巴マミを色んなキャラと戦わせて見る

  • 1二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 14:38:27

    ワイはまどマギのマミさんが好きなんやけど、特に好きなポイントがあの戦闘スタイルや強さなんや
    というわけで色んな程良さそうなキャラとgeminiっていうAIを使って戦わせてみる、このキャラと戦わせて欲しいってのがあれば拾うかもしれないし拾わないかもしれない
    細かいキャラ設定や口調も書くとキャラ再現度高まるかも

    まずはリリカルなのはからフェイト・テスタロッサとの戦いやで

  • 2二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 14:40:40

    見滝原市、月下の広場
    夜の帳が下りた見滝原市。街灯に照らされた、人気のない広場。つい先ほどまで此処に存在したであろう異質な気配――魔女の残滓が、まだ微かに漂っている。
    巴マミは、浄化を終えたグリーフシードを手に、ふぅ、と一息ついたところだった。
    その時、夜空から一条の金色の閃光が舞い降りた。
    音もなく着地したのは、黒を基調としたシャープなデザインのバリアジャケットを纏う少女――フェイト・テスタロッサ。その手に握られた斧槍状のデバイス「バルディッシュ」が、低い電子音を発する。
    『未登録魔力シグネチャ検出。エネルギーパターン、特殊。高出力体と判断』
    「あら?」
    マミは突然の来訪者に少し驚きつつも、優雅な笑みを浮かべた。
    「新しい魔法少女かしら? 見ない顔だけど… どうかしたの?」
    しかし、フェイトの表情は硬いままだった。バルディッシュを静かに構え、鋭い視線でマミを見据える。
    「あなた、何者? 未知の魔力…管理局のデータベースにないわ。全ての魔力行使を停止し、身元を明かしなさい」
    その口調は、有無を言わせぬ響きを持っていた。
    マミの笑みが消え、警戒の色が浮かぶ。
    「ここは見滝原市。私が守っている街よ。ずいぶん高圧的だけど、あなたこそ何者なの? そのデバイス…普通じゃないわね」
    マミの袖から、するすると金色のリボンが流れ出し、周囲に複数のマスケット銃が音もなく出現する。
    「まずは、少し…試させてもらうわね」

  • 3二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 14:41:47

    マミはそう言うと、寸分の狂いもない精密さで、マスケット銃の一斉射撃を放った。牽制、あるいは力量を測るための一撃。同時に、金色のリボンが蛇のように地を走り、フェイトの足元を狙う。
    「バルディッシュ、パターン解析。ソニックフォーム」
    フェイトは冷静に指示を出す。次の瞬間、彼女の姿は金色の残像を残して消え、マスケットの弾丸は空しく空間を撃ち抜いた。地を這うリボンも、ただ空を切る。
    マミが驚きに目を見開いた瞬間、フェイトは既に彼女の背後に移動していた。バルディッシュは、鋭利な大鎌形態「サイズフォーム」へと変形している。
    『解析完了。実体弾生成による物理攻撃及び、リボンを用いた捕縛・操作を確認。危険度:中』
    「中、ね…。でも、あれだけの威力、殺傷能力は十分にあるわ」
    フェイトは呟きながら、背後から迫るリボンをサイズで容易く切り裂く。そして、素早い身のこなしで次の射撃を躱しつつ、金色の雷――『プラズマランサー』を数発、マミのマスケット銃に向けて撃ち出した。
    バシュッ!と音を立てて、いくつかのマスケット銃がプラズマに貫かれ消滅する。
    「…速い! なんて動きなの…!」
    マミは驚愕しながらも、リボンを使って瞬時に後方、そして上方へと跳躍。空中に足場を作り出し、距離を取る。そして、さらに多数のマスケット銃を召喚し、空中に円陣を形成。そこから、雨のような連続射撃をフェイトへと浴びせかけた。下方の地面には、リボンによる防御陣が展開される。
    「距離を取っても無駄」
    フェイトは弾雨の中を、紙一重で躱しながら突き進む。その動きは、まるで金色の流星。
    「『ジェットザンバー』!」
    サイズから放たれた三日月状の巨大な魔力刃が、マミのリボン防御陣を切り裂き、空中のマスケット銃をも薙ぎ払う。
    そして、一気に加速。『ブリッツラッシュ』!
    マミが反応するよりも速く、フェイトは空中のマミの懐へと飛び込み、金色の魔力を纏ったサイズを振り下ろした。
    「…っ!」
    眼前に迫る金色の刃。マミは咄嗟に、手元に召喚したマスケット銃と、幾重にも重ねて硬化させたリボンで、盾のようにしてそれを受け止める。

  • 4読みにくいので改行入れますね25/05/03(土) 14:43:58

    キィィンッ!

    激しい金属音と火花が散る。バルディッシュの刃が、マミの急ごしらえの防御を軋ませる。
    至近距離で、フェイトの冷徹なまでの強い瞳と、マミの驚きと焦りに満ちた瞳が交差した。

    優雅な遠距離戦を得意とする魔法少女は、今、圧倒的な速度を持つ接近戦のスペシャリストに、その懐に踏み込まれていた。

  • 5二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 14:45:20

    至近距離で刃を交え、圧倒的な速度とパワーで押し込むフェイト。マミは、リボンとマスケット銃で形成した即席の盾を軋ませながら、苦しげに耐えていた。

    このままでは押し切られる――そう判断したマミは、意を決する。

    防御に使っていたリボンの一部を鞭のようにしならせ、フェイトの顔面を狙うと同時に、フェイトのすぐ背後に、予備として召喚していたマスケット銃を一つ、起爆させた!

    「ティロ・ドゥエット!」(※二重奏の意)

    「!」

    至近距離での爆発と、視界を狙うリボン。フェイトのバリアジャケットが爆風を軽減するが、咄嗟に後退し、リボンを切り払いながら距離を取らざるを得なかった。武器のロックが解ける。

    マミはその一瞬の隙を逃さない。リボンを巧みに操り、近くのビルの屋上へと高速で跳躍、着地する。即座に、新たなマスケット銃を数十丁召喚し、屋上から広場全体を射界に収める陣形を構築。同時に、広場の地面には、淡く輝くリボンを張り巡らせ、見えにくい罠を仕掛けた。

  • 6二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 14:46:53

    「逃がさないわ… ここは、私の庭だもの」

    マミは静かに呟き、眼下のフェイトを睨む。

    「バルディッシュ、罠のパターンをスキャンして」

    フェイトは冷静に指示を出す。

    『了解。広範囲に低レベル魔力反応散布を確認。接触起爆式トラップと推測』

    「なら、直接は踏まない方が良さそうね。…ハルバードフォーム」

    バルディッシュが、柄の長い斧槍形態「ハルバードフォーム」へと変形する。フェイトは飛行し、広場の罠を避けながら、屋上のマミへと迫る。途中、薙ぎ払うように『プラズマスラッシャー』を放ち、マミの射線を塞ぐリボンや罠を破壊していく。

    屋上からのマスケット弾が雨のように降り注ぐが、フェイトは巧みな飛行技術でそれらを回避、あるいはハルバードで弾きながら、着実に距離を詰めていく。

    マミは、フェイトの圧倒的な機動力と突破力を改めて認識する。小細工では時間を稼げても、決定打にはならない。

  • 7二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 14:48:55

    覚悟を決めたマミは、両手を掲げ、集中力を高める。彼女の周囲に、金色のリボンが渦を巻くように集まり、一つの巨大な砲門―――普通のマスケット銃とは比較にならない、巨大な魔法の大砲を形作り始めた。魔力が奔流となって注ぎ込まれ、砲口が眩い光を放つ。

    「これで…決めるわ!」

    彼女を守るように、残ったマスケット銃が最後の抵抗とばかりにフェイトへ向けて火を噴き続ける。

    『警告! 高エネルギー反応、急速増大中! 推定威力レベルAA! 当該個体の最大出力を超過!』

    バルディッシュからの警告。フェイトは眼前に形成されつつある巨大な砲門と、そこに収束していく凄まじい魔力を感じ取る。

    (この魔力砲…まともに受けたら、ただじゃ済まない…!)

    フェイトは前進を止め、空中で静止する。バルディッシュが、巨大な剣の形態「ザンバーフォーム」へと移行。黄金の刀身が雷光を纏い、咆哮するかのように唸りを上げた。受けて立つ、あるいは、撃たれる前に叩き斬る。

    「バルディッシュ、フルドライブ! ライオット・ザンバー…!」

    マミが、全霊を込めて叫ぶ。

    「『ティロ・フィナーレ』!!」

    魔法の砲門から、夜空を焦がすほどの極太の黄金色魔力砲が放たれた。それは、全てを薙ぎ払う破壊の光。
    対するフェイトもまた、雷光を纏ったザンバーを振りかぶる。究極の砲撃と、必殺の斬撃。二人の最大級の技が、今まさに激突しようとしていた―――!

  • 8二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 14:50:31

    夜空を切り裂き、巴マミの最大火力『ティロ・フィナーレ』が黄金の奔流となってフェイト・テスタロッサに迫る。

    対するフェイトは、雷光を纏った巨大な剣『ライオット・ザンバー』を構え、真正面から迎え撃つ!

    ゴォォォォォッ!!

    二つの絶大な力が激突し、夜空が真昼のように白く染まる。轟音は次元の壁を揺るがすかのように響き渡り、衝撃波が周囲のビル群を叩き、窓ガラスを粉々に砕いた。
    黄金の光と雷光が拮抗し、膨大なエネルギーが一点でぶつかり合い、火花を散らす。

    「はぁぁぁっ!」

    フェイトは渾身の力を込めてザンバーを押し込む。巨大な黄金の刃が、ティロ・フィナーレの奔流の中心を捉え、力強く切り裂いていく!

    ビームは完全に消滅しないまでも、その軌道を大きく逸らされ、威力を減衰させられながら、夜空や周囲の建物へと逸れて炸裂した。フェイトのバリアジャケットも激しく明滅し、ザンバーの刃にも微かな傷が残るほどの凄まじい威力だった。

    『警告。バリアジャケット損傷度35%。ザンバー部に軽微なダメージを確認』

    ティロ・フィナーレを放ったマミは、自身の切り札が破られたことに、一瞬、瞠目する。全霊を込めた一撃の反動と、予期せぬ結果に、わずかな硬直が生まれた。

  • 9二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 14:51:38

    その一瞬を、フェイトは見逃さない。

    衝撃波が収まらぬうちに、『ブリッツラッシュ』で再び神速の踏み込み。驚愕するマミの眼前に金色の閃光が迫る。バルディッシュは瞬時に標準形態へと戻り、フェイトはその石突部分で、マミの肩口を的確に打撃した。手加減された、しかし意識を刈り取るには十分な一撃。
    同時に、拘束の魔法陣が展開される。

    『Bind Set.』

    金色の光の輪が、抵抗する間もなくマミの身体を捕らえた。

    「あっ……」

    マミは短く声を漏らすと、打撃の衝撃と魔力の消耗、そして拘束によって意識を失い、光の輪に支えられるようにして、その場に崩れ落ちた。召喚されていたマスケット銃も、主の意識と共に霧散していく。

    破壊の跡が生々しい広場と屋上に、静寂が戻る。遠くで、先ほどの爆音に反応したであろうサイレンの音が微かに聞こえ始めていた。

    フェイトは静かにマミの傍らに降り立つ。気を失い、光の輪に拘束されたままの魔法少女を見下ろした。ティロ・フィナーレの余韻が、まだ空気に熱を残している。

    「すごい威力…でも、根本的に何か違う。魔力の流れも、その核も…」

    フェイトは静かに分析する。

    『対象の意識喪失を確認。バイタル安定。魔力反応、急激に低下するも、中心核より自己修復の兆候あり。…中心核の構造、既知の魔導師データと著しく乖離。詳細な解析を推奨します』

    バルディッシュが冷静な報告を付け加える。

    「ええ…管理局に報告ね」

    フェイトは頷き、改めてマミに視線を落とす。その表情には、任務遂行の安堵と共に、未知の魔法体系に対する強い疑念と、わずかな憐憫のようなものが浮かんでいた。
    この出会いが何をもたらすのか、今はまだ誰にも分からなかった。

