[SS、トレウマ注意]ブライアン。お祝いにご馳走するよ。何が食べたい？

[1 ◆CS5aAR5JaZRk 25/05/03(土) 00:12:38]

ああ、肉だ。
焼肉の店がいい。ステーキじゃないのかだと？それもいいが、あらゆる肉を好きなように焼いてかっ喰らう。心が躍ると言うものだろう。それに、まだ、一つ目だ。

[2 ◆CS5aAR5JaZRk 25/05/03(土) 00:12:50]

ああ、肉だ。
今度はハンバーグだ。ああ、まだ二つ目だからな。
……三つ目を取り逃したらどうするって？
ふっ…… 私より、私の脚を信じてるヤツのセリフじゃないな。

[3 ◆CS5aAR5JaZRk 25/05/03(土) 00:13:04]

ああ、肉だ。
約束した通り、ステーキだ。よほどうまい店を用意したんだろうな。
なんだその顔は…… アンタのそんな笑顔、初めて見たぞ。
今日が終わったら、気を引き締めろ。あの時話したアマさんの目が、鋭い爪を持つ猛禽のそれだった。
ああ、三冠だけでは止まらん。有マ記念で、アマさんとの約束を果たす。
ただ……今日だけは、その緩んだ顔を拝んでおくことにする。

[4 ◆CS5aAR5JaZRk 25/05/03(土) 00:13:22]

ああ、肉だ。
何でもいい、あんたに任せる。シュラスコ？知らんが、あんたがいいと思うならそれでいい。
今年は良い一年だった。来年も走らせてくれるんだろう。力をつけられるような…… ふっ、言わずともか。
よほどアンタは私を理解しているようだ。

[5 ◆CS5aAR5JaZRk 25/05/03(土) 00:13:54]

ああ、肉だ。
肉だが……人目に付きにくい場所がいい。少し、視線というものが気になった。しゃぶしゃぶ？個室？そういうものもあるのか。
天皇賞春でのライスシャワーへのあの視線……観客。とは、雑音にもなりうるものなのか。
観客も感情を持ち、良くも悪くもウマ娘に気持ちを乗せてしまう。か、わからなくもないが…… みんな、あんたみたいな実直な目なら…… おい、なんだその目は。今日はブライアンの優しさをいっぱい見れたのもよかったって、やめろ。その目で見続けるのは。

やめろ、個室の二人きりでまでじっとこっちを見るんじゃない。クソッ、調子が狂う……

[7 ◆CS5aAR5JaZRk 25/05/03(土) 00:14:26]

ああ、肉だ。
肉を買え。姉貴のカレーが久々に食いたかったが……姉妹対決と世間に煽られてるせいか、時間を取られているらしいところに、作れそうな人間にアンタが思いついた。
姉貴がよこしたレシピはアンタに渡しただろう。いつも肉をたくさん入れたというから、負けないほどに入れろ。
二人でスーパーで買い物するとは思わなかった……って……変な事を言うな。
……は？ 作るのに三日かかる？

[8 ◆CS5aAR5JaZRk 25/05/03(土) 00:14:57]

ああ、肉だ。
姉貴の話、アンタも聞いたんだな。
ジャパンカップの勝利と、姉貴の完治。祝う事が二つもある。今日の肉は楽しみだ。
姉貴も読んでパーティにするか……？　それは良い。が……

アンタと、二人でも、食いたい。

[10 ◆CS5aAR5JaZRk 25/05/03(土) 00:15:12]

”イルミネーションか、世間はクリスマス一色だな”
”俺たちはいつも通りレース一色になったけど”
”それが私たちの日常だからな”
”別に特別な日だからと言って、特別なことをする必要などない”
”アンタが居て、私がいて。レースのことを共に考える”
”私にとってはこの日常が何よりも愛おしい”
”……ところで、アンタは”
”アンタにとって私は、日常の一部になれているか？”
”大切な一部だよ”
”ふっ……そうか。では同じだな。”
”明日からも私たちの日常を続けるとしよう”
”ナリタブライアンは満足そうに笑っていたのだった”

[13 ◆CS5aAR5JaZRk 25/05/03(土) 00:16:10]

ああ、肉だ。
こうやって、祝いで肉を食わせてもらうのも、もう何度目だろうか。
私にとっては、これも日常になっている。気が付いたら、アンタに祝われることが、だ。
たまに、怖く思うことがある。
この日常は、長くは続かん。アンタはトレーナーで、私はウマ娘だ。その関係は、私が走らなくなれば終わる。
なあ、アンタはいつまで私と……

は？離れるつもりはない？私が許すなら？

アンタ、それ…………
ふっ、愚直なその目で、いつまでも私を見つめ続けるつもりか。

……いいだろう。

[14 ◆CS5aAR5JaZRk 25/05/03(土) 00:16:20]

ああ、肉だ。
うんといいやつを買え。何せ今日は誕生日だ。
私の、成人の。

[29 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 00:30:56]

なんだこの焼野原は