【R-18】ここだけ3勢力入り乱れ惑星外性生物と戦うリアルロボットSFな世界part15【のんびり進行】

  • 1シャロン◆8meUu6AaJY25/05/02(金) 21:27:31

    襲来した異星人!

    侵略されるエネルギー資源!

    存亡の危機に晒されてなお人類は……

    未だ一つになり切れず、

    壮大な内ゲバを繰り広げ続けていた!!


    【出来れば読んでいただきたい

    世界観および初期設定集(テレグラフ)

    (各種ページへのリンクあり)】

    x.gd

    次スレは>>190

  • 2シャロン◆8meUu6AaJY25/05/02(金) 21:30:20

    前スレはこちら

    【R-18】ここだけ3勢力入り乱れ惑星外性生物と戦うリアルロボットSFな世界part14【のんびり進行】|あにまん掲示板襲来した異星人!侵略されるエネルギー資源!存亡の危機に晒されてなお人類は……未だ一つになり切れず、壮大な内ゲバを繰り広げ続けていた!!【出来れば読んでいただきたい世界観および初期設定集(テレグラフ)(…bbs.animanch.com

    【禁止事項】

    ・無敵ムーブ(戦闘でダメージを受けない、回避し続ける、など)

    ・必要性の認められない確定ロール

    ・相手PLが嫌がっていることを強要する行為(特にR-18関連はデリケートなところなので扱いには気を付けて、事前相談忘れずに)


    【世界観やパワーバランスを保つ上での禁止事項】

    ・版権設定の利用

    ・「地形を変えられる火力」を個人で設定し所有すること

    ・3勢力(K.I社、人自連、デスペラード)+インベイドよりも立場や規模が大きい勢力を設定すること

    ・なんでも高い水準で出来るキャラ、なんでも高い水準で出来る機体禁止(他の人の活躍機会を奪いかねないため)

    ・メタネタ禁止(「この世界は作り物だ~」や背後さんへの言及をキャラの目線で発言させるなど)

  • 3シャロン◆8meUu6AaJY25/05/02(金) 21:30:45

    Q1:参加してぇ!けど事前のキャラ登録って必須なの?テンプレはある?
    A1:キャラシはあった方が色々スムーズだとは思うけど、無くても規約的なNGムーブさえしなけりゃ参加はOKだぜ!
    テンプレらしいテンプレは特に無い(めんどうくさかった)からテレグラフなりで各自好きな様に書きたいこと書いてくれ!
    ↑の初期設定集から飛んだ先にあるスレ主のキャラシからテンプレとして項目を引用しても大丈夫だぜ!

    Q2:キャラは1参加者につき何人まで?
    A2:何人でもOKだぜ!複数陣営あるし下手に制限設けたらスカスカになるのが目に見えてるから……好きな様に作ってくれ!

    Q3:コテハン(トリップ)は必須なの?
    A3:必須じゃないぜ!でもトリップが無いってことはなりすましや乗っ取りが出ても判別方法が無いってことでもあるから、自衛手段としてコテハンを持っておくのは無難だぜ!

    Q4:スレタイにR-18表記があるけどエロスレなの?
    A4:一般誌のエロ描写とか元ネタ一般作品のエロ同人好き? 俺は好きなの……
    エロメインじゃないけど「エロいことも割と自由に描写して良い」スレだから苦手な人がミスッて踏まない様に一応表記しているぜ!
    「猥談耐性はあるけど自キャラにエロルさすのはなぁ……」って人でもOK、「自分は露骨なエロやりたくないです」って言っておけば良いぜ!

    Q5:設定集に目通したけどなんか既視感ある設定ばっかりだな?
    A5:へへっ

  • 4シャロン◆8meUu6AaJY25/05/02(金) 21:31:26

    テレグラフ(設定やキャラシート、R-18な文章を書いたりにどうぞ)(※URLのhとttpsの間のスペースを消して検索してください)】

    h ttps://x.gd/Z5SAZ


    【URL短縮用サイト(テレグラフのデフォルトURLだとあにまんのNGワードに引っ掛かってしまうのでこちらでURL短縮してから投稿してください)】

    https://00m.in/

  • 5東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/02(金) 21:48:04

    たておつ!

  • 6旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/02(金) 21:54:21

    スレ立てお疲れ様ですー!

  • 7ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/05/02(金) 21:55:15

    立て乙ですー

  • 8マルタ◆KPwoT407kA25/05/02(金) 21:55:40

    前スレ200
    …………ん?
    【あっさりとトランシーバーをこちらに渡したのを見て、】
    (オークーって、もしかしてけっこうヤバい所でこの人は善意で隠蔽してくれてた、ってこと?)
    【ぶっちゃけてしまえば、マルタには桜空もグランセンも一体何がなんなのか分からぬ正体不明の存在であり、それらの話が始まってしまえば疑問符を浮かべるに終始するしかないのだ】
    てか早速使ってらっしゃるし…えーとー……あたしの本名はマーマレード・アーモンドでーす。世界中のアーモンド畑をアーモンド型インベイドから解放する仕事やってまーす
    【マルタは開き直ることにした】

  • 9東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/02(金) 22:07:38

    あげ

  • 10ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/02(金) 22:10:16

    前スレ200 >>8

    「…………貴方は」

     なんなんだこの人、という気持ちで。わずかに警戒心が崩れた挙げ句、トランシーバーまで渡された。

     つまり使えば余計な盗み聞きを防げる、ということなのだろう。


    「スイ、大丈夫か?」

    《はい。ですがあの女性は……私の通信も妨害しました。非常に強力なものです》

     光が戻った端末に声をかけつつ、縮まった距離を少し離して……


    「俺は……あ~~~~」

    (もしかして俺、こんな偽名にすらならない偽名空間で本名言わないといけないの……??)

     ケイは気が抜けた空間で脱力しかけていた。

     もう自分も空気に飲まれて、速水長手だとか、谷風武とか適当な偽名を言ってしまおうかと悩み。


    (龍影、タスケテ……!!)

     感動の再開で二人だけの空気になっている恋人に、助けを求めていた。

  • 11ランセル◆hFOUpFQqt.25/05/02(金) 22:22:54

    前198
    【キッチンに立ち、まな板を置いて考える。「何にしようか」。彼女の好みはわからない。故に変わった物は出せないし、第一作れる気はしない】

    「油あったっけ…」
    【とりあえず、揚げ物にしよう。アレルギーなどが無ければおそらく間違いはない筈】
    【下の棚からサラダ油を取り出す。前に自分が買い替えていたらしい。量もあるし期限もある】

    「なら、アレ作るか」
    【今朝買ってきたジャガイモを幾つか土を落とし、芽を包丁の刃先で浅くえぐると、白い肌が覗いた。皮を剥き鍋に敷き詰め、ひたひたの水と塩ひとつまみ。火を入れると、水面が小さく震えだす】
    【その横で、玉ねぎを刻む。球体の中心を切り開くと、薄皮の下にみっちり詰まった白い層。包丁を動かし、目を細めながらも刻み終えたら、フライパンを熱し、油を少し玉ねぎが泳ぐ程度に敷く。ジュッと音を立てて、狐色に炒めていく】
    【ここで一度、湯気の立つ鍋を見張る。ジャガイモに箸を刺すと、すっと入る柔らかさ。火を止めて、湯を捨て、ボウルに。すぐさま熱いうちに潰していく】
    【次に合い挽き肉。培養ではないNA産の養豚肉。先の玉ねぎに加えると肉の繊維が白くほぐれ、脂がじわじわと染み出していく。ほぐしつつ焦げつかせないよう火を調整。塩胡椒、少し濃いめに。ナツメグはごくごく微量。熱い匂いがフライパンの中で複雑に変化していく】
    【肉に火の通ったところで。一旦キャベツを刻む。極細に刃を滑らせ、ボウルに水を張ってさらすと、白緑の繊維がピンと立つ。ついでに卵も茹でよう。衣と少しを多く取り出し、7分程度で半熟より少し固め】

    【ここまで来れば揚げるだけ。冷めた種を楕円に丸め、指で軽く形を整える。小麦粉、溶き卵、荒いパン粉の順にくぐらせる。揚げたときのガリッとした音が欲しい。油は170度。菜箸を入れて泡が立つ、その一瞬のタイミングで、コロッケをそっと沈める】
    【きつね色。表面が乾けば音も軽く変わる。菜箸で持ち上げると、重量感とともにザクザクの衣が浮かび上がる。キッチンペーパーで余分な油を切って、皿へ】
    【キャベツを敷き、揚げたてのコロッケを2つ。半分に切ったゆで卵、タルタルソースを添える。味噌汁は朝と同じ乾燥。具は豆腐とネギ。白米を飯茶碗によそい、全てをテーブルへ】

    「できましたよー!」
    【そこそこ時間はくったが、自信はままある。内心お祈りしつつ彼女を呼んだ】

  • 12旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/02(金) 22:30:30

    >>8

    「アーモンド!えぇ、それもまた素晴らしい食べ物ですね。世界中のアーモンド畑をアーモンド型インベイドから解放する仕事、私の“事業”にも似ている大変有意義なお仕事かと─────う〜ん、グランセル〜ン!」


    クロノスの占領下から“旧”国土を奪還しようとするテロリズムをアーモンド畑を何故だか共食い上等なアーモンド型インベイドから解放する仕事と同一視するのは酷く可笑しな事だが、しかし偽名を堂々と借りた美女はクスクスと笑った。



    >>10

    「さて、場の雰囲気も解れてきた頃合いでしょう」


    脱力しかけている青年と、それから多くの疑問符を頭に浮かべている少女に見渡してから、柔らかな微笑みと共に美女は宣った。

    何処からが演技で、何処からが素なのか分からない──────或いは、彼女にとっては両者の間に差なんてないのかもしれない。



    「私の名は『旧愛卿』と申します。ついつい面白いお話を聞いてしまったので、思わず出てきてしまった悪いお姉さんとでも思って貰えれば嬉しいですね?」


    戦闘者の立ち姿ではない。重心はブレブレで、美貌は誇れるものの戦士としては役に立たないだろう。

    殺そうと思えば何時でも殺せてしまうだろう非力な姿を躊躇いなく拳銃と刀を持った二人の若者の前に曝け出しながら、『旧愛卿』は笑った。



    「アーモンドをたっぷり使ったフロランタンでもご馳走しましょうか?“青天市街”はグランセル〜ンな都市!感動の再会、楽しい観光気分、そして感情の交錯こそが相応しいと思いますので!この都市一番の観光名所にも詳しいですよ、私は!」


    微笑みながら、何てことなしにそう口にした。



    「長くこの都市に住む者で、“処刑場”を知らない者はおりません。アレこそはこの都市で最もグランセルンな観光名所!情熱と理想と自由の坩堝!一見の価値はあると思いますので、是非とも今後の観光スポットにでも加えて頂ければ!」


    酷く明け透けに、“見て欲しい”という誘導の意思を明らかにした。

  • 13ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/02(金) 22:44:51

    >>12

    「旧愛卿……?」

    《……サブユニットとはいえ、私の通信が完全に妨害されました。クロノス、人自連、デスペラード……既存の技術形態からは外れたものです》

     なにかのアナグラム。暗喩に近いネーミングセンスに訝しみながら、スイは時計型端末の緑蛍光色を光らせている。


    《次は負けません》

    「スイぃ!?!?」

     対抗心を出し始めた電子の戦友に驚き。敵意と呼べるものがない彼女への警戒は……するだけ無駄だと理解した。


    「もうだめだ、これ以上は俺おかしくなる……!」

     自分がマトモなのか、周りが狂気なのか。

     ……つい周りを見渡して、ミハエルさんがハッカ油を被っている幻覚を自分が見ていないか確認した。

     ミハエルさんはいなかった。


    「ヨシ!!!!!」

     ヤケクソで叫んだ。俺は正気だぞ!!と叫ばないとやってられなかった。

     龍影に叫びが聞こえてることを祈りながら……自分以上に、青天市街に詳しい旧愛卿の言葉には、どこか惹かれる熱があったのは確かだ。

  • 14龍影◆9BZ6kXGcio25/05/02(金) 22:46:15

    前スレ183
    「あ、ごめん!うてなちゃん、」
    抱擁を解きながら義体の力でどこか傷つけていないか確認している龍影の様子は桜空でアズマと恋仲になっていた当時と「全く変わっていない」ものだった。クロステスト経過報告に目を通しているならその理由はわかるだろう。「義体想定年齢と精神年齢の同期と成長の停止。」ということを。

  • 15ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/05/02(金) 22:51:00

    >>11

    【ぷらぷらと足を揺らして待っていたウルヴィは、晴れやかに響いた彼の声に反応して立ち上がって、テーブルに向かう】


    「おお…」

    【一般的に見てもかなり高い水準の料理に迎えられ、ウルヴィは息を飲んだ。食事なんて飢えを満たせればなんでもいいという、今この瞬間までの価値観を覆しかねないものがあると、一目で分かる】

    【如何にデスペラードだからと言って、なにもマトモな料理を食べたことがないわけではない、寧ろ秘密主義かつ自己顕示欲の高い依頼主などはわざわざディナーをセッティングして接触してくることだってあった。しかしそれとこれとは明確に違う、湯気と共に鼻孔を擽る空気が、唾液の分泌を促している】


    「いいの?」

    【ランセルの顔と並べられた料理の間で、ウルヴィの瞳が何度も往復する。能面めいた無表情に釣り合わない、はしゃいだ子供のような仕草であり、その瞳は過去最高の光を湛えていた】

  • 16マルタ◆KPwoT407kA25/05/02(金) 22:54:10

    >>12

    そ、そうですか。あはは…

    【適当に言ったものにかなり熱の入った返答をされ、困惑する。今の自分を取り巻く人間の中であからさまに胡散臭い人物であるが、マルタの直感は“旧愛卿”を最も安全な存在として認識していた。つまり───】

    (人自連の人間じゃない)

    【そう結論付けることはできる】

    しょけー、じょー?

    【居住区には当然存在しない施設…というよりその物騒な名称は一体何事なのだろうかと興味が湧いた】

  • 17東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/02(金) 22:55:08

    >>14

    ...どこも痛ない、心配せんでええよ

    (アズマとの恋仲を時折茶化しながらも、

    その恋路を応援していた台としてはやはり

    色々と考える事はあったものの...それでも

    旧友がまた幸せそうに過ごしているのなら、

    今は過去を気にしないでおこう、そう思った)


    ちな、ウチは少しだけ身長伸びてんねんで?

    リンには届かんかったけどな!

    (まぁそれでもチビだが、雰囲気を今よりも

    明るくするために自信満々で告げる)

  • 18ランセル◆hFOUpFQqt.25/05/02(金) 22:58:55

    >>15

    「勿論!まだ種はあるので足りないようでしたら追加で揚げますよ」


    【料理をして集中した後だからか、ソファの上より声が明るい。何か動けばまた違った気分となる。戦闘中とはまた違う、日常での明るさを出しながら快く問いに答える】

  • 19ラバー◆m3XwMsEekQ25/05/02(金) 22:59:31

    【青空市街の郊外……そのさらに先の荒野にて】
    さあUNBFの皆さん!
    その鍬でこのかたぁい土を柔らかく耕して参りましょう!
    ……まあわたくしは武器腕なのでできませんが
    《この機会に武器を変えてはいかがですかな?》
    セバス……その意見もありますわね……ただ、インベイドに対する装備も大切ですの!
    さあ!皆様耕して参りますわよ!
    【新しく配置されたUNBFは信号でもって返事をする。まだ会話ができるほどAIが成長していないのだ】
    警備の皆様もよろしくお願いいたしますわー!
    【同じく電気信号を返す】
    「お嬢様のやつ、えらく元気だな」
    「そら、若くして初めて企画の通っただけでなく、それのリーダーとして参加できるだからな。張り切らないわけにもいかないんだろ」
    「俺ら寄生虫も役目が来たってわけか」
    あなた方も!警備UNBFの指導をお願いしますわね!
    「はいよ」
    「まかされた」
    さぁ!NAの更なる発展を!人類の歴史に名を刻むのですわー!
    《プランテーション農耕、開始でございます》

  • 20旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/02(金) 23:32:28

    >>13

    >>16

    「えぇ。ご推察の通り、私は『旧グランセン王国』の技術を独自発展させた装備や機械を利用しております。悪いお姉さんですからね、こういった説明があるとムービーの悪役っぽいでしょう?」


    上機嫌にウィンクをしながら、『旧愛卿』は電子の対抗宣言に胸を弾ませた。

    彼女にとって何よりも優先されるべきは“情熱”!

    そして、それがあるのならば物質的命の有無などは些細な問題なのだから。



    「ふふっ、では次の“対決”を楽しみにしておりますよ。必要であれば私から逆巻重工に出向く────のは避けた方が良いでしょうね。余計な企業を刺激しかねませんから。こういったのはバランス感覚が大事なんですよ」


    テロリストでさえなければ、と。大凡、テロリスト本人ではなくそれこそ知らない内に友人になった者が言うべき台詞を口にしながら、『旧愛卿』は肩を竦めた。


    その動作でさえ絵画のような美しさである事には間違いがないのだが、しかしやはり余りにも“軽い”。



    「さて、では麗しのエースパイロットたる少年少女の問いに悪いお姉さんか答えて差し上げましょう。つまりは“処刑場”について、ですね」


    人差し指を唇に当て、何処か密やかな感じを微笑みを浮かべながら醸し出して、それから『旧愛卿』は口を開いた。

  • 21アブソーバー◆PPyRfvMZl625/05/02(金) 23:37:34

    前スレ>>190

    前スレ>>199


    【二機のフェイカーと、ジェミニの機動性は殆ど拮抗していた】

    【故に、イレギュラーが発生しなければ両者間の距離が詰まることは無い、兄弟が始めに散開し距離を置いたのはこの為だ】

    【致命打は与えられないが、与えられることも無い────────────兄弟に勝るとも劣らない手練れ、機動性以外の面では間違いなく最新鋭のスペックを有する支援機である彼女らを抑え、地上にサンダータイガーを孤立させることには多少の意味があった】

    【つまり、間接的な地上部隊の援護だ】


    【そして、もう一つ】


    【今にも飛翔せんと眼下で翻る尾翼のスカッド・ソルジャーが、彼女らの意識を一瞬でも奪ったのならば】


    ────────────ヒ────────ィィッッ!!


