(🎲・オリ注)僕は記憶喪失の陰陽部所属の一年生(2周目)Part.3

[1 ◆rALpl08yA7QB 25/05/02(金) 20:20:40]

はーい。僕だよ。狐塚ミケツだよ。
記憶を失っている陰陽部所属の一年生。
まーたなんにも思い出せてなくてちょっともどかしさを感じているよ。
そそっ、外では霊狐イズモって名前で通してるからね。混乱しないようによろしくね？
陰陽部で皆を纏めたり、率先して書類作業をしているね。陰陽部の中でも結構上の立場だったりするよ。
それで、僕のスペックはというと……。
…あったあった。はいこれ、自分で纏めておいたから見てね。
戦闘：49
指揮：88
事務：76
医療：30
工作：94
隠密：73
知性：85
運動：6
倫理：50
慈悲：50
神秘：74

相変わらず運動音痴…。この前激しめの訓練を無理矢理やらされて口から出しちゃいけないもの出したからね…。
お姉ちゃんの馬鹿っていったらお姉ちゃんぶっ倒れたけど。
そそ、これ僕の自画像だよ。優しい人に描いてもらったんだ！自分で言うのもアレだけど…凄くかわいいでしょ？

[2 ◆rALpl08yA7QB 25/05/02(金) 20:23:01]

んで、みんなとの友好度…もとい好感度はこうなってるよ。
カッコの中が皆からの印象ってことだね。
ニヤ：62(26)
カホ：50(37)
キキョウ：82(29)
ワカモ：49(37)
レンゲ：33(31)
ユウカ：84(31)
ハスミ：41(88)
チナツ：40(10)
スズミ：56(40)
先生：67(84)

まぁ前回からほとんど変わってないね。
レンゲ先輩は訓練の時に改めて顔を合わせたからちょっと仲良くなったってトコかな？
まー、ほぼほぼ初対面の僕に激しめの訓練させたのはちょっと……。まっ、気にしても仕方ないか…。
ってなわけでお姉ちゃ〜ん、バトンタッチ〜。

[3 ◆rALpl08yA7QB 25/05/02(金) 20:26:20]

はいはい。ミケツに呼ばれて出てきた狐塚イナリだよ。
外では霊狐イナホって呼ばれている。注意してもらって。
同じく陰陽部所属の一年生、陰陽部では主にお祭りの現場指揮や警戒に当たっていたりするよ。
んで百花繚乱にも所属しているちょっと変わった一年生…ともいえるかな。
まっ、百花繚乱にいるのは一時的なだけ。治安がすこぶる悪くなってて、私が強いから派遣されているだけで。
治安が良くなれば陰陽部に戻るよ。
さて、私のスペックを知りたいんでしょう？
はいコレ。自分で纏めた資料。
戦闘：80
指揮：60
事務：42
医療：24
工作：40
隠密：79
知性：85
運動：97
倫理：34
慈悲：61
神秘：75

まっ、見ての通り全く変わってないよ。
元々がハイスペックって言われているからね。
上げようにもちょっとキツめの訓練じゃないとあがんないんだ。
私の戦闘スタイルは超遠距離…、大体1500mから2000mの狙撃、銃剣と補助拳銃を用いた近接格闘戦闘が得意だよ。
まっ、もっと強くなりたいんだけどね、ミケツを守れるようになるためにも。

[4 ◆rALpl08yA7QB 25/05/02(金) 20:27:18]

おっと、忘れてた…。
これが私の描いてもらった自画像だよ。
ふふん、いいでしょう？

[5 ◆rALpl08yA7QB 25/05/02(金) 20:29:15]

それでええと…。次は…そうだね。
皆との好感度はどのぐらいかってことかな。
今のみんなの関係性はこんな感じ。
ニヤ：28(10)
カホ：1(97)
キキョウ：94(37)
レンゲ：32(56)
ユウカ：22(27)
ハスミ：77(72)
チナツ：41(59)
スズミ：84(99)
先生：67(81)

……見ての通り、先生に対しての好感度は前と比べて段違いに上がってる。
こう見えて私は大の大人嫌い。先生に関してはミケツが信じてもいいって言ってたのと、先生と少し過ごして敵じゃない、悪い大人じゃないって判断したから。
だから信じてみることにしたの。
…それに、甘えても優しくしてくれるから…。
ちょっとだけ…、なんだろう、心がぽかぽかして頬が熱くなるの。…この感情はまだわかんないや。
いつか理解する時が来るのかな。
先生に対する依存度：34
(50を超えると他人に嫉妬。80を超えるとヤンデレ化。
100に到達すると……………。)
ミケツに対する依存度：82
(ミケツに対して常に心配している状態+劣情を抱くほど好きでいる為、不健全な関係に陥る可能性がアリ)

[6 ◆rALpl08yA7QB 25/05/02(金) 20:33:13]

『やっ、また会ったね。まだまだ正体不明の僕だよ。』

『え？僕には写真がないのかって？』

『やだなぁ、まだ見せないよ。色々ばれちゃうもん。』

『そーだね。強いて言うなら白髪ロングってだけ教えてあげるよ。』

『さてさて、前回までの物語を置いておくよ。』

『物語の進む速度は遅い…だがそれもまた彼女達の必要な青春なのだろう。』

『さっ、僕はまだこの物語を見続けるよ。』

『すっごく面白いからね、この世界線は。』

(🎲・オリキャラ)僕は記憶喪失の陰陽部所属の一年生(2周目)Part.2｜あにまん掲示板

[7 ◆rALpl08yA7QB 25/05/02(金) 20:44:54]

『それで、前回までのあらすじだね。』
『前回の序盤の方では先生の家に泊まった狐塚姉妹だけど、先に起きたイナリが大の大人嫌いでね。』
『ミケツを起こして説得させて家を出ようとするも失敗してしまい、過去の記憶を見てしまったことでイナリがPTSDを起こした。』
『そして錯乱状態にまで陥ったイナリは自分の最愛の妹であるミケツに手をかけてしまったんだ。』
『幸い、殺す直前に自我に戻り、自責の念からひとりで家から逃亡。ゲヘナ地区にまで行ってしまうよ。』
『そして心も壊してしまったイナリは手当り次第襲撃を仕掛けてしまう。』
『そこに先生とミケツが駆けつけ、風紀委員が来る前に正気に戻してゲヘナ地区から逃げ帰ったね。その際監視カメラの記録は全消去させてる。』
『ミケツはイナリに先生を信じてみてはどうかと説得し、イナリとそれに承諾。』
『だが完全に信じきれてないイナリは先生を試し、先生の異常すぎる生徒への信頼を感じ取り折れて信用することに。今はちょくちょく甘えに行っている関係性だね。』
『優しさに溺れて依存しないかだけが心配。』
『その後は特に何も無く百鬼夜行でお互いのやるべきことをやっていたんだけど、ミケツが百花繚乱に所属しているイナリのバディ…、山城スサノと接触。』
『元々魑魅一座掃討作戦を控えてる上、ミケツもストレス発散でアジトを破壊しようとしてて、その協力者を求めてスサノに尋ねたんだけど、まぁやり方が惨いから正義感の強いスサノからの説教だよね。』
『そこで彼女は百花繚乱の掃討作戦の指揮を担当してもらうと先生に連絡。しかし、百花繚乱はこれを断ったのだけれど、ミケツは自分自身で先生を利用するつもりでいたから問題はなく…だね。』
『イナリにもちゃんと自身のやる事を話したんだけどさすがにイナリも反対。その際、イナリはミケツも壊れていることに気づき先生に協力要請を求めた。』

[8 ◆rALpl08yA7QB 25/05/02(金) 20:51:13]

『この物語は魑魅一座掃討作戦編…っと名付けようか。』
『さて、先生は無事ミケツを正気に戻せるかどうか。』
『まっ、正気に戻すことに成功してしまった暁にはイナリからの好感度と依存度が爆上がりすること待ったナシ。』
『そそ、ミケツは当番で先生のところに向かおうとしているところから物語は再開だよ。』
『魑魅一座掃討作戦が終わったら…そうだね。僕の方でも何十回と観測した桜花爛漫編に入るかも？』
『イナリが関わることは少ないだろうけど、きっとミケツは陰陽部としてそこそこ関わるだろうからね。』
『物語の再会はもうちょっとしたらだけど……。』
『まっ、僕と一緒にゆっくり見てってこうか。』

[9 二次元好きの匿名さん 25/05/02(金) 22:11:38]

保守

[10 ◆rALpl08yA7QB 25/05/03(土) 00:00:14]

今日は少なめです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「んー。連絡はいれたはずなんだけどなー。」

先生の家の前。そこでひとりぽつんと待っている。

時計を見たけど…、当番の20分前。

今からシャーレに行くにしてもちょっと遅れそうなぐらい。

モモトークを見ても先生からの連絡はなし。

それどころか既読すらもついてない。

「まだ寝てるのかな。」

インターホンも押しては少し待つ。

…反応はなし。本当に寝ているのだろうか。

先生は多忙の身、きっと疲れきって深い眠りに落ちてるのだろう。

でも、お仕事となると起こした方が…。

それに連邦生徒会のあの人、ちょっと怖いもん。

ううん…でも……。dice1d3=2 (2)

1.こうなったら……。うん、中に入ってみよう。

2.無理に起こすのも…。モモトークだけ入れて、シャーレのカフェで時間を潰すかな…？

[11 ◆rALpl08yA7QB 25/05/03(土) 00:07:18]

「無理に起こしたって、お仕事に集中できないもん。」

こうなったら存分に寝かせるとしよう。
その間、僕はカフェで時間を潰せばいいし。
連邦生徒会の人…に関してはまぁ、うん。
先生はドンマイということで。
だけど事前に連絡だけ入れておいて…っと。
…既読がつかない。やっぱり寝てるっぽい…？

「どれだけお仕事あったんだろ……。」

初めて当番した時はかなりの量があったから……。
今回、少なければいいけど…。そうしたら残りの時間はずっと休んでもらってしっかり疲れを取ってもらえればいいし。
…まま、そう考える前にカフェにいかなきゃ。
シャーレの中にあるというカフェ。
評判は上々らしく、色んな自治区の生徒達がいるらしいし。
美味しいものも揃ってるってことだから…。
お姉ちゃんも行きたいだろうなぁ。甘味巡りが趣味だし。

「ふんふふん。たのしみ〜。」

かくいう僕も初めて楽しみで仕方ない。
先生には申し訳ないけど、有効に時間を使わせてもらうよ。

[12 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 09:04:04]

まったりした時間

[13 ◆rALpl08yA7QB 25/05/03(土) 12:32:03]

セルフ保守用のお昼1スレ更新。

ーーーーーーーーーーーーーーー

〜シャーレ・カフェ〜

「へぇ、ここがカフェか。」

中に入れば洒落ている空間が。カフェらしさが全開の内装。

そこら辺は他のカフェと変わらないが…。

如何せんかなり広い。普通のカフェの倍近くの広さではないだろうか。

それも、シャーレの広さを利用してのことなんだろう。

客もかなりいるようで、ほぼほぼ席が埋まっている。

「ふぅん……。」

座ってメニューを見てみる。至極普通のメニュー…。

まぁ、カフェってのはそういうやつなんだけど。

百鬼夜行にあるあのカフェみたいな逆写真詐欺じゃないやつなんだけど…。

とりあえず、先生から来るまでの間はここで暇を潰そう。

今日はカフェモカでも飲もうかな。そーゆー気分だし。

お腹は空いてないから食べ物はいいかな。

待ち時間は…、本でも読んでよ。dice1d2=2 (2)

1.しかし…、なんだろうか…。周りからの視線が……？

2.んぅー、先生大丈夫なのかな。

[14 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 21:27:08]

先生多分シャーレで徹夜で働いてるんじゃないかな…

[15 ◆rALpl08yA7QB 25/05/03(土) 23:05:58]

カフェに入ってから約一時間。
冷めたカフェモカをちびちびと飲みながらモモトークを確認する。
相変わらず既読は付かない。本当になにかあったのかも。
予定していた開始からは結構遅れている。
…いっそのこと、先に執務室に行くべきだろうか。
鍵がかかってたら…不審者だって思われたくないからあえて行ってないんだけど…。
流石にこれだけ返事がないと心配の方が勝つ。

「ううん……。心配だし、行ってみるかな。」

これでもし鍵がかかってたら電話かけてみよう。
こっからさほど遠くないし。
会計を済ませてささっと執務室へ向かうべく歩いていく。
あ、カフェモカは美味しかったよ。お姉ちゃんが満足するかはともかく。
他のメニューも今度試してみよう。
………
……
…
………さて、そろそろ着くはず。
確か…、鍵が空いていれば生徒証をかざすだけで……。
あっ、認証された。つまり中に先生がいるってこと。
シャーレの部活に所属していると生徒証明書が鍵の代わりになる。
もちろん、先生が中にいることが前提だけどね。
とりあえず中に入らなきゃ。

[16 ◆rALpl08yA7QB 25/05/03(土) 23:15:18]

「せんせー、連絡ぐらいくださ………わぁ………………。」

なんだこれ……。大惨事どころじゃ…。

床にまで散らばっている大量の紙に、色んなところに山積みになっている申請書。

机の方を見ればパソコンの電源をつけたまま寝落ちしきっている先生の姿。

ちょっと失礼、お顔を見させて……わぁ、目の下のクマすっごい。

こんなに忙しいのになんで生徒を呼ばないんだろうか…。

シャーレって確か自由に当番にしていいはずなんだけど。

こなすべき仕事の量…。こりゃあdice1d250=46 (46) (+250)はあるね。

一日では到底終わるはずのない量だなー。

先生はどうするべきか…。このままだと風邪を引くかもしれないし…。

起こしてしまって、せめて休憩室でひと休みさせよう。

[17 ◆rALpl08yA7QB 25/05/03(土) 23:24:32]

「せんせー、起きてくださーい。」

耳元で囁くように声をかける。だけど、すぅすぅと小さく寝息を立てたまま。

今度は軽く揺さぶってみる。反応はなし。相当深く眠っているよう。

「おーきてー。せんせー、おきてくださーい。」

ちょっと強めに揺さぶり、大きめの声で起こしてみる。

唸り声がして顔を反対に向けたかと思うとまたすやすやと。

ううん、なかなか起きない。どうしよっかな。

僕の身長じゃあ背負うだなんてことできないし。なにか方法は……。

dice1d4=3 (3)

1.強く揺らしてみる……？

2.鼓膜破るような声量で？

3.そーだ、空砲でも撃ってみる？

4.前見た事ある恋愛漫画みたいなやり方なら起きるかな？

[18 ◆rALpl08yA7QB 25/05/03(土) 23:35:48]

「銃声の音を聞かせれば…。」

さすがにビビって起きるんじゃないかな。

とはいえ、空砲用の弾あったっけ…。

そんなのパーティーグッズとかだし、空砲使った脅しなんて普段ないし。

でもなんかこの前買ったような気がする……。

えーと、持ち物を探ってっと……。

んー…やっぱないや。気のせいだったのかな。

だったら実包でやるか。でも、執務室の中を壊すには…。

窓ガラッと開けて外に向かって撃てばいっか。

さて、弾を込めてと…。

「先生、ごめんなさい。」

ガラっと窓を開けて空に向かって引き金を引く。

銃声音が空と執務室内に響き渡る。

ふぅと、息を吐いて後ろを振り向く。

先生は………。dice1d2=2 (2)

1.びっくりして起きたみたい。

2.ね、寝てる…？

[19 ◆rALpl08yA7QB 25/05/03(土) 23:44:05]

「嘘でしょ……。」

寝てる。すやすや寝息立てて寝てる。

銃声を響かせても尚寝続けているって…。

どんだけ疲れているの？過労死寸前では？最早。

…死んでる？いやさすがに息はしてるけど。

も、もう一発撃ってみる…？弾込めて空に向かって引き金を引いて…。

－－－－ｽﾞｶﾞｧｧｧｧﾝ

さすがに起きた？……いや寝てる！！！

爆睡どころじゃない、超爆睡だこれ！！

「ど、どうするの、コレ……。」

窓を閉めて銃を背負い直して改めて先生の傍に近寄って様子を見る。

起きない、やっぱり起きない。

心地よさそうに寝息を立てて寝ている。

もうこのまま放置するしか…？それとも引きずって休憩室にまで運ぶ？

dice1d2=2 (2)

1.…もう放置して僕ひとりで作業をしちゃおうか…。

2.引きずってても先生を休憩室に運ぶ…！

(ちなみに先生の身長は……dice1d30=13 (13) (+155))

[20 ◆rALpl08yA7QB 25/05/03(土) 23:57:20]

「先生には頑張ってもらわないといけないし、このままだと風邪引いちゃうし。」

「なんとかしてても休憩室に運んで寝てもらおう。」

ちょっと遠い位置だけど…。問題ない。

先生を休ませるためなら必要な労働。

でも、どうやって運ぼうか…。背負うなんて出来ないし。

椅子にもたれるように寝かせて押してく？

多分それが一番手っ取り早いか。

じゃあちょっと失礼…。うんっしょ…。

あれ、意外と軽い。僕に身長があれば背負うことできそう。

まぁまぁ、とりあえず起こさずもたれるようにしたのは良いとして、さて、椅子を押してこう。

「なんで、こんなことに……。」

…ま、仕方の無いことか。

さてさて、誰にも出会いませんように。dice1d3=2 (2)

1.自前の隠密の高さ(73)で見つからずに休憩室に到着。

2.何度か見つかりそうになるも辛うじて見つからずに到着。

3.視線を浴びながら顔面真っ赤にして運ぶのであった。

[21 ◆rALpl08yA7QB 25/05/04(日) 00:07:51]

「ぜぇ、ぜぇ……。」

いくら先生を背負えるぐらいの腕力があるとはいえ、運動音痴が牙を向いてる…。運ぶだけで疲れる…。
ん、遠くから話し声。まずい…こんなの見られたら変な目で見られる。
ここは物陰でやりすごしてと…。
チラっと確認。うん、誰もいなくなったね。
よし、じゃあ進んでこう。

「なんか、不審者みたい……。」

別に先生を運んでるだけではあるんだけど…。
運び方がアレだからか…。
これもそれも起きない頼らない先生が悪いってことで。
さて、エレベーターを使ってっと。
エレベーター前に誰もいませんように。
……よし、誰もいない。もうちょっと。
げ、また話し声…。とりあえず今度は擬態してと。
通り過ぎたね…。じゃあこのまま一直線っ！

[22 ◆rALpl08yA7QB 25/05/04(日) 00:20:22]

「ひぃ、ようやくついたぁ…。」

誰にも見つからずに辿り着くことができた。

しかし結構振動があったと思うけど…。

うん、しっかり寝てる。起きる気配すらなし。

じゃあこのままベッドに寝かせるとしましょうか。

ぎゅっと持ち上げてっと…おっとっと、転びかけた。

毛布をかけて…っと。

「ふぅ、これでよし。」

第一ミッション完了っと……。

お弁当もせっかくだしここに置いてくとしよっかな。

メモ残しておいてっと…。さて、僕は執務室に戻らないと。

少しでも減らして負担を軽くさせなきゃ。dice1d2=2 (2)

1.あれなんか掴まれ…きゃっ……！

2.しっかし、なんでこう……、溜まったのかなぁ。

[23 ◆rALpl08yA7QB 25/05/04(日) 01:32:32]

「一体何があってこんなに……。」

まさか、なりふり構わず連邦生徒会は仕事を送ってるのかな。人を派遣するなりなんなりした方がいいはずなのに。

ただでさえ今はあんまり意味を成してないのだから。

とりあえず散らばってるものを纏めて、終わってるやつは棚に閉まって……。

自分で出来るやつは確認して片付けていく。

期限が近いものからやってって……。

「あれ…これ先生のタブレット。」

持っていくの忘れちゃってた。

電源は……付かない。切れてるのかな？

とりあえず放置しておこう。先に仕事仕事。

「僕がやるべき事ではないんだろうけど……。」

「先生による二重チェックで問題ないはず。」

…いっそのこと、シャーレに常駐できないかな…。

そうでもしないと先生いつか過労死しちゃうよ。

終わった作業量：dice1d100=11 (11) (+事務76の補正あり)

かかった時間：dice1d10=1 (1) 時間

[24 ◆rALpl08yA7QB 25/05/04(日) 08:39:58]

「ん…、今どれぐらい経ったんだろ…。」

結構進んだ気がする。…大体1時間ぐらいか。

かなりハイペースに作業を進められている。

これなら今日中には終わるかもしれない。

余裕があるし、ちょっとペースを遅めてしまおう。

ひと息休憩がてら…、確かお茶あるはず。

あったあった。申し訳ないけど使わせてもらおっと。

容れて、デスクに戻って少しだけ冷まして…っと。

うん、おいしい。なかなかいい茶葉を使ってるようだ。

…にしてもだ、先生はゆっくり休めているだろうか。

何されても起きないほど疲労が溜まっているのは頂けない。

ちょっと連邦生徒会に後で苦情を入れておくとしよう。

「にしても…、シャーレは本当に色んなことをしているみたいだね。」

猫探しに地域の掃除活動。

暴動が起きているところを当番の生徒を引き連れて制圧。

ヴァルキューレも最近あまり機能してないと聞くからね。

本来ならヴァルキューレと連携を取りながらやるものなのだろうけど…。でも、いくら当番制度があるとは言えど先生ひとりでやるにしてはあまりにも量が多すぎる。

「…まったく。連邦生徒会には困ったものだね。」

超人がいなければどうにもならないのかな。

…まぁ、全ての元凶はあの超人が消えたことによるけど。

はぁ…、とりあえず、だ。

お茶も飲んで落ち着いたことだし、もう暫く頑張るとしようか。

終わらせた作業量：dice1d100=61 (61) (+事務76の補正あり)

かかった時間：dice1d9=9 (9) 時間

(残り作業量：209)

[25 ◆rALpl08yA7QB 25/05/04(日) 13:22:54]

「はーー、終わんなーい。」

だいぶ片付いた。散らばってたものは無くなり、山積みになっていた書類は減り。

それでもまだまだ残ってはいるし、僕ひとりじゃできないものもある。

はー、ローペースにしたとは言えどやっぱり多すぎるな。

時間は…、げ、アレから9時間経ってたの…？つまり…。…わぁ、外暗い。

日付そろそろ回りそうな時間だし…。今日はここで切り上げとしよう。

とりあえず終わったものを整理して必要なところにいれて…。

そうだ、先生に対するメモ書きも残しておいて。

ついでに僕の明日の予定を確認…っと、あぁ、土日だから学校ない日だった。

じゃあ、明日もせっかくだしお手伝いしよっかな。

んで、どうしよっかな…？dice1d2=2 (2)

1.先生の様子を見てから帰ろっかな。

2.明日も手伝いするならせっかくだし休憩室に泊まってこうかな？(ダイスの結果によっては閲注)

私のご飯は…。ううん…気乗りはしないけどコンビニで済ませちゃおうかな。

…ん、おっと、数十分前にお姉ちゃんから連絡があったのに気づかなかった。

『部屋行ったらいないんだけどどこー？』って。相変わらず心配性だなぁ。

今日は朝からシャーレにお手伝いに来てるっと。

どうせすぐに既読つくでしょ。さてさて、片付けの続きっと。

[26 二次元好きの匿名さん 25/05/04(日) 20:09:00]

ふむ、取り敢えず服を剥いでおきますね

[27 二次元好きの匿名さん 25/05/04(日) 21:20:21]

取り敢えずで服を剥がれる先生が可哀想過ぎるが生徒に襲われるのは役目だからなー、、、

[28 ◆rALpl08yA7QB 25/05/04(日) 23:47:22]

〜数十分後〜

ふぅ、片付け終わった。ついでに執務室も掃除して綺麗にしたし。

後は荷物纏めてコンビニに行って休憩室に行こう。

先生の様子も気になるし…。…ん、またお姉ちゃんから。

『いつ頃帰ってくるの？』えぇっと、明日学校ないし、今日はシャーレに泊まって明日もそのままお手伝いする予定だよっと。

お姉ちゃんならこれで納得するでしょ。dice1d2=1 (1)

1.「まぁ、先生の元なら大丈夫か……。」

2.「……やっぱ心配が勝つからシャーレに行こうかな。」

コンビニ、何食べようかな。前買ったとこはからあげ弁当だっけ…。

あれはまずくはなかったんだけど、僕の口には合わなかったし。

次は別な弁当を買ってみるとしようか。お茶はいつも通り入れるとしてと。

お弁当は何にしようかな…？dice1d3=2 (2)

