「──なら、安心やな。」

    烏は言葉とは裏腹に、慎重に腕に時計を装着する。


    潔「……うん、着けとこう。」

    潔も静かに腕に巻きつける。


    二子「分かりました。」

    二子も迷いなく、自分の手首に時計を留めた。

  • 27スレ主25/04/26(土) 17:48:47

    【受付探索:②壁際の掲示板・烏旅人】


    【探索開始】0:00



    烏「さて、次は俺の番やな。」


    烏は、腕に巻いたばかりの時計をちらりと確認し、そのまま壁際へと歩を進めた。


    壁には、大きな掲示板。半分は破れたポスター、半分は色あせた紙が無造作に貼られている。



    烏「……ま、病院なら……健康診断のお知らせとか、そんなんやろ。」


    一人ごちながら、慎重に、だが手早く掲示板に手を伸ばす。


    掲示板の紙は、どれも古びていて、触れた途端にふわりと紙埃が舞った。



    烏「うっわ、アレルゲン満載……誰が掃除しとんねん。」


    くしゃみを堪えながら、一枚一枚、紙をめくり、剥がし、確認していく。


    dice1d2=2 (2)

    1:成功 2:失敗

  • 28スレ主25/04/26(土) 18:46:14

    【探索失敗】0:00


    烏「……ったく、埃まみれやんけ……。」

    烏は咳き込みながら、破れかけたポスターや紙をめくり続けた。

    しかし──

    どれもこれも、日付が消えかけた広告や、意味のない健康標語ばかり。

    「栄養バランスのとれた食事を!」
    「手洗い・うがいを欠かさずに!」

    子供向けのイラストが、色褪せて不気味に歪んでいる。


    烏「……非凡やなくて、ただのゴミや、こんなもん……。」

    ため息をつきながら、掲示板に背を向ける。

    探していた“何か”は、この壁にはなかった。

    ただ、どこか背後に、冷たい視線だけがぼんやりと絡みついてくるような──そんな気配が、消えなかった。

  • 29スレ主25/04/26(土) 18:51:44

    【受付探索:③番号札置き場・二子一揮】


    【探索開始】0:00



    二子「番号札置き場、ですね。」


    二子は短く呟くと、迷いなく壁際の棚へ向かって歩き出した。


    そこには、プラスチック製の番号札が無造作に並べられている。


    1番、2番、3番、4番──


    その順に整然と並んでいる……かに見えたが、よく見ると、ところどころ歯抜けになっていた。



    二子「……間引かれている。」


    指先で静かに番号札を撫でながら、二子は無表情のまま探索を続ける。


    dice1d2=2 (2)

    1:成功 2:失敗

  • 30スレ主25/04/26(土) 19:01:06

    【探索失敗】0:00


    二子は、整然と並んだ番号札を一枚ずつ丁寧に指先でたどった。

    二子「1……2……3……。」

    無機質な声で数を数えながら、微かな違和感を胸の奥に引っかける。

    ところどころに、札が抜け落ちた跡がある。

    だが──
    それ以上の手がかりは、見つからなかった。

    破れた番号札も、血痕も、隠されたメモも──
    この場所には、存在しない。


    二子「……。」

    小さく首を振り、番号札の棚から一歩、後ろに下がった。


    (……何か、足りない。)

    心の中だけで、誰にも聞こえない声が呟いた。

    しかし、その“不自然な空白”を、今はまだ埋める手段を持っていなかった。

  • 31スレ主25/04/26(土) 19:05:57

    【受付探索:④待合室スペース・潔世一】


    【探索開始】0:00



    潔「……俺は、あっちを見てみる。」


    静かにそう言って、潔は待合スペースへと足を運んだ。


    古びたソファがいくつか並び、その隙間には、落とし物らしきものや、紙切れが散らばっている。


    静寂の中、自分の靴音だけが、やけに大きく響いた。



    潔(……この空気……嫌な感じがする。)


    本能が、微かに警鐘を鳴らしていた。


    ソファの隙間に手を伸ばし、慎重に、中を探る。


    dice1d2=1 (1)

    1:成功 2:失敗

  • 32スレ主25/04/26(土) 19:12:26

    【探索成功!】0:00


    ソファの隙間に手を伸ばした瞬間。

    指先に、乾いた紙の感触が触れた。


    潔(……これは──?)

    慎重に引っ張り出すと、シワシワになった一枚のプリントが現れた。

    それは、

    ──この施設の『避難経路図』だった。


    潔「……これ……!」

    声を漏らして、顔を上げる。

    避難経路図は、古く、所々インクがにじんでいるが──

    受付、診察室、検査室、手術室、
    休憩室、入院病棟、地下への非常階段……

    施設の全体像が、かろうじて把握できる。

    それは、この先を探索していく上で、何よりも重要な情報だった。

  • 33スレ主25/04/26(土) 19:14:45

    潔「──みんな!こっち、来て!」

    潔の呼びかけに、他の三人が一斉に顔を向ける。


    烏「おぉ、非凡やんけ……!」

    烏が思わず、ニヤリと笑った。


    玲王「マジかよ、何それ……助かる……」

    玲王は安堵の息を吐きながら、ソファの間から引き抜かれたプリントを覗き込む。

    二子「……有益な情報です。
     ──これがあれば、無駄な迷走は防げます。」

    二子も、淡々と分析を加えた。

  • 34スレ主25/04/26(土) 19:29:32

    【探索進行】0:00


    四人は、改めて避難経路図を囲み、壊れかけた蛍光灯の下で顔を寄せ合った。


    烏「──こいつが、ここの全体図っちゅうわけやな。」

    烏が指で地図をなぞる。その指は、少しだけ、慎重に震えていた。


    潔「……1階には、診察室、検査室、休憩室、病棟があるみたいだ。」

    二子「無駄な移動は避けるべきです。」

    二子が即座に口を挟んだ。


    二子「このフロアを一通り探索して、上階や地下に繋がる“鍵”や“手がかり”を探すべきでしょう。」

    玲王「っつーかさ、2階とか地下、すぐ行っちゃダメなんか?」

    玲王が若干苛立ったように言った。


    烏「ほんなら、行ってみるか。」

    烏がひょいと肩をすくめ、2階への階段を指さした。

  • 35スレ主25/04/26(土) 19:35:27

    四人でそちらに向かうと──

    階段には、太いチェーンロックが巻き付けられ、「関係者以外立入禁止」のプレートがぶら下がっていた。


    潔「……鍵がないと、無理だ。」

    静かに、潔が呟いた。


    二子「……想定内です。」

    まるでそれを予測していたかのように、二子は淡々と頷いた。


    さらに、地図の地下部分を確認すると──

    地下エリアだけ、インクがにじみ、文字が判読不能になっていた。

    まるで、「ここに触れてはいけない」とでも言うように。


    玲王「……うわ、気持ちわりぃ。」

    玲王が肩をすくめる。

  • 36スレ主25/04/26(土) 19:44:15

    烏「ま、今は気にしてもしゃーない。まずは地道に、1階を片付けるっちゅうこっちゃ。」


    烏が手を叩いて、四人に視線を投げかけた。



    潔「……行こう、みんな。」


    強く、潔が言った。その声に、誰も異を唱えなかった。




    【選択肢:どの部屋に向かいますか?】


    ① 診察室へ向かう

    ② 検査室へ向かう

    ③ 看護師休憩室へ向かう(休憩可能エリア/まだ安全)※現時点ではオススメしません

    ④ 医師休憩室へ向かう

    ⑤ 入院病棟へ向かう(複数部屋探索あり)

    >>37

  • 37二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 19:58:52

    ① 診察室へ向かう

  • 38二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 19:59:32

    ① 診察室で

  • 39スレ主25/04/26(土) 20:59:54

    >>37

    >>38

    選択ありがとうございました。診察室の探索を開始します。



    【探索開始】0:00


    静かに、診察室のドアを押し開けた。


    ……きぃぃぃ……


    軋む音が、やけに大きく響く。


    中は、薄暗い。天井の蛍光灯は半分しか生きておらず、部屋の隅々には、かすかな影が滲んでいる。


    一番奥には診察台。壁際には、カルテ棚と薬品棚。古びたデスクと、錆びた椅子。



    そして──




    診察室の中央には、人形のように白い、検査用マネキンがぽつんと立っていた。

  • 40スレ主25/04/26(土) 21:17:47

    玲王「……な、なんだよ、これ……!」


    玲王が一歩後ずさる。



    烏「……凡がビビっとるわ。」


    烏が肩をすくめたが、その指先も、わずかに震えていた。



    潔「……っ。」


    二子「異常なし、と判断するのは早計です。」


    二子だけが冷静に、だが微かに喉を鳴らした。



    ① 診察台周辺:ベッド、下の収納、汚れた白衣など

    ② デスク&引き出し:医師の私物か、何か書き物があるかも

    ③ カルテ棚:患者データ、破損したファイル

    ④ 薬品棚:使用期限切れた薬瓶、不自然な空きスペース


    【選択肢:誰がどの場所を探索しますか?】

    1:潔 2:烏 3:玲王 4:二子


    4人まとめてお願いします。

    (例:1が① 2が② 3が③ 4が④など)

    >>41

  • 41二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 21:32:30

    1が④、2が②、3が①、4③

  • 42スレ主25/04/26(土) 21:49:47

    >>41

    選択ありがとうございました。


    【診察室探索:①診察台周辺・御影玲王】


    【探索進行】0:00



    玲王「……ったく、またこんな汚れたとこ探るとか……。」


    不満を吐きながらも、玲王は診察台へと足を踏み出した。

    白いシーツはところどころが黄ばんでおり、部分的に赤黒いシミが滲んでいる。



    玲王「うぇ……マジで無理……。」


    顔をしかめながら、シーツの下、診察台の隙間を慎重に覗き込む。


    すると──

    診察台の足元、棚に無造作に挟まれている数枚の紙片が目に入った。


    そこには、英語とスペイン語が入り混じったメモ書きが、びっしりと書かれている。



    玲王「……? なんだこれ……?」


    他のメンバーなら、読めずにスルーしてしまうだろう。だが、玲王の目は、すぐにその意味を捉え始めていた。


    dice1d2=2 (2)

    1:成功 2:失敗

  • 43スレ主25/04/26(土) 21:58:40

    【探索失敗】0:00
    ※特殊条件発動のためSAN値減少なし


    玲王「……ふむ……。」

    診察台脇から引き抜いた、英語とスペイン語が入り混じった紙片を、玲王はじっと見つめた。

    表面の文字は──確かに読める。英語も、スペイン語も、問題なく理解できた。


    だが。
    文の途中が、ぐしゃぐしゃに滲み、破れ、ところどころが読み取れない。

    「被験体37において──」
    「精神状態の悪化──」
    「隔離措置を──」

    断片的な単語だけが、意味もなく脳裏に突き刺さる。

  • 44スレ主25/04/26(土) 22:00:38

    玲王「……クソッ……!」

    小さく舌打ちして、紙を握りつぶしそうになりながらも、ぐっと堪えた。


    (……読めるのに……意味が、繋がらねぇ……)


