- 1二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 08:25:43
- 2二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 08:36:27
- 3二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 08:51:35
- 4二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 09:22:51
- 5二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 09:43:57
二時間たったら落ちちゃうよ!
- 6二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 10:13:44
・見た目は左目とその周りの傷を眼帯と髪で隠しており、制服も公安局の制服(本編でカンナが着ているもの)を着用している。
・右手は義手であり、ミレニアムで開発されたものを装着している。
・主な武器は生活安全局時代から用いている第3号制式拳銃とショットガン、そしてコートの裏に常備している発煙筒や閃光弾など。
- 7二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 10:23:39
この世界線でのキリノの関係者
・尾刃カンナ(生活安全局)
ヴァルキューレ生活安全局の一年生。かつて公安局にいた姉に憧れてヴァルキューレを目指したが、姉の同期だったキリノの手で生活安全局へ入れられた。
・白月セッカ
このスレのオリジナル生徒。
二年前、『アビドス砂漠の大火』の直後にテロリスト協力者として逮捕され、その後キリノによって仮釈放。今はシャーレの先生の保護観察下で、公安局の新人として扱われている。
・コノカ
公安局副局長。
このスレのキリノが大分無茶をするため、その後始末やキリノ不在時の局長代行を引き受けている。
・合歓垣フブキ
このスレで一番本編と相違のない生徒。たまにドーナツとコーヒーを奢ってもらう。
- 8二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 10:29:51
前回のスレのSS【碧洋で兎は跳ねる】のあらすじ
ミレニアムのセミナーからC&Cの手伝い(船上のバニーチェイサーでの出来事)を依頼されたキリノは、シャーレの先生と共にC&Cと合流し、多額の不良債権を発行した犯人である黒崎コユキを追い、オデュッセイア海洋高校のカジノクルーズ船に乗り込む。
アスナの幸運とキリノの入念な手回しにより違法賭博に手を染めていたカジノクルーズ船を制圧したキリノは、コユキの捕縛に向かう。 - 9二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 10:50:19
【碧洋で兎は跳ねる】
カジノクルーズ船・船内
囧「ど、どうしてこんなことにぃぃぃぃぃ!?」
カジノ従業員A「うわっ、浸水防止用トリモチだ!」
カジノ従業員B「こっちは隔壁が勝手に閉められてる!」
キリノ「よし…上手く追い込めてる。コユキさんが雇っている傭兵はすぐに倒して下さい!拘束は不要です、後でコノカたちが手錠持ってやってきますので!」
カリン「分かった。アカネ、撃ってきた連中を優先的に撃破しよう」
アカネ「逃走ルートも、キリノさんがダメージコントロールの制御システムをハッキングして絞り込んでいますし、私たちは戦闘に集中しましょう」
先生「でも、このままだと屋上へ逃げられるよ?本当に大丈夫?」
キリノ「空から逃げる可能性ですか?コノカがヘリに乗って封鎖してるので大丈夫です。それに…むしろ屋上へ逃げてもらった方がありがたいですよ」
ネル「…お前、何を考えてる?アタシの言えた義理じゃないが、無茶しないよな?」
キリノ「なに、無茶というものはするべき時にするものですよ」
- 10二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 11:05:44
カジノクルーズ船 屋上
冏「はぁ…はぁ…よ、ようやく逃げ切れました…後は、ここに隠しておいたジェットユニットで逃げるだけ―」
バシュッ!
