- 1一般先生25/05/10(土) 10:31:43
- 2一般先生25/05/10(土) 10:32:01
泡沫の夢。
深く、深く。そして、暖かく沈み込むような、そんな夢だった。
仇敵であったはずのその存在の顔は、暖かい笑顔であった。
「━━━━━━━」
私を呼ぶ声がする。
暖かい。
━━━━━━━━━━━
「…はっ」
私は今見た夢を振り返り、そして少しの違和感を感じていた。私の名は錠前サオリ。 "先生"にあの絶望から救ってもらい。あの空虚を、振り切ることが出来た..."生徒"の一人。
「...嫌に、変な夢だった」
私に支配のための空虚を植え付け、大切な人さえ糧にしようとした、あの宿敵。
その姿によく似た、とても似ていたあの姿からは―――
何故か、とてもとても暖かい。柔らかで、聖母のような…そんな雰囲気を感じたのだ。
「まあ、いい。…確か、今の所持金は」
昨日はパンを2つと必要な弾薬を1セット購入したのだったか。…節制をしているつもりだったが…
「この程度か…」
1つの札と2つの硬貨のみが財布の中に鎮座している。
二日程度は持つだろうか。
朝食の為残しておいたパンを口に運ぶ。
…水分が欲しい。携行している水筒の重さを確認し、パンを嚥下したのち一口だけ水を口に含む。
出来るだけ口の中で転がし、口の中を湿らせたのちに、それを飲み込む。
ああ、私は今日も生きている。少なくとも、道具では無い、"錠前サオリ"として。
「…何か仕事を見つけなくては」
周辺を歩く。 - 3一般先生25/05/10(土) 10:33:15
本日所用で筆を進めにくく、次は12:00あたりになるかと。保守していただければと思います。
- 4二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 10:35:50
10まで埋めます
- 5二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 10:37:07
5
- 6二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 10:40:51
6
- 7二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 10:41:16
7
- 8二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 10:42:35
8
- 9二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 10:42:53
お手伝い
- 10二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 10:44:04
10
- 11一般先生25/05/10(土) 11:01:13
少し早めに書けました。投下します。
- 12一般先生25/05/10(土) 11:02:17
ブラックマーケットを歩く。硝煙と砂埃の匂いを感じる。
「何処で仕事を受けようか…」
建設現場、戦闘の代行、その他諸々…張り紙がそこかしこに、無秩序に貼られている。日給の計算、自分のポテンシャルとの比較。先生に教えてもらった大体の指針を基に、自身に見合う仕事を受けに行く。
…そこに、目を引く一枚。貼られて、長く、長く経っていることを感じさせる色のくすみ。その張り紙に書かれている文章は、ブラックマーケットにはどう見ても似合わない。
『母の日には カーネーションを あなたの母へ』
…母。私には忌々しい言葉に近い物。「マダム」を想起させる、その言葉。
「…私の母は?」
今朝見たあの夢と、どうしても重ね合わせる。私の母は誰だ?ベアトリーチェ?違う者?
「…違う。まずは、今日の仕事を。」
張り紙を無意識に剥がし、自身の荷物に詰め込む。なぜかも、分からずに。 - 13一般先生25/05/10(土) 11:07:27
次は14:00程度になるかと思います。応援ありがとうございます、筆も遅く上手でもありませんが、満足して頂ける文を書けるよう尽力しますね。
- 14一般先生25/05/10(土) 12:29:09
…ところで、文章など解釈違いはございませんでしょうか。私自身サオリが好きで出来る限りコンテンツは摂取しているつもりなのですが、だからこそまだ未熟と思いまして。
キヴォトス自体の理…については、不確定要素の多さと二次創作というのもあるのでご容赦頂きたい所ですが、サオリの描写はしっかりとしておきたい所存ですから…
初めてあにまんに寄稿していますので、拙作であることはご容赦ください… - 15二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 12:48:05
細かい所は気にせず、今は自分の頭に浮かんだ概念をどんどん投下していってくれ
- 16一般先生25/05/10(土) 13:51:45
申し訳ないです、10分ほど遅れます。
- 17一般先生25/05/10(土) 14:09:26
━━━━━━━━━━━
「…やってしまった」
慢心したことのしっぺ返し。契約書に記載されていた通り、と称してほとんどの給金が支払われなかった。…やはり、まだまだ甘いのだろう。…仕返し、と洒落込むより、これは教訓として受け取るべきか。…少なくとも、3食分の食事は購入出来る給金は手に入ったのだから。
割に合わない訳ではない、そう思うように努め、そのまま今の拠点としている場へ戻る。…が。
「不味いな」
ヴァルキューレの校章の付いた服を着た生徒が数人、その拠点としている廃屋に集まっている。幸いなことにそこで拘束されていたのは所謂唯の「不良生徒」という者だろうが、少し時が違えば私も捕まっていただろう…
「…早く荷物を整えて出て行こう」
生徒たちがいなくなったことを確認、荷物を取りに廃屋へ。
「これと…これは、もう置いていくしかないな」
荷物を整えていると、先程鞄に詰め込んだ張り紙が顔を覗かせる。
…ピロン。
おっと、通知音を鳴らしてしまった…消し忘れたか。 通知音を消す為にモモトークを開く。…そこには"先生"からの"当番"の提案が。迷惑をかけてしまうような気もするが、少しばかり厳しい状況。
「シャーレに世話になる…他無いか」
そう呟き、歩みを進め始めた。 - 18一般先生25/05/10(土) 15:19:44
次は飛びます、19:00周辺にお会いしましょう。
- 19一般先生25/05/10(土) 16:53:26
うわーん!ダメです!スケジュール管理がダボです!もう17:00に投下していいですか!?