    何かがここで行われていた。

    それだけは確かだった。

    けれど、それ以上を知るには、あまりにも──情報が欠けすぎていた。


    玲王「……チッ、無駄足かよ。」

    つぶやきながら、玲王はシーツの汚れた診察台を背にして、小さく肩をすくめた。

  • 45スレ主25/04/26(土) 22:08:34

    23時前後にホスト規制がかかるかもしれません。

    規制中、保守や感想など頂けるとスレ主が喜びます。



    【診察室探索:②デスク&引き出し・烏旅人】


    【探索進行】0:00



    烏「さて……ボンボンがハズレ引いたようやし、次は俺の番やな。」


    軽く肩を回しながら、烏は診察室の隅に置かれたデスクへと歩み寄った。


    古びた木製のデスク。引き出しが何段か並んでいる。


    取っ手には埃が積もり、表面のニスは剥がれかけていた。



    烏「非凡なもん、頼むで……。」


    そうぼやきながら、ゆっくりと最上段の引き出しを引いた。


    引き出しの中には、ぐしゃぐしゃに折り畳まれた紙、黒ずんだボールペン、


    そして──


    dice1d2=1 (1)

    1:成功 2:失敗

  • 46スレ主25/04/26(土) 22:16:31

    【探索成功!】0:00


    カチャリ──
    小さな音を立てて、烏はデスク最上段の引き出しを引き抜いた。

    その奥に、明らかに場違いな、小さな鉄の箱。

    烏「……おおっと。」

    目を細め、慎重にそれを取り出す。手のひらに乗るくらいのサイズ。見た目は古びているが、重みがあり──ただの飾り物ではないと直感できた。

    カチャ。

    蓋を開けると、中には、
    鍵が一つ──収められていた。

    烏「──鍵、やな。」
    低く呟いたその声に、他の三人が一斉に振り向く。

    潔「鍵……!」

    玲王「マジか、ナイスだ、烏!」

    二子「……これがあれば、2階、もしくは地下への道を開ける可能性があります。」

    静かに言いながら、二子も箱の中身を確認する。

    烏「まぁ、どこの鍵かは分からんけどな。」
    烏は苦笑しながらも、鉄製の鍵を指先で弄んだ。

  • 47スレ主25/04/26(土) 22:25:47

    【診察室探索:③カルテ棚・二子一揮】


    【探索進行】0:00



    二子「カルテ棚、ですね。」


    静かに、誰よりも無駄のない動きで、二子はカルテ棚へと向かった。


    木製の棚は、ところどころ軋み、埃を被っている。

    引き出されたファイルは、ラベルも破れ、順番もぐちゃぐちゃだ。



    二子「──乱雑ですね。」


    呟きながら、手袋でもしているかのように器用な指さばきで、ファイルを一冊一冊確認していく。


    順番に、丁寧に。


    書類の間から、微かに赤黒いシミがにじんだページが顔を覗かせた。



    二子「……異常データ、かもしれません。」


    無表情のまま、しかし内心では、微かな違和感を確かに感じ取りながら──


    探索を続ける。


    dice1d2=2 (2)

    1:成功 2:失敗

  • 48スレ主25/04/26(土) 22:33:57

    【探索失敗】0:00
    【SAN値:-1(20→19)】


    パサ──
    音を立てて、二子の手元からカルテの一枚が滑り落ちた。

    慌てず拾い上げる。
    だが、そこに書かれていたのは、にじんだインクと、赤黒い染み──

    文字は、もはや判読不能だった。

    二子「……。」

    一瞬だけ、二子の指先が止まる。
    背中を、ぞわり、と冷たいものが這い上がった。

    (……情報にならない。)
    (……それどころか、何か、おかしい。)

    ファイルを棚に戻す手が、微かに震えた。

    ふと、視線を下ろすと──
    自分の腕に巻いた時計が、わずかに、チカチカと瞬いていた。

    【現在時刻:1:00】

    二子「……。」

    誰にも聞こえないような小さな吐息を漏らし、二子は、何も言わずに静かに立ち上がった。

  • 49スレ主25/04/26(土) 22:41:44

    【診察室探索:④薬品棚・潔世一】


    【探索進行】1:00



    薬品棚に向かう途中、潔はふと、左手の腕時計に目を落とした。


    【現在時刻:1:00】


    確か、目覚めた時は0:00だったはずだ。


    たったこれだけの時間で、

    空気は──少し、重たくなった気がした。


    潔「……。」


    無言で薬品棚の前に立つ。

    棚には、使い古された薬瓶、書きかけのラベル、落ちかけたキャップ。


    どれもこれも、朽ち果てた命の残骸みたいに見えた。



    潔(……何か、ヘンだ。)


    本能が、静かに告げている。


    どこか、「ここには置かれてはいけないもの」が──混ざっている気配がする。


    dice1d2=2 (2)

    1:成功 2:失敗

  • 50スレ主25/04/26(土) 22:47:52

    【探索失敗】1:00
    【SAN値:-1(17→16)】

    棚に並ぶ薬瓶を、一つずつ慎重に指先でなぞる。

    だが、どれもこれも、かすかに蒸発しかけた薬品、黄ばんだラベル、キャップの外れた空瓶──
    まともに中身の残ったものなど、一つもなかった。


    潔「……。」

    呼吸が、少しだけ浅くなる。

    背後から、微かな空気の歪みを感じた気がして──
    すぐに振り返る。

    だが、そこには。

    誰もいなかった。

    潔(……気のせい、か。)

    そう自分に言い聞かせながら、もう一度腕時計に目を落とす。

    【現在時刻:1:00】

    だが、液晶の奥で、数字がほんのわずかに震えているように、見えた。

  • 51スレ主25/04/26(土) 23:06:12

    四人は、診察室中央に集まった。

    烏は手にした小さな鍵を、そっと掌の上に乗せて見せる。

    烏「──鍵、ゲットしとる。」

    その言葉に、他の三人が微かに表情を緩めた。

    潔「……うん、これで進めるかもしれない。」

    潔が頷く。

    玲王「こっちはマジで収穫なしだったけどな……。」

    玲王は、しわくちゃになったメモを苦々しげに掲げる。

    玲王「読めたっちゃ読めたけど……途切れ途切れだし。」

    二子「カルテも、損傷が酷く、使用に耐えません。」

    二子が簡潔に報告する。

    潔「薬品棚も、手がかりゼロだった……。」

    潔が低く呟いた。


    だが、それでも。

    一つの鍵が、この重苦しい空間に、小さな光をもたらしていた。

  • 52スレ主25/04/26(土) 23:09:54

    二子「……推測ですが。」

    二子が、避難経路図を指差しながら言った。

    二子「この鍵は──医師休憩室の扉に対応している可能性が高いです。」


    烏「医者の部屋っちゅうわけか。」

    烏が苦笑交じりに肩をすくめる。

    玲王「……そこが開けば、何か次の手がかりになるかもな。」

    玲王は腕を組みながら頷いた。

    潔「よし……行こう。」

    短く、力強く、潔が言った、
    その時だった。


    二子「……。」

    二子がふと、自分の腕時計に目を落とした。

    【表示:1:00】

    二子「……時刻が、進んでいます。」

    小さな声で、二子が告げた。

  • 53スレ主25/04/26(土) 23:13:02

    烏「──は?」

    烏が目を細め、自分の腕にも巻かれた時計を見下ろす。確かに、目覚めた時は、0:00だったはずだ。

    玲王「マジかよ……まだそんなに時間経ってねーだろ……。」

    玲王が顔をしかめる。

    潔「……。」

    潔も、微かに唇を引き結んだ。

    四人の間に、一瞬だけ、ぴんと張りつめた沈黙が流れる。

    だが、それが何を意味しているのか──
    この時点では、誰にも分からなかった。

    烏「ま、考えたかて答えは出ぇへんやろ。」

    烏が、わざと軽口を叩いて、空気を和らげようとする。

    玲王「──だな。行こうぜ。……止まってるヒマねぇよ。」

    玲王も、小さく息を吐いた。

    潔「……ああ。」

    再び、四人の視線が前を向く。

    目指すは、医師休憩室。

  • 54二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 00:43:44

    全員滅茶苦茶したりしない面子だから雰囲気は良く進んでるけど結構探索の失敗があるから怖いなぁ

  • 55スレ主25/04/27(日) 08:09:31

    >>54

    保守兼感想ありがとうございました。規制解除されましたので、投稿を再開します。

    探索が成功するよう、ダイスの女神に祈りましょう。

  • 56スレ主25/04/27(日) 08:10:42

    廊下を進み、四人は医師休憩室の扉の前に立った。

    古びた木の扉。ハンドルの部分には、しっかりと鍵穴が刻まれている。ドアの前には、小さな銘板が貼られていた。

    【医師専用休憩室】

    玲王「……ここだな。」

    烏「ほんま、ええんか……この先……。」

    烏が、ちらりと後ろを振り返る。
    廊下は、薄暗い闇に沈んでいた。

    それでも──

    潔「……進もう。」

    その一言で、空気が締まった。

    烏「よっしゃ……任せとき。」

    ポケットから、探索で見つけた小さな鍵を取り出す。

    カチャリ。
    鍵を鍵穴に差し込み、ゆっくりと回す。

    キィィ──……ガチャ。

    錆びついた音を立てて、扉が開いた。
    冷たい空気が、休憩室の中からゆっくりと流れ出してくる。

  • 57スレ主25/04/27(日) 08:18:50

    休憩室の扉を押し開けた瞬間──

    空気が変わった。

    ひんやりとした冷気。
    僅かに、埃と薬品が混じった匂い。
    室内は、整然としているように見えた。

    奥に並んだ簡易ベッド。傍らに小さなロッカー。
    壁際には、古い書棚。テーブルと椅子も、所定の位置に収まっていた。


    だが──

    どこか、言葉にできない違和感が、背筋をなぞる。


    烏「……静かすぎるな。」

    烏が、ごく低い声で呟いた。

    玲王「っつーか、あんま長居したくねぇ……。」

    玲王が腕を組みながら周囲を見渡す。

  • 58スレ主25/04/27(日) 08:22:55

    二子「──探索しましょう。時間の無駄は避けるべきです。」


    二子の冷静な声が、微かに空気を引き締めた。


    潔「……ああ。」


    潔も頷き、腕時計に目を落とす。



    【時刻:1:00】



    ① ベッド周辺:寝具、床下、枕元など

    ② ロッカー:施錠されていない個人ロッカー群

    ③ 書棚:古びた医学書、雑誌、書類束など

    ④ テーブル&引き出し:小物、メモ、生活用品など


    【選択肢:誰がどの場所を探索しますか?】

    1:潔 2:烏 3:玲王 4:二子


    4人まとめてお願いします。

    (例:1が① 2が② 3が③ 4が④など)

    >>59

  • 59二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 08:55:29

    1が①、2が②、3が③、4が④

  • 60スレ主25/04/27(日) 09:08:37

    >>59

    選択ありがとうございました。


    【医師休憩室探索:①ベッド周辺・潔世一】


    【探索進行】1:00


    ベッドの列に近づいた瞬間──

    潔の足が、無意識に止まった。


    (……なんだ?)


