- 1二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:01:32
- 2二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:06:22
このレスは削除されています
- 3二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:06:38
スタッ(椅子に座る音)
ワクワク、ワクワク - 4二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:08:24
需要は、ありそうなので、書けている分だけ、起きれる分だけ書いていこうと思います
- 5二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:08:28
なら10まで保守しないといけないじゃんね!!
- 6二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:09:15
はやくー
ぷりーず - 7二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:09:33
おいおい!今まだ俺の住んでる所は寒いんだぞ…!待つけどさ…!!(全裸正座)
- 8二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:09:36
うおー
きたいー - 9二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:10:02
期待保守
- 10二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:10:57
ほ〜しゅ〜
- 11二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:12:28
それは、一瞬の出来事だった。
ある日、先生としての用事で電車に乗った。20分遅れのアラームが響き渡っていて、重大な用事だったからかなり焦って、早めに生徒に連絡をしようとしていたそのとき、そのアラームは電車のなかに響き渡った。
『只今、点検が終わりました~♪これより、この二十分遅れを取り返すために、超特急で駆け抜けまーす!ご注意ください♪パヒャヒャ!』
アビドスで大変なことがあったとき、少し協力してくれたハイランダーの生徒のひとり、橘ノゾミの声だった。 - 12二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:12:56
こんな感じの文章を、長々と続けていこうと思っています…!
- 13二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:14:13
早く…早く書いてくれ…
でないと私の好きが抑えきれなくなってしまう… - 14二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:23:36
その電車は、本当に定刻通りに駅に着いた。急いでいたため、ほんの少ししか話すことができなかったが、その内容は帰りにまた連絡してくれ、という内容だった。
用件が終わって、ノゾミが言っていたことを思い出す。
「そういえば、連絡して欲しいって言ってたな…」
思い出して、電話をかける。
『あ!先生じゃーん!もう仕事終わったの?じゃあ一番線にある電車の先頭車両にきてよー!待ってるね、パヒャヒャ!』 - 15二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:27:34
(本当に入っていいのかな?)
そんなことが頭に浮かんで、少し扉の前でノゾミに連絡するか考え込んでいると、後ろから私をよぶ声が聞こえてきた。
『あれ?先生じゃん、速く入ろうよ!いらっしゃい、私の運転席へ!』
ながされるがまま、先頭車両に入ってしまった。
そこにはもう、男の理想という理想がつまっていた。かっこいいレバー、どれかどれか分かんないけど何となくかっこいいボタン。全部が先生の心に刺さった。
『どう?かっこいいでしょ、私の誇りの運転席、アハハ』 - 16二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:32:36
コクコクコクッ
私は激しく首を縦に降る。そうすると、ノゾミはパヒャヒャ、と笑って指差し確認を始めた。
『進路ヨシ!側面ヨシ!出発ヨシ!それじゃあ、やっとだ!』
そういうとノゾミは、手元のレバーをグゥーっと引いて、電車は徐々に動き始める。
____凄い、こんな景色、見たことがなかった。そんなことに、胸が高鳴って、仕方がない。
胸が落ち着き初めてからノゾミの方を見ると、いつもと違った、とてもまじめな様子で運転をしていた。 - 17二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:35:01
その表情に、また胸が高鳴り出した。さっきとは違う、これまでに感じたことのない、誰かに向けた…恋愛感情からなるもの。
その瞬間、先生としての私が、自分の思考を止めに入った。
(いや、普通に考えて先生が生徒のことを好きになっちゃ行けないだろ!なに考えてるんだ、私…)
『先生、どう、ここからの景色。好きなんだよね~、夕暮れ。』 - 18二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:36:00
その言葉に、また鼓動が高鳴る
『先生も操縦してみる?電車』
「流石に怖いかも…!!」
『冗談冗談!先生は機関士の免許もってないし、素人にさわらせるわけがないじゃーん!』
ふざけたように言われた言葉すら脳はよい方向へと解釈していく。あぁ、この子は仕事に真剣に取り組んでるんだ、きちんとした常識があるんだ、など普通のことですらときめいてしまう。こうなれば考えなくても自覚してしまう。私はこの子に一目惚れしてしまったんだと。そう分かればもう速い。