                ・・・・・

    【山間の方角から飛来した二発の弾頭が、ラムダとチェリーを襲った】


    『……チッ、撃たされるとはな』


    【狙撃手は遮熱シートに包まれた機体内で、心底不機嫌そうに呟いた】

    【位置を晒した、すぐに敵の反撃がこの山肌に叩き込まれるだろう、故に意味を成さなくなったシートは早々に剥ぎ捨て、斜面を山の向こうに向けて駆け上がっていく】


            ・・・・・・・・・・・・・・・・・

    『先に離脱する、敵にも砲狙撃が得意そうなのが居るぞ、警戒しろ』


    【続いていた我慢比べ、その敗北者となった都市伝説の狙撃手は、苦虫を噛み潰したように顔を顰め、チャフを逃れた宙を舞う三機のアブソーバーに通信を挟んで、稜線の向こうへと消えていった】

  • 22アブソーバー◆PPyRfvMZl625/05/02(金) 23:37:55

    前スレ>>190

    前スレ>>199


    【サンダータイガーが、弾ける】

                   ・・・・・・・・

    【────────────否、弾けた様に見えた、それは彼らにとって未知の攻撃手段である】

    【対応はシンプルだった、盾を持つ者が前に出る、サンダータイガーの後ろに居た者は、緊急避難の後退軌道を取る】

    【未知に対する咄嗟の防御策、遅れた者は、二人】


    『あァ!?何だ、……クロノスの新兵器か!?』

    『ええい纏わり付くな!』


    【アキルのSHINONOMEを庇い、シールドを構えて前へと飛び出したヒルマーのスカッド・ソルジャーと、射程の限られるアサルトライフルを当てる為に、一列前へと位置を取っていたエリアスのガーゴイル】

    【ヒルマーは咄嗟に装備したシールドをパージし、サンダータイガーへと投げつけて】

    【最も、それはただの視界封じ】


               ・・・・・・

    【サンダータイガーの、これが切り札、装甲間で膨張する特殊な薬剤は直ちにエリアス機の自由を奪って往く】


    『ヌゥゥゥッ……!これはッ……!』

  • 23アブソーバー◆PPyRfvMZl625/05/02(金) 23:38:16

    前スレ>>190

    前スレ>>199


                             ・・・・・・・ ・・

    「────────────そうか、死ぬのは確定か、本当にそうかよ、若造」


    【地響きの様なしゃがれ声が戦場に響いた、事実、それは直後に地響きと代わりスモークを突き破る】

    【巨大な盾を構えた大鬼の機影、バリアを張ったサンダータイガーの眼前から突如として出現すると、二門のグレネードランチャーは】

    【貫通力に優れ高速で飛翔する徹甲弾を目晦ましにして、続き、頭上から機体に覆い被さり自由を奪う“ネット弾”を射出した】


    「なら覚えて行け、戦場の道理だ、100%勝てる戦いなんてモンはこの世に存在しねェんだよ、ボケ、だから面白いんだ」


    【大鬼の背部より、打ち上げられる巨大な弾頭が一つ、ある】

    【それは無数のミサイルを積載したコンテナそのものを打ち上げるコンテナミサイルという代物だ、空中でその扉が観音開きの様に押し開かれると】

    【雨嵐の様に、ミサイルがサンダータイガーの頭の上に降り注いだ】


    「エリアァス!!」

    『……ッ!はい!はい、我が主!』


    【膨張剤を受け、ギシギシと軋んだ音を立てるエリアスのガーゴイルに、ドミニクは怒声を張り上げる】

    【狂信徒はその声色を、コックピット内、心底うっとりとした表情で聞いており────────────】

  • 24アブソーバー◆PPyRfvMZl625/05/02(金) 23:38:40

    前スレ>>190

    前スレ>>199


          ・・・・・・

    「撤退する、俺の為に逝け」


    【────────────頭目の言葉は、至極あっさりと、何の感慨も無さそうに零れる】

    【それが然も当たり前であるかの様に、迷う余地など無いと言うかの様に】


    『殿(しんがり)……ッ!なんたる……ッ!』


    【裏切りに加担し、20年、ドミニクに心酔するが故に付き従って来た忠実なる下僕、エリアス・ジーベンハイアーは】

    【仰天したかの様に一度、深く、深く呼吸をする間を置いて、震える声で応答した】


    『なんたる光栄ッ!! 大 役 仰 せ つ か り ま し た ぁ ぁ ぁ ! ! ! ! 』


    【金龍が彼の表情を伺い知ることは出来ない、けれども、その喜色だけは声からだけでも伝わるだろう】

    【事実、コックピット内で信徒は、涙すら流して狂喜している】

    【この死に場こそが、彼にとっての生き甲斐だったから】

  • 25旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/02(金) 23:44:46

    >>20

    「ロハイル・ミマストフ」「アントニー・オルガ」「テオリック・セレナ」「アキラ・キリザマ」「ルトゥード・パハスム」「セントライン・アルフレッド」「バルガンツゥー・ドッグス」「グレイティ・サイモン」「ウルバニチョフ・コルグレード」「シッタニオ・スヴィンバーグ」「ドラッケ・ドーン」「サルガン・スティーヴンソン」


    スラスラと、澱みなく“名前”が詠われる。

    予め覚えておかなければ不可能な速度。例え目の前に紙片があったとしても、この速度で読み上げるのは不可能だ。


    ───────微笑み一つ変えずに、『旧愛卿』は続きを述べた。


     ・・・・・・

    「今日の午前中に“処刑場”に捨てられた死体の名前ですよ。その中でも原型があったものだけですが。残念ながら裁断処理されてしまったタンパク質の塊から名前を導き出すのは難しかったもので」


    二つの事実が存在している。

    一つは、“グランセン解放戦線”は極めて優秀な情報網を有しているという事。

    もう一つは、『旧愛卿』がその情報網の存在を暗に開示してまでとある“方針”へと誘導しようとしているという事。



     ・・・・・・・・・・・・

    「気を付けた方が良いですよ。老いた獣というのは気性が荒いものですから。私としては、新陳代謝に是非とも期待をしたいのですが」


    老害と、そう侮蔑を込めて呼ばれる者達の手で死に追い込まれた者達の“一部”を例に挙げて、『旧愛卿』は一つの“忠告”をした。

  • 26ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/02(金) 23:48:02

    >>20

    「貴方は自分で、それを自称するのか」

     思わず苦笑いが漏れてしまった。本当の悪役とは、自分を悪と思っているのか否か。

     ケイの主観でいえば――――己の行動を省みれず、悪と思わぬ人ほど、悪に近い。だからこそ、行動の責任は背負う必要がある。背負う覚悟はある……耐えきれなくなるその時までは。


    《宣戦布告を受諾しました。貴方の敬意と優れた感覚に感謝を――――次は負けません》

     翠の名を戴く妖精が、プログラムでありながら負けず嫌いを見せた。

     この妨害をくぐり抜けることができなければ、ケイ・サヤギリをサポートできない隙が生まれる。その隙が致命傷となる可能性を、彼女は無視できなかったからだ。


    「処刑場……」

     聞くだけでも悍ましい響きのそれに、ケイは顔をしかめた。自分が逆巻重工の支援を受けている者であると知り、更にはエースとして名指しすらする彼女のことだ。

     自分より情報を持っているだろう。


     聞く価値がある。とケイは判断した。 龍影を呼ぶべきか迷い、わずかに端末を押した。

    (ごめん。戻ってきて……!)

     再開を邪魔することに内心で謝りながら、スイが龍影を呼ぶだろう。


    『全員で聞くべき情報源と、今ケイは接触している』と。

  • 27ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/05/02(金) 23:54:05

    >>18

    「いただきます…!」

    【意味など知らない食前のルーティン、それの理由が少しだけ分かった気がしたウルヴィは食器を手にとって、暫し硬直する】

    【この手に握るのがブレードで、目の前にいるのがインベイドなら迷うことなく全員を斬るはずなのに、どれから手を付けようか?という贅沢な食の悩みがその動作を停滞させたのだ】


    【ウルヴィは思考を回転させる。ミソスープと白米は今朝に見た知ってる個体だ。つまりこれらの対処は後でいい。白の中に黄色の…断面で分かれたのは卵というのだろう。やや手に入りにくいはずだが、名前程度の知識はある。瑞々しさを感じさせる葉は、そもそも下敷きになっているので論外。つまり白いソースと、肉とは異なる匂いがする、茶色の外殻を纏ったそれが優先対象だ】

    【傭兵としてBF、またはインベイドの処理順を考える時と同等に脳を使い、その切っ先は僅かゼロコンマ八秒でコロッケに定められた】


    (やはり、高熱反応…!)

    【ザクリ、音を立てて外殻を破って標的を仕留めるが、その隙間から湯気が溢れる。しかし想定の範囲内であり、突き刺したそれを素早く口に運ぶ】

    【衣を砕く小気味よい音と共に、ウルヴィはコロッケを味わう。しっとりした芋には肉から染み出た旨みがしっかりと封じ込められており、濃いめの塩胡椒がアクセントを効かせている】


    【ここで半ば反射に等しく、白米に手を出す。粒のしっかりした米を噛めば、塩気の残る口内に奥ゆかしい甘さを染み渡らせる】

    【やはりバランスは大事だとウルヴィは頷く。自らの機体にも粒子による武装を検討した方が良いだろうか?とやや食事からかけ離れた連想が繰り広げられていた】

    【…そもそも最初から食卓を戦場に見立てた時点でおかしいというのは愚問である】


    【ともかく一度動き出したウルヴィは、初めに見せた硬直が嘘のようにテキパキと食事を進めていった】

    【残ったのは草一本残らない大地…ではなく、綺麗に平らげられた後の食器だけである】


    「ん、ごちそうさま」

    【仏頂面は変わらないが、やたら満足げなウルヴィだけがそこにあった】

  • 28マルタ◆KPwoT407kA25/05/02(金) 23:57:39

    >>20

    >>25

    今日…っ!?

    【それが“未だに使われておきながら観光名所とされている”事、“名前が多すぎる”事…2つの衝撃が、マルタの頭を揺さぶる】

    【目を見開く。それ以上“処刑場”についての言葉は出なかった、いや、出すことなどできなかった】

    >>26

    …ごめん、あたしはちょっと気分悪くなってきたから、そろそろ行くよ

    【ケイに一言置く。この場で最も素性のしれない存在は目の前の胡散臭い人物ではなく、自分。余所者がそれ以上込み入った話に入るのも不自然だろう】

    …じゃあね!サヤギリさん!マルガリータさん!

    …………また

    【よそよそしく、マルタはその場を後にした】

  • 29ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/03(土) 00:01:55

    >>25

    「――――」

     そして、その唱えられた名前達に背筋が凍る。

     目の前の女性が持つ情報源も大事だ。だがそれ以上に……死した人々の名と数にも。その生命が、今日潰えた数であることに。


    「貴方は……何を」

     させたいのか。自分たちをどうしたいのか。知らなければ、後手を打つ羽目になる。ケイの予測が警鐘を鳴らしていた。

    (老いた獣は気性が荒い……新陳代謝を望む……? 人自連の外にある組織が……?!)


    「まさか」

     思い当たった予測で、ケイは顔を青ざめさせた。

    「――――さんは、変わっているうえで、彼らに追い詰められた?」

     ヴァンガード。その言葉を出すことがなかったのは、ケイの強靭な精神だからこそできたことだった。

     忠告は、確かに届いた。

     速いか遅いかは、その時にならねば分からない。


    >>28

    「……わかった。引き止めて、ごめん……マーマレードさん。また!」

     偽名のまま、彼女を呼んで。別れの挨拶をする。


    「お互い、気をつけよう……処刑場と言い、最近はどうもあちこちおかしいみたいだ」

     ケイから出せるそれは、友人に対する気遣いそのものだった。

  • 30ラバー◆m3XwMsEekQ25/05/03(土) 00:04:50

    【ガツン……ガツン……ガツン……と農耕UNBFが懸命に掘り出された岩に向かって鍬を叩きつけていた】
    あらあら14号様、岩や木の根などは農地の外にまで持って行って遊ばせ
    プランテーション用の粉砕機などはまだありませんからね……逐一除去するしかありませんの
    《リョウカイデス》
    【UNBFから機械的な返事が帰ってくる……ここ数週間、ラバーは農耕用、警備用問わずUNBFたちへと会話をし続けることでコミュニケーションを測っていた】
    (こういう地道な作業こそ前進の一歩ですの!張り切って参りますわ!)
    《お疲れですか?お嬢様》
    セバス!そちらはインベイドからの防衛を任せていましたけれど大丈夫でしたの?
    《ええ、ルシオ様が警備の皆様と私を引き連れて撃退に成功いたしました。お嬢様の指示通りでございます》
    さすがセバスですの!ルシオ様にもお礼を言わないとですね!
    《そして……お疲れですか?お嬢様》
    お疲れなんて……いえ、少々疲れましたわね
    張り切ってことに向かっていたとはいえ、数週間この閉鎖的な空間にいるとなると、流石に堪えて参りますわ……
    《気分転換に青空市街に戻ってはいかがでしょう?ローテーションの警備は皆様に託して、別の方を農耕のサポートをしては?》
    実はその案は既に通しておりますわ
    2日後に別の方と入れ替わるつもりですの
    ありがとう、セバス……ちょっと横になりますわ
    《ゆっくりおやすみなさいませ》
    【ラバーは操縦桿から手を離し、後ろに広がる広い空間に横になった】
    【布団を置くスペースは意外とあるので、その場に横になることができたのはこの機体の誇るべきところではある】
    もっと、みんなを幸せにしないと……
    【使命めいた言葉を呟きながらラバーは眠りに落ちる】

  • 31無法の徒群◆OXAm1h6odk25/05/03(土) 00:06:15

    >>21>>22>>23>>24

    『──────ギャァーハハハハハ!!!!!全身を煙草みたいにしてやるぜ!』


    そして、『アブソーバー』が撤退の判断を下すのと同時に。煙幕とジャミングの中にまた一機のバディフレームが乱入する。“スカッド・ソルジャー”に、火炎放射器を備え付けただけのカスタム機だ。

    『アブソーバー』に匹敵する技量なんてない。精々が足元を舐めるくらいか?だがその声音には何処にも不安はなく、寧ろ漠然とした全能感を溢れているのが分かる。

          ・・・・・・・・・・・・・

    ──────乱入する機体が止まらない。


    『四肢を切り落とそう!』


    偏執的なまでに斬れ味を追求した巨大なブレードを両手で抱える“SHINONOME”がいた。


    『全身の骨を折ってやる!』


    機体の半分に匹敵する程の巨大なメイスを装備し、重盾を構える“ARATAME”がいた。


    『全身の皮を剥いでから塩水に漬けようではないか!』


    戦車型の巨大有人兵器と、クロノス社の最新鋭機である“スレイガン”を接合した歪な機体すらも立っている。


    『いや、それは分からん』『手間が掛かり過ぎるんじゃないか?』『そもそもどうやって皮を剥ぐんだよ。生け捕りにでもするのか?』


    『したい。生け捕り』


    和気藹々と、或いは余りにも“軽く”。視界に見える限りは四機のデスペラードの乱入者は、戦闘体勢を取りながらも会話を交わしている。


    ─────センサーの感知範囲を広げれば、約二十機近くのバディフレームが付近に待機している事が分かるだろう。

    “依頼”によって駆け付けた独立傭兵が、笑いながらオープン回線から『クロノスの大佐』へと酷く不吉に語りかけた。

     ・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    『撤退を見逃せ。さもなくば、お前は後悔する羽目になるだろうよ!』

  • 32ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 00:17:12

    >>21

    >>22

    【遅い......】

    【タイガーを圧迫しに来たウドの大木も、空を切り裂く喧しい弾も、確実に迫っているはずの鬱陶しい死の気配も、全て成熟するのに18年掛かる柚子のようであった......】

    【遅い......】


    メビ

    キャルッ!


    【本来はラインハンターからの狙撃に対抗するための隠し球】

    【狙撃された時に反射でクロットリンプを使えるよう反復してた1週間】

    【その成果と準備が、現状に於て幸に働くか不幸に働くかは分からない】


    (敵スナイパー補足、コンテナ補足。リニア、チャフ、射出)


    【表層をバリアで溶かしながら徹甲弾を減速させ、大した威力も残っていない状態をシールドで防ぐ。コンテナから放たれたミサイルを全てチャフで相殺する】


    【シャロンが出された合図に反応し、ラインハンターをリニア弾と十字で挟むように撃つ】


    【ハニヤが出された合図に呼応し、タイガーと挟み込むような形でアブソーバー達に奇襲を仕掛ける】


    へっ、ボケジジイにボケって言われたくねぇよ

    企業にみすぼらしく尻尾を振り、その次は女にみっともなく腰を振り​......今度は何だ? 吹けば飛ぶよな方便をこれ見よがしに振るのか?


    【ガラ空きの胴体にガトリング、頭上から炸裂弾とクラスターミサイル! キャニオンキャノンから貫通弾! 全て倍にして返す!】


    テメェらに聞かせるのは鎮魂歌じゃねぇ 閻魔様の判決だ

  • 33旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/03(土) 00:20:15

    >>28

    「あら、流石に刺激が強かったかしら?個人的には奮起と警戒を望んでいたのですが……………………しかしコレもまたグランセル〜ン!というものですね!さようなら、マーマレード・アーモンド」


    ヴァルハラテックの、という言葉は口にしない。

    もう一人の青年に対して素性を隠したい理由があるのは遭遇と会話の推移から十分に予測可能な範囲の事実だ。わざわざ邪魔立てをする理由はない。


    その上で、些かの計算違いがあった事を『旧愛卿』は認めた。



    「権力と政敵排除への飽くなき情熱!理想!そして深い自己愛!コレらもまた素晴らしきグランセルンの興味深い発露の仕方だと思っていましたが───どうやら感性に相違があったようですね?」


    『旧愛卿』にとって“処刑場”は、間違いなく多様な自由が衝突し合った果ての終息地であり、非常に面白い観光名所であった。


    とは言え、事実としてそのエリアを尋ねる様な人間は滅多にいないだろう──────誰も、次は自らが成り果てるのやもしれぬ姿など見たくはないのだから。



    「次に会う時、アナタがもっともっとグランセルンな人物になっているのを期待しましょう!」


    『旧愛卿』は、“自由なる飛翔”をこそ好む怪人だ。

  • 34ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 00:25:23

    >>31

    【子供の寝室にやってくる怖いお化けのように、何処からともかくやってくる下卑た死に損ない】


    俺が......何のためにここまで大袈裟な登場をしたと?


    【獲物を狙うハイエナのような無法者に、さらにその後ろ4方向から現在のデスペラード陣営を遥かに凌駕するミサイルが放たれる!】

    【着弾するまでの間に、キルケー6機はタイガーに最も近付いたBFを的確に排除!】


    俺の持つ全力を隠していたからだよ

  • 35ミハエル◆j28rRKKOSY25/05/03(土) 00:27:14

    >>13

    「っぷし!」


    【くしゃみと共に目が覚める、ぼんやりとした頭を動かし周りを見れば自宅の風呂の壁】


    【V7を出てから数週間、手がかりを追って各地を彷徨っていた疲れが溜まり風呂に飛び込んだまま眠ってしまったのだろう】


    「誰かが俺を呼んだ気がする……」


    【眠い目を擦りつつ手早く着替えを済ませ、端末に届いていたメールをチェックする、輸送依頼は近場でも無ければしばらくは受けないと誓いながら】


    NEW<自警団会合>

    NEW<寄付のお願い>

    NEW<月刊ネブラ最新号、首長竜伝説……>

    <週刊インベイドを作る、休刊のお知らせ>

    <フレームアイドルラブリーバディ……>


    【雑多なメールの中、最新のメールに目が止まる、休日出勤の知らせにため息を吐くと外出の準備に移る】

  • 36旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/03(土) 00:38:33

    >>29

              ・・

    「ふふっ、先程渡したアレ」


    トランシーバー型のデバイスを指差しながら、傾国の美女は酷く楽しげに笑った。

    そらは、通信を妨害する機器である。『旧愛卿』は元々このデバイスによって“老害”が運用する諜報員と盗聴機器から彼らを庇おうとしていた。



    「──────必要な時に、好きに使ってしまってくださいね?えぇ。それこそ脱獄する時ですとかにでも」


    一時的であったとしても、増援要請を封じ込める事も可能だろう。

    些細なパプニングが単なる偶然なのか、或いは緻密に計算された演劇なのか。それを知る者は『旧愛卿』だけであるのかもしれない。


             ・・・・

    だが、少なくとも、今の彼女は人自連の膿を出すのに協力的な立場である。



    「では、さようなら。アナタ達の試みが成功する事を願っておりますよ?」


    “青天市街”の露店街の空──────────そこには、巨大な“何か”が存在していた。

    空気の流れが。或いは肌が感じる不吉が。燦々と地を照らす太陽の光との間に確かに存在している。


    “グランセン解放戦線”は、ゲリラ戦を主要な戦術とするテロ組織であった───────────その技術ツリーは、企業とは別枠の。異星体ではなく、同族にこそ勝利する為にある。


    『透明化技術』を実現した巨大な“何か”が、一気に飛び上がった『旧愛卿』を視界から消して。

    それから、元々最初から何も存在していなかったかの如く、何の痕跡も残さずに『旧愛卿』はその姿を眩ませた。

  • 37マルタ◆KPwoT407kA25/05/03(土) 00:47:45

    「…あーあ、私が説明しようとしてた所ぜーんぶあの胡散臭いのに言われちっちゃ。しかもより詳細に…胡散臭い界隈Tier1もそろそろ返上時かな?」
    ………あ
    【マルタとミカエラの再会は意外とあっさり成った。なにせ“処刑場”を少し離れたらそのまま再会出来てしまったのだから】
    …貴方は、知ってたんですか
    「今も使われてるってところまでは。けど数と名前は想定外だねー…こりゃ思いもよらぬ収穫だわ


    …で、マ…ーマレードちゃんは今人自連の事、どう思っt
    【ミカエラがそれを言い切る前に、その襟首が掴まれる…マルタの目は獰猛に彼女を見据え、口元を憤怒に歪ませていた】
    どういうことですか…!これはあたしがまた『人自連を味方と思えるようになるため』の旅行じゃないんですか!?
    「ん?そんな勘違いしてたの?」
    かん、ちがい…!?
    【襟首を掴む力が緩む】
    「…キミの才能は、シグレちゃんの反射神経やデッシーちゃんの恒常性みたいに身体能力の特異点として表出してる訳じゃない…データだけを見れば“なぜか”高いスコアを出し続けられているってことになっている。キミはそれを“直感”、と呼称してるみたいだけど」
    「これはCEOでも完全に把握出来てないんだって。メンタルに関わる問題だからセラピーをすれば応急処置はできるけど、また同じことが起こって、それを対症療法して…って感じじゃ、いつまで経ってもキリがないでしょ?