- 20二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 16:55:22
保守は任せとけ!
- 21一般先生25/05/10(土) 16:59:05
という事で17:00定刻に投下します。
その後は今度こそ19:00にお会いしましょう… - 22一般先生25/05/10(土) 17:00:00
シャーレへの道には雨が降っていた。不運な事に、先程傘は置いてきてしまっていたのだ。
「…はあ。どうするか…」
もう濡れながら行ってしまおうか?そんな事を思っていると、靴が雨溜まりを踏みつける音がする。一種の軽快さ、と言っても良いやもしれない…
"サオリ!"
私を呼ぶ、とても優しい声。傘を差して、こちらへ寄ってくる声の主は…私を、空虚から救ったその人、"先生"であった。
「先生。すまない、来てもらって…私が傘を持っていなかったせいで」
"大丈夫だよ。"
"サオリの為なら、どこへだって行くからね!"
「先生…ありがとう。また、返したい恩ができてしまった」
"あはは、これぐらい気にしなくて大丈夫だよ"
ああ、やはりあなたは優しい。私が夢で感じたのも、このようなものだったか…そうでなかったような? - 23一般先生25/05/10(土) 19:35:58
馬鹿みたいに遅れています。
さっきは早く投稿していたのに申し訳ないです…
21:00には投稿できるはず…です。 - 24一般先生25/05/10(土) 20:59:15
「…そういえば、どうして私の場所が?」
歩きながら話す。
"...先生、だからね"
…成程?まあ、なんとなく理解はできてしまう。先生という大人は、私と比べて、やはりあまりにも大きい、と言って差し支えない。理由足り得る…と言えるかもしれない。少なくとも私は、このことに納得していた。
シャーレに到着。…ものの見事に書類が山積みになっており、大量の飲料…緑色をベースとして白の稲妻模様が形どられた、先生以外に飲んでいるところを見た事がない飲料が目を引く。どこで売っているのか見当がつかない。…下のエンジェル24で、とは言うが、そこでも売っているのを見たことがない。
"さて...と。...うん?"
先生が私の持ち物の何かに気づく。張り紙、ブラックマーケットで見つけたその張り紙だ。
"...そっか、そっか...これ、どこで?"
「...ブラックマーケットで、見つけた物だ。長い間管理されていないところだったし、どうにも...」
"そっか。...母の日..."
...母親...母親。...私は、"母親"を知りたい。
「私の母親は、今、どこにいるんだろうか...」
ぽそりと、一つ呟いた。 - 25一般先生25/05/10(土) 21:02:12
少し書き溜めるのも含め、明日の12:00まで本文は投稿できないかと思われます。
ただあにまん自体は見ているので、感想や疑問点などありましたら
言っていただけると幸いです。答えられるものには返答したいと思います。 - 26一般先生25/05/11(日) 02:33:05
セルフでできるのか・・・保守を試みてみます
- 27二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 05:48:52
ふむ、保守
- 28一般先生25/05/11(日) 11:16:15
おはようございます。予定通り12:00に新しく続きを投下します。
- 29一般先生25/05/11(日) 12:00:26
"……"
"サオリ。私に手伝えること、あるかな?"
