- 1二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 15:31:29
暗黒世界から平穏も休息も赦しもあるキヴォトスへやってきた魂たちの物語
保守しきれずに落としちゃったので立て直しです。今後落としてしまわぬように日に3回の確認と余裕がある時に保守レスすることを万機神に誓いましょう
前スレ
【クロス】シャーレの先生:デメトリアン・タイタス 11th Company|あにまん掲示板暗黒世界から平穏も休息も赦しもあるキヴォトスへやってきた魂たちの物語前スレhttps://bbs.animanch.com/board/4854679/bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 15:32:30
- 3二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 15:34:28
SSまとめ
タウ帝国指揮官候補生氏
タウ帝国指揮官候補生氏 | Writening邂逅、そして忠告 https://writening.net/page?jTvtst とても忙しい一日の終わり https://writening.net/page?SFTG4mwritening.net91レス目氏
感想スレ3の91スレ目の人 | Writening我ら再び<戦闘者>とならん https://telegra.ph/%E6%88%91%E3%82%89%E5%86%8D%E3%81%B3%E6%88%A6%E9%97%98%E8%80%85%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%89%E3%82%93-11-21 彼女達の日常 https://telegra.ph/%E5%B…writening.netブラックバイパー候補者氏
ブラックバイパー候補者 | Writeningプロローグ 疑問と消失 https://writening.net/page?WJENfy 出会いと問題 https://writening.net/page?HynfNewritening.netプライマークソードのサーヴィタ
プライマークソードのサーヴィタ<SS置き場> | Writening・キルチーム<カサエラン>の再会 https://writening.net/page?L4NddQ ・<カサエラン>の日常 https://writening.net/page?m4UMHr ・タイタス+対策委員会VSゲヘナ風紀委員会の石頭VSヴァルキューレ警察学…writening.net - 4二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 15:41:21
前スレの大まかなまとめ
・帝国の考算機(コジテーター)は英語の読解力次第で使える
・潔癖症の元メカニカス生徒
・オデュッセイア海洋高等学校とクロノススクール所属はまだ未定? - 5二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 16:32:47
スレ建て感謝します
保守の祈祷を実行、万機神の祝福あれ - 6二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 16:49:30
最初の10保守の祈祷を実行します
- 7二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 16:49:55
フォージインペリウム
- 8二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 16:56:43
つまづいたらもう一回やれってゴルク神が言ってんだぜ!
'ERE WE GO!!!!
Waaaaagh!!!! - 9プライマークソードのサーヴィタ25/05/06(火) 17:30:02
スレ再建ありがとうございます
本日の更新はお休みします - 10二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 17:46:35
このレスは削除されています
- 11二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 17:49:00
スレ建てありがとうございます
落としてしまい申し訳ない
11100100 10111111 10011101 11100101 10101110 10001000 11100011 10000001 10101110 11100111 10100101 10001000 11100111 10100101 10110111 11100011 10000010 10010010 11100101 10101110 10011111 11101000 10100001 10001100 - 12二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 18:28:16
- 13ブラックバイパー候補者25/05/06(火) 18:54:29
- 14プライマークソードのサーヴィタ25/05/06(火) 18:57:44
- 15二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 20:10:29
このレスは削除されています
- 16タウ帝国指揮官候補生25/05/06(火) 20:11:09
スレ再建感謝します
- 17二次元好きの匿名さん25/05/06(火) 21:10:08
ブロロロ疾走団vsイービルサン氏族
- 18プライマークソードのサーヴィタ25/05/06(火) 21:14:55
そろそろ初見の人にも分かるように、各マリーン戦団の簡単な紹介をまとめるのもいいかも。
(例)
ウルトラマリーン
比較的マトモでソツなくこなせるけど特長がない
インペリアルフィスト
真面目で頑固。防衛と攻城戦が得意。玉砕上等
ブラッドエンジェル
高潔で理知的だけど凶暴化すると手が付けられない
ダークエンジェル
寡黙で無口。キヴォトスに来ても厄ネタやら地雷がある
スペースウルフ
破天荒だが仲間意識は強い 大体トラブルメーカー
みたいにまとめてみたい - 19ブラックバイパー候補者25/05/06(火) 21:19:55
それなら過去スレも大まかにまとめていた方がいいかも。ついでにこのスレで決まった設定とかもまとめて見やすくしておこう
- 20ブラックバイパー候補者25/05/06(火) 23:09:57
とりあえず7スレ目までの内容を大まかにまとめました
あとは明日以降の時間に余裕がある時に行いますが、ほかの人も修正・加筆してもらえると助かります - 21タウ帝国指揮官候補生25/05/06(火) 23:10:14
念の為の保守の祈祷を実行します
- 22二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 06:32:00
モーニングWaaaaagh!!!(オルク語でおはようございますの意味)
- 23二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 15:13:26
遅ればせながらスレ立て乙です
- 24二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 17:57:46
- 25ブラックバイパー候補者25/05/07(水) 18:24:13
- 26プライマークソードのサーヴィタ25/05/07(水) 21:16:27
11スレの続き
「あなたは良く口にしてますが、ドルンさんてどんなひとですか?」
作戦会議を終えて銃の確認をするインペリアルフィスト生徒にチナツは尋ねた。
「チナツ委員。今は時間が」
IF生徒は難しい顔をする。ただそれは答えたくない、秘密にしておきたくない、というより話せば長くなる、短い時間で纏め切れないという難問をだされたような顔だった
「今まであなたはドルンさんの名前を唱えてましたが、私は気にしてませんでした。でもあの様子ですとタイタス先生も知ってるようです。となるとあなたはタイタス先生と同じ場所から来た。そうですね?」
「・・・その通りです。私はあの世界で生を終えてここにきた。理由はわかりませんが」
「私はあなたと同じ風紀委員会として職務に励んでいますが、あなたの事をよくしりません。ただドルンさんの事を聞けば、あなたの行動原理をよく知ることができるとおもったんです」
しばしIF生徒は口を閉ざす。また次の機会にすれば良いと感じたりしたが、チナツの視線は彼女を優しく、だが決意をもって見据えている。やがておもむろに語り始めた - 27プライマークソードのサーヴィタ25/05/07(水) 22:06:38
「手短に言いますが、ローガル・ドルン公は我らが皇帝の子息でありインペリアル・フィストの総主長でした。冷静沈着にして用意周到、節制に努め自らを飾る御人ではありません。ですが寡黙なようで誰よりも激情を秘めた理想主義者でした」
インペリアルフィスト生徒の語りをチナツは静かに聞く
「あの方は「結果」ではなく「なぜ戦うか」を重視していました。我らはその理念の中に正義があることを元に戦いつづけた。ドルン公と我らの間には少ない言葉しかなかったがそれで十分でした。私はドルン公の「正義」を常に追求してきました。このアビドス校の救援もそこに正義があるからこそ参加しました。正義がなされるなら本望です」
「前と同じことを聞きますが、それであなたが傷つき、苦しむことになってもですか?」
チナツが問いかける
「私の屍がその礎になるならば覚悟の上です」
インペリアルフィスト生徒は断言し目を閉じる - 28プライマークソードのサーヴィタ25/05/07(水) 22:11:12
目を閉じた彼女の脳裏に浮かんでくるのは彼女があの世界で死んだ日。
忌々しき反逆者アバドンが帝国へ侵略(後で「黒き征戦」と呼ばれていることを知った)したときドルン公は数少ない手勢で立ち向かった。その中に前世の彼女もおり、力の限り奮戦した
敵戦艦内での白兵戦で彼女は満身創痍になりその命は風前の灯だった。その彼女が最後に見た光景は群がる敵をなぎ倒しひたすら前へ進む、ドルン公と兄弟たちの背中だった。
(たとえ死してこの世界へたどり着こうと、それは戦いの終わりを意味しない。私はドルン公の忠実なる娘だ) - 29プライマークソードのサーヴィタ25/05/07(水) 22:48:10
各々が戦闘配置につき、あとは敵の攻撃に備えるだけになった時、後方からヘリの爆音が聞こえた。
「ヘリ?シャーレのではない、どこから来た?」
各々がざわめく中、狙撃地点に立ったインペリアルフィストの観測手から報告が入る
「クロノススクールの報道ヘリです!あいつら戦闘を中継しにきたようです!」
「ん。先生見て」
シロコが携帯をタイタスに向ける
『いま我々クロノス報道部はアビドスとカイザーの抗争現場を生中継しています!現在アビドスはゲヘナとトリニティから増援を受け大兵力を展開しています!たいするカイザーも大多数の兵力を集結しています。しかし!いまアビドスには先日開設したシャーレの先生であり、たった一人でありながらその超人ともいえる圧倒的な力で歯向かうものを片っ端から粉砕してきた、デメトリアン・タイタス特別顧問がいます!暴力の権化ともいえるタイタス先生を味方につけたアビドスにカイザーに勝ち目があるのか!ある情報筋によればアビドス側は多額の借金をカイザーにしながら返済が滞ってると」
シロコが動画を切る
「・・・・・・なんだ、あのふざけた連中は?」
「マ スゴミ」
呆れて物も言えぬ顔をするタイタスにシロコは忌々しそうにつぶやいた - 30プライマークソードのサーヴィタ25/05/07(水) 23:05:09
(狙撃地点は予想より多い、防衛線は予想通り、砲兵は映ってない、大方郊外か。機甲部隊はうまくかくれてるな)
カイザーの主力部隊から離れた位置にアイアンウォリアーの機甲部隊が展開していた。
その指揮官であるウォースミスはクロノスが報道しているアビドス側の映像を見て大まかな敵配置を確認した
「ウォースミス!カイザーから攻撃命令が来てます!」
部下の一人が叫ぶ
「待機だ。エンジンがうまく作動しないとでも言っておけ。なんせ私たちは使えない連中だからな」
彼女は先陣を切るつもりはない。まずカイザーが攻撃して敵の火点を誘い出してから、こちらが攻撃する
アイアンウォリアーのやり方だ。
駄々をこねていればカイザーの連中はしびれを切らして攻撃するだろう。時間はこっちの味方だ
(それにしてもこのマリーンは・・・・・・)
動画に映るアスタルテスを見る、色から見てウルトラマリーンだ。なぜ奴が自分たちのように体が変異してないのかはわからない。ただ言えることがあるとすれば先鋒のカイザーは間違いなく壊滅するだろう
(まぁいいさ、たとえ完全武装のマリーンでも76ミリ砲をくらえばただじゃぁすまないだろう)
おあとがよろしいので今日はここまで - 31タウ帝国指揮官候補生25/05/07(水) 23:15:47
SS投稿感謝します、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ
今回はインペリアルフィストに焦点を当てた物語でしたね
後、アビドスにクロノスのヘリが来てるとか原作より大事になってますね・・・ - 32ブラックバイパー候補者25/05/07(水) 23:29:16
SS投稿ありがとう、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
前スレの感想で突っ込んだドルン公について語ってくださるとは、ありがたやありがたや。しかしチナツにドルン公のことを語ったインペリアルフィストは第一次黒き征戦で戦死していたのか。もしかしたらホルスの大逆を経験しているかもしれないから、タイタス先生が素性を知ったら敬意を持たれそうだ
クロノスよ、なぜこういう時に限ってやってくるんだ…… - 33二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 06:54:56
あー、リアルでも起きた報道ヘリコプターによる戦力配置漏洩……
- 34二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 15:12:46
どさくさ紛れにクロノスヘリコプターが撃墜されてもおかしくないな
- 35プライマークソードのサーヴィタ25/05/08(木) 15:39:18
- 36プライマークソードのサーヴィタ25/05/08(木) 19:48:27
クロノスのヘリが来たのはほぼ必然だった
それはシャーレの先生タイタスの存在である
突如キヴォトスに現れ、失踪した連邦生徒会長から超法規的機関の顧問として任命された「大人」。
それだけでも特異な話なのに、その「先生」は身長2メートル超え、全身を青い重厚な装甲で覆われたヘヴィーオートマタとも言ってもいい容姿、その外見以上の超人的な力を持ち、ありとあらゆる存在を粉砕する。
報道機関が注目しないわけがないのである
さらにシャーレの先生としての活動だ
当初シャーレの拠点は七囚人のワカモを筆頭とした多数の不良集団に占拠されていたがタイタス先生と僅か4人の生徒で半日の内に制圧してしまったのだ
このとき先生は自ら先頭に立ち、雨あられの弾幕の中、群がる不良達をなぎ倒しながら進んだそうだからその強靭振りがうかがえる
さらにヴァルキューレとゲヘナ風紀委員会の武力衝突を未然に防止、さらにたった一日で暴徒と化したヴァルキューレの問題児達の鎮圧、人質になったゲヘナ生徒会議長の救出をやってのけたのだ。先生あるところ特ダネありと言ってもいい
今回もゲヘナとトリニティからタイタスがいるアビドスへ兵力が集結している
これほどおもしろ……もとい、一大事件などそうそうないのである。クロノスは超特急でアビドスへとんだのだった
- 37プライマークソードのサーヴィタ25/05/08(木) 21:01:29
「教本通り………いや教本以上に理想的な配備だ、奴ら地形に適合している。先生とやらは一流の戦術家だな」
動画配信されたアビドス側の陣地を見て、カイザーPMCのジェネラルは忌々しさと感嘆を込めて呟いた
「相手を褒めてる場合か!我々にはもう後がないんだぞ!」
ジェネラルの評価に理事は焦燥にかられながら吠える
実際、カイザーというより理事に後はない
ホシノを手中に収めた後、アビドス全土を占拠するために充分な戦力を整えており、いくら超人的だが所詮アビドス高校の用心棒としか言えないシャーレの「先生」もその全てをぶつければ力尽きる、うまく行けばカイザーの軍門に下せる。寝て待てば自分はカイザーで確固たる地位を得られる、そう楽観視していた。
ところが「先生」はこちらの想像を超えてきた。
侵攻をいち早く察知し、まだ進軍中の無防備な部隊を奇襲し壊滅させ、さらに占領時に必要な物資を根こそぎ焼き払われた。
これにより損害を補充するために、アビドス周辺全ての戦力を根こそぎ集め再編成することになり、スケジュール遅延が発生した。
危機感を持った理事は「ゲマトリア」の黒服が提示した「タイタス先生をホシノを餌にしてアビドスから引き離し、その間にアビドスを掌握する」という案に乗った
これは実際うまく行った。愚かにもタイタスはホシノが幽閉されている施設に行き、防衛設備により動けなくなった。
用心棒がいなくなり、後は生意気な小娘共に大人の恐ろしさを味あわせればいいはずだった。