  • 10二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 14:53:21

    ということでマミさんの敗北で終了や、見てる人いないかもしれんがもしいてこのキャラと戦わせて欲しいみたいなのがあれば言ってほしい

  • 11二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 16:14:29

    おっつー面白いねこれ

    クロスではないけどやちよさんと戦わせてもらっていーすか
    ホミさんではなくてマミさんと戦ってるところがみたいッス

  • 12二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 16:45:46

    今のうちにリクエストしておこうかな

    セレスティアルズ
    セリフとかは特にない。宇宙の各惑星で生命体の進化を促す実験を繰り返して経過を観察し、無価値と判断すれば滅ぼす神の一族

    普通に考えたら無理ゲーだけどAIの裁定に任せてみたい

  • 13二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 16:49:51

    わかったやで、ちなみに今回戦いの始まりが急だけどそれが嫌ならある程度導入を指示してくれたらそれっぽい導入出来ると思うよ、多分

    神浜市、黄昏のアーケード

    夕暮れ時、閉鎖された商店街のアーケード。ステンドグラスから差し込む最後の光が、埃っぽい床に長い影を落としている。

    そこで、二人のベテラン魔法少女が対峙していた。

    一人は、見滝原市から訪れた巴マミ。優雅な佇まいだが、その瞳には見慣れぬ土地への警戒が滲む。

    「…ここは神浜市、ね。少し厄介な魔女を追ってきたのだけれど」

    もう一人は、神浜市を守る七海やちよ。長い経験を感じさせる落ち着きで、マミを見据える。

    「見ない顔ね。あなた、神浜の子じゃないでしょう。ここは今、少し特殊な状況にあるの。外部の魔法少女が単独で行動するのは、あまり歓迎できないわ」

    やちよは、マミから放たれる、神浜の魔法少女とは異なる質の魔力を感じ取り、警戒を強めていた。
    マミはふわりと微笑む。

    「それはご心配なく。魔女を狩ったらすぐに戻るつもりよ。…邪魔さえ、入らなければね」

    言葉とは裏腹に、マミの周囲に複数のマスケット銃が静かに召喚される。話よりも、まず相手の力量を確かめる、それが彼女の流儀でもあった。

    一発の弾丸が、警告としてやちよの足元を穿つ。同時に、数条の金色のリボンが、やちよを絡め取らんと襲いかかった。

  • 14二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 16:50:15

    フェイトに負けたか
    なかのひとはユーノでありヴィヴィオなんだけどな

  • 15二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 16:52:49

    「!」

    やちよは、マスケットの弾丸を最小限の動きで躱し、迫るリボンを手に持つハルバードで正確に切り裂いた。

    「…ずいぶんと、古風で優雅な戦い方。でも、今の神浜では、それだけじゃやっていけないかもしれないわね」

    皮肉とも忠告とも取れる言葉と共に、やちよは踏み込む。長く鋭いハルバードの切っ先が、マミの防御の隙を突くように、素早く繰り出された。

    マミは驚きながらも、リボンで即席の盾を作り、やちよの突きを受け止める。同時に、召喚したマスケット銃の数を増やし、弾幕を展開。さらにリボンをアーケードの天井や柱に張り巡らせ、自身の足場を作り出すと共に、やちよの動きを制限するフィールドを形成しようとする。

    「手数と制圧力には自信があるのよ」

    対するやちよは、マミが作り出す立体的な攻撃陣形の中を、冷静かつ大胆に動き回る。マスケットの弾道を読み、リボンの罠を見切り、時には強引にハルバードでリボンを断ち切りながら、着実にマミとの距離を詰めていく。7年間の戦いの経験が、彼女に迷いを与えない。

    「確かに厄介ね。でも、パターンが見えれば…!」

    マミは、やちよの接近を阻むため、リボンによる網を幾重にも展開し、同時にマスケット銃で集中砲火を浴びせた。
    しかし、その瞬間、やちよの身体から淡い青色のオーラが立ち昇る。それは、彼女が繋いできた多くの想いや願い、その覚悟の現れ。

    「甘いっ!」

    やちよは回転しながら、オーラを纏ったハルバードを振るう。その一閃は、マミが展開したリボンの網を容易く切り裂いた。そして、防御ががら空きになったマミに対し、一直線に突貫する!

    「しまっ…!」

    マミは咄嗟にマスケット銃を複数重ねて盾とするが、やちよのハルバードは、長年の戦いで鍛え上げられた重い一撃となって、その盾に叩きつけられた。

    バキッ!と鈍い音が響き、マスケット銃に亀裂が入る。マミの体勢が大きく崩れる。

    彼女の得意とする、計算された優雅な戦場は、神浜のベテランによって、いとも容易く踏み破られようとしていた。

  • 16二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 16:56:13

    マスケット銃の盾を砕かれ、懐に踏み込まれたマミ。しかし、長年の経験が咄嗟の判断をさせる。体勢を崩しながらも、その場で優雅に回転。自身からリボンを嵐のように放ち、やちよの視界と動きを一瞬だけ眩ませる。

    その隙に、天井の梁に予め掛けていたリボンを巻き取り、自身を上階の通路へと引き上げた。すぐに新たなマスケット銃を召喚し、体勢を立て直そうとする。

    「…無駄よ」

    だが、やちよはそのリボンの嵐を意にも介さず、槍の一閃で切り裂きながら、壁を蹴ってマミがいる通路へと瞬時に跳躍する。マミがマスケット銃を構え終わるよりも早く、やちよは既に間合いを詰めていた。

    シャキン! バキン!

    やちよのハルバードが、マミが召喚したばかりのマスケット銃を次々と的確に破壊していく。マミは後退しながらリボンで防御や妨害を試みるが、やちよはそれらをも最小限の動きで切り裂き、あるいは槍の柄で弾き、マミを狭い通路の奥へと追い詰めていく。近~中距離での戦闘において、経験と技量でやちよがマミを完全に圧倒していた。

    (こうなったら…!)

    追い詰められたマミは、覚悟を決める。通常の戦法では、この相手には勝てない。彼女は一旦距離を取り、全魔力を集中させ始めた。金色のリボンが奔流となって彼女の周囲に集まり、巨大な魔法の砲門――『ティロ・フィナーレ』の形態を成していく。逆転の、最後の一撃。

  • 17二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 16:58:30

    しかし、やちよはそのエネルギーの奔流を見逃さなかった。7年間の戦いで、彼女は数多の魔法少女の、決死の必殺技を見てきたのだ。エネルギーが最大に達し、放たれる、その瞬間を待つまでもない。

    「させない!」

    やちよは、ティロ・フィナーレが完成するよりも早く、踏み込んだ。狙うはマミ本人ではない。形成されつつある巨大な砲門、その魔力集束点。ハルバードの切っ先が、収束する黄金の光の中心を正確に貫いた!

    バシュゥゥ…ン!

    集束していた莫大なエネルギーが制御を失い、砲門の形を保てずに霧散する。まるで巨大な風船が割れるかのように、魔力の余波がマミを襲い、彼女の体勢を大きく崩した。

    「そん…な…!」

    切り札を放つ前に無力化され、マミは愕然とする。体勢を崩し、壁際に追い詰められた彼女の目の前に、やちよが静かに立つ。ハルバードの切っ先は、威嚇するようにマミに向けられていた。

    「言ったはずよ。神浜では、古いやり方は通用しない、と」

    やちよの声は、静かだが有無を言わせぬ響きを持っていた。

    「あなたの力は本物だけど、それだけでは生き残れない。諦めなさい。これ以上は、あなたのためにならないわ」

    壁を背にし、最大の技すら封じられたマミ。やちよの揺るぎない瞳と、切っ先を前に、彼女はただ立ち尽くす。その表情には、驚愕と、わずかな絶望の色が浮かんでいた。

  • 18二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 17:02:47

    マミさん何と2回目の敗北。ちなみにこっちが勝つ流れでお話作ってとかもお願い出来ますが、今回は勝敗等の指示は特にせず恐らく基本的にネットにある情報だけで勝手に采配してもらってます。
    やちよさんは7年のベテランという補正でそこそこ強キャラ扱いされてますね、実際に強いけど。ただ杏子と戦わせた時は負けたりしたんで基準は良くわかりません。

  • 19二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 17:06:46

    「セレスティアルズ」がこのマーベル・コミックスの存在である場合、巴マミさんとの戦闘を描写するのは、正直なところ非常に難しいです。
    理由としては、両者の力の差が文字通り「天と地」あるいはそれ以上に離れているためです。
    * 巴マミさんのマスケット銃やティロ・フィナーレは、セレスティアルに対してはほとんどダメージを与えられない(あるいは全く気付かれない)可能性が極めて高いです。
    * セレスティアルは、その気になれば一瞬で巴マミさんを消滅させたり、無力化したりすることが可能でしょう。
    そのため、残念ながら「戦闘」として成立させることが困難です。巴マミさんにとっては、抵抗する間もなく敗北するか、あるいは存在を認識されることすらないまま終わってしまう可能性が高いと考えられます。
    もし、あなたがマーベル・コミックスのセレスティアルとは別の「セレスティアルズ」を想定されている場合、あるいは「戦闘」ではなく「遭遇」のようなシチュエーションをご希望でしたら、お教えいただけますでしょうか?
    あるいは、もしマーベルのセレスティアルとの遭遇シーンをご希望でしたら、巴マミさんがその圧倒的な存在にどう反応するか、といった描写は可能かもしれません。
    ご確認いただけますと幸いです。

    ごめん、戦いにならないって言われたわ

  • 20二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 17:11:41

    マミさんじゃないけど杏子とやちよの戦いは中々熱かったんで載せます。ただロッソ・ファンタズマ違くない?とはなった


    神浜市、廃倉庫街の夜

    月明かりだけが頼りの、埃っぽい廃倉庫。壁には意味をなさない落書きが残り、床にはガラス片が散らばっている。その中央で、二人の魔法少女が睨み合っていた。

    「…あんたがこの辺仕切ってる古株ってわけ? 七海やちよ」

    赤い長槍を肩に担いだ佐倉杏子は、挑発的に笑う。手にしたリンゴをかじりながら、値踏みするような視線を相手に向けた。

    「ええ、そうよ。ここは神浜…私たちの街。あなたのような無関係な子が嗅ぎ回る場所じゃないわ、佐倉杏子」

    モデルのような長身の七海やちよは、静かに答える。その手には、自身の身長ほどもある青いハルバードが握られていた。経験に裏打ちされた落ち着きと、縄張りを守る者の強い意志が感じられる。

    「へえ、偉そうに。あたしがどこで何をしようと勝手だろ」

    杏子はリンゴの芯を放り捨て、槍を構える。穂先が鋭くやちよに向けられた。

    「どきな。邪魔するなら…容赦しない」

    「それはこちらのセリフよ」

    やちよもハルバードを構え、切っ先を杏子に向ける。
    次の瞬間、先に動いたのは杏子だった。

    床を蹴り、一直線にやちよへ突貫する。伸ばされた槍は、やちよの喉元を正確に捉えようとしていた。しかし、穂先が届く寸前、槍は複数に分離し、鎖を伴ってやちよの退路を断つように襲い掛かる。変幻自在の多節槍。

    「速い…!」

  • 211225/05/03(土) 17:11:52

    >>19

    拾っていただきありがとうございます


    トンチキなシナリオ出てくるかと思いきや冷静だった…

  • 22二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 17:13:23

    やちよは感嘆とも警戒ともつかない声を漏らしながらも、冷静に対応する。ハルバードの石突で迫る槍の穂先を弾き、回転する勢いを利用してなぎ払い、襲い来る鎖を断ち切った。

    「でも、直線的すぎるわね」

    「っ、うるさい!」

    杏子は体勢を立て直す間もなく、さらに畳みかける。槍を鞭のようにしならせ、縦横無尽にやちよを攻撃する。突き、薙ぎ払い、叩きつけ。一撃一撃が重く、速い。倉庫の鉄骨に当たった槍の先端が、火花を散らした。

    やちよは杏子の猛攻を、最小限の動きで捌いていく。ハルバードの広い刃で受け流し、時にはステップで回避する。杏子の攻撃は荒々しいが、それ故に隙も見える。やちよは冷静に相手の動きを観察し、反撃の機会をうかがっていた。

    金属音が連続して響き、二人の魔法少女の闘いは始まったばかり。杏子の赤と、やちよの青い魔力の残滓が、暗い倉庫の中で交錯する。

    「まだまだこんなもんじゃないでしょ、古株さん?」

    杏子はニヤリと笑い、槍の形態をさらに変化させようとしていた。

  • 23二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 17:16:44

    「へえ、威勢がいいね。じゃあ、これはどうだ!」

    杏子は不敵な笑みを深め、担いでいた槍を地面に打ち付ける。次の瞬間、槍は無数の節に分かれ、鎖を伴いながら蛇のようにうねり、やちよを取り囲む檻を形成した。ロッソ・ファンタズマ。幻惑と拘束を兼ねる、杏子得意の結界だ。

    「逃げられるかな?」

    檻の中から、本体の槍が再び鋭くやちよを突く。

    「…甘いと言ったはずよ」

    やちよは冷静だった。檻を構成する槍の節と鎖の動き、その僅かな隙間を見切る。無理に破壊しようとはせず、身を翻し、流れるような動きで檻の隙間をすり抜けながら、迫る本体の槍をハルバードの柄で受け流した。そして、そのまま柄を滑らせ、回転の勢いを乗せて刃を閃かせる!

