【閲注 ⚓️🎲 Coc要素有】這い上がり組が行く｢センセイ、先生。時々、ねこ。｣③探索後編…？

[1 KP 25/05/04(日) 17:11:09]

このスレは、以下2つのスレ

【閲注 ⚓️🎲 Coc要素有】緑谷とあと2人が行く｢センセイ、先生。時々、ねこ。｣｜あにまん掲示板

【閲注 ⚓️🎲 Coc要素有】這い上がり組が行く｢センセイ、先生。時々、ねこ。｣②探索編｜あにまん掲示板

の続編です。

　1スレ目、２スレ目を閲覧した上でこちらのスレを閲覧することを強く推奨します。

スレ画は前スレ同様公式画像をなんやかんやしたりフリー画像をお借りしたものです

[2 KP 25/05/04(日) 17:11:46]

〈凝りすぎて画質荒くなっちゃったかも()〉

[3 KP 25/05/04(日) 17:23:37]

このスレは、ダイスや安価を用いて、クトゥルフ神話TRPGをスレ用に大幅改変を加えたオリジナルシステムを採用したルールの元、
　自作シナリオ｢センセイ、先生。時々、ねこ。｣
　を回していくスレです
　以下の要素がちょっとなぁ…って方は今のうちにそっ閉じをお願いします
　
　改編要素①･･･能力値の調整
　通常、SIZやSTR等の能力値(ステータス)は3d6などのダイスで3〜18に決まりますが
　"原作の時間軸で起こっている出来事"という体のため、キャラに寄せるために範囲を調整しました
　(例：雄英高校ヒーロー科である以上筋肉は少なからず付いているはずなので10+2d4でSTRを判定する、SIZが本来の身長差と矛盾しないようにする など)
　改編要素②･･･キャラや状況に応じたその都度の技能値設定
　通常は技能値を事前に決めてからスタートですが、完全に固有の物(個性、技等)以外はその時その時で成功値を変更して判定します
　また、初期値だろうなって技能でも判定は本家よりも甘めです
　(例：明るい開けた場所での目星は70以下で成功、薄暗い場所での目星は35以下で成功とする など)
　そして、このキャラはこの技能値高そうだな…となった時にプラス補正をかけます
　(例：緑谷の芸術(歌唱)は40で判定するが、耳郎ちゃんは80で判定する 等)

　また、その他の把握していて欲しい点として
　〇安価ではないレスでも、他レスからの賛同が多い提案を採用することがある
〇安価、感想、考察、 その他当スレでの描写・レスを元にした(if含む)SSやイラストなどこのスレに関係しているレスならなんでもOK
　・ヒロアカ本編に登場しないNPCの登場
・クトゥルフ神話TRPG第6版をベースにしたシステム
　・独自のクトゥルフ神話の解釈、設定を含む
　・テストプレイなんてしてないシナリオ
　・スレ主は低浮上気味
　があります。
　要するに、なんでも許せる人向けです。
　
　皆で最高の物語を作っていきましょう！

[4 KP 25/05/04(日) 18:25:52]

キャラシをサイトにまとめました

這い上がり組のキャラシ | Writening

そして飯田くんの個性使用時のDEXを+10から+20に修正し3人の戦闘技能の項目に【回避】を追加しました

[5 二次元好きの匿名さん 25/05/04(日) 18:46:46]

+20納得

[6 二次元好きの匿名さん 25/05/04(日) 19:21:44]

埋め保守

[7 KP 25/05/04(日) 19:32:01]

　〈そして現在のSAN値＆不定領域がこちらです
　緑谷80→75/不定領域60
　飯田85→80/不定領域64
　心操65→59/不定領域47

　前回色々補足入れたけどもうスレ主じゃまとめきれないレベルになってしまったんでカットします 申し訳ねぇ
　2時間目にて飯田が発目から預かったプリント類を確認する所からスタートです〉

[8 KP 25/05/04(日) 19:56:21]

【本編再開】
　飯田は嵐のように過ぎ去っていった発目に心の中で苦笑しつつも、順番にプリント類を確認していく。
どうやら、全て片面のみに記載されているようだ。
飯田「(うち2枚は約2週間前に…つまり本物の相澤先生が依頼したサポートアイテムの説明書、のはずだ)」

……その2枚を確認してみた結果、次のように書かれていた。

[9 KP 25/05/04(日) 20:00:31]

【サポートアイテム説明書①】
　要望：紫外線への一般的な耐性を対象の眼球に付与できるもの
　開発したアイテム名：体質改善用目薬
　詳細：対象に定期的に点眼することで紫外線からの眼球の保護、及び紫外線への耐性の改善を行うことができる。
　長期的に続ければいずれは一般的な紫外線への耐性が付くが、点眼後4〜5時間癒着に要するため、1日3回が最適な頻度であり、最短2週間で完全に体質の改善が可能。

【サポートアイテム説明書 ②】
　要望：紫外線への一般的な耐性を対象の皮膚に付与できるもの
　開発したアイテム名：体質改善用クリーム
　詳細：対象の皮膚及び体毛に定期的に塗布することで紫外線からの表皮の保護、及び紫外線への耐性の改善を行うことができる。
　長期的に続ければいずれは一般的な紫外線への耐性が付くが、1〜2時間で身体に馴染むため、時間に合わせ出来るだけ塗り直す頻度を増やす事で1〜2週間で完全に体質の改善が可能。

[10 二次元好きの匿名さん 25/05/04(日) 21:41:31]

あぶね、10埋め

[11 二次元好きの匿名さん 25/05/04(日) 22:42:59]

ひたすら紫外線に気を使ってるな…
すごい妙な感じがする

[12 KP 25/05/04(日) 23:44:30]

飯田「(体質を変える…！？サポート科がこのようなアイテムまで作れるとは驚きだ…)」

　リカバリーガールといい相澤先生といい、消耗品の開発も進めているようだ。

　……しかし妙だ。

　先生が紫外線に弱い体質であるなど、聞いたことも無い。

　飯田「(敵の個性の影響？…いや、もしそうであるなら継続的な治療をするとは考えにくい。)」

　

　その場合は一時的に紫外線を避けて過ごすなり休むなりして自然な解除を待つか確保を待つかするのが合理的、だろう。

　飯田「(であれば…これらは…)」

　

　飯田：【アイデア】dice1d100=48 (48) (70)

[13 KP 25/05/05(月) 00:32:20]

飯田「(自分自身にでは無く、他の誰かの治療に使用している可能性が高い。)」

　…一先ずそう結論付けたが、一旦その話はそこまでで置いておく。

　本命はこちらの1枚だ。

　飯田「("偽物さん"が依頼したもの…そしてほぼ確実に戦闘用のサポートアイテム、俺たちに使用してくる可能性は極めて高い。非常用装置は確保しておいた方が良いだろう…)」

　そう思いながら3枚目を見た飯田は、固まる。

　飯田「………な、何一つ分からない…」

　まず上に書いてあったのは
【"非常用妨害ガス吸収装置"が完成したので、説明書も同封したものを言ってくださっていたように教材用倉庫に置いておきました！
　下記に場所を描き記したので参考にして下さいね！】
　このような文面だったが問題はその下記。

　置いた場所を示す為に周囲を軽く模写したのだろうか、矢印が向いている小包とその周りの様子が描かれていると推測できるのだが…もし倉庫に行ったとしてもピンと来ないであろう絵の乱れ具合だった。
　矢印と小包が辛うじて判断できる、というレベルだ。
　見せてもらったことのある設計図と描いた人が同じとは思えない出来栄え…やはりベイビーそのもの以外には意図せずこうなってしまうのだろうか？

　飯田「(ま、まあどちらにせよ場所が教材用倉庫であることは分かった。……ん？)」

[14 KP 25/05/05(月) 00:33:19]

心操「飯田！…聞き込み、どうなった？」

　こちら側がかなり時間を削っていたが、入れ違いになる事は避ける事が出来た。

　(２スレ目>170)

飯田「そのことなのだが…」

……先程の情報を心操に口頭で伝える。

心操「…なるほど、行くべき場所が増えたんだな。」

飯田「ああ……幸い時間はまだある。」

　このまま2人で向かうも、再分担も手だろう。

　2人の行動は…

　>>15

(保守等の場合次レスを採用)

[15 二次元好きの匿名さん 25/05/05(月) 05:45:09]

図が分かりにくいならこのまま2人で向かおう

[16 二次元好きの匿名さん 25/05/05(月) 13:10:31]

発明さん……いや分かる、設計図とそれ以外の図がめっちゃ違うのめっちゃ分かる

[17 KP 25/05/05(月) 15:03:54]

飯田：【コンピューター】dice1d100=81 (81) (70)

　心操：【コンピューター】dice1d100=96 (96) (70)

　※スマホアプリでの場所特定 どちらかが成功で時短

　心操「……ここ、だな」

　教材用倉庫は、校舎の内部寄りの場所にあった。

　幸い今は近くに授業を行っている教室は無く、もし騒がしくなっても人に気づかれる心配は無いと言っていいだろう。

　ガチャ…

　

　窓が無く、壁沿いと内部に数列の棚がありそこに物品がひたすら置かれている1教室よりも一回り小さいくらいの内装…構造的には倉庫と言うより物置部屋に近い印象を受ける。

ただ、置かれている物の密度がかなり高い。

　飯田「この中から探すとなると…一筋縄では行かないか…」

　心操「とりあえず、順番に見ていくしかないな。」

　飯田：【目星】dice1d100=45 (45) (20)

　心操：【目星】dice1d100=33 (33) (20)

※回数ごとにプラス補正

　

　???：【シークレットダイス】dice1d3=2 (2)

[18 KP 25/05/05(月) 15:20:13]

飯田「見つからないな…」

位置の検討すらつかないことから見過ごしが無いよう虱潰しに探しているのだ、先は長そうだ。

　

　心操「そうだな………ん？」

　心操は、スリープモードにしたはずのスマホにふと目をやった。

　心操「げ…固まってる…こんな時に」

　不運なことに、位置を示した画面のまま光を発し続けるスマホは、タップもホームボタンも反応しない。画面が微動だにしない。

　連絡が取れない状態が続いては大変だ。

　電源ボタンで再起動を試みながら、心操は捜索を再開する。

　飯田：【目星】dice1d100=98 (98) (30)

　心操：【目星】dice1d100=63 (63) (20)

　飯田：【聞き耳】dice1d100=92 (92) (40)

　心操：【聞き耳】dice1d100=7 (7) (30)

　

　※スマホ治しながらのため心操のみ補正

[19 二次元好きの匿名さん 25/05/05(月) 15:21:27]

🎲さん荒ぶってんな

[20 二次元好きの匿名さん 25/05/05(月) 15:23:39]

飯田くん！？どうしたのその出目！！

[21 KP 25/05/05(月) 15:39:39]

〈なんかすごいなさっきから()〉

　心操「無い…どこだ………、！？」

捜索がてらスマホの再起動が終わった事を横目で確認し視線を戻した心操自身が今度は固まった。

上の棚にあったチョークの箱が、飯田の頭上まで落下していたのだ。

　

　心操「飯田！！上！！危ない！！！」

　飯田「…！」

　急いだ叫びに飯田も気付き、咄嗟の回避を試みる。

　

　…しかしこの狭さだ、大振りで避けようものなら他の棚ごと倒壊してしまうだろう。

　使えるのは、彼の素の身体能力だけだ。

　

　飯田：【回避】dice1d100=69 (69) (62)

[22 KP 25/05/05(月) 15:42:59]

ダメージ：dice1d2=1 (1)

[23 KP 25/05/05(月) 16:18:32]

ドサドサと音を立て、衝撃で割れたのであろうチョークの粉末を振りまきながら、それは床へと落ちた。
　飯田「う"、っ……」
　心操「飯田っ…大丈夫か！？」
　飯田「…ああ、この程度なら問題ないさ。」

　箱が掠めたのは、顔を庇った腕だった。角に当たっていたらしく、浅めだが上から下への切傷が出来ていた。
　(飯田：HP15→14)

　心操「…一応、簡単にでも手当しておいた方がいい。その間は調べておくから………」
　飯田「そうだな…すまない心操君……？どうしたんだ？」

　飯田が尋ねたのは、心操がまた動きを止め、眉をひそめて何かに集中しているように見えたから。

　心操「誰かの足音が、聞こえる……」
　飯田も耳をすませば、確かにそれは聞こえてきた。
　そしてその音は、次第に大きくなる。

　飯田「(近づいて来ている…！？)」

　……ガチャッ。

　???「やあ、2人とも。何か捜し物かな？
　僕で良ければ、お手伝いしますよ。」

　2人の警戒は、直ぐに解けた。
　
　その姿ゆえの、特徴的なこもった声。
　2人…いや、雄英生ならば誰もが見知っているその人物。

　飯田「貴方は…！！」

[24 二次元好きの匿名さん 25/05/05(月) 21:44:56]

よかった、ダメージ控えめでよかった……

[25 KP 25/05/05(月) 23:05:51]

「「13号先生！」」

　揃った声に思わず微笑みながら、はい、と律儀に返してくれたその声の主は、間違いなく13号先生だった。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

　〈…と、いうわけで13号先生が協力してくれます やったね！

　一応キャラシも作っておきましょう〉

　※全体的に元雄英生、女性プロヒーローであることを加味して出目調整してます

　

