- 1二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 15:08:09
- 2二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 15:09:32
清夏クモラ星人死すべし
- 3二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 15:09:40
ダイススレに擬態する能力まで身につけやがったなスミカクモラ星人め
- 4二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 15:12:00
七七七賽を振ったな?!
- 5二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 15:15:43
星に帰れ
- 6二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 15:16:20
リーリヤさん、アイツです
- 7二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 15:25:29
スミカクモラ星人が紛れ込んでいたか
取り抑えろ! - 8二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 15:39:12
- 9二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 17:22:34
- 10二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 17:25:12
- 11二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 17:48:44
本気で挑んでそれでも1位にならなかった時、最初は涙を堪えるんだけどPっちとの会話で顔をぐしゃぐしゃに泣きながら悔しい気持ちを吐くんだ
- 12二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 23:01:19
スミカクモラ星人は悪じゃない。スミカクモラ星人にかこつけて清夏の曇らせss考える地球人が悪いんだ!
- 13二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 23:04:25
- 14二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 00:54:25
HIFの決勝でリーリヤに負けて悔しさと親友が勝利した喜びとが混ざった涙を流す清夏ちゃんは美しいと思います
- 15二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 00:58:23
清虐は度を過ぎるなとあれ程……
- 16二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 01:00:22
どうして喜びの涙じゃなくて、悔しさとかの涙なんだろう…ボブは訝しんだ
- 17二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 01:07:02
このスレ光の国の奴多いな…
やはり清夏の可愛さは銀河すら越えるか… - 18野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 10:19:14
「はっ、はっ、はっ、はっ。」
体が辛い、限界がすぐそこまで来てる。
けど、ここで辞めたらダメだ。
また、あの頃のあたしに戻ってしまう。
「〜ッ!5,6,7,8!」
最後までしっかり練習できた。
レッスンの終了と同時に倒れ込む。
「はーっはーっ、う〜キツい……。」
ふと顔を上げると目の前に置いてあった時計と目が合う。
「あ、面会時間過ぎちゃう、行かないと。」
レッスンでふらふらの体を動かして向かうは病院。
あたしのプロデューサーは、Pっちはここに入院している。
Pっちは何百万人に一人くらいの不治の難病にかかっているらしい。
もうお見舞いに来過ぎて看護師さんに聞かなくてもPっちの部屋や起きてる時間、ご飯の時間までわかるようになってきちゃった。
Pっちの部屋の前に立つ。
いつもここで部屋に入る前に両手で顔を挟んでぐりぐりと揉む。
そしてコンパクトで笑顔の確認。
よし、疲労は隠せてる、Pっちには絶対バレない。
ガラッ - 19野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 10:20:19
「やっほー、Pっち、今日も元気〜?」
「清夏さん、おはようございます。きょうは割と元気ですよ。」
「お、そっかー!元気は大事だからね、病も気から?ってやつ!」
「ええ、そうですね、あなたを一番星にするまでは死にませんからね。」
「あー!Pっちまたそう言うこと言う!」
「あたしがいるときに死ぬとかそう言うこと言っちゃダメって言ったでしょ!」
「ああ、そうでしたね、すいません清夏さん。」
「もー!わかったならヨシ!」
「あ、それと今日のレッスンもきちんと終わらせてきたよ〜。」
「それはよかった。あれが清夏さんの体への負担も最小限かつ最大効率のレッスンですからね。」