冏「んぎゃっ!?な、何が!?」
キリノ「やっぱり、そうやって来ると思いましたよ。予めトラップとすり替えておいたのです」
ネル「テメエのその余裕の理由はそれか…本当に相手の先の先を行きやがる」
先生「本当にキリノは強いんだね…」
キリノ「さて…首の骨が折れない程度にシメて、ずだ袋に詰めてここから去りましょうかね。元の衣服はセッカに回収してもらいましょう」
冏「ひぃぃぃぃぃ!!!」
ユウカ『C&Cへのご協力、感謝します。被害総額もさほど上がりませんでしたし、これで会計としても安堵出来ます』
キリノ「アチラさんは犯人の『お掃除』にのめり込み過ぎて、いつの間にか散らかしてることに気付かないことが多いですからね。スマートなやり口を見せることが出来て何よりですよ。で…コノカの方からもう届いてますよね?」
ユウカ『ええ…不良債権の追跡とかを行ったのですが、そのうちコユキの口座に不自然な干渉の痕跡がありました」ユウカ「どうやらコユキがカジノクルーズ船の違法賭博で稼いでいた金や、その違法賭博が生み出していた利益の一部が、オデュッセイアとは別の場所へ流れていたみたいなんです』
キリノ「ふむ…その辺りは私も気になっていたところです。近日職務停止が解かれますので、その際に探ってみましょう」
- 11二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 11:51:00
キヴォトス某所
???「…これで、ある程度目途は立った。後は建設を進めるだけ…」
???「計画は順調の様ですね、ビッグシスター。まさかここまで大それた計画を進めていらっしゃるとは」
???「…誰?」
???「私は貴方の理解者ですよ。貴方はこのキヴォトスを救うために一人奔走している…それにささやかながら力添えしたく参りました」
???「そう…でも貴方の加わる余地はないわ。私個人で築き上げたアルゴリズムによる計画だもの、そこに一切の無駄はない」
???「ええ、貴方…調月リオの計画には一切の無駄がない。だからこそ私はそれに一つ、新たな要素を与えたいのです。貴方の望む理想の世界のために」
リオ「…一体何者?」
???「自己紹介が遅れましたね。私の名は衛宮カリナ。このキヴォトスに眠る太古の文明の研究者にして、かつて正義の味方に憧れた者です」
- 12二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 13:20:31
待機
- 13二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 14:26:09
コノカ「姐御ー、一緒に昼飯どうっすか?」
セッカ「今は非番ですし、防衛室も例のオデュッセイアの違法賭博の後始末でちょっかいかける余裕ないですしね」
キリノ「そうだな…では、市内にあるレストランに行こうか」
キリノ「…そういえばセッカにはまだ、DUのありがたくない名物について説明していなかったな」
セッカ「…」
ハルナ「うふふ、やはりキリノさんは大したお方ですわね。爆破された直後であるにも関わらず、こうして即座に追いついて手足をあり得ない方向に曲げてくるのですから」
ジュンコ「呑気に褒めてる場合なのそれ!?」
アカリ「あらあら、まさか公安局の皆様もご同席していらしたとは☆」
イズミ「痛いよぉー!」
キリノ「DU名物、『急に爆破されるレストラン』…もしも近くにコイツらがいたら即座に叩きのめして、気絶している合間に手足をあり得ない方向に折り曲げておけ。あとはゲヘナの風紀委員会に通報だ」
コノカ「まぁ、ウチらがいる前でやらかした場合は、滅茶苦茶にされた状態にした上で矯正局で一夜漬けっすけどね」
カンナ「局長、瓦礫とかの後片付けは本官たちにお任せ下さい」 - 14二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 14:47:11
翌日 ヴァルキューレ警察学校
ヒナ「おはよう、キリノ。昨日は災難だったわね」
セナ「いつもの様にした…我が校の負傷者を引き取りに参りました。どのみち私たちの手が必要な状態にしているのでしょう?」
キリノ「二人とも、理解が早くて助かりますよ。では、持ってきます」
セナ「…しかし、キリノ局長はよくよく、他校の自治区やDUで羽目を外した人を文字通り病院送りにしますね。ご自身にとって大分トラウマな筈なのに…」
ヒナ「だからこそよ、セナ。彼女は凶悪な犯罪というものを嫌っている。だからこそ、自身の受けた苦しみを犯人にも刻み込みたいのよ。私たちの身体が頑丈でかつ直ぐに治る様なものじゃなかったら、彼女はこんなことをしないでしょうね」
- 15二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 15:25:59
待機