    だからこそ、キミは世界を知る必要がある。キミ自身の目で見て、キミ自身の意思で戦う理由を見つけないといけないんだよ」
    【普段は飄々とした態度を崩さない女史が、毅然とした態度で語りかける】
    ……………戦う、理由……あたしは………
    【腕が襟首から力無く落ちる】
    「次の場所に向かうよ。私もそんな簡単に見つかると思ってないし…せっかくの旅行だ、のんびり行こう」

  • 38ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/03(土) 00:57:52

    >>36


    『──────必要な時に、好きに使ってしまってくださいね?えぇ。それこそ脱獄する時ですとかにでも』


    「──────!!」

     彼女の、良からぬことにこそ使えという助言に思わずトランシーバーへと視線を落とし。そしてそれを隠す。

     反射的な行動だったが、それを行ったあと見据えた旧愛卿の顔は……どんな表情をしていたのか。ケイには窺い知れなかった。


    『では、さようなら。アナタ達の試みが成功する事を願っておりますよ?』

    「旧愛卿!!っっ!?」

     待てとも、まだ話を、とも言えなかった。ケイは何かを試むことなどしていない。

     言葉を出そうとした瞬間に透明な何かが、飛び上がった彼女を覆う。ケイは空と太陽を歪ませる何かがあることに気づき、しかし何もできず彼女の間の距離は遠ざかった。


    《迷彩技術……それも極めて高度なものです》

    「…………」

     一瞬でどこに消えたかなどを看破するなど無理だった。だからこそケイは遠ざかっていく何かに、目線を向けることしかできなかった。

     墨と青の混ざった目は、その不思議な色合いを維持したままに……彼女を回収した、おそらく機体であろう透明なものへ。

     忠告を受け取ったものなりの真剣な視線を送り続けていた。

  • 39無法の徒群◆OXAm1h6odk25/05/03(土) 01:10:41

    >>34

    『────────チッ、残ったのはこの程度か?全く、全く全く全く!コレでは私が弾薬代を自らの手で使わなければならなくなるだろうが!』



    【“スパイス”である二門の超音速プラズマ砲が瞬時に拡散射撃されて、“銭捨て鉢”スリーセブンが駆る機体たる『オールイン』を狙ったミサイルの全てを強引に破壊する】

           ・・・・・・・・・・・・・・・

    【──────全てを殺し切れている訳ではない】


    【飛び散った破片が、或いは熱量が、それとも衝撃が。二十機近く存在していたバディフレームを六機程度にまで減らしている】


    【火炎放射器を備え、銃火器の弾幕に対して非常に高い防御性能を誇った機体が瞬時に頽れる。その姿を惜しむように見送りながら、“拷問卿”スペル・アルゲータが駆る機体たる『ロックタワー』が火器を展開する】



    『ドミニク、“スカーフェイス”からの伝言だ。敵が追撃戦を行う場合、撤退の補助には追加報酬がなければ割に合わないと─────────いやはや、しかし随分と鮮やかな手並みだ。死に際に泣き叫ぶ姿なども見たかったのだが、コレでは到底味わえなさそうだ』


    【肩を竦めながら、『ロックタワー』がその豊富な実弾兵装から同時に信号弾を打ち上げる─────誘導ミサイル。グレネードランチャー。大口径ガトリング。凡ゆる手段で、だ】


             ・・・・

    『クロノス軍本隊、ではない。ならばやり用というのは幾らでもある……………“スカーフェイス”め、我々が斃れる前には仕事を終えて欲しいものだが』

  • 40無法の徒群◆OXAm1h6odk25/05/03(土) 01:48:10

             ・・・・・・・・
    ─────────最寄りのコロニーである。
    打ち上げられた信号弾は、酷く遠く離れた場所からでも明るく輝いて見えた。直線距離にして120kmにも到達する距離を、光は一瞬で踏破する。


    K-2コロニー付近の森林に集結していた三十七機に及ぶバディフレームが、一斉に蠢き出した。
    彼らを率いるのは、“スカーフェイス”。かつて一国をその機体で血祭りに上げた『元第三特務部隊』の一員であった男であり、今は巨大な闇市場の一つを管理する男でもあった。


    『ハッハァッ!!コイツは容易い、実に容易い仕事だな。後の苦労は酷いが、しかしこの瞬間は最高に楽しいから困りものだ』

    コロニー守備隊は、今や物言わぬ骸と化していた。
    当然だ。“スカーフェイス”が駆る『スーク』のプラズマ砲バズーカによって破壊された輸送路に繋がる門からコロニー内に浸透した独立傭兵はその全てが手練れである。

    迎撃しようと出撃した頃には、既に独立傭兵によるリスキル戦術が完成の盤面を迎えていた。

    ・・・ ・
    そして、今。

  • 41無法の徒群◆OXAm1h6odk25/05/03(土) 01:50:36

    『殺せ、殺せ、殺せ!“スカーフェイス”の旦那からの依頼は単なる掠奪許可じゃねェぞ!!任せられた仕事を終えてから奪え!!!』

    『………………はい。地下シェルターの装甲層ではなく、出入り口付近の地盤を破壊。避難を堰き止められます』

    『コア粒子貯蔵庫は優先的に襲え!!コレが最優先目標だ、根刮ぎ奪い尽くすんだ!』

    『言われなくても、こんな物資を見逃す方がそりゃアあり得ないだろうが!』

    ・・・・・・・・・
    虐殺が行われていた。本来は対インベイド、或いは対バディフレームを想定した兵器が躊躇いなく民間人へと振るわれる。

    30mm機関砲がその口径と弾速とで容易に逃げ惑う民間人を挽肉に変え、放たれた誘導ミサイルの群れが高層ビルをへし折って路地に倒れたビルが市街地を蹂躙する。

    逃げようとする市民をその巨大な脚で踏み潰して、潰れた内臓を吐き出すのを見てゲラゲラと笑う傭兵がいた。
    過酷な労働義務に耐え、コロニーの外に遠征するという危険を冒してまで貯蓄されたコア鉱石が市民を虐殺する為のビーム砲の燃料に使われた。
    或いは、インベイドの器官より作り出された毒瓦斯弾が風下の人々を内側からグジュグジュと腐らせて効率的に虐殺していった。

    人が、人が、人が、人が。死んで死に死んだ死ぬの死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死───────


    『─────来たか、“トレイン・キラー”!随分と待たせやがって、だがコレで撤退に移れる!』

    脚力に特化したアーヴィングフレームが、インベイドの群れを引き連れて輸送口からコロニー内にインベイドを誘引した。

  • 42無法の徒群◆OXAm1h6odk25/05/03(土) 02:02:09

    「……………あ、ぁ。ああああああああ!!!!!!」

    ・・・・・・・・・・・・・・・
    バディフレームでの戦闘において、突撃兵級は弱敵と称される事が多い。
    だが武装もしていない人間を殺すだけならば、突撃兵級だけであっても極めて容易だ。約3mの巨躯は凡ゆる抵抗を正面から押し潰し、その刃殻は触れるだけで人体を切り裂く。

    前方への突進で、一気に友人であった五人が踏み潰されて地面とインベイドの間で弾けた。顎門を振り回す動きで、また三人だけの家族がズタズタに引き裂かれて死んだ。顎門が突き飛ばした死体が猛烈な勢いで飛翔し、着弾地点にいた避難中の親子が二人押し潰されて死んだ。

    シェルターへの避難は不可能だ。デスペラード機によって、シェルターの出入り口を物理的に瓦礫の山で塞がれている。
    こじ開けるには人手が必要で、しかしそれだけの人数が集まるよりも前に突撃兵級によって捕捉されるから。

    重装兵級が粒子ビームを乱射した。手練れの傭兵によってクイックブーストによって容易に回避可能な攻撃だが、しかしやはり民間人にとっては回避など不可能な致死の熱量だ。薙ぎ払われて数十人単位で蒸発する。

    コロニーは地獄と化していた。インベイドの群れが跳梁跋扈し、至る所で民間人が虐殺される。
    彼らを守る盾であったコロニー守備隊も、真っ先に潰されて骸となって転がっている。



    ────そんな自らの手で引き起こされたコロニーの惨状を無視して、そうしてデスペラードの集団は悠々とコロニーから高速で離脱しクロノスの勢力圏から逃げ出している。

  • 43無法の徒群◆OXAm1h6odk25/05/03(土) 02:17:03

    ──────必ずしも、戦闘での勝利によって敵機を撤退させる必要はない。

    ・・・・・・・・・・・・・・
    撤退せざるを得なくすれば良いのだ。


    一つ。補給の問題。豊富なコア粒子を蓄えている筈だった最寄りのコロニーが潰されて、インベイドがその内側で跳梁跋扈している状況で。果たして粒子消費量が多い機体で『アブソーバー』を追撃するに足る余裕があるのか?

    二つ。組織の問題。コロニーが突如として潰されたとして、その付近に“幸運にも”高い戦闘能力を保有する機体が存在していたとして、より上位の権限を有する指揮官にとって、それを動かさない手はあるのだろうか?

    三つ。道徳の問題。“現在進行形で”虐殺され続けている数十万人と、たった十数人程の重犯罪者を比較したとして。数十万人を見捨てて追撃を行えるか?


    『─────────前にコレをやった時は、半年の間に729回もクロノスから暗殺者が送られたからな。出来れば使いたくはなかったが、しかし事前に約束した依頼であるのならば仕方がない』

    仕方がない、などと述べながらも喜色を隠そうともしない声音で“スカーフェイス”は豪快に笑った。
    人を殺すのが楽しい訳でも、命が危機に晒される事になるのが楽しい訳でも、況してや自身の戦闘能力を発揮出来たのが楽しい訳でもない。

    ・・・・・・・
    金を稼げたのだ!

    クロノスのコロニー守備隊の武器倉庫から奪った数々の“正規品”パーツ、たんまりと溜め込まれたコア粒子とコア鉱石、ついでに『アブソーバー』から齎されるであろう報酬も足しておくべきか。

    盛大に、贅沢に金を使いたい訳ではない。ただ只管に多くの金を貯めたい訳でもない。


    “金を稼ぐ”という行為が、どうしようもなく彼の性であるのだ。金を稼げるのならば、その先に確実な死が待ち受けていようとも構わない。


    『さて、暫くはアイツらみてェに身を潜める必要があるかァ……………?ハッハァッ!!!それよりか慣れたホームで待ち構える方が楽だなァ!明日からの“スーク”も、変わらず俺が取り仕切る!』

  • 44ランセル◆hFOUpFQqt.25/05/03(土) 07:36:35

    >>27

    「美味しかったようで、何よりです!」


    【料理を作る者として一番嬉しいことは、美味しく食べて貰うこと。彼女の食事の様子は見るからに”食を楽しんでいる”ことが伝わるものだった】


    (よし…変わってなかった)


    【こちらも席に付き自分の分を食べ始める。久しぶりに作った訳だが味は記憶通り。など考えても自然と笑みが溢れる。こんな料理でもしっかり食べてくれたのなら、こちらも笑顔になるのが必然だろう】

  • 45ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/03(土) 09:00:47

    >>14 >>17

    「……はっ。龍影とあの人は!」

     思わぬ邂逅に心を持って行かれていた状態から己を引き戻した。

     すでに去った野次馬達で静かさしか存在しない露店街に違和感を強く感じながら、ケイは龍影ともう一人がいる店へと戻る。


    「すみません、入ります」

     店長のらっしゃい、という言葉に頭を下げて。一つ分席を空けたながらだが、龍影の隣に座って肩を触れた。

  • 46ノイン◆fDey8JUvvk25/05/03(土) 09:04:21

    ……う……
    【メンテナンスのための麻酔から覚めて来た。そして直ぐに絶望が脊髄を疾走する】
    なぜ……です……?
    【拘束衣とマウスピースの感触。9号が強化されたのは神経系が主であり、スーパー・ヒーローのようにそれから脱する事はまず不可能である】
    こんなことをせずとも私はあなた方に従います……!ですからどうか処置を……!!
    【手術室じみた部屋。自分以外の誰もいない部屋。寝台の上で9号は希う】
    【反応はない】
    ……はっ……はっ………はっ………。
    【9号の顔に脂汗が浮かんでいく】
    【頭痛。ちょっとした吐き気。何度も経験した初期症状だ】
    【もちろん9号に対処法はない】
    ……はっ……はっ……はっ……。
    【強化された神経系、頭の回転は体感時間の遅延をもたらす。こと戦闘においてはアドバンテージだが、それ故に一瞬が永遠のように感じる】
    ……はっ…はっ…や、やめろ!!ふざけるな!!私が何をした!!
    【いよいよ始まった。9号は何かを叫びだす。今日は躁状態が先のようだ】
    う、ああ……!!そんな目で……そんな目で私を見ないで……ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめん、なさい……
    【今度は誰もいないところに謝り出す。何を見ているのだろうか】
    フーッ……フーッ……!!!
    【歯を食いしばる。痛い。痛い。前後左右がよく分からない。お前は悪い子だという声が脳内に響く。】
    【痛い。グルグル。悪い子。痛い、痛い。グルグル。悪、痛、悪グル痛痛痛悪悪グル痛悪グル痛痛悪悪悪グルグルグルグル痛痛痛グル痛悪グル痛痛悪悪悪グルグルグルグル痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛】
    うぅ……!!あああぁああ……!!あぁあああ!!
    【寝台の上で身体をガクガクと震わせる】
    はあっ、はあっ、はあっ、あひっ、はあっはあっはあっはあっあああ……!!
    【過呼吸。鼻と口、そして墨色の目から体液が流れる】
    おひっ、あ"ぁ……!!あ"ああっ……!!!ふひゅっ、あっ、あ"ぁ……!!
    【だが安心してほしい。人間そう簡単に死なないものである】
    【知らぬ間に入室した誰かの手に依って口に全身麻酔の吸入器が押し付けられた】
    【漸く9号は一時解放される】

    【振り切ることは、できないが。】

  • 47ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 09:38:15

    >>43

    【彼らが襲ったのはいわゆる下級コロニー】

    【下級コロニーだからこそ、クロノスは本腰を入れて防衛しなかった。下級コロニーだからこそ、アブソーバーは目立たずに潜伏できていた。下級コロニーだからこそ、無法の徒群が掠奪した物は些細な規模であった】


    【だが──】


    『大佐!』


    【メビが大声を張り上げる】


    『最寄コロニーにデスペラードとインベイドが同時に出現! 被害は既に死者1万を超えています!』


    ……は?


    【──だが、尊ぶべき人の命を軽んじる行為は、金龍にとって最も唾棄すべき物である】

    【下水道のヌメリ以下の汚物は、金龍にとって最も優先すべき殲滅対象である】


    ……テメェら……テメェら……今何をしたのか分かってんのかァ!!!!!!!!!!!!!!!!


    【虎が、駆け抜ける!】

  • 48龍影◆9BZ6kXGcio25/05/03(土) 09:46:23

    >>17

    「良かった…」

    龍影は胸をなでおろした。

    そして台からの身長が伸びたという報告に嬉しくなる

    「身長が理由でパイロット選考に落ちて研究室行きになったうてなちゃんが、おっきくなって…おねえちゃん嬉しい!」

    やはり若々しい義体の姿に引っ張られている様子である。

    「それで、ここにいる理由は何?」

    すっと龍影唐突に、機械的に切り替わった。龍影その目に写るのは、あの頃の台ではない。

  • 49無法の徒群◆OXAm1h6odk25/05/03(土) 10:01:39

    >>47


    『見当違いの怒りだな。我々の要求の通り、撤退を見逃すだけで防げた被害だと言うのに』


    笑いながら、戦車と結合した異形のバディフレームである『ロックタワー』を駆るデスペラードは後退した。


    雨霰のように誘導ミサイルとグレネードランチャーか炸裂する。

    虎に、ではない。虎の背後のスラスターを破壊する為に、わざとその後方へと榴弾の破片が巻き起こす鉄の嵐と誘導ミサイルの炸裂によって発生した閃熱が吹き荒れる。



    機動力の要が増設されたスラスターであるというのならば、それを徹底した高威力の範囲攻撃で削ぎ落とせば機動力は落ちるだろう。『アブソーバー』の撤退支援にも繋がる。


     ・・・・・・・・・・・・・・・・

    『先に引き金を引いたのはお前だろう?良かったじゃないか、隠していたその“全力”とやらを自慢したかったんだろう?“大英雄”』


    一人殺せば殺人者、一千人殺せば英雄。その定義に基づけば、正に“大英雄”に相応しいと嘯きながらも『ロックタワー』の操縦は澱みない。


    無限軌道による優れた速度を生かした引き撃ち戦法を繰り広げながら、機体全面の厚い装甲を敵機へと向け続ける。



    『私は寧ろこんなバケモノよりもコロニー襲撃の方に参加したかったがな………ッ!クッ、クロノスの素晴らしいパーツがあれば私は更なる信頼の高みに行けたというのに!』


    その背後から、曲射するようにプラズマ砲が絶えず接近を牽制する。自然界のプラズマは、太陽の表面温度にも匹敵する温度だ。インベイド由来の砲撃も並みのバディフレームを融解させるには十分。


    守りの陣形。『アブソーバー』の撤退を支援する為の機動だ。

  • 50ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 10:05:03

    >>49

    ごちゃごちゃ抜かしてんじゃねェ! 

    引き金を引き続けているテメェらが悪いんだろうが!


    【スモークに紛れたタイガーが、金龍の憤怒を示すようにスラスターを轟かせる】

  • 51東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 10:05:47

    >>48

    じゃあっかしいッ!

    ...それ人のプライベート情報やろが!

    (懐かしい秘密を言われ、思わず叫ぶ台

    そして顔を赤くしながらもう一度叫んだ)


    ───ウチか。ウチはジャンク漁りやな

    今はまぁ、俗に言うデスペラードやってん

    (掘り出し物の部品がないか探していた時、

    チンピラに因縁を吹っ掛けられたらしい)


    リンは、今は人自連か?

    ええ人見つけたみたいで安心したわ

    (確かに、龍影の眼に映る台の姿は

    どこか荒んだような、擦り切れたような

    人嫌いの野良猫のように鋭い気配があった)

  • 52ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/05/03(土) 10:19:04

    >>44

    「ん、おいしかった」

    【コクコクと頷く。食事を楽しむという今までに無かった行為は、ウルヴィに真の意味で腹を満たすことを経験させたのだろう】


    【この一日で何度か見た彼の笑顔。木漏れ日に似て自然と落ちる微笑みは、苦みを混じらせない純粋なものだ】

    【同じ時間を共有し、同じご飯を食べる。背を並べて戦った時とは違うような、けれどもその時に近い、不思議な感覚】

    【ウルヴィは彼の食事を眺めながら、小さくメトロノームのように揺れていた】

  • 53無法の徒群◆OXAm1h6odk25/05/03(土) 10:22:39

    >>50

    『───────引き金を引き続ける、というのは確かに否定出来ないがね。だが今回の被害に関しては、我々は選択の余地を与えていたじゃないか!』



    無言の連携で『ロックタワー』と『オールイン』が総攻撃を仕掛ける。轟くスラスターの音を標にしてプラズマ砲の連射が次々と地面に突き刺さる───命中を狙った攻撃ではない。囲うようにして回避を困難にしようとする動きだ。


    巨大な戦車を喰らった貪欲な機体が、ガトリング砲で前方に牽制の射撃を加えながら誘導ミサイルを雨のように降らせる。変わらず背部スラスターを狙いながら、しかしバディフレームのギアを変える。



    『クロノスの法廷は、殺人事件では拳銃を裁くのかね?今回の我々は“アブソーバー”によって準備された拳銃だったが、“選択”をしたのは君だろう?我々は君の“選択”によって、事前に勧告し警告していた通りの行動をした!』


     ・・・・・・・・・・

    『見上げた責任転嫁だな!ほら、ほら、ほら!今回の事件で家族が死んだ者達の前でも言って見給えよ!

    “今回の事件は引き金を引き続けるデスペラードが悪かった”のだと!

    “今回の虐殺の責任は、一欠片として俺にはない”のだと!』


    『ええい、五月蝿いぞ“拷問狂”!私はまだ死ぬ訳にはいかないのだ…………ッ!この機体で更なる信頼を積み上げるまでは…………ッッ!』


    『借金の総額が十億の大台を超えた時点で信頼なぞ皆無だろ…………………』

  • 54シャロン◆8meUu6AaJY25/05/03(土) 10:23:26

    >>21

    狙撃手が動いた。

    狙撃された二機はシャロンの観測データと同期していたため、難なく躱し、地面に広がる煙幕に飛び込む。一切の余韻を残さずに引いた。

    すぐさまカウンタースナイプをするも手ごたえはない。

    [キルケー1、こちらワルキューレ。サルベージした、離脱する。]

    〈大佐、目標は確保、戦闘地域から我々も離脱しましょう。〉

    >>47

    〈大佐!戦闘はBFを損耗するだけです!撤退を支援します!早く!〉

    シャロン達ハーディマンベース9機は雑兵(デスペラード)掃討へ移った。

  • 55ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 10:43:57

    >>53

    『責任転嫁』だァ? 甘ったれた事抜かしてんじゃねェ!

    悪行に責任もクソも無ェだろうが!!!


    【ジャズの熱量が、金龍の声量と同時に上がる】


    ……テメェらはジャンク品の拳銃だ! 

    高潔なる裁判所よりもスクラップ処理場の方がお似合いなんだから、人間らしい口上を垂れ流すんじゃねェ!!!!!!