脳はもうそっちの方向へとシフトしてしまう。
彼女に惚れ込んだのはほんの一瞬の出来事だった。
それから彼女に会うたびに変に服装とかシャーレの仕事部屋を当番の時に綺麗に整理したりして、自分でも分かりやすいと思っていた。 - 19二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:36:58
「いらっしゃい、ノゾミ」
『お邪魔しまーす!今日は何を手伝えばいいの?』
「それが…な、なんと…!」
『なんと…!?』
「仕事、もう終わったんだ!」
『えぇー!?実質サボり放題じゃーん!』
「なにする!?まずご飯食べる!?ノゾミは食べてきた?」
『食べてなーい!貰っていいの!?』
嘘だ、仕事はまだ半分しか終わっていない。それでも、彼女と話す時間を少しでも大事にしていたかった。
『ふぅ、お腹いっぱーい、パヒャヒャ!』
「満足されたようで何より~」
『次はなにする?先生?』
「ゲームでもしちゃう?」
『しちゃおうしちゃおう!』
楽しく、ユズとノゾミが競り合っているレースゲームを隣で応援しながら、私も携帯で他のゲームを全力で楽しむ。
私のゲームも一段落着いて、ノゾミもレースが終わった頃、小さい口を開いて私に話しかけてきた。 - 20二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:37:24
『そういえば、先生って私のこと好きだよね?』
「……えっ」
口からついもれでてしまう。
もっていた携帯をお腹へと落として、ノゾミの方へと視線を向ける。
「う、うん、そりゃ好きだよ?ひとりの生徒として」
『違う違う、私が言ってるのはそう言うことじゃなくてさー』
そう言って、意地悪な笑みでこちらに顔を向けてくる。
『恋愛的な意味で、ってこと』 - 21二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:37:37
その言葉で、脳が高速でグルグルと回り始める。その言葉に返せないままノゾミはゲームを再開し始めてしまった。
さっきまで盛り上がっていた空気は何処かへ、結局夕方までまともに話すことはなかった。
『ん、あぁ、もうこんな時間じゃん、そろそろ帰ろうかなー』
「あ、そ、そう?それじゃあ見送るよ、下まで」
『パヒャヒャ!ありがと、先生』 - 22二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:38:21
そうして、エレベーターで下まで降りて入り口から夕日を背にノゾミは外へと踏み出そうとした…その時、
『あ、先生、さっきのことだけどさぁ...
三年後まで、先生が私のこと好きだったら付き合って上げる。パヒャッ♪』
「なっ…!」
『バイバーイ!』
私は地面へとしゃがみこんだ。
あまりにも刺激が強すぎる。どうしてくれるんだ、その言葉で、もっと、もっと君のことが好きになってしまった。
(絶対に...振り向かせてやる...!!!!!!)
そんな硬い覚悟を胸に、残っていた半分の仕事に、私は手をつけ始めた
『パヒャヒャ♪先生ったら本当にかわいいなぁ...多分、先生は気づいてないだろうし...とりあえずひと安心。』
そんな独り言を囁きながら、少女は夕暮れと共に電車を動かすのであった。 - 23二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:39:27
ここまでバババーっと書き連ねてきましたが...
どうでしたかね?更新速すぎましたか…? - 24二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:39:39
OK、式場を押さえておいたぞ
- 25二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:46:05
ありがてえなマジ…
- 26二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:49:36
これから鬼門なのが一気に三年生まで飛ぶってことなんすよね…要望があるなら短編小説でよければ少しかけるんですけど...どうでしょう?
- 27二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:50:13
お願いしますお願いします
- 28二次元好きの匿名さん25/05/05(月) 23:53:09
贅沢なお願いだけど、ノゾミ側の掘り下げも欲しい…
すごい素敵な文章だから、あなたの思うノゾミ像が見たくなってきた - 29二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 00:11:50
初めは、変な人だなーって印象だった。
そりゃ廃校寸前のアビドスだよ?確かに先生としては守るべきなんだろうけど、あそこまで必死になるって言うことは、あの先生は偽善なんかでアビドスを守っていない、そう分かった。だからこそ、どれだけ重い処分が下されてもいいからあの時協力することを決めた。ヒカリはすぐ説得できて、スオウからの許可は得ずにすぐ実行に移した。
私がここまで、人に尽くしたのは始めてだった…
いや、ヒカリを抜いてだよ?流石にね
アビドスとの騒動も一段落して、いつも通り電車が動かせるようになった頃、運転するはずだった電車整備がうまく行き届いてなかったせいで、20分遅れという大遅刻になってしまった。
『あちゃぁ…まじか、取り返せるかなぁ...』
ひとりでそんなことを考えていると、人混みのなかに一つ、見たことのあるシルエットが見えた。 - 30二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 00:20:22
『先生じゃん!?なんかずっと時計気にしてるけど...もしかして急ぎの用事でもあるのかな?
…それなら話しは違う!全力でぶっ飛ばそう!パヒャヒャ♪』
「この電車は△△駅行き、△△駅行きです。」
ナレーションが響き渡る
『それじゃあ、全速力で△△駅までかっ飛ばすよー?20分遅れなんざ、私の前では無力だね!パヒャヒャ!』
いつもならこんなことはしないけど、あの先生が関わってるってだけで正常であるはずの判断が鈍くなる。ヒカリは基本的に先生大好きっ子だから全部いいよーって言ってくれるけど、正直よくないと思ってはいる。…多分、心の中のどっかにはあるでしょ。知らんけど
指先まで集中して、最速記録を更新できるように仕事モードに切り替える。時刻は正午、眩しい太陽が目の前にある訳じゃない、視界は良好。最速記録更新本当に狙えちゃうかも!パヒャヒャ♪ - 31二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 00:28:41
「△△駅に到着しました。この電車は再度整備を行うためここまでの運行となります。ご注意ください。」
入ってきた先輩に帽子を取って挨拶してから、運転室をでて、最後の最後まで見送る。
ふと、何かの気配を感じて後ろを見ると、こちらをチラチラみている先生がいた。
『どうしたの?先生♪』
「ほんっとうにありがとう!ノゾミのお陰で遅刻しないですんだ!この恩は一生忘れない!」
『そんなに気にしないで~。
そうだ、先生。帰りは夕方くらい?もし夕方なら連絡してよ!絶対ね!パヒャヒャ♪』
「うん!絶対連絡する!ありがとう!」
そんな先生の後ろ姿を、静かに見送る。
懐からスケジュール帳をとりだして、次の運転の時間を確認する。
『んー…夕方までなしか…暇だし、この辺回ろうかなぁ…』
この辺で言えば楽しそうなところは前ヒカリと調べた弱い不良が沢山沸く公園…行くか! - 32二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 00:41:32
うーん…思った何倍もつまらないかも…
不良って言ってもろくに戦えないやつらばっか。
なんなら大体もう倒れてる。どっかの自警団ら辺がなんかしたのかな?
「ホシノ!右にひとり隠れたよ!ナギサ、奥の方に大砲をよろしく!」
「「OK!!!」」
騒がしい音を立てて、それでも先生のほどほどに大きい声は通りやすく、指示は全部聞こえてくる。
仕事をしている先生をまともにみるのは始めてかもしれない。ましてやこんな戦場を見抜いて一人一人に的確な指示を出す先生とか、見たこともなかった。
『かっこ…いい。』
その横顔が、どうしてもかっこよく見えた。
これまでかわいいと思っていた先生に、いきなりギャップを見せつけられたような気分だ。
静かに、鼓動が早まる。
『まじか…私の初恋、絶対叶わない人じゃん…アハッ』
先生と生徒の恋愛なんか、叶うはずがない。分かっているのに諦められないから、恋は盲目って言うんだろう。
いったん、眠くなってきたんで本日はここまでで!
ノゾミに関わることなら短編小説でよければ書くんでリクエストとか送っといてください!
明日はノゾミ視点の続きからで! - 33二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 08:00:18
起きました~
- 34二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 08:10:14
オッシャ頑張れ👍
- 35二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 08:31:10
プルルルップルルルッ
携帯がなる。周りにいた整備士に少し抜けるということを伝えて着信主を見る。
『…先生かぁ~。そっか…ふー。
あ!先生じゃーん!もう仕事終わったの?じゃあ一番線にある電車の先頭車両にきてよー!待ってるね、パヒャヒャ!』
どうにか平然を装って先生の電話を切る。
あんな約束をしたことを今さら後悔してきた。思った以上に恋というものは厄介で、辛いものだった。
電話をしていた場所から戻ると、先頭車両の扉の前でアタアタしている先生を見つけた。
(……かわいいな、あの先生。)
後ろから気配を殺して近づいて声をかける
『あれ?先生じゃん、速く入ろうよ!いらっしゃい、私の運転席へ!』
先生を後ろから少し押しながら、私の誇りの運転席へと招き入れる。
『どう?かっこいいでしょ、
私の誇りの運転席、アハハ♪』
コクコクコクッ
そう頷く先生を見て、またかわいいと思う。
(そろそろ定刻?1分前か…)
『進路ヨシ!側面ヨシ!出発ヨシ!