- 16二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 17:16:36
【SS・神を証明するもの】
ミレニアム自治区某所
キリノ「随分と、派手に壊しましたね…先生から聞きましたよ、何者かにハッキングされたと」
ヒマリ「ええ…どうやら相手は、先生の持つタブレット端末にも干渉してきた模様です。その際、タブレット端末のカウンターシステムがブロックした模様ですが…」
キリノ「ふむ…何というモノですか?」
ヒマリ「デカグラマトン…キリノさんもアビドスで暴れ回る謎の機械について、聞いたことがありますよね?それが今回の事件の犯人です」
キリノ「神の存在を証明し、再現するための人工知能、か…犯罪捜査で使いたくなる様なシロモノですが、人の手で制御出来ないコンピューターは愉快犯も同然です。情報犯罪対策課の話が通じる奴を派遣しましょう。口の堅さも必要になるかもしれません」
ヒマリ「そんな…キリノさん、わざわざそこまでお気を使わずとも…」
キリノ「だからこそ、ですよ。私は先代のセミナーみたいに無茶して欲しくないんですよ…もう、面倒な悪意のせいで人を失いたくないから」
ヒマリ「キリノさん…」 - 17二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 19:39:07
???「お待たせしました、明星ヒマリさん。公安局情報犯罪対策課より参りました、草薙アツミです」
ヒマリ「貴方が、キリノさんの寄越したお人ですか…お話はキリノさんから聞いてますね?」
アツミ「はい、局長からは『クロノスに絶対に知られてはならない類の特別捜査だから十分に用心しろ』と言いつけられています」
エイミ「これからよろしくね、アツミ。言っておくけど特異現象捜査部は割と外で動く機会も多いから、動きやすい様にしておいてね」
アツミ「それに関してはご安心を。デスクワークがメインの人たちも、キリノ局長から特別指導を受けておりますので」
ヒマリ「成程…よく教えてますね。これから私たちは、キヴォトスでも全く未知の存在を調べることとなります。相当大変な仕事を任せる事となりますが、宜しいですね?」
アツミ「承知しております、ヒマリ部長。これからどうぞ、よろしくお願いします」
- 18二次元好きの匿名さん25/04/30(水) 21:54:25
- 19二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 06:41:52
キヴォトスじゃ図太さは大切
- 20二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 12:53:35
オリジナル生徒紹介
名前・草薙アツミ
所属・ヴァルキューレ警察学校公安局
学年・二年生
年齢・16歳
見た目イメージ・ラブを黒髪にした感じ
武器・SIG・MPX(SMG)
ヴァルキューレ警察学校公安局情報犯罪対策課に所属する生徒。
一年前はスケバン連合に属する不良であり、とあるスケバンに憧れて筋力を鍛えていた。しかし悪事を働くためには頭脳も鍛えなければならないことを自覚したのは、当時は公安局副局長だったキリノに逮捕されて矯正局に放り込まれた時だった。
その後、保護観察下で公安局に引き込まれ、そこでは主にサイバー犯罪に対する対抗策とミレニアム製コンピューターの使い方を叩き込まれた。
デスクワークがメインとなった今も尚トレーニングを欠かさず、たまにミレニアムに赴いてスミレやヴェリタスの面々と研鑽を積み重ねている。
- 21二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 13:00:45
アビドス砂漠・ビナーのテリトリー
アツミ「エイミさん、こっちへ!廃墟を影に攻撃を仕掛けて下さい!」
エイミ「うん、分かってる。にしても随分と詳しいね」
アツミ「キリノ局長から徹底的にアビドスの地理を叩き込まれていますので!ヒマリさん!」
ヒマリ「はい、データは十分に取得出来ています。そろそろ後退して下さい」
エイミ「アツミ、お疲れ様。それにしても、こんな暑い場所でよく走り切れるね。部長、アイスある?」
アツミ「まぁ炎天下のDUで巡回を行うこともありますので…で、ヒマリさん。何か分かりましたか?」
ヒマリ「ええ、それは色々と。カイザーPMCが未だに拠点を置く地域も気にはなりますが…」
アツミ「そこは確か、例の『宝探し』が行われている場所でしたね?取り敢えず今はデカグラマトンの予言者についての調査を優先しましょう」
- 22二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 16:48:00
カイザーPMC基地
カイザーPMC兵士「特異現象捜査部、撤退していきます」