「レッスンのメニュー作ってくれるのは嬉しいんだけどPっちは病人なんだからね〜?しっかり休まなきゃダメだよ?」
「わかってますよ、きちんとできる範囲に調整してます。」
「それより、学園生活の方はいかがですか?」
「なーんか話逸らされた感じ〜。まいいや!今日はね〜、」
そうして他愛もない話をする。
今はこんな時間がちょっとだけ楽しくて、嬉しくて、ほんの少しだけ、寂しい。
病気だから仕方ないけど、やっぱりPっちが学園にいないのは寂しい。
そんなこんなで楽しい時間はあっという間に過ぎていく。
「おっと、もうこんな時間ですか。面会の時間もそろそろ終わりですね。」
「えー、もうそんな時間ー?もっとPっちと話してたいんだけどー。」
「こればかりは俺の一存で決めることができませんからね、仕方ありません。」
「ぶーぶー。じゃあまた明日来るから!続きはその時ね!」
「わかりました、明日もまた楽しみに待ってますね。」
「じゃーね、Pっち、また明日!」
「ええ、また明日。」 - 20野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 10:20:53
扉の取っ手に手をかける。
その時、
「あ、清夏さん。」
「ん、なにー?」
「くれぐれも、オーバーワークはダメですよ。」
「っ、うん!大丈夫、そんなこと絶対にしないから!」
「なら大丈夫です。話はそれだけですので。」
「うん、じゃあ改めてまた明日ね!」
「は〜、バレたかと思ったぁ。」
廊下を歩きながら深く息を吐く。
あたしは、Pっちに一つ、嘘をついている。
Pっちのメニューとは別に、毎日こっそり自主練をしている。
もちろん、Pっちには内緒で。
Pっちが言ってた通り、オーバーワークはダメだし、あのメニューが一番いいことも分かってる。
でも、それじゃ足りない、それだけじゃ足りない。
だって、Pっちには、もう時間がないから。 - 21野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 10:22:16
「もってあと2ヶ月、ですか。」
そんな言葉が聞こえてきたのは、1,2週間前の面会前。
その日はトレーニングが少し早く終わってPっちに早く会いに行こうとした日だった。
「ええ、なにぶん症例が少ないため大きな誤差がある可能性もありますが、ある程度の見積りだとそれくらいだと思います。」
扉にかけた手が止まった。
え、2ヶ月、Pっちが、いなくなる、死んじゃう。
あまりに唐突で、頭が真っ白になった。
入院はしてるけど、全然辛そうに見えなくて。
あたしのプロデュースができるくらいには元気で。
それも全部、Pっちが隠してたってこと……?
そこからの記憶がない。
気づいたらあたしは病院の近くのベンチに座ってぼーっとしてた。
正直、今はPっちに会える自信がない。
余命2ヶ月だって面と向かって言われたら耐えられる気がしない。
でも、今行かなかったらPっちは絶対心配して、気づく。
意を決したあたしはPっちの部屋の前に立つ。
思えばこの日から、いつものことを始めた気がする。
「やっほーPっち、調子はどう?」
「こんにちは、清夏さん、悪くない調子ですよ。」
「よかったー、やっぱ毎日のことだけど安心しちゃうねー。」
最初の一言でわかった。
ああ、この人は自分の余命についてあたしに話す気はないなって。
なら、あたしがすることはそれに気づかないふりをすること。
彼にこれ以上気を遣わせないために。
そして、なにがなんでもHIFで優勝する、一番星になってやる。 - 22野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 10:23:01
その日も結局いつも通りの話をして別れた。
言ってくれないのは正直悲しいけど、あたしがPっちでもきっとそうする。
それがわかってるから強く言えなかった。
だから、あたしはレッスンを頑張って、一番星になるんだ。
一番星に、ならないといけない。 - 23野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 10:23:33
その日から、私の秘密の練習が始まった。
空いてる時間があったら隙間時間でできるトレーニング、夜はアイドルの研究。
四六時中アイドルについて考える日々になった。
「それではここの問題を〜、紫雲!」
「うぇ?あぁぁはいっ!わかりません!」
「わからんならしっかり授業を聞きなさい!」
「はぁ〜い、すいませーん。」
以前より授業中に寝てしまうことが多くなった。
「はっ、はっ、」
「紫雲、最近積極的にトレーニングしてくれるのは嬉しいがな。」
「ちょっとやり込みすぎだ、休息も忘れるなよ。」
「はーい。」
以前よりレッスンに励むようになったけど、心配されるようになった。
「清夏ちゃん、まだ起きてるの?」
「え?うわもうこんな時間⁉︎全然まとめれてないんだけどー。」
「てかリーリヤごめんねー、こんな時間まで電気つけちゃってて。」
「ううん、私は大丈夫だけど、清夏ちゃんもちゃんと寝ないとダメだよ?」
「わかってるわかってる、もう寝るよ。」
以前より時間が足りないと感じることが増えるようになった。
それでも、まだ足りない。一番星には、到底及ばない。
もっと頑張らないと、もっともっと頑張らないと。
Pっちが、あたしをプロデュースしてよかったって、思えるように。
自分は一番星のプロデューサーなんだと胸を張れるように。 - 24野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 10:24:31
