ダレカクモラ星人です【SS、🎲】

[1 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 15:51:49]

dice1d15=8 (8)　を曇らせます

曇らせ完了したら次

[2 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 15:54:16]

馬鹿な、ヒロクモラセイジンは観測されていないはず

[3 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 15:56:11]

「…あれ、プロデューサー…ここどこ？」
『…起きましたか、広さん』
「うん…わたし、プロデューサーとお出かけしてなかった？」
『…そのはずだったんですけどね。…あなたがまた無茶して倒れて、その間に車に乗せて運んできました』
「…プロデューサー、それほとんど誘拐だよ？」
『…すみません。以後気をつけます』
「誘ってくれれば来たのに。プロデューサーと一緒なら、どこでも楽しいよ」
『…綺麗な場所だったので。サプライズにしようかと』
「ふーん…？プロポーズでも、するの？」
『…しませんよ。俺がそんなに軽率にプロポーズすると思われているなら心外です』
「けど、わたしももう18歳だ、よ」
『それとこれとは話が別です。できる、と、する、は違うこと、あなたはよくご存じでしょう？』
「ふふ、そうだね…プロデューサー、他に人はいないの？」
『ええ、俺たち二人きりのようですね』
「ふふ…なんだかロマンチックだね？」
『まぁ、そうですね。こんなにきれいな場所ですし』
「今なら二人でいっぱいイチャイチャできるよ？」
『…俺に何をしろと？』
「ほっぺに、ちゅっ、てして、いいよ？」
『…広さんが「したい」と言うのなら、今だけは抵抗しないことにします』
「むぅ…プロデューサーの意地悪…乙女にそんなことをさせるの？」
『別にしたくないのならいいんですけどね』
「…やるから、じっとしてて」
『はい、屈みますよ』
「…プロデューサーの顔がこんなに近いの、初めて、かも…ずっと、目、つむってたから…」
『赤くなってる広さんもかわいいですよ』
「…///い、今は、そういうの、きんし」
『わかりました、じっと、広さんからキスしてもらえるのを待ってますね』
「うぅ…///プロデューサーはやっぱりS」
チュッ

[4 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 15:57:02]

『…初めてじゃないですか？広さんからしてくれたのは』
「うん…いつもプロデューサーにしてもらってた」
『させてた、の間違いだと思うんですけどね…』
「この期に及んで、まだ関係性を気にするの？もう初星所属でもないよ？」
『…この状況だからですよ』
「ふーん…？それって、わたしが成人しちゃったからってこと？」
『…そもそも、100プロには所属しているでしょう』
「…まぁ、確かに。けど、先輩アイドルも…」
『…彼女たちと俺たちは違います
「…プロデューサー、もしかして、したくない…？…わたしと、そういう、こと」
『…そんなわけないでしょう？』
「なら、なんで？わたし、プロデューサーになら好きって言われてもテンションダウンしないよ？」
『…！…そうだったんですか』
「ふふ、もっと早く言ったら良かったね」
『…ええ。本当に。もっと早く言ってください』
「わぁ…そんなに我慢してたの？」
『そういうわけでもありませんが…まぁそんなものです』

[5 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 15:57:49]

「…今日のプロデューサーはなにか変。誘拐まがいのことをしたり、なにか隠してるみたい」
『…誘拐まがいのことをしたのは謝りますが、何も隠してなんかいませんよ』
「うそ、だね。わたしがどれだけプロデューサーと一緒にいると思ってるの？…わたしに、言いたくないこと？」
『…言いたかったんですよ。ですが、今はもう言いたくありません。…それが、広さんのためです』
「やだ。プロデューサー、言って」
『…これだけは譲れません。絶対に』
「…いつかは、言ってくれる？」
『…これから先、広さんが広さんで居続ける限りは、言いませんよ』
「…あれ、プロデューサー、川渡るの？服濡れちゃうよ？」
『良いんですよ、こんなに綺麗な川ですし』
「なら、わたしも…」
『来ないでください』
「…えっ？」
『広さんは、絶対に、来ないでください』
「…隠してることと、関係ある？」
『…さぁ？どうでしょうね』
「…わたしは、待ってればいいの？」
『…ええ、待ってればいいですよ。いつかは合流できますよ…多分ですけど』
「珍しいね、プロデューサーが多分なんて言うの」
『そうですか…広さん、最後に、一言だけいいですか？』
「いいよ、いくらでも言って」
『…俺がいなくても、お幸せに』

