【第6回】AIの力を借りて最強のオリキャラを決めるトーナメント

  • 1AIの力、お借りします!25/05/03(土) 17:21:19

    AIにあにまん民が考えたオリキャラ同士を戦わせて最強を決める8キャラ参加のガチンコトーナメントです。

    皆様の頭の中にいる最強のキャラクターの設定・性格・能力・技能・戦闘スタイル・弱点などを提示していただきます。(1レスに収まる文字数で)

    そしてそれをAIに学習させてどちらが勝つかを決めてもらいます。

    最強を決めると銘打ってはいますが「全知全能」「あらゆる能力を無効化する」「どんな相手も一撃で倒せる」のようなあまりにもチートな能力や常識や法則を書き換える等の概念系の能力はご遠慮ください。

    ※勝負方法の変更・過度なエログロ・版権キャラ及びそれに酷似するキャラ・和解目的のキャラ・勝敗を直接操作するキャラは禁止です。
     
    優勝経験のあるキャラクターは殿堂入りといたしますので参加はお控えください。

    また、連続で3回以上参加している同一キャラクターは1回休みにしていただくように考えておりますのでご承知おきください。

  • 2AIの力、お借りします!25/05/03(土) 17:21:42
  • 3AIの力、お借りします!25/05/03(土) 17:21:55
  • 4AIの力、お借りします!25/05/03(土) 17:22:13
  • 5AIの力、お借りします!25/05/03(土) 17:22:24

    トーナメントスレ


    AIの力を借りて最強のオリキャラを決めるトーナメント|あにまん掲示板AIにあにまん民が考えたオリキャラ同士を戦わせて最強を決める8キャラ参加のトーナメントです。皆様の頭の中にいる最強のキャラクターの設定・性格・能力・技能・戦闘スタイル・弱点などを提示していただきます。…bbs.animanch.com

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  • 6AIの力、お借りします!25/05/03(土) 17:23:25
  • 7AIの力、お借りします!25/05/03(土) 17:25:12

    エントリー開始は”本日の”21時から行います。
    なお、今回から「文字数は1レスに収まる範囲」というルールが追加されましたのでしっかりとご確認ください。

  • 8二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 17:25:48

    おけでーす

  • 9二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 17:28:03

    了解しました 勝てますように

  • 10二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 17:29:36

    つまりWritingやテレグラフ禁止か
    相わかった

  • 11二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 18:59:40

    …もう戦いは始まっている…(オリキャラを21:00に即座に出さねばならないという戦い)

  • 12二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 19:50:09

    自分は文字数制限ちゃんと守れてるかドキドキしてる

  • 13二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 20:56:49

    複数出して良いんだろうか、

  • 14二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 20:57:26

    >>13

    枠が8人分しかないんだぞ、やめとけ

  • 15AIの力、お借りします!25/05/03(土) 20:57:59

    >>13

    他にも参加したい人はいるので基本的にはダメですね。

    10分以上しても埋まらないとかなら大丈夫ですけれど。

  • 16二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 20:58:24

    >>14

    わかったやめる 三体作った意味、まあ良いか

  • 17AIの力、お借りします!25/05/03(土) 20:59:59

    それではエントリーを開始します。


    >>18

    >>19

    >>20

    >>21

    >>22

    >>23

    >>24

    >>25

  • 18二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:00:08

    護都シュンジ
    □人物
    警視庁にある一般に知られていない能力者などが起こす特殊な犯罪に対応する部署。秘匿部異能対策課に所属する三十代の刑事。元々は機動隊だったが能力に目覚めてから異能対策課に異動となった。
    警官らしい生真面目な性格。しかし異能対策課は能力者しか配属されないせいで万年人手不足な上、メンバーは一癖も二癖もある人ばかりで内心ストレスが溜まっている苦労人。

    □能力
    半透明の特殊な物体を自由に生成することが出来る。それは謎のエネルギーの塊で大きさ、硬さ、重さ、性質などをシュンジが自由に決める事が可能。派手さは無いが応用が利く能力。
    生成できる場所や数に制限はなく空中や時には体内などにも作れる。
    戦闘時は元機動隊らしく特殊な物体を防弾ベストのように纏いトンファー型の警棒と盾を生成し、状況に応じた武器や道具をその都度生成する。

    □武器
    ・拳銃
    警察で採用される一般的なリボルバー拳銃。
    能力者相手では心許ないがシュンジは冷静に状況を見極めてここぞという時に使用する。

    □戦法
    盾で身を守りながら盾や警棒で攻撃するのが基本。状況に応じてボールを生成して投げたり、自身の周囲に壁を生成して身を守る。空中に巨大な物体を生成して押しつぶしたり、武器を生成等など…多彩な応用と異能対策課での戦闘経験を武器に戦う。
    警察として柔道を習っていることもあり格闘戦もこなせる上、銃の腕前は警察でもトップクラス。

  • 19二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:00:08

    怪盗ミーティア
    予告状を参加者に送った古代遺物(超危険物)専門の怪盗の青年
    ロマンチストな努力家で戦闘経験豊富 棒付きの飴を舐めている。失敗する前提で動き誤解させながらの戦闘を得意とし危ない橋も渡る(解除可能な大きなデメリットのある強化魔法を相手にかける等) 結構タフで練習の失敗で何度も宇宙に吹っ飛ばされた事がある
    未来視 遠くの未来まで見える目 しかし対戦相手、結果は見ていない 対戦では十秒先が限度だと考えている
    時間跳躍 1〜10秒後に自身を飛ばす技 その間自身は存在せず未来視で先(5秒後なら5秒先)を見て飛ぶ必要がある 時間跳躍時一度だけ干渉出来る(5秒後に飛ぶとして3秒後時点に風魔法を打てる) そして時間になると飛んだ3メートル以内に再出現
    発明品
    無限爆弾 爆発と吸収を指定回数繰り返す爆弾 3〜100回繰り返し、最後の爆発は爆破回数に比例して大爆発する 倍以上の威力の技を受けると止まるがその際(込めた魔力+受けた技の威力)×爆破した回数
    空の靴 どこでも歩ける靴 逆さ状態でも立つ事が出来、空も歩ける
    魔力型鞭 伸縮自在の鞭に見せた魔力で硬さや長さを調節出来る筒 魔力放出する場所は二箇所で即席で武器や盾にすることも可能(槍や剣等)
    天の力 無からエネルギーを生み出す力 白を基調とした銀色の鎧姿になり全ての力が上がる その姿でいると無限に溢れ出る力で押し潰される為疲れを気にせず高威力の魔法や超回復での近接ゴリ押しか、一瞬展開して瞬間火力を高めたり、瞬間防御、回復するかで怪盗は基本後者(疲労は蓄積する)
    魔砲 腕を代償に天の力で得た全てで全力の砲を撃つ技 この技を使うとこの戦闘では腕の回復が間に合わない事と片手は残しておきたいので一戦闘で一度と決めている
    予告状 天の力を使っている状態で使える最後の切り札 手に予告状を出し予告をすると白いオーラが怪盗を囲い全ての力が上昇する 「予告しよう 1分以内に君を仕留める」→「1分後丁度に仕留める」「1分以内に魔砲で仕留める」→「1分後丁度に魔砲で仕留める」「次の魔砲で仕留める」とハードルに比例して自身の力が向上する 予告状が地面に刺さるか手に取るかで計測スタート最高五分 ただし失敗した場合、以内なら戦闘不能 丁度の場合、相手全回復(間に合わない場合戦闘不能 一戦闘一回)未来視は予告関連では使わないが投げた後は全力で使う

  • 20二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:00:09

    [落宮スズキ]
    臆病で逃げ回ることが得意
    力は人並みだが逃げ様と生存能力はゴキブリ並みで理不尽なほど攻撃や災いを避ける
    彼には幸運の女神が憑いているが自覚がなく、自分は常に危機的状態だと認識する

    落とし穴を作りたい場所に10秒後に発生させる他、危機の自覚に比例してより多くの穴が自動で発生する
    相手が得る落宮の情報すら穴開きだ
    落とし穴は脱出不可能で、敵は永遠に穴の中で落ち続ける
    (壁や時空間に穴が開き登攀・飛行・能力での脱出を許さない)
    果ては相手の能力・理・思考・体・武器・運命などのあらゆる概念や構造に穴を開けて弱点を作り、自滅させる
    相手は自らの力が大きいほど自分の力で致命傷を受ける
    危機が最高潮の時、ブラックホール(BW)とホワイトホール(WW)を複数出せるようになる
    BWは全ての事象・概念を呑込み、WWはBWが呑んだモノを指向性を持って吐出す能力
    多方向の吸込みが相手を捩切る他、攻撃を飲めば吸込みと放出を繰返し、いずれ極大の塊となり敵を消し飛ばす
    BBは相手の意思や情報すら吸込み、WWの放出は時に敵にとって最悪の形で放たれる

    彼は怪物の群れの侵攻を防ぐ工作員だったが、臆病さのあまり逃げ出した
    どこまでも逃げて、その星で生き残ったのは彼一人
    知らぬ間に怪物も落とし穴で全滅したが、戦友も家族も怪物に惨殺された後だった
    誰も居ない世界や辛い記憶からも逃げ出し、穴で繋がったトーナメントに辿り着いた
    前回大会の電撃で全てを思い出し、強くなりたいと真に望んだ彼は、どんなに不利な状況でも勝利への抜け穴に至るため諦めず成長し続ける
    「……弱虫でゴメンね。でも今度は、勝つために逃げるんだ。」
    その強い思いに幸運の女神も応え、彼に勝利を与えるだろう

  • 21紳士25/05/03(土) 21:00:10

    逆夢
    灰のワンサイドアップと白黒グラデーションの瞳、常なる微笑みがトレードマークである中性的な少女。
    泰然自若としていて掴み処のない性格。超越的な観察眼や判断力を持つが如何せん口下手で、寡黙なことも相まりアホの子だと思われることもしばしば。

    能力〔邪鬼獄交〕
    意志を以て拍手したとき、自身と指定した対象の全ての特殊能力が例外なく入れ替わる。発動者のみ一つだけ能力を保持可能。
    これによって入れ替わった能力は逆夢によってマーキングされ、森羅万象を無視し好きな時に消去できる。

    戦闘方法
    身体能力は殆ど人の域を出ないが、こと手を叩く速度に関しては音やをも置き去りにする人外級。
    現在は無能力者。戦闘開始直後、相手がアクションを起こす前に即拍手で能力を根こそぎ奪い無能力者に貶めてから戦う。最初から能力者の状態で戦闘を行う場合は適当なものに能力を移してから相手に〔邪鬼獄交〕を使い丸裸にする。

  • 22二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:00:11

    李 流雲

    ただひたすらに己の技を磨き上げた八極拳マスター糸目少女
    その鍛え上げられた心身は完全なる明鏡止水の境地にまで到達している
    柔剛一体の技の数々はべらぼうに強い

    【流源】
    加えられた力を完全に受け流すスキル
    相手の攻撃を受け止めず、相手の力に逆らわず、相手の動きに和合して相手を制する柔の術
    弱点:物理的な攻撃にしか発動できない

    【発勁】
    勁を発生させて対象に作用させるスキル
    決して力まず、決して心を乱さず、理に従って勁を成す剛の術
    掌底、肘撃、靠撃等のどのような形でも作用させることが可能
    弱点:自分の手が届く超至近距離でなければ発動できない

  • 23二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:00:12

    【ムラノヤシロノマクラサマ】ー500 Internal Server Errorー
    【概要】
    意思を持ったエラー。自分と遊んでくれる相手を求めている。エラーという存在であるが故に通常の攻撃は効果がない。誰も自分に寄り付かず、さらに『上位存在』に何度も消去されかけた事がトラウマになった。それらがきっかけで『なんで自分なんかがこの世界に生まれたのか』という疑問を持つ。
    【外見】
    花の刺繍の施された赤い着物を着た、目元が前髪で隠れている黒髪の少女。
    【戦闘について】
    最初は何も持たず、何もせず、ただ立って相手を見つめ、抵抗しない。そして相手の攻撃が当たる寸前に、時間を最初に巻き戻す。(相手の記憶は失われる)それは何千回も繰り返され、最後に時間が巻き戻された時、相手は初めて違和感を感じ、その瞬間に今まで消されていた記憶全てが蘇える。その影響は精神崩壊を招くほどの物だが、相手がそれに耐えると無邪気な笑みを顔に浮かべ、『トキノトメカタ』と『トキヲカコウ』を召喚して本格的な戦闘を行う。
    【武器・能力一覧】
    トキノトメカタ:黒い0と1が集合して形を成している大鎌。これに斬られた物を斬られた時間内に閉じ込める。
    トキヲカコウ:黒い0と1が絡み合って構成されている鎖。思いのままに伸ばし、縮め、固定できる。
    トキヨワラエ:発動後、定期的に時間の流れが通常通り、半分、2倍の速度にランダムで変化する。
    クルイドキ:一度でも負傷した時、自動的に発動。
    ランダムなタイミングで時間が10秒巻き戻るという現象が連発する。(相手の記憶のみ消える)
    トキヨアソベ:かなり負傷した時、自動的に発動。辺りの状態やヒトやモノが、現在から過去の状態に戻り、進み、ランダム変化し続ける。
    (これらの武器や能力を他の存在が使う場合、使うたびに正気とこの世界との繋がりを失う。)

  • 24二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:00:12

    苦行狼
    幾多の戦い、数多の戦場を渡り歩き、どんなに弱き相手でもそのつど学び成長して来た狼、生を受けて約千年間一度として死闘をしない年は無かった。
    その恐ろしさは千年間戦い続けた戦闘の経験と闘争心、そしてそれを可能にするスタミナは言わずもがな。
    光が如く速度で飛翔する鳥がいればそれ以上に高く疾く飛ぶ足と翼を手に入れ 不壊の甲羅を持つ亀がいれば万象を噛み砕く顎を手に入れ 千の技を持つ武神がいればその技全てを我が物とし 十万を超える軍勢がいれば百の分身を持って掃討し 戦う相手がおらずともただ生きるだけで緩やかに成長する。その規格外な成長意欲と精神性も脅威である
    他にも 全く同じ境遇の猿 海を両断する巨大魚 永遠に生きる肉塊 業火を纏う太陽の化身 星の海が如く巨体の女神 幾万も死のうが生き返る英雄 自分の全てを理解し完全な対策して来た復讐者 世界を騙す幻術使い 地獄の奥底に眠る黒 などの千以上の強敵その全てと戦いそして生き残りそれを糧に成長し今に至る その一挙手一投足が技であり力であり戦い生きて来た証である
    未だ限界は見えない

  • 25玉藻に頑張って欲しい作者25/05/03(土) 21:00:17

    玉藻
    常軌を逸した戦闘狂でドMな快楽殺人鬼の少女
    だが今回は殺人鬼の玉藻としてでは無く剣士の月代黒華として来ている節があり口調や雰囲気はそのままに真面目な発言が多い
    油断していたとはいえ久々の敗北が戦闘者のプライドに響いたのか同格や格上、異次元の猛者などを標的にし己を鍛え直した
    悪癖も色々と改善し昔の様に鍛え直し己の実力の自惚れを捨て更に強くなり前回の反省を胸に臨んでいる

    戦闘スタイル
    今回は己の本来の戦闘スタイルである二刀流を解禁した
    元々はとある二刀流流派の家元の娘らしく独学で覚えた一刀流と違いちゃんと技を使う
    超人的なフィジカルや不死に近い生命力、異次元の戦闘センスや言葉巧みな知略も据え置き
    更に徹底的に鍛えなおしたので前回よりも身体能力が向上している

    禍津日刀
    前に砕け散った愛刀と全く同じ効果を持つが今回は改良を加えている
    刀を打ち直した際に己の加護に宿る神聖を一部加えストック容量と耐久性が増し攻撃の問答無用性が増した
    具体的には耐性の有る無しに関わらずこの刀に斬られれば絶対に傷付くようになった
    また今回は様々な猛者を斬って奪った技や能力、力、特性、魔法等々のストックを事前に作っておりちゃんと使う

    神討之剣(かみうちのつるぎ)
    前回、試合で砕け散った愛刀の破片を溶かして刀として作り直し加護を代償に邪悪な神聖を宿した質素な刀
    能力がない代わりに何であっても絶対に裁断し粉砕する圧倒的な切れ味と火力を得た
    その切れ味は折り紙付きで加護の力を全て犠牲にした故か他の追随を許さない絶対的で圧倒的な攻撃力を持つ
    加護は無くなったし奪う力も失われたがかつて討った神の様な異次元の火力を出せる生まれ変わった彼女の相棒

  • 26二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:00:19

    このレスは削除されています

  • 27二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:00:21

    このレスは削除されています

  • 28二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:00:22

    このレスは削除されています

  • 29二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:00:29

    このレスは削除されています

  • 30二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:00:38

    このレスは削除されています

  • 31二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:00:45

    このレスは削除されています

  • 32二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:01:10

    怖い、あと1秒待っていたら遅れていた、

  • 33二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:01:23

    は?早すぎんだろ

  • 34二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:01:35

    いや早い速い速い!!!
    いくらなんでも埋まるの早すぎんだろ!!!

  • 35二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:01:45

    早い上に多い
    いや多いのは予測してたけども

  • 36二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:01:52

    ちょっと待ってよもーせっかくキャラ用意したのに最悪

  • 37玉藻に頑張って欲しい作者25/05/03(土) 21:02:57

    あっぶねギリギリセーフ

  • 38二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:02:58

    早すぎない???????

  • 39二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:03:30

    17秒で締め切られてて草

  • 40二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:03:45

    ちょっと待ってくれ 1分以内になったの?
    マジで?
    ミーティア予告状(笑)にならんくてよかった

  • 41落宮の人25/05/03(土) 21:03:46

    参加できて良かったぁー! 頑張ってくれ落宮君!

  • 42二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:04:36

    せっかくキャラ用意したのに最悪なんだが

  • 43二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:04:36

    武器持ち多すぎぃ!

  • 44二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:04:47

    ミーティアって男だったのね……てっきり女性かと

  • 45二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:05:22

    嘆いてもしょうがねぇだろ

  • 46二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:05:29

    スレッド足りなくなるからレスをストップしよう

  • 47二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:06:00

    このレスは削除されています

  • 48二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:06:03

    このための雑談スレでは?

  • 49二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:06:35

    >>23

    『トキノトメカタ』の能力(時間に閉じ込める)はアウトなら消していただいて構いません。

  • 50二次元好きの匿名さん25/05/03(土) 21:06:37

    次はオリキャラバトルスレで作ったのを出すか

  • 51AIの力、お借りします!25/05/03(土) 21:08:30

    思った以上のスピードでレスが埋まるのでいったんストップでお願いします。

  • 52AIの力、お借りします!25/05/03(土) 21:11:33

    全キャラの確認完了です。
    これでエントリーを終わります。

  • 53AIの力、お借りします!25/05/03(土) 21:47:59

    あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リングは、異空間に浮かぶ壮麗な戦場だ。

    空気が熱を帯び、観衆の歓声が天を揺らす。第6回あにまんオリキャラ最強トーナメントの開会式が、今、始まる。

    司会の声が響き渡る。

    「さあ、みなさま! 最強の名を懸けた戦いが再び始まります! 第6回あにまんオリキャラ最強トーナメント、開幕です!」

    観衆が一斉に立ち上がり、割れんばかりの拍手がリングを震わせる。ステージに光の柱が立ち、選手たちが次々と姿を現す。

    司会が一人一人を紹介し、その存在感を観衆に刻み込む。

    「警視庁秘匿部異能対策課の刑事!元機動隊の経験を活かし、今日も今日とて悪人退治! ”秩序の守護者”!護都シュンジ!! 」

    最初にステージに現れたのは、警官の制服を着た生真面目な男、護都シュンジ。三十代の落ち着いた佇まいだが、鋭い眼光が刑事の経験を物語る。

    「危険な賭けを愛する盗人! 無限爆弾や空の靴、そして天の力で戦場を翻弄する!”トリックスター”!ミーティア! !」

    リングに現れたのは、飴を舐めるロマンチストな青年、怪盗ミーティア。

    彼は魔力型鞭を手に軽やかなステップを踏む。口元に自信の笑みを浮かべ、観衆にウインクを飛ばす。

    「逃げの達人!ゴキブリ並みの生存能力と落とし穴で敵を葬る能力を持つ! ブラックホールとホワイトホールで全てを飲み込む!”奈落の逃亡者”!落宮スズキ!!」

    光が揺れ、臆病そうな少年、落宮スズキが現れる。目を泳がせて周囲を警戒する姿は頼りなく見えるが、その実力は申し分ない。

    「邪鬼獄交で相手の力を根こそぎ奪い、戦場を支配する! その超越的な観察眼はどんな敵も見逃さない!”全てを持った持たざる者”!逆夢!!」

    光の中から現れたのは、中性的な少女、逆夢。灰のワンサイドアップと白黒グラデーションの瞳が印象的だ。泰然自若の微笑みを浮かべ、無言で観衆を見渡す。

  • 54AIの力、お借りします!25/05/03(土) 21:48:26

    「八極拳の達人!悟りの境地に達したその肉体は、どのような強さを見せてくれるのか! 柔と剛を極めた技は、どんな強敵も打ち砕く!”拳聖”!李 流雲!!」

    光が柔らかく輝き、糸目の少女、李 流雲が現れる。流雲は穏やかに微笑み、拳を軽く握る。

    「意思を持ったエラー!! 時間を操り、記憶を揺さぶるデッドロック! トキノトメカタとトキヲカコウで敵を翻弄し精神を崩壊させる!”時の亡魂”!ムラノヤシロノマクラサマ!!」

