【妄想イベスト】STRANGE CASE ~守月スズミとアリウスの遺産~【オリ生徒注意】

  • 1二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 17:35:47

    スレ主が妄想したスズミをメインとしたイベストのプロットをぶちまけていくスレです
    ほぼ即興で思いついたネタなので、かなり粗もあるかもしれませんがご了承ください
    感想のほか、「こうすればもっと面白いんじゃね?」といったアドバイスももらえると嬉しいです

    ※イベスト妄想という都合上、捏造派生キャラやオリ生徒が登場します

  • 2二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 17:40:23

    【あらすじ】

     ティーパーティー主導で行われた「アリウス分校解放作戦」から数か月……
     “保護”されたアリウスの生徒たちは、シスターフッドと救護騎士団の庇護のもと、社会復帰に向けて養育と奉仕活動の日々を過ごしていた。
     だがその裏では、伝統と格式に固執する一部のトリニティの生徒たちが、異端と審判された過去やエデン条約をめぐる騒動を理由にアリウス生への差別や嫌がらせを行い、対するアリウス生も精神の奥底に根付いているトリニティへの怨恨を捨て切れずにいる状況であった。

     そんな中、ティーパーティーに所属する生徒がガスマスクで顔を隠した生徒たちに闇討ちされるという事件が発生。
     被害者側は相手の姿と現在のトリニティの状況からアリウスの仕業だと主張したが、アリウス側はトリニティの陰謀と主張。
     双方どちらの主張にも決定的な証拠がないうえに、デリケートな問題であることから正義実現委員会による事件の捜査も思うように進まない。

     事態を穏便に処理するため、そしてトリニティとアリウスの和解への道が断たれないようにという願いからティーパーティーとシスターフッドはシャーレに事件の捜査と解決を依頼。
     承諾した先生は、捜査協力者としてスズミたち自警団の力を借りることにした。

     これがきっかけで、スズミ、そしてアリウスに隠された意外な過去が明らかになることになるとは、この時点では誰も知らず――

  • 3二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 17:41:45

    めちゃくちゃ期待
    実際待望のスズミの二着目イベ来るならアリウス時代の過去編やってほしい…(妄想)

  • 4二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 17:56:33

    面白そう

  • 5二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 18:18:00

    むしろ公式でやってほしいレベル

  • 6125/05/10(土) 18:58:03

    >>3

    >>4

    >>5

    ありがとうございます

    スズミ好きなキャラなんでスレ主も本当にメインのイベント来てほしいと思ってます

  • 7125/05/10(土) 20:06:48

    01:トリニティスクエア・入り口

     ある日、ティーパーティーとシスターフッドからの要請を受けて、トリニティ総合学園へとやって来た先生。
     正義実現委員会の案内を受けた先で、サクラコとセイアからの出迎えを受ける。
     ティーパーティー側の代表はセイア一人だけということに珍しさを感じる先生に対し、セイアはナギサばかりにこの手の役割をいつまでも押しつけるわけにはいかないと理由を述べる。
     ――同時に、今回先生を呼んだ理由は少々デリケートな問題で、後々禍根となる前に穏便に処理したい案件であるとも口にした。

     本題に入る前に、サクラコから今日までのトリニティ内で起きているある問題が語られる。
     数か月前、ティーパーティー主導のもと行われたアリウス分校を「解放」するための一大作戦――
     本来の目的こそナギサとセイアがミカを救出するために実行したものだが、それは見事成功し、ベアトリーチェによって支配されていたアリウスを無事に「解放」することができた。
     この時、「保護」されたアリウスの生徒たちはシスターフッドと救護騎士団が預かることになり、以降は両組織のもとで養育と奉仕活動が行われていった。

     当初こそ順調に思えたアリウス生の社会復帰に向けた試みだったが、徐々に問題が生じるようになる。
     まず、一部のトリニティ生によるアリウス生への差別や偏見、そして数々の嫌がらせ。
     もともとアリウスはトリニティの設立に反対し、それによって討伐対象とされてかつての自治区を追われた者たち――
     トリニティ側からすれば「異端者」であり、なおかつエデン条約をめぐる一連の騒動もあって、アリウスを自分たちと同列に扱うことに異を唱える者が現れるのは必然であった。

  • 8125/05/10(土) 20:07:34

    「アリウス生に対する一連の行為を主導しているのは、富裕層出身の者を主とした生徒たちだ。
     簡単に言ってしまうと、トリニティの伝統や格式、文化にこだわっている者たちだね。それも“固執”と言っても間違いはないほどのレベルの。
     すでにティーパーティーに所属する生徒にも何名か行為に及んだ者が確認されている。生徒会長の一人として恥ずかしい限りだ」

     ため息をつくセイアを隣に、サクラコからの説明は続く。
     被害を受ける一方で、アリウス生のほうにも問題はあった。
     今でこそ庇護を受けているが、アリウスはその歴史的背景からトリニティに対する強い恨みつらみを抱いている。
     それこそ、今の生徒たちのそれはベアトリーチェや大人たちから刷り込まれたものであったとしても、その血と共に受け継がれてきた呪いは一日二日で簡単に消し去れるものではない。
     根付いたそんな怨恨により、日に日に現在の自分たちの状況に不満を漏らすアリウス生が現れるようになり、中には暴力沙汰一歩手前にまで及んだ者もいた。

    「私たちは“解放”と綺麗事のように言ってはいるが、アリウス側からすればトリニティの行動は侵略行為と称しても間違いではない。
     現に、今もアリウス自治区はカタコンベ共々シスターフッドの管轄下にあり、あの作戦以来彼の地に一時的でも戻ったアリウス生は一人もいないんだ。
     ……後者に関しては、人がまともに住めるような環境ではないことも理由だけどね」

     自分たちを支配しているのがベアトリーチェからトリニティに替わっただけ――
     そう思うアリウス生がいたり、現れること自体は何もおかしなことではない、と先生も複雑な思いを抱きながらも納得する。

  • 9125/05/10(土) 20:08:37

    「そして、ここからが本題なのですが……
     このような状況下において、先日ある事件が発生してしまいました」
    「さる日の夜、帰路についていたティーパーティー所属の生徒が、ガスマスクで顔を隠した武装集団の襲撃を受けて重傷を負った。
     被害者は先に説明したアリウス生への迫害を主導していた者の一人でね、当然アリウス生が犯人だと主張した」
    「対するアリウス生たちは無実を訴えるどころか、自分たちを陥れるために仕組んだトリニティの陰謀……要するに自作自演であると主張しています。
     そして、双方の主張の決定的な証拠は現時点では発見・確認できておりません」
    「正義実現委員会に事件現場などの捜査を行わせてはいるけれど、残念なことに状況は良い方向に進展していない。
     なにせ、トリニティとアリウスという因縁のある者同士が関わっている事件だからね、仮に双方どちらの主張が正しくなかったとしても、今のままでは両者は納得できないだろう。
     被害者側からすればやられ損だし、アリウス側からすれば事件の捜査をしたのはトリニティだから、自分たちに都合が悪い証拠を隠蔽したなどと言いがかりをつけることが容易にできてしまう……」

     サクラコとセイアの口から漏れたその言葉から、自分がなぜ呼び出されたのかを把握した先生。
     トリニティでもアリウスでもない外部の調査機関であり、政治的に中立的な立場であるシャーレが事件の捜査を行えば、最終的にどのような結果になっても双方に一定の納得はしてもらえる――
     ティーパーティーとシスターフッドはそう判断したのだろう。

    「トリニティとアリウスの和解を実現させるためにも、今回の事態は早急に解決したいというのがシスターフッドの本音です」
    「ティーパーティーとしては内の問題を増やしてナギサの心身にさらなる負担を与えたくない。
     別の方向に飛び火するようなことになる前に片付けたいし、禍根として残すのも避けたいところだ。
     ……アリウスとの和解はミカの願いでもあるからね」

     サクラコとセイア――今のトリニティの願いを聞いた先生は、事件の捜査と解決の依頼を引き受けるのであった。

  • 10二次元好きの匿名さん25/05/10(土) 20:58:27

    .