「清夏さん、大丈夫ですか?」
「え?」
そう、Pっちが聞いてきたのはあの日から2週間後、HIFまであと2週間のタイミングだった。
「きゅ、急にどうしたのPっちー?あたしは調子バッチリだよ!」
「そうですか?なんだか以前より元気がなく顔色も悪そうですが……。」
「大丈夫だよ!Pっちの気のせい気のせい!」
「ならいいんですけど。本当にオーバーワークはダメですよ。」
「もー、聞き飽きたってそれー、大丈夫、しっかり調整してるから!」
ごめん、ごめんねPっち。
HIFまでだから。一番星になるまでだから。
それまでは我慢してて。
いつか絶対話すから。
「Pっちー?起きてるー?」
「…………。」
「今日も寝てるか〜。」
最近面会に行ってもPっちが寝てることが多くなった。
病が進行してる証拠だろう。
なにもできないのが悔しい。
せめてもの支えになればと思いPっちの頭を撫でる。 - 25野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 10:25:06
「ん……、清夏さんですか?」
「あ、Pっち、起こしちゃった?」
「いえ、つい先程起きようとしていたので大丈夫ですよ。」
「それよりももう明日はHIFですか、あっという間にですね。」
「うん、思ったより早かった。」
「できることならこの目で見たかったんですけどね。」
「そこはもう仕方なかったからね〜。」
ダメだ、顔、見れないや。
「……清夏さん。」
「泣いても、いいんですよ?」
「え?」
顔を上げると、涙を流しながら微笑んでるPっちがいた。
「俺だって、ちゃんとHIFまでこの目でプロデュースしたかった。」
「俺だって、もっとしっかりした体に生まれたかった。」
「俺だって、俺だって、俺、だって……。」
「でも、これはあなたのせいではありません。」
「俺のせいでも…いや俺のせいなのは少しあるかもしれませんが。」
「とにかく、この病は誰のせいでもありません。」
「だから、そんなに気負わないでくださいね。」
「清夏さんは、あなたは笑っている顔が一番美しい。」 - 26野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 10:25:39
「ずるいよ、Pっち。」
「そこまで言われたら、もう泣いてなんていられないじゃん。」
「はは、泣いていいって言ったのにすいません。」
「ま、いいや、とりあえず頑張ってくる!」
「いつもの清夏さんに戻りましたね。」
「うん、今のあたしは誰にも負けないよ!」
「じゃね、また明日。」
「ええ、また明日。」
ガラッ、ピシャ
「また明日が、あるといいんですけどね。」
我慢してたぶん、辛い咳がこの身を襲う。
手で必死に押さえ込むがその手には大きな血の塊。
「すいません、清夏さん、どうやら俺はここまでみたいです。」 - 27野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 10:27:01
「はっ、はっ、はっ、はっ」
「あとちょっと、もうちょっとだけ。」
「明日で全部決まる、明日で全部終わる。」
「優勝しなきゃ、一番星にならなきゃ。」
「清夏ちゃん?まだレッスンしてるの?」
「リーリヤ⁉︎どしたん?」
「いや、まだ清夏ちゃんが戻ってきてないから。」
「あー、そだね、あたしは大丈夫!あとちょっとで戻るから。」
「最近の清夏ちゃん、私より自主レッスンしてるよね。」
「ついこの前まで、私のオーバーワークはを止めてたのに。」
「今の清夏ちゃんはオーバーワークじゃない?」
「ッ!大丈夫だよリーリヤ。」
「あたしは、大丈夫だから。」
「嘘はダメよ、清夏。」
「……え〜、咲季っちまでどしたん?」
「誤魔化さないの、あなた完っ全にオーバーワークよ。」
「これ以上やるとあなたの体にボロがで始めるわよ。」
「……。」
「それに、明日はHIFでしょ。万全の調子で臨まなきゃ…」
「わかってる!」
「清夏ちゃん⁈」
「清夏?」 - 28野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 10:27:34
「そんなこと全部わかってる!」
「オーバーワークなのも休憩を取らなきゃいけないのも万全の調子で臨まないといけないのもわかってる!」
「わかってるから!」
「……ごめん、リーリヤ、咲季っち、戻ってて。」
「あたしも、すぐ終わるから。」
「清夏ちゃん……。」
「わかったわ、但しクールダウンだけは忘れないこと。」
「うん、ありがと、咲季っち。」
「じゃあ私達はもう戻るわね。」
「うん、ありがと。」
「清夏、最後に一つ聞かせて。」
「今のあなたは、本当にアイドルをやってる?」
「……。」
「うん、今のあたしは、ちゃんとアイドルやれてるよ。」
「そ。ならいいわ。」
「おやすみなさい。」
あーあ、なんか全部見透かされてる気分。
アイドルやれてるって、即答できなかったな。
あ、戻る前にあの振り付けだけ見直さなきゃ。
まだあの子のオーディション映像見れてないな。
やらなきゃ、見なきゃ、やらなきゃ、みなきゃ。
あれ、アイドルって、なんだったっけ。 - 29野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 10:28:04
ピピピ、ピピピ、ピピピ、ピピピ
「んー?あっ!」
「やばー、寝落ちしたー!」
「てかやばっ、今日HIFじゃん!早く戻って準備しないと…」
バチン
それは、あまりに突然訪れた。
「え?」
「……!あ、あああ!」