それじゃあ、やっとだ!主発進行~!!!』 - 36二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 08:47:33
出発してからは、少しの間集中しないといけない。いやずっと集中はしてるんだけどとくに、ってことだ。最速記録を出すにはここが大事。
スピードが安定してきて、景色を眺める時間ができる。前から後ろへとどんどん流れていく一番好きな夕暮れの景色。
『先生、どう、ここからの景色。
好きなんだよね~、夕暮れ。』
「たしかに…きれい、だね。」
先生は、私の顔を見つめながらそう言ってくる。
その視線に気付かないふりをして、少し茶化すように冗談を言うことにした。
『先生も操縦してみる?電車』
「いや!流石に怖いかも!」
『パヒャヒャ♪冗談冗談!先生は機関士の免許もってないし、素人にさわらせるわけがないじゃーん!』
もう一度、レバーを手で触れて、夕暮れ時の太陽の光を浴びながら、前へ前へと電車を進めていく。
チラチラとバレないように先生の方を見ると、ずっと私の横顔を釘付けになっている。
(まじハズイな…まさか、先生も私に惚れ込んだ...?いやまさか、そんな都合がいいことなんて)
それから、何ヵ月もの後の事。
当番としてシャーレに2回くらい行って、ある程度先生との親睦も深まった頃。私の疑問は確証に変わっていた。
私と会うときだけなぞに整えられている髪型、服装。当番の時に書類仕事をしていると、こっちをチラチラ見ながら大きなため息について頭を押さえること。これで惚れていないと言われたら流石に無理がある。 - 37二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 08:56:04
でも逆に考えると先生に私の恋心がバレた可能性もあるわけで、こう言うときは先に仕掛けた方がいいって少女漫画で言っていた。
今日は当番で、さっき先生は見え透いた嘘さえもついて、私と遊ぼうとしていた。仕掛けるならここ、このタイミングを逃せば次の当番は2ヶ月先ってことも全然あり得る。
『そう言えば先生って、私のこと好きだよね?』
その言葉を仕掛ければ、先生は容易く引っ掛かってくれた。
「え、あ、えっと、生徒としてってことだよね?
うん、好きだよ?」
『う~ん、まあそう返されると思ってたけど。
でもね先生、私が今言ってるのは、恋愛的な意味で、ってこと。パヒャッ♪』
少し顔を赤くして、スマホでさえもどうでもいいって感じで私の言葉に食らいつく先生。
……正直タイミング間違えたな、これは。
あとの二時間くらい、どう過ごそうかと悩んでいたけれど、ゲームをしていたらあっという間に経っていた。でもその間の会話はあまりしてなく、まともな会話なんて一切なかった。 - 38二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 09:02:20
『んー?そろそろいい時間かな?
先生、私そろそろかえるねー?』
「あ、あぁ!送っていくよ、下まで」
『パヒャヒャ!ありがとう、先生』
そうしてエレベーターで下まで降りて、夕暮れがシャーレの建物に差し込んできていた。本当にいい時間だったかもしれない。
『今日はありがとね、先生♪』
「う、うん。バイバイ、ノゾミ」
軽い挨拶を交わして、私はシャーレから一歩でようとして、かかとを翻し先生の方を見る。
『あ、先生、さっきのことだけどさぁ...
三年後まで、先生が私のこと好きだったら付き合って上げる。パヒャッ♪』
「んなっ…!!!」
『バイバーイ!』
シャーレの建物から駅まで、全力疾走で駆ける。
『パヒャヒャ♪先生ったら本当にかわいいなぁ...多分、先生は気づいてないだろうし...とりあえずひと安心。』
そんな独り言を囁きながら、少女は夕暮れと共に電車を動かすのであった。 - 39二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 09:03:50
ノゾミ視点、ここまでとなっております。
一旦書いてある三年の分あげてから、二年くらいの時の短編小説あげようかなーっと考えてます - 40二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 10:51:38
めちゃ良い!