    背筋に、微かなざらつくような感覚。


    整然と並べられたベッド。どれも同じ型、同じシーツ、同じ枕。にもかかわらず。どこか、「そこだけ異なる」ものが、確かにある。


    潔(……あのベッド……。)


    視線の先。


    最も奥のベッドだけが、ほんの僅かに、シーツの皺が不自然だった。誰かが、ごく最近触れたかのような──そんな跡。


    潔「……。」


    無言で、一歩ずつ近づいていく。


    ベッド下の隙間、枕元、シーツの中──丁寧に、だが慎重に、視線と指先を滑らせた。


    dice1d2=1 (1)

    1:成功 2:失敗

  • 61スレ主25/04/27(日) 09:17:49

    【探索成功!】1:00


    奥のベッド。

    シーツの隙間に指を滑り込ませると──

    カサリ、と。

    小さな紙片が現れた。

    潔「……。」

    丁寧に引き抜く。

    それは、黄ばんだ封筒だった。

    無地の封筒。
    何も書かれていない──が、明らかに中身が入っている。

    そっと封を切ると、

    中から、数枚の紙が滑り落ちた。

    ──それは。

    医師が残した、手書きのメモだった。

  • 62スレ主25/04/27(日) 09:20:27

    【メモ内容(抜粋)】

    『被験体の精神崩壊が進行。隔離後、さらに悪化の兆候。』
    『管理室への移送準備中。地下区画は……(文面途切れ)』
    『看護師にも異常発生。職員休憩室を閉鎖。』


    潔「……地下……?」

    無意識に、小さく呟く。


    玲王「おい、何か見つけたか?」

    すぐに、他の三人も近づいてきた。


    烏「……地下っちゅうワード、気ぃ悪ぅなるな。」

    二子「職員休憩室閉鎖、というのも気になりますね。」

  • 63スレ主25/04/27(日) 09:28:32

    【医師休憩室探索:②ロッカー・烏旅人】


    【探索進行】1:00



    「──ほな、俺がこっち担当な。」


    軽く指を鳴らしながら、烏はロッカー群に歩み寄った。


    鉄製のロッカーが、いくつも並んでいる。

    どれも、施錠はされていない。


    だが、この空間自体が、どこか無機質すぎて、妙に寒気を誘う。


    烏(……こんなトコで何を休憩しとったんやろな、医者連中。)


    心の中で皮肉を呟きながら、一つずつロッカーを開けていく。


    ギィ……バタン。

    ギィ……バタン。


    中には、黄ばんだ白衣、破れた靴、薄汚れたメモ帳。


    そして、

    少しだけ違和感のあるロッカーを発見した──


    dice1d2=1 (1)

    1:成功 2:失敗

  • 64スレ主25/04/27(日) 09:34:34

    【探索成功!】1:00


    ガタン──

    ロッカーを開けた瞬間、烏の手元に、何か硬いものが落ちてきた。

    カラカラ……

    小さな金属音。


    烏「……おっとっと。」

    慌てて拾い上げる。


    それは、

    小さな銀色の鍵だった。


    ただの鍵ではない。

    グリップ部分に、【NURSE】の刻印。

  • 65スレ主25/04/27(日) 09:37:37

    烏「──看護師……休憩室……!」

    烏が、低く、
    しかし確かな声で呟いた。

    すぐに、後ろの三人も駆け寄る。


    潔「鍵、だよな……!」

    玲王「マジかよ……これで休めんのか!?」

    二子「……この部屋の探索が済んでからにしましょう。それに、完全な安全は保障されていません。」

  • 66スレ主25/04/27(日) 09:51:34

    【医師休憩室探索:③書棚・御影玲王】


    【探索進行】1:00



    玲王は壁際に並ぶ古びた書棚へ向かう。


    医学書、専門誌、ファイル──


    どれもこれも、埃とカビ臭さにまみれている。



    玲王「まあ……腐っても医者の資料だしな。何か使えるもんがあるかもな。」


    手袋もない素手で、背表紙をそっとなぞる。


    カビ臭さに顔をしかめながらも、丁寧に本を引き抜いていく。


    そして──


    一冊だけ、

    不自然に浮き上がった本を見つけた。


    玲王(……ここ、違うな。)


    静かに目を細める。


    dice1d2=2 (2)

    1:成功 2:失敗

  • 67スレ主25/04/27(日) 09:59:12

    【探索失敗】1:00

    【SAN値:-1(16→15)】


    玲王は、浮き上がった本を慎重に引き抜いた。

    カサ……

    軽い音と共に、何かが棚の奥から落ちた。

    反射的に手を伸ばす。


    だが──

    指先に触れた感触は、乾いた、紙とも革ともつかないものだった。

  • 68スレ主25/04/27(日) 10:02:22

    玲王「……ッ!」

    思わず手を引っ込める。

    黒ずんだ、ボロボロに劣化した、小さな手袋のようなものが落ちていた。


    (……違う。これ、手袋じゃない。)

    一瞬で、玲王の脳裏に、嫌な想像がよぎる。


    ざわり、と。

    視界の端が、微かに揺れた気がした。


    玲王「──チッ……!」

    歯噛みしながら、玲王は手を払うようにして立ち上がる。

    どこからか、誰かの笑い声のようなものが──
    一瞬、耳をかすめた気がした。

  • 69スレ主25/04/27(日) 10:10:25

    【医師休憩室探索:④テーブル&引き出し・二子一揮】


    【探索進行】1:00



    二子は、ためらいなくテーブルに歩み寄った。


    古びた木製のテーブル。

    表面には、無数の小傷と、かすかに付着した何かの染み。


    引き出しも、少しだけ軋みながら開く。


    中には──

    乱雑に放り込まれたメモ帳、錆びたボールペン、書きかけのカルテ。



    二子(……不自然な配置ですね。)


    書類の重なり方が、通常の動作とは違う"何か"を感じさせた。


    紙の並び、ペンの位置、かすかな埃の溜まり方。



    細かな違和感を、二子は正確に読み取っていく。


    dice1d2=1 (1)

    1:成功 2:失敗

  • 70スレ主25/04/27(日) 10:26:55

    【探索成功!】1:00


    引き出しの底。

    二子は、小さな凹みを指先でなぞった。


    コツリ。

    微かな音と共に、引き出しの底板が、僅かにずれた。


    その隙間から──

    小さなファイルが滑り出す。


    二子「……発見です。」

    静かな声で告げながら、ファイルを掲げた。


    すぐに、烏、玲王、潔が駆け寄る。

    ファイルの表紙には、【医師用内部資料】の文字。

  • 71スレ主25/04/27(日) 10:34:45

    ぱらりとページをめくると、
    そこには──


    『精神安定措置に失敗した職員について、
     看護師休憩室を一時封鎖。
     対象者の"追跡"を禁止。』


    玲王「……追跡禁止……?」

    烏「……なんか、ただの休憩室やなさそうやな……。」

    潔「休める……かもしれない。けど、油断できない……。」

    四人の間に、再び静かな緊張が走った。

  • 72スレ主25/04/27(日) 10:37:21

    そんな中、玲王がポツリと呟いた。


    玲王「──俺だけ、何も見つけられなかった……。
    …………悪い。」

    小さな、だが本気の悔しさを滲ませた声だった。


    すぐに、烏が軽く肩を叩く。

    烏「気にすんなや!」

    ニッと笑って、

    烏「お前が見つけられへんっちゅーんなら、俺らでも無理やったわ!」


    玲王「……はは、なんだそれ。」

    玲王も、微かに笑った。

    その笑いは、まだぎこちないけれど──


    確かに、
    四人の空気を柔らかくした。

  • 73スレ主25/04/27(日) 10:42:26

    少し離脱します。
    この後、次の探索場所の選択が発生しますので、皆様ご選択の準備をよろしくお願いします。
    物語がどう進むのか、全員無事でいられるのか……
    全ては皆様のご選択と、ダイスの女神の気まぐれ次第です。

  • 74スレ主25/04/27(日) 13:14:40

    カチャリ。

    扉を閉め、四人は再び、薄暗い廊下に立った。
    その瞬間だった。


    二子「……!」

    二子が、手にしていた避難経路図を見下ろして、硬直した。

    地図が──微かに震えていた。

    紙のはずなのに、微かな振動を繰り返す。


    潔「……地図が……震えてる……?」

    烏「うわ、めっちゃ嫌な予感しかしぃひんやん……。」

    玲王「冗談だろ……。」

    四人が見守る中、地図の表面に、ゆっくりと、新たなラインが浮かび上がった。


    【手術室】──新規出現

    【入院病棟】──3部屋存在確認(A・B・C)


    まるで、この病院そのものが、彼らの行動に反応しているかのようだった。

  • 75スレ主25/04/27(日) 13:22:57

    二子「……地図の情報が、更新された……と考えるべきでしょう。」


    二子の声も、微かに緊張を帯びていた。


    烏「非凡やなぁ……マジで。」


    烏が、苦笑交じりに呟いた。


    潔「──とにかく、進もう。」


    潔が小さく拳を握った。



    震えは、すでに止まっていた。



    だが、この空間の「異常」は、確かに彼らの心に刻まれた。



    【選択肢:どの部屋に向かいますか?】

    ① 検査室に向かう

    ② 看護師休憩室に向かう(休憩可能エリア/まだ安全)※現時点ではオススメしません

    ③ 手術室に向かう

    ④ 入院病棟入口に向かう

    >>76

  • 76二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 13:25:17
  • 77スレ主25/04/27(日) 13:38:39

    >>76

    選択ありがとうございました。



    進むべき方向は──

    四人の中で、すぐに一致した。



    二子「休憩室は、まだ……使うべきではありません。」


    二子が静かに言った。



    まだ時間は浅い。


    そして、「安全」だと信じ切れる材料も、揃っていない。



    潔「……だな。今は、動けるだけ動こう。」


    烏「せやせや、休んでる場合やあらへん!」


    玲王も、無言で頷く。



    四人は、迷わず進んだ。


    目指すは、【検査室】。

  • 78スレ主25/04/27(日) 13:41:09

    廊下の奥、白いプレートに、
    かすれた文字で"検査室"と書かれている。

    扉は、他の部屋と同様、古びた木製だった。

    だが、近づくにつれ──

    何か、胸の奥を圧迫するような重苦しさを感じた。


    玲王「……なぁ、ここだけ空気違わねぇか?」

    烏「気のせいや。……気のせいや、たぶん……。」

    自分に言い聞かせるように、烏が呟く。


    二子「……慎重に。」

    潔「──ああ。」


    四人は顔を見合わせ──

    扉のノブに、静かに手をかけた。

  • 79スレ主25/04/27(日) 13:46:35

    扉を開けた瞬間──

    ひんやりとした空気が、肌を撫でた。


    検査室内は、ほとんど物音一つない静寂に包まれている。

    四角い部屋。白を基調とした壁と床。

    だが、無機質な清潔さの中に、どこか異様な違和感があった。


    潔「……きれいすぎる。」

    小さな声で、潔が呟く。

    まるで、人がいた気配だけを取り除いたような──
    そんな不自然な空間だった。


    中央には、鉄製の検査台。

    壁際には、医療機器やモニター、小さな棚やロッカーが並んでいる。

    床には、無数の細かいキズ跡。

    まるで、何かを引きずったかのような、そんな痕跡。

  • 80スレ主25/04/27(日) 13:49:59

    玲王「……正直、長居したくねぇな……。」


    烏「ほんまそれや……。」



    二子「──探索、開始しましょう。」


    冷静な二子の声に、他の三人も黙って頷いた。



    ① 中央検査台:布がかけられた検査用ベッド

    ② 医療モニター類:壁際に並ぶ使用不明の機器類

    ③ 収納棚:医療道具、記録類が詰め込まれている

    ④ 小型ロッカー:スタッフ専用の私物置き場


    【選択肢:誰がどの場所を探索しますか?】

    1:潔 2:烏 3:玲王 4:二子


    4人まとめてお願いします。

    (例:1が① 2が② 3が③ 4が④など)

    >>81

  • 81二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 14:03:39

    1が① 2が④ 3が②4が③

  • 82スレ主25/04/27(日) 14:23:23

    >>81

    選択ありがとうございました。



    【検査室探索:①中央検査台・潔世一】


    【探索進行】1:00



    潔は、中央に置かれた検査台に近づいた。

    その上には、白い布が、丁寧にかけられている。


    だが。


    (……誰かが寝かされてた……?)