  • 11125/05/10(土) 21:12:21

    02:トリニティスクエア・噴水前

     早速事件の捜査に乗り出すことにした先生だが、いくら大人であっても一人ではできることに限界がある。
     そのため、現地協力者としてトリニティの生徒に捜査協力を依頼することにした。

    「先生、お待たせしました」

     守月スズミ。トリニティ生としてはハスミと並んで先生と関わっている期間が長い生徒である。
     彼女が所属する自警団はトリニティにおける政治的な事情や影響に関係なく行動することができる。
     その点が今回の件においても有効に働くだろうという考えから、先生はスズミ、そして自警団を現地協力者に選んだ。

    「すでにレイサさんや他のメンバーには各地で情報の収集にあたってもらっています。
     私たちは事件現場や、被害に遭われた生徒の方のもとに行ってみましょう」

     スズミの提案を了承した先生は、まずは学園を出て実際に事件が起きた現場へと向かうことに。
     だが、正門を出たところでデモ隊と思わしき生徒の集団にいきなり行く手を遮られてしまう。
     デモ隊は揃ってミカ、そんなミカを擁護するティーパーティー、そしてそれを支援するシスターフッドや救護騎士団に対する弾劾を訴えていた。
     スズミ曰く、デモ隊の正体はティーパーティーに参加資格を持ちながらも、規模の小ささなどから発言力も権力も皆無に等しい派閥に属する生徒たちだという。
     ミカやその関係者を槍玉にして三大派閥のさらなる権威縮小と、あわよくばその隙を突いて自分たちがティーパーティーを乗っ取ろうという魂胆であった。

    「表沙汰にはなっていませんが、少し前には救護騎士団をバックドアにティーパーティーに政治的干渉を目論んだこともありました。
     まあ、当然上手くいかず失敗しましたけど……」

     随分と詳しいんだね、と感心する先生に対して、政治と関わらない立場にいるとかえってそういう話をよく耳にすると語るスズミ。
     言われてみれば、と同じく政治の外側にいながらもトリニティの内情や政治的事情に精通している生徒――言わずもがなハナコ――の存在を先生は思い出す。

  • 12125/05/10(土) 21:12:54

     その後は何事もなく事件現場へと足を運ぶことができた二人。
     現場は住宅街の人通りの少ないエリアであった。
     いまだにそこで捜査を進めていた正義実現委員会の生徒たちの中に、見知った顔を見つけた先生。
     その生徒――イチカに声をかけた先生は、事情を説明し状況提供を求める。

    「現場に残っていた薬莢や周囲の銃創、そして被害者の証言や負った傷から、犯行に使われた銃は5.56mm弾のARで間違いないっす。
     フルオートで一気にぶっ放したって感じっすね。
     当然、トリニティはおろかキヴォトス全土で一般的に流通している普通の実包っすよ」
    「さすがに凶器だけでは犯人の特定は難しそうですね」
    「そうっすね~。
     一応、現場に残っていた足跡とかも調べてるっすけど、形からして犯人たちが事件当時履いていた靴はトリニティで制服として指定されているローファーっぽいっす。
     残念っすけど、これも犯人や容疑者を特定する重要な証拠にはならなそうっすね。トリニティは生徒の数がめちゃくちゃ多いんで……」

     イチカから情報を得ることはできたが、有力な情報はなかった先生とスズミ。
     続けて二人は、被害者が入院している救護騎士団の拠点でもある病院へ向かうことにした。

  • 13125/05/10(土) 22:10:43

    03:トリニティ・ストリート7-13

     病院にて被害者の生徒と面会し、当時の情報などの情報提供を求めた先生。
     しかし、被害者生徒の口から飛び出したのは、事件に関する情報ではなくアリウス生に対する差別や偏見にまみれた誹謗中傷だった。
     憤りから完全に冷静さを失っていた被害者生徒は、次第にその怒りの矛先をアリウスと通じていたミカに向ける。

    「あんな浮浪者くずれのテロリストどもも、それと共謀した魔女もまとめて全校生徒の前で吊るし上げられてしまえばいい!!」

    “……言いたいことをすべて吐き出してスッキリしたい気持ちはわかるよ”
    “だけど、さすがにそれ以上過激なことを口にさせるわけにはいかないかな?”

     スズミは生徒に対して本気で怒ろうとしている先生の姿を目にし、思わず身を震わせる。
     被害者生徒もそんな先生を前にさすがに恐怖心を抱き、口を閉ざしてしまう。
     ――と、そんな時、病室の扉が勢いよく開かれた。

    「うるさいですよ! ここは病院です! 騒ぐのなら外で騒ぎなさい!
     入院患者にそんなことはさせませんが!!」
    「いや……今一番騒いでいるのはミネさんじゃないですか?」

     どっちなんだ、と思わず一同が内心ツッコミたくなるようなことを叫びながら病室に入ってきたのは救護騎士団団長であるミネ。
     そして、そんなミネにツッコミを入れるもう一人の見知らぬ生徒。
     一見落ち着いたような雰囲気をその身に漂わせているが、どこか全体的に憔悴したイメージを抱かせるその生徒の左腕には、先生にはすっかり見慣れた腕章がつけられていた。
     ――アリウス分校の校章である髑髏と薔薇が描かれたそれ。アリウスの生徒の証。

    「……はじめまして、シャーレの先生。アリウス分校の時切(とききり)シュウと申します」

  • 14125/05/10(土) 22:11:15

     シュウと名乗ったその生徒は、トリニティに保護されて以降定期的にミネから検診と診療を受けており、今もそれを終えたところだったという。
     せっかくだからと、病院を出た先生たちはシュウからも今回起きた事件について何か知っていることはないかと話をしてみることに。
     だが、事件発生当時のシュウには完全にアリバイがあり、彼女が知っている情報もまた聞きしたものばかりで大した情報は得られなかった。
     おまけに、シュウは3年生で現在トリニティで保護されているアリウス生たちのまとめ役的存在であり、事件当時のアリウス生全員のアリバイを証明できるという。
     ――つまり、シュウの発言に嘘がなければ、事件の犯人はアリウス生ではないということになる。