ところがそこに便利屋68とふざけた格好をした猫モドキ共がアビドスに加勢して自らをボロボロにして退けられた
そうこうしてるうちに、先生はホシノを奪取し罠を突破しさらにゲヘナとトリニティからも増援が来た
今、理事の目の前は栄誉の椅子どころか首吊台が待っていたのだ - 38プライマークソードのサーヴィタ25/05/08(木) 21:29:52
「先生という職務の名のもと、全身全霊を持って生徒を守る。いやはやあれほどの頑固一徹なら賄賂も引き抜きも無理ですな」
直に先生にあった黒服が他人事のように言った言葉に理事は罵詈雑言をあげたが、どうすることもできない。もう手札は一枚と言ってよいのだ。
その頭を抱える理事の横でジェネラルは頭を回転させていた。
(頑固一徹、全身全霊を持って生徒を守る、か)
その時ジェネラルの頭に妙案が浮かんだ
(生徒を人質に取れば、先生の行動を抑制できるかもしれない)
丁度こちらはある「生徒」の居場所を把握している。
先生ひいてはアビドス高全生徒の動きを封ずることができる存在を。ジェネラルは静かに無線を起動した
「SOFに連絡。アビドス市街に侵入し、重要人物を拘束しろ。目標は梔子ユメ」 - 39プライマークソードのサーヴィタ25/05/08(木) 21:54:45
タイタスは防衛線の手前で仁王立ちしていた。ヘルメットは外しているが、いつでも臨戦態勢を取れるよう手元においている。カイザーが進軍してきたら、いち早く相手取り敵の注目を引き生徒たちの盾となる、その覚悟だった。
ふと足元を見るとシロコが隣にいた。
「なにしている。いつカイザーが来るかわからないぞ」
「ん、先生は休んでない。疲れちゃう」
「俺は問題ない。そういう体に改造されてる」
「んー。」
何も読み取れない返答をしながら、シロコはモグモグと何かを食べる。
「ん、先生」
「なんだ?」
「これチョコ、あげない」
「そうか」
「ん、先生」
「なんだ?」
「チョコは栄養補給にいい。あげないけど」
「そうか」
「ん、先生。こういうときはほしいて言う」
「シロコ、俺は大丈夫だ」
「先生は生徒のために頑張るって言った。なら食べて」
「………シロコ、済まないが少し分けてくれ」
なんとも言えない溜息をつきながら、タイタスはシロコからチョコの欠片をもらい、口にいれる
(ん………甘い)
口の中でとろけるように広がる甘さを初めて味わったタイタスの目が見開く。
「シロコ………感謝する」
「ん、どういたしまして先生。チョコは親愛の証だから」 - 40プライマークソードのサーヴィタ25/05/08(木) 21:56:16
やがて遠方から響く地鳴りが響いてきた
「来たな。シロコ行け」
素早くタイタスはヘルメットを被り、ボルトガンの安全装置を外す
「ん、先生。信じてるから」
シロコは後方へ駈けていく。
戦いが始まる
おあとがよろしいので今日はここまで
過去スレを整理していたらタイタスがチョコを配る概念があったのでここで使ってみました - 41タウ帝国指揮官候補生25/05/08(木) 22:38:41
SS投稿感謝します、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ
やはりカイザーの集団よりタイタス副官1人のが強いよね
そもそも戦いしか残っていないと言われる世界で約200年以上戦い続けて名が知れ渡っている男と圧倒的有利な相手としかやりあったことがないだろう集団じゃあそもそも比較にもならないか
しかしユメ先輩を人質にするか・・・
キヴォトスに大元帥を召喚するつもりかこいつ等 - 42ブラックバイパー候補者25/05/08(木) 22:47:10
SS投稿乙だ、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
こうして要素を挙げてみればクロノスがやってくるのも納得だな。色々規格外で見たことがないものばかり、そして強い。原作先生以上に渦中の人になっちゃうよなー。でもこの状況、ハイランダーイベを考えれば、うん……
カイザーからしたらありえないだろうな。一万年以上使える究極の兵法書ともいえる戦いの聖典を暗記して、最前線で聖典を破る柔軟性を学び、200年以上戦い続けた指揮官もできる兵士がいるというのは。流石に即座にできるとは思わないけどシロコからクロノスを通じて戦力配備が漏洩したことも込みで考えていそうだ。
そしてユメパイに目につけたけど……大丈夫?タイタス先生は一度会おうとしているし重要性を理解しているから護衛をこっそり用意しているとか避難させているとかもおかしくないけど - 43二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 01:09:46
皇帝の側にホルスから皇帝を守って死んだオラニウス・ピウスがいそう
- 44二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 07:20:41
- 45二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 07:58:01
- 46二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 09:11:58
- 47二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 16:08:51
- 48二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 18:30:23
都市伝説にはなると思う
- 49ブラックバイパー候補者25/05/09(金) 18:46:48
都市伝説になるなら某アメコミヒーローみたいに『頭が炎で覆われて素顔の見えない生徒のような何か』と語られているかも
元々キヴォトスに存在していたけどタイタス先生の着任前後から目撃数が増えちゃったりするかも - 50二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 20:48:21
駄文で申し訳ない。ちょっと考えたのが、マエストロが、ユスティナと共にレギオンオブダムドのミネシスを芸術として作る。それをベアトリーチェにプレゼントとをし、以降アリウスの戦力になる。しかしエデン条約第4章にあった、ミネシスを足止めするミカがキリエを歌ったことを合図に本物のレギオンオブダムドが現れ、ユスティナと偽物であるレギオンオブダムドのミネシスをなぎ倒す。ことを考えてた。
- 51二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 21:04:56
>>40の続き
ホシノは病室の前に置かれた椅子に座っていた。
今回タイタスから短くない期間カイザーに捕らえられた事による疲労と、病床で動けぬユメに万が一があらぬように側にいてやれと言われた。
当初ホシノは声を荒げて反対したが、ユメの身になにかあってはならないと言われ苦虫を噛み潰した表情を浮かべながら渋々同意した。
久しぶりに再会したユメはホシノをひどく心配していた。
「ホシノちゃん、一人で背負わないでね」
今のユメには往来の快活な笑顔は見られないが、それでも精一杯の笑顔でホシノを励ました。
それがホシノにとって辛い事だったが、なんとかおちゃらけた笑顔を見せた
今椅子に座るホシノはただ孤独に思いを巡らせていた。
(私は、私の言葉は人を誤らせる)
ユメに心のないことを言い、彼女をあんな目に合わせた
私の軽率な言葉で、ブラックレギオンのスケバン達を犯罪に走らせた
あの子達を守るために黒服と取引に応じたが、結局反故にされた
後悔が彼女を際悩ませる。
- 52二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 21:39:15
ユメとホシノがいる古い病院。
そこを影に潜みながら徐々に包囲していく存在がいた
ジェネラルの特殊部隊兵士だ。彼らはユメを拘束する命を受け4つの部隊に別れ、四方八方から袋を閉ざすかのように接近してくる。
彼らはホシノが居ることを知らない。
少なくとも病院に足を踏み入れた瞬間、ホシノは気づき彼らを怒りのままに蹂躙するだろう。
だが、彼らには別の運命が待ち受けていた
兵士が遮蔽物へ移動しようと道路に身をさらけ出したその時、頭部を撃ち抜かれて人形のように崩れ落ちる。
「狙撃兵!」
別の兵士が叫んだときに、さらにもうひとりが倒れる
一瞬の隙をつかれたが訓練された兵士達は物陰に隠れる
「こちらブラボー敵の攻撃を受けた!アルファ、チャーリー、エコー 狙撃地点は分かるか!?」
その答えが返って来る前に、3人のスケバンが急速に接近しその兵士を打ち倒した。打倒された兵士を踏みつけたスケバンの顔は、憎んでも憎みきれない敵を目の前にしたことへの高揚でドスの効いた笑みを浮かべていた。
彼女達は元ブラックレギオンの生徒達だった
前日のヘリパッドの援護をしたあと、一旦市内に隠れカイザーの動向を監視していた。その時少なくないカイザーの精鋭が街に侵入するのを確認し、やがてそれがユメが入院する病院に向かっていることを察知した
「今まで、そのふざけた名前を聞くたびに虫唾が走ったが、ここでお前たちをスクラップにできなら今日は吉日だ!」
「ひ、ひるむな!撃て!」
カイザーの誰かが叫び、それに触発され銃口が向けられる
だが引き金を引く前に3人は鬨の声を絶叫しながら突進する
「偽りの皇帝に、死を!」 - 53二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 22:17:59
「やってる、やってる」
経年劣化がまだ少ない建物から、一人の少女が双眼鏡で、もうひとりが大口径狙撃銃のスコープから激しく暴れまわるブラックレギオンの3人を見つめていた
「あっちはもう大丈夫だ。他を狙うぞ」
「りょうかい」
アルファレギオンの二人が次に狙うカイザーを探して索敵を行う。
そのさなか、郊外近くから爆発音が響く。
「……どうやらファイナルラウンドだな」
その爆発音には目もくれず、観測手は新たな目標を見つけた - 54プライマークソードのサーヴィタ25/05/09(金) 23:09:41
タイタスのボルトガンから発射された弾がカイザーのオートマタの胴体に着弾し、腰から上を粉砕する。
大型シールドを装備したオートマタがタイタスに肉薄し、そのシールドを振りかざしてタイタスに叩きつけようとするが、難なく躱しそのままオートマタの膝に蹴りを入れ粉砕、オートマタが態勢を崩した瞬間その喉元と強引に掴み、気合いの入ったうなり声とともに首を引きちぎった。
その怪物的な光景にパニックに陥った兵士たちがタイタスに銃撃をあびせるが、重装甲に阻まれ微塵にもダメージが及ばない。その中を撃破したオートマタの盾を握り勢いよく突進し、先ほどと同型の盾を装備したオートマタに至近距離からボルトガンを撃ちこんで半身を吹っ飛ばし、鹵獲したシールドの突端でオートマタの首と胴体を断ち切る
前衛となるオートマタ達が次々と撃破され、カイザーの兵士たちは身を守る遮蔽物を失っていく。
そこへセリカが狙い撃ち、ノノミがミニガンを撃ちこみ、ブラックレギオンとインペリアルフィストの兵士たちが銃撃を浴びせ次々と倒していく
「ひるむな!数で圧倒」
指揮官らしき兵士が叫ぶが、次の瞬間インペリアルフィストの狙撃手に胸を撃ち抜かれ沈黙する
インペリアルフィストの狙撃手たちは、指揮官、車長、重火器を装備したカイザーの兵士たちを精確な狙撃で撃ち抜いていく - 55プライマークソードのサーヴィタ25/05/09(金) 23:24:06
カイザーの兵士たちは次から次へと群がるように接近してくるが、防衛戦を突破するどころかその前面にいるタイタスの猛攻を止めることさえできず、逆にタイタスが一歩前進するたびに兵士たちは押し込まれていく。だがそれはタイタスが援護を受けることができず孤立することを意味していた。
「先生!」
シロコが瓦礫を駆け抜け高く飛び上がり、頭上からカイザーの兵士に肉薄し銃撃する。そこから着地し一息も入れず縦横無尽にカイザーの中を駆け抜け銃撃を浴びせていく。恐れ知らずの勇猛果敢さだが、同時にタイタスには無謀な突撃に思えた。
「シロコ!」
タイタスはシロコの至近の兵士たちをなぎ倒し、鹵獲した盾を地面に突き刺す。それをみたシロコはその陰に滑り込む
「無茶をするな!」
シロコに一喝しながら、タイタスは弾幕のなか仁王立ちでボルトガンのリロードを行う
「ん!先生こそ!」
シロコもキッとタイタスを睨みつけながら、銃のリロードを行う
その二人の前に大型のゴリアテが現れた
「シロコ、俺の後ろにつけ!」
「んッ!」
突き刺したシールドを強引に引っ張りながらタイタスはボルトガンを撃ちながら前進する。その背後をシロコが隠れながらタイタスの死角にいる兵士を撃ち倒す - 56プライマークソードのサーヴィタ25/05/09(金) 23:46:13
ゴリアテがタイタスを照準し武器を内蔵した腕部を向ける。
「シロコ!俺に摑まれ!」
「ん、どこに!?」
「どこでもいい!」
少し考えたが意を決し右肩に張り付けられたピュリティー・シールを掴む
「おい!?それは」
「前、来る!」
シロコの注意にタイタスは歯噛みしながら、超人的な瞬発力で疾走しゴリアテの懐に飛び込む。
後方の爆発音を聞きつつ、タイタスはボルトガンを膝の関節部に撃ちこむ。瞬時に徹甲榴弾が破裂し関節の機構を破壊する。
「うおおおおおらぁぁぁぁぁぁ!」
タイタスは体中にある力をすべて込め、渾身の蹴りを脚部にさく裂させる。次の瞬間、関節は両断されゴリアテは尻もちをつくかのように倒れこむ。
そこをシロコはタイタスから手を放し、倒れたゴリアテを駆け上がっていき無防備な操縦手に銃弾を撃ちこむ - 57二次元好きの匿名さん25/05/09(金) 23:53:40
このレスは削除されています
- 58プライマークソードのサーヴィタ25/05/09(金) 23:54:25
「ん!先生、成功した!」
シロコはサムズアップする。
「よくやった・・・シロコ、右肩のピュリティー・シールはちぎれてないか?」
「ん。心配なし・・・・・大事なもの?」
「そうだな・・・唯一無二の名誉だな」
「唯一無二・・・・・」
「・・・・・・・・本当に千切れたないよな?」
おあとがよろしいので今日はここまで
クロノスにより動画配信されるタイタスの活躍
ウルトラマリーン生徒「見なよ、俺の後輩を」(ドヤッ - 59ブラックバイパー候補者25/05/10(土) 00:16:36
SS投稿お疲れ様だ、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
実は明日も仕事があるから今回は短めだ。
ホシノとしては悔やみきれないよな。ブラックレギオンは勝手に勘違いしたからしょうがないけど、自分の言動の軽率な部分が原因でとなったら……。なんか対策委員会3章で暴走したのも地下ピの影響以外にこういうのが下地にあったから暴走したかもしれないな
一人悩むホシノに対して意気揚々と暴れる元ブラックレギオンの3人。いつもの雄叫びも挙げれて楽しそうだね - 60ブラックバイパー候補者25/05/10(土) 00:21:03
ちなみに純潔の印象(ピュリティー・シール)はこのショート動画が説明しているもの
単なる護符以外に勲章の意味合いもあるのでこれが多いほど優秀なマリーンなんだとか
ウォーハンマー40kの謎アイテム解説#3 ピュリティシール(純潔の印) #ゆっくり #プラモデル #ウォーハンマー #warhammer #shorts #ボードゲーム #40k
- 61二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 08:21:27
アイアンウォリアーがどう動くのか気になるな
- 62二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 16:58:36
ピュリティー・シール、シークレットレベルで燃えてたけどしっかり強化処置も施されてると聞いて
頑丈なのに驚いた思いで - 63プライマークソードのサーヴィタ25/05/10(土) 17:25:14
皆さんの感想ありがとうございます
実は自分でタイタスに「掴まれ」と言わせながらどこにするか悩み、勢いでピュリティー・シールに掴ませました。
描いておきながらこれちぎれね?大丈夫?と戦々恐々な気分でした - 64プライマークソードのサーヴィタ25/05/10(土) 20:18:03
>>58の続き
「なにをしてる!?さっさと前進しろ!」
先鋒部隊の侵攻が停滞し機甲部隊を中核とする後続が足止めされ理事が仮設の指揮所で感情任せに怒鳴る。
とその時、遠方から砲声が響いた。そして僅かな間をおいて足踏みしている機甲部隊に唸り声を上げながら次々と榴弾の雨が降り注いだ。
トリニティの最高権威と言ってもいいティーパーティーが保有する榴弾砲部隊がヒフミの号令で火を吹いたのだ。
105ミリ砲弾が着弾するたびに、カイザーの兵士達を粉砕し、待機していた戦車に爆風と榴弾でダメージを与えていく。
運悪く砲弾が着弾した車両はものの見事に爆砕され、中の乗員は天高く飛んでいく。
カイザーの前衛はタイタスとアビドス側に、後衛共はトリニティの増援に戦力を削られていく
このままではカイザーの負けは確定したも同然だった。
自らに待つ暗い絶望に理事は泣き出しそうなこえで天高く叫ぶ
「金で雇った連中はなにをやってるんだ!?」
- 65プライマークソードのサーヴィタ25/05/10(土) 20:36:00
(見つけた!)