    ふと、そんな想像が脳裏をよぎった。


    布の下には、何があるのか、分からない。


    何もないかもしれないし、何か、あるかもしれない。



    潔「……。」


    小さく息を整え、慎重に、指先で布の端に触れた。

    そっと、めくり上げる。


    dice1d2=2 (2)

    1:成功 2:失敗

  • 83スレ主25/04/27(日) 14:30:46

    【探索失敗】2:00
    【SAN値:-1(16→15)】


    布の端をめくった瞬間──
    潔の胸に、強い圧迫感が走った。

    視界が、微かに歪む。

    そこにあったのは、ただの無機質な検査器具だった。

    だが、「誰かがさっきまで横たわっていた」、そんな錯覚が、頭から離れなかった。

    潔(……違う。何もない。けど、……何かが、いた。)

    頭の奥を、ざわり、と。

    鳥肌のような感覚が駆け抜ける。


    そして──

    ふと、腕時計に目を落とした。


    【時刻表示:2:00】

    潔「……また……進んだ……。」

    小さな声が、部屋の静寂に溶けた。

  • 84スレ主25/04/27(日) 14:36:03

    【検査室探索:②小型ロッカー・烏旅人】


    【探索進行】2:00



    烏は、検査室の隅に並んだ小型ロッカーへと歩み寄った。

    医師や職員が、私物を収納していたスペースだろう。一つ一つ、無造作に並ぶロッカーたち。



    だが──


    烏(……なんやこれ。)


    足を踏み入れた瞬間、背中に、微かな寒気が走った。



    そこだけ、空気が妙に、重たい。

    まるで、見えない何かが、すぐ背後にぴったりと張り付いているかのような──そんな感覚。



    烏(──絶対、あるわ。)


    小さく息を吐き、慎重にロッカーの扉を開け始める。


    ギイィィィ……


    鈍い軋み音が、検査室に響いた。


    dice1d2=2 (2)

    1:成功 2:失敗

  • 85スレ主25/04/27(日) 14:41:47

    【探索失敗】2:00
    ※特殊条件発動のためSAN値減少なし


    ロッカーの扉を、一つ、また一つと開けていく。

    だが、どれも──
    生活用品、使用済みの白衣、壊れた備品ばかり。


    烏(絶対、なんか……おったはずやのに……。)

    背中に残る、微かな気配。

    それを振り払うように、彼は手早く、最後のロッカーも開いた。

    ギイィ── バタン。


    ……何も、ない。


    烏「……クソッ……。」

    小さく舌打ちしながら、ロッカーから離れた。

    背後で、微かに、誰かが笑ったような──そんな錯覚だけを残して。

  • 86スレ主25/04/27(日) 14:50:12

    一瞬ホスト規制がかかりました。
    投稿が途切れた場合、規制の可能性が高いため(食事や寝てる可能性もありますが…)、保守や感想など頂けるとスレ主がとても喜びます。

  • 87スレ主25/04/27(日) 14:56:39

    【検査室探索:③医療モニター類・御影玲王】


    【探索進行】2:00



    玲王は、壁際に並んだ医療モニター群へ向かった。


    各種検査機器、生命反応モニター、心電図の表示装置──だが、どの画面も、黒く沈黙していた。

    まるで、すべての命が、最初からここには存在しなかったかのように。



    玲王(……別に、動いてるわけじゃねぇ……。ただの……機械だ。)


    自分に言い聞かせるように、壊れかけた機器に手を伸ばす。手袋もない素手で、冷たく乾いたモニターの表面をなぞった。


    一瞬、

    モニターの一つが、微かに光った気がした。



    玲王「──……っ!」


    反射的に身を引く。



    (……見間違いか?)


    胸の奥に、嫌なざわつきが生まれる。


    dice1d2=2 (2)

    1:成功 2:失敗

  • 88スレ主25/04/27(日) 15:01:25

    【探索失敗】2:00
    【SAN値:-1(15→14)】


    壊れかけたモニターに、指を滑らせた瞬間だった。

    ピッ──
    微かに、機械の鳴き声のような音がした。


    玲王「……ッ!?」

    モニターが── 一瞬だけ、何かを映した。

    だが、それは"正常な映像"ではなかった。


    画面いっぱいに、無数の目のような、曖昧な影が、蠢いていた。


    (──やめろ。)

    玲王は、思わず身を引き裂くように振り返った。


    しかし、そこには、誰もいなかった。


    胸の奥を締め付ける、得体の知れない圧迫感。
    冷たい汗が、玲王の額を伝った。

  • 89スレ主25/04/27(日) 15:06:02

    【検査室探索:④収納棚・二子一揮】


    【探索進行】2:00



    二子は、検査室の隅に設置された収納棚に近づいた。


    医療器具、書類束、謎の薬品ボトル。


    乱雑に詰め込まれた中から、微かな違和感を即座に察知する。



    二子(……棚の一段、配置が不自然だ。)


    ただ積まれているように見えた器具。


    だが、埃の溜まり方、器具同士の微妙な間隔。

    ほんのわずかに、誰かの手が加えられた痕跡があった。



    (何か、隠されている……。)


    迷わず、二子は手を伸ばした。


    dice1d2=2 (2)

    1:成功 2:失敗

  • 90スレ主25/04/27(日) 15:24:33

    【探索進行】2:00
    ※特殊条件発動のためSAN値減少なし


    二子が、収納棚の奥に手を伸ばした瞬間──

    ひたり。

    棚の底が、微かに沈んだ。


    (──隠し仕掛け!?)

    次の瞬間。

    ゴゴゴゴゴゴ……!!

    低く、病院全体を震わせるような音が鳴り響いた。


    玲王「うおっ……!?なんだよこれッ!?」

    烏「地震ちゃうやろこれ!!」

    潔「……ッ、何か来る……!!」

    二子「……備えてください!!」


    四人は、本能的に、構えた。

  • 91スレ主25/04/27(日) 15:32:05

    ガシャンッ──!!


    凄まじい音とともに、検査室の扉が、自動的に閉じた。その上から、錆びついたロックバーが打ち下ろされる。


    烏「……閉まった……!?」


    玲王「う、うそだろ……ッ!!」



    そして。

    収納棚の奥。黒く、ねじれた何かが、ゆっくりと姿を現した。


    シルエットは、人のようで、人ではない。

    首のない体。無数に絡み合った腕。

    そして、絶え間なく呻くようなノイズ。



    潔「ッ、……来る!!!」


    烏「マジかいな……!!」


    玲王「ぶっ倒すしかねぇだろ……!!」


    二子「全員、一斉に!!!」


    【戦闘開始:30以上の場合、成功】

    潔 dice1d100=98 (98)

    烏 dice1d100=27 (27)

    玲王 dice1d100=18 (18)

    二子 dice1d100=54 (54)

  • 92二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 15:38:19

    玲王と烏が30以下か

  • 93スレ主25/04/27(日) 15:38:21

    20以上成功の誤りでした。大変失礼しました。
    玲王以外成功、かつ潔がクリティカル(流石はブルーロックの申し子)です。
    夕方か夜にまた投稿を再開します。

  • 94二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 15:45:33

    >>93了解です。ミスはよくある事だから気にしないでね

  • 95スレ主25/04/27(日) 18:01:21

    >>94

    フォローありがとうございました。



    「──来るぞ!!!」


    潔の叫びが、四人の意識を一点に集中させた。


    【何か】は、病院の腐りきった闇の奥から、音もなく跳躍してくる。



    最初に、烏が動いた。


    烏「──っらぁぁあ!!!」


    肩越しに拾い上げた金属片を、素早く、しなやかに投げる。


    キン──!


    空気を切り裂いた一撃が、【何か】の中心を貫き、身体をわずかに揺らがせた。



    すかさず、二子が動く。


    無駄な動き一つなく、正確に、【何か】の虚を突いた。



    二子「──ここ。」


    鋭く突き出した破片が、【何か】の歪んだ体の継ぎ目へと突き刺さった。

  • 96スレ主25/04/27(日) 18:04:56

    玲王も、身体を震わせながら、踏み出した。


    玲王「クソッ……!!!」

    一撃を放つ。
    だが── 届かない。

    しかし、玲王の存在は、【何か】の注意を一瞬そらせた。

    それが──
    最後の決定打となった。


    潔が、鋭い蹴りで、空気を裂きながら【何か】へ踏み込んだ。

    迷いはない。

    ためらいはない。

    「──はあああああああッ!!!」

    右手を振り抜いた瞬間、
    世界が、爆ぜた。


    【何か】は── 霧散した。

  • 97スレ主25/04/27(日) 18:08:34

    【クリティカル報酬:御影玲王のブルーロックの記憶復活】
    【SAN値:+1回復(14→15)】


    ──静寂。

    ただ、自分たちの息遣いだけが、耳に残る。


    玲王は、震える指を握りしめた。

    恐怖も、混乱も、全て──

    熱に変わっていく。


    (俺は……)

    (一人じゃ、ない──。)

    記憶が、胸を焦がすように、よみがえった。


    あの日、誰よりも勝利を渇望し、
    誰よりも仲間と戦ったあの時間。


    玲王「──ははっ。」

    涙のにじみそうな声で、玲王は笑った。

  • 98スレ主25/04/27(日) 18:16:17

    静寂の中、崩れた収納棚の奥から、小さなノートが転がり出た。

    二子が慎重に拾い上げる。

    その表紙には──
    『D号患者記録』と、かすれた文字が刻まれていた。


    潔「……患者記録か。」

    烏「……ろくなもんちゃうやろな……。」

    玲王「──ああ。」


    ノートを開くと、見開きいっぱいに、不気味な記述が並んでいた。

    ・精神汚染進行の加速

    ・幻聴、幻覚、実体喪失

    ・封鎖命令──生還者ゼロ


    二子「……通常の治療ではなく。異常存在の『管理』だった可能性が高いです。」

    空気が、ひときわ重くなる。

  • 99スレ主25/04/27(日) 18:20:06

    玲王は、ノートを見つめながら、小さく笑った。


    玲王「なぁ、みんな── 俺、ここに来る前のこと、あんま覚えてなかったんだよな。」

    玲王「怖かったんだと思う。全部忘れて、何も考えずに、震えてた。」

    玲王「でも、 ──思い出した。」


    玲王は、真っ直ぐに言った。


    玲王「俺たち、ブルーロックで、一緒に戦った仲間だったんだって。」


    潔は、少しだけ目を見開き、すぐに、力強く頷いた。

    潔「……思い出してくれて、よかったよ、玲王。」

    烏「せやせや、思い出さんでも身体は覚えとったっちゅうわけやな!」


    二子も、静かに微笑んだ。

    二子「──これで、より確実に突破できるでしょう。」

    チームは、一層、強く結びついた。

  • 100スレ主25/04/27(日) 18:25:31

    情報を整理し終えた四人は、再び廊下へ出た。



    その瞬間──


    ガチャリ──ッ。



    金属が軋むような、不気味な音が響く。



    玲王「──今の、音……?」


    二子「……おそらく、入院病棟の封鎖解除です。」



    廊下の奥。


    今まで閉ざされていた入院病棟への扉が、ゆっくりと、こちらを"迎え入れるように"開いていた。



    【選択肢:どの部屋に向かいますか?】

    ① 看護師休憩室に向かう(休憩可能エリア/まだ安全)※現時点ではオススメしません

    ② 手術室に向かう

    ③ 入院病棟入口に向かう(探索場所複数あり)

    >>101

  • 101二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 19:15:46

    ③ 入院病棟入口に向かう(探索場所複数あり)