    「しかし、アリウスの外に来て早数か月ですが……正直物騒ですね。ほぼ毎日争いや騒ぎが起きる。
     こんなこと言うのもなんですが、治安はアリウスのほうがまだはるかによかったですよ?」

     そんな皮肉を口にするシュウの顔色はどこか悪い。
     スズミがそれを指摘すると、シュウは昔から体が弱く、それゆえにベアトリーチェがアリウスを支配していた頃は自治区内の見回りくらいしか任務を与えてくれなかったと語る。

    「……でも、こんな私にも価値はあるとマダムは生かしてくれました。
     それに、見回り役だったおかげでトリニティが攻め込んできた時にミネさんに殴ら……いや、助けていただけましたし……」

     そう口にするシュウの顔には純粋な笑みが浮かんでいたが、その瞳はどこか遠くを見ているように先生には感じられた。

  • 15125/05/10(土) 23:43:12

    04:トリニティ・ストリート7-19

     シュウから話を聞いた後も各地を巡った先生とスズミであったが、結局有力な情報は得られなかった。
     その日の夜、ハスミが率いる正義実現委員会の夜間の見回りに、先生とスズミ、そしてレイサの三人も同行させてもらうことに。

     まずは夜も人で賑わう繁華街のパトロールを全員で行うことになった。
     最近話題のスイーツ店の前でハスミが思わず足を止めてしまうというハプニングこそあったが、それ以外は何のトラブルなどもなく無事に終わる。
     続いて、市街地の人通りの少ない場所を複数の班に分かれて見回ることになり、先生は自警団の二人と一緒の班になった。

     昼間はどこも人気が絶えないトリニティの街並みも、夜になるとまるでゴーストタウンのように静まり返るところもある――
     そんな闇夜の街中を歩きながら、スズミはふと自分の過去を先生に語り始めた。
     実はスズミは身寄りがない孤児であり、昔の記憶はおぼろげではっきりと覚えていないという。
     明確な記憶が残っているのは10年ほど前からで、その頃にはシスターフッドが運営している擁護施設に引き取られて育った。
     それ以前の記憶は本当に要所要所な部分しか覚えておらず、どこかのスラム街と思わしき場所で生きていたこと、かなり大規模な火災に巻き込まれたことくらいしか記憶にないのだそうだ。

    「もしかしたら、その時の火事のショックで昔のことを忘れてしまったのかもしれませんね」

     苦笑いを浮かべるスズミ。
     同時に、お世話になったシスターフッドではなく自警団に自分が身を置いたのは、自分のような身なりの者を一人でも多く、そして早く見つけ出して助けるためでもあると語る。
     それゆえに、今回の事件もアリウスの生徒たちのほうに自分の感情は向いていると明かす。

  • 16125/05/10(土) 23:43:49

     その時、近くで銃声が響き渡り、それが聞こえたと思わしき場所へと急行する三人。
     向かった先には数名のトリニティの生徒が倒れていた。
     ――先生とスズミはその生徒たちの顔に見覚えがあった。そして、すぐに彼女たちが全員昼間正門の前でデモを行っていた生徒と気づく。
     生徒たちは全員気を失っていたが、一人だけレイサの馬鹿でかい声による呼びかけにより目を覚まし、三人に自分たちを襲撃した者の特徴を伝えた。

    「あ、アリウスにやられた……あいつ、最初から……」

     ――二件目の事件が発生してしまった。
     再び気絶してしまった生徒を前に、先生とスズミは事態が最悪の状況に進みつつあることを悟るのだった。

  • 17二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 08:38:45

    期待してるよ

  • 18125/05/11(日) 10:52:01

    >>17

    ありがとうございます

    まずは一通り投下できるように頑張ります

  • 19125/05/11(日) 10:52:49

    05:トリニティスクエア・出口

     翌日、正門前は朝から昨日以上の騒ぎとなっていた。
     仲間を襲撃されたデモ隊がアリウスへの報復とティーパーティーの責任問題を叫び、反アリウス派の生徒たちもこれに同調するようにアリウス生のトリニティからの排除を訴える。
     このまま三件目、四件目と事件が続けば、騒ぎは警備として駆り出されている正義実現委員会だけでは抑えられなくなりそうだ。

    「早く犯人を見つけ出さなければ、最悪エデン条約の時以上の混乱がトリニティにもたらされてしまいますね……」

     スズミの懸念に頷きつつ、今日も情報収集を開始する先生。
     その道中、シスターフッドの主導のもと公園で清掃活動に勤しむアリウスの生徒たちの姿を目撃する。
     ヒナタやマリー、そして昨日知り合ったシュウの姿もあったことから、声をかけてみることにした先生とスズミ。
     シスターフッドも、アリウスの生徒たちもすでに昨夜起きた二件目の事件のことは把握しており、ヒナタもマリーもシュウもアリウス生の無実を主張した。

    「アリウスの生徒は作戦行動中、一目でお互いが味方とわかるように左腕に腕章をつけるをマダムから徹底されていました。
     例外として腕章未着用が許されていたのは、特殊部隊であるスクワッドのメンバーだけです。
     ……マダムが倒れた今も、この習慣は私も含んでアリウスの生徒たちの間では残っており、今もこうして私たちは腕章をしています」

     犯人が本当にアリウスの生徒ならば、左腕に腕章をつけているはず、というシュウの証言に、先生は複雑な心境を抱く。
     ベアトリーチェによって強制され、今もなおアリウスの生徒たちを縛りつけている呪いが、今回はアリウスの生徒たちの無実を証明する手がかりになるかもしれないからだ。

    “(そういえば、シュウをはじめとしたアリウスの生徒たちは、ベアトリーチェのことをどう思っているのだろう?)”

     ふと、そんなことが気になった先生。
     やはりアリウススクワッド同様、恐怖と大人に対する不信感の象徴のような存在だったのだろうか?

  • 20125/05/11(日) 10:54:27

     試しにシュウに尋ねてみようとしたところで、一部のシスターフッドとアリウスの生徒たちから突然悲鳴が上がる。
     ――現在の状況に感化されたトリニティの生徒が、遊び感覚でアリウス生に対して投石を行ったのである。
     すぐさま抗議も兼ねた怒りの声をあげるアリウス生に対し、トリニティ生は「やはり人の皮を被った獣だ」と煽りながら再度石を投げつけた。
     我慢の限界とばかりに銃を手にするアリウス生たち。今の状況で暴力沙汰を起こせば余計立場を危うくしてしまうと、それを止めようとするシスターフッド。
     ヒナタとマリーも珍しく憤りを隠さず、投石を行ったトリニティ生に対して謝罪を要求する。
     しかし、トリニティ生は一方的に相手をいたぶれる現状に調子に乗り、さらにアリウス生を煽りたてる。

    「あんたたち、学校では人を殺す方法を教わってたんでしょ?
     せっかくだから誰か殺してみせてよ?」
    「――そんなに死を知りたいなら、お前自らの身でそれを実感してみせろ」
    「えっ……? ガッ!?」