ジェネラル「追撃は不要だ。むしろ奴らに戦わせることでビナーを追い払う手間が減るからな」
カリナ「それが宜しいかと思います。下手に敵を増やしてもロクなことになりませんからね」
ジェネラル「…で、『古代兵器』は無事に稼働したか?」
カイザーPMC兵士「いえ…起動には成功しましたが、完全稼働までには…」
ジェネラル「ぐっ…カリナからの技術協力があっても尚、か…」
カリナ「…全く、愚かなものだ。自らの強欲のために、理解できぬものに手を出して、その果てに我が身を滅ぼすのだから」
???『貴方は、本当に残酷だね。だからこそこんな手段も取れるのでしょうけど』
カリナ「ええ…ミレニアムの全知も動き出してるから、そろそろこちらも忙しくなりそうだ。さて…シャーレの先生にヴァルキューレの武神サマ、退屈させてくれないことを祈りますよ」
- 23二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 17:25:04
待機
- 24二次元好きの匿名さん25/05/01(木) 20:25:30
ミレニアム自治区内・兵器工場
先生「うわっ、凄い数…!」
アツミ「局長から『スレイプニル』を借りて正解でした!こんなのどう考えても少人数で相手するもんじゃありませんよ!」
エイミ「工場の制御コアまで、あと少し!皆、頑張って…!」
???「おや、まさかここまで辿り着くとは。これは意外ですね」
ヒマリ「っ!?誰…?」
先生「黒服!?どうしてここに…」
黒服「なに、カイザーPMCの方から貴方がたがデカグラマトンの予言者に手を出していると聞きましてね。ああ、私は貴方がたへ邪魔をする気はありませんよ。今ここで貴方がたを敵に回して得などありませんので」
アツミ「…黒服と言いましたね?前から『アビドス砂漠の大火』に関して局長に情報とか売っている様ですが…一体何が目的なのですか?」
黒服「クックックッ…それを知ろうとしたところで、貴方がたの求めるものは手に入りませんよ。では…そろそろケセドが奥の手を出して来ますし、私は去ることとしましょう」
黒服「貴方がたのご健闘を、お祈りしますよ」
- 25二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 01:19:47
待機
- 26二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 07:44:49
先生「皆、来るよ!」
アツミ「『スレイプニル』、先ずはパワーローダーを撃破して!エイミは煙幕で姿を隠しつつ、砲台を破壊!」
スレイプニルAI『了解。砲撃開始します』
エイミ「煙幕とジャマーの使い方は本当にキリノ局長にそっくりだね。部長、ケセドのデータは何処まで集まってる?」
ヒマリ「あの黒服とか言う人が、この場から去る際に幾つかデータを置いてってくれたので、解析は進んでいます。後は、あのコアを無力化するだけです」
アツミ「よし…先生、援護頼みます!」
先生「アツミはオートマタが出てくる地点にトラップを仕掛けて!時々自爆させて来るから距離を取ることも忘れずに!」
ヒマリ「兵器工場の制御コア、機能停止。ついでにケセドのデータも取得できました。これらからデカグラマトン本体の居場所を探れる筈です」
先生「それは良かった。アツミもお疲れ様」
アツミ「それは良かったです。にしても随分と厄介でしたね。『スレイプニル』がハッキングされなくて良かったですよ」
ヒマリ「ええ…それに、アリスちゃんのことも…」
アツミ「…?アリス…?」
- 27二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 12:50:50
待機
- 28二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 19:00:14
ミレニアム自治区内・廃墟
キリノ「アツミ、上手くやってるか?」
アツミ「あっ、局長!どうしてこちらに?」
キリノ「仕事が一段落ついたのでね、ヒマリさんたちの手伝いに来た。で、ヒマリさん…何か分かってきましたか?」
ヒマリ「ええ、それは勿論。デカグラマトンの本体がいると思しき地点を割り出しました。それはこの廃墟の中にある施設です」
エイミ「少し探りを入れてみたところ、予言者を警備戦力として配置しているのが確認された。これに対する対策をどうするか、先生たちと話していたところ」
キリノ「成程…C&Cとの共同訓練を言い訳に、使える奴を連れてきて正解でしたね。先生、ここからは本官も手伝います。さっさと仕事を終わらせましょう」 - 29二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 22:37:20