  • 102スレ主25/04/27(日) 20:01:30

    >>101

    選択ありがとうございました。



    【時計】2:00→3:00


    四人は、沈黙の中、廊下を進んだ。

    空気は、冷たく、重い。


    ふと── 烏が、自分の腕に巻かれた時計に気づく。


    烏「………おい、…時計を見てみぃ。」


    時刻表示は、【3:00】を指していた。


    玲王「さっき、戦ったばっかなのに……。」


    潔「──進んでる。」


    二子「……時間は、精神の消耗に比例して加速しているようです。」


    誰も、明確な答えは持っていなかった。


    ただ、この世界では、"時計の針が進む"ことが──

    確実に"死に近づく"ことを意味しているのは、もう、分かっていた。



    (……急がないと。)


    潔は、無意識に拳を握りしめた。

  • 103スレ主25/04/27(日) 20:03:21

    廊下の先に──

    入院病棟への扉が、黒く口を開けて、四人を待っていた。

    錆びた鉄扉には、
    "A号病棟"
    "B号病棟"
    "C号病棟"

    そして──
    "D号病棟"

    文字が、うっすらと刻まれている。


    烏「……ここやな。」

    二子「──進みましょう。」

    玲王「もう、迷う理由はねぇ。」

    潔「……行こう。」


    四人は、覚悟を決めて、入院病棟へと足を踏み入れた。

  • 104スレ主25/04/27(日) 21:03:38

    【探索進行】3:00


    ギイィィ──

    錆びた鉄扉を押し開け、四人は、入院病棟へと足を踏み入れた。

    廊下は、冷たい静寂に満ちていた。

    かすかに漂う、消毒液と錆の匂い。
    剥がれた壁紙、割れた床タイル。


    そして、

    ぽつぽつと並ぶ四つの部屋──

    【A号室】──
    【B号室】──
    【C号室】──
    【D号室】──

    それぞれのドアには、かすれた白いペンキで記号が書かれている。


    しかし、
    D号室だけは──

    他の部屋と、ほんの僅かに空気が違っていた。

  • 105スレ主25/04/27(日) 21:22:25

    烏「なんか…… 向こうだけ、やたら静かすぎへん……?」


    玲王「空気、止まってるな……。」


    二子「……探索順番は、慎重に決めた方がいいでしょう。」



    潔は、目を細めて、全体を見渡した。


    潔「まずは…… 通常の部屋から、順番に探索しよう。」


    烏「せやな、明らかにヤバそうなとこは最後でええやろ!」


    玲王「決まりだな。」



    【選択肢:何号室に向かいますか?】

    ①:A号室

    ②:B号室

    ③:C号室

    ※D号室は、"全ての通常病室探索後"に進行可能になります※

    >>106

  • 106二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 21:36:55

    ③C号室で

  • 107スレ主25/04/27(日) 21:43:10

    >>106

    選択ありがとうございました。



    【探索進行】3:00



    ギイィィ──


    ドアを押し開けた瞬間、ふわりと、古い薬品のような、甘ったるい匂いが漂った。


    割れたベッド。

    散乱するカルテ。

    そして、床に転がった、誰かの私物らしきもの。


    C号室は少しだけ、生活感がある病室だった。



    だが──


    部屋の隅に、なぜか"黒い染み"が広がっていた。

  • 108スレ主25/04/27(日) 21:46:16

    玲王「……気味悪ぃな。」


    烏「俺の直感が言うとるわ……、"ここ、絶対ヤバい"ってな。」


    二子「……探索は慎重に。」


    潔「……ああ。」



    四人は、互いに目配せを交わし、ゆっくりと部屋の中へ踏み込んだ。



    ①ベッド下:壊れたベッドの下に何か落ちている

    ②カルテ棚:古いカルテが無造作に積まれている

    ③床の私物:誰かの落とし物らしきもの(何かの手帳?)

    ④黒い染みの周辺:異様な黒い染み(異常発生リスクあり)


    【選択肢:誰がどの場所を探索しますか?】

    1:潔 2:烏 3:玲王 4:二子


    4人まとめてお願いします。

    (例:1が① 2が② 3が③ 4が④など)

    >>109

  • 109二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 22:03:17

    1が③ 2が④ 3が① 4が②

  • 110二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 22:03:22

    1が④、2が③、3が②、4が①

  • 111スレ主25/04/27(日) 22:08:43

    >>109

    >>110

    おっと。選択ありがとうございました。

    お二人のご選択をミックスし、1が③ 2が④ 3が② 4が①にしますね。

  • 11210925/04/27(日) 22:14:25

    >>111了解

  • 11311025/04/27(日) 22:17:17

    >>111

    了解です!

  • 114スレ主25/04/27(日) 22:18:06

    【入院病棟・C号室探索:①ベッド下・二子一揮】


    【探索開始】3:00



    二子は、黒い染みから最も遠い位置──

    壊れたベッドの下へ、静かに膝をついた。


    視界の端に、ホコリまみれの床板と、小さな何かが見えた。



    二子「……何か、ある。」


    慎重に、ベッド下へ手を伸ばす。



    ミシ……


    古い木材がきしむ音が、部屋中に静かに響いた。



    (……できるだけ、音を立てないように。)


    二子は、呼吸を殺しながら──


    小さな"何か"を、探り当てた。


    dice1d2=2 (2)

    1:成功 2:失敗

  • 115スレ主25/04/27(日) 22:30:38

    【探索失敗】4:00

    【SAN値:-1(19→18)】

    ベッド下から引き抜いた"それ"は──

    ……ただの、砕けた金属片だった。
    錆びつき、何に使われていたのかすら分からない、無価値なガラクタ。

    二子「……。」

    無言で、それを放り捨てる。
    だが── その瞬間だった。

    キィィィ──ッ……

    耳鳴りのような、微かな"声"のようなものが、背後で響いた。

    (……いま、何か……聞こえた?)

    二子は、背中をぞわりと冷たいものが這い上がるのを感じた。

    振り返った廊下の先、誰もいない。
    だが、確かに感じた。

    何かが── こちらを"見ていた"ことを。


    カチ……カチ……
    デジタル時計の針が、【4:00】を、指し示していた。

  • 116スレ主25/04/27(日) 22:46:48

    【入院病棟・C号室探索:②カルテ棚・御影玲王】


    【探索開始】4:00



    玲王は、部屋の隅に積み上げられたカルテ棚へ向かった。


    本棚のように立てかけられた古い紙束は、ほとんどがカビと埃にまみれている。


    (どれもこれも、ボロボロだな……)


    玲王は、その中でも、まだ読めそうなものを選び出す。


    ペラリ、とめくる。


    英語とドイツ語、

    ところどころに混じったスペイン語。


    (──読める。)


    玲王の脳裏に、いままで培った語学知識がよみがえった。


    細かい医療用語も、文脈を辿れば理解できる。


    「──これなら…… 何か、見つけられるかもな。」


    玲王は、慎重に、カルテの山に手を伸ばした。


    dice1d2=2 (2)

    1:成功 2:失敗

  • 117スレ主25/04/27(日) 22:53:48

    【探索失敗】4:00
    ※特殊条件発動のためSAN値減少なし


    めくったカルテの束は──

    どれもこれも、無意味な断片ばかりだった。

    "精神異常──第5段階確認"
    "治療効果ナシ──観察継続"

    そんな不穏な文字だけが、ぼろぼろと零れ落ちていく。


    玲王「クソ……っ。」

    乾いた紙束を握り潰して、苛立ちを押し殺す。


    だが、心のどこかで、

    (まだ──大丈夫だ。)

    そう、思えた。


    かすかに、仲間たちの存在が、背中を支えてくれているような──

    そんな気がした。

  • 118スレ主25/04/27(日) 22:58:56

    【入院病棟・C号室探索:③床の私物・潔世一】


    【探索開始】4:00



    潔は、床に散乱した"私物"に目を留めた。


    破れたリュックサック。壊れたペンダント。

    そして──


    一本の、古びた手帳。


    (……これだ。)


    潔の直感が、手帳に向かって、鋭く突き刺さった。


    慎重に、手帳を拾い上げる。

    表紙は、擦り切れ、読み取れる文字はほとんどなかった。



    だが──


    何かが、書かれている気配がある。


    潔「……こいつは、何か、"ヒント"になる。」


    潔は、呼吸を整え、手帳のページをめくり始めた──。


    dice1d2=1 (1)

    1:成功 2:失敗

  • 119スレ主25/04/27(日) 23:03:46

    【探索成功!】4:00


    ページをめくった瞬間──

    潔は、ペンの走った痕跡に気付いた。

    かすれ、にじんだ文字。
    だが、まだ読める。

    『──D号患者、症状悪化。
     外部への"拡散"を阻止するため、
     病棟封鎖を強行。』

    『──記録を読んだ者は、
     次に【A-7】の扉を目指せ。』


    潔「……っ!」

    明らかに、病院の通常運営とは異なる命令。

    A-7──
    それが、どこかに存在する扉の【コードネーム】であることは明らかだった。

    (これは……絶対に、何かの"突破口"になる。)

    潔は、手帳をしっかりと握り締めた。

  • 120スレ主25/04/27(日) 23:11:16

    【入院病棟・C号室探索:④黒い染み周辺・烏旅人】


    【探索開始】4:00



    烏は、部屋の隅に広がる"黒い染み"へと近づいた。


    足元の床板は、ベコベコと不気味な音を立てる。



    (……アカン。絶対アカン匂いする……。)


    本能が、これ以上近づくな、と警告している。



    それでも──


    烏は、前に進んだ。


    黒い染みは、液体ではない。


    何かが焦げたような、焼けた鉄の匂いが漂っている。



    (……この染みの中心に、何かある……?)


    烏は、息を潜めて、染みの中心に手を伸ばした──。


    ※異常発生リスクあり:60以上で探索成功

    dice1d100=40 (40)

  • 121二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 23:13:24

    異常発生リスク?!