「清夏ちゃん!」
「清夏ちゃん!どうしたの!どこか痛いの!」
「あ、足、膝が、痛い……!」
「歩けない……!」
「きゅ、救急車!救急車呼ばないと!」
「膝靱帯損傷ですね。」
「当分の間は運動はおろか、歩くこともままならないと思ってください。」
「あー、まじかー。」
「ここにきてまた膝の怪我かー。」
「清夏ちゃん……。」
「ごめんリーリヤ、ちょっと一人にしてくれない?」
「うん、落ち着いたら言ってね、清夏ちゃん。」
「うん、ありがと、リーリヤ。」 - 30野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 10:28:23
まただ。
また、これだ。
オーバーワークはがどうなるか、私が一番知ってた。
友達にも止められた。
だけど、やめなかった。
やめなかったからこうなった。
今はHIF真っ只中。
今から行ったってなにもできない。
静かに涙がこぼれ落ちる。
とりあえず、Pっちのところにでも行こうかな。
「清夏ちゃん!」
「!もー、リーリヤってばしばらく一人にしといてって……」
「違うの!清夏ちゃんのプロデューサーさんが……!」
「え?」
「容体が急変して、緊急手術だって……!」
絶望は、二度訪れる。 - 31野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 10:28:50
「先生!清夏ちゃんのプロデューサーさんは!」
「……すいません、全力を尽くしましたが、救うことはできず……。」
「そんな、プロデューサーさん、どうして……!」
「そうですか。」
「いやーでも!今まで見ていただいただけでもありがとうございました!」
「Pっちは、いえ、〇〇さんは、きっと全力で戦ったと思います。」
「今まで、ありがとうございました!」
「あ、それと紫雲さん、生前、〇〇さんからお手紙を預かっていまして。」
「万が一私が明日までに死んだら渡して欲しい、と。」
「わかりました、ありがとうございます。」
「どうする?清夏ちゃん、わたし、先に帰ってたほうがいい?」
「うん、そうしてくれると助かるかも。あとでタクシーでも拾って帰るよ。」
「わかった、気をつけてね。」
Pっちからの手紙。
Pっちはそんなことしないとはわかっているけど、やっぱ怖い。
恨みつらみが書かれてないか。
プロデュースしなければよかったなんて書かれていないか。
どうしようもなく、怖い。
けど、見ないことには始まらない。
ペリペリペリペリ
ゆっくりと封を剥がす。 - 32野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 10:29:25
紫雲清夏さんへ
まずはHIFでの戦い、見ることができず申し訳ありません。
ですが清夏さんならきっといい結果だったのでしょう。
俺の見込んだあなたです。
隣に入れないことが、何よりの心残りです。
でも、
なんらかの原因で良い結果を残せなかった、出ることが叶わなかったなら、それは清夏さんのせいではありません。
俺が不甲斐なかったからです。
良い結果が出せなかった、実力不足が原因で出られなかったなら俺のプロデュースプランの問題です。
怪我や病気が原因で出られなくなったのなら俺の監督不行き届きです。
死んだ今だからこそ文面で書き起こせますが、正直なところいつも不安でいっぱいでした。
こんな病弱な俺があなたみたいなすごい人をプロデュースして良いのか。
入院が決定した時点で他の優秀なプロデューサーに引き継ぐべきだったのではないかと。
全ては俺のわがままなんです。
だけど、あなたは文句ひとつ言わずにこんなプロデューサーについてきてくれた。
感謝と申し訳なさでいっぱいです。
最後に、
こんなプロデューサーに今までついてきてくださってありがとうございました。
あなたは、俺の誇りです。 - 33野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 10:31:17
堪えきれるわけがなかった。
どうして、Pっちはこんなに優しいんだろう。
「Pっち、ごめん、こんなダメなアイドルで、ごめん。」
もう今は、ただ大声で泣くこと以外、なにもできなかった。
あれから一週間、清夏ちゃんは部屋どころか、布団からも一切出てこない。
あの日、直ぐに清夏ちゃんには新しいプロデューサーがつけられた。
でも、清夏ちゃんはその人に目もくれず、逃げるように自分の部屋へと向かった。
それからまだ、わたしは清夏ちゃんを見れてない。
「清夏ちゃん、いつでも声かけてね。」
「わたしも、みんなも、清夏ちゃんを待ってるから。」
「……。」
返事は返ってこない、けど今はこれしかすることがない。
無理して引き戻したって、きっと清夏ちゃんは壊れてしまう。
今は、そのことの方が怖かった。 - 34野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 10:31:42
- 35二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 10:58:20
ご飯が進むSS感謝
- 36二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 11:23:28
- 37野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 11:25:17
これを曇天のまま終わらせるか、典型型快晴に持っていくか、選べ……!
