【閲覧注意・🎲】ここだけ不知火カヤの中身が、大体ボンドルド卿だった世界線 Part.15

  • 1ホットドリンク大好き25/05/11(日) 22:42:36

    【あらすじ】
    お茶会と参りましょう、皆さん。 ─── 歓迎しますよ。

  • 2ホットドリンク大好き25/05/11(日) 22:43:31
  • 3ホットドリンク大好き25/05/11(日) 22:44:07
  • 4ホットドリンク大好き25/05/11(日) 22:44:58
  • 5ホットドリンク大好き25/05/11(日) 22:45:48
  • 6ホットドリンク大好き25/05/11(日) 22:46:41
  • 7二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 22:53:04

    盾乙

  • 8二次元好きの匿名さん25/05/11(日) 23:01:18

    建て乙

  • 9ホットドリンク大好き25/05/11(日) 23:17:59

    ────────────────────


    <小一時間後・・・ ───>


    リオ:

    「─── そういう経緯があったのね。」


    カヤ:

    「こちらの早とちりで、申し訳ありません。」


    リオ:

    「いいのよ。 ・・・それよりも連邦生徒会の直轄地を一部とはいえ吹き飛ばしてしまった件なのだけど・・・。」


    リン:

    「その件でしたら構いません。 ・・・元はと言えば我々のミスですから、お気になさらず。」


    リオ:

    「・・・そう言って貰えるのは ありがたいわ。」


    カヤ達はリゾートの離れの建物で卓を囲んでいた。

    周囲では大海龍の乗組員だった防衛室スタッフが忙しなく動いている。

    皆が皆、一時的な拠点を この離れを中心に構築していた。

    彼女らの本拠点とも言える大海龍は、先の先頭で のびてしまった。

    被害は最小限ではあるが、再起動に一晩は掛かる見込みだ。

    その為、修理用に外の仮拠点が必要だった。

  • 10ホットドリンク大好き25/05/11(日) 23:18:54

    カヤ達は既に必要な指示は出し終え、後は邪魔にならないように端っこの方で 茶を啜っている。
    スタッフの何人かが気を利かせて お茶菓子を出してくれたので、彩りには事欠かない。
    ・・・ただ、致命的に話題が足りていなかった。
    カヤ以外 自分から話題を出すタイプでもないので、これまでの経緯と先の戦闘による蟠りが解けてしまうと、ついに茶会は無言になる。
    されど ここ以外にいると部下達の迷惑になるので、動くわけにもいかないという天然の地獄が出来上がった。

    リオ:
    「・・・。」

    リン:
    「・・・。」

    カヤ:
    「・・・。」
    (おや、また腕を上げましたね。 素晴らしい茶菓子です。)

  • 11ホットドリンク大好き25/05/11(日) 23:20:17

    そうしてそんな地獄が十分弱 続いた後、唐突にカヤが茶器を置いた。

    カヤ:
    「─── ようやく来ましたか。」

    席を立ち、部下達が出入りする玄関とは反対側の裏口の扉を開ける。
    すると、一人の人影が砂煙を上げながらカヤ達の方へと向かっているところだった。

    ???:
    「─────!!」

    カヤ:
    「遅刻ですよ、ワカモ。」

    カヤは両手を広げてワカモを歓迎した。
    ワカモは そんなカヤの姿を確認すると、頭突きをするような勢いでカヤへ抱きつく。
    その顔は、何故か赤リンゴのように真っ赤だった。

  • 12ホットドリンク大好き25/05/11(日) 23:21:11

    カヤ:
    「ようこそ いらっしゃいました、歓迎しますよ。」

    ワカモ:
    「せん、先生にっ・・・か、かわっ・・・!」

    カヤ:
    「おや、先に先生に会ってくると聞いていましたが・・・何かあったのですか?」

    カヤは若干錯乱気味のワカモを、幼子をあやす時にそうするように、抱擁したまま背中をポンポンと叩くことで落ち着かせる。

    ワカモ:
    「私の・・・私の水着姿が・・・可愛いと・・・。」

    カヤ:
    「それは良かった。 貴方の青春が輝くこと、それは私にとって この上ない喜びです。
    ─── 貴方が一生懸命 選んだ その水着、そして貴方自身の これまでの努力を、私も祝福しますよ。」

    蚊が鳴くような小さな声で囁かれた乙女の報告を、カヤは自分のことのように喜んだ。

    ────────────────────

  • 13二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 04:33:46

    (l)「おやおや、ワカモ(の水着)はかわいいですね」

  • 14二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 11:20:20

    >>13

    リン(…褒めてるんですよね?)