- 30二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 08:34:53
保守
- 31二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 10:59:35
ケテル『!!!』
オートマタ『排除、排除、排除』
キリノ「セッカ、来たぞ!援護射撃頼む!」
セッカ「了解、局長。アツミ先輩、牽制をお願いします」
アツミ「エイミ、トラップは仕掛け終わりましたか!?そろそろキツいですよ!」
エイミ「準備完了。指定されたポイントへ移動して」
キリノ「よし、先生今です!」
先生「よし…点火!」
ケテル『!?!?』
セッカ「局長自慢のトリモチ地雷、決まったね」
アツミ「今のうちに、廃墟の中へ進みましょう。ヒマリさん、ナビゲートお願いします」
ヒマリ「はい、お待たせしました。信号が確認された地点に向かいましょう」
???「ああっ、ケテルちゃんが!」
???「あのベトベト、何かに使えそうだね…オートマタ軍団に回収とサンプル収集を任せるか」
???「成程ミス・カリナが厄介だと評した訳です。今のうちに対策をしていきましょう」
- 32二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 15:18:34
期待
- 33二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:05:08
- 34二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:58:57
キリノ「…まさか、デカグラマトンの正体が、ぶっ壊れた自販機のAIとは。だが電源もなく動き続け、誇大妄想にも等しい問答と結論を以てヒマリに喧嘩を売るとは…」
デカグラマトン「貴様こそ、その傷を負わせた真犯人を見つけることが叶わないままでいるではないか。どのみち貴様には、その解を見つけ出す暇などなくなるだろう」
キリノ「何…?」
エイミ「っ、先生!ケテルがこっちに来てる!ここを砲撃しようとしてる!」
先生「み、皆!退避して!」
デカグラマトン「嗚呼、そうだ―ヴァルキューレの公僕よ。貴様に一つ予言を送ろう」
キリノ「は…?」
デカグラマトン「空が赤く染まる時、貴様は悪夢を見る事となる。自らの思いもしなかった、恐怖と歪んだ未来の悪夢を」
キリノ「…!?」
デカグラマトン「さぁ、最後の予言者『マルクト』よ―復活の予言を成就せよ」
- 35二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 00:17:02
キリノ「皆さん、お疲れ様でした。全く、最後まで面倒この上ない調査でしたね」
ヒマリ「ですが、色々と分かってきたこともあります。取り敢えずデカグラマトンに関する資料は後日まとめて、キリノさんの方にお渡ししますね」
先生「でも、最後に気になることを言ってきてたね…しかもキリノに対して」
キリノ「…『空が赤く染まる時』、か…」
カリナ「…検証完了。さて、そろそろ彼女が何かしらアクションを取るはずだ。君たちは予定通り、儀式を進めていてくれ」
???「ええ、言われずとも。私たちはただ、あのお方の求めることを成すだけです」
- 36二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 03:27:12
うーん、ヤバそう
- 37二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 08:47:21
【SS・珈琲談義】
DU市内・とあるカフェ
キリノ「おやヒナさん、お久しぶりです。それに…」
ヒナ「今日、シャーレの当番で来てて、その中で偶然出会ってね」
ネル「ま、たまには書類相手に色々とやらねーとな」
ツルギ「とりあえず、私は紅茶を頼んでくる」
ツルギ「キリノ、聞いたぞ。この前の合同演習でハスミに小言を言ったらしいな?それもきつめの奴を」カフェモカとケーキ
ヒナ「あら、珍しいわね。口が悪いのは前から知っていたけど何を言ったの?」エスプレッソとクロワッサン
キリノ「クーデター未遂の後、ティーパーティーやミカさん個人への誹謗中傷と嫌がらせが続きましてね。相当に悪質なものになりつつあるので正義実現委員会の方に取り締まりを強化してもらうこととしたのです。ついでに自警団の皆さんにも協力を依頼しました」ブレンドコーヒーとオールドファッション
ネル「ああ、リオの奴から聞いた。没落が確定している奴をすぐに引きずりおろすために、みみっちいいじめに走ってる連中が多いってな」アイスコーヒーとロールケーキ
キリノ「『自身の体重を気にしている暇とこっそりパフェを3杯平らげる余裕があるのなら、淑女らしからぬ行為に走っているお調子者を何とかしなさい』とは言いましたが、きつすぎましたかね?」