1.あっ、生姜焼き弁当だ。美味しそう。

2.ううん…、今回はパスタ系にしてみよっかな。カルボナーラにっと…。

3.あっ、ラーメンなんてものもあるんだ。じゃあ…味噌ラーメンでも。

[29 ◆rALpl08yA7QB 25/05/04(日) 23:53:01]

折角だから甘味も買ってこうかな。
巷で噂のコンビニスイーツってやつだね。
ニュースとか見ると結構美味しいって評判らしいし。
なにがあるかな…。わぁ、種類が多い。
じゃあ、推し売りしてるロールケーキにしよっかな。
さてさて、お会計っと……？

「い、いらっしゃいませ！」
「えーと、いらっしゃいました？」

レジに向かえば、迎えてくれるのは僕と同じぐらい…。
いや、もうちょっと高いな。でも、小さいことには変わりない。
そんな姿を見て思わず首を傾げてしまう。

「えっと…、君、いくつ？」
「わ、私ですか？え、えと、13…です。」

13。……13！？中学二年生！？
待って待って、僕中学二年生に身長負けてるの(131cm)！？
いやそもそも中学二年生が深夜にバイトしてることがおかしいのでは！？

[30 ◆rALpl08yA7QB 25/05/05(月) 00:05:37]

「中学生がこんな深夜にバイトは危険だと思うよ！？」
「ひ、ひゃぅ！？で、でも、働かないとお金が…。」

お金って……。
確かによく見れば制服の下の服に少しボロが見える。
全身をくまなく見ても、ボロが見える部分がチラホラと。
なら、本当に金欠なの…？この子は。

「……そんなに困窮してるの？」
「でも、それでも、こんなちっちゃい子が……。」
「あ、あなたは私よりちっちゃいじゃないですか…。」
「痛いとこ突くね……。こう見えて高校生だからいいの。」
「高校生、ですか…？」
「百鬼夜行連合学院、陰陽部所属の一年生。霊狐イズモ。」
「えっと、私はソラといいます。その、百鬼夜行の陰陽部って…つまり？」
「まぁ、生徒会みたいなものだよ。」
「やっぱり…つまりはお偉いさんってことですか？」
「まだそこまでの立場では無いけどね。…後、お会計おねがい。」
「あっ、す、すみません！」
「いや、僕が叫んじゃったから。謝るのはこっちの方。ごめん。」

謝りながら財布を取り出してはお会計を見る。
随分と安いみたいだけど。あ、よく見たら見切り品だ。
あんまり考えてなかったから気づかなかった。
とりあえずお会計を済ませて…、温めもお願いして、と。
…せっかくなら。

[31 ◆rALpl08yA7QB 25/05/05(月) 00:14:28]

「えぇっと、おつりは…。」

「そのおつり、あげるよ。」

「え？」

「さっきの詫びだよ。後、生活に困ってるんでしょ？」

「で、ですが、これは…。」

「いいのいいの。…苦しんでる子を見るとどうしても助けたくなるだけだから。」

「そう…なんですか…？でしたら…その、ありがとうございます。」

「どういたしまして。連絡先、交換しよ？」

「あ、えっと、私、ガラケーなんです。」

「ガラ…なんて？」

「その、スマホじゃないのでモモトークとかはできないんですけど、お電話だけだったら。」

「う、うん、わかったよ。えーと、はい。僕の電話番号。」

手渡されたレシートにササッと自分の電話番号を書いては手渡し、じゃあまたねとレジ袋を持ってコンビニを後にする。

…苦しい子を見ると胸が締め付けられるのは本当のことだし。

些細な手助けができるならそれでいい。

好感度ダイズ：dice2d100=89 55 (144)

(前者はミケツ 後者はソラからの好感度

お互い最低保証で40あり。)

[32 ◆rALpl08yA7QB 25/05/05(月) 00:20:24]

〜休憩室〜

「せんせー、起きてますかー？」

休憩室に入って直後、先生の様子を伺う。

先生にかけられている毛布が上下しているところを見るにまだ寝ているようで。

テーブルの上に置いておいたお弁当も手をつけられてない。

せっかく作ったものだけど…。勿体ないから明日持ち帰って処分しないと。

ちょっと、出来が良かったばっかりに悲しいけども…。

疲れてるんだもん。仕方ないよね。また今度作ってあげればいいだけ。

傍ら僕は温めたお弁当を開けては静かに食べ始める。

味は…、この前食べたから揚げ弁当よりは美味しい。

が、根本的に僕の口とはあまり合わないみたいで……。

お茶と一緒に食べ進めていく。

時計の針と僕の咀嚼音だけが薄暗い休憩室に響き、静かに時が過ぎてゆく。

やがて食べ終わった僕は袋にゴミを纏めて、食後のデザートを嗜む。

人気だっていうロールケーキ…。味は如何ほどか。…はむ。dice1d3=2 (2)

1.ん、さすが人気な商品。文句なしのうまさ。

2.ふむ、…んー？んぅ……、まぁ、及第点ってとこなのかな？

3.あっま……。トリニティのお嬢様が食べたら即殴り込みに来るよコレ。

[33 ◆rALpl08yA7QB 25/05/05(月) 00:57:42]

…良くもなく悪くもなくだね。これは。
ただ話題になるほどかと言われたら…。
僕にとってはあまり良さが感じられないな。
お姉ちゃんが食べてたら製造会社に殴り込みにいくかも。

「ごちそうさまでした。」

そうしてデザートも食べ終え、僕も寝る準備へと…。
先生は相変わらずすやすやと。寝ている顔がとてもいい。
そういえば、先生の家に泊まった時はベッドを譲ってもらったんだっけ。
あの時に嗅いだ匂いはすごく好きだったな。
…………。
…………………ふむ。
ちょっとだけ、隣に入ろ。匂いを嗅ぐだけ…。
気分をちょっと落ち着かせるだけだから。
すぐ、出るから問題ない。一緒に寝る訳じゃないから。

「しつれいしまーす……。」

こっそりとベッドの中に入り込む。
セミダブルの大きさなのか、僕ぐらいの大きさなら余裕で入り込めた。
一向に起きる気配がないからぎゅむっと積極的に近づいて、先生の懐に入り込むように。
そしてくんくんと臭いを堪能する。

[34 ◆rALpl08yA7QB 25/05/05(月) 01:03:47]

あぁ、あの時と同じ大人の男性の匂い。

言葉に表しにくいこの匂い。

あの時とは比べ物になんないぐらいの濃い匂いが鼻の中を通り抜ける。

それがなんだか心地よくて。

安心するようで……。すごく…いい……。dice1d3=3 (3)

1.…これ以上は危ない気がする。

2.あぁ…また、眠くなって…このまま寝ちゃおう……。

3.胸の奥から込み上げてくる熱いナニか。(エ駄死突入)

[35 ◆rALpl08yA7QB 25/05/05(月) 08:57:41]

『やぁ、保守しに来た僕だよ。』
『あはっ…こうなったか、なっちゃったねぇ。』
『まぁ、これも全部先生が悪いということで…。』
『"行為"に関しては別途の記録に取っておくとするよ。』
『後で公開するから、それまで待ちだね。』
『しかしまぁ、この世界線では予想通りといいますか。ミケツが先か。イナリも遠くない未来になりそうな気もするけど…。修羅場りそうだねぇ。』
『……後、そうそう。しちゃったらもちろん、できちゃう可能性はあるからね。』
『それもまたきっと、ダイスの思し召しということで。』
『また後で来るよ。じゃあね。』

[36 ◆rALpl08yA7QB 25/05/05(月) 15:26:54]

『やっ、また来たよ。』
『今晩中に例の記録を公開する予定だよ。』
『理由は…、そうだね。今日がなんの日が分かればね。』
『じゃあ、また後で。じゃあね。』

[37 ◆rALpl08yA7QB 25/05/05(月) 23:15:42]

『さっ、約束通り記録の公開だね。』

『R-18だから気をつけるように。』

『この記録を見る時は自己責任でよろしくね。』

『今日はこれだけかもしれないし、もしかしたら更新があるかもしれないから注意だよ。』

『後そういえば、こどもの日だね。』

『更新があるならダイスを振る予定ではあるとはスレ主が言ってたけど…。』

『ま、さすがに最大値の100ぶち抜かないと…って感じにはするらしいからね。』

Ex.1 〜優しき匂いに包まれて (狐塚ミケツ)〜 | Writening

[38 ◆rALpl08yA7QB 25/05/06(火) 01:05:44]

dice1d100=13 (13) (100をぶち抜いた場合、陽性となる。)

〜翌朝〜

"ん…ふわぁ……。…あれ？私寝てた？"

"ここ、シャーレの休憩室だ。いつの間に。"

"日付は…えっ？一日飛んでる…？"

「ん、んぅ………ふわぁああ……。」

"あ、あれ？ミケツがいる？"

「おはよぉございます、せんせぇ。」

目が覚めた僕は背伸びをしようとグッと身体を伸ばす。

そうすればもちろん、毛布は落ちるわけで。僕の産まれたままの姿を晒しているということに。

"！？！？！？み、ミミミミ、、ミケツ！？"

「ふぇ？どうかしました？」

"ちょ、なん、なんで服っ…！？！？"

「ふく……？」

先生に言われてようやく下を見る。ほんの少しだけふっくらとした胸と肌が目に映る。数秒ほど思考が止まり、昨夜のことを思い出しては僕自身も顔を真っ赤にする。

「ひっ、ひにゃ！？こっ、これはっ……！？///」ｶｧｱｱｱ

"みみみ、見てない！！見てないから！！"

「うぁあああぁあああああああっ！？！？」

疲れきって服を着ずに寝たのを忘れていた。

慌てて手を振り、毛布を手繰り寄せて全身を隠す。

とにかく、とにかく言い訳を…言い訳を考えないと。dice1d3=3 (3)

1.「ね、寝る時は裸族なんです！つまりこれは癖ってなわけで！」

2.勢い余って昨夜のことを全部話してしまう。

3.(……いや、これ擦り込ませるチャンスなのでは？)

[39 二次元好きの匿名さん 25/05/06(火) 07:54:25]

あらあら……一線を越えちゃいましたね。そして攻めの姿勢と。

[40 ◆rALpl08yA7QB 25/05/06(火) 13:17:44]

…もしかして、眠りが深すぎて昨日されたことを知らない？
あはっ♪って思いながら嬉々として僕も襲ってはいたけど。
ｵﾓｲﾀﾞｽﾀﾞｹﾃﾞﾊｽﾞｶｼｲﾝﾃﾞｽｹﾄﾞﾈ………。
それはともかく、本当に何も知らなかったりする？
じゃあ…、もしかしたら…。先生のことだから色々言いくるめてしまえば…。
自分がしてしまったこととして信じてしまうんじゃないだろうか？
でも果たしてそれは愛と言えるのだろうか？無理矢理みたいな部分はある。
いや、先生からの愛情を受け取れるならそれでも…。

「……昨日のこと、本当に何も覚えていないんです？」
"昨日のこと…？ごめん、本当に何も覚えてない……。"
「そう、ですか…。そうなんですね…。」
「じゃあこれもきっと、お遊びだったということですか…。」
"私、なにかしたの…？"
「端的に言ってしまえば…、僕たちはお互いに致してしまいました。」
「それはもう…、飢えた獣のように僕の身体を貪って…。」
「それでも先生は僕の耳元で愛の言葉を囁いていたというのに…。」
"そ、そんな…わ、私がそんなことを…？"
「証拠もありますよ…？だって…、生でしちゃったじゃないですか。ほら。」
"なな、な、生で…？ホントだ…。そんな、どうして、私はそんなことを…。"
「僕は受け入れたというのに……。そっか…、そうなんですね……。」
「先生にとって僕は……。…いえ、僕はそれでもいいんですよ？」
"ミケツ…？"

[41 ◆rALpl08yA7QB 25/05/06(火) 13:22:20]

「先生にとってはお遊びでも、いいんですよ…？」
「だって先生も苦しいでしょう？周りは女の子だらけで…。」
「先生だって、立派な男の人…。無論、興奮しないわけないでしょう？」
「だからきっと、我慢できなくなっちゃって、だからこそ言葉巧みに僕のことを誘ってしまって…。」
"ちがっ…、わ、私は生徒をそんな風に見ていたわけじゃっ……！！"
「隠さなくてもいいんですよ？それは自分の首を絞めるだけ。」
「そもそも、乗ってしまった僕も悪いんです。断っていればこんなことには……。」
「だけど、きっと僕も心の奥底で嬉しかったんじゃないかなって。先生に頼られることが、先生に必要としてくれることがこの上ない幸せなのだと、わかったので。」
"私…は…。そんな、生徒のことを見ることなんてでき－－"
「いいんですよ？僕は。先生のその苦しみを分かち合うことができるなら。」
「僕は先生のための…特別な身体でいてあげますから。」

立ち上がり、先生の耳元で囁いて、ぎゅっと抱きついてみる。自分が悪いことをしているっていうのは分かっている。
－－－これは洗脳だ。
先生から特別でいるためだけの洗脳をかけているんだ。
でも、それでもいい。それで何時か本当の愛に昇華するなら。
今は先生のための道具となっても構わない。
…これは依存なのだろうか。
それはわからない。理解するには時間がかかるかもしれない。

[42 ◆rALpl08yA7QB 25/05/06(火) 13:26:33]

「もし、我慢できなくなってしまったらのなら…。」
「遠慮なく呼んでください。僕はいつでも駆けつけるので。」
「でも、今度は覚えてて欲しいな。僕にとってはハジメテだったことなので…。」
"それは、本当にごめん…。"
"それに…君を諭したはずの私が、我慢できずに襲ってしまったのなら…。教師として、あまりにも失格だ…。。"
「いいんですよ…？仕方の無いことだったんですから。ほら、よしよし。」

抱きしめながら頭を撫でてみる。
こんな姿、誰かに見られたらとは思う。だけど、来ることはないのは知ってる。
ちゃんと昨日部屋に来た時に、先生を起こすわけにはいかないと鍵を閉めたから。
それが幸をなしたとでも思おう。

「さっきも言った通り、我慢できなくなったら呼んでください。」
「僕は、あなただけの先生ですから。」
"そうならないようにするよ……。"
「我慢は禁物ですからね。無理はならさぬよう。」
"……わかった。もうどうしようにもなくなったら。"
「はい…♪」

……きっとこれで洗脳は完了したのだろう。
愛してもらえる。僕だけが持ってる特別な関係になる。
先生と繋がれる特別な、特別で誰にもなれない秘密の関係。誰にもあげない。あげたくない。
絶対に壊してはならない。
僕が…僕だけを見てもらえる。ふふっ、ふふふっ……♪

－－ミケツの先生に対する好感度が強制に100になりました－－

[43 二次元好きの匿名さん 25/05/06(火) 22:46:12]

ぐちゃぐちゃでどろどろでくろくてくらくて……それまた、――ものねぇ？―――？

[44 ◆rALpl08yA7QB 25/05/06(火) 23:10:36]

"後、ミケツさん？服、いい加減に着ようね？"
「あ、すみません。直ぐに着替えます。」ｿｿｸｻ
"それで、お仕事に関してはどうなってるの？"
「大半は終わっているので今日は残ってる分を終わらせたら…ですね。僕はその為のお手伝いですから。」
"わかった。……ん、コレ、お弁当？"
「えっと、それは…。昨日作って持ってきたんですけど…。息付く間もなくだったのでお出しできず…。」
"じゃあ朝はこれをいただくよ。"
「さ、さすがに悪くなってますよ？力作だったのは間違いないですが…。」
"この前の約束を守ってくれたんだよね。だったら食べなかったら失礼だよ。"
「でも、お弁当ならいつでも……。」
"ううん。勿体ないからさ。それじゃ、いただきます。"
「あっ…。」

先生は頂きますとお弁当を開けて食べ始める。
ひと口、またひと口と。美味しいと呟きながらお弁当を食べていく。悪くなっているはずなのに、それでも美味しいと笑顔を向けてくれる。
本当に罪な先生。だからきっと…好きになったのかもしれない。その優しさが、その生徒を思う気持ちが、僕の心を掴んだのだろう。
何度も思う。お姉ちゃんが最初に信じた大人が先生だったらな、と。
だから、先生には…長生きしてもらいたい。お姉ちゃんの心を…溶かしてもらいたい。

[45 ◆rALpl08yA7QB 25/05/06(火) 23:22:49]

「…先生。」
"ん？どうかしたの？"
「先生はもっと人に頼ることをした方がいいと思います。」
"急にどうかしたの？"
「いえ、先生の仕事量が途方もないのを見てそれで当番もまともに呼んでなさそうに見えたので。」
「実際、昨日も僕が来なければ過労死していたのかもしれない。」
「昨日の記憶がないように。先生は無茶しすぎです。」
"でも、生徒の時間を奪う訳には…。"
「そう思ってるなら生徒のためにも思ってもっと人を頼ってください。」
「先生が死んだら悲しむ生徒が大多数だと思いますけどね。」
「来てから数週間。もう1ヶ月は経つのかな？」
「各学校の交流も増えてきてると思います。」
「そもそも、まだ1ヶ月ぐらいなのにオーバーワーク気味の仕事量があるのがいけないんです。」
「やっぱ連邦生徒会に殴り込みに行くしか……。」
"や、やめてね？向こうも向こうで大変なんだから。"
「でももっと減らすべきです！！先生ひとりでこなせる量じゃありません！先生ももっと頼ってください！」
"うぅ……でも……。"
「でないと泣きます！！わんわん泣いてお姉ちゃんに縋り付きます！」
"自ら大人に対する信用を落としにいってない！？"
「それぐらい怒ってるんですよ！僕はっ！」
"わ、わかった！わかったから…。その、本当にごめん。"
「わかったのならいいのです！ほら、今日もお仕事ですからね。」
「僕は一足先に準備をしてきます。」
"うん、お願いね。"

[46 ◆rALpl08yA7QB 25/05/06(火) 23:39:09]

服を着て、身だしなみを確認して休憩室を後に出る。

執務室へと向かい、中に入っては昨日の残っている分を取り出しては先生が使うものを用意する。

今日は土曜日。特に忙しいし、新規の書類はそこまで来ないはず。

本当なら先生も休みのはずなんだ。早く終わらせて家に帰らせないと。

「よし、頑張らないと。」

"お待たせ。食べ終わった弁当箱は休憩室に置きっぱなしにしてあるよ。"

「あ、わかりました。こちらも準備を終えたので始めましょうか。」

"うん。わかった。よろしくね。ミケツ。"

「はいっ♪僕におまかせくださいな。」

終わらせた作業量

ミケツ：dice1d100=13 (13) (+事務76の補正あり)

先生：dice1d100=48 (48) (+事務100の補正あり)

かかった時間：dice1d6=4 (4) (時間)

追加分の作業量：dice1d100=64 (64)

残り作業量：72(+追加の作業量)

[47 ◆rALpl08yA7QB 25/05/07(水) 00:00:06]

「おわっ…たぁ……。」

最後の書類を仕舞ったのを確認し、ぐだっと地面に倒れ込むようにして膝をつく。

長かった作業がようやく終わったからなのかもしれない。

先生もふーっとひと息ついてはコーヒーを飲んでいる。

"これ余分にやっちゃった感じかな。"

「むしろそれぐらいがいいんじゃないですかね？明日はゆっくり出来るでしょうし。午後はもうおやすみにできますし。」

"それでも私はシャーレにいるけどね。"

「シャーレの休憩室にいるのです？」

"そっ。何かあった時にすぐ駆けつけられるからね。"

"もちろん。家にも帰っているよ。"

「そうなんですね。ならいいんですけども…。」

"ミケツは大丈夫なの？"

「僕も今日は休みですし。特にやることがないので。」

"そっか…。イナリは大丈夫なの？"

「お姉ちゃんなら限界なら飛んできますから。」

dice1d2=2 (2)

1.(執務室の入口が吹き飛ばされる音。)

2.「まだかなー。まだ帰ってこないかなー。さびしーなー。」

[48 ◆rALpl08yA7QB 25/05/07(水) 00:19:50]

「来ないってことはまだ我慢できてるってことです。」
"なら問題ないか…。"
「それで先生、ふと疑問に思ったのですが。」
「どうしてこんなに仕事が溜まっていたのです？」
「中には本当にギリギリだったものもあったので…。」
"それは…。少しの間、アビドスの方に向かっていたからだよ。"
「アビドス…？」

アビドス…。聞いたことある。
例年の砂嵐により殆どの場所が砂漠に覆われた自治区。
昔はマンモス校だなんて言われていたけれど今はそんな影もなし。
生徒もほとんど転校してしまったって聞いたけど…。
もしかして、まだ残っている生徒がいたのかな。

"最初は物資を届けに言ってたんだけどね。"
"成り行きで色々助けてたんだ。"
「その結果がコレだったってことなのですね。」
"うん。いやぁ、思い立ったが吉日と思ってね。"
"助けを求めている生徒を見過ごすわけにも行かなかったから。"
「それでどうなったんです？」
"結果、少しだけよくなったってとこかな。"
"後はあの子たちの力で少しずつ解決していくと思うよ。"
"無論、私も手伝えることがあれば手伝っていくからさ。"
「本当に、無理はしないように…ですよ。」
"…………うん。"

…？一瞬だけ顔が曇ったように見えたような？
それも、僕の顔を見てなにか思い出したかの様な。
気のせいなのだろうか…？

[49 ◆rALpl08yA7QB 25/05/07(水) 09:56:40]

朝の一スレ保守更新

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

……気のせいだろう。僕も疲れているんだ。きっと。

でも…、いや、僕が気にしたところでだろう。

先生は先生でなにかあるんだろうし、きっと僕に関わることならいつか話してくれる。

そう信じてみようか。…記憶はあまり思い出しちゃいけないから。

お姉ちゃんの言うことは…、聞かなきゃいけない。

「さてさて、他にやることはなさそうですので今日はこれで、ですかね。」

"かな。…そうだ。この前、連絡もらった件なんだけど…。"

「あぁ、えーと、魑魅一座の掃討作戦ですね？」

"うん。結局百花繚乱の子は断ったみたいだけど、当日は来て欲しいんだっけ？"

「えぇ。個人的に手伝って欲しいことがあるので。」

"じゃあ今のうちに聞いておこうかな。具体的な内容は知らないからね。"

「そういえばまだ内容についてはお話してませんでしたね。」

「えぇっと、近いうちに…というか色々情報集まり次第ではあるんですけど、百鬼夜行における厄介な組織、魑魅一座をとっ捕まえようって作戦でして。治安改善の目的もありますね。」

「実は僕も個人的に加入しようかと思ってまして。」

"それはまた…なんでかな？"

「……それは。」dice1d3=3 (3)

1.現在の百花繚乱は統率があまり取れていない状態。…成功率が極めて低い。後ろから手回しすることで少しでも成功率を上げたいと思ってまして。

2.+それに…、悪はこの世に存在してはいけないんです。若いうちに摘んでおかないと。

3.+後、個人的なストレス発散もありますね。

[50 二次元好きの匿名さん 25/05/07(水) 13:59:35]

一気見しましたとても面白いので完走まで頑張ってください！
無理のないように無理してくださいね！

[51 ◆rALpl08yA7QB 25/05/07(水) 15:58:22]

>>50

一気に読んでくださりありがとうございます！

無理しないように無理しながら書いていきますので！

『すごく矛盾している気がするけど、まぁ置いといて。』

『セルフ保守しに来た僕だよ。』

『今回は閲覧注意のシステムの説明だね。』

『ここでは時折R-18を含む記録を観測することがあるよ。』

『その場合は『ダイスの結果によっては閲注』と一段階目の警告が出る。この段階ではR-18の記録はまだ観測されていないし、それ以上は踏み込まない可能性がある。』

『ただ記録が進んでいくと『エ駄死突入』とかそう言ったニュアンスの選択肢がでるんだ。それをダイスの目で当てたらR-18の記録が観測される。』

『もし踏んだ場合は別の記録媒体で見ることができるけど、見る際は気をつけるようにね。』

『そして、行為を重ねる度にひとつのダイスを振るんだけど…、初期設定値100からして、重ねる度に設定が5〜10ずつ下がっていくんだ。もし、1d100のダイスの結果で設定された数値を超えてしまうと…。』

『ま、どうなるかはご察しの通り。』

『基本的にミケツに対しての記録の方が多いかもしれないけど……。』

『イナリも"そういったことになる"可能性はあるからね。特にイナリは先生に対して依存しつつある。』

『依存度の数値が高ければ高いほど可能性が増えていくからねぇ…。』

『そういうわけだから。気をつけてね。じゃ。また後で。』

[52 ◆rALpl08yA7QB 25/05/07(水) 23:12:39]