アイアンウォリアーの機甲部隊を率いるウォースミスは遠方から響く砲声に、ニタリとねちっこく笑う。
トリニティの砲兵部隊がアビドス側に増援として参加していたのは、カイザーの情報筋からわかっていた。
砲兵を自由にしていれば、勝利はおぼつかなくなる
だが当日の配置場所はわからなかった、あの偽善者振ったヘリが居場所を察知してくれるのがベストだったがうまくいかなかった。
それゆえ彼女は辛抱強く待つ事にした。
トリニティの砲兵が攻撃するその瞬間を。
その時が訪れた。奴らが陣地転換に不利な榴弾砲部隊であることは既に知ってる。対してこちらは自走砲部隊、陣地転換は容易い。砲戦における機動性ならこっちが有利だ。
「自走砲隊、トリニティ砲兵を攻撃!しかるのち陣地転換し砲兵の動きを妨げろ!対戦車部隊、予定通り攻撃!機甲部隊、前進!敵防衛線を攻撃する!」
ウォースミスは命令を一気にまくしたてる。
その瞬間、自らが搭乗している中戦車が唸り声を上げて前進する。吹き荒れる砂風を体に受けながらウォースミスは噛みしめるように呟く
「我らが肉体は鋼鉄!我らが魂は鋼鉄!」 - 66プライマークソードのサーヴィタ25/05/10(土) 20:52:36
予期しなかった反撃がトリニティ砲兵部隊を襲った。
唸り声を上げて飛来した砲弾が次々とトリニティの砲兵陣地に着弾する。
数は多くない。せいぜい一回に一分に2〜3発ほどだ。
だがその精度は恐ろしく精確で必ずその内の一発が榴弾砲を破壊していく。
「ふ、伏せて!」
咄嗟にリーダーに値する生徒が叫ぶが、砲弾の唸り声にかき消される。榴弾は生徒を吹き飛ばし、榴弾砲を爆砕する
しばらくしてその砲弾の雨が止んだとき、トリニティの砲兵部隊はその3分の1を戦闘不能にされていた。
「じ、陣地転換!次が来るわ!」
その命令を聞いた生徒たちが次々と無事な大砲に群がっていく。
「敵砲兵が配置された場所を調べて!次はこちらが先制する!」
だがその号令が発せられたとき、アイアンウォリアーの砲兵部隊は既に陣地転換のために移動しており、そこにはキャタピラの後が残るのみだった - 67プライマークソードのサーヴィタ25/05/10(土) 21:12:34
トリニティの砲撃が止んだときに、カイザーの戦力は大幅に削られていたが、砲弾の雨がやんだのに乗じて部隊の再編成を続けていた。
戦車も兵員も大きく削られ、士気も底に落ちていたが理事の罵声を含んだ命令故になんとか形を取り戻しつつあった
その彼らの前に中戦車部隊が進軍してくる。
「このノロマの怠けどもめ!俺達をエサにしやがって!」
カイザー兵士の罵声が響くが、ウォースミスは聞く耳を持たないかのようにシカトする。
「貴様ら!よくもぬけぬけと今頃来たものだ!!」
そのウォースミスに向かって理事が怒髪天の如くなじる。
「すみません、理事。どうにも我々は素人の集まり故に」
慇懃無礼にウォースミスは返答する
「この失態は給料から天引きするからな!さっさと突撃して仕事を終わらせろ!」
「わかりました。しかし、いいのですか?」
「なにがだ!?」
「我々が、一番乗りすればカイザーは外様の力を借りなければ何も成し遂げることができない。カイザーが勝利宣言しても、所詮はよそ様の力でしかないと噂をされても。丁度クロノスの報道が中継されているのでカイザー社内どころかキヴォトス中に直ぐに知れ渡りますね」
「ッ!?」
理事は機械ながら、周辺に丸わかりの思考がフリーズして硬直する。
長いようで短い思考のあと、理事は命令を出す。
「カイザーの部隊はさっさと動け!外様に手柄を渡すな!」
その命令はそこにいる全ての兵士を失意のどん底に陥れた。
その光景を見てウォースミスは内心ケラケラと笑う。 - 68プライマークソードのサーヴィタ25/05/10(土) 21:26:01
「た、タイタス先生!トリニティの榴弾砲が敵の攻撃の受け損害をだしました!今は支援ができません!」
「何だと!?」
無線から聞こえる、ヒフミ焦燥にかられた報告にタイタスは驚く。
今までカイザーと戦ってきたが、このような効果的な反撃をしてきた経験はない。
考えられるとすれば、熟練の指揮官に交代し指揮系統が整理されたことだ。
「シロコ!」
「ん。」
「気をつけろ!今までは小手調べだ。これからはカイザーの本気が来るぞ!」
「ッ………ん!」
シロコは事の重大さを知り、噛みしめるかのように返答する。
「タイタスからインペリアルフィスト!」
「はい!」
「敵の本気の攻勢が来る!機甲部隊の準備をさせろ!」
「!、りょうかい!」 - 69プライマークソードのサーヴィタ25/05/10(土) 21:42:01
「機甲部隊、敵の主力戦車隊が来る。攻撃準備を!」
無線からインペリアルフィストの指示が届き、ゲヘナ生徒会の重戦車達が暖機運転を行い、エンジンが鼓動を響かせる。
「キャハハハ!ようやく出番だ。このマコト様に続け!!」
とマコトの一号車が、隠蔽を崩し建物から這い出て大通りを進軍する。
「あの、まだ準備だけで進軍するなと事ですが」
「細かいことは気にするな!今ここで我々が大活躍すればタイタス先生の好印象はうなぎのぼり!キャハハハ!!」
キューポラのハッチからマコトはイロハの問いかけに断言する。
そのマコトが、ふと気づく。
前方建物と建物の間に中戦車がいる。それも砲身75ミリ砲の戦車が
「おいイロハ。75ミリ砲の戦車なんか味方にいたか?」
「は?、いないでしょ」
マコトの怪訝な質問にイロハはキューポラハッチから双眼鏡を覗き、その戦車を観る。
イロハが目にしたのは砲塔が動いてるところ。そしてその動きによって、そして75ミリ砲が段々長くなってるところを - 70プライマークソードのサーヴィタ25/05/10(土) 21:51:21
マコトは騙されていた。
その戦車は相手にわからぬように砲身をカモフラージュ塗装をしていたことを。
イロハが目にしたのは、75ミリ砲ではなく76ミリ砲であること。そして白と緑でカモフラージュされた特徴的なマズルブレーキを
「先輩!危ない!」
イロハが無線越しに絶叫したとき、周囲の些細な音を押しつぶすかのような轟音と中戦車がいた場所を砲煙が覆った
「へッ?」
マコトがわけがわからないと言葉を発した直後
大轟音と共にマコトのゴシックまみれのティーガー戦車の砲塔が火柱と共に天高く舞い上がり、マコトは蝋人形のように、天高く舞い上げられた。
「17ボンド砲だ!!」
無線越しからイロハの絶叫が響く
おあとがよろしいので今日はここまで
アイアンウォリアーはシャーマン戦車系統を使ってるところです - 71ブラックバイパー候補者25/05/10(土) 22:13:30
SS投稿ありがとう、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
やっぱり攻城戦に強いというだけあってアイアンウォーリアーは攻めに回ると強いな。しかもカイザーにも嫌がらせができているというおまけつき。インペリアルフィストが現れてアイアンウォーリアーがそっちに流れても、戦況はカイザー有利に傾きつつある今、覆せるのだろうか
あと思ったんだけどカイザー雇われのアイアンウォーリアーってトリニティの砲兵部隊にいるかもしれない同じ兵団の仲間も攻撃してないよね?今は仕事ということで黙っているかもしれないけど、後でとやかく文句を言われたりして - 72タウ帝国指揮官候補生25/05/10(土) 22:50:04
- 73プライマークソードのサーヴィタ25/05/11(日) 07:38:29
感想ありがとうございます
ただ今回は誤字脱字が結構おおかったのと、イロハのキャラを間違えましたので纏めるときに修正します
そういえばサウザンドサンて各校の図書委員会系統に所属してるかなと思いました
トリニティの図書委員会でウイ達と業務に励みつつ、返却しない生徒がいようものなら発煙弾どころじゃない暴動をおこす概念 - 74二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 08:37:19
実戦経験もある元職業軍人だからめちゃくちゃ強いよね
- 75プライマークソードのサーヴィタ25/05/11(日) 09:25:04
- 76ブラックバイパー候補者25/05/11(日) 13:22:54
元マリーン生徒って人数と作戦次第ならキヴォトス最強格のメンバーでも倒せそうな気がするな
それができなかったとしても想定以上に時間稼ぎして相手の計画に大幅なロスを強いることまでできるかも - 77プライマークソードのサーヴィタ25/05/11(日) 15:39:20
マリーン達が最強勢と戦えば時間稼ぎや計画を破綻させることはできるけど、倒すまではいかないのが私の世界線ですね〜
- 78プライマークソードのサーヴィタ25/05/11(日) 15:49:39
- 79二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 19:12:55
従軍鋲章がしっかりと4つある
- 80プライマークソードのサーヴィタ25/05/11(日) 19:47:25
>>70の続き
「敵指揮官車両及び最後尾の車両を撃破。ゲヘナの機甲部隊の動きを封じ込めました」
「分かった」
市街地に分散させて侵入した対戦車部隊の報告を聞いて、ウォースミスは満足感を覚えた。
今の状況は彼女がえがいた作戦通りに事が運んでいる
まだ厄介なウルトラマリーンが居るが、ボルトガンの弾は中戦車の装甲を貫くことはできず、対してこちらは多数の76ミリ戦車砲を用意してる。
距離を保って撃ち続ければ、先生もおしまいだ。
今はカイザーの消耗戦に付き合わせ、疲労していくのを待っていればいい、そう思っていた。
「う、ウォースミス!クロノスの連中が!」
「どうした?」
怪訝な顔をして携帯の配信映像に目を移し、そして凍り付く。
動画には移動中のアイアンウォリアー砲兵部隊がしっかりと映っていた。
「あ〜と皆さん、あれを御覧ください!あれはカイザーに組みした不良軍団の砲撃部隊のようです!あの聞くに名高いトリニティの榴弾砲部隊を翻弄する彼らはいったい何者なのか!?我々は彼らに密着し情報を」
「くそったれ!砲兵部隊、対空戦車で撃ち落とせ!」
「おわわわわっ!撃ってきました、撃ってきました!信じがたい暴挙!報道の自由を貫く無辜の我々に対する暴挙。て、テイルローターが!?うわわわ!皆さん我々は、ここまでのようです、さようなら〜!!!!」
- 81二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 19:48:13
コソコソとアリウス自治区から色々な名目で抜け出した元ケイディア達がオーパーツや金銭を持ってミレニアム内のテックプリースト達に接触して秘密兵器計画を進めているとか
ラスガンもどき
見てくれはメカメカした携帯ロケット砲だが、実態は低出力ラスキャノン(帝国基準)
素材や機材が帝国基準に満たないので数発しか使えないが、ゴリアテの脚を破壊するくらいの威力はある
来るべきベアトリーチェ打倒の為に組み上げた元ミリタルムの秘密兵器、この事は元ミリタルムしか知らない
ちなみに先行試作品がトリニティに少数隠されていて、ストーリーの内容次第ではアズサに一つ託されるかもしれない - 82プライマークソードのサーヴィタ25/05/11(日) 20:07:04
「ん!大砲を見つけた!」
「不幸中の幸いだ!」
ヤケクソで突撃してくるカイザーの兵士達をボルトガンで処理するタイタスに、遮蔽物に隠れているシロコがクロノスのヘリが墜落する前に撮影していた自走砲隊を指差す。
「しかし、奴らは郊外だ。ヘリの火災煙から見て俺でも行ける距離じゃない」
「ん………先生、私に作戦がある!」
タイタスは一時射撃を止め、シロコの前に膝をつく。
「どんな作戦だ?」
「私とノノミ、セリカ、アヤネでジープで接近して大砲を仕留める!」
「数が少ない。あそこのブラックレギオンも連れて行け」
「それじゃ向こうに知られる私達だけで行く!。先生はここをお願い!」
「………分かった、4人で一旦後方まで下がってありったけの爆弾と弾薬を持っていけ!但し無茶はするな」
「ん!」
シロコは力強くサムズアップをした - 83プライマークソードのサーヴィタ25/05/11(日) 21:29:26
イロハの虎丸を含めたゲヘナ戦車隊はアイアンウォリアー戦車隊によって動くに動けない状態だった。
幸い、前後ともに撃破された車両を盾にすることによって、向こうは有効弾を撃てない状態だがそれは自分たちも同様だった。
防衛線の支援に行きたい、迂闊に動けば隙を見せることになりそして相手はその隙を見逃すことはない。
イロハは焦っては負けだと内心に言い聞かせてるが、忸怩たる思いに際悩んでいた。
そんな緊張感につつまれた、街中を場違いとも言える4人組がコソコソと暗躍していた - 84プライマークソードのサーヴィタ25/05/11(日) 21:56:45
病院に向かうカイザーの特殊部隊を迎え撃っていた、ブラックレギオン生徒は力の限り奮戦したがヘビーオートマタが投入されると次第に疲弊し追いつめられていった。
アルファレギオンも狙撃支援をしていたが、形勢不利と見るや姿を晦ませてしまった。
カイザーの特殊部隊兵士が病院の目と鼻の先まで到着した。
彼らは出鼻をくじかれたが、ようやくユメが手の届くところまで来ていた。
後はあらゆる手を使って、ユメを奪い取ればいい、病人だが殺しさえしなければいい、そう彼らは楽観視していた。
病院の門の前でただ一人、立ちふさがるホシノを目にするまでは
「ゆるさい・・・・・・」
言葉をかみしめるように呟いた後、今まで散々にアビドスを苦しめてきて、そして今ユメを傷つけようとする「大人」達への怒りを込めた咆哮に似た言葉を叫ぶ
「ゆるさないッ!!」
おあとがよろしいので今日はここまで - 85ブラックバイパー候補者25/05/11(日) 22:31:27
SS投稿お疲れ様だ、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
クロノスの役目はこうだったか。アビドス・ゲヘナ連合と同じく報道で戦力を把握されてしまうとは、なんとも因果なものだ。まあクロノスの気質を考えれば自分たちも報道対象にされることを考えてなかった地点で落ち度になるね
……そのクロノスの報道ヘリが撃墜されるのは確定事項だったけど
そしてホシノもついに参戦。ただ今は良いけど戦闘が終わって冷静になれば自己評価が底まで到達しているかもしれない。ホルスのことも聞いたから悪い方へ思考の悪循環に陥らなければいいけど - 86タウ帝国指揮官候補生25/05/11(日) 22:49:27
SS投稿感謝します、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ
戦闘中アイアンウォリアーの役に立っていたクロノスヘリが今度は彼等に牙を向いたなぁ
そしてホシノがユメ先輩を守るために参戦か - 87プライマークソードのサーヴィタ25/05/12(月) 07:30:29
プロトコルに則り保守します
- 88二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 12:53:53
メカニカス系の生徒に聖油を塗られるアリス
「ユウカ!親切な人にスキンケアしてもらいました!」
ツヤテカツヤテカ - 89二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 15:19:52
アリスとケイにバイナリ語で話しかけたら古風な言い回しでキヴォトス基準だとちょっとクセのある話し方に聞こえたりするんだろうか
- 90プライマークソードのサーヴィタ25/05/12(月) 21:01:56
>>84の続き
SOFの兵士達はホシノの動きについていけなかった。
十数人から放たれる銃弾を次々と躱し続け、SGの間合いに入りしだい、次々と仕留めていく。
最後に残った兵士が、手が届くほどの間合いまで詰めてきたホシノを撃つ瞬間、片手で銃身をいなし、明後日の方向へ弾をそらす。
そしてそのままアイ・オブ・ホルスを顔面に突きつけ引き
金を絞った。
「グッ、クソッ……昔みたいにいかないか……」
カイザーの兵士が死屍累々を作るなか、元ブラックレギオンの生徒はヘヴィーオートマタに首を締められる。
「全く、悪党はなんで首締めが好きなんだ?」
不利ななか、ふてぶてしく挑発する生徒を、オートマタは強引に壁に叩きつける
「ガハッ!」
一瞬意識を失いかけるがなんとかつなぎとめる。
それを見てオートマタが再度、腕を振るった。
その瞬間、オートマタの頭部に火花が走り、天高く飛んてゆく。
機能を停止したオートマタの腕が緩み、生徒はその場に落ちる。
「イッテ………」
チラと仲間が援護したかと顔を向けるが、ふたりとも疲労困憊でうずくまってる。
次に生徒は仲間と反対方向に顔を向けて、思わず渋い顔をする。
「はぁ〜………できれば休んでいてもらいたかった」
そこにはホシノがいた
- 91プライマークソードのサーヴィタ25/05/12(月) 21:38:12
ホシノは無言で近づく。
(あー、ヤッバ。ホシノ様はバスジャックの件知ってるよな、どう申し開きしよう?)