    ザシュッ!

    浅いが、確かな手ごたえ。杏子の槍を持つ腕に、一筋の赤い線が走った。

    「!」

    初めてクリーンヒットを許した杏子は、驚きと苛立ちに目を見開く。

    「見切ったわ。あなたの動きは速いけれど、苛烈さゆえに隙も大きい」

    やちよはハルバードを構え直し、今度は自ら踏み込む。先ほどまでの防御主体の動きから一転、流麗かつ鋭い連続攻撃を繰り出した。突き、薙ぎ払い、斬り上げ。熟練の技が、杏子の荒々しい攻撃の合間を縫って的確に急所を狙う。

    「ちっ…このアマ!」

  • 24二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 17:17:24

    腕の痛みに顔をしかめつつも、杏子の闘志は衰えない。むしろ、火が付いたように、さらに激しく槍を振るう。やちよの精密な攻撃を、時には紙一重で躱し、時には力ずくで弾き返す。防御に回る時間が増えるが、その瞳はまだ獲物を狩る獣の光を失っていない。

    攻守が目まぐるしく入れ替わる。

    杏子は距離を取り、再び槍を地面に叩きつけた。今度は結界ではなく、衝撃波が床を走り、粉塵を舞い上げる。やちよが一瞬視界を遮られた隙に、杏子は後方へ跳躍し、体勢を立て直した。

    舞い上がる粉塵の中、二人は再び対峙する。
    杏子の槍には、禍々しいほどの赤い魔力が渦巻き始めていた。それは、一点突破の破壊力を秘めた、次なる大技の予兆。

    対するやちよも、ハルバードを静かに構える。彼女の武器からは、落ち着いた、しかし力強い青いオーラが揺らめき、集中力を高めているのが見て取れた。

    キィン…と金属が軋むような音が響き、倉庫の天井から先ほどの戦闘の衝撃で緩んでいた鉄骨が落下し、二人の間に大きな音を立てて突き刺さった。

    戦いは一時中断される。しかし、それは嵐の前の静けさ。

    「…本番はこれからってわけか」

    杏子は好戦的な笑みを浮かべ、槍を握りしめる。やちよもまた、静かに闘志を燃やしていた。二人の実力は拮抗し、戦いはさらに激化しようとしていた。

  • 25二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 17:19:25

    二人の間に突き刺さった鉄骨を、杏子は障害物とも思わぬ様子で軽々と飛び越えた。

    「お待たせ!」

    その手の中で、槍に集束していた赤い魔力が爆発的に膨れ上がり、巨大なドリルのような穂先を形成する。狙いはただ一点、やちよの防御を粉砕すること。閃光のような速度で、赤熱した槍がやちよに迫る!

    対するやちよは、後退しない。ハルバードから放たれる青いオーラが、穂先の前面で凝縮し、水面のように揺らめく半透明の盾と化す。

    直後、ドリル状の槍が盾に激突。ゴウッ!と空気を震わせる衝撃音と共に、凄まじいエネルギーの奔流が周囲に拡散し、足元のコンクリートに亀裂が走った。

    盾は砕けない。しかし、その威力は凄まじく、やちよの体勢がわずかに後退する。

    「その程度…!」

    やちよは即座に盾を霧散させ、衝突のエネルギーを受け流すように利用し、ハルバードの刃に青い魔力を集中させる。下から掬い上げるような鋭い斬撃を、防御が解けた一瞬の杏子へと放った。

    キンッ!甲高い金属音。

    杏子はそれを槍の柄で受け止める。再び、至近距離での鍔迫り合い。しかし、先ほどよりも互いの動きは格段に速く、重い。

  • 26二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 17:21:45

    槍が分裂し、多角的な攻撃を仕掛ける杏子。それを的確に見切り、ハルバードのリーチと重量を活かして捌き、反撃するやちよ。

    二人の魔法少女は、もはや倉庫の一角に留まらず、壁を突き破り、隣接する区画へと雪崩れ込みながら、激しい攻防を続けていた。

    「…こしゃくな!」

    杏子は一度大きく距離を取ると、見せかけの突進と共に槍を振るう。それはやちよを狙ったものではなく、一瞬だけ杏子自身の幻影を作り出すためのものだった。左へ跳んだ幻影にやちよの意識が一瞬向いた隙に、本物の杏子は右側から、地面を擦るような低い姿勢で、やちよの足元を薙ぎ払う!

    「!?」

    意表を突く攻撃。やちよは咄嗟にハルバードで防御しようとするが、完全には間に合わない。

    ガキンッ!鈍い音と共に、杏子の槍がやちよの左足のすね当てに叩きつけられた。金属製のすね当てに、ひび割れる音が響く。

    「ぐ…っ!」

    強打された衝撃に、やちよの左足が僅かにがくつく。普段は冷静な彼女の表情に、苦痛の色が浮かんだ。

    「もらったぁ!」

    好機を見逃す杏子ではない。体勢を崩したやちよに対し、追撃の槍を振り上げる。今度こそ決める、という鋭い殺気が杏子から放たれた。

    やちよは歯を食いしばり、ハルバードの石突を地面に突き立てて体重を支え、迫りくる杏子の槍を、強い意志を宿した瞳で睨み据えた…。

  • 27二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 17:24:11

    振り下ろされる杏子の槍。絶体絶命かと思われた瞬間、やちよは地面に突き立てたハルバードを軸に、体を捻る! 負傷した足を引きずるようにしながらも、刃の腹で強引に杏子の槍を受け流した。

    「まだ…終わらない…!」

    呻くような声と共に、やちよは最後の力を振り絞り、カウンターの突きを繰り出す。
    しかし、その動きは負傷の影響で明らかに鈍い。

    「諦めな、七海やちよ!」

    杏子はその攻撃を余裕で躱し、畳みかける。足を引きずるやちよに対し、一切の情け容赦はない。赤い槍が嵐のように吹き荒れ、やちよをじりじりと後退させる。

    やちよは懸命に防戦するが、体勢を立て直す隙がない。すね当てのひびが広がり、痛みで集中力が削がれていく。ハルバードを包む青いオーラも、先ほどまでの輝きを失いかけていた。

    受けに回った一瞬の隙。杏子はそれを見逃さなかった。

    「終わりだァ!」

    渾身の力を込めた一撃。それは単純な突きではない。杏子の槍が、やちよのガードをこじ開けるように迫り、その穂先が三つに分裂。蛇のようにうねる鎖を伴った三つの穂先が、時間差でやちよの胴と肩を同時に強打した!

    「がっ…!」

    防御しきれなかった衝撃に、やちよの体がくの字に折れ曲がり、後方へと吹き飛ばされる。積み上げられた鉄屑の山に背中から叩きつけられ、手から滑り落ちたハルバードが、ガラン、と虚しい音を立てて転がった。

  • 28二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 17:24:21

    やちよは激しく咳き込み、身を起こそうとするが、脇腹を押さえたまま力なく崩れ落ちる。ソウルジェムは砕けてはいないものの、もはや戦闘の続行は不可能だった。

    勝者は、佐倉杏子。

    彼女は槍の穂先をやちよに向けたまま、肩で息をしていた。周囲には、二人の激闘の痕跡が生々しく刻まれている。杏子は倒れたやちよをしばし見下ろし、その表情には勝利の昂揚と、強敵に対するわずかな感嘆が混じっているように見えた。やがて、ふっと槍を下ろす。

    「…ふん。あんたも、思ったよりは骨があったな」

    それだけ言うと、杏子は返事を待たずに散らばった槍の節を回収し、一つにまとめると、くるりと背を向けた。そして、破壊された倉庫の闇の中へと、迷いなく去っていく。

    後に残されたのは、瓦礫の中に倒れる七海やちよと、二人の魔法少女がぶつかり合った激しい戦いの余韻だけだった。

  • 29二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 17:30:24

    そんな感じで杏子vsやちよは杏子の勝利です
    良い感じに競り合ってて好きですね、ちょいちょい原作で見たこと無い技はありますがあり得そうな範囲で良いと思います。

    ✕マミvsフェイト・テスタロッサ◯
    ✕マミvs七海やちよ◯
    ✕マミvsセレスティアルズ◯(戦いにすらならず)
    ◯杏子vs七海やちよ✕

    今の所はマミさんの非常に不甲斐ない結果。他にもマミさんか、もしくは見滝原魔法少女に戦って欲しいキャラがいたら書いて見てね、多分見てる人もたいしていないし自分もそんなに思い浮かばないから拾うよ。
    あんまりマニアックなキャラだと頑張るけど再現度は落ちるかも、ごめんね

  • 30二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 17:38:22

    おつおつ
    AIでここまでちゃんとしたもの作れるんやねえ

    魔法少女に憧れてのマジアベーゼちゃんでお願いします

    キャラ設定(ニコ百より)
    魔法少女に憧れを抱く、14歳の自称普通の少女。

    謎のマスコット:ヴェナリータの手で悪の組織エノルミータの女幹部:マジアベーゼへと変身させられてしまい、大好きな魔法少女三人組:トレスマジアと戦うハメになってしまう。
    最初こそ嫌嫌やっていたが「魔法少女がめちゃくちゃになる姿に興奮を覚える」ことを自覚し、やがてその虜になっていく。
    エノルミータには強引に加入させられたため世界征服などに全く興味がなかったが、やがて「魔法少女を引き立てるための悪役」を演じるようになっていく。

    正義の魔法少女大好きっ子だからマミさんのことは多分大好きになると思う

  • 31二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 17:44:37

    >>30

    せやね、aiモデルにもよるけど有名なキャラで最近じゃなければ何も指示しなくても作品名とキャラ名だけでほぼ再現できるし凄いと思うよ。戦闘以外も出来るし。

    ワイは戦い以外だとキャラになりきって会話してもらったりしとるわ。

    マジアベーゼ了解、ちょっと用事あるから夜ぐらいにはまた投稿します。

  • 323025/05/03(土) 17:50:21

    >>31

    ありがとー自分も色々試してみよっかな

    よろしくお願いします〜

  • 33二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 18:03:33

    流石に無体かも知れんが見てみたいんだ

  • 34二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 18:04:09

    マミさんが勝てない相手に杏子が勝てるってのがマミさん負けありきで話作ってるみたいで違和感ひどい

  • 35二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 18:42:21

    >>34

    まあワイもマミさんとやちよがよーいどんで正面から戦えば大体マミさんが勝つと思うで、余程力の差が無ければ多分やるたびに結果変わるしそういうもんと割り切ってくれ

    >>33

    あんましらんから名前書いてくれると助かる、ニンジャスレイヤーやっけ?