"でも、ミケツは陰陽部だよね？陰陽部としてはそれを良しとしないんじゃないかな？"
「わかってはいるんですけど…、失敗して百花繚乱の評判が更に落ちた場合、それこそ百花繚乱の存在意義を問われてしまいます。」
「解散令…。それが出された場合、事実上の廃部になってしまいます。」
「それだけは避けたい。存在だけでもあれば抑制にもなる。」
"なるほど。理由は分かったよ。…だけどストレス発散って……。"
「僕だって色々溜まるんですよ。期限ギリギリに申請を出してくる部活とか、お姉ちゃんが百花繚乱でやらかした事後処理を回されてきたりとか。」
「かといって人に当たったりするのはどうかと思うので、悪人であれば遠慮なくぶつけていいのかと。」
"ほどほどにね…。それで当日、ミケツの他に誰か同伴する人は？"
「いないですね。実は医療に長けている人を呼ぼうとしたんですけど断られました。」
"だから私に話がいっている…と。"
「先生の手を煩わせてしまうのはとも思ったんですけど…。僕ひとりだと不安が残りますから。」
「もし失敗して捕まったとしたらそれはもう報復がすごいと思いますし。」
「見せしめにされてしまったらあの、僕の安否よりも僕を捕まえた組織が可哀想かなって。普通にお姉ちゃんが怖い。」
"半日で消し飛ぶだろうね。うん。"

[53 ◆rALpl08yA7QB 25/05/07(水) 23:22:26]

「なので、先生にはついて行って欲しいのです。」
"わかった。ミケツと私だけなのが不安が残るけど……。"
「大丈夫です。なにも真正面からやり合う訳では無いので。」
"そうなの？"
「えぇ。この作戦の立案者は僕。故に百花繚乱の先輩から情報を頂いておりまして、自分でも対処できそうな小規模の組織を見繕ってまして。」
「罠と僕が施した専用弾薬を用いて捕縛しようかと。」
"……過激じゃないんだよね？"
「うーん、怪我はしないとは思いますが。ま、大丈夫でしょう。爆弾使って一気に建物を破壊するわけじゃないので。」
"…その言い方だと少なくとも倒壊の恐れありじゃ？"
「それは見てからのお楽しみというわけで。」
"あまりにも過激なものなら止めるからね？"
「はーい。それで、他に知っておきたいのはあります？」
"百花繚乱が動くってことはイナリも動くってことなんだよね？"
「あー、それなんですけど…。お姉ちゃんは部室待機です。」
「お姉ちゃんは外部から派遣されている身。百花繚乱に誇りを持っている部員がそれを良しとしないということがありまして…。」
「ただ、お姉ちゃんが強いばかりに今の百花繚乱はお姉ちゃんに大部分の治安維持をお願いしている状態でして…。」
「もちろんそれを良しとしない部員は部員で頑張っているらしいんですけどやはりお姉ちゃんには適わず。そもそもお姉ちゃんがいれば安心って思っている部員もいるみたいで。」
「お姉ちゃん無しでどこまでいけるか。それを確かめるべくこれはお姉ちゃん抜きでの作戦になるんです。」
「それが成功率の低さの原因にはなってはいるんですけどね。本当に無理ってなったらお姉ちゃんがすっ飛んで即時制圧ってな感じになるかと。」
「まぁもしそうなった場合、余計に信用は落ちますけどね。」

[54 ◆rALpl08yA7QB 25/05/07(水) 23:29:01]

あまりにも内部がガタガタ過ぎるんだよねえ……。

どうにかしたいのは山々なんだけど、正直、陰陽部でありながら百花繚乱にあまりにも過剰に関与してるとも言えるし。そろそろカホ副部長とかから本気のお叱りをもらっても仕方ないのない部分ではある。

「成功してこれで自信持ってたらなぁ…」

しばらくの間は安心できるはずなのにどうも不安しか残らない。

ただこれ以上どうすることもできないから、作戦の日を待つしかない。

「じゃあ、僕はそろそろ……。」

"うん。色々教えてくれてありがとう。"

"ミケツも気をつけてね。休みだから人も多いだろうし。"

「えぇ、わかりました。先生もお気をつけて。…お誘い待ってますからね？」

"う、うん。"

特にここに留まる理由もない。お仕事もお手伝いも全部終わったし。

もうちょっと先生といたい気分ではあるけど…。

逆に迷惑かけちゃうから。お姉ちゃんも待ってるだろうし。

…なにか甘いもの買ってってあげようかな。dice1d3=1 (1)

1.帰宅、部屋の中では死んだかのように眠っている姉の姿がッ！

2.「……ミケツ？なんか隠してあった本見つけたけどコレなに？」

「イヤァアアアアアアアアアアアアア(ガチ悲鳴)」

3.お姉ちゃんがいない。百花繚乱か陰陽部に呼ばれてるのかな？

[55 ◆rALpl08yA7QB 25/05/07(水) 23:50:03]

「お、お姉ちゃん…！？」

部屋に入ってそうそう目に映るは僕のベッドの上で死んだように眠っているお姉ちゃんの姿。

顔はにこやかだった。にこやかに死んでるように眠っていた。少しの間会えないだけでこうなるのか…。

「お姉ちゃん、妹離れ、しよ？」

「いやだぁああああぁああっ！！」

うわぁ、活きのいい魚みたいに跳ねて駄々こねてる。

どれだけ僕から離れたくないんだ。

お姉ちゃん来ること自体はいいけど来ることで僕のプライベートな時間も削られつつあるんだけどなぁ……。

「どうしてそんなに僕と離れたくないの？」

「くすん…。ミケツになにがあったら私生きてけない…。」

「もぉ。僕だって自衛できるぐらいの力あるからね。」

「えー。運動不足のくせにー。」

「ちょっとずつ運動してくからいいの。」

「それに先生のところに行ってるぐらいは心配しなくていいでしょ？」

「ううん。確かに先生のところかいるならいいけど…。」

「それともヤキモチ焼いてたりしてる？」

「それは………。」dice1d3=2 (2)

1.………ある…かも。あるの、かな？(好感度UP)

2.…わからないな。先生を見ると少し…なんか不思議な感覚にはなるけど。

3.ないよ。ないけど…。完全にとは言い難い。

[56 ◆rALpl08yA7QB 25/05/08(木) 00:07:54]

「え？」

お姉ちゃんの発言に思わず固まってしまう。

わからない。だけど不思議な気持ち。

確かにお姉ちゃんはそう答えた。

「大人の人は嫌いなのは変わらない。」

「それこそ反吐が出るぐらいにはね。」

「だけど、先生といる時だけはそう思わないの。」

「それになんか、心がぽかぽかする気持ち。」

そう答えるお姉ちゃんの頬は薄く赤色になっていて。

自分の指先を重ねて少し目線を他所に向けながら。

その目は確かに恋をしているように見えていた。

それに自覚してるようには見えてないだけで。

「ミケツはドキドキするとか言ってたよね。」

「それとはまた違うのかな。」

「っ……。」

お姉ちゃんが…、お姉ちゃんが"女"の顔をしている。

見たことない。百花繚乱にいる間見かける凛々しいお姉ちゃんでも、僕と喋る時によくする無邪気な顔でもなく。

その顔は確かに、始めてみる顔。

「ミケツは…、先生のこと今でもドキドキするの？」

「僕……は………。」dice1d2=2 (2)

1.………好きだよ。異性として。

2.教えない。教えたくない。いやだ、敵と見たくない。

[57 ◆rALpl08yA7QB 25/05/08(木) 00:25:43]

嫌だ。教えたくない。
教えてしまったら、これからお姉ちゃんを敵と見てしまう。僕だけの先生なんだから。
僕は…、僕だけが持っている秘密の関係を悟られたくない。

「…秘密だよ。」
「えー。なんでよー。」
「秘密ったら秘密。」
「ケチー。」

…お姉ちゃんを守るためなんだ。
教える訳にはいかない。銃を抜くことになる。
……もしも、僕よりも先に先生と真の恋仲になったら。
嫌だ、嫌だ…。僕が先に結びついたこの関係。
壊れてしまう。嫌に決まってる。
僕の方が先生のことを愛しているんだから。

「…はい、デザート。待ってて退屈だっただろうから。」
「わぁい。これ話題のスイーツ店のやつだ。」
「お姉ちゃん好きそうだなぁって思ってね。」
「ありがとー。ミケツも一緒に食べよ？」
「うん。そうだね。食べよっか。」

[58 ◆rALpl08yA7QB 25/05/08(木) 01:14:57]

「そういえば、百花繚乱は今どうなの？」

「んー。ぼちぼち。そろそろ始まりそうな雰囲気はあるよ。」

「そうなんだ。んで、ちょっと気になることがあって。」

「んー。なにー？」

「なんか最近潰されている組織が増えているらしい。」

「へぇ。いつから？」

「ちょっと前からだね…。具体的な日程はわからないけど。」

「襲撃されているらしくて。自首して来る犯罪者が多いんだって。」

「なんか、口止めもされているらしくて。」

「そんなのもいるんだねぇ。」

「一応、確認するけどお姉ちゃんじゃないよね？」

「さすがに。そもそも深夜は見回りがあるしね。」

「やっぱそう？」

「うん。スサノに聞いてもらってもいいよ。ずっと傍にいるし。」

「ん、いいよ。キキョウ先輩にも聞いてたし。」

「じゃこれは確認のために聞いたのね？」

「そっ。」

「警戒心バチバチだねぇ。」

「そりゃそうでしょ。情報漏れてるんだよ？」

「どっから漏れているか分からないからねぇ……。」

「キキョウ先輩もお手上げ状態らしくて。」

「はぁ…、なんだろうねぇ。ほんと。」

怖いったらありゃしない。お姉ちゃんはお姉ちゃんでのほほんとしてるし。

周りの人間はもうちょっと情報の取り扱いに関して見直しを行った方がいいのでは…？まぁ、思ってたところでではあるが……。仕方ない。助言だけは後でするとしようか…。

その後………。dice1d3=3 (3)

1.特に事件などはなく、当日になる。

2.そうだ。矢の改造進めないと。

3.一部の魑魅一座が報復しに動き始めてるらしい。

[59 ◆rALpl08yA7QB 25/05/08(木) 03:07:51]

狙われたのは………dice1d2=2 (2)

1.ミケツの方。2.イナリの方。

[60 二次元好きの匿名さん 25/05/08(木) 08:12:22]

あら
ヤバない？

[61 ◆rALpl08yA7QB 25/05/08(木) 15:28:53]

保守目的のちょび更新
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はー。つっかれたぁ。」

背伸びをしながら今日の活動を終えて歩いていく。
ここの所、少しでも負担を減らすためにやっている裏回しが順調に進んでいる。
負担を減らす目的はもちろんミケツの元へ早く行けるようにするため。
ただ、まぁ、数日前。直接聞いてくるとはやっぱ勘のいい妹だこと。
誤魔化せたといいけど…。スサノが協力してくれなかったら成立しないからなぁ。

「いつになったら私は陰陽部に帰れるのやら。」

陰陽部らしいことをしてきてないというか…。
ずっと百花繚乱にいるせいで本当はこっち所属なのでは？と思ってきた。
まぁ私の戦闘力の高さといい、どう見ても百花繚乱向きではあるのは確か。
とはいえ、あの部長との契約で私は陰陽部に身を置かなきゃいけないし。
今回が特例なだけ。

「にしても、ふぁああ……。ねっむい…。」

夜の見回りもよく派遣されるからか睡眠不足が祟ってくる。
スサノも眠たいのじゃとかいって休憩時間の時、隣ですやすや寝てたし。
私だって寝たかったのにとかは思ってたけど…。
仕事量で言うならスサノの方が多いから仕方ない。

「さっさと帰って寝よ…。本当ならミケツんところ行きたいけど…。」

連日通いすぎてミケツからお叱りを受けたからなぁ。
さすがに今日は自分の部屋で寝るとしましょうか。

[62 ◆rALpl08yA7QB 25/05/08(木) 15:35:36]

「にしても…。」

…一定距離から離れない背後からの複数の気配。
約十分はこの状態なのを見るに……付けられている。
家に帰りたくても帰れないな。金品狙いの不良？
でも、今日の活動終わりとはいえ百花繚乱の服装は着たまま。
わざわざ百花繚乱を狙うようななにかが…？

「残弾……。8mmの方が足りない…。6.5mmはまだまだあるけど…。」

どうするか。狙撃銃主軸で戦うにしても今いる場所との相性が悪い。
大通り。人が多いから騒ぎは立てられない。
時間でいえば大人達が居酒屋なので飲んだっくれているぐらいの時間帯。
どうするか。人通りが少ない場所…。しかもそれも場所を選ぶ必要がある。
複雑な通路に逃げ込むことが出来たら暗闇に身を隠しながら物陰から狙撃できる。
逆に単純な場所であれば先回りで挟み撃ちにされる。
そうなればいくら私でも苦戦を強いられる。対処出来ないわけではない。

「(まだ百鬼夜行に戻ってから地形を全部覚えられてないというのに。)」

数年離れていれば街並みは変わる。
ミケツのように全てを把握しようとはしてこなかったからかわからない場所もある。それでも…いくつかはポイントになる場所がある。
歩いてそこまで誘い込めれば…。

「(やろっか。目的も聞きたいし。)」

もう一度、拳銃のマガジン弾薬と予備弾薬の確認。
合計16発。入ってるマガジンともう1個ってところか。
狙撃銃はさっき言った通りまだまだある。誘い込めた時は有利になるはず。…ちょっと離れた位置に確か…。
よし、どれだけ敵の数を減らせるか、腕試しといこっか。

[63 ◆rALpl08yA7QB 25/05/08(木) 22:39:35]

………

……

…

「(目的の場所に誘い込めたものの。)」

…結構な数だねこりゃ。dice1d15=9 (9) (最低8人)いる。

集団リンチでも仕掛けるつもりだったんだろうけど…。

入り組んだ地形に入った瞬間に駆け足にして高台に登って見下ろしている。

奴らは上にいる私には気づかず、どこだどこだと探してはウロチョロと。

後ろから降りたり、高台から狙撃で撃ち抜いてすぐ身を隠して、また狙撃を仕掛けよう。

「……すぅ……。」

殺気を無くし、息を飲み、照準を構える。

なるべく一撃で仕留めなければ。

引き金に指をかけ…、少しずつ力を込めていく。

「…………今。」dice1d100=67 (67)

(20以上で狙撃成功。19以下で失敗。

合計5人撃ち抜いたら勝利。一度でもミスした場合接近戦になる)

[64 ◆rALpl08yA7QB 25/05/08(木) 22:46:46]

"あふっ……！？"

"うぉ……！？なんだ！？"

まずはひとり。すぐさま死角に移動して身を隠す。

排莢、次弾の装填。やはり雑魚は雑魚。

狙撃一発で沈むぐらいには弱いか。

様子を伺い、別の家の屋根に飛んで音を立てずに着地する。

相手はまだ混乱している。倒れたヤツに構ってたらそれは狙いの的。

再び私は照準を捉えて、息を殺す。

「…………そこ。」dice1d100=17 (17)

(20以上で狙撃成功。19以下で失敗。

合計5人撃ち抜いたら勝利。一度でもミスした場合接近戦になる。現在撃退数：1)

[65 ◆rALpl08yA7QB 25/05/08(木) 22:57:05]

"…っ、アレ！光ってる！！"

「………なっ…！？」

私の位置がバレた…！？一体なぜ……？っ…、そうだ。今日は満月…！！銃剣の刀身に月の光が反射して私の位置が…。そんな初歩的なミスをするなんて…！！

「順調には行かないみたいだね……！！！」

バレてしまっては仕方ない。移動したところで追いかけてくるはず。ただでさえ疲れているところに全力の追いかけっこになってしまったらいくら私とは言えど敵わない。

なら考えられる手段はひとつ。ここで全員倒す！

"降りてきたぞ！アイツだ！仲間たちの仇！！"

"よくも廃人にしやがって…！！！"

「君達が悪いことしてるからそうなるんだよ！！！」

狙撃銃を構え、素早く敵のひとりを撃ち抜く。

それと同時に相手も動き出し、私はコッキングをするまでも無く拳銃と銃剣を狙撃銃から取る。

「私がアマツキツネって言われてる所以を教えてあげる！！！」

戦闘

イナリ：dice1d100=39 (39) (+戦闘80を加算)

モブ：dice1d100=59 (59)

モブ2：dice1d100=64 (64)

モブ3：dice1d100=76 (76)

モブ4：dice1d100=39 (39)

モブ5：dice1d100=17 (17)

(モブより合計数値が高ければ勝利。

イナリの数値がモブ4人より高ければ完全勝利。

3人より高ければ拮抗。2人以下で敗北。)

[66 ◆rALpl08yA7QB 25/05/08(木) 23:13:13]

(そのまんま加算すると20以上引いた時点で確定勝ちなことに気づいた。次から気をつけます。)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

"コイツ…はっや！？"
"そもそもちっこすぎて銃弾が当たらない！！"
「ちっこすぎは余計よ！！！」

真正面から突っ込んで敵のひとりに膝蹴りをかます。
腹を抑えて後ずさっているうちにド近距離…、喉元目かけて銃弾を二発。
倒れていくところを見つつ、カバーにやってきたもうひとりの敵に目かけて銃剣を投げ牽制。
視界を潰したところに脳天目かけて銃弾を三発。
倒された味方を見て残っている敵はたじろぐ。
それを横目に私は銃剣を回収した。

"もうふたりやられた！？"
"気を引き締めろ！固まって攻撃するんだ！！"
「今の私は眠いの。さっさと終わらせてもらうからね。」

弾を無駄にできない。ただ向こうは弾切れなぞいざ知れず。ひたすら弾丸の雨を振らしてくる。
それを避けるわけでもなく。身体に受けながら近づく。
無論痛い。があの時と比べたら全然痛くない。

「…死にたくなかったら素直に投降するんだね。」
"ほざけ！！"
"お前がアタシ達の仲間をやったんだろ！！"
「うるさいな。大体あんたらが悪事してるからでしょう。因果応報ってやつだよ。」
「…警告はしたよ。」

地面を蹴り、一気に間を詰めようと敵陣に飛び込む。
息付く間も与えない。一人一人確実に狩りとる。

[67 ◆rALpl08yA7QB 25/05/08(木) 23:23:10]

"んだよこいつ！バケモンかよ！！"
"撃っても撃っても倒れる気配がないんだけど！！"
「君達の弾丸如きに倒れるわけないだろ。」
"くそっ！くそっ…！！うわあぁあ！！！"

低身長を活かし、被弾を最小限に抑えながら一番手前の敵の顎に蹴りをぶち当てる。
それを見て驚いたようで、撃つ手を止めたところに銃弾を三発。ダメージは確実にあるがまだ倒れない。
少しタフみたいだ。マガジンを落として次のマガジンを装填するついでに落としたマガジンを蹴り、タフなやつの脳天にぶつける。

"ぐあぁあっ！？！？"
"なにとばしてきやがっ…マガジンを蹴ったのか！？"
"そんな芸当信じられるわけ……！ぐぁああ！？"

顎を蹴られたヤツが震えながらも立ち上がってくる。
戦う気がありそうだからすかさず四発撃ち込んで再起不能にする。
いつの間にか他にいた仲間は逃げてしまったようで、残ったひとりが銃を向けながら震えている。

「お前だけだけど、まだやんの？」
"逃げるわけにはいかないんだよ…！！"
「へぇ。その心意気はいいけどさ。」
「無謀と勇気を履き違えたらダメだよ。」

乾いた音が四発。それだけで相手は倒れる。
はぁ…、手応えがない。レンゲ先輩の方が遥かに強い。
なんならユカリの方が強いでしょ。こいつらよりも。

[68 ◆rALpl08yA7QB 25/05/08(木) 23:33:27]

「………ったく。」

丁度拳銃の弾も尽きた。けどまぁ…。大体はやれたからいいか。三人ぐらいは怖気付いてすぐ逃げてたし。

逃げるぐらいなら襲うだなんて思わなければいいのに。 さてこっからどうするか。…恐怖を植え付けてやってもいいな。

今までやってきたヤツと同じように何も情報を吐けない状態にしたらいいでしょ。

「ひとりじゃあ連れてくの大変だけど。」

……結局眠れそうにないや。

スサノいないから、治療に関してはどうしようにもないし。…出血死したらそれまでってことで。

さすがにそこまではやらないけど……。

「…はー……。馬鹿だね。君たちも。」

「襲う相手も、戦う理由も、本当に……。」

「もっと酷いことになるとは知らずに…ねぇ？」

dice1d3=3 (3)

1.その後、彼女達の姿を見た時に彼女達の精神が壊れていたそうな。

2.「……嫌な予感がする。強敵の…予感。」

3."うるぁあああああああ！！！！"「っ…伏兵！？」

[69 ◆rALpl08yA7QB 25/05/08(木) 23:44:56]

"仲間の仇ーー！！！！！！"

「伏兵…！？逃げたわけじゃなかったの…！？」

さっき逃げたはずの不良が戻ってきて襲いかかってくる。

手には鈍器。それもかなり重そうなものを。

すぐさま拳銃を抜いて引き金を引くがカチッと。弾切れを示す音が鳴った。

「しまっ…！？」

"今だ！！！"

「がっ……！！！」

思いっきり振りかかってきた鈍器で脳天をぶち抜かれる。

持っていた物は砕けたようだが、私は強い衝撃を受けふらついている。生暖かい液体が伝い、視界が赤くなる。

片目が機能しなくなった。一時的…とはいえ。

「こいつ…らっ……！！！」

"やっちまえ！！"

「許さない…！！！私を…怒らせたな！！！！！」

戦闘

イナリ：dice1d100=44 (44) (負傷により戦闘の半分40を加算)

モブ：dice1d100=91 (91)

モブ2：dice1d100=64 (64)

モブ3：dice1d100=2 (2)

(モブより数値が高かったら勝利。

三人より高かったら勝利。

二人より高かったら拮抗。

一人だけだったら敗北。)

[70 ◆rALpl08yA7QB 25/05/08(木) 23:53:05]

"ぐぁあああっ！！！！"

"負傷してるのに強すぎるだろ！！"

「はぁっ……はぁっ……。」

負傷しながらもふたりはやった。

距離をできるだけ空けながら狙撃を行って。

だが、脳を揺さぶられているせいで動きにガタが来てる。

だけど後ひとり、後ひとりだ。こいつを倒せば終わる。

「残るはお前だけだよ。ほら、降伏しなよ。」

"するわけねぇだろ！それにアンタだって限界だろ！？"

「なにいってんの。まだまだやれる。」

"嘘つけ！見え見えなんだよ！お前さえ倒せば！！！"

「はぁ……なんで私がこんな目に…」

戦闘

イナリ：dice1d100=48 (48) (負傷により戦闘の半分40を加算)

モブ：dice1d100=54 (54)

[71 ◆rALpl08yA7QB 25/05/09(金) 00:09:13]

「おわっ…たぁ………。」

壁に身を寄せ、息を切らす。

本当は起こすつもりはなかったけど…。

スマホを取り出してスサノに電話をかける。

『んむぅ……なんじゃあ…？』

「はぁ、はぁ…。現在地をスマホに送る…。早く来て…。」

『ぬぅ…！？なにがあった！？』

「いいから、早く来て…。」

『わかった。すぐ向かう！待ってて！！』

ブツっと電話は切れ、すぐさま私は位置情報を送る。

周りには倒れた不良ども。こいつらの服装をよく見る。

…あぁ、ちょい前に私が単独で破壊した魑魅一座のやつだ。路上派だっけ。そっから派生して出来たやつだった気がする。

仲間の仇って言ってたな。そいや、秘密裏にやってるから何も言えないようにボッコボコにしたんだっけ。

もう覚えてないや……。やたら弱かったのは覚えてる。

…はぁ、…頭痛い。意識が朦朧としてる。

はー…、んでこんな目に…。

「…的確に私を狙ってきたとはいえ、間違いでミケ…イズモを狙ったとしたら…。」

…それなら私は再び手を汚してたと思う。

そこだけは不幸中の幸いと言うべきか…。

はぁ…、ミケツを守るためとはいえど、身体を張るのはつらいなぁ……。

スサノが来るまでしばらく眠ろう…。

負傷具合：dice1d100=54 (54) (最低50)

[72 ◆rALpl08yA7QB 25/05/09(金) 00:39:34]

〜翌日〜

「お姉ちゃんが怪我した…！？」

"らしいです…。どうやら夜、ひとりの時に襲われたみたいで。"

"頭を強く殴られたらしく、スサノさん個人で持っている部屋で眠らせているらしいです"

陰陽部に来て早々、そんな話を聞いて僕は驚く。

まさか、お姉ちゃんが…。

「それで、お姉ちゃんを襲った人達は？」

"それがスサノさんが現場到着した時に、気絶しているイナホさんを誘拐しようとしていたらしく。"