「あ…い、いや。先生に、手伝ってもらう必要は無い…私はそもそも、親に関する記憶そのものが無くて…手がかりも…」
半ば、遮るように。次の言葉が紡がれた。
"サオリは、知りたいんでしょ?なら、大丈夫だよ"
「…先生。…流石に、先生でも無理だ」
私は、『愛用品』を取り出す。一度破損してしまったそれ。先生と試行錯誤し、なんとか直した、先生との絆が新たに含まれたそれ。
「…これとは、このマスクとは訳が違って。…少しの手がかりもないし、私の身分から考えたら、母親のことを探すのも…」
"だからこそ、だよ。"
"サオリにとって、大切な人。探すのも難しいかもしれないし、見つかることがないかもしれない"
"でも、それは明日を諦める理由にはならないって、サオリは知ってる筈だよ"
やはり柔らかで、優しくて。先生は、また私に何かを与えようとしてくれている。
「…先生。もう一度聞く。…本当に、いいのか?」
"もちろん"
…今回も、また。私は貴方に甘えることになってしまったな。 - 30一般先生25/05/11(日) 12:01:04
次は15:00に投下予定です。
- 31一般先生25/05/11(日) 17:51:58
遅れました…!
出先からだと規制かかってしまってしまい投下出来てませんでした、今投下しますね - 32一般先生25/05/11(日) 17:52:41
"そうと決まれば、早速出来ることをしてみよう。頼れる子に連絡してみるね"
「頼れる子…とは?」
"人探しのプロフェッショナル、といえば…おまわりさん、だよ!"
突飛だ…先生らしい、というか。…私は、一応指名手配の身なのだが…どう弁明するつもりなのだろうか。
"ということで、私ヴァルキューレで情報を貰ってくるよ。サオリは…何か、手がかりになりそうな覚えがあれば私に連絡してもらえないかな?多分、一緒に行く事は難しそうだからね。ついでに、後の当番の子達とお仕事もしていてくれるかな?この封筒の中に仕事はあるから、来たら一緒にお願い"
封筒を手渡される。重さや厚みはそれほどでも無く、私がしたいことに専念できるように…と配慮されているのだろう。
「ああ、わかった。…言い始めた私が役に立たなければ本末転倒だからな。努力する」
"その意気だよ、サオリ!じゃあ、私は行ってくるね!" - 33一般先生25/05/11(日) 17:54:29
次は早めに、19:00に投下します。
- 34一般先生25/05/11(日) 19:05:03
━━━━━━━━━━━
「…ふむ。アリウス分校の生徒の詳しい出自について、ですか」
二つのマグカップが並び、中の黒い液体から白い湯気の立っているのが目立つ、ヴァルキューレの応接室。
「確かに調査はしていますが…それほど収穫があるわけでもありません。…ああ、秤アツコ、それが"ロイヤルブラッド"という言葉に関している、というのは推し量れる程度の情報がありますが」
目の前に居るのは私の生徒の一人、尾刃カンナ。『狂犬』、なんて言われているけれど、本当はとても優しい、そんな生徒。
"一応、あるだけの情報は貰ってもいいかな?"
「…一つだけ質問しましょう。何故ご入用で?」
"…黙秘権を行使させてもらうのは、ダメかな?"
「尋問ではありません。ここは応接室で私は尾刃カンナという貴方の生徒。これは子供からのお願い、と言った所です。」
応接室に案内されたのは、こういう所以か。
"…あはは、カンナには敵わないね。流石だ"
「…そんな事を考えなくとも良い局に配属されたかったものです。…答えを聞きましょうか」
"…他の生徒のため、だよ"
「それは、アリウスのですか」
"…ごめんね。"
「ハァ…私にバレないように立ち回ってください。……貴方には特権が有る。何をしても咎められはしないでしょう。……あくまでも、ヴァルキューレの印象のために。私は貴方に忠告しておきます」
"ありがとうね、カンナ"
「ですから、私は何も知りませんよ…では、写しを印刷してきます」 - 35一般先生25/05/11(日) 21:16:31
━━━━━━━━━━
「…さて、用意を…」
…やはり目を引く先生の机の上の飲料。
「…」
普段ならばそんな思いは無かった。普段ならばそんな無礼なことしなかった。その想いを、渇望を持たせたのは、大人になりきれぬ自分自身の心だったのかもしれない。ひっそりと、こっそりとその手を蛍光色の液体の詰まった小瓶に伸ばす。
それは、大人の象徴。掴み、蓋を開ける。そのまま、口をつける。
「がっ…ごっ…ごほっ、げほっ!?」
…苦い、苦い。不味い。咽せる。しかしながら予想外の事に対応できない。そのまま嚥下する。舌に触れた時から後味までの一貫した悪さ。
「…こ、こんな物を先生は…?」
「へえ、そうなんだ。美味しくないんだね、それ」
「ああ、そうみたいだ、姫……」
え?
ガッタン!