    微妙に時間空いたからやります、AIコピペするだけだけど

    マジアベーゼそんな知らないから本来ならそれなりになるよう指示とか最悪手直しするんやけど今回は出来ない、違和感凄かったらごめんね

  • 36魔法少女「さん」で規制出た25/05/03(土) 18:45:06

    見滝原市、月夜の公園
    月明かりが照らす、夜の公園。ブランコが風に揺れて、キィ、と寂しげな音を立てている。

    その公園の滑り台の上に、異様な姿の少女が立っていた。黒と赤紫を基調とした、露出度の高い悪役然としたコスチューム。マジアベーゼは、楽しげに周囲を見回していた。

    「…!」

    そこへ、公園に漂う邪悪で粘質な魔力を感じ取った巴マミが現れる。マミは即座に警戒態勢を取り、リボンを周囲に展開させた。

    「そこで何をしているの、あなた。その格好…普通じゃないわね。魔女とは違うみたいだけど…」

    マミの存在に気づいたマジアベーゼは、振り返ると、目を爛々と輝かせた。

    「まあぁ! なんて理想的な魔法少女! クラシック! エレガント! ああもう、最高だわぁ♡」

    うっとりとした表情で、しかしその瞳の奥には嗜虐的な光を宿して、マミに語りかける。

    「私、マジアベーゼ。あなたみたいな、これぞっていう魔法少女をね、ずーっと探してたのよぉ。ねえ、私とたーっぷり、『お話』しましょうよ♡」

    マミは相手の異常な雰囲気に眉をひそめる。

    「ふざけないで! あなたからは邪悪な気配しかしないわ!」

    マミはリボンを操り、マスケット銃を召喚する。
    しかし、マミが銃口を定めるよりも早く、マジアベーゼは滑り台から飛び降り、手にした鞭をしならせた。

    パァン!と空気を切り裂く音と共に、鞭の先端がマミの首筋を狙って襲いかかる。その動きは、見た目のふざけた態度とは裏腹に、驚くほど速く、正確だった。

    「さあ! 楽しい楽しい『お遊び』の時間よぉ!」

  • 37女「さん」で規制出るから『』25/05/03(土) 18:46:39

    マミは咄嗟にリボンで盾を作り、鞭の一撃を防ぐ。同時にマスケット銃を発砲し、ベーゼを牽制、距離を取ろうとする。

    だが、ベーゼは哄笑しながら、マスケットの弾丸を鞭で叩き落とし、あるいは最小限の動きで回避する。中には、わざと体に受けているかのような動きも見せ、その度に恍惚とした表情を浮かべた。

    「痛いぃっ♡ でも、足りなぁい! もっと、もっと私を気持ちよくさせてちょうだぁい!」

    ベーゼは鞭を自在に操り、攻撃、防御、移動に使う。公園の遊具を掴んで投げつけたり、鞭で木に巻き付いてトリッキーな動きで迫ったりと、予測不能な攻撃を繰り出す。

    マミは冷静にマスケット銃の弾幕を張り、リボンで罠を仕掛け、あるいは足場を作って応戦するが、ベーゼの常軌を逸した戦闘スタイルと、痛みすら喜びに変える性質に、徐々にペースを乱されていく。

    (この子…戦いを楽しんでる…!? それも、歪んだ形で…)

    ベーゼは、マミのリボン攻撃を掻い潜り、ついにマミが立つ遊具の上へと飛び乗った。鞭が唸りを上げ、マミが持つマスケット銃の一つに巻き付く。

    マミは即座に至近距離で発砲するが、ベーゼはそれを笑って受け止めながら、鞭を強く引いた!

    「捕ぁまえた♡」

    バランスを崩し、腕を引かれるマミ。ベーゼの瞳が、獲物を捉えた肉食獣のように、サディスティックな喜びに輝く。

    「さぁて、可愛い魔法少女『さん』? これからが『本番』よぉ…たっぷり可愛がってあげる♡」

    未知の価値観を持つ、悪意と嗜虐性に満ちた敵に捕らえられ、マミは背筋に冷たいものを感じていた。

  • 38二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 18:50:34

    マジアベーゼの鞭に手首を捕らえられ、引き寄せられる巴マミ。
    その瞳に浮かぶ嗜虐の色に、マミは言い知れぬ恐怖と屈辱を感じていた。

    「離しなさいっ!」

    マミは叫び、自由な方の手からリボンを放ち、ベーゼの腕を捕らえようとする。
    同時に、捕らえられた腕の至近距離にマスケット銃を召喚し、発砲!

    「あははっ♡ そんなのお見通しよぉ!」

    ベーゼは迫るリボンをこともなげに鞭で払い、マスケットの弾丸を肩で受けても、甲高い笑い声を上げるだけだった。

    「痛いっ♡ でもね、そんなんじゃ全然足りないのよぉ!」

    次の瞬間、ベーゼは捕らえたマミの手首を支点に、鞭を巧みに操り、マミの身体を地面へと叩きつけた!

    「きゃあっ…!」

    鈍い衝撃音。マミは受け身を取りきれず、呼吸が一瞬止まる。
    ベーゼは容赦なく追撃する。地面に倒れたマミに馬乗りになろうとし、さらに鞭で全身を拘束しようと迫る。

    「くっ…!」

    全身を打った痛みに顔を顰めながらも、マミの心は折れていなかった。

    ここで無様に蹂躙されるわけにはいかない。魔法少女としての、そして巴マミとしての矜持が、それを許さない。
    マミは残る力を振り絞り、全身から金色のリボンを爆発させるように展開!

    それは攻撃や拘束ではない。自身を包み込む、厚い繭のような防御壁。ベーゼの直接的な追撃を防ぐための、最後の抵抗。

  • 39二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 18:52:11

    そして同時に、そのリボンの繭の周囲、全方位に数十丁ものマスケット銃を召喚した。

    狙いは定めない。ただ、この状況を打破するために。

    「ティロ・ヴォーレイ!」(※斉射)

    マミの号令一下、全マスケット銃が火を噴く!

    ゼロ距離での無差別弾幕。爆音と閃光が、公園の一部を吹き飛ばすかのように二人を包み込んだ。

    「んっふふふ…♡ やるじゃない! でもねぇ…!」

    爆炎の中から、楽しげな声が響く。
    リボンの盾と爆風のおかげで、マミ自身へのダメージは最小限に抑えられたが、それはベーゼも同じだった。

    コスチュームの各所が焼け焦げ、わずかに出血も見られるが、ベーゼにとってそれはダメージではなく、更なる興奮剤でしかない。

    爆風によって後方へ吹き飛ばされたベーゼは、空中でくるりと体勢を立て直し、余裕の笑みを浮かべて地面に着地した。

    一方のマミは、自爆に近い荒業でベーゼを引き剥がすことには成功したが、代償は大きかった。
    魔力を大きく消耗し、息も絶え絶えだ。コスチュームの一部は破れ、肩を痛めたのか、顔をしかめて押さえている。

    そんなマミを見て、マジアベーゼの瞳は、先ほどよりも遥かに危険な、爛々とした輝きを放っていた。

    「あはははは! 最高よ! 最高に素敵だわ、あなた! もっともっと、めちゃくちゃにしたくなっちゃうじゃないのぉ!」

    手負いとなり、消耗したマミ。ダメージすら快感に変え、ますます力を漲らせるマジアベーゼ。再び距離は開いた。

    だが、その状況は、マミにとって絶望的なほど不利に見えた。

  • 40二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 18:57:00

    「あぁん…たまらないわぁ♡」

    傷つき、消耗した巴マミの姿を見て、マジアベーゼは恍惚とした表情で舌なめずりをした。

    自らが受けたダメージすら快感に変え、目の前の「獲物」を蹂躙できるという期待感に、彼女の力はかつてなく高まっていた。

    「もっと! もっとよぉ! あなたのその綺麗な顔が、苦痛と絶望に歪む瞬間が見たいのぉ!」

    宣言と同時に、マジアベーゼは夜闇を切り裂くように、再びマミへと突進する。その速度は、先ほどまでとは比較にならないほど鋭く、速い。

    「く…っ!」

    マミは朦朧とする意識の中、残された力を振り絞り、マスケット銃を召喚して応戦しようとする。

    だが、もはやその抵抗は虚しかった。

    銃弾は、興奮状態のベーゼには蚊が刺すほどの意味もなさず、鞭の一閃で弾かれ、あるいは無視される。
    放たれたリボンも、精彩を欠き、ベーゼの鞭に容易く絡め取られ、引き裂かれていく。

    消耗、負傷、そして何よりも、目の前の相手から放たれる純粋な悪意と嗜虐的な喜びに、マミの心は蝕まれ、集中力は限界に達していた。

    あっという間に距離を詰められる。
    マミは、ベーゼが振るう鞭の嵐に、なすすべもなく晒された。

    バシン! バシン!

    鋭い痛みが、腕を、脚を、胴を襲う。

    受け身も取れず、地面を無様に転がされる。魔法少女のコスチュームは引き裂かれ、肌には赤い線が走った。

  • 41二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 19:02:35

    「あはっ♡ いい声で鳴くじゃないのぉ!」

    ベーゼは嗤いながら、倒れ伏すマミに近づき、追い打ちをかけるように鞭を振るう。マミが最後の力を振り絞って抵抗しようとする手足を、ベーゼは的確に、そして執拗に鞭で打ち据え、やがて完全に絡め取って動きを封じた。

    「……っ……」

    まるで亀甲縛りのように、自身の鞭で拘束され、マミは完全に無力化された。その美しい顔は苦痛に歪み、瞳からは大粒の涙が止めどなく流れ落ちている。

    かつての優雅さも、気高さも、今は見る影もない。

    マジアベーゼは、その無惨な姿を、恍惚として見下ろしていた。最高級の獲物を仕留めた捕食者のような、あるいは、お気に入りの人形を壊して満足した子供のような、歪んだ達成感を味わっていた。

    「あぁん…♡ 最高に可愛かったわよ、巴マミさん。本当に、イイ『魔法少女』だったわ」

    ベーゼは、拘束されて涙に濡れるマミの顎を、鞭の柄でくいと持ち上げる。

    「その絶望に濡れた顔、とーっても唆るわぁ…♡」

    しばらくの間、ベーゼはその光景を堪能していたが、やがて満足したのか、ふっと興味を失ったように立ち上がった。

    「ま、こんなもんかしらね。十分楽しませてもらったわ」

    彼女は、拘束されたマミをそのままに、助けるでもなく、介抱するでもなく、ただ愉悦の残滓に浸りながら踵を返す。

    「じゃあね、私の可愛いオモチャ♡ また退屈したら、遊んであげる」

    悪魔のような微笑みを残し、マジアベーゼはその場から姿を消した。月明かりの下、破壊された公園に残されたのは、傷つき、縛られ、心身ともに深く打ちのめされた一人の魔法少女だけだった。

    悪意と快楽に弄ばれた悪夢の戦いは、巴マミの完全な敗北によって、静かに幕を下ろしたのだった。

  • 42二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 19:06:28

    というわけでマミさんまた敗北、そろそろ勝つ所が見たいかも

    「ティロ・ヴォーレイ」というオリジナル技が出たりするけど、マミさんをAIに書かせるとよくオリジナル技が出てくるよ。魔法の内容やキャラ的にも技を出しやすいのかも


    >>33さんのやつは誰か名前を教えてくれたらやるね


    暫く無かったら前に自分で勝手にやったまどかvsなのはとか載せるよ

  • 43二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 19:34:09

    なのはさんはA's~StrikerS期、まどかさんはTVシリーズ中の魔法少女としての姿を想定します。
    ---
    境界の狭間
    空の色は不確かで、足元はおぼつかない。まるで壊れかけの鏡の中にいるような、不安定な空間。かつて此処に存在したであろう「魔女」の気配だけが、色濃く残滓として漂っていた。

    その空間に、二人の魔法少女が対峙していた。

    一人は、純白のバリアジャケットに身を包み、宙に浮遊する少女、高町なのは。手にしたインテリジェントデバイス「レイジングハート」が、分析結果を淡々と告げる。

    『警告。未識別高レベル魔力反応を確認。エネルギーパターン、極めて不安定。対象に通告、全ての敵対行動を停止し、速やかに投降してください』

    なのはは、強い意志を宿した瞳で、眼下の少女を見据える。

    「お願い。危害を加えるつもりはないから、大人しくしてほしいな」

    対する少女、鹿目まどかは、慣れない異空間の雰囲気に戸惑いながらも、ピンク色の魔法少女の姿で弓を握りしめていた。胸のソウルジェムが、不安に呼応するように微かな光を放つ。

    「だ、誰なんですか…? 私、あなたと戦う理由なんて…」

    目の前の相手が放つ、桁違いの魔力と威圧感に、まどかは明らかに怯えていた。

    「理由がないなら、なおさらだよ」

    なのははレイジングハートを構える。『モード、シューティング』

    「少し、お話を聞かせてもらうね。レイジングハート!」

    『Yes, Master. Axel Shooter.』

    数発のピンク色の魔力光弾が、牽制するようにまどかの周囲に放たれる。同時に、拘束を目的とした魔法陣がまどかの足元に展開した。

  • 44二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 19:36:40

    『Restrict Lock.』

    「きゃっ!」

    突然の攻撃に、まどかは悲鳴を上げる。だが、ただ怯えているだけではいられない。弓を引き絞り、咄嗟に光の矢を生成して光弾を撃ち落とす。足元の魔法陣からも、かろうじて飛び退いて回避した。