"スサノさんを見つけるや否やすぐに逃げたそうです。"

「お姉ちゃんの誘拐が目的だった…？」

一体何のために…。お姉ちゃんから聞かないと。

「…ありがとね。教えてくれて。」

"いえ！イズモさんとイナホさんの為ならなんでもしますから！"

「あはは…、無理はしないようにね。」

教えてくれた猫耳の子がキャーっていいながら部室を後にする。…なんというか効果てきめんというか。

…しかし、はぁ…。…dice1d3=3 (3)

1.やはり悪は滅ぼさなきゃ行けない。(慈悲：dice1d25=8 (8) ダウン)

2.お姉ちゃんを戦闘不能にさせるほどの実力を持っていたというわけ、なのだろうか？

3.そろそろ決行が近い。僕も準備をしよう。

後、お姉ちゃんを傷つけた組織を見つけ出して僕の手で処してやる。

(倫理：dice1d25=3 (3) ダウン

慈悲：dice1d25=2 (2) ダウン)

[73 ◆rALpl08yA7QB 25/05/09(金) 01:48:56]

「(決行まで…、そこまでない。)」

「(キキョウ先輩から送られた情報を見るに…。)」

「(決行は多分三日後。)」

「(見つけ出すまで時間はある。やろうと思えば組織を絞れるはず。)」

「(お姉ちゃんを傷つけるやつは…、僕が許さない。)」

僕の唯一の家族を傷つけてただで済むと思うな。

…今日から本格的な準備をしよう。

カホ先輩からおやすみを貰って進めるとしよう。

先生にも事情を伝えておくとしようか。

矢の改造…、トラップの作成。捕獲用の罠。

やるべき事は沢山ある。進めておかなきゃ。

後、お姉ちゃんの様子も見に行かないと。

お姉ちゃんのことだから、大丈夫だからとかいうだろうな。

大丈夫だから。お姉ちゃんがまたやっつけるからとか。

…でも、お姉ちゃん。僕にも我慢の限界ってあるんだよ。

………dice1d4=2 (2)

1.「…………殺す。」(ヘイローに数秒だけノイズがかかる)

2.＋「生きて帰れると…思うな。」(ヒビが少しだけ広がる。dice1d20=12 (12) ダメージ)

3.＋「僕がこの手で滅ぼしてやる。」(ヘイローの形が一瞬、変わったかのように見えた。)

4.＋「僕が今まで受けてきた痛いことを味わらせてやる！！！！！」(一部の記憶が蘇る)

[74 ◆rALpl08yA7QB 25/05/09(金) 10:54:53]

「カホ副部長。」

「どうかしました？」

「三日ほど、おやすみをいただきたく。」

「…それはなぜ？」

「先日、お姉ちゃんが何者からか襲撃を受けまして。」

「昏睡とまではいってないようですが…、それでも眠っている状態らしく。」

「…少し、落ち着いて作業をできる状況とはいえないので。」

「……………そうですか。」

「…わかりました。落ち着いたらまた連絡してください。」

「ありがとうございます。すみません、ココ最近休みが多くて。」

「いえ。………後。」

「事後処理の書類の提出を忘れぬように。」

…なるほど。そっか。事情を察してくれたみたいで。

僕は力強く頷いては荷物をまとめて一度自室へと帰る。

そして、手始めにスサノへと電話をかけた。

現場に急行したのがスサノだと言ってたからね。

『はーい。スサノなのじゃ〜。』

「もしもし？イズモだけど。」

『イズモか。どうかしたかのぅ？』

「いや、昨日お姉ちゃんが襲われたと聞いて。スサノが誘拐しようとしてたの見てたって聞いたから犯人の特徴を知りたく。」

『なるほど…。』dice1d3=3 (3)

1.…すまぬ。暗がりのせいでよく見えんかった。

2.和装に緑の羽織をしていたのは見えた。

3.+確か、作戦の対象となっていた組織のひとつじゃったはず。

[75 ◆rALpl08yA7QB 25/05/09(金) 16:55:48]

保守目的の一スレ更新

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「……わかった。ありがとう。後、お姉ちゃんの様子は？」

『それは自分の目で見るがよかろ。』

『話はそこから。』

「…うん、わかった。今から向かう。」

最低限の荷物だけを持ち、再び寮から飛び出す。

百花繚乱のある一室…。スサノ専用の部屋となっている場所がある。

そこは保健室みたいになっていて快適に過ごしやすくする為に建て直してるらしい。小走りで人混みの中を歩き、百花繚乱へと赴く。

途中何回か人とぶつかったけどそんなの気にしている暇は無い。

「スサノ、いる？」

「おー、来たか。」

ベッドの前。腕を組み、百花繚乱の服装のその下には白衣を着ているスサノの姿がいる。顔は少し疲れていそうで、溜め息が漏れていた。

「お姉ちゃんの様子は？」

「それは見ての通りじゃよ。」dice1d2=1 (1)

1.…まだ寝ているっぽい。

2.「やっほー。怪我しちゃった。」

[76 二次元好きの匿名さん 25/05/10(土) 00:22:37]

お疲れだね

[77 二次元好きの匿名さん 25/05/10(土) 00:28:28]

無事を確認出来て良かったね

[78 ◆rALpl08yA7QB 25/05/10(土) 00:54:00]

「まだ寝とる。じゃが、もうちょっとで起きるはずじゃ。命の別状はないしの。」
「見る限り、脳天を鈍器で思いっきり殴られたようじゃの。」
「近くの病院と連携してレントゲンも撮ったが脳挫傷は見られなかった。」
「ただまぁ…、かなり強い衝撃を喰らったみたいで脳震盪の恐れはある。」
「脳震盪…。」
「うむ。じゃが、そこまで酷くなければ数日で治るはずじゃ。」
「ありがと…。…お姉ちゃんがやられる程なんて、正直信じられない。」
「わらわもじゃ。不意打ちで殴られたのかもしれないの。」
「それでも尚、殲滅まで至ったみたい。」
「でなければ、わらわが到着した頃…、それより前に誘拐されているはずじゃしの。」
「やつら、逃げる時に何か言ってた？」
「うーむ。『次こそは』とは聞こえた。だから、犯人であることには間違いないはずじゃ。」
「そっか。ありがと。」
「どうするつもり？なのじゃ？」
「決まってる。」
「お姉ちゃんを傷つけた"クソ共"をぶちのめす。」
「………う、うむ。」

[79 ◆rALpl08yA7QB 25/05/10(土) 01:05:29]

しっぽの毛が逆立って、耳はツンっとちぎれそうなぐらいには伸びとる。
髪が前に垂れ、横目だけしか見えないがそれだけでもわかる鋭い目。
暗闇の奥底に抱えているナニかが見えそうで。悪寒を感じるほどの圧を感じる。
…後は気のせいであって欲しいが、ぼんやり見えるヘイローにノイズが走ったかのように思える。精神状態は…悪化しつつあるな。
普段こやつは儁秀の白狐だの百花繚乱のケモ耳アイドルだの言われて、百花繚乱内ではイナの制御装置とか言われておるが。
わらわから見ればこやつらは……。

「癲狂の双子……じゃな。」
「なんて？」
「なんでもない。のじゃ。」
「兎にも角にも、ここら辺は百花繚乱がやるべき案件。」
「お主は犯人が捕まるのを大人しくまっとれ。」
「指咥えて待てと？何言ってるの？」
「お姉ちゃんを傷つけたんだよ？家族の仇は家族が取るべきでしょ。」
「その気持ちは分かる。分かるがここはどうか抑えておくれ。」
「嫌だね。…お姉ちゃんはね。僕に残されたたったひとりの家族なんだよ。」
「お父さんもお母さんもいなくて。」
「お姉ちゃんだけがずっと傍にいてくれたんだよ。」
「そんなお姉ちゃんを傷つけて…。今、最高に気分が悪い。許す気は無い。」

[80 二次元好きの匿名さん 25/05/10(土) 03:40:58]

はやく起きろおぉ！妹が危ないんだぞお！

[81 ◆rALpl08yA7QB 25/05/10(土) 10:53:28]

………冷静を装っているがこれは暴走しとるな。
言い分はわかる。自分の大切な人が傷つけられて黙ってられるわけが無い。
だが…、自ら厄介事に突っ込んで仕事を増やして欲しくない。
なによりわらわが疲れる。
だけど声は届かぬ。こうなったら、百花繚乱の権限を用いて取り押さえるしかないか。
本当なら傷をつけたくない。がそれ以上の傷を見たくはない。

「………霊狐イズモ。悪いが大人しくしてもらう。」ｽﾁｬｯ
「なんでよ。悪いことやってないでしょ。」
「今のお主は人を必要以上に傷つける可能性がある。」
「罪を重ねてしまう前にわらわがなんとかしないといけない。」
「……やるつもりなんだ。」
「ここで騒げば他の部員も来るぞ。さぁ、手を上げてもらおうか。」
「捕まえて、なにをするつもり？」
「事件が解決してもらうまで一時期牢屋で大人しくしてもらう。のじゃ。」
「……………なるほど。」

深く息を吐いたかと思うと、背負っていた散弾銃を手早く取り出しこちらへと向けてくる。意地でも抵抗するつもりなのだろう。
わらわもわらわとて百花繚乱の一員。
ひとり抑えられずとしてなにが百花繚乱か。
戦闘こそはしたことはないけど、体術や銃の訓練はしてきた。だからせめて、こやつは抑える。

[82 ◆rALpl08yA7QB 25/05/10(土) 11:01:37]

「スサノこそ、ここで暴れられるの嫌でしょ。」
「嫌に決まっておろう。医薬品が勿体ない。壊れたら患者の治療が遅れてしまう。」
「じゃあそっちこそ銃を下ろしてよ。僕を捕まえるだなんて思わないで。」
「これは、僕がやらなきゃいけないことなんだ。」
「やらなきゃいけないことで、それで自分が犯罪者になるつもり？」
「そんなことになったら悲しむのは誰。」
「………。」
「…わかってるなら大人しくして。」

無言になったイズモの銃がゆっくりと下ろされる。
…それを見ては少しずつ、少しずつ近づく。
イズモの腕を掴もうと手を伸ばす。
額から汗が滴り、粒となって落ち静かに床へと。

[83 ◆rALpl08yA7QB 25/05/10(土) 13:54:43]

直後、わらわの伸ばした腕を掴み、後ろに締め上げては地面に組み伏せられる。
その弾みで持っていた武器が手放され、抑えるところか逆に押さえつけられていた。
身動きひとつも取れず、全身を地面に強く打ち付けられる。

「がっ…！！おぬしっ…！くっ…いつの間にそんなっ！！離せっ……！！」
「お姉ちゃんの妹だよ。見てこなかったわけがないでしょ。」
「ちっ……だれ－－－うぐっ……！？」
「叫ぶな。厄介事が増える。」
「むぐっ、むぐぐっ……！！！」
「このまま僕を逃がすか、こっから銃弾ぶち込まれて気絶させられるか。」
「好きな方を選んで。オススメなのは前者の方。」
「むぐ……むぐぅ……！！！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
「ちっ、暴れるなって言ってるでしょ………！！！」
「…………！！！」ｶﾞﾌﾞｯ
「いたっ………！！！」
「ぶはっ……！！！誰かーー！！！！至急応援をーーっ！！！」
「このっ………！」ｶﾞｯ!!
「あぐっ！！！」

頭に強い衝撃が加わり、意識を刈り取られる。
視界が薄くなる際、見た光景は窓から飛び出していくイズモの姿だった。
止めようと手を伸ばすが突然それが届く訳もなく。
イナの妹を止められなかった後悔と己の力不足に恨みを抱きながら、迫り来る足音を聴き、強制的に瞼が下ろされた。

[84 ◆rALpl08yA7QB 25/05/10(土) 14:57:44]

「はっ…！はっ…！」

息を絶えさせながら必死に逃げる。

応援が来る前に、姿が見られる前にできる限り距離を離して。

人通りの少ないところに飛び込んでは壁に身を寄せて隠れる。

耳を立て、追手の確認。…走ってくる足音は聞こえてこない。

姿を見られず、完全気づかれる前に逃げ切ったか。

素早く動いたのが幸を成したと思いたい。

「はぁっ…はぁっ……。あぁあ、もう…なんでこうなったんだろ…。」

…でもやってしまった。スサノを殴ってしまった。

本人がしっかり報告したのなら、もう言い逃れができない。

こんなことになってしまうとは思わなかった。

「…やってしまったのだから、もう、後戻りはできない。」

全部片付けてから捕まってやる。

お姉ちゃんを傷つけたやつはこの世に存在してはいけない。…いけないんだ。だから、地獄の果てまで追いかけてやる。

「(…とはいえ、ひとりでやるには少し…。)」

力が無さすぎる。お姉ちゃん程の力があればきっと問題はない。

だけど僕は運動能力も低けりゃ戦闘もさほどこなせる訳じゃない。だが今は…、今はとにかく逃げなきゃ。dice1d4=1 (1)

1.どこか誰もいない場所を探して作業を行う。地図は脳内に叩き込んでる。

2.…自治区外に逃げる？…そうだ、シャーレ。シャーレに匿ってもらおう。

3.誰か仲のいい友達…自治区にはいないんだった。(イナリ視点に切り替え)

4.「ふふふ、どうやらお困りのようですね？」

[85 ◆rALpl08yA7QB 25/05/10(土) 22:30:40]

『やっ、久しぶりの僕だよ。』
『今日も更新するけど、ちょっとだけ遅めになるよ。』
『これはセルフ保守目的の更新だね。』
『さて、今回の選ばれたこの選択肢。』
『ちょっと危ない選択肢だね。今後の選択肢にもよるけど、、、』
『なぜかは…そうだね。もしそれが選ばれたのなら分かるかも。』
『……選ばれないことを願いましょうか。』

[86 ◆rALpl08yA7QB 25/05/10(土) 23:45:02]

「…必要な荷物だけを纏めて、少し外れの方にいかなきゃ。」

家にまで押しかけてきたら嫌だし。少しの間、姿をくらまして…。
全て片付けたら戻ればいい。僕がやりたいことは仇…、報復だ。
幸い、百鬼夜行の地図は覚えている…。というか、仕事柄覚えた置いた方が便利だから細かいのも全て覚えた。
その上で、僕も知らない場所があればそこが隠れ場所として最適ってとこ。

「隠れながら移動して…、寮に帰った後に必要な道具と詰め込んで離れる。」
「スマホは…万が一に備えて先生への連絡手段の為に持ってくか。」
「本当ならもう一台あった方が便利なんだろうけど…。」
「そんな贅沢は言ってられない。」

今日のうちに行動しなければ…。
スサノはまだ気絶してるはず。目覚めるまで時間はまだある。
そうと決まれば……。

「いかなきゃ…。」

[87 ◆rALpl08yA7QB 25/05/10(土) 23:54:51]

〜数十分後〜

「弓……。今回は使わないから置いておくとしよう。改造途中の矢は隠しておいて…。」

「爆薬は大量に使うのと…。」

「あぁ、電子機器とかは必須だね。持ってこう。弾薬も普段よりずっと多めに…。」

「食料…。変装したら買えたりしないかな。最悪その時だけ自治区の外に行って買い物するのもあり。」

「百花繚乱だけなら自治区外まで追えないはずだから。」

ありとあらゆる物をリュックにパンパンにまで詰める。

しかし、どう寮から出るか、だなぁ。お姉ちゃんみたいに窓から出る？

そこから出て走れば…。まだ昼間だから寮にいる人は少ないし。

ただまぁ、僕のいる部屋って4階だから、お姉ちゃんと違って怪我するかも…。

夜が一番なんだろうけどそこまで時間をかけてられない。

「服…。陰陽部のままの服装と…私服も一応もっていくか。」

「よし、まとめ終えた。行こう。」

窓から出ておじゃんになるのもやだから。正々堂々出るか。僕の犯行に気づかれてないなら適当に理由つけられるはず。dice1d3=2 (2)

1.そもそも人いなかった…っぽい？

2.いたけど、予想通り適当に理由つけたらどうにかなった。

3.…百花繚乱の服装の人が数人いるな……。(dice1d100=28 (28) (+37))

(65以上で気付かれずに移動。それ以下で発見される。

大荷物のため要求する数値は大きめ。隠密の約半分のボーナスを付与)

[88 ◆rALpl08yA7QB 25/05/11(日) 00:37:29]

「ふぅ………。」

同じ寮の人に見つかりはしたものの、ちょっと遠くにお出かけって言ったら割とすんなり信じてくれた。

案外信用されているんだな僕。いやまぁ、信用されるような事しかしてこなかったのもある…けの。

お陰様で百花繚乱に見つからず進むことが出来た。

とりあえず来なさそうな森の中に移動して…と。

隠れてひと休みしてからまた移動しよう。

「ふー、大荷物は慣れないから疲れるなぁ。ほんと。」

「だけど、これは仕方の無いこと。」

「お姉ちゃんの為だから。お姉ちゃんの仇は僕が取らなきゃいけないんだ。」

「百花繚乱に先を越される前に…。」

「実行前日のうちに叩く。」

そのためにも今は捕まる訳にはいかないんだ。

とりあえず、移動。移動に続けよう。

腰を下ろせる場所さえあればいいんだ。dice1d4=3 (3)

1.ここ……、放置されている古びた工場？

2.こんな所に一軒家？けど、ちょっとボロがあるから人はいないのかな。

3.……階段？こんな離れた場所に上に登るための階段が？

4.ふぇええ……。見つからないよぉ……。

[89 ◆rALpl08yA7QB 25/05/11(日) 00:55:37]

「階段…？」

こんな離れた森の中…。いやでも舗装自体はされている。

でも草だらけだ。長く使われてないのが分かる。反対方向を見れば……。うん。ちゃんと道。だけど途中から草に覆われて獣道みたくなってる。

「上ってみよう。」

上に何かあるのかもしれない。少なくとも、僕はここを知らない。それに隠れられるのならどこだっていい。登るべく、階段に足を運ぶ。

「…っ………。」

階段に足を乗せた途端、鈍痛が走るように頭に痛みが。

しかしそれは直ぐに消え失せ、何事も無かったのようになる。なんだったんだろう？でも…登り続けなきゃ。登らなきゃ。…登って登って……。

「…あれ、なんか、懐かしい……？」

「いや、気のせい…。気のせいのはず…。」

途方に暮れるような長い階段を登り切った時。

最初に僕を迎えてくるのは鳥居だった。神社の名前を示すものはかすれて見えなくなってる。

「神社………？」

こんなところに？と思いつつその鳥居を通り抜ける。

次に目に映るのは明らかに倒壊している建物が。

「ここは………。」dice1d3=1 (1)

1.廃社になってるのかな。

2.…なんだろう。なにか、思い出しそう。

3.途端、視界に映る炎の海。

[90 ◆rALpl08yA7QB 25/05/11(日) 01:45:40]

建物に近づけば木造だったのだろうか。
火災があったのか焦げている。
周りを見るに…ここは数年ぐらい放置されている。
放置されているのなら人が来てないということか。
一旦腰を下ろすのにはいいのかもしれない。

「でも、雨降った時が怖いな…。」

テントなんて持ってないし。どこか近くになにか…。
別で家とかあれば…いいんだけど。

「まぁあるわけないか。疲れたし、ここで休むとしよう。」

倒壊した建物に腰を下ろしてはふぅっと一息つく。
なんなんだろうここ。なにがあったのかな。
焦げてるから火災なのは間違いないけど。
でも周りを見る限り結構古くからありそうな…。

「かわいそうに。」

神社に佇む少女がひとり…ってとこかな。今の僕。
知らない人から見たら幽霊がここにいるって感じだろうね。…巫女服とかあったらもっとそれっぽく見えるんだろうけど。
ふぅ……、なんだろ、落ち着く…。
疲れたな。眠気が来たみたいで…ちょっとだけ寝よっかな…。
うん、誰も来ないだろうし一眠りしてから考えよ。
……おやすみなさい。

[91 ◆rALpl08yA7QB 25/05/11(日) 02:42:43]

dice1d3=2 (2)

1.「ん、んぅ………。ここは…。」(イナリ)

2.「…ふわぁ…。ん、よく寝た。」(ミケツ)

〜？？？〜

『……来てしまったか。』

『記憶は思い出せてないみたいだろうけど。』

『ここに長居してしまうのはよくない。』

『もしも、危険な状態になるようなら僕が……。』

『…僕の出番はまだ先。』

『過剰に接触してしまったら気づかれてしまうから僕の正体に。』

『だけど、ほんの少し接触するぐらいなら大丈夫。』

『君達の物語はまだ終わらせたくないからね。僕は。』

『僕はまた過ちをおかしたくはない。』

[92 二次元好きの匿名さん 25/05/11(日) 03:45:08]

>>91

うおぉ、不穏……

[93 二次元好きの匿名さん 25/05/11(日) 12:01:40]

ぐっすりしちゃってよかったのかな

[94 ◆rALpl08yA7QB 25/05/11(日) 15:34:43]

はーい。スレ主です。
今日は久しぶりに更新のおやすみをしようかなと。
ただ夜何かの拍子で起きたら続きをやるかもしれません。
ではまたセルフ保守の時に。

[95 ◆rALpl08yA7QB 25/05/11(日) 23:46:48]

「………いたた…。さすがに倒壊した建物の傍で寝るのは身体に悪いか…。」

睡眠から目覚め、欠伸をしながら時刻を見る。
1時間ぐらいは眠っていたか。…げ、圏外だ。
こんだけ森の中歩いて、人気のない廃社に来たら当たり前か。
ま、考えている時間はない。必要な作業をしなきゃ。

「できる限り長く、できる限り苦しめるようなやつを作らなきゃ。」

即席で作れるものにも限度がある。
テルミット…ありか。だけど、アルミニウム…。
缶の飲み物買えば確保できる。火薬は盛りだくさんだし銃弾から取れば問題ない。
ただアルミニウムを粉末状にするためには。…手動でやるしかないか。
加工用の刃物は持ってきてる。削ってでるのかはわからないけど。
他の素材は…。廃工場とかにいけばあるかも？
後は地雷とかも作っておこう。ダメージは低くともビックリさせることは出来る。
色んなところで手榴弾は市販されているし確保は容易。

「さてさて、作業開始っと。」

誰にも邪魔されず、誰にも見つかるはずのない場所ならスムーズに進むはず。
…雨さえ降らなければね。でも空は快晴。きっと問題ないはず。

「今日はずっと作ってこっか。」

どうせ他にやることは無いんだし。
今ここにいるのは僕ひとりだけなんだから。

[96 ◆rALpl08yA7QB 25/05/12(月) 00:01:21]

〜数時間後〜

「……ん、夕方。」

気がつけばもう日が。さすがにお腹すいたな。

何か持ってきたっけ…。……パンぐらいしかないや。

ここから降りるのも時間かかるし、ちまちま食べよっと。

そそ、即席爆弾の作成数は……dice1d15=4 (4) (最低5)だね。

後はまぁ、地雷とかトラップになりそうなのは結構作った。

とはいえ、性能を試すほどの余裕はないけど…。

「相変わらず圏外だねー。」

外からの情報は入ってこない。向こうもこちらとの連絡が取れない。

……僕の場所が知られることは一切無いだろうけど。

さて、予定をまとめるとしようか。

「作戦は三日後、当日百花繚乱は忙しいはず。」

「いやでも、僕の動きを察して事前に潰されたら厄介だな…。」

「でも今日は無理なはず。もしもスサノが僕のことを伝えているなら僕の捜索から始まる。スサノが機転を効かして明日か明後日のどちらかに僕が壊滅させる予定の組織に仕掛けたら…。」

「…実行は明日にした方が良さそう。幸い、元々の立案者が僕だから情報は持ってるし、お姉ちゃんを襲ったやつらの場所は知ってる。スサノが特徴を教えてくれたおかげでね。」

「僕の手で絶対滅ぼしてやるんだ。」

「…僕の罪は増えるけどね。手にかけた場合…、百花繚乱じゃ手に負えないと判断して、ヴァルキューレに任されたら絶対矯正局行きだ。」

「でも、その覚悟がなきゃ。僕は弱いから。」

「…念の為、襲撃の後、予定していた日時にて先生と合流。独自に調査して見つけていたアジトを予定通りに実行。」

「うん。これなら完璧。」

[97 ◆rALpl08yA7QB 25/05/12(月) 00:08:16]