  • 15二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 14:35:41

    (l)「かわいいですね」(かわいいですね)

  • 16二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 22:19:00

    カヤママ…

  • 17二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 02:00:44

    今日は更新ないかな?

  • 18二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 07:22:31

    ほし

  • 19ホットドリンク大好き25/05/13(火) 08:25:19

    ────────────────────

    ワカモが落ち着くのを待った後、カヤはワカモを お茶会の席に座らせた。
    湯飲みを出し、約束通り とっておきの煎茶を煎れる。
    嬉しいことがあったので、お祝いに1ホールのケーキも出す。
    ・・・最低でも この場には4人いるので、食べ切れないことはないだろう。 きっと多分 恐らく・・・。

    ワカモ:
    「─── いつもながらカヤさんが出される物は美味しいですね。 クセになってしまいそうです♪」

    カヤ:
    「それは良かった。
    私の教え子達も、ワカモさんに褒めて頂けて喜ぶでしょう。」

    その言葉に同意するように、ワカモの横から黒い仮面を付けた防衛室スタッフが現われて、少なくなってきていたワカモの湯飲みに煎茶を注ぐ。
    そして恐縮とでも言わんばかりに少し頭を下げて退出していった。

    ワカモ:
    「カヤさんが こういったことを あの子達に教えているのですか?」

    カヤ:
    「えぇ、お茶会のソレに限らず料理全般を教えていますよ。
    中には お茶会に関することにしか興味の無い変わり者や、そもそも料理に興味の無い者もいますが。」

  • 20ホットドリンク大好き25/05/13(火) 08:25:52

    話題を出す人間が二人に増えたことで、お茶会は比較的賑やかに進む。
    そうして一頻り調理と、その教育に関する話題で盛り上がった後、お茶会は本題に入った。

    カヤ:
    「─── それで・・・ジャブジャブヘルメット団の皆さんは どうしたのですか?」

    ワカモ:
    「・・・? あぁ、今回の雇い主のことですか。 彼女達なら既に帰られました。」

    カヤ:
    「おや、それは惜しいですね。 出来れば臨時で雇いたかったのですが・・・。」

    リン:
    「・・・雇えないものは仕方がありません。 それよりも、今後についての話をしましょう。」

    リンはリゾート群島の地図を卓上に広げる。
    それに合わせて、カヤが卓上の茶菓子を隅に寄せた。

  • 21ホットドリンク大好き25/05/13(火) 08:26:22

    リン:
    「まず共通認識として これらの群島は連邦生徒会の直轄地です。
    そして どういうワケか、無許可で群島の使用権が方々に販売されていました。
    それも契約的に抜けのある、意図的に購入者を争わせる類いのものを・・・です。
    これによって この地域に紛争問題が根付く前に、我々の手でコレを奪還しなければなりません。」

    カヤ:
    「普段は使っていませんが、いざ軍港にすると便利な立地ですからね。
    海軍の補給拠点としては勿論、ミサイル発射基地としても有用です。
    概算ですが・・・恐らくここからサンクトゥム・タワーは勿論、三大学園も射程圏内に入るのではないでしょうか?」

    リオ:
    「そうね。 現行の最新モデルであれば十分 巡航ミサイルの発射圏内と言えるわ。」

    リン:
    「・・・脱線させないで下さい。
    確かにそれも重要な要素ですが、今回に限っては権利問題がメインになりますから。」

  • 22ホットドリンク大好き25/05/13(火) 08:27:06

    カヤ:
    「すみません。」

    リオ:
    「そうね、貴方が正しいわ。」

    リン:
    「分かって頂けたようで何よりです。
    ではこれから、リゾートのシステムから得られた通信情報を元にした、今後のプランを説明したいのですが・・・。」

    リンはワカモの方を見た。
    その目には拭いきれない不信感が浮かんでいる。

    カヤ:
    「ふむ・・・ワカモさん。 『我々』に雇われませんか?
    今回の問題を解決するにあたって、貴方の能力は非常に得がたいものです。」

    ワカモ:
    「あら、良いのですか? お高いですよ?」

    カヤ:
    「高くついた方が信用できます。 ・・・そうですよね、リン?」

    リンは深々と溜息をついた。

    リン:
    「・・・そうですね。 無償の善意よりは有償の奉仕の方が信用できます。」

    そう言って、リンは今後のプランを語り始めた。
    ────────────────────

  • 23ホットドリンク大好き25/05/13(火) 08:29:25

    >>17

    はい、昨日分。

  • 24二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 16:54:27

    カヤ「私は好きですよ。リンのこと。」
    リン「…本当ですか?」
    カヤ「本当です。」

  • 25二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 17:52:59

    更新お疲れ様です&保守

  • 26ホットドリンク大好き25/05/13(火) 22:26:04

    >>24


    リン「・・・(溜息)。 (人間観察の対象として)本当に好きなんですね。」


    カヤ「えぇ、本当に愛らしいですよ。 何を為すにも実に不器用で。」

  • 27ホットドリンク大好き25/05/13(火) 23:35:25

    ====================


    <一方その頃、D.U.内の とあるジムにて───>


    カンナ:

