- 1全ニレス(予定)25/05/02(金) 20:04:38
ウララと出会って数年。彼女もすっかり成長して、今では我がチームのリーダーだ。不安に駆られる後輩を抱きしめ慰め、何かと世話を焼く彼女の姿をみていると、時の流れを感じる。
初めて出会った頃。ただ純粋に走ることを楽しんでいた、その姿で誰もを魅了していた彼女。だけど、あの有馬の日以来勝ちたいという欲求を、他のウマ娘が当たり前のように抱く本能を彼女も目覚めさせた。そこからはトントン拍子……なんてことはなく、やはり苦難の連続だったが、ついには有馬の盾を彼女に送ることができた。
そんな日々の成長が、あどけなかった彼女を大人にしていった。もちろん彼女本来の純真さは失われていない。未だに無意識的に誰もの力になって、誰もの癒しになる。そういう所は変わっていないし、昔から悲しんでる人がいれば損得なんて考えずその人のところに真っ先に駆け出すような子だった。
けど、彼女が後輩たちの相談に乗ってあげる姿とか、新入生の案内なんかをする姿を見ているとなぜだろう。子の成長を心のどこかで寂しく思う父親の気持ちというものが分かる気がする。……まあ、結婚すらしたことないが。
変わってしまったけど、変わらない。変わらないけど、変わってしまった。良い方へと進んで、良いままにあの頃のままでいる。成長を感じながらも、心のどこかで彼女は初めて出会ったあの日。あの時の純真無垢な子供のままと思っていた。だからこそ俺は———
———彼女に押し倒されたことをすぐには受け入れられなかった。
「ごめんね、トレーナー」
その声色は複雑だった。『申し訳なく思っている』『そんなことはない』『実は別の意図がある』なんにせよ、単純に『彼女の真意はこうだ』。などとは言えないような声音。ただ一つ言えるのは、その言葉が、行為が長年募った感情から発露したもの。いっぱいいっぱいになって、彼女の理性にはどうにもならないほどに膨れたそれに突き動かされたものだということくらいだろう。
「ウララ、その——」
異様な雰囲気に気圧されて、どんな言葉をかけようか自分でもわからぬままに開いた口は、塞がれてしまった。……彼女の唇に。俺の口の中を蠢く生温かい感触に。 - 2全ニレス(予定)25/05/02(金) 20:04:49
二重の衝撃だった。彼女にこういうことをされたという事実。そして、彼女がこういうことを知っているという事実。驚きのあまり抵抗するのも遅れた。とはいえ、持ち直したところで、ただの男とウマ娘の力の差を思い知らされるのみ。じたばたと、もがく脚が床を叩く音も虚しく、ただひたすらにされるがまま。時間だけが過ぎていく。
酸素を奪われて、脳に霧が掛かる中、不思議と思考だけはクリアだった。『彼女がこういうことを知っている』なんて、か。分かってるさ。彼女だってそういうことに興味を持ったっておかしくないことも。彼女だって恋の一つだってすることも。
心のどこかでないだろうと思っていた。心のどこかで彼女はあの頃のウララのままと思っていた。そりゃ、彼女が恋愛なんてしないなんて思ってはいなかった。人によって縁の有る無しはあっても、それ自体は普通のこと。何か妄執というか、異常で歪んだ感情を彼女に抱いている訳でもなし。特別な確信もなく、ただなんとなくそういうものだろうという漠然とした考えくらいは、心のどこかに転がっていた。それが人並みというものだろう。
だが……いや、だからこそ気のせいだと見過ごしてきた。無視してきた。彼女の視線に混じるものの変化を。そのような非道が蓄積していけば、彼女がこうなっても仕方がないのだろう。
「もう、我慢できないよ」
彼女が自らの衣服を捲り上げていく。トレーニングにあたって彼女の身体データは、社会通念上許される範囲で全て頭に叩き込んでいたはずだ。なのに、その身体の成長を初めて目の当たりにしたような気がしてくる。俺の目が映していた彼女があの日のウララから、今のウララに移り変わっていくような感覚。
「わたしね、いっぱい勉強したんだよ?」
抵抗する術はない。そんな自分に出来ることは、ただひたすらに真っ直ぐな彼女の心を歪めてしまったせめてもの償いとして、全てを受け止めることたけだろうか。
肉食獣が哀れな獲物を見つめるような嗜虐的な笑顔。念願叶った恋する乙女のような純真な笑顔。どちらかは分からない。あるいは、どちらもなのか。そんな笑みをウララが浮かべた。
「……大好き、トレーナー」 - 3終わり25/05/02(金) 20:06:23
刑務官のみなさん教誨師さんお世話になりました…
前回書いたやつ(前日譚っちゃ前日譚)
【トレウマ・SS】ウララだって恋するオトメ|あにまん掲示板「こんなにビチャビチャになって、傘どうしたんだ?」インターフォンを押してからちょっとしたらトレーナーが玄関を開けてくれた。それからトレーナーが驚いて、ウララにそんなことを聞いてきた。ふふーん——「雨の…bbs.animanch.com - 4二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 20:12:32
ウララをエッチな目で見るのはダメ!死刑!
…もう既に処されてる - 5二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 20:14:25
さりげなくうーちゃんの体つきを盛ってやがる これ以上ムチムチにしてみろ逮捕者がでるぞ
- 6二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 20:16:21
娘のように見ていた子に内なる獣性のまま食べられるシチュ好きよ
- 7二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 20:22:12
まあウララの体付きをエロい目で見ることはできてもウララ自身をエロい目で見るのはできんわなそれが子供っぽいところを散々見ているトレーナーともなれば
じゃけん押し倒してぶちぴょいしましょうね〜 - 8二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 20:22:54
トレーナーの思い描く「彼女」が目の前にいる情欲の渦に囚われた「彼女」の躰に上書きされていくの、良いな…と思いましたね
信じていたもの、そうであって欲しかったものが、ある種の彼女が持っていたはずの神秘性が呆気なく崩れ去って…グツグツに煮詰められた女としてのハルウララという魔性に向き合う瞬間が来てしまったんだなって…
こういうの好きです - 9二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 20:29:00
大の大人が抵抗しても簡単に押さえ込まれてしまうその時分からされるんだウララもウマ娘なんだと自分は獲物なんだと
考えるだけでちょっと興奮する - 10二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 20:34:40
勉強っていったい何したんでしょうね?考えるだけでウッ
- 11二次元好きの匿名さん25/05/02(金) 20:45:11