合流場所はどこがいいか…。なにもなかったら神木のある場所にしたんだけど。

目立つから…。そうだ。やろうとしているアジトの近くに呼べばいい。

位置情報を暗号化してそれを送って、直接きてもらうことにしよう。

「まさにかんぺき〜な作戦っ。」

「トラップの数はある。ひとりでやるには十分。」

「捕縛するつもりはない。最初から殺すつもりで襲う。」

この後はどうするか……。dice1d3=1 (1)

1.もう罠を仕掛けに行く…？

2.…そういえばここの周辺をよく見てなかった。ちょっと見てこよう。

3.お姉ちゃんは、もう起きた頃なのかな。(イナリへ視点変更)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今日は保守更新のためここまで。

[98 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 06:10:40]

殺してしまった場合どうなるか気になるけど見たくねぇ！

[99 ◆rALpl08yA7QB 25/05/12(月) 13:26:40]

>>98

救済処置でイナリ視点への切り替えの択を結構な数出してみたものの…、ミケツの覚悟が決まりすぎて選ばれないという事実…。

どうなるかはまたこの先のダイス次第、ですねこれ、

[100 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 21:19:12]

しゃーない切り替えてこ

[101 ◆rALpl08yA7QB 25/05/12(月) 22:17:18]

罠を仕掛けにいこうかな…？荷物は一部置いていって物詰め直して…。
散弾銃の弾薬を確認。…おっけ、弾薬に異常は見られない。
銃の簡易整備をしてと、歪みなし、フォアエンドもスムーズ。
一発射撃…、正常に作動。なにも問題ない。
念の為、ドラゴンブレス弾も所持しておこう。
自己防衛用の手榴弾と閃光も2個ずつ持っておこうか。
別で何個か持ってくけど。置いてくものは隠してっと。よし、行こう。
時刻は午後6時過ぎ。充電残量はまだ80%ある。
…モバイルバッテリー持ってくればよかったかも。

「目的地に行くためにはまず見覚えのある場所に行かないと…。」

リュックを背負って…、よし。行こっか。
戻ってくるから来た道に印を付けておこう。
その方が迷わずに済む。圏外だから地図アプリ通じないし。
そういえば…、獣道に成り果ててる道を通ったらどうなるんだろう？
気になるけどまだ今度。…さっ行こっか。

[102 ◆rALpl08yA7QB 25/05/12(月) 22:26:49]

『…よかった。あの道に気づかなくて。』
『君が来るには早い。来たら追い返そうかと思った。』
『でも、君の選択次第では止めなくちゃいけないな。』

黒いドレスを纏った少女は神社を後にする少女の背中を見て呟く。
そして、流し目でその背後にいる者に目を向けた。

『んで、君はいつまで隠れているのかな。』
「にゃはは。バレてたか。」
『あの子がここにいることに気づいていたでしょ。』
「そりゃあもちろん。どうやってここを知ったかは分からないけどね。」
「ただまぁ…、今気になるのはキミのことかなぁ〜？」

扇子で口元を覆い、閉ざされている目が薄く開かれる。

『僕はただの通りすがりだ。』
「通りすがりでこんな場所に来るかなぁ。急に現れたように見えるし。」
「しかも、キミ、雰囲気が…。」
『それ以上喋ったら殺すよ。』
「にゃはは、物騒だねぇ。まっ、大方検討はつく。」
『僕は一番会いたくなかったけどね。それで、君はあの子を止めないのかい？』
「私の言葉を聞くと思うかなぁ。アレ。」
「出会い頭に口封じで撃たれてもおかしくないでしょ〜？」
「なにがあったかは全部知ってるけどさ。」
『知ってるんだったら最初からフル動員で阻止してればよかったのに。』
「それを振り切っててもやり遂げるだろうねぇ。」
「何より…うちの副部長が黙認しちゃったからもう止まらないよ。」
「いや、止まる理由がなくなったともいうね。あの子には後で説教かな。」

[103 ◆rALpl08yA7QB 25/05/12(月) 22:37:18]

「まっ、兎にも角だ。私は見守らせてもらうし…。そうだね、そうなった時は裏で手を回すことにしようかねぇ。」
『まったく、君はあの子に甘いな。』
「そりゃあ大事な大事な後輩ですから。」
「私達もあの子には長生きして欲しいし、幸せになってもらいたい。」
「あの子たちの背景は知っている。ここに残されたものを細かく調べたからねぇ。」
「…それに、大人に利用されて失った青春を双子共々取り戻して欲しいという願いもある。」
「だから、保護した。…だけど我々の努力が振るわなかった時は…。」
『犠牲になってもらうしかない。』
「そういうこと。」
『…君達の応援はするけど、僕は協力できないからね。』
「にゃはは！最初から頼もうなんて思ってないさ。」
『そっ。じゃあ僕は帰らせてもらうよ。…僕のことは秘密にしなきゃ殺しにくるからね。』
「はいはい。…あぁ、そうそう。帰る前にひとつだけ聞いてもいい？」
『なに？』
「君は－－－－－－」

片角の少女の質問に、目を静かに伏せ、背を向ける
そして彼女はただひとこと『どっちも』とだけ答え静かに消えた。
残された少女は開かれた扇子を閉じ、空を仰いでは声を漏らす。

「にゃははっ！そりゃないねぇ。」
「キミは…、現実を受け入れてないだけなんだからさ。」

[104 ◆rALpl08yA7QB 25/05/12(月) 22:51:26]

「さて、目的地に付いたっと。」

木の上に乗っかり、目的の建物を見下ろしている。
場所は百鬼夜行の中心部から大分離れた場所。
統一する前に使われていたという工場をアジトにしている。
全体的にボロはあり、錆びている部分も見受けられる。
どこか壊したら直ぐにでも全壊してもおかしくはない。
ここを拠点にするほどきっと貧乏なのだろう。
双眼鏡で可能な限り中を見る。
こういった工場は上の部分がガラスになって中が見えるからね。
敵は……さっと10人以上ってところか。ひとりで相手するには骨が折れるかも。
けど、倒壊させて生き埋めにしちゃこっちが有利だ。
本当なら今すぐにでも襲撃をかけたいが……。
せめて今晩、最後を皆と一緒にいられる時間を与えよう。僕は優しいからね。
朝を迎えたら君たちはお空の上だ。

「(しかし、警戒心が緩いな……。)」

離れの小さな廃工場とは言え…。見回りのひとりぐらいは付けるべきだろう。
みんな一緒に寝てるってことは相当仲がいいのかもしれないな。
まぁそんなことはどうでもいい。
外回りに2箇所、中に3箇所取り付けるとしよっか。
少し暑くなってきてるおかげか入口は開かれているし、侵入は容易だ。

[105 ◆rALpl08yA7QB 25/05/12(月) 23:03:41]

「(もっとももろくなっている部分に取り付けて…っと。)」

作り上げたものは起爆式でも時限式でもない。

そんなものを作る時間はないから銃弾で遠くから当てて直接起爆する必要がある。

故に連鎖爆発が起きやすい位置に置く必要性もある。

爆薬の量は大盤振る舞いで大量に入れたから馬鹿みたいに遠くなければ確実に連鎖が起きるはず。

「(足音を立てずに………。)」

中に入る時に、靴を脱いで素足で侵入する。

理由？それはコツコツと足音がなってしまうから。

鳴っちゃったらバレるでしょ？

寝ている愚か者達を横目に、建物の脆弱性を手探りと目視で調べ、残っている爆弾を取り付ける。計三カ所順調に爆弾を取り付けていき外に出る。

一息つき、リュックからピアノ線と手榴弾…、そしてテープを取り出す。

次に仕掛けるのはワイヤートラップ。安全ピンに糸を括りつけて仕掛ける物。

そこを通り抜ける際に引っかかってピンが抜ける仕様。

木と木の間に仕掛けて……よし、爆発したら木が折れて倒れてくるはず。

上手く行けばそのまま押し潰して行動不能にできる。

「(次は……。)」

地雷を埋めておきたいが…。シャベルを忘れてしまった。

工場の物置き場に代わりになるようなものないかな。

探してみよっか。dice1d2=1 (1)

1.あった。ちょうどいいサイズのシャベル。

2.ないな…。地雷は当初の予定の方に使おう。

[106 ◆rALpl08yA7QB 25/05/12(月) 23:14:46]

あったあった。シャベルみっけ。…なんでシャベルなんてあるんだろ。
中を見た感じただの部品工場にしか見えないけど。
なんかやましいことでもあった？この工場。
まっ、いっか。そんなこと気にしたところで些細な問題だ。
さて、埋める場所は決めてある。逃げ出した奴らが使いそうな逃走経路は把握済みだからね。

「よいっしょ…。よいっしょ……。」

地雷が反応できるように浅めに…、尚且つバレない位置。
ここまでの道のりは全て土。だから地雷が埋まってるだなんてバレることは無い。
森の中にも一応埋めておく。草は生えていて、掘り起こしちゃうから気づかれるかもだけど、そもそもの視認性が悪いから慌てて逃げる時ならそこまでの注意力はないはず。

「うんっしょ…。これで最後っと。」

最後の地雷を埋め、ひと息ついては汗を拭う。
作業は全部終わり。後は朝を待つまでだ。
使ったシャベルは持って帰るとしよう。なにかと使えるからね色々。

[107 ◆rALpl08yA7QB 25/05/12(月) 23:21:14]

全ての作業を終えて、茂みの中に隠れて休憩を。

そこら辺から持ってきたダンボールを地面にひいてその上に座る。

残していたパンをチマチマと食べながら作戦の最終確認を行う。

「作戦実行は…、そうだね。午前五時。」

百花繚乱でも夜勤以外の人はまだ誰も起きてこない時間。

対処しようにも時間がかかるはず。

それにこの場所は百鬼夜行からさすがに遠い。

スマホの時計を見ればただ午前一時。少し仮眠する時間はあるか。十分な体力がなければ…。僕ひとりなんだ。失敗はできない。

「お姉ちゃん…、僕はやるからね。」

何をしようとしたかは分からない。

だけど、見てわかるような怪我を付けて、それを許せるほど心は広くない。

いくら頑丈でも、打ちどころが悪かったら死んでしまうのだから。

特に頭なんて、揺さぶられるだけでも危険だというのに。

「許さない…。」

銃を握る手が強くなる。…覚悟しろ。悪党共め。dice1d2=2 (2)

1.仮眠を済ませ、予定通りに作戦を決行する。

2.目覚めるアマツキツネ(ラストチャンス：イナリ視点に変更)

[108 ◆rALpl08yA7QB 25/05/12(月) 23:31:55]

「…う……ぁ……。」

激しい痛みの中、私は目覚める。
見たことある天井…ここは百花繚乱のスサノの部屋だ。
静かに身体を起こしては自身の様子を見る。
包帯は巻かれていないものの絆創膏だらけ。
ズキっと頭部からの痛みが襲い、触れると布の感触。
…あぁ、そうだった。あの時頭を思いっきり…。
誰かいないかと周囲を見渡しても誰もいない。
窓の外を見れば日は落ちたままだった。

「誰か…いないのかな……。」

ベッドから出るように地面に足をつけ、ふらつきながらも部屋を出る。
廊下には誰もいない。ペタペタと小さく足音を鳴らしながら歩いていく。

「…皆、夜の見回りに行ってるのかも。」
「多分、スサノも行ってるのかな。」

独り言を呟きながら、進んでいく。
薄暗い廊下を歩いて、その遠くにひとつの明かりが見えた。確かあれ、キキョウ先輩の部屋じゃ。
顔だして安心させた方がいいかもしれない。
そう思って傍に近寄るとキキョウ先輩じゃないもうひとりの声が聞こえる。

「……は……じゃ…。」

この特徴的なの…。スサノ？
私は咄嗟に息を殺して入口に張り付き、声を聞く。

[109 ◆rALpl08yA7QB 25/05/12(月) 23:45:37]

「このままじゃと大変なことになってしまいますの。」
「…そうね。まさか、あんな行動を取るとは。」
「うむ…。大事な家族だから…っていうのは凄くわかるのじゃが……」

だいぶ思い詰めたような雰囲気だ。
私が気絶している間になにかあったのだろうか？

「このままだとあやつは人殺しになってしまう。」
「そうなる前に止めないと…。」
「……あやつを捕まえられなかったわらわの責任じゃ。本当に、申し訳ないのじゃ…。…です。」
「スサノはよくやってる。そんなに気を落ち込むことはない。」
「自分の行き先を上手く隠した向こうの方が上手だっただけ。」
「…どうするべきでしょうか。」
「方法はひとつ。捕まえるを言い分に保護すること。」
「実行する前に捕まえなければ…、命がない。」
「それは絶対にさせてはならない。」
「イズモを…、止めなくちゃ。」

なんで、ここでイズモの…ミケツの名前が？
人殺し…、行方をくらまして…。まさか、ミケツはなにか罪をおかそうとしてる？大事な家族だからとも。
…もしかして私がやられたのを知ってミケツが？
そんな、そんなことって…。私のせい…？

「人員を集めて、早朝にその組織が使用しているアジトに襲撃を仕掛ける。」
「目的は保護。罪の精算もしないといけないからそのまま牢屋行きではあるけど。」
「イズモが人を殺めてしまったら百花繚乱じゃ手に負えなくなる。」
「それだけは絶対に避けなきゃ。」

[110 二次元好きの匿名さん 25/05/13(火) 08:01:10]

なんだなんだ何が起こっている

[111 ◆rALpl08yA7QB 25/05/13(火) 08:38:01]

>>110

最後の最後でラストチャンスぶち抜いて止めれる可能性が出てきたということですな。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「………探さなきゃ。」

すぐさまその場を後にし、さっきまでいた部屋に戻る。

探せば自分の武器が置いてあり、手に取り残弾を見る。

狙撃銃の方は問題なし。拳銃の方はないな…。

しかも弾は自室にあるし。それに、今は補充している暇はない。現在時刻午前四時半。ミケツがいるところを探し当てなきゃ。

「あの子を人殺しにさせちゃいけない。」

百花繚乱の服装に着替え、全ての装備に問題ないことを確認した上で、すぐさま窓から飛び出す。

「確かあの時私を襲ったのは…。」

私が単独で攻撃を仕掛けた組織。

元々は百花繚乱の負担を減らすため、自分がミケツの所に行きやすくするためにこっそり片付けていたところ。

恐らくだが外に出ていた奴らまで捕まえることができなくて、それで返ってそれが自分に被害が来たわけで。

だから昨日みたいな襲撃を受けた。んでもって、私がやられて眠ってしまっていたところをミケツがブチ切れたってところなのだろう。

「少なくとも組織のアジトの場所は分かっている。」

「アイツらみたいなのは金がないから場所を変える程の余裕もないし。」

「百花繚乱も動くけど、ミケツのことだから分かってて即動く。」

「それに、ミケツのことを止めれるのはきっと私しかいない。」

「急がなきゃ。」

[112 二次元好きの匿名さん 25/05/13(火) 16:47:10]

保守

[113 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 00:00:46]

判断が早い
急げ急げ

[114 ◆rALpl08yA7QB 25/05/14(水) 00:21:17]

〜一方その頃〜

「んがっ…。」

まっずい、寝てた。今何時何分？

午前四時五十分。危なかった。ちょうどいい時間に起きたみたい。

上から双眼鏡で覗いて…、まだ寝ているみたいだね。都合がいい。

じゃ、軽く準備運動を済ませて……やってしまおう。

「装填…っと。」

弾を込め、自ら設置した爆弾を視界に捉える。

あれを撃ち抜いてしまえばこの建物は崩れる。

そうしたら、僕はもう何も言い逃れできない。

だけどそれで、それでいいんだ。さぁ。始めようか。dice1d2=2 (2)

1.－－－鳴り響くは報復の銃声

2.－－－それを止めるは天狐の銃声

[115 ◆rALpl08yA7QB 25/05/14(水) 00:57:39]

「っ……！？」

銃が、弾かれたッ…！？まさか狙撃…！？一体どこからっ！！！！

－－－－－－ｽﾞｶﾞｧｧﾝ!!

「がっ……！？」

まずっ…身体に銃弾がっ…。落ちっ…！！

「いったっ……！」

誰なんだっ…！まだ気づかれないはずなのに！ 落ちた銃を探さなきゃ…！

「観念しなよ。」
「えっ…！？」

人影が映ったと思った直後、僕は組み伏せられている。
何が起こったか分かんなかった。気がついたら地面の上に頭を押し付けられていた。

「なんでこんな事をするの。ミケツ。」
「お姉…ちゃん……！？」

耳元で聞こえてくるのはお姉ちゃんの声。
寝ていたはずのお姉ちゃんの声。
そんな声が僕の耳の中に入り込んでくる。

「ミケツらしくないよ。」
「なんでっ…お姉ちゃんっ…！！！！」
「手を汚して、自分の未来を閉ざすつもり？」

[116 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 07:43:56]

よかった〜〜
一番ダメなのは止めれたかな？

[117 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 15:49:35]

なんとかなれー！

[118 ◆rALpl08yA7QB 25/05/14(水) 23:00:20]

「だって！！！こいつらは！！！！」
「私を傷つけたから、こんなことしてるんでしょ？」
「ダメだよ。ミケツがこんなことしちゃ。」
「……こいつらは直に捕まる。百花繚乱が動いてるからね。」
「百花繚乱じゃダメなんだ！こいつらは僕の手でっ…！」
「未来を捨ててまで復讐に走るのは良くないことだよ。ちょっと…眠った方がいい。」
「やめっ…お姉ちゃっ………！！！」

後ろ首を叩いて意識を刈り取る。
言葉で諭せないならこうするしかない。…こうするしかないことに心が痛む。
本当なら傷つけたくは無い、だけど、暴走しているから…。
ごめんね、ミケツ。不甲斐ないお姉ちゃんで。

「さて…と。」

ふらっと立ち上がる。まだ頭は痛む。が、これからすることに障害は無い。
目線を向ければ銃声で起きたらしく、わらわらと不良達が出てくる。
傍に落ちているミケツの散弾銃を手に取り、狙撃銃を背負い直す。
向こうは私に気づいたのか、すぐさま臨戦体制をとった。

[119 ◆rALpl08yA7QB 25/05/14(水) 23:16:11]

"お前は昨日の？！"
"でもちょうどいい！どうせもう一回仕掛けるつもりだったんだ！"
「…はぁ、馬鹿だね。君達も。んでこれで全員？」

昨日襲ってきた連中と同じ数。そいつらが外に全員出ているとならば。
先にやることはひとつ。手早く散弾銃を構え、ミケツが付けたであろう爆弾を撃ち抜く。
撃ち抜かれた爆弾はすぐさま起爆し、それと連鎖するようにして他に取り付けてあった爆弾も起爆する。
相手がそれに気を取られているうちに私はミケツを掴んで遠くへと運び、安全だろう場所に隠しておいた。
そして、狙撃銃を取り出しては木々の隙間から狙いを定め、呆然としている敵ひとりを撃ち抜く。

「ひとり目。」

コッキングを行い、再び狙いを定める。
そして引き金を引く。ひとりがやられた事に反応する前にもうひとり。

[120 ◆rALpl08yA7QB 25/05/14(水) 23:29:35]

「ふたり目。」

倒した直後に不良達は急いで散らばる。
再びコッキングを行い、近くにあった木に登っては周りを見渡す。
視界は悪い。が、完全に見えないわけではない。
ここから索敵を行おうとした途端、ひとつの起爆音と共に木が倒れる音がした。そして、不良の悲鳴も。

「…トラップ？」

ミケツが用意したものだろうか。…一日でよくここまで。
本気度が見て取れる。だが実質これで三人目。
再び目に集中をし、遠くを見渡せば走って逃げている不良がひとり。
狙撃銃を構え、アイアンサイトの向こう側で不良を捉える。
その逃げている先を読み、引き金を引けば……。

「四人目。」

見事に頭に命中しては不良は倒れる。
残り六人。順調に削れている。このままいけば百花繚乱が来る前に終わるはず。
…ん、また爆発音。今度はなんだろ。地雷かな？

[121 ◆rALpl08yA7QB 25/05/14(水) 23:43:01]

「ミケツ、どれだけ本気だったのやら。本当に殺すつもりだったのね…。」

事前に止められて本当に良かったと思う。
…私達の青春が終わってしまうから。まだ、この夢の時間を味わっていたい。だから、私が殲滅しないと。
地上に降り、破壊したアジトの傍に近寄る。無防備に周辺をうろつけば……。

"隙ありだ！！！"
「かかった。」

飛び出してくる不良がひとり。乱射してくるが軽いステップでよけれる。
すぐさま散弾銃を構え、引き金を引けば勢いよく散弾が飛んでいく。
撃たれた不良はよろめき、後退しようとするところを、すかさず排莢して薬室に弾を送りもう一発。そうすれば相手は倒れる。念の為にもう一発ぶち込んで完全に気絶してるかどうか確認する。

「こんなのを罠だと気づかないなんて不良やめた方がいいよ。」
「それに、この前みたいに私のことをやれると思わない事ね。」
「今の私、冴えてるから。手加減はしないよ。」

[122 ◆rALpl08yA7QB 25/05/15(木) 00:02:54]

言い終え、近くの草が掻き分けられる音がする。
すかさず狙撃銃に切り替えてぶち込めば不良の悲痛の声。
どこからか怯えてるのかひっ…って声も聞こえてくる。
そしてすかさずもう一発。オマケにグレネード。
三人やった。合計七人かな。地雷踏み抜いたヤツは倒れてるか分からないからノーカンで。

「さてと。後少しね。さて、出てきなさい。」

……………まっ、出てこないか。
逃げ切ろうとしてるのならそれは無理なこと。
私、耳いいんだよね。だからさ……。

「ほら、そこに。」

聞こえたその場所に向かって走り出す。
小柄を活かし、訓練の賜物である己の武器である瞬発力を活かして。
走っている不良を視界に映す。

「みぃつけた。」
"ひぃっ！？なんでいるんだよ！！
「これが真のアマツキツネだよ。覚えて逝ってね。」

相手が諦めて応戦する前に、再び散弾銃を構えてぶち抜く。
よろめいた所、腹に蹴りをぶち込んで更に狙撃銃の弾丸をオマケする。
ふぅっと、ひと息つき、周囲を見渡せば泡吹いて倒れている不良がひとり。
地面がえぐれてるのを見るに…あぁ、地雷か。
んじゃ、あとひとり、だね？

[123 ◆rALpl08yA7QB 25/05/15(木) 00:24:35]

「でーておいでー。」
「でないと狐に狩られるぞー。」
「どっちにせよ狩るんだけどね。」

さてどこかな。広大な森の中を探すのは骨が折れるけど。
ま、一旦コイツらのアジトに戻ろう。なにかあるかも。

「こんなのにやられたのホント不愉快。不意打ちとはいえ。」

でも、私がやられたからこそミケツは暴走した。
私もミケツが傷ついたらきっと怒り狂うかもしれない。
やっぱり私達は双子なんだって。

「さて戻って…ん？」

戻ってきたら残りひとりの不良がそこに居る。
私に気づいて振り向いたら、不良の腕の中に気絶したミケツがいる。
銃口をコメカミに押し付けてはいるが、その銃口は震えている。

"動いたらコイツの命は無いぞ……！！"
「…ふーん。そっか。そういうことか。」

一歩踏みだす。不良は震えながら一歩後退る。

"ひっ……！？あ、あたしは本気だぞ！！！"
「やってみなよ。」

また一歩。不良もまた一歩と。

[124 ◆rALpl08yA7QB 25/05/15(木) 00:40:47]

「私の家族に手を出そうってんなら。」
「それがどういった意味なのか、知らないはずがないよね？」
"やめろ…、来るなっ…！こっちに来るなっ……！！"

相手の銃口はずっと震えている。
カチカチと歯を鳴らし、表情はずっと怯えている。
臆病者が。人の命を握っておいてそんな弱気になってどうする。

"やめ…やめろぉおお！！！"
「……！！！」

相手の我慢が途切れたところで私は一気に踏み出す。
引き金が引かれる瞬間、銃を握っている腕を捻りあげる。
その拍子にミケツの拘束が解かれた。
相手が小さい悲鳴を漏らした直後、私は取り外した銃剣を下から顎に向けて押し付ける。

"ひっ……！？"
「やる気もないのに人の命を握るな。愚か者。」

そう言っては散弾銃を超至近距離で放ち、よろめいた所を弾切れまでぶち込む。
弾切れた銃を終い、狙撃銃に切り替えては再び弾切れまでぶち込んだ。
仰向けになって倒れたところに、最後に鳩尾を思いっきり踏みつける。

[125 ◆rALpl08yA7QB 25/05/15(木) 00:50:46]

"がっ……あっ………"

「これ以上やると流石に命に関わるか。」

「でも、お前はそれぐらいやっちゃいけないことをやったんだ。」

「それぐらいの報いは受けと貰わないとね？」

"ごめ………"