    「・・・なぁ、副局長。」


    トレーニングベンチに座りながら、カンナがコノカに話掛ける。


    コノカ:

    「えぇ~・・・オフなんすから、コノカって呼んで下さいよ。」


    ストレッチをしていたコノカは、不満そうに返した。


    カンナ:

    「─── コノカ。」


    コノカ:

    「お、おぉ・・・なんすか姉御?」


    自分で促したとはいえ、突然カンナから下の名前で呼ばれたコノカはドギマギしながらストレッチを続ける。


    カンナ:

    「思うんだが、私は銃で撃つより殴った方が早いんじゃないだろうか?」


    コノカ:

    「・・・姉御って偶にビックリするくらいアホになりますよね。」

  • 28ホットドリンク大好き25/05/13(火) 23:36:34

    カンナ:
    「あ”?」

    人を殺せそうな睨みと声だったが、コノカは気にせず言葉を続けた。

    コノカ:
    「殴るって単に言いますけど・・・動作で話をしたら───
    ①助走を付けて迫る。
    ②腕を引く。
    ③踏み込む。
    ④全身を使って拳を振りかぶる。
    ───って4動作必要なワケじゃないっすか?」

    カンナ:
    「まぁ・・・助走は要らないかも知れないが、そうだな。」

    コノカ:
    「でも銃なら───
    ①狙いを定める。
    ②引き金を引く。
    ───で済むじゃないっすか。
    リロードを含めても3動作っすよ?」

    カンナ:
    「ふむ。」

  • 29ホットドリンク大好き25/05/13(火) 23:37:11

    コノカ:
    「それに姉御の『第17号ヴァルキューレ制式拳銃』は弾倉に17発、本体の薬室に1発で計18発 最大で連射できるっす。
    姉御の腕なら並の生徒は一人1発で卒倒させられるでしょうから、つまり初手は一瞬で18人、リロード後は17人 無力化できる計算になるっす。」

    カンナ:
    「殴れば全員吹き飛ばせるが・・・?」

    コノカ:
    「あ~ダメっすよ姉御。 スマートじゃないっす。
    携帯がスマートなフォンになれたんすから、姉御がスマート姉御になれない道理は無いっす。」

    カンナ:
    「・・・適当言ってるだろう。」

    コノカ:
    「・・・分かりました。
    こう考えましょう・・・弾一発 撃つごとに体力を節約してるって。
    つまり弾を撃てば撃つほど、姉御は戦闘を継続出来ることになるっす!」

    カンナ:
    「別に格闘戦でも10日は戦えるが?」

  • 30ホットドリンク大好き25/05/13(火) 23:37:49

    コノカ:
    「(汗)・・・いやだな~銃 撃った方が楽っすよ?」

    カンナ:
    「楽・・・楽か・・・。」

    コノカ:
    「(よっしゃ話題変えよ!)そんなことより姉御! 前 言ってた例の話 聞かせて下さいよ!!」

    カンナ:
    「ん? 以前のSRT抗争の件なら全て話したつもりだが?」

    コノカ:
    「いや、そっちじゃなくて・・・ホラ、姉御とボルダリングしたときに零してたカヤ防衛室長と山登りに行ってたっていう・・・。」

    カンナ:
    「あぁ・・・アレか・・・。」

    カンナはトレーニングベンチに背を預け始める。
    バーベルラック(トレーニング用の重り置くヤツ)には、カンナ用に調整された特殊合金で出来た超重量のバーベル(重りを付ける棒、今回の場合 重りの方も含む)が用意されていた。
    あまりの重さに地盤沈下等が起きないよう、鉄筋コンクリートでバーベルラックが補強されている。
    鉄筋コンクリートの下部も、特別な杭によって岩盤から支えていた。

    そんなアホみたいなトレーニング器具に、手を付ける。

  • 31ホットドリンク大好き25/05/13(火) 23:38:51

    カンナ:

    「あれは・・・急に出張とか言われてレッドウィンターの更に北、バカみたいに高い山々が連なる極寒の『狂気山脈』に連れて行かれた時・・・───」


    コノカ:

    「えっ!? 『狂気山脈』って あの!?