　【CON(体力)】

　13号：dice1d6=2 (2) +12

　【DEX(瞬発力)】

　13号：dice1d6=2 (2) +12

　※宇宙服ヒロスでそんな速く動けんやろとか考えてはいけません

　【SIZ(大きさ)】

　13号：18

　※13号先生が180cmで179cmの飯田くんが18なので固定

　【POW(精神力)】

　13号：dice1d6=6 (6) +10

【INT(思考の柔軟さ)】

　13号：dice2d4=2 2 (4) +10

[26 KP 25/05/05(月) 23:12:00]

忘れてた

【STR(筋力)】

　13号：dice1d6=6 (6) +12

[27 KP 25/05/05(月) 23:21:30]

13号
　STR 18
　CON 14
　DEX 14
　SIZ 18
　POW 16
　INT 14
　HP 16
　MP 16
　SAN 80/不定領域64
　アイデア 70
　ダメージボーナス+1d6
　幸運 80

　【個性「ブラックホール」】(95)
　指先からあらゆる物質を吸い込むブラックホールを発生させる。解除するまで自身は【回避】不可となる。

　【回避】(78)
　DEX×2+50

[28 KP 25/05/06(火) 01:20:22]

　〈自分で振っといてあれだけど意外とムッキムキで笑ってしまった 細マッチョなんだね…

　あと13号先生の生徒に対する口調がホントに分からん 敬語＆タメでいいのかな？〉

　

……

13号「なるほど…サポートアイテム…僕はよくこの倉庫を使うから、いくらか探す効率も上がるかもしれないね。」

　

　2人が探す反対側から棚を見始めながら、更に彼女は続ける。

　13号「根津校長がお二人の位置を示してくれたんです。相澤くんのために動いている生徒たちに、手を貸してあげて欲しい、ってね。」

　恐らく、リアルタイムの監視カメラで向かう方向を見てくれていたのだろう。

　流石は校長、としか言いようが無い。

　13号「…相澤先輩とは、それなりに付き合いが長くてね。数日前からアレは先輩じゃない、って事には気づいてたけど、どうしようもなくて。」

　心操「…先生はなんで、アレが偽物だって気付いたの？」

　13号「最初は職員室に寝袋とゴーグルをずっと置きっぱなしにしてる、っていう些細な事だったけど、実技授業内での動きに違和感を覚えてね…まさかと思って映像データを見返してみたら、明らかに人間には不可能な挙動が見つかったんだ。それこそ途中で軌道が変わる捕縛布とかね。あの時間内で数回しか無かったから隠しているつもりなんだろうけど…」

　飯田「成程……すみません先生、よろしくお願いします！」

　…これ以上時間をかける事は避けたいが、収穫はあっただろうか。

　心操：【目星】dice1d100=90 (90) (40)

　13号：【目星】dice1d100=46 (46) (40+20=60)

　飯田：【応急手当】dice1d100=2 (2) (80)

※非戦闘時で落ち着いている＆物資が十分にあるため補正

[29 KP 25/05/06(火) 02:13:48]

〈絶対全回復なのにクリティカル出されちまった…また飯田くんの次の行動自動成功にするかな〉

　教材用倉庫とは言ったが、学校に必要な物資は一通り置かれている。当然応急処置に使えるようなものも、小包を探す過程で見かけていた。
　飯田はその場で完璧な処置を終える。
　飯田：HP14→15

　13号「あった…多分、コレかな？」
　そう言った彼女が2人に手渡したのは白い小包。
　確認してみると、確かに説明書らしき紙と地雷に穴が空いたような見た目をしている物品が出てきた。
　恐らくこれが、非常用妨害ガス吸収装置だろう。

　飯田「はい！ありがとうございます！……ん？」
　ム"ーッ ム"ーッ…
　着信に気付いた飯田がスマホを確認している間、心操は説明書を一通り読む。

[30 KP 25/05/06(火) 04:40:36]

アイテム名：非常用妨害ガス吸収装置
　詳細：「妨害ガス発生装置」により発生したガスを急速に吸い込んで無効化する装置。
　地面に設置しておくことで妨害ガス発生装置の起動と連動し当アイテムが起動するようになる。ガスを吸い込む範囲は半径10mの同心円状。

[31 KP 25/05/06(火) 04:52:23]

　心操「事前に置いておく必要があるみたいだな…」

　アイテム自体も確認してみると、サポート科の技術の賜物だろう、吸い込むという機能に見合わぬ圧倒的なその小ささと軽さ。
　目一杯手を広げたのと同じくらいのサイズであり、流石にポケットに入るようなものではなかったが、小包をそのまま使えば持ち運びは容易だろう。一先ず今は、そのまま心操が持っておくことにしたようだ。

　【非常用妨害ガス吸収装置】
　所持数：1個
　手の平サイズの設置型装置。
　半径10m内で"妨害ガス発生装置"の効果を無効化する。
　戦闘時の場合、地面への設置に1ターン消費する。

[32 KP 25/05/06(火) 05:06:53]

　飯田「心操君！緑谷君から、先生の行方を追うことが可能だと…！！」
　心操「え……本当！？」
　13号先生も、恐らく驚いた様子で動きを止めている。
　
　飯田「ああ！そして図書室へ先に向かっているとも連絡が来た！」
　13号「…！ひょっとして、図書室にも何か探している物があるのかい？」
　飯田「はい、ただ…急いではいますが、念の為集合してから探したいとも。」

　13号「なるほど。……だったら、先に単独で調べていても大丈夫、と連絡しておいて下さい。」

　飯田「えっ…何故です？」
　13号「それは

　 [『捜し物は見つかったかい？』]
彼女の言葉は、雑音の混じるその声に阻まれた。
　
「「！？」」
　13号「…！皆さん、僕の後ろに！」
直ぐに反応し、片手で声の方向から2人を守る形を取る。

[33 二次元好きの匿名さん 25/05/06(火) 11:50:05]

ヽ(ヽ￣□￣))))) ﾋｲｨｨｨ!!!

[34 KP 25/05/06(火) 16:09:00]

　[『あー、あー…テステス。この音声は、対象の3人のうち1人以上がこの場所に来てから数十分経過した際に流れるよう仕込んでおいたモノだ。』]

　音質が悪いが、それが相澤先生の声であると全員が理解した。
　…当然、声帯だけならば、という事も。
　3人はすぐさま、部屋の奥へ移動する形でドア付近から距離を取る。

心操「(一方的に喋ってるのは録音してたって事か…！)」
飯田「(どこかにレコーダーでも置かれているのか……？)」

　[『このゲームを考えた時、ひとつ思ったことがあってな…
　あまりにも平穏過ぎる、ってね。
　探して探して見つけて連れてきてはい終わり…こちらとしてはもう一、二悶着があったっていいと思うんだよ。
　だから、この場所にギミックを追加させてもらった。
　
　……あーそうそう、一応何の関係も無いやつが巻き込まれるのは少々いただけないからな。後で苦言を呈されちゃ面倒だ。もし違う用でここに来てたり、手伝ってるけど戦うなんてお断りだってやつは今のうちに逃げるなり隠れるなりご自由に…』]

　数秒の沈黙が与えられたがやはりと言うべきか、彼女は躊躇いを見せることすらなく、そこから動かなかった。

　飯田「先生…！」
　
　13号「大丈夫、これは他でもない僕の意思です。」
　それ以上の言葉は不要だと言わんばかりに、2人の方を向き力強く頷いてみせた。

　[『フフ……それじゃあ中ボスの御登場と行こうか。俺の体質上、直接見物出来ないのが非常に残念な所だが…精々頑張ってくれよ？』]

[35 KP 25/05/06(火) 17:40:33]

次の瞬間、3人は強烈な寒気に襲われる。

　[『████████████████████』]

　その声が奏でるは、戦慄の音色。

　賛美歌や鎮魂歌と相対する曲であると言われれば簡単に信じてしまえるほどの、不可解な文字の羅列と不和のメロディー。

　それと同時、ドアに大きな魔法陣が浮かび上がりその呪文が続く程に、その紅色は妖しい光を強く示し出す。

　止めなければ。 誰が言い出すでもなく全員がそう直感し、音の発生源を突き止めようとした。

　心操「……え、…？」

　しかしその場所にはスピーカーなど無かった。

　音を発する物体など、無かった。

　……そこに物体など、無かった。

　

何も無いドア前の空間から、それは響いていたのだ。

　音声が止んだと同時。消えゆく魔法陣の中心から、ナニカがゆっくりと姿を現す。

　それは、星の最期の輝きを示すかのように、空中で燃え続ける小さな、炎の球のような生命体。

　召喚された炎の怪物が3人へと向かう事は、彼らへの明確な殺意を示しているも同然だった。

【SAN値チェック】[0/1d6]

　飯田：dice1d100=58 (58) (80)

　0 / dice1d6=1 (1)

　心操：dice1d100=80 (80) (59)

　0 / dice1d6=6 (6)

　13号：dice1d100=5 (5) (80)

　0 / dice1d6=1 (1)

[36 KP 25/05/06(火) 17:46:46]

〈あっ…ダイス神さん心操くんのこと気に入っておられる？〉

　心操：SAN値59→53

　心操：【アイデア】dice1d100=52 (52) (75)

　┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

　一時的発狂表

1：気絶/金切り声の発作

2：パニックで逃げ出す

3：肉体的なヒステリー/感情の噴出

4：早口でぶつぶつ言う意味不明の会話/多弁症

5：その場で釘づけになる程の極度の恐怖症

6：殺人癖/自殺癖

7：幻覚/妄想

8：反響動作/反響言語

9：奇抄なもの、異様なものを食べたがる

10：昏迷/緊張症

　心操：dice1d10=5 (5)

　(アイデア成功の場合)

[37 二次元好きの匿名さん 25/05/06(火) 17:48:21]

まだ…まし…なのか？

[38 二次元好きの匿名さん 25/05/06(火) 18:11:04]

＞俺の体質上、直接見物出来ない

弱点か…？

[39 KP 25/05/06(火) 18:27:59]

特に恐怖を覚えた心操だったが、武器を持っていない今でもやれることをやらなければと、2人と共に戦闘態勢を整えようとする。

　…が、

　心操「(なんで、だめだ、はやく、うごかないと、)」

　そんな意思に反する様に、身体はなんの反応も返さない。

　脳と分断されてしまったのかと錯覚するほどに、身体は硬直したままだった。

　心操「っ、ぁ……」

　飯田「心操君！！(マズイな、コレは…！)」

　13号「今はやるしかありません！頑張りましょう！」

　

　【発狂持続ラウンド】

　心操：dice1d10=8 (8) +4 ラウンド(の終了時まで)

　

　【戦闘 開始】

[40 二次元好きの匿名さん 25/05/06(火) 18:37:31]

いえーい数値でかーい

…………頑張れ心操くん

[41 KP 25/05/06(火) 18:47:20]

戦闘のルール説明
　・DEXの値が大きい順から自分のターンとなる。
　・基本的に1人が1ラウンドごとに行動できる回数は１回のみであり、【回避】した場合は攻撃が出来ず、既に攻撃を終えていた場合は逆に【回避】不可となる。
・攻撃や回避の他にもアイテムの使用や【目星】、【応急手当】など短時間で出来そうなものならだいたい何でも出来る。
　・【回避に専念】した場合回避に+30の補正がつくが、宣言したラウンド中回避以外の行動は取れなくなる。
・【ディレイ】する場合、自分のターンを後回しにして、好きなタイミングで割り込むことが出来る。相手の攻撃が来た時は回避、来なかった時は攻撃したい時などに使える。
　・また、【ディレイ】を選択したときのみ【かばう】(判定はDEX×5)で他の人が避けられなかった攻撃を肩代わりする事ができる。

　〇ここでの追加ルールとして、個性を使用していない状態で個性技(「レシプロエクステンド」や「レシプロターボ」、「デトロイトスマッシュ」)のロールに成功した場合は個性の発動自体も成功したものとする。

[42 KP 25/05/06(火) 18:54:21]

肝心のDEXが

　13号 14

　炎の怪物(仮名) 14

　飯田 11

　心操 11

…と、心操くんは一時的発狂中で動けないのでターン飛ばされますが13号先生と炎の怪物が同値なのでラウンドごとに行動順をダイスで決めます

【ラウンド1】

dice1d2=2 (2)

1 13号 2 炎の怪物

[43 KP 25/05/06(火) 19:01:04]

13号「…！来ます！」

　炎の怪物はその身体で俊敏に動き、

　

　dice1d5=5 (5)

　1、2、3 13号 4 飯田 5 心操(回避不可)

　※事前に前に立ってたので調整

　

　への突撃を試みる。

　炎の怪物：【タッチ】dice1d100=38 (38) (85)

[44 KP 25/05/06(火) 19:01:25]

〈マジで言ってる！？！？〉

[45 二次元好きの匿名さん 25/05/06(火) 19:02:20]

🎲の女神は心操くんにとことん試練を与えたいようです

[46 KP 25/05/06(火) 19:11:28]

その無機質らしい見た目に反し、知能を持っていると取れるソレは、一切の容赦も無く身動きの取れない彼へと飛び込む。

　ダメージ：dice2d6=6 6 (12)