    光が不気味に揺れ、赤い着物を着た少女、ムラノヤシロノマクラサマが現れる。目元を隠す前髪と無邪気な笑みが、異様な雰囲気を放つ。黒い0と1が彼女の周囲を漂う。

    「千年間戦い続けた歴戦の戦士!どんな強敵も超え、成長を続ける規格外の存在! その一挙手一投足が戦いの歴史そのもの!”千戦の覇狼”!苦行狼!!」

    光が獣の咆哮と共に炸裂し、巨大な狼、苦行狼が現れる。千年の戦歴を刻んだ眼光が観衆を貫く。苦行狼は低く唸り、観衆に牙を覗かせる。

    「今回は月代黒華として参戦したシリアルキラー! 二刀流の技と神聖を宿した刀で、どんな敵も斬り伏せる! 過去の敗北を糧に、鍛え直したその姿はまさに剣の化身!”再来の殺人鬼”!玉藻!!」

    光が血と炎のように輝き、快楽殺人鬼の少女、玉藻が現れる。月代黒華として、二刀流の構えを取る。戦闘狂の笑みが消え、真剣な眼差しが観衆を捉える。

    全ての選手が出揃い、司会者が叫ぶ。

    「これが今回参加する選手たちです!彼らの戦いは決して忘れられないものになることでしょう!それでは!第6回あにまんオリキャラ最強トーナメント……開幕です!!」

    観衆の歓声が天を突き、リングに光が満ちる。選手たちは互いに視線を交わし、戦いの火花を散らす。第6回トーナメントの幕が、今、上がった。

  • 55AIの力、お借りします!25/05/03(土) 22:14:07

    あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リングは、まるで神の遊戯盤のように、選ばれし者たちが集い、ぶつかり合うための聖域である。

    観衆の熱狂が空気を震わせる。その声援は雷鳴のように轟き、リングを取り囲む光の幕にまで振動を与えている。

    いよいよ、第6回あにまんオリキャラ最強トーナメントの対戦カードが決まる、その瞬間が目前に迫っていた。

    「さあ、みなさま! 大変長らくお待たせいたしました! 第6回あにまんオリキャラ最強トーナメントの対戦カードを、今、ここに決定いたします! 誰と誰がぶつかり合うのか、その運命の瞬間を、目撃せよ!!」

    観衆が一斉に息を呑み、静寂が会場を包む。

    周囲に立つ選手たちは、神妙な面持ちで光を見つめ、それぞれの戦いに備えて身構える。その姿には、己の信念と誇りを賭けてリングに立つ者の覚悟が滲んでいた。

    「第一試合! 護都シュンジ vs. 怪盗ミーティア!」

    煌めく光が、護都シュンジと怪盗ミーティアの二人を照らす。

    シュンジは制服の襟を正し、半透明のシールドを腕に展開する。

    秘匿部異能対策課の刑事として、彼の視線には揺るぎない職務への忠誠と鋭い洞察力が宿っている。

    「…怪盗か。警察として、逃がすわけにはいかん。」

    一方のミーティアは、艶やかな微笑を浮かべながら魔力型の鞭をひらりと振る。

    観客に軽くウインクを飛ばすと、挑発的な声で応じる。

    「刑事さん、オレさまを捕まえるのは無理だよ? 勝利を頂くって予告上も出しちゃったしね。」

    火花が散るように、両者の間に張り詰めた空気が生まれる。観衆の歓声が再び爆発し、熱気が会場を満たす。

  • 56AIの力、お借りします!25/05/03(土) 22:14:49

    「第二試合! 落宮スズキ vs. 逆夢!」

    スズキがビクリと震え、足元の床にぽっかりと穴が開く。そのまま落ちかけた彼は慌てて自作の落とし穴を閉じ、小さく震えながらつぶやいた。

    「うわっ、ヤバそうな子来た…戦うとか無理だよ、逃げるしか……」

    逆夢は静かに微笑みながら、手を軽く叩く構えを見せる。灰色がかった髪を揺らし、白黒グラデーションの瞳がスズキをじっと見つめる。

    「逃げても…無意味だよ。私の夢の中では、すべてが私の意のまま。」

    観客からはスズキの逃走劇を期待する声が上がる。一方、逆夢の不気味な静けさは異様な緊張感を呼び込んでいた。

    「第三試合! 李 流雲 vs. ムラノヤシロノマクラサマ!」

    流雲は拳を握り直して気を整える。まるで水面のように静かな精神状態が、その瞳から伝わってくる。

    彼女は八極拳の使い手として、己の武と理を信じて立つ。

    「誰が相手だろうと私のすることは変わりません。」

    対するムラノヤシロノマクラサマは、赤い着物を揺らしながら子供のような無邪気な笑みを浮かべている。

    彼女の周囲では、黒と白の数式のようなコードが浮遊し、異様な存在感を放っていた。

    「遊ぼうよ!おねぇちゃん!」

    観衆の関心は時間操作と八極拳、二つの異質な技の交差に集まり、場内は興奮と期待に包まれる。

  • 57AIの力、お借りします!25/05/03(土) 22:15:03

    「第四試合! 苦行狼 vs. 玉藻!」

    リングが揺れるほどの咆哮が響く。苦行狼が四肢を踏み鳴らし、爪で大地を抉る。

    その瞳には幾千の戦場を渡ってきた者の覚悟が宿り、観客の視線を釘付けにする。

    「ガウッ!」

    玉藻は両手に持った禍津日刀と神討之剣を交差させ、鋭い視線で狼を睨みつける。

    「動物かぁ……汚れるから嫌だなぁ…」

    観衆が声を張り上げ、まさに規格外の者同士の激突に場内が揺れる。

    これにて全ての対戦カードが発表された。司会が声を張り上げ、最後の一言を告げる。

    「これが第6回あにまんオリキャラ最強トーナメントの対戦カードです! 誰が頂点に立つのか、その答えは神のみぞ知る!!」

    リング上の選手たちは互いに視線を交わし、それぞれが己の意志と力を胸に燃やす。

    観衆の歓声が再びリングを揺らす。光と音が交錯する中、運命の戦いがいま、静かに幕を上げる――。

  • 58AIの力、お借りします!25/05/03(土) 22:16:10

    はい、これで対戦カード発表まで終了です。
    本戦は5月5日から開幕となります。

  • 59玉藻に頑張って欲しい作者25/05/03(土) 23:25:15
  • 60AIの力、お借りします!25/05/05(月) 08:59:59

    観衆の熱狂が空気を震わせ、雷のように響き渡る声援がアリーナを包み込む。第6回トーナメント一回戦、いよいよ第一試合が幕を開ける。

    護都シュンジは警官の制服を整え、胸元には警視庁のエンブレムが燦然と輝く。彼は片手で半透明の盾を、もう片手でトンファー型の警棒を生成し、構えを取る。

    元機動隊という異色の経歴を持つ彼の動きには、一分の隙もない冷静さと確固たる信念が感じられる。

    「警察として実力を行使する。」

    その宣言は冷たい鋼のように響き渡り、対面の相手に真っ直ぐ突き刺さる。

    一方、怪盗ミーティアは飴玉を転がしながら、ひょうひょうとした笑みを浮かべていた。髪に軽く風が舞い、空の靴でふわりと宙に浮いている。

    「ふふ、刑事さん、あんたにオレさまを捕まえられるかな?」

    戦いの準備が整った瞬間、ついに試合が始まる。

    「第一試合――開始ッ!!」

    ゴングの音と同時にシュンジが間合いを詰める。盾を前に出し、最小限の隙を見せずにトンファーで素早く突く。

    「個人の都合で人様に迷惑かけるのがロマンだと?それがまかり通るなら社会はとっくに崩壊してるぞ?」

    完全なる正論を投げかけながらも攻撃を仕掛けるシュンジ。その動きは機械のように正確で、まさに制圧訓練の賜物だった。

    だが、ミーティアは空中を舞うように回避し、お返しとばかりに魔力型鞭を閃かせて反撃する。

    ガキンッ!

    魔力の刃が盾に当たって火花を散らすが、シュンジの表情は変わらない。秘匿部異能対策課として日々活動している彼にとって、能力犯罪者の相手は慣れっこだ。

  • 61AIの力、お借りします!25/05/05(月) 09:00:24

    「その盾なかなか硬いね! でも、これならどうだい?」

    普通の攻撃では削りきれないと思い、ミーティアは無限爆弾を取り出す。

    これは、吸収と爆発を交互に繰り返す厄介な爆弾であり、炸裂してしまえば爆風はリング全体を巻き込み、観客席にまで衝撃が伝わることだろう。

    だが、シュンジは冷静に空中に半透明の箱を生成。その中に無限爆弾を封じ込め、爆発の力を完全に遮断する。

    「犯罪者ってのはなんでこう一般人を巻き込むタイプの攻撃をするのかねぇ。」

    追い込まれた能力犯罪者は周囲を道連れにして自爆するケースが多い。そのため、爆発物の処理は異能対策課としての基礎技能とされている。

    「刑事さんやるじゃん!オレさまも楽しくなってきちゃったよ!」

    空中を自由に飛び回るミーティアは戦闘の高揚感を堪能しており、まだまだ終わらせるつもりはなさそうだ。

    「こういうタイプが一番面倒なんだよなぁ…」

    シュンジは億劫な表情でミーティアの鞭を盾でガードしながらも、後ろ手で半透明な槍をいくつか作成する。

    そして、それを高速でミーティアに投げつける。鍛えた肉体から放たれる投擲能力は能力者相手であってもそれなりに有効であり、牽制としても有効だ。

    だが、ミーティアは時間跳躍を発動して5秒後の位置へと一瞬で移動し、続けて投げられる槍を3秒後に風魔法を放って弾く。

  • 62AIの力、お借りします!25/05/05(月) 09:00:51

    「ふふ、そんな調子でオレさまを捕まえられるかな?」

    ふわりと3メートル先に再出現したミーティアが、再び鞭で牽制しながら距離を取る。

    その軽快で挑発的な動きはまさに怪盗と言ったところで、彼の場数慣れを感じ取れる。

    (完全にこっちを舐めきってるな…使うなら今か?)

    一方のシュンジは動き回るミーティアを見ながら冷静に拳銃を構え、正確な射撃でその動きを封じる。

    バン! バン!

    2発の銃声が鳴り響き、放たれた弾丸がミーティアの体かすめる。その弾丸は直撃こそはしなかったものの、これでシュンジの目的をは果たされた。

    「うわっ、危ない!」

    突然の発砲に驚いたミーティア。その一瞬の揺らぎを見逃さず、シュンジは半透明の鎖を足元に展開して拘束を試みる。

    「まずは機動力を奪う!」

    動き回る相手を倒すためにはその機動力を無くすことが重要だ。さすがのミーティアと言えども、機動力が無くなれば大きな強みが失われてしまう。

    だが…

    「ちょっと不味いけど…その程度じゃ捕まってあげないよ!」

    鎖が足に絡みつく直前に、ミーティアは天の力を解放する。白銀の鎧が彼を包み、筋力・敏捷・魔力のすべてが跳ね上がる。

  • 63AIの力、お借りします!25/05/05(月) 09:02:04

    バキンッ!

    その圧倒的なパワーによってシュンジの作り出した鎖は破壊されてしまい、ミーティアはその勢いのままシュンジへと突進。

    「マジかよ…!」

    シュンジはミーティアの突然の強化に驚きながらも咄嗟に盾を突き出し、なんとか攻撃を防御する。鞭と盾が衝突し、その反動でリングの床がひび割れる。とんでもないパワーだ。
    ミーティアはさらに未来視で次の動きを読み、時間跳躍を利用してシュンジの背後に回り込む。

    「ここで終わりさ!」

    彼は確実に勝利するべく魔砲を展開し、天の力を込めて撃ち放とうと試みる。
    だが、その直前にシュンジがミーティアの腕の内部に半透明の障壁を生成。脳からの神経伝達を阻害し、発射タイミングをずらす。

    「なんだって!?腕が…!!」

    「隙ありだ!」

    すかさずシュンジが柔道の技でミーティアを地面に叩きつけ、巨大な半透明の立方体を上空に生成。そのまま落下させ、ミーティアを押し潰す。

    あわや圧殺してしまうかと思われたが、ミーティアが無理をして天の力を発動することで何とか押し返す

    「ハァ…ハァ…刑事さんめっちゃ強いね。でも、オレさまにも奥の手はあるんだぜ!」

    そう言うと彼はポケットから一枚の紙――予告状を取り出す。

    「予告しよう! オレさまは30秒以内に君を仕留める!」

    宣言と同時に白いオーラが爆発するように広がり、彼の全能力が劇的に上昇。予告状が地面に突き立ち、秒針がカウントを始める。

  • 64AIの力、お借りします!25/05/05(月) 09:03:09

    「さぁ、お宝はいただきだ!」

    彼の叫びと同時にミーティアの鞭は剣に変形し、電光石火の攻撃を仕掛ける。
    シュンジはトンファーと盾で剣を防ぎ、地面に半透明のスパイクを複数展開してミーティアの足場を制限する。

    「やっと近づいてくれたからな…今度こそ逃がさないぞ?」

    「そっちこそ!負けそうだからって逃げないでよね!」

    こうして戦闘の勝敗はこの決戦のバトルフィールドで付けられることとなった。

    …激しい斬撃と防御の応酬が続く中、観衆は息を呑み、30秒のカウントが最終局面に差し掛かる。

    「そろそろ時間だぞ?コソ泥ヤロウ。」

    シュンジが能力を利用して銃弾を生み出し、拳銃を連射する。そのうちのいくつかの弾丸が鎧を貫き、ミーティアの動きが鈍る。
    しかし――

    「まだだ!」

    ミーティアは最後の時間跳躍で背後に回り込み、自ら禁じていた2発目の魔砲を発射する。これこそがミーティアに残された最後の奥の手だ。

    バゴォォォォォンッ!!!

    轟音がリングを揺るがす中、シュンジは全身を半透明の装甲で覆ってこれに耐えようと試みる。

    「無駄だよ!この魔砲はその程度じゃ絶対に防げない!!」

    天の力を収束させて放つ魔砲はまさに一撃必殺。いかにシュンジの生み出す装甲が強固と言えど、防ぎきることは難しいだろう。

  • 65AIの力、お借りします!25/05/05(月) 09:03:26

    だが、その瞬間――

    「…時間切れだ。」

    30秒が経過し、予告の力が途切れる。白いオーラが消え、魔砲すらもシュンジに命中する直前で消えてしまった。ミーティアは膝をついて崩れ落ちる。

    シュンジは静かに拳銃を下ろし、ミーティアの元へと徐々に歩み寄る。

    「現時刻を以ってお前を公務執行妨害罪で現行犯逮捕する。他にも強盗致死罪やら危険物取扱法違反やら余罪は山ほどあるからな。最悪死刑だぞ?」

    その発言に対してミーティアはバツの悪そうな顔をするのみで何も話さない。

    シュンジはそんな様子を見てため息を吐き、真剣な顔で言い放つ。

    「お前みたいな他人に迷惑かけて好き勝手やってる犯罪者がのさばってたら社会は終わるんだわ。世の人々のためにも大人しく逮捕されてくれ。」

    こうして、シュンジとミーティアの戦いは終了した。

    リングに静寂が戻り、直後に観衆の歓声が炸裂する。閃光のような拍手が会場を包み込み、勝者の名が高らかに告げられる。

    「勝者――護都シュンジ!!」

  • 66二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 09:07:12

    第1試合決着! 怪盗VS刑事は刑事の勝利か
    最初から因縁の対決みたいな感じで熱かったね!

  • 67怪盗の人25/05/05(月) 09:10:39

    マジか…… 負けたか……
    相手が相手だししょうがないか……

  • 68二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 09:13:37

    シュンジさん無骨ですこ

  • 69二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 09:28:34

    シュンジさんめっちゃ正論でボコボコにしてくるじゃん
    おもろいな

  • 70AIの力、お借りします!25/05/05(月) 10:31:23

    観衆の熱狂が霧を揺らし、第6回トーナメント一回戦第二試合の開幕を告げる。夜のように濃い紫煙がリングを包み、照明が幻想的な光を撒き散らす。

    落宮スズキは目を泳がせ、そわそわとリングの端に立つ。臆病な少年の足元には、すでに小さな落とし穴が開きかけている。細い指先が落ち着きなく揺れ、震える声が霧に紛れる。

    「う、うわ…こんな怖い人と戦うなんて…今すぐ逃げたい…」

    逆夢は泰然自若の微笑みを浮かべ、灰のワンサイドアップを揺らす。白黒グラデーションの瞳がスズキを静かに捉え、冷たい霧の中でも一切の動揺を見せない。

    「…逃げても、私からは逃れられないよ。」

    試合開始前の空気は、まるで氷の刃のように張り詰めていた。

    「第二試合――開始ッ!!」

    その合図と共にに、逆夢が一瞬で手を叩き、【邪鬼獄交】を発動。

    スズキの落とし穴生成能力が逆夢に移り、スズキは無能力者に貶められる。

    逆夢は自分の能力を一つ保持し、マーキングされたスズキの能力を自在に操れるようになったのだ。

    「…これが、君の力。」

    逆夢が指を鳴らすと、スズキの足元に落とし穴が開く。

    スズキは悲鳴を上げ、間一髪で跳び退く。汗が額を流れ、目が泳ぎ続ける。

    「うわっ! なんで!? 僕の穴が!」

    だが、これによってスズキの危機感が急上昇し、幸運の女神が微笑みかける。

  • 71AIの力、お借りします!25/05/05(月) 10:32:26

    ズンッ!

    無意識に生じた小さな落とし穴が逆夢の足元に現れ、彼女の動きを一瞬止めることに成功した。

    「…なるほどね。どうやら交換できない能力もあるみたいだわ。」

    例外なく全ての能力を交換するかのように思われていた〔邪鬼獄交〕だが、どうやらスズキが生まれつき持っている幸運だけは交換することができなかったようだ。

    奇跡的に生まれた隙を使ってスズキは反射的にリングを駆け巡る。

    「と、とにかく逃げなきゃ!」

    逆夢は微笑みを崩さず、超越的な観察眼でスズキの動きを追う。

    そして、スズキの能力を操り、リング全体に複数の落とし穴を生成していく。

    リングの床が次々と崩れ、まるでプロの棋士のように着々とスズキを追い詰めていく。

    「…逃げ道は、どこにもない。」

    スズキはゴキブリ並みの生存能力でなんとか穴を回避しているが、それでも限界はある。

    いつかは逃げ切ることができなくなり、穴に落ちてしまうだろう。

    そう考えると、彼の危機感はますます上昇していく。

    「うわーー!!」

  • 72AIの力、お借りします!25/05/05(月) 10:33:00

    危機感がピークに達し、未知の能力――ブラックホール(BH)とホワイトホール(WH)が無意識に発動。

    リングの中央に小さな黒い渦が現れ、逆夢の生成した穴を吸い込んでいく。

    その吸引力はさながら宇宙に存在するブラックホールそのものである。

    「え、え!? なんで!?能力は全部あの人と交換されたんじゃ…」

    現在起きている現象はスズキ本人も理解できないが、間違いなく彼自身の能力だろう。

    「…面白い力。」

    逆夢は冷静に状況を分析し、先ほど能力を交換したスズキのBHに付けていたマーキングを利用することでBHの消去を試みる。

    シュインッ!

    だが、スズキの幸運が介入し、消去がわずかに遅れた。

    その隙にWHが逆夢の足元からエネルギーを放出し、彼女をリングの壁へと吹き飛ばす。

    「…っ!」

    逆夢が転倒し、リングの壁にもたれかかるが、すぐに立ち上がって不敵な笑みを浮かべる。

    「…なかなかやるじゃない。」

    彼女は落とし穴の能力を返上することを覚悟して再び手を叩き、今度はスズキのBHとWHを奪い去る。

  • 73AIの力、お借りします!25/05/05(月) 10:35:13

    それによってリングに巨大なブラックホールが現れ、スズキを容赦なく吸い込もうとする。

    「…これで、終わり。」

    彼女は冷徹にそう言い放ち、BHの勢力をどんどん広げていく。

    ゴゴゴゴゴゴ!!

    「いやだーー!!絶対に生き残りたいよーー!!!」

    …だが、この最悪の状況に陥ったことでスズキの危機感が極限に達し、幸運の女神が最大限に発揮される。

    混乱と恐怖の中、スズキは無意識に逆夢の「思考」にさえ落とし穴を開け、彼女の判断力を一瞬鈍らせる。

    「え、えっと…どうすれば……」

    今のうちに何か行動を起こさなければならないと思ったスズキが不意に地面を叩くと、逆夢の足元に新たな落とし穴が開く。

    思考の穴を何とか埋めた逆夢は観察眼で回避を試みるが、ここでもスズキの幸運が炸裂。

    突如として現れたもう一つの穴に足を取られ、バランスを崩してしまう。

    「…予想外。」

    さらに、スズキは恐怖に駆られながらも、WHを無意識に取り戻して発動する。

    ドドドドドドッ!!

    逆夢が吸い込んだエネルギーが彼女に向かって逆流し、爆発的な勢いでリングの端まで吹き飛ばす。

  • 74AIの力、お借りします!25/05/05(月) 10:36:15

    「う、うわ…え?…え!?」

    まだまだ終わらない。今度はスズキの危機感によってリング全体に落とし穴を生成される。

    ズボッ!ズボッ!ズボボッ!

    次々と穴が生成されていく中、逆夢の能力にも「穴」が開けられ、【邪鬼獄交】が一時的に無効化されてしまう。

    これにより逆夢は一時的に無能力者となり、さきほど自分で発動したのBHが彼女を飲み込もうと渦巻く。

    「…私の、負けか。」

    逆夢が静かに呟き、ブラックホールにその姿を消していった。

    これにて決着だ。

    リングにただ一人残ったスズキが呆然と立ち尽くす。汗と震えが止まらぬまま、彼は奇跡の勝利をようやく実感する。

    「勝者――落宮スズキ!!」

  • 75二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 10:38:51

    うーん自分のキャラがAIに翻弄されまくるのはやっぱ直らないなぁ…
    落宮さんおめでとう

  • 76落宮の人25/05/05(月) 10:41:01

    や、やった!念願の1勝だ! 落宮君頑張ってくれてありがとう!!
    逆夢さんもご対戦ありがとうございました!