  • 56無法の徒群◆OXAm1h6odk25/05/03(土) 11:04:36

    >>55



     ・・・・・・

    『そうだよなァ!?!?悪行に責任もクソも無ェ、それこそが世界の本質って訳だ──────じゃあ当然、“コロニーへの永住権を買えなかった”せいで毎日を生き延びる為に犯罪をしているアウトサイドのガキ共の悪行も等しく裁かれるべきって訳だよなァ!?!?』


    嘲笑しながら、高らかに哄笑しながら、“拷問卿”は今が楽しくて仕方がないとばかりにその端麗な貌を邪悪に歪めた。



    『そんな“カッコいい機体”を操縦するクロノスのお偉いさんからしてみれば、日々の飢えを凌ぐ為に人を殺してまで食糧を奪おうとする健気なクソガキ共の悪行も全部ソイツの罪ってコトだろう!?ハハッ、どうやらクロノスには情状酌量って概念はないらしい!!!!』


    『────────おっと、それともアウトサイドで虐げられてるのは皆んな良い子ちゃんの可哀想なガキだとでも思ってたのかい?アウトサイド育ちとしては名誉極まりないねェ!!!』


    何処までもその頬を歪ませながら、喜悦の滲んだ声で没落貴族は叫んだ。彼はアウトサイド育ちなどではなく、全ては他者を攻撃しようとする歪んだ嗜虐性の発露である。



     ・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・

    『お前が助けたガキだって、いつからは我々と同じ様に日々を生き延びる為に進んでバディフレームで人を殺すようになるのさ!』

  • 57アブソーバー◆PPyRfvMZl625/05/03(土) 11:09:50

    >>53

    >>54

    >>55


    【────────────金、というものは強固だ、この動乱の時代に於いては、人の命にすら値段が付く】

    【金で人を動かせるのは二大勢力の特権ではない、“アブソーバー”は略奪の徒であると同時に、一個の組織として“運営”されているデスペラードの“企業”でもある】

    【各地に点在する“企業としての彼ら”の末端人員達は、此度の襲撃が行われる以前から、こうしたデスペラードを傭兵として運用出来る組織に連絡を取り】

    【そして、始めにアバドンが打ち上げた信号弾を合図に、まさに軍集団と呼べる規模で以て、この小都市に集結を果たしたのだ】


               ・・・ ・・

    「よく吠えるな、そら、現実だ、若造」


    【彼らを────────────片手間で千切り殺せる雑魚と思ったか、企業としての本領、数と質の暴力を見せれば容易く屠れる獣の群れと思っていたか】

    【否、否、不可能だ、それが可能であるならば、とっくのとうに彼らは滅んでいるのだ】


        ・・・

    【彼らは20年以上戦っている、インベイドと、クロノスと、人自連と、敵対するデスペラードと、金龍という若き大佐とは桁が違う戦場を経験して】

    【勝ちも、負けも、負けに等しい勝ちも、勝ちに等しい負けも、圧勝も、惨敗も、全て全て全て全て全て全て経験して────────────】


    「さぁ、逃げるぞォ!!」


                 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    【────────────その全てに於いて生き残ることに成功している】

  • 58アブソーバー◆PPyRfvMZl625/05/03(土) 11:10:09

    >>53

    >>54

    >>55


    【狙撃手を狙った弾道は空を切る、障害物が山と溢れた山林を駆け上がって、とうに仕事を終えた狙撃手は山の向こうに消えている】

    【弾雨、アバドンは回避を必要としない、サンダータイガーにも匹敵するその多層装甲は体内に仕込まれた幾つもの緩衝機構によって衝撃を和らげ、弾く】

    【進行方向、妨げる障壁は城壁が如き大盾が踏み潰す、異形の重装四脚の機動力はその威容を寸分狂わずドミニクの思い通りに操作させる】


    「ジョナサァン!!」

    『同じ、手、問題、無い』


    【初撃のクラスターミサイルを薙ぎ払った時と同じ様に、“ディザスター・バルガネルラ”は履帯を後転させながら、その両腕のミサイルランチャーと重機関砲で以て仲間の撤退路に降り注ぐ火の粉を掃って往く】

    【丁寧に掃除された進路、アブソーバーの実働部隊は次々と雪崩れ込み、スモークの彼方へと】

    【追いかけようとする者は】


    『ドミニク様!ドミニク様!万歳、万歳、万歳!良い仕事を貰ったなぁデスペラード共!ドミニク様の為に戦って逝けるぞ!』


    【ヴヴヴガガガガガガガ……!!残されたエリアスのガーゴイルが、膨張剤により不自由となった機体を地面に縫い留めて、両腕のアサルトライフルを乱射する】


    『あっちで殺せ!こっちで殺せ!血と肉で花を咲かせて束にする!我々の血肉すら!ドミニク様の糧となる!さぁ死ぬぞ死ぬぞ死ぬぞ!!!』

  • 59アブソーバー◆PPyRfvMZl625/05/03(土) 11:10:19

    >>53

    >>54

    >>55


     ・・・・・・・・・

    【事前の取り決め通りに撤退路となった進路には、この戦いの間、ずっと息をひそめ続けていたアブソーバーの予備戦力が二機、居る】

    【ルヴァウ・バッドガン、シンドリー・クレマティス……夫妻のガーゴイルは全くの無傷のまま、十全な装備で】


    『愉しみ過ぎだ、ドミニク、あのクロノスの機体、搭載火力は尋常じゃないぞ』

    『頭領が死んだらどうにもならないだろう、わざわざ突っ込む必要性は無かったんじゃないのかい!』

    「そう言うんじゃねぇよ、折角御大将にご登場頂いたんだぜ、大将同士顔合わせぐらいは済ませとかねぇとなぁ?

     まぁ、まだまだ若っちょろいガキだったがな、何てことはねぇ」


    【共に、追撃の砲火を払い除けながら、彼方へと消えてゆく】


    「最高のカオスだ、最高の戦場だ、撤退戦も面白い、面白いよなァ!ンハハハハハハ!!」


                          ・・・・

    【────────────嗚呼、今日もまた、敗残した】

  • 60龍影◆9BZ6kXGcio25/05/03(土) 11:16:14

    >>51

    「うん、今は人自連で逆巻のBFに乗ってる。それで向こうに居る彼が私のバディ(恋人)。…アヤメお姉さまの息子さん

    って言うことは彼から聞くまで知らなかったんだけどね。」

    旧友が自分よりも自由に、無責任に生きていることにほんの少しだけ嫉妬した。桜空陥落後のあれこれでお互いに苦労したと加味しても、尚、台の咲かす桜は自分よりもしぶとく咲いている。

    「…逆巻とかで桜空の技術復興をやってみる気ってあったりするかな?」

    無理だろう。だが、聞きたかった。

  • 61ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/03(土) 11:22:07

    >>51 >>60

    「ケイ・サヤギリです!その……龍影さんの恋人、です。アズマさんには及ばないなりに、自分らしく努力しています!!」

     緊張で声を張り上げてしまいながら、ケイは台へ頭を下げた。目の前の人からは確かに龍影と同じ気配を感じる。

     しかしどこか……擦り切れているような。同時に自由であるような気配さえ纏っている。


    (凄い不思議な人だ)

     それがケイの第一印象。

     墨色と青の混ざった奇妙な色合いが、台に向いていた。

     ケイの母親は、黒目だった。

  • 62ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 11:23:09

    >>56

    だからテメェらはどこまで行ってもジャンクなんだよ!


    ずっと他人に何かを求めて! そんなのがずっと永劫変わらないとでも!?

    ずっと寄り添って矯正してもらえると思ってるのか!?


    だから最後には見放されて歪みは残ったまま……テメェらは平気で悪行をこなせるんだ!


    俺の救ったガキは……どいつもこいつも最後には謝ってくれたよ!

    テメェらの中ではとっくのとうに枯れた罪悪感ってやつが残っているから!

    それは貴重な物だ! 1度失っちまえばもう補充出来ないから! 


    だから断言してやる! テメェらは直せるジャンクですらねェ! 産廃品同然の鉄屑だ!

  • 63無法の徒群◆OXAm1h6odk25/05/03(土) 11:31:17

    >>58

    『私を一緒にするなよ!?報酬目当てで来たんだ、貴様らの組織の撤退が達成出来た段階で抜けさせ貰うぞ…………!』



    ワンオフユニットたるプラズマ砲を構えた人自連の型落ち機体が、ウンザリするように応答した。


    “銭捨て鉢”スリーセブン。彼にとって、戦闘は須くが金銭報酬という結果を獲得するまでの過程に過ぎない。その過程で死んでしまえば、貯めた金を使う事すら出来ないというのに!



    『血肉の花よりも、悲鳴の雨の方が私の嗜好に合うのだが。だって、ほら。即死してしまえば苦悶する貌も見せてはくれないだろう?』


    その一方で、企業によって“解体”された過去の遺物とその企業の機体を組み合わせた『アバドン』と比較さえ巨大な『ロックタワー』は肩を竦めた。


    “拷問卿”スペル・アルゲータ。彼は自身の死すらも恐れてはいない。戦場を愛してもいない。唯、悲鳴と残虐だけが彼の愉しみだ。



    >>62

    ほら、と“拷問卿”スペル・アルゲータは笑った。


     ・・・・

    『では君も、コロニー守備隊や軍上層部にすら話を通さずに独断専行した結果として生じたコロニーの被害に対して─────────罪悪感というのは存在しないのかね?』


        ・・・・・・

    『あぁ、ごめんなさい!“ごちゃごちゃ抜かしてんじゃねェ! 引き金を引き続けているテメェらが悪いんだろうが!”でしたか!ハハッ、アーハッハッハッハッハッハッ!!!!!!コイツは傑作だ、罪悪感を説いた当の本人は死者に謝りさえしないとは!』

  • 64ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 11:34:39

    >>63

    ......テメェらの薄っぺらい倫理で戯言抜かすんじゃねェよ

    鬼が笑うぜ?

  • 65東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 11:39:37

    >>60

    それは─────

    (はっきり言えば、やりたい。

    だがそれでも...目の前の旧友が恋をしたように

    こんな荒んだ自分にも、同じ熱はあるのだ)


    『───シノちゃん、もし迷ったなら...

    君の心を再び動かすような出逢いがあれば、

    何も迷う事は無いとも。行きなさい。』


    (ほぼ自分の半分くらいの年齢のくせに、

    ウチの事をちゃん付けで呼ぶあの碌でなし。

    でも、奴には恩義も、胸に秘めた想いも...)


    『うーん。それでも迷うと言うのなら...

    よし、なら雇い主として先に命じておこう

    "技術者としての知見を深めに行きなさい"

    どうかな?これを断る君じゃないだろう?

    ───はっはっは、どうやら図星のようだ!

    では。その時にこの言葉を思い出してくれ

    "君の旅路に、尽きぬ祝福が有ります様に"

    それじゃあ...好きなだけ行っておいで!』


    (───応。惚れた男に女は弱い

    それをキッチリ利用する男や、お前は

    けどまぁ...二律背反よりはマシやろな)


    ええよ。他ならぬリンの頼みやさかい

    ───けど、ウチの好みは変わったで?

    それでも良い言うんなら......行ったるわ

  • 66ハニヤ◆KPwoT407kA25/05/03(土) 11:44:54

    >>62

    (もういい。喚くな。黙れ)

    【自分に与えられた任務を淡々とこなしながら。思わず込み上げそうになる言葉をぐっと堪える】

    【デスペラードだからこそ、“こういうやり口”の一つや二つは取ってくるだろうし、彼もそれに即応できる度量を併せ持っているものだとばかり思っていたのだが。】

    《目標は確保したんだからそれでいいだろ。口じゃなくて手を動かしてください、“大佐”どの》

    【…元キルケーはよく動いてくれている。流石はウェットワークを主体としてただけあり、その手際には惚れ惚れする】

    【対してこいつはどうだ。AIという補助輪を加味しても今回の勝利の代償はクロノスの技術の粋を“最も知られたくない相手に露呈させた”ことだ。その戦術アドバンテージの喪失を本当に理解しているのかどうか…大局を見れていないのではないか。】

    (…買いかぶりすぎたか)

    【この世界に光が見えたのはただの錯覚だったのだろう。ハニヤが拾われたのはただの気まぐれで、デスペラードの本質を理解していなかった故のそれなのだろうと】

    【ハニヤの思考はこの瞬間、「どうすれば彼に恩を返せるのか」ではなく「どうすればこいつを骨の髄まで利用しきれるか」。その方向に転換された】

  • 67東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 11:51:52

    >>61

    へぇ...結構可愛い顔しとるなぁ

    やるやん?リンは結構ガード堅いのに...

    (によによと笑いながらケイを見る目には、

    昔の知人の面影を重ねているように見えた)


    成程、"撃墜王"の血は女関係に出たんやな

    若いのに隅に置けんなぁ?

    (冗談めかしてケイに腕組みする)

  • 68ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 12:06:11

    >>54

    『大佐!』


    んな物とっくに分かってるよ!

    俺は今至って冷静だ!


    『既に高射砲、コロニーへ射出しました』


    悪い! お前を疑ってしまった! やっぱり冷静じゃなかった!


    『主人の意向を汲み取るのも召し使いの役目です。お詫びにバウムクーヘン3個頂きますからね』


    お安い御用!


    【軍人のメンタルと青年の逡巡が重なり、1つの行動を結び起こす】

    姐御ォ! エリアスを留めさせろォ!


    【重武装BFでも群を抜いて重いタイガーをここまで駆り出せるスラスター! その出力は軽量BFに載せれば音速なんて目じゃない速度を叩き出せる!】


    ドミニクゥ! 戦場でまた音楽が聴こえたら! 俺が来た合図だァ!


    【意識が有頂天に舞い上がり、怨念が絡み付いている足元がお留守のガーゴイルへ突っ込む!】


    >>66

    姐さァん! アンタのアンクならコロニーまで一瞬なはずだ! 


    ・・・・・

    先に行けェ!

  • 69無法の徒群◆OXAm1h6odk25/05/03(土) 12:10:17

    >>64

    『おや、気分を害したかな?やはり“『責任転嫁』だァ? 甘ったれた事抜かしてんじゃねェ! 悪行に責任もクソも無ェだろうが!!!”の方が良かったのだろうか?』



    クツクツと笑いながら、巨躯の戦車が前に向かっての進撃を開始する。

    ─────背後では『オールイン』がプラズマ砲の直撃を狙っている。サンダータイガーの装甲をある程度破壊しておかねば、その火力を大いに奮っての追撃が行われる恐れがあるからだ。



    『それともこう言いたいのかね?“俺は決して表には出さない涙も罪悪感もある”のだと!!!ならば私も同様に、“決して表には出さない涙も罪悪感もある”のだと前もって言わせて頂こうか!!!!』


     ・・・・・・・・・・・・・・・

    『見えないものは存在しないのだよ!全ての人間が互いの心を読み、理解する事が出来るのならば世界はこのような惨状には陥っていまい!!!!悪魔の証明だ、未来に繋がらない口先の言葉は全て無意味で無価値だ!!!!』


     ・・・・・・・ ・・                         ・・・・

    『対話の拒否とは、即ちどのように見られどのように扱われても構わないという意思表示だ!敢えて私が述べよう!!!今の君は自らの過失で多くの命を喪わせたというのにも関わらず、尚も自らの激情で彼らを救おうとしない愚か者だと!!!!!』


            ・・・・

    『ほら、笑えよ。鬼畜外道の企業様ァ!』


    そして、口先回しと同時に。無法者同士での無言の連携によって巨躯の戦車の裏側から突如として音速で高温のプラズマが放たれた。

  • 70シャロン◆8meUu6AaJY25/05/03(土) 12:13:15

    >>66

    〈ハニヤ、今は大佐の撤退支援を。不満はデブリーフィングで。〉

    純狙撃機として8機のキルケーをアシストしながらも雑兵の数を減らして退路を確保しているシャロンは元デスペラード、いや、協力関係にあるデスペラードを気に掛ける余裕があった。

    前線では8人の天女が龍になり損ねた鯉へ殺到する雑兵を蹴散らす。

    [大佐、撤退を。かまっているのが敵の思う壷です。]

    これを見ている本社は心底安心するだろう。「あのドラ息子は政敵足りえない。」と。

    [ワルキューレよりBF隊へ、輸送機に対象を収容した。離脱する。]

    〈よくやった、聞こえた?我々の引くわよ。〉

    >>68

    〈大馬鹿者!(世間知らず!)フラッグは怯えて先に帰るもんだ!格好をつけるな!ラムダ!バカのコックピットを切り飛ばしてでも連れ帰ろ!〉

    [了解。大佐、失礼。]

    のたうち回る鯉に天女はマチェットを振りかざす。

  • 71ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 12:17:55

    >>69

    1つ言い忘れた 


    俺のガトリングには、今まで救えなかった人の涙が詰まってんだ

    俺のミサイルには、今まで救えなかった人の怒りが込められてんだ


    俺のサンダータイガーは、今まで救えなかった人々への重苦が積み重なってんだ


    だから、テメェの弾幕と装甲は薄いんだよ


    【今まで金龍とここまで会話を交わした者は居なかった】

    【拷問卿の死に顔はどうだったのだろうか、金龍にはそこまで分からない】

    【最期で聞こえたのは彼の肉声ではなく、ジャズ越しの爆発音であった】

  • 72ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/03(土) 12:18:20

    >>67

    「かわ、!? ぁぁ〜……ははは。はい、よく言われます」

     事実だった。ケイの容貌は見ようによっては女性でもいけてしまう。それを否定はしない。第一印象なんだから。

     自分と母を重ねてもいい。大事な思い出なのだから。100ある思い出に、1から重ねていく初対面の自分が勝てる道理はないと、ケイは思っているから、笑って受け入れている。


    「……えっ!?“撃墜王”ってそんな人だったの!?!」

     が、ここに至り、矛盾による齟齬が発生した。

     ケイの中の祖父≒龍影の教官だが、“撃墜王”であることまでは理解できていなかったのである。

     ケイにとっては驚きでしかなかった。


    「……年上好きだったんだ」

     肩を組まれながら書いた言葉で、ケイの中の伝説のエースパイロットへの認識が盛大に歪んでいた。

     なお祖父も撃墜王もイコールだし、彼の妻は……さて、皆さんの想像に任せよう。

     だが今ケイがアンジャッシュしている!と龍影なら気づいてもいいくらい、面白い表情をしていた。

  • 73ハニヤ◆KPwoT407kA25/05/03(土) 12:20:46

    >>68

    >>70

    【シェセプ・アンクをコロニーには向かわせず、サンダータイガーを安全に撤退できるよう“支援”していく。既に事実上指揮系統を統括しているのはドラ息子ではなくキルケーだ。…現に、デスペラードの掃討は既に完了していたのだから】

    《了解》

    【そう簡潔に。それ以上の言葉を放ってしまえば、自分もこの男の同類になってしまうだろう。

    それだけは勘弁被る。】

  • 74無法の徒群◆OXAm1h6odk25/05/03(土) 12:32:16

    >>71

                 ・・・・

    「ハハッ……………違うね。金とコネだよ。物質的な真理でしかない。想いだけで強くなれるのなら、今頃世界はインベイドへの怨念で救われてるだろうさ──────あぁ、“自分の力じゃない”のは同じかな?」


    何処までも黒い悪意を滲ませ、その心を苛む呪詛を唱えようとして──────────それから、既に通信回線機器が壊れているのに気付く。


    思い返す。あの声!あの怒り!実に、実に実に実に実に実に実に実に


    ・・・・・

    愉しかった!!!



    『スペル・アルゲータ!?あの“拷問卿”を一瞬で撃破したというのか!?!?ウッ、ウゥ………………彼は頼りになる肉壁だったというのに!』


    “銭捨て鉢”スリーセブンは、流れ出た涙を拭った。


     ・・・・・・・・・・・・

    『コレで報酬は私の独り占めという事だな!おい、アブソーバーの!何としてもドミニクの撤退を完了させるぞ!』

  • 75東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 12:35:05

    >>72

    (※台は"撃墜王"の文言をそのままでなく

    女を落とした事の暗喩として使っている)


    いやー、よろしゅうなケイ

    買い物帰り邪魔してもーたのは堪忍な!

    (アンジャッシュしているのに気付いていない)

  • 76アブソーバー◆PPyRfvMZl625/05/03(土) 12:41:19

    >>69 >>70 >>71 >>73


    『ドミニク様に伝言!?ドミニク様に爪痕を刻もうなど!?50年早い!クロノスの若兵!』


    【狂信徒は吠える、見せられる手札は全て見せた、切り札は尽きた、ただ死に向かうのみと知れた死地にて】

    【狂信徒は吠える、それは虚勢などでは無く、心の底から主を信奉するが故に】


                  ・・・・・・・・・・・・・・・・・

    『貴様の言葉には重みが無い!読み書きを習ったばかりの子供の様に実践と経験が欠落している!!

     私はドミニク様に教わった、殺す指にも力を籠めろ!戦う敵から視線を外すな!人間は決して一枚岩でありはしないのだ、そこに絶対的に正しい論理など存在するものか!

     正しさとは立場や生き方によって変わるのだ!貴様に付き従う者共は、貴様の考えに本当に共鳴しているか!?』


    【ライフルの残弾が尽きる、役立たずになった銃砲をサンダータイガーに投擲して、膨張剤の届いていない背部のスラスターのみを墳進させ突進する】

    【嗚呼、質量差は如何ともし難い、猛獣の重装は中量二脚のガーゴイルを容易くその足元に踏み潰す】

    【問題無い、勝つ必要は無いのだ、空手となった両腕を纏わりつかせるのは、サンダータイガーの脚に】


    『ドミニク様は欲しいものを下さる!欲しい戦場を下さる!欲しい死に場を下さる!貴様のことなど知らないが、こればかりは確信出来る!多くの人間を“従える者”として!貴様はドミニク様の足元にも及ばないとォ!!』


    【それはガーゴイルというBFに元々備わる自爆機構だ、元は、彼らの上司であった『アンセム』が傭兵部隊を戦場という鳥籠に縛り付ける為に仕込んだ代物だ、コンソールを叩く、一切の躊躇いも無く】

    【────────────万歳、万歳、ドミニク様、万歳、そればかりがエリアスの脳裏を巡る】


                             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    【晴れたスモーク、レーダーが回復する、画面の端にはとうにクロノスの追撃が届かぬ領域にまで離脱した、味方の反応が映し出されている】

  • 77ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/03(土) 12:54:20

    >>75

    「い、いえ。よろしくお願いします……邪魔なんて思わないですよ!龍影が喜んでるんですから!……それに、良い出会いもありましたし」

     マルガリータと名乗った少女、旧愛卿。謎めいた二人とも、そして目の前の台に出会えたことは確かに、ケイにとって良い出会いなので嘘ではない。


    「……あ、そうだ!二人に伝言!!」

     あの人の言葉は伝えるべきだ!と察して、聞いて欲しいと息を吸って、答えた。こっそり電波妨害用のトランシーバーを起動した。


    「“処刑場”が異常なほど稼働してる。老いた獣たちは気性が荒いみたいだ……生贄を求めてるみたい」

    《再開は嬉しいことです。が、今すぐに移動しましょう。ここは目と耳が多い》


     スイがケイの言葉を補強した。暗喩は通じるだろうか?