私は驚きつい後ずさる。それを止めるようにアツコがこちらに向かう。逸れた重心で私は動けなくなる。
「見ーちゃった。」
「ひ、姫…な、何故ここに。し、しかも、み、見てたのか?」
「うん。味が気になるだけなら新しい物でも持っていけばいいのに、先生の飲みかけをわざわざ持って間接キスしてたとこまで、ばっちり。」
姫がまるで尋問でもするかのように、私の行った不正を詰めていく。…間接キス、ということに姫の言葉で気づき、耳まで赤く染まる。
「み、見ちゃいました…サオリ姉さん、あんな一面があったなんて…」
ヒヨリ!?
「…リーダーも中々なんだね。…大丈夫。失望はしてあげないから」
ミサキまで!?
「ち、違うんだ。これ、これは…」
なんとか自身のことを弁明しようと言葉を紡ぐも。
「何が違うの?」
「バッチリ終始見てたけど」
「見てましたよ…えへへ」
失敗。 - 36二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 22:40:20
素晴らしいスレに感謝し保守
- 37一般先生25/05/11(日) 22:53:11
本日は睡眠させていただきます。先生以外での仕事が一区切りついたのでおやすみ。
書き溜めも少しします、ただ明日からの平日で出せるのは20:00以降からになるかと思います。保守お願いしたいです。 - 38二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 22:54:24
いいスレだ…
- 39二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 23:21:54
お疲れ様、ゆっくり寝てくださいね
- 40二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 05:16:07
保持
- 41一般先生25/05/12(月) 13:08:08
覗けたのでセルフ保守…出先でIPが違うので行けるかな?
- 42二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 17:20:07
よかった、まだ残ってた...保守
- 43一般先生25/05/12(月) 20:03:59
「うう…」
恥ずかしさで何も言えなくなり、声にならぬ声を出すだけとなってしまう。
「...というか、今日の当番ってサッちゃんもだったんだ」
姫がそう話す。...と、いうことは...
「...姫たちも、当番なのか?」
「そうみたいだよ、リーダー。…というか、先生は?」
ミサキが何やら引っかかるような様子で私にそう言う。
「ああ、先生は今外で書類を集めに行っている。」
「書類…ですか?珍しいこともあるんですねぇ、私たちを置いて書類を取りに行くなんて…」
「大体私たちが来る前に仕事の用意は終えてるからね…急に入りそうな仕事とかも見当がつかないけど。先生は量で忙殺されてるんでしょ?」
「大丈夫じゃないかな。…何はともあれ、対策しないで行っちゃうような人じゃないよ、先生は」
…なんというか、自ら今行っていることを言うのはバツが悪いというか。先生は私の為に行動してくれているということを、姫達に言う事に気が進まない。
「とりあえず、先生に任されたことをしよう。確かこの封筒に…」
ガサリ、と、紙が擦れる音とともに取り出そうとした書類を、一足先に見て動きを止める。
「?どうしたの、サッちゃん。間違えた?」
「…あ、ああ。そうみたいだ…」
「うそつき」
「えっ」
ぱしん、と封筒を奪い取られる。動転の後だったため反応出来ず。
「…ふーん」
その紙にはこんなことが書いてあった。
『今日のお仕事はありません。その代わり、サオリが私に相談した事を聞いて、みんなもお手伝いしてあげてください。』
「ち、違うんだ。これ、これは」
「さっきも聞いたね」
「…言い訳の仕方も一緒って…」
「リーダー、こういう時に嘘つくの下手ですね…」 - 44一般先生25/05/12(月) 20:04:44
そして。
「……で、先生がいなかった理由もサッちゃんだし、しかもその間に先生の飲み物を飲んでたのもサッちゃんだった訳なんだね」
「うう…す、すまない…」
「別に、隠すことでも無かったでしょ…で、サオリ姉さんがしたい事って何?」
「…えっと」
今までの顛末を説明する。
「…成程、親…」
「確かに、私達は今までマダムぐらいにしか育てられて…あれ、育てられたって言っていいんでしょうか…」
「というか、私達は世間的に言えば孤児だよ?私達を捨てたような親をわざわざ探す必要、あるの?」
三人が口々に話す。
「確かに、そうだが…ただ、どうしても気になってしまってな」
「ねえ、サッちゃん。いきなりそう考えたって事は、何かきっかけがあったんでしょ?それが鍵になるかも。」
「きっかけ、か…そう言うと、あの張り紙くらいしか…いや。…あれだろうか」
「あれ?」
鸚鵡返しのようにその声が響く。誰のとは判別し得なかったが。
「…夢を、見たんだ。暖かい、夢。女性がいた。…でも、あの姿は…ベアトリーチェの物で。…でも、私はそれに…母を、見て」
「…にわかには信じがたいね」
「あんな人に、そんなイメージ抱けますかね…?」
「私は信じる。だって…サッちゃんの荷物に、これ。」
姫が私の荷物からあの張り紙を取り出す。
「相当、『お母さん』に会いたいんだと思うよ、サッちゃんは。それが、本当にあの形をしてるかは関係なく、ね。」
「ふぅん…ま、何をする目的も無しに行動するよりマシ、か…」
「ええっ!?や、やるんですかあ!?」
素っ頓狂な声を上げるヒヨリ。確かに、突飛もない事だし…そうなるのも仕方ない。 - 45一般先生25/05/12(月) 22:15:40
書き溜めが無くなったので今日はこのあたりで・・・
もしかしたら深夜に投下するかもですがちょっと明日まで浮上できなさそうです
保守を託して・・・ - 46二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 23:03:27
保守
- 47二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 06:25:08
ほ!