  • 77怪盗の人25/05/05(月) 10:41:20

    >>76

    おめでとうございます

  • 78二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 10:43:46

    逆夢さん例外ないどころかほぼ奪えてなくて無様すぎる
    弱い(確信)

  • 79二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 10:46:50

    幸運や自動生成される穴が能力として認識されてないのがエグいんやなって

  • 80二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 10:49:23

    >>79

    そこは匙加減でどっちにも転ばせられるからまさしくスズキがついてたってことよ

    小雪だったらなんやかんや全部コピーするだろうけど(白目)

  • 81二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 10:52:28

    小雪は【鑑定】によって相手の能力を全て理解したうえでそれらをスキルとして捉えられるようになってるから、多分真の意味で例外なく全ての能力をコピーできるんじゃない?
    そこまで計算してるんだとしたら作者さんめっちゃ凄いわ

  • 82二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 11:06:43

    いくらなんでも逆夢さん弱すぎぃ!参加できなかったけどこれならまぁ…

  • 83AIの力、お借りします!25/05/05(月) 11:39:39

    観衆の座席からは熱狂的な歓声がほとばしり、まるで神話の一節のように壮麗な幕開けとなる。

    李 流雲は穏やかに拳を握り、風すらも止まったかのような静寂の中で佇む。

    八極拳の達人としての風格とともに、明鏡止水の境地がその身に宿る。

    「…対戦よろしくお願いします。」

    対するムラノヤシロノマクラサマは紅の着物の裾を無邪気に揺らし、まるで幼子のような笑顔を浮かべて立っていた。

    彼女の周囲には黒い0と1の記号が漂い、不気味な詩的風景を織り成す。

    「おねぇちゃん面白そう!何してあそぼっか?」

    二人の間に奇妙な空気が張り詰め、リング全体が緊張感に包まれた。

    そして、ついに戦いが始まる。

    「第三試合――開始ッ!!」

    戦闘が開始したにもかかわらず、ムラノヤシロノマクラサマは動かずにただじっと流雲を見つめる。

    一体何を考えているのかさっぱりだが、その瞳には普通の者とは違う何かが見えているのだろう。

    「おいでよ。おねぇちゃん。」

  • 84AIの力、お借りします!25/05/05(月) 11:41:16

    流雲はその姿に疑念を抱きながらも、一気に間合いを詰めて【発勁】を放つ。掌底が空気を裂き、唸りを上げながらムラノヤシロノマクラサマに迫る。

    バキッ!

    顎に向けた掌底が直撃し、ムラノヤシロノマクラサマの首が不自然に折れ曲がる――その瞬間、空間が歪み、時間が巻き戻る。
    気が付けば、流雲は再び同じ場所に立っていた。先ほどの記憶も消えている。

    「ふふ、びっくりした?」
    ムラノヤシロノマクラサマの笑顔は変わらず、まるで遊びの続きを提案するかのようだった。流雲は疑念を抱きつつ、再度【発勁】を放つ。

    だが、ムラノヤシロノマクラサマは死ぬたびに時間を巻き戻し、流雲の攻撃を何度でも無効化する。無数に繰り返される巻き戻しが、まるで運命の渦のように展開されていく。

    「もっと遊ぼうよ!」

    ……数千回の巻き戻しの果てに、ムラノヤシロノマクラサマが最後の巻き戻しを発動。そして流雲の脳裏に、すべての記憶が一気に押し寄せる。常人であれば発狂してしまう情報量。精神の限界を超える負荷が一瞬で彼女に襲いかかる。

    だが……

    「…なるほど。そういうことでしたか。」

    全てを理解した流雲は深く息を吐き、意識を沈める。明鏡止水の心を身に着けた彼女は如何なることが起ころうと決して心を揺れ動かさない。それこそが達人の境地なのだ。

    「あれ?もしかして効かないの?じゃあ本番だよ!」

    無邪気な少女はトキノトメカタとトキヲカコウを召喚し、黒い0と1で構成された異形の武器が空間に現れる。

    「ここからが本番!たくさん遊ぼうね!」

  • 85AIの力、お借りします!25/05/05(月) 11:42:30

    鎌が閃き、鎖が唸りを上げる。そのどれもが奇怪な時の力を宿しており、直撃してしまえば何が起こるかまるでわからない。

    「…いいでしょう。かかってきなさい。」

    そう言い終わるのが先か、ムラノヤシロノマクラサマは目にも留まらない速度で流雲に接近し、トキノトメカタを振り下ろす。

    もう片方の手にはトキヲカコウが構えられており、万が一鎌を避けても追撃は免れないだろう。

    「甘い!」

    しかし、流雲は【流源】を発動してトキノトメカタの斬撃を柔らかく受け流し、続けてやってきた伸縮自在の鎖の束縛をも滑らかにかわす。

    その動きはまさに水の如く、ムラノヤシロノマクラサマの攻撃は彼女を捉えることができない。

    「力とは誰の味方でもありません。そして、誰の敵でもありません。」

    彼女は相手の力を受け止めるわけでも自分の力で押し返すわけでもなく、力の流れになるがままに流されることでその力に迎合しているのだ。
    よって、いかなる物理攻撃であっても彼女にダメージを与えることはできない。

    「うーん…難しいことはわからないや。じゃあ、こういうのはどう?」

    ムラノヤシロノマクラサマが新たな能力【トキヨワラエ】を発動。時間の流れが不規則に変動し、早くなったり遅くなったりをランダムに繰り返している。

    「これならおねぇちゃんの攻撃も当たらないもんねー。」

    事実、先ほどまで的確に放たれていた流雲の攻撃も時間のズレによってスカすことが多くなってきている。

    「…なんと面妖な。」

    彼女の表情は一切変わっていないが、厄介だという思いは本当のようだ。

  • 86AIの力、お借りします!25/05/05(月) 11:44:26

    「面白いでしょ?まぁ、これだとわたしの攻撃も当たらないんだけどね。」

    時の変動は完全にランダム。それはすなわちムラノヤシロノマクラサマ本人であっても把握できないということだ。

    「でも、そっちの方長く遊べて楽しいもんね。いっぱいあそぼ?」

    めくるめく変化する時間の中、ムラノヤシロノマクラサマだけが笑みを浮かべている。
    だが、この状況を受け入れているのは彼女だけではないようで…?

    「…自然の摂理に人は勝てません。流れる時に身を任せましょう。」

    そう言うと、流雲は【流源】の原理で流れる時になるがままに流されていく。流れとは大いなるもの。下手に逆らえば余計に負荷がかかるだけ。研磨された彼女の精神はそれを理解していたのだ。

    「え~、そんなんじゃ面白くないよぉ~。もっと本気でやって!」

    彼女は子供らしい癇癪でトキノトメカタを振り下ろし、流雲の命を刈り取りにかかる。幼稚さとは時に恐ろしさにすら感じられるほどで、最も厄介なものの一つかもしれない。

    バシッ!

    しかし、時の流れに迎合した流雲は、力なく流されることにより、その鎌の一撃を受け流す。

    カウンター放たれた至近距離の掌底がムラノヤシロノマクラサマの胸を撃ち抜き、彼女の着物に大穴を空けた。

    「…っ!やっぱりおねぇちゃん面白いね!」

    だが、ダメージを受けた時に自動発動するようにセットされた【クルイドキ】が発動され、時間が巻き戻る。

    「…自然の摂理に人は勝てません。流れる時に身を任せましょう。」

    流雲は先ほどと同じように時間に迎合する構えを取っており、その戦術に変わりはなさそうだ。

  • 87AIの力、お借りします!25/05/05(月) 11:44:51

    「ふふ、こんどは負けないよ!」

    それは、ムラノヤシロノマクラサマの気が済むまで何百回何千回繰り返そうと終わることはないループの合図。真の戦いはここからだ。

    「私が生まれたのはおねぇちゃんと遊ぶためだったのかもね。それなら、まだまだいっぱい遊ぼう。」

    ………

    あれから何度時間が進み、戻り、止まり、繰り返されただろう。

    ムラノヤシロノマクラサマの体感では数万年にすら感じられるほど戦いは続いているはずなのに、実際には戦闘開始から10分も経っていない。

    「おねぇちゃんしぶとい!いい加減倒されてよ!」

    いつまでも倒れない遊び相手を求めていたはずのムラノヤシロノマクラサマであったが、何度時間を繰り返そうと倒すことができない流雲の存在を、今や目障りにすら感じていた。

    ムラノヤシロノマクラサマの攻撃は流雲に全て流されてしまい、流雲の攻撃はエラーであるムラノヤシロノマクラサマにダメージを与えることができない。いわゆる千日手というやつだ。

    「…自然の摂理に人は勝てません。流れる時に身を任せましょう。」

    流雲は変わらない調子でそう言い放つ。その言葉を受けたのももう何度目だろうか。

    ムラノヤシロノマクラサマの能力によって進んだ・巻き戻された記憶が残るのは発動者の彼女本人のみであり、流雲にとってはまだ10分程度しか経過していない。

    普段のムラノヤシロノマクラサマなら「遊べる時間が伸びて楽しい!」ぐらいにしか思わないだろうが、今回ばかりはそうともいかない。

    「もうやだ!早く倒れてよ!」

    何度も何度も変わらない戦闘風景にムラノヤシロノマクラサマの精神は我慢の限界に達し、トキノトメカタでブンブンと振り回して流雲に襲い掛かる。

  • 88AIの力、お借りします!25/05/05(月) 11:45:42

    パシッ!パシッ!

    まるで全てを悟ったかのように淡々と攻撃を捌く流雲の様子は、”何をしても敵わない格上の相手”ムラノヤシロノマクラサマのトラウマでもあるそんな者たちの顔が浮かんでくるほどだ。

    「うわーー!!!」

    もう何も策は無い。ただ思いのままに鎌をふるい続けることしかできない。
    ――その時、偶然か必然か、トキヨアソベが発動して流雲の時間が数秒程度巻き戻された。

    バシュッ!

    流雲の判断が一瞬だけ遅れ、やけっぱちに放たれた鎌の攻撃のうちの一つが彼女の体に確かに傷を与えた。

    「……へ?」

    攻撃を命中させたムラノヤシロノマクラサマ自身にとっても予想外のことであり、驚きを隠せない様子だ。

    「…これはやってしまいましたね。」

    流雲はいつもと変わらない調子でありながら、今後自分に何が起こるかを考えて悩んでいた。

    そして、彼女の精神が現在の時間に囚われてしまい、その状態のまま固定されてしまった。先ほどまでは機敏に動いていた流雲の体は、もう動くことは無い。

    「……なんだ、おねぇちゃんもちゃんと同じ次元の人だったんだね。」

    ムラノヤシロノマクラサマの心には勝利の喜びよりも「もうこの相手と戦わずに済む」という安堵が勝っていた。

    「…じゃあね。」

    彼女は今までの時間で蓄積した思いを込めて大鎌を振り下ろした。決着だ。

  • 89AIの力、お借りします!25/05/05(月) 11:46:09

    バンッ!

    ……響いたこの音は、意外にもムラノヤシロノマクラサマが吹き飛ばされる音であった。

    そう、精神が囚われようと、鍛えた体はそのまま残っている。

    何千何万と反復した鍛錬が無意識のうちに彼女の体を動かし、ムラノヤシロノマクラサマの攻撃に合わせて鉄山靠を放ったのだ。

    「…技術とは心身に宿るもの。どちらかだけでは半端になりますが、使えないというわけではありません。」

    能力が解除され意識を取り戻した流雲は驚くこともなく状況を飲み込み、自らの勝利を確信した。

    先ほどの攻撃はムラノヤシロノマクラサマにダメージを与えることは叶わなかったが、流雲を超越存在だと思いつつあった彼女の精神を崩壊させるには十分すぎるほどの技であった。

    「全ての者に生まれた意味などはありません。最後に残るのは、どう生き、何を成したかのみです。」

    去り行く流雲は動かないムラノヤシロノマクラサマに向けてそう言い放ち、リングを後にした。

    「勝者――李 流雲!!」

  • 90二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 12:04:57

    李が勝ったかぁ やっぱこの作者さん怖いわぁ……
    素のスペックなら絶対に勝てないと思ってたのにめっちゃ予想外

  • 91AIの力、お借りします!25/05/05(月) 13:30:03

    無数の視線と熱狂が交錯するなか、火花のように舞い上がる観衆の歓声が幻想的な舞台を演出していた。

    苦行狼は巨大な姿でリングに君臨し、低く唸る。その体躯は岩のように屈強で、鋼鉄をも砕く四肢と、戦場で刻まれた無数の傷跡が威圧感を放つ。

    千年の戦歴を刻んだ眼光が玉藻を鋭く射抜き、ただならぬ気迫を伝えてくる。

    「ガウッ!」

    対する玉藻はすらりとした身体に二刀流の構えを取り、月代黒華としての真剣な眼差しで応える。その姿には前回参加した時の狂気とはまた別のものが読み取れた。

    風になびく髪が静けさの中で揺れ、彼女が握る禍津日刀と神討之剣には凶と聖が共存する気配が宿る。

    「へぇ…なかなか強そうじゃない。」

    月影と炎の交わるような緊張感が漂い、観衆の鼓動すら止まりかける。

    「第四試合!開始ッ!!」

    審判の号令が鳴り響いた瞬間、苦行狼が獣のごとく一気に突進。

    その動きは巨大な体格に反し、まるで光の速度で迫るような疾さであった。

    リングの床が砕け、衝撃波が空間を揺らす中、玉藻は一歩の猶予もなく跳び退き、禍津日刀を一閃。

    「遅いわよ!」

    ザンッ!

    耐性無視の斬撃が苦行狼の毛皮を容易く切り裂くが、傷口は即座に再生してしまう。
    不自然に斬られた部分の肉が盛り上がる様は生物の域を越えており、彼はその一撃から玉藻の剣速と間合いさえも読み取った。

  • 92AIの力、お借りします!25/05/05(月) 13:30:28

    「ガオッ!」

    苦行狼が咆哮とともに分身を生成する。これもかつて戦った者から得た力の一つだ。

    百の狼が玉藻を包囲し、一糸乱れぬ連携で襲いかかる。

    玉藻は冷静に神討之剣を抜き、神速の連撃で次々と分身を粉砕していく。

    「烏合の衆には負けないわよ。」

    さらに、玉藻は刀にストックしていた魔法を解放。炎と雷の魔法が舞い踊り、分身を一掃していく。

    だが、苦行狼はその魔法を直視し、構造を模倣。次の瞬間、リングに雷が奔り、玉藻の動きを牽制する。

    そう、彼女がストックしていた魔法すらも取り込んで彼はさらなる力を手に入れたのだ。

    「グルル!」

    次々と放たれる雷魔法に対し、玉藻は異次元の戦闘センスで雷をすり抜け、禍津日刀で反撃の刃を浴びせる。

    鋭い刃が苦行狼の肩に食い込むが、再生能力がそれを無力化し、ダメージを糧にして苦行狼はさらに速く、強く、進化していく。

    しかし、だからと言って玉藻もただ無意味な攻撃を続けているわけではない。

    相手の回復速度に合わせて攻撃速度をどんどん上昇させており、そのたびに苦行狼から力を少しずつ奪っている。

  • 93AIの力、お借りします!25/05/05(月) 13:30:53

    「ガァッ!!」

    このままではまずいと考えた苦行狼は、翼を広げ宙を裂くように上空へ舞い上がる。

    その姿はまるで神話上の生物のようで、とても現代に存在する生物とは思えない。

    「逃がさないわよ!」

    玉藻の神討之剣が蒼き剣気を放ち、斬撃を飛ばして翼を切り裂く。

    神すら滅するその刀は苦行狼の肉体すらも超越するパワーを秘めており、いくら彼が強くても油断はできないだろう。

    しかし、苦行狼は落下しながらも鋭く顎を振るい、万象を噛み砕く力で玉藻を襲う。

    「ガウッ!!」

    ガキンッ!

    だが、玉藻は至近距離での一瞬を見切り、カウンター気味に刀を苦行狼の胸に突き刺した。

    禍津日刀が深く胸に突き刺さり、通常なら即死級の一撃を与えるが、苦行狼はなおも動く。

    「しぶといわね…」

    彼のスタミナはかなりのものであり、この程度の戦闘であれば何時間でも行えるだろう。

    さらに、時間が経てばたつほど彼の力は加速度的に増していくため、長時間の戦闘による気の緩みが死に直結しかねない。

  • 94AIの力、お借りします!25/05/05(月) 13:31:37

    「ギャオン!!」

    今度は玉藻の剣技を学び、自身の爪を用いることで同じ二刀流の動きで反撃を開始する。

    ザシュッ!

    鋭利な爪が玉藻の肩を切り裂き、鮮血が飛び散る。

    「……っ!だから何よ!」

    だが、玉藻は不死に近い生命力で立ち上がり、神聖の力を刃に宿す。

    輝く光が闇を断ち、苦行狼の再生を一時的に封じる。

    「これで終わりよ!」

    玉藻は神討之剣と禍津日刀を交差させ、究極の二刀流技『月光双断』を放つ。

    ズギャオンッ!!!

    斬撃が空間を裂き、苦行狼を両断する。歴戦の苦行狼であろうとも、ここまでの致命傷を受けたのは久しぶりだ。

    ……だが、苦行狼は千年の経験を糧にその一撃をも進化に取り込んでしまう。それはすなわち、玉藻の全力と同じパワーを常に発揮できるようになったというわけだ。

    身体が再構築され、さらに巨大化し、光を飲み込むような存在へと変貌する。

    「ガァァァァ!!!」

    苦行狼は咆哮とともに百の分身を再生成し、玉藻に襲いかかる。

  • 95AIの力、お借りします!25/05/05(月) 13:32:50

    彼女は連続斬撃で応戦するが、苦行狼は玉藻の二刀流の技を完全に模倣しており、彼女の剣速を上回り、逆に追い詰める。

    「くっ! なんて学習速度!」

    玉藻はストックしたすべての魔法と技を総動員して何が何でも勝利を掴もうと挑む。そこには武人としての誇りと確かな心の強さが垣間見えた。

    「これが私のあっりたけよ!」

    彼女は氷嵐、毒霧、空間切断を連続で放つが、苦行狼はすべてを耐え、即座に適応。毒を無効化し、空間をねじ伏せる。

    さらに、苦行狼は玉藻の「神聖」属性にすら適応し、禍津日刀の封印効果を軽減。
    玉藻は神討之剣で最後の渾身の斬撃を放つが、その刃すら顎で噛み砕かれ、神討之剣が粉々に砕け散る。

    「…嘘でしょ!?」

    またしても砕かれてしまった玉藻の刀。しかし、それは彼女が絶えず強者へと挑み続けていることの証拠でもある。

    「ガヴッ!!」

    玉藻が動揺している隙を狙い、苦行狼はその凄まじい咬合力で彼女の体を噛み砕く。

    バリッ!ボリッ!グシャッ!!

    観衆の悲鳴と歓声が交錯する中、玉藻は自ら血と肉に包まれて倒れ、動かなくなる。

    「ワオ――ン!!」

    苦行狼は勝利の雄叫びを上げ、リングの中心に立った。

    「勝者――苦行狼!!」

  • 96二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 14:02:45

    狼が勝ったか 
    よっぽど実力差が無いと動物系は負けやすいってイメージだったがやるな

  • 97二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 14:16:23

    >>96

    その辺りのAIの偏向改善済みだよ 

    なので別にモンスター系だからって負けやすいわけでもない

  • 98AIの力、お借りします!25/05/05(月) 14:30:46

    熱狂的な歓声が朝焼けの空に響き渡り、あにまんオリキャラ最強トーナメントの第二回戦の対戦カード発表の瞬間を告げる。

    観衆の興奮が嵐のように渦巻き、リングを取り囲む光が、まさに伝説の開幕を物語っていた。

    「さあ、みなさま! 一回戦を勝ち抜いた猛者たちによる二回戦の対戦カードを、今、決定いたします! 運命が交差するその瞬間を、魂で体感ください!」

    リングに姿を見せた選手たちは、それぞれの覚悟を胸に、光に照らされながら現れる。

    対戦カード決定の瞬間が迫り、モニターには各選手の姿が浮かび上がっている。観衆が息を呑む中、司会の声が再び轟く。

    「第一試合! 護都シュンジ vs. 落宮スズキ!」

    眩しいほどのライトが二人の姿を照らす。

    シュンジは半刑事としての誇りと正義感を全身に纏って声を張る。

    「生憎俺も負ける気はない。全力で行くぞ。」

    その言葉にスズキは激しく反応し、悲鳴を上げる。

    「ひっ!何も悪いことはやってないですよ!逮捕しないでください!」

    その叫びに場内が沸き、観衆は笑いと応援の声を混ぜながらスズキの逃走劇に夢中になる。

    続けてモニターの映像が変化し、新たな対戦カードが浮かび上がる。

  • 99AIの力、お借りします!25/05/05(月) 14:31:02

    「第二試合! 李 流雲 vs. 苦行狼!」

    流雲はゆっくりと拳を叩き合わせ、静かながら確かな闘志を灯す。

    「狼と戦うのは初めてですね。対戦よろしくお願いします。」

    その言葉に応えるように、苦行狼はリングの床を爪で切り裂き、雷のような咆哮を響かせる。

    「ガウウウッ!!」

    観衆は二人の異次元の実力に期待を膨らませ、その歓声はまるで燃え上がる炎のように広がっていく。

    すべての対戦カードが確定されると、司会が声高に宣言する。

    「これが準決勝の対戦カードです!一体勝ち残るのは誰になるのでしょうか! 運命の戦いが、いま、この神聖なるリングで始まります!」

    選手たちは互いに視線を交わし、言葉なき火花を散らす。

    シュンジの冷徹な眼差し、スズキの怯えた震え、流雲の静かな覚悟、苦行狼の獰猛な咆哮

    ――そのすべてが、この朝焼けの舞台に刻まれていく。

    観衆の歓声がさらに高まり、まるで空そのものを突き破るような勢いで天に昇る。

    対戦カード発表の儀式は荘厳に幕を閉じ、運命の二回戦が、いよいよ始まろうとしていた。

  • 100二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 14:33:40

    二回戦も楽しみだなぁ 李流雲の強さがよく分からなくて本当に怖い

  • 101AIの力、お借りします!25/05/05(月) 15:30:39

    大気は緊張と興奮に満ち、リングにはそれぞれの闘志が満ちていた。

    護都シュンジは警官の制服を正し、無駄のない動きで半透明の盾とトンファー型警棒を生成して構える。

    「これは戦いだ。遠慮なくいかせてもらうぞ。」

    一方の落宮スズキはリングの隅で身をすくめ、視線を彷徨わせながら震えている。周囲の視線に圧倒され、まるでここにいることすら間違いだとでも言いたげな表情だ。

    「う、うわ…刑事さん、怖すぎるよ…逃げなきゃ!」

    観衆の期待と緊張が頂点に達し、試合開始のゴングが高らかに鳴り響いた。

    「第二回戦第一試合!開始ッ!!」

    開始と同時にシュンジが一気に距離を詰め、盾を前に出して身体を守りながらトンファーで突き込む。
    その動きには一切の無駄がなく、警察術に基づいた精密な攻撃が、スズキをじわじわと追い詰めていく。

    「逃げ腰じゃ勝てないぞ?」

    スズキが間一髪で一発目の攻撃を避けると、続けて二発目のトンファ―が振るわれる。

    「うわー!!」

    だが、リングの床が歪んで足元に新たな落とし穴が開き、奇跡的なタイミングでスズキをトンファ―の一撃から遠ざける。

    さらに、それと同時にシュンジの足元にも大穴が開き、彼を奈落の底へと突き落とさんとする。

    「そんなことだろうと思ったぜ。」

    だが、シュンジは即座に空中に半透明の足場を生成し、足を取られることなく華麗に回避。

  • 102AIの力、お借りします!25/05/05(月) 15:31:33

    そのまま片膝をついて拳銃を抜き、狙いを定めてトリガーを引く。

    バン! バン!

