すみません、ここに来れば

  • 1◆kKoB9LLoBcCf25/05/06(火) 01:31:36

    いろんな概念を集めて融合させたお話が見れるようになっていたら面白いんじゃないか。と思ったので書きます。

  • 2二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 01:32:45

    絵の具って言うのはね 2~3色までなら綺麗だけど 混ぜれば混ぜるだけ汚く黒くなっていくんだよ

  • 3二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 01:32:50

    いいだしpp書く!?

  • 4二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 01:33:05

    それは期待
    画像的にトリニティが多めになりそうなのかな……?

  • 5◆kKoB9LLoBcCf25/05/06(火) 01:35:52

    001 - 正義実現委員会

    「イチカ先輩。スキャンと解析したデータの方、持ってきました。」

    「おっ…早かったっすね~、お疲れ様っす。」

    渡されたUSBをパソコンに差し込んで、ファイルの一覧を眺める。
    ファイル数は……300と少し。

    「うーん、かなりの数ではあるけど……なんか思ってたよりは少ないっすね。」

    「回収できた文書に関しては可能な限り持ってきましたけど、やはり欠落や破損が多く、残っててまともにデータに起こせたのは……そうですね、まぁざっと見て全体の4割あるかないかといった感じです。」
    「ティーパーティーの砲兵隊は、私達の事情をあまり考えてくれなかったようですね。」

    「あの時は、ミカさんや先生のこともあって後先考えてられるような状況ではなかったっすからねぇ……あれだけ派手に105mm叩き込んでおいて4割、残ってたのが奇跡っすよ。」

    「いっそ全部跡形も無く吹き飛んでいてくれた方が、イチカ先輩も楽だったのでは?」

    「そういうわけにもいかないっすよ。今の正義実現委員会の仕事は『今後のアリウス自治区復旧および旧アリウス分校生徒保護に際し必要な情報を調査・整理する』ことなわけで、調べるものが無かったら何もできないっす。」

    「残念ながらその復旧も保護も、上の方の協議で止まっていて全く進展が無さそうに見えます。」

    「……まぁ。否定できないというか。」

    「ちゃんと話し合おうという姿勢は大切ですけど、いつまであの救護騎士団とシスターフッドでの暫定保護措置を続けるつもりなんでしょうか。」
    「それに何より……今も逃走中の”スクワッド”含むアリウス生徒、学校としての方針が決定するまで正実は手を出すな。なんて言われてますけど、放置していたらトリニティや他校の生徒にまで危害を加える可能性も。そうなったら、結局責任を追及されるのは私達で……」

    「それは……あ~、考えたくない…………向こうの動向は何となく把握できてるのに動けないってのは、辛いものがあるっすよねぇ」

    「なんか……すみません、色々暗い話をしてしまって。」

  • 6◆kKoB9LLoBcCf25/05/06(火) 01:39:53

    エデン条約とアリウス分校を巡る一件はひとまずの解決を迎えたように見えた。けれど実際のところ、正義実現委員会にはまだまだ立ち向かうべき…いや、取り掛かることすらできない課題が山ほど残っている。
    ともかく直近の課題は……このPDFファイルの山を切り崩して、ティーパーティー向けの説明資料を作ることだ。

    「今後のことは置いといて、今は目の前の仕事を終わらせるっすよ。」

    「はい……そうですね。私も手伝います。」

    1ページずつスキャンデータを確認していく。
    実際のところ、昨日までの調査で大まかに生徒の情報や武器・装備品関連の状況は把握できていたため、ほとんどの文書はこれと言って目新しいものではなかった。
    2人と2時間少々で全体の三分の一程度は整理し終わったものの、体感時間で言えば半日近く経ったような気がする。

    「これは演習計画書、次も演習計画書って、ホントどれだけ訓練してたんだか。」

    「”目が滑る”というのはこういうことを言うんでしょうね……イチカ先輩、そろそろ休憩にしませんか?」

    「その方が良いっすね……これ見たら一区切りに……ん?」

    教育隊…通達?
    3年近く前の日付、これまで見たものとは違うフォーマットの文書だった。
    いや、基本的には配置転換を通知するものであって内容自体は特殊でないかもしれない、そこには一般の部隊から”教育隊”への異動となる人員の名前があって──────

    「……これって、まさか。」

    「どうかしましたか?もしかしてスキャンエラーとか。」

    「この『0093』ってファイルの原本、今どこにあるっすか。」

    「93の原本?それなら保管室のD336に格納したはずですけど…」

    「……!、今日の作業はこれで終わりっすよ!」

  • 7◆kKoB9LLoBcCf25/05/06(火) 01:46:47

    002 - ???

    忘れようもない、あの日々の記憶。
    「アリウス分校中央共通教育隊・主任執行班」

    内戦終結後すぐに設置されたその部隊は、名前に教育と付いてはいるものの、割り当てられた任務とその実態に関しては……一般的な意味におけるソレとは程遠かった。

    アリウス分校生徒会長、マダム・ベアトリーチェにとって望ましくないとされるような考え……端的に言ってしまえばこの世界へ希望を持つ者を拘束し、肉体的・精神的な拷問を行うことで、完膚なきまでにその意思を破壊する。
    ひとりの子供を、意思を持たないただの兵器に作り変えること。それこそが、それだけがアリウス分校における「教育」だった。そして、この教育を担うのもまた子供だというのだから、余計にタチが悪い。
    こんなもの、誰が見ても正気の沙汰ではないと思うだろう。

    ……洗脳だ。

    そしてこの教育部隊には、本質的には2つの側面があったと、私は理解している。

    1つは、「教育」を子供同士で完結させることで、本来大人へ向かうはずだった反抗心を押し付けられるスケープゴートとしての側面。
    実際、大多数の生徒にとっての畏怖や憎悪の対象が、内戦時代には大人の教官だったのが教育隊や執行班へと移っていったことを考えると、これはうまく機能していたように思う。
    私に付けられたあの大仰な異名は、まさにそれを象徴するものだ。

    もう1つの側面は、理想の子供を見つけ出すための試金石。

    悲鳴と絶叫、罵倒を一身に浴びながら心を殺し、長期間の拘束で衰弱し切った仲間の頭に銃口を押し当てトリガーを引き続けるだけの毎日……
    こんな日々を続けて正気でいられる人間は、まず存在しない。だが……もしそれが可能な誰かが居たらどうだろう。
    狂った任務を寸分の狂いなく全うする従順で優秀な生徒、完成された最高傑作であれば合格できるテストに私は無事、任期満了をもって合格した。


    それは証明された。

    あれほど望んだ外の世界に解き放たれた時には
    すでに「守月スズミ」は狂人で、化け物だった。

  • 8◆kKoB9LLoBcCf25/05/06(火) 01:48:43
  • 9二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 01:50:11

    おお…取り敢えず期待しながら待つとしよう

  • 10二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 01:50:33

    このレスは削除されています

  • 11二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 09:45:14

    なんか面白そうなスレを見つけた

  • 12二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 18:09:37

    執行官スズミが初手に来るとは……
    これは本当に色んな概念が来そうだ
    トリニティ以外もあるのかな。戦闘狂ホシノとか銃鬼イオリとかも居たら殺伐としたブルアカになりそうだ……w

  • 13二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 00:55:27

    夜保守
    次は誰だろうな……

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています