【🎲、⚓️、ss】どうしよう……19

[1 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 14:28:57]

スレ主です
19スレ目ですね。
わりかしノーマルエンドが殆どで一個ヤバいのあるかなぁくらいだから実際そこまでバッドではない…キヴォトス基準だとどうなのかはちょっと分からない。
皆様の感想や考察、阿鼻叫喚がまさに初見ゲームの実況のコメ欄を見ている感覚になれてとても楽しいです。励みになります。
ゆったり読んで頂ければ幸いです。あとこのシリーズのゲーム内容と前作の【しまい】の繋がりは同じモモイが作ったというだけなので安心してください。

あとちょくちょく間違えてて本当に心底申し訳ないのですが…
×ヴィッグ
○ヴィック
です。間違えてても何卒優しく…優しく…見守っててください。

あらすじ
ラトル串刺しショック
3機のピンチ回想にて映る血…？
改めてシュトラールで会議

[2 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 14:30:20]

前

【🎲、⚓️、ss】どうしよう……18｜あにまん掲示板

[3 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 14:31:21]

有志様のまとめ

Romroスレ目次(ネタバレ注意) | Writening

[4 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 14:32:31]

立て乙です！！

[5 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 14:36:14]

待ってたぜ…ヴィックね、了解！

[6 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 14:36:30]

建て乙

[7 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 14:36:33]

立て乙、予測変換ブレは良くある事

[8 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 14:38:34]

まぁモモイ達なら誤植もあるだろうと思えば何も問題ないさ…

[9 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 14:40:11]

おつおつ

[10 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 14:40:32]

大福保守

[11 二次元好きの一般人 25/05/03(土) 15:44:40]

どんな大福がまっているのか

[12 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 16:28:45]

とりあえず大福になって待つ

[13 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 21:03:55]

←ここ迄地獄　→ここからも地獄

[14 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 22:43:41]

ヴィックに降った［雨］…それについての不可思議な点が気になるというリディ。

「気になる点、と言いますと…？」

部下が口を開くとリディは、口に手を当てて、悩む様な仕草をしつつ資料のページを指定した。

「これは…」
「あの日ヴィックを爆破させる為に仕掛けられた爆発物に関する資料…でしょうか？」
「ああ……あの大きさの街を爆破となれば中々の量の爆弾がある。文字通りかき集めたし、信用する部下それぞれに設置場所や、爆弾の種類は任せていた」
「随分と大胆な……」
「どうせ皆木っ端微塵にするつもりでやったんだ。被害を考える必要は無いからね」

そう話すリディだが、表情は晴れないままだ。

「………ただね、どうやら幾つか爆発しなかったみたいなんだ」
「え？」
「それぞれが好き勝手して作成した物を設置したから作動しなかった…と、いうわけではないんですね？」

アリスがどういう事だろうといった反応を見せ、ケーフィ神父の方はただの誤作動ではない事をリディに確認し、そしてそれをリディは頷いて認めた。

[15 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 22:55:14]

「うちの奴らがそんなヘマはしないと思う。というか…まぁ、ウチで抱えてる職人は結構派手好きだ。ぶっ壊すとなったら容赦しないが誰かの邪魔はしない……ハズなんだがなぁ？」

キュ…っと彼女は目を細くして真剣に考えている様だ。アリスや神父…そしてプレイヤーは彼女やその仲間がどんな人達かについて少ない情報しか無いが…その少ない情報なりにも彼女が仲間や部下を信頼している事はよく分かっている。

と、なれば……それは不自然なのだろう。街を吹き飛ばす為に設置した爆弾…それらの幾つかが不発に終わった事は。

「先に言っておくと裏切り者の線は無いと思っている。たかだか数人の不発でヴィックの崩壊は防げる様な物じゃないし……もし本当に裏切るなら私を殺しちゃった方が早い」
「んな！？」
「自分達が貴方を殺せるとでも！？」
「いろんな意味で無理に決まってるでしょう！！」

リディの発言に、部下の皆が立ち上がって声を上げた。いろんな意味、という辺り…例え殺そうと思った所で簡単にリディを仕留める事は無理である事が伝わってくる。

「…まぁ、実際銃で何発も撃たれてたけど平気そうだったしな……」
「先生の様なヘイローの無い外の人達の所に私達がいるみたいなものですかね？耐久的には…」
「流石にそこまでではない…と思いますが……」

でもあのムービー見た後だと、精神面は分からないが少なくとも先生よりは物理的な耐久性のある人だと思った方がいいのだろう。そんな風にネル達は思った。

[16 二次元好きの匿名さん 25/05/03(土) 23:28:23]

次スレ出てたか

[17 二次元好きの匿名さん 25/05/04(日) 06:04:00]

ほしゅ

[18 二次元好きの匿名さん 25/05/04(日) 10:34:34]

補習

[19 二次元好きの匿名さん 25/05/04(日) 13:01:23]

「（色々恩のある貴方を裏切って）殺せる訳ない」っていうのと、「（あんたそもそも強いから自分達じゃ）殺せる訳ない」っていうのが両方あるのね…
もしかしてリディはロボットには乗れないけど、弟も殴ったりしてるし割と暴の人？？

[20 二次元好きの匿名さん 25/05/04(日) 14:17:22]

>>19

暴の人というより色々ぶっ飛んでる人かなぁ……（ヴィックをお館様する気満々+自身の改造に躊躇いが無いなどの行動を振り返りつつ）

[21 二次元好きの匿名さん 25/05/04(日) 16:42:40]

>>20

お館様するとかいう動詞

[22 二次元好きの匿名さん 25/05/04(日) 20:42:25]

一応保守

[23 二次元好きの一般人 25/05/04(日) 22:18:00]

お館様って動詞だったのか（バカ）

[24 二次元好きの匿名さん 25/05/05(月) 05:16:06]

ほしゅ

[25 二次元好きの匿名さん 25/05/05(月) 06:39:17]

保守

[26 二次元好きの匿名さん 25/05/05(月) 12:18:04]

ブルアカプレイしたことないのにYoutubeのオススメに流れてきたしまいの動画から来てついに追いついてしまった…
うわーん！！神スレすぎます！！

[27 二次元好きの匿名さん 25/05/05(月) 14:30:22]

ほしゅ

[28 二次元好きの匿名さん 25/05/05(月) 19:53:06]

補習

[29 二次元好きの匿名さん 25/05/05(月) 22:42:35]

「皆が今持ってる資料にはあの時付けた爆弾に関して聴き取りをしたものなんだが…どう思うかな？」

そうリディに言われて皆はまた資料に目をやる。神父も含めた大人達が資料を読み始め、時にページを戻って情報を整理する中、アリスは一枚一枚読み進めていく……そして

「……構造が古いものは問題なく爆破出来てる？」

ぽつり、とアリスは誰よりも早くそう答えた。全員が驚いた様子でアリスを見るが、すぐにリディは嬉しそうに口角を上げた。

「ビンゴだアリス。最速で正解を出すとは素晴らしいね」

そうパチパチと拍手しているが、リディとアリスを除いてその場にいた者…ネル達プレイヤーも怪訝そうに眉を顰めていた。

「新しいのは爆発出来なかったって事か…？なんで…？」
「さぁ…？…というより、この話……」
「なんだか、何処かで似たような話しを聞いた覚えがありますね」

アカネが目を細めて警戒した様な顔で言った。

[30 二次元好きの匿名さん 25/05/05(月) 22:48:00]

まるで新しい人工知能ほど人類の敵となってしまっている現状のようではないかー(棒読み)

[31 二次元好きの匿名さん 25/05/05(月) 23:03:53]

ネル達と同じような疑問をアリスの言葉を聞いて感じた神父が口を開く。

「新型の爆弾は動かなかったと…？」
「ああ、正しくは一部のコードを仕様した物が…といった感じだが、調べたらそのコードが新型AIでの初期設定にはほぼ確実に見られるコードだった」
「それって…！」

