【CP】はあ…また誰かを怒らせてしまったと悔やんでいるのですか、リオ

  • 1二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 15:08:58

    「ほら、うしろに乗りなさい。
    この超天才的なドライビングテクニックを持つ、心遣いの権化である美少女ライダーのヒマリがあなたを海へ連れて行ってあげましょう」

    「ぐす……。……慰めるだけなら、海に行く必要はないと思うのだけれど」

    「そうやって合理性だけを重視して風情を無視するの、あなたの良くないところですよ。――それに」

    「ま、待って、まだ私は行くと――」

    「風を浴びて、波の音だけを考えて。そうしたら、嫌な気持ちなんてスピードについてこられませんよ」

    みたいにちょくちょく夜の二人乗りツーリングデートをする二人も今後見られるかもしれないってことですよね?
    うわぁ、頑張ろう

  • 2二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 15:14:55

    2ケツなんてしたらヒマケツとリオが密着してドキドキしてしまうじゃないか!

  • 3二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 15:15:38

    よし、頑張って書いてくれ
    しがみつかないと危ないですよって言われて普段自己完結しがちだから運転者に身を委ねるのに慣れてなくておそるおそるヒマリに抱きついた状態のリオをまだちょっと緊張してるなぁとからかい半分でスピード出すヒマリに思い切り掴まっちゃって邪魔じゃないかしらって言うけどそんなこと気にするならそもそもドライブに誘いませんって言うのいいよね

  • 4二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 15:22:21

    ヒマリ(バイク)の実装が待たれる

  • 5二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 15:24:11

    ヒマリは歩けない以外は意外と元気なんだろうか?

  • 6二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 15:25:35

    このドヤ顔本当にかわいい

    カッコつけてバイクで海まで行くけど、着いたら着いたでリオに下ろしてもらうのかなかわいいな

  • 7二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 15:32:12

    このレスは削除されています

  • 8二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 15:33:28

    このレスは削除されています

  • 9125/04/26(土) 15:46:48

    >>3

    いいねそれ

    5分待ってくれ

  • 10二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 15:48:12

    これは稀に見る良シチュ

  • 11二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 15:53:14

    向い風の冷たさとヒマリの確かな温もりに安心感を得て、いつもより少しだけ強く抱きしめるリオはいますか

  • 12125/04/26(土) 16:06:06

     おそらく、最初は些細なすれ違い、主語の取違いだったのだろう。
     それがいつの間にか意見の食い違いとなり、主張のぶつかり合いとなり、最後には火に油といったように、どんどんと相手は怒りに怒りを重ねていった。
     最後には席を立ち、捨て台詞のように「オマエは人の心がわからない」などとまで言われてしまって。
     そんな、いつもなら人の心の定義とは何か、定量的な人の心の読み取り方は、分析方法は、などと考えを及ばせ始める他人の言葉が、何故か今日は深く突き刺さってしまって。
     結果として、ミレニアムの夜景を見るでもなく俯き、こうしてひとり夜の道を歩いている。
     ……わからないわけでは、ないわ。
     そう思うものの、反論の言葉すら唇を割って出ることは泣く、ただ水分の浪費に等しい非合理的な液体を目の端から分泌し続けて長い。
    「――私は、どうすればよかったのかしら」
     路肩に座り、足元を通る蟻に話しかけるも答えはない。
     ここで返答をできる能力のないものにしか問う事のできない自分の弱さに、更にふがいなさを感じてしまう。
     ……いっそのこと、誰とも関わらずに、このまま。
     そんな極端な考えが頭をよぎってしまうほどに、どうやら自分の傷は深いらしかった。
    「はあ……。また誰かを怒らせてしまったと悔やんでいるのですか、リオ」
    「え……」
     聞きなれた声の、しかし聞きなれないやさしさに思わず顔をあげる。
     そこには、氷海で開発したホバーバイクにまたがったヒマリがいて。
    「ヒマリ……? なぜ……?」
    「何故って、」
     たまたまです。
    「たまたま、暇つぶしに監視カメラをハッキングしていたら、30分経っても一時間経ってもまったく動かずめそめそしているビッグシスターが見えましたから」
    「…………」
    「そこで仕方なく、ええ、し・か・た・な・く? ホバーバイクという新しい脚を手に入れた美少女かつライダースーツの似合ってしまうすらりとしたボディラインと美貌の持ち主であるそよ風こと私が、気分転換に誘いにきましたよ」
     ほら。
    「うしろに乗りなさい、リオ。この超天才的なドライビングテクニックを持つ、心遣いの権化である美少女ライダーのヒマリがあなたを海へ連れて行ってあげましょう」