  • 122スレ主25/04/27(日) 23:24:01

    【探索失敗】4:00

    【SAN値:-1(19→18)】


    手を伸ばした瞬間──

    ブツッ──

    何かが、指先に触れた。

    烏「……ッ!!」

    とっさに手を引いた。

    だが、そこには、何もなかった。

    黒い染みは、ただ、静かに広がるだけだった。

    (……触った感覚は、あった……)
    (絶対、あったやろ……)

    背筋に、じっとりと、冷たい汗が滲む。

    振り返った廊下。
    誰も、いない── はずなのに。

    カチ……カチ……

    デジタル時計の針が、冷たく時を刻み続けていた。

  • 123スレ主25/04/27(日) 23:25:21

    >>121

    ご安心を。今回は大丈夫でした。【今回】は…。

  • 124二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 23:28:30

    >>123怖い言い方だな…

  • 125スレ主25/04/27(日) 23:35:26

    >>124

    ^^



    【探索進行】4:00



    四人は、C号室から静かに退室した。


    廊下に出た瞬間、誰からともなく──

    深く、息を吐き出した。



    玲王「……ハズレ部屋、かよ。」


    烏「ホンマや……しかもアレ、絶対ヤバいやつやったやろ……」


    二子「黒い染みは、無意味なものではない可能性もあります。」


    それでも、手ぶらではなかった。


    潔が、古びた手帳を握りしめていた。


    潔「──これ。手帳の中に、"D号患者"と"A-7の扉"って記録があった。」


    玲王「A-7……?コードネームか?」


    烏「まだまだ奥がありそうやな……。」


    二子「重要なヒントである可能性は高いです。」

  • 126スレ主25/04/27(日) 23:38:54

    少しずつ、だが確実に、

    四人は前進している。



    ただ──


    時計の針は、


    カチ……カチ……


    【4:00】


    時を、刻み続けていた。


    じわりと、

    精神を削り取っていくかのように。



    【選択肢:何号室に向かいますか?】

    ①:A号室

    ②:B号室

    ※D号室は、"全ての通常病室探索後"に進行可能になります※

    >>127

  • 127スレ主25/04/27(日) 23:51:53

    スレ主限界なので寝ます。明日の朝更新開始します。


    安価変更

    >>128

  • 128二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 00:50:34

    ①A号室

  • 129二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 03:40:04

    続き楽しみ

  • 130スレ主25/04/28(月) 07:43:50

    >>128

    選択ありがとうございました。

    >>129

    保守兼応援ありがとうございました。更新再開します。



    ギィィ──


    ドアを押し開けた瞬間、四人の鼻を突いたのは、

    乾いた埃と、わずかに焦げたような匂いだった。


    A号室は──


    比較的小さな個室だった。


    割れた窓。

    崩れたベッド。

    散乱した薬瓶と注射器。

    だが──


    部屋の壁面に、


    誰かが"爪で引っ掻いたような"

    不自然な傷跡が、幾重にも刻まれていた。

  • 131スレ主25/04/28(月) 07:49:38

    烏「……うわ、さっきより不気味やんけ……。」


    玲王「ここも……油断できねぇな。」


    二子「……異常発生の痕跡。リスクの可能性、あり。」


    潔「──慎重に行こう。」



    四人は、冷たい空気の中、再び探索の態勢を整えた。



    ①ベッド脇の小机:引き出しあり、中に何か入っているかも

    ②薬棚:散乱した薬瓶、メモらしきものも混じっている

    ③壁の傷跡付近:不自然な傷跡の奥に何か隠されている?

    ④壊れた窓際:外に続く通路の一部が見える(異常発生リスクあり)


    【選択肢:誰がどの場所を探索しますか?】

    1:潔 2:烏 3:玲王 4:二子


    4人まとめてお願いします。

    (例:1が① 2が② 3が③ 4が④など)

    >>132

  • 132二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 08:30:03

    1が③ 2が① 3が② 4が④

  • 133スレ主25/04/28(月) 08:41:40

    >>132

    選択ありがとうございました。



    【入院病棟・A号室探索:①ベッド脇の小机・烏旅人】


    【探索開始】4:00



    烏は、部屋の片隅、ベッド脇に置かれた小さな机に目を留めた。


    傷だらけで、片足もぐらついている小机。

    引き出しが、一つだけ付いている。


    烏「──なんか、怪しいな。」


    引き出しの取っ手に指をかける。


    ギィ……ッ……


    金属が軋む音とともに、ゆっくりと引き出しが開いた。


    中には、紙くずと、何か小さな物体が転がっていた。


    (……何か、見つかるかもしれへん。)


    烏は、慎重に手を伸ばした──。


    dice1d2=1 (1)

    1:成功 2:失敗

  • 134スレ主25/04/28(月) 08:50:10

    【探索成功!】4:00

    指先が、何か冷たい金属に触れた。

    烏は、慎重にそれを掴み上げた。


    小さな鍵。

    だが、持ち手には、薄く【B-1】と刻印されている。


    烏「──鍵、や!」

    仲間たちに声をかける。


    玲王「B-1……?」

    二子「病院内部のエリア番号の可能性が高いです。」

    潔「……これで、新しい場所に行けるかもしれない。」

    烏は、小さな鍵をしっかりと握り締めた。

  • 135スレ主25/04/28(月) 09:00:54

    【入院病棟・A号室探索:②薬棚・御影玲王】


    【探索開始】4:00



    玲王は、部屋の中央付近、壊れた薬棚の前に立った。


    ガラスは砕け、棚板もいくつか崩落している。


    (……ここにも、何かヒントがあるかもな。)


    散乱した薬瓶。破れたメモ。


    その中に──


    一枚だけ、まともな状態を保っている紙が見えた。


    英語──

    ベースは英語だった。


    だが、ところどころに、ラテン語由来の専門用語が混じっている。


    (……問題ねぇ。)


    玲王の脳裏に、過去の勉強内容が鮮やかに蘇る。


    玲王は、慎重に、メモを拾い上げた──。


    dice1d2=2 (2)

    1:成功 2:失敗

  • 136スレ主25/04/28(月) 09:13:51

    【探索失敗】5:00
    【SAN値:-1(15→14)】


    メモを拾い上げた、その瞬間だった。


    スッ──
    紙が、手の中で音もなく崩れた。
    乾ききった紙片は、指先の熱すら耐えきれず、粉々に砕け散った。


    玲王「……っ!!」

    拳を握り締める。
    だが、無力だった。

    カチ、カチ──

    デジタル時計の表示が、

    じり……じり…… ゆっくりと、
    【5:00】を刻み出した。


    烏「……また、進んでもうた……」

    烏の呟きに、玲王は、唇を噛みしめながら、冷たく時を刻む数字を見つめ続けた。

  • 137スレ主25/04/28(月) 09:18:09

    【入院病棟・A号室探索:③壁の傷跡付近・潔世一】


    【探索開始】5:00



    潔は、部屋の壁に刻まれた"異様な傷跡"へ近づいた。


    爪、あるいは何か鋭利な道具で、無理やり引き裂かれたような壁面。


    ざらついた感触が、指先に伝わる。



    潔(……この傷。中に、何か"隠してる"かもしれない。)


    傷の隙間を、丁寧に探る。


    指先が、微かに──

    "引っかかり"を捉えた。



    潔「──ここだ。」


    慎重に、壁を押し、めくるように探り出す──。


    dice1d2=1 (1)

    1:成功 2:失敗

  • 138スレ主25/04/28(月) 09:25:02

    【探索成功!】5:00


    指先が、何か硬いものに触れた。

    潔は、壁の隙間に慎重に指を差し込み──

    カチリ。
    小さな音とともに、壁の一部がわずかに動いた。

    (……隠しポケット……!)

    開いた空洞の中から、一枚の"フィルム"のようなものが滑り落ちた。


    潔「これ……フィルム……?」

    小さなフィルム片。

    光にかざすと──
    そこには、【人影のようなもの】が、ぼんやりと写っていた。

    しかも、通常のレントゲンや写真とは異なる── 異様な"歪み"を持って。


    烏「うわ、なんやこれ……」

    玲王「……気持ち悪ぃな。」

    二子「……貴重な情報源、かもしれません。」

  • 139スレ主25/04/28(月) 09:29:52

    【入院病棟・A号室探索:④壊れた窓際・二子一揮】


    【探索開始】5:00



    二子は、壊れた窓の傍に立った。


    割れたガラス。

    破れたカーテン。


    そこから──

    ひどく冷たい風が、ふわりと部屋に流れ込んでいた。


    (外に……出られるわけではない。)

    (それでも……何か、痕跡があるかもしれない。)


    二子は、慎重に窓際を調べ始めた。



    その時──


    ひたり。


    背後に、かすかな"気配"を感じた。



    ※異常発生リスクあり:60以上で探索成功

    dice1d100=75 (75)

  • 140二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 09:44:33

    異常発生リスク再来

  • 141スレ主25/04/28(月) 09:45:39

    【探索成功のため異常発生リスク回避!】5:00


    背後の"気配"に、一瞬だけ身を強張らせた二子。


    だが、振り向くことなく、探索を続行した。

    破れたカーテンの裏側。


    そこに──

    小さな、金属製の【プレート】が貼り付けられていた。

    二子「……何だ、これ。」


    小さなプレートには、

    【"A-7通路"】

    と、かすれた文字が刻まれていた。


    (……A-7。)
    (潔くんが手帳で見つけた、あのコードだ。)

    二子は、プレートを丁寧に外し、仲間たちの元へ戻った。

  • 142スレ主25/04/28(月) 09:46:51

    >>140

    成功です。良かったですね^^

  • 143スレ主25/04/28(月) 09:49:43

    二子「A-7の通路を示すプレートを、窓際で見つけました。」

    潔「──やっぱり……繋がってる。」

    烏「つまり、この病院のどこかに、A-7通路っちゅう"出口への道"があるってことやな。」

    玲王「鍵といい、手帳といい、プレートといい……着実に手がかりは揃ってきてるってわけか。」

    四人は、小さな希望を感じながら、次の行動を思案し始めた。


    カチ……カチ……

    時計の針は、【5:00】を、静かに刻み続けていた。


    潔「……【5:00】か。」

    二子「現時点では、想定内の進行です。」

    全員が小さく頷いた。

  • 144二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 10:09:30

    このレスは削除されています

  • 145スレ主25/04/28(月) 10:13:03

    現在のアイテムと精神状態です。

    【取得済みアイテム一覧】
    ・デジタル時計×4:SAN値・時間管理アイテム
    ・避難経路図:病院全体の簡易マップ(ただし一部情報欠損)
    ・医師休憩室の鍵:医師休憩室開放に使用済み
    ・看護師休憩室の鍵:看護師休憩室開放用(休憩可能エリア)
    ・医師の手書きメモ:看護師休憩室が"閉鎖"された情報が記載
    ・B-1病棟解放用の鍵:???
    ・古びた手帳:"D号患者"と"A-7通路"情報あり
    ・異常患者のフィルム記録:異常存在の資料
    ・A-7通路プレート:脱出ルート(A-7)の存在証拠
    ☆検査室戦闘勝利情報:D号患者・病棟封鎖指示メモ


    【精神状態(SAN値)】
    潔:元気(SAN値15)
    烏:やや疲弊(SAN値18)
    玲王:やや不安定(SAN値14)
    二子:冷静(SAN値18)

  • 146スレ主25/04/28(月) 10:21:27

    【探索進行】5:00


    ギィ……

    扉を開けた瞬間、四人は、本能的にわずかに身を引いた。


    B号室は、他の病室とは、明らかに"空気"が違っていた。

    湿った土の匂い。

    床一面に散乱する、破れたカルテや、割れた点滴スタンド。


    そして──

    ベッドの上には、誰かの"影"が残されたように、焦げ跡のような黒い痕が刻まれていた。

  • 147スレ主25/04/28(月) 10:25:20

    玲王「……気味悪ぃな。」


    烏「こっち来たんが間違いやったんちゃうか……」


    二子「……可能性は否定できません。」


    潔「それでも、進むしかない。」



    四人は、再び呼吸を整え、探索態勢に入った。



    ①焦げたベッド跡周辺:何か異常な痕跡が隠れているかも

    ②点滴スタンド付近:落下物の中に、情報が混じっている可能性

    ③カーテン裏側:物音がした気配あり(異常発生リスクあり(小))

    ④破れたカルテの山:必要な記録が紛れているかもしれない


    【選択肢:誰がどの場所を探索しますか?】

    1:潔 2:烏 3:玲王 4:二子


    4人まとめてお願いします。

    (例:1が① 2が② 3が③ 4が④など)

    >>148

  • 148二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 11:23:28

    1が③ 2が① 3が④ 4が②

    次こそは頼んだぞ玲王…!
    潔はがんばってくれ

  • 149スレ主25/04/28(月) 12:30:25

    >>148

    選択・応援ありがとうございました。

    ダイスの女神に一緒に祈りましょう。



    【入院病棟・B号室探索:①焦げたベッド跡周辺・烏旅人】


    【探索開始】5:00



    烏は、焦げ跡の残るベッドの前に立った。


    焦げた布。

    捻じ曲がった金属フレーム。



    (……ここ、マジで不気味やな。)