- 41二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 16:45:58
ピロンッ
モモトークの通知がシャーレの部屋になり響く。
私がキヴォトスに就任して約三年。あのとき一年生だったモモイやミドリ、レイサやイブキももうすっかり三年生の頼もしい先輩になっていた。
【先生~。今日がキヴォトスで電車を運転する最後の日なんだ~。夕方くらいにシャーレの最寄駅にきてくれない?先頭車両ね】
そう、成長して頼もしい先輩になった子の一人、ノゾミから連絡がきていた。
【もちろん、行かせていただきます。】
私は二年半前、この子と一つの約束をした。
『私が三年生になるまで先生が私のこと好きだったら付き合ってあげるよ!パヒャヒャ♪』
その言葉は、私の頭のなかでずっと流れ続けている。結局二年半、彼女への気持ちが揺らぐことなんて一度もなかった。
「アロナ、プラナ、少し用事ができたからいってくるね。7時までには戻れるようにする!」
『いってらっしゃい、先生!気をつけてくださいね!』
「うん、ありがとう!」
シャーレから一歩でたとたん、ふと走りたくなって私は走り出した。心が体を追い抜いて、速く彼女の顔が見たいと騒ぎ出す。何回も通ったこの駅へと続く道。ノゾミのためにここを通るのも最後だ。
「ハァ、ハァ」
普段あまり動かない私には、かなり堪えた運動だった。それでも、体を動かし続けることができた。
『……ワッ!』
「うわぁっ!!」 - 42二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 17:06:14
『パヒャヒャ♪先生ビックリしすぎ~?』
「そりゃびっくりするよ!て言うかノゾミ、電車は?」
『ここで後輩の子と交代するの~。だから早めにきてちょっと黄昏てたところ。』
そう言って私のとなりの壁に彼女は寄り掛かる。
その目は何処か遠くをみていて、最初の印象とは全く違う光景を横から見つめていた。
『そう言えば先生。先生って私のことまだ好き?』
「……それ、私が言わなくてもノゾミは分かってるでしょ…はぁ、うん、好きだよ。大好き。」
『…そっかぁ、私も、先生のことすきだよ。』
それから、無言で空を二人で眺める。
最初では想像できなかった。任務で一緒に行動したとき、弾丸から私を庇ってくれたときの横顔、きれいな立ち姿で敵に応戦する様子。多くの思い出を彼女と共に過ごして、沢山貰ってきた。
『もう、時間だね。これが最後かぁ…』
「…行こうか、ノゾミ。」
『うん。……こんな寂しいとは、思ってなかったよ。確かに、ここの外でも電車を運行することは決まったし、それは嬉しいんだけどね。でも、途中でテロが起きたり、銃撃戦が起きたりするあの感じは、もう経験できないのかなぁ…』
彼女は、心情をつらつらと私に語ってくれる。
彼女は基本的に人前で甘えることがない。それを知ったのも一年前くらい。そして彼女にとって寄り掛かれる存在になれたことに誇らしさを覚える。
『よし!うだうだしててもなにも始まらない!』
そういって、運転するためにノゾミは席に勢いよく座り込み、深呼吸をした。
『進路ヨシ!側面ヨシ!出発ヨシ!
…それじゃあ、いこうか。出発進行!』
ノゾミはレバーを強く引く。それだけで私が惚れ込んだ仕事モードのノゾミに変貌して、この姿は何回見ても慣れずに胸がドキドキする。 - 43二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 22:22:42
待機
- 44二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 22:25:41
「初めてノゾミに電車にのせて貰ったときも、夕暮れだったよね。あのときノゾミはさ、夕暮れがきれいで好きって言ってたけど」
『でも先生夕暮れ見ずに私の横顔をずっーと見てたしょー?今なら言えるけど、結構はずかしかったんだよ?』
「それ、は…ごめん。あまりに、あのときの私には刺激が強すぎて...」
これは事実だ。つい見とれて、それからもずっと見つめていた。
「…話を戻して、ノゾミは夕暮れがきれいで好きって言ってたけど、あれからノゾミに電車にのせて貰う度にさ、確かに夕暮れもきれいなんだけど、夕暮れよりもノゾミの方がきれいだなって、美しいし可愛いし、好きだなってずっと思ってたんだ。」
『…仕方ないなぁ、先生は。
生徒と付き合うなんてほんとはよくないんだぞぉ…?でも、私も、先生のことがずっと好きだったよ。よろしくね、先生。』
そう、照れながらノゾミは私にそう返してくれた。 - 45二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 22:36:16
その後結局、私はシャーレで先生をして、ノゾミはキヴォトスとキヴォトス外を結ぶ線路で働いていた。シャーレの私が暮らしていた部屋のとなりにノゾミの部屋をつくって、一応同棲…?的な感じで過ごしている。
『はぁ、まじでつ゛か゛れ゛た゛ーーーー!』
「どうしたの?なにか取引先の人のトラブルでもあったかい?」
『いや違くてぇ…久しぶりにキヴォトス内の電車を運転したんだけど、ゲヘナの子がトリニティの子と喧嘩しちゃって…収めるのにめちゃくちゃ体力使ってさぁ…』
「わぁ…それは、ドンマイとしか言いようがないかも…」
『もー、これからキヴォトス内の電車を運転する時は先生呼ぶねー?』
「えー?私一人でどうにかなるかなー?」
『なるよー!早速来週あるからさ、暇だったら来てくれない?』
「もちろん、夕方かい?」
『うん、一番やんちゃする子が多い時間帯ね』
「それは言えてるかもね」
来週…来週!?間に合うかな…
でも、今のとこ察されている様子は無いし、少しずつでいい、急がば回れって言うからね。 - 46二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 22:43:07
甘酸っぱい、甘酸っぱい
紅茶がうまい - 47二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 06:46:00
心情表現がうますぎる…最高
- 48二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 07:27:01
今ノゾミに渡す結婚指輪なら何が言いかなー?ってノゾミの誕生石調べたらエメラルドで、その意味が幸せな結婚とかでぴったりすぎて嬉しくなりました。いやいや、別に先生がプロポーズする物語書いてる訳じゃありませんよ...