     だが次の瞬間、シュウがトリニティ生の首を掴み、少しずつ力を強め締め上げ始めた。
     トリニティ生の足は徐々に地面を離れ、完全に吊し上げられた状態になる。

    「その気になればお前たち程度の輩、私たちは素手でも殺せるぞ」

     制止を訴えるマリーとヒナタを無視し、シュウはさらに腕に力をこめてトリニティ生を締め上げる。
     そして、アリウス生たちは「自分たちが何もしなかったから相手が増長した。見せしめに一人くらいやってしまったほうがいい」と声をあげた。
     シスターフッドはアリウス生たちの過激な発言を咎めるが、一度火がついてしまった状況はなかなか鎮火する様子を見せない。

  • 21125/05/11(日) 10:54:52

    “シュウ、それ以上は本当にダメだ!!”
    「さすがに過剰防衛となってしまいます!」

     これはマズいと判断した先生とスズミもシュウを止めるために前に出る。
     ――この時、二人はシュウの顔にうっすらと笑みが浮かんでいることに気がついた。

     先生、そしてスズミの姿が瞳に映るとシュウははっとした表情を浮かべ、刹那、空いていた一方の手でナイフを掴み、トリニティ生を掴んでいた自らのもう一方の腕にそれを刺した。
     シュウの苦痛の声とともに解放され、地面に転がるトリニティ生。そしてしたたり落ちる赤い雫。
     その様子に恐怖を抱いた残りのトリニティ生は我先にと逃げ出そうとするが、シスターフッドとアリウス生に取り囲まれ、そのままお縄となった。
     どさくさに紛れてトリニティ生をリンチしようとしたアリウス生だが、それはヒナタとマリーに阻止される。

     シュウに首を絞められていたトリニティ生はすでに気を失っており、下手人のシュウは顔面蒼白の状態でその場で立ち尽くす。
     そんな状況を前に、先生はスズミに正義実現委員会に連絡を入れることを頼み、自身はミネに連絡を入れるのだった。

  • 22125/05/11(日) 12:40:30

    06:救護騎士団本部・病棟前

     シュウと彼女に首を絞められたトリニティ生は救護騎士団で治療を受けつつ、取り調べを受けることになった。
     政治的な理由もあり、トリニティ生はイチカたち正義実現委員会が、シュウは先生とスズミ、そしてミネが担当することに。

     シュウの行動はトリニティ生に対する憤りによる衝動的なもので、やり方はともかく最後は自制できたことから殺意はなかった、と先生は結論づける。
     イチカのほうも周囲の声に同調して集団心理が働いてしまったトリニティの生徒によくある悪癖が原因と処理した。
     ――どちらも騒ぎをこれ以上大きくしたくないという思いが透けて見える沙汰ではあるが、現状はこうする以外にベターな処理が思いつかなかった。

     トリニティ生は様子を見るため入院することになったが、シュウはその場で解放される。
     気を取り直して情報収集を再開しようとした先生とスズミだったが、先生はミネに呼び止められる。

    「シュウさんのお体のことで先生に伝えておきたいことがあります」

     ミネの様子からかなりデリケートな話になると察した先生は、スズミを先に行かせて自らはミネと再び病室へ入る。
     先生がそこでミネから聞かされたのは、シュウの体に隠された信じられない秘密であった。
     実はシュウの体にはいたるところに傷痕がある。それらは巧妙に隠されているかのようにうっすらとしたものだが、傷の箇所や形状などから明らかに自傷によるものではないという。

    「特に多かったのは手術痕のようなもので、何らかの外的な処置を幾度も施された可能性が……」

     ミネのその話を耳にしているうちに、先生の脳裏に下衆な笑みを浮かべるベアトリーチェと、彼女が属していたゲマトリアの者たちの姿が浮かんでは消えていく。
     ふつふつと怒りが湧いてくることを自覚しながらも、先生はシュウからもう一度話を聞かなければならないと冷静に今後のことを考えた。

  • 23125/05/11(日) 12:41:09

     ミネから一通り話を聞いた後、先生はすぐさまシュウのもとへと向かう。
     アリウス生にあてがわれた寮にて再びシュウと対面した先生は、彼女の部屋に招かれる。
     そして、単刀直入にアリウスにいた頃ベアトリーチェから体に何かされたのではないか、とシュウに尋ねた。

    「そのことを説明する前に、私の……いや、“私たち”に流れている血について説明しておきましょう」

     あくまでもベアトリーチェやかつてアリウスにいた大人たちからまた聞きしたものだが、と前置きしたうえでシュウが語り始めたのは、かつてアリウスを逃し、同時にアリウスと行動を共にしたユスティナ聖徒会の者たちのことだった。

     アリウス分校の生徒会はベアトリーチェが支配する以前は世襲制が採用されていた。
     ユスティナ聖徒会長の直系の子孫が代々アリウスの生徒会長の座に就いていたが、当然毎年そのような身の者が存在するとは限らない。
     生徒会長の条件を満たせる者が生徒に存在しなかった場合は、ユスティナ聖徒会の血を引く者――「聖女」がその任を代行していたという。
     つまり、「聖女」とは当時のユスティナ聖徒会長と共にアリウスに渡った信徒たちの子孫ということだ。

    「――10年前にアリウスで起きた内戦は、この制度と私たちの血が原因で生じたものなのです」

     劣悪な環境での生活と長き時が流れていくにつれて、聖徒会長の直系の子孫は数を減らしていき、いつ絶えてもおかしくない状況となった。
     それに対して、信徒の血を引く者はわずかではあるが広がっており、当面絶える気配はない。
     それゆえに、制度を見直し改革するべき――「聖女」を代行ではなく正式に生徒会長とするべきではないか、という声があがった。
     これが紆余曲折、右往左往して、ついには「姫」を擁立する派閥と「聖女」を擁立する派閥による内戦に発展してしまったのだという。

    「そして、この内戦によって聖女の条件を満たせる者も断絶寸前まで数を減らすことになりました。皮肉ですね」

     苦笑いを浮かべ、窓からどこか遠くを眺めているシュウを見ながら、先生は尋ねる。
     ――シュウがその「聖女」の候補者の生き残りなのか、と。
     その問いに、シュウは黙って頷いた。

  • 24125/05/11(日) 12:41:46

    「マダムが内戦を終息させた後、信徒の血を引く者は全員マダムのもとに集められることになりました。
     ですが、最終的に見つかったのは聖女の候補であった私と、姫であるアツコの二人だけでした」

     ベアトリーチェはアリウスの制度から、ユスティナ聖徒会の者の血には特別な力が宿っているのではないか、と考えていたらしい。
     それを実証するため、彼女はシュウとアツコの体を徹底的に調べることにした。
     しかし、どちらも貴重なサンプルであることに加えて、アツコは特に貴重な聖徒会長の直系の子孫――ゆえに、モルモットとして白羽の矢が立ったのはシュウのほうであった。

    「今思い返しても、本当に痛かったし苦しかったですね。
     ですが、おかげで私は他の子たちよりはマシな食事などを与えられて生かしていただけたので、その点に関してはよかったと思います」

     シュウのその言葉に、ぜんぜんよくないと声を荒げる先生。
     人としての尊厳を踏みにじられていたというのに、シュウはなぜそれに恨みも何も抱いていないかのように言えるのか先生には理解できなかった。