    それでも、

    逃げるわけにはいかなかった。



    ベッドの周囲、焦げた床を這うように、


    静かに──

    目を凝らして探索を始めた。


    dice1d2=2 (2)

    1:成功 2:失敗

  • 150スレ主25/04/28(月) 12:38:13

    【探索失敗】5:00
    【SAN値:-1(18→17)】


    焦げたベッド跡を、慎重に探っていた烏。


    だが──
    灰に紛れていた"何か"が、粉々に崩れた。


    カサ……
    カササッ……

    灰の中から、小さな黒い影が、
    這い出すように動いた──気がした。


    烏「──っ!」

    思わず、後退る。

    だが、振り返った時には、
    何もいなかった。

    (……気のせい、や。)

    (──たぶん。)

    だが、心臓の鼓動だけは、収まらなかった。

  • 151スレ主25/04/28(月) 12:43:07

    【入院病棟・B号室探索:②点滴スタンド付近・二子一揮】


    【探索開始】5:00



    二子は、倒れた点滴スタンドに向かって、静かに歩み寄った。


    床に散乱した器具。

    乾ききった点滴パック。


    無造作に転がるそれらを、冷静な眼差しで一つひとつ観察していく。



    (──何か、あるはずだ。)


    目を凝らし、指先を慎重に動かしながら、点滴スタンド周辺を探索し始めた。


    dice1d2=2 (2)

    1:成功 2:失敗

  • 152二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 12:46:36

    ダイスの女神が微笑まない

  • 153スレ主25/04/28(月) 12:48:23

    >>152

    ダイスの女神は曇らせがお好きなようで…。



    【探索失敗】5:00

    ※特殊条件発動のためSAN値減少なし



    点滴スタンドの周囲を、丁寧に、何度も目でなぞる。


    二子の動きは、極めて冷静だった。



    だが──


    何も見つからなかった。



    点滴パックも、落ちた器具も、

    すべて、ただの"ゴミ"にしか見えなかった。



    (……ここには、何もない。)


    二子は、ため息ひとつも吐かず、その場を離れた。



    (──次だ。)

  • 154スレ主25/04/28(月) 12:56:35

    【入院病棟・B号室探索:③カーテン裏側・潔世一】


    【探索開始】5:00



    カーテン裏。


    そこから、微かに──

    誰かの"息づかい"のような音が聞こえた気がした。


    潔は、ほんの一瞬だけ、足を止める。



    (……怖気づくな。)

    (ここを越えないと──前に進めない。)



    決意と共に、そっと、カーテンを押し開けた。


    ※異常発生リスクあり(小):55以上で探索成功

    dice1d100=61 (61)

  • 155スレ主25/04/28(月) 13:04:00

    【探索成功!】5:00


    カーテンの向こうに、微かな"揺らぎ"があった。

    慎重に、手を伸ばす。


    その指先が──

    何か"硬いもの"に触れた。


    潔「……これか。」

    握り締めたそれは、
    小さな、鉄製のプレートだった。

    プレートには、【A-7→出口】と、かすれた文字が彫り込まれている。

    (……やっぱり、ここにあった。)

    カーテン裏に隠されていた"脱出ルートの痕跡"。

    潔は、しっかりとそれを握り締めた。


    そして──

    カーテンの向こうには何もいなかったことを、そっと確認した。

  • 156二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 13:04:07

    せーふ!!

  • 157スレ主25/04/28(月) 13:08:55

    >>156 ^^



    【入院病棟・B号室探索:④破れたカルテの山・御影玲王】


    【探索開始】5:00



    玲王は、破れたカルテが積み重なった山に近づいた。


    破り捨てられた紙片。

    滲んだインク。

    焦げた跡。



    (……これ、わざと処分されてる……?)


    玲王の感覚が告げる。


    ここには──

    何か"意図的に隠された情報"がある。


    慎重に、焦げ跡を避けながら、

    紙片を拾い上げ始めた。


    dice1d2=2 (2)

    1:成功 2:失敗

  • 158二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 13:10:58

    玲王ー!!ナンデ
    ここまで外すの逆にすごい…すごくない?

  • 159スレ主25/04/28(月) 13:18:07

    >>158 ええ、スレ主も頭を抱えております。



    【探索失敗】5:00

    ※特殊条件発動のためSAN値減少なし



    焦げたカルテの山を、慎重に、


    何度も──

    手を伸ばして探った。



    だが。


    紙片は、手に取るそばから、

    乾いた灰のように崩れ落ちた。



    玲王「クソッ……!」


    踏み込めば踏み込むほど、

    情報は──砂のように指の隙間から零れ落ちる。



    (……オレだけ、何も……)


    そんな思いを胸に、

    玲王は、俯いたまま仲間たちの元へ戻った。

  • 160スレ主25/04/28(月) 13:21:48

    烏「……俺、焦げ跡んとこ、ちょっと変なもん見た気がするけど……確証ないわ。」

    二子「点滴スタンド付近には、特に有力な情報はありませんでした。」


    潔「……これ。」

    潔が取り出したのは、
    【A-7→出口】と記された小さなプレートだった。


    玲王「──!」

    玲王は、ほんの少しだけ顔を上げた。


    烏「やっぱり、"出口"って存在すんねんな……!」

    二子「複数の手掛かりが一致していることからも、信憑性は高いと判断します。」


    潔「──行こう。」

    誰よりも真っ直ぐな声で、潔が言った。


    そして、

    カチ…… カチ……
    時計の針は、まだ【5:00】を刻み続けていた。

  • 161二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 13:27:35

    探索ガバガバ隊で笑う
    せっかく成功してもダブる情報が多くて不安だね

  • 162スレ主25/04/28(月) 13:28:50

    ひときわ重い扉の前に、四人は立っていた。

    ドアには、大きく、赤いペンで──

    【D号】

    とだけ、無造作に書かれている。


    烏「……いよいよやな。」

    普段なら軽口を叩く烏の声が、ひどく低かった。

    玲王「……ビビってんのか、俺。」

    自嘲気味に笑いながらも、玲王は拳を握りしめる。

    二子「警戒するに越したことはありません。ここまで来た以上、無駄な死に方は避けましょう。」


    潔「……開けるぞ。」

    ギィイイイィ……

    重たく、鈍い音を立てて──
    D号室の扉が、ゆっくりと開いた。


    そこには、
    今までとは異なる"空気"が、重く淀んでいた。

  • 163スレ主25/04/28(月) 13:41:38

    >>161

    信じましょう、彼らを…。



    D号室。


    そこは──

    "誰もいないはず"の空間だった。


    けれど。

    四人が一歩足を踏み入れた瞬間、

    空気が、わずかに──振動した。


    微かな、誰かの"嗚咽"のような音。



    玲王「……な、なんだよ……これ。」


    烏「……絶対、"おる"やろ。」


    部屋の中央には、誰もいないベッド。

    散らばる医療器具。

    壁一面に、びっしりと書きなぐられた"文字"。



    そして、その中央──

    ぼんやりと"人影"が立っていた。


    それは、痛ましげに、小さく震えながら──

    こちらを見ていた。

  • 164スレ主25/04/28(月) 13:53:21

    【D号室戦闘イベント:潔世一・烏旅人・御影玲王・二子一揮】



    痛ましげに震える、ぼんやりとした"人影"。


    その存在が、部屋の空気そのものを重く、

    冷たく、押し潰していく。



    玲王「……くそ、こいつ、本当に……幽霊……かよ……。」


    烏「非凡や、こら……マジで、生きとる世界ちゃうわ……!」


    二子「無理に戦う必要はありません。……けれど──この空間のルールを、乗り越えなければ。」


    潔「……始めるぞ。」



    潔の声が、誰よりも先に、

    この場の"空気"を切り裂いた。


    四人は、それぞれ構えた。



    【戦闘開始:25以上の場合、成功】

    潔 dice1d100=41 (41)

    烏 dice1d100=38 (38)

    玲王 dice1d100=95 (95)

    二子 dice1d100=75 (75)

  • 165二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 13:54:50

    玲王やっと成功した!

  • 166二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 14:02:27

    うおおおお玲王!!
    ここにきてこれは熱い!!

  • 167スレ主25/04/28(月) 14:09:44

    >>165

    >>166

    スレ主も思わずガッツポーズしてました。




    四人の視線が、同時に──

    震える"幽霊"に向いた。



    先陣を切ったのは、烏だった。


    烏「非凡なもん、ぶっ飛ばすんは── 凡の特権やろがい!!!」


    全力で踏み込み、気合いのこもった声と共に、"気"を叩き込む。



    次に動いたのは、二子だった。


    二子「……逃げない。」


    無駄な言葉を捨て、静かに、しかし確実に、"衝撃"を放つ。



    続いて── 潔が走った。


    潔「ここで負けるわけには、いかねぇんだ!!!」


    研ぎ澄まされた感覚を研ぎ澄まし、真っ直ぐに、"幽霊"を貫く。

  • 168スレ主25/04/28(月) 14:13:01

    そして──
    最後に動いたのは、玲王だった。


    玲王「──ここで!!!」

    玲王「俺がやんなきゃ、意味ねぇだろ!!!」

    声が、
    喉が、
    身体が、

    全部を振り絞る。


    右腕を突き出し、

    一点に、"全て"を叩き込んだ。


    バチィィンッッ──!!!


    "幽霊"の体が、
    まるで光に焼かれるように、弾け飛んだ。

  • 169スレ主25/04/28(月) 14:15:38

    部屋に、静寂が戻る。


    烏「うっわぁ……!お前、マジか……!最後の一撃、バチクソ決まっとったやんけ!!!」

    二子「お見事でした!」

    潔「さすがだな、玲王!!!」


    玲王「……っ……」


    俯いていた玲王の顔に──

    少しだけ、

    はにかんだ笑顔が浮かんだ。


    玲王「へへっ……!……やっと、取り返せたかもな。」


    その言葉に、
    三人も、小さく笑った。

  • 170二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 14:24:06

    ここまで役立てなかった玲王がめっちゃ活躍するの超ドラマチックじゃん…

  • 171二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 14:29:49

    今までのダイス結果がこの時のための演出のように思えるな…

  • 172スレ主25/04/28(月) 14:31:52

    >>170

    ええ…本当に。玲王に笑顔が戻って良かったです。



    ふと、部屋の中央に、


    微かに透けた──

    女性の幽霊の姿が現れた。



    幽霊「……ありがとう……」


    震える声で、彼女は告げた。



    幽霊「わたしは……この病院に……囚われた……患者……でした……。」


    幽霊「治療という名の下で、実験のようなものを……受けさせられて……」


    幽霊「……でも、あなたたちが……わたしを、"ここ"から解き放ってくれた。」


    透き通る身体で、小さく、微笑んだ。



    幽霊「もし、何か── あなたたちに、答えられることがあるなら……力になりたい。」


    そう言って、

    そっと、頭を下げた。

  • 173スレ主25/04/28(月) 14:41:34

    >>171

    ダイスの女神のイタズラでしょうかね…。



    【戦闘終了:1ターン撃破報酬発生】5:00


    目の前に現れた、透き通った女性の幽霊。


    四人は、それぞれに、言葉を失っていた。


    烏「(……ほんまに、"生きとる世界"ちゃう……でも、怖がってばっかじゃ……アカンやろ)」


    玲王「(……この人、だからこんなに怯えて……俺たちと、同じだったんだ……)」


    二子「(……敵意は、ない。……これは、ただ、助けを求める存在だ)」


    潔「(……話を聞こう。きっと、"ここ"から抜け出すヒントがある)」


    四人は、ゆっくりと頷き合った。



    【選択肢:幽霊に何を質問しますか?】

    【1】「どうしてこの病院に囚われたのか?」

    【2】「地下には何があるのか?」

    【3】「過去にここに来た人はいるか?」

    【4】「A-7通路で本当に帰れるのか?」

    【5】「病院の異常はいつから始まったのか?」

    【6】【クリティカル特典】「この病院を支配している存在は?」

    >>174 から >>176 まで1つずつ選択をお願いします。

    (質問は3つまでです)