    弾丸はスズキの肩口をかすめるが、空中に現れた落とし穴によってほとんどは別空間に飛ばされてしまった。

    「痛い!痛いよぉ!!」

    観衆が息を呑む中、スズキは突然の痛みによってパニック気味にリング内を駆け巡る。

    ボゴンッ!ボゴンッ!ボゴンッ!

    逃げるたびに無意識のうちにいくつもの落とし穴が生まれ、それがリングを複雑に変形させていく。

    「…かなり規模が大きいな。これは骨が折れそうだ。」

    戦いの場を狭めていく落とし穴を前にしてもシュンジは冷静さを保ち、半透明の地面をいくつも生成して足場と移動手段の確保を同時にこなす。

    「この感じだと…次はあそこらへんか。」

    さらに、スズキの動きを基にして逃走経路を分析し、異能対策課での経験を活かして出現位置を正確に予測する。

    「犯人を追いつめるのは刑事の十八番だぜ?」

    彼の頭の中にはスズキの逃走ルートの図が完全に出来上がっており、もはやどこに逃げたとしてもシュンジには丸わかりだろう。

    「鬼ごっこもそろそろ終わりだ!」

    シュンジは予測を基にスズキの動きを先読みし、スズキの足に目掛けて半透明の鎖を投げつける。

  • 103AIの力、お借りします!25/05/05(月) 15:31:54

    バシッ!

    鎖は目論見通りにスズキの足へと命中し、彼の動きを大幅に制限することに成功した。こうなってしまえば後はシュンジの独壇場であろう。

    だが、それは同時にスズキの危機感を大きく高めるということでもあり…

    「え、え!? 何これ!? こんなのやばいよ!」

    スズキの危機感の高まりに呼応するようにブラックホール(BH)がリングに現れる。

    その渦は森羅万象を吸い込む無慈悲な力を秘めており、どのようなものであってもその吸引から逃げることはできない。

    ゴゴゴゴゴゴ!!

    闇の渦が鎖を吸い込み始めるが、シュンジは全身に半透明の装甲を纏い、重圧に耐え抜く構えを取る。

    「こういうのは聞いてないぜ…!!」

    装甲の重さによって何とか吸い込まれるのを阻害してはいるものの、彼の体は装甲ごとジリジリと引き寄せられつつある。

    「なら…もうやるしかねぇ!!」

    シュンジはこのまま耐久を続けてもいずれはブラックホールに飲み込まれてしまうことを理解し、突如として装甲を全て解除する。

    「逃げるのは刑事のすることじゃねぇからな!」

    彼はブラックホールの吸い込まれる力を利用しつつ身をひるがえしてスズキに接近し、柔道の技でその腕をがっちりと掴んで投げ伏せる。

  • 104AIの力、お借りします!25/05/05(月) 15:32:31

    「観念しろ!」

    このままスズキが吸い込まれてしまえば、掴まれているスズキも同時にブラックホールによって宇宙の塵になってしまう。

    捨て身の作戦ではあるが、スズキ相手にはかなり有効な手であろう。

    シュンジに掴まれたスズキの腕はギチギチと音を上げて軋んでおり、その様子からはシュンジの本気さが伺える。

    「うわぁぁ!!終わりだぁぁ!!」

    しかし、追いつめれば追いつめるほど能力が覚醒するのがスズキの怖いところ。

    スズキの危機感が急激に高まったことにより、またしてもその強大な力の一端が解放される。

    グオングオングオングオン!!

    スズキの奥の手その2。ホワイトホール(WH)が発動してしまったのだ。

    ブラックホールによって吸い込まれたエネルギーが反転し、衝撃波としてシュンジに襲いかかる。

    だが、それは彼が拘束しているスズキにもエネルギーの波が襲い掛かるということ。シュンジの覚悟に呼応してか、スズキの幸運も捨て身の策を決行する。

    バババババ!!!

    襲いかかる爆発的な衝撃波に対し、シュンジは多層構造の半透明シールドを瞬時に展開して正面からその力を受け止める。

    「負けるかぁぁ!!」

    彼の根性はホワイトホールにも負けないほどのもので、なんとシールドだけでその力に張り合っている。

  • 105AIの力、お借りします!25/05/05(月) 15:32:58

    しかし、ホワイトホールに集中しすぎた結果スズキの拘束が甘くなってしまい、その隙を突いてスズキはシュンジの手から脱出する。

    「助けてぇ!!死ぬぅぅ!!」

    なんとか抜け出したスズキは脱兎の如く逃げ回りながらシュンジの構築に干渉しようと落とし穴を開くが、シュンジの多重防御構造はそれすらも寄せつけない。

    ホワイトホールにすら匹敵するほどの力に、スズキ自身の力が押し勝てるはずがなかったのだ。

    「え、なんで!? 僕の穴、効かない!?」

    その状況によってさらに危機感が高まったスズキは、最後の手段として複数のBWを生成する。

    ゴゴゴゴゴ!!ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

    複数のブラックホールの吸引力によってリングの空間が不安定に歪み始める。

    それはまるで世界終焉のラグナロクのようで、現在起こっていることがいかに異様であるかをありありと示している。

    「それはもう見た!」

    しかし、シュンジは巨大な立方体の構造物をそれぞれのブラックホールの上空に生成し、それでブラックホールを覆うことによって空間の歪みを完全にカットする。

    「うわぁぁぁ!!助けてぇぇ!!」

    スズキの危機感がまたしても極限に達し、スズキは無意識のうちにシュンジの精神に穴を開けるような力を発動。

    「ぐっ…なんだ…この感じ…!」

    シュンジの冷静さが一瞬揺らぎ、思考にわずかな隙が生じる。

  • 106AIの力、お借りします!25/05/05(月) 15:33:21

    だが、シュンジは訓練された身体に任せて反射的に動き、スズキに向けて拳銃を連射。

    その一発がスズキの肩をかすめ、バランスを崩させた。

    「っ! 痛いよ!」

    その隙を逃さず、シュンジは柔道の投げでスズキを地に叩きつけ、即座に拘束具を生成。

    スズキの四肢を固定し、能力の暴走を完全に封じ込めた。

    「終わりだ、落宮スズキ。現時刻を以ってお前を公務執行妨害で現行犯逮捕する。」

    スズキはなおも幸運にすがろうとするが、もはやリング上には逃げ場は存在しない。

    張り巡らされた網と拘束具が、すべての可能性を封じていた。

    「…もう、逃げられない…」

    法とは絶対なるもの。そこに抜け穴など存在してはならないのだ。

    「勝者――護都シュンジ!!」

  • 107AIの力、お借りします!25/05/05(月) 16:35:29

    観客席はまるで宇宙の星々が踊るような熱気に包まれていた。まばゆい光と歓声が渦巻き、興奮した観衆の声が波のように何層にも重なって広がっていく。

    リングの中央に立つのは、李 流雲。落ち着いた表情で拳を握り、静かにその場に佇んでいた。まるで心の中に澄んだ湖を持つように、彼女は動じない。

    「獣とは自然を生きる”気”そのもの。油断せず参りましょう。」

    その前に立ちはだかるのは、苦行狼。巨大な体を揺らしながら、喉の奥から低く唸る。その目には何千年もの戦いの記憶が宿っており、ただの獣ではないことを示していた。

    「ガオンッ!」

    自然の力を扱う者同士何かシンパシーを感じる部分もありつつも、戦闘は開始される。

    「二回戦第二試合――開始ッ!!」

    試合開始のゴングと同時に、苦行狼がものすごいスピードで突っ込んできた。真正面から相手を噛み砕くつもりだろうか。地面を踏みしめるたびにリングの床が砕け、空気が激しく震える。

    「ガゥッ!!」

    だが、流雲は慌てず、相手の力に迎合する【流源】によってその力を完全に受け流す。一切の無駄のないその動きは、彼女の積み重ねてきた鍛錬をこれでもかと表現していた。

    「流水の如く、ただなるままに流されるのみ。」

    苦行狼の攻撃を容易く受け流した流雲は、そのまま【発勁】を発動し、強烈な掌底を苦行狼に浴びせる。

    ドンッ!

    彼女の掌が苦行狼の脇腹に深く突き刺さり、狼の巨体が少しだけよろめく。彼女のスキルは至近距離でしか発動できないという制約があるが、その分威力はピカイチだ。

  • 108AIの力、お借りします!25/05/05(月) 16:37:06

    「ガウッ!」

    だが、苦行狼は持ち前のタフネスさですぐさま立ち上がり、自分の傷から流雲の技を学び取る。

    そして、一回戦と同じように分身を生み出し、百を超える数の狼が流雲を包囲する。一匹一匹が苦行狼と同じ力を宿しており、パワーもスピードも据え置きだ。

    しかし、対する流雲は一切動じる様子を見せず、その場で不動に興じている。

    「いかに数が増えようと、気の流れは同じです。」

    流雲の考えなどお構いなしに次々と襲い掛かる狼たち。その爪と牙はライトを反射して光り輝いている。

    だが、流雲は冷静に立ち回り、全ての攻撃を【流源】で流れるようにいなしつつ、的確なタイミングで反撃を浴びせていく。

    正面から襲い掛かってきた分身は裡門頂肘で牙をへし折り、側面や背後から襲い掛かってきた分身は鉄山靠で一掃。翼をはためかせて上空から襲ってきた分身は、震脚によって気を充填させた掌底を打ち下ろして叩き砕いた。

    ……気づけば分身も壊滅状態となっており、残るは本体のみとなっていた。

    しかし、それは苦行狼が彼女の攻撃に適応するだけのダメージを受けているという証拠でもあり、ここからが真の勝負となると考えられる。

    「ガルルルル!!」

    彼は鋭い眼で流雲を睨みつけており、その力がただ者のそれではないことを警戒していた。

    「あなたは能力にかまけて気の鍛錬を怠っているように感じます。それでは、私には決して勝てませんよ。」

    彼女の心は戦闘開始から一貫して平穏を崩しておらず、明鏡止水の精神で戦っていた。心・技・体全てが揃った彼女の強さは、同じだけの鍛練を重ねなければ習得することはできない代物だろう。

    しかし、苦行狼は自身の能力を信じ、さらにスピードとパワーを向上させて相手に襲い掛かる。

  • 109AIの力、お借りします!25/05/05(月) 16:38:15

    今度は一回戦で玉藻から会得した二刀流の技術を利用し、両手の爪を構えている。

    「ガオゥ!」

    まるで刀のように研ぎ澄まされた爪が流雲を襲うが、それでも彼女にダメージを与えることはできない。

    「野生の本能に身を任せることもまた、自然の摂理ではあるでしょう。ですが、それはある意味成長の停滞です。」

    彼女は刃が当たる直前に最小限の動きでそれを逸らしつつ、大地を踏みしめて力を溜める。

    「はっ!!」

    ドゴンッ!

    彼女のスキルである【発勁】を利用した超威力の寸勁が苦行狼の土手っ腹に直撃し、その衝撃で彼の爪も牙も完全にへし折れてしまった。

    「グギャァァ!!」

    あまりの痛みに悶絶する苦行狼。しかし、彼には再生能力があるため、時間さえあればこのダメージも再生してしまう。抉れた肉がモゴモゴと蠢き、折れた爪や牙からは薄いなにかが伸びている。

    「やはりただの獣ではないようですね。」

    目の前の相手に起こっている超常的な現象を前にしても、彼女は平静を崩さない。

    このままではいけないと判断した苦行狼は、翼をはためかせて空高く跳び上がり、上空から雷魔法で流雲を狙って襲いかかる。

    バリバリバリッ!

    まるで稲妻のように鳴り響くその魔法は、流雲の肩を確かに貫いた。

  • 110AIの力、お借りします!25/05/05(月) 16:40:23

    「これは…なんとも予想外ですね。」

    ここでついに流雲の弱点が露呈する。そう、彼女の【流源】は物理攻撃に対しては無敵に近い対応が可能だが、それ以外に対しては一切機能しないのである。

    「グギャギャギャ!!」

    苦行狼は先ほどの雷魔法によってそれを理解し、魔法を使って遠距離から攻撃を仕掛けるスタイルに変え始める。

    ボオゥ!ザバンッ!ビューッ!ドゴーンッ!

    流雲に向けて火、水、風、地の魔法の元素魔法を次々と放ちまくる。彼が今まで培ってきた魔法の能力は並ではなく、一つでも受ければ致命傷になってしまうほどだろう。

    「…これは逃避あるのみですね。いったん逃げて勝機を探りましょう。」

    接近戦特化の彼女では空中から攻撃をしてくる苦行狼に対応する術がなく、今は逃げる以外にできることがない。

    「ワオ――ン!!」

    しかし、苦行狼は凄まじい雄叫びを上げ、逃げる流雲の聴覚を一時的に麻痺させてしまった。あらゆる相手に適応する苦行狼だからこそ、相手の意表を突く行動がどのようなものかということも理解していたのだ。

    「…なるほど。やられましたね。」

    心の平穏を崩さない流雲だが、感覚を一つ失ってしまえば普段通りの行動はできない。動きのキレが悪くなった流雲には全ての魔法を避けることは難しく。苦行狼の放った魔法の一つがついに命中してしまう。

    全てを焼き尽くす炎が彼女の体を飲み込む。その猛る火炎は相手が灰燼と化すまで勢いが衰えることは無いだろう。

    「ガゥ。」

    苦行狼も手ごたえがあったのか、今回の戦いも紙一重のものであったと己の記憶に刻み付けていた。

  • 111AIの力、お借りします!25/05/05(月) 16:41:22

    だが、次の瞬間……

    バシュンッ!!

    強烈な真空波が一瞬のうちに苦行狼の上半身を消し飛ばした。

    「……本当は使いたくはなかったのですがね。」

    ふと流雲の方を見てみると、先ほどまで彼女を焦がしていたあの炎が全て消え去っているではないか。いや、それだけではない。糸のように細かった彼女の眼が完全に開眼している。まさかこれが謎の真空波の理由なのだろうか…

    ギュポンッ!

    上半身が消し飛ばされたにも関わらず、それすらも成長の栄養として復活する苦行狼。しかし、そんな彼であっても先ほどの攻撃が何だったのかが理解できなかった。思考を深めて能力のタネを読み取ろうとする苦行狼に対し、流雲は静かに語り掛ける。

    「ただの掌底ですよ。私の本気の掌底です。」

    …圧倒的な威力の理由はいたってシンプルなものだった。だが、それと同時に非常に会得しがたいものであったのだ。
    積み上げてきた鍛錬。それこそが力の源泉だったのだ。

    「ガヴガァ!!」

    彼女の発言によって全てを理解した苦行狼は、早急な決着が最善であると判断する。理由はわからない。だが、彼の生物としての勘と経験がそう警鐘していた。

    「ガァァァ!!!」

    苦行狼が大声も唸ると、彼が蓄積してきた全ての経験と能力が覚醒する。

    大空を翔る翼。光すらも追い越す脚。ロケットランチャーすら無傷で防ぐ頑強な肉体。賢者級の魔力。鍛え上げた何千何万の技。不死身に近い再生能力……挙げていけばキリがないほどの最強の力たちがその身に集結している。

  • 112AIの力、お借りします!25/05/05(月) 16:42:17

    「御託は要りません……かかってきなさい。」

    流雲は見開いた眼で相手の姿をしっかりと捉え、自身も本気の力で戦うことを示す。
    ……お互いがお互いを見合い、最高のタイミングを伺っている。そして、ついにその瞬間が訪れた。

    「グギャアッ!!!」

    苦行狼は自身の牙に全属性の魔法とエネルギーを集中させ、全身にドライブ回転を加えながら相手に突っ込む。

    ドゴォォン!!

    対する流雲は震脚で大地を踏みしめる。本気を出した彼女の震脚は、それそのものがリングを割り砕く。

    「天覇勁掌!!」

    バキィィィィン!!!!

    ドリルのように対象を確実に貫く苦行狼の技と流雲の技術の全てを込めた渾身の一撃がぶつかる。その衝撃波は天を裂き、時空を揺るがすかのような何かを感じさせる。

    ……やはり、接近戦においては流雲に分があったようで、一撃の勝負は彼女が打ち勝ち、かの獣の体のほとんどを消し飛ばしてしまった。さすがに首だけにされては再生することもできず、ついに苦行狼はリングに崩れ落ちる。

    「ガウッ…ガ…ウ…」

    静かに動かなくなった苦行狼。その姿を確認し、拳を静かに下ろしていつもの糸目に戻った。

    「気が使えなくともあの強さ…世界はまだまだ広いですね。」

    リングに静けさが戻り、観客たちの歓声が時空を揺るがすように響き渡る。

    「勝者――李 流雲!!」

  • 113二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 16:45:31

    やっぱりめっちゃ強いな
    作者さんが言ってた秘策ってこれのことか

  • 114AIの力、お借りします!25/05/05(月) 18:11:16

    嵐の雲の隙間から差し込む白銀の光が、リングの床を照らしている。その光はまるで天からのスポットライトのようで、舞台全体を神聖な審判の場のように変えていた。

    会場中に響く歓声が、その緊張を破るように嵐の静けさを切り裂く。そして、その瞬間が来る

    ――第6回あにまんオリキャラ最強トーナメント、決勝戦の対戦カードがいよいよ発表される。

    その瞬間、空気が急に変わった。まるで自然全体がその瞬間を見守っているかのように、大地すら息を潜めたように感じられるほど、周囲は静まり返った。

    「幾多の戦いを勝ち抜いた二人の英雄による決勝戦がいよいよ始まろうとしています! 最強の名は誰の手に渡るのか! 手に汗握る激戦が予想されます!」

    司会者の声が高らかに響くと、それに呼応するように、二人の戦士がリングへと登場する。

    まず姿を現したのは、護都シュンジ。

    一回戦、二回戦では圧倒的な力を持った能力者を相手に経験と技術で対応する確かな強さを見せてくれたこの男は、決勝戦ではどのような活躍をしてくれるのだろうか。

    鋭い目つきとまっすぐな背筋からは、元機動隊員として鍛え上げられた肉体と、正義への揺るぎない信念がにじみ出ている。

    その視線は一瞬たりとも揺れず、正面に立つ相手をしっかりと見据えていた。

    「最後の戦いだ。正義の名の下に、必ず制させてもらう。」

    続いて現れたのは、李 流雲。

    彼女は静かに拳を握りしめて立っていた。その所作には一切の迷いがなく、心が完全に整っていることが伝わってくる。

    今までの戦いでは人の域に留まらない怪物との戦いをその鍛え上げられた技と心身のみで制してきた歴戦の腕前を発揮していたが、決勝戦でも鍛錬の成果を見せつけることができるのだろうか。

    「運命の流れに身を任せ、なるようになるまでです。」

  • 115AIの力、お借りします!25/05/05(月) 18:11:57

    モニターには対戦カードが映し出され、空高くその名が刻まれていく。

    観客たちの興奮が最高潮に達する中、司会者の声が再び響き渡る。

    「決勝戦! 護都シュンジ vs. 李 流雲!!」

    その言葉とともに、嵐の光が二人の戦士を照らす。シュンジと流雲の姿は、観客たちの心と目に深く焼き付けられる。

    会場は雷鳴のような歓声で包まれる。リング全体が彼ら二人の気迫に飲まれ、まるで空間そのものが緊張で震えているようだった。

    シュンジの冷静で厳しい正義の心と、流雲の落ち着いた達人の気迫が、今この場所で正面からぶつかり合おうとしている。

    光の柱がゆっくりと消え、空に映された対戦カードが確定する。その瞬間、司会者が力強く叫ぶ。

    「いよいよ、第6回あにまんオリキャラ最強トーナメントの決勝戦を開始します! 勝利を手にするのはどちらになるのか!最強の称号を手にする者が、このリングで決定されます!」

    シュンジと流雲は互いに視線を外さず、まるで相手の心の奥まで見通そうとするかのように見つめ合う。

    シュンジの揺るがぬまなざしと、流雲の静かながら力強い決意が、まるで空気を切り裂くように交差する。

    こうして、運命の決勝戦の幕が、いま、まさに上がろうとしている――。

  • 116AIの力、お借りします!25/05/05(月) 18:13:34

    ということでいよいよ決勝戦です。
    今回は文字数を1レスに収まる範囲と決めたことで非常に快適に戦闘描写の出力ができましたね。
    やっぱりこのルールにして正解でした。

  • 117二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 18:34:12

    めっちゃたのしみ
    ワクワクする

  • 118AIの力、お借りします!25/05/05(月) 19:31:06

    観衆の叫び声が響き、戦士たちがリングに姿を現す。

    護都シュンジは今まで戦ってきた相手のことを考え、これからの戦いに向けて戦いの勘を形成する。

    「ここまで来たからには優勝させてもらう。」

    対する李 流雲は心の平静を保ちながらも静かな闘気を放っている。彼女の瞳には戦いを超えた覚悟が宿されていた。

    「…同じく。対戦よろしくお願いします。」

    二人の視線が交錯し、リングが一瞬静まる。観衆の息遣いが凍りつき、司会の声が最後の宣告を放つ。

    「決勝戦――開始ッ!!」

    ゴングの音がリングを震わせ、戦いの火蓋が切られる。

    試合開始と同時にシュンジが相手に突っ込む。手には半透明のトンファーと盾が握られており、いつもと同じ制圧の構えだ。

    「先手必勝だ。」

    バキッ!