数名が立ち上がる。皆同じ事を考えているだろう。そして答え合わせのようにリディは話した。

「恐らくだが…新型AIには何かしらの作用がある…と思われる」

暴走し、人間に反旗を翻し始めた新型のAIにのみ…［雨］に打たれた際に何か起きる。その「何か」は分からないが碌な予想がつかない。
ざわつく会議室だが…リディが一度柏手を打つとまた静けさを取り戻す。

「本題だが…本来の［雨］は生物特効型の兵器だ。幾ら感情豊かだろうがAIにはなんの効果も無いはず……だが彼らは恐らく［雨］に細工を施した」
「…新型AIの方に効果が出るように、わざわざ？」

ケーフィ神父が眉間の皺を深くした。それに対してリディも頷く。

「ああ、もし人間に対抗したいなら旧型AIを無効化させた方が良いはずだ。だが…彼等は何故か自分達の方に何かしら作用がある様にした……とても非効率だ」

今回の［雨］だけなのか、これから撃たれる可能性のある［雨］全てに言えるかは分からないがね…とリディが付け足して来るものだからあんなもの二度と降らせてたまるかとネルは顔を歪めた。

[32 二次元好きの匿名さん 25/05/06(火) 01:40:32]

連中にとって新型AIが厄ネタで無力化するためのワクチン効果を付与したのが今の［雨］だったりする？

[33 二次元好きの匿名さん 25/05/06(火) 02:12:42]

寄生型へのワクチンとか？

[34 二次元好きの匿名さん 25/05/06(火) 09:06:16]

保守

[35 二次元好きの一般人 25/05/06(火) 14:34:06]

旧型は雨の爆発で吹っ飛ばして新型にだけ意志を芽生えさせて、もし残っていた旧型は意思のある新型にやられるとか？効果がマイナスなものとは名言させれてないし。

[36 二次元好きの匿名さん 25/05/06(火) 17:55:49]

なるほどね、そう来たか　つまり新型AIに寄生型があると思って“雨”を造ったと　でもそうなるとその新型AIを造ったのは誰なんだろうね?そして寄生型はいつ入ったのか？もしくは造った段階で寄生型が入っていたのか？だな

[37 二次元好きの匿名さん 25/05/06(火) 22:57:06]

とはいえ確かに、わざわざ［雨］に何かするより自分達は自分達で別に何かするのではダメなのだろうか…どうして一緒に……と、考えてた辺りで会議室の扉が乱暴に開けられる。

「会議中失礼します！！し、至急報告したいことが…！！」
「！…どうした？」

息を切らせた様子の部下に自分から近寄ってリディは耳を傾ける。それに対して部下もまたこっそりと話すが……アリスの前に座っていた大人、どうやら聞こえちゃっているらしい耳が機械化している様で聞こえたらしいが、動揺した様に立ち上がる。
リディが一瞥向けてすぐに座るが…どうやら余程の事が起きている様だ。

「……確かな話かい？」
「はい…観測班も驚いてはいますが間違いないと……」
「………はぁ〜〜…」
「何かありましたか？」

特大の溜息を吐いているリディに対してアリスは聞きにくいと判断したか、アリスをチラリと見てからケーフィ神父が聞いた。それに対してリディは随分と困った様な顔を隠さず話した。

「…どうやら、また［雨］が降ったらしい」
「なっ！？」
「また…！？こ、こんなに早く…！？」

とんでもない話に神父とアリス…だけでなくその場の全員立ち上がる。

[38 二次元好きの匿名さん 25/05/06(火) 23:08:20]

「い、一体何処に…！！」
「避難民は…いやそもそも避難、出来たのか…？」
「こちらの支援は…！？」
「まぁ待て、慌てるな」

慌てた様子の部下達を無理矢理静めたリディ…とはいえ彼女も表情は何処か不快そうだった。一体どうした事かと皆がリディの次の言葉を待っていると

「降った場所だが…どうやらまたヴィックらしいんだよ」
「……は？」
「な、何故…？」
「人は愚かほぼほぼ壊滅した状態の地域でもう一度アレを使う必要性があるんですか…？」

リディの言葉で皆今度は慌てるどころか困惑した。避難すべき人はおろか、土地としては既に死んでる所に何故また……

「何かを試している…？まだ未完成な部分があるのか…？となると爆弾の不発は意図したものではないのか…？？」

リディもまた口に手を当てて考えている様だが…意味の分からない行動に中々正解が出せない様子だった。

「くそ…！実験場代わりにしやがって…」
「まず本当に実験か…？何かの手違いじゃ…」
「手違いであんな物を何発も撃たれてたまるかよ！」

相手の理解できない挙動に、会議室は困惑と混乱に満ちていた。

[39 二次元好きの匿名さん 25/05/07(水) 06:04:00]

状況が混沌としてきてるな

[40 二次元好きの匿名さん 25/05/07(水) 15:11:11]

ほ

[41 二次元好きの匿名さん 25/05/07(水) 22:08:53]

ほしゅ

[42 二次元好きの匿名さん 25/05/07(水) 22:46:36]

なして［雨］おかわり…？
落涙マジで何がしたいの…？

[43 二次元好きの一般人 25/05/07(水) 23:01:14]

単純に雨たくさん持っていることがちょっと気になるな。大量に打てるってことか？今は情報がないからわからないな

[44 二次元好きの匿名さん 25/05/08(木) 06:09:29]

相手にとっての雨がどういう存在なのか…切り札だと思ってたけどそうじゃなかったのか

[45 二次元好きの匿名さん 25/05/08(木) 12:05:24]

ほしゅ

[46 二次元好きの匿名さん 25/05/08(木) 17:50:24]

>>32

［雨］が新型AIのワクチンとして打たれたなら、

>>31

で言われた事と合わせて単純に考えると

自爆防止？

それとも他に何か目的がある？

[47 二次元好きの匿名さん 25/05/08(木) 22:38:57]

混乱に満ちてる会議室で、置いてけぼりな様子なアリスとケーフィ神父…先に口を開いたのは彼の方だった。

「恐らく…技術屋特有のものでしょうね。前例がなかったり、自分達の予想を超えたAIの行動にややオーバーに驚いてるだけです」
「オーバー…ですかね…？」
「……アイツらは既に人に反旗を翻せるだけの自己がある。もはやただのバグを起こしたプログラムを相手にしてるとばかり思わない方がいいでしょう」
「………」

そんな風に言うケーフィ神父をアリスは不思議そうな顔で見ていた。いつかの彼と同じ様にAI達への警戒が滲んでいるものの…何処か物腰柔らかく感じるのはプレイヤーだけの感想ではなかった様だ。

「…何か思う所ありそうな顔で見てますね…」
「あ、ご、ごめんなさいジロジロと…！」
「構いません。君も、何か予想外の事が起きても何故を考えるのは結構ですが……何をすべきか、を考える事を止めてはいけませんよ」
「何を、すべきか……」

アリスの言葉に頷きながらまだ話し合っているらしいリディ達を横目にケーフィ神父はテーブルの上にあったポットを手に取り自分とアリスの空いたカップに飲み物を注いだ。

[48 二次元好きの匿名さん 25/05/09(金) 03:30:56]

一応保守

[49 二次元好きの匿名さん 25/05/09(金) 07:38:09]

これの背後に何かがいて“自分たちの意思でやっている“と思ってるけど実はそれもそう思わされてる（AIとかで）とかを思いついたワイは人の心がないと思います（自白）

[50 二次元好きの匿名さん 25/05/09(金) 08:00:54]

SSパートでトキが会長がなんちゃらって言ってた気がするしロムロの声リオだったらいいなー(現実逃避)

[51 二次元好きの匿名さん 25/05/09(金) 15:26:42]

アリス（アリス）、モモイ（落涙）、ラトル（コタマ）、神父（先生）辺りは解明されてたっけ…
となるとミドリやユズの役回りも気にはなるけど…案外しまい分のダメージ受けながら製作してダウンしてるから声にはノータッチもあり得るか…？

[52 二次元好きの匿名さん 25/05/09(金) 22:12:54]

なんかサーバー不安定な気がするから念の為保守

[53 二次元好きの匿名さん 25/05/09(金) 22:18:25]