- 48二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 12:46:51
保持
- 49一般先生25/05/13(火) 17:55:20
「…なら、ヒヨリは来なくても大丈夫だけど?」
ミサキがそう言い始める。
「えっ」
「あー、そう言う事なら置いて行こっか、ヒヨリは」
姫が続ける。
「ええっ!?」
であれば…
「そうだな…確かに、結果にも結びつかないかもしれないし、危険になるかもしれない。何せ"私たちの"ルーツ、だからな」
「う、うわあああん!やります、行きます!ですから置いてかないでくださいよお!!」
「じゃあまずは、先生が帰ってきたら、みんなでサッちゃんの事、もっと調べていこっか」
━━━━━━━
"ただいま、みんな!"
「おかえり、先生。サッちゃんの事、何か進展した?」
"ああ、アツコ。その様子だと、しっかりサオリから話は聞けたんだね。とりあえず、書類だけは集めてきたよ"
ドサリ、とヴァルキューレの書類が机の上に置かれる。…が、その内容は少し無秩序に並んでいるように思える。
「…流石に、書類としては雑すぎない?」
"まだ有力な情報があんまり集まってないって事みたいで…箇条書きになってるね"
「…え、この量なのに?」
「いろんな有力情報、がバレてたら、多分今頃私達は檻の中なんじゃないかな、ミサキ。多分、ここにあるのはあんまり重要じゃ無い事なんじゃないかな?」
「…それもそうか」
"ということで、みんなでサオリについての情報がないか調べてみよう!" - 50一般先生25/05/13(火) 17:55:38
━━━━━━━━━━
「…無いね」
ミサキの片手に添えられた蛍光ペンは、結局一度もキャップが開かず。
「こっちも無かった」
姫の持っていた赤いインクのボールペンは、一度もノックされる事がなく。
「こ、こんなに何もないものなんですかね?」
ヒヨリが持っていた付箋も、一枚も剥がされず。
「…これで最後だが…無いな」
私の持つ青いインクのボールペンも、一度も紙の上を走ることはなかった。
"私も、それらしいのは…"
先生の片手に持つそのタブレットの解析にも、おおよそ引っかかってはいなかった様子。
「とすると…やはり、手がかりというものはあれくらいしか…」
"サオリ、あれ、って?"
「…私が母親を探したいと思ったきっかけなんだが━━━━」
私は自分が見た夢についての事を先生に話した。
"…夢…か。…とすると…"
何かを深く思案するような、そんな顔。迷いが生じているような、そんな。ユメ、という単語に思い当たりがある、というだけでは片付かなさそうな、そんな。
「…先生?」
"…一つだけ、心当たりがあるよ"
"…トリニティに行こう、サオリ"
「…え?」 - 51一般先生25/05/13(火) 17:56:17
いつの間にか50も・・・ありがとうございます。夜に続きが投下できるかと思います。
- 52二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 20:02:36
保守
- 53一般先生25/05/13(火) 22:32:30
━━━━━━━━━━
トリニティの、正義実現委員会の服を着て。
"言い出しっぺ、だけど…もう一度、聞くよ。…本当に、大丈夫そう?"