    「先生、あなたのその憤りは私やアリウスの者たちを想ってくれているがゆえと理解できます。
     ――しかし、失礼ながらあなたは私たちがどれだけの地獄のような世界で生きていたのかを知らなすぎる。
     内戦時やそれ以前のアリウスは、マダムが支配していた頃よりもおぞましい現実が存在していたんです。
     そして、そんなアリウスを良いか悪いかは別として変えてくださったのはマダムであることも事実。いくらあなたでもそれだけは否定できませんよ?」

     シュウの口から語られる事実に、さすがの先生もそれ以上の反論はできなかった。
     どれだけ力があっても過去を変えることはできないことは、これまでのシャーレの活動で嫌というほど身に染みている。

  • 25125/05/11(日) 12:42:08

    「……それに、私は今のこの体は自らに科せられた罰だと思っています。
     妹を助けられず、のうのうと自分一人だけ生き残ってしまった愚かな私への……」

     かつてシュウには家族が――妹が一人いたという。
     物覚えがある頃から一緒にいたその子が血の繋がった実の妹なのか、そうでないのかはわからない。
     しかし、シュウにとってその少女は確かに妹で、唯一の家族だったという。
     そんな妹をシュウは内戦で失った。燃え盛る炎の中に取り残された彼女を助けたい思いがありながらも、自身も炎に焼かれてしまうという恐怖から足を踏み出すことが、手を伸ばすことができなかった。

    「今でもあの時のことを思い出すたびに私は自分という存在が許せなくなる……
     そして、そんな罪人である自分を生かそうとする環境や、世界の理不尽さにも憤りを覚えてしまう……」

     先生はすぐさまシュウは悪くない、と口にするが、その言葉はシュウの心に届くことはない。

    「私の中では常に、自分を罰したい私と、この理不尽な世界に復讐をしたい私が互いにせめぎ合っています。
     先生、いったいどちらが本当の私で、どちらが私にとって正しいのでしょうか……?」

     ――シュウのその問いに、先生は答えを出せなかった。

  • 26125/05/11(日) 13:53:08

    07:トリニティ繫華街・メインストリート

     その日の夜、再び先生たちはハスミが率いる正義実現委員会のパトロールに協力させてもらうことになった。
     昨日に続いてスズミとレイサも一緒である。

     前回同様、まずは繁華街の見回りから行っていたところ、昨日スズミが思わず足を止めてしまったスイーツ店の前に見知った顔を見かける一同。
     それはヒフミとアズサだった。今日からスイーツ店でモモフレンズとのコラボイベントが行われており、限定メニューに付いてくるぺロロ様のグッズ目当てに並んでいるのだという。
     言われてみると、店の前には昨日以上の長蛇の列ができていた。

     だがその時、突然スイーツ店から大爆発が発生。
     悲鳴が上がり混乱が起きる夜の繫華街。
     すると、黒煙が上がる店の中から店のオーナーやパティシエを引きずり出しながら、美食研究会の面々が姿を現す。
     先生が何があったのかハルナから事情を尋ねると、スイーツ店側による食品偽装が暴露された。
     曰く、食材も一流の高級品を用いた高級スイーツ店と謳っておきながら、使用されていた食材はどれも市販の安物ばかり、それを化学調味料や合成着色料で誤魔化していたのだという。
     暴かれた詐欺行為にオーナーもパティシエも弁明を述べるどころか、騙されるほうが悪いと開き直る始末。
     大人たちのそんな様子に先生や民衆は揃って呆れ果てるが、美食研究会に対して怒りの矛先を向ける例外がこの場にはいた。ヒフミとアズサ、そしてハスミである。
     ヒフミとアズサはハルナたちが店を爆破したせいでぺロロ様のグッズが手に入らないこと、そしてハスミは元からのゲヘナ嫌いに加えて。いつか口にしてみたかった店のスイーツが永遠に失われたことを理由に美食研究会に襲いかかった。
     オーナーとパティシエをその場に置き去りにして逃げる美食研究会、すぐさまそれを追いかけるヒフミとアズサとハスミ。
     面子的に補習授業部の時の一件を思い出すな、などとつぶやきながら、先生はオーナーとパティシエを取り残された正義実現委員会の生徒たちに預け、スズミ、レイサと共に三人を追いかける。

  • 27125/05/11(日) 13:53:36

     美食研究会の逃亡激の舞台は、早くも繫華街を離れて市街地に移っていた。
     地理をはじめとした地の利はハスミたちにありながらも、一向にハルナたちは捕まる様子がない。
     そんな中、曲がり角の先で突然何者かと衝突する美食研究会。
     それは、ガスマスクで顔を隠し、武装した見知らぬ生徒たちだった。

    「なっ……!? なんでゲヘナの生徒がこんなところに!?」
    「で、ですが、こちらの姿を見られてしまった以上は相手が誰であろうと関係ありません! 排除しましょう!」

     武装した生徒たちは大慌てで美食研究会を攻撃し、対するハルナたちも自分たちの逃走経路を妨げる生徒たちに応戦する。
     だが、そのようなことを繰り広げているうちに、ハスミと先生たちに追いつかれる美食研究会。
     相手側に先生がいるため、これはマズいかと考えるハルナたちであったが、ハスミや先生たちの目は美食研究会ではなく、彼女たちが相手をしていた生徒たちに向けられていた。

    「現行犯です!」

     ハスミのその一言から、ガスマスクの生徒たちへの攻撃を開始するスズミとレイサ。奇しくも美食研究会と共闘する形となった。
     美食研究会に加えてハスミたち三人、そして先生が戦線に加わったことから大勢は完全に決し、ガスマスクをした生徒たちは全員制圧されて捕らえられた。
     状況が理解できないハルナたちは逃げることも忘れて先生から事情を聞くことに。

     ――そんな中、スズミがヒフミとアズサの姿が見当たらないことに気づく。
     どうやら夜道で追いかけっこをしているうちにはぐれてしまったらしい。

  • 28125/05/11(日) 13:54:04

     一方のヒフミとアズサも、ハスミたちとはぐれてしまったことに気づき、二人で夜の市街地を歩いていた。
     銃声が聞こえた方へと足を進めている中、アズサが近くで何者かの気配を感じ取る。
     ヒフミを守るように身構えていると、突如頭上からガスマスクで顔を隠した一人の生徒が襲いかかってきた。
     すぐさま応戦するアズサ。しかし、ヒフミを守りながら戦っているため、有効打を与えることができない。
     加えて、相手は相当な手馴れ――それも「相手を“倒す”のではなく、“殺す”ための戦い方」をしている。まるでかつての自分のように。

    「――!? お前、アリウスの生徒か?」

     街頭に照らされているとはいえ闇夜なのですぐには気づけなかったが、相手の左腕に自身同様アリウスの腕章があることに気づくアズサ。
     彼女の言葉に、相手はしまったといった感じの素振りを見せて動きを止める。
     その隙を突こうと銃口を向けるアズサだったが、相手は隙を見せたフリをしてお互いの間に閃光弾を転がしていた。

     アズサとヒフミに襲いかかる激しい光と音。逆に自分たちが隙をさらしてしまう形になった。
     ――しかし、相手からの追撃はいつまで経ってもくることはない。
     ようやく二人の視界が開けた頃には、その場には自分たち以外誰もいなかった。どうやら襲撃者には逃げられてしまったようだ。