GWにあらためて1から読み返してきたけど、面白くて徹夜するハメに
…まぁ本当に顔面蒼白になってたと思うけど(大福

[54 二次元好きの匿名さん 25/05/10(土) 06:26:09]

保守

[55 二次元好きの匿名さん 25/05/10(土) 13:47:14]

>>49

どうしてそんなこと言うの・・・？

[56 二次元好きの匿名さん 25/05/10(土) 14:58:51]

>>49

AIによる人類の支配ってよくある話だけれどさAIによるAIの支配もやろうとすればできそうだよね（白目）

[57 49 25/05/10(土) 15:08:03]

>>55

>>56

思いついてしまったんだからしょうがないだろ！寄生型が出た辺りから”あれ？これ思考も寄生型に支配されたらやばくね？”とか”これでMGSポータブルオプスのジーン宜しくなことが起きたらやばくね？”とか思ってたからさ

[58 二次元好きの匿名さん 25/05/10(土) 23:23:29]

寄生型と拡張型の黒いコードってパッと見だと区別が付かないみたいだけど（守護者戦でアリスが間違えてた）
あらゆる機械の制御権を奪うレベルで拡張し過ぎた拡張型の末路が寄生型なんじゃないかって思ってる

これなら寄生型にロムロの自我があるっぽいのも説明付いちゃうんだよね……

[59 二次元好きの匿名さん 25/05/10(土) 23:35:24]

神父にお礼を言ってアリスがカップに口を付けていると…またもや部屋に人が入ってきた。

「ええと、報告があるのですが…」
「まだ何かあるのか…！？」
「何故こうも落涙達は動き出したんだ…！？」

そう驚いているリディ達……ネルもまたあまりにも前回と違った様子に悩んでいたが…

「……もしや」

そうトキがポツリと呟く。この場にいないアスナ以外の全員でそちらを向くと一瞬トキはバツ悪そうな顔をしていたが、逃げる理由も誤魔化す必要もないと思った様で話し出してくれた。

「前回と違って…雨のデータを落涙は手に入れましたが……もしかして今まで動きがあまりなかったのはラトルが止めていたからではないでしょうか…」
「ラトルが…？」
「どうやら落涙とラトルでは何か意見の相違があるようでしたし……」

つまり前回の周まではラトルは何かしら落涙の計画に関して阻止しようとしており、落涙もまた［雨］のデータもなかったが、今回［雨］のデータも手に入れ、自分を止めていたラトルがいないからこそ落涙が大きく動き出している……
確かに、そう言われれば納得が行く。

[60 二次元好きの匿名さん 25/05/10(土) 23:45:08]

だが…腑に落ちない所もある。

「…なんで今回は落涙はラトルを破壊したんだ？」
「なんで…ですか…」
「だって今まではアリスがラトルを倒してたろ？」

その通りだ。落涙がラトルを自身の何かしらの計画の邪魔と思って…その、一時的にだろうと排除すればもっと計画を早くに進められただろう。そうしなかったのは、きっと落涙にとってラトルが大事な仲間の一人だからというのがまず想像出来る。

だからこそ、あんなにも仲間として大事だった筈のラトルを今回自ら手にかけてまで……

「何か焦っているのか…？」
「それこそ今回初めて降った［雨］に何かあった…とかでしょうか…？」
「ああくそっ……桃色チビのシナリオのクセに難しいんだよ！！」

ネルの脳裏でアホ面をしてボケ〜ッとしている。ネルの中のイメージのモモイが浮かぶが今回や前回のシナリオとはあまりに乖離が見られて頭痛がしてきた。

[61 二次元好きの匿名さん 25/05/11(日) 06:23:46]

落涙すらも[雨]の影響を受けている？

[62 二次元好きの匿名さん 25/05/11(日) 13:34:03]

ほしゅ

[63 二次元好きの一般人 25/05/11(日) 17:12:12]

>>61

だとしたら、「雨」にはAIを変えるシステムが入っているのか？そのシステムの影響で一部の新型AIは何かを変えられたのかもしれない

[64 二次元好きの匿名さん 25/05/11(日) 18:58:04]

>>63

可能性は低いだろうけど例えば新型ＡＩに凶暴性を与えるとか？でもそれだと爆弾はなんで爆発しなかったのかって話になるし新型ＡＩになんらかの影響を与えるっぽいのは可能性高そうだけど

[65 二次元好きの匿名さん 25/05/11(日) 23:24:36]

保守

[66 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 06:25:47]

補習

[67 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 14:55:09]

ほしゅ

[68 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 22:16:52]

ネルがこめかみを押さえて悩んでいると

「ただいまー」

ガラリと戸を開けられた音がしてネル達はアスナが帰って来たのだろうと思って振り返る。

「アスナ先輩、おかえ……り…」
「………おい」

が、すぐにアスナの腕の中に、文字通り借りた猫の様になっている人物を見つけて固まった。一同顔を見合わせた後、先程とは別の理由で苦虫を噛み潰した様な顔のネルが聞くことにした。
アスナ…ではなく、その腕の中でビビっている状態のまま固まっているメイド姿のユズに、である。

「……誘拐か？おでこ」
「そ、そういう訳じゃ…えと……」
「むー、そんな事してないよ！ちゃんとミドリちゃん達に声掛けて借りたもん！リーダーもよく「面貸せ」って言うでしょ！」

それとこれとは違うだろう。と言いたい所なのをネルはグッと堪えた。掴みどころのない彼女とのこの手の会話はどうせ平行線というか…アスナと話して自分が先にキレてしまうのが目に見えたから。

「まぁ、勝手に無理矢理連れてきたとかじゃねえなら良いわ…おい、おでこ。菓子食うか？」
「え、あ……は、はいぃ…」
「あらあら、可愛いメイドさんが追加で来てくれましたね。紅茶に砂糖やミルクはいりますか？」

とりあえず訳を聞く前に、ゴールデンレトリーバーに捕まって震える小型犬の様になってしまっているユズの緊張をほぐす為にC&Cは先輩メイドとして一度もてなす事にした。

[69 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 22:22:08]

まさかのユズ（メイド）！？！？
ゲーム開発部でこれであと出てないのは…アリスかぁ……ｲﾔﾅﾖｶﾝ

[70 二次元好きの匿名さん 25/05/13(火) 08:03:12]

意外な人選だ…

[71 二次元好きの匿名さん 25/05/13(火) 16:04:18]

保守

[72 二次元好きの匿名さん 25/05/13(火) 16:09:24]

久しぶりに追いついたと思ったらなんか難しい事になってるなぁ...

ロムロの回想の続きが気になる

[73 二次元好きの匿名さん 25/05/13(火) 19:33:51]

どうしてこうなった？？？

[74 二次元好きの匿名さん 25/05/13(火) 23:24:50]

夜保守

[75 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 07:32:31]

保守

[76 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 13:35:41]

ほしゅ

[77 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 16:45:14]

保守

[78 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 21:56:15]

補習

[79 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 22:47:05]

とりあえず人見知りの激しいユズの為にも不満げなアスナからネルが一度離して、ユズ自身とあまり交友の無いカリンは刺激しない様に敢えて距離を取りながらも紅茶を淹れにいった。
アカネはその間に使わない大きめの段ボールを何処からか持ってくると、猫の様にその中に収まっていき、あっという間に捨て猫でも保護した様な構図が出来上がった。

それらの先輩と同級生の様子を見守りながらトキはユズと自分の為に新しいポテチを開けていた。

「いやお前も何かしろよ」
「大人数で囲むのもよくないでしょうから。私なりの気遣いです」

大きなため息をネルは吐くが、それよりも話を聞くべきだろう。

「おでこ、うちのが悪かったな。で、何があった？」
「へぁ、わ…え、ええと…」
「焦らなくても大丈夫ですよ。私達、今日は忙しくないので」
「まぁ、だからゲームをしてる訳だし…」
「ゲーム…？……あ」

ゲームという単語に段ボールから少し顔を出したユズが画面の方を見ると一度設定画面を開いてストーリーを止めていたが、間違いなくユズ達が作ったゲームが映っている。
それに何か察した様な声と顔になるユズはぽそぽそと話し出した。