[6 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 15:58:23]

広「…プロ…デューサー…」
千奈「…！！花海さんっ！篠澤さんが、目を覚まされましたわ！」
佑芽「あっ…！！…ほんと、ほんとぉ…よかったぁ…」
千奈「わ、わたくしたち…心配、しましたわ…」
広「…わたし…なんで…」
広の目には見知らぬ天井と友人2人が映っている
千奈「篠澤さんは、プロデューサーさんとお出かけをしていらっしゃる時に…」
佑芽「…居眠り運転だって」
広「…あぁ…そっか…そうだった気がする…いきなり、車が全速力で走ってきて…それで…」
広はだんだんと当時の記憶を取り戻してきたようだ
千奈「プロデューサーさんが篠澤さんを庇ったおかげで、篠澤さんは軽傷ですみましたわ」
広「…っ…な、なら…プロ、デューサー…は？」
佑芽「…広ちゃん、歩けそう？」
広「…佑芽、おぶって。…わたしを、プロデューサーのところに連れてって！」

[7 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 15:59:08]

広「…プロデューサー…」
千奈「…即死…ともいかず、ずっと苦しんでいたようですわ」
佑芽「…広ちゃん…これだけ渡させて」
広「これ、は…？」
広に手渡されたのは、藍色の小箱と、くしゃくしゃになってしまった小さな紙
千奈「…指輪と、プロポーズの言葉が書かれた…と思われる紙ですわ」
佑芽「…プロデューサーさんの、ポケットから」
広「…そっか。…今は、一人にしてくれる？」
千奈「…分かりましたわ」
佑芽「…早まっても、自殺なんかはしないでね」
広「…うん、わかってる、よ。…プロデューサーが、命をかけて守ってくれたから、ね」
扉が閉まる

[8 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 15:59:54]

広「…プロデューサー…」
広が頬に触れる
広「…冷たくなっちゃった、ね。…鉄面皮だったけど、あんなにあったかくて、優しかったのに。…ごめんね、最期まで、だめだめな担当アイドルで。…結局、ずっとプロデューサーに助けられてばっかりだった」
広が渡された紙を広げる
広「…ふふ、『俺と、まだ趣味を続けてくれますか？』とか、『ずっと、一蓮托生でいてくれますか？』とか…言ってくれたら、良かったのに…あの日、言うつもりだったなら、嬉しいな」
紙に滲みが広がる
広「…プロデューサーは、わたしのことが、大好きで。尽くしてくれて。助けてくれて。…命をかけて、守ってくれて。…それは、わたしが担当アイドルだったから？…それ以外の理由も、きっとあった、よね？」
もともとくしゃくしゃだった紙が、さらにしわを増やす
広「…ねぇ、プロデューサー、返事して？…いつもみたいに、『そんなぐしゃぐしゃな顔、アイドルがしないでください』…とか、もっとひどいことでも、愛の言葉でもいいから、一言でもいいから…話して…？…プロデューサーなら、いくら好きって言っても、褒めても、テンションダウンしないから…こんなままならなさ、望んでない、から…！」
広が胸に顔を押し付ける
広「…っ…！プロデューサー！返事してよ！こんなっ、こんなの…っ！やだ、やだ！プロデューサー！」
…泣き疲れたのか、それとも声を出す体力もなくなったのか、すすり泣きと微かな声だけが聞こえてくる
広「…ぐすっ…プロ、デューサー…返事、してよ…まだ、一緒にしたいこと、いっぱいあったのに…もっと、一緒にいたかったのに…結局、一度も『好き』って、言ってくれなかった…」
広が指輪ケースをぎゅっと握りしめる
広「わたしが、プロデューサーの夢を奪ったから？…わたしは、趣味と、大切な…大好きな人を奪われるべきなの…？…それでも、納得なんかできない…やだ…やだ…っ…プロデューサー…お願いだから…死なないで…」