     すぐさまその場に先生がやって来る。
     ハスミとスズミとレイサ、ついでに美食研究会は捕らえたガスマスクの生徒たちを正義実現委員会に引き渡すためにその場に残っていた。
     アズサとヒフミはガスマスクで顔を隠した生徒に襲われたこと、そして襲撃してきたのはアリウスの生徒の可能性が高いと先生に語る。
     かつてアリウスの生徒であったアズサのその言葉に、先生は衝撃を受けるのだった。

  • 29125/05/11(日) 17:07:55

    08:救護騎士団本部・入口

     翌日、先生はティーパーティーのテラスに招かれていた。
     犯人が捕まり、事件が解決したことからナギサが協力のお礼にとお茶会へ先生を招待したのである。

    「犯人の正体はティーパーティーとそれに協力するシスターフッドの権威失墜を目論んでいた小規模派閥に属する生徒たちだった」
    「先生も見たんじゃない? 昨日まで学園の正門のあたりでデモと称して騒いでいた子たち」

     セイアとミカの話から、先生は昨日まで見かけたデモ隊の生徒たちのことを思い出す。
     言われてみれば、今日は誰も正門のあたりにいなかった。

    「アリウスの生徒を騙り、ティーパーティーの生徒を襲撃することでその罪をアリウスに被せる……
     同時に、アリウスの生徒たちを保護、支援しているティーパーティーやシスターフッドの監督責任として糾弾の材料にするのが目的だったようです」
    「やり方が回りくどいというかなんというか……
     まあ、派閥の規模的にそんなセコい真似をしなきゃ私たちを攻撃できなかったんだろうけどね」
    「しかし、結果的に私たちもアリウスも被害者だったから、今回の件が禍根として残ることはないだろう」

     そう語り肩をなでおろすティーパーティーの三人。
     しかし、彼女たちに対して先生は非情な現実を突きつける。
     まだ事件は終わってはいない、と。

     驚くナギサたちに、先生は昨夜犯人が捕まったのとは別の場所で、アリウスの生徒と思わしき者による襲撃事件が起きたことを告げる。
     襲われた生徒――ナギサたちへの配慮から襲われたのはヒフミとアズサであることは隠した――は無事だが、今後もその人物によるトリニティ生を狙った襲撃があるかもしれない、と語る先生。
     それを聞いたナギサたちは、事件はすでに自分たちが思っていた以上に深刻なものになっていると顔を歪ませた。

  • 30125/05/11(日) 17:08:20

     お茶会の後、今日はひとまずシャーレに戻ろうかと思いながら学園敷地内を歩く先生。
     そんな先生の前に、ミネに付き添われて病院へと向かうシュウが姿を見せた。
     昨夜あたりから体調が悪く、思うように体が動かせないと語るシュウ。
     先生は昨日のシュウとのやり取りを思い出し、病は気からともいうからね、と彼女を労わる。
     顔色を悪くしながらも、シュウは先生に事件を解決してくれたことと、それによってアリウスの無実を証明してくれたことにお礼を言う。
     しかし、そんなシュウに対して先生は、まだ事件は完全に終わっていないと思う、とだけ告げて二人と別れた。

     D.U.への帰路につきながら、先生はある生徒と連絡を取り合っていた。
     秤アツコ。アリウススクワッドのメンバーにして、ユスティナ聖徒会長の子孫であるアリウスの「姫」。
     先生は彼女にシュウについて知っていることがあれば教えてほしいと頼む。

     その日の夜、シャーレのオフィスにアツコと、同じくアリウススクワッドのメンバーであるミサキとヒヨリがやって来た。
     三人にお菓子と飲み物を用意しながら、先生はシュウと当時のアリウスについての話を聞く。
     曰く、シュウはベアトリーチェのお気に入りで、普段はあまりスクワッドをはじめ他の生徒たちの前に姿を見せなかった。
     姿を見せている時は、決まってアリウス自治区内を放浪するように見回りしていたという。

    「正直、何を考えているのか、どういう子なのか私たちにはさっぱりわからない」
    「は、はっきり言っちゃいますけど、アツコちゃんが一番詳しいんじゃないでしょうか?」
    「……私もシュウについて詳しくはわからない。
     わかっているのは、彼女は聖女として私がアリウスを離れている時は、みんなのまとめ役を務めていたこと。
     そして……ベアトリーチェは彼女に対して、何らかの実験のようなものを行っていたってことくらい」

     アツコのその言葉と同時に、シャーレのオフィスの電話が鳴る。
     先生がそれに出ると、電話の向こうからサクラコからの慌てたような声が聞こえてきた。

    『アリウスの生徒たちが暮らす寮が何者かの襲撃を受けました!』

     その声に先生、そしてアツコたちに緊張が走る。
     ――やはり事件はまだ終わっていなかった。

  • 31二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 00:11:51

    保守

  • 32125/05/12(月) 00:22:26

    09:トリニティ大聖堂・入口

     真夜中の大聖堂に、トリニティの主要な人員が集まっていた。
     事件が解決したと思いきや、これまでで最も酷い、かつ状況的に最悪の事態が起きてしまったがゆえに、集っている者たちの顔も場の空気も悪い。

    「アリウスの生徒たちの証言によりますと、寮の中に爆弾と思わしき物が投げ込まれ、次の瞬間には爆発したとのことです」
    「すでに鎮火しておりますが、爆発によって発生した火災で寮の一部が焼失、速やかな復旧か建て直しが必要かと……」
    「……どうしてこうなっちゃうかなぁ?」

     サクラコやハスミから伝えられる報告に、ナギサとセイアは頭を抱え、ミカはため息をつく。
     重苦しい空気の中、ミネとツルギに連れられる形でアリウスを代表してシュウがその場にやって来る。
     彼女は病院で診察を受けた後、ミネに半ば強引に入院させられていたため難を逃れていた。
     シュウはナギサたちに自分にも事件の捜査と犯人の捜索をさせてほしいと頼むが、政治的な理由から却下される。
     アリウスの生徒が行動を起こしたと知られれば、反アリウス派の生徒たちがこれ幸いとこれまで以上にアリウス排除に向けて動きかねないというのがナギサたちの主張であった。

    「何が政治だ! 自分たちの都合ばかりをこちらに押しつけているだけじゃないか!!」

     これに対し、ついに堪忍袋の緒が切れ、激昂するシュウ。
     自分たちはトリニティの一派ではないのに、なぜトリニティ側の都合に従わなければならないのか、とナギサたちに叫ぶ。

    「そもそも、いったい何時私たちがお前たちに助けてくれなんて頼んだ!?
     もともと私たちが地獄のような暮らしを強いることになったのはお前たちトリニティが原因だろう!?
     そのくせ、勝手に“解放”だの“保護”だのと称して私たちの自治区を侵略し、私たちを支配までして!!」

     溜まりに溜まった不満がここにきてシュウの口を通して一気に噴出する。
     その場にいたトリニティの生徒たちは、黙ってその言葉を受け止める以外にその時は選択がなかった。