- 49二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 16:57:18
それからの一週間はとっても忙しかった。
もともと頃合いがあったら渡そうと思って取ってあった婚約指輪をキヴォトス外にある実家まで取りに帰り、しかも当番の子や監視カメラをハッキングしてる子にバレないようにするのはかなりきつかった。それでも彼女のためと思ったら頑張れた。
婚約指輪はエメラルドが埋めてあって、ノゾミの誕生石でありその石言葉が凄く気に入った。
バレないように平然を装うのも大変だったし、なんなら一瞬バレそうになったこともあった…けど丁度ヒカリから連絡が来たようで結果的に助けられた形になった。仕事は手につかないし、関係の無い生徒達にも心配をかけちゃった。後でリカバリーしておかないと…
「おはよう、ノゾミ。今日の夕方に行けばいいんだっけ?」
『ほぁーあ、おはよ、先生。今日の夕方に最寄駅ね~…よろしく…』
そう言ってとぼとぼと、眠そうに洗面台へとノゾミは歩いていく。その後ろ姿すら、可愛く思えてしまって、つくづく彼女への気持ちを自覚していってしまう。そっと、デスクに置いてある『箱』に手を当ててみる。
『せんせーい、何微笑んでるの~?』
からかうように、ノゾミはそう聞いてきた。
「なんでもないさ。
お弁当、朝と昼の分、用意してあるから忘れないでね。」
『いつもありがと、先生♪』
機関士の朝はかなり速い。だからこそ、それを私はサポートしないといけない。毎朝速く起きて弁当を二つつくって、ノゾミが電車の中で食べれるようにする。帰りの時間も様々で、一緒にご飯も食べれない日も勿論ある。私も忙しいときがあるし。
ノゾミが卒業してすぐの頃はなかなか起きれなかったが、どうしても一目見たかったから徐々に起きるスピードを速くしていったら次はノゾミの役に立ちたい…!!!と思うようになって今に至っている。
『それじゃ、いってきまーす!』
「いってらっしゃい、ノゾミ。」
そうやって、私たちの特別な1日が始まった。 - 50二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 22:29:38
「ふぅ...まず夕方までに絶対仕事は終わらせるとして...アロナ、プラナ、どっちか起きてるかい?」
『はい、なんでしょうか、先生。』
「今日はどこかの学園にいく用事はあったかい?」
『いえ、とくに無いはずです。
ですが明日はセミナーのコユキさん、ティーパーティーのレイサさんがシャーレに来るようです。』
「おっけー、ありがとね、プラナ。」
少しお辞儀をしてからタブレットが暗くなる。
あの二人が学園のリーダーになったのかぁ...時の流れを感じると共に成長も感じるなぁ...
少ししんみりしてから、書類に手を伸ばす。
書類の内容を大まかに読み取って判子を押したりサインを書いたりを繰り返す。
アビドスの皆は無事に借金を返済しきることができて、ホシノやノノミ、シロコも手伝いながら復興が進んでいって生徒も増えている。
ゲヘナの治安は…相変わらずだけど、ヒナが抜けた穴を万魔殿と風紀委員が協力し会うことによって埋めることに無事成功している。
トリニティはティーパーティーの三大トップがシスターフットと救護騎士団を代表してマリー。普通の生徒達を代表して補習授業部(正義実現委員会)からコハル。自警団と正義実現委員会を代表してレイサ…と一見成り立たなそうな三人だけど、各々仕事に対する責任感がしっかりあるから前と同じようにトリニティは成り立っている。
あの頃の三年生には実力者も多かったし、学園の主柱になってた子も多かったけど、その穴を学園全体で埋めることにきちんと全部の学校が成功した。
それにともなって、急成長した生徒も何人かいる。
例えばさっきあげたレイサ。トリニティの治安組織を代表してティーパーティーにでているだけあってその実力はかなりのものになっている。まあカズサはレイサの弱点を知ってるからまだ勝てたことはないっぽいけど…
他にもマキ、シャーレのセキュリティをもう一度組み直してくれた。精神的にも成長して、セミナーに協力していてほぼセミナーみたいになっている。
後は...そうだな、ノゾミ、かな。
この二年半で彼女との思い出はずっと増えていった。任務にいくとき、その日はノゾミがいた。
つい少し油断しちゃって、一瞬不良が放った弾に当たりそうになったとき横からノゾミが庇ってくれて、その不良をたった一発で仕留めきって私に手を貸してくれた。まぁ…この話は後で気が向いたらしようかな。 - 51二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 22:29:54
『先生!そろそろ昼ご飯を食べたらどうですか?』
「あぁ、そうだね。ありがとう、アロナ。」
『いえ!全然!今日は随分と仕事が終わっていますね。あと十枚くらいじゃないですか?』
「ふふふ、そうだね。今日は、どうしても速く終わらせないといけない用事があるんだ。」
『先生がそんなにやる気になる用事…?』
「分からなくていいよ、アロナはね。」
『んー…納得できないけど、分かりました!』
そう、アロナをなんとか説得して、今日ノゾミにつくったご飯の残りを炒めて、ほくほくの白米と一緒にご飯を終えた。 - 52二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 07:31:58
続きは学校帰ってきてからで...早起きが無理でした。
- 53二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 16:43:18
いいぞぉ
- 54二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 22:48:16
「それじゃ、少し外に出てくるね。」
『いってらっしゃい!先生!』
『頑張ってください』
「うん、ありがとう!」
私の思い、全てを込めたこの手の中にある箱が少し傾き始めた太陽に照らされてキラキラと光っている。私はその箱を鞄の中に大切にいれて、歩き出す。
ドンガラガッシャーン!スドンバンハッチャー!