[9 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 16:01:51]

広のメンタル強度dice1d100=67 (67)　

dice1d50=39 (39)　以上で心が折れる、以下なら継続

[11 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 16:13:35]

下手したら一生一人が曇り続けるとかいう鬼畜システム

[12 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 16:16:50]

メンタル強度が67でダメージが39ってことなのか?
広曇らせが継続なのか?既にしんどいぜ。続き待ってる!

[13 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 16:24:16]

>>12

上の数字が下以上なら終わり、以下なら継続

[14 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 16:25:22]

曇らせ完了、次

dice1d15=10 (10)　

(広はたまたま準備してたので爆速投稿でしたけど、ここからはすごくペース落ちると思います…)

[15 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 16:31:52]

>>13

強度というか曇らせレベルって感じか理解。

強度だと大きい数値のほうが強そうに感じたので。

[16 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 16:37:12]

現在進行中のとあるスレも含めて、なんで広はこんなにも曇らせが似合うのだろうか

[17 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 19:30:55]

麻央「プロデューサー！今日のライブ、どうでしたか！？」
『ええ、素晴らしかったです』
麻央「ふふ…ありがとうございます、ボクがここまで成長できたのは、プロデューサーのおかげです！」
『どうしたんですかいきなり。俺も、有村さんにいろいろ助けられてますよ』
麻央「いえ…たまには、感謝を伝えてみたくて」
『そうでしたか、ありがとうございます』
麻央「…それで、プロデューサー…明日って、空いてたりしませんか？」
『明日、ですか？』
麻央「はい…ライブのご褒美、みたいな…」
『いいですよ、どこかお出かけしますか？』
麻央「…！はいっ！行きたいところがあって…」
『有村さんが誘ってくれるなら、どこでも行きますよ』

[18 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 19:39:02]

麻央「プロデューサー、待ちましたか？」
『いえ、いま来たところですよ…有村さんこそ、まだ5分前ですよ？』
麻央「プロデューサーを待たせたくなかったですし…プロデューサーの前でも、かっこいいボクでいたいので」
『流石ですね…でも、俺はプライベートな有村さんも好きですよ』
麻央「すっ…！…そういうところですよプロデューサー」
『すみません、気をつけます…では、行きましょうか』
〜
麻央「…プロデューサー、ずっと車道側ですよね」
『そうでしたが…いけませんか？』
麻央「いえ…ボクも、たまにはエスコートしてみたいな〜…って…」
『…まぁ、プロデューサーは担当アイドル第一なので。そこは譲ってもらえると…』
麻央「ちょっとくらいいいじゃないですか、ほら、こっち来て…」グイッ
『あっ、ちょっ、急に…』ヨロッ
麻央「…えっ」
ガシャンッ
麻央「えっ…あっ…」
「ってて…って、人！？そ、その、大丈夫ですか！？」
『…』
麻央「と、とりあえず救急車…」

[19 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 19:45:16]

ピッ…ピッ…
麻央「…プロデューサー」
医師「…植物状態ですね。打ちどころが悪かったようです」
麻央「…そうですか。…相手の人は？」
医師「自転車に乗っていた人なら軽傷ですよ。…歩道を全速力で走っていた彼にも責任はあります、訴訟すれば…」
麻央「…訴訟したら、プロデューサーは帰ってくるんですか」
医師「…はい？」
麻央「ボクが、何かしたら！プロデューサーはもとに戻るのかって聞いてるんです！」
医師「そ、それは…」
麻央「こんな、こんな形でなんて…っ！こんなお別れは嫌なんです！」
医師「…植物状態の治療は続けるおつもりで？」
麻央「当たり前ですっ！ボクが、ボクがなんとかして…」
医師「…少し、一人で冷静になってみてください」
バタンッ
麻央「ふぅ…っ…ふぅ…っ…」
『…』
麻央「…ほんとに何も話さないんですね。…初めてですよ、植物状態の人を見るの。…そんな初めてまで、プロデューサーにあげたくなかったなぁ…」
『…』
麻央「…ボクのっ…ボクのせいで…プロデューサーと、一緒にいられないなんて…っ…嫌ですよ…」
『…』
麻央「ねぇ…何か返事してくださいよ…プロデューサー…ボクが、悪かったですから…プロデューサー…」