  • 33125/05/12(月) 00:23:06

    「今ならなぜユスティナ聖徒会がアリウスを匿ったのかがよくわかる! お前たちのその傲慢さに嫌気がさしたんだろう!
     汚物の如き醜悪な本性を偽善という皮で包み、日の光の下を何食わぬ顔で活きる豚同然の畜生どもめ!!
     マダムの計画通り、お前たちなどエデン条約の式典の時に瓦礫と炎の中で一人残らず消え去ってしまえばよかったんだ!!」

     その叫びと共に、シュウの脳裏にある光景が蘇ってくる。それは10年前に起きたアリウスの内戦時の光景。
     炎上し崩れ落ちる建物、その中に取り残された幼き少女と、少しずつ聞こえなくなってくる自身に助けを求める声――
     自らの発言が原因で己のトラウマを呼び覚ましてしまったシュウは、パニックを起こしその場に崩れ落ちる。
     その直後、サクラコからの連絡を受けた先生がやって来た。
     簡潔ながら説明を受け事情を察した先生は、シュウを自分に預けてほしいと頼み、ナギサたちも今はそのほうがよさそうだと判断し了承する。

  • 34125/05/12(月) 00:23:41

     同じ頃、スズミは夜の繫華街をパトロールしていた。
     学園で新たな事件が起きているとはまだ知らない彼女は、犯人は捕まったが油断はできない、と自主的に見回りを続けていたのである。
     さすがにもう帰ろうと思ったところで、ふとスズミの目に一件の建物が目にとまる。そこは、外れとはいえ繁華街の中に建っているのは不自然なほど古ぼけた教会だった。
     特に理由はないが、なんとなくその教会の中に足を踏み入れるスズミ。しかし、人の気配はなく、長い間人の手がついていない痕跡があった。どうやら廃教会だったらしい。

    「しかし、なぜこのままの状態で残されているのでしょう?
     おそらくシスターフッドが管轄している施設だと思われますが……」

     スズミは聖堂内を軽く見回し、最後に壁に描かれていたステンドグラスを見やる。
     ――すると、彼女の脳裏にある光景が蘇ってきた。
     燃え盛る炎、崩れる建物、薄暗い通路のような場所を手さぐりにさまよい続ける自分、そして日の光に照らされたステンドグラス――
     はっとするスズミ。

    「思い出した……! 私はここを知っている! 確かここは……!」

     聖堂の奥へと駆け出したスズミは、おぼろげな記憶を頼りにあれこれとその場を調べてみる。
     ――祭壇の奥に階段と思わしきものが巧妙に隠されていることに気がついた。

    「10年前……私は建物が焼け落ちた際の衝撃で崩落した地盤から偶然地下に……カタコンベに落ちた。
     そして、そこを通じて運よくここに……トリニティに巡り着いた……」

     パズルのピースのように繋がっていく記憶の断片。
     そして、ひとつの結論に達する。自分が何者であったのか――

    「私は……アリウスの人間だ……」

  • 35125/05/12(月) 00:25:02

     一方、シュウを連れ出した先生は、D.U.のシャーレのオフィスに戻ってきていた。
     今はトリニティから離れていたほうが気も楽になるだろう、という先生の判断からだ。
     また、アツコたちに留守番を任せていたからという理由もある。
     アリウススクワッドと久しぶりの再会を果たすシュウ。しかし、今の彼女の心境は複雑であった。
     アツコたちはシュウからすればベアトリーチェを裏切り、アリウスの崩壊の一因となった者たちだからである。

     その日はそのままシャーレで一夜を過ごすことになったシュウとアツコたち。
     アツコたちは就寝したが、シュウだけは一人何かに苦しむように眠ることを拒絶していた。

    「今眠ってしまってはいけない……眠ったらまた……」

     ふらふらと薄暗いシャーレの中をさ迷い歩くシュウ。
     そんな中、ふと鏡が目にとまる。

    『シュウ、なぜ私の言いつけを守らないのです?』

     鏡の中には自分ではなくベアトリーチェがいた。
     吸い込まれるようにその姿に釘付けになり、彼女の声に耳を傾けてしまうシュウ。

    『思い出しなさい。あなたに課せられた役目を。
     あなたが何者であり、何のために生かされているのか――
     全ては虚しいというのに、何故生きなければならないのかを!』

     少しずつ声を荒げるベアトリーチェ。
     その言葉にシュウは抗えなかった。

    「――はい、マダム。私の全てはあなたのものです。
     この身も心もあなたに捧げます」

     シュウのその言葉に、鏡の中のベアトリーチェ――ではなく、シュウの口元が不気味に歪んだ。

  • 36125/05/12(月) 02:05:51

    11:シャーレ・オフィス

     その日は朝からシャーレのオフィスは騒然としていた。
     シュウとアツコの姿が見当たらないためである。
     大慌てするヒヨリとそれを落ち着かせるミサキを横に、監視カメラの映像記録を調べる先生。
     ――そこには眠っているのか、気を失っているのかはわからないが、意識を失っているアツコを外へと連れ出していくシュウの姿が映し出されていた。
     いったいなぜ、と三人が思っていると、レイサから先生宛にモモトークが届く。
     そこには、スズミが昨夜パトロールに出てから帰ってきていないという内容のメッセージが綴られていた。

     そのスズミは、カタコンベをなんとか通過し、アリウス自治区へと足を踏み入れた。
     実に10年ぶりとなる帰郷。しかし、現在のアリウスはすでに人一人いないゴーストタウンと化していた。

    「時折シスターフッドが調査のために足を運んでいると聞きましたが……
     どうやら今日はその日ではなかったみたいですね」

     特にあてもなく自治区内を歩いて回るスズミ。
     さすがに10年も時が流れているため、自分の記憶の中におぼろげに存在する景色とは違っているように感じられた。
     実際は内戦とベアトリーチェに支配されていたことが原因なのだが、当然そのような事情などスズミは知る由もない。

     やがて、しばらく歩いたところで、比較的新しく建てられたプレハブ小屋を発見する。
     おそらく、調査のための仮の拠点としてシスターフッドによって建築されたものだろうと考え、スズミはひとまず中に入ることに。
     小屋の中には、それまでアリウスで発見された様々な品がまとめられていた。
     ユスティナ聖徒会に関すると思わしき資料や、なぜこのようなものがと思わずにはいられない光沢ある黒いハイレグレオタード、そして押収された様々な武器や装備――

  • 37125/05/12(月) 02:06:28

    「これは……まさか、サーモバリック弾でしょうか?
     キヴォトスでは全土で使用も所持も禁じられている兵器が、まさかこんなところに……」

     そんな時、スズミのスマートフォンが鳴った。
     カタコンベやここには電波が届いていないのになぜ、と不思議に思いつつも電話に出るスズミ。
     相手は先生だった。シッテムの箱でサンクトゥムタワーにアクセスし、スズミのスマートフォンを割り出したのである。かつてヘルメット団にさらわれたセリカを救出するために行った反則の応用だ。
     スズミは先日話した過去のことを少し思い出したこと、そこから今自分はアリウス自治区にいることを先生に伝える。
     先生は驚くが、同時にならば好都合とスズミにある要件を依頼する。

     アツコをシャーレからさらい出したシュウは、すでにD.U.を離れ、トリニティのカタコンベに足を踏み入れていた。
     アリウス自治区のバシリカへと向かうためである。
     拘束された状態でアツコはシュウに今更アリウスに戻っていったい何をするつもりなのか、と問う。

    「決まっています。儀式を行うためですよ、アツコ」

     口元を歪めながらそう語るシュウの口調は、明らかに昨日のそれではない。
     そして、アツコは今のシュウのような喋り方をする人物に一人心当たりがあった。

    「……まさか、ベアトリーチェ」
    「ご名答。学のないあなたでもさすがにわかりましたか」

     愉快そうにさらに笑うシュウ――いや、ベアトリーチェ。
     答え合わせだとばかりに、彼女は語り始める。
     10年前、発見されたシュウは内戦時のショックから心を壊し、生きていながらも死者同然の存在と成り果てていた。
     そこでベアトリーチェは、ユスティナ信徒の体とその血に宿る神秘の解明と研究を進めるのに並行して、ある実験をシュウに施した。
     それは、自らの記憶をシュウに転写――すなわちコピーし、シュウを自らの記憶とそこから作り出した人格の「予備」とすることであった。

  • 38125/05/12(月) 02:09:39

    「私の計画――儀式が失敗した場合、シュウの中に宿した私の記憶と人格の予備が目覚めるように仕組んでいたのです。
     儀式とは違い、賭け同然の試みだったこともあり、目覚めるのに少々時間を要してしまいましたが……やはり、運はこの私に味方していたようですね」

     得意気に語るベアトリーチェに対し、アツコはどこまで諦めが悪いんだ、と内心吐き捨てる。
     そんなことに気づくことなく、ベアトリーチェは今度こそ儀式を成功させ「崇高」に至ると豪語する。

    「アツコ、あなたもシュウも、私が成す救済のための必要な犠牲……そのことを改めて理解しなさい」
    「――いいえ、これ以上誰も犠牲になどさせません。あなたには申し訳ありませんが」
    「!? 誰です!?」

     カタコンベに響き渡る、ベアトリーチェにもアツコにも聞き覚えのない声。
     二人の前に姿を現したのはスズミだった。
     それも、アリウス自治区で見つけたアリウス生の装備に身を固めた――

    「お前は……確か先生といた……」

     シュウの記憶からスズミのことを思い出すベアトリーチェ。
     その隙を突き、スズミの十八番である閃光弾が彼女に炸裂した。
     怯むベアトリーチェ。その間にアツコは彼女の手から逃れ、スズミによって拘束を解かれる。
     そしてその直後、シッテムの箱でスズミとアツコのスマートフォンの位置を探知していた先生がミサキとヒヨリを連れたその場に到着した。
     先ほどスズミが頼まれていたこととは、先生たちがカタコンベに到着するまでシュウを足止めすることであった。
     アツコとスズミからシュウが復活したベアトリーチェに肉体を乗っ取られていると聞き、またも驚く先生。

  • 39125/05/12(月) 02:11:46

     またしても自分の計画を狂わさんと現れた先生に憤りをあらわにするベアトリーチェ。
     しかし、いくらご都合主義の権化のような存在である先生でも、シュウの体から自分を切り離すことなどできないと豪語する。
     それでも救う手立てはあるはず、と先生はベアトリーチェ――シュウと戦うことを決意する。
     先生に同意し、武器を構えるスズミ、アツコ、ミサキ、ヒヨリ。それに、どのみちここで倒さなければベアトリーチェはまたアツコの身を狙うだろう。

    「私は今度こそ全てを支配し、全てを救う! その邪魔は誰にもさせません!!」
    “これ以上お前にアリウスの生徒たちを苦しめさせない!!”

     此度の事件の――そしてアリウスをめぐる二人の大人の最後の戦いが始まった。

  • 40二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 10:20:41

    >それも、アリウス自治区で見つけたアリウス生の装備に身を固めた――

    守月スズミ(アリウス)or守月スズミ(臨戦)とかどっちも公式で実装されたら欲しすぎる

  • 41二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 19:48:27

    ベアおばは本当にいい悪役やで

  • 42二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 20:30:23

    なんだろうね、二次創作におけるベアおばならこれくらいやってそうって妙な納得感

  • 43二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 02:42:41

    実際アリウススズミは公式で見たい

  • 44二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 03:07:20

    このレスは削除されています

  • 45二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 09:45:43

    チュートリアル組なにに4周年迎えてもキャラの掘り下げぜんぜん行われてないし
    本当に実はアリウスだったって後付けされても違和感なさそうなんだよなスズミ

  • 46二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 10:19:41

    スズミの戦闘時のSDグラフィックの表情、どう見てもアズサの初期案だろってくらいに戦士然しているよね

  • 47二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 13:57:04

    デフォルメグラには銃にばにたすの文字が残ってるんだっけ?

  • 48二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 20:00:09

    >>47

    そう

    文字というか初期立ち絵の銃に金色の文字が彫られている部分に金色の点がある

  • 49二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 03:31:35

    とりあえず

  • 50二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 10:37:38

    これ大人のカードでもどうにかできるか?
    ベアおば自身が憑依しているわけじゃないから、ベアおばを消す=シュウの心を消すようなもんだし

  • 51二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 13:15:23

    このレスは削除されています

  • 52二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 13:17:17

    >>50

    別にベアおばの記憶だけ消せばいいんじゃね?

    それでそれまでの記憶も消えてしまうことになっても、ベアおばからの呪縛からは解放されるんだから

    これから新しい記憶を作っていこう的なエンディングってこの手の物語で結構あるし

  • 53二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 19:36:43

    >>52

    >これから新しい記憶を作っていこう的なエンディング

    それって今までの記憶が全て偽物だったとかの場合じゃない?

  • 54二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 19:37:45

    このレスは削除されています

  • 55125/05/14(水) 20:43:25

    なかなか続き投下できなくて申し訳ないです

  • 56二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 23:31:41

    スレ主のペースでやってくれていいんやで

  • 57二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 07:56:12

    保守

  • 58二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 13:10:26

    しかし、なんでアリウスは自分たちじゃなくてユスティナの子孫を生徒会長にしていたんだろうね?

  • 59二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 17:54:42

    >>58

    アリウスを今の場所に逃してくれて学校造ってくれたのもユスティナ聖徒会だからじゃね?

    知らんけど

  • 60二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 00:45:50

    >>58

    当時のアリウスって実質難民の集団だっただろうし、まとめ役になれそうなのはユスティナ聖徒会長くらいしかいなかったんだろう

  • 61二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 09:42:13

    このレスは削除されています

  • 62二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 14:26:37

    >>60

    アリウスがそうなった原因も、そのアリウスを救って導いたのもユスティナってのは何か皮肉

    このあたりも元ネタあるのかね?

  • 63二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 19:38:26

    ところで、アリウスは本当にどういう立地なんだろうね
    地下にあるなら空があるのはおかしいし、地上にあるなら航空写真の技術があるのに連邦生徒会が把握できてなかったのはおかしくなるっていう……

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