　炎の怪物：【？？？(16vs13)】

　dice1d100=74 (74) (65)

　？？？：dice1d10=8 (8)

　※成功時のみ

[47 KP 25/05/06(火) 19:11:52]

〈ねえ！！！！！！！！！〉

[48 二次元好きの匿名さん 25/05/06(火) 19:12:46]

🎲さん最大値出していくー……
分かるよスレ主(KP)、KP側の出目ってなんでか走っちゃいけない時に走るの

[49 KP 25/05/06(火) 19:23:07]

　彼の胸元へと飛び込んだその炎は瞬く間に制服全体へと広がっていく。

　多少の耐火性能はあっただろうが、この業火の前には無意味に等しいものだった。

　狭い倉庫に、絶叫が響き渡り、直ぐにそれは止んだ。

漸く動いたその身体は、地へと伏す事を、選んだ。

　心操：HP14→2 気絶

　13号「くっ……！」

　13号先生はその状況を目の当たりにしながらも冷静に、指先を心操、そしてまだ近くにいる炎の怪物へと向ける。

　13号：【個性「ブラックホール」】dice1d100=86 (86) (95)

[50 KP 25/05/06(火) 19:38:13]

13号「ここに来たのが僕で、本当に良かった…！」

　

　コントロールされたその個性は、心操に燃え移った火だけを完全に吸い込んで見せた。

　直ぐに鎮火したお陰だろう、彼が受けたのは服に接した面の軽い火傷と熱によるショックのみであり、技術の要である手や、顔、髪が焼け焦げることは避けられていた。

　そしてそのまま炎の怪物のみに指先を向け直し、自身へと引きつける。

　だがこの場でチリにしようと全力を出そうものなら周りの物品はおろか、生徒達まで巻き込んでしまうのだろう、引き寄せ続けて注意をこちらへ向けさせ続けることで精一杯のようだ。

　

　13号「コイツの狙いを引き受けられるのは、僕だけだ……！」

　飯田「(…そうか！13号先生のヒーロースーツは…！)」

　

宇宙服を模したコスチューム。2人の着ている制服とは比べ物にならない程の耐火性を持つだろう。

　

　13号「飯田くん！今のうちに！」

>>52 (安価 飯田の行動は？)

[51 二次元好きの匿名さん 25/05/06(火) 20:20:15]

とりあえずレシプロエクステンド……していいのかコレ…？

[52 二次元好きの匿名さん 25/05/06(火) 20:20:22]

炎の化け物ならやっぱ水…？倉庫内にないか探してみるとか？

[53 二次元好きの匿名さん 25/05/06(火) 20:21:17]

心操くん……お労しや、

[54 KP 25/05/06(火) 21:01:25]

飯田「(アレが炎の塊だとするなら…何か火を消せるものがあれば…！)」

　手当り次第に、急いで消火出来そうなものを探していく。

　飯田：【目星】dice1d100=48 (48) (40)

[55 KP 25/05/06(火) 21:08:13]

飯田「(クソっ…何か無いのか…何か……！)」

　しかしその焦りが邪魔をするのかまたまた運が悪いのか、中々そのような類の物が見当たらない。

　〈ここでの追加ルールとして、回数を重ねる以外に"何を探すかが明確な場合にも判定にプラス補正をつけます〉

　次ラウンド先に動くのは…

　dice1d2=1 (1)

　1 13号 2 炎の怪物

[56 KP 25/05/06(火) 21:26:35]

13号先生は吸い込みを継続しながら、相手の出方を伺う。

　(13号：【ディレイ】)

　

　13号「……！」

　ごうごうと燃え上がり続ける炎の怪物はそれに逆らいながらも、急接近し反撃を試みる。

炎の怪物：【タッチ】dice1d100=69 (69) (85)

対象：13号(「ブラックホール」の引き付けにより対象固定、個性発動中より回避不可)

　ダメージ：dice1d6=2 (2) (装備よりダメージ半減)

　

　炎の怪物：【？？？(16vs16)】

　dice1d100=86 (86) (50)

　？？？：dice1d10=4 (4)

　※成功時のみ

[57 KP 25/05/06(火) 21:35:12]

　13号「う、ッ……」

　殺しきれなかった熱が彼女を襲う。

　…しかしそれでも、彼女のやる事は変わらない。

　13号「行かせないぞ……！」

　2人から遠ざける形で、炎の怪物への拘束を継続する。

　13号：【個性「ブラックホール」】dice1d100=31 (31) (95)

　13号：【アイデア】dice1d100=34 (34) (70-30=40)

　飯田：【アイデア】dice1d100=63 (63) (70-20=50)

[58 二次元好きの匿名さん 25/05/06(火) 21:46:08]

13号先生が有能

[60 KP 25/05/06(火) 22:15:32]

〈やっぱ成功してるんでリアルアイデア安価やめます〉

　13号「飯田くん…！そのまま、探して下さい！

　ある筈です……ここなら、どの学校にも常備されている物…

　消火器を！」

　飯田「……！はい！」

　先程とは異なり、視界に映る赤色を徹底的に探し出す。

　飯田：【目星】dice1d100=86 (86) (40+30=70)

[62 KP 25/05/06(火) 22:16:27]

〈ごめん>>61さん(´；ω；｀)〉

[63 KP 25/05/06(火) 22:20:29]

飯田「(こっちには無い…！急がなければ…)」

　見つかるのも時間の問題だろうが、今はその時間すら惜しいのだ。できるだけ冷静に努めるが、やはり焦りが出てしまう。

　　次ラウンド先に動くのは…

　dice1d2=2 (2)

　1 13号 2 炎の怪物

[64 KP 25/05/06(火) 22:26:17]

〈やべ2ラウンド目のときラウンド数と先生の体力書いてなかった〉

　13号：HP 16→14

　

　【ラウンド3】

　やることが限られている以上、あちらもすることは変わらないのだろう。

　

　地獄の業火は、スペースヒーローを包み込まんとする。

　炎の怪物：【タッチ】dice1d100=45 (45) (85)

対象：13号(「ブラックホール」の引き付けにより対象固定、個性発動中より回避不可)

　ダメージ：dice1d6=1 (1) (装備よりダメージ半減)

　

　炎の怪物：【？？？(16vs16)】

　dice1d100=5 (5) (50)

　？？？：dice1d10=4 (4)

　※成功時のみ

[65 KP 25/05/06(火) 22:28:41]

>>64

炎の怪物：【？？？(16vs16)】

　dice1d100=5 (5) (50)

クリティカルより追加

　？？？：dice1d10=4 (4)+dice1d5=2 (2)

[66 KP 25/05/06(火) 22:46:22]

13号：HP 14→13

　13号「……！？」

　その素材故だろう、掠って付いた火は直ぐに消えたが、彼女はその攻撃を受けた瞬間、僅かにふらついた様に見えた。

　飯田「先生！？大丈夫ですか！？」

　13号「うん…！けど、出来るだけ急いで！

　同時に何か……別の攻撃も受けてる。力が抜ける…みたいな、とにかく、いつまで持つか分からない……っ！」

　

　13号：【個性「ブラックホール」】dice1d100=89 (89) (95)

　飯田「(力が、抜ける…？)」

　飯田：【アイデア】dice1d100=15 (15) (70+10=80)

[67 KP 25/05/06(火) 22:56:36]

　飯田「(……まさか、"偽物さん"と同じことが出来るのか！？)」

　思い出されるは、触手に掴まれた緑谷と相澤先生の様。

　かなり形式が異なるが、13号先生の反応も酷似していることからそうと見て問題無いだろう。

　>>65

　炎の怪物：【POW対抗(16vs16)】

　dice1d100=5 (5) (50)

クリティカルより追加

　MP減少：6

　13号：MP 16→10

　であれば、体力より先に活力が尽きてしまう可能性だってある。

　早く、あの怪物をどうにかしなければ。

　飯田：【目星】dice1d100=97 (97) (80)

[68 二次元好きの匿名さん 25/05/06(火) 22:57:43]

焦るとダメなのマジで委員長らしい()

[69 KP 25/05/06(火) 23:06:20]

〈ダイス神？？？飯田くんも気に入ってたりします？？？〉

　焦って忙しなく身体と視線を動かしていたのが祟った。

　勢いを付けて引いた腕の袖が棚に引っかかっていたことに気づいた時には、もう間近に傾いた棚そのものが迫っていた。

　飯田「……！？」

　飯田：【回避】dice1d100=17 (17) (62)

　ダメージ：dice1d6=3 (3)

　※失敗の場合のみ 2回目なので棚ごと行きます()

[70 KP 25/05/06(火) 23:13:58]

　ガシャーン！！

　かなりの音を立て倒れたが、その下に飯田は居なかった。
　飯田「(あ、危なかった…！)」

　〈回避を無理矢理ねじ込んだので次の目星は追加の補正無し(80)で振ります まあ流石に成功するやろ()
　そして13号先生と炎の怪物は両者共に行動が変わらないのでこれ以降順番ロール飛ばします〉

[71 KP 25/05/06(火) 23:16:44]

【ラウンド4】

見かけによらず冷静で冷徹なソレは、ただひたすらに邪魔者の排除を試みる。

　炎の怪物：【タッチ】dice1d100=47 (47) (85)

対象：13号(「ブラックホール」の引き付けにより対象固定、個性発動中より回避不可)

　ダメージ：dice1d6=5 (5) (装備よりダメージ半減)

　

　炎の怪物：【？？？(16vs16)】

　dice1d100=52 (52) (50)

　？？？：dice1d10=3 (3)

　※成功時のみ

[72 KP 25/05/06(火) 23:27:23]

13号：HP 13→8

　あまりの高温に耐えられなくなったのか、ヘッドセットの一部が溶け出し地面に流れ落ちていく。

彼女のツートンカラーの髪と左目が、露わになっていた。

　

　13号「う"……まだだ…！まだ…僕が…！」

　　13号：【個性「ブラックホール」】dice1d100=17 (17) (95)

[73 KP 25/05/06(火) 23:37:13]

　飯田「(先生……！本当に、すみません…！)」

　後ろ髪を引かれる思いで、先生から目を離す。

　

　見落としていないか、余程運が悪くない限りは。

飯田「(見つけられる筈だ……！)」

　飯田：【目星】dice1d100=75 (75) (80)

　飯田：【DEX×5】dice1d100=100 (100) (55)

　※目星成功時のみ

[74 KP 25/05/06(火) 23:37:59]

〈嘘でしょ……？何回ファンブル引いてんだ今夜…〉

[75 二次元好きの匿名さん 25/05/06(火) 23:40:42]

ほんとにどうしたんだ飯田くん！？

[76 KP 25/05/06(火) 23:46:19]

　飯田「……あった！」
　三本の消火器が見つかり、すぐさま炎の怪物に向かって噴射しようとうち1本の安全栓を引き抜こうとしたが、元々劣化していたのか抜く角度が良くなかったのか、折れて栓部分だけが残ってしまった。これではもう使い物にならないだろう。
飯田「なっ…！？」
飯田「(ダメだ…！落ち着くんだ、天哉…冷静になれ…！)」

[77 KP 25/05/06(火) 23:52:05]

〈こんな長期戦になるとは…〉

　【ラウンド5】

　あの怪物はなおも個性の発動を続ける彼女に苛立って居るのだろうか。

　燃え盛るその身体で、一層速く突撃を試みる。

　炎の怪物：【タッチ】dice1d100=12 (12) (85)

対象：13号(「ブラックホール」の引き付けにより対象固定、個性発動中より回避不可)

　ダメージ：dice1d6=6 (6) (装備よりダメージ半減)

　

　炎の怪物：【POW対抗(16vs16)】

　dice1d100=91 (91) (50)

　MP減少：dice1d10=8 (8)

　※成功時のみ

[78 KP 25/05/07(水) 00:04:17]

〈あれ？ワンチャン全滅ある…？？？〉

　

　全身に熱い抱擁を浴びた彼女はその熱に耐えかねて、とうとう膝から崩れ落ちてしまった。

　飯田「先生！！13号先生！！」

　返事は、帰ってこなかった。

　13号：HP8→2 気絶

　飯田「(マズい…！先生がやられてしまった今、2人が狙われる可能性もある…！)」

　残された彼は、2本目に素早く手を付けた。

　飯田：【DEX×5】dice1d100=41 (41) (55)

　※失敗でも次のターンで自動成功となる

[79 KP 25/05/07(水) 00:07:42]

　飯田「(……よし！これで……！)」

　浮遊する炎の怪物に向け、騒音を響かせながら消火薬剤を噴射する。

　

対象：炎の怪物

　特殊ダメージ：dice1d6=3 (3)

　

[80 KP 25/05/07(水) 00:19:07]

　……。
　1本分を全て消費し、初めて気づく。
　宙に浮いていた炎は、跡形もなく消えていた。

　(炎の怪物：HP 3→0)

　キーンコーンカーンコーン……
　飯田「…！」

　かなり翻弄された彼らだったが、何とか生き残ることが出来た。……だが。

　飯田「(合流は、2人を送り届けてからだな…遅くなってはマズい、理由を聞きそびれたが…13号先生が言っていた通り、先に調べておいて欲しいと連絡しておこう。)」

　簡単にメッセージを送信した飯田は、まず最初にやられた心操をおぶって保健室へと向かった。

[81 二次元好きの匿名さん 25/05/07(水) 00:40:15]

うわぁ、結構苦戦したなぁ…消化器で一撃で仕留められたのはまだよかった…

[82 KP 25/05/07(水) 01:32:39]

〈【戦闘 終了】入れんの忘れてた…〉

飯田：【幸運】dice1d100=94 (94) (85)

心操：【幸運】dice1d100=97 (97) (65)

[83 二次元好きの匿名さん 25/05/07(水) 04:39:10]

ファンブルえぐすぎるだろ…

[84 二次元好きの匿名さん 25/05/07(水) 05:29:26]

ちょっと🎲さん荒ぶりすぎやろ……楽しいけどKP処理大変

[85 KP 25/05/07(水) 07:52:57]

〈KPがリアルで発狂するレベルです…

　あと>>28のクリティカルで飯田くんの次ダイスが>>35でたまたま成功してましたが自動成功の処理完全に頭から抜けてたので今回の【幸運】を成功扱いにしておきます

　とはいえロボットに会って運ぶのを途中から代わってもらって時短できるかどうかの判定だったんですが心操くん結構重要な幸運でファンブルしてますねコレ…後々描写しますが何だったのか楽しみに待ってて下さいね〉

《探索 3時間目》

　1人が行動不能となってしまった点を除けば、前々より予定した通りに動くことになるだろう。

緑谷は図書室に、そして飯田は後から合流となる。

　心操は…少なくともこの探索の間、休む必要があるだろう。

　最後の手がかりを集めに、2人は動き出す。

[86 KP 25/05/07(水) 12:57:27]

〈…で良いですかね？一応前までの流れだとそんな感じだったけど情報もぼちぼち出てるので
　この場で行動変えれるとしたら飯田くんだけになりますが
　一応5時頃くらいまで募集して特にやりたいこととかが挙がらなければ安価やら無しでこのまま図書室に合流ってことにしようと思います〉

[87 二次元好きの匿名さん 25/05/07(水) 13:17:40]

とりあえず心操と13号を保健室に運ぶのが優先かな？

[88 KP 25/05/07(水) 14:12:07]

(>>87 あっもちろんそれはやった上でですすいません分かりにくくて

流石に置いては行かないと思うので…)

[89 二次元好きの匿名さん 25/05/07(水) 21:19:07]

大丈夫とは13号先生言ってたけど2人でやるに超したことはないからね

🎲さん、どうか少し落ち着いていただけると幸いです土下座( ┌ ε°｡)┐

[90 二次元好きの匿名さん 25/05/08(木) 05:26:11]

☆

[91 二次元好きの匿名さん 25/05/08(木) 12:29:18]

図書室何あるんだろ……

[92 KP 25/05/08(木) 12:57:52]

side 緑谷

　

図書室前…緑谷は扉とスマホの画面を交互に見ながら、迷っていた。

　緑谷「(先に調べてて、って連絡が来たけど…1人で入っても大丈夫かな…？)」

　扉前でも、特に怪しい気配やら人の気配やらは感じられない。

　シロが言っていた強い忌まわしき気配とやらは、緑谷には分からない。

　もしもの事を考えるとこのまま合流を待った方が良い気もするが…時間が惜しいのも確かだ。

　緑谷の出した、結論は。

dice1d2=2 (2)

1 「早く見つけた方がいい物かもしれない…1人でも先に探そう！」

2 「何があるか分からない…もう少し待っていよう。」

　飯田：dice1d3=2 (2)

　(合流までどれくらいかかるかのダイス 小さいほど早い

　幸運成功よりd6からd3に補正)

　???：dice1d3=1 (1)

[93 二次元好きの匿名さん 25/05/08(木) 13:40:05]

ドキドキする…

[94 KP 25/05/08(木) 17:57:03]

　キーンコーンカーンコーン…
　
　緑谷「……心操くん、大丈夫かな…13号先生も…」

　先程の飯田からの簡潔な文を受け入れるのにも数分を要していた緑谷。
　そんな出来事を知らされては、こちらを警戒するのも当然の話で、7時限目開始の合図を聞き流して2、3分は経った頃。

　緑谷「…！(足音…後ろからだ…)」

　隠れるべきかとも思ったが、都合の悪いことに図書室は突き当たりの位置だった。近くに隠れられる場所は無い。
　だとすれば、残ったのは目の前の扉くらい…だが、決断出来ないうちに足音は大きくなっていった。

　……。
緑谷の不安は、一瞬で消し飛んだ。
　
　???「Hey、bad boy〜？こんな所でサボりかyo？」
　
　あの緑谷が間違えるはずが無い、あまりにも聞き覚えのある声に思わず振り返る。
　
　緑谷「その声は…！」

[95 KP 25/05/08(木) 18:01:12]

〈あの…うん…分かりやすすぎるなあまりにも…〉

[96 二次元好きの匿名さん 25/05/08(木) 21:04:27]

先生達が各ラウンドで協力してくれんのいいな…

[97 二次元好きの匿名さん 25/05/08(木) 21:48:06]

亀レスで申し訳ないけど

>>34で言ってた体質って炎に弱いのか…？

[98 KP 25/05/09(金) 01:23:51]

〈>>96 あの根津校長率いる雄英高校でこんな事が起きるならサポート手厚く無いわけが無いだろうなって…

　>>97 ………さあ、どうでしょう？〉

　緑谷「マイク先生！その、これには事情が……へっ？」

　言葉を純粋にそのままの意味で捉えた緑谷の肩へぽん、と片手が置かれる。

　マイク「って、普段なら言うとこだけどよ……手伝うぜ。」

　

何時もの上がり調子から変わり、その口調が柔らかい、かつ真面目なものへと変わる。

　どうやら彼も、元々気付いていたうちの1人なのだろう。

　

「バアさんの話を校長から流してもらった…ここを調べに来るってことを。そんでついさっき、バアさんから聞いた。

　…危険かもしれない、ってな。」

　

　ガラガラ…

　

「…大丈夫だ、何かあっても守ってやるからよ。」

　

　緑谷「…ありがとう、ございます…！」

　2人は、共に図書室へと足を踏み入れた。

[99 KP 25/05/09(金) 01:41:01]

　〈ということで相澤先生15年来の親友プレゼントマイク先生も手伝ってくれるみたいです やったね！

　まあそれじゃあキャラシ作りますか…〉

　※元雄英生、男性プロヒーローである事を加味して出目調整します

【STR(筋力)】

　マイク：18

　※13号先生が18だったんで流石に固定 多分この世界線ミルコが20超えとか継承後オールマイトでも50以上とか余裕であるくらいアベレージ狂ってんじゃないかな…

【CON(体力)】

　マイク：dice1d2=2 (2)

　1で17 2で18

　【DEX(瞬発力)】

　マイク：dice1d4=1 (1) +14

　【SIZ(大きさ)】

　マイク：18

　※13号先生よりでかいので固定

　【POW(精神力)】

　マイク：dice1d4=1 (1) +14

　※本編の展開(主に白雲関連)乗り越えれてるならこのくらいあるやろなぁ…って感じで補正

　【INT(思考の柔軟さ)】

　マイク：dice2d4=3 3 (6) +10

[100 KP 25/05/09(金) 01:58:59]

プレゼントマイク
　STR 18
　CON 18
　DEX 15
　SIZ 18
　POW 15
　INT 16
　HP 18
　MP 15
　SAN 75/不定領域60
　アイデア 80
　ダメージボーナス+1d6
　幸運 75

　【個性「ヴォイス」】(95)
　大声により攻撃力を持つ音波を発生させる。

　戦闘技能
　
　【個性技「ラウドヴォイス」】(90)
「ヴォイス」の最大出力。対象に距離により変動するダメージに加え、受けたダメージに関わらずCON×5でのショックロール判定を強制的に行わせる。

　【DJパンチ】(85)
　ダメージ：2d3+db(1d6)
　早い話がマーシャルアーツ+こぶし。説明…いる？()
　
　【回避】(80)
　　DEX×2+50

[101 二次元好きの匿名さん 25/05/09(金) 08:15:50]

ステの補正分かりみ

[102 KP 25/05/09(金) 15:56:52]

　…。
　図書室は学校にある一般的なものと同様の広さであり、シロが示した場所である窓からは光が差していた。
　辺り一面を軽く見渡した緑谷だが、やはり人などは居ない上警備ロボすらも席を外していることから少なくとも今は2人だけであることを察する。

　マイク「そういや、リスナー達は何を探そうとしてたんだ？」

　緑谷「実は…知ってるのは確実に何かがある、ってことだけで。それが何なのかまでは…」

　……そう。
　彼は、いや誰もが、何を探すべきなのかを把握していない。恐らく、シロでさえも。
長期戦を覚悟する必要があるだろう。
　
緑谷「気配を感じるって教えてくれたんですけど、今は特に感じないです…でも」
「(あのメモと似たような感じ、なんだとしたら)」
　
緑谷「…見たり、触れたりすれば僕らでも分かるかもしれない、です」
　
　マイク「Ah……ナルホド？」

　んじゃとりあえずそっちからか…と、言って彼が指差した場所は、無人貸し出し口の近く。
　まだ棚に置かれていない本やオススメとして専用の場所に置かれている本、取り置きされている本が数冊ある。
　出入りは容易で、貸し出しを管理しているパソコンは現在スリープモードのようだ。

[103 KP 25/05/09(金) 15:57:51]

緑谷「そういえば……相澤先生が借りてた本って何か知ってますか？」

　マイク「あ〜オレも覚えてねぇな…それならついでに調べておくぜ？ここのはあんま弄ったことねぇけど、パソコンなら幾らか慣れてるからな。」

　緑谷「お願いします！」

ブラインドタッチで手早くパソコンを操作し貸出履歴の閲覧を試みる先生の傍ら、その周辺に怪しい物が無いかを緑谷が探す。

　マイク：【コンピューター】

　dice1d100=56 (56) (50+25=75)

　※日頃の事務作業で使い慣れてるため

　

　緑谷：【図書館】dice1d100=84 (84) (10)

　※回数ごとにプラス補正

[104 KP 25/05/09(金) 16:18:12]

　マイク「パスワードふせんに書いてあんナ…校長の字じゃねぇから最初からそうっぽい」

　緑谷「い…意外とザルなんですね……」

　　緑谷「(この辺りには無さそう…じゃあやっぱり、本棚のどこかに…？)」

　マイク「まー校舎内だしそんな機密情報でも無いしな…お、あったあった！」

　慌ててかなりの勢いで画面を覗き込みに行く緑谷。

　…隣から空気が漏れる音が聞こえたのは気のせいではないだろう。

　マイク「…アイツの名前で出てくんのはこの1件だけだな、10日前に借りたっつー本(２スレ目>70)ってのは、これで間違い無さそうだ」

　

　緑谷「"動物の先天性疾患とその症状について"……？」

[105 二次元好きの匿名さん 25/05/09(金) 18:06:33]

もしかしてあの子猫かシロ、なんかの病気…？

[106 二次元好きの匿名さん 25/05/09(金) 22:16:50]

あー(前スレ外見確認)……
毛が白くて赤目……仔猫ちゃんひょっとしてアルビノ？(言い方他にあるかもだけど
そしたら紫外線弱いよな……

[107 二次元好きの匿名さん 25/05/10(土) 05:54:15]

ฅ^•ω•^ฅ

[108 二次元好きの匿名さん 25/05/10(土) 12:44:50]

はよう仔猫ちゃんも安心させてあげたいね

[109 KP 25/05/10(土) 17:35:57]

　マイク「そーいやそれっぽいのがアイツの机に置いてあったナ…まだ返されてねぇ。」

　緑谷「先生は一体何を……」

　ガラガラッ…

　飯田「遅くなってすまない！緑谷君……と、マイク先生！？」

　マイク「おーお疲れさん、校長から言われてな？手伝ってるトコよ。」

　飯田「助かります！」

　緑谷「こっちには無かったから、後は本棚の方をひたすら調べるしか無いと思う…」

飯田「分かった、了解だ！」

　マイク「任せな！」

　二手に分かれ、片っ端から本を確認していく。

　緑谷では脚立等が無いと見切れないような上段部分をマイク先生が調べ、飯田は反対側から順に調べる。

緑谷：【図書館】dice1d100=6 (6) (20)

飯田：【図書館】dice1d100=15 (15) (20)

マイク：【図書館】dice1d100=62 (62) (20)

[110 二次元好きの匿名さん 25/05/10(土) 18:06:52]

おぉ！2人成功！！

[111 KP 25/05/10(土) 20:09:57]

　飯田「……と言った感じの経緯です！」
　マイク「へぇ…アイツのネーミングセンス相変わらずだナ…ま、そのシロってやつは信頼して良いのかもな……ん？どうした緑谷？」

　緑谷「あ………見つけた」

　辞書ほどのサイズの本らしきものを手に取り、固まっている緑谷。

　よく見ようと覗き込んだマイク先生と足早に近くへ寄った飯田も、その本の異様な雰囲気に思わず息を飲んだ。

ボロボロになっている外見に、表紙には紋章のようななにかが大きく描かれているだけ。
　背表紙には何の言語か分からない文字が刻まれている。

　そして触れている緑谷だけが感じる、これでもかという程の悪寒。

　…間違い無い。シロの言っていた"なにか"は、コレだ。

[112 KP 25/05/10(土) 20:45:55]