  • 78龍影◆9BZ6kXGcio25/05/03(土) 13:05:13

    >>72

    これはおそらく比喩表現だろうが、ケイの反応が面白いので放置しておきたい。

    が、アンジャッシュのせいで教官の名誉に関わると感じた。

    「ケイ、教官はそんな人じゃないからね?」

    すかさず訂正する。

    「少しは疑えって言った…いや、無理か。あの比喩は難しい。」

    𠮟ろうにも自分自身、連想で教官も顔が浮かんだからだ。

    >>75

    「逆巻は代替わりしてるから反りは合うはずよ。うてなちゃん…いや、台。これからもよろしく。」

    あの時から成長した部分を最後に龍影は見せた。

    >>77

    「偏食な獣は老いで見境がないみたいね。気を付けておくわ。」

    暗喩が何を指しているかはすぐにわかり、返答した。

  • 79ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 13:08:00

    >>76

    自爆機能だって、電気信号を送らないと機能しないよな?


    【あの黒い煙に見えるナノマシンの集合体は、互いが密接に繋がる事で、空気中に滞留していた】

    【ならば、そこまで濃い煙の中に長時間居たらどうなる? 多かれ少なかれ、機体にナノマシンが付着するはずだ】


    それだったら、回路を破壊しちまえば良い訳だ


    【自爆装置の回路を、メビがナノマシン越しにジャミングする!】

    【側から見たら、最初から膨張剤で回路が遮断されたように見えるだろう!】


    脳汁垂れ流してすっからかんになったオツムでも理解できたら、良い加減にその薄汚い手をどかせ


    【BLATATATATATATATATATATATATATA】

    【ガトリングを放ち、ガーゴイルの肘関節を切り離す】


    【もはや、ガーゴイルに出来る事は無かった】

    【ガーゴイルにはできる事が無かった】

  • 80東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 13:12:41

    >>78

    ん、改めてよろしゅうな

    (ニッと笑う姿からは、先程までの

    掠れた雰囲気は薄れていたのだった)


    ...ああそうそう。

    お前ら以外に、桜空の奴はおるんか?


    >>77

    ならとっとと移るかぁ...よし!

    (少し伸びをし、改めてたった台であった)

  • 81ラバー◆m3XwMsEekQ25/05/03(土) 13:15:00

    問題が発生しましたわ……
    《いかが致しましたかな、お嬢様》
    セバス……重要な問題ですの……
    ここ数週間で予定より早く農耕が済みましたの……ですが……土がふかふかすぎてわたくしが入りづらいですわー!
    《……分かっていたことでは?》
    くっ……失策ですわ……!
    ですがルォマンにはこういったデメリットが付き物……!
    潔く警備に尽力いたしますわ!
    さて、次は肥料を撒かないとですわね
    肥料と土を混ぜて育てる準備ですのよー!
    もちろん、インベイドたちを迎え撃つ皆様も引き続きお願いしますわー!
    《《カシコマリマシタ、オ嬢様》》
    【この頃になると、UNBFたちはある程度流暢に話せるようになっていた】

  • 82ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/03(土) 13:23:15

    >>78

    「……比喩?ん?あれ???」

     もっと、ケイはそれでさらに混乱した挙句。

    「爺ちゃんって“撃墜王”だったの!?!」

     と小さく叫んだ。嘘だろそんなこと!?という驚愕が顔に出ていた。

    《頭の回転が速すぎるとこうなるの見本ですね。極めてユニーク》

     スイはもはや笑うかの如き音声だった。


    《そして大変申し訳ありませんが、通信妨害に専念するため本基は蒼風改へ戻ります。お二人とも、ケイをよろしく頼みます》

     旧愛卿が使っていないからか、スイの言葉は己のものではない電波妨害に対抗しながら、そのまま嘘を吐いて戻っていく。

     ケイも知らないところで、スイは“これが人間が成長と呼ぶことですか”と、ふんすとしていたが。


     暗喩が通じたことに、ケイは安堵した。


    >>78  >>80

    「桜空については、俺はあまり情報がなくて……CEOのカンナさんなら少し知ってると思います」

     ケイの持っている情報を語りながら、移動姿勢を取った台を守れるように動き始める。刀はいつでも抜ける用意をした。

  • 83アブソーバー◆PPyRfvMZl625/05/03(土) 13:41:53

    >>79


    『嗚呼……嗚呼……流石はクロノス、ぬかりない……!

     そして礼を言わせていただきたいなぁ、あなた方から“貰い受けた”ライフルは、実に多くの役に立ってくれた!』


    【ガーゴイルが持っていたアサルトライフルは、元々スカッド・ソルジャーの装備していたものだ】

    【インベイドの外皮を貫ける威力と、戦況に合わせた射撃モードの切り替えが可能な傑作銃、クロノス・インダストリーの技術力を示す逸品】

                     ・・・・・・・・

    【だから、とても役に立ってくれた、人を殺すことにも】


    『武器とは殺す為のもの、兵士とは、正に殺しの最前線!

     キッチリと役目を果たしましょう、さらばドミニク様!先に逝って待っておりますとも!!』


                     ・・・・・・・・

    【エリアスのやることは変わらない、結果は変わらない】

    【懐に仕舞い込んでいた拳銃を取り出すと、彼は己のこめかみに銃口を当てた】

    【ちゃんと、逝ける様に────────────】


    『不肖エリアス・ジーベンハイアー、最期の大役、務め上げさせていただきました!』


    【────────────タァン、と、軽く、寒々しい、発砲音】

  • 84東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 13:49:16

    >>82

    そうか、わざわざ聞いてすまんなぁ

    ...自衛程度は出来るで?ウチ

    (ホルスターにある拳銃を見せながら)

  • 85ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 13:51:25

    >>83

    【間に合わなかった】

    【コロニーで人が死んでいた。まだ周りに戦火が残っていた。仲間から止められた】


    【だから、コックピットから降りられなかった】【だから、身柄を生かしたまま捕えられなかった】


    ……メビィ!


    『分かっております』


    ……後で任せたぞ


    【無線を始める】


    総員、各自の輸送機へ急げ! 

    俺はこのままでコロニーに真っ先に向かう!


    【まだ間に合う】

    【スラスター内にはまだ燃料が、重火器にはまだ弾薬が、金龍にはまだ戦う意志が、残っていた】

    【まだ間に合う】

  • 86ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/03(土) 13:58:06

    >>84

    「わかりました。それじゃあ移動を……警戒は俺。龍影は硬いから台さんを守って。技術者は最優先保護対象だ」

     護衛対象も心得があることを理解したケイが語る優先順位は、初期インベイド大戦時代に余りにもありふれた内容。

     護衛任務において、経験が少ない新人は警戒、肉の盾になることを前提にしたものだ。


     それをなんら躊躇なく行うケイは、果たしてただの若者から一瞬で変貌していた。目の色は、青。

  • 87龍影◆9BZ6kXGcio25/05/03(土) 14:12:38

    >>86

    「まさかポイントマンの背中をまた見れるなんて。台、離れないで。」

    45口径を構え周囲警戒をする。こんなことなら買い物デートに行くには物騒過ぎると置いてきた45口径のPDWを持ってくるべきだったと悔やむ。

    だがその姿はベテランの風格をまとっていた。

  • 88ラバー◆m3XwMsEekQ25/05/03(土) 14:13:18

    さて!
    肥料も混ぜた!PHも中性!畝もバッチリ!
    第一フェーズは終了ですの!
    いよいよ種まきの時間ですわー!
    《種芋や苗を持ってきたトラックは既に到着しております》
    上々ですわセバス!では!畝ごとに野菜を植えていきますわー!
    《お嬢様!インベイドの襲撃です!》
    っ……!分かりました、すぐに向かいます!
    セバス、わたくしに続きなさい!
    《喜んで、お嬢様》
    農耕の皆様は大丈夫です、そのまま種蒔きに入ってくださいましー!
    《かしこまりましたお嬢様》
    では、殲滅の時間ですわー!

  • 89東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 14:22:59

    >>87

    言われんでも離れんわ...

    『(というか離れられる雰囲気ちゃうし)』


    (目指すは逆巻...そのトップとやら

    とりあえず話せる相手だとええけど、と

    内心で台は思ったのだった)

  • 90ニライニスト◆XGxCas/OAU25/05/03(土) 14:23:11

    K-2コロニーに、一機のBFが向かっていた。

    『きれいでしょ ヒラヒラと いい女でしょ…』

    それは全体が白く、差し色として朱が使われ、片腕には、『noz-ex-em-01』と黒字で書かれている
    それよりも目を引くのは機体自体だ。他のものと比べ明らかな巨躯と、相応と言うべき太い脚がある。

    『…見かけより 尽くすタイプね…』

    コックピット内では、浮いている存在が2つあった。一つは明らかに雰囲気に合わないポップス。

    『優しさに棹さして 男はずるいわ…』

    …もう一つは、そのコックピットにいるパイロット。彼は、明らかに子供だった。
    「『スカー』であってたっけ?随分と酷い事をしたな…」
    「にしても低級とはいえ警備のレベルが低すぎる。さすがは『K.I』だ。」
    「…まあ、おかげで『機会』を作れそうで良かったよ。感謝はしないけど、」

  • 91ニライニスト◆XGxCas/OAU25/05/03(土) 14:26:50

    >>90

    【コロニーの中は、瓦礫と人だった物で溢れている。】

    【…そのどちらにも属さないものもいる。】

    「お母さん、いつになったらここから出れるの?」

    「それは…お母さんにも分からない。でも、待ってたらいつか出れるから…」

    【1人の子供と、その子の母親が、瓦礫の陰に隠れていた。】

    【…無情にも、インベイドの群れが彼女たちに近寄る。その中の一匹が彼女達を見つけた。一匹が動くのに合わせ、他の数匹もそこへと向かう。】

    「あれ、なあに?」

    【子供が母親に、何気なく聞いた。】

    【母親がそこを向いた時…】

    【そこには何もいなかった。】


    「まだ生存者がいたのか…参った、戦い方に支障が出る。」


    【言っている事とは裏腹に、声からは極めて落ち着きを感じる。】

    【バズーカと、頭部バルカンが煙を吐く。インベイドはこれの爆風で吹き飛んでいた。】

    (まずは、コロニーから追い出す工程を挟まないと。)

    【少年の背中に生えた2本の義手が、背後の異様に多いボタンをまとめて押す。】

    【親子の前を、巨大なBFが通り過ぎていく…と思いきや全身のスラスターを吹き、その場で180°回転した直後ほぼ変わらないスピードで戻っていく。】

    【スラスターの粒子は、その場にいた殆どのインベイドを惹きつけることに成功した。】

    【BFはあえて速度を落とす。インベイドが追うのにちょうどいい程に。】

    【無我夢中なそれらは、もうコロニーから出た事さえ分からなかった。】

    「…おにごっこは終わりだ。」

    【先ほどと同じくスラスターで後ろを向くと、全速力で進むと同時にバズーカを群れにぶち込んだ。爆風によって開いたスペースにBFが突っ込む。】

    【前へ向けられたバズーカと75mm機関銃と、背後に向けたサブアームの55mm軽機関銃がばら撒いた弾が、インベイドの命を散らしていく。】

    【通常より遥かに厚い装甲と盾は、『突撃兵級』の刃をない物として扱うには十分だった。】

    【…BFが通り過ぎた後、僅かに残ったインベイド達はバラバラに逃げようとする。】

    「…自分達は好き放題やってて、それは虫が良すぎるぞ。」

    【背部から発射されたミサイルが無情にも生き残りへ向かい、それらを駆逐した。】

    『…◯◯放送局から、インベイド侵攻前にジャポンで作曲された『あゝ無情』でした。もう時間も差し迫っているので、それでは、また…』

  • 92シャロン◆8meUu6AaJY25/05/03(土) 14:32:13

    >>85

    〈大佐、一度深呼吸をしてください。シェルショックに近い症状が出ています。なんでしたら一度輸送機に戻って休憩をはさみましょう。貴方を珠さんに任されている私の身にもなって下さい。〉

    今のままでは戦場の死神に吞まれてしまう。シャロンはそれだけは回避したかった。

  • 93ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/03(土) 14:32:52

    >>87 >>89

    「よし……行こう」

     店の店長に勘定を渡し。扉を開けて周囲を確認。 人気なし、音も少ない。

     自然に歩くように偽装しながら、二人に外へ出てよしの合図を送った。


    「カンナさん? 今からそっち行くから、準備してね……できれば、お肉多めで」

    『あ、ケイ?うん、わかったよ……お肉多めね』


     あとは聞かれてはまずい会話を避ければ良い。隠してある通信妨害機のスイッチをケイはさりげなく押して、ジャミングを切り、カンナへと談話した。


     お肉多め。出迎えの客を守れる護衛準備。という逆巻重工の実働部隊にある暗喩だった。


     あまり長くやれば発生源を特定されるという危惧もあったからだ。

     そのまま、逆巻重工の本社に向けて歩いていく。

  • 94東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 14:45:17

    >>93

    『(......とりあえず大人しくしとこ)』

    (そのまま逆巻まで付いて行くのであった)

  • 95ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 14:47:02

    >>92

    ……メビィ!


    『大佐のバイタルは正常。そして今さっき来たコロニーの最新情報によりますと、謎のBFがインベイドを撃破している模様。後はご自身の判断です』


    ……インベイドは……死んでるんだな……


    【興奮をどうにか抑えようと、メビに確認を取る】


    『ええ、確実に』


    ……分かったよ、姐御

    珠さんの名前を出されたら、言う事聞かないとだな……


    【ぐだりと力尽きた悪魔を片手に引き摺り、タイガーは剣龍の中へと戻る】


    姐御、最後に聞くが、落ち着いたらしいコロニーの調査をしに行っても良いか?

  • 96ラバー◆m3XwMsEekQ25/05/03(土) 14:54:59

    おーっほっほっほっ!
    速射掃射連射乱射!!
    ガトリングをぶっ放すのは気持ちがいいですわー!
    【ラバーの機体、ホットスティールの放つガトリングの3秒以内に突撃兵級のインベイドが砕け散っていく】
    【3秒以上連射ができないというデメリットを背負ってなお、その威力は押して知るべしだった】
    《このあたりは片付きましたかね、お嬢様》
    そうみたいですね43号様、皆様、戻りますわよ!
    【加えてホットスティールは重装備なためスピードがものすごく低い。そのため狙いを定めるにも一苦労なためセバスのようなUNBFによるサポートが不可欠となる】
    やはりスピードという点はもう少し考えるべきでしょうか……この往復作業でも皆様にご負担をかけるのも……
    《お嬢様は我々のような無人機にもお優しいのですね》
    お優しいなんてそんな……わたくしはただ皆様に敬意を込めているだけですの
    全てのものには神が宿る……わたくしはこう考えております
    宿る神に種類はあれど、全て敬意を持って接すれば良い道に辿り着く……わたくしはそう信じておりますの!
    《お嬢様の博愛の心、我々にも届きましたよ》
    えへへ〜、照れちゃいます〜
    【UNBFとの会話をしながらもラバーはプランテーションへと戻って行った】

  • 97シャロン◆8meUu6AaJY25/05/03(土) 15:00:29

    >>95

    〈…メビ、45分でオートクルーズ使ってでも大佐を連れて帰って。乗ろうとしないなら沈静化させてでも。いい?〉

    シャロンは止めれない大佐をメビに任せた。

    ハニヤはかなり冷めているのが金龍の心境にどう影響しているかわからない今は触れるべきではないだろう。

  • 98ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 15:25:59

    >>97

    『承りました』


    別に調査に45分も掛かるとは思わないんだがなぁ……


    【冗談気味にメビに返す】


    『もう既に気付いているかもしれませんが、あのハニヤ様がここまで長い間お喋りをしておられません』


    ……分かった

    遠回しからそのパイロットと話し掛けて、緊急性が無ければK.Iの部下に任せる

    それで良いか?


    『それで良いかと』


    そういう事だ! 先に基地の方へ帰ってくれ!

    機内のシャワールームとか自由に使って構わんからな!

  • 99ニライニスト◆XGxCas/OAU25/05/03(土) 16:01:52

    >>98

    (被害を受けた場所はここで終わりか。じゃあ、これで最後だ。)

    【そう考えながら、瓦礫に挟まれた一匹のインベイドを躊躇なく撃ち抜く。】

    【最後に周りを見るとそのBF、『シーフォンディー』はコロニーの外へと出た。】

    (ここまでやったんだ。これを見れば『あの人』も、僕を雇いたいと思えるはず…ん?)

                  ・・・

    【背後に、一機のBFがいるのが見えた。】

    (あの機体、間違いない。『サンダータイガー』…!なら乗っているのは…)

    (…今しか『機会』はない…!!)

    【シーフォンディーが方向を変え、背部のブースターを吹かして急接近する。】

  • 100ラバー◆m3XwMsEekQ25/05/03(土) 16:04:54

    農薬を散布しますわよー!
    一度皆様は畑から退場なさってくださいましー!
    《《《はーい》》》
    【雑草などを抜いていたUNBFたちが元気な声で返事をしてプランテーションから苗を潰さないように離れていく】
    ふーむ、いつかここにいる皆様と映画でも見にいきたいですわね……そうすればもっと交流が深めますの!
    「意思が確立しようとしているとはいえ、そういうのは作業に悪影響なのでは……?」
    そうかもですけれど、やっぱり楽しい方がいいですの
    作業ばっかりだと皆様も可哀想ですし……
    「機械に愛着持ったら別れが悲しいだけですよー?」
    それでもいいんですの!別れがあるからこそ大事にしようと色々模索して良い道に繋がるんですの!
    さぁて、農薬をばら撒きますわ〜!
    《おまかせあれ》
    【セバスの機体が上空から農薬を散布していく】

  • 101ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 16:06:51

    >>99

    おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい!!!!!!!!

    BFが急接近してきたんだが!?


    【02:31 Kー2コロニー上空】

    【新型BFの姿を金龍が目視した途端、それがなんの理由も無く飛んで来た】


    『落ち着いて下さい。機内で補給済ませたはずです』


    あっそうだった! ありがとう!


    【いつもより少々神経質になっていた金龍は、メビからの指摘に落ち着いた後、無線をオープンに開く】


    そこの所属不明機! それ以上近付くなら自己防衛権を発令する!

    2度の警告は今回はしねぇぞ!

  • 102ニライニスト◆XGxCas/OAU25/05/03(土) 16:19:30

    >>101

    (…あっ!確かにこれじゃあ怪しすぎる…!!)

    【ホバーを停止させ、スラスターで機体を回転させ急速に速度を落とす。】

    【…その結果『サンダータイガー』に背を向けるという奇妙な状態になっているが、本人にその自覚は無かった。】

    (無線を公開にして…)

    『初めまして。あなたの事は調べました。…自分を、雇ってください。』

  • 103ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 16:23:43

    >>102

    ……メビ?


    【無線越しに聞こえる子供の声に、彼はメビに確認を取る】


    『怪しい匂いしかしません』


    ……だよねぇ


    【話し相手を謎のBFに戻す】


    まず雇ってくれっていう前に言うべき事があるだろう!


    そっちの名前は!? 

    俺の事をどこで知った!? 

    そのBFは何だ!?


    全部10秒以内に答えなければ撃つ!

  • 104ニライニスト◆XGxCas/OAU25/05/03(土) 16:41:35

    >>103

    『えっ、10秒!?』

    【その反応は、あまりにも声相応だった。】

    【念の為、盾を前へ構える。】

    『えーと…僕の名前はポリト!貴方の事は多くの人材を野心的に雇うとブラックマーケットで聞きました!!この機体は…』

    【急に言い淀む。それを明かせば『計画』が頓挫する確率が高い。かと言って、それを問われた時どうするかは今までに考えていなかった。】

    (ここまで来たんだ…考えろ…)

    『…この機体は捨てられていたのを拾いました!!くわしくは自分にも分からない!!』

    (お願い、信じてくれ…!)

  • 105ラバー◆m3XwMsEekQ25/05/03(土) 16:44:35

    うーむ、NAASのパイロットのローテーションに穴が生まれてしまいましたわ……
    こういう時は独立傭兵を頼るに限りますわ!
    さーてと、依頼の程を書いて……面接も必要ですわね……場所は青空市街の……久しぶりにハンバーガーが食べたいですし、あそこの店にしましょうか……出来ましたわ!
    早速、転載!
    よおし完璧ですの!
    待ってる間、UNBF様たちの水やりでも観察しますかね……
    《ぶーん》
    【空を飛びつつ水を撒いていた】
    スラスターを使用する都合上、もしや地中にコア鉱石が出来てしまうのでは……そうなったらインベイドの格好の餌ではありませんの!
    《ですが、その場合呼び込めるという都合上、さらに警備を増やす理由になるのでは?》
    さっすがセバス頭がいい!お利口さんですわ!