「何事!?」
その音がなっている場所へ私はダッシュで駆けつける。あの緑色の髪、とんがっているしっぽ…
「ノゾミ!大丈夫!?」
『先生!丁度今困ってたところ。タイミングバッチリ!いきなりだけど、指揮お願い!』
「おっけー!正義実現委員会にも増援要求するね!」
『助かる!』
そう言ってノゾミは遮蔽物に身を隠しながら不良達の頭を的確に射撃する。
「ノゾミ!右、敵が来てる!」
『りょう、かい!』
そう言ってノゾミはノールックで不良達の頭を撃ち抜く。そろそろ正義実現委員会が着く頃だ。
「ノゾミ!退却、私の方に来て!」
『え!あ、うん!』
ノゾミが私のとなりに着く頃に、丁度私とは真逆の位置から戦車の爆撃が不良達の中に轟く。
『先生!逃げてください!ここからは私達、正義実現委員会が担当させていただきます!』
「ありがとう!そうさせてもらうよ!」
『はぁ…電車さっきの暴動で発車無しだってさー』
「えぇ...?それは、ちょっと…」
『結構楽しみだったのになぁ...残念。』
「……じゃあさ、ノゾミ!時には歩いてきれいな場所でもいこうよ!」 - 55二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 22:50:08
なんか時系列がバラバラになっている気がしますが...ノゾミが卒業してから大体一年後だと考えていただけると助かります。なのでレイサとかも卒業した後ですね…本当にすみません。
先生がノゾミと付き合うまでの二年半を思い出していると思ってください... - 56二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 22:52:10
回想系のお話…つまりもう…
おめでとう先生、ノゾミ - 57二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 07:47:31
「よくよく考えると、ノゾミ達と私の中は深いよね」
『いきなりどうしたの?先生。』
「一年の頃から私は頼られてきて、色彩とかの恐怖も一緒に乗りきってさ。私一人じゃできなかったことを、生徒の皆がいたから成し遂げられた。
それこそ、ノゾミがいなかったらあのままアビドス…いや、キヴォトスはホシノによって滅んでいたかも知れないしね。」
『ええっと…?』
「こんないい生徒達に恵まれて、私は本当に幸福な先生だよね。」
『…先生がいい人だから、皆着いていけるんだと私は思うよ。少なくとも、私がそうだったから。』
「そっかぁ、なら私も嬉しいなあ」
そう言って、歩みを止める。それに気づいたノゾミは後ろを振り返った。
『…え、先生?』
「橘ノゾミさん、私と、結婚してください。」
あの日のように、夕日に私とノゾミは照らされながら、エメラルドの指輪が入った小さな箱を開けて、私はそう、彼女に伝えた。 - 58二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 07:50:07
一応これでおしまいとさせていただきます…!
初スレなのに沢山の方に見てもらって本当に嬉しかったです!!今日の夜、時間があれば二年生くらいの二人のちょっとしたやり取りを書いていこうと思います! - 59二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 17:47:43
乙です
- 60二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 17:49:18
おぉ!