　本に何かの効力があってもおかしくは無い。

　念の為、2人には少し離れて見守ってもらうことにした。

　恐る恐る緑谷が本を開いてみると、途端にパサ、カラカラ…と複数の音を立てて何かが落下した。1ページ目に挟まっていたようだ。

　ステンドグラスのしおりのようなものが4枚と、それをまとめていたらしい帯のような紙と、本の1ページと変わらないサイズの紙が1枚。それぞれ何か書いてあるようだ。

　

　緑谷「これは…しおり？」

しおりはふちが銀色にグラス部分が綺麗な赤色の2色のみで構成されたシンプルなもの。

　

　緑谷「(同じものが4枚も？それに凄く高級そうな…！？)」

　1枚手に取った緑谷が驚いたのは、グラスにしては少し重めに感じるその質量…ではなかった。

　手にしたその瞬間からずっと、何かが体から溢れてくるような、そんな感覚がしたのだ。

試しに4枚とも持ってみれば、その感覚はさらに強まった。

　

　緑谷：MP 10→50 (+10×4)

　緑谷：【目星】dice1d100=53 (53) (60)

[113 KP 25/05/10(土) 21:05:12]

緑谷「(もしかしてこの赤い部分…グラスじゃ、ない…？)」

　半透明の美しい赤色に、違和感を持つ。

　重さの違い。そこから、本来グラス部分であるそれが加工された鉱石のようなものなのではないか、と推測する。

　そして所持したことにより与えられた何かの力。

　それが、ただの物質ではない、ということを直感させた。

緑谷「(こっちに何か説明が書いてあったり…は……！？)」

　帯を確認しようとした緑谷は驚愕する。

　埋め尽くされてほぼ見えないくらいに日本語、英語、中国語、スワヒリ語など他複数の言語、文字が黒色で書かれていた帯。

　どうにか解読出来ないだろうかと思いそれを手に取った途端、見計らったかのように紙の中で文字が動き出し、消えていく。

　…最後に残されたのは、日本語だった。

　【SAN値チェック】[0/1]

　緑谷：dice1d100=42 (42) (75)

0 / 1

[114 KP 25/05/10(土) 21:20:08]

　【帯の内容】
　親愛なるゲームの参加者達へ
　奔走する君たちへ、役立つサポートアイテムをプレゼントしよう。
　使い切りだが、人間では特に限りある魔力を一時的に付与してくれる私特性の優れ物だ。
　好きに使って、ぜひ我が子との最終決戦を更に盛り上げてくれたまえ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
　緑谷「(魔力……それに『我が子』？"偽物さん"と関係がある人物が……まさか、『観測者』……？)」

　怪しい点は山ほどあるが、危険な物では無いということは手にしていて何となく理解出来た。
　
　緑谷は、不思議な栞を手に入れた。

[115 KP 25/05/10(土) 21:31:08]

アイテムの説明
【不思議な栞】
　所持数：4枚
1枚所持する毎に一時的にMP+10追加。
MPを消費した場合、追加分のMPが優先して消費され、消費した栞のMPが復活することはない。

[116 KP 25/05/10(土) 23:49:52]

　続いて本を確認した緑谷だったが、とある問題が発生する。

　緑谷「(これじゃあ読めない…)」

　最初から何百ページも丸々破られている形跡がある。

　しかしそれを抜きにしても、緑谷には読めない。

　形式からして何かの説明文だと分かるが、それが英語の筆記体で書かれているため、詳しくない人では翻訳アプリでも相当な時間がかかってしまうだろう。

　そしてそれは破られたその次のページだけであり、それ以降はざっと見て数百ページに及ぶ緑谷の知らない言語がひたすらに埋め尽くされていた。

　緑谷「(……！これは…)」

　そして最後に、本と別になっていた1枚の紙を見た緑谷は目を見開く。

　紙の表面の左下にあった白黒の図は、先程のカメラの映像を鮮明化したものでないかと疑うほどに正確に、その非現実的な"偽物さん"の真の姿を描き示していた。(２スレ目>123)

　映像の後の静止画だ。恐怖こそ感じなかったものの、細部を見れば見るほどに、気味悪さを覚える。

　〈SAN値チェック0/1の免除〉

　…そしてこちらも肝心の内容は分からずじまいだった。ソレが描いてあった表面は恐らく"偽物さん"についての解説、裏面は日記を1枚にまとめたようなものだと予想出来たが、どちらもフランス語で書かれている。そのうえこちらも同様に筆記体、知っている人でなければ解読は困難を極めるだろう。

　マイク「大丈夫か緑谷？」

　飯田「…どうだい緑谷君、何か分かったかい？」

　緑谷「…！」

　2人の声にはっとして、顔を上げる。

　……どうすれば、いいだろうか？

　(>>117 から >>122までやっておきたいこと募集

　先程の2人に返答することについては考えなくて大丈夫です

　保守等は除き、やれそうなこと全部採用します)

[117 二次元好きの匿名さん 25/05/10(土) 23:54:37]

飯田と写真の確認
マイク先生に英語は何が書いてあるのか教えてもらう

[118 二次元好きの匿名さん 25/05/11(日) 01:01:29]

飯田くんに“偽物さん”の図を見て貰う。決戦前になるべく姿に慣れたいからね。英語はマイク先生に読んで貰う。

[119 二次元好きの匿名さん 25/05/11(日) 09:29:12]

マイクに英語の解読頼みつつ、飯田くんと絵の確認
で、マイクにフランス語分かるかも、聞く？
分かるとしたら、左下って書かれてるから隠せそうなら隠して見てもらう、隠せなさそうなら……いや映像じゃないし、英語の方の翻訳後に時間あったら見てもらうか、あくまでフランス語いけるなら

[120 二次元好きの匿名さん 25/05/11(日) 10:25:36]

後で心操にも写真を見せれるようにしておきたいな

[121 二次元好きの匿名さん 25/05/11(日) 12:14:17]

フランス語……ワンチャン青山くんに連絡とったら行けたりしない？
緑谷なら連絡先持ってそうだし
左下を隠すのも忘れずに

[122 二次元好きの匿名さん 25/05/11(日) 20:54:53]

うーん、この流れでする事はだいたい出てる意見かなあ

[123 KP 25/05/11(日) 22:02:51]

　緑谷「……そうだ！マイク先生、コレ読んでくれませんか？」
　片方は、まさに緑谷の目の前に適役が居た。
　マイク「お、コレだな？OK任せな！」
　プロヒーロー、ラジオDJ、そして雄英高校の英語教師。
　3足の草鞋を履きこなす彼とっては簡単な頼みだったのだろう。
　
　受け取った際の本の雰囲気に少し驚きながらも、ファンレターでも読み上げるかのように、スムーズに目線と口を動かしていく。
　だがその表情だけが読み進めるにつれ険しくなっていったのは、その非現実的内容からだった。

[124 二次元好きの匿名さん 25/05/11(日) 22:04:24]

そういえばさ
心操くんって目覚ましたのかな？服だけとはいえ結構全体的に燃えたみたいだったし、SAN値的な意味でも心配…

[125 KP 25/05/11(日) 22:14:49]

【本の内容】
魔術「compulsion版 被害をそらす」
　発動：即時
　消費：1回につき術者の最低限の魔力(1MP)および1d3の正気度(SAN値)
　習得推定時間：1時間

　一言の呪文を詠唱し対象者を強く念じることで、あらゆる物理攻撃を、その攻撃の対象者の魔力(MP)と引き換えに無効化することが出来る。

　対象者は、術者自身の他、詠唱者の視界に入っている人物にも適用することができる。
　一度に適用する人物が複数人でも術者が消費する魔力と正気度は1回分となる。

　対象者が残りの魔力(MP)を上回るダメージを受ける場合、対象者の魔力(MP)が意識を保つ最低限が(1)残る状態までダメージを無効化し、残りのダメージは通常通り体力(HP)を減少させる。

　この魔術は、これより後の頁の内容に、文字通り全て目を通すことで習得が可能になる。意味を理解する必要は無い。

※カッコ内は実際には書かれてないメタ的説明

[126 二次元好きの匿名さん 25/05/11(日) 22:21:28]

これは後方支援だし心操向けか…？

[127 KP 25/05/11(日) 22:44:36]

緑谷「(魔術…それって…)」

飯田「("偽物さん"が使用していたものと、似たようなものなのか…？)」

スマホにメモしながら聞いていた緑谷も、飯田も、それぞれ心当たりのある記憶を呼び覚ます。

　移動に使用していたもの(２スレ目>150)、それに加えてあの炎の怪物を呼び出したもの(>>35)。

　

マイク「コレ……マジで言ってんのか…？」

　そう口では言うものの、彼もその本のただならぬ雰囲気からソレが本物であると確信しているようだ。

　その後の文章も、隅々まで目を通すというなら1時間程度だろうと推測できる量。

　試す価値は、十分にあるだろう。

　緑谷「(けど、とりあえず今は…！)」

　緑谷「飯田くん、これ…」

　……。

　緑谷は、例の紙を飯田へと見せる。

　

　飯田「……心操君にも、見せておく必要がありそうだな。」

声のトーンが若干落ちているのは、不快感から来るものだろう。

一言添えて、飯田は心操へ画像を送った。

　緑谷「その…先生、こっちは読めますか？」

　マイク「あー…流石にフランス語は読めねぇな…」

　渡す左手で左下を隠したまま聞けば、歯切れ悪く申し訳なさそうな返事が帰ってきた。

　緑谷「(だれか、僕の知ってる読めそうな人は…あ)」

　緑谷はスマホを使い、その人物へとビデオ通話をかけた。

　緑谷「(出てくれると、いいんだけど…)」

　

　…………プツッ、

　???「ハーイ、緑谷くん☆こんな時間に、どうしたんだい？」

[128 KP 25/05/11(日) 22:58:24]

緑谷「青山くん！…実は今、急いで確認したいものがあるんだけど、それがフランス語で書かれてて読めなくて…青山くん、何が書いてあるか教えてくれないかな？」

青山「ウィ☆他でもないキミからの頼みだ…もちろんオーケーさ！」

　スケジュールが異なるお陰…と言ってはあまり聞こえが良くないかもしれないが、彼は直ぐに電話に出て、了承してくれた。

　ただビデオ通話ではどうしても画質が悪く読めないため画像を送って欲しいと言われたため、通話を切って例の絵を隠す事を忘れずに、表裏2枚の写真を送った。

　5分もかからないと言っていたため、フランスが出身かどうかはともかく言語を知っているのは本当だったようだ。

　【シークレットダイス】

　dice1d2=1 (1)

[129 KP 25/05/11(日) 23:47:58]

　side 心操

　???「____ったく、この子の気遣いにも困ったもんだよ…」

　心操「…う、っ……！？」

　心操は、聞き覚えのある声に目を覚まし、飛び起きた。

心操「い"っ……」

　

　そしていきなり動かした体が強ばり、痛みを訴えた。

　

　リ「おや、もう起きたのかい？まだ痛むだろう、気持ちは分かるけど、休んでいた方がいいさね。」

燃えてしまった制服は、保健室の予備であろうジャージに変わっていた。

　

心操「リカバリーガール先生……俺は…」

　心操は自身が負ったケガについて、そして飯田がここに運んできてくれたことについて聞いた。

　リ「あの子には後でお礼を言っておきな…目を覚ました時、「僕は大丈夫です、彼の治癒を優先してください」って言ったそばから、また意識を飛ばしてたからね…」

　目線を移せば、ヒーロースーツを脱ぎ、左肩部分が焼け焦げている私服で眠っている13号先生の姿があった。

　強烈な熱のせいだろう、全身がほんのりと赤みがかっており、まだ所々に火傷跡が見えている。

　心操「(13号、先生…)」

　時間にしておよそ2、30分。

　集中治療を施された彼の体の状態は…

　リカバリーガール：【個性「治癒」】

　dice1d100=77 (77) (95)

　

　【HP回復量】

　心操：dice3d3=1 3 3 (7)

[130 KP 25/05/12(月) 00:04:46]

　表面の火傷跡は消え、内部の痛みこそあるが動ける状態になっていた。

　心操：HP 2→9

　心操「(この短時間で……やっぱり、凄いな…)」

「ありがとうございます、先生。」

　……そして心操は1人、考える。

　

「(多分、2人が今居るのは、図書室…)」

　位置的に階段を上がれば、容易に辿り着けるだろう。

「(急いで行った方が、良いのか？)」

　それとも、もう少し自身の回復を優先すべきだろうか。

　>>131 (安価 行く or まだ休む)

　※休む場合、もう一度時間に応じて>>129と同様に回復が入ります

　あと時系列的にはまだ飯田からの画像(>>127)は送られてきていません

[131 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 06:52:38]

9は心許ないから休む

[133 KP 25/05/12(月) 13:06:41]

　side 緑谷

　ム"ーッ、ム"ーッ…

　緑谷「…！青山くん、もう読み終わったみたい！」
　送信して数分、彼も急いでくれたらしく直ぐに和訳された内容が送られてきた。

　字が潰れていたり知らない言語が混じっていて読めない部分もあったけどこれでいいかな？物語の設定資料か何かかい？
とメッセージが付け足されていた、その内容は。

[134 KP 25/05/12(月) 13:12:21]