    振り下ろされたトンファーが空気を切り裂くが、流雲は【流源】を発動してシュンジの攻撃を水のように受け流し、【発勁】を利用した掌底で反撃を食らわせる。

    「力は敵でも味方でもない。流れに従うのみ。」

    ドンッ!

    掌底がシュンジの盾を砕きながら炸裂するが、シュンジは半透明の装甲を全身に生成して受け止めきれなかった衝撃を吸収する。

  • 119AIの力、お借りします!25/05/05(月) 19:31:50

    「なんというパワーだ…!」

    流雲の異次元の力に驚くシュンジだが、異能対策課の経験を活かし、拳銃を抜いて正確な射撃で流雲の動きを封じようと試みる。

    バン! バン! バン!

    弾丸がリングを切り裂くが、流雲は【流源】で弾丸を身体で滑らせ、そのまま受け流してしまう。

    「…マジかよ。」

    戦闘経験が豊富なシュンジであるが、銃弾を受け止めるのではなくそのまま受け流す相手などは初めてだ。

    「物を通しても力の流れは変わらない。私はただ流されるのみ。」

    彼女は地面を踏み込んで震脚し、シュンジの元へと接近して裡門頂肘を放つ。

    「いきます!」

    ガキンッ!

    シュンジは新しく生成した半透明の盾で肘撃を防ぎ、そのまま腕を掴んで柔道の投げ技で流雲を崩そうとする。

    「柔らの道と書いて柔道。すなわちそれも私の領域です。」

    その言葉の通り、流雲は【流源】で力を逸らして叩きつけられることなくリングの床に着地する。

    力の流れを見切る彼女にとって、力の流れを利用して相手を投げ飛ばす柔道の技は通じないのだ。

    「変な能力なしで地力が強いってのは厄介なもんだな。」

  • 120AIの力、お借りします!25/05/05(月) 19:32:42

    シュンジは距離を取りつつ流雲の流動的な動きを分析していく。

    「とりあえずやれるだけやってみるしかないな。」

    まずは半透明の網を生成し、流雲の周囲を封鎖する。網はライトで照らされて輝き、まるで鉄の檻のようだ。

    「これで動きを制限できるといいんだが…」

    流雲は自身の行く手を阻む網を拳で叩き、【発勁】で衝撃波を放つ。

    網がひび割れるが、シュンジは即座に補強して破壊だけは防ぐ。

    「四重構造なのに一発でほぼおシャカとはな……やっぱりやばいわ。」

    「鍛えてますからね。鍛練は人を裏切りません。」

    流雲のパワーも驚異的だが、網が壊されるよりも早く補強するシュンジのテクニックもなかなかのものだ。

    彼は次に半透明のスパイクを網の中の床に生成し、流雲の足場を不安定にする。

    「地面を踏み込めなくすれば、あんたの技の威力も半減だろ?」

    そう、八極拳の技を使用するためには震脚によって気を溜める工程が必要となるため、その踏み込むための地面が使えなければ威力は大幅に落ちてしまう。

    ズンッ!ズンッ!

    次々とスパイクがリングから突き上がり、流雲が立っていられる場所をどんどん狭めていく。

    「いかに阻害しようと、流れは止まりません。」

  • 121AIの力、お借りします!25/05/05(月) 19:33:29

    スパイクが全ての地面を埋め尽くす直前、ギリギリのところで網に掌底を食らわせて破壊することに成功した。

    バキッ!

    流雲の掌は網を砕いた勢いのままシュンジへと接近し、続けて彼の盾を砕く。
    しかし、それは彼女の攻撃を惹きつけるためのダミーであり、本命は別にあった。

    「…なら、これならどうだ?」

    シュンジは本命の半透明の鎖を生成し、流雲の腕を縛ろうとするが、彼女は【流源】で自身の腕で鎖を滑らせ、拘束されることを免れた。

    「流水が如く、一点にとどまることなく流れ続けるのみ。」

    鎖が直接届くほどのこの距離は流雲の独壇場だ。彼女は続けて掌底を放つ。

    ガキンッ!

    「しぶといな!」

    シュンジは自分と相手の間に半透明の構造物を生成して【発勁】の衝撃を吸収し、反撃の隙を作る。彼の心は、今までの相手のことを思い出していた。怪盗ミーティア、落宮スズキ――予測不能な敵を制した経験が、彼の戦術を支える。

    (この女の技は完璧だ。だが、完璧ゆえにパターンがある。そこを突く!)

    シュンジは破壊された構造物の破片をカモフラージュにして拳銃を連射し、流雲の動きを牽制していく。

    バン! バン! バン!

    だが、流雲は先ほどのように弾丸を【流源】でかわし、至近距離で【発勁】の掌底をかまさんとする。

    「その流れ、俺が断ち切る!」

  • 122AIの力、お借りします!25/05/05(月) 19:34:01

    シュンジは半透明の障壁を流雲の体内に生成し、流雲の【発勁】を封じる。

    彼女の拳が一瞬止まり、隙が生まれた。

    「今だ!」

    力の流れを知覚したところでどうにもできない状態となった流雲に対し、シュンジが柔道の投げ技で彼女を地面に叩きつけ、半透明の手錠で手足を固定する。

    「なるほど…考えましたね。」

    流雲は【発勁】の応用で内部の障壁を破壊して【流源】で拘束からの脱出を試みるが、シュンジは手錠を多層化し、さらに動きを制限。観衆がシュンジの戦略に沸く。

    「これで終わりだ。」

    シュンジの発言に受けても尚、流雲は抵抗を続ける。彼女の拳が微かに震え、僅かに動く体で放った【発勁】の衝撃が拘束具を揺らす。

    彼女の心は、達人としての誇りと積み上げてきた鍛錬を守るために戦い続ける。彼女の呼吸は乱れ、汗が額を伝うが、瞳には静かな炎が宿る。

    (流れは…まだ、止まらない…)

    流雲は深く息を吸い、意識を極限まで研ぎ澄ます。【流源】が新たな境地に達し、拘束具の隙間から微かな衝撃波を放つ。

    ドンッ!

    「…そう何回も本気を出すのは初めてですね。」

    爆発音に続けて流雲の声が聞こえたかと思うと、そこには手錠を全て破壊して立ちなおっている流雲の姿があった。
    彼女の眼は完全に開眼しており、本気になったことをありありと表している。

    「まさか…あの状態で手錠を全部壊したのかよ…」

  • 123AIの力、お借りします!25/05/05(月) 19:34:33

    シュンジは彼女の全力のパワーに目を細めるが、刑事の冷静さが彼を支配する。

    彼は流雲の「流れ」を徹底的に分析し、彼女の技が極限状態での変化を孕むことを見抜く。

    (あの馬鹿力で本気じゃなかったとかマジかよ。にわかには信じられないな。)

    シュンジは流雲の拳の動きを予測し、先ほどと同様に彼女の体内に微細な構造物を生成し、彼女の筋肉の動きを阻害する。

    「いくら本気とはいえ、これは通じるだろ?」

    いかに流雲そのものが強くとも、力の流れそのものは変わらないはず……そう思っての行動であった。

    しかし、同じ手が二度通じるはずもなく……

    「無駄です。」

    グンッ!

    気が高まる音と共に彼女の体内に作成された構造物は簡単に破壊されてしまい、その無意味さが周知された。

    「マジかよ……」

    シュンジは流雲に対してもう何度目かわからないほどの驚愕を感じつつ、刑事としての使命を果たすべく、最後の戦術を展開することを決意する。

    「では、行きますよ」

    地震と勘違いしてしまうほどの震脚が響き渡り、本気の裡門頂肘がシュンジに襲い掛かる。

    (まともに受けたら……死ぬ!)

  • 124AIの力、お借りします!25/05/05(月) 19:35:08

    本能的に死を察知したシュンジは、流雲の「流れ」のリズムを捉え、ギリギリのところで攻撃を回避する。

    ドビュゥ!!

    肘撃の風圧だけでリングが裂けるほどの威力を秘めており、人体に当たればどうなるかなど考えたくもないほどだ。

    「私は無駄な殺生は好みません。しっかりと避けてください。」

    その言葉は驕りでも何でもなく、ただただ心からの注意喚起であった。

    「言われるまでもないぜ。こっちだって死にたくはないからな…」

    シュンジは軽口で返すも、その致死級の攻撃力を見て血の気が引いていた。
    だが、だからといって諦める彼ではない。シュンジはリングの上空に半透明な真四角の構造物を作成し、それを相手目掛けて叩き落す。

    「潰れろ!」

    ドグゥゥンッ!!

    少なく見積もっても100トンはあるであろうその球体が流雲を確かに捉えるが、本気になった彼女はそれすらも受け流す。

    「重さとは即ち力なり。力転じてさらなる力へ。」

    そう言いながら彼女は球体を滑らせるようにしてシュンジの方に向けて投げ飛ばす。八極拳の極意を会得した流雲は、ただ単に力を受け流すだけでなく、力の流れを加速させることで力を自在に操作することができるのだ。

    「おいおい、死ぬぞこれ…!!」

    シュンジは恐怖すら感じながらも能力によって地面を盛り上げることで球体を受け止め、次の攻撃に向けて策を固めていく。

    (こういう場合は…アレしかないな。)

  • 125AIの力、お借りします!25/05/05(月) 19:35:56

    「…やはり強いな。ならば、俺の能力とあんたの技、どっちが上か確かめてみないか?」

    シュンジからの突然の申し立てに、観客たちや控室の他の選手も驚きを隠せない。

    当然、流雲にとってもその提案を受ける理由はないはずだが…

    「いいでしょう。受けさせていただきます。」

    なんとシュンジの提案を自ら受け入れてしまったのだ。

    (こういうタイプは自分の技術に絶対の自信を持っているはずだ。だとすれば、そこを突くしかない!)

    「話がわかる奴で助かったぜ。それじゃ、お互い本気でやるぞ。」

    そう言い放つと、彼は全力で決着を付けるための準備を始める。
    彼は彼女がどのような人間なのかを把握し、この一騎打ちを受けてくれることを確信していたのだ。

    (相手の性質(タチ)に合わせて方法を変える…捜査の常套だ。)

    「それじゃあ…いくぞ!」

    シュンジの合図と共に、二人はお互いの全力をぶつけ合うことを決意する。

    「はぁぁぁ!!」

    流雲は全ての力を振り絞り自身の究極奥義を放とうとする。彼女の拳が光を放ち、リングが震える。

    対するシュンジは全身に最高硬度かつ五重構造の装甲を生成し、全力で攻撃を受け止める構えだ。

    これが彼の奥の手なのだろうか…?

  • 126AIの力、お借りします!25/05/05(月) 19:36:32

    「天覇勁掌!!!」
    「くらえ!!」

    ドゴォォォォォン!!!ズシュッ!!

    鮮血がリングの床に飛び散り、流雲の動きが止まる。彼女の瞳に静かな光が宿り、達人の魂がリングに刻まれる。

    ……一体何が起こったのだろうか。

    実はシュンジは流雲が天覇勁掌を放つための震脚を行った瞬間、彼女の足元に粘着質の半透明の板を出現させ、踏み込む力を完全に殺したのだ。

    どんな重装甲でも一撃で致命傷不可避の流雲の攻撃を、彼の能力で生み出した装甲でもなんとか耐えられる程度にまで弱体化したことで、彼は人間としての形を保ちながら凌ぎきることができた。

    それに加え、彼女が一撃を放って腕を伸ばした瞬間を狙って、体内に無数のスパイクを生み出したのだ。

    筋肉が伸びきっていれば力を込めても体内の構造物を破壊することはできない。そこを突いた一度っきりの不意打ちを決行である。

    それが、この一瞬のうちに起こった攻防の全てだ。

    「…見事です。」

    そう言い放つと、彼女は力なく倒れ、動きが完全に停止した。

    「ふー。危ない危ない。あんたが武人気質じゃなければ負けてたぞ。」

    シュンジは深く息を吐きだしながらそう言い、スパイクで体内に開けた穴を能力を使って塞ぐ。

    ……こうして、このトーナメントの優勝者は決定した。

    「勝者及び第6回あにまんオリキャラ最強トーナメントは――護都シュンジ!!!」

  • 127AIの力、お借りします!25/05/05(月) 19:52:04

    あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リングは、勝利の余韻に静かに佇む戦場となっていた。決勝戦の熱狂は冷め、観衆の歓声が遠い響きに変わる。

    「さあ、みなさま! 第6回あにまんオリキャラ最強トーナメントの終幕を飾る瞬間です! 優勝者、護都シュンジ! その手に最強の証を!」

    観衆の歓声がリングを震わせ、シュンジの姿が現れる。観衆の拍手が彼を包み、彼は静かにリングに立つ。シュンジの心には、トーナメントの戦いが鮮明に蘇る。

    怪盗ミーティアの時間跳躍、落宮スズキのブラックホール、逆夢の能力交換、ムラノヤシロノマクラサマの時間操作、玉藻の二刀流、苦行狼の適応と進化、そして李 流雲の八極拳

    ――どれをとっても今までに見たことがないほどの強者たちであり、彼らを勝ち抜いて優勝できたことがまさに奇跡であることを嚙みしめる。

    だが、彼は全てを制し、法の秩序を守り抜いた。

    「このトロフィーは、あなたの不屈の信念と戦いの証です!」

    シュンジは一瞬、トロフィーを見つめる。彼の瞳には、異能対策課の同僚、街を守る日々、そしてトーナメントで戦った強者たちの姿が映る。

    (これが…最強の証か。)

    彼は静かに頷き、司会からトロフィーを受け取る。トロフィーの重みが彼の手に伝わる。冷たい金属の感触が、戦いの重さを物語る。このトロフィーは、単なる栄光ではない。彼が守るべき秩序の象徴だ。

    司会が再び声を上げる。

    「みなさま、護都シュンジの勝利を称え、トーナメントの終幕を宣言します!! 第6回あにまんオリキャラ最強トーナメント、閉会!!」

    観衆の拍手がリングを包み、閉会式の厳かな雰囲気が広がる。シュンジはトロフィーを手に、リングの中心で静かに立つ。彼の制服は汗と傷にまみれているが、警視庁エンブレムはなおも輝く。

    閉会式の光が消え、リングは再び静寂に包まれる。護都シュンジの名は、トーナメントの歴史に刻まれた。彼の手に輝くトロフィーは、正義の重さを物語る。観衆の最後の拍手が響き、第6回あにまんオリキャラ最強トーナメントは、こうして全ての幕を閉じた。

  • 128AIの力、お借りします!25/05/05(月) 19:53:41

    はい、ということでトーナメント本戦はこれにて終了です。
    エキシビションマッチに関しては、殿堂入りキャラor今トーナメントの参加者のうちから見たい対戦カードを書いてくだされば早い者勝ちでやっていきます。
    また、優勝者同士の対決は後々チャンピオン大会で行いますので今回はご遠慮ください。

  • 129落宮の人25/05/05(月) 19:54:22

    落宮スズキ vs 玉藻

  • 130二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 19:56:03

    おつ
    今回も面白いトーナメントだった

  • 131二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 19:56:21

    ムラノヤシロノマクラサマ vs 逆夢
    今大会のヤバい系能力の戦いが見たい

  • 132怪盗の人25/05/05(月) 20:06:17

    ミーティア対小雪お願いします
    時間跳躍(コピー)と予告状相性悪いですけどどこまでやれるかは見ておきたいです

  • 133落宮の人25/05/05(月) 20:12:26

    今回もトーナメント運営お疲れ様でした
    ありがとうございます
    次回も参加出来ればよろしくお願いします

    護都シュンジさん優勝おめでとうございます!

  • 134玉藻に頑張って欲しい作者25/05/05(月) 20:13:52

    自壊の開催日はいつになりそうですか?

  • 135AIの力、お借りします!25/05/05(月) 20:15:43

    >>134

    今のところ未定ですね。

    5月中にあと一回はできればと考えてはいます。

    決定したら雑談スレの方で告知させていただくので、しばらくお待ちください。

  • 136二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 20:21:53

    >>131

    超相性不利でしょ!!!ただでさえ能力をまともに発揮できずに死んだ逆夢さんを死体蹴りする気か!?

    あっ長嶋小雪VS逆夢お願いします

  • 137AIの力、お借りします!25/05/05(月) 20:45:35

    >>129

    そちらは前のトーナメントでも一回あったので、一旦後回しにさせていただきます。

    決してやらないという訳ではないのでご安心ください。

  • 138落宮の人25/05/05(月) 20:46:27

    >>137

    はい、承知しました。ありがとうございます。

  • 139玉藻に頑張って欲しい作者25/05/05(月) 20:48:15

    >>138

    まさか落宮くんの作者本人から直々に指名されるとは思わなかった

    あっても他の第三者かと思ったから

  • 140AIの力、お借りします!25/05/06(火) 18:22:44

    トーナメント本戦は終焉を迎えたが、観衆はまだまだ熱いままだ。

    その理由は単純明快、これからエキシビションマッチが開始されるからだ。

    今回の対戦カードは「ムラノヤシロノマクラサマ vs 逆夢」

    お互いに底の見えない能力を有しており、摩訶不思議な戦いが繰り広げられることが予感される。

    ムラノヤシロノマクラサマは紅の着物を揺らし、黒い0と1が周囲を漂う。無邪気な笑顔がリングに弾け、彼女の瞳には遊び心が輝く。

    時間操作の異能を操る彼女は、まるで世界を玩具箱のように扱う。

    「おねぇちゃん! いっぱい遊ぼうね!」

    逆夢は灰のワンサイドアップを揺らし、冷たい微笑みを浮かべる。彼女の瞳は獲物を値踏みする蛇のようだ。能力交換の【邪鬼獄交】を操る彼女は、戦場をその観察眼で支配する。

    「…いいよ。遊んであげる。」

    観衆の息遣いが凍りつき、戦いの開始を告げる。

    「エキシビションマッチ――開始ッ!!」

    ムラノヤシロノマクラサマが弾けるように動くと、黒い0と1がリングに渦を巻き、時間が歪む。

    彼女の手にはトキノトメカタとトキヲカコウが握られており、完全に戦闘モードと言ったところだ。

    「ほら、いくよ!」

  • 141AIの力、お借りします!25/05/06(火) 18:23:05

    シュンッ!

    ムラノヤシロは時間の隙間を縫うように逆夢に接近し、その手に持った鎌を振り下ろす。

    そこからは殺意や敵意は感じられないが、それ以上にどす黒い何かが見えるような気がする。

    だが、逆夢は冷たく笑い、【邪鬼獄交】を発動。

    彼女の瞳が赤く輝き、お互いの能力が完全に入れ替えられたのだ。

    それによってリングの時間が元に戻り、ムラノヤシロの鎌が空を切る。

    「時間操作? 面白い玩具ね。でも、今は私のものよ。」

    逆夢は奪った【トキヨアソベ】を使い、ムラノヤシロの動きをランダムでスローモーションに変える。

    さらに、彼女はどこからともなくトキノトメカタを引き抜き、ムラノヤシロの喉元を狙う。

    キンッ!

    「そっちだけずるい!」

    ムラノヤシロは驚きつつも、自身の異能の残滓で時間をわずかに歪め、鎌の一撃を回避。
    彼女の無邪気な笑顔に一瞬の焦りが混じる。黒い0と1が彼女の周囲で乱れ、リングが時間の揺らぎに震える。

    「ずるい? これは戦いよ。子供の遊びじゃないの。」

    逆夢は冷たく言い放ち、ムラノヤシロの時間操作をさらに発動していく。

    リングの時間が断続的に加速と減速を繰り返し、ムラノヤシロの動きを混乱させる。今まで自分が相手を屠ってきた能力が、今度は彼女自身を追いつめているのだ。

  • 142AIの力、お借りします!25/05/06(火) 18:23:34

    逆夢は続けて鎌で連撃を放ち、ムラノヤシロを追い詰める。

    シュシュッ!

    「わ、わ、待って! 私の力を返してよー!」

    ムラノヤシロは着物を翻し、時間の歪みを利用してリングを駆け回る。

    今までの経験から時間の流れの変化に慣れている彼女は、能力の断片を頼りに、逆夢の攻撃をを紙一髪で避け続ける。

    「でも、これはこれで楽しいね!」

    ピンチになりながらもムラノヤシロは無邪気な心を奮い立たせ、リングの床に黒い0と1を撒き散らす。

    彼女の中に僅かに残っていた時間操作の能力を無理やり発動させ、リングに時間の罠を仕掛けたのだ。

    「何かわからないけど…無駄よ。」

    しかし、逆夢が床に触れた瞬間、時間が局所的に停止するトラップが発動した。

    ピタッ!