    矢の威力は、まどか自身が思うよりも遥かに強く、撃ち落とした光弾の爆風が周囲の瓦礫を吹き飛ばす。

    「…! なるほど、見た目以上のパワーだね」

    なのはは冷静に分析する。抵抗の意志は明らか。ならば――「レイジングハート、カートリッジ・ロード!」

    デバイスからカートリッジが装填される音が響く。なのはの魔力が一段と跳ね上がった。

    「ごめんね、ちょっとだけ…痛いかも!」

    『Divine Buster.』

    レイジングハートの先端に、莫大な魔力が収束する。放たれたのは、空間そのものを圧し潰さんばかりの極太の桃色魔力砲。それが、真っ直ぐにまどかへと迫る。

    「―――っ!!」

    圧倒的な力の奔流。恐怖で体が竦む。だが、まどかの脳裏に浮かんだのは、守りたい友人たちの顔、そして「誰かの役に立ちたい」と願った自分の想い。

    ソウルジェムが、今まで以上の輝きを放った。

    「守るって…決めたんだからぁぁっ!!」

    叫びと共に、まどかは弓を限界まで引き絞る。そこに現れたのは、一点の曇りもない、純粋な祈りの光を宿した巨大な矢。

  • 45二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 19:39:15

    叫びと共に、まどかは弓を限界まで引き絞る。そこに現れたのは、一点の曇りもない、純粋な祈りの光を宿した巨大な矢。

    放たれた矢は、一条の流星となってディバインバスターと正面から激突した。

    轟音。閃光。

    二つの強大な力がぶつかり合い、不安定な空間が悲鳴を上げるように震える。衝撃波が全てを薙ぎ払い、なのはもまどかも、その爆心地から大きく吹き飛ばされた。

    やがて、眩い光が収まる。

    宙で体勢を立て直したなのはは、驚きを隠せない表情でまどかを見つめていた。予想を遥かに超えるエネルギー量。あれだけの出力に耐える精神力。

    一方、地面に叩きつけられながらも、すぐに立ち上がり弓を構え直したまどか。息を切らしながらも、その瞳には怯えだけではない、強い意志の光が宿っていた。相手がどれほど強大であろうと、引くわけにはいかない、と。

    二人の魔法少女の戦いは、まだ始まったばかりだった。

  • 46二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 19:50:51

    先ほどの激突の余波が収まり、二人の魔法少女は再び対峙する。なのはは、空中でレイジングハートを構え直し、冷静に分析を進めていた。

    (すごい魔力…でも、制御が全くできていない。不安定すぎる。このままじゃ、自滅しかねない。早く保護しないと…!)

    「レイジングハート、アクセルモード!」

    『Accel Mode. Standby ready.』

    なのはの飛行速度が急上昇する。彼女はまどかの上空を高速で旋回し、撹乱するように動きながら、次なる攻撃を放った。

    「これでどうかなっ! 『ディバインシューター』!」

    ディバインバスターを分割したかのような、無数の細く鋭い魔力光線が、空からシャワーのように降り注ぐ。それはまどか本人だけでなく、彼女の退路や回避スペースを塞ぐように、広範囲を制圧する弾幕だった。

    「…速い…!」

    目まぐるしく動き回る相手に、まどかの目は追いつかない。狙いを定めるのは不可能に近い。まどかは咄嗟に弓を天に向け、叫ぶ。

    「お願い…当たらないでっ!」

    祈りを込めて放たれたのは、一本の矢ではない。無数の小さな光の矢が、まどかを中心に放射状に広がり、降り注ぐ光線に対する迎撃の弾幕を形成する。

    バチバチッ!と空中でいくつもの光が衝突し、小規模な爆発が連続する。まどかの矢は多くの光線を打ち消したが、その弾幕にはむらがあり、完璧ではない。

    なのははその隙を見逃さなかった。

    「そこっ!」

  • 47二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 19:53:40

    爆発の閃光を突いて、なのはは一気にまどかとの距離を詰める。近距離から、より強力な拘束魔法を放った。

    『Chain Bind!』

    前回よりも速く、太い光の鎖が、まどかの四肢と弓に絡みつく。同時に、足元を狙った衝撃波『フラッシュインパクト』を放ち、まどかの体勢を崩した。

    「きゃあっ!」

    足元への衝撃で体勢を崩したところに、光の鎖が容赦なく締め付ける。弓を持つ腕が引かれ、動きが封じられる。

    「放して…! いやっ!」

    まどかは必死にもがき、ソウルジェムが不規則に明滅する。彼女から溢れる強大な魔力が鎖を軋ませ、火花を散らすが、なのはが込めた魔力の方が上回り、鎖はびくともしない。

    やがて、なのはは拘束されて抵抗するまどかの前に、静かに降り立った。レイジングハートの先端は、警戒を解かずにまどかに向けられている。

    「もうやめて。これ以上抵抗しても、消耗するだけだよ」

    なのはの声は、あくまで冷静で、諭すようだった。

    「あなたのその力は、普通じゃない。危険なものかもしれない。だから、ちゃんと調べさせてもらう必要があるの」

    捕らえられたまどかは、悔しさと恐怖で涙を浮かべながらも、なのはを強く睨み返す。その瞳の奥には、まだ諦めないという頑なな光が宿っていた。

    光の鎖は、彼女の力を吸い上げるように輝き続けている。
    なのはは、そんなまどかに、ゆっくりと手を差し伸べた…。

  • 48二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 19:56:32

    なのはが、拘束したまどかに手を差し伸べた、その瞬間だった。

    「いやぁぁぁーーーっ!!」

    まどかの心の叫びが、絶叫となって迸る。それと同時に、彼女の胸にあるソウルジェムが、限界を超えたかのように激しく明滅し、凄まじい量の魔力が爆発的に溢れ出した!

    ピンク色の衝撃波が津波のように広がり、なのはを吹き飛ばす。まどかを縛り付けていた光の鎖は、その奔流に耐えきれず、ガラスのように砕け散った。

    「くっ…!」

    なのはは空中で体勢を立て直し、咄嗟に『ラウンドシールド』を展開して衝撃波の余波を防ぐ。レイジングハートが警告を発した。

    『警告。対象の魔力出力、計測限界値をオーバー。空間への負荷、危険域に到達』

    (これだけの力を…感情の昂りに任せて暴走させてる…? 危険すぎる…!)

    なのはの表情が険しくなる。目の前の少女が持つ力は、彼女の想像を遥かに超えていた。そして、それはあまりにも不安定で、制御されていない。
    もはや、単なる保護対象ではない。下手をすれば、この不安定な空間そのものを破壊しかねない危険な存在だ。

    鎖から解放されたまどかは、ぜぇぜぇと激しく肩で息をしていた。先ほどの魔力放出は、彼女にも大きな負担をかけたようで、ソウルジェムの輝きが少し翳っている。
    それでも、彼女はふらつきながらも立ち上がり、再び弓をなのはへと向けた。その瞳には、恐怖よりも「負けられない」という強い意志が宿っていた。

  • 49二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 19:58:29

    だが、二人が再び構えを取ろうとした時、周囲の空間が悲鳴を上げた。

    ミシミシと、ガラスにひびが入るような音が響き渡り、空や地面に亀裂が走り始める。不安定だった境界空間が、二人の魔法少女が放った強大な魔力の衝突と、まどかの魔力暴走によって、ついに崩壊を始めたのだ。

    空間の破片が、灰のように剥がれ落ちていく。

    「…! この空間、もう持たない…!」

    なのはは状況を即座に判断する。これ以上の戦闘は、二人とも崩壊に巻き込まれかねない。
    「もう、戦ってる場合じゃないみたいだね!」

    なのははレイジングハートを少し下げ、まどかに呼びかける。警戒は解いていないが、敵意よりも優先すべき事態が発生した。

    「この空間はもうすぐ完全に崩壊する。一時休戦して、ここから脱出しないと…!」

    なのはが言い終わるか否か、まどかの足元で、大きな亀裂が口を開けた! バランスを崩したまどかが、その亀裂へと吸い込まれそうになる。

    「きゃあっ!」
    「危ないっ!」

    なのはは、考えるよりも早く、まどかの方へと手を伸ばし、加速した―――!

  • 50二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 19:59:41

    まどかvsなのははコラボによくある決着付かずパターンで終了

  • 51二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 20:41:15

    おっつー
    ベーゼちゃんありがとー中々勝てないねマミさん

    鶴乃ちゃんならいい勝負になるかな?

  • 52二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 22:13:25

    >>33のキャラはニンジャスレイヤー、フジキド・ケンジ

  • 53二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 22:16:10

    魔法少女以外もありなら呪術の虎杖とかも見てみたい
    フィジカルタフネスぶっちぎりのタンクキャラ相手にどうなるか気になるんだ

  • 54二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 00:07:51

    見滝原市、鉄錆びる倉庫街の夜
    重金属酸性雨の名残か、鉄骨が鈍く湿った光を放つ、人気のない倉庫街。魔女の気配を追っていた巴マミは、その残滓が消えゆくのを静かに見守っていた。

    その時だった。何の予兆もなく、闇の中から影が躍り出た。

    音もなくマミの眼前に着地したのは、明らかに常人ではない雰囲気を纏う男。
    漆黒のニンジャ装束。顔を覆うメンポ(面頬)には、赤く「忍」「殺」の文字。
    その両の目には、地獄の業火を宿したかのような、復讐の色が燃えていた。

    男は、機械的な、しかし鋭いオジギ(お辞儀)をした。

    その口から発せられたのは、奇妙な、しかし一度聞いたら忘れられないアイサツ(挨拶)。

    「ドーモ、トモエ・マミ=サン。ニンジャスレイヤーです」

    マミは眉をひそめる。ニンジャ…? 聞き慣れない言葉。
    しかし、目の前の存在から発せられる、剥き出しの殺気と尋常ならざる気配は本物だった。魔女とも違う、もっと直接的で、個人的な憎悪に満ちた何か。

    「あなた…一体何者なの?」

    マミは即座に戦闘態勢に入る。金色のリボンが舞い、流れるようにマスケット銃が召喚される。
    問答は不要。マミは判断し、先制攻撃を仕掛けた。

    数丁のマスケット銃が同時に火を噴く。銃弾は精密な射線を描き、ニンジャスレイヤーへと殺到する。
    同時に、金色のリボンが縦横無尽に走り、相手の動きを封じ込めようと迫る。

    「イヤーッ!」

  • 55二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 00:08:50

    ニンジャスレイヤーは叫びと共に、驚異的なブリッジで銃弾の嵐を回避!

    地面すれすれを滑るように移動し、迫るリボンをアクロバティックな側転や跳躍で潜り抜ける。
    その動きは、訓練された兵士やアスリートのそれとは明らかに異質。野生の獣じみた、生存本能に根差した動きだ。

    彼は倉庫の壁を垂直に駆け上がり、死角からマミを狙う。
    跳躍し、空中で身を翻しながら数枚のスリケン(手裏剣)を投擲!

    「なんて動きなの…!」

    マミは驚きを隠せない。スリケンはリボンで防御し、マスケット銃で迎撃する。
    彼女は空中をリボンで移動し、距離を保ちながら射撃位置を変え、この神出鬼没な敵を捉えようとする。
    だが、ニンジャスレイヤーのニンジャ耐久力と速度は、マミの想像を超えていた。

    銃弾のいくつかは確かに命中しているはずなのに、彼は全く怯む様子を見せない。(彼の肉体には恐るべきナラク・ニンジャの力が宿っているのだ!)

    リボンによる捕縛も、彼は超人的な怪力で強引に引きちぎってしまう!

    「ンンーッ!」

    ニンジャスレイヤーは、銃弾とリボンの防御網を突破し、一直線にマミへと迫る。
    その眼には、ただ「殺す」という冷徹な意志だけが宿っていた。マミは悟る。距離を保っていても、いずれ捕まる。この相手には、中途半端な攻撃は通用しない。

    彼女はリボンを集中させ、ニンジャスレイヤーの全身を拘束する、渾身の捕縛を試みた。幾重にも重なる黄金の帯が、復讐者を絡め取らんと襲いかかる。

    しかし――!

    「無駄だ! イヤーッ!」

  • 56二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 00:09:55

    ニンジャスレイヤーは、完全に拘束される寸前、全身の筋肉を爆発させ、リボンの束を内側から引き裂いた!

    そして、ついにマミの懐、マスケット銃の射角が限定される至近距離へと到達する。

    回避不能の間合い。

    ニンジャスレイヤーの右拳が、空気を切り裂く音と共に振りかぶられる。
    それは鍛え上げられたカラテによる、必殺の一撃。
    マミは、その圧倒的なプレッシャーと殺意を前に、最後の切り札を切るべく、至近距離でのティロ・フィナーレ発動のために魔力を練り始めたのか、あるいは別の対抗策を咄嗟に講じようとしたのか…!

    ニンジャ殺戮者と魔法少女。

    倉庫街の死闘は、一瞬の後、決着を迎えようとしていた。

  • 57二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 00:12:42

    ニンジャスレイヤーの必殺のカラテが、巴マミを捉える寸前。マミの瞳には、絶望ではなく、最後の賭けに出る魔法少女の強い光が宿っていた。

    至近距離ならば、避けられないはず――!