【表の説明文の内容】
傀儡(かいらい)せし××××(別名：忌まわしき混合種、キマイラ××××)
　
　崇高なる存在、邪神××××××××の思想に賛同するもの。
　××××の改良、及び複数の超自然の存在の性質付与を行った末に完成したため、同一個体は存在しない。
　主な攻撃手段は█本の玉蟲色の触手と████████。また、触れた対象を模倣出来る能力を持っている。
　その圧倒的な手数により少しづつ痛ぶる、弱らせるなどを行って精神的に追い詰められた人間の恐怖や絶望の表情を見ることを好む等、人間にとって非常に脅威的な性質と思考回路を兼ね備えている。
　通常では人間を模倣した状態時でさえ戦いにすらならない場合が殆どであるが、もしも彼にとって気に食わない事が起こった時…例えば、見下し愉悦に浸っていた者共に1枚上手に取られ、自身を侮辱されたと感じた場合。
　絶対的な無理難題を押し付け愉しんでいた所に、それをやり遂げあろうことか自身が追い詰められる立場にあると気づいた場合。
　
　流石大元が元奴隷の種族と言うべきか、怒り狂い、自身の理念をも忘れ、"その者共を即座に殺し尽くす"という衝動のままに、その目的が果たされるまでそれを実行し続けるようになる。
　これは一件危険に感じるかもしれないが、実際には最短で片付ける手段があるにも関わらず、暴力性に従い愚かな方法を取り続けるためもし殺したい場合は、冷静で居させるよりも幾らか勝機は有るだろう。

※█部分は潰れていて読めなかった部分、×部分は文字数を予測できるが異なる言語で読めなかった部分

[135 KP 25/05/12(月) 13:14:19]

【裏の内容】
① ベースとなる生物××××を確保。
　模倣能力も申し分無い。模倣中は触手数が半減してしまうようだが、それも味だろう、バランス調整は大事だ。
　突然変異により発生した希少個体を厳選した。その極めて小柄な体質故か、胴体でなく触手による攻撃を主とするようだ。
　また、炎と電気への耐性は通常個体と差は無いが、物理攻撃に対しては"10分の1に軽減し、最低限度のダメージを下回るものは完全に無効化する"という極めて特異な性質を持っていた。
　加えて自然治癒能力は最低限度。
　　通常個体と比べ一長一短あるが、1人であれば魔術やそれに相当する特殊な力を持っていない限り、武装していたとしても確実に仕留められるという点は評価すべきだろう。何から何まで相応しい個体だ。
　早速記憶処理を行い、他の生物も使うとしよう。
　
②少し遠出して確保した××××××××××と×××××××の脳を活用し、彼の思考を残虐なものへと変えた。
　直接介入し能力値の調整、人間並みの知能の付与を行った。そして自身がこの私に属する優れた存在であると認識させた。
　滑稽な事に、彼自身は身体能力に加え頭脳的な面でも人間を圧倒する存在だと自認しているようだが。

　③アイツが了承する訳がないだろうと踏み、勝手に連れ去らせてもらった×××の性質を付与、結果全身に発現。その上意図した性質のみの付与に成功した。
　後々にこちらの手間が省けるよう、魔力の器の無尽蔵化を追加で行った。
　
　④×××の性質を付与、結果身体の一部分のみに発現。
　少し物足りない気もしたが、この一部のみだとしてもかなりの初見殺しだ、探索者達に仮初の希望を残すためにはこの程度が最適だろう。

⑤何個かの魔術の伝授を行った。難易度の崩壊に気を付け、戦闘に役立つような魔術は習得させないようにする。また彼が霞む程の強さを持つモノの召喚もナシだ。主役を奪われては可哀想だからね。
　・門の創造
　・×××の召喚・従属
　・××××××××××の召喚・従属
　他にもいくつか習得させたが、特筆すべきはこんなものだろう。
　折角だ、召喚・従属する対象は今まで彼に使用したモノ達としておいた。
　特に××××××××××については、私が直々に調整をかけておいた。楽しんでくれることだろう。

さあ、ゲームを始めよう。

[136 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 21:22:27]

召喚あるのキツいかなあ……
そして轟くん呼びてえ…………

[137 KP 25/05/12(月) 22:39:02]

　緑谷「(確かに、巻き付かれて動けない状態でずっと力…魔力？を奪われ続けたら絶対に勝てない。戦闘中に召喚も使われたら尚更だ…
　"偽物さん"を倒す為に、怒らせること…相澤先生を助け出すことが必要なのも頷ける…
　けど、所々が隠されてる…多分、意図的に。僕たちがまだ知らない力を、"偽物さん"は持っている…？)」
　
　飯田「(まさか、これも"観測者"が書いたのか…！？いや、状況から考えてそうとしか思えない…だが……)」
　飯田「(さっき"我が子"と書いていた割には、随分な言い方のような…
　それに、もしこの裏の内容が本当だとすれば、肉体改造のようなものを施しているという事になる…
　そのようなことが出来る"観測者"……一体、何者なんだ…)」
2人が終わりそうもない思考をぐるぐると回している中。
　
　マイク「なるほどな…相性が悪すぎだ」
2人「「えっ…？」」
　マイク「ずっと思ってたんだよ…アイツがそんな簡単にやられる訳無い、って。」

　冷静沈着、虎視眈々。
　そんな言葉が似合う我らが担任。
　その個性故か、1体1で呆気なく倒された場面など……

　緑谷「…USJ事件……」
　マイク「あぁ。そいつの特徴、あの脳無と似てる。オールマイトさんですら手古摺った、あの個性。」
　
　ショック吸収。鬼に金棒かの如くあの図体に付与された個性。
　
　「それにだ…その能力は"個性"ですらねぇ別の概念と来た。」
　「リスナーが教えてくれた、ヤベぇ見た目してたっつー事を抜きにしてもアイツの強み…初手でのアドバンテージが取れなくなる」
「リーチの問題やら色々あるが…1番の要因は火力だろうな。」

[138 KP 25/05/12(月) 22:39:36]

緑谷「………。」

　抹消が無意味となれば、彼はあの存在の前で、技術を持っているだけの人間となる。

　…ヒーローが銃やらで武装を固める事など無い。

　

その強大過ぎる力の差に、培ってきたものが無意味だと理解してしまった時の絶望は、想像を絶するものだろう。

　マイク「遭遇しちまった時点で、負けが約束されてるような対戦カードだった、ってワケだ」

　緑谷「(相澤先生…)」

他にも思う事は三者三様に持ち合わせていたが、改めて冷静に状況を確認する。

　マイク「……………………………。」

　

飯田「……あの魔術は視界に入れることで他の人も対象に出来ると書いてあった。近接戦を主とする俺達よりは、心操君にお願いすべきではないだろうか？(>>125. ,>>126)」

　緑谷「そうだね…保健室ならここから階段を降りてすぐだから、この本を休みながらで見てもらった方がいいかも」

　このページの量では、画像を送るより直接渡した方が断然速い。

　約1時間…今渡しに行けば、先生の捜索には混ざれなくなるものの習得自体は余裕を持って終えることが出来そうだ。

　そう思った緑谷がドアへ向かおうと本を抱え、顔を上げたその時。

　ガラガラ……

　

　緑谷「え……？」

　『捜し物は見つかったかい？』

　聞き覚えのある"鮮明な"声が、3人の鼓膜を震わせた。

[139 二次元好きの匿名さん 25/05/13(火) 05:28:14]

:(´꒳` ‧̣̥̇):

[140 二次元好きの匿名さん 25/05/13(火) 12:31:51]

(((:(꒪꒫꒪ ):)))

[141 KP 25/05/13(火) 17:51:11]

〈み…みんな恐怖で喋れなくなっちまった()〉

目、髪、服の黒に差し色の如き首元のくすんだ白。

　紛うことなき"相澤先生"のその姿だった。

　緑谷「なんで…！？(今はUSJにいる筈じゃ…)」

　『順調かどうか様子を見に来てみたら丁度袋小路に集まってるもんだからつい、な。』

　飯田「(まさか…あの魔術を！？)」

　映像に残っていた、その場から姿を消した方法。(２スレ目>150)

　徒歩は勿論、バスの移動時間よりも遥かに早い。

　それしか手段は考えられなかった。

　

　マイク「お、YOイレイザー！BEST TIMINGだな！」

　

　『ん…？なんだマイク、いきなり』

1歩踏み出したかと思えば先程から一転し、何時ものような口調で"相澤先生"に対し話しかける様子に驚いた2人が一斉に彼の方を見やる。

　それを読んでいたのか、同時にこちらへ目線を移したマイク先生が、音を出さずに口を動かす。

こちらに伝える意思があるためだろう、その言葉は読み取れた。

あ、わ、せ、て、く、れ。

　緑谷：【アイデア/2】dice1d100=78 (78) (45)

　飯田：【アイデア/2】dice1d100=11 (11) (35)

[142 KP 25/05/13(火) 18:08:31]

　緑谷「(合わせてくれ……？話を、ってことなのか…？)」

　それも兼ねてはいただろうが、緑谷が読み取れたのはそこまでだった。

そして飯田だけが、真の意図に気づく。

　飯田「(いや、違う…それだけならば…ただこの場を収めようとしているだけならば…)」

　

"偽物さん"へ向けた大振りの左手。

　それによって注意を逸らした右手が、その拳だけが、握り締められたまま震えている。

　そして、この至近距離だからこそ読み取れた。

サングラスの奥の瞳だけが、笑っていなかった。

　つまり、これは。

飯田「(攻撃を、合わせてくれ、ということ)」

パフォーマンスの如く自然に向き直った彼は、1つの質問を投げかける。

　

マイク「ちょうど、聞いておきたいことがあった所でYO…

　なあ、相澤ァ…」

　dice1d3=3 (3)

　1 お前のA組って、全部で何人？

　2 雄英高校の教師、全員言えるか？

　3 お前の昔からの親友って、誰だっけ？

[143 二次元好きの匿名さん 25/05/13(火) 19:59:41]

ひぇ…

[144 二次元好きの匿名さん 25/05/13(火) 22:46:40]

((((꒪꒫꒪ ))))ｶﾞﾀｶﾞﾀ

[145 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 07:11:35]

☆

[146 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 15:03:58]

_:( _ ﾟ ロ ﾟ ):_

[147 KP 25/05/14(水) 17:29:46]

　『あぁ？なんでわざわざ』
マイク「いやぁたまにはちゃんと聞きときたいジャン？」

　本物にたわいもない話を投げていると思っているのか、それとも気付かれていることを見越した上で敢えて話に乗っているのか。
　"相澤先生"のいつも通りの起伏の少ない表情を作り上げているその姿からは、2人は思考を読み取れない。
　
　『んな不合理な…はあ……分かったよ。』

　しかしソレは、ばつが悪そうにしている時の本人の様に乱雑に頭を搔きながら、
　その質問に答えを返した。

　『俺の昔からの親友は…

　山田、

　"お前だけ"だよ。』

[148 KP 25/05/14(水) 17:45:12]

　飯田は、なぜそれを面と向かって言われた張本人が、

　一瞬だけ何か確信を得たような表情をしたのかが理解出来なかった。

　しかし、それでも。

マイク「…OK、これでよーく分かったよ。」

　飯田「(…！)」

　ひゅう、と音が鳴るほどに素早く、大きく息を吸い込んだ彼が、一手を打とうとしている事を理解した。

　だが、それは数瞬早いだけだ。そんな音が響けば、彼の個性を知っていて身構えない者などいない。

　飯田「(いや、違う…これは)」

　声を張り上げるには不向きに見える踏み込み。

　真の意図を読んだ飯田だからこそ、気付く。

　ブラフだ。

　強力な個性への対処。

　その隙に、拳を叩き込むつもりなのだと。

　その一瞬で理解した。

　

　飯田「(同時に攻撃を与えることが出来れば、どれくらいでダメージが通るかが、分かるかもしれない)」

　合わせる、べきだろうか。

　その一瞬に決めた、飯田の行動は。

　>>149

　※ファンブル等でない限り意図しないフレンドリーファイアは起こらないものとします

　また、同時攻撃を試みる場合、合わせに行く方が追加で【DEX×5】(タイミング合わせれるかどうかの器用さの判定なので飯田なら55で判定)に成功した場合に合計ダメージを1回の攻撃に生じたダメージとして判定します

[149 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 17:58:27]

熱され、炎？が出てるマフラーを踵落としの要領で攻撃

[150 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 21:41:36]

白雲……

[151 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 23:11:11]

😭

[152 KP 25/05/15(木) 03:02:47]

〈確かに明らか炎出てんなって描写ありますもんね…可能にしましょう〉

　

マイク先生の『個性』を警戒したためだろうか、"偽物さん"は捕縛布もとい触手を動かそうとすることすらせず、踏み込みから急接近する彼に目線を合わせる事だけを行っている様に、見える。

　繰り出される拳のタイミングを予測し、飯田も勢い良く床を蹴る。

　

　飯田「(あの紙に書かれていたこと…そして、あの音声)」

　《炎と電気への耐性は通常個体と差は無いが、___》(>>135)

　