「聞こえないよ馬鹿が。」

"うがっ……！！！"

…動かなくなっちゃった。気絶しただけだと信じよう。

さて、これで全員ってところかな。ミケツは…、怪我がないね。よかった。

「そろそろ来る頃かな。」

瓦礫の上に座り、私の膝の上にミケツの頭を乗せて寝かせる。

はー、頭痛が酷い。激しく動きすぎたか。

ま、もうちょっとで百花繚乱が来るだろうし、待つとしますか。dice1d2=1 (1)

1.百花繚乱が来る前にミケツが目覚める。

2.特に何も無く百花繚乱が到着した。

[126 ◆rALpl08yA7QB 25/05/15(木) 09:24:17]

「…ん、んぅ…。」
「あ、起きた？」
「お姉ちゃん……？僕は……。」
「寝てたよ。ずっと。」
「アイツらは……？」
「私が全員やった。」
「………そっか。」
「うん。」

ミケツはただ私の膝の上で静かにしている。
その声は不服そうで、拗ねているように思えた。
そんなミケツの頭をそっと撫でて、ただただ到着を待つ。

「…なんで、止めたの。」
「もっとミケツといたいからだよ。」
「ちょっとの間…、いなくなるだけじゃん。」
「そのちょっとでもいたいから。それに、一度矯正局に入ってしまえばそれは百鬼夜行のミケツじゃない。犯罪者のミケツとして一生見られてしまう。」
「それが嫌だから、私は全力でミケツのことを止めた。」
「……お姉ちゃんの為ならば全てを捨てられるよ。」
「ありがと。だけどそれは今じゃない。」
「……………ん。」
「いつか本当に捨てる必要が出た時に、使うものだよ。」

ミケツはただ小さく声を出して頷く。
これで少し落ち着けばいいんだけど…、でも、またいつか暴走するんだろうな。
ミケツは優しいから、それに私達は壊れてるから。
感情の制御が効かない時がある。…だから私も、ミケツも頑張らないといけない。
…先生に頼ることも多いかもしれない。あの人がいれば大丈夫だろうから。

[127 ◆rALpl08yA7QB 25/05/15(木) 09:29:07]

やがて、十人近くの百花繚乱の人達が現場へと辿り着く。

しかし目の前に映る光景は既に全て終わっていた物。

瓦礫の上に座る私を見て皆はただただ呆然としていた。

レンゲ先輩は苦笑いを浮かべ、スサノは全くと言った感じの表情。

キキョウ先輩はため息をついていたと思う。

…ユカリだけなんかキラッキラだったような気がするのは…、気のせいであってほしいが。

なにがともあれ、だ。

私が倒した不良達は皆連れてかれ、私もミケツを連れて百花繚乱の本部へと帰る。

ミケツはスサノからこっぴどく怒られ、ついでに私も安静にしてなかった事に説教を食らう。

ミケツの待遇に関しては非戦闘員とはいえど、百花繚乱の部員を傷つけたということで少しの間だけ牢屋行き…ってことだったんだけど。

あろうことかニヤ部長がやって来てはなにか交渉をしては厳重注意で済んだようで。 ニヤ部員に首根っこ掴まれながら帰って行った。

対して私はスサノと共に不良達への取り調べを自ら買って出た。

目的はもちろん口封じ。私を襲った理由が理由だからね。

バレちゃうと私もちょっと困るというかなんというか。

それが終わってしまえば今日は自由…。

本来の作戦日である明後日に備えて解散となる。

さて、その間はどうしよっか。dice1d3=2 (2)

1.特にやることはなく、そのまま決行の日。

2.先生に甘えにいこっと。色々溜まるものがある。

3.ミケツ、大丈夫かな。様子を見に行こう。

[128 ◆rALpl08yA7QB 25/05/15(木) 16:24:40]

スレ主です。
今日は更新できるかちょっと分かんないです。
できなかったらすみません。

[129 二次元好きの匿名さん 25/05/15(木) 23:48:15]

保守

[130 二次元好きの匿名さん 25/05/16(金) 09:15:46]

イナリは先生のところへか。休息は必要よね

[131 ◆rALpl08yA7QB 25/05/16(金) 09:15:48]

『やっ、僕だよ。保守しに来たよ。』
『とりあえず解決ってことでいいのかな？これは。』
『僕の出番は全くなくて良かったよ。』
『まっ、あの人に見られたことだけが失敗だったか。』
『正体、悟られたし。』
『さて、ちょっと平和は続くと思うけど…。』
『ミケツは魑魅一座掃討作戦の当日どうなるか、だねー。』
『イナリに諭されたことで過剰なストレス発散を抑えて暮れることを祈るよ。』

[132 ◆rALpl08yA7QB 25/05/16(金) 17:09:01]

『やっ。保守目的の更新だよ。』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
先生のところに行こうか。せっかくだし。
たまに顔出した方がいいでしょ。
それに…、無性に甘えたいし…、弱音を吐きたい。
先生といると心は暖まるし…。
……なんで私は先生のことを考えているんだろうか。

「……まさか、ないない。」

好きって感情はありえない。いくら先生とは言えど。
だって、私は大人が大っ嫌いなんだよ？好きになったらおかしいじゃん？
でも…ううん。先生だけはなんだか…。わかんない、わかんないな。
…気にしたって、仕方ないか。わかんない感情を考えたって疲れるだけ。
念の為、陰陽部に顔を出してからいくとしよっか。
本部までさほど遠くないわけだし。

「ついでに何か買ってこ。」

陰陽部からずっと離れている訳だし、甘味のひとつやふたつぐらいは。
…数は揃えないといけないから箱のやつ何個かかっておこ。
そうすれば皆で分け合えるでしょ。
あぁ、ついでに飲み物も買ってくればいっかな。
お茶とか…、炭酸のジュースとか好む人もいるだろうし…。
…うん、色々買ってこ、そうしよ。

[133 ◆rALpl08yA7QB 25/05/16(金) 23:37:28]

「…なに、この状況。」

甘味も買ってきた、適当に飲み物も買ってきた。
それで陰陽部の本部にきて、ミケツとかいつもいる場所に来てみれば。

「カホ〜、もう勘弁して〜。」
「みみが……いたい……。」

逆さ吊りにされているニヤ部長に正座しながら耳を抑えているミケツの姿。
他の部員はあわあわしているし、後ろ姿しか見えないはずのカホ副部長からとんでもない威圧感を感じる。

「ったく…。ん、あ、イナホさんじゃないですか。」
「なにやってるんですかコレ。」
「説教です説教。」
「いやそんなの見ればわかるんですけど。ニヤ部長逆さ吊りじゃないですか。」
「にゃはは〜、イナ〜、助けて〜。」
「イナホさん、助けなくて結構ですよ。もうしばらくこの状態なので。」
「…はーい。」
「見捨てないで〜。」

まぁ、目を瞑るとしよう。ニヤ部長もニヤ部長でいない日多かったし。
このぐらいの説教食らったってまぁ、バチは当たらないでしょ。

「んで、イズモは何故？」
「くすん…、やりすぎだって……。」
「…おーけぃ、これも目を瞑る。」
「うわーん！お姉ちゃんひどーい！！！！」
「イーズーモー！！！」
「こにゃあああっ！！ごめんなさぁああいっ！！！」

[134 ◆rALpl08yA7QB 25/05/17(土) 00:18:17]

こればっかりは本当に説教を食らった方がいいね。うん。
持ってきた荷物を端っこに置いておき、近くにいた子に『これみんなで分けてね』とひと言。…顔を真っ赤にしていたのは気のせいってことにして。
説教中のカホ副部長を呼び止める。

「私ちょっとシャーレにいってきまーす。」
「シャーレ、ですか？」
「えぇ、仕事に鏖殺されているだろう先生の様子見も兼ねて。」
「それに、仲は深めておいて損は無いですよ。百花繚乱にも陰陽部にも利益があるかもしれないので。」
「わかりました。気をつけてくださいね。」
「ずるい！！僕も行きたい！！！」
「イズモはだめです！！！」
「わーん！！！カホ副部長の鬼ー！！！」

再び説教されるミケツに手を振り陰陽部の部室を後にする。
普段なら割って助けに入る私でも限界があるというものだ。
妹よ。今回はこってりと説教を受けたまえ。
自分の部屋に戻って準備して弾も色々補充して……。
………念の為にシャワー浴びてから行こ。

[135 ◆rALpl08yA7QB 25/05/17(土) 00:53:40]

「せんせー、いるー？」
"ん？イナリ？"
「おっ、いたいたー。今日当番の子いないのー？」
"あぁ、さっきまでいたよ。今日は早めに終わったから…。"
「そーだったのね。今日は誰だったの？」
"今日は…トリニティの子だったね。"
「だれだれー？私の知ってる子ー？」
"ヒフミって子だよ。"
「なーんだ。私の知らない人か。スズミさんならよかったのに。」

買ってきた缶コーヒーを先生に渡し、デスクの隅っこに座って自分も缶コーヒーの蓋を開ける。

"缶コーヒー飲むんだ。"
「んー？なんか文句ー？」
"んや、意外だなぁって思っただけ。ミケツはお茶とかよく飲んでるイメージあるし…。なによりデスクの上に座らない。"
「仕事中ならいざ知れず、終わってるなら話は別だよ。それに、なんでもミケツと重ねないこと。」
"ははっ。ごめんごめん。"

デスクに座りながら膝を当て、頬を当てる。
缶コーヒーは手に持ったまま、ぶら下げて。
気だるげな気分になりながらも会話を続ける。

[136 ◆rALpl08yA7QB 25/05/17(土) 01:04:33]

「ミケツはあー見えて周りの評価も気にしちゃうから上品にしてるの。それにミケツは文化も重んじるタイプだから。」

「対して私はミケツと違って最近のものとか好きだからね。缶コーヒーとかエナドリとか飲むし、話題の物ならなんでも見たり買っちゃうタイプ。」

「上品でいることがめんどくさいともいうよ。さすがにここまでガサツになるわけじゃないけどさ。めんどくさいことに百鬼夜行では私たち双子はそこそこ有名だしね。」

「ある程度の気品は持ち合わせてないとダメとは思ってる。」

"じゃあこうやって私にガサツさを見せているのは、信頼している証拠かな？"

「先生はお行儀悪くたって気にしないでしょ？」

"まぁね。それでもデスクの上に座るのはちょっととは思うけどね？"

「いいじゃない。仕事終わってるんだし。私がこうやってきたってことは…。」

"甘えたい。そうでしょう？"

「そゆこと。こうやってさらけ出すのも先生が話を聞いてくれるからだしね。」

"それはなにより。私は嬉しいよ。"

「…んでもって今日聞いてもらいたい愚痴はね……。」

一昨日からあった出来事を話す。

私が不良にやられたこと、そのせいでミケツが暴走したこと。

過ちをおかしかけたことを全て。

「これもそれも、私が弱いせい。」

「もっと強くなりたいけど…、これ以上の高みを目指すための人が今いない。」

「先輩も強いけど…、強さのジャンルが違う。」

「どうすればいいのかな？」

"うーん。…そうだね。"

"違う学園と訓練を目的とした交流会をしてみるのはどう？"

「例えば？」

"そうだね…。アビドスって知ってる？"

「アビドス……？」dice1d3=1 (1)

1.いや、知らない。初めて聞いた。

2.知ってる。砂漠化が進んでいる場所でしょ？

3.知らな……っ…、

[137 二次元好きの匿名さん 25/05/17(土) 08:23:32]

じゃおじさんも知らないかなぁ

[138 ◆rALpl08yA7QB 25/05/17(土) 13:58:10]

「知らないなぁ……。」

"そうだね…。一言で表すなら環境が厳しいところ、かな？"

「そうなの？」

"大規模な砂嵐が頻発して砂漠化が進んじゃっててね。"

"アビドス高等学校に在籍している生徒は五人しかいないんだ。"

「他の生徒は皆どっかいっちゃったんだ。」

"うん。だけど残ってる五人がすごく強い。"

「へぇ……、どういった強さなのかな？」

"個々の戦闘力が高いのはもちろん、お互いの連携に無駄がない。私からしても指揮を取りやすかったよ。"

"アビドスは不良に苦しめられてて、長く戦い続けてきているからっていうのもあるんだろうけど…"

"少なくとも彼女達は確実に強いという確信はあるよ。"

「ふーーん。」

先生を持って言わしめる戦闘力か。アビドス…、ちょっと気になる。とはいえど…、百花繚乱が動けるかというと正直厳しいところはある。わざわざ他校との訓練を目的とした交流会を開くほどの余裕が無い。行くとしたら私個人と…、人を集めてやるぐらいだろうか。

"人を集めれるかどうかの心配してる？"

「……うん。今の百花繚乱は厳しいからね。」

"それなら…、ホシノひとりに頼んであげよっか？"

「ホシノ？」

"うん。アビドス高等学校三年生、小鳥遊ホシノ。アビドスの中では彼女が一番強い。"

「へぇ………。」dice1d2=1 (1)

1.「(小鳥遊ホシノ…。なんか、知ってる。)」

2.「(ホシノ、ホシノ…。…ううん。聞いたことない。)」

"どっちを選ぶか…、イナリに任せるよ。"

「そうだね……。」dice1d2=1 (1)

1.…いや、連携を強化したいからどうかして人を集めるよ。

2.ワンツーマンで教えて貰えるのならそれがいいかな。私が強くなりたいだけだし。

[139 ◆rALpl08yA7QB 25/05/17(土) 15:27:23]

「(名前…。知ってる。何故か分からないけど。)」
"どうかした？"
「いや、なんでもない。」
「それと、どうにかして人を集めるとするよ。」
"そう？"
「うん。私自身も強くなりたいのはそうだけど…。今は組織に身を置いてるからね。連携力も鍛えなきゃいけない。」
「一応、百花繚乱にも話は持ってくよ。」

飲み終えた缶コーヒーをゴミ箱に投げ入れ、先生の膝の上に乗る。
うん、男性のちょっとゴツゴツした感じ。嫌いじゃない。

"おっと、今度は膝の上？"
「別に重くないでしょ？」
"イナリはちっちゃいからね。軽いよ。…それに、娘がいる気分だ。"
「んっ。なにそれ。」

頭を撫でてくる。心が…ほわほわする。
撫でられるのも悪くは無いね。心地いいし、気持ちいい。

「…でも、ちっちゃいは余計だよ。」
"ははっ、ごめんごめん。"
「ミケツもこうしてたりはする？」
"んや、ミケツはどっちかというと大人びた対応をよくするね。"
"正直、もっと甘えてもらってもかまわないのだけど。"
「さっき言った通り、ミケツは上品でいたいからだろうね。」
「先生に迷惑をかけたくないからなのだろうけど。」
"…………あはは、そっか。"
「うん…。」

[140 ◆rALpl08yA7QB 25/05/17(土) 15:30:41]

……ちょっと眠くなってきたな。ずっと撫でてくるからなんだろうか。

いや、きっと、私もまだ疲れているからなんだろうけど。

朝から色々ありすぎたから…、午後、何も無いならこのまま膝の上で…。

"眠いの？"

「ん、ちょっと。」

"じゃあ、このまま寝ていいよ。"

「…迷惑じゃない？」

"うん。イナリの為ならこのぐらい。"

「…ありがと。」

「起きたら…、例の掃討作戦の話を……しよ……すぅ………。」

あったかいな。これが本当の温もりなんだろうか。

…こんなにも心地いいなんて、いいな。dice1d3=3 (3)

1.先生に対する好感度が上昇 dice1d20=11 (11)

2.先生に対する依存度が上昇 dice1d20=18 (18)

3.先生に対する依存度と好感度が上昇 dice2d20

dice1d3=1 (1)

1.いい夢を 2.不穏な夢を 3.淫らな夢を

[141 ◆rALpl08yA7QB 25/05/17(土) 15:38:56]

イコール付け忘れて振れなかったけど、ちょうどいいんで1と2の選択肢の数値を反映させます。

また、それに伴い依存度が50を超えたため、他人に少し嫉妬するようになります。

んでもって、嫉妬の内容にプラスでダイスを。dice1d3=1 (1)

1.先生が他の女の人(ミケツは例外)といるともやもやするだけ。

2.+ミケツの先生に対する態度の変化に気づくようになる

3.+そして自分自身の恋愛感情の自覚。

夢の内容もついでにdice1d2=2 (2)

1.抱えている問題を解決して自分達が大人になる夢。

2.+そこに先生もいて、幸せな家庭を気づいてる夢

[142 ◆rALpl08yA7QB 25/05/17(土) 15:40:24]

はーーーー、築いてと気づいて間違える。
誤字、気にしないでくださいな、よくあることなんで、、

[143 二次元好きの匿名さん 25/05/17(土) 23:46:06]

はい
まぁ流れで読めるし気にしすぎるものでもないかと

[144 ◆rALpl08yA7QB 25/05/18(日) 00:06:03]

「…………ッ！！！！」ｶﾞﾊﾞｯ

あーーーーーーなんか変な夢見た気がするー！！！！
なんだなんだっだ今の夢！！
大人になった私達に…そこに先生がいるってそんな夢を見たッ！！
なんかすっごいウフフキャハハみたいな、そんな夢！！！
くっ、どっちが、どっちが結びついたのかは分からないのがっ！！
けど、こんな夢を見るなんて………。
うーーーーー！！！なんでなのっ！すっごく恥ずかしい！！
え？内容の共有？するわけないじゃんっ！！！嫌だよー！！！
………はぁ、はぁ…。そういえばここは？
見る感じくつろぎ空間みたいな、そんな感じの部屋みたいだけど。
設備を見るにシャーレの物で間違いなさそう。

「…？先生はどこ？」

探そうと手を置いた瞬間、柔らかくもゴツイなにかに触れる。
はっと振り向けば、静かな寝息を立てて寝ている先生の姿。
ふと見ればここはベッド。アレ？つまり私は先生と一緒のベッドで寝てた？
すっごい心地よさそうに寝てるし…。これもしかして…。
ぐぬぬぬ………、また娘扱いしよってぇ………！

「ったくも…はぁ、でも……。」

悪くないと思ってる自分がいるのが…。なんとも言えないな。
さて、私が起きたことだし、先生も起こしちゃおう。
娘扱いするような悪い先生は起こしてなんぼ、だよ。

[145 ◆rALpl08yA7QB 25/05/18(日) 00:34:48]

「先生、起きて。」
"ん…、おはよう。"
「おはよう。まさか、年頃の女の子と同じベッドで寝るなんて、ねぇ？」
"ごめん…、娘がいたらこんな感じなんだろうなって思ってつい…。"
「ほーらまたそんな扱いをする。」
「はぁ、こんなの私じゃなきゃ許さないんだから。ミケツにも同じことやったらその頭に風穴開けるからね。」
"あはは…。一緒に寝ること自体はいいんだ…。"
「あっ。っ…///…むーーー！！！！」
"おぉっと、落ち着いて落ち着いて。悪かったから。"
「はぁ、分かってるならいいや、今は…。」
「午後三時か。話すにはちょうどいい時間かな。」
"んーと、例の作戦だね？"
「そっ。早速話しちゃうけどね。」

私はスマホを取り出して百花繚乱のグループモモトークを開く。
そこには例の掃討作戦の日時や動きについて色々書かれている。
…外部に漏れないかだけが心配だが、共有が簡単だから仕方ない。
情報の電子化みたいなところがあるから…。
それを見ては先生に情報を共有する。全てはミケツの為にだ。

[146 ◆rALpl08yA7QB 25/05/18(日) 01:16:27]

「当日の動きに変更はないね。ここに来た時に話した通り、ミケツはこっぴどく怒られたけど、あんなんじゃ折れるわけがないからね。」
「自前の正義感と悪は野放しにしてはいけないっていう思考があるからね。」
「けど…、私にも周りにも散々諭されて、釘も刺されているだろうから止まりやすくはなってるはず。」

流石にあれだけ怒られればミケツもちゃんと理解はするだろうし。
…それでもやろうとするならもうアッパレとしか言いようがないけど。
そこはミケツを信じるとしよう。お姉ちゃんが信じないでどうする、だね。

「暴走しても先生だけでなんとかなるんじゃないかなって。」
「とはいえど…、何もせずして帰ったら帰ったらで不機嫌になるだろうし…。」
"過剰にやらせなきゃいい…ってところかな？"
「うん。終わったら匿名の通報で呼んでくれたらいいよ。その時には私と先輩で駆けつけるとするから。その方がミケツの気分も晴れるだろうし。」
"わかった。何かあった時はイナリに連絡を入れたらいい？"
「うん。スサノ…、私のバディと一緒に飛び出せるようにはする。」
"了解。当日の動きに関してはそれで問題なさそうだね。"
「その日厄介事が終わったら…ま、ちょっとは百鬼夜行を見て回る時間はできるかな？」
"じゃあ、その時はふたりを呼ぼうかな？"
「ミケツはともかく、私は手が空いていればね。後処理あるし。」
"はぁい。"

[147 ◆rALpl08yA7QB 25/05/18(日) 01:31:51]

大まかな情報共有はこれでいいだろう。後は先生に賭ける。

私が出来ることは少ない。キキョウ先輩曰く、これは私抜きでの試験みたいらしいから。きっと、百花繚乱の存続にも関わるかもしれない。

…だから、終わるまで大人しくしてるが吉だが…。万が一の可能性はある。

その場合は匿名の通報があったとして駆けつけたらいい。そうすれば動けるだろうから。

「まっ、こんなところかな。」

"イナリはこの後どうするの？"

「特に。そのまま帰ろっかなってとこ。」

"せっかくだし、ご飯でも一緒に食べようかなって思ったけど。"

「おっ、それって先生の奢り？」

"もちろん。"

「じゃ行こっかな。せっかくだし…、ミケツも呼びたいけど…。」

"…呼べる？"

「連絡入れてみる…っと。」dice1d2=1 (1)

1.「許可出してくれないよー！！！わーーーーん！！！」

2.「行く！絶対行く！先生とお姉ちゃんとご飯は絶対いくもん！！！」

[148 ◆rALpl08yA7QB 25/05/18(日) 01:57:32]

「………。」

"なんて？"

「許可出してくれないから行けないんだってさ。 」

"まぁ…。今回はおしおきって感じなんだろうね。仕方ないね。"

「むしろこれでこれたら副部長があまりにも優しすぎるから…。」

「でもまぁ、私たちふたりきりってことだね。」

"そうだね。ミケツはまた今度個人的に誘うよ。"

「そうしてあげて。喜ぶだろうから。…出来たら私も呼んでほしーなーって思ったり。」

"自腹で出すんだったら連れてっても構わないよ？今回は私の奢りだからいいけど。"

「けちー。先生は大人なんだから次も奢ってくれたっていいじゃーん。」

"甘えていいとはいったけど、限度はあるからね？"

「むー。わかったよー。」

"それで、どこに食べに行きたい？"

「あっ、選ばせてくれるんだ。じゃあ……。」dice1d3=1 (1)

1.回転寿司ってやつ食べてみたい。

2.ここは王道。ファミレスで。

3.高級レストランにいってみたーい。

[149 ◆rALpl08yA7QB 25/05/18(日) 08:10:18]

「百鬼夜行にある回らないお寿司は食べたことあるんだけど、回ってるお寿司食べたことないからね。」

"…………もしかしてお金持ち？"

「いやそんなに。カホ副部長にお寿司食べたいで甘い声だしたら連れてってくれるから。」

"………ほどほどにね？"

「ココ最近はやってないから。お小遣い欲しくてやりかけたことはあったけど。」

"君、意外とアグレッシブだね？"

「今まで押さえつけられていた欲が溢れてるともいう。後、個人的に副部長嫌いだから。」

"そっかぁ………。"

「さっ、そんなことはどーでもいいの！回転寿司へごーごーっ！」

"………ホント、娘を持ったみたいだ。"

「じゃあこれはパパか………」

"おっとそれ以上はやめようか。洒落ならない。"

「…？それって単純におしゃべりして親子みたいに過ごすやつじゃ…？」

"……ふぅ…。君はどうか穢れずに生きてくれ。"

「？？？」

先生の言っていることがわからないけど…。まぁいいや。

タダでお寿司食べられるんだったらなんだっていい。

そーれーにー、タダより高いものはないって言うしね。

特に何事もなく回転寿司屋に連れて行ってもらって…。

初めて見るものに興奮して…。食べてみたけど…。dice1d3=3 (3)

1.うんまーいっ！安いのにこんなに美味しいんだね。

2.ほむ。及第点ってとこかな。安くてそこそこいい庶民の味方。

3.……先生？ここハズレの回転寿司屋とかじゃないんだよね？

おまけ、食べた量：dice1d25=1 (1) (選択肢が1の場合最低10、2の場合最低7)