    『ティロ・フィナーレ』!

    マミの胸のソウルジェムが最大級の輝きを放ち、手にしたマスケット銃へと莫大な魔力が流れ込む!
    黄金の光が銃口に収束し、まさに発射されようとした、その刹那!

    「イヤーッ!」

    ニンジャスレイヤーのニンジャ動体視力と反応速度は、マミの魔力発動を上回った。
    あるいは、その殺気とエネルギーの高まりを、ニンジャ第六感が捉えたのかもしれない。

    振り下ろされた手刀が、ティロ・フィナーレのエネルギーが集中するマスケット銃の銃身そのものを、正確無比に打撃!

    ゴウランガ!(※驚嘆を表す感嘆詞) まさしく必殺のチョップ突き!

    バキィィィン!!

    甲高い破壊音と共に、マスケット銃は込められたエネルギーを暴発させながら粉々に砕け散る!
    マミの腕に激痛と衝撃が走るが、ニンジャスレイヤーの攻撃はそれで終わらない。

    即座に繰り出された、もう片方の拳。
    防御の術を失ったマミの胴体に、恐るべきカラテの威力が容赦なく叩き込まれた!

  • 58二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 00:14:09

    マミの腕に激痛と衝撃が走るが、ニンジャスレイヤーの攻撃はそれで終わらない。

    即座に繰り出された、もう片方の拳。

    防御の術を失ったマミの胴体に、恐るべきカラテの威力が容赦なく叩き込まれた!

    「グワーッ!?」

    声にならない悲鳴。
    魔法少女の身体能力を遥かに超えるニンジャの打撃は、マミの抵抗を完全に打ち砕いた。

    マミの身体は、まるでボールのように吹き飛ばされ、倉庫のコンクリート壁に激突。そのまま力なく崩れ落ちた。
    受け身は取れず、全身を強打。

    胸のソウルジェムには、痛々しい亀裂が走り、その輝きは風前の灯火のように弱々しく明滅している。
    薄れゆく意識の中、マミが見たのは、感情の無いメンポの奥から、自分を冷徹に見下ろす赤い光――ニンジャスレイヤーの瞳だった。

    ニンジャスレイヤーは、倒れ伏すマミを一瞥する。
    彼に憑依する邪悪なるニンジャソウル、ナラク・ニンジャが、その精神に直接語り掛ける。

    『…フム…ニンジャにあらず、か。異なモノよな。魔術の類か? だが、我らが狩るべき対象ではないわ』

    フジキド・ケンジは、ナラクの呟きに意識を割かず、自らの目的を確認する。

    ――ニンジャではない。

    ならば、殺す必要はない。
    彼の復讐は、あくまで邪悪なニンジャに向けられるべきものだ。
    ニンジャスレイヤーは、瀕死の魔法少女に背を向けた。

  • 59二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 00:14:53

    彼の復讐は、あくまで邪悪なニンジャに向けられるべきものだ。

    ニンジャスレイヤーは、瀕死の魔法少女に背を向けた。

    この場に、もはや用はない。

    真に殺すべきニンジャは、今もこの世界のどこかで悪事を働いているはずだ。

    彼は跳躍し、その黒い影は倉庫街の闇へと瞬く間に溶け込んでいった。
    アイサツも、名乗りも、去り際には不要。
    ただ、嵐のように現れ、目標を排除(あるいは無視)し、去るのみ。

    後に残されたのは、戦闘の余波でさらに破壊された倉庫と、壁際に倒れ伏し、ソウルジェムの光がかろうじて消えずにいる、一人の魔法少女だけだった。

    ニンジャスレイヤー。

    その理不尽なまでの暴力と速度は、巴マミにとって、理解も対応も及ばぬ、悪夢のような邂逅となった。

  • 60二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 00:17:15

    マミさんの敗北にまた一つ歴史が刻まれた。

    殺す必要は無いと言われながら実質ほぼ殺されてますね


    >>53

    特に縛りとか何もなく何でもオッケーなんでやります。

    作品やキャラ次第ではキャラ描写がイマイチだったり戦闘にすらならないパターンもあるのでご了承を。

  • 61二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 00:21:16

    見滝原市、結界跡の黄昏
    夕暮れが迫る見滝原市のはずれ。
    つい先ほどまで、この世ならざる「魔女の結界」が展開していた場所には、まだ不安定な魔力の残滓が揺らめいていた。

    虎杖悠仁は、困惑していた。

    追っていた呪霊は、奇妙な術式と共に消滅したが、気づけば見知らぬ街の、なんだか気味の悪い場所に迷い込んでいたのだ。

    (なんだここ…? 呪霊の気配はねぇけど、なんか空気が変だぞ…)

    その時、悠仁の前に、ふわりと一人の少女が降り立つ。
    フリルのついた優雅な衣装に身を包み、古風な銃を持つ少女――巴マミだった。

    マミは、結界の残滓を調べていたが、突如現れた悠仁から放たれる、尋常ではない身体能力のオーラと、微かだが底知れない邪悪な気配(宿儺のそれ)を感じ取り、即座に警戒を強めた。

    「あなた…何者なの?」

    マミはマスケット銃を構え、静かに問う。

    「ここは危険よ。一般人が立ち入るべき場所ではないわ。すぐに立ち去りなさい」

    「一般人って言われてもな…」

    悠仁は目の前の少女の、明らかに普通ではない服装と武器、そして彼女自身から発せられる特異なエネルギー(魔力)に戸惑う。

    「あんたこそ、そのカッコで何してんだ? さっきまで、この辺にヤベーのがいたんだぞ!」

    マミは、悠仁が警告を意に介さず、むしろ周囲の危険(魔女の残滓)に気づいているような口ぶりに、彼を単なる一般人ではない、何か厄介な存在だと判断する。あるいは、魔女の影響を受けた者か。

    「警告は、したわよ…!」

  • 62二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 00:22:39

    躊躇なく、マミはマスケット銃を発砲。
    悠仁の動きを封じるため、足元や肩口を狙った精密な射撃。
    同時に、地面から金色のリボンが数本、蛇のように伸びて悠仁の足を捕らえようとする。

    「うおっ!? っぶねぇ!」

    銃弾を、悠仁は人間離れした反射神経で紙一重で回避!
    足元のリボンは、軽く力を込めて踏みつけただけで、ブチリと簡単に引きちぎれた。

    (銃!? しかも魔法みてぇなリボン? 本物かよ!)

    「いきなり撃ってくるなんて、どういうつもりだよ!」
    悠仁は戦闘態勢に入る。相手が何者かは不明だが、明確な敵意を向けられている以上、応戦するしかない。
    マミは内心で舌を巻く。

    (今の銃弾を避けるなんて…! リボンも、あんな簡単に…!?)

    彼女はマスケット銃の数を増やし、弾幕を厚くする。
    リボンを巧みに操り、悠仁の動きを封じ、有利な位置から確実に仕留めようとする。

    だが、悠仁の動きはマミの想像を上回っていた。
    壁を蹴り、宙を舞い、瓦礫を盾にしながら、銃弾の雨を驚異的なスピードで駆け抜ける。
    そして、一瞬の隙を突いて接近!

    バキン!

    マミが展開していたマスケット銃の一つに、悠仁の拳が叩き込まれ、粉々に砕け散った。呪力は込めていない、ただのパンチで。

  • 63二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 00:23:25

    (なんて馬鹿力なの…! この子、本当に人間…?)

    マミは距離を取り、リボンでより複雑な罠を仕掛けようとする。
    だが、悠仁はこれ以上の問答は無用、相手を無力化するのが最善と判断した。

    「悪いけど、ちょっと大人しくしてもらうぞ!」

    ゴッ!と鈍い音と共に、悠仁の拳に青黒い呪力が宿る。
    彼は一直線にマミへと突進!
    リボンの防御網を、呪力を纏った拳で強引に引き裂き、弾き飛ばしながら、マミの懐へと一直線に飛び込む!
    マミは最後の抵抗として、至近距離でマスケット銃の一斉射撃を放つ!

    「チッ!」

    悠仁は腕で顔面を庇い、数発の銃弾が腕や肩に食い込む。常人ならば致命傷だが、彼の頑丈な肉体と呪力防御は、それを耐えきる!
    そして、銃弾の雨を突き抜けて、呪力を纏った悠仁の拳が、マミの顔面へと迫る!

    マミは咄嗟にリボンでガードを固めようとするが、果たして間に合うのか――!?

  • 64二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 00:26:22

    呪力を纏った虎杖悠仁の拳が、巴マミの眼前へと迫る!

    マミが咄嗟に展開したリボンの防御壁。だが、それは呪力の奔流を前に、あまりにも脆かった。

    メキリ、と骨が軋むような鈍い音が響く。

    リボンの盾は一瞬で粉砕され、悠仁の拳はマミの腹部へと深々と叩き込まれた!

    「がっ……はっ!?」

    衝撃でマミの身体は「く」の字に折れ曲がり、息が詰まる。
    受け身も取れず、後方の壁際まで吹き飛ばされ、地面に叩きつけられるようにして落下した。

    数回、力なくバウンドし、うつ伏せのまま動かなくなる。
    拳を振り抜いた悠仁は、その場でピタリと動きを止めた。
    確かな手応え。相手がもう立ち上がれないであろうことは、火を見るより明らかだった。

    彼は追撃はしない。相手が敵意を向けてきたとはいえ、完全に戦闘不能となった相手を一方的に痛めつける趣味はなかった。

    (…倒した、のか? でも、なんだったんだ一体…? あのカッコ、銃? 魔法少女ってやつか? アニメとかで見る…)

    悠仁は混乱しながら、倒れたまま動かないマミへと視線を向ける。マミはうつ伏せのまま、完全に意識を失っているようだった。

    コスチュームは破れ、口の端からは血が流れている。

  • 65二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 00:27:33

    胸元でかろうじて輝きを保っていたソウルジェムには、先ほどの戦闘でのダメージに加え、今の呪力の一撃が決定打となったのか、さらに深いヒビが入り、もはや光は風前の灯火だった。

    (ケヒッ…詰まらんな。魔術を使う小娘一人、この程度か。見応えのない。器よ、さっさと次に行け)

    悠仁の中で、宿儺が退屈そうに吐き捨てる。悠仁は意識の中でその声を無視した。

    「……おい! 大丈夫か!?」

    戦闘が終わり、我に返った悠仁は、相手への心配から思わず駆け寄ろうとする。
    彼女が何者で、なぜ襲ってきたのかは分からない。
    だが、自分の拳で相手をここまでにしてしまったという事実は重い。

    しかし、悠仁がマミに触れるよりも早く、異変が起きた。
    マミの身体が、そして周囲に散らばっていた砕けたマスケット銃の破片が、淡いピンク色の光の粒子となって、ゆっくりと掻き消え始めたのだ。

  • 66二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 00:28:37

    「え…!? 消えて…!?」

    悠仁は、目の前で起きている非現実的な光景に、ただ呆然と立ち尽くす。

    それは、まるでゲームのキャラクターが消えるような、あるいは、儚い夢が覚めるような、不思議な消え方だった。
    やがて、光の粒子は完全に消え去り、後には何も残らなかった。

    先ほどまでの激しい戦闘が嘘だったかのように。

    「…………なんだったんだ、マジで……」

    一人取り残された悠仁は、薄暗くなり始めた見慣れぬ街の片隅で、力なく呟く。
    奇妙な敵意。不可解な攻撃。そして、後味の悪い、あまりにもあっけない幕切れ。

    彼は頭をガシガシと掻きながら、まずは自分が今どこにいるのか、そしてどうすれば高専に(あるいは東京に)戻れるのかを、考えることから始めるしかなかった。

  • 67二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 00:31:29

    マミさん負け過ぎですね、もう少し勝てると思うんだけども。
    今回の導入部のそれっぽさや虎杖の戦闘スタイルの再現は中々だと思う、やっぱりAI君優秀ですわ。

    最後に鶴野と戦わせますね

  • 68二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 00:38:34

    神浜市郊外・特訓用空き地
    夕暮れのオレンジ色が広がる、神浜市郊外の広大な空き地。ここは、七海やちよ達が、後進の指導や自身の鍛錬のために時折使用している場所だ。

    今日、その空き地には珍しい顔合わせが実現していた。
    神浜最強を目指す元気印、由比鶴乃。
    そして、見滝原市から事情があって神浜を訪れている、ベテラン魔法少女、巴マミ。

    二人は、互いの実力向上を目的とした「特訓」のため、距離を取って向かい合っていた。

    少し離れた場所では、やちよや他のメンバーが見守っている。

    「よーっし! 巴先輩! 胸を借りるつもりで、全力で行くよ! これも最強への道だからね!」

    鶴乃は威勢よく叫び、トレードマークである二つの扇子を両手に構える。その瞳は、強い相手と戦える喜びと、向上心でキラキラと輝いていた。

    「ふふ、お手柔らかにお願いするわ、由比さん。あなたの炎の魔法、とても強力だと聞いているから、楽しみよ」

    マミもまた、優雅な仕草でリボンを構える。口調は穏やかだが、その目には真剣な光が宿っている。ベテランとして、後輩(たとえ他の街の魔法少女であっても)に手本を示す、という意識もあるのかもしれない。

    「それじゃあ…始め!」

    見守るやちよの合図が、特訓開始のゴングとなった。

  • 69二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 00:40:11

    「いっくよー! せいやぁぁっ!」

    開始と同時に、鶴乃が動いた。元気な掛け声と共に、手に持った扇子を勢いよく振るう!