- 38二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 11:27:38
現実は非情である。
- 39二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 11:27:42
- 40野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 11:34:08
- 41二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 12:02:17
救いを下さい…
清夏さんは笑顔が1番なんだ… - 42野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 12:06:17
ま、今のところ曇天は晴れないルートの方が好きな人多いしあと一人いたら寝落ちルート書くよ
- 43野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 12:09:31
あ、間違えた夢オチ
- 44二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 13:18:02
夢オチルートも見たい
- 45野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 14:39:48
「はぁっ!はーっ、はーっ。」
目が覚めた。
ここは、夢?それとも現実?
眠ったのはあたしのベッド、ここもあたしのベッド。
「あ、足……、痛くない!」
大丈夫、ここは現実だ。
でも、本当に?本当にPっちは病気なんかじゃない?
ベッドから飛び起きる。
「あ、清夏ちゃんおはよう。朝ごはんできて」
「ごめんリーリヤ今いらない!あとで食べるから置いといて!」
「え⁉︎う、うん。」
最低限の服装だけ整えて寮を飛び出す。
今は朝ご飯もメイクもどうだって良い。
Pっちは生きてる?Pっちは病気なんかじゃない?
ばたばたと廊下を駆ける。
途中先生に注意されたけどそんなこともどうだって良い。 - 46野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 14:40:20
「Pっち、Pっちどこ⁉︎」
「ん?どうしました清夏さん。」
「Pっちいたぁ!」
「ちょっ、どうしたんですかいきなり!新手のイタズラかなんかですか!」
もう離さない、絶対に離さない。
「Pっち!病院行って精密検査受けてきて!」
「え?なんでですか?」
「なんでもいいから!受けてきて!」
「いやそんなこと言われても……ゴホッゴホッ。」
「ほらやっぱり病気だー!」
「いやこれは、ってなんで泣いてるんですか清夏さん!」
「だって、Pっち、死んじゃう…。」
「は?」
「不治の病で、あとちょっとしか生きられなくて、あたしのHIFまで間に合わなくて。」
「あの、清夏さん、いつの話をしているんですか?」
「へ?」
「今は1月、時期的にはNIAの方が正しいですよ。」
「それに俺は病気にはかかっていえど不治の病なんかじゃありません。ただの風邪で死んでたまりますか。」
「う……は、はい。」
「はー。とりあえず部屋に来てください。そこでゆっくり話を聞きましょう。」 - 47野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 14:40:44
「成程、俺が不治の病にかかって入院、清夏さんも入院中の俺を励ますべく暴走して練習の末膝靱帯損傷、HIFへの出場も叶わず、とんだ悪夢じゃないですか。」
「で、あまりにもリアルだったからPっちのとこまで飛んできたってわけ。」
「ふむ、で、夢であなたはどんな練習をしてたんですか?参考になるかもしれないので。」
「そ、それが、あの〜。」
「ん?」
「踊って、他の子の映像見て、自己嫌悪して、直そうとして、の繰り返しです。」
「考えうる限り最悪の練習法じゃないですか。」
「そうなんだよね〜!でもあの時はそれしか方法がないって思い込んでたんだよな〜。」
「まあそれが夢というものです。」
「それで、清夏さんは自主練なんてしてませんよね?」
「うん、してないよ。」
「そうですか、まあ本来なら自主レッスンは良いことなんですけどね、今の清夏さんには逆効果です。
「発覚したらなにがなんでも休ませますからね。」
「Pっちやっさし〜。」
「プロデューサーとして当たり前のことです。」
ああ、楽しい。
Pっちがいる、ただそれだけでこんなにも嬉しくて、楽しい。
薄々気づいてはいた。
隠さなきゃいけないと思った。
でも、あんな夢見た後はもう無理。
抑えきれない。 - 48野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 14:41:15
「ごめんPっち!」
「なっ、何かやらかしたんですか⁈」
「いや、そういうんじゃない、けど、聞いて欲しい。」
「返事はしなくていいし、いっそ断ってもいい。」
「だけど、もう抑えらんない。」
「Pっち、いや〇〇さん。」
「あたし、あなたのこと好き、大好き。」
「あたしを見離さなかったあなたが好き。」
「いつもあたしにとって最高のレッスンをしてくれるあなたが好き。」
「でも、今はアイドルだからまだ無理。だけどアイドルが終わったら、また言わせて。」
「……。」
「お、怒ってる?」
「そういえば咲季さんのプロデューサーは30秒だけプロデューサーにあるまじき行為をしたそうですね。」
「倣わせてもらいます。」
「清夏さん。」