[20 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 20:15:11]

脳にじわじわ広がって健康になる

[22 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 21:35:36]

dice1d100=5 (5)

上の数値がdice1d50=46 (46) 　以上で曇らせ完了、以下で晴れ

[23 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 21:43:08]

数年後
〜
麻央「…見てください、プロデューサー。ボク、トップアイドルになりましたよ？…あれから、プロデューサーはずっとこのままだけど…しっかり、延命、やり遂げました。…明日、打ち切るらしいです。流石に、病院も限界らしくて…」
『…』
麻央「…さよなら、ぷろ…」
『…まお…さん？』
麻央「…！プロっ…！プロ、デューサー！？」
『おれ、は…』
麻央「む、無理に喋らないでくださいっ！今、お医者さん呼んできますから！」
〜
『…長い間、ご迷惑をおかけしました』
麻央「…本当ですよ。バカ」
『…麻央さんも、もうあの時の俺と同い年ですか』
麻央「…心配しました、ずっと、ずっと」
『…こんな俺でも、まだ、あなたのプロデューサーでいれますか？』
麻央「当たり前ですっ！ボクのプロデューサーは、いつまでたってもキミ一人ですから！」
『…なら、今度こそは、最期まで一緒です。約束します』
麻央「…破ったら、地獄の底まで追いかけますからね」
『ええ。歓迎します…と言いたいところですが、担当アイドルをそんな場所には行かせられません。せめて天国で待ってますよ』
麻央「演技でもないこと言わないでください…っ…」
『…今は、王子様の仮面を外して、泣いてもいいですよ』
麻央「ぷろっ…でゅーさー…っ！ボク、ずっと、ずっと…！ぐすっ…」
『…本当に、迷惑をかけました』
麻央「ぐすっ…今から、ぜったい、絶対、ボクから離れないでくださいね！プロデューサー！二度目はないですよ！」

[24 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 21:43:43]

曇らせ失敗、次

dice1d15=13 (13)

[25 二次元好きの匿名さん 25/05/12(月) 21:51:34]

なんだろうこの感情……
曇らされるのを見たくない気持ちと曇らされることで背中にゾクゾクとした得も言われぬ快感が

[26 雑種好きの匿名さん 25/05/12(月) 22:09:26]

愉悦顔が止まらん((≖֊≖)

[27 二次元好きの匿名さん 25/05/13(火) 04:34:59]

保守

[28 二次元好きの匿名さん 25/05/13(火) 13:12:34]

燐羽「…久しぶりね、手毬」
手毬「燐羽…燐羽！初星に帰ってきてくれたの！？」
燐羽「あれだけ言われたもの。わたしだってそんな恩知らずじゃないわ」
手毬「そっか…そっか！美鈴にも言ってくるね！」
〜
そんな幸せな夢から、また目が覚める
「おい、賀陽、何してる？」
燐羽「…別に、契約期間は終わってるのだからいいでしょう？勝手に拘束してるのはそっちよ」
「そんなものどうでもいいだろう、とにかく、極月は転校を認めることはない」
燐羽「…っ！？…おかしいじゃない、契約期間が満了したら、こっちの…」
「お前はNIAで、月村手毬優勝の大きな鍵になった…つまり、お前のせいで極月は勝てなかった、違うか？」
燐羽「はぁ？頭おかしいんじゃない？そもそも、quartetの時点で極月は…」
「黙れっ！…とにかく、転校は認めない」
燐羽「…なら、身柄だけでも…」
「お前は、極月が拘束させてもらう。安心しな？ネットを使えない中で、一生寮にいるだけだ」
燐羽「おかしいじゃない！そんな、犯罪みたいな…」
「もちろん、嫌と言うなら抵抗はしても構わないが…俺たちが、月村と秦谷に何をするか想像してみろ」
燐羽「…最低」