「…ああ。…目的の為に、私の罪と向き合わなければならないのなら…私は、甘んじて受け入れる」
"…じゃあ、行こっか"
トリニティへ着き、私は自分を偽りながらとある建物に向かう。生徒に自らのことがバレていないか、それを気にしながら生徒達の事を見る。
トリニティの制服に身を包んだ生徒達、黒いパーカーを着た猫耳の生徒とそれに合流する3人、稀に見る、モモフレンズだったかの人形を持ち、歩くふた━━━━━
「あず、さ?」
そのうちの一人が。私のよく、とてもよく知る一人が、私に気づく。こちらに近づく。
「アズ━━━━━
ガバッ!私に抱きついてくる。
「…サオリ…サオリ、会いたかった…」
ぎゅーーーっ…
抱擁につい力が入っている。少しの痛さのようなものまでも感じる。しかし、それすらも愛おしい。
「……アズサ…あの時は、本当に…すまなかった…」
そっと抱擁を返す。
「いい、良いんだ…会いたかった…」
少し、落ち着き。
「…そういえば、サオリ。なんでトリニティに、しかもその格好で?」
「ああ、それは…」
"サオリのお母さん、を探しててね。手がかりがあるかもしれない、って事で"
「なるほど…親探し、という事か。ベアトリーチェ、とは違うんだよな?」
「ああ。私の、産みの…というか、血の繋がった親、だな」
「成程。分かった、頑張ってくれ…そうだ」
アズサがある人形を取り出す。奇妙な見た目をした…それには、既視感があった。私に向けられた、あの時の、殺意。
「…あの時とおんなじ、物。だけど、今度は。これを、呪いにして欲しくなくて」
「…ありがとう、本当に…ありがとう…」
私は 許されて良いのかな。
…ありがとう、アズサ。 - 54一般先生25/05/13(火) 23:47:45
本日はここでお休みさせていただきます。また明日会いましょう。
- 55二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 00:04:31
乙
- 56二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 09:33:10
乙
- 57二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 14:17:39
補正
- 58二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 19:13:23
保持
- 59一般先生25/05/14(水) 22:15:42
アズサと別れ、目的の場所。
「ここ、か。…緊張してしまう物だな」
"…大丈夫。きっと、なんとかなるよ"
ガチャ。扉が開く。
「やあ、待っていたよ。先生、そして…」
「錠前サオリ」
気品に溢れるその服と。優しく、柔らかいその声と。数匹の鳥…シマエナガを従えた、その生徒。それは私たちがいつしか、ヘイローを破壊しようとした、そのターゲット本人。上品で、優美で、しかし不思議な。その姿が、私に罪の意識を思い起こさせる。
「ご存知の通り…私が、百合園セイアだよ」
…ザッ。
服や何やらが、擦れる音を立てて。
私は、平伏していた。
「本当に…すまなかった。私が、私達が、貴方と、アズサを。いや、それだけじゃない、トリニティの生徒達を、皆━━━━━」
ぽすん。…そんな事を言っている途中で、何かが私の上に乗る感覚。…変な少しの静寂と、何かを堪えるような音が聞こえる。
「…はは。…いい、いいさ。顔を上げてくれ」
言われた通り、顔を上げると…真っ白で、丸く、可愛い見た目の鳥が私の目の前に鎮座していた。
「…いや、何。少しぐらいは何か言おうかとも思ったが、君が今色々喋る内に私のシマエナガが君に乗ってしまってね。…馬鹿げた話かもしれないが、私はその事実に免じて君を許そうと思うよ。この子達は、君を信じるようだ」
「…い、良いのか?」
「憎む理由は厳しく、赦す理由は甘くした方が、禍根も残るまい。私自身のためでもある…と、理由付けておこうか」
「…本当に、ありがとう…すまない」
「はは、いいさ。…さて、本題に入ろうじゃないか。私に逢いにきたのは、何も謝罪の為だけでは無いのだろう?」
「ああ、そうだ。…そう、だな…何から、話せば良いか。」
「…夢を、見たんだ」 - 60一般先生25/05/14(水) 23:33:13
本日更新内容少ないですが最近寝不足ですので寝させていただきます。申し訳ないです。おやすみなさい。
皆様の夢にはお母様お父様は出てくるでしょうか?
ぜひお聞かせください… - 61二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 00:16:49
保守
- 62二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 06:49:08
更新感謝!保守!