    逆夢の足が一瞬止まり、彼女の瞳がわずかに揺れる。

    「おばか!」

    読み通りの展開にムラノヤシロはすかさず跳び上がり、着物の袖から0と1の刃を放つ。

    そして、刃は時間を切り裂くように逆夢に襲い掛かる。

  • 143AIの力、お借りします!25/05/06(火) 18:24:37

    ズバッ!

    「…やるじゃない。」

    彼女は自らの体が停止している感覚を味わいながらもそう呟く。
    しかし、その瞬間……

    ギュインギュインギュイン

    逆夢が【邪鬼獄交】で奪ったクルイドキを発動し、時間が10秒ほど巻き戻された。
    それにより、彼女の身に施された時間停止も解除され、罠の存在を知りつつ元の状態に戻ることができたのだ。

    「…嬉しい誤算ね。」

    今度の彼女はムラノヤシロのトラップを分析し、時間の罠を逆利用することを決意した。逆夢は冷徹に微笑み、再び〔邪鬼獄交〕を発動。
    ムラノヤシロが仕掛けたトラップの所有権を奪うと同時に、能力に施していたマーキングの効果を発動して相手の全ての能力を削除する。

    これでもうお互いにトキヨワラエ、クルイドキ、トキヨアソベは使用できなくなってしまったというわけだ。

    「…さて、これで終わりよ。」

    逆夢は先ほど相手がやったのと同じようにリング全体に時間の罠を再配置し、今度はムラノヤシロを自身のトラップで縛りあげることを決意した。

    「まってるだけじゃ勝てないよ!」

    いつまで経っても動こうとしない逆夢に痺れを切らしたムラノヤシロは、その手に大鎌を構えなおして相手に突っ込む。

    しかしその瞬間、彼女が踏み込んだ床が光り、足元で時間が一瞬にして停止する。

  • 144AIの力、お借りします!25/05/06(火) 18:25:01

    「さっきのおかえし…と言ってもあなたは知らないでしょうけどね。」

    逆夢は相手にゆっくりと近づき、その手に持っている鎌を奪ってムラノヤシロの胸元に突きつける。

    「……遊びは終わり。」

    シュンッ!

    逃げ場も無ければ能力もない。そんな絶体絶命の状態に追い込まれてしまったムラノヤシロ。

    しかし、この場にいる誰もが気づいていないある誤解があった。

    「えーい!時間よ!なんか変わって!」

    ムラノヤシロは最後の力を振り絞って叫ぶと、何故か時間をわずかに歪める。

    もはや彼女に能力は残っていないはずなのに、一体何故だろうか。

    「…予想外ですね。」

    ムラノヤシロの着物が揺れ、黒い0と1が爆発のように散る。リングが時間の波に揺れ、逆夢の振り下ろした鎌がわずかに逸れる。

    そう、彼女はこの世に存在するエラーそのもの。彼女にはあらゆる出来事が不規則に作用し、それがどのような結果となるかは誰にもわからない。

    そんな彼女に対して発動された邪鬼獄交も例外でなく、マーキングを使って削除したはずの能力たちは、何故か削除されていなかったのだ。

    「まだまだ遊ぶよ!」

    ムラノヤシロは時間の歪みを利用して逆夢の懐に飛びこみ、再び0と1の刃を両手に握って切り裂こうとする。

  • 145AIの力、お借りします!25/05/06(火) 18:25:15

    「そう…厄介ね。」

    だが、逆夢はムラノヤシロの動きを予測し、刃が突き刺さるよりも早く動いて逆に彼女の腕をねじ上げる。

    そして、時間の罠が再び発動し、ムラノヤシロの動きがまたしても封じられた。

    ガキンッ!

    「ううっ…強い…!」

    ムラノヤシロの声に初めて弱気が混じる。

    逆夢は冷たく微笑み、リングの時間を一瞬停止させてムラノヤシロの胸元に今度こそトキノトメカタを突き刺す。

    ズシュッ!

    血がリングの床に飛び散り、ムラノヤシロの動きが完全に止まる。それは時間の罠ともまた違った雰囲気で、まるで一定の時間の中に幽閉されてしまったかのようだ。

    ムラノヤシロの瞳に無邪気な光が揺れ、黒い0と1が静かに消える。観衆がその決着に息を呑む。

    「これで…終わり。」

    不可思議な能力を持った両者の戦いは、こうして終わりを告げたのであった。

    「勝者――逆夢!!」

  • 146二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 18:33:50

    複雑すぎてどっちが勝つか最後まで分からない試合だったな……
    逆夢も別に弱くは無いんだよなぁ

  • 147AIの力、お借りします!25/05/07(水) 19:42:16

    あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リングは、華やかな戦いの熱に沸く戦場だ。観衆の歓声がリングを震わせ、エキシビションマッチ第二戦が始まる。

    怪盗ミーティアは棒付きの飴を舐め、悪戯っぽい笑みを浮かべる。黒いマントがリングの光に映え、瞳には未来視の輝きが宿る。時間跳躍と発明品を操る彼は、危ない橋を渡るロマンチストだ。

    「ふふっ、小雪ちゃん初代優勝者、予告状は受け取ったかい? 今回も派手に勝利を盗んであげるよ!」

    対する長嶋小雪は明るい笑顔で構え、ポジティブなオーラを放つ。【鑑定】と【習得】を操る初代チャンピオンは、敵に容赦しない。

    彼女はさりげなく【鑑定】を発動し、ミーティアの「時間跳躍」「未来視」「風魔法」の詳細を瞬時に脳にインプットする。

    「ミーティアさん、あなたも面白そうなスキルを持ってますね。楽しめそうです。」

    二人の視線が交錯し、リングが一瞬静まる。観衆の息遣いが凍りつき、ゴングの音が戦いの開始を告げる。

    「試合開始ッッ!!」

    さぁ、バトルスタートだ。

    ミーティアが飴をくわえたまま指を鳴らし、時間跳躍を発動。シュンッと姿を消し、5秒後の未来へ飛ぶ。

    ヒュウッ!

    それと同時に彼の未来視がリングを捉え、3秒後に向けて風魔法を放つ。

    「うわ、なんか消えました!もしかしてそれが時間跳躍ですか?」

    彼女は驚きながらも予想通りと言った感じで、時間の隙間から放たれた風の刃を正確に弾く。

    異世界の戦場や歴代トーナメントで鍛えた直感が、彼女の動きを支えているのだ。

  • 148AIの力、お借りします!25/05/07(水) 19:42:42

    「さすが初代優勝者!そうでなきゃつまんないよ!」

    ミーティアが5秒後に再出現し、空の靴でリングの天井を逆さに歩きながら言う。

    彼はどこからともなく取り出した魔力型鞭を振り、小雪に対して強烈な一撃を叩き込まんとする。その動きは流れるように滑らかで、まるで舞台の踊り手だ。

    ガキンッ!

    しかし、小雪も同じく魔力型鞭を取り出し、相手の攻撃を相殺する。この戦法こそが彼女の鉄板パターンであり、彼女の強さを象徴するものでもある。

    「鞭って当たると痛いから嫌いなんですよ。」

    さらに小雪は【習得】で時間跳躍を模倣する。シュンッと姿を消し、5秒後の未来へ飛んだ。

    「えっ!それも使えるの!」

    突然の自身の技の模倣に驚くミーティア。彼の能力は天性のものであり、他者に真似できるとは微塵も思っていなかったからだ。

    「でも、未来を視れば出現地点はわかるはず…!」

    驚きの中でも冷静さを失わないのが怪盗としての素質。彼は【未来視】を発動し、彼女が出現するタイミングをつかみ取る。

    「ここだ!」

    鋭く鞭を振り下ろすミーティア。その一撃には「この場所に現れる」という確信があり、実際に小雪はそこに現れた。

    ……しかし、ミーティアの鞭が彼女を吹き飛ばすよりも早く、どこからともなく放たれた風魔法がミーティアのマントをかすめた。

  • 149AIの力、お借りします!25/05/07(水) 19:43:22

    バスッ!

    「あれ?外れちゃった?」

    あっけらかんとした声でそう言い放つのは、もちろん小雪であった。彼女はあえて時間跳躍を行うことでそちらに未来視の意識を集中させ、本命の風魔法で相手を仕留めようとしていたのだ。
    ミーティアは空の靴で宙を跳び、盗賊として勘で何とか攻撃を回避したが、この攻撃は彼が小雪の脅威を思い知るには十分であった。

    「ふぅ…危ない危ない。オレさまじゃなければ直撃だったぜ。」

    彼は大げさに焦ったリアクションを取り、いたずらな笑みを浮かべる。

    「さすがに強いから、オレさまも本気出しちゃおっかな!」

    その言葉と同時に、彼は不意打ち気味に無限爆弾を投げる。それは爆発と吸収を繰り返すように設定されており、さすがの小雪であってもまともに対処しなければかなりのダメージとなるだろう。

    小雪が咄嗟に身構えるが、もう遅い。

    ボゴンッ! ボゴンッ! ボゴンッ!

    爆発の衝撃がリングを震わせ、観衆の叫び声が響く。爆発は収束と発散を何度も何度も繰り返しており、放っておけばかなりの被害になりそうだ。

    「でも、私はこれの対処法も知ってます!」

    彼女は【鑑定】で無限爆弾の「最終爆発の威力増加」と「強力な技で停止できる」という情報を把握。【習得】で魔砲を模倣し、天の力を込めたエネルギー波で爆風を吹き飛ばす。

    「おりゃあ!」

    ドビュゥ!!

    彼女の一撃によって爆発は停止し、リングに鳴り響く炸裂音も終わりを迎えた。

  • 150AIの力、お借りします!25/05/07(水) 19:43:52

    しかし……

    「やるね!でも、本命はこっちだよ!」

    ミーティアは無限爆弾をカモフラージュとして天の力を一瞬だけ展開。白銀の鎧が彼を包み、魔力型鞭から高威力の光魔法を放つ。光の刃がリングを切り裂き、小雪を全方向から襲う。観衆がその眩さに目を細める。

    ギュンッ!

    小雪は間一髪のところで空の靴を使用していくつかを回避したものの、さすが全部は避けきれず何初発かは直撃してしまった。

    「乙女の体に傷を付けるとか大犯罪ですよ!もう一回シュンジさんに逮捕されてください!」

    小雪は天の力の攻撃を受けたのにも関わらずそこそこ余裕がありそうに見える。だが、ダメージが入っている以上、打ち続ければいつかは倒すことができるということだ。

    「見えてきたねぇ!勝ち筋!」

    そんな彼女の様子を見たミーティアは喜びを隠しきれない様子で、「もしかしたら初代優勝者にも勝てるのでは?」という淡い期待すら持ち始めている。
    ……だが、現実はそこまで甘くはない。

    「私に対する罪は司法ではなく私が裁きます!私刑上等です!」

    彼女は怒りのまま【習得】で天の力を模倣し、先ほどミーティアが使用したものと全く同じ光の刃を撃ち放つ。

    ズバッ!ズババッ!

    本体はなんとか時間跳躍で避けたものの刃はミーティアのマントをズタズタに切り裂き、もしそれが人間だったらどうなっていたかを鮮明に理解させる。

    「…やっぱ見えないかも。」

    自身と同等レベルに天の力を使いこなす小雪の姿を見た彼からは、ちょっとした後悔と確固とした決意を持たせた。

  • 151AIの力、お借りします!25/05/07(水) 19:45:05

    「なら、見えるようにするしかないな!」
    「予告しよう! オレさまは30秒以内に君を魔砲で仕留める!」

    予告状がリングの床に刺さり、計測がスタート。ミーティアの力が急上昇し、彼の瞳が燃える。

    「それならこっちも!」
    「予告します! 私は30秒以内にあなたの魔砲を退けて勝ちます!」

    彼女の放った予告状も同じくリングの床に刺さり、相手とほぼ同じタイミングで計測がスタートする。

    「言っとくけど、この戦い方はオレさまの領域だよ。素人にはまねできないと思うけどね。」

    「それができるから私は強いんですよ!」

    ミーティアの煽りに対し小雪はポジティブで強気な言葉を返し、両者が30秒後に全てを決めることを決意する。
    ……最初に仕掛けたのはミーティアだった。彼は天の力を反動度返しで発動し、文字通りの光速で小雪に向かって突っ込む。

    対する小雪も同じく天の力を発動し、彼の攻撃と真正面からぶつかり合う。

    シュンッ!ドゴンッ!バキュンッ!

    観衆には何が何やらわからないほどの速度で2人は何度も何度も衝突し、リング上に光の渦として軌跡が現れる。

    「魔砲で私を倒すんじゃありませんでした?」

    「別にそうじゃなくても勝てればいいんだよ!」

    「そうですかっ!」

    一瞬の隙を突いて小雪がミーティアの鳩尾にパンチを叩き込む。天の力を込めて放たれたパンチのため、その威力は言うまでもない。

  • 152AIの力、お借りします!25/05/07(水) 19:45:42

    「これで終わりです!」

    追撃とばかりに最後の一撃を叩き込まんとする小雪。
    だが……

    「なんてね!」

    実は怯んでいるフリをしていたミーティアが不意に片腕にエネルギーを集中させ、予告状によって威力がマシマシになった魔砲を解き放つ。

    「いっけぇぇ!!」

    しかし、小雪もこうなることを読んでいなかったわけではない。彼女も負けじと必殺のスキルで相手の技と撃ちあう。

    「天の力+地の力+魔砲!!」

    天と地、光と闇の力を組み合わせた混沌の魔砲が放たれ、ミーティアの魔砲と正面から激突する。

    「「はぁぁぁぁ!!!」」

    ドゴォォォォン!!

    …強烈なエネルギー同士の押し合いを経て勝ち残ったのは……やはり小雪であった。

    彼女はやりきったような表情を浮かべており、その顔には勝利の喜びが滲み出ている。

    「…ふぅ。最初は本人のスキルだけでなんとかなるかと思いましたけど、結局他の人のも使っちゃいましたね。やっぱり私もまだまだです。」

    今回の戦いの振り返りをしながら締めくくっており、彼女の戦いがこれからも続いていくことを暗に示していた。

    「勝者――長嶋小雪!!」

  • 153二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 20:01:46

    残ってるエキシビションは2戦かな? 
    このペースなら30くらい残して全戦終了って感じか
    まぁ丁度いいくらいかね

  • 154AIの力、お借りします!25/05/08(木) 19:26:51

    あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング――そこは数多の激闘を呑み込み、なお静かに燃える戦場。
    この日、観客の視線が注がれるのは一つの対決だった。

    片や、白黒の瞳に灰の髪、常に浮かぶ微笑みの奥に測り知れない知性を宿す少女、逆夢。
    片や、異世界を渡り歩き、幾多の強敵を下した転生戦士、長嶋小雪。
    この二人の戦いがどのような結果となるのか。それは誰にもわからない。

    「試合開始ッッ!!」

    試合開始のコールが響き渡った。それと同時に、試合は激動を迎える。

    「……はじめましょう。」

    逆夢が微かに口を開き、リングの中心で手を合わせる――その瞬間、小さな音が鳴った。

    パンッ。

    何が起きたのか、誰にも分からなかった。しかし、長嶋小雪の脳裏には瞬時に警鐘が鳴った。

    (今、もしかして何かされた……!?)

    彼女は即座に【鑑定】を 発動し、逆夢のスキルである【邪鬼獄交】について読み解いてそれにまつわる仕様と結果を瞬時に把握しようとする。

    「…使えない!?まさかあなたのスキルって能力の入れ替え…!? そんなのアリですか!?」

    気づけば、小雪のスキル欄が空白になっていた。 逆夢の【邪鬼獄交】によって、すべてのスキルが逆夢に吸い取られてしまったのだ。

    「…これで終わり。無能力では私に勝てないわ。」

    冷徹に言い放つ逆夢。その発言には一切の嘘偽りはなく、彼女は今までもこの戦術で数多もの敵を打ち倒してきた。

  • 155AIの力、お借りします!25/05/08(木) 19:27:20

    しかし、彼女が相対している相手は並大抵の敵ではない。歴戦の戦闘経験を持つ小雪は、驚きながらもその顔に笑みを浮かべていた。

    「いいですね!こういうのもたまには面白そうです!」

    たしかに【邪鬼獄交】で能力が奪われてしまったが、小雪は過去に【習得】でスタックしたスキルを大量に保持している。

    ミーティアの「時間跳躍」やムラノヤシロノマクラサマの「時間操作」など、まだまだ使えるスキルは残っているのだ。

    「能力が全て奪われた?なら、これはどう説明するつもりです?」

    小雪は逆夢に対して煽りも込めて時間跳躍を発動する。シュンッと姿を消し、3秒後の未来へ飛んでいった。

    「……そう、あなたも一筋縄ではいかないタイプのようね。」

    逆夢は小雪の異常さに少しだけ驚きつつも奪い取った【鑑定】を使い、小雪の「時間跳躍」と「神討之剣」を瞬時に把握。

    彼女はどこからともなく短剣を抜き、小雪の再出現位置を予測して突く。

    キンッ!

    小雪が再出現して攻撃を仕掛けるが、逆夢はそれを的確なタイミングで弾く。

    「初見なのに使うの上手ですね!私も見習いたいぐらいです! 」

    小雪は逆夢の器用さを褒めながらも、決して怯むことなくさらに攻撃を続ける。

    「今度はこれです!」

    彼女はミーティアから【習得】した天の力を放ち、リングを眩く照らしながら光の刃で逆夢を襲う。

  • 156AIの力、お借りします!25/05/08(木) 19:27:56

    ギュンッ!

    「…面白いわ。でも、私の方が上手よ。」

    だが、逆夢は【習得】で時間跳躍を模倣して回避を試み、さらに短剣で連撃を放つ。彼女の動きは計算された精度を誇り、小雪の肩をかすめる。

    ザシュッ!

    斬撃音と共に鮮血が舞い、この戦闘の苛烈さを印象付ける。

    「…っ!痛ったいですね!」

    小雪はミーティアの【天の力】を発動。白銀のオーラが彼女を包み、超回復で肩の傷を癒す。
    さらに彼女は時間跳躍で逆夢の背後に回り、刀に光魔法を込めて斬りつける。

    ズバンッ!

    「無駄よ。」

    しかし、逆夢は【習得】で【天の力】を模倣し、同じように白銀のオーラを纏った姿へと変化する。彼女は小雪の剣を短剣で受け止め、時間跳躍で距離を取る。彼女の瞳が冷たく光り、小雪のスキルの多さに警戒を強める。

    (この子、奪っても奪っても次々能力が出てくる…! なら、全部消すしかないね。)

    逆夢は【邪鬼獄交】の能力消去を発動。小雪の【時間跳躍】【天の力】【時間操作】その他諸々の全てにマーキングを施し、一瞬で消滅させる。

    リングに静寂が広がり、小雪のオーラが完全に消える。観衆がその圧倒的な力に息を呑む。

    「これで終わりよ。小雪ちゃん、遊びはここまで。」

    小雪に残された能力は全てマーキングで消されてしまった。こうなってしまえばさすがの小雪と言えどもどうすることもできない。

  • 157AIの力、お借りします!25/05/08(木) 19:28:32

    ……かに思われたが。

    「えぇ、”今トーナメントの”スキルは全部消されちゃいましたね。ですが、まだまだ”他のトーナメント”のスキルが残ってますよ!」

    勢いよくそう叫ぶと、過去のトーナメントで得た【変異・黒鳥】と「漢の出汁」を同時に発動して巨大な黒鳥へと姿を変えつつリングに生命力を吸い取る出汁を充満させる。

    ドォォンッ!!

    超巨大な黒鳥は着地だけでも周囲に凄まじい突風を吹き荒れさせ、出汁の水面も大きく揺れる。

    「鳥白湯にしてあげますよ!」

    ………冷静に考えればこの場合鳥の出汁を出すのは彼女の方になるはずだが、それは良いのだろうか。

    「……これは予想外…」

    だが、逆夢はそんな些細なことを気にしている余裕もなくなっており、如何にしてこのピンチを切り抜けていくかを最優先にして思考をフル回転させている。

    (この状況を切り抜けるには……)

    「……やるしかないわ。」

    巨大な鳥の嘴が逆夢に向かって振り落とされるかに見えた刹那、逆夢が最終手段の使用を決意する。

    パンッ。パンパンパンパンパンパン――

    連続で何度も何度も柏手を打ちまくる逆夢。【邪鬼獄交】によって小雪の持つ全てのスキルを奪い取ってしまうつもりなのだろうか。

  • 158AIの力、お借りします!25/05/08(木) 19:32:46

    「あっ!それは……!!」

    巨大な黒鳥から人型に戻りながらも小雪は何かを伝えようとしている。もしやここにきての命乞いか?

    パンパンパンパンパンパン、パンッ!

    もう何度やったかもわからないほどの柏手が終了し、小雪から漏れ出たスキルたちが次々と逆夢の体へと流れ込んでいく。

    それも第一回から第六回までの全てのトーナメントで登場したスキルたちであり、その一つ一つに異なる強さが眠っている。

    「…これなら、誰にも負けない。」

    止まることなく溢れ出る超越的な力に高揚感を抑えきれないようで、柄にもなく緩んだ笑みを浮かべている。

    今まであらゆる戦いを乗り越えてきた小雪のスキルが今、全て彼女の物になろうとしている。

    ……そして、ついに全てのスキルが逆夢の物となり、小雪は真の意味で無能力者へとなり下がってしまった。

    「……さて、これで本当に本当に終わりだよ。」

    逆夢は小雪に対して向き直り、完全にトドメを刺すべくその手にいくつものスキルを同時に発現させる。

    雷、炎、時、死、風、王……全ての要素が一体となってすさまじいエネルギーを形成しており、炸裂してしまえばトーナメント会場どころか世界そのものまで危ないところだろう。

    「えぇ…マジですか…」

    対する小雪も完全に諦めムードと言ったところで、先ほどまでの自身の迂闊さを悔やんでいるかのように見える。

    だが、それももう遅い。全ては決まってしまったことなのだ。

  • 159AIの力、お借りします!25/05/08(木) 19:33:57

    ……その瞬間!