[29 二次元好きの匿名さん 25/05/13(火) 13:12:45]

…あれから数週間
燐羽「ふ…ふふ…」
ネットがない中で、外出も禁止されている…それでいて、寮なので大声を出すこともできない
燐羽「…最初の方は、小声で歌の練習をしてみたり…少しだけ、ステップを踏んでみたり…こんなになるなんて…」
その声は、誰もいない部屋にむなしく響く
燐羽「ふふ…これから、ず〜っと…手毬や、美鈴にも会えないで…」
やることがない。寝る。…そうすると、あの幸せな夢がいつまでも脳裏に浮かび続ける
燐羽「…こんな日々が続くのなら、夢なんか見たくない…私に、幸せを与えないで…」
そんなことを言っても、なんとかしてくれる人なんて居ない
燐羽「…手毬…約束したのに、ごめんね？…アイドルに戻すとか、大層なこと言っちゃって…それでこんななんて、バカみたい。…咲季お姉ちゃんも、手毬も、美鈴も、元気にしてるかしら…」
誰もいない部屋の中で、フローリングに涙が当たる音だけが響いている
燐羽「っ…もう一度、もう一度だけでも…私を…っ…みんなに会わせて…」

[31 二次元好きの匿名さん 25/05/13(火) 16:37:12]

dice1d100=59 (59)

上の数値がdice1d50=13 (13)　以上で曇らせ完了、以下で晴れ

[32 二次元好きの匿名さん 25/05/13(火) 16:37:36]

曇らせ完了、次

dice1d15=4 (4)

[33 二次元好きの匿名さん 25/05/13(火) 17:53:57]

広の曇らせが刺さりすぎて何度も読み返してる

[34 二次元好きの匿名さん 25/05/13(火) 18:29:41]

佑芽を曇らせたら一緒に咲季も曇りそう

[35 二次元好きの匿名さん 25/05/13(火) 23:49:23]

佑芽「お姉ちゃん！聞いたよ、どういうこと！？」
咲季「…あら、佑芽…どうしたの？」
佑芽「どうしたの？じゃないよ！本当なの！？…もう、アイドルで勝負しないって」
咲季「…あなたも、わたしに勝って満足したでしょう？」
佑芽「ううん、次は、お姉ちゃんがチャレンジャーだって言ってたじゃん！」
咲季「…疲れたのよ」
佑芽「やだ！だめ！お姉ちゃん、約束破るの！？」
咲季「…もういいじゃない」
佑芽「だめ！だって…」
咲季「もう黙って！佑芽！」
佑芽「えっ…お姉、ちゃん…？」
咲季「知っているでしょう！？あなたの方が、元々の才能はすごかった、それこそ、わたしなんか足元にも及ばないほどにね」
佑芽「で、でも、それでもお姉ちゃんは…」
咲季「ええ。あなたが慣れていないうちなら勝てた。まだ慣れきっていなかったら、一度負けてもまだ勝てると思えた…今はどう？体力、筋力、ファンサの精度、かわいさ…アイドルで必要なもの、すべて負けてるじゃない」
佑芽「それでも、お姉ちゃんは勝ってたじゃん！」
咲季「うるさいっ！あなたには分からないわ！才能がなくて、それでいて、妹相手には完璧なお姉ちゃんを演じ続ける…もう疲れたのよ！」
佑芽「…お姉ちゃん…」
咲季「…わたしは、アイドルが好き。だから、これからも真摯な気持ちでアイドルと向き合いたい…それには邪魔なのよ、佑芽」
佑芽「それ、でも…」
咲季「…一週間ほど、休養するわ」