三人『いや普通に言い過ぎだ』
ツルギ「…とりあえず帰ったら、ハスミの奴に話しておこう。そろそろエデン条約の調印式もあるしな」
ヒナ「私も、そろそろ仕事に戻るわ」
ネル「奢り、サンキューな!」
キリノ「やれやれ…皆さん調子いいですね本当…」 - 38二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 16:51:47
キリノ「さて…お茶も終わりましたし、そろそろ仕事に戻りましょうかね」
先生「あっ、キリノ!カフェに来てたんだ」
キリノ「おや先生、これからカフェで一杯ですか?」
先生「そんなところかな。このお店、キリノの行きつけなの?」
キリノ「そんなところですかね。ああこの店はケーキとかお菓子系が充実してますので、ケーキがオススメですよ」
先生「ありがとうキリノ、頑張ってね!」
キリノ「巡回終わりっと、後は引き継ぎですが…ん?」
移動屋台・店主「百鬼夜行名物のさくらアンパンとミルクコーヒーは如何ですかー?甘くて美味しいですよ!」
キリノ「…ふむ…」
セッカ「局長、お待たせ。ん…?」
キリノ「…これを持ってけ。腹の足しにはなる」
セッカ「これは、さくらアンパンとミルクコーヒー…局長、ありがとう」
- 39二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 18:57:52
待機
- 40二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 02:48:43
あんぱんとミルクコーヒー……鉄板だね
- 41二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 10:01:39
待機
- 42二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 16:31:00
待機~
- 43二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 21:07:18
キリノ「…よし、6発中4発か」
セッカ「凄いですね、局長。私など3発でした…」
カンナ「私は5発です。後は推薦があれば、別の部署に移れるのですが…」
キリノ「二年生になってからにしなさい。自身の技量に慢心して、別の部署で振るわなかった者は多いからな」
アツミ「そういえば局長、生活安全局時代はどうして射撃試験を通過していたんです?射撃の腕前は良くなかったのでしょう?」
キリノ「…普通、照準は犯人の方に定めるだろう?私はあえて人質の方に定めていたから、犯人に当たっていた…理不尽だがな」
三人「…」 - 44二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 03:27:46
キリノはキリノなんやなって
- 45二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 08:19:09
公安局モブ「それにしてもキリノ局長ってカッコいいですよね!戦闘のプロだし、公安局の制服が立派に似合いますし!」
キリノ「いや、そうでもないぞ?手錠を犯人ではなく自分にかけてしまうことも多いし、銃弾も割と外すことが多いからな。情けない話だよ、本当に」
先生「でも、交通整理を率先したり、市内で困っている人たちを直ぐに助けに向かったり、生活安全局時代のやっていたことも続けているし、そこも含めてカッコいいと見られているんじゃないかな?」
キリノ「…先生は褒め上手ですね、本当に」 - 46二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 16:52:13
本当にキリノだなぁ!?
自分に手錠かけること多いのかよ!? - 47二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 19:39:50
【公安局長と勇者】
ミレニアム自治区内 ゲームセンター
キリノ「…はい、キリノです。どうしましたか、アカネさん?」
アカネ『人探しを頼みたいのですが、近くでネル先輩を見かけませんでしたか?』
キリノ「ネルさんですか?えーと…」
ネル「クソッ!もう一回だ!」
アリス「うわーん!ネル先輩しつこ過ぎます!」
キリノ「…今見つけました。取り敢えずお迎えに来て下さい」
キリノ「大変でしたね、先生。それにアリスさん」
アリス「アリス知ってます!この人はDUで活動しているという騎士団長さんです!」
キリノ「騎士団長、ねぇ…しかし、随分と楽しそうでしたね」
先生「ちょうど、散歩してたところだからね。キリノは巡回?」
キリノ「いえ、非番なので散歩してました。しかしゲームセンターか…少しやってみますかね」