  • 174二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 14:51:26
  • 175二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 14:52:30
  • 176二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 14:52:56
  • 177スレ主25/04/28(月) 15:04:45

    >>174 >>175 >>176

    ご選択ありがとうございました。



    幽霊は、かすかに微笑みながら、

    そっと手を差し出した。


    「……3つまでなら、答えられます。」



    四人は、視線で合図を交わす。


    烏「(考えなあかん……限られたチャンスや。)」


    玲王「(……今の状況を打開できる情報、絶対引き出す……!)」


    二子「(脱出に繋がる情報。地下に関する情報。……それが最優先だ。)」


    潔「("出口"の安全確認。……そして、この場所を支配するもの──その正体を……!)」


    小さく頷き合った四人。



    まず、静かに、二子が口を開いた。

  • 178スレ主25/04/28(月) 15:14:34

    【D号室:二子の質問】5:00


    二子「……質問、させてもらいます。」

    二子は、ゆっくりと、言葉を選びながら尋ねた。


    二子「──この病院の地下には、何があるんですか?」

    幽霊は、その問いに──
    微かに肩を震わせた。


    幽霊「……地下には、"隔離病棟"があります。」

    幽霊「……表向きは、重症患者のための施設。でも……本当は──」


    幽霊「"あの人"にとって、"使えなくなった患者"を──封じ込める場所……。」


    その声には、恐怖と、悲しみが滲んでいた。


    幽霊「……行くなら、覚悟して……。"生きて出る"のは……難しい……かも、しれない……。」

  • 179スレ主25/04/28(月) 15:26:03

    幽霊の震える声を、四人は黙って聞いていた。


    烏「(……隔離……病棟……? 使えんようになったら、封じ込めるって……そんな……)」

    玲王「(……ここは、ほんとに……地獄じゃねぇか……)」

    二子「(……"生きて出るのが難しい"。……情報は得た。………覚悟は──決めた。)」


    潔「……。」

    潔は、静かに一歩前へ出た。


    そして、
    まっすぐに幽霊を見つめながら──

    問いかけた。

  • 180スレ主25/04/28(月) 15:29:19

    【D号室:潔の質問】5:00


    潔「……俺たちにとって、唯一の手がかりがある。」

    潔「A-7通路── そこを通れば、本当に……"外"に出られるのか?」


    幽霊は、
    少しの間、沈黙した。

    そして──
    ゆっくりと、首を縦に振った。


    幽霊「……A-7は……"本物"です。」

    幽霊「……あそこは……"この病院"が、"まだ正常だった頃"に作られた──"非常用脱出口"。」

    幽霊「今も……完全には閉ざされていないはず……。」


    幽霊「……でも……"近づくほどに"……"あの人"の力も、強くなる……。」

    幽霊「油断、しないで……。」

  • 181スレ主25/04/28(月) 15:37:09

    A-7通路は、本物の"脱出口"。


    その確かな情報に──

    四人は、一瞬だけ、心を震わせた。


    烏「(……出口、あるんや……ほんまに……)」

    玲王「(……まだ、希望はある……まだ、俺たちは、諦めてない……!)」

    二子「(……確実な脱出手段の存在。……希望は、失われていない。)」

    潔「(──だからこそ、気を抜かない。最後まで、絶対に──生きて帰る。)」


    静かに息を吸い込み、

    玲王が──

    最後の質問を口にした。

  • 182スレ主25/04/28(月) 15:40:09

    【D号室:玲王の質問(クリティカル特典)】


    玲王「……最後に、聞かせてくれ。」

    その声には、
    もう迷いはなかった。


    玲王「──この病院を、支配している存在。そいつは、誰なんだ?」


    幽霊は、
    深く、深く── うなだれた。

    幽霊「……私たちは……"あの人"としか呼べなかった……。」

    幽霊「……"院長"だった人物。」

    幽霊「……この病院の最高責任者……だった人。」


    幽霊「……でも、今の"あの人"は── もう、人間じゃ、ない……。」

    玲王「……。」

    幽霊「……地下の、隔離病棟のさらに奥に……"あの人"はいる……。」


    幽霊「……気をつけて……。"あの人"は……"生きた人間"よりも、ずっと、ずっと──"強い"から……。」

  • 183スレ主25/04/28(月) 15:54:33

    幽霊の── 恐ろしくも、どこか悲しみに満ちた告白を聞いて。
    四人は、誰も──言葉を返せなかった。


    烏「(……人やあらへん、て……そんなもん、どうやって──)」

    玲王「(……負けねぇ。絶対に……!みんなで、生きて帰るんだ……!)」

    二子「(……認識はした。だけど、恐怖に屈するつもりはない。)」

    潔「(……"本当の敵"が、いる。)

    潔「(──でも、だからこそ──絶対に、生き延びる!!!)」

    そして── 静かに、四人は、深く幽霊に向かって、頭を下げた。

    潔「……教えてくれて、ありがとう。」

    烏「お前のおかげで、オレら……まだ、あきらめんとすむわ。」

    二子「……必ず、生きて脱出します。」

    玲王「……この借りは、必ず返す。」

    幽霊は、少しだけ、微笑んだ。

    幽霊「……この部屋に── あなたたちの力になるものが……あります。 …探して、持って行って……。」

    その言葉と共に、
    幽霊の姿は、少しずつ、薄れていく──

  • 184二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 16:02:55

    希望が見えてきたね!

  • 185スレ主25/04/28(月) 16:07:20

    幽霊の身体は、ゆっくりと、闇に溶けるように──消えかけていた。

    そのとき、
    「──待って!!!」鋭く、必死な声が響いた。


    声の主は──潔だった。

    潔「……教えてくれ!! ──君の、名前を!!!」

    幽霊の輪郭が、ほんのわずかだけ、再び濃くなる。

    幽霊「……名前……」

    小さな、か細い声が返ってきた。

    幽霊「……ユリ……。わたしの……名前は……ユリ……です……。」

    潔は、しっかりと、その名を胸に刻んだ。

    潔「──ユリ。絶対に、俺たちは、生きて帰る。」

    烏「忘れへん。お前がここで、生きとった証を──絶対、忘れへん。」

    玲王「オレたちの中で──お前は、消えねぇ。」

    二子「……ユリさん。あなたの想いは、無駄にしません。」

    その声に包まれるようにして──
    ユリの姿は、穏やかに、光の粒となり、消えていった。

  • 186スレ主25/04/28(月) 16:20:25

    >>184 4人が頑張ってくれたお陰ですね!



    【D号室探索:戦闘勝利のため自動成功】


    ユリの言葉を受け、四人は、部屋の中を探索し始めた。



    潔は、カーテン裏の棚に、

    小型の救急セットを見つけた。


    潔「これ、使えそうだな。……回復できるかも。」



    烏は、床に落ちていた、

    破れた非常口マニュアルの一部を拾い上げた。


    烏「ほら見てみ!これ、出口ルートやろ!」



    玲王は、ベッド脇のロッカーを開け、

    そこに隠されていた小瓶を手に取る。


    玲王「精神安定剤……? これ、使えるな……!」



    二子は、壁の隙間を注意深く探り、

    折りたたまれた古い地図を発見した。


    二子「……隔離病棟内部の詳細地図。これで、地下でも迷わず進める。」

  • 187スレ主25/04/28(月) 16:32:57

    四人は、それぞれの成果を──
    互いに手渡し合った。


    烏「お前ら、ええ仕事したやんけ!」

    玲王「これで、少しはまともに戦える……!」

    二子「順調、とは言えませんが──希望は確かにあります。」

    潔「……よし。これで、次に進める。」


    四人は、深く頷き合った。



    【入手情報・アイテム】
    ・小型救急セット(チーム全員SAN値+1)
    ・非常口マニュアルの断片(A-7通路へのルート確定)
    ・精神安定剤(使用時:自身or他者SAN値+3)
    ・隔離病棟の内部地図(地下の詳細判明)

  • 188スレ主25/04/28(月) 16:38:39

    キリが良いので離脱します。20時頃再開します。

    もう少しで完走なので、次スレの準備も行います。

    >>195 くらいまで感想、ご質問等あれば頂けますと幸いです(イラスト等も大歓迎です、泣いて喜びます)。

    特段なければスレ主の余談で埋めときますね。

    4人の探索はまだまだ続きます。どうか最後までお付き合いくださいませ。

  • 189二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 17:44:11

    続き楽しみにしてます!
    固有能力は今後のストーリー進行で重要になってくるのかな…玲王と二子の「???」気になる!

  • 190二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 19:43:54

    更新お疲れ様です!
    前作も今作も楽しく読ませていただいてます!!
    失敗が多くてハラハラすることも多かったけどみんな無事に帰れますように…!

  • 191スレ主25/04/28(月) 20:12:09

    戻りました。次スレ立ててきます。
    作成次第リンクを貼りますね。
    本スレは質問・感想にお答えした後、スレ主の余談で埋めておきます。

  • 192二次元好きの匿名さん25/04/28(月) 20:32:04

    このレスは削除されています

  • 193スレ主25/04/28(月) 20:33:18
  • 194スレ主25/04/28(月) 20:35:47

    >>189

    ありがとうございます。

    おっしゃる通り、固有能力はこれからの物語に重要となっております。

    ???は物語が進めば、きっと判明することでしょう。

  • 195スレ主25/04/28(月) 20:37:09

    >>190

    ありがとうございます!

    前作同様に、全員が無事で帰れるよう、スレ主も心から祈っております。

  • 196スレ主25/04/28(月) 20:39:37

    【余談①:キャラエミュ】

    烏のキャラエミュめちゃくちゃ難しいです。
    関西の方とお話したこともないため、AIにお願いしてみたのですが、何故か標準語で話を始めて、標準語を話す烏にしばらくツボってました。

  • 197スレ主25/04/28(月) 20:43:16

    【余談②:登場人物】

    凪か凛を入れようとしたのですが、どっちが怪異か分からないので今回はやめました。
    ちなみに入れた場合、凪【固有能力:最後まで一緒】御影玲王のSAN値減少を強制回避することが出来る(3回まで)、凛【固有能力:百鬼夜行】強制イベント時、怪異の行動を3ターン止めることが出来る(残りは次の強制イベントに引き継げる)になる予定でした。

  • 198スレ主25/04/28(月) 20:46:03

    【余談③:戦闘イベント】

    頭脳派ばかり揃えたので、戦闘イベント時、有利なキャラがいません。國神、馬狼あたりを入れておけば、ダイス+10付与出来て有利だったなあと思ってます。

  • 199スレ主25/04/28(月) 20:48:45

    【余談④:SS】

    社畜の極みでなのでROM専でしたが、今回大型連休を無事勝ち取ることができたのでSSスレを立てました。
    念願のホラーSSを書けて嬉しいです。

  • 200スレ主25/04/28(月) 20:51:15

    【余談⑤:感謝】

    感想、質問等頂けて感謝しかありません。
    本当にありがとうございます。
    引き続き、どうかよろしくお願いします。

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