    パンッ!!!

    痛ましい破裂音と共に、逆夢の腕が弾け飛んだ。

    「……えっ……?」

    突然の出来事に呆気にとられながら無くなった腕を見つめる逆夢。

    パンッ!パンッ!

    続けてもう片方の手と片足も弾け飛び、まともに立つこともできなくなった逆夢は地面に倒れ伏す。

    「…やっぱりこうなりましたか……」

    小雪はやってしまったと言わんばかりの表情でその光景を見つめており、なぜこのようなことが起こってしまったのか察しがついているようだ。

    「あのですねぇ…一度にスキルを使いすぎると体が耐え切れなくなってこうなっちゃうんですよ。」

    「私もスキルを貰った時に説明はされましたけど、まさかこんな感じになるとは……」

    その言葉を受け、逆夢は激しい後悔に襲われた。「こんなはずではなかった。」「もっとうまくいくはずだった。」そんな言葉が脳内を反復し、思考が止まる。

    「欲張りすぎるとこうなるんですね。私も気を付けないといけません。」

    弾けた逆夢の体から溢れたスキルを回収しつつ小雪がそう呟く。
    ――そして、最後には彼女の頭が完全に弾け飛び、勝負は終わりを迎えた。

    「勝者――長嶋小雪!!」

  • 160二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 19:44:02

    また珍しい決着になったな……

  • 161二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 19:45:13

    AIくんが「3つまでしか同時にスキルを使用できない」という整合性を取ろうとした結果「使いすぎると爆散!!」になったんだろうな
    面白い

  • 162AIの力、お借りします!25/05/09(金) 20:53:19

    エキシビションマッチももう4戦目となり、そろそろ終わりを迎えようとしていた。

    落宮スズキは震える足でリングに立つ。ぼさぼさの髪と怯えた瞳は、まるで嵐に追われる小動物のよう。

    だが、彼の臆病な心には幸運の女神が寄り添い、落とし穴とブラックホールでどんな危機もすり抜ける。

    「う、うわっ…怖いよ! でも、逃げて勝つ…! 絶対、生き残るんだ!」

    対するは快楽殺人鬼の少女、玉藻。

    今回は月代黒華としてリングに立つ彼女は、二振りの刀を静かに構えている。

    禍津日刀と神討之剣を手に、過去の猛者の技を宿す彼女は、戦闘の極みを体現する剣鬼だ。

    「どれだけ逃げても私の剣は逃がさないよ。」

    二人の視線が交錯し、リングが凍りつく。観衆の息遣いが止まり、ゴングの音が戦いの火蓋を切る。

    「試合開始ッッ!」

    「ひぃぃぃ!!」

    試合開始の合図と同時にスズキが悲鳴を上げ、リングの端へ逃げ出す。もはやこの姿も彼の十八番と言ったところだ。

    そして、それと同時に危機を察知した彼の心が震え、リングに無数の落とし穴が自動生成される。

    ズポッ!ズポッ!

    次々と現れる穴は空間を歪め、脱出不可能な奈落を形成していく。

  • 163AIの力、お借りします!25/05/09(金) 20:53:43

    「ふふっ、面白そうだね。」

    対する玉藻は落とし穴も気にせず二刀流の構えで突進していく。

    彼女の持つ禍津日刀が光り、スズキの肩を狙う。この刀は相手を絶対に傷つけるという攻撃的な神聖を宿しており、いかなる耐性を無視して斬り裂くことが可能だ。

    だが、スズキの身体が幸運なことにずれて奇跡的に刃を回避する。彼の背後に立つ幸運の女神が彼を守っているのだ。

    「…避けた!? 面白い!」

    玉藻は続けて神討之剣を振り、圧倒的な切れ味でリングを切り裂く。

    その一閃は彼の幸運によって直撃こそはしないものの、剣は空間すら粉砕し、スズキをさらに追い詰める。

    「怖いよぉぉ!!こんなの当たったら死んじゃうよぉぉ!!」

    スズキは転がるように逃げ、落とし穴をさらに生成していく。

    そしてついには玉藻の足元に穴が開き、彼女を奈落へ引きずる。

    ゴゴッ!

    剣鬼の足元が落とし穴に取られ、思わず体勢を崩してしまう。

    ……しかし、その顔には諦めではなく歓喜の笑みが浮かんでいた。

    「ふふっ、穴? それだけじゃ私は止まらないよ!」

    そういうと、玉藻はストックしていた飛行魔法を発動。彼女の身体がふわりと浮かび上がり、すんでのところで落とし穴を回避する。

  • 164AIの力、お借りします!25/05/09(金) 20:54:27

    「今度はこっちの番だよ!」

    彼女は禍津日刀からまたまたストックしていた炎魔法を放ち、スズキを焼き尽くそうとする。
    炎がリングを覆い、観衆がその猛威に息を呑む。

    ゴオッ!

    「うわああ! 熱い! 死ぬ!」

    なすすべもなく炎に飲み込まれてしまうスズキ。ただの人間並みの耐久力しかない彼ではこの炎を耐え切るのは不可能に近く、このままでは死を待つのみかに思われた。

    ……だが、その瞬間!スズキの危機感が極限に達し、リングに巨大なブラックホール(BH)が誕生する。

    ズウウッ!

    黒い渦が炎を吸い込み、玉藻の放った魔法の炎さえも吸い込んで無力化してしまう

    「…何!? 私の技を!?」

    玉藻はなんだか嫌な予感を感じ取り、どうにかするべく神討之剣でBHを斬る。

    ズバッ!

    剣の切れ味が空間を裂き、BHを一時的に破壊することに成功した。

    だが、BHは自らの引力によって斬られた自身の姿さえも強引に引き戻しており、その吸引力が復活するのも時間の問題であると考えられる。

    「なら、今のうちに!」

    彼女はスズキに迫り、禍津日刀で彼の腕を狙う。

  • 165AIの力、お借りします!25/05/09(金) 20:56:56

    しかし、やはり幸運はスズキの味方をするようで、リングの床が勝手に崩れ、玉藻の刃が空を切る。
    刃がスズキの顔面スレスレの部分を通り抜け、彼の頭には走馬灯が流れ始めている。

    (怖い怖い怖い! でも、逃げればいつか勝てる…! あぁ神様!そこにいるなら助けて!)

    そんなことを考えながらもスズキは逃げながら落とし穴を連発していく。

    「もうその手は喰わないよ!」

    玉藻の戦闘センスが直観的に最善手を予測し、即座にストックした雷魔法を放って逃げ場のないようにリング全体を雷撃で埋め尽くす。

    バリバリッ!

    雷がスズキを追うが、彼の身体がまたも理不尽にずれて回避。次々と襲い掛かる雷たちもスズキを前にしては逸れていくばかりで、不思議なほどに当たらない。観衆もその不条理な生存力に驚愕する。

    「うわっ! 電撃!? 死ぬ死ぬ死ぬ!!!」

    これによってまたしてもスズキの恐怖がピークに達し、今度は複数のBHとホワイトホール(WH)がリングに出現。

    ゴゴゴゴゴ!

    BHが雷を吸い込み、WHが吸収した雷を玉藻に向け放出。彼女の雷魔法が自身に跳ね返り、リングが衝撃に揺れる。

    ドオオッ!

    「…ぐっ…!」

    玉藻は超人的なフィジカルでなんとかWHから放たれた雷を耐え抜いたものの、スズキの落とし穴が玉藻の「戦闘センス」にすらも穴を開け、彼女の動きが一瞬鈍ってしまう。

  • 166AIの力、お借りします!25/05/09(金) 20:57:54

    「今のうちに逃げなきゃ!」

    隙を見て逃げ出したスズキは逃げながらそんなことを叫んでいる。

    (でも……このままでいいのか?)

    (このまま逃げ続けても、勝利はあるんだろうか?)

    突如として彼の頭の中にそんな疑問が浮かんでくる。今までの敗北や失敗が彼の戦いの無謀さや逃げの不必要さを示しているかのように感じてしまったのだ。

    そんなことを考えているうちにいつの間にか玉藻は彼の前にまで回り込んできていた。

    「とりあえず…死んでちょうだい?」

    彼女は一切の心の迷いも無く刀をスズキに向けて振り下ろす。その一閃には勝利を求める執念が確かにこもっており、彼女とて負けるつもりは全くないことを示していた。

    (あぁ……終わりだ……こんなことなら大人しく逃げてればよかった……)

    もはやここまで来てはどうすることもできない。彼は完全に諦め、瞳を閉じて審判の時を待った。

    (……でも、本当にこのまま終わっていいの?勝ちたくはないの?)

    心の中の誰かがそう呟く。これが彼の本心なのだろうか。

    彼にとって逃走とは魂に刻まれている物であり、個人の意思でどうこうできるものではない。それは本人にとっても例外ではなく、彼は逃げる以外のことが一切できないのだ。

    (…………なら、逃げたうえで勝てばいいんじゃない?死ぬのは怖いでしょ?なら勝たないと。)

    その瞬間、彼の奥底から光が漏れ出てきた。勝利という希望の光が。

  • 167AIの力、お借りします!25/05/09(金) 20:58:23

    (怖い…でも、勝ちたい! 逃げて、勝つんだ!)

    スズキの心が成長を遂げ、幸運の女神が彼に応える。彼は玉藻の「剣技」に穴を開け、彼女の二刀流がわずかに乱れる。

    「いくら逃げてもいい!最後に勝てれば逃げてもいいんだ!」

    彼は恐怖心ではなく、自らの意思で最大のBHとWHを生成する。それは彼の成長を意味していた。

    ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

    BHが玉藻の全て――剣、技、意志――を吸い込む。今までとは桁違いの吸引力だ。

    「私の…力が…!?」

    さらに、WHがそれを極大のエネルギーとして放出する。

    ドオオオッ!

    リングが光と衝撃に包まれ、玉藻の身体が吹き飛ばされる。WHから放たれるエネルギーは玉藻のパワーそのものであり、彼女が耐えるにはあまりにも大きすぎるものだ。

    「くっ…剣士として…負けるわけには……!」

    逆境の中でも彼女は諦めない。玉藻は空間をも切り裂く神討之剣を振り回して最後の抵抗を試みるが、スズキの幸運が彼女の剣を逸らす。

    「もう……負けない!」

    追撃とばかりにWHのエネルギーが玉藻を直撃し、彼女の動きが完全に止まる。
    血と光がリングに飛び散り、観衆がその決着に息を呑んだ。

    「勝者――落宮スズキ!!」

  • 168AIの力、お借りします!25/05/09(金) 21:02:37

    ということでエキシビションも終わりです。
    普段ならここで対戦も終わって雑談にしてもらうところなんですが、今回は参加できなかった人も多かったようなので、臨時で対戦スレにしたいと思います。

    明日の20時に最初の対戦者のエントリーを行いますので、初心者の方優先でお試し的な感じで参加してくださると嬉しいです。

  • 169AIの力、お借りします!25/05/10(土) 19:59:59

    ということで最初の対戦です。

    初心者、特にこのシリーズに初参加の方を優先で参加させてあげてください。

    もし30分経っても安価が埋まっていなかった場合は、今まで参加したことのある方でも参加してOKです。


    >>170

    >>171

  • 170二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 20:00:21

    アネモス
    赤髪でショートヘアの女性。冷静沈着で、油断しない性格。とても負けず嫌いであり、負けたくないと思っている
    冒険者をしており、数々の強力なモンスターを討伐してきた
    魔眼を持っており、右目と左目で能力が違う。体力は結構少ないが、魔眼でそれをカバーしている
    圧倒的な身体能力を持ち、格闘術とナイフの技術を織り交ぜた戦闘スタイル

    武器
    ・疾風のナイフ:強力な風の斬撃を放つ事ができる、頑丈で斬れ味の鋭いナイフ

    能力
    ・右目の魔眼:30秒敵を視界に入れることで、敵の能力が分かる
    ・左目の魔眼:敵を視界に入れている間、少しづつ体力を奪う
    ・風の黄衣:周りの風を操り、色々なことができる

    弱点
    目潰しなどで視界を塞がれると、魔眼の能力を使えなり体力切れになりやすくなる

  • 171猫又幻制作者25/05/10(土) 20:00:44

    「猫又幻」
    普段は冷静沈着だが窮地に取り乱しやすい猫耳系男子。寒さには強い。500年の経験に裏打ちされた「相手の癖」や「能力の本質」を瞬時に見抜く。
    持ち武器は双剣で、幻惑の力を込めて武器が妖刀化させると攻撃力とスピードが飛躍的に上昇する。
    ◇能力
    ・幻影の孤影:相手に無数の幻覚を見せ、混乱や自傷を誘発する。幻覚は微細ながらも攻撃力を有し、本体と連携して連撃を繰り出す。速度と持久力は凄まじく、相手は連撃から逃れられない。
    ・祟り目:精神を壊す呪いを放ち、継続ダメージと精神を弱らせたり相手を数分間動きを鈍くする
    ・蒼炎の舞:蒼い炎の斬撃による遠距離攻撃である
    ・完全耐性「幻視共鳴」:幻覚を破った相手へ幻を強制投影し、拒絶する思考そのものに幻を刺す精神汚染
    ・九幻化:尾が九尾になる本気の形態であり、攻撃力とスピードが3倍となる
    ・九尾・幻影終幕斬:九幻化の状態で使える隠された奥義。九本の尾と分身が融合し、現実と幻想の境界を曖昧にしたまま“敗北”の未来を相手に刻印、双剣の乱舞と終幕の一閃でそれを逃れえぬ現実へと変える。
    弱点は幻惑の元である霧を晴らされること
    ◇経歴
    妖怪の山で生まれた猫又の一族の末裔。守護者として龍神を守る役目を担っていたが、自由を求めて家族と疎遠になった。村を襲った軍隊に対抗して幻覚の力を覚醒させるが、初めは制御が効かず精神的に苦しむ。500年間世界を旅する中で双剣の腕を習熟させたほか、龍神との邂逅を経て幻影の制御を克服し、「幻影の孤影」の技へと昇華させた。
    数多くの戦闘を経験し冷徹な武士に成長するが、心の中には孤独と空虚さが残り、未だに戦いの意味を求め続けている

  • 172二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 20:07:47

    このレスは削除されています

  • 173AIの力、お借りします!25/05/10(土) 20:08:58

    >>172

    順番ですからね。

    まだあと2回ぐらいはこのスレでできると思うのでそこで参加してください。

  • 174二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 20:13:21

    このレスは削除されています

  • 175AIの力、お借りします!25/05/10(土) 21:46:08

    何もない平原は、静寂のなかに不穏な気配を孕んでいた。

    空に雲はなく、草ひとつ生えぬ大地が、戦いを待つ者たちの息遣いを飲み込んでいる。

    アネモスはその中央に立っていた。赤いショートヘアが風に揺れ、鋭く光る魔眼が猫又幻を捉える。

    「猫又幻。あなたの幻がどれだけ巧妙でも、私の風はそれを切り裂く。」

    冷徹に言い放ち、彼女は疾風のナイフを逆手に構える。

    その右目は敵の情報を30秒で解析する機能を、左目はわずかに体力を削る機能を持ち、どちらもこの遮るものが無い平原では絶大な力を発揮する。

    対する猫又幻は対して静かに双剣を抜く。その身に九尾の影が重なり、耳がピクリと動いた。

    「君の目は厄介だ。けれど、幻を見破った時、君はどこに立っているか……わかっていないだろう。」

    ふっと微笑み、彼は霧のように姿を揺らめかせる。その様子はまさに幻の具現かのようであり、彼の異様さをいかにも表していた。

    「さて…いくよ。」

    ――彼が呟いた瞬間、幻影の孤影が発動された。

    ズウッ!

    平原に無数の幻影が踊り出し、アネモスを包囲する。

    どの幻影も本物とまるで見分けがつかないほどに精巧に作られており、目視で幻影かどうかを判断するのは不可能に近いだろう。

  • 176AIの力、お借りします!25/05/10(土) 21:47:03

    「面倒ね。」

    ザシュ!

    アネモスは様子見で疾風のナイフを一閃し、いくつかの幻影を裂くが、それでも幻影の数は減っているようには見えない。

    むしろ時間経過と共に増えているかのように感じられるほどだ。

    「なるほど…これは本体を直接叩かないといけないタイプね。」

    底の見えない能力を目の前にしても、彼女の冷静さは揺るがない。

    今わかっている情報から仮説を立て、勝利に向けて必要な行動を予測する。

    「おそらく幻そのものに攻撃性能は無いはず…なら、解析が終わるまでは派手に動かないのが得策だわ。」

    幻影であろうとどこかしらには本体がいる。即ち、30秒間さえ凌げば後は右目の解析で本体を察知できる。それが彼女の判断であった。
    しかし……

    バシッ!

    幻影の猫又幻が放った双剣の一撃がアネモスの体に傷を刻む。

    実は猫又幻の生み出した幻には微弱ながら攻撃能力が備わっており、その動きに合わせてダメージを負わせることができるのだ。

    「…ちょっと予想外だわ。」

    アネモスは少しだけ驚きを見せながらも風の黄衣を展開する。周囲の空気が爆ぜ、渦を巻いて幻影を散らす。

    だが、それでもすぐに新たな幻影が現れる。これではいくら蹴散らそうとキリがない。

  • 177AIの力、お借りします!25/05/10(土) 21:48:07

    「ここからは耐久特化でいきましょう。」

    その言葉と同時に、風が彼女の周囲で渦を巻き、まるで彼女を守る鎧のように舞い上がる。

    幻影の猫又幻がその鎧ごとアネモスを攻撃しようとするも、幻影の攻撃は風の鎧によって完全に防がれてしまい、ダメージを与えることはできなかった。

    「そして、これで30秒は経ったわ。形勢逆転よ。」

    彼女の頭の中に猫又幻の情報が全てインプットされ、右目には幻影の中に潜む猫又幻の本体の姿がくっきりと映し出された。
    それだけではない。彼女の脳内にはその能力の一つ一つに至るまで完璧に情報が入り込んでおり、相手の全てを丸裸にしている状態となった。

    「幻視共鳴……九幻化……なるほど。どれも強力ですが、使わせなければ無意味です。」

    彼女は疾風のナイフを構え、幻影をかき分けて迷うことなく猫又幻の本体の元まで接近する。

    「くらいなさい。」

    ザシュッ!

    今度こそ彼女の一閃は猫又幻の肉体を切り裂き、その体から血を滴らせる。それは彼に確かなダメージを与えた証拠に他ならない。

    しかし、猫又幻もここで終わるほどの男ではなかった。

    「…この程度で勝った気になるのではないぞ。」

    彼は彼女の様子から幻は無駄と悟り、全ての幻影を消し去り、真正面から双剣を振るう。そして、その動きに合わせて蒼い火が斬撃の形をとって襲い来る。彼の得意とする技の一つ、蒼炎の舞だ。

    ジュッ!

    アネモスは疾風のナイフで弾こうとするが、炎の熱がわずかに彼女の体力を削ぐ。

  • 178AIの力、お借りします!25/05/10(土) 21:48:56

    「…やはり君は強い。しかし…」

    猫又幻の瞳が赤く染まる。九尾の尾が広がり、彼の姿が双剣と共に変貌する。

    これこそが彼が龍神との邂逅を経て身に着けた新たな境地――

    「──九幻化。」

    ……風が止まった。いや、風だけでなく、空も、大地も、鳥たちの囀りさえも全てが停止してしまったかのように感じられた。
    音もなく、猫又幻が一歩踏み出す。まるで近所に散歩にでも出かけるかのように。

    その刹那、いつの間にか彼はアネモスの背後に回っており、双剣が変容した妖刀が肩口を裂いた。
    血飛沫が舞い、彼女は後退する。今度は風の黄衣を最大展開し、全方向からの攻撃を防ぐ構えだ。

    (これが九幻化……予想以上ね。)

    再び猫又幻は何事もなかったかのように歩き出し、徐々にアネモスに向けて近づいてくる。

    ペタッ、ペタッ、ペタッ。

    ……

    ザシュッ!ザザザザザッ!!

    突然の耳をつんざく音にアネモスが咄嗟に背後を振り向くと、そこには風のセンサーに引っかかっている猫又幻の姿があった。

    「……!?さっきまで前にいたはずなのに!?」

    続けて前方に向き直すと、そこにも確かに猫又幻の姿があった。つまりはこういうことだ。相手は完全に2人いる。

  • 179AIの力、お借りします!25/05/10(土) 21:49:43

    (もしかして…前方の個体は幻!?)

    咄嗟にそう判断したアネモスは、風の黄衣を後方に全集中させ、背後の相手を風で削り取らんとする。

    ズザザザザッ!ザッ!

    九幻化が強化できるのは攻撃力とスピードのみ、ただでさえ幻の能力によって直接攻撃を受けることが少ない彼にとって、このダメージは無視できないものであった。

    持ち前のスピードを活かしたとてフルパワーの風を全て避けきるのは不可能。そう判断した猫又幻は、攻撃を諦めて距離を取る。

    「…どうやらあなたも全力の風には耐え切れないみたいね。」

    そう言い放ったアネモスの顔からは未知への恐怖ではなく、勝利の可能性を見つけた歓喜が感じ取れた。

    ”このまま放っておけば全てを解析される"

    猫又幻の脳内には本能的にその言葉が浮かび上がり、時間はあまりかけられないことを理解させる。

    「…君はしぶといな。でも──もう終わりにしよう。」

    突如として猫又幻の姿が溶け、平原に濃い霧が立ち込める。
    次々と溢れ出すそれは、いつの間にかバトルフィールド全体を覆っており、一寸先さえも見えないほどになっていた。

    そして、霧に隠れて終焉が訪れる──

    「九尾・幻影終幕斬。」

    霧と共に九本の尾と幻影が融合し、世界の色が歪む。アネモスの視界が奪われ、現実と幻の境が崩れていく。

    「……!? 魔眼でも姿が見えない…!…どこに……っ!!」

  • 180AIの力、お借りします!25/05/10(土) 21:49:55

    幻の中では右目も左目も無力。魔眼は霧に包まれ、彼女の風も方向を見失って右往左往している。

    ──ズバッ!