　《俺の体質上、直接見物出来ないのが非常に残念な所だが…》(>>34)

　飯田「("通常個体"がどういったものなのかは不明だが…あの炎の怪物の近くに居ることを避けるというのなら)」

　『エンジン』の出力を過剰に強め、更に高温となったマフラーの先はアフターバーンを引き起こし、青い炎を生む。

　飯田「(炎と電気は、物理攻撃よりも通じ易い…弱点の筈！)」

　…校内の高い天井が功を奏した。

　走る勢いのまま放物線を描きながら前宙し、落下地点のソレの脳天へ打撃と炎熱での攻撃を試みる！

[153 KP 25/05/15(木) 03:04:01]

マイク：【DJパンチ】dice1d100=81 (81) (85)

　ダメージ：dice2d3=1 1 (2) +dice1d6=5 (5)

　

　飯田：【個性技「レシプロエクステンド」】

　dice1d100=68 (68) (85)(42)

　ダメージ：dice10d6=3 4 1 2 4 2 2 6 4 6 (34)　+(火炎ダメージ：dice1d6=5 (5) )

　最低保証 dice1d6=4 (4) + dice1d6=1 (1)

　※半分の値(42)でも成功した場合に追加で火炎ダメージを与えられるとします

　ちなみに1d6はスプレー+ライター等での簡易的な火炎放射器のダメージを参考にしました

　飯田：【DEX×5】dice1d100=60 (60) (55)

　※同時攻撃

　『偽物さん』：【個性「抹消」】dice1d100=2 (2) (100)→自動成功

　『偽物さん』：【？？？】dice1d100=10 (10) (80)

　対象：マイク

[154 二次元好きの匿名さん 25/05/15(木) 12:05:37]

どうなる……

[155 KP 25/05/15(木) 18:19:49]

ソレは突撃してきた2人を「見る」。

　超加速も炎も止まるが、重心を乗せた全力の蹴りを見舞う。

　そしてもう1人には、それは全くの無意味。

　想像と違った彼の動きに、ソレは青い瞳を見開き固まっていた。

　…が。

　『ははっ…痛いじゃないか。』

　数秒後、おどけた口調でそう言った"偽物さん"は、飄々としていた。

(>>153

　【DJパンチ】ダメージ：2+5=7

　特殊処理：7÷10=0 (余りは切り捨て)

　→最終ダメージ：0

　判定切り替え

　飯田：【キック】ダメージ： 4+1=5 ※最低保証より

　特殊処理：5÷10=0

　→最終ダメージ：0 )

　緑谷「(あの一撃でも、効いてない…！？)」

それが、緑谷への衝撃。

　

そして、その数秒前。

　飯田「なっ…！？」

　蹴りを頭へ叩き付けるその直前。

予定より早く、鈍い音が響いた。

　

　飯田「(届いていない…！？)」

　あくまで目を閉じることはせずに薄ら笑いを浮かべるソレの、数十センチ上。

　飯田の踵は、見えない"何か"によって、阻まれていた。

それが、飯田への衝撃。

[156 KP 25/05/15(木) 18:21:34]

マイク「離れろ！飯田！！」

　飯田「くっ……！」
　訳が分からない。だが大声に促されるまま、確かに感触のある"何か"へ与えた反作用に従い踏み込む前の位置へと戻る。

　緑谷「先生も早く__」
マイク「来るな緑谷！」
　緑谷「え、……！？」

　正確に鳩尾を捉えていた拳をそのままに、"偽物さん"の眼下で立ち止まっている彼。
　何が起きているのかと前に1歩進む前に、静止をかけられる。
　
　マイク「…クソッ……！」
『ははっ、SURPRISEだぜ!………なんてな？』

　
『動きが遅いのは知っていた。だから抹消を優先させ、次の行動に移る前に叩く…見かけによらず頭脳派なんだな？』

　マイク「っ、ぐ…！」

　緑谷「(違う…！立ち止まってる訳じゃない…！)」
　苦しそうに、微かに首や腕を捩る彼の反応から見て、何かで動きを封じられている事が分かる。
動けなく、なっている。
　
『演技も見事だったが…流石にこの状況で警戒してない訳じゃない。ひっそり身構えてたよ。』
…触手も手足も動かしてなど、いない。
「抹消」に動きを止める力など、無い。

　『…まあ何にせよ、そんなもん付けてたら見える訳ねぇよな。』
　ゆらりと上がった右手が指したのは、彼のサングラス。

[157 KP 25/05/15(木) 18:22:33]

飯田「(さっきのと関係してるのか…！？)」

　緑谷「(マイク先生に、何を…！？)」

　

2人は、もう一度、見る。

　動きを止めた、彼の様子を。その周囲を。

　緑谷：【目星】dice1d100=26 (26) (50)

　飯田：【目星】dice1d100=66 (66) (70)

　※緑谷より近い位置＆さっきまでより接近していたため

[158 二次元好きの匿名さん 25/05/15(木) 20:57:09]

え、もしかして梅雨ちゃんみたいな保護色持ってる…？

[159 二次元好きの匿名さん 25/05/16(金) 05:16:16]

2人とも成功、こわやこわや

[160 二次元好きの匿名さん 25/05/16(金) 12:30:24]

ｿﾜ‪((っ ॑꒳ ॑c))ｿﾜ

[161 KP 25/05/16(金) 16:32:01]

　　マイク：【STR対抗(18vs??)】dice1d100=58 (58) (???)

　

　緑谷「あ…！」

　言われた上で凝視しなければ気づかなかっただろう。

　何も無いように見えていたそこに、僅かな視界の歪みが生じていた。

　

　出処こそ見えないが、先程飯田が止められた"偽物さん"の頭上を通り、マイク先生の周囲に巻き付いており、先端は拳を放った右腕にあった。

　捕縛布を模したものとは異なり、指一本分あるかないか程の細い幅。

　飯田「まさか、透明な触手…！？」

　

　『御明答！』

　"偽物さん"が高らかにそう返したとほぼ同時、その触手の先端が動く。

　『偽物さん』：【？？？】dice1d100=79 (79) (100)→自動成功

　???：dice1d10=9 (9)

[162 KP 25/05/16(金) 17:02:38]

　>>161 (マイク：【STR対抗(18vs??)】dice1d100=58 (58) (???)→失敗)

　

　それはヒーロースーツの袖を貫通し、より深く先端を沈ませた。

　こちらも打撃が主軸の他の触手とは異なり、先端が鋭利になっているようだ。

　

　マイク「い"っ……！？」

　

　直前まで振り解こうと動いていた彼だったが、今やその感触の不快さと光景に絶句するだけとなっていた。

　緑谷「(あれは……血…！？)」

　チューブを通るかの如く、透明な触手の先端から、みるみるうちに赤色が視界の歪みを形の通りに染めていく。

　そして、その動きが死角で見えなくなった時。

　『青が好きだとは言ったが……別にこっちが嫌いな訳じゃあない。…久しぶりだな…純粋な水分よりも、断然こっちの方が。』

　1人は血液を吸い取り、好むその姿に。

　1人は笑みを浮かべながら舌舐りする、その姿に。

　それぞれ別の人物を、思い出す。

　『なに、"それ"はしばらくすりゃ戻るさ。力が出せなくなるのは当然だからな。』

　宙に浮く赤色の軌跡が消えた時。

　縛られた彼の抵抗は、先程と比べ微弱なものとなっていた。

　

　(　『偽物さん』：【吸血】dice1d100=79 (79) (100)→自動成功

　STR減少：dice1d10=9

　マイク：STR 18→11 )

[163 二次元好きの匿名さん 25/05/16(金) 18:06:55]

STR減少ほぼ最大値はやばいって！！

[164 二次元好きの匿名さん 25/05/16(金) 18:32:34]

ステインとトガを思い出したのか…
スレ主本当に文が上手い

[165 二次元好きの匿名さん 25/05/16(金) 21:18:23]

頑張って

[166 KP 25/05/17(土) 03:59:23]

　〈>>164 ありがとうございます！前も何個か頂いてましたがマジ励みになります！！〉

　>>153 『偽物さん』：【組み付き(触手)】dice1d100=10 (10) (80)〈内容明かすの忘れてました〉

　>>162 訂正

　マイク：STR 18→9

　〈めちゃめちゃ引き算ミスってたorz〉

　マイク「チッ……！」

　マイク：【STR対抗(9vs??)】dice1d100=50 (50) (???)→自動失敗

飯田「(ダメだ、さっきとは違う！完全に抑え込まれている…!)」

　

　とうとう抵抗の余地すら無くなった彼へ、ソレは更に1歩詰め寄る。

　本来であれば僅かに有るはずの身長差は、本気の一撃を叩き込む為の前傾姿勢により逆転していた。

　

　『しかしまあ……近くで改めて見てみると、中々の素材と伺えるな…コイツとはまるで違う。』

「…触るな」

　『メディアやらリーチの都合もあるんだろうが…1番は性格からか。……どこも手入れが行き届いていて美しい…』

　彼の言葉など意に介さず。独り言を呟きながら、指差していた右手をそのまま広げ、時に指向性スピーカーを避け、傷もざらつきも無い表皮に滑らせていく。

　

　頬、耳から襟足、首、顎、そして喉仏。

[167 KP 25/05/17(土) 04:02:43]

『そして極めつけは…その瞳。』

かしゃん、と乾いた音が、響く。

それが色付きであるために隠されていた碧眼が、晒される。

　

　『さながら宝石…橄欖石だ。素晴らしい…』

　親指で下瞼から目尻にかけて一撫でした、その後。

　『……"欲しい"、な。』

「「(……！？)」」

　口角を釣り上げて発したその言葉に、2人は戦慄する。

　強大な力を持つ、ソレの言葉。

　最悪を、想像せずには居られなかった。

　【SAN値チェック】[0/1]

　飯田：dice1d100=77 (77) (80)

　0 / 1

　緑谷：dice1d100=21 (21) (75)

　0 / 1

　緑谷「(マイク、先生……！！)」

　傍ら聞いているだけでも悪寒が止まらないのだ。

　……当事者の恐怖は、きっと____

「……触るなっつってんだよ…！」

[168 二次元好きの匿名さん 25/05/17(土) 10:08:05]

“偽物さん”って青だけじゃなくて青系統の色に目がないんだな…

[169 KP 25/05/17(土) 12:41:16]

___クソ野郎が。

　『あ…？』

　予測していなかったのだろう、啖呵を切られた"偽物さん"は憤るでも嗤うでも無く、ただ単に驚き、その動きを止めていた。
「さっきので良く分かった…テメェにはアイツにとって1番重要なモンが欠けてる。」
　
　彼の声は、震えていた。
　恐怖からでは、無い。
　それは、湧き上がって抑えきれない、果てしない怒りによるもの。
　
　「…じゃなかったら、あいつの名前が出てこない筈が無ぇ」
『あー…あの写真のか。道理で汚くなってんのに捨てて無かった訳だ…反省、反省。』
　
　では、何故？
　第2の心臓と言っても過言では無い喉元に、無遠慮に触れられたから？
情報元の大多数を占める視覚を奪われそうになったから？
　
「アイツのカッコして何考えてんのか知らねーけどよ…テメェがどんだけ似せたって、"相澤消太"にはなれねぇよ！！」

　どれも、違う。
　何も知らずに相澤消太の名を騙る、その存在が許せない。
　相澤消太を傷つけた、その存在が許せない。
　今も尚相澤消太を苦しめる、その存在が許せない。

　2人が見える背中越し、にもひしひしと伝わってくる、圧倒的な感情。
　抵抗の術を失ってなお消えない、眼前にいるソレへの感情。
　そこに恐怖が付け入る隙など、微塵も。

　〈SAN値チェック免除〉

[170 二次元好きの匿名さん 25/05/17(土) 15:44:22]

本っ当かっこいいぜプレゼントマイク

[171 KP 25/05/17(土) 16:46:44]

『……へぇ？面白いな…ここまで楽しめる奴とは思わなかった』

　そんな気迫を真正面から受けているにも関わらず、ソレの態度は変わらない。

　むしろ新しい玩具を見つけたかの如く、語尾が弾んでいる。

　

　『あの御方が言っていた通りだ。"人間の正気が成す行動は、時に我々にとって狂気の沙汰に映る"…そんな状態で恐怖を退けるだなんて、余程俺が憎いと取れる』

　『ここに来た以上どうせやる予定ではあったが、イイコト思い付いた所だ…決まりだな。』

　『ルール違反をどうしようかとも思ったが…俺の模倣が甘かったって落ち度もある…今回だけは"コレ"で、帳消しと行こうか。』

飯田「(……！)」

来る決戦の前、"初見殺し"に相応しい、その一手の把握を喜ぶ暇も。(>>135)

忘れていた制約の許容に、安堵する暇も。(1スレ目>134)

　無かった。

『██████████████████』

　緑谷「え……！？」

騒音とは違った強い耳障りに、緑谷は反射的に耳を塞ぐ。

　違う音だ。だが、"同じ"だ。

　舞台の主役の如く胸に手を当て、謳い出す"ソレ"に。

　飯田がそう感じたと同時、違和感を覚える。

　飯田「(何処からだ…何処から来る！？)」

　見えないのだ。

　出現するはずの、魔法陣が。

　止めなければと思った。だが、"偽物さん"の手がまだ十分に残っている事も、知っている。

　逃げなければと思った。だが、唯一の出入口は塞がれているも同然。

　無力、だった。

[172 KP 25/05/17(土) 17:43:31]