    都市伝説とか信憑性の低い伝記でしか出て来ないあの!? 実在したんすか!?」


    カンナ:

    「・・・。」


    カンナはベンチプレスを始めた。

    ─── 急に無言になる。


    コノカ:

    「えっ? 終わり!? 姉御!? 続きは!??」


    カンナはバーベルを一度 置いた。


    カンナ:

    「─── トレーニング中だぞ。 話掛けるな。」


    ※高負荷トレーニング中の人に話掛けると、ケガのリスクが高まります。


    コノカ:

    「あっ、はい。」


    コノカは悶々としながらストレッチを続けた。


    <つづく・・・>

    ====================

  • 32二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 01:42:20

    途中で言わないほうが良いとなったのかな……

    チェリノは『狂気山脈』はなんて場所どう思っているのだろうか…

  • 33二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 08:10:59

    いったい何があったらそんな名前に…登る奴は狂ってるて言う比喩からかな?

  • 34二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 16:19:14

    登るだけで精神擦り減りそう…

  • 35ホットドリンク大好き25/05/14(水) 23:05:02

    >>32


    チェリノは狂気山脈を───


    1.知っていて、ヤバい場所だと認識している。

    2.知っていて、クセのある美食()が特産品の地域だと認識している。

    3.レッドウィンターの自治領外なので詳しく知らない。 連邦生徒会 兵力が常駐していることは認識している。


    dice1d3=3 (3)

  • 36ホットドリンク大好き25/05/14(水) 23:30:47

    ────────────────────


    <リンがプランを説明した翌日・・・>


    リオ:

    「───で、私達は どうして戦艦の上で釣り糸を垂らしているのかしら?」


    ミレニアム指定のスクール水着に着替えたリオが疑問を口にする。

    それに対して、隣に座っていたカヤが答えた。


    カヤ:

    「おや、忘れてしまったのですか?

    リンの発案で、我々は この戦艦でリゾート群島を回って元凶を探すことになったではありませんか。」


    リオ:

    「それは理解しているわ。

    この群島が連邦生徒会の直轄地であることを示す為に、示威行為として当艦で回ることが合理的だということも分かっている。

    ・・・だけど どうして釣り糸を垂らしているのかが分からないの。

    特に反対する理由も無かったから流れに乗っていたけど、こうして暇を持て余してみると酷く疑問に思えるわ。」

  • 37ホットドリンク大好き25/05/14(水) 23:31:42

    カヤ:
    「あぁ、そういうことでしたか。
    そういうことであれば、こちらの資料を ご覧ください。」

    そう言って、カヤは荷物の中から一束の資料を取りだしてリオに渡した。
    それは書式が多少違えど、リオにとって馴染み深い理論的な報告書だった。
    タイトルには『今年度の気候変動によるゴールドマグロ大量発生の可能性』と書かれている。

    カヤ:
    「群島といっても、島を跨ぐには多少 時間が掛かります。
    その時間を有効利用するにあたって、釣りは合理的だと思いませんか?」

    リオ:
    「(資料に目を通しながら)・・・そうね。
    この報告書に添付されているデータを見る限り、時間に対する利益効率は極めて高いと言えるわ。
    なるほど、水平線を眺めてボーッとするだけの価値はあるわね。」

    カヤ:
    「どこかの誰かが言うには、人生においてはボーッとしている時間こそが最も贅沢な時間だそうですよ?」

  • 38ホットドリンク大好き25/05/14(水) 23:32:32

    リオ:
    「・・・そうね。
    この時間の使い方は贅沢かもしれないわね。
    ・・・。
    効率化の為に、今からでも この戦艦に漁業装備の導入を検討しようかしら。」

    カヤ:
    「コンセプトから外れるような増築は避けた方が良いかと。
    ・・・それに、今は釣りが最も有効な状況だと思いませんか?」

    カヤは横並びに釣り糸を垂らす異色のメンバーに視線を飛ばした。
    カヤとリオは勿論、リンにワカモ、それに何故かアビドス廃校対策委員会も釣り糸を垂らしている。

    リオ:
    「・・・そうね。 艦上でのアイスブレイクには適切なイベントかもしれないわね。」

    どうしてアビドス廃校対策委員会が連邦生徒会の戦艦に搭乗しているのか。
    それは数時間前の話に遡る───

    ────────────────────

  • 39二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 02:13:33

    シロコ(水着)のEXスキルがカジキからゴールドマグロに代わりそう

  • 40二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 05:23:20

    アビドス一同(何このオールスター!?)

  • 41二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 07:25:21

    ⭐ゅ

  • 42二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 07:39:39

    まだ早い♠️

オススメ

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