    扇から放たれたのは、渦を巻く炎の塊。数発の火球が、唸りを上げてマミへと直線的に迫る。マミは慌てない。優雅なステップで最小限の動きで火球を回避。

    同時に、しなやかなリボンを鞭のように操り、避けきれなかった火球を叩き落とし、あるいは受け流して威力を霧散させる。そして間髪入れずに反撃。

    空中に数丁のマスケット銃を召喚し、パン、パン!と小気味良い音を立てて発砲する。

    狙いは鶴乃本人ではなく、その手元にある扇子や、動きを制限するための足元。特訓であることを意識した、的確な牽制射撃だ。

    「うおっとっと! さっすが巴先輩! 狙いが正確だね!」

    鶴乃は楽しそうに声を上げながら、アクロバティックな動きでマスケットの弾丸を回避する。

    牽制されても、彼女の勢いは止まらない。むしろ、強い相手との手合わせに、ますます闘志を燃やしているようだ。

    「こっちからも行くよ!」

    地面を強く蹴り、マミとの距離を一気に詰めようとする。
    途中、扇子から炎の息吹を放ってマミの視界を遮ったり、マスケット銃を牽制したりと、直線的ながらもパワフルな攻めを見せる。

  • 70二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 08:44:57

    あら、イッチホスト規制に巻き込まれた?

  • 71規制に巻き込まれてました25/05/04(日) 08:59:36

    マミはリボンを盾のように展開して炎を防ぎ、時にはリボンで足場を作り出して空中へと舞い上がり、得意な距離を保とうと努める。

    精密な射撃と、空間を支配するリボンの技巧。
    対する鶴乃の、全てを焼き尽くさんばかりの炎の勢いと、目標に向かって突き進む突破力。

    異なるスタイルを持つ二人の攻防は、特訓とは思えないほど激しく、しかしどこか楽しげな雰囲気も漂っていた。

    「動きは速くて良いけれど、少し大味かしらね、由比さん! もっと周りを見て!」

    マミが、まるで本当の先輩のようにアドバイスを送る。

    「へへーん、分かってるって! でも、勢いも大事なんだよ! これならどうだっ!」

    鶴乃は笑って応えると、両手の扇子に、これまで以上の強い炎を集中させる。
    扇全体が、燃え盛る炎の翼のように輝き始めた。

    「鶴乃流奥義! 炎舞扇(えんぶせん)!」
    (※奥義は鶴乃のノリで言っているだけかもしれない)

    炎を纏った扇子による、嵐のような高速連撃。
    炎の刃が、マミが展開したリボンの防御壁を、切り裂き、焼き払いながら突き進む。
    マミはリボンを幾重にも重ねて防御を厚くするが、鶴乃の炎の勢いはそれを上回る。

    そしてついに、リボンの壁が突破された。
    炎と共に、鶴乃がマミの眼前へと飛び込み、灼熱を纏った扇子が、マミへと振り下ろされる。

  • 72規制に巻き込まれてました25/05/04(日) 09:02:00

    炎を纏った由比鶴乃の扇子が、巴マミへと迫る!
    特訓とはいえ、その威力は本物。直撃すればただでは済まないだろう。

    しかし、マミは冷静だった。

    長年の経験と、数多の修羅場を乗り越えてきた精神力が、土壇場での最適解を導き出す。

    扇子が振り下ろされる、まさにその寸前。

    マミはリボンを自身の真下に瞬時に展開、それを強く蹴ることで爆発的な勢いでバックステップ!

    同時に、先ほど鶴乃がリボンを突破した際に、わずかに彼女の腕に絡みついていたリボンの断片を操作。それを強く引くことで、鶴乃の体勢をほんの一瞬だけ、わずかに前のめりに崩した。

    「へへっ、まだまだこれからだよ、巴先輩!」

    体勢を崩されながらも、鶴乃は持ち前の運動能力で即座に立て直し、追撃を開始する。

    炎を纏った扇子による斬撃、打撃、そして時には体術も織り交ぜた猛攻が、マミを休ませない。

    マミはリボンを巧みに操る。
    時には鞭のようにしならせて扇子の攻撃を受け流し、時には盾のように展開して炎を防ぐ。

    時には空中や壁に足場を作り出し、三次元的な機動で鶴乃の猛攻を捌き続ける。

    マスケット銃を召喚する隙は少ないながらも、的確なタイミングで数発撃ち込み、鶴乃の勢いを削ぐことを忘れない。

  • 73二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 09:03:40

    鶴乃の、若さと情熱がほとばしる炎の猛攻。
    マミの、経験と技術に裏打ちされた洗練された迎撃。

    互いの持ち味が存分に発揮され、特訓はますます熱を帯びていく。見守るやちよ達も、固唾を飲んでその攻防を見つめていた。

    鶴乃が、勝機と見てか、これまでの連続攻撃から一転、大きく扇子を振りかぶり、最大級の炎を叩き込もうとした、その瞬間。

    大きな技を繰り出す際の、ほんの僅かな予備動作。
    マミは、その隙を見逃さなかった。

    最小限の動きで鶴乃の懐へ潜り込むように移動すると同時に、一本のマスケット銃を召喚。

    だが、狙いは鶴乃本人ではない。

    銃口に収束したのは、ティロ・フィナーレの黄金の輝き。しかし、それは必殺の威力ではなく、極限まで圧縮され、針のように鋭利な魔力。

    「ティロ・スピンタ!」(※閃光、火花の意の造語)

    放たれたのは、魔力の「棘」。

    それは、振りかぶられた鶴乃の扇子、その要(かなめ)の部分を、寸分の狂いもなく撃ち抜いた!

    カッ!と硬い音が響き、扇子の骨が砕け、鶴乃が纏っていた炎が霧散する。

    扇子を握っていた鶴乃の手に、痺れるような衝撃が走り、思わず扇子を取り落としそうになる。

    「あっ!?」

    武器の片方を半ば破壊され、鶴乃の動きが一瞬完全に停止する。
    その隙を突き、マミのリボンが生き物のように伸び、鶴乃の身体に素早く巻き付き、その動きを完全に封じ込めた。

  • 74二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 09:04:32

    「…そこまで!」

    緊張感を持って見守っていたやちよから、静かだがよく通る声で、終了の合図がかかった。

    リボンに拘束されたまま、鶴乃は一瞬、何が起こったか分からないという顔をしたが、すぐに状況を理解し、くしゃっと顔を歪めて叫んだ。

    「くぅーっ! やっぱり巴先輩、強ーい! 全然かなわないや!」

    悔しそうだが、その表情は達成感にも満ちている。
    マミはリボンの拘束を解きながら、優しく微笑む。

    「ふふ、ありがとう、由比さん。あなたの炎と、諦めないその勢い、本当に素晴らしかったわ。私の方こそ、とても勉強になったわ」

    「えへへ、そうかな? でも、巴先輩の技術、すっごく綺麗で、全然無駄がなくて…! 最強への道はまだまだ遠いって、改めて分かったよ!」

    鶴乃は拘束が解けると、すぐにいつもの元気な笑顔に戻って言った。

    夕暮れの空き地で行われた特訓は、互いの実力を認め合い、刺激し合う、実りある時間となったのだった。

  • 75二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 09:08:08

    気持ち良い感じにマミさんの勝利で終わり
    初勝利だね!

    導入のパターンが偏ってたのでここからは平和的なパターンの導入増やします、そればっかりになったらまた変える
    暇つぶしにゆゆゆの東郷さんとかシンフォのクリスちゃんと戦わせたのでそれを載せていきますね

  • 76二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 09:11:08

    おっつーいい勝負だったね
    AIくんマミさんの方が年上だと勘違いしてて草

  • 77二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 09:11:13

    讃州中学・訓練用バリア空間

    ここは、讃州中学勇者部が使用する訓練用の特殊なバリア空間。
    どのような激しい戦闘を行っても、外部には一切影響が出ないようになっている。

    今日は、ひょんなことから交流が始まった見滝原市の魔法少女と、讃州中学勇者部の合同訓練が行われる。

    フィールドの中央では、見滝原市のベテラン魔法少女・巴マミと、勇者部の知性派スナイパー・東郷美森が、模擬戦のために向かい合っていた。

    観客エリアでは、結城友奈たち勇者部メンバーと、鹿目まどかたち魔法少女が見守っている。

    「よろしくお願いするわね、東郷さん。あなたの狙撃の腕前、かねてより伺っているわ」

    マミは、いつものように優雅に一礼し、ティーカップを持つ代わりにリボンを構える。

    「こちらこそ光栄です、巴さん。その華麗な戦い方、間近で見られるのを楽しみにしています」

    東郷さんもまた、青と白の勇者装束に身を包み、静かに頷き返す。普段の車椅子の姿はなく、彼女は空中にふわりと浮遊し、愛用の大型狙撃銃を構えている。

    「両者、準備はいいね? …はじめっ!」

    犬吠埼風の威勢のいい合図が響き渡り、二人の模擬戦が開始された。

  • 78地の文のさん付け消し忘れてた25/05/04(日) 09:16:34

    開始とほぼ同時に、東郷が動いた。
    素早く後方、そして上方へと浮遊し、狙撃に最適なポジションを確保する。

    スコープを覗き込み、ターゲット――マミが召喚しようとしたマスケット銃の銃口――に寸分の狂いもなく照準を合わせ、引き金を引いた。

    ピシュン! という音と共に放たれた光弾(訓練用の非殺傷弾だろう)が、まさに実体化しようとしていたマスケット銃を正確に破壊する!

    「まあ…! なんて素晴らしい精密射撃。噂以上ね」

    マミは小さく感嘆の声を漏らす。しかし、動きは止まらない。

    リボンを鞭のようにしならせて後続の光弾を逸らし、即座に複数のマスケット銃を別の位置に召喚し、死角を作り出す。

    パン、パン、パン!

    マミは移動しながら、空中の東郷に向けて牽制射撃を返す。
    さらに、金色のリボンを地面や空間に張り巡らせ、東郷さんの自由な飛行を制限し、狙撃位置を限定させようと試みる。

    ここから、高度な遠距離戦が始まった。

    空中を自在に飛び回りながら、一撃必中の狙撃を繰り返す東郷。

    地上やリボンで作った足場を巧みに使いこなし、多数のマスケット銃による弾幕とリボンによる妨害・罠で応戦するマミ。

    東郷さんの狙撃は極めて正確で、マミが展開するリボンの防御やマスケット銃を的確に破壊していく。

  • 79さん付け消し忘れ許して25/05/04(日) 09:19:24

    一方、マミの弾幕と空間全体を使ったリボンの戦術は、東郷さんに容易な狙撃体勢を取らせない。

    時折、東郷の周囲に、小さな巫女装束のような浮遊砲台(式神だろうか)が数基現れ、マミの意表を突く角度から援護射撃を行う。

    マミもまた、リボンをまるで生き物のように操り、東郷の死角から伸ばして狙撃銃の銃身に絡みつけようとしたり、足元の空間に罠を仕掛けたりする。

    互いに相手の技術を認め、動きを読み、次の一手を予測し合う。

    息の詰まるような、ハイレベルな攻防が続く。

    東郷が、やや強引に、より威力の高いチャージショットを放つべく、狙撃銃にエネルギーを溜め始めた、その瞬間。

    マミは、その僅かな隙を見逃さなかった。
    攻撃ではない。陽動であり、妨害。

    彼女は大量のリボンを操作し、まるで舞台の緞帳(どんちょう)を下ろすかのように、東郷さんの眼前、狙撃銃のスコープのすぐ前に、一瞬で黄金色の「幕」を展開させたのだ!