  • 106ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/03(土) 16:47:13

    >>94

    「……カンナさんから連絡。対人用の護衛部隊が準備完了。このまま周囲を警戒しながら進みましょう」

     台と龍影に伝えながら逆巻重工の本社が遠くに見えた。

    (この距離なら、あと少し進めば最悪龍影さんが台さんを抱えれば間に合うな)


     そう思考した。ここまで来れば、あとは全員生存も可能。生肉のケイを除けば任務達成は十分可能な範囲まできた。


    「(……優先順位は間違えないでね。何かあったら台さんを抱えて走って)」

     龍影の義体に直接届く通信を密かにケイがいれる。

                 ・・・・・

     何かあればポイントマンが犠牲になる。

     そう伝える宣言だった。同時、スイの時計型端末も龍影に渡したのは……ただの直感だった。


    (旧愛卿が警告を入れたのは俺とマルガリータさん。龍影さんと台さんじゃない)

    (メッセンジャーとしての役割を期待されたって線もあるけど……だったら、最悪に備えないと)

     ケイの目は、青のまま細められた。

  • 107二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 16:49:03

    このレスは削除されています

  • 108ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 16:50:52

    >>104

    ……メビ


    『最後の答え、嘘を吐いていますね』


    【メビが心情分析した結果を元に、金龍は彼の経歴を想像してみた】


    ……俺って甘いと思う?


    『ええ、最初に軍に配属された時から。でも、それは時に長所になっていたのだけは確かかと』


    ……ありがとうよ


    【最後の無線通信を始める】


    ポリト! テメェの素性は分かった! 

    だが、物事には順序がある!

    俺に雇われたいのなら、そこで俺の部下が来るまで待機! それから連れて行かれる部屋で待機! そして身元の調査が終わるまで待機!

    これだけは絶対に譲れない! 


    【銃口を下げ、タイガーは機内へ戻っていく】


    無理なら時間が無い! ここでお別れだ!

    10秒以内に決断しろ!

  • 109ランセル◆hFOUpFQqt.25/05/03(土) 16:51:47

    >>52

    (何かやるべきことあったような…)


    【時が過ぎ。室内乾燥の終えた衣類を畳んでいると、何か忘れている様ななんとも言えない感覚がふと頭を吹き抜ける】


    (ウルヴィさんの替えの服…!)


    【そう彼女の体躯にあった服がないのだ。今は洗い終えた服を着てもらっているものの、このままでは洗濯中に再度Tシャツ一枚となってしまう。そうなるとインターネット上の通販では配達までに時間がかかる】


    「ウルヴィさん、服買いに行きます?」


    【直接買いに行くのが一番だろう。そう思い彼女に声をかけた】

  • 110ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/05/03(土) 17:00:57

    >>109

    「…服?」

    【自分の物とは信じられないほど良い香りを漂わせる衣服の袖を嗅いでいたウルヴィは、突然の提案に首を傾げる】


    「ん、わかった」

    【ウルヴィにとって服などは一度着替えたら二日ほどは持つという認識だ。しかし郷に入ればなんとやら、昨日のシャワーもあって彼が手入れを惜しまない部類だと勝手に認識しているウルヴィは、清潔感を保つことを要求されたのだろうと推測して頷く】

  • 111旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/03(土) 17:07:09

    >>105

    「────────あら?」


    太陽の輝きを封じ込めたかのような、美しい黄金色の長髪の年若い美女が新たに情報端末に追加された独立傭兵への依頼を読み込んだ。



    面白い、と率直に思う心が一つ。農業は多数の人口を支える上で必要不可欠な事業だ。食文化という物は農業という前提なくしては生まれない。無人戦闘支援随伴機を農作業に使おうとする“情熱”も非常に興味深いグランセルンだ。


    一方で、冷徹な計算というのも存在する。賢人議会が量産を決定した無人戦闘支援随伴機。その真髄が何であるか、確かめたい気持ちもある。



    「えぇ、こうした矛盾を内包した知的好奇心もまたグランセルン!そうと決まれば応募の一択しかないでしょう!」


    ポチポチと、手際良く独立傭兵としての情報を端末に入力して申請を行う。企業籍は、“グランセン解放戦線”と協力している企業の内の一つだ。

    こうした旧グランセン人系の企業と、彼女が率いる組織は密接な関係を築いている。血を分けた同胞の絆は20年程度では消えはしない。


    操縦機体は最新鋭量産機である“SHINSEI”。武装は農作業への影響を配慮して、毒性を有する危険性がある粒子ビーム兵器と誤射による被害が甚大になり得る実弾兵装を除外した実体近接装備──────つまりはタワーシールドと大型実体剣による前衛型の機体。


    特技の欄には「バディフレーム関連での設計開発」を記述する。間違いではない。実際に運用される程の完成度を持った新規機体とて開発しているのだ。


    そして志望理由に、『旧愛卿』はちょっとの茶目っ気を入れた。



    「うんうん、良いエントリーシートが出来上がりましたね?」


    “お嬢様の騎士-ナイト-になりたくて!”

  • 112アントニオ◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 17:08:02

    >>105

    ───ほほう、これはまた珍しい依頼だ

    面白そうだが...今は少し手が出せないね

    (人自連のとある支部に潜入しながら)


    今日はどうも色々と忙しい...はっはっは

  • 113ポリト◆XGxCas/OAU25/05/03(土) 17:11:00

    >>108

    『えっ、あ、はい!』

    【あっているか分からないが、気合いは入っている返事をした。】

    (…待てって言ってたよな…それが分かる様に…)

    【シーフォンディーが、かつてのジャポンの子供たちなら一度はしたことのある座り方…通称『体操座り』をする。】

    (待った、あの人、『素性は分かった』『身元の調査が終わるまで』って言ったよな…)

    (…ここまでできた事自体奇跡なんだ!なるようになれ…!!)

  • 114龍影◆9BZ6kXGcio25/05/03(土) 17:12:38

    >>106

    「指輪つけるまでは死なないでよ?もう恋人の葬式には出たくないから。」

    冗談でも何でもない言葉を返す。

    最初に死ぬ役でもあるポイントマンは開けた場所では的になる。龍影は身体拡張のインプラントを最大限活かした走りでケイの骨が折れてでも、逆巻へ台と一緒に担ぎ込むつもりだ。

    しかし妙だ。逆巻が事前に人払いをしたとしても、余りにも何もない。

    「ケイ、静かすぎる。警戒を厳に。」

    台の死角をつぶすように、ごく自然に警戒していた龍影に緊張が走る。

    妙な胸騒ぎがする。

  • 115ランセル◆hFOUpFQqt.25/05/03(土) 17:19:50

    >>110

    「では、行きましょうか」


    【部屋の電気を消し、彼女が外に出るのを待ってから鍵を締める】


    (…店はいつもの所でいいかな)


    【ランセルの自宅はNA社コロニー内の商業区付近にある。今から目指す店もそう遠くなく、徒歩で着く】


    「何か着てみたい、欲しい服ってあります?」


    【彼女の着る服を買うのだ。一旦、今のうちに要望を聞いておくべきだろう】

  • 116ラバー◆m3XwMsEekQ25/05/03(土) 17:20:46

    >>111

    お嬢様……ナイト…………!

    実にわたくし好みの方ですわー!

    前衛型なBFなのもわたくしとの相性抜群!しかも特技!『BF関連での設計開発』……開拓途中の農業BFについて色々ご相談したいですわー!

    企業籍もあって実に信頼における……さっそく面接の日程をば!


    と、いうことでバーガーショップの前で待っているわけですけれど……わたくしの服装、おかしいところはございませんわよね?

    《ええ、いつもながら惚れ惚れする可愛らしさでございます》

    【金髪縦ロールの若い女性……いや、喉仏があることから男だとわかるラバーは行きつけのバーガーショップの前で面接する独立傭兵を待っていた】

    ううっ……わたくし面接なんて初めてで……何を言えばどうか……

    《私と練習したではありませんか、自信を持ってください》

    はい……はぁ、心配ですわ…………

  • 117ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 17:27:36

    >>113

    よっしゃ! メビ!


    『ケイ様の居場所は一が既に特定済みです。青天市街です』


    でかした! それなら俺はひとっ風呂浴びてくる! 後は任せた!

  • 118旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/03(土) 17:35:18

    >>116

    「あら、もしかして待たせてしまったかしら?先に到着しておこうかとも思ったのですが、コレは一歩先を行かれてしまった様ですね?」


    ───────太陽の輝きを宿した黄金色の髪を一纏めにシニョンにしてしまって、普段のワンピースではなく高級服飾店のスリピースに身を包んだ執事風の装いをした美女。或いは美少女と呼べる年齢の女性がバーガーショップの前に現れた。


    肌はしっとりときめ細かく、気品ある衣装の中には女性らしい柔らかさが内包されている。そんな美女が微笑みを浮かべて、それから口を開いた。



    「───────イッツマーベラス!バーガー、というのは正に旧時代では新たな食文化として花開き多くの人々に愛された食べ物でした!えぇ、それはつまり“自由”で斬新な発想の産物であるという事。コレはそう、お嬢様が食糧生産の新時代を築い上げようという意思の現れなのでしょうね!」


    千年の恋も醒めるようなエキセントリックな言動がフルスロットルを叩き出した。

  • 119ノイン◆fDey8JUvvk25/05/03(土) 17:38:01

    【意図的な欠陥が欠陥として働いていることを想定通りとするならば、この造られた英雄の仕上がりは完璧である】
    【とある支部に対する突発的なデスペラードの侵攻。それに偶然居合わせ救援に入ると数分で6機を行動不能とし、残る敵機を「これ以上の戦いは無意味だ」と引き上げさせた】
    生きているか?……なら良い。よく耐えてくれた。
    【殺さずの戦い。先ずは自身より防衛部隊への労いと敬意を忘れない】
    【その立居振る舞いはなんとも『よくできている』】
    【そんな彼女は一通りの会話を終えたあと、今は1人食堂で軽食を摂っていた】

  • 120アントニオ◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 17:42:38

    >>119

    ─────おや、これは珍しい

    私以外がこの時間帯にここに居るとは...

    (静かに歩み寄ってくるその人物は、

    銀髪に蒼い瞳をした中性的な人物だ)


    すまないが隣、構わないかい?

    (人畜無害な笑みを浮かべ隣を指差す)

  • 121ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/05/03(土) 17:49:05

    >>115

    【彼家を出て、その隣を歩む。コート無しで出歩くのは久々だが、今着ているシャツとズボン、インナーも最低限の防御力はあるものなので問題はないだろう】


    「ん…耐火性はいいけど、防弾はほしい」

    【そう。ウルヴィにとって、衣服の認識は防具だ。欲しい服を問われれば、その質問の意図を“性能について”だと思ったらしい】

    【しかしその感性は一般的なものではなく、質問したランセルの意図とはかけ離れたものだろう】

  • 122ラバー◆m3XwMsEekQ25/05/03(土) 17:50:59

    >>118

    あら、こんにち……っ!

    【一眼見て、彼女の美しさに目を奪われる……自分のように染めたような金色ではなく黄金色に輝く髪と、自分のワンピースでは劣ってしまうような執事服……その全てが輝いて見えた】

    こ、あ、え……

    【魅了されて言葉が出ない……この方に及ぶのかと緊張が走る……といったところで彼女から開口一番に告げられた言葉に目が光る】

    そうなのですよ!単なるジャンクフードとしての側面も大好物なのですが!パティ以外の何者かも挟んでしまうその自由さがわたくし好みなんですの!

    【頭ではなく心で理解した……気が合うと】

    ええと、ひとまず自己紹介を……わたくし、North Argleton Arms Systems、NAAS所属のBFパイロット、ラバー・メタルと申しますわ

    一応そちらの名前を伺っても?

  • 123ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/03(土) 17:51:21

    >>114

    「わかった。ここじゃ俺は死なない……3カウント。2、1」

     胸騒ぎはケイ自身も感じていた。息を吸い、吐けば、キゥン、という音がケイの耳に届く。

     頭の中の音。

    (入れた)

     それこそBFに乗った時に感じるケイの世界。

           ・・・・

     神経加速……ではない。


     自分の感じる感覚全てを徹底的に、ひたすらに、切る。

     ・・・

     集中力だけで切り分けていく技だった。

     1秒が30、60、100と次々に切り分けていく。130で止まる、これ以上は頭が痛い。思考が回る、回る────加速する。

     祖父の言葉を思い出す。生身の手合わせ。


     ・・

    『それが必須だ。地獄を生き残るならば』

    『義体の神経加速技術も、全ては達人が身を投じる場所を誰もが届く場所へ変えたにすぎない』


    「ゴー」

     呟くように合図して、ケイは一歩ひらけた場所に足を踏み出した。

  • 124二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 17:59:29

    このレスは削除されています

  • 125一◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 18:06:35

    >>123

    【蒼き目のサムライが滑らかな刃と共に走り出した途端】


    お久〜ケイ君


    【黒いフルフェイスアーマーが闇世に紛れ、あのケイに悟らせないまま目の前に現れる】

    【神出鬼没、その一言に尽きる】

  • 126ランセル◆hFOUpFQqt.25/05/03(土) 18:08:09

    >>121

    「た、確かに重要ですよね……防弾性…」


    【思わず足が止まってしまった。彼女の事だ、笑いを狙った訳ではないだろう。自分の思っていた”服”と彼女の思う”服”にはズレがある。この歳の人がそういう価値観だということがトゲとなって内に刺さる】


    (少し奮発しよう…!)


    【ちょっとした決意をして、また歩き始めた】


    【しばらく大通りを歩き、途中細道に入っていく。細道と言っても汚くはなく、あくまで見つけ難いというだけ。そんな道をしばらく進むとアンティークな暗い色調の店に着く】


    「まだ直してないんだ…。あ、着きましたよ」


    【死にかけて点滅をしている看板。思えばいつぶりだろうか。そんな考えをどかしつつ、ウルヴィへ手招きをする】

  • 127龍影◆9BZ6kXGcio25/05/03(土) 18:08:47

    >>125

    「伏せろ!」

    にじみ出るように現れた男を視認するや否や、身体拡張インプラントの恩恵を最大限に活かし、1秒が100倍近くに伸ばされた世界へその身を投じる。その中で龍影は刀を引きながらも身をかがめ、45口径の射線を開けているケイに感心する。だが、放たれた弾丸はその男を捉えることはなかった。

  • 128ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/05/03(土) 18:24:26

    >>126

    【ランセルの決意や認識のズレなど知る由もなく、ウルヴィは一瞬足を止めた事を怪訝に思いながらも、大通りから逸れた道へ付いていく】


    【この辺りは治安も良いのだろうか。目立たない道すらも浮浪者やゴミなどは見当たらず、腐臭のたぐいも無い。そんなことを考えていると、瀕死を訴える看板の前で彼が手招きしている】


    【黄昏のように落ち着いたアトモスフィアを放つ、年代を感じさせる店内へと入る。様々な衣類があるのだが、生憎ウルヴィにはそれらの良し悪しなど見ただけでは判別もつかない】


    「ん…ランセルが、決めて」

    【『まだ』という先程の言葉と、ここへ案内したことから彼ならば詳しいだろうと判断したウルヴィは、選定を委ねることにした】

  • 129一◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 18:34:36

    >>127

    (頭、心臓、そして金的、狙いは正確、流石っスね)


    【飛来する3発の死因を躱し、男は静かに称賛する】


    でも、聞こえてないだろうけど急用でしてね

    ちょいと旦那様を借りるっスよ

  • 130東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 18:36:20

    >>123>>125>>127

    台には、何が起きたのかは分からない

    情報の整理と考察には少し時間がかかる。


    『(何や、今の────!?)』


    ただ今は旧友の声通り身を屈め、

    護身のために銃を抜くので精一杯だった

  • 131一◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 18:39:55

    >>130

    こんな形で最初に会うのは申し訳ないっスけど、またいつかっス

    東雲さん


    【後ろから触手を生やした男は、自らの名を教えたはずのない女性にお別れの挨拶をする】

  • 132ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/03(土) 18:40:40

    >>125 >>127 >>129 >>131

    「うるせぇ、⚪︎ね」

     バビュン、という音。

     ケイが居合いの要領で引き抜いた刀を横薙ぎに振るうったのだ。かがみ、立ち、龍影の銃弾を回避したその先に刃を置いた。

     言葉は振るった後に届く。


    (間合いが読まれた)/敵手は後方に一歩引いて刃を寸で躱す。

     ケイは3度見た相手の動きに脳を慣らす。

     

    (知るか、殺す)/横薙いだ勢いのまま一歩、ケイが前へ。刃を引く。


    (台さんを守る。龍影の敵は殺す!)/横薙ぎと同じ速度の刺突が、徒手によって逸らされた。


     足を足で抑えられる。流れるように相手が絡みつく。左手は自由、刀は封じられた。拘束……抑えは首ではなく関節!


    (こいつは!!)


    「……2000年宇宙旅行!!137ページ!!開いて見せろ!!」

     龍影に宛てて叫んだ。龍影の自宅にある小説のタイトル。

    「行け!!!」

     左手に持つのは、手榴弾とほぼ同じ形のスモークボム。

  • 133一◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 18:49:37

    >>132

    あらよっと


    【一歩引いてギリギリで刃筋を躱す】


    ほいさっと


    【ケイの接近に合わせ、一の方からも接近する】

    【それから体を僅かに外側に逸らし、迫り来る突きをギリギリで躱す】


    ほれよっと


    【すれ違いざまに右手でケイの両手首を叩き、刃を落とす】

    【そうして左手で鞘を支え、空中に浮く刀を逆手で持つように拾いながら納める】

    【同時にケイの身体を抱えるように捕獲する】


    (こっちも、もう少し躊躇を減らせば良い人材に仕上がりそうっスね)


    言い残した事は? 無い? んじゃ行こうか


    【煙の展開に合わせ、触手で体を巻き付けてから走り出す】

  • 134龍影◆9BZ6kXGcio25/05/03(土) 18:55:49

    >>132

    「わかった!」

    龍影は台をかかえて逆巻のビルへ向かう。途中、逆巻の実働部隊の車両が見えたためそれに飛び乗る。

    《サヤギリ操縦士は?》

    「さらわれた!でも今はビルに!」

    《…了解。少し揺れます!》

    車両は逆巻のビルへ向かう。

  • 135ランセル◆hFOUpFQqt.25/05/03(土) 18:57:22

    >>128

    「わかりました…!」


    【気合が入る。彼女にとっては重要でないことかもしれない。だが自分にとってはそうではない。人の印象は外見が10割を占めると言っても良いだろう。だからちゃんとした物を選ばねば】


    【店内は今時珍しい木目調の床に、乳白色をアクセントとしたシックなダークウッドの壁。暗い色がより一層様々な衣服を際立たせる中、少し強いムスクが漂っている】



    「……戦闘時の服はまた別に考えよう。今は日常用の…うわっ」

    『”お邪魔します”も”お久しぶり”も無しに品探しとはねぇ〜。相変わらずランセルちゃんらしいじゃない?』

    【服を選んでいる最中、店内と同じく暗いドレスに身を包んだ女性に肩を掴まれる。ここの店長である彼女は実際大きい】


    「はぁ…"お久しぶりです、お邪魔してます!”今はやめて下さいよ…」

    『あんな小さい娘連れて小声で話して、訳アリって感じだねぇ〜。趣味が変わったのかと思ったじゃない』

    【ウルヴィには聞こえない様な小声で話している】

  • 136マルタ◆KPwoT407kA25/05/03(土) 18:57:46

    【マルタとミカエラが次に辿り着いたのは“アウトサイド”と呼ばれる地帯だった】
    あのー…本当にコレ着ないといけないんですか?ボロボロだし結構臭い…
    「小綺麗な学生服着てあそこら辺彷徨いたんじゃ自分は特別な人間でーす、って叫びながら歩いてるようなもんだからね。ヴァルハラテック謹製貧乏コスプレ、早いとこ慣れといた方gやっぱクッッッッッッサ!!!!これ作ったやつ正気!!?!」
    【自ら用意した衣服で自滅しかけつつも、2人は流れのデスペラードを装い散策を始める。その中で───】
    (…あの子も、あの人も、あっちの子も。やっぱり“無い”)
    【一つの差異に気付く】
    ミカエラさん。あたしたちって戦争孤児、なんですよね?
    だったらあたしはここで暮らしてた頃もある、ってことになる………



    ・・・・・・・・・・・・
    本当にそうだったんですか?
    【マルタが“無い”と差したのは、背中にある有機接続器官──────アカデミーでは“ボコ”と呼称されるものだ。マルタ達はそれを“物心付いた時点で備えていた”。その事実に辿りついてしまったのだ】
    「…ごめいとーう」
    【ミカエラが間延びした声音で賞賛する】
    「キミたちはたまたま拾われた存在なんかじゃない。生まれながらにして選ばれていた強化改造せいめ…」
    ──────ふざけないでくださいっっっっ!!!
    【今度という今度こそ、感情を抑えきれなかった。襟首を掴み、ミカエラを壁に叩きつける】
    じゃあなんなんですか!?あたしたちは身勝手な理由で、勝手に弄られて作られた………
    ………バケモノ、ってことなんですか…!