[150 二次元好きの匿名さん 25/05/18(日) 11:27:47]

わりと食べましたね？色んな意味で舌が肥えてるのか美食案件なのか

[151 ◆rALpl08yA7QB 25/05/18(日) 14:16:12]

「……………うーん。」

"どうしたの？"

「…美味しくない…。」

"そう？私は美味しいと思うけど。"

「シャリが硬い。わさびが多すぎ。ネタの色が悪い。ちょっとだけしゃりっとする。多分解凍物かな。」

「衛生管理はちゃんとしてそうだけど…。」

"…舌が肥えてたりとかは？"

「それも多分あると思う。イズモの料理とか回らない寿司とか食べてきたからね。」

「でもこれは、ハズレの回転寿司屋じゃないかな…。悪いけど、ひと皿でご馳走様かな…。」

「正直コンビニ弁当の方が美味しいかなって思うぐらいには合わない…。」

"別のところ、行こうか？"

「ううん。これ以上は迷惑かけてられないし。」

"でもせっかくの食事なんだ。満足してから帰って欲しいっていう願いはあるよ。"

「んー、じゃあそれなら食材買って料理でも作る？」

"それ、私がご馳走されてない？"

「食費はそっちが持ってくれるなら色々と問題ない。」

「そーれーにー。ここずっとイズモの料理ばっか食べて、自分で作ることをしてこなかったからね。なまらないようにしないと。」

"んー。イナリがそれでいいなら…。じゃ、お会計しよっか。"

「はーい。後外ではイナホかイナって呼ぶように。」

"あぁ、ごめんごめん。"

まっ、私のわがままでもあるからせめて美味しいものを食べさせようってことだけど。ミケツほどじゃないけど料理はできる方だし。

先生の好物でも作ってみようかな。さ、スーパーへいこっか。ちなみにあの後、回転寿司屋は美食研究会の手によって木っ端微塵にされた模様。

…まぁ、不味かったし。仕方ないよね。dice1d2=1 (1)

1.「ぐぬぬ………。解放されて内緒できてみたけど羨ましい……。」

2.「カホ副部長もう許してぇ…。」「だーめーでーすー。後二時間は正座ですよ。」「にゃはは……、頭くらくらしてきた…。」

[152 ◆rALpl08yA7QB 25/05/18(日) 16:18:03]

「先生の好物はなにー？」

"私の好物？そうだね…。"dice1d3=1 (1)

1.家庭的な料理が好きだから…。肉じゃがとかかな。

2.大人になってもやっぱりハンバーグとかが好きだね。

3.丼物が好きかなー。丼物だったらなんでも食べるよ。

「なるほどねぇ…。じゃ、必要なの買ってこっか。」

「問題はどこで作るか…。」

"時間も時間だし、私の家にする？"

「いいね。そうしよう。」

"でも、だいぶ夜遅くなるけど大丈夫？"

「んー。平気、泊まってけばいいでしょ。前回はまだ慣れてなくてだったけど…。そろそろ慣れないと。」

"無理しなくていいんだからね。"

「無理なんかしてないよ。…それに、先生といたいし。」ﾎﾞｿｯ

"なんかいった？"

「なんにも。ちゃちゃっと買ってこ。」

"う、うん。"

先生と色々買い物を済ませ、私達は先生の家に向かう。

なんやかんやで結構来ている気がするが……。まっ、いいでしょ。特別ってことで。次からちょっと気をつければいいし。

…………

……

…

「……アレ、先生の家に向かうのでは？」

「外食って聞いてたはずなのに…。」

「むむむ、嫌な予感がする。具体的にいうとえっちな予感がっ！」

「こっそり、こっそりついて行こう…。」

「決してストーカーじゃない。これは必要なことだから…。」

「うん。問題ない。こっそり、こーっそりついてこう…。」

[153 ◆rALpl08yA7QB 25/05/18(日) 21:51:11]

どうもスレ主です。
ニヤ実装、ナグサ実装、百花繚乱2章で脳が完全に焼き切れているため今日の更新はおやすみです。
脳が回復したらもしかしたら更新はあるかもしれないです。はい。……石がないよ、、、

[154 二次元好きの匿名さん 25/05/19(月) 00:18:57]

えへへ…新キャラ実装は嬉しいですけど、石が足りないですね…辛いですね…

[155 ◆rALpl08yA7QB 25/05/19(月) 00:53:04]

ちょっと回復したので更新

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「それで家に来たけど…。ちょっと散らかってるね。」

"家に帰る時間がないのと、疲れてすぐ寝ちゃうから…。"

「私も人のこと言えないけどね。綺麗にしてからご飯作ろ。」

"いや、私が片付けておくから作ってていいよ。"

「そう？わかった。」

先生に台所の位置を教えてもらって向かって色々確認する。

調味料に器具…、色々揃ってる。…うん、問題ないっと。

早速と言わんばかりに料理を作り始める。

「ふふん。私だって料理作れるからねー。ミケツほどじゃないけど。」

………

……

〜窓の外〜

「ま、まさかっ！！」

「お姉ちゃんが先生に手料理を！？」

「ぐぬぬっ、お姉ちゃんも手料理はできる方…。胃袋を掴んでしまったらッ！」

「やだやだやだっ！！お姉ちゃんに先生を取られたくないっ！」

「だけど…ううっ……。お姉ちゃんの幸せも取りたくない…。」

「ここは一旦、見守りの体勢で行こう…。」

イナリの料理の出来：dice1d100=25 (25)

[156 ◆rALpl08yA7QB 25/05/19(月) 01:01:46]

「うっ………。」

なぜ、なぜこうなったのか…。

訛ってしまってるんだろうか…。

食材はある、だから作り直したいところだけど。

…いや、今から作り直したら相当遅くなる。

出すしかないか…。

「せ、先生、片付け終わった？」

"うん。終わったよ。そっちはー？"

「できたよ。も、持ってくね。」

作ったご飯を持っていき、食卓に並べていく。

「先に謝るね…。うまくできなかった…。」

"ううん。全然気にしないよ。作ってくれただけでも嬉しいから。"

「ありがと…。じゃ、食べよっか。」

"うん。じゃ、いただきます。"

先生の満足度：dice1d100=81 (81)

[157 ◆rALpl08yA7QB 25/05/19(月) 01:18:56]

"うん。美味しい。"
「…え？ほんと？」
"すごく美味しいよ。"

そう言いながら素早く箸を進めている。
その言葉に嘘はなさそうだった。
自分の中では出来が悪いと思ってたのだけどもしかして杞憂だったのかな。
そう思って私もひとくち食べる。…案外悪くないのかも。
でも、ミケツの料理と比べたら全然ダメ…。
上手くなるように精進しなきゃいけない。
先生には最高の料理を提供したいからね。

「…先生はミケツの料理食べたことある？」
"あるよ。この前当番に来てくれた時にお弁当を作ってくれてね。"
「どだった？」
"すごく美味しかったよ？"
「…私の料理と比べて、どう？」
"……それは…。"
"人と比べるものじゃないのかな？"
「そうなの？」
"料理は人の数だけ味があるからね。一概に比べられるものじゃないよ。"
"ミケツの料理も美味しいし、イナリの料理も美味しい。それぞれの味があっていいと思うんだ。"
「ふ、ふーん。」

[158 ◆rALpl08yA7QB 25/05/19(月) 01:19:26]

……先生って、罪な大人なのかな

こんなのミケツが聞いたら惚れちゃうだろうな…。

そうしているうちに私たちは料理を食べ終わる。

先生が食器を洗いに行き、私はくつろぐ。

…男女ふたりが同じ屋根の下に居る。

先生は私の事を娘と見ているけれど…。普通、こんなの…。はぁ、意識しちゃってるのかな…。

"ふぅ、また機会があったら食べたいな。"

「…食べたいなら呼んでくれていいのよ。」

"じゃあ、お互いの時間があったらってことで。"

「うん。」

"結局、イナリは泊まるの？"

「私は………。」dice1d2=2 (2)

1.…そういえば武器忘れてきちゃったな…。手ぶらで帰るのも危ないし、今日は泊まるよ。(ダイスの結果によっては閲注)

2.んや、帰るとするよ。ミケツの様子も気になるしね。ただ先生…。

[159 ◆rALpl08yA7QB 25/05/19(月) 01:46:26]

"ん？どうかしたの？"

「……ううん。なんでもない。」

「ただ、ミケツに軽率にそう言わないようにね。」

"それって…？"

「ミケツは優しい人が好きだから…。」

「きっと、ずっと優しくしてたら先生のことを好きになってしまうかもね。」

"そっ…か。"

「もう好きになってたりして。」

"どうだろうね。"

「………そうだとしたらきっと…。」

「…じゃ、私は帰るから。」

"うん、気をつけて帰ってね。"

「またね。当日、ヘマしないようにね。」

そう言って私は家を後にする。

…この感情は一体なんだろうか…。

ミケツが先生を好きになるかもって思った瞬間、ちょっとだけズキってしたな。わかんないや………。

いいや、帰ろ。また先生に料理を作ってあげたいな。dice1d2=1 (1)

1.先生に対する好感度がUP dice1d10=5 (5)

2.＋ミケツに対する依存が低下 dice1d20=15 (15)

その後………dice1d4=1 (1)

1.何事もなく当日。

2.…そろそろやらないといけないからね？

3.ストーリー全然進んでないからね？このままだとPart4に移っちゃうよ？

4.帰宅後、珍しくミケツがイナリの部屋に来る

[160 ◆rALpl08yA7QB 25/05/19(月) 10:06:35]

〜魑魅一座掃討作戦・当日〜

「さて、当日となったわけだけど…。」

予定通り部室での待機を命じられている。
部室の一角、そこで愛銃の整備をしながらスサノと共に待つ。

「あやつは大丈夫かのぅ…。」
「先生がいるから大丈夫でしょ。」
「…その先生とやらはそんなに凄いのかのぅ？」
「まっ、私から見ても高い指揮能力を兼ね揃えているからね。」
「それに、先生の言葉ならイズモも止まると信じてるから。」
「随分な信頼じゃのぅ…。どれ今度わらわも当番とやらに行ってみようか。」

そんな話をしながら外を見る。天気は快晴。
作戦を行うには絶好の日。スマホを見ながら先生に連絡を入れる。
ミケツのことをお願いするね…っと。さっ、この作戦どうなるか。
これで先生が成功したのなら。信頼出来る大人として全幅の信頼を置こうか。
そう考えながら整備し終えた銃に弾を込める。
……何事もなく終わればいい。そう願うばかりだ。

[161 ◆rALpl08yA7QB 25/05/19(月) 17:19:21]

〜百鬼夜行・外れにて〜

「あっ、先生。お待ちしておりました。」

"まさか、現在位置を暗号化して送ってくるとは思わなかったよ。"

「バレたらまずいので。主にうちの副部長とかに。」

"…謹慎の身だったりする？"

「しばらく自治区外…、しかも中心部以外一週間外出禁止っていわれてますが風邪って嘘ついてこっそり来ました。」

"なにをそこまで君を駆り立てるのかな？"

「一環のストレス発散とお姉ちゃんに迫り来る脅威。百鬼夜行の治安を少しでも良くするため、起こる犯罪を減らすため。ですね。」

「そもそも今回独自に調査したところですし。」

「やったらやったらで匿名の通報でなんとかなるでしょう。」

"スレトス発散が一番に見えるのは気のせいかな？"

「気のせいです。はい。多分。」

"それで、こっちはミケツしか戦えるのいないけどどうするの？"

「ふふん。なにも真正面から戦う必要はないのですよ。」

むしろ外出禁止となったことで作業は色々進んだ。

爆弾矢だけが間に合わないけど、作業はdice1d2=1 (1)

1.ほぼほぼ完成まで漕ぎ着けたから微調整したら試運転できる。

2.諦めかけなんだよね。全然上手くいかない。

んでもって今回仕掛けたのは捕獲トラップと逃げた敵を逃がさないためのワイヤートラップ。

今回、僕が選んだターゲットは百鬼夜行の中でもそこまで有名じゃない組織。

出来たてホヤホヤ？っていう感じの魑魅一座の一派。

ただ既に悪さはしているらしく、お祭りの妨害をしているわけだが。

大量の被害を出してて少し過激なこともあってお灸を据えようというわけ。

それを色々先生に説明する。

[162 ◆rALpl08yA7QB 25/05/19(月) 17:29:20]

「んで、どうやって中から出すかも言うと…。」

先生にとある弾薬を見せる。自分自身が改造施した弾薬のひとつ。
とあるルートから手に入れたドラゴンブレス弾の火力を高めたやつだ。
木造建築の建物だったらこれ一発で確実に燃やせる。
それを先生に説明するとちょっと渋い顔をする。

"…それ中に取り残されたら危ないんじゃ。"
「まっ、そうでしょうね。ただ相手は犯罪者なんだから死ぬ覚悟を持ってやってるでしょうねと言いたいところですけど…。」
「……それはお姉ちゃんは望まないでしょうから二、三回ほど警告を出します。」
「事前に警告あるかないかで反応は変わりますからね。」
「捕獲トラップも燃え移って燃えないような位置にしましたし。」
「建物が燃えても木に移ることはないはずですので。」

そもそも街外れにある廃宿を拠点にしているからね。
周囲に木々はないし出入口も全て把握済み。
着火位置も隅っこからにすれば逃げる時間もあるでしょう。

"うん。それならいっかな。"
「それと、今回は姉の名前と立場を借りて行きたいと思います。」
「その方がやりやすいのと…、注意を引くことができるかなって思って。」
「服装も予備のものを借りてきました。」

双子だからこそできること。服装もピッタリだし。
ただ、丈が長いからちょっと動きにくいのが難点…。
これがアダとならなきゃいいけど…。

[163 ◆rALpl08yA7QB 25/05/19(月) 17:42:32]

「先生はここから無線で指示を出してもらいます。」

「戦闘にならない…ってことはないでしょうから。」

「僕の目論見だと数人と戦うかも、ってところなので。」

組織の人数はdice1d30=25 (25) (最低15人)。

先生の指揮込みなら三人か五人まで相手することは可能か。

これがお姉ちゃんなら十人相手でも戦えそうだけど…。

…お姉ちゃんじゃないから、僕は。

ただ、先生の指揮があると低すぎて問題である運動能力を気にしなくていい。

そう考えたら、まぁ、行けなくはないか。

「じゃ、行ってきますね。」

"気をつけて。やり過ぎないでね。"

ドラゴンブレス弾を装填し、そのまま通常の弾薬を入れる。

自分の仕掛けた罠に引っかからないよう移動し、建物の前に立つ。

「こちら百花繚乱紛争調停委員会。君達を捕まえに来たぞー。」

「大人しく投降しないと、この建物燃やすからねー。」

"なんだなんだ？"

窓から見てくる魑魅一座達。

僕の姿を見るなり、『やべっ』みたいな反応をする。

うん。上手くお姉ちゃんになりきれて騙せているようで。

[164 ◆rALpl08yA7QB 25/05/19(月) 17:55:36]

"あれ、百花繚乱の霊狐イナホじゃ…？"
"どうやってここを…？"
「こっちは調べがついてるからねー。君達が悪さしまくるせいで百花繚乱の我慢の限界なんだよねー。」
「過去に行ってきた悪行、その全てを償ってもらうよ。」
「ただまぁ、大人しく投降するってなら手荒な真似はしない。」
"…どうする？"
"いくら相手がアマツキツネでもこっちは大人数だぞ。"
"でも、この前十人相手にひとりで無傷でぶちのめしたって噂が…。"
"馬鹿言え、アイツらよりも遥かに多い人数だぞ。"
"でも、レンゲってヤツと互角にやり合えるらしいぜ？"
「投降しなさそうだねー？二回目だよー。大人しく投降しなー。」
「これが私に出来る温情なんだからさー。」
"おい、コレどうする？"
"……チッ。立てこもるぞ。建物の仕組みならこっちの方が知っている。"
「……はー、ダメりゃこりゃ。」

あ、窓閉めちゃった。ま、分かりきってたことだけどさ。これだから犯罪者は。三回目の警告を出すまでもないな。
だったらこっちから炙り出すまで。
廃屋になって数十年の建物。
その上木造建築だからボロボロのはず。
つーまーりー、最もボロボロになっている位置が着火しやすい位置。隅っこでどこが一番ボロボロかは分かっている。僕、そーゆーの見つけるの得意だし。

[165 ◆rALpl08yA7QB 25/05/19(月) 18:09:37]

「警告はしたからねー。」

散弾銃を構えて、建物の隅っこを狙って引き金を引く。

すると銃口から弾薬ではなく炎が飛び出し、建物隅っこを燃やしていく。

その分反動もえげつない。肩を少し痛めながらも予想通りに燃え始める。

それを見るなり後退して下がり、建物の行く末を見守る。

"アイツ、火ィ付けやがったぞ！？"

"アレ！？イナホってやつ狙撃銃使ってるはずじゃ！？"

"今そんなところじゃねぇ！！火事になるぞ！！水は！！！"

"ここの水道元から全部止まってるよ！！！"

"ど、どうするんだよこれ！！"

おー。阿鼻叫喚だー。悪いことさえしなけりゃこんなことにならなかったのに。

これを機に反省するといいけどさ。

でも、悪人ってのは一度手を染めてしまうと白には戻れない。

しっかし…、よく燃えているなぁ。

建物が燃えるってのはこんな感じなん…だ…？

……あれ…？これ、どこかで……？dice1d3=1 (1)

1.いや、気のせいかな。…気のせい、だろう。

2.思い出す過去の記憶。

3.＋突如耳打ちされる声

[166 ◆rALpl08yA7QB 25/05/19(月) 18:14:17]

ダイス神が思い出すなと言っている…………。
記憶に関するダイス全部回避してるのもはや運命なのでは……？それとも……。

[167 ◆rALpl08yA7QB 25/05/19(月) 22:51:36]

…気のせいに違いない。分からない…だけど。
頭の中に霧がかかったみたいで気持ち悪い…。
でも、今はそんなことを気にしている時間じゃない。
そろそろだ。そろそろ出てくるはず。

"野郎！！良くも拠点を焼きやがって！！"
"外道が過ぎるだろ！！"
「はぁ、悪さするからそうなるんでしょ？んで、それで全員？」
「攻撃しないから数えなさい。」
「別に私は君達のことを殺したいって訳じゃないから。」

そう言うとリーダー格だと思わしき人物が確認をとる。
その間、本当に特に攻撃することなくただただ見守る。
捕獲が目的だからね。僕は。

"全員いるが。なんだ、真正面からやり合おうってか。"
"25人相手だぞ、流石のアマツキツネも勝てねぇだろ。"
「そうね。さすがにこの人数だと私でも骨が折れる。」
「だーかーらー？」

踵を返して走り出す。戦うことは視野に入れてるけど積極的じゃないからね。
魑魅一座達もそれに一瞬ぽかんとしたけど、すぐさま走ってくる。

"待ちやがれ！！"
"舐めやがってー！！！"

[168 ◆rALpl08yA7QB 25/05/19(月) 22:52:05]

ここまで予想通り。やっぱり単調な頭だとそうなるよね。

さて、次に僕がやることは第一の捕獲ポイントまで走って逃げること。

そこに先生が待ち構えていて、不良達が通った時に仕掛け用の紐を離してもらう。

「ほらほらー。捕まえてみなよー。」

"くっそ…！"

"(アマツキツネにしては遅い…？)"

無線から先生の声が聞こえてくる。もうすぐポイントに到達する。

敵を引き付けて…、足音を聞きながらタイミングを見計らう。

そして、僕がポイントを通過して…、相手も近づいてきた時に。

無線で「今。」っとだけ。途端、シュルシュルと紐が擦れる音が聞こえた。

"うおぉっ！？なんだぁ！？"

"わ、罠！？！？"

「やーい。引っかかってやーんの。」

さてさて、引っかかった人数は何人ほどか……。dice1d25=23 (23) 人ぐらいか。

[169 ◆rALpl08yA7QB 25/05/19(月) 23:06:12]

「……わぁお。」

一回でほとんど捕まえることができるなんて。マヌケさんが過ぎる。

一応、第二ポイント、第三ポイントまで捕獲トラップ仕掛けたのに。

無駄に終わっちゃったじゃん。それにワイヤートラップの出番もなさそうだし。

でもまぁ、二人だけは残ったみたいで…。

"っぶねぇ！？"

"くっそ、このための誘導が！狡いぞ！！！"

「引っかかる方が悪いじゃん。」

残ってるのはリーダー格と…、子分ひとりか。

このぐらいなら僕でもなんとかやれそう。

先生の指揮を貰いながら戦うとしましょうか。

「先生。指揮を。この二人は倒して縛り上げる。」

"わかった。できる限りサポートするよ。"

「さっ、やり合おっか？」

散弾銃を持ち、臨戦体勢に入る。先に動いたのは…、僕の方。

少しでも強く、少しでもお姉ちゃんみたいに。

今は僕が、『アマツキツネ』だ。

戦闘

ミケツ：dice1d100=43 (43) (+30(戦闘49を半減した後、先生の指揮で1.25倍した数値ボーナス)

魑魅モブ：dice1d100=77 (77)

魑魅モブ2：dice1d100=23 (23)

(ミケツの合計の数値がモブよりも高ければ勝利。)

[170 ◆rALpl08yA7QB 25/05/19(月) 23:25:33]

「チッ……！！！」

想像以上に手強い！調子は悪くないはずなのに…！
ひとりは呆気なく倒れたからいいものの、もうひとりの方…。
伊達にリーダー格じゃない！！ちゃんと強いリーダーだ！

"アマツキツネって言われていらしいが口程にもないな！！"
「はぁ？私の事、舐めないことね！！」

先生の指揮でどうにか拮抗はしているものの。
こちらが押されている状態…。集中が切れたら一気に押し負ける。
相手がリロードをするタイミングで畳み掛けたいところだが…。
遮蔽物と投擲物を上手く利用してくるせいでなかなかタイミングが掴めない。
…強引に突撃するのが勝ち筋か。
相手の投擲物が無くなったのか物陰に入ってリロードを行おうとしている。
ならタイミングは今ッ！

「はぁああああっ！！！」
"ッ…！？ミケツ、それはダメだ！！！"

無線から聞こえてくる先生の焦り声。
その時に僕は決定的な間違いをしてしまった事に気づいていなかった。

"かかったな！！"
「っ…！？」

[171 ◆rALpl08yA7QB 25/05/19(月) 23:35:30]

それは戦闘の最中、最初に倒した悪党がヤツの近くにいたことからだった。
ヤツはあろう事か倒れている仲間を盾に使って、銃弾を防いできた。
その非人道的な作戦に思わず驚いたのが、僕の隙の原因だった。
射撃をする手を止めてしまった。刹那、相手は仲間を投げてきては僕にぶつけて来る。

「きゃああっ！！！」

敵の仲間の下敷きになってしまう。
そして、身動きが取りにくくなってしまっていた。
気絶している人間の身体の体重は約二倍になると聞く。
そのせいでどかすまでに少しだけ時間を要したのが欠点だった。

"気絶しちまいなぁ！！！"
「がっ……！？」

どかし終わる頃に奴は大量の銃弾を至近距離で浴びせてくる。
お姉ちゃんみたいに頑丈じゃない僕は耐えられるわけもなく。
膝をついてしまう。

"決着がついたな？アマツキツネさんよぉ。"
「…うっ、ぐっ……。」

膝をついてもなお、ヤツは銃弾を叩き込む。
痛い。沢山の痛みが僕に襲いかかってくる。
蹴ってくる。蹴ってきては胸を踏みつけてくる。
苦しい。息ができない。痛い…。

[172 ◆rALpl08yA7QB 25/05/19(月) 23:37:48]

"拠点を燃やして、仲間捕まえて、ただで済むと思ってないだろうなぁ？"

銃弾が飛んでくる。痛い。凄く痛い。

苦しい。呼吸が、呼吸ができない。

抵抗しても振り解けない。

"どうしてくれようかなぁ？"

「あぐっ…！やめっ……！！」

いやだ、いやだ……痛い…。痛い…。

こうなるはずじゃ、こうなるはずじゃなかったのに。

このままじゃなにされるかわからない。

挑むだなんてことをしなきゃよかった。大人しく、もうひとつの罠に頼れば…。

後悔が渦巻く。ダメ、意識が遠のいてきた。このままじゃ…。dice1d3=3 (3)

1.……ダメ、僕が、僕がやらなきゃいけないっ…！迷惑はかけられない！！！

2.やだ…。これ以上痛いのはやだ…。やだ、やだやだやだやだやだやだやだ！！！！(ヘイローへのダメージが侵食する代わりに……)