[80 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 22:58:17]

「そ、その…部室にいたら、アスナ先輩がきて……私達一人一人に抱きついてきて…」
「ユズ以外にも手を出したと…」
「トキちゃん、誤解を招く言葉はやめましょう。ええと恐らくですが原因は…」
「あ、その…察してます。テストプレイ、ありがとうございます…っ」

少し裏返りながらもちゃんと話そうと頑張っているユズを見てるとそれこそ子猫を見ている気分になるC&Cの先輩達は段ボールに飴やらチョコやらを入れ込んでいく。
困った様な顔のユズに迷惑料と思って貰ってくれと丸め込んだ。

「その…つ、つまりアスナ先輩は今やってるこのルートで私の所に来た、ってことですよね…？」
「おう、悪いな、コイツ趣味が襲撃って位には突然やってきて好き勝手するタイプなんだ」
「むぅ…さっきからリーダー酷い。私はちょっと、色々落ち着かせる為にユズちゃんと達のところ行ってただけだもん…」
「最終的に拉致もしてたらダメだろ……まぁ許可取ってるって聞いたけどよ…」
「あ、はい…なんか色々辛そうなのと、ミドリ達はやる事もあったので…」

恐らくその後に「代表で人柱になりました」という言葉が続くのだろうが敢えてその言葉を言うように促す事はしなかった。
とりあえずユズ本人にこの後の予定などの問題はなく…アスナが連れてきたのだからと今回のこのルートが終わるまでは共にいてくれる事となり、中断していたムービーを続ける事にした。

[81 二次元好きの匿名さん 25/05/15(木) 08:27:15]

ほ

[82 二次元好きの匿名さん 25/05/15(木) 10:41:06]

おでこのことユズって呼ぶのやめなよ！

[83 二次元好きの匿名さん 25/05/15(木) 10:51:40]

ペ、ペットセラピー…

[84 二次元好きの匿名さん 25/05/15(木) 16:40:01]

……待て
もしかしてだけどさっきの回想（落涙、ラトル、ロムロがピンチ）のやつにゲーム開発部かなり関係ある？落涙がモモイでラトルがコタマなのは分かるけど……え？ユズさん？？

[85 二次元好きの匿名さん 25/05/15(木) 21:40:30]

「ええと…どこまで進んでたんだっけ…？」
「アスナ先輩が部屋を出て、シュトラールにて［雨］に関する事を話していたらエントルングにもう一度撃たれてて…」
「その後もう一つ報告が来てアリスと神父さん以外が軽いパニックを起こしてる辺り…でしたね」
「その辺り…ですか。今何周目ですか？」

自分達が作ったゲームの話なのと、誘われた手前、ユズも頑張って話に入ってきてくれている。とりあえず同学年のトキが3周目である事を伝えると「なるほど」と答えてユズもまた画面に集中し始めた。
慌ただしい様子のリディ達を見ていたアリスとケーフィ神父だったが、一瞥して神父は態とらしく大きく咳払いをする。

「失礼、私達よりもずっとAIに対して造詣の深い貴方達の会話を邪魔したい訳じゃないですが……今は何を話し合う場なのか…理解してますか？」
「ぅ…」
「予想外の事を相手方にされるのは確かに薄気味悪くて究明したいでしょう。しかし、私やアリス君もいるので…その手の話は後に回すかもう少しまとめてからお願いします」
「………」
「…すまない。機械の身体を持つ我々としては、今回の［雨］の度重なる発射は見過ごせない事で少し取り乱した」

言葉の詰まる部下達の代弁として、リディがまず謝罪と意見を口にした。

[86 二次元好きの匿名さん 25/05/15(木) 21:50:01]

リディの言葉を聞いて、ネル達も納得する。

「確かに…新型の方にだけとは言っても機械に何かしらの異常が起きる雨が降るって考えるとアイノコの奴らからしたらヤベェな」
「元々毒の雨の様な物だったのがアイノコの人達にとって、いわゆる特攻持ちになった可能性は否めないですからね…」
「でも新型のAIにだけってことならリディ達もそこまで警戒しなくても…」

カリンの言葉に対して、トキは首を横に振った。

「［雨］の新しい作用によって何か起きると言われているのは新型のAIに、とは明確に言われてません。私達がそう考察しているまでです」
「確かにな…「特定のコードを持った機械」がそうで、それが新型AIの初期設定に見られるってだけだ」

つまるところ、リディ達もまたその作用が起きる可能性がある。
ただでさえエントルングを（元々爆破覚悟とはいえ）失っているリディ達からしたら機械に謎の作用を起こす［雨］の存在は、いつかの会議の時よりも大問題になっているのだろう。

「とりあえずコード持ちの検査は間違いなく行わなければだろうな……いや、とりあえず今は新しい報告も聞かなきゃだ…」

この短時間でやや疲れた様子のリディは新しく報告にやってきた部下を手招きして自身の近くに呼んだ。

[87 二次元好きの一般人 25/05/15(木) 22:41:24]

>>82

逆ぅうう！ユズとおでこが逆ぅぅう！

[88 二次元好きの匿名さん 25/05/16(金) 06:27:16]

保守

[89 二次元好きの匿名さん 25/05/16(金) 14:53:10]

そりゃただでさえちょっと差別ありそうなアイノコ達にダメ押しで特効兵器入りますとか笑えないもんな

[90 二次元好きの匿名さん 25/05/16(金) 17:20:24]

そういやAC3に出たゼネラルのナシジオ？って幹部の人は機械の心臓で人工透析につかう機械が謎の不具合で4んだったな　まあ、“ディジョン”が犯人だろうけど　つまり何が言いたいのかと言うと意図的な暴走を起こせるということだよな、機械をハックすると。　さてそうなると面白い(何処がだ！)ことがおきそうだな

[91 二次元好きの匿名さん 25/05/16(金) 21:45:12]

ほしゅ

[92 二次元好きの匿名さん 25/05/17(土) 00:56:23]

爆破する気ではあったけどそこが雨降って封鎖されるとは思ってなかった訳だからなぁ…色々と手痛くはあるのよね……
一周目と違って精神的にも後手に回っちゃったというか…

[93 二次元好きの匿名さん 25/05/17(土) 06:16:51]

追いついた保守

[94 二次元好きの匿名さん 25/05/17(土) 13:12:37]

ほしゅ

[95 二次元好きの匿名さん 25/05/17(土) 19:00:16]

周回数を聞いているってことは、それが結構重要な要素になるってことよな。

ところで、個人的には○周目ってクリアデータで「はじめから」を選んだ回数を指すイメージなんだけど（セーブデータから再開はあくまで1周目の分岐と思ってる）
ユズとトキの間で認識の差があったりとかもするのかな。

[96 二次元好きの匿名さん 25/05/17(土) 22:19:51]

逆に周回数しか聞いてないのは違和感あるかも
どのルートが攻略済みなのかも、どの段階のセーブから今回の分岐に入ったのかも確認してない

どの結末を見届けたかじゃなくて、何回メモリーを上書き保存したのかが重要ってこと……？

[97 二次元好きの匿名さん 25/05/17(土) 22:37:09]

「それで…どうした？」
「は、はい…こちらを……」

そうして部下がリディに手渡したのは数枚の写真の様だった。

「……これは、いつから？」
「ここ一週間程から、急に…」
「ふむ……」

何かは分からないが、1週間程前から何か変化が起きたという事だろう。一体どんな内容かと思っていたら意外とすぐにリディはそれらをホワイトボードに貼り付けて皆に見せた。
それはある街をグルリと何か大きな丸が囲っている様に見える航空写真だ。

「この街並み…」
「色々変わってますが…エントルング、でしょうか？」
「…みたいだね」

アリス、ケーフィ神父はすぐに気付き、リディもまた肯定を返した。

[98 二次元好きの匿名さん 25/05/17(土) 22:48:18]