  • 13125/04/26(土) 16:15:03

     そう自信たっぷりにバイクの上から手を差しのべるヒマリに、こちらはしかし手を伸ばすことはない。
     気分転換は必要ない。それより、何故取引先の人を怒らせてしまったのか、原因の究明をしなくてはいけないのだ。
    「ぐす……。……慰めるだけなら、海に行く必要はないと思うのだけれど」
     鼻声になってしまうことは仕方ないことで。
     それでも、ヒマリには泣いている姿を見られたくないと思ってしまう。
    「そうやって合理性だけを重視して風情を無視するの、あなたの良くないところですよ。――それに」
     ぐい、と。
     細い腕のどこにそれだけの力があるのかと思うほどに、リオは手を引かれ立ち上がった。
     あれよと言う間に予備のヘルメットを渡され、準備が進んでいく。
    「ま、待って、まだ私は行くと――」
    「風を浴びて、波の音だけを考えて。そうしたら、嫌な気持ちなんてスピードについてこられませんよ」
     ね?
    「……………………わかった、わ」
     頷く。
     これはきっと、心配されている、ということなのだろう。
     静音ホバリングで待機しているバイクの後ろにまたがる。
     まとめて後ろに流しているヒマリの髪が鼻先をくすぐり、キンモクセイのような香りが薫った。
    「じゃあ、行きますよ。捕まってくださいね」
    「ヒマリ、セカンドシートにバーが無いのだけれど」
    「あなたが設計したバイクじゃありませんか。軽量化と無駄の合理化のためにバーはありませんよ」
    「じゃあ、どうすれば」
    「シャクですが、今日だけは特別です。肩にでも腰にでも、掴まりなさいな」
    「え、ええ……」
     なぜか躊躇われる手をそれでも安全には代えられないと動かし、そっとヒマリの肩に両手を置く。
     想像よりも細く、しかし骨だけではない感触がスーツ越しに感じられ、知らず心臓が跳ねた。
    「だしますよ」
     言葉と共にスロットルが捻られる。

  • 14125/04/26(土) 16:15:43

     ホバー状態から後方へスラスターを向けたバイクは、路面から1mほどの高さを保ちながらどんどんと加速をはじめて。
     最初は光景がそのまま後ろに流れていたものが、次第に光の線のようになっていく。
     スピードが出ているのだ。
    「リオ、しがみつかないと危ないですよ」
    「け、けど――」
     迷惑ではないだろうか。
     既に動き始めている今、運転者に掴まる体制を動かしてもいいのだろうか。
     それよりも自分が今の体勢のまま耐えて、信号か何かで止まった時に改めてしがみつけばいいのではないか。
     そんな思いから中々動かないでいると、「いいですから」とインカム越しにヒマリの声が聞こえた。
    「大丈夫ですから」
    「……ええ、わかったわ」
     風が吹きつける中、おそるおそる腕を下げ、ヒマリの腰に腕を回す。
     想像よりもほっそりとした腰回りは、それでもヒマリの体温を感じられる。
    「しっかり掴みましたか?」
    「え、ええ、大丈夫――!?」
     ぐん、とバイクがスピードを上げた。
     向かい風が強くなり、ヘルメット越しでも風の音がきつくなる。
     本能的な恐怖を感じ、リオはより力を入れてヒマリの背に抱き着いた。
     背でこちらの胸がつぶれる。
     ぴったりと重なりあうからだは思ったよりあたたかい。
     ……冷え性って言っているのに、あたたかいのね。
     そんな益体もないことを考えてしまうくらいには、思考がまとまっていない。

  • 15125/04/26(土) 16:16:02

    「ヒマリ」
    「ええ、なんですか?」
    「その、…………あの」
    「はい」
    「ごめんなさい。迷惑、かけているわよね」
     これもそうだし、
    「今、しがみついているのだって。あなたの身体がそこまで強くないのを知っていながら、こんな風に体重を預けてしまって。そもそも、こうして連れだしてもらっているのだって、あなたの負担に――」
    「リオ」
    「な、なにかしら」
     ……怒られるのだろうな。
    「あなたはもう少し、人に頼ることを覚えましょう」
     これも、そうです。
    「私は今、あなたの身体を感じながら運転して、風を感じて、同じ景色を見ていることを、快いと感じています」
     あなたはどうですか?
    「そう、ね」
     ……どうだろうか。
     こうして連れ出されて、目の前のことに対応するだけで精いっぱいで、反省会なんてする暇もなくて。
     ヒマリの背に抱き着いて、髪の香りが鼻に届いて、柔らかさと、あたたかさを直接感じて。
    「快いと、感じているのかもしれないわ」
     そっと、右の頬をヒマリの肩へ寄せる。
     ヘルメットがあるので近づきすぎることはできないが、それでも触れ合う面積は多くなった。
     ……ヒマリに触れることは、快いこと。
     そう感じられるとわかっただけでも、リオとしては喜ばしいことだ。
    「それにですね、リオ?」
     普通は、
    「抱き着かれたりしがみつかれたり、こうやって誘うことを気にするなら、そもそも誘いませんよ」
    「そう、なのね」
    「ええ」
     それからしばらくの間、会話は止まってしまった。
     沈黙の時間を、沈黙のまま気まずく感じないのは、リオにとって初めての経験だった。

  • 16125/04/26(土) 16:16:35

    なんか冗長になった、ごめんね

  • 17二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 16:25:08

    しっとりデートしてる……

  • 18二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 18:34:01

    ヒマリがかっこいい…こんなの僕のデータにないぞ?

  • 19二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 19:36:18

    PVの文字通り顔になるサムネをバイク停車からのゴーグルたくし上げで担当する女だからね

  • 20二次元好きの匿名さん25/04/26(土) 22:06:35

    走るだけじゃなくキャンプツーリングするのも良いかも

  • 21二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 00:11:12

    背中に全神経を集中するヒマリスレかと思ったら全然違った

  • 22二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 00:33:42

    大切なものを乗せて走りたいなら 生まれ変わっていかなければねえ。

  • 23二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 00:39:23

    >>21

    お前はあにまんに毒されている

  • 24二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 09:32:17

    しがみつかれて「あのリオが私を頼りに……」ってちょっと嬉しくなってるヒマリ

  • 25二次元好きの匿名さん25/04/27(日) 17:36:01

    良いね…

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