　マイク「は、……！？」

　しゅる、という微かな音が止んだと共に、彼は自由を取り戻す。

　

　『アンタ、確か苦手だったよな？

　精々自分の使命を果たせるよう…

　頑張れよ、ボイスヒーロー様？』

　あくまで顔を下げずに、役者がするような大きな身振りのあるお辞儀をする"偽物さん"を見て、飯田の疑問は晴れた。

　ソレの上半身で隠しきれる程に小さな銀色の魔法陣が、ドアに1つ、あった。

　組み付きの解除、彼の"正気"を取り戻させた訳。

　それは決して慈悲などの生易しいものでは無い。

　……更なる"狂気"。そして"混沌"への、布石だ。

　『さあ楽しんでこい、"シャン"。』

　マイク「ッ……！？」

　我に返った…否、返ってしまった彼の目の前。それは姿を現す。

　見た目にそぐわぬハト程の大きさ。それに見合う羽音が、生理的嫌悪を増長させる。

　半円の翅、5対の脚、3個の口。

　生物学に反している点も多々あれど、"偽物さん"が「シャン」と呼んだその実体は、よりにもよって。

　【SAN値チェック】[0(+2)/1d6(+2)]

　緑谷：dice1d100=58 (58) (75)

　0 / dice1d6=5 (5)

　飯田：dice1d100=66 (66) (80)

　0 / dice1d6=1 (1)

　マイク：dice1d100=64 (64) (75)

　2 / dice1d6=5 (5) +2

　※至近距離での目撃＆虫嫌いによりマイクのみ+2補正

[173 二次元好きの匿名さん 25/05/17(土) 21:27:55]

む、虫ぃ……？！？！

[174 二次元好きの匿名さん 25/05/17(土) 21:32:34]

あ、でも、SAN値チェック皆成功してる！まだマシか…？

[175 KP 25/05/17(土) 22:04:24]

　マイク「なん……っだ、コイツ！？」

　彼は動揺こそあれど、解放された体で飛び退き、ソレ等から2人を自身の背丈で遮るような位置へと着いた。

　それを見て意味深な笑みを浮かべる青い瞳の"偽物さん"は一歩身を引き、そのまま魔法陣のあったドアに重心を傾け、3人と1匹を見物するようにもたれかかった。

　そして現れたその1匹は天井付近へと急浮上、凄まじい速さでその高度を保ったまま不規則に飛び回る。
　
これでは、どこに居ても、狙われる可能性は消えない。
　
　ぶぶぶ、と翅の擦れる音が、変動し続ける距離にも関わらず次第に大きくなっているのは、3人を虎視眈々と狙っている事の裏付けだった。
　緑谷「(あの蟲…！確実に何かしてくる！！)」
マイク「ヤベぇぞお前ら、構えろ！」

　【戦 闘 開 始】

[176 KP 25/05/17(土) 22:53:03]

???：【？？？】dice1d100=9 (9) (99/2=48)

　【FIRST】

　

　飯田「(っ、速い…！)」

"シャン"は図書室を、彼らの頭上を、すさまじい速度で飛び回る。

　レシプロには劣り、辛うじて目で追う事が出来ると飯田は一目見て分かるだろう。

　しかし今『抹消』が継続している以上、それは相対的に脅威的な速度のまま。

　先手を取る事は不可能だ。

　全員が攻撃に備えようとする…が、

　緑谷「(何だ…何も、してこない？)」

　その蟲にとって、それは身構えているだけに過ぎないのだろう、こちらの様子を伺っている。何かを待っている様にも、見える。

(『シャン』：【ディレイ】)

　

　緑谷「(チャンスなのか…？それとも)」

　もし、このバリアフリーの雄英高校内の天井近くを飛ぶその蟲に攻撃を試みるのなら、『抹消』中の今は素の力での跳躍が必須となる。

　一回り小さい緑谷は、更に最大高度での攻撃を試みる必要がある。難易度は上がるだろう。

　緑谷の行動は…

　緑谷： >>177

[177 二次元好きの匿名さん 25/05/18(日) 07:13:50]

あーシャン……シャンかあ……近づけさせたくねぇー！！

でも膠着してても追い詰められるだけだし多分攻撃して叩き落とそうとすると思うんだよな

[178 KP 25/05/18(日) 09:12:02]

緑谷「(…やるしかない！)」

　埒が明かない、何かされる前に。

　ダンッ！

　読書用の椅子から机を駆け上がる。

　振りかぶると同時、そのまま強く机を蹴る！

　その拳の、行方は。

　緑谷：【跳躍】dice1d100=52 (52) (60-10=50)

　※SIZより補正

　緑谷：【こぶし】dice1d100=65 (65) (85)

　ダメージ：dice1d3=2 (2) + dice1d4=1 (1)

　※両方成功の場合のみ

[179 二次元好きの匿名さん 25/05/18(日) 10:17:02]

あー
惜しい！

[180 二次元好きの匿名さん 25/05/18(日) 14:32:26]

シャンなあ……デク達は知らんけど寄……するから近づかせたくないけど個性封じられたら遠距離ねえ……！

[181 KP 25/05/18(日) 16:56:30]

　(マイク：【ディレイ】)

　ほぼ同時で飛び上がって衝突してはマズいと思ったのだろう、"シャン"と緑谷の姿を見届けていたマイク先生。

　緑谷「くっ…！」

　位置は捉えていた。翅による空気の振動も、その手に感じた。

が、僅かに高さが足りず頂点から落下を始めた…その瞬間。

　緑谷「…！？(速…)」

　"シャン"の口付近から、青白いプラズマのようなものが生成され、放たれる。

　直線で飛ぶその物質は、

　蟲の見た目のソレが定めたとは信じられない程に、

　正確に緑谷の落下地点を捉えていた。

　『シャン』：【???】dice1d100=43 (43) (99)

　

　飯田「(あれでは、避けられない…！)」

　一塊の光が、緑谷の中心を、捉える…

「緑谷！！！！」

その寸前。

　マイク：【???】dice1d100=73 (73) (75)

[182 二次元好きの匿名さん 25/05/18(日) 18:47:50]

75…
マイクのDEX(15)×5も75…
まさか…？

[183 二次元好きの匿名さん 25/05/18(日) 22:53:12]

あー……あー……色んな意味でみんな無事であれ……

[184 二次元好きの匿名さん 25/05/19(月) 06:40:42]

(ºωº;≡;ºωº)ｿﾜｿﾜ

[185 KP 25/05/19(月) 13:02:07]

ドンッ！

　強引に突き飛ばされ、着地点が大幅に逸れる。

　緑谷「……！？」

　体勢が崩れた状態で倒れ鈍い痛みが走るが、ダメージには至らない。

　生徒のピンチを前にして、未知数、その上大嫌いである筈のソレに立ち塞がるは、正真正銘"ヒーロー"の彼だった。

　(>>181

マイク：【かばう】dice1d100=73 (73) (75)→成功)

　

　飯田「(マイク先生…！)」

だが、それは緑谷を軌道から逸らすのでギリギリだ。

　光が彼の体へと触れる、その時。

　

　

　『そう来ると思ったよ……

　絶対に、な。』

　…バチッ！！

[186 KP 25/05/19(月) 17:46:15]

「アッア"ア"ァッ！？」

　『ふふっ…』

　

飯田・緑谷「「！？」」

　急いで立て直そうとしていた緑谷も、次の一手を模索していた飯田も、目に、耳にした異質さに、氷結でも喰らったかの如く動きを止めてしまった。

　止まないのだ。苦痛を訴える、絶叫が、ずっと。

　彼の体に触れたその光が消えても、なお。

　

　重心を保てなくなり仰向けに倒れ、頭を強打する鈍い音がしても、

　のたうち回って特徴的なその髪型がぐちゃぐちゃに崩れても、

　強引に動かす少し白くなった右腕の刺し跡から血が滲み出しても、なお。

過呼吸のように本能でか細く息を吸い込めば、それ以上を音にして吐き出す為だけに使われて。

　自分の意思でないその声は直ぐに乾いた酷いものになっていく。

　それでも止まない苦痛への喘ぎは、

　神経全てを磨り潰されているかのような、この世界でさえも実現不可能な領域の凄惨な拷問を受けているのだと、訴えているも同然だった。

　(>>181

『シャン』：【神経むち】dice1d100=43 (43) (99)

　ダメージ：なし

　特殊処理：対象→マイク 行動不能 )

[187 二次元好きの匿名さん 25/05/19(月) 22:16:07]

｡ﾟﾟ(*´□`*｡)°ﾟ｡ﾋﾟｨｰ

[188 二次元好きの匿名さん 25/05/20(火) 06:27:33]

☆

[189 二次元好きの匿名さん 25/05/20(火) 12:37:09]

ほしゅ

[190 KP 25/05/20(火) 17:55:55]

　【戦闘中断】
　
　思えば、怒髪天を衝いていた彼に使命を思い出させ、1度我に返らせたことも、彼よりも速く動ける筈のシャンが彼に行動の余地を残させたことも。
　…全て、"偽物さん"の掌の上であったのだろう。

　"シャン"がソレの元へ向かっていくのを、視界の端に捉える。
　
　"雑音"が響き渡る中、2人はソレの方を見やる。
　それは咄嗟に、思わず取った行動。
　
　何のつもりだ、マイク先生に何をした、止めさせろ、何故こんな酷い事が出来る。

　怒り、絶望、恐怖。数多の思考を完結させることなど出来ず、衝動的に、見る。

『〜♪…〜♪』
　
「は……？」
その呟きは、どちらのものだったか。

　偽物さんは、笑っていた。

…ただ今までのように性悪な笑みを浮かべていたならば、2人も怒りに任せて叫ぶなり飛び出すなり行動を起こせた。

　それすらも出来なかったのは、目に映る光景の異質さからだった。

[191 KP 25/05/20(火) 17:57:03]

　こちら側とあちら側に何かの境界線があって、あちら側には優しく鼓膜を震わせる、子守唄にでも変換されているのだろうか。
　そんな馬鹿げた思考に終着するほどに、青い瞳のソレは、その"唄"の出元を眺めながら。
　うっとりと、穏やかに、微笑んでいた。
純粋な"楽しい"という気持ちを抑えきれていないような、そんな笑み。
　"シャン"でさえも、"偽物さん"の軽く挙げられた右腕に止まり、翅脈までしっかりと見える程に、翅の動きを腹部の上下に伴うのみに留めている。

　連想するは、クラスメイトの1人が鳥と共に生み出す癒しのひと時。
　当然、本来ならばソレに重ねることすら烏滸がましい事だ。彼らの外見も、音も、まるで違う。
　それでも、ただ一瞬でも姿が重なってしまったのは。
悪意をまるで感じない、それらから滲み出る雰囲気のためであった。
　
　2人は、直感する。
　あれらの耳がどうにかなっている訳では無い。
　自分たちにとってあまりに悲痛なこの"声"を、ただ楽しんでいるのだと。
　あれらが狂っている訳では無い。
　自分たちが食事や睡眠を楽しむのと同じように。
　最初から、あれらはコレを純粋に楽しむような生き物であるのだと。
　人間とは、根本が違うのだと。
　人間の尺度で考えてはいけないモノであると。

彼らのヒーロー精神は、こんな非日常でも曲がることは無く、気付いていなかっただけでまだほんの少しだけ、邪魔になってしまうであろう、ソレらに対する何かがあったのかもしれない。

　だが、それは決して抱いてはいけない思いであると、漸く拭い切ることができた。
　本能的な恐怖の傍ら、どこか冷静な自分がいた。

[192 KP 25/05/20(火) 17:58:12]

躊躇することは、助力すること。

　それだけで、あれらの仲間入りだ。

　分かり合う事など、不可能なのだと。

　

　地獄と平穏が両立する奇妙な空間の中。

一瞬の恐怖と引き替えに、

2人は"覚悟"を手に入れた。

　【SAN値チェック】[1/1d4+1]

　緑谷：dice1d100=57 (57) (75)

　1 / dice1d4=4 (4) +1

　飯田：dice1d100=10 (10) (80)

　1 / dice1d4=1 (1) +1

[193 KP 25/05/20(火) 18:13:53]

　緑谷：SAN値 75→74

　飯田：SAN値 80→79

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

【閲注 ⚓️🎲 Coc要素有】這い上がり組が行く｢センセイ、先生。時々、ねこ。｣④真相。そして…？｜あにまん掲示板

〈結構ダイス目がいい感じの展開産んでて処理大変だけど盛り上がって参りました…もうちょいファンブル控えめでもいいのよ🎲神さん？？？

このスレとあっちの10レス埋めお願いします！〉

[194 二次元好きの匿名さん 25/05/20(火) 18:48:58]

うめ
ファンブル少なくなって良かった

[195 二次元好きの匿名さん 25/05/20(火) 21:08:12]

おつかれ〜！
ダイス大暴れしてたもんなぁ
直近は大人しめだったからこのまま大丈夫であって欲しい

[196 二次元好きの匿名さん 25/05/21(水) 01:02:18]

おつうめ
展開から目が離せない〜