アリス達の会話にネル達は思わず口を開く。

「エントルングって…はぁ？」
「前までの話でこんな風に街を囲む形で何か新しく造ってた事ありましたっけ？」
「なか、ったと…思う」

一周目や二週目ラストで街並みが多少変わって、［雨］の発射台が作られていたのは見た。だが、この巨大な円の存在は少なくとも知らない。
そう思っているとリディは新しい写真を貼る。今度は上からでは無く横から見たものの様で、漸くそれが何か分かる。

「…壁、でしょうか？」
「いや、この辺り…既に緩やかにカーブしている様に見える。造りかけだが…恐らくこれの最終的な形状は……半球状、ドーム型かな？」
「なんでわざわざ…？」
「さあねぇ…」

これまた悩んでいる様子のリディ。先程と違い慌てた様子は無いが……目やその表情は真剣そのものである。
そして、アリスやリディが感じたその疑問に関して、トキはすぐに気付いた様だ。

「あれ程の大きな街を…わざわざ一つのドームに収めようとする理由はなんでしょう…？」

どんな理由があれ、あまりにもその労力に対して割に合わない様に見えて仕方なかった。

[99 二次元好きの匿名さん 25/05/17(土) 23:06:40]

まずパッと思い付くものと言えば、所謂要塞の様な防衛目的…だが

「無いな」
「無いですね」
「無いよね」

ミレニアムが誇るエージェント達の意見としてはあり得ない。あまりに声が綺麗に揃うものだから、ユズは少しビクッと肩を跳ねさせてしまった。それに気付かないネル達は淡々と話す。

「防衛目的なら普通に元の建物に迎撃用の武器の発射台付けてた方がマシだろ」
「当たる範囲大きくしただけでデメリットの方が大きい気がする……」
「ドーム内から外に向けての迎撃兵器があるとして、それを撃ち出す所狙い撃ちしたらおしまいですね」
「すごく丈夫な素材で作るんだとしても…そもそもそんな素材がドーム建てれるくらい大量に作れるならこの世界の争いさっさと終わってそうだよね〜」

非合理で、非効率。
AI側…それも新型である筈の敵がする行動としてはあまりにも歪と言うべきか、とにかく違和感を感じて仕方ない。

「何かあの形に建物を建設するメリットあるか？」
「一般的には耐雪性や防風でしょうか？でもロボット達にそれがどう関係するかは…」

なんだか真剣に話しているエージェント達の様子を見ているユズは、これを齎したのが自分達が制作したゲームだという事実になんとも複雑な気持ちを抱いていた。
とはいえ、下手に何か口にするのはネタバレになる為、何か聞かれるまでは自分は静かに事の成り行きを見守る他無いわけだが…

[100 二次元好きの匿名さん 25/05/17(土) 23:10:25]

誇れユズ…エージェント達がガチの雰囲気出すくらいにそのゲームはヤバい（ヤバい）

[101 二次元好きの匿名さん 25/05/18(日) 00:25:12]

【雨】を防ぐための屋根だったら自分たちが使う用の機械を守るために包む理由にはなるよね
これ冗談抜きで一定期間【雨】で世界覆いつくすのが目的だったりしない？

[102 二次元好きの匿名さん 25/05/18(日) 01:06:51]

>>101

なんて恐ろしいことを...

[103 二次元好きの匿名さん 25/05/18(日) 08:09:44]

大福になりながら朝の保守

[104 二次元好きの匿名さん 25/05/18(日) 17:36:07]

ほ

[105 二次元好きの匿名さん 25/05/18(日) 20:34:13]

>>101

もしそれが目的なら、ドームの建造が【雨】発射の前か後かで考察が変わりそう（少なくとも神父が来れるくらいの時間は経過している）

発射前から造ってた→AIへの影響は意図的で、落涙は自分の部隊以外のAI達も全滅させるつもり（ワクチン説ならドームで隔離する必要がない）

発射後に作り始めた→AIへの影響は元々の【雨】に備わっていた機能。1射目で気づいて対策を取り始めた（ドームの建造と、2射目による実証）

[106 二次元好きの匿名さん 25/05/18(日) 21:53:07]

なんでかエントルングで【雨】を貯めるって発想が浮かんだ
【雨】貯める理由なんて全然思いつかないけれど

[107 二次元好きの一般人 25/05/18(日) 21:57:23]

最初の方に雨はすべてを洗い流してくれるっていうのと、途中に雨が嫌いって言っていたところから、何かのせいで洗い流さなければいけなくなってしまったのかもしれない

[108 二次元好きの匿名さん 25/05/18(日) 23:27:39]

ユズがネル達の議論を眺めている間にもリディがアリスに話しかけていた。

「アリス、この様に街を覆う理由で考えられるのはなんだい…？」
「え、私ですか…？」
「ああ、君は頭が良いからね」
「……一番に考えつくのは、［雨］から街全体を守るのが考えられます」

やはりか、という顔をしたリディに対し周りは焦る。

「じゃ、じゃあもしかして本格的に世界中に［雨］を…！？」
「んー…理論上出来ない訳ではないだろうけど……アレを作るコストや世界中に降らせる手間を考えたら不可能に近くないかしら…？」
「だがそれ以外となると…」

もし最初の人が言うように、自分達だけは危機を逃れて他全てを…と考えるならばこのままではマズい。だが確かに、世界中にそれだけの劇物を…それも人類や他AIに対してたった一回降らせれば終わりとはならないだろう。数回はやらねばならない筈だ。
そしてそんな事は幾ら技術の発達したエントルングに残っている全てを使っても恐らく不可能だ。

「……しかし、［雨］から街を守る為に覆うという点は悪く無いかもしれないね」

そう考え込んでいるリディを見ていたアカネはふと、気になる事があった。

[109 二次元好きの匿名さん 25/05/19(月) 04:23:34]

ほしゅ

[110 二次元好きの匿名さん 25/05/19(月) 11:55:21]

昼保守

[111 二次元好きの匿名さん 25/05/19(月) 18:07:21]

補習

[112 101 25/05/19(月) 22:07:37]

これふと思ったけど洗い流す対象が人間だけとも限らなくない？
エルトルングはノアの箱舟みたいな感じでシェルターにして自分たちもろとも全部を【雨】できれいさっぱりにするとか

そしたら戦いはなくなって平和訪れるみたいな

[113 二次元好きの匿名さん 25/05/19(月) 23:28:27]

>>112

となると箱舟に入れるのは何か…って話になるんだけども……

落涙…というよりレインならラトルは助けたいと思ってそうだよね？

[114 二次元好きの匿名さん 25/05/20(火) 02:34:05]

「リディさんって良くアリスちゃんの話聞きますよね」
「？そりゃ聞くだろ、仲間の意見だし」
「それはそうなんですけど…やはり専門職のリディさん達以上の事は分からない筈なのに、色々と質問を投げかけてるというか……」

どうこの感覚にピッタリな言い方が有るだろう？とアカネは悩んでいる様子だったが…アスナがすぐに言ってくれた。

「話の輪に入れてあげようとしてる感じするよね」
「ああ、そうです。それがしっくり来ますね」
「……それ変な事か？」
「うーん…所謂メタな言い方をすれば主人公を蚊帳の外にしない為、と言われれば納得出来なくもないのですが…」

とはいえ、アカネとしては何か気になってしまうのだろう。確かにそれを専門としている人達の固定概念に囚われていない者からの意見や見分を聞きたくなるというのはこのミレニアムに通っている学生間でも度々見られている。

「リディさんって……やたらアリスちゃんを評価していると思って」

過大評価とまではいかないが…出会った頃からあまりに親身になってくれているのが今になって気になってきてしまったのだ。

[115 二次元好きの匿名さん 25/05/20(火) 09:04:35]

保守

[116 二次元好きの匿名さん 25/05/20(火) 12:14:50]

追いついてしまった続き早く読みてー(´・∀・｀)

[117 二次元好きの匿名さん 25/05/20(火) 15:12:32]

>>114

まさかとは思うが、あれか？だとしたら過去一で大福ができるぞ　当たってほしくはないが

[118 二次元好きの一般人 25/05/20(火) 20:47:59]

>>117

怖いな。何のことかわからないから余計に怖い。だけど気になる

[119 二次元好きの匿名さん 25/05/20(火) 22:22:32]