ブラックレギオン生徒が、思考を巡らせる中でホシノはその生徒の目の前にたった。その顔は伏せらて真意を伺えない。
「………えっと、ホシノ様?」
「私は、あなた達の知ってる人間じゃない」
「え?」
「先生から聞いた!!あなた達が私を慕うのはこの体の中にあるホルスって人の存在だって!!」
(クッソタレ!あの石頭マリーンめ!我らの父のことをホシノ様にバラしやがったな!というかどこでそのことを知ったんだ!?バラした奴はただじゃ置かねぇ!!)
心の中でブラックレギオン生徒は心の中でアリとあらゆる暴言を持ってタイタスとチクった奴(黒服)を罵る。
「あなた達がユメ先輩を助けてくれたのは感謝してる!でも、私はその恩義に報いれる人間じゃない!誰も彼も、人を傷つけることしかできない!私はあなた達が理想とする人間じゃない………私なんて……幻滅させることしかできない」
やがて堪えられなくなったのか、ホシノの頬に涙が流れていく。
そのホシノをブラックレギオンの生徒はじっと見つめる - 92プライマークソードのサーヴィタ25/05/12(月) 21:42:26
「私は……ホルスじゃない………」
「そうです。あなたは我らの父ホルスではない」
ホシノの否定にブラックレギオンの生徒は躊躇なく答え
、そして言葉を続ける。
「ホシノ様、どうか我らの言い分を聞いてください」
ホシノはハッとしてブラックレギオン生徒を見た。 - 93プライマークソードのサーヴィタ25/05/12(月) 22:01:35
あの日、あの世界で彼らの運命は決まった。
まだ少年とも言うべき彼らのいた世界は、異種族「オルク」の暴虐にさらされていた。誰も助けてくれない、自分たちに未来はない。
彼らの目の前は暗雲という絶望が重くのしかかっていた。
ところがそれは瞬く間に雲散した。
空から「天使たち」が舞い降り、「オルク」達を粉砕したのだ。絶望という暗雲は消え、果てしない未来が訪れた。
彼らは自らを「ルナーウルフ」兵団と名乗った。
そして少年の目の前に、「ルナーウルフ」を率いる指揮官にして人類を再び統一する使命を帯びた超人「総主長」が現れた。
彼こそホルスだった。
後にウラノール征戦と呼ばれた大征戦の僅かな一角で、少年たちはホルスに魅入られた。
その瞬間彼らは「アスタルテス」としての道をあゆみ始めた。 - 94プライマークソードのサーヴィタ25/05/12(月) 22:18:48
彼らは過酷で永久に続くような試練を経て、ホルスからジーンシードを授かりスペースマリーンとなった。
彼らはその贈り物を心のそこから喜び、それに報いようと戦い続けた。
やがて大征戦を終えホルスの大逆が起きた時、彼らは大いに動揺したが直ぐに覚悟を決めた。
我らに未来を与えてくれたホルスのためならこの全てを捧げよう。
たとえ相手が「帝国」であろうと、「皇帝」であろうと恐れることはない。
彼らは狂信的なまでに戦いを続け、ついに「皇帝」が居座る地球までたどり着いた。
それが終わりの始まりとも知らずに - 95プライマークソードのサーヴィタ25/05/12(月) 22:31:59
皇帝との一騎打ちでホルスは敗死した。
その魂は粉砕され永遠に潰えた。
その時の彼らの絶望と恐怖は計り知れないものだった。
渾沌を極めた撤退戦の中で、彼らは幸か不幸か生き延びてしまった。
親愛なる父の死は虚無と苦痛を帯びさせ、さらに逃げ延びた「恐怖の目」での生涯は彼らの精神を蝕み、やがて彼らは一つの選択をした。
歪みの中へ身を投げたのだった。 - 96プライマークソードのサーヴィタ25/05/12(月) 22:40:28
自暴自棄と言ってもいいその行動により、彼らの魂と体は渾沌に取り込まれるはずだった。
ところが奇跡が起きた。
彼らの魂は多くの偶然を経てここキヴォトスへたどり着いた。
意識が覚醒した時、身も精神も変貌したことに驚愕したが、何より驚いたのはこの地に彼らの知る「人」が居ることを感じ取ったからだ。
彼らは闇雲に探した
無我夢中に
そして見つけた
まだ1年生だった頃のホシノを - 97プライマークソードのサーヴィタ25/05/12(月) 23:03:07
「あなたはホルスではない。でもあの世界で我々が失った物を宿し、生きている。それもあの世界で生きる全ての人が失った物が存在するここで。それはわたし、いや我々「サンズ・オブ・ホルス」にとって救いです」
「・・・・・・・」
「どうかバスジャックやらホルス様のことで自分を責めないでください。我々が求めるのはあなたの幸せです」
なんとかサンズ・オブ・ホルス生徒は気力を振り絞って立ち上がり、同じように起きていた二人と一緒にヨロヨロとホシノを背に歩み始める。
「ここら辺のカイザーの連中は片付きました。あとはあのマクラーグの先生に任せればいいでしょう。」
「え、どこに」
「ここに来るときに誓いました、必ず戻ると。赦されたらまた会いましょう・・・・・・あ、一つお願いが」
「えっ?」
「自分をおじさん呼ばわりはやめてください。それだと我々がババアになってしまいます」
おあとがよろしいので今日はここまで - 98プライマークソードのサーヴィタ25/05/12(月) 23:18:59
今回の解釈違いはすごいかもしれません。
ですがなんとかホシノを前に向かせるのはこれしかないと思いました。すみません - 99ブラックバイパー候補者25/05/12(月) 23:45:50
SS投稿乙だ、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
解釈違い、というのは確かにそうだけどこの物語のホシノは色々原作と差異があるからこれも一つの姿と答えだと思う。ユメが生存していて、ブラックレギオンだった生徒がアビドスに所属していて、助けに来たタイタス先生に一度は本気の殺意を向けられて、自分の中に存在するホルスを知って原作と同じなんてありえないからね
それはそれとして元ブラックレギオンたちがホシノとホルスを同一視しておらず、ホシノはホシノで大事にしているのが判るいい回だった。それとこのメンバーはブラックレギオンの姿と色は知っていてもギリギリ本格的な侵攻前に身を投げたのか? - 100二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 07:31:57
ss投稿乙の祈祷
- 101二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 12:17:51
クリーガン「今だ!私ごとやれー!」
マフィア「ちょっ!お前っ!放せ!!!」
ケイディアン「ナイス!」
カタチアン「あとは俺たちに任せろ!」
「オラオラオラー!」
ドカーン ドカーン ドカーン
「くたばりやがれー!」
ズドドドドドドド
アリウス「クリーガンへの配慮が全くねーーー!」 - 102タウ帝国指揮官候補生25/05/13(火) 18:14:47
SS投稿感謝します、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ
ホシノと元ブラックレギオン達の事(ホシノとホルスを同一視していない事等)がしっかり描かれていて自分は良いストーリーだと思います
でもここまで色々綺麗にまとまると、この後にあの対策委員会3章へどうやって行くのか気になってしまう・・・
確実にアビドス全体の状況が原作より良いのもあって尚更 - 103プライマークソードのサーヴィタ25/05/13(火) 18:33:54
クリーガン「グゥ………」(ヨタリ)
アリウス「あっ良かった。なんとか立て」
クリーガン「これでフィニッシュだぁぁぁぁぁ!!!」
(体に巻いたTNT爆薬を起爆)
ドッカァァァァァァァン!!!!!
アリウス「なんでそこで自爆!?」
- 104プライマークソードのサーヴィタ25/05/13(火) 19:07:30
- 105ブラックバイパー候補者25/05/13(火) 20:01:19
※思い付きSS
※時系列は対策委員会2章後から最終編までのどこか
※ブラックレギオンからホシノへの呼び方はタウ帝国指揮官候補生氏のSSに倣います
アビドス砂漠にて移動中のアビドス所属キメラ(ミリタルムの兵員輸送車)車内にて
BL生徒A「……あの、委員長代理。少しは機嫌を直していただけないでしょうか」
ホシノ「やだ」
BL生徒B「では、せめて、もう少し穏やかな表情になっていただきないのですが……」
ホシノ「やだ」
シロコ「ホシノ先輩、怒ってる?」
ホシノ「うん」
シロコ「なんで?」
ホシノ「だって私だけチャイルドシートなんだよ!しかもがっちり固定するタイプの!」(145cm)
BL生徒A「そうは言いますが……法律が変わって輸送車内でも身長150cm未満はチャイルドシート着用が義務付けされましたので」(173cm)
BL生徒B「委員長代理は対象なんですからちゃんと守ってください」(178cm)
シロコ「ん、先生も法律は守っているからホシノ先輩も守って」(156cm)
ホシノ「そういうならそんなニヤニヤした顔で見ないでよぉー!」 - 106プライマークソードのサーヴィタ25/05/13(火) 20:17:40
- 107プライマークソードのサーヴィタ25/05/13(火) 20:37:25
>>97の続き
ゲヘナ戦車8両とアイアンウォリアー戦車7両が睨み合う中、1両のシャーマンファイアフライを後方の瓦礫から見る四人組がいた。
ご存知便利屋68である。
今回の戦いで、タイタスとゲヘナとトリニティの総力戦で自分が目立つ場面はないだろうなと思い、アビドス高校で待機していたが、ゲヘナの戦車隊が足止めされてるのを聞きつけ、チャンス到来と勇み独断で援軍として到着していた。
見たところゲヘナの戦車隊はカイザーではない正体不明の
戦車に包囲されてる。
「今あの戦車をやっつけないと、味方が危ないわね!」
幸い敵はゲヘナに集中していてアル達に気づいていない。そしてアル達の手元には大量の爆弾があった
- 108タウ帝国指揮官候補生25/05/13(火) 20:39:09
- 109プライマークソードのサーヴィタ25/05/13(火) 20:57:41
アルはアウトローな脳をフル回転させて、作戦を立案した。
1、まずアルがセクシーに歩きながら戦車に近づく
2、戦車のエンジンに爆薬を置き、時限信管を抜く
3、後方の爆発を背景にセクシーに歩きながら離れる
「よし、決まりね!ハルカ爆弾をちょうだい!」
「は、はい、アル様!」
アルはハルカから受け取った爆弾を手に戦車にセクシーに近づいていく。
のだが半分ほど歩いたところで段々心細くなり、セクシーかは微妙なおっとり足になっていく。
「頑張れ〜、アルちゃん!」
「が、頑張ってください!アル様ならできます!」
「大丈夫、相手は気づいてない」
ムツキ、ハルカ、カヨコがアルに聞こえるほどのこえで励ます。
「もっもちろん!アウトローがこれくらいでへこたれるもんですか!」
ヘタレかかった心をなんとか伸ばして、近づいていく。
そしてエンジンまで数歩ほど来た時「やった!やればできる」と内心思った
その瞬間だった
「あの〜お尋ねしたいんですけど、ここはどこで?私は誰ですか?」
突然ビルの影からこえをかけられ、アルは絶叫を上げてしまった。 - 110プライマークソードのサーヴィタ25/05/13(火) 21:16:59
「だ、だだだだだだ誰!!??」
腰が抜けたアルは地面にへばりながら、声の主の方向を向くと驚きの余り呆然とした
そこにいたのはこんがり真っ黒になってしまったゲヘナ議長マコトだった。
先程戦車の誘爆で空高くふっとばされていたマコトはその衝撃で記憶喪失になってしまっていた。
「あら〜、そんな顔をしていては整った顔が台無しですよ?」
「ちょっと今の状況わかってるの!?で、敵が目の前に」
その敵は後方からすっ飛んきょんな絶叫を聞き逃してはおらず、砲塔からアイアンウォリアー生徒がライフル片手に身を乗り出す。
そして生まれたての鹿の子のように足を震わせて立ち上がろうとするアルと呑気そうなマコトを見つけた。
「あ、あ、あ、あ、アル様後ろ!」
緊急事態にハルカが叫ぶ。
「あら?」
とマコトが振り向くのと同じくアイアンウォリアー生徒のライフルが発砲し、マコトのおでこに命中した。その衝撃でマコトは後ろに倒れ込む。
「へっ?」
アルがその僅かな状況に対応する間もなく、マコトの後頭部がアルの頭部に直撃し、ふたりとも倒れ込んでしまった。 - 111プライマークソードのサーヴィタ25/05/13(火) 21:28:39
「あ、あ、あ、あ、あ、ああああ!!!!アル様ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
敵の攻撃(の巻き添え)でその場に倒れ伏したアルを見てハルカは絶叫した。
次の瞬間ショットガンを強く握りしめ、憎き戦車に突撃する。
「よくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくも!!!」
ほぼ錯乱に近いハルカはアイアンウォリアーの銃撃に怯むことなく戦車に肉薄し、登り上がる。
瞳孔が見開き、歯がむき出しになる引き攣った表情にアイアンウォリアーは動転して、戦車の中に隠れこむ。
そしてハッチを閉めようとした瞬間、ハルカが渾身の蹴りを入れて、ハッチを彼方へ吹っ飛ばしそのまま車内に潜り込む。
戦車はギシギシガンガンと揺れ、発砲音や打撃音、絶叫に加えて人体から響いてはならぬような音すら外へ響かせる。
開かれたハッチから恐怖を浮かべたアイアンウォリアー生徒が死に物狂いに這い出すが、上半身をだしたところでホラー映画の如く断末魔を上げながら、再び車内へ引き込まれていく。
その断末魔が途切れたところで戦車は静かになった。
「中を見たくないな」
カヨコは呟いた - 112プライマークソードのサーヴィタ25/05/13(火) 21:38:33
「あ、あ、アルさまぁぁぁ!」
「だ、大丈夫よ!!」
ワンワン泣くハルカをおでこに絆創膏を貼ったアルが甲斐甲斐しくあやす。
修羅の如く暴れた戦車内にいたアイアンウォリアー達は外に出され縄で取り押さえられていた。もっとも全員意識はなかったが。
「くそっ!このマコト様に屈辱を覚えさせやがってぇぇ!」
頭を撃たれたショックでマコトは記憶を戻していた。
「ねー、アルちゃん!爆弾もいいけどさあ〜、もっといいこと思いついたんだよねー!」
そんななか、ムツキは戦車の砲塔で小悪魔のような笑いを浮かべる。
そうハルカの奮戦でアル達の前には内部はともかく、ほぼ無傷な戦車が鎮座していた。
それも敵の戦車が
「あの、この戦車の中、惨劇が生々しく残ってるんだけど」
カヨコがウンザリ気味に呟く - 113プライマークソードのサーヴィタ25/05/13(火) 21:48:03
ゲヘナ戦車隊を包囲していたアイアンウォリアー戦車の側面に17ポンド砲弾が直撃し、大火災を引き起こす。
「えっ?」
イロハは突然の爆発に驚く。
それもそのはず、便利屋とマコトは敵から鹵獲した戦車で戦闘を開始するという。予想外の行動にでていた。
アイアンウォリアーの戦車は突然、連絡が途絶えた味方が次々と身内を攻撃する状況にパニックに陥った。
「キキ、キャハハハ!」
その渾沌とした戦場をハッチから上半身を乗り出したマコトが邪悪な笑みを浮かべて高笑いする。
「このマコト様に歯向かうとどうなるか教えてやる!!さあわがしもべゲヘナ戦車隊よ!奮い立ち、敵を討ち滅ぼ」
突如マコトが乗る戦車の至近に砲弾が着弾し爆風がマコトを隠す、次の瞬間には髪型がパンチパーマになって口から煙を吹き出すマコトが現れた。
「あ、撃ち方止め。先輩が乗ってる」
イロハは目標にした戦車が味方だと気づいた。
おあとがよろしいので今日はここまで
SSの空気を変えてくれる便利屋とマコトには感謝しきれません - 114ブラックバイパー候補者25/05/13(火) 23:20:21
SS投稿お疲れ様だ、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
やっぱりマコトと便利屋は独自の空気を持っているというか、いるだけで自分たちの世界に取り込んでしまうというか。いや、もっと分かりやすく言えばキャラが立ってて性格や行動というのが分かりやすく、場面ごとの行動が予測しやすいから話の転換要員として優秀なんだろうね
そんなことは置いといて、搭乗員だけ倒してまともに動く敵戦車があれば利用するのは当然だよなぁ。特にマコトの性格を考えれば、ね。でも最後のオチがつくのもマコトらしい
……ただ中はちょっと考えたくないな。キヴォトス人だから現実のそれよりましだとしても - 115タウ帝国指揮官候補生25/05/13(火) 23:40:34
SS投稿感謝します、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ
不意打ち目的とはいえ、敵の戦車鹵獲してそのまま使った時点でオチは見えてた・・・ - 116二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 06:56:01
やっぱマコトは良い空気吸ってるし生成してるな
- 117二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 15:12:55
究極保守
- 118二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 18:21:00
メカニカス系の生徒はミレニアムに多く在籍しているが、他の地域にもそれなりの数がいて連絡を取り合っているかもしれない
ハイランダーの車両基地で働くメカニカス概念も以前にあったからミレニアムの次に多く在籍してるイメージ - 119二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 21:47:04
各地で発掘したオーパーツや帝国絡みの疑いがある機械をミレニアムへ送る車両にはメカニカス生徒が警備役として乗り込んでそう
- 120プライマークソードのサーヴィタ25/05/14(水) 22:05:03
>>113の続き
「タイタス先生、敵の戦車を鹵獲したわ!これでゲヘナの戦車隊を援護できるわ!後カイザーに雇われた生徒はなんかアイアンウォリアーて名前らしいの!」
「アイアンウォリアーだと!?・・・・・・・よくやったアル社長!」
タイタスの無線にアルの一仕事終えたような自信に満ちた声に対して、タイタスは誠心誠意の称賛を贈る。
元々アルはカイザーに雇われてアビドスを攻撃する不良生徒でしかなかった。
だが今は自身の誇りと信念のためにカイザーを裏切り、アビドスのために戦ってる。
これほどタイタスが好感を得た生徒はキヴォトスへ来て始めてだった。
「先生!作戦変更をします」
「む?・・・・内容は?」
タイタスとアルの会話を聞いていたのか、インペリアルフィスト生徒が無線に割り込む。
一瞬タイタスは怪訝な感情を浮かべたがすぐに打ち消した。
「アイアンウォリアーは我々の位置を掴んでるはずですから、まもなく砲撃がここにきます。これよりアビドスは第二防衛線へさがり敵の砲撃をやり過ごします」
「やむを得ぬか。だがカイザーはそれに乗じて勢いよく進撃する。俺がしんがりにたつ」
「それはだめです。たとえ先生がマリーンの姿を保っていても76ミリ砲を受けたらまずいです。しんがりは我々が立ちます」
「だが俺は先生という責務を」
「先生ならば生徒の頼みをきくべきでは」
タイタスはインペリアルフィスト生徒の言葉に押し黙る。
- 121ブラックバイパー候補者25/05/14(水) 22:07:44
- 122プライマークソードのサーヴィタ25/05/14(水) 22:39:14
後退の指示を受けてブラックレギオン生徒とヒフミを後衛しながらタイタスは後ろへ下がる。
その後退する彼らをインペリアルフィスト生徒たちが銃撃でカイザーを足止めする。
「シロコ聞こえるか?、こちらは防衛線を下げる。敵の自走砲部隊はまだ補足できないか?」
「ん、ドローンを飛ばしてるけど見つからない。ちょこまか動いてる」
(クソッ、もたもたしていたら砲撃が)
その時タイタスは気づいた。
アイアンウォリアーなら烈火のごとくインペリアルフィストを攻撃するはずだ。その彼らが抱く憎悪はウルトラマリーンである彼には理解できない。もうその姿を見つけるだけで彼らは攻撃するはずだ。
だがアイアンウォリアーはインペリアルフィストがこの戦場にいるはずなのに自走砲も戦車も攻撃に投入していない。
それが意味するのは一つ
「しまった!向こうはインペリアルフィストに気づいていない。俺のはんだん」
タイタスは自らのミスを叫ぼうとした
だがその瞬間、彼が目にしたものにくぎ付けになる。
それは第一防衛線ではためく「インペリアルフィスト」を象徴する黒き拳を主張する旗だった - 123プライマークソードのサーヴィタ25/05/14(水) 22:51:53
(わたしはウソをついた。ドルン公に顔向けできないな)
心のなかでインペリアルフィスト生徒は自嘲する。
アイアンウォリアーがなぜ我々にたいしてあれほど敵愾心をもつのか理解できないが、それをここで利用させてもらう。
彼女は覚悟を決めていた。
「インペリアルフィストよ、踏み止まれ!一兵でもカイザーをくぎ付けにするのだ!」
彼女は敵に相対したまま叫ぶ、あたかも自身の存在をみせつけるかのように。
「地球に座りし皇帝陛下の名のもと!!我らが総主長ドルン公の名のもと!!この戦線を維持せよ!!我らインペリアルフィストの名のもとに、アビドス高校のために復讐を!!!!」
「復讐を!!!!」
戦場に鬨の声が響き渡る。
かれらは承知していた。
カイザーを道連れに玉砕することを。 - 124プライマークソードのサーヴィタ25/05/14(水) 23:05:42
「我らインペリアルフィストの名のもとに、アビドス高校のために復讐を!!!!」
アイアンウォリアーのウォースミスはその言葉を聞くまで、まだ冷静さを伴っていた。
いま戦局はアビドス側が後退しつつあり、カイザーが押し上げている。
それまで自身らの機甲戦力を投入して強引な戦線突破の意味はない。
自走砲部隊に砲撃を命じようにも、さすがにカイザーを誤爆するのは仕事に関わるからするべきではない。
「インペリアルフィスト」の名を聞くまでは
その名を耳にした瞬間、ウォースミスは激情にかられる。体は憎悪で煮えたぎり、精神は屈辱でおおわれていく。
「自走砲部隊!!!敵第一防衛線を攻撃!!!目標はインペリアルフィスト!!!!」
「う、ウォースミス。カイザーの部隊と近づきます!!」
「命令だ!!戦車部隊前進!!あのインペリアルフィスト共を轢き殺せ!!」
こうなったらだれも止められない。事実インペリアルフィストの名を耳にした時点で部隊の半数以上がウォースミスの憎悪に同調した。
自走砲部隊は慌てて動きを止め、急ぎ砲撃準備に入る。
その光景をシロコのドローンがしっかりカメラでとらえていた - 125プライマークソードのサーヴィタ25/05/14(水) 23:17:12
インペリアルフィストとカイザーが目と鼻の先までの距離で戦う第一防衛線に、うねりを上げた砲弾が着弾する。
それは精確さなどなく、ただ主たちの怒りのままに砲撃されておりインペリアルフィスト、カイザーと区別なく爆風と破片が薙ぎ払っていく。
「止めろ!味方だ。味方を砲撃」
必死に叫ぶカイザーの兵士が砲弾の直撃を受け粉砕される。
爆発から発生した破片がインペリアルフィスト生徒を薙ぎ払う。
むやみやたら攻撃された砲弾はカイザーのなけなしの機甲部隊を瞬時に壊滅させた」
(これでいい。これでいいんだ。あとはアイアンウォリアーだけだ。ゲヘナ生徒会の機甲戦力が来る時間も稼げた、奴らの自走砲部隊も補足できる、あとはタイタス先生含めたアビドス側で対処できる)
インペリアルフィスト生徒は胸の内に達成感がこみあげていく。
(あとは頼みます。先生)
そう思った瞬間、後方から強烈な爆風が走り、彼女は吹っ飛ばされた。
おあとがよろしいので今日はここまで
なんでしょうかね。インペリアルフィストは調べれば調べるほど後継戦団も含めて好きになります - 126ブラックバイパー候補者25/05/14(水) 23:43:50
SS投稿ありがとう、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
ここでアイアンウォーリアーがインペリアルフィストを優先して攻撃するという特性を利用してきたか。これでカイザーのなけなしの戦力を削り、アイアンウォーリアーの足止めと味方に色々残せたけど部隊としては全滅だな……
そこまで作戦に組み込むのはインペリアルフィストらしいけどもっと自分たちの身を守ってほしいね、ホント
ちなみにインペリアルフィストの後継戦団の中にはスペースマリーン2だと由来不明の後継戦団の一つにされているエクソシスト戦団があるぞ - 127二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 00:08:10
ブラザー・プライマークソードのサーヴィタSSありがとう!
もっと自分の体を大切にしてくれインペリアルフィスト - 128タウ帝国指揮官候補生25/05/15(木) 00:20:54
SS投稿感謝します、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ
なるほど、アイアンウォリアーがいるからインペリアルフィスト達はわざと素性晒したのか・・・
彼等は、後で救急医学部のお世話になるのは確定やね - 129二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 07:06:12
ss投稿乙であります
おぉインペリアルフィストよ…… - 130プライマークソードのサーヴィタ25/05/15(木) 12:33:34
本日の更新はお休みです
なおアビドス2章完結後は
時系列順にゲーム開発部もしくはアビドス3章のどちらかに話を進めたいと思います。
個人的にはそのまま3章の方へ進めたいですね - 131二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 16:53:55
- 132二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 17:01:24
だいぶ前のスレでディーモンに恨みをもつ被害者や、望まないケイオス行きで不本意なまま死んだトレイター陣営がディーモンを無害なオモチャやマスコットに作り替えてやろうとしてる概念あったな。
実はこれ、皇帝によるディーモン対策と大凡似通ってるなって思う。
皇帝は「ディーモンなんていない、歪みはそういう現象」として存在を揺らがせて消滅させようとしていた
こちらでは「なんて事のない子ども向け消耗品」として痛打を与えようとしている
皇帝の分霊目線だと「このまま流行り廃りの流れで消えてしまえばかなり効くだろうな」とニマニマしてるんだろうか - 133ブラックバイパー候補者25/05/15(木) 22:57:07
プライマークソードのサーヴィタ氏に倣い、今後出す予定のオリ生徒の情報をまとめてみた
足りないところは徐々に埋めていくけどカサエランメンバーはAmazonで出す予定のドラマで取り扱うか分からないから性格は確定情報が得られるまでは書けないかも。まあドラマでやらないならこっちのオリジナルになるけどね
オリ生徒一覧 | Writening基本事項# 今後登場させる(予定)の生徒のプロフィールで思い付き次第追加される。 なお、名前はキヴォトスで名づけられたモノを名乗るのが基本で、40k側の名前で名乗る時は生徒としての立場を一時的でも捨て…writening.net - 134プライマークソードのサーヴィタ25/05/15(木) 23:08:19
タイタスとシロコの純潔の印象(ピュリティー・シール)のやり取りを踏まえて最終章ラストのエピソード
タイタスが生還して皆のところに帰ってくるとき、煤けたり塗装が剥がれたりしたけどアーマーは無事で丸裸になることはなかったが、腰に巻いた前掛けと純潔の印象は燃え尽きてしまった。
タイタス本人は「また教戒官につくってもらえば良い」と思っていたが、シロコが唯一無二の大事な物と聞かされた故に「せ、先生の大切な純潔がなくなった!」とクロノスの前で放言。
そこから先生の大切な「純潔」がなくなったとキヴォトスで駆け巡り、パニックが起きたとさ。
なお元スペースマリーン系含めた帝国系生徒は腹を抱えて笑っていた。 - 135プライマークソードのサーヴィタ25/05/15(木) 23:13:08
- 136二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 06:10:39
休息も赦しもある世界にジワジワと馴染んできたな
- 137ブラックバイパー候補者25/05/16(金) 06:47:40
- 138二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 12:58:38
ノゾヒカがミレニアム行きの厳重な貨物を見て不思議がると近くにいたメカニカスが「文字通りの掘り出し物だ」と珍しく上機嫌そうに答えるので何か嫌な予感を覚えた模様
- 139ブラックバイパー候補者25/05/16(金) 18:42:29
この世界線だとメカニカスの発掘品運搬の依頼がハイランダーに届くのは珍しくなく、どこで嗅ぎ付けたのかオルクや不良から襲撃を受けるのもセットになっているから本来なら倉庫で埃を被っていた装甲列車が運搬列車の一つに組み込まれているのが日常茶飯事になっているかも
そのせいで悪目立ちして襲撃されやすいけど発掘品を守るには必要というジレンマまでありそうだ - 140プライマークソードのサーヴィタ25/05/16(金) 20:45:47
>>125の続き
アイアンウォリアーの自走砲隊は憎き旗がはためく一か所に烈火のごとく砲撃を集中させた。
その破壊力は凄まじいものだが、同時に彼らは身動きができず自身の場所をさらけ出していることを意味していた。
そこに対策委員会の四人が乗った車両が砂丘をかけあがり突撃する。
虚をつかれ呆気にとられるアイアンウォリアー達を尻目に、シロコは奔る車から飛び出しドローンを展開させ手短な自走砲へ集中攻撃を行う。続いてノノミの援護を受け、セリカが爆薬を力いっぱい投げ自走砲を爆破する。
対策委員会の奇襲により瞬く間に2両を撃破されたが、腐ってもアスタルテスだけはあり隊長がすぐさま反撃命令を下す。
「落ち着け!敵は四人よ!対空戦車、水平射撃で薙ぎ払え!」
先ほどヘリを落とした四連装機銃を備えた対空戦車がシロコに銃口を向ける。
敵意を察知したシロコがすかさず破壊した自走砲の陰に隠れた瞬間、大量の大口径銃弾が撃ちこまれる。
「敵はアスタルテスじゃない!」
隊長が部隊の士気を回復させようとしたその時
オオカミの遠吠えが2回、3回、4回と砂漠に響く。
それを聞いた瞬間、アイアンウォリアーたちは意味を理解し慄く。
「ば、ばかな、なんでやつらがここに」
その言葉が終わらぬ内に、砂丘の影を縫ってきた大型のオオカミが自走砲隊の隊長に咬みつき、自走砲から引きずり下ろした。
- 141プライマークソードのサーヴィタ25/05/16(金) 21:11:49
ゲヘナ戦車隊と便利屋68が鹵獲した戦車と熾烈な砲撃戦を繰り広げていたアイアンウォリアー戦車隊は、「インペリアルフィスト撃滅」の命令を受けて大きな隙が生まれた。
「今だ。虎丸前進」
好機を見出したイロハは無防備な敵戦車に砲弾を撃ち込む。
その流れにのり、ゲヘナの戦車隊は行進間射撃を行いながら、がむしゃらに突撃する。アイアンウォリアーは防ぎとめることができず瓦解していく。
「キャハハハ!さすがこのマコト様の戦車隊だ!者ども前進!タイタス先生を助け、我らの虜にするのだ!」
鹵獲した戦車の砲塔に立ち、マコトは高らかに謳う
「・・・・あの、早くあっちの戦車に移ってくれないかしら。この戦車に長居したくないんだけど・・・」
マコトの下からアルは小声で呟いた。
なにはともあれ、一時はトリニティ榴弾砲部隊とゲヘナ戦車隊を抑えていたアイアンウォリアーの抑止は急速に崩れていった。 - 142プライマークソードのサーヴィタ25/05/16(金) 21:45:51
アイアンウォリアーの無差別攻撃によってインペリアルフィストとカイザーが交戦した場所は凄惨な瓦礫の山になっていた。インペリアルフィストが掲げた旗は爆風で煤け、破片でボロボロになっていた。
「うぅ・・・・・・ッ」
後方からの衝撃で吹き飛ばされたインペリアルフィスト生徒は体中を奔る激痛で、動くどころかまともに思考することもできなかった。
スペースマリーンだったならその改造された器官で無視できた痛みが体を重くする。
もっとも105ミリ砲を至近に受けたならば、マリーンであろうとただじゃすまない。むしろこの体になったからこそ「激痛」だけですんでいる。
その生徒の前に、アイアンウォリアーの戦車がカイザーのオートマタを引きつぶしながら進撃してくる。
(なん・・・・・だ?・・・・・・・・あぁ・・・敵・・・・か」
ボンヤリしたした思考だったがその答えをだしたとたん、歯を食いしばりながら激痛に耐え、補助用の拳銃を握りだし、戦車に向ける。そのインペリアルフィスト生徒に気づいたのか戦車が停止し砲塔を向ける。
力が入らぬ指を無理やり動かして、引き金をしぼろうとした。その時、戦車の正面に多数の小爆発がおこる。
そしてインペリアルフィスト生徒の横を強大な物体が風をきるかのように、横切る。
タイタスがボルトガンを戦車に撃ちこみながら、戦車に接近したのだ。
タイタスの接近に気づいた戦車が砲塔を急旋回させるが、時すでに遅く、戦車の懐に入り76ミリの砲身を思いっきり拳を突き立て中間あたりからへし折る。そして操縦席ハッチを強引にねじ切り、手りゅう弾を投げ込む。
その後ろ姿にインペリアルフィスト生徒は最後の戦いに見たドルン公を重ねた。
(ドルン・・・公・・・た、立たなくては・・・)
強引に立とうとするが、激痛が体をむしばむ。その時、誰かが彼女を掴みなけなしの遮蔽物へ連れ込んだ。 - 143プライマークソードのサーヴィタ25/05/16(金) 22:19:14
「だ・・れ・・・・わた・・しは・・行かな・・」
朦朧とする意識のなかで、自身の顔を覗き込む存在に問いかける。その存在はインペリアルフィスト生徒の前にボールペンをかざして意識があるか確認した後、おもむろに手元から注射器をだし彼女に突き刺す。
マリーンだったころは気にしなかったチクッとした痛みに顔をしかめるが、やがて彼女の体に変化が訪れる。
意識が戻りつつある、激痛が治まっていく、思考が開けていく、彼女を助けた子が誰かわかる。
「チナツ委員・・・・・・」
「あなた達のバカな行動には呆れて物もいえません」
チナツはインペリアルフィスト生徒の頬を小さくだが、やや重く叩く。
「皆を、救うには・・・あれしかないと・・」
「その皆にはあなた達も含んでますか!?そして救われなかったあなた達を誰が助けるか考えてましたか!?」
「・・・・・・・・・」
そっぽを向くかのように押し黙るインペリアルフィスト生徒に、チナツは呆れつつも錠剤と水を口に入れ流す。
「痛み止めです。すこしの間なら動いても痛みません」
「か、感謝します」
「前に私が言った言葉を覚えてますか?」
「え?」
「あなたはこれからも傷つき苦しむかもしれません。ですがその時、私の薬があなたを救うでしょう。言ったとおりになりましたね。」
「め、面目ありません」 - 144プライマークソードのサーヴィタ25/05/16(金) 22:43:03
「あなたは本当に手間のかかる人ですね」
「・・・・・・・チナツ委員、感謝します」
痛みが引き、立ち上がれるようになったインペリアルフィスト生徒はチナツに感謝を伝えながら瓦礫に寄りかかりながら立ち上がる。
「言っときますけど、絶対安静です」
「いえ、まだ戦いはおわって」
終わってないと言い切ろうとしたその瞬間、IF生徒の前にホルヒ108が急ブレーキをかけて止まる。そして運転席からゲヘナ救急医学部の制服を着た少女が下りてきて、IF生徒のみぞおちに拳を思いっきり打ち込む。「グぅッ」とうなだれながら倒れこんだIF生徒のタクティカルベストを掴み強引に車に放り込んだ。
「死体の納品一人目。あと九人」
氷室セナはフンと鼻を鳴らした
(本当に手のかかる人たちですね。そういうところも、嫌いでないですけど)
まんざらでもないようにチナツは心中で呟いた - 145プライマークソードのサーヴィタ25/05/16(金) 22:44:01
おあとがよろしいので今日はここまで
次回で決着です。 - 146ブラックバイパー候補者25/05/16(金) 23:27:43
SS投稿お疲れ様だ、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
これにてアイアンウォーリアー壊滅。インペリアルフィストの犠牲が無駄にならなかった。……最後にキヴォトス式緊急搬送で追い打ち食らったけど。
それと今思ったんだ。インペリアルフィストは無茶をして撤退しないスタンスだからセナは彼女たちの搬送に慣れているかも。時には不良たち以上に気絶して転がっているだろうし - 147二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 07:18:55
万機神よ、保守の祈祷を行います
- 148二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 07:33:32
メカニカス系武器で電気を発射するテスラ・ガンとかあったけど、普通の弾丸だと痛いで済むキヴォトスピープルに電気によるショックで問答無用の失神は狙えるのかな
- 149タウ帝国指揮官候補生25/05/17(土) 08:37:24
SS投稿感謝します、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ
次で決着か・・・
長いようで結構短かったな - 150ブラックバイパー候補者25/05/17(土) 08:41:25
原作でキヴォトスピープルが電撃を食らうシーンってあった?全部やってないから分からないんだ
でも筋肉を強制的に収縮させるからどこまで効くかは個人差はあれど、足止めや行動阻害は優秀な武器だと思う
ただ気絶させるレベルの出力はメカニカス製のオリジナルなら何度も撃てるけど、キヴォトスで作ったレプリカだと2、3発撃ったらバッテリー切れになるかも
- 151二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 09:39:23
- 152二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 16:56:13
>>144の続き
アイアンウォリアーに抑圧されていたトリニティ榴弾砲部隊が息を吹き返し、カイザーの残存部隊へありったけの砲弾を撃ち込む。
「ひ、引けー!引けー!」
PMC理事は恐慌にかられて遁走する。それにつられて蜘蛛の子を散らすかのように兵士達は逃げ出した。
「ち、使えないどころかこっちにも牙を剥くとは」
ジェネラルは忌々しさを込めてアイアンウォリアー達を侮辱した。
(しかし………あの様子ではあの連中以外にもあれほどの軍事能力と戦闘能力を持つもの達がいる事が分かったのは不幸中の幸いだ)
実はジェネラルは戦いの中で、アビドス側に動きの違う「生徒」を観察していた。そして彼女達がアイアンウォリアーと同類の存在ということも結論をだしていた
(アスタルテス………どうやらカイザーの理に忠実に動く者を取り込まなければならぬようだ)
ジェネラルは装甲車の乗りながら思考を巡らせていた
- 153プライマークソードのサーヴィタ25/05/17(土) 17:18:24
カイザーの敗走によってアイアンウォリアーの機甲部隊は戦線に取り残されて、さらに主力部隊はタイタスの相手どることに夢中で身動きができない状態だった。
「くそ、マクラーグのマリーンめ!」
砲塔の射手席に座ったウォースミスが罵声を漏らす。
なんとか一撃当てれば、マリーンとてひとたまりもない。一撃。それだけなのに動きを捉える事ができない。
そのとき他の車両がタイタスに真正面から突っ込む。タイタスは数歩分押し上げられるも踏みとどまり、そこから相撲勝負となった。
「しめた!マリーンの横に付け!」
戦車がタイタスの真横につき、身動きが取れぬ青い装甲に砲身を向ける。
「てっ!!」
足元の発射レバーを蹴りつけ、76ミリ砲弾がタイタスに向かって飛び、着弾した。
「やったか!?」
必勝を確信したウォースミスだったが直ぐに凍り付く。
爆風が晴れたそこにタイタスがいた。しかも五体満足で
「ば、バカな直撃したはずじゃ……」
直ぐにウォースミスは「装填」を命令しようとした。
だがその途端、戦車内に強烈な着弾音が響き、内部は瞬時に燃え上がった。 - 154プライマークソードのサーヴィタ25/05/17(土) 17:30:14
「もぉ~、先生は無茶をやりすぎです!」
「済まないなアロナ、お陰で助かった」
危機一髪だった。横方向から来た76ミリ砲弾はアロナが展開したバリアによって防がれ、タイタスは難を逃れた。
「タイタス先生よ、危機一髪だったな!このマコト様直々の救援をありがたく感謝するが良い!」
「先輩は虎丸の上に立ってただけじゃないですか」
傲岸に胸を張るマコトに、イロハは呆れながら呟く
タイタスと相撲をしていた戦車と、その最中に砲撃した戦車はイロハが操り、マコトがふんぞり返る虎丸によって撃破された。
その車両が撃破されたのを皮切りに、アイアンウォリアーたちも敗走していく。
「どうやら、勝ったようだな」
タイタスは深呼吸しながら呟いた。
すると燃え上がる戦車の砲塔から、ウォースミスが満身創痍で這い出してき、そのまま車両を転げるように落ちた - 155プライマークソードのサーヴィタ25/05/17(土) 17:46:08
ウォースミスは車内に吹き荒れた誘爆と高熱に炙られて、激痛で身動きが取れない状態だった。
「やけに動きと統制が取れた指揮官が居ると思ったがアイアンウォリアーだったとはな」
そのウォースミスの目の前でタイタスは膝を下ろす。
「しかし、カイザーに雇われアビドスを攻撃するとは、アスタルテスとしての誇りはどうした?」
「…………」
「お前ら達が忌み嫌うインペリアルフィストは正義のためにその身を粉にして戦ったぞ」
「………く、くく」
「む?」
「クハハハハハハ!、アッハハハハハハハッ!」
タイタスの問いかけに、ウォースミスは突如狂ったかのように高笑いを上げる - 156二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 18:01:21
このレスは削除されています
- 157プライマークソードのサーヴィタ25/05/17(土) 18:02:32
「アタシ達は戦った!あの偽りの皇帝のために!帝国のために!地球で戦っていた頃から、常に結果をだしてきた!なのにあの男はアタシ達を認めず、まだ足りないと栄光もない苦しく屈辱しか感じない戦場に放り込んだ」
「あまつさえそれでも足りなかったのか、パーチュラーボのクソ親父なんぞを総主長にして首輪を締め上げて、兵団を挙げ句に犯罪者やら懲罰者で穴埋めさせた」
「それでも不平を言わず結果を出し続けた!なのにお前たちはアタシ達の貶し、一方でインペリアルフィストの連中ばかりをもてはやした!あいつらとアタシ達でなにが違ったんだ!?」
ウォースミスは今までの恨みつらみを一気に言葉にして慟哭を上げる。
「そのへんにしておけ」
「ハッ、お利口さん振りやがってマクラーグのマリーンよ!お前に分かるかよ!どれだけ結果を出し続けても誰も認めず、挙げ句のはて他人にばっかりもてはやされ現実なんて分かるものか」
「その気持ちよく分かるぞおおおお!!!」
突如隣にいたマコトが感極まりながら天に吠える。
そのトンチキな乱入者にタイタスとウォースミスは驚いた - 158プライマークソードのサーヴィタ25/05/17(土) 18:16:14
「ゲヘナにおいてこのマコト様が唯一無二の支配者にして、あらん限りの権力を持った畏怖と敬意を一人集める存在のはず!なのに誰も彼も私のことなんて気にしない。選挙の投票率なんて4%(実際は3.8)しかなかったんだぞ!?この前バスジャックされたときもゲヘナの連中の反応は夕飯のことを気にするほど無関心だった!!」
「………なんだこのバカは?」
「………」
一気にまくし立てる不審者にウォースミスは呆然とした
「それに比べてヒナの方は誰彼にも恐れられてる!私がゲヘナをはなれても気にもしないのに、ヒナが離れた途端祝日のようにお祭り騒ぎだ!」
その勢いで、マコトはウォースミスの肩を持ち上げる。
「だがいつかそんな日は終わる!このマコト様がキヴォトスを征服した暁にはヒナを含めた有象無象の連中がゲヘナ生徒会を率いるマコト様にひれ伏すのだ!」
そしてマコトは天に指をさす、その方向にはまだ昼下がりなのに星がキラキラと輝いていた。 - 159プライマークソードのサーヴィタ25/05/17(土) 18:22:47
「おい、あんたがバカなのは分かったがアタシはどう」
「ときに貴様は、機甲戦力の使いようが秀でていたな!?貴様のような連中がゲヘナ生徒会にいれば怖いもの無しだ!今日から貴様は私の下僕だ。気に入らない連中の度肝を私のもとで抜いてやるぞ!」
「話しをきけ!アタシは」
「死体はこちらですね、回収します」
「今度は誰だ!?」
ウォースミスは喚こうとしたが、すぐに顎に一発決められダウンしトラックに無造作に放り込まれた。
「キキキ、なんて今日は幸先いい日だ。時にタイタス先生よ。このゲヘナ生徒会長のマコト様が足を伸ばしてやったのだから相応の借りができたことだよな?」
「………覚えておく」
疲れ知らずのはずなのにタイタスはどっと肩が重くなるのを感じた - 160プライマークソードのサーヴィタ25/05/17(土) 18:32:57
「クソ、クソ、クソオオオオオ!!」
カイザーPMC理事は怨念を込めた罵声を上げながら、自室へ歩みを進めていた。
「ただでは置かぬぞ、アビドスにシャーレの先生め!カイザーの恐ろしさを必ず、必ずや見せつけてやる」
もうカイザーに今までの権力はないも同然のハズなのに怒りで考えが及ばなかった。
そして自室のたどり着き、電気をつけようとした。
ところが電気がつかない。
「な、なんだ?」
ふと見ると扉から廊下の光が自室に届く先に何かが置かれている。
近づいてそれを拾ってみると、それは片手がない人形だった。
「だ、誰がこんな悪趣味なものを」
理事は気づかなかった。
その部屋にはもうひとりの人間がいることを。
闇に溶け込む、黒髪の陰気にまみれた少女のことを
誰も押していないのに扉が「キィ」と音を立てて閉じた。 - 161プライマークソードのサーヴィタ25/05/17(土) 18:34:26
おあとがよろしいので今日はここまで
次回でアビドス2章は完結するつもりです - 162二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 18:37:36
ss投稿乙の祈祷を実行致します
マコトに押され、セナに連れていかれるアイアンウォーリア……この後は楽しい日々が待っているね!多分!きっと!
そして理事…… - 163ブラックバイパー候補者25/05/17(土) 19:36:49
SS投稿乙だ、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
いくら元マリーンと言えどキヴォトスの真面目なボケには勝てないか。いやシリアスがギャグに勝てない時点でそうか。
……その分シリアスの重みが増すわけだけども
そして理事、お悔やみ申し上げ……理事だからいいや。でもやったことを考えたら目を付けられるのは必然だったな。あと思ったんだけどこの世界のカイザーの上層部って『彼女』に処されて次々に優秀な人材を失っているかも - 164二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 20:59:09
感想ありがとうございます
なんとなくアイアンウォリアーとインペリアルフィストの比較も考慮して描いてみました。
あと当初はバスジャックの舞台装置でしかなかったマコトがまさかアイアンウォリアーに「休息」を与える存在になるとは思ってもいませんでした - 165タウ帝国指揮官候補生25/05/17(土) 21:23:00
SS投稿感謝します、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ
あぁ・・・理事が・・・まぁええか
後ジェネラルは何か企んでいる様子だけど、原作よりカイザーが弱体化してる以上カイザーを抜けることを考えた方がいいのではないかと
まぁ、逃げられるならの話だが(理事を処した『彼女』を見ながら) - 166二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 21:56:51
感想ありがとうございます
むしろ弱体化したからこそ、その穴埋めをスペースマリーン含めた40世界から来た生徒達で補うと思いました。
ジェネラルもまた私の思考を抜け出して動きだしました。
カイザーがこのまま弱体化するか
それとも再び強敵として立ちふさがるか
ジェネラルの辿る道を見届けてください
- 167二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 07:27:54
キャラが生きているって事ですね、凄いな
- 168プライマークソードのサーヴィタ25/05/18(日) 07:37:13
>>160の続き
「え、これ先生から!?」
「ん」
「い、意外ね、堅物先生としかおもわなかったんだけど」
卓上に置かれた贈り物に驚くセリカにシロコは肯定する。
その贈り物はバスケットにチョコレートがふんだんに詰め込まれていた。
それはタイタスが去ったあとにアビドスへ送った親愛と労わりをこめた贈り物だった。
あの戦いのあと、アビドスでは日常が戻ってきた。
またカイザーPMC理事の攻撃があると思われたが、その理事が何者かに襲撃されたこと、そしてホシノ誘拐の容疑者として指名手配されたことにより、カイザーから解雇された。
まだ余談はゆるされないが、ひとまず休息がとれそうだった。
「先輩、いいニュースです!今アビドス高校への編入希望者がきました。これで30人目です」
「おぉ~、おじさん感激~!」
「ん、使える舎弟がふえる」
アビドスに訪れた嵐は去り、新たな種が芽吹きだしていた。
- 169プライマークソードのサーヴィタ25/05/18(日) 08:34:05
「桐藤様、シャーレ特別顧問、タイタス先生の代理できました。先生は今回のティーパーティーのご協力に深く感謝しています」
ティーパーティーの三人が居る風通しの良い部屋で、ケルストロスはチョコレートの詰め合わせたバケットを届けに来ていた。
「へえ~、クロノスの中継だとなんか凶悪な魔王みたいな感じだったけど見かけによらないじゃん☆」
「ミカさん」
客人の前で口数がへらないミカをナギサは朗らかに言うも目が笑ってない表情で咎める。
今回、ティーパーティーが派遣した榴弾砲部隊は大いに活躍したが同時に手痛い返り血もあびた。しかもそれはカイザーの雇った一介の不良集団にすぎなかった。
その彼らがトリニティとゲヘナの生徒会の部隊を相手取り、一時は戦局を左右した。おまけにゲヘナはその不良たちを取り込んだ。由々しき話だ。
不幸中の幸いにもその特別な生徒たちを圧倒する大人の「先生」には恩をうることができた。この贈り物からみても
「ナギサ、君が視野を広くもち先のこともよく考えているのは分る。ただ時には感謝を素直にもらうのも大事だ」
深く考えるナギサにセイアはチョコを一つ手に取り口に含んだ。 - 170プライマークソードのサーヴィタ25/05/18(日) 08:54:35
「相応の借りといったはずだが・・・・・・・ゲヘナ生徒会に全面的に協力するとか支配下にはいるとか」
「先輩、いいじゃありませんか。イブキも喜んでるようですし」
目の前に置かれたチョコの山に渋い顔をするマコトに対して、イロハは喜々としながら食べる。
「ねー、ねー、もう一個!もう一個!」
「・・・・・・・・」
そのイロハはゲヘナ生徒会の制服を着たアイアンウォリアーのウォースミスにチョコをねだる。
「おい貴様、新参の特典としてイロハにチョコをやる権利を授かってるのは分るよな?」
マコト、イロハ、サツキ、チアキたちの目に見えぬ同調圧力にウォースミスはタジタジとなる。
(なんでこういう時に限って、あのアホ議長に賛同するんだ?)
困惑の表情を浮かべながらも、ウォースミスはイブキにチョコをあげる。
「えへへへへ、ありがとう!!」
「・・・・・・どういたしまして」
慣れぬ素直な感謝にウォースミスは心地の良い戸惑いを浮かべた。 - 171プライマークソードのサーヴィタ25/05/18(日) 09:33:49
「どうやらトリニティ、万魔殿、アビドスとあの戦いに参加したすべての学校にチョコを配ってるようです。大方、先生は参加賞のようなものだと思われます」
アコがジト目でヒナの目の前に置かれたチョコを睨みつける。
「とりあえず、この贈り物は私ではなく彼女たち「拳のアスタルテス」が受け取るもの。チナツ、彼女たちはどこ?」
「それが~、病み上がりでアコ行政官が療養を許可したのに温泉開発部のトラブル解決のためにイオリといち早く現場に向かいました」
「あ~もう!なんなのあの子たちは!?あの性格じゃトリニティの方があってるのに!?」
「・・・・ふふ」
アコが訳がわからないと喚くと、不意にヒナがほほ笑んだ。
「え、どうしました。ヒナ委員長」
「私も彼女たちが風紀委員会に参加希望を出した時に聞いた。なぜ秩序正しいトリニティではなく、混沌としたゲヘナを選んだのかを、そしたら」
『トリニティは秩序正しいですが容易に動けない、たいしてゲヘナなら自身の行くべき場所にすぐ行ける。ドルン公が称えられるのは秩序という椅子にすわってたからではなく、自らが居るべき場所に身を投じてきたからです』
「て。意外と自由な子たちよ」
そのヒナの話にチナツは呆れたかのようにため息をしつつ、自らのバックにチョコを詰め込んでいく。
「多分、長丁場になるでしょうからこのチョコは私が彼女たちに届けてきます」 - 172プライマークソードのサーヴィタ25/05/18(日) 10:09:16
「おい、そこの三人組。贈り物だ」
ヴァルキューレの留置所の一室にチョコが届けられた。
「おい、これって」
「アビドスの小鳥遊ホシノからだ。なんでもシャーレの先生が配ってるようで、これがお前たちの分だそうだ」
「ホシノ様から!?それもあのマリーンが!?」
驚愕を浮かべる三人組にヴァルキューレ生徒が続ける。
「あと書類によれば、遠からず内に出られるようだが・・・・・・こんなに短期間だったか?」
首をかしげる生徒は、その書類は誰かさんが偽装して入れ替えたことに気づいてなかった。
「ホシノ様、ありがとうございます」
サンズ・オブ・ホルスの三人組は頬に雫を流しながらかけがえのない欠片を宿す少女に感謝した。
「むー!むむむ!むー!むー!」
その彼らの隣には一回逃げ出しかけたワードベアラー生徒が簀巻きにされ猿ぐつわをかまされていた。 - 173プライマークソードのサーヴィタ25/05/18(日) 10:22:48
そのヴァルキューレのとある部屋では四人のスペースウルフ達がカンナの前で正座させられていた。
カンナの無言の圧力が部屋の息苦しさを進める。
「あの~、俺たちはカンナ局長の言われた通りに謹慎を・・・・」
カンナはパソコンで中継されたアビドスをめぐる戦いに参加している、猫の着ぐるみを被った不審者と猫に変装した狼を一時停止した。
「あー、でも俺たち以外にも狼をてなづけているれんちゅうが・・・・」
次にパソコンで防犯カメラの映像らしきものをうつす。
『おい店員!猫だ、猫の着ぐるみを寄越せ!事態は一刻も争うんだ!・・・・いや強盗じゃねえ!金はちゃんと払う!
十着は欲しい・・・・なに四着しかない!他は!?・・犬の着ぐるみしかないだと!?チクショーメ!。とりあえずその四着は・・・・・たっか』
「・・・・・・・謹慎がとけたら宴会を・・・・その一発芸・・・」
最後にカンナはアビドス防衛に参加した者たちに配られるチョコを取り出した。
「私のディスクに届けられていた。なにか弁明は?」
「・・・・・・クぅ~ン」 - 174プライマークソードのサーヴィタ25/05/18(日) 10:39:12
カイザーの執務室でジェネラルは何十枚も集積された書類のうち、17枚を取り出していた。
それはこのキヴォトスにいる「アスタルテス」という言葉に関連する生徒たちのなかでもっとも派閥が強力な生徒たちの資料だった。
だがそのうち半分はカイザーに歯向かう危険があるとし排除し、さらに先日の失態を犯したアイアンウォリアーも外した。
「・・・・・・そうだな。とりあえずこいつらに声を試してみるか」
資料によるとアイアンウォリアーのような機甲戦力を持たないが、近距離の銃撃戦に秀でており耐久力にも優れているらしい。
とりあえず、カイザーの護衛部隊か暴徒鎮圧に試してみるととジェネラルは考えていた。
その資料には三つの髑髏が三角形を描くように並べられたシンボルが映っていた - 175プライマークソードのサーヴィタ25/05/18(日) 10:55:56
「マダムからの命令だ」
カタコンベの廃墟を進みながら、サオリはアリウススクワッドにブリーフィングを行う。
「いまトリニティにいる、アスタルテスもしくはスペースマリーンと呼ばれる連中を調査する」
そういって彼女は三つの用紙は回し読みさせる。
そこには黒く書かれた翼に剣、赤く書かれた翼と血の雫、そして青で自らの尻尾を咥えるウロボロスの紋章が描かれていた。
「特にそいつらは重点的にだ」
三人のメンバーがコクっと頷く - 176プライマークソードのサーヴィタ25/05/18(日) 11:14:04
「で、結局簀巻きにして高層ビルの屋上から逆さ吊りにしたと」
ボロいアパートでトリニティの制服の上にエプロンを着たサングィニウスが鼻歌を歌いながら料理している。
ここは腹心たちにも内緒にしている場所だ。
そしてそこのこじんまりした居間には一人の少女が縮こまっていた。
「まぁこっちにきて殺しはしてないんだし、上等だと思うわ」
「・・・・・・・・俺がみた一瞬には奴の死にざまはなかった」
サングィニウスの言葉にカーズは答えた。
「でもいい加減クライムハンターばっかするより、学校にいったら?」
「俺にはあの場所は合わない。薄暗く、なにもかも飲み込んでしまう闇の中が性に合ってる」
「はいはい」
いつもジャンクフードで済ましているカーズにサングィニウスはおねーちゃんのごとく手作りの料理をさしだした - 177プライマークソードのサーヴィタ25/05/18(日) 11:31:16
「というわけで、便利屋68にはタイタス先生からの感謝と功労としてこのチョコレートが送られます」
傷が癒えたダリウス、ベレン、ウルファが便利屋の事務室にタイタスの代理で訪れていた。
「ふ、ふふん。少しはこの便利屋の実力が分かったようね!」
アルは得意げに鼻を鳴らす。
あの後、鹵獲した戦車をスクラップにして売り払い、なんとか当分の稼ぎは懐にはいったので気分は上々だった。
「そーいえば、先生はどうしてる?」
「タイタス先生はミレニアムから依頼がきましたのでそっちにかかりっきりです」
カヨコの質問にベレンは答えた。
「うーん、残念だわ。せっかくタイタス先生にゴシックの事を聞きたかったのに・・・・いまはこれしかできないけど」
そういってアルは右手に絡めたチェーンを見せる。
「あれ、それデスウォッチの奴じゃん。そこに目をつけるとはいい趣味してんねー」
ウルファがニヤニヤと笑う。
「え、これゴシックとかそういうのじゃないの!?」
アルが飛び上がるように驚いた。
おあとがよろしいのでアビドス2章はここまで - 178ブラックバイパー候補者25/05/18(日) 12:11:08
対策委員会2章までのSS投稿お疲れ様だ、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
一つの事件が終わり、いつもの日常へ。しかし万全のアスタルテスという存在は起こりえなかった波紋を広げていく
プライマークソードのサーヴィタ氏はこの後3章をやる話だけど、地下生活者も色々手段を変えて妨害してきそうだ。最後は変化の神にいいように使われて生きてるか怪しいかもしれないけど
それにエデン条約でベアおばも手段を変える可能性はあるし、ティーパーティーも初対面時の第一印象が違ってくるな - 179二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 13:33:10
そういえばゲマトリアメンバーはキヴォトスの外からやって来たらしいけど、この世界におけるキヴォトスの外は渾沌の領域になっている筈だよな……
このスレだと渾沌=色彩という設定のはずだからどこからやって来たか原作以上に謎の存在になっているんだよな、特に黒服 - 180プライマークソードのサーヴィタ25/05/18(日) 15:54:13
今回の世界線でアビドス3章に関係する改変
・エデン条約後で帝国正教会に入ったアリウス生がいる
・あまねく奇跡の始発点編でのプレナパテス先生はタイタスのバッドエンドルートではなく、あくまで別の「先生」でその人から生徒を託された。
・シロコテラーとプラナは「先生」とはなにもかも違うタイタス先生を信用しきれていない。
・ホシノもタイタス先生を信用しきれていない
・アビドスにいるブラックレギオン系生徒は50人ほど
・ユメ先輩は生きているけど病院ぐらし
・ホシノにはホルスの欠片が宿ってる
以上をもってSSを書いていきます - 181タウ帝国指揮官候補生25/05/18(日) 16:12:37
SS投稿感謝します、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ
ジェネラルが目をつけている勢力は・・・あいつらか
彼等のフィギュアは最近版替えで新バトルフォース出たから買ったなぁ
後アビドス三章は原作よりマシな状況になってるとか前に書いたけど、>>180見てその分別の問題が表出してるのを失念していたと今になって思いました
- 182プライマークソードのサーヴィタ25/05/18(日) 17:17:58
[プロローグ]
「ひぃん、急がなくちゃ、急がなくちゃ!」
ユメがドタバタと何処かへ行く準備をしているが、ホシノはあえて無視していた。
いまホシノとユメは「夢物語」の話で大喧嘩しているところだ。もっともホシノが意地をはってるだけで、ユメはもうゆるしているつもりだが。
そのユメを見ないように学校の校門付近をみる。
そこには、どこの学校に所属しているかもわからない5~6人の生徒がコソコソとこちらを見ていた。
目的はわからないが、どうせよからぬことを企てているにちがいない。ホシノの動きを追ってることが多いからまず私を倒してユメ先輩を襲うとかそんなんだろう、と考えていた。
「あ、あと書類をもってこないと!」
ユメは今気が付いたのように、大慌てでバックを置いて教室を出ていく。
ホシノしかいなくなった部屋でふと視線を動かすと、バックのしたにユメが大事にしている「たのしいバナナとり」手帳が踏んづけられていた。
ユメの事だから忘れるとホシノは直感した。無視してもよかったかもしれない、自分たちは喧嘩中なのだから。
だがホシノはゆっくり立ち上がり、手帳をユメのバックの中に入れる。本当に嫌ってるわけではない。ただムキになってるだけなのだから。
「ホシノちゃん!それじゃあいってくるね!」
大慌てながら元気よく出発するユメにホシノはツーンと明後日の方向を見ている。
校門を横切るユメがたむろしている生徒たちに気づき挨拶をする。虚をつかれた生徒たちがしどろもどろになりながらも挨拶を返す。
それを見てホシノは意地を張るのが馬鹿らしくなり、ユメが帰ってきたら謝罪してなにもかも元通りにしようと決めた
ユメが何日にもわたる遭難の果てにホシノの元へ帰ってきたとき、手帳は失われていた。 - 183プライマークソードのサーヴィタ25/05/18(日) 17:36:12
おあとがよろしいので今日はここまで
ある程度シナリオは変えていきますが、本編よりもグッドエンディングを目指して書いていきます - 184ブラックバイパー候補者25/05/18(日) 18:12:37
SS投稿ありがとう、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!そして早いな!羨ましいぞ!
やっぱり事前の設定というか原作との差異が大きいな。特にクロコ、プラナ、ホシノと3章だとキーパーソンとなる面々から信用されてないのは大変だ。シナリオが変わるからこの三人と信頼を築くことが見どころになるのかな?
……そういえばスタートは変わらない可能性はあるんだよな。地下ピが今まで関わってないから始める動機が変わらないだろうし - 185二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 23:12:42
プロトコルに従い保守の祈祷を行います
万機神万歳、機械神万歳 - 186二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 07:52:35
このレスは削除されています
- 187プライマークソードのサーヴィタ25/05/19(月) 08:32:50
- 188二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 15:01:16
完全に殴り込み編成だぁ…
- 189ブラックバイパー候補者25/05/19(月) 18:48:37
戦団が近接戦闘に強いとしても個人もその通りとは限らない……と言いたいけど否定材料が少なすぎる
劇中での戦闘シーンはコルヴス・ブラックスター機内でガーゴイルの大軍を迎撃したところだけだから否定し辛い。タイタス(ヌルス)とウルファ以外はスコープ付きのボルトライフルを持っていたけど、それだけで近接より射撃が得意とは言えないし
あと動画で見返して気付いたけどダリウスって左利きの可能性があるんだよな。ケルストロスとベレンはシーンごとに握り手が変わっているけど、ダリウスはずっと左手でグリップを握っているし、ダリウスのボルトピストルを回収した時も左手側に落ちていたから否定しにくいと思うんだ。案外生徒になっても左利きのままだったりして
- 190二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 19:35:49
>>182の続き
「な、なんだあの穢らわしい異物共は!?このキャンペーンはなんなんだ!?」
薄暗い地下部屋で常人とは思えない喚きが反響する
「帝国、アスタルテス、ディーモン、オルク、アエルダリ、有無無象の殺し合うことしか知らない猥小なる魂ども!」
「色彩と融合した<歪み>!?穢らわしい!!」
「そしてあの先生とはなんなんだ!?殺戮と破壊の権化にして迷信深い改造人間は!?」
「ま、マズイ、これまでのどれよりも難易度が高い…………」
「し、しかし!必ず攻略法があるハズ……幸いにして奴らは闘争しか身に付けなかった狂人ども………そこを付けば………」
自分の世界に入り浸る地下生活者にフランシスは正論を突きつけるが、発狂した地下生活者が飛びかかり、首を締め上げる。
「小生のキャンペーン」、「苦行を通じての気づき」、「真のゲマトリア」と高尚じみた言葉を並べ立てる。
やがて、物も言えなくなるほど締め上げられたフランシスが倒れ伏してる横で、地下生活者は荒い呼吸を整えようとしている。
「真のゲマトリア………小生が体現してみせよう」
地下生活者は不敵な声を響かせた。
- 191二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 20:05:18
アビドス高校の教室の一角でブラックレギオンの生徒達は憂鬱げな表情を浮かべていた。
カイザーの侵攻から幾日かたち、日常は元に戻るばかりではなく新たなBL系転入者たちも参加し、対策委員会5人+50人と校舎は前よりも賑わってきた。
ただし借金問題は以前より多少マシになったとはいえ予断は許さない。いつまたカイザーが難癖をつけて嫌がらせ、最悪侵攻してくるかと思うと校舎に影を落とした。
「このままではマズイ、なんとか士気を向上できることはないか」
そんな事をブラックレギオン生徒達が考えてるとある一人がホシノの意味深な言葉を耳にした。
「昔はオアシスでアビドス砂祭りを大々的にやってたようだよ」
アビドス砂祭り
かくしてブラックレギオン生徒たちがサプライズ前提で秘密裏に計画を練りだした。
しかしすぐに「金が無い」という壁にぶつかった - 192二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 20:18:55
「あっちの世界じゃあホルス様のもとで戦えれば何もいらなかったが、こっちじゃあホシノ様達を元気付けるのに資金がいるとは………」
元サンズオブホシノ生徒がうめき声を上げる。まるで爺婆がかわいい孫が欲しがるものの値段に呻いてるような声だ。
「アビドスの借金返済のペースは下げられない。だがそうなれば資金は確保できないな………」
二人の頭にシロコが常に囁く「銀行強盗」が浮かんだが頭に浮かんだが、結局失敗どころかホシノを悲しませたマコトバスジャック事件を思い出し、すぐに頭から払った。
と、その時サンズオブホルス三人組の最後の一人が廊下を駆け抜けてきた。
「大変だ、大変だ!」
「落ち着け、どうした?」
「これを!」
長距離を走ってきたのに息切れもなく、手にしたチラシを広げる。それを目にした生徒たちは驚きの表情を浮かべた
そこには「ゲヘナ風紀委員会。短期集中バイト、高報酬、団体マリーンのみ!」
とトンチキな事が書かれていた。 - 193プライマークソードのサーヴィタ25/05/19(月) 21:09:36
事の発端はゲヘナ風紀委員会のチナツの悩みだった。
彼女の同僚である元インペリアルフィスト生徒たちは風紀委員にとってなくてはならない存在だが、同時に彼女の頭痛の種だった。
技量、人数ともに申し分なく生真面目で正義感に厚い、戦術知識も豊富でそのスキもない計画性は上司のアコ行政官がグヌヌと軽い嫉妬をするほどだ。
ゲヘナでひとたび問題が起これば、イオリと共に現場に急行し問題に対処する。さすがに実力はイオリには及ばないがその姿はイオリが矛、IF生徒たちが盾といってもよいものだった。
もし彼女たちがいなかったら、ゲヘナで囁かれている「ヒナ委員長の戦力は風紀委員会全戦力の四割」が五割まで増加していたかもしれない。
但しそんな彼女たちにも欠点があり、それはとんでもなく頑固で、とんでもなく自己犠牲精神が強いところだ。
そしてここは「自由と混沌」のゲヘナ。
事あるごとに騒動が起こるのである。
給食部の「パンちゃん」という謎の生物の鎮圧にいったら、まっさきに犠牲者一号になり
温泉開発部を追跡していたら、なぜかトリニティのイチカにイオリ共々血祭にあげられたり
大規模な犯罪シンジケートの集会の張り込みをしていたら、なぜか居た便利屋68に吹っ飛ばされたり
先日など偶々、美食研究会の不発弾をIF生徒達で処理しようとしたらなぜか生徒会のIW生徒と抗争となり半日にわたる激戦のすえ不発弾は両者を巻き込んで爆発、「処理」の完了をヒナに報告したのち、その場でバタンと倒れてしまった
そんな感じにインペリアルフィスト生徒たちは過労死寸前まで業務に励んでいた - 194プライマークソードのサーヴィタ25/05/19(月) 21:31:48
チナツはインペリアルフィスト生徒たちを共に困難に挑む仲間としてみていたから、そのうち彼女たちが壊れてしまうのではないかと、気が気でなかった。
一応休日に利用する趣味や娯楽に興味はないかと尋ねたが、返答は「決闘」という名の稽古だったので頭を抱えた。
(どうにかできないものか。このままじゃあ彼女たちのためにならない・・・・・・)
(せめて休日に体と気力が休まるものを・・・・・)
(そういえばこのまえ、レッドウィンターに行ったとき温泉に)
(・・・・温泉が・・・いい・・・・・?)
(温泉・・・・よね?)
(温泉に・・・・行かせる?)
(温泉に行こう)
かくしてヒナとアコにIF生徒たちが温泉旅行に行けるよう具申した
当然アコは「なにバカなこと言ってるの、彼女たちの穴を埋めるのは誰よ?」と反対した。
ところが数日後、アコは温泉旅行の計画書とその穴を埋める短期バイト案を提出し、ヒナは「あの子たちはがんばってきた。たまに羽を休めた方がいい。チナツが引率しなさい」と快く承認してくれた。
「なんでこんなことを?」とアコは腑に落ちない表情をしていた
実はチナツもうれしかったが、ふに落ちない気がした - 195二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 21:32:27
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- 196プライマークソードのサーヴィタ25/05/19(月) 21:34:47
おあとがよろしいので今日はここまで
みてください。地下生活者が自由を得て羽ばたいてますね、絶対に地面に叩きつけてやります。
書いといて「色彩と融合した<歪み>」とはなんなん?
- 197ブラックバイパー候補者25/05/19(月) 21:37:59
残り少ないですし感想などは次スレにします?
- 198プライマークソードのサーヴィタ25/05/19(月) 21:42:08
- 199ブラックバイパー候補者25/05/19(月) 21:48:11
スレ建てありがとう、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
- 200二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 23:07:40
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