- 63二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 12:33:57
保守
- 64一般先生25/05/15(木) 16:35:58
「ふむ。…私に聞いてきたということは、つまり超常的なもの、という訳だね。私しか知り得ない感覚…と思っていたのだが。それで、内容は?」
「…ベアトリーチェを、見た。…だが、それは…暖かく、優しく。…まるで、母親、と呼ばれるのに相応しいような、姿で」
「…ふむ。突飛もない事だね。特に君の境遇からすれば。…しかし、だからこそ信憑性がある、とも言えるだろう。私の最後の予言は、あの突拍子も無く、しかしだからこそこの世界を滅ぼしかけた。それと重ね合わせるに、十分な話だろうね」
「成程…やはり、これは気のせいではないと?」
「そう考えるのもやぶさかではない、という話さ。私も、長らくその力は使えどもその専門家ではない。私もまた、不確実な話をしているだけなのだから」
「ふむ…なるほど。…夢の内容を追うこともした方がいいのだろうか」
「労力が割ける状況であるのなら。」
「…なるほど。」
"…となると、探し先は…"
「ベアトリーチェの…研究室、とでも言おうか。そこあたりになるのではないのかな?」 - 65二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 21:22:02
保持
- 66一般先生25/05/15(木) 21:48:08
「…奴の、研究室か」
"…一応、伝手はなくはないけど…"
「ああ。正直、難しいだろうね。ゲマトリアは解散した、という話は連邦生徒会から入って来ているが…しかし、そもそも見つけるのも難しいだろう」
"…分かった、なんとかしてみる。…無理ではない…と、思うから"
「本当か?」
つい声が出る。
"うん。出来ることはしてみるよ"
「…ありがとう、先生…本当に」
"サオリのためならへっちゃらだよ!"
「…こほん。なんだいそれは。惚気かい?」
少し、ほんの少しだけ嫉妬らしいそれを感じる物言い。ただそれに気付かぬ訳ではなく。
「ああ…す、すまない」
「…まあ、いいさ。どちらかと言えば先生の物言いに対してだからね」
"セイアも何か困った事があったら言ってね。"
"手伝えることは、手伝うから。"
「…はあ、君というのは、本当に。」
━━━━━━━━━━
「…では、その伝手と言っていた人物のところへ?」
"…いや、サオリは一度シャーレに戻っておいて。"
「いいのか?先生、私も動けるのだが…」
"一応、予想はついてるからね。そこへいくのも大変になりそうだし、みんなと荷物を準備しておいて"
「あ、ああ。わかった…」 - 67一般先生25/05/15(木) 23:24:32
本日はここでお暇です。筆が遅くて申し訳ない…リアルが忙しくて…という言い訳をして、おやすみなさい。
- 68二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 00:25:47
保持
- 69二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 07:38:59
更新感謝!の保守
- 70二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 14:43:23
保持
- 71一般先生25/05/16(金) 22:28:23
"で...私が呼ばれた理由...それを聞こうか"
ひりついた空気が漂う。机の向かい側にいるのは、自身の敵であり、生徒を利用する"悪い大人"。ゲマトリアと称する団体の構成員、黒服であった。
「ええ、無論です。...連絡したときも話させていただきましたが、今回はマダム...ご存じ、ベアトリーチェのやったことの"後始末"を行っていただきたく。」
"君は私の生徒ではない。そう易々と願いは聞けないし、後始末の内容もわからない。まずはその話を聞こうか"
「では、少々話をいたしましょうか。ベアトリーチェの発明や作品...それは我々が唾棄すべきものも含まれていました。崇高に触れるという方向は同じでしたが、しかし彼女のそれは―――...少々、穿っておりまして。あなたもお判りでしょう、我々は観察が、作成が、探求がしたかった。しかしながらマダムは【至ろうとした】。それがどれだけ愚かな事かを、把握することなく。それを処理してほしいという話です。ゲマトリアの構成員の行ったことに対する調査...シャーレのすべきことの一つ、と言えはしませんでしょうか。」
"...成程な。自身と奴は違うと、切り捨てたいという話か"
「ええ、そういう事です。正直、先生。あなたもそう思っている節はあるでしょう?...ああ、いえ。答えなくとも大丈夫です。どうせあなたの立場では否定の言葉を提示するしかありませんでしょうから。」
"...しょうがないな、乗った。私はどこへ行けばいい、そして対価は?"
「至って簡単な所にマダムの作り出したものと、その研究室は存在しています。アリウス分校のバシリカはご存じかと。あそこのさらに奥にマダムの自室…もとい、研究室が残っているのです。」
"…成程。つまり、アリウス分校に向かわなければならないと。"
「ええ。…では、こちらを。」
ギィ、と引き出しを引き、そこから一つの羊皮紙を取り出す。
「…こちらが現在のカタコンベのルートになります。」 - 72一般先生25/05/16(金) 22:28:43
"ふむ。...ああ、すまないね。...契約だろう。対価は?"
土俵に乗ってやる。敢えて、奴との関係に嘘がないように。足元をその嘘で掬われないように。
「...ふむ...マダムは恐らくアリウスの生徒会長として生徒の名簿を持っていたでしょう。それも研究室に残っているはずです、それを持ちだしていただければ。他の物もご自由にと言う話ではありますが...彼女の発明などは、興味がないでしょう?」
"無論。考えるのも気持ちが悪い"
「ククク...これは手厳しい。...では、よろしくお願いします...先生。」
"...ああ。"
"戻る。" - 73一般先生25/05/17(土) 01:50:58
本日はここで。おやすみなさい。
ようやっと忙しいのが落ち着きかけてきたのでデカグラマトン編よんでます・・・ - 74二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 07:21:46
保持
- 75二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 15:37:36
ひるほ
- 76二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 19:26:55
保持
- 77一般先生25/05/17(土) 23:59:09
━━━━━
"…さて、サオリ。準備、出来たよ!"