念の為夜保守

[120 二次元好きの匿名さん 25/05/21(水) 00:26:50]

ほしゅ

[121 二次元好きの匿名さん 25/05/21(水) 20:15:45]

保守できますかね？

[122 二次元好きの匿名さん 25/05/21(水) 20:25:30]

出来てるが…鯖が不安定だった時の書き込みがなかった事になってる…？初めて見た

[123 二次元好きの匿名さん 25/05/21(水) 23:03:55]

恐らく答えが分かるだろうアスナと、「そもそも作った側の人物」であるユズにチラリと目をやってしまうがそれはズルだろうとアカネは諦めた様に画面の方へと向き直った。
リディが［雨］とエントルングに建造されている壁に関してある程度考えた後…

「個人的にはもう少しこちらの生活基盤も整えたかったところだが…あまり悠長にはしてられないか」
「壁が完成した後に何するかは不明ですが…確かに何かすると分かっているなら早めに叩くべきでしょうね」

リディの言葉にケーフィ神父も同意する。

「何せ相手は機械ですから、人と違い休まずに作業を続けられるでしょう…想定よりも早くその壁も出来上がる筈です」
「そうだね……だが、ううむ…」

リディは何か悩んでいる様子だったが、ケーフィ神父の言う通り休まずにフル稼働出来るAI達のスピードであればあの壁、またはドームが完成するのは然程遠くない筈だ。

「どうしますか…？」
「……いつでもこちらから奇襲を仕掛けられるように、準備と警戒を怠るな」

部下に対して、リディは意外にも「様子見」ともとれる答えを返した。

[124 二次元好きの匿名さん 25/05/22(木) 03:45:47]

ほしゅ

[125 二次元好きの匿名さん 25/05/22(木) 10:20:52]

落涙の目からオイルが漏れてるのって単なるキャラ付けのためのフレーバーなんだろうか
黒いオイルの様なもの、って表現だったけどそれ以上は描写されてなかった気がする

［雨］の原料ってなんなんだろうね

[126 二次元好きの匿名さん 25/05/22(木) 16:07:28]

>>125

そもそもなんで目が壊れてるのか、壊れたままなのか割と気になるよね

[127 二次元好きの匿名さん 25/05/22(木) 21:10:56]

新型AIに効果がある［雨］…
もしかして寄生型の［雨］だったりしないよね？（大福）

[128 二次元好きの匿名さん 25/05/22(木) 22:46:17]

>>127

ンなおっそろしい物（しかも自分陣営にも効果ある）のだとしたら尚の事落涙が何したいか分からないな…

[129 二次元好きの匿名さん 25/05/22(木) 23:30:12]

>>128

人類から機械を開放するために暴走を一手段とする

or

ロムロの記憶データが寄生型にあるから復活のために

みたいなことを考えるとシェルター（ドーム型防壁を用意したエントルング）で『弟妹』の安全を確保した状態なら

なんて悪い予感が（大福）

[130 二次元好きの匿名さん 25/05/23(金) 08:50:48]

あさ⭐︎

[131 二次元好きの匿名さん 25/05/23(金) 10:55:34]

すこいな……もう少しでスレ20行くっていうのに、未だ半分もシナリオを回収できてないんじゃないか、てくらい内容が詰め込まれてる。一体、どれだけの設定を詰め込んでいるんだ、このss

[132 二次元好きの匿名さん 25/05/23(金) 11:16:49]

>>131

なんか一回メモが消えてスレ主焦ってた事あるらしいから、結構ちゃんと下書きや設定をまとめてはいるっぽい？

ただこのssにおいてそのゲームシナリオを書いたのはモモイってのが余計にヤバく感じる一因だと思う

[133 二次元好きの匿名さん 25/05/23(金) 12:52:01]

雨自体が寄生生物で生息域を広げるために落涙に寄生して雨を世界各地に......みたいな妄想をしてしまった

[134 二次元好きの匿名さん 25/05/23(金) 22:08:04]

一応の保守

[136 二次元好きの匿名さん 25/05/23(金) 22:21:34]

積極的な様子を見せないリディにネルも「なんでだよ…！？」と言いたくなったが、何か考えがあるのだろうかとすぐにその言葉を飲み込む。
とはいえ、やはり何故なのか分からないとモヤモヤしてしまう。だが、そんな風思っていると…

「アリス、ケーフィ神父、少々話しておきたい事があるからこの会議が終わった後も残っててくれないかい？」
「え……」
「構いませんが…私達二人共ですか？」
「ああ、ちょっと…ね……」

渡りに船だと思ったが、何やら暗い顔のリディに興味と不安が半々の状態になる。
絶対「ちょっと」じゃない話のトーンだろうと思うが、今更ではあるのでこれまたネルはその言葉を飲み込み、アリスとほぼ同時に頷いた。

そうして会議室に三人だけとなった場面に変わる…しかし、どうやらリディはまだ本題を話して居ない様だ。手を組みながら少し目を伏せて、言葉を選んでいる様にも見えた。
その様子にケーフィ神父も話を急かす事もしないでジッと待っていたが、アリスは1人落ち着かなそうな雰囲気で2人を交互に見ている。

「……改めて聞くが、あのドームの意図はなんだと思う…？ケーフィ神父、君の意見も聞かせてほしい」

そうして沈黙を漸く破ったリディの言葉はまさかの先程と同じ質問だった。

[137 二次元好きの匿名さん 25/05/24(土) 01:10:25]

ほ

[138 二次元好きの匿名さん 25/05/24(土) 08:10:51]

早めに保守

[139 二次元好きの匿名さん 25/05/24(土) 12:42:41]

これ、神父は違う考えあるのでは？と思ってるのかねえ　一緒に聞くってことはさ

[140 二次元好きの匿名さん 25/05/24(土) 12:47:06]

>>139

と思ったが、AIに対して悪い感情もってるからそれはないな

[141 二次元好きの匿名さん 25/05/24(土) 21:37:45]

保守

[142 二次元好きの匿名さん 25/05/24(土) 23:25:08]

ラトルの防具のフレーバー欄が
［守りたかった、支えたかった、見届けたかった…筈だ。もはや、その陽炎の様な誰かとはすり替わってしまったけれど］
コレが戦場に行く前に記憶を消される前の主人的な人間への言葉の様にも、今部下として共にいる落涙に対してにも聞こえるから余計に落涙に何かしらの寄生型がついてそうな感じして怖いんだよな…

[143 二次元好きの匿名さん 25/05/25(日) 08:03:50]

朝保守

[144 二次元好きの匿名さん 25/05/25(日) 13:53:14]

保守大福

[145 二次元好きの匿名さん 25/05/25(日) 17:52:10]

地下に潜るんじゃなくて地上にバカでかいドーム作る理由ねぇ……？

[146 二次元好きの匿名さん 25/05/25(日) 22:37:52]

ほしゅ

[147 二次元好きの匿名さん 25/05/25(日) 23:06:08]

リディの意図が未だ分からぬままのネル達だが、ふとカリンが気づいた。

「そういえば…まだリディから今回聞けてない、かも……」
「あ？何を？」
「雨の発射台、エントルングにあるって」
「……あ」

周回しててプレイヤーである自分達は知ってるものだからすっかり忘れていた。そういえば彼女の口からエントルングに奇襲をしかけるべき最大の理由である話をこの時点での神父やアリスは直接聞いてる描写がまだない。
ここまでの話だけでは雨の発射台と、エントルングという点と点は線でつながらないのだ。

「…つまり、それを話す為にも二人を残らせたと？」
「だったら別に前みたいに部下がいる時でも良いと思うんですが……」

なんだか謎が増えてしまった気もする。とりあえずリディ達の会話を聞いていくしかないだろうとネル達はまた画面の方に目線をやった。

[148 二次元好きの匿名さん 25/05/25(日) 23:14:37]