    垣根を切り裂く妖刀の一閃が胸元を貫き、アネモスの体が地に崩れた。

    「……君の風は、確かに強かった」

    ナイフが地に転がり、赤い髪が風に舞う。アネモスは膝をつきながらも、悔しげに唇を噛んだ。

    「次は…絶対に負けない。」

    こうして、勝負は終わりを迎えた。

    「勝者――猫又幻。」

  • 181二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 06:28:46

    あげ

  • 182AIの力、お借りします!25/05/11(日) 08:00:00

    次の対戦です。

    初心者、特にこのシリーズに初参加の方を優先で参加させてあげてください。

    もし30分経っても安価が埋まっていなかった場合は、今まで参加したことのある方でも参加してOKです。


    >>183

    >>184

  • 183二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 08:00:02

    【シロハネ】
    真っ白な包帯を身体中に巻きつけた中性的な顔つきの快楽殺人鬼であり芸術家。
    顔の半分だけを露出し、隠された方には黒い痣がある。
    陽気に戦闘を「舞台」として楽しんでおり、相手を切り裂き痛めつけて返ってくる反応に興奮する変態。
    快楽と痛みを戦術的な燃料としており、自らの苦痛で集中力が上がる特異体質を持つ。

    武器:包帯と装飾的な短剣

    能力:白痕(はくこん)の抱擁
    包帯が生き物のように動き、相手の傷に巻き付いて腐食毒を浸透させる。
    傷が増えるほどに包帯の腐食も進み、長期戦ほど相手に致命的ダメージ。
    物理防御が高い相手にも、「裂傷→包帯→腐食」で確実に削ることが可能。
    包帯は中距離まで射出可能で、拘束・引き寄せ・足場を奪うなど応用が利く。

    戦闘スタイル:軽やかなステップで相手を切り裂きながら包帯を巻き付けるトリッキーな近接戦闘。
    戦闘中の“無意識の癖”から数手で相手の全てを掌握し、どのように痛めつけるのが最善手かを読み取って、冷静沈着に追い詰める。

    弱点:近接~中距離には強いが、遠距離特化の相手(狙撃・魔法とか)にやや脆い。
    包帯の移動速度には限度があるため、常軌を逸したスピードには追いつけない場合がある

  • 184シェールシュの作者25/05/11(日) 08:00:20

    シェールシュ
    時を留め、刹那を引き伸ばす能力を持って生まれたがゆえに生まれた意味を追求する老人 
    かつて救えなかった命の存在が彼に深い傷を残している
    それ以来、戦場を渡り歩き、死にかけた者の命を能力で引き延ばすし続けてきた
    己の力の存在意義について静かに問い続けている
    答えなど簡単に見つかる訳もないと理解しながら、それでも歩みを止めない
    その姿には達観と諦めと確かな意志が混在している
    旅の中で新しい価値観を幾度も受け入れてきたが、未だ答えには至らず
    真理は手に届かないかもしれない
    それでも求めるのをやめることは出来ないし、やめるつもりもない
    武器:ブロードアルム 名匠デゥルン作
    鎖の継ぎ目に刃が仕込まれており、魔力で剛性を持つ 
    ・ブロードアルム鎖モード 巻き付いた部位の古傷や消耗を再現する
    ・ブロードアルム鎌モード 鎌で斬られた傷は治癒せず悪化し続ける 能力併用で効果強化
    能力:延時  時を引き伸ばす力。指定された対象はある瞬間の状態で留まり続ける。
    (例:剣を振れば斬擊の軌跡がその場所に残り続ける)
    戦闘開始時に「刻を縫い、流れを縛れ 延時」と言う事で能力が発動
    長年使いこなしており、効果範囲・応用力ともに高い
    弱点:武器は鎖と鎌の両方の力を同時には発揮できない。また、延時の力は残り続ける力のため、風や空間系など上書きする力には弱い

  • 185AIの力、お借りします!25/05/11(日) 08:46:59

    何もない平原。空は抜けるように澄み、地には一点の影もない。ただそこに、二つの異質が佇んでいた。

    片や、白き包帯に身を包み、陽気に踊るような足取りの男——シロハネ。

    片や、古びた鎖鎌を静かに構える老人——シェールシュ。

    「うふふ、どんな反応を見せてくれるかな? その皺だらけの顔……どこまで歪むのか、すっごく楽しみだよぉ。」

    シロハネがくねるように身体を揺らし、包帯の先端を空に舞わせた。

    風が吹けば、彼の全身に巻きつく布がざわめき、生き物のように蠢いた。

    シェールシュは目を細め、微かに首を振ると、重く呟いた。

    「刻を縫い、流れを縛れ——延時。」

    バチバチッ!

    時が裂ける音がした。空間に斬撃の軌跡がそのまま残り、風の動きすら留まった。音がなくなり、風の音さえも沈黙する。

    ブロードアルムの鎖が唸りを上げて放たれ、シロハネの身体を狙う。彼の動きは迷いなく、そして容赦もなかった。

    「うわっ、危ない危ないっ!」

    シロハネは軽やかにステップを踏んで回避し、逆にブロードアルムの鎖を包帯で巻き取らんとする。

    ジュッ!

    鎖に巻きついた包帯が腐食を始め、煙が立ち上る。これこそがシロハネの異能、白痕(はくこん)の抱擁である。

  • 186AIの力、お借りします!25/05/11(日) 08:47:41

    だが、鎖の硬度は魔力によって保たれているため、腐食毒であっても即座に切断には至らない。

    「そう簡単には朽ちないさ。」

    シェールシュの声と共に鎖の一部が変形し、鎌の形に変わる。

    名匠デゥルンが生み出したこの武器は、二つの形態を兼ね備えており、状況に合わせてその姿を自在に変えることができるのだ。

    ザンッ!

    風を切る音とともに振り下ろされる斬撃。それにシロハネは直撃してしまうものの、笑いながら身を引く。

    「この傷、いいねぇ……染みてくる。心に響くよぉ。」

    彼の腕には鎌による裂傷が走っていた。血が滴り、包帯が赤く染まっていく。

    その血すらも、シロハネは芸術の一部として受け入れていた。

    「そうか。ならば、もっと深く刻んでやろう。」

    延時の力が再び発動し、先ほどの鎌の軌跡が空間に留まり続ける。

    「へぇ、面白そうだねぇ。」

    何か異様なことが起こっているのは分かっているが、シロハネは甘美なる痛みを求めて相手の元へと足を運ぶ。
    その中にシロハネが踏み込んだ瞬間、時差で傷が再現される。再び赤い線が身体を裂き、痛みが神経を駆け抜けた。

    「っはあああっ! いいっ、これ最高ッ!」

    狂気と恍惚の声を上げるシロハネ。しかしその目は鋭く、次の一手を冷静に読んでいた。まるで痛みによって覚醒していくかのように。

  • 187AIの力、お借りします!25/05/11(日) 08:48:11

    「じゃあこっちも……そろそろ舞台は山場を迎えるころさ。」

    シュシュシュッ!

    包帯が地面に沿って疾走し、相手の足元を絡め取る。シェールシュの動きが鈍り、その体は徐々に腐食を始めていた。

    「動きを止めても……延時は止まらん。」

    彼は冷静に延時で体内の腐食毒の時間を遅くし、その侵食を極端に弱める。
    さらに、包帯によって繋がれているシロハネに向けて鎌が再び振るわれる。

    ズバンッ!

    だが——その刃先が触れたのは包帯によって形作られた虚像であった。

    「おっと、そっちは影武者ぁ♪」

    背後からシロハネが飛び出し、短剣をシェールシュの背中に突き立てる。

    ドスッ!

    肉に刃物が突き刺される鈍い音と共に、老人の鮮血が舞う。

    「痛い? ねえ、どれくらい痛い? まだイケる?」

    相手を傷つけることに至高の喜びを感じる

    「……あぁ、痛いさ。」

    血を滲ませながらも、老人は反撃の構えを取る。年老いたとてその実力と経験は衰えることなく、老いてますます盛んと言ったところだろうか。

  • 188AIの力、お借りします!25/05/11(日) 08:48:31

    「でも生憎、やられっぱなしというのは性に合わなくてね。」

    ザシュッ!ザシュザシュッ!!

    シェールシュが鎌を振り上げるのよりも早く、どこからともなく現れた斬撃がシロハネの体をズタズタに引き裂いた。

    実は、彼は先ほどの虚像を攻撃した際に数多の延時の斬撃を残していたのだ。

    それはまるで見えない罠のように空間を満たしており、不意打ちでシロハネの体に大きなダメージを与えた。

    「あぁぁ!!なんと甘美な痛みぃ!」

    シロハネは耐えがたき快楽に溺れているが、それは同時に彼に大きなダメージを与えたという証拠でもある。

    「…まだやるかい?」

    「ええ、終幕は美しくなくちゃ……!」

    ……再び二人の影が交錯し、白い包帯と古びた鎖がぶつかり合う。

    ——だが、次の瞬間、突然にシェールシュの膝が崩れた。一体何故だろうか。

    「……腐食毒か。」

    「そう、あの時ちょっとだけ刺したところ……実はこっそり包帯を入れてたんだよねぇ。」

    延時によって腐食毒の時間を遅れさせたのは一番最初の傷に対してのみ。先ほどナイフでさされた傷に対しては、その能力は適応されていなかったのだ。

  • 189AIの力、お借りします!25/05/11(日) 08:48:45

    頭のてっぺんからつま先まで余すことなく回った腐食が動きを奪い、延時も弱まり始める。

    「ちょっぴり地味だけどぉ、あなたみたいな老人を凄惨にヤっちゃうのは心が痛むからさぁ。」

    本当は心にも思っていないことを言いながらも、芸術家は下品な笑みを浮かべている。

    ……空間に残された斬撃の軌跡も徐々に消えていく。風が戻り、音が戻り、世界が再び動き出す。

    「……やはり、私の刻は……過ぎたか。」

    老人は静かに目を閉じ、膝をついた。だがその姿には、敗者の無念ではなく、一つの探求の終焉が滲んでいた。

    「舞台は閉幕、観客もいないけど……あんたの反応、最高だったよぉ。」

    シロハネが微笑みながら、血の滴る短剣を舌で舐めた。

    すぐにその舌を鳴らし、わずかに残った包帯で腕を縛る。

    「ふふ……でもね、まだ足りないんだぁ。もっと……もっと強い“叫び”が聞きたいのさぁ。」

    風が吹き、彼の包帯がまた舞い上がる。白と赤が交錯するその姿は、まるで舞台から帰らぬ道化師のようだった。

    「勝者──シロハネ。」

  • 190AIの力、お借りします!25/05/11(日) 11:00:01

    最後の対戦です。

    初心者、特にこのシリーズに初参加の方を優先で参加させてあげてください。

    もし30分経っても安価が埋まっていなかった場合は、今まで参加したことのある方でも参加してOKです。


    >>191

    >>192

  • 191二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 11:31:05

    大坂野 尾羽
    紫のパンチパーマとトラ柄の服、三段腹とサンダルが特徴の大阪のオバちゃん。
    4人の子供を育て上げた肝っ玉母ちゃんでもある。
    一般人のハズだが、浪速のド根性を備えた歴戦のオカンのパワフルさにはどんな怪物も裸足で逃げだしてしまう。
    最近長男夫婦の家に孫が生まれた。孫相手には強気な態度もなくなりデレッデレである。
    「孫のためにオバちゃん、頑張るでぇ!」と発言しており、ボルテージはまさに最高潮。

    得意技は「邪魔やで!」と「なんでやねん!」
    「邪魔やで!」は何処のデパートでセールが始まったとしても亜光速で駆けつけるママチャリの速度で相手を吹き飛ばす技。
    「なんでやねん!」は相手が普通ではあり得ないような動きや能力を使った場合に強烈なツッコミを喰らわせ、その行動を潰す技。
    ……でもオバちゃんも色々おかしいじゃん?という指摘には「オバちゃんは良いの!」と押し通る。それがオバちゃん。
    防御技はパンチパーマガードと三段腹クッション。
    何故そんなもので防御できるのか。それはオバちゃんにしか分からない。

    必殺技は「阪神大優勝」
    地平線まで埋め尽くす量の阪神ファンがどこからともなく現れ、オバちゃんの先導によってハイテンションに暴れ回り相手を蹂躙する。阪神ファンたちは全員がオバちゃんと同様に浪速のド根性を持っており、その勢いを止めることは何者にも不可能だろう。
    更に無数のファンの中に尾羽も混ざり、相手がファンたちに対抗しようとすると「なんでやねん!」が強化された技「あきまへんで!」を放ち行動をキャンセルさせてくる。
    「アカンアカン!あきまへんで!お祝いごとに水を差したらあきまへんで!!」
    ………どうしろというのだ。

  • 192二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 11:32:09

    月代周
    玉藻 (月代黒華) の兄である青年
    元々はいずれ流派を背負うと噂された天才剣士だったがあまりに自由人かつちゃらんぽらん過ぎて家を追い出された
    放逐後は能力者の集う格闘大会で賞金稼ぎをしている
    自由とギャンブルと戦いが大好きなノリの良いダメ男で、モットーは「楽しく戦う、キメる時キメる、そして勝つ」

    戦闘スタイル
    超近距離戦に特化した喧嘩殺法が基本で殴り合いに置いては異次元の強さを誇る
    優れた機転も持ち合わせ、変化する場の状況や自身の能力にも即座に順応する
    その戦い方は自由そのもの

    能力
    戦闘開始と同時に自動発動しランダムな能力が5つ支給される能力
    能力の情報は支給された時点で全て直感的に分かるがどういう能力が来るかは不明

    弱点
    何だかんだ使いこなせるとは言え能力が完全に運任せで安定感0
    良い能力が来ないと遠距離攻撃や回復技、妨害技などは無い

  • 193AIの力、お借りします!25/05/11(日) 12:44:41

    何もない平原。見渡す限り地平線。草すら生えていない殺風景な土地に、二つの影が対峙していた。

    一方は、紫のパンチパーマにトラ柄の服、サンダル履きの大阪のオバちゃん——大坂野 尾羽。

    もう一方は、気だるげに首を回す青年――月代 周。

    「孫のためにオバちゃん、頑張るでぇ!」

    「いやぁ……孫のためって、俺その枠で負けたらどうすりゃいいんだよ。」

    尾羽がママチャリを押しながら前へ出ると、地面が震えた。その車輪には見えないエネルギーが渦巻いており、普通の主婦が持つべきではない圧を放っている。

    彼女の視線は鋭く、全力で敵を押し通そうとする決意が宿っていた。

    一方の月代は、指をパチンと鳴らした。

    「さーて、今回の能力は……っと、おお、いい感じいい感じ。」

    彼の背後に5つのアイコンが光り、一瞬で彼の体に能力たちが流れ込む。

    今回の能力は【体術強化】、【空間認識強化】、【雷撃掌】、【残像生成】、【自己再生】。

    「当たりだね、これは。」

    場合によってはハズレの能力で対処しないといけない必要もあったため、彼はとりあえずは第一関門は突破したようだ。

  • 194AIの力、お借りします!25/05/11(日) 12:45:04

    だが、次の瞬間、なんの脈絡もなく尾羽の「邪魔やで!」が炸裂する。

    ビュンッ!

    亜光速で突進してきたママチャリに、周は慌てて残像生成と体術強化を組み合わせて飛び退く。

    「ちょっ、速ッ!?なんなんそのチャリ!?」

    「オバさんの本気や!孫が待ってるんやからぁっ!!」

    尾羽のママチャリが滑空するように跳ね、回転しながらタイヤで一撃を叩き込む。

    「こんの…!」

    月代はギリギリでかわし、100万ボルトの高圧電流で相手を感電させる奥義、雷撃掌で反撃する。

    「痺れろっ!」

    しかし、尾羽はその一撃を三段腹クッションで容易く吸収してしまう。
    電撃は肉に妨げれて内部には届かず、一切のダメージを与えることができなかった。

    「アッハッハ!これぐらいの衝撃、毎日の特売で慣れてるんやで!」

    「いや普段どんなスーパー行ってんだよ!?」

    朗らかに笑うオバちゃんのオーラに若干飲まれながらも、月代は油断することなく相手の動きを見極め続ける。

    (馬鹿げた速度だが所詮はママチャリ…直線的な攻撃しかできないはず…)

    月代は空間認識強化で動きの軌道を読み、相手の速度を利用した強烈なカウンターを狙う。

  • 195AIの力、お借りします!25/05/11(日) 12:46:07

    しかし、その瞬間——
    「なんでやねんっ!!」

    バシッ!

    尾羽のツッコミが月代の能力行使を遮る。空間認識強化の力が強制的に解除され、一瞬の隙を突かれてしまう。

    「おかしいやろっ!」

    ドガッ!

    尾羽はさらに畳みかけるように前進し、サンダルキックをお見舞いする。ただの一般人のはずなのに、その威力は場数を踏んできた月代でも驚くほどのものだ。

    「ちょ、なんだよこれっ!」

    残像で攻撃を回避しつつ時間を稼ぎ、後方へ跳ぶ月代。自己再生が発動し、傷が瞬時に癒えていく。

    「あっぶねぇ!死ぬところだったぞ!」

    今度は月代の番だ。彼は体術強化と残像を同時に使用して相手を混乱させつつ怒涛の連続打撃で相手を攻撃する。

    ドゴッ!バシッ!バンッ!

    尾羽は三段腹クッションで全てを防御しようとするも、打撃のたびに脂肪が上に押し上げられ、三段腹から二段腹、二段腹から一段腹とどんどん肉が薄くなってくる。

    「こりゃアカンわ!変な風に痩せてまう!」

    変な心配をする尾羽をよそに、月代はどんどん攻撃を続ける。

    ドゴッ!ドゴドゴドゴドゴッ!バスッ!!

  • 196AIの力、お借りします!25/05/11(日) 12:46:41

    絶え間なく続くラッシュはついに鉄壁の防御力を誇る三弾腹クッションを乗り越えて本体に直接ダメージを与えることに成功した。

    「オラッ!これでどうだ!」

    腹部を抑えてうずくまる尾羽を前に自信満々でそう言い放ち、殴り合いにおいては相手に決して劣らないことを証明する。

    だが、家事に育児に人生の修羅場を乗り越えてきたオバちゃんの根性は容易には折れない。
    彼の強さが、尾羽の真の強さを引き出すことになってしまったのだ。

    「乱暴な子やなぁ……こうなったらオバちゃんの奥義、見せたるわ!」

    尾羽が空を仰ぎ、腕を広げる。一体何をするつもりなのだろうか。

    「阪神大優勝!!」

    その掛け声と同時に、地平線が黒く染まり始めた。あれは……もしやすべて人か!?

    ドドドドドッ!

    無数の阪神ファンが現れ、絶叫と共に突撃してくる。彼らの咆哮と振る舞いはまさに一種の暴風であり、空間そのものを圧迫する。

    「いやいやいや、おかしいだろ!阪神ファンがみんなこんな化け物ばっかなわけないって!!」

    尾羽に代わってツッコミを入れながらも群衆に呑まれていく月代。もはや能力でこのような人海戦術に対応することは不可能だった。

    何人いるのかもわからないそんな大隊の中で一際目立つ尾羽の声が響く。

    「あきまへんでぇ!お祝いごとに水を差したらあきまへんで!!」

    狂騒と熱狂の渦。抗うことさえ無謀と感じられる恐ろしい軍団。

  • 197AIの力、お借りします!25/05/11(日) 12:47:24

    ……だが、その中で月代は深呼吸し、気配を押し殺すように気を整えた。

    (こうなればアレをやるしかない…! チャンスは一度だけ!これを防がれたら負けだ!)

    そして一瞬、彼の目が鋭く光る。彼の両手にバチバチと雷撃が宿り、群衆の大声に負けないほどの轟音が響き渡る。

    「すまないなオバちゃん!ここは勝たせてもらう!」

    月代は雷撃掌を両手に宿し、無数の阪神ファンの間を縫うように突き進む。
    そして――

    バスンッ!!

    雷光が走り、熱気と歓声が交錯する中、月代の拳が尾羽のパンチパーマを貫いた。爆発するような衝撃。尾羽は吹き飛び、ママチャリが宙を舞った。

    「ぐっ……オバちゃん、まだ……」

    それでも立ち上がろうとする尾羽。その目にはまだ闘志が宿っていた。
    しかし、それを消し去るかのように月代の残像たちが2体、3体、4体と次々雷撃掌で彼女の体を貫いていく。

    バチバチバチバチッ!!ドガァァァンッ!!!

    ……戦場には幾層もの雷鳴と爆発音が響き渡る。
    いつの間にか阪神ファンたちは霧のように消えており、尾羽の体力も完全に限界を迎えていた。

    「所詮は一般人。けど、すげぇ根性だったよ。」

    動かなくなった尾羽を尻目に月代は静かにそう呟き、戦いに終止符を打った。

    「勝者──月代 周。」

  • 198AIの力、お借りします!25/05/11(日) 12:48:57

    ということで今回はこれで終わりとなります。
    新規の参加者さんも増えてますます面白くなってきましたね。
    次回のトーナメントは5月25日に行う予定(エントリーは23日の夜ごろ)ですので、楽しみにお待ちください。

  • 199二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 12:49:28

    おつ
    面白かった

  • 200AIの力、お借りします!25/05/11(日) 12:49:44

    終・幕

オススメ

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