「本当か!?…こ、こんなに早く?」
シャーレに戻り、スクワッドのみんなの前に現れる。
「ほんとに、楽勝だったんだね…逆にちょっと怖くない?」
"あはは、大丈夫。少なくとも、情報だけはしっかり出してくれる所だから"
「じ、情報"だけ"は…って言いました!?な、何か私たちがやらなきゃいけないとかですか!?」
"大丈夫、それも要らないよ"
「ヒヨリは心配しすぎ。先生がそんなミスしないでしょ」
"そう思っててくれてありがとね、アツコ"
"…ベアトリーチェの研究室は、アリウス分校のバシリカ、そこのさらに奥にあるみたい。カタコンベのルート…ここが一番穏やかに行けるかな。"
「バシリカ…か。…待ってくれ、あそこにさらに奥地があったのか?」
"多分、ベアトリーチェが隠していたんだと思う。探せば見つかる筈…だよ。恐らく"
「…本当に信憑性があるのか怪しくなって来たね」
"アテもないし…とりあえず、行ってみようよ!"
「…ま、いっか」 - 78二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 08:13:53
保持
- 79二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 16:29:41
保守
- 80二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 21:38:28
アルティメット保持
- 81一般先生25/05/18(日) 22:07:25
ざり、ざり、ざりと。
カタコンベの中を歩いていく。その内部は、私達にとって今やとても狭い物に見えて。それは私達が広い世界の、一端を見たからだと思い知らされた。
「...こんなに、狭かったんだな。ここは」
"そっか...そうだよね、サオリたちはそう感じるか...いろんなものを、見てきたもんね"
「それでも、さ。...なんだか、今見ると...儚くて、奇麗な感じも、あるね。そう思わない、サッちゃん?」
「私達を縛り付けていたころは、そんなことは思わなかったが...今は確かに、不自然なほどに、奇麗に見える」
「...そんなこと言ってる場合じゃなさそうだよ、リーダー」
「そうですよぉ、リーダー...な、なんかすごくたくさん来てません!?」
"...私が指揮を執るね。行くよ、皆!"
自身の銃のマガジンを点検する。装填を確認し、戦闘の準備を行う。
アリウスの生徒達。...驚いた、まだ潜んでいたのか。
「裏切者共ォォォ...!死して償えェェェ...!」
一番奥にいる、その冷静さを失った生徒―――【暴走した生徒】がよく目立つ。青白い、無理やりに神秘を引き出されたその光と、中の見えないガスマスクが狂気を見せる。恐怖でも、神秘でもなく。その狭間の、どうしようもないそれがこちらへ地面を蹴って向かう。他の生徒達を飛び越え、私の真上へ位置する。
「甘い...!」
私の銃が彼女を捉える。しかし彼女の銃も私を捉える。引き金を引いたのは―――私の方が早い。反動とその音が彼女の不完全なその"神秘"を、無理やり貫いたのが分かった。
「クソォッ...!!!ガァァァッ!!!」
獣のように吼えるとともに、彼女の神秘がより光る。私を捉え、無理やりにでも屠ろうとトリガーが引かれる。素通りする銃弾が大半だが、少しは着弾する。しかし、こんな痛みはほとんど無に等しい。戦闘は続く。 - 82一般先生25/05/18(日) 23:18:47
「くっ...!」
少々被弾がかさむ。一対一の銃撃、どれだけ正確に敵に弾を当てられるか。相手もさすがはアリウスの生徒、私に当ててくる量も多い。それを打ち破ったのは。
"サオリ!"
先生の声だった。その声だけで何をすればいいのかがなんとなく分かる。
「誰もそこからは逃れられない!」
そう言い放ち、自身の神秘を開放する。
「"et omnia vanitas!"」
先生の指揮と自身の脳裏に焼き付く言葉が同時に言霊に現れる。自身のアサルトライフルを通して神秘を開放し、目の前の敵に放つ。"会心"の手ごたえ。サイドアームのハンドガンを4発打ち込む。いずれも"会心"の手ごたえだ。
そして、それを全て喰らったその相手は―――
倒れ込み、異常な神秘を垂れ流さなくなった。気絶した、と言える。 - 83二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 02:43:57
保持
- 84二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 10:10:25
補修!