「あのドームの意図…ですか？」
「ああ……アリスの言う様に、雨から守る為というのも確かに筋は通るだろう。だが……」
「何か？」

話を急かしたそうなケーフィ神父に、リディは話す。

「……言ってなかったが、［雨］が発射されたと思われるのはね。エントルングからなんだ」
「！……それは…」
「？…え、と？……え？」

カリンが思った通り、漸く此処でリディが［雨］について、そしてその発射台がエントルングにならある事を話す。

「色々言いたい事は分かるが、今はそこじゃない……だが、聞いた上で、君はどう思った？」

リディが神父に目をやると、神父も真剣な顔で考える。アリスもまた自分が会議で言った事が間違っているかと思って考え出すが……

「……それは、おかしい」

何かに気付いたケーフィ神父が先に口を開いた。

[149 二次元好きの匿名さん 25/05/25(日) 23:29:09]

そうだわ、発射台あるのにドームで覆ったら手の込んだ自爆になるじゃん

[150 二次元好きの匿名さん 25/05/25(日) 23:34:22]

アリスがケーフィ神父に聞く。

「何がですか…？」
「自分達の最大の武器がある街を覆うという行為。ですかね……まるで自分の銃の銃口にわざと蓋をする様な」
「発射の時は屋根の一部を開く、とか…」
「［雨］がミサイルの様な物に搭載されている物と考えれば…発射時の熱や煙、風を考えれば屋根の一部どころか全て邪魔だと思います」

神父の言葉で漸くアリスも違和感に気付いたらしかった。ネル達も最初に感じたが…また全てを覆う事は、色々と不便で、非合理が目立つのだ。

「でも、他の所から報復で同じ様にされる為の警戒とか……あれ？」
「気付きましたか？」
「……本来の［雨］はそもそも、落涙達には効かないから対策はいらない？」
「ええ、その通りです。新型のAIにだけ効く謎の作用がある［雨］は元々落涙側の武器。私達人類サイドは持ってない武力……なのにこれでは」

自分達の作り上げた物への対策をしている。それ自体に問題はないが、先程のケーフィ神父の例えもあってあまりにもチグハグだ。

「エントルング上空に作用がある方の［雨］が撃たれることを想定してる…？」

何か、おかしい。
ネルは何か背中がゾワゾワし始めた。

[151 二次元好きの匿名さん 25/05/26(月) 00:42:53]

ここに来て第三勢力はあり得るか…？

[152 二次元好きの匿名さん 25/05/26(月) 08:50:22]

☆

[153 二次元好きの匿名さん 25/05/26(月) 13:57:45]

ほしゅ

[154 二次元好きの匿名さん 25/05/26(月) 22:50:34]

保守

[155 二次元好きの匿名さん 25/05/26(月) 23:21:15]

「……あのドームを作る事が落涙の目的だったとして、アリスから聞いたラトルは何を思い、落涙を止めようとしたのか…私はそれが気になっている」

リディは腕を組みながら考え込んでいる。

「あのドーム……完成する事は落涙にとってはともかく、敵対している新型AI達にとって本当に都合の良い物なのか…？」
「それは…落涙がラトルだけでなく多くの新型のAI達にとっても良くない選択をしていると？」
「分からない…確かに、反旗を翻したAI全てが一枚岩ではないから他勢力のAIへの圧力もあり得るかもだが……しかし…」

ケーフィ神父と、リディとの会話でネル達もまた考察に入る。

「AI達にも別の考えを持ってる奴がいる…か。アリス達のいる大陸では落涙が割と大きめの勢力として考えていいのか？」
「まぁ、確か落涙やラトル達はかなり戦争の最初の方からいた様ですから……実際幾つも基地？を持ってそうでしたよね？ほら、中盤辺りの…」
「最初に［雨］の存在が明らかになった、右舷、左舷との戦闘があった所ですね。確かにあれ程の敵ならば縄張りはそこだけではないでしょう」

落涙達とは違う勢力のAI達に対しての考察をしているネル達を横目に、アスナは少し考え…ユズの方を見た。

「ねぇユズちゃん…もしかしてなんだけど」
「へ、ぁ、は、はい…！」
「あはは、そんな怖がらなくていいよ〜…で、もしかしてなんだけどさ、あの研究所？って…」

そうしてネル達にネタバレが聞こえない様にユズの耳元で小さく話すアスナ。彼女の見解を聞いたユズは静かに頷いた。

[156 二次元好きの匿名さん 25/05/27(火) 07:39:55]

ほしゅ

[157 二次元好きの匿名さん 25/05/27(火) 15:24:26]

保守

[158 二次元好きの匿名さん 25/05/27(火) 21:46:06]

ほしゅ

[159 二次元好きの匿名さん 25/05/27(火) 23:12:53]

ユズの返答に対して、ひく、と口の端をアスナは引き攣らせた。ある程度確信はあったものの、実際に確定されてしまうとドン引きである。

「前会った時のモモイちゃん割と普通そうだったけど…今度ちゃんと休ませてあげた方がいいよ？」
「そ、そうですよね…本人も、その、割と自分で書いていながら凹んでる様な時もあったんですけど…」
「けど…？」

アスナの追及に対してユズは目を逸らし、辿々しくも話した。

「「ここで止めたら…部費が…皆が……エアコンも使えなくなる…」とかぶつぶつ言ってて……ちょっと、止められなくて……」
「あー……」

それはいけない。いくら頑丈なキヴォトスの人間でも熱中症は危ないし、何より機械を扱う事の多いミレニアムでは冷房は必須だ。
ただ実際、そこまで部費が無かったとて、ユウカならば流石にエアコンの電気代程度なんとかしてくれるとは思うが……色々と追い詰められてたら、その様な考えにもいかないかもしれない。

[160 二次元好きの匿名さん 25/05/28(水) 03:38:18]

なんか締切間近の漫画家みたいになってる、ここのモモイw

[161 二次元好きの匿名さん 25/05/28(水) 12:17:04]

トリニティの保守派

[162 二次元好きの匿名さん 25/05/28(水) 13:44:59]

>>160

実際締め切り（しまい）や部費（今回のRomro）によって追い込まれてたんですよ

[163 二次元好きの一般人 25/05/28(水) 16:31:43]

>>162

そうじゃん、完全に忘れていたわ

[164 二次元好きの匿名さん 25/05/28(水) 22:18:19]

>>162

前回の被害者だし、今回の件でユウカも流石に話聞いたら「エアコン代くらい出すわよ…！！」って泣きギレしそうだな…

[165 二次元好きの匿名さん 25/05/29(木) 03:46:06]

ほしゅ

[166 二次元好きの匿名さん 25/05/29(木) 08:58:02]

早めの保守

[167 二次元好きの匿名さん 25/05/29(木) 14:18:47]

>>164

あんな鬱ゲーが出て来て皆が大福になるくらいならとか、モモイの才能を活かし成長を促すには今の状況がいいのはわかっていても金を出してくれるだろう...。

[168 二次元好きの一般人 25/05/29(木) 21:21:46]

>>167

当の本人も苦しんでいるしね

[169 二次元好きの匿名さん 25/05/29(木) 23:29:36]

ユズとアスナが色々と話している間にもネル達はストーリーを進めていた。

「…もう少しだけ、猶予が欲しい。無論、ドーム完成前にはこちらも腹を括らせてもらう」
「猶予…ですか」
「見落としや間違いを起こしたくはないのさ…そんな訳でアリス君は他の依頼を片付けながら待機してもらっていて良いかい？」
「は、はい…分かりました」

かくして以前までと違いエントルングへの強襲を行うまでに間何空く事となったアリスは、会議の後にライブラの元へやってきて、AIに会議での事を話した。

「…そんな訳で、本格的に動くのは一旦無しだって」
【そうですか、ではただいま受注している依頼の……アリス？】
「……」
【アリス、アリス…聞いてますか？】
「え、あ、ごめん！…なんていうか……どう言ったら良いかな…」
【言語化が難しくとも構いません、思っている言葉を聞かせてください】

何か思うところがありそうなアリスに、AIはただ寄り添う様な言葉を投げかけた。それに僅かに口角を上げて、アリスはポツポツ話す。

「リディさんが、皆が色々悩んでいるのは分かるんだけど……私としては、早く決着をつけた方が良いんじゃないかとも、思っちゃったんだ」
【それが何が悪い事なのでしょうか…？】