  • 137マルタ◆KPwoT407kA25/05/03(土) 18:58:14

    「…そういう解釈もできるんじゃない?そう思いたいんなら…けど、それは卑屈だよ。
    改めて聞きたいんだけど、キミはどうしてバディフレームに乗ろうと思ったの?」
    【あっけらかんと、ミカエラは激情に駆られたマルタを諌める】
    !……………それ、は

    《わぁ…かっこいー!》
    《カミラちゃん!あたしはしょーらいばでぃふれーむのぱいろっと?になりたい!そうしてね?そらをじゆうにとんでいんべいどをやっつけるの!》

    【古い記憶を辿って、己のルーツを探る。
    その思い出は決して苦しいものではなく、その憧れは決して強制されたものでもなく…沸騰しかけた思考を冷ますように、思い出が駆け抜けていく】
    「大人って汚いよね…こういうことを子供に押し付けることしかできないんだからさ。
    キミたちに期待した、それを否定する事はできない。
    けど…ここに住んでる人達みたいに、“そうするしかない”って事はなかったんじゃないかな?
    …選ぶ自由は、貰ってたんじゃないかな」

    【自分が人間じゃない事を知ってしまった事実は変えられない】
    【それを簡単に受け入れろなどと、出来る筈もない】
    【ただ─────────それは本当にマルタにとって悪い事なのだろうか?それはきっと、都合の良い考え方なのかもしれないが…】
    それで手に入れられたものも、たくさんある…
    【マルタ・アーネルという少女はこの世界においてとても幸福なニンゲン。それだけは、確たる事実なのだ】

  • 138旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/03(土) 19:00:11

    >>122

    「ええ、えぇ!実に気が合いそうですね、お嬢様!そう、“自由”!なんてグランセル〜ンな単語なのでしょうか?

    私が以前見たバーガーの中には、実に驚くべき事にパイナップルを挟んだバーガーさえあったのです!試行錯誤が容易な形態はやはり大きく可能性を内包するのでしょう」


    明るく笑みを浮かべながら、男装の麗人は舞台女優めいて同調する言葉を述べた。

    “パイナップル”─────海上輸送が困難になった今の時代では、中々お目には掛かれない貴重な品であるが。しかし何らかの手段でよって熱帯地域へと渡る手段があると暗に示した。


    当然、それは一種のアピールだ。何かを調達したい時には手助けが出来るという。



    「では自己紹介を。私は『旧愛卿』と申します。旧グランセン王国系の企業で働いておりまして、今回は興味深い依頼があったのでついつい応募してしまったのですよ!」

  • 139ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/03(土) 19:02:08

    >>133

    「……………」

     捕らわれ、走っていく自分を抱える誰かを、ケイは射殺す勢いで見ていた。

    (死ぬも生きるも、誰かの手の中……ああ、ここまで気持ちの悪い感覚だったのか)

     恐怖ではなく、怒りがあった。 怒りと同時に、不快を感じた。


    (台さんは無事。龍影も無事……ま、及第点か)

     それを全て、抑え込んだ。


    「、ね」

     目の前の男には、極めてシンプルな罵倒だけを叩きつけたが。

  • 140ラバー◆m3XwMsEekQ25/05/03(土) 19:08:38

    >>138

    パイナップルには酵素としての働きもございますが、トッピングとしての酸味や甘味などの役割があるのでしょうかね

    どちらにせよ食べてみたいですわ!

    【旧愛卿の言葉をただの世間話として聞いている……このあたりは未熟としか言いようがなかった】

    旧愛卿……グランセン王国……はい、確かに、エントリーシートと同じですわね

    では立ち話もなんですし、中でお茶でも召し上がりながらでも致しましょうか……!

    (大丈夫ですわ……第一印象は完璧ですの。このままの印象でいさせてほしいのですけれど……)

    【相手に不安を覚えながらも店の中を進む】

    席はあちらの二つを使うとして……飲み物はいかが致しましょう?フライドポテトも召し上がります?

  • 141ノイン◆fDey8JUvvk25/05/03(土) 19:13:17

    >>120

    (私を知らないのか?あるいは興味本位か?)

    ああ。構わないよ。

    【表情を変えぬまま、まずは隣の椅子をそっと引き、着席しても構わないということを態度でも示す】

    しかし、わざわざ隣に来た理由は伺いたいものだ。少なくとも、私の顔にソースでもついているなんてことは無いはずだが。

    【微妙なジョークを交えながら聞き返してみた】

  • 142ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 19:16:29

    >>139

    はいはい落ち着いて落ち着いて

    俺っス、一っス


    【屋外から屋外へ渡り、風となって市街の境界線まで駆ける】


    とは言っても、あの時はこんなマスク付けてないから分からないっスかね


    実を言うと、ケイ君を攫った理由はアブソーバーの件について進展があったからっス

    本当は龍影さんも同行させられたけど……どうやら過去に色々あったらしいっスから難しかったっス


    ……結果的にここまで手荒になってしまったのは詫びるっス

  • 143ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/05/03(土) 19:19:19

    >>135

    【暗い木材の店内には濃厚な甘い香りが漂っており、空気に粘り気を錯覚させる】

    【特に意識せずとも五感が鋭いウルヴィは、香りが苦手なのか入口の方に居た】


    (…誰?)

    【ふと彼が気になって瞳を泳がせると、何やら怪しげな女性が話しかけている。肩を掴む手、知り合いだろうか?】

    【ウルヴィはその仏頂面から、じぃっと絡まるような目線を向けて、会話を聴くために耳を傾け始めた】

  • 144アントニオ◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 19:21:47

    >>141

    ふむ、そうだな......理由を敢えて言うなら

    少しばかり君に聞いてみたい事があるんだ


    "英雄とは、なろうとした時点で失格だ"


    と聞いてね...君は、どう思う?

    (鈴を転がすような口調で、そう問う)

  • 145東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 19:24:38

    >>134

    色々落ち着かへんな、今日は!

    ...一旦とりあえず落ち着こか

    (虚勢を張った空元気だとしても、

    目の前の旧友の気つけにそう叫ぶ)

  • 146ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/03(土) 19:27:12

    >>142

    「こっちも色々あるんだ……殺気立って、それくらいわかるだろ。そんなやつの目の前にいきなりアレは殺していいと言ってるようなもんだ」

     重要なことは何一つ漏らさず、『手荒になったのはそちらの落ち度だぞ』と主張した。


     ――――ケイという少年はある種の無法者だった。 法を尊重しないわけでも、力一つが正義でもないと知っている。

     どこまでも人間。だからこそ『こうすべき』と思えば止まらない人間。


    「……それ、これ以上言わなくていいよ。機密だろ」

     傭兵としての一線を、ケイはあっという間に敷いていた。識別評価は『味方でもないが敵でもない』。仮想敵、または中立といったところに彼と金龍を置いた。

  • 147逆巻カンナ◆ECPjTIh3Iw25/05/03(土) 19:29:04

    >>134 >>145

    「もしもし? 聞こえる?」

     ケイが龍影に預けた時計型端末から、カンナの声が聞こえた。


    「ケイが拐われたって……誰に?」

     温厚、寛容という外部評価とは全く違う、底冷えするような低さ。

     ある種、『優しい人間ほど怒った時は怖い』の典型例だった。

  • 148ノイン◆fDey8JUvvk25/05/03(土) 19:30:40

    >>144

    【硬直。その間0.5秒】

    そんなことはあるまいよ。

    英雄願望が強すぎて歪んだ思想を抱えてしまう、独善に陥ったもの、英雄を僭称するものを窘めての言葉だ。正しい道を歩んでいるのならば、そう大志を抱くのはむしろ的確だろう。

    少なくとも私は……そう信じている。

    【半分は本心、半分は自分に言い聞かせるように】

    逆に伺おう。あなたは何を目指しているのかな。

    【英雄になりたいのか?と問う】

    それとも、話し相手が欲しかったのだろうか。

    【これは会話のすれ違いを避けるための必要な確認だ】

  • 149アントニオ◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 19:36:04

    >>148

    いいや?私は人類の傍観者のまま、

    この世を眺め続ける今で充分だとも

    ...少し言い方が悪かったね。言い直そうか


    "君は、英雄になりたい"のかい?

    それとも、"英雄でありたい"のかな?


    (蒼い眼は何かを見通しているようで、

    それでいて優しい青空のようにそこにある)

  • 150ノイン◆fDey8JUvvk25/05/03(土) 19:46:45

    >>149

    【瞬きをしない蒼の目と、2,3瞬きをする墨色の瞳が改めてそちらを見返す】

    ……分かった。まずは質問に答えよう。

    私は、英雄になりたい。生きる理由、目指すべきものだ。

    【真摯に胸中を話す。もちろんその先に「でなければ、私の人生には何もない」と続くのだがそれは言わない】

    認められた後は、そうあり続けようとするさ。

    【英雄になるだけで終わらない、とは補足した】


    ただ……。あまり、人類の傍観者とは大きな声で言わない方がいい。その……。

    【言いにくそうにした後】

    浮いてるぞ。冷静なのはいいことだが、行き過ぎれば周りから悪感情を向けられかねない。

  • 151一◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 19:49:19

    >>146

    ここ数日の金龍の焦りぶり、1度見てしまうと従うしかなくなるんスよね


    【8年前の地下室、男は最初に大佐と出会った時を思い出す】


    アイツは、昔っから何でも1人でできちゃうし他人との家柄の違いもあるし、そんなんだからあまり他者と交流していないんスよ

    基本メビちゃんと2人っきり、いや、最近は珠さんと合わせて3人か

    まぁいずれにせよ人付き合いが苦手なのは確実っス


    その癖して中途半端な力は持っちゃってるから、「ノブレスオブリージュだろ?」って言って善人面して、中途半端に人助けして……そんで自分から苦しんじゃって……馬鹿じゃんって思わないっス?


    【ぐるぐる巻きにされたケイに、真っ黒な覆面を向ける】

    【その奥では涙ぐんでいるのか笑っているのか、いずれにせよ覆面は見透せない造りになっていて、声色からも感情は分からなかった】


    そんで今、そんな馬鹿にアンタはダチ認定されたんス 信じられるからって理由でね

    だから、これから機密情報を託すつもりっス


    【境界線を飛び越えた先、丘で死角になっている平地で男は止まると、透過技術も使って隠れていた剣龍のハッチが開く】


    そんじゃ、一緒に乗るっスよ


    馬鹿

    师傅が待っているっスからね

  • 152龍影◆9BZ6kXGcio25/05/03(土) 19:50:09

    >>147

    「相手は金龍のバカ!多分アブソーバー関連のヤツ!」

    今の状況を整理しながら事前に持っている情報を繋げる。

    「でもまずは東雲技師をそっちに連れてく!詳しいのは着いてから!」

    通話を切った。いくら軍用規格品といっても、旧世代品だ。盗聴されては話が複雑骨折して取り返しのつかないことになるだろう。

    >>145

    「ごめん、うてなちゃん。巻き込んじゃって。」

    寂しそうに龍影は言った。

    「でも話だけしたらすぐに解放されるから。」

    コーポにしては色々甘い。龍影はそう紡いだ。

  • 153アントニオ◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 20:01:42

    >>150

    (その返答を聞いて、彼はただ笑った)


    ───うん。

    その志を持つ限り、君は間違いなく英雄だ

    そうであろうとする事も、目指す事もね


    ...とある分野での英雄に並び立つには、

    その成果をまず超えねばならない。

    だとしても、君にはそう有り続ける力がある

    それこそ、君の持つ英雄の素質だよ


    例えそれが、"誰かに教え込まれた物"でも

    "そうあれと作り出された物"、だとしても。

  • 154東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 20:11:40

    >>152

    ...気にすんな、お前が謝る事ないわ

    後であの黒いヤローぶん殴ったろーや!

    (寂しそうな旧友の背中を叩き、一言言った)

  • 155ノイン◆fDey8JUvvk25/05/03(土) 20:21:05

    >>153

    ……英雄の資質。その言葉には感謝する。

    【答えて見せよう、とは言わない。結果で示すまで】

    だが、"誰かに教え込まれた物"でも、"そうあれと作り出された物"、だとしても、というのは。

    【墨色の瞳が閉じる。開く。】

    あまり気持ちのいいたとえではないよ、少年。

    【諭すように。薄く哀しみを乗せて】

    ……きっかけがどうであれ、行いが正しければそれは本物に届く。素敵なことだ。私もそう信じている。

    だけど、同じことを言われた時に……酷く悩む人もいるだろうからね。

    察していても黙るときは黙るのが大人、と……。

    いや、失礼。君はまだ少年だな。

    【重要なことに気づいた、とばかりに改めて向き直る】

    なら、構わない。あなたの言葉、しかと受け取ったよ。

    【まだ若い相手に『その場の空気を察して黙れ』などとはあまりにも大人げない、と省みた】

    ただ、相手が泣きそうになったり今にも殴り掛かってきそうになったら流石に謝った方がいいとは言わせてくれ。

    【常識的なラインを伝えるにとどめる】

  • 156アントニオ◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 20:31:31

    >>155

    うぅん、そういうものか...

    どうも不得手な分野でね、忠告は有難い

    ───もし、もしもの話だ。

    君に生まれた時...いや産まれる前から

    夢の中で人類の所業が全て見えたとして


    ...君なら、どうする?

  • 157ノイン◆fDey8JUvvk25/05/03(土) 20:46:03

    >>156

    (それは病気だぞ少年……!!)

    【内心とんでもない暴言を吐くがそれはまず保留とした】

    そうだな……。

    …………なら、せめてこの選択だけは私のものだと意地でも張る、かな。

    人類の所業がすべて見えたとして、ろくでもないものも、どうしようもないものも多い。

    綺麗な物ばかり見ていろ?煩いな。気になるのだから仕方ない……。

    だが、せめて。傍観者としてそれを見ていること『しかできない』ではなく、傍観者としてそれを見ていることを『選んだ』と。

    勿論行動は何も変わっていないが、プライドだけは守られる……。

    【自身の縋るものを自嘲しながら私見を述べた】

    (……なんの仕事かは知らないが、少なくともBFに乗せるのは拙いのではないか……?)

    【そしてやっぱり心配する。妄想、幻覚。精神的に何か異常があり、せめて武器は持たせるべきではないと考慮する】

  • 158アントニオ◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 21:00:24

    >>157

    ......成程。とても、参考になったよ

    君がどんな人物か直接見たいと思ったら、

    まさかこちらが教わる事になるとはね


    『("撃墜王"の名を背負わされながら、

    それでも、矛盾に気が付いたとしても、

    君は...仮初のカリスマを羽織り続けるのか)』


    ...だが、そうあれと作り出されたとしても

    その役目を"放棄しても良い"んだ。

    今望まなくても、いつまでも望まなくても


    君は君だ。誰かの代わりではない、

    君自身はもう既に誰かの憧れなのだから

  • 159二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:08:17

    このレスは削除されています

  • 160旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/03(土) 21:13:34

    >>140

    「えぇ、ではコーラをお願いしたいですわ。ポテトも是非とも食べたいですわね、バーベキューソースはあるでしょうか?」


    にこにこと微笑みを浮かべながら、椅子に腰を下ろして。それから『旧愛卿』は愛想良い微笑みに僅かに透徹な思考を織り交ぜた表情を浮かべた。



    「素晴らしい歓迎をして頂きましたので、少し率直に私の思惑。というよりも雇用する上でのアピールポイントをお話させて頂きますね?

    軍事的意義と農業生産的意義を併せ持つ『UNBF』の新たな運用法と、それを可能にする技術の提供が私が持ち込みたいと考えているプランとなります。食文化は重要ですが、一方で人類が滅亡するのなら食文化を後世に繋げるのも不可能でしょう」


    “今まで可変機を数多く設計してきましたので、その際に積んだ既存の機械と新たな機械を組み合わせる経験を流用する形になりますね”と続けて。

    そしてハッキリとした聞き取り易い声で『旧愛卿』はプランの内容を明かした。



    「現在、『UNBF』による農業生産は既存の農作業機械を利用した有人農業と相互互換の関係にあると私は考えております。


    『UNBF』は疲れ知らずの労働力ですが、無人戦闘支援随伴機というコンセプトの為に農作業を行う上ではトラクターなどの農業機械に作業効率の面では劣るでしょう。


    一方で、有人農業は一人当たりの作業効率の面では『UNBF』に勝るでしょうが、農業機械を操縦する技能を持つ人々は量産可能な『UNBF』と比較して少数であり、育成にも時間を要します」



        ・・・・・・・・・・・・

    「そこで大型農作業用拡張ユニット、つまりはトラクターなどの重機を『UNBF』に操縦させるというプランを提案したいのです。


    単に一機の作業効率が上がるだけではなく、データの共有によって他の機体は製造と同時にトラクターの運転方法などを理解し修得するでしょう。一から操縦者を育成するよりもずっと短期間で増員が可能で、尚且つ彼らには加齢による操縦技能の“劣化”も存在しないと見込まれます」



    「そして、得られたデータを基にして農作業用以外の拡張ユニットを『UNBF』に運用させる事も可能となるでしょう。そうすれば、今後の無人戦闘支援随伴機の可能性は大きく拡がる」

  • 161ノイン◆fDey8JUvvk25/05/03(土) 21:13:35

    >>158

    そういう選択肢もある。

    それを選ぶのも何ら悪いことではない。私もそう思うよ。

    【穏やかに】

    だが。この生き方を選んだのは私だ。選ばされたわけではない。

    【よどみなく断言する。……所詮自分は齎される苦痛に膝を折り、こうして良いように使われている】

    【──ことを選んだのは、私だ、というわずかばかりの反抗心、自責の念、そして……プライド、だろうか】

    それが私だ。……こういうところは見習うなよ?

  • 162旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/03(土) 21:14:00

    >>160

    『旧愛卿』は、ゆったりと微笑んだ。


       ・・・・・・・・・・

    「と、コレが建前となりますわ」

  • 163逆巻カンナ◆ECPjTIh3Iw25/05/03(土) 21:15:36

    >>152 >>154

    「――――わかった。それじゃあ、連絡方法を探ろう」

     大きな大きなため息を付いて、カンナは切り替えた。


    「金龍がケイに危害を加えたら、その時点でもうクロノスはダメだ」


    「だから龍影、最悪の時はエイダンを誘拐して、その後にA-1へ逆巻の稼働全機で殴り込むから心配しないで……ま、それは依頼を出すときにね?」

     茶目っ気を出す程度には。まだカンナには余裕があった。エイダン・リーの誘拐など逆巻ができることではない。

     完全な冗談で、なんとかケイの恋人を抑えた。 だが最悪殴り込むことは、本気で考えていた。

     少なくとも、成長の余地はあるとわかっていたから。


    (あんまりやり過ぎるなよ、金龍大佐殿。こちらにも、ケイにも、いや誰にでもメンツがある)

    (その面子を善意でも悪意でも潰されたら、人ってのは思わず殴りかかっちゃうくらい、感情の生き物なんだからね?)

     ……まだ。この時は。精神的な余裕があった。

  • 164アントニオ◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 21:19:33

    >>161

    ああ。そうさせて貰う

    (納得はしたかどうか分からないが、

    とりあえず落ち着きはしたらしい)


    ...では最後に一つだけ

    (隣にいた椅子から立ち上がり、

    飲んでいたコーヒーカップを手に持つ)


    もし、君に今とは違う道への選択肢が

    与えられたとして...その道を選ぶかい?

  • 165二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:23:19

    このレスは削除されています

  • 166ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/03(土) 21:24:18

    >>151

    「……じゃあ、あいつはきっと俺をダチと呼んだことをきっと後悔するよ」

     目の前で開かれた剣龍のハッチを見て、中にあるBF達を見る。ケイは苦笑いをして、一に乗ってよといった。

     冗談とは思えない本気の声だった。


            ・・・・

    「俺、月風系しかマトモに動かせないんだ。傭兵としてもこれじゃあ赤子以下しか働けない」


     文字通りの意味だった。月風のマニュアル偏重の操縦系統でしか、ケイは自分の技術を発揮できない。

     いや、それどころか操縦すら怪しいほどなのだ。 作業用のSHINONOMEで歩くだけですっ転びかけた経験を持つケイは、譲った。


     ガーゴイルがあることには、さほど驚かなかった。

     ――――できる男とは、思っていたが。まさか本当に『やってしまう』とは。


    (どれだけの代償を払ったのやら)

     目の前にいる男に――――金龍に対して、黒と青が混ざった目が向けられた。


    「さっき聞いたよ。中途半端に力があって、中途半端に善人で、中途半端に地位がある、ね」

     思わず笑う。くく、と喉が鳴った。


             ・・・・・                         馬鹿

    「アンタは何もかもありすぎるんだよ。だからこういうことをする……やったんだな。师傅が」

     独り言。敵には、感情的な意味でしたくはない。 だがだからこそ、相応しくないと思った。



     デスペラード

    「 無 頼 者が、アンタには一番合うってのに」

     身の丈に、心に。立場が全く合っていないじゃないかと。

     金龍は、自由のほうが、もっとずっと強いだろうにと。動き始めた剣龍の中で悲しく笑った。

  • 167ノイン◆fDey8JUvvk25/05/03(土) 21:30:47

    >>164

    違う道………か。

    ……今更選ばんよ。

    【答えるまでに要した時間の長さが迷いをはっきりと反映していた】

    【それでも選ばない、と断言するのがこの不器用な女であった】

    そうだ、帰る前に名前を聞いてもいいかな、戦友?

  • 168アントニオ◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 21:40:17

    >>167

    ───そうか。

    (迷う姿も、それでも責務を担う姿も

    それは彼にとって満足のいく答えであった)


    ...アントニオ。"アントニオ・セルバンテス"

    (ここで言うべきは潜入用戸籍の偽名だ。

    しかし、ここまで真摯に答えてくれた彼女に

    敬意を示す為、敢えて本名を名乗った)


    君の旅路に、尽きぬ祝福が在りますように


    ......君は紛れもなく英雄だとも。

    (彼女が目の前の自分の素性を知る前に、

    きっと自分は消えてしまっているだろうが

    今だけは戦友として彼女に祈りを捧げた)

  • 169ラバー◆m3XwMsEekQ25/05/03(土) 21:42:16

    >>160

    ではわたくしもコーラを……バーベキューソースと、マスタードも自分用に……


    なるほどなるほど……

    【メモメモ】

    確かにUNBF用に重機を使えばさらなる発展が見込めますし、機械の身体と心を持つ者ならば時間が経過するたびに洗練されていきますものね……

    実に素晴らしいアイディアだと思いますわー!