    それは防御壁ではなく、ただ、視界を完全に奪うためだけの、意表を突く一手。

    同時に、マミが操作する別のリボンが、東郷さんの周囲を飛行していた浮遊砲台の一つを、素早く捕縛した!

    「しまっ…!」

    突然、目の前が黄金色に染まり、狙撃の照準が狂う。さらに、援護ユニットの一つが捕らえられた気配。

    東郷の集中が一瞬、途切れた。

    マミは、この作り出した好機を活かすべく、次なる行動を既に開始していた。

  • 80二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 09:21:12

    巴マミが展開した黄金色のリボンの幕に、東郷美森の視界は完全に遮られた。

    同時に、援護していた浮遊砲台(式神)の一つがリボンに絡め取られ、機能不全に陥る。

    狙撃手にとって、視界と精密なサポートを同時に失うことは、大きな痛手だ。

    マミは、この作り出した一瞬の好機を逃さなかった。

    「これで、どうかしら!」

    視界を遮っていたリボンの幕とは別に、さらに多数の金色のリボンが、空中で踊るように放たれる。

    狙うは、視界を失い、一瞬動きが止まった東郷本人。
    リボンは生き物のようにしなり、東郷さんの四肢、そして彼女が構える狙撃銃へと、吸い付くように迫っていく!

    「くっ…!」

    東郷は、視界が効かないながらも、長年の勇者としての経験と研ぎ澄まされた感覚で、迫る脅威を察知する。
    捕らえられた式神を即座に切り離し、他の式神に防御行動を取らせると同時に、自身も感覚を頼りに回避行動に移ろうとする。

    だが、マミのリボンの動きは、それをわずかに上回った。
    視界を遮っていたリボンの幕が、はらり、と消え去る。

    それとほぼ同時に、新たに放たれた数条のリボンが、東郷さんの腕、脚、そして狙撃銃の銃身に、寸分の狂いもなく巻き付いていた!

  • 81二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 09:24:15

    それは相手を傷つけるための拘束ではない。動きを正確に封じ、これ以上の戦闘行動を不可能にするための、精密で美しい捕縛術。
    東郷は、リボンの拘束から逃れようと力を込めるが、マミのリボンは巧妙に配置されており、力を効果的に分散させ、自由を奪う。

    無理に動けば、訓練とはいえ機材(狙撃銃)を損傷しかねない。東郷が、どうやってこの状況を打開するか、思考を巡らせ始めた、まさにその時。

    「そこまで!」

    凛とした声が響き渡る。見守っていた犬吠埼風が、模擬戦の終了を告げたのだ。

    その声を聞き、マミは即座にリボンの拘束を解いた。

    ふわりと解放された東郷さんは、空中で体勢を立て直す。少し悔しそうな、しかしそれ以上に、相手の技術に感嘆したような、複雑な表情を浮かべていた。

    「……見事です、巴さん」

    東郷さんは、静かに敗北を認め、マミの技術を称賛した。

    「あの状況から、これほど完璧に動きを封じられるとは思いませんでした。素晴らしい戦術眼です」

    「いいえ、とんでもない。東郷さんの精密な射撃と、冷静な判断力こそ、本当に素晴らしかったわ」

    マミもまた、優雅に微笑み返し、相手への敬意を示す。

    「私も、とても良い経験になりました。ありがとうございます、東郷さん」
    「わー! 二人ともすごかったー!」
    「うんうん! マミさんも東郷さんも、すっごくカッコよかったよ!」

    観客席からは、友奈やまどか達の、興奮冷めやらぬ声援が飛んでくる。
    こうして、異なる世界で戦う二人のベテランによる模擬戦は、互いの力を認め合い、新たな刺激を得るという、実りある形で幕を閉じたのだった。

  • 82二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 09:26:41

    マミさん2勝目、同じような遠距離タイプにはより多い選択肢で動ける分AI的に強いのかも
    地の文のさん付けはマミさんの他キャラをさん付けする指示を若干勘違いされた結果です。次以降は無いはず、すみません。

  • 83二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 09:28:20

    虎杖戦でマミさん死んでる…

  • 84二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 09:32:02

    S.O.N.G.提供・訓練フィールド
    ここは、特異災害対策機動部二課、通称 S.O.N.G. が保有する広大な訓練用シミュレーションフィールド。

    今日は、異世界からの来訪者である魔法少女たちと、シンフォギア装者たちの技術交流を兼ねた合同訓練が行われている。

    フィールドの中央には、少し不機嫌そうな顔の雪音クリスと、穏やかな笑みを浮かべる巴マミが向かい合っていた。
    観測エリアには、立花響や風鳴翼、そして鹿目まどかたちの姿もある。

    「ちっ…なんであたしが、こんなヒラヒラしたメルヘン女の訓練に付き合わなきゃなんねーんだよ…かったりぃ」

    クリスは、自身のシンフォギア「イチイバル」のアームドギアを展開させながら、悪態をつく。
    対するマミは、その言葉にも表情を変えず、優雅に一礼する。

    「よろしくお願いします、雪音さん。あなたのギアから放たれる火力、素晴らしいと伺っているわ。お手合わせ出来て光栄よ」

    彼女の周囲に、金色のリボンが静かに揺らめき始めた。
    管制室からのブザーが鳴り、訓練開始の合図となる。
    開始と同時に動いたのはクリスだった。

    「うぉらあっ! さっさと終わらせてやるよ!」

    背部ユニットからエネルギーを噴射して軽く浮遊し、両腕に装着されたイチイバルのガトリングユニットが回転を始める!

    ダダダダダダダダッ!!

    凄まじい轟音と共に、訓練用のエネルギー弾が嵐のようにマミへと降り注ぐ。まさに弾幕。面制圧力は絶大だ。

  • 85二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 09:34:12

    「っ…! 噂に違わない、凄まじい火力……!」

    マミは冷静に呟くと、リボンを幾重にも重ね合わせ、自身の前面に巨大な盾を形成。

    エネルギー弾がリボンシールドに着弾し、激しい火花を散らすが、マミは確実にそれを受け止めている。
    そして、防御だけではない。

    シールドの隙間から、数丁のマスケット銃を瞬時に召喚し、空中のクリスへと精密な射撃を返す。

    狙いはクリス本人ではなく、火力を支える両腕のガトリングユニット。

    「チッ、うぜぇヒラヒラだ! 当たるかよ、そんな豆鉄砲!」

    クリスは悪態をつきながらも、巧みな空中機動でマミの射撃を回避する。
    そして、攻撃の手を緩めない。武装を瞬時にミサイルポッドに換装! 肩部のハッチが開き、小型ミサイルが数発、マミの防御壁ごと吹き飛ばさんと放たれた。

    マミはリボンを鞭のようにしならせ、飛来するミサイルを的確に叩き落とす。あるいは、別のリボンで絡め取り、空中で自爆させる。

    マスケット銃の数をさらに増やし、異なる角度からクリス本体、そしてその武装を狙い撃つ。
    リボンで足場を作り出し、位置を変えながら、クリスの猛攻の隙を突こうとする。

    空中で繰り広げられる、現代兵器じみた弾幕と、魔法の銃による技巧的な射撃の応酬。

    クリスの圧倒的な手数と殲滅力。マミの冷静な戦況分析と、リボンと銃を組み合わせた複合戦術。

    訓練フィールドに、激しい光と音が満ちていく。

  • 86二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 09:37:31

    クリスが、マミのリボン防御を強引に突破しようと、再びガトリング砲に切り替え、最大火力で一点に集中砲火を浴びせ始めた、その瞬間。

    マミは防御に専念しているように見せかけ、その実、機を窺っていた。

    防御壁を展開していたリボンの一部が、まるで生きているかのように、弾幕を縫って密かにクリスへと接近していたのだ。
    そして、クリスが連射の反動制御に集中した、ほんの一瞬の隙。

    そのリボンが、クリスの右腕――ガトリング砲を構える腕に、素早く、しかし確実な力で巻き付いた!

    「なっ…!? この…!」

    突然、腕の自由を奪われ、ガトリングの射線が大きく逸れる。クリスは驚きと苛立ちに目を見開いた。

    マミは、この作り出した好機を逃さない。
    追撃のマスケット銃の銃口が、的確にクリスへと向けられた。

    右腕のガトリングユニットを黄金のリボンで封じられ、雪音クリスの動きが一瞬止まる。

  • 87二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 09:39:19

    彼女は即座に状況を理解し、忌々しげに叫んだ。

    「くそっ! このヒラヒラ、うっとおしいんだよ! 離しやがれってんだ!」

    クリスはギアのパワーで強引にリボンを引きちぎろうと試みる。だが、マミのリボンは見た目以上に強靭であり、力の込めにくい絶妙な箇所に巻き付いていた。

    苛立ちを募らせながら、クリスは自由な左腕の武装で反撃しようとする。

    しかし、マミはその反撃すら予測していた。

    クリスが左腕を動かすよりも早く、さらに数条の金色のリボンが空を舞う。
    それらは正確に、クリスの左腕、そして体勢を支える両脚にも瞬く間に巻き付いた!

    「なっ…!? てめぇ、どこまで…!」

    空中で完全に四肢の自由を奪われ、クリスは身動き一つ取れなくなる。
    まるで、黄金色の糸に絡め取られた蝶のようだ。
    悔し紛れに悪態をつくことしかできない。

    マミは、完全に無力化されたクリスに対し、静かにマスケット銃の銃口を向けた。

    もちろん、訓練用の非殺傷設定であり、引き金を引く意思はない。
    勝敗は、火を見るよりも明らかだった。

    クリスが、フォニックゲインを高め、歌の力で強引に拘束を破ろうとしたか、あるいは更なる悪態をつこうとしたか、その瞬間。

    ビーッ! と、訓練フィールド全体に終了を告げるブザー音が鳴り響いた。

    同時に、管制室(あるいは観測エリア)から声がかかる。

  • 88二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 09:42:08

    『そこまで! 訓練終了! 勝者、巴マミ!』
    (風鳴翼が「そこまでだ、雪音。見事な技術だった、巴マミ」と冷静に告げる)

    その声を確認し、マミはゆっくりとリボンの拘束を解いた。
    ふわりと自由になったクリスは、少しふらつきながらも空中で体勢を立て直し、やや不満げな表情で地面に降り立つ。

    顔は悔しさで少し赤いが、先ほどのマミの鮮やかな捕縛術を目の当たりにし、内心では相手の実力を認めざるを得ない、という複雑な心境が見て取れた。

    「……チッ。まあ……ちょっとはやるじゃねぇか、そのヒラヒラ」

    クリスは、素直ではない物言いで、ぼそりと呟く。それが彼女なりの称賛だった。
    マミは、そんなクリスに穏やかな微笑みを向ける。

    「ありがとうございます、雪音さん。でもあなたのギアの火力と、それを自在に操る技術も本当に素晴らしかったわ。こちらも大変勉強になりました」

    短い時間だったが、激しく火花を散らした二人は、互いの力の一端に触れ、何かを感じ取ったのかもしれない。

    少しだけ、ぎこちない空気が流れる。

    「クリスちゃん、お疲れー!」
    「マミさん、ナイスコントロールでした!」

    観測エリアから、響やまどか達の明るい声が飛んできて、その空気を和ませた。

    こうして、圧倒的な火力のシンフォギア装者と、技巧派の魔法少女による異色の模擬戦は、巴マミの冷静な戦術眼と技術が雪音クリスの猛攻を制するという形で、幕を閉じたのだった。

  • 89二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 09:48:30

    >>83

    ごめんね、そういうのばっかになりそうだったから今は導入を平和な感じにしてる。また変えるつもりだけど。戦って欲しいキャラがいたら導入パートに関してもこれがいいみたいなのもあれば言ってくれればできる限り沿うようにするよ。


    というわけで絶好調の3連勝利です。ただクリスちゃんは抜剣とか絶唱は使ってないんでその辺が関わるとどうなるかはまたわかんないね。

    見てて思ったのがマミさんはリボンの拘束が通じる相手にはやたら強いね、逆にこれをパワーや刃物でどうにか出来るキャラには劣勢を強いられてる気がする


    また需要があるかわかんないけどちょいちょい暇な時にあげるよ。リクエストがあったら多分応えるから言ってね

  • 90二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 17:36:46

    おっつおっつ
    模擬戦形式の方が終わり方の後味がいいね

    みふゆさんとのベテラン対戦お願いします

  • 91二次元好きの匿名さん25/05/04(日) 17:43:49

    霧雨魔理沙との魔砲少女対決お願いします

オススメ

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