「ひゃっ、はい!」
「今から30秒間だけ、俺はあなたのプロデューサーを辞めます。」
「え⁈」
「だから今から30秒間は全て素の俺の本音です。」
「え、う、うん。」
「それでは。」 - 49野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 14:41:48
突如、目の前が真っ暗になって、なにが起きたかわからなくなった。
Pっちの声が上から聞こえる。
あたし今抱きしめられてる⁉︎
「いいか、よく聞いとけ。」
タメ口!話し方!混乱して訳がわかんないのにさらにPっちは言葉を重ねてくる。
「本当の俺はこんな喋り方だし、思ってるほど優秀な生活してるわけでもない。」
「それでも、いいのか?こんな俺でも好きなのか?」
腕の中でコクコクと首を振る。
「なら、俺も大好きだ、清夏。」
呼び捨て!
オーバーキルがすぎる。脳が思考を放棄してる。
「ただ、付き合う云々は清夏の言う通りアイドル卒業までお預けな。」 - 50野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 14:42:41
パッとPっちが手を離す。
「はい、30秒経過です。」
「ぴ、Pっち今の……」
「まだ家族以外誰にも見せたことがない俺の素です。」
「流石にあれだけ言われて見せないのも漢じゃないと思って見せましたが……」
「Pっち……♡」
「やりすぎましたかね……。」
後日、初星学園ではプロデューサーと顔を合わすたびにもじもじしてる紫雲清夏が目撃されるようになった。
その理由を知っているのは当の本人たちと清夏を追いかけて一部始終を目撃した葛城リーリヤを除いて一人もいない。
おしまい。 - 51野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 14:43:54
野生のスミカクモラ星人の後書き
最後はちょっとだけ明るめにしました。
超個人的見解(願望)ですが、Pっちは
・若干強面高身長細マッチョ
・普段はオラオラ系だがプロデュース中は猫をかぶる
・担当アイドルが悲しんでるとブチギレて周囲を威圧する
こんな感じだとしゅみたん曇らせもそれを晴らすのも捗るなあと思いますよね、ね? - 52二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 15:42:05
- 53二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 16:02:11
これには清夏クモラ星人討伐の為に出動していたシルヴェスタの目にも涙……
- 54野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 17:30:23
pixivにもまとめときました
- 55二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 17:34:18
曇らせの後に救済ルートも出してくれる星人優しい
ありがとう - 56二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 18:19:08
- 57野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 18:48:05
- 58二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 18:54:14
スミカクモラ星人「曇らせSSを書いてるのは地球人ですよね?」
- 59二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 18:56:49
地球人?「半分人ではない何かです」
- 60二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 18:56:49
- 61二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 19:30:53
夢オチでこんなにスッキリすることあるんやな…
- 62二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 19:31:42
クモラ星人とクモラセンのハーフ…!?
- 63野生のスミカクモラ星人25/05/07(水) 20:34:08
まあ今回は曇天のままの方が美しいかなとは思いましたが私も基本的には快晴を好む種族ですよ。
そちらの方がいい栄養を摂取できる。 - 64二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 06:18:05
- 65二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 10:34:46
今回に関しては曇らせたままの方が美しいのは同意。
にしても物凄く良い栄養を補給できたので、更なる曇らせSSを求めて徘徊するとしよう - 66野生のスミカクモラ星人25/05/08(木) 10:51:58
- 67二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 15:41:24
スミカクモラ星人ついに養殖に成功
- 68野生のスミカクモラ星人25/05/08(木) 21:25:55
なお行き過ぎた曇らせテロは不快かつ迷惑になりかねないのでひっそり楽しく曇らせましょうね。
最近多いみたいです。