    早速企画書を作ってNAASに報告を……


    >>162

    た、建前……?

  • 170ノイン◆fDey8JUvvk25/05/03(土) 21:46:27

    >>168

    そう……さ。

    【そうか、とは言わない】

    ……私はノイン。帰り道には気を付け給えよ。

    【かすかに口角を上げ、あまりにもお人好しで具体性のない言葉を返した】

  • 171ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 21:49:25

    >>166

    そうだ、だから中途半端にしか成果が出せなかった


    【その目に写るのは、新品の黄色いパーカーとカーゴパンツ、そして石鹸の匂いに身を包んだ馬鹿だ】

    【あのコロニーから市街に向かうまでの間、身だしなみを整えてお出迎えする余裕はあったらしい】


    結婚おめでとうと言いたかったが、まぁとにかく入ってくれ

    移動しながら見せたいデータ、広めたいデータがある


    【エイダンをもてなした時と同じ内装の居住スペースに招き入れつつ、そこでメビが軽食のサラミと水を差し出す】


    俺はまだ酒を飲まなくてね 悪いが同年代に出すまで倫理は緩くなくてな


    【一方で金龍はスクリーンを起動させる】


    そう言えば自分の誕生日とか知ってるのか? 場合によっては面白い結果になりそうだが

  • 172アントニオ◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 21:51:40

    >>170

    (微かに頷き、暗がりに消えていく)


    ...さーて、あの傭兵依頼はどうだったかな?

    (そして...この基地からも消えていった)

  • 173旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/03(土) 21:56:40

    >>169


    「えぇ。先程の嘘ではないのですけれど、雇用して欲しいが為に考えた後付けなのです。そもそも雇用して欲しい、と思った理由は二つありますわ」



    計画としては問題なく運用可能である。実現可能な技術を『旧愛卿』は有しているし、無人機の機能を鑑みても可能ではあろう。


           ・・

    だが、少しだけ順序が違うのだ。

    練り上げられた計画は、その実“二つ”の目的の為に作られたアピールポイントに過ぎない。


        ・・・・・・・・・・・・・・

    「一つ。パスタとピッツァを布教したいからです。残念ながら小麦の栽培に適した旧西方列強連合領と開拓大陸はその多くがクロノスによって領有されてしまっており、人自連では現状小麦の価格が高いのですが───────────パスタとピザは我々グランセン人の誇るべき食文化!是非とも多くの人にその美味しさと奥深さを知って欲しい、という心があったのですよ」

  • 174ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/03(土) 22:00:18

    >>171

           ・・・・

    「つまり、もう終わったあとだな?」

     墨と青の目が、カッコつけをしているの同年代を見て目を細めた。乾いた喉は水分を欲しているが、水はコップを傾けたり、唇を濡らすだけ。毒の警戒だった。


    「酒は俺も飲んだことがないよ。地下で爺さんがこっそり隠してた日本酒をうっかり飲んで、それっきり。誕生日もあるけど……今日じゃない」

     飲んだことは記憶からすっ飛んでいるから、ノーカウントだと笑い。冗談には冗談で返した。が。


                    ・・   ・・・

    「最後に聞くぞ? ――――それは依頼か? お願いか?」

     自分に、最も見せてはいけないものを見せようとしている金龍に。警告をした。

     見せてくれるなと。何があっても見せようとするなと、警告した。


    「俺を”ダチ”だと思ってるなら――――やめろ。やるな」

     やらないでくれ。という懇願だった。

  • 175ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 22:07:41

    その両方だ

    【柔らかいソファに腰掛けたケイに、金龍は正面立って答える】

    ゴエティアと共闘した君なら、俺よりも信頼されているはずだ
    今現在のK.Iと人自連の関係は知っているか?

    1度は融和体制を取ろうとしていた者同士の

  • 176ランセル◆hFOUpFQqt.25/05/03(土) 22:09:25

    >>143

    『あの娘、可愛いわねぇ。何処から連れてきたの?』

    「連れてきた訳じゃない…ただ助けたくて!」

    『ふぅ〜ん、ま、ランセル”くん”ならそうするかぁ』

    【ランセルは半ば壁に追いやられるような事になっている】


    「それより服を買わせてくださいよ…!」

    『あら、それもそうねぇ。なら私が選ぶわ』

    「は…?」

    『ランセル”ちゃん”のセンスはまだ早いわよぉ。それに私はここの店主だよぉ?疑うの?お客さん?』

    「はぁ……任せます。よろしくお願いします」

    『承りましたぁ〜』


    【ランセルとの会話を終え、ウルヴィの方に店主が近付いていく】


    『こんにちは、お嬢さん。お洋服、買いに来られたんでしょ?』


    【身長が175越えはあるだろうか。その為、膝を少し曲げ、所謂、”妖艶”という言葉がぴったり笑みと共に視線を合わせようとする】

  • 177ラバー◆m3XwMsEekQ25/05/03(土) 22:09:32

    >>173

    パスタとピッツァ……どちらも大好物ですわー!

    そのための小麦が必要ですわよね、かしこまりましたわ

    現在野菜を育てているのでのちのち小麦を育てるプランテーションを作るといたしましょうか

    最初からの開墾も重機の採用をすればより早く片付けられましょう!

  • 178東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 22:14:12

    >>163

    『(...あの子、何となく見覚えが

    あるよーなないよーな...)』

    (目の前でため息をつく女性を見ながら)

  • 179ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/03(土) 22:16:50

    >>175

    「ッッッッ!!!」

     ブチり。という大事なものが切れた音がした。

     その瞬間、ケイはソファから立ち上がり。机を踏みつけながら金龍へ飛びかかり、襟首を掴みにかかる。


    「ゴエティアのところへ行こうってんだな!! テメェは!!!」

     成否にかかわらずケイは叫んだ。目の前の男の動きがなんとなくわかったから。目を見た。


    「自分が何をしてるのか理解ってるのか!? それは戦争の引き金だぞ!!!」

     やめろという気持ちで、声をより張り上げた。


    「……アブソーバーと戦ったのは、そういうことか」

     竜が、起きた。


          ・・・・・・・                          わか

    「お前のっ、ただの自己満足のために!!! どれだけの人間に苦労を掛かかってるか理解ってんのか!! あァッ!?!」

     自分が、龍影がとは。言わなかった。 そこが最後の一線だった。

  • 180ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 22:19:49

    >>179

    今の状況が続いたら戦争は回避不可能なんだよ!

    さっき聞いただろ! 


    『1度は融和体制を取ろうとしていた者同士の関係は今どうなってるか』


    ってな!


    キレ散らかす前に答えろ! ケイ・サヤギリ!

  • 181旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/03(土) 22:26:56

    >>177

    「えぇ、ありがとうございます!」



    嫋やかに、しかし嬉しそうに『旧愛卿』は微笑みを浮かべた。

    かつて、自分達が暮らしていた国家の良さを多くの人々に伝えたい。その気持ちに嘘偽りは存在しない─────尤も、“グランセン解放戦線”のイメージアップ戦略には利用するのだろうが。


          ・・・・

    「それから、もう一つ」


    先程の理由も大きいが、コチラの方が本命だ。

    パスタとピッツァの更なる布教も、或いは無人戦闘支援随伴機の今後の未来予想図も、『旧愛卿』の役が出力したものである。


        ・・

    しかし、コレはアリシア・グランセンという一人の人間が“情熱”だ。


     ・・・・・・・・・・・・・・

    「バディフレームを農作業に使う、というその発想が非常にユニークで面白そうだったからです!非常に私を興奮させるグランセル〜ンな発想、是非とも協力したいのですよ!」

  • 182龍影◆9BZ6kXGcio25/05/03(土) 22:28:34

    >>163

    ビルに到着するとすぐに逆巻の実働部隊が道を作った。要人の緊急移送時に使う肉壁。事態は思った以上に深刻化しているらしい。

    《ヤマト整備士には現在こちらの待機部隊の整備指揮をとっています。》

    「わかった。ブリーフィングルームに案内して。それと、うて…東雲技師の警護に一人つけて。」

    《了解しました。東雲様、こちらへ。》

    >>178

    「ブリーフィングにいってくるね。」

    龍影は台に向け、手をひらひらとふっていたが、その姿は何度も憧れた教官と見間違う程の覇気を出していた。

  • 183ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/03(土) 22:30:29

    >>180

     ・・・・・・

    「いつものことだろうが!!!」

     そこが、断絶だった。


    「地獄の北方戦線出身ならみんな仲良しこよしだとでも思ったか? 桜空撤退戦がただの悲劇だとでも思ったか!!」

     襟首を掴む力が強くなる。 仮想だろうと地獄だった。


    「なんで逆巻重工が生まれたのか!!なんで北方戦線が勝ったのに国家解体なんてものが起こったか!」

     溢れ出して止まらない。 仮想だろうと愚かだった。


             ・・     ・・・・・・・・・・・

    「テメェが考えてる程度のことを、テメェ以外が考えてないと思ってるのが!!お前の限界なんだよ!!」

     叫んで、叫んで。 


     ・・・・

    「この程度でクロノスと人自連の全面戦争なんて起きると思ったのか!?」

     くは、と笑った。笑うしかなかった。


    「はは、ハハハハ……馬鹿だ。テメェは、ただの馬鹿だ!!」


                       ・・・

    「テメェがやろうとしてることこそ戦争の引き金だ!!」

     激情に任せて、ケイは金龍に殴りかかった。

     瞳が墨色に、染まる。

  • 184ウルヴィ◆xZJxX8ZGsA25/05/03(土) 22:31:32

    >>176

    「どうも…。それで、合ってる…」

    【目を合わせて来た女性に、ウルヴィは挨拶を返す。妖美な笑みとは対象的な能面のような無表情のまま】


    【店内に満ちる香りと女性のアトモスフィアは空気に呑まれるような感覚もあるが、独立傭兵として長いウルヴィは特に動じることもなく、店主直々に選んでもらえるならば間違いは無いだろうと呑気に考えてもいた】


    「よろしく…?」

    【で、いいのだろうか?こういった場面に不慣れな少女は、やや疑問符を浮かべながら、この流れに身を任せることにした】

  • 185ラバー◆m3XwMsEekQ25/05/03(土) 22:31:44

    >>181

    賛同していただけますの!?

    【目を一等星の輝きで煌めかせて思わずといった様子で旧愛卿の手を取った】

    あぁっ、嬉しいですわ……あなたのような気の合う方にそのようなことを言っていただけるなんて……あっ、す、すいません手に触れてしまって……

    【顔を赤らめて席につく】

    これはもう一度裏で考えてなんて行為をしなくてもわかります!

    旧愛卿様!採用でございますわ!

    こうなったらあとは愉快な食事場ですの、追加でダブルチーズバーガーを頼みますわ!

    あなたも何か頼みまして?

  • 186ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 22:36:21

    >>183

    ……


    【メビと一を制止させる。ケイの拳へのダメージが大きいからだ】

    【ケイの方が痛んでいるからだ。生来人より硬く生まれ、オマケに外皮アーマーを移植した彼を、己自身の拳で殴ったからだ】


    20年前よりも酷い事になってるってのは分かれよ……


    【右手を掴み、ゆっくりと顔から話す】


    このまま行けば、20年前より酷い事になる……

    20年もの時間はな、人を良くも悪くも成長させるんだ……

    そこも理解しろよ……理解しろよ!

  • 187賢人会議◆YMCgTirJag25/05/03(土) 22:37:07

    【逆巻のエースが誘拐⁈】
    ええ、確かに。
    《老害め…もう、ことを動かすつもりか!》
    〈好機だ、アルパに連絡!コンディションオレンジ!〉
    [まさかクーデターを⁈無茶だ!ゴエティア相手にアンビフでは勝てん!]
    『何のために有人パイロットがいると思っているのだ!』

    情報は錯綜し、あらぬ方向に飛び火した。

  • 188東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 22:39:35

    >>182

    ────気張って行けや!リン!

    (旧友へありったけのエールを送り、

    こちらも深呼吸をして歩き出した)

  • 189ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/03(土) 22:42:38

    >>186

    「するものかよ!!!理解なんて!!」

     左手で無理やり殴った。


    「成長なんてしてないっ! お前が思うほど、二十年の歳月は進歩なんてしてない!!」

     殴って、拳の皮がとうとう裂けた。

    「変わったのはBFと、戦術と、インベイドだけだ!!!」

     3発目が止められようと、ケイは知ったことではなかった。


    「この程度の対立で全面戦争するなら!! もうとっくに人類滅んでるんだよ!!」

     頭を、ぶつけにかかった。

  • 190ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 22:57:09

    >>189

    やる事やって落ち着いたか?


    【金龍はそのまま頭突きを受けた……ケイの方が血を流した……】


    まだ言いたい事があるなら聞く……聞いてやるよ……


    【金龍は知識としてしか知らなかった……だから、目の前の青年が当事者であるかのように振る舞って怒る原因が知らなかった……】


    そこまで喚いて! 現状が好転するってんなら聞いてやるよ!

  • 191◆KPwoT407kA25/05/03(土) 23:02:57

    ────────誘拐、ですか?
    【ある日のヴァルハラテック、その本社社長室にて】
    「はい。マルタ・アーネルの緊急慰安旅行!三勢力統括区域弾丸ツアーの監視の折に。逆巻重工のエース…確か名前をケイ・サヤギリと」
    ふむ…
    【人自連の上層部は、既に彼を──────撃墜王を想起させながら“自分の意にそぐわない存在”を必要とはしていないだろう。あの偽物を売り出す為に何か切っ掛けがあれば直ぐに事を進める事は、カミラには容易に想像がついた】
    老いた蛆が既に動き始めたか、それとも別の何か………後者であってくれたら嬉しいですね。クロノス側の、人類が一願になれるなどと勘違いしてる人間であれば、尚
    「CEO、流石にそんな都合のいい事は起きませんよ…」
    解っていますよ。ただの高望みです
    ……………とはいえ、不安なのはこの事態に動こうとしてくれる“味方”がどれくらいいるか、ですね。逆巻は確定として────────
    【んー、と鼻下を縮め、口元に指を添えて思考を進めていく】
    NA社は表向きに動くことはないでしょう。となると…やはり旗印は逆巻が濃い。彼らだけでかき集められるデスペラードにも限度が──────────



    ──────────あ。
    【そして見つける。“味方になり得る可能性のある集団”のことを。】
    …思えば、次はどんなストラクチャー擬きを導入してくるかと思えば…飛び出てきたのは無人BF計画の本格的な始動。………………もしかしたら

    人自連の軍事戦略部門へ『実地演習申請』を。加えて逆巻重工へのプラント防衛派遣の打診…そして、ヴァルハラテック全職員の『個人での傭兵依頼受領禁止』。
    …よろしくお願いいたしますね?
    【最大限のリスクを避けつつ、漆黒の執念は組織の癌へ突き立てる為の刃を着々と尖らせていた】

  • 192ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 23:06:04
  • 193ランセル◆hFOUpFQqt.25/05/03(土) 23:07:16

    >>184

    『うん、いい子ね。んー、と』


    【ウルヴィの体の輪郭をにんまりとだが、何か冷たい、品定めでもするかの様な視線で見る】


    『なるほど…ランセルくん』

    「はい?」

    『大事にしなさいよぉ』

    「当たり前です!」


    【自分の服でも無いか探しているランセルに、振り向きもせず一つ会話をしてから、店主も背を伸ばし、服を取り出し始めた】


    『はい。とりあえずこれ着てみようか』


    【店主の取り出したのは、クラシックロリィタ。このご時世、知っている者自体が少ないだろうそれは、外観美を重視しつつも過剰過ぎない装飾。セミロリィタやカジュアルロリィタとも呼べるだろう】


    【どちらにせよ珍しい服には違いないが、色合い自体は白いブラウスに紺色のロングスカートをベースにと落ち着いてはいる】


    『試着室はあっちこちらです』


    【それらをウルヴィに手渡しつつ、試着室へ案内する店主】

  • 194ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/03(土) 23:10:21

    >>190

    「なら今すぐゴエティア戦団の基地に向かうのをやめろ!!!」

     ただの予測だった。 ただの、理解だった。 こいつならこうするかもな、という理解だった。

     この一分一秒の間にもゴエティアの基地が迫っている。

     破滅が誰も知らない間に迫っている。 自分と、金龍以外に知らないまま。


                    ・・

    「アブソーバーのっ、1機を捧げる程度で人自連の過激派が収まると思ったか!」

     ふらつきながら、頭を抑える。距離は離れた。


    「アイツラは化け物だ。けど……どこまで行っても、デスペラードの、ただの化け物……!!」

     ぜぇ、はぁと息を切って。尻もちをついたかのように床に座る。


                                      お坊ちゃま

    「いや、違うか? 俺と一緒に二十年前から今までの歴史の勉強でもするか? 少爷?」

     ひひ、と。おかしくなったかのように笑いながら。もうどうにでもなれと煽った。


    「桜空撤退戦の地獄を見たことがあるか?」

     あるはずがないことを、質問した。


     ・・・・・

    「俺はあるよ」

     ありえないことを、あると断言した。

     ケイにとっては事実だから。

  • 195ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 23:13:20

    >>194

    そうか……


    【しばらく額を引っ付けていた……だが、金龍が強引にケイを引き剥がし、1発重めの平手打ちを放つ】


    『1機討ち取ってきましたからどうかお許しください』なんて事言うわけないだろう


    お互いに……頭が冷えた事だ

    黙ってシャワー浴びて、大人しくメビの治療を受けて、冷静に俺と座って会話してくれ……頼むから

  • 196ソラウ◆5Q4kt6Q.kc25/05/03(土) 23:13:28

    いやー、乱世乱世。
    兄さん曰く今色々やばいらしいねー。
    ま、戦争になる程じゃないみたいだけど

    みんなもアポはきちんと取って、
    こうこうこうしたいです、と伝えよう!
    それでも駄目なら?フッ...

    人生、時には諦めも肝心だよ。本当に。

    『お前は何を言うとんねんソラウ...』

    じゃ、暫くスティール・クロウズは
    お休みって事だから楽しんで来てねー。

    『おう。ほなまた』

  • 197賢人会議◆YMCgTirJag25/05/03(土) 23:15:21

    >>191

    [今度はなんだ!]

    〔ヴァルハラから実地演習の申請が〕

    〈ヴァルハラか、…なるほど通せ。〉

    【議長⁈】

    〈戦局を動かす一手だ。無下にはしないさ。〉



    返答

    ヴァルハラテックより申請された実地演習の件は承諾する。


    協力に感謝する。

    人類自由連盟軍事戦略部門一同

  • 198旧愛卿◆OXAm1h6odk25/05/03(土) 23:18:11

    >>185

    「ふふっ、気にせずとも大丈夫ですよ!」


    手に触れられた事に特に気分を害した様子もなく、『旧愛卿』は微笑み。それから少し物憂げな表情をその美貌に浮かべた。



    「本音を言えば、血を流し合う戦いを続けるのが厭になっていたというのもありますの。インベイドの侵攻によって、既存の秩序と道徳観念は大きく変容を迎えてしまいました」


            ・・・ ・・・・・

    「───────ですが、だからこそ。食糧生産は誰にとっても幸福な結果を与えられる、そのような構想だと考えたのです!」


    本音だ。インベイドの撃退後を見据えるのならば、間違いなくこの仕事は重要になるだろう。

    しかし、このような事は『旧愛卿』には到底考える事も出来ない発想だった。故に感嘆し、協力して、成功させたいと願っている。



    「あっ、私はエッグチーズバーガーでお願いしますわ。それからナゲットも食べましょうかしら?」


    流石に奢って貰うのは悪いので、食べた分の会計は自分でするつもりではあるけれど。

    『旧愛卿』はまだまだ花盛りの少女なので、成長期である。

  • 199ケイ◆ECPjTIh3Iw25/05/03(土) 23:24:24

    >>195

    「ぐっ」

     平手打ちは甘んじて受けた。地面にへばりついて。だが、闘気に近いものは止まなかった。


    「は、ふひ……イカれてると思うか?今の俺が」

     墨と青へ、交互に染まっていた。繰り返していた。目から血が流れていた。


    「シャワーなんて浴びねぇよ……誰が龍影でもないのに裸を晒すか」

     このままでいいと、切り捨てた。ソファーに座りもしないのは抵抗だった。


     ・・・・・・・・・・・・

    「俺はお前には絶対従わない。命令なんて聞くもんか」

                                      ・

    「けど俺の話を聞くなら、テメェの話も全部聞いてやる。いいか……俺が、先だ」


    (そこを譲らないなら、俺は気絶しようが死のうがテメェと喧嘩してやる)


    「なんならお前のお仲間全員に聞かせてもいいぜ? 機密をバラすんだ。俺の秘密程度、安いだろ」

     交換条件でもあった。

  • 200ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/05/03(土) 23:35:16

    >>199

    (……脱衣室も完備してるし、こっちは男色の趣味もねぇってのによく言うぜ……)


    【目の前で無力にも倒れるケイを前に、金龍はどうにか打ちかました余韻を冷まさせる】


    フゥー……少なくともオメェはイカれてないと思っていたいんだ……聞くよ


    『……』「……」


    だが……最終的に身だしなみは整えろ

    お互い……見苦しい格好のままで居るのは嫌だろうからな

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています