- 1二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 20:17:04
えっちな話じゃないです
ただユメ先輩が餌付けしてた野生のフェネックがユメ先輩の死ぬ間際に出会い、ホシノに対する後悔と思いを託して息絶えてしまうんです。
それから本編三章後、ひょんなことに偽物のユメ先輩が唐突にアビドス校舎に現れるんです。
口調も銃もまるで違う、どう考えても偽物のユメ先輩にホシノは動揺しながらも、今度こそはと決別の意を込めて銃を向けるんです。
しかしここはキヴォトス産フェネック。本気の敵意を向けられ一気に戦闘態勢に入り、ホシノの精神的負荷をかけずにこの場は決裂で終わるんです。
そしてなんやかんやの末に二人はユメ先輩を偲びながら抱き合うんです!
でもなんやかんやが全く浮かびません! 誰か書いてください!
だ、誰か……オラにSSを分けてくれえ……!! - 2二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 20:18:47
セルフカウンターをご利用ください
そこまであるなら書けるはず - 3二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 20:20:11
フェネックじゃないえっちな話の偽ユメと抱き合うホシノ概念なら僕のデータにあったのだがえっちな話じゃないフェネックの偽ユメと抱き合うホシノ概念は僕のデータには無いのでここで記録させてもらってからえっちな話に転用しようと思う
- 4二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 20:22:13
- 5二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 20:23:49
なんやかんやのあたりには柴大将あたりが地域の昔話を話したりして気づきを得ていきそう
- 6二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 21:15:04
梔子ユメには秘密があった。
それは後輩である小鳥遊ホシノにすら言っていないたった一つの……二つ、三つ……?
とにかく! 梔子ユメには誰にも言っていない秘密があったのです!!
「ひぃん……ホシノちゃん……無駄遣い無駄使いってそこまで言わなくてもいいのに……」
後輩からの正論に叩きのめされた私は、ホシノちゃんにバレないように校舎裏に逃げ込みながら聞かれないように言葉を漏らす。
両手いっぱいに果物を抱えながら。
「……近くに居ないよね?」
きょろきょろと、まるで悪い事をすると言わんばかりに周囲を警戒する。
こうでもしないと何時の間にかホシノちゃんが近くに居たりするから驚きだ。
「すうぅー……ひいぃーーーーん!!」
そうして大きく息を吸って――掠れるような音で鳴いた。
すると、何処からともなく砂と同じ色合いのしたフェネックが私の前に飛び出してきた。
「えへへ……元気そうで良かった! 足の怪我も治ってきたかな?」
「……ひゅぅーん」
小さな小さな、野生のフェネックさん。
私がアビドス市街地でビラを配っていた時に、誰にやられたのか怪我を負っていたの見つけてしまった。
稚拙ながらも治療して、警戒されながらも餌を上げて、引っ掛かれながらもバイバイしたんだけど……。
「……まさか私の声に反応して来てくれるなんてね」
「?」 - 7二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 21:15:17
彼か彼女か分からないが、引っ掛かれるたびに悲鳴を上げていたせいか、私の悲鳴に反応して現れてくれるようだった。
そう、あれはホシノちゃんに今度こそ金運の上がる幸運の壺が売ってると言いに行ってハチャメチャに怒られて校舎裏に逃げていた時のこと……。
「ひゅぅーん?」
「あっ、ごめんね! 次どれ食べたいかなあ? ぶどう?」
思い出に浸っていると小首を傾げるようにフェネックさんが鳴いた。
何が好物か分からないので適当に買ってきたぶどうを見せるが、匂いを嗅ぐと首を横に振って牙を剥いた。
「ひぃん!! こ、これ駄目なんだね! わかった、分かったから牙しまって!!」
「……ひぃん」
……後日調べてみた所、フェネックにぶどうとかレーズンとかは食べさせちゃいけないみたいだった。
食べちゃダメな物が分かるなんて頭が良いんだね!
「よしよし……」
「……」
用意してきたリンゴやナシを齧るフェネックさんの頭を撫でながら、癒される。
ここアビドスは一面が砂漠なだけあって、犬猫もあんまり見かけない。
勿論、市街地の方面では見るんだけど、中々砂漠の方にまでは来てくれない。
「……ホシノちゃんに怒られちゃうなあ」
「?」
ただ、やっぱり罪悪感。
ホシノちゃんも誘いたいんだけど、どうしても怒られるのが怖い……。 - 8二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 21:15:32
「せめて、君の怪我が治ってから……って、治ったらもう来てくれないかなぁ……」
「ひゅぅーん」
「あ、食べ終わっちゃった? 一応包帯の確認させてね?」
せめてこの子の怪我が治るまでは、ここに居て欲しい。
た、確かに他の心配をして居る場合じゃないのは重々承知の上なんだけど!
……でもこうして隠れてコソコソ動くのは、隠し事をしているのは、とっても苦しい。
次こそは、なんてことを考えつつも、腕の中で気を抜いているフェネックさんのお腹を撫でる。
毛並みはサラサラで、温かい。
日陰になっているから、確かな温もりを感じる。
「えへへへへへへへへ……」
「ひゅん!」
「あっ……行っちゃった……」
なでなでし過ぎたせいか、フェネックさんは腕の中から飛び出して姿を暗ましてしまった。
……怪我もだいぶ治って来てたし、次来ることは無いのかなぁ……なんて。
「……ま、まだ大丈夫だよね……大丈夫」
手帳を開き、今まで買ってきた用品の値段を試算する。
適当に色々と買っちゃったせいで色々と高くついてしまったが、まだ……! まだ大丈夫なはず!
「ううぅ……まさかキャットフード食べないなんて……で、でもドックフードなら――」
「勝手に野良猫か野良犬でも拾ってきたんですか? しかも、私に何の相談もせずに」
「ひっ」 - 9二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 21:15:45
恐る恐る振り返ると……とっても素敵な笑顔を浮かべた怖い後輩が居た。
「まっ、まままままさか! ホシノちゃんが居るのにそんな勝手な事――」
「なっ! 誰が犬猫だって言うんですか!?」
「ひぃん! そう言う意味じゃなくて~!!」
顔を真っ赤にして、銃身の方を握るホシノちゃん。
――あ、殴る気だこれ。
「ひいぃーーん!! おち、ホシノちゃん落ち着いて~!!」
「ペット判定されてどう落ち着けって言うんですか!? 本気でぶん殴りますよ!?」
「ひぃ~ん! 痛い! ホシノちゃん! もう殴ってるからあたっ!」
「ならペットじゃないって言ってください! 撤回するまで容赦する気は無いですからね!!」
「ひいぃーん!! 誤解だって~!!」
騒がしくも、そんなよくある青春の一ページ。
二人ぼっちの校舎だったが、寂しさなどは無かった。
「……」
そんな二人のやり取りを、校舎の陰からフェネックは見ていた。 - 10二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 21:16:35
ひぃん……ここまでだよぉ……
ユメ先輩エアプだから全然よく分からないよぉ……でもキヴォトス基準ならこの程度じゃれ合いだからセーフって事で…… - 11二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 21:36:12
いいじゃあないか
動物の絡んだ交流はあったけぇんだ - 12二次元好きの匿名さん25/05/07(水) 23:20:12
もう寝るから保守しておくよ
次はユメ先輩がここに居るシーンかな……
おやすみ、良い夢を - 13二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 07:49:25
保守
- 14二次元好きの匿名さん25/05/08(木) 08:56:10
ごんぎつねを思い出してもうすでに泣いてる