- 61二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 18:39:21
神SSに出会え奇跡にありがとう
2年生編もあるの嬉しい - 62二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 22:13:10
明日書く予定の小説の内容
dice2d6d=
1,先生が銃で打たれるところをノゾミが庇う話
2,ノゾミが2年の誕生日の時に『あと一年だね。先生♪』という話
3,先生がハイランダーに行ったときに大人気で少し焼きもちを焼いてしまうノゾミの話
4,ノゾミの誕生日に何を渡すか悩む先生と先生の誕生日に何を渡すか悩むノゾミ
5,夕焼けを見るとノゾミを思い出して仕事をもっと頑張れる先生の話
6,ノゾミが晄輪大祭で仕事モードを見せて他の学校の生徒からモテモテになる話
- 63二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 22:14:05
dice2d6=1 6 (7)
間違えました…
- 64二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 22:14:16
3が見てぇ…
- 65二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 08:06:14
『は!?ヒカリが競技の戦いに巻き込まれて次の種目にでれなくなった!?』
『は、はい!晄輪大祭では二種目開けないと出場できないからでれるのノゾミ先輩しかいなくてぇ...』
『い、いいけど…そっか、この前の競技が騎馬戦だもんね、そっか。』
そう言って、私は少しストレッチを始める。
……かなり嫌だけど、まあヒカリのためだし、可愛い後輩ちゃんの頼みだし、やるっきゃない。
ハイランダーの皆が出場前の準備をしているところに少し駆け足で向かう。
【借り物競争、借り物競争に出場する選手は、入場門に集まってください。】
『なんで、よりによって借り物競争かなぁ…』 - 66二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 17:02:57
ところ変わってここは簡易職員室。
職員室といっても私一人だけなんだけど…
さっきの騎馬戦のあと、一位のチーム以外の人はナマコソーダを飲むって言う罰ゲームのせいで、かなりの人が倒れて救護騎士団の教室が大変なことになっている。
『次は、生徒達による、借り物競争となっております。生徒、入場。』
放送がそう言うと、一斉にいろんな学園の生徒達がグラウンドへとはいってくる。
その中で自然と目にはいってきたのは緑髪を二つにまとめた生徒だった。
「がんばれー!!ノゾミー!!!」
私が大声でそう言うと、それまで真剣な様子だったノゾミがこちらに顔を向けて軽く微笑んでくれた。
「…///っ!」
『キャー!!』
一部始終を見ていたらしい生徒達の悲鳴が聞こえてくる。私は耐えられなくなって思わず地面に顔を向けてしまった。
『え、あのこ可愛いしかっこよくない?』
『それなー、わかりみ』
そんな会話が聞こえてきて、少し気持ちが落ち着いてくる。頬の熱がとれてから競技を見るために前を向き直すと、こちらに銃口を向けている1人の生徒がいた。 - 67二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 17:16:56
『先生っ!!!!』
横から声が聞こえた瞬間に体当たりをされた
ブシャッ
血が、流れる音が聞こえた。
その生徒が誰なのか、確認するために振り返ってみるとそこにいたのはノゾミだった。
華奢な小さい体から流れている血。
『クソ…改造銃、か…』
「ノゾミ!!」
『あぁ…先生。大丈夫?怪我はない?』
「大丈夫、だけど、ノゾミが!」
『大丈夫大丈夫。キヴォトス人だよ?私は』
そう言って、ノゾミは立ち上がって懐からピストルを取り出す。いつも通り、綺麗な立ち姿で、正義実現委員会と戦っている不良の1人に標準を会わせて
バァン!
撃ち抜いた。その人からは血が流れていない。
「改造銃…って!」
『そう、銃弾の威力を何倍にもする改造をしてる』
『普通の銃だったら、何発も同じ場所に当てられないと滅多に血を流すことなんて無い。』
「おっけー…治安局に報告しておく。」
『そうしてもらえると助かる。』
そう言うと、倒れっぱなしだった私に、ノゾミは手を差し出してくる。
『起きなよ、先生。手なら貸してあげるからさ』
「あ、ありがとう。でも、ノゾミ。一応救護騎士団のとこ行ってきといてね。」
『はーい』
『え、さっきの先生守った子ガチでメロかったくない?あの急に走り出したときのかっこよすぎる横顔とか特に!』
『あれは流石にメロすぎた。てかあの後のピストルを撃つところ!あそこの立ち姿綺麗すぎて教本からでてきたんかと思った。』
『ジャージと座ってた場所的にハイランダーの子だよね…うちらワンチャンあの子が運転する電車を乗ったことあるのかもしれないよ?』
『想像するだけで尊すぎ…』
少し、他校の生徒の間で噂になった橘ノゾミさんでしたとさ。 - 68二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 17:20:00
これで、書く物語はおしまいです!
ながーく続けたこの作品をよんでいただきありがとうございました!
またスレを立ててSSを書くときはどうか、よろしくお願い申し上げます!
この後のこのスレはお好きに使ってください!
皆さんのノゾミの好きなところとか、語っていってくれたらとっても嬉しいです!沢山反応していただいたお陰で沢山書けました! - 69二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 21:36:09
お疲れさまでした!
尊いSSありがとうございます。
またどこかで!