3.遠くから飛んでくるひとつの弾丸。

[173 二次元好きの匿名さん 25/05/19(月) 23:44:37]

援軍か？誰だ？？？

[174 ◆rALpl08yA7QB 25/05/19(月) 23:48:05]

－－－ﾊﾟｧｧｧｧﾝ

「っ……？え……？」

それは一発の射撃音だった。遠くから聞こえてくる確かな銃声。

瞑っていた目を開けば奴が怯んでいた。

頭に命中したのか、目に命中したのかは分からない。

でも確かに頭を抑えている。今だ。今しかない。

「うわぁああああああっ！！！！！」

再び散弾銃を手に取り、ひたすら射撃を繰り返す。

腹に、足に、頭に、腕に。

方向はバラバラでも撃ちまくる。射撃が終わったのは弾切れを示す音からだった。

息を切らして、気がついた時には相手は気絶していた。

それを見るやいなや、銃を落として膝をつく。

「はぁ…。はぁ…。はぁ……。」

勝った。何がともあれ勝った。今あるのは確かな勝ち。

でも、どこから？一体誰が……？dice1d3=1 (1)

1.「…ったく、手のかかる妹だこと。」

2.「あわわ…！あまりにも酷い状況だったので思わず撃っちゃいました…！退散します！シュババッ！」

3.『…………あんまり手を貸したくはなかったんだけどね。』(闇に消える)

[175 二次元好きの匿名さん 25/05/19(月) 23:52:38]

やっぱり妹が心配で見てたか。流石お姉ちゃん

[176 ◆rALpl08yA7QB 25/05/19(月) 23:58:30]

「……っ、お姉ちゃん！？」

「はぁ……、先生の連絡がなかったらどうなってたことやら。」

「わらわもおるのじゃ〜。」

"間に合って良かった……。"

狙撃銃を抱えたお姉ちゃんと医療箱を持ったスサノが確かにそこにいる。

スサノは医療箱を開けては早速僕の治療を開始し、お姉ちゃんは周囲を確認していた。先生は安心したのか胸を撫で下ろしている。

でも、あの狙撃はお姉ちゃんのだったのか…。

うぅ…、結局僕は無力ってことの証明になっちゃった…。

「ギリギリだったみたいだね。」

「ふーむ、随分怪我もあるようじゃが…。問題なく治療できる…のじゃっ。」

「あ、ありがとう…。でも、お姉ちゃん…、掃討作戦は…？」

「あー、アレ？あれはねぇ。」dice1d3=2 (2)

1.成功したっていうべきかな。結構な数捕まえれたらしいよ。

2.まっ、私抜きにしては上々ってところ。そこそこな数逃げられたらしいけど。

まだ居座るべき…ってところかな。

3.失敗に終わった。ここまで百花繚乱が落ちぶれてるだなんて思わなかった。

[177 ◆rALpl08yA7QB 25/05/20(火) 00:10:10]

「まだ当面は居座ることになりそうね。」
「そうだったんだ…。」
「…にしても、結構な数だね。何人ぐらい？」
「数えて25人だったかな…。」
「25人？？？はぁ…、多勢に無勢だよ。無茶しすぎ。」
「…わかってるよ。でも…。」
「でもじゃないの。もしそれで相手が殺してくる勢いだったらどうするつもり？」
「…………ごめん。」
「…匿名の通報ってことにしてあげる。」
「治療が終わったのじゃ〜。」
「わかった。スサノは倒れているふたりを連れて本部へ。レンゲ先輩がキキョウ先輩に報告してあそこで引っかかってる奴らも連れてくように言って。」
「イズモは……、百花繚乱のみんなが来る前に寮に戻ってるように。今はバレたらまずいでしょ？気づかれる前に早く。」
「私はここに残る。先生は……。ちょっと話あるから残って。」
"わかった。"
「あの…、お姉ちゃん……。」
「どうしたの？」
「……………やっぱなんでもない…。帰るね……。」

悔しさを噛み締めながら僕は静かに歩き出す。
僕は…、どうしてこんなに無力なんだろうか…。
僕がもっと強ければ、お姉ちゃんに頼る必要なんて…ないはずなのに。
泣きそうになる気持ちを抑えながら僕はひとり、歩き続けていった。

[178 ◆rALpl08yA7QB 25/05/20(火) 00:20:49]

「行ったね。」
「それで先生？」
"は、はい……。"
「……すぐに頼ってくれてありがと。」
「それと、ミケツに暴走は見られなかった？」
"う、うん。なんなら自制できてた。"
「よっぽど説教が効いたのかもね。」
「暴走せずに済んだのならそれが一番だよ…。けど、負けちゃったら意味は無いけどね。」
「…でも、先生がいてくれてよかった。」
「もし、ミケツだけだったら…。もしかしたら酷い目にあってたかもしれないから。」
"ううん。私がもっと的確な指示を出してならこうはならなかった。…私も悪いよ。"
「いいんだよ。それに私をすぐに頼ってくれたでしょ？」
「だからこうやって、もっと酷い目にあう前になんとかなった。」
"'私はイナリのことを信じているから。すぐ来てくれるって。"
「…そっか。ありがと。」
「さて、先生も百花繚乱が来る前に帰った方がいいよ。」
「めんどくさいこと、あんましたくないんだ。」
「ここら辺に不良がいないのは確認済みだから、安心して帰って。」
"わかったよ。イナリも気をつけて。"
「言われなくても。」
「……それと先生。」
「先生が私のことを信じてるように、私も先生のことをもっと信じる。」
「何かあった時は遠慮なく連絡を頂戴。」
"うん。じゃ、またね。"
「また。」

先生の後ろ姿を見送った後、私は背伸びする。
さて、今日の最後のやること。ちゃちゃっと済ませよ。
…ミケツが頑張ったんだ。私も応えないと。

[179 二次元好きの匿名さん 25/05/20(火) 09:41:46]

保守

[180 ◆rALpl08yA7QB 25/05/20(火) 14:30:28]

〜百鬼夜行・ミケツの部屋〜

〜掃討作戦から数時間後……〜

「…………はぁ………。」

寮の中でベッドの中に蹲る。

食欲は湧かない、何もやる気が起きない。

それでもお風呂とか歯磨きとかだけは済ませた。

…結局、自分の力ではなにも成し遂げられない。

先生の協力があっても限界があることを知った。

「……お姉ちゃんみたいな強さが欲しい。」

お姉ちゃんに助けられなくても、自分ひとりの力だけで成し遂げられる。

そんな力が欲しい。…お姉ちゃんとは違う強さだけじゃない。

お姉ちゃんみたいに前で戦える力も欲しい。でも、僕は陰陽部だから。

百花繚乱じゃない。別に強さは手に入れなくてもいい。

でも…、強さを手に入れないとキヴォトスじゃ生きていけない。

それに、遥かに強いお姉ちゃんに置いてかれる。

「いくら指揮能力が高くても、いくら物が作れども…。」

結局は力がある者が勝つ。僕はどうするべきだろうか。dice1d2=1 (1)

1.……時間の合間を縫って、鍛錬できないか聞いてみるのも…。

2.僕は、僕なりの長所を使うべきなのだろうか。

それを極めればお姉ちゃんに追いつくことができるのだろうか？

[181 ◆rALpl08yA7QB 25/05/20(火) 23:30:34]

「……一番合理的で現実的。」

とは言えど、僕ひとりじゃ到底無理。
強いて言うなら基礎体力あげて、運動能力の向上を図らうぐらい。
戦闘に関してはその道筋の人を頼った方が良さそう。

「誰に頼むか。」

頼むなら百花繚乱の人達が一番。
だけど、お姉ちゃんやレンゲ先輩は差がありすぎてキツイ。
そもそもこの前のアレで地獄を見たからもう勘弁。
キキョウ先輩も戦えるけど作戦参謀だから…。教えを乞うならそっち。
スサノは医療を任されてるから論外。
……知ってる人で極端すぎる。誰かにいい相手がいないか聞いてみよう。

「っていっても知り合いがなぁ。」

いないんだよなぁ……。部活柄での関係値しかほぼほぼ作ってこなかったから。
…後なんというか、僕を見る目がちょっと怖い人ばっかり。だからあまり頼りたくないというかなんというか…。

「はぁ…、ちゃんとしたお友達、欲しいな…。」

……考えるのもめんどくさくなってきた。
今日はもう寝よう。そろそろ、あのお祭りが始まることだし…。あ、そうだ、寝る前に先生に連絡をいれなきゃ。

「今日はありがとうございました。お礼を言うのを遅れてしまってすみません。っと。」

よし、送信。…そういえば、ちょっと前に寮の家出をした時に、荷物持って帰ってくるの忘れたけど、なぜか部屋の中に置いてあったんだよね。
誰が持ってきたんだろ…？それも考えても無駄か。
はぁ、このまま眠ろ…。お腹すいてるけど明日の朝ごはん多めに食べればいい…。おやすみ…。

[182 ◆rALpl08yA7QB 25/05/20(火) 23:38:59]

『なんだか、次のスレ立てるにもちょっと中途半端なところになっちゃったね。』

『せっかくだし、ダイスでも振って双子以外の記録も取ってこよっか。』

『残りのスレを埋めるにはちょうどいいかもしれないし…。もしかしたら何かしらプロフィールが作られるキャラもできるかもよ？』

『まぁ、当たればの話だけど。』

『当たんなかったらそれまでだね。』

dice1d4=2 (2)

1.現実は無慈悲。桜花祭のお時間です。

2.小話：とある陰陽部モブのお話。(ミケツ寄りのファン)

3.小話：シャーレの当番にやってきたスサノ。

4.小話：とある百花繚乱のモブのお話。(イナリ寄りのファン)

[183 ◆rALpl08yA7QB 25/05/21(水) 00:27:37]

『…はい、記録持ってきたよ。』
『なんだか物凄くちょうどいい子がいてね…。』
『なんというかその、癖が強いというか。一途だなって思うよ。』
『せっかくだからこの記録を公開した後にプロフィールを調べてくるとしようか。』
『じゃ、ゆっくりみてね。』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どうも。こんにちは。しかない陰陽部のモブのひとりです。突然ですが、私にはひとつ誇りにしていることがあります。

「イズモさん！頼まれたもの持ってきました！」
「ありがとう、そこに置いておいて。」
「はい！」

何を隠そう、可愛くてちっちゃくて、愛玩動物のように愛おしいイズモさんと同じ部活であること。
同じ一年生なのに自分より遥かに仕事ができて、皆をまとめることができて…。
双子のお姉さんとはまた違った素晴らしさというかカリスマを持っていて。
可愛いのにカッコイイを両立しているの、凄いと思いません？
それに噂によるとカホ副部長とニヤ部長のお気に入りとか。
彼女が三年生になったら間違いなく部長になるだろうとか言われているみたいで。
私はそんな人と同じ学年で、ましては同じクラスで一緒にいることがすっごく誇りなんです。

「イズモさーん。これどうすればいいのー？」
「ねぇねぇ、ちょっとトラブル発生しちゃったんだけど…。」
「はいはい。やるから待ってて。」

[184 ◆rALpl08yA7QB 25/05/21(水) 00:29:46]

ですが、イズモさんのファンであるのは何も私だけではなく…。
結構な人数がいるらしくてファンクラブもできているとか？
実際それを見た事がないからなんとも言えないけど…。
でも…、でも…！！皆さんちょっとイズモさんとの距離が近いように思います！
距離が近すぎて時折困った表情を見せる時があるんです。
ファンならばもっと距離を考えて接するべきじゃないかと思ってるんです！！
ほら！今だって後ろからぎゅってして頭なでなでしてる先輩もいます！

「ちょ、○○先輩、今お仕事中ですよ。」
「いーじゃーん。今日はそこまで多くないんだし。イズモの頭撫でるぐらい。」
「撫でるだけならともかく抱きついてるじゃないですか。僕はなんなんです？」

羨ましすぎて本当なら一言いいたいのですがっ！
後輩である以上何も言うことが出来ず！
ちょっともどかしさを感じています！！

「ちょっと○○ー？イズモ困ってんじゃーん。」
「またカホ副部長に怒られるよー？」
「げぇ、あの人の説教長いからそれは嫌だなぁ…。じゃあ私もお仕事に戻ろっと…。」
「っと、解放された…。」

[185 ◆rALpl08yA7QB 25/05/21(水) 00:33:41]

あ、先輩が注意してくださいました。…ぐっじょぶ！です！
しかし、私もお話をしてみたいのですがなかなか勇気が出ず…。
むむむ、でも、仲良くなりたいのは確かですからここは勇気を持った方がいいのでしょうか？でもどうやって話題を振ればわかりません…。
同じクラスとはいえど話すことは滅多になく、っと言うよりも常に周りに囲まれているとも言えるので…。

「あ…。コレ……。○○さんちょっといい？」
「え？あっ、はいっ！！」

っと思ってたら突然のお話チャンスがやってきました！？
あわわわ…どうしましょうどうしましょう！
なんの用事で呼ばれたのかわからないのもあってどうしましょう！

「これ、ちょっと間違ってて。」
「ふぇ？…あっ、本当ですね…。」

自分がやってたところのミスの指摘でした…。
うう、しかもすぐ気づくようなミス…。
なんとも恥ずかしい限りで……。

[186 ◆rALpl08yA7QB 25/05/21(水) 00:40:13]

「これだとカホ部長の認可降りないから…。」
「うー、すみません…。」
「ううん。些細な問題だから。○○さんは皆の中でもよくできてる方だし。」
「そ、そんな！イズモさんと比べたら！」
「そんな謙遜しなくていいよ。僕だってやれること自体は少ないし。」
「それに同じクラスだし、さんなんて堅苦しいものじゃなくてちゃん付けでいいよ。それと敬語もいらないよ。」
「ふぇええっ！？」

ととととと、とんでもないご褒美ですわー！？
はっ……！ビックリしすぎてお嬢様言葉になってしまうほどに！
それにちゃんと私の事同じクラスの人って知ってくださってる！！あぁ、それだけでも私、幸せです……。

「で、でしたら私のこともちゃん呼びで、いいですよ…？」
「じゃあ、そうさせてもらおうかな？」
「ちゃん呼びしてくれる…。えへ、えへへへ……。」

あぁ…、一生分の運を使い果たした気分です…。
も、もしかしたらここから同じ部活の仲間ではなく、お友達の関係になれたりできるのでは…！？

「あ、あのっ！「おーいイズモちゃーん。」」
「はーい。ごめんね。ちょっと行ってくる。」

………うぅ…。そう簡単にはなれませんか…。
でもひとつ進歩があっただけでもすっごく嬉しいです！
…決めました！私、三年生になったらイズモちゃんの右腕になれるよう…、正確にはイズモちゃんを部長にして、私が副部長になれるように努力します！
あれです！カホ副部長とニヤ部長みたいな感じの！！！
あんな感じになれたらもう死んでも構わないぐらいの幸せだと思うんです！
そうと決まれば、イズモさんの隣に立てるように色々覚えなければなりません！
幸いにも私は一年生。先輩方から色々聞くことはできます！！
自分に向けてふぁいといっぱつってやつです！！

[187 ◆rALpl08yA7QB 25/05/21(水) 00:49:56]

『………ね？癖強いでしょ？』

『なんというか、この世界の狐塚姉妹は人気だけど…。』

『こう、ね？すごいね？言葉がでないよ。』

『せっかくだから、プロフィールを調べてくるとするよ。』

『まずは容姿、だね？』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

顔立ち：dice1d100=84 (84)

(1に近ければ近いほど超絶可愛い

50付近になると美少女

100付近だと王子様タイプ)

髪の色：dice1d6=5 (5)

1.黒 2.白 3.赤 4.ピンク 5.金 6.茶色

瞳の色：dice1d6=2 (2)

1.黒 2.赤 3.青 4.金 5.茶色 6.緑

ケモ耳の有無：dice1d2=1 (1)

1.無し 2.生えてる(その場合：dice1d5=1 (1) )

1.犬耳 2.猫耳 3.狐耳 4.狸耳 5.兎耳

身長：dice1d30=17 (17) (+135cm)

髪の長さ：dice1d100=100 (100)

胸の大きさ：dice1d5=3 (3)

1.永遠のゼロ 2.僅かな膨らみ 3.極めて普通

4.ちょっとだけ大きい

お腹：dice1d3=1 (1)

1.細身 2.平均的 3.ちょっとだけもっちり

腰(お尻)：dice1d3=1 (1)

1.キュッとしてる 2.平均的 3.もちもちしてそうなお尻

[188 ◆rALpl08yA7QB 25/05/21(水) 00:55:02]

『…………髪の長さがアリスと同じ…だと？』

『金髪の赤目は結構レアだね。なかなかいないんじゃない？』

『それで顔立ちは結構王子様タイプに近いと…。』

『まさにギャップ萌えって感じだね？別ベクトルで人気ありそうこの子。』

『ここまで髪長いとむしろケモ耳が生えてなくて良かったかもね。』

『身長は152cm。女の子の平均ぐらいかも？』

『それで君ィ…、結構細いね？女の子が羨ましそうな体型だ。モデル体型ともいうね。凄いね。』

『まぁそれは置いておいて。』

『学年はもちろん一年生。所属は陰陽部。』

『名前は…、全てがわかった後に判明するね。』

『じゃ、次は武器を調べようか。』

使用武器：dice1d9=2 (2)

1.HG 2.SG 3.AR 4.SR 5.SMG 6.MG 7.RL 8.GL 9.MT

[189 ◆rALpl08yA7QB 25/05/21(水) 01:00:30]

『…………絶対ミケツに憧れて散弾銃にしてるでしょ？』

『そうだよね？そうだと言ってくれるよね？』dice1d2=1 (1)

1.もちろん持ってる武器もレミントンM870に寄せてます！

2.えーっと、武器種に関しては流石にたまたまといいますか…えへへ。

『まぁ、その前にスペックだね…。気になる。』

戦闘：dice1d100=57 (57)

指揮：dice1d100=12 (12)

事務：dice1d100=75 (75) (陰陽部ボーナスで最低60)

医療：dice1d100=27 (27)

工作：dice1d100=13 (13)

隠密：dice1d100=87 (87)

知性：dice1d100=39 (39)

運動：dice1d100=23 (23)

倫理：dice1d100=19 (19)

慈悲：dice1d100=54 (54)

神秘：dice1d100=4 (4)

ミケツ愛：「ダイスを振る間もなく100ですけどなにか？」

[190 ◆rALpl08yA7QB 25/05/21(水) 01:46:18]

『倫理感ないね君！？さっきの言動はどこいった！？』

『ただ戦闘はそこそこできて、隠密もできる…。なんなら事務もちゃんと高い。』

『ミケツの相性いいのは確かだね。』

『っというか神秘が4しかないね…？』

『神秘が4しかないというと…。破損してるか…別の要因があるかだけど。』dice1d2=2 (2)

1.分からないけど、イズモさんが来た時から力が出ない感じですよー？

2.外部的要因で彼女の神秘が破損している。

『後、この子の名前は…豊姫イセって名前だね。』

『後は君達の好感度についても調べようか。』

イセからミケツへの好感度：100に決まってるじゃないですか。なにいってるんです？？

ミケツからイセへの好感度：dice1d100=43 (43) (最低40の保証付き)

[191 二次元好きの匿名さん 25/05/21(水) 20:37:57]

これがロールバック…

[192 ◆rALpl08yA7QB 25/05/21(水) 23:24:21]

『うへぇ…。ロールバックだなんて聞いてないよー。』
『せっかく僕の秘密明かしたのにー。』
『まぁ、明かした秘密がまだ喋ってない秘密に戻っただけなんだけどさ。』
『まっ、また今度っていうことで。僕の秘密は。』
『さてさて、セルフ保守目的というか…。桜花祭のプロローグをやってから次のスレにいこっか。』
『ミケツ達にとっては初めてのお祭り。どんなことが起こるんだろうね。』
『双子揃ってのイベント観測は初めてだからわくわくするよ。』

[193 ◆rALpl08yA7QB 25/05/21(水) 23:25:39]

「ついにやって来ましたねぇ。」
「えぇ、そうみたいですね。」

今日は待ちに待った百夜ノ春ノ桜花祭。
街の中の人達も活気で溢れていて、大変騒がしい。

「ところでカホ副部長。ニヤ部長は？」
「もう帰りましたよ。」
「………まだ片付けるべきものが残ってるのに？」
「ニヤ様曰く。『今日は少ないし大丈夫でしょ。にゃはは〜。』だそう。」
「ふぅ…。そろそろ一発ぶち込んでも文句言われませんよね？」
「私は言いませんがそこはどうか落ち着いて。」
「ただ、帰る時にこんなことを言ってましたね。」
「どんなことです？」
「『可愛い大人とタヌキさんが来るかもねぇ』って。」
「………もしかして、今自治区内で起きてるのと関係してますかね？」
「恐らくは。」

本部から見える景色。そこから自治区の方を見れば小規模な爆発が見える。
どうやら魑魅一座・路上流が暴れているとの報告が入っているらしく。
百花繚乱も出向いているそうだけど、お祭りに行きたい人達が多く不在が多いと聞く。
一応、陰陽部からも少ない人数だけど腕に自信のある子を出してあげてる。
でも、お姉ちゃんが泣きながら「お祭り楽しみたいのに…」って言ってたのを覚えている。キキョウ先輩とレンゲ先輩にも聞いてみたけど、キキョウ先輩は完全にオフらしく、レンゲ先輩もキキョウ先輩と一緒にいるんだとか。
それでも街で見かけた不良は成敗しているとの事。
つまり、完全に百花繚乱として動いているのはお姉ちゃんと強いて言うならスサノ、ほんの一部の部員たちだけらしい。

[194 ◆rALpl08yA7QB 25/05/21(水) 23:27:24]

「……治安、よくなってるはずなんですけどねぇ。」
「報告によると犯罪率は35%程低下しているそうですよ。」
「まぁこれもあの作戦のおかげって思いたいですけどね。」
「魑魅一座掃討作戦…でしたっけ？」
「えぇ。報告書によればそれなりの成果はあるものの、逃げられた者も多く。結果的に言えば霊狐イナホの派遣を継続したいとのこと。」
「なんというか、イナさんもお気の毒ですね。」
「仕方ないですよ。とはいえ、お姉ちゃんなしでもそこそこ成果はあげたんですから誇っていいと思いますけどね。」

…ま、士気の低下もありそうだけど。
それは後々改善したらいい。今はお祭りだ。
そういえば…、先生を誘うのを忘れてしまった。今からでも遅くは無いけど…。
ううん、先生もきっとなにかしらあるだろうし、いっか。
せっかくのお祭りだし、先生と一緒に過ごしたかったんだけど…。

[195 ◆rALpl08yA7QB 25/05/21(水) 23:30:02]

「イズモさんは確かこの後、交代で警備の指示に回るんでしたよね。」

「えぇ。そうでもしないともっと被害すごそうですし。」

「正直回る時間あるかなーってとこです。」

「こちらからも百花繚乱に話は通しておきましたが…。」

「『こっちもしんどすぎて時間を作ってあげられるかどうか…』ってすごい疲れている様子でしたね。」

「これもそれも魑魅一座のせいってとこです。」

…お姉ちゃん、大丈夫だといいんだけど。

疲れすぎるとノンブレスで喋り続けるってスサノ言ってたし。dice1d4=4 (4)

1.百鬼夜行の入口でまさかまさかの先生と遭遇してるらしく。

2.＋……ん、お姉ちゃんから連絡？どれどれ………。

3.百夜堂付近にいる魑魅一座の暴動を止めているところ。

4.＋「君達のせいでせっかくのお祭りなのに私の大事な大事な妹と一緒に過ごせないんだよね本当にやめてくれないかなこういう時ぐらい大人しくするってのが筋でしょうよその脳天に銃弾ぶち込まれたいのなら遠慮なくぶち込んでやるからささっさと頭出せよあゴラ逃げんなこのアマツキツネから逃げれると思うなよ下衆が」

「まーた始まったのじゃ。」

[197 二次元好きの匿名さん 25/05/22(木) 08:00:27]

うめ

[198 ◆rALpl08yA7QB 25/05/22(木) 08:33:57]

『えーと、ごめん。スレ数足りなくて過去ログ入っちゃったっぽいから後で立て直すよ……。』
『そういえば10必要だっていうことド忘れしてた…。』
『立て直しに伴って上のリンクの部分は消去させてもらった。』
『じゃあ、また後で。』

[199 ◆rALpl08yA7QB 25/05/22(木) 14:05:18]

スレ主です。建て直してとりあえず10まで進めておきました…。

リンク先置いておきます。

(🎲・オリ注)僕は記憶喪失の陰陽部所属の一年生(2周目)Part.4(再)｜あにまん掲示板