アリスのその言葉を理解しようとAIは質問を返した。

[170 二次元好きの匿名さん 25/05/30(金) 08:37:58]

ほしゅ

[171 二次元好きの匿名さん 25/05/30(金) 14:31:28]

ほしゅ

[172 二次元好きの匿名さん 25/05/30(金) 22:33:28]

保守

[173 二次元好きの匿名さん 25/05/31(土) 00:07:13]

「だって…リディさんだって色々考えてるのに…何かあってからじゃ遅いんじゃないかって」
【考えているのはアリスもです。私達AIにさえ思考がある様に…人がそれぞれの考えを持つ事はごく自然な事です】
「……そう、なんだろうけど…味方を信じる事が出来てないなんて」
【…なるほど】

AIの言葉と共に、アカネは頷いた。

「アリスちゃんは事情が事情ですからね。人を信じる事が0か100な所があるんでしょうね」
「あー、そういう事か……初めて頼れる大人の存在が神父やリディで漸く…というか、世話になった教官がまさかの中抜きしてたしな」
「信じないのは、その教官や両親と同一視している様な気がして申し訳ない。とか…？」

改めてアリスの育ってきた環境の複雑さに唸る。幼少期に一番甘える事が出来てたロムロとは強制的に離れ離れにもされてたし、教官の件はリディが教えてくれるまで知る由も無かった訳で…
つまる所、アリスは「信頼している人を疑う」事にあまりにも慣れてないのだ。そのモヤモヤは無視しきれないだろう。

【アリス、信じきれない事は何も問題はありませんし…礼を欠いた事ではありません】
「…ほんと？」
【はい。アリスは例えば…ケーフィ神父が危険な任務に臨むと聞いて心配しますか？】
「…する、と思う」
【それは彼が失敗して大怪我をすると思うからですか？】
「ち、違うよ！でもそういう危険は誰にでもあるというか…！」
【そういう事です。不安と心配、それはどんな相手だろうと感じる物で、その人と今まで築いた信頼とは別問題…両立可能な物です】

AIの話に、今度はアリスが驚いた様子で彼女の言葉を聞いていた。

[174 二次元好きの匿名さん 25/05/31(土) 08:07:54]

朝⭐︎

[175 二次元好きの匿名さん 25/05/31(土) 16:08:47]

AIすげぇ優しい…
そしてその優しさが不穏…

[176 二次元好きの匿名さん 25/05/31(土) 22:40:27]

そういや前の「しまい」がもう1年くらい前か…初めて読んだ衝撃がまだ昨日の様だ

[177 二次元好きの匿名さん 25/06/01(日) 07:29:03]

ほしゅ

[178 二次元好きの匿名さん 25/06/01(日) 15:02:34]

☆

[179 二次元好きの匿名さん 25/06/01(日) 18:33:40]

AIよりも信頼のことを知らないという
何気ない激重描写
胃もたれ起こすて

[180 二次元好きの匿名さん 25/06/01(日) 22:58:45]

>>179

実際、アリス（主人公）は軍学校っていう両親とロムロ意外のコミュニティを得られる場所に行ったのに要約すれば卒業試験で「君すごく優秀で頭良いけどコミュ障だから不合格ね」っていう悲し過ぎる理由で落ちて中退した傭兵だからな…

[181 二次元好きの匿名さん 25/06/02(月) 03:39:52]

ホッシュポテト

[182 二次元好きの匿名さん 25/06/02(月) 07:10:44]

☆

[183 二次元好きの匿名さん 25/06/02(月) 14:13:37]

>>180

自分の唯一の家族がいなくなって親と絶縁して飛び出した先でそれ言われて、拾ってくれたと思った恩師がクソ野郎とか俺ならもう立ち直れない

[184 二次元好きの匿名さん 25/06/02(月) 20:45:50]

ほしゅ

[185 二次元好きの匿名さん 25/06/02(月) 23:16:59]

普通の人間でもこうは言えないだろう。そう思わせる言葉にネル達もまた感心する。

【私とて、貴方という人を信じていますが…それはそれとして心配もします。健康状態に問題は無いか…移動手段も無く、カメラとの接続も無ければ周りの状況を見る事さえ叶わない私の知らない所で無茶をしていないか……】
「そ、そんなに…？」
【……それが、私というAIですから】

後半には照れくさそうにしているアリスに対して、AIはただ穏やかに話していた。
プレイヤー視点からすればロムロとしての記憶を有しているAIが無意識だろうとアリスの世話を焼いて寄り添うのは当たり前と言えるのかも知らないが…それでもただライブラに搭載されているサポートAIという枠からは超えた優しさを感じる。

【今回アリスがリディ達に対して、意見を改めて言う言わないに関しては私からは何も言えませんが……言うとしてもそれは我儘などでは無いし、言わないとしてもそれはそういう選択というだけです】
「…気負いすぎかな？私」
【最善をいつも考えるのはアリスの良い所だと私は思っています】
「……ありがとう。うん、今回はリディさんに任せてみる。不安はあるけど…信じてるから」

そう笑うアリスは先程よりもずっと表情が晴れていた。

[186 二次元好きの匿名さん 25/06/03(火) 06:29:43]

ほしゅ

[187 二次元好きの匿名さん 25/06/03(火) 13:51:38]

うおお！追いついてしまった！
アリスに幸せは訪れるんですよね…？

[188 二次元好きの匿名さん 25/06/03(火) 16:02:45]

ほしゅ

[189 次ｽﾚﾊ明日建ﾃﾏｽ 25/06/03(火) 21:32:10]

そうして漸くなんだか久しぶりにも感じる任務選択の画面に移った。一息ついているネル達だが、アリスに対して通信が入る。

『やぁアリス…色々と振り回してしまってすまないね。疲れてないかい？任務も大事だが、休息も忘れてはいけないよ？』

どうやらリディだったようだ。気遣ってくれている様でちょっと沁みる。

「振り回して…ってそういや今回はリディルートだったし神父の方と違って２つも任務があったな」
「純粋な難易度でしたら神父さんの方が大変でしたから、そこまで振り回されてた感じではないんですけどね…」

『一応、やる事というか頼みたい事はあるから機が来るまではそちらを任せるよ……あと、さっき言えなかったんだが…』

ふと、リディが何かを言おうとする…が

『……いや、やめておこう。気にしないで欲しい、それじゃあ、任務の方…頼んだよ』

「おいおいおい！！気になる事やめろ！！死亡フラグとかじゃねえだろうな！？」
「いえ寧ろいつか言わねばならない筈なのでそれまでは生きてるパターンかもです」
「その後は死ぬみたいに言うんじゃねえ！！縁起でもねえだろうが！！」

トキの容赦ない言葉にネルはキレ気味に返した。

[190 二次元好きの匿名さん 25/06/03(火) 22:35:10]

さっき言えなかったって事は神父にも関係あるのか？

[191 二次元好きの匿名さん 25/06/04(水) 06:11:22]

リディが一番振り回してるのは
アリスではなくプレイヤー説

[192 二次元好きの匿名さん 25/06/04(水) 06:27:41]

>>191

それは本当にそう

[193 二次元好きの匿名さん 25/06/04(水) 13:56:59]

昼保守

[194 二次元好きの匿名さん 25/06/04(水) 19:47:09]

ほしゅ

[195 二次元好きの匿名さん 25/06/04(水) 22:49:29]

スレ主です

こちら次スレです

【🎲、⚓️、ss】どうしよう……20｜あにまん掲示板

[196 二次元好きの匿名さん 25/06/04(水) 22:52:19]

立て乙です、こっちは埋めか

[197 二次元好きの匿名さん 25/06/05(木) 07:23:44]

うめ

[198 二次元好きの匿名さん 25/06/05(木) 11:54:36]

うめうめ

[199 二次元好きの匿名さん 25/06/05(木) 12:25:01]

うめうめうめ

[200 二次元好きの匿名さん 25/06/05(木) 14:25:15]

200なら
地獄は続くよ
何処までも