[36 二次元好きの匿名さん 25/05/13(火) 23:54:16]

千奈「…花海さん？どうされたのです？」
佑芽「…お姉ちゃんが、もう勝負してくれないって」
広「えっ…なんで？」
佑芽「…わたしが強くなりすぎて、もう、疲れちゃったみたい」
広「それでもわからない、だって、佑芽のお姉ちゃん、普通の男の人よりは力持ち」
佑芽「…お姉ちゃんの、数倍はあるから、わたし」
千奈「とうてい人間の悩みとは思えないですわ…」
佑芽「うぅ…」
広「…他の人と勝負…けど…」
千奈「あれだけ仲良しでしたものね…」
佑芽「…こんなことになるなら、才能なんていらなかった…欲しくなかった…お姉ちゃんとはんぶんこして、ずっと、ず〜っと、勝負し続けたかったなぁ…」
千奈「花海さん…」
佑芽「ぐすっ…ごめん、千奈ちゃん、広ちゃん…せっかく、話聞いてもらってるのに…ひっぐ…」
広「…いい、よ。わたしたちなら、ずっとそばにいる」
佑芽「…お姉ちゃん…また、元気で、完璧なお姉ちゃんになってなんか言わないから…わたしを…わたしを邪魔なんて思わないでよ…」

[37 二次元好きの匿名さん 25/05/13(火) 23:55:12]

dice1d100=35 (35)

上の数値がdice1d50=26 (26)　以上で曇らせ完了、以下で晴れ

[38 二次元好きの匿名さん 25/05/13(火) 23:55:37]

曇らせ完了、次

dice1d15=8 (8)

[39 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 00:05:26]

広すきだねぇ

[40 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 01:10:08]

このお姉ちゃんは「才能なんていらなかった」って言葉を聞いて更に苦しみそう

[41 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 07:48:47]

『はぁ…また倒れたんですか』
「ふふ…また保健室だね…」
『そんな喜んだ顔で言うことではないですね』
「今日こそ、見限りたくなった？なんて…」
『…はい』
「…えっ…？」
『…少し言葉が強くなりますが…あなたは、NIAで勝てる器ではなかった。NIAで勝てたのは、たまたま俺のプロデュースとファンの動きがかみ合っただけです』
「えっ、なっ…」
『それに、NIAが終わった後言っていたでしょう？「今度は、プロデューサーの夢を」と。…あれから、もう捨てたはずの夢のことを意識してしまうんですよ』
「で、でも…ぷ、プロポーズも、してくれたのに」
『ようなもの、ですよ。担当アイドルに恋愛感情を抱くなど、プロデューサーとして未熟です』
「…プロデューサー…本気…？」
『ええ。レッスンで倒れる、夢を目指せないのは、まだ良いんです。…ずっと、俺の部屋に来ようとしたりしているでしょう』
「…うん」
『…迷惑なんですよ。学園から怒られているのは誰だと思っています？珍しいですよ、NIAで結果を出したのに、プロデュース面での成績があまり良くないのは』
「そ、それなら、直すから…もうしないから…」
『…それがどうしたんです。俺は、もうあなたに愛想を尽かしたと言っているんです』
「…でも、でも…っ！」
『はぁ…天才が聞いて呆れますね、情に訴えるような交渉しかできないんですか？』
「…今、わたしが持っているカードなんて何もない。わたしと一緒にいることで、プロデューサーが得られるメリットなんて何もない、から…」
『今、と言ったということは…前ならあると？』
「えっ…き、綺麗、だって…」
『…本当に若気の至りでした。あの時から、もっと夢に近づけるような選択をしていれば。あなたに、早々に見切りをつけていたら』
「…後悔、してる？」
『ええ。すごく』

[42 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 07:52:59]

バリエーション色々あってすごい

[43 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 07:56:14]

「でも…わたしは、やだ…」
『そうですか。ですが、あなたに選択権はありません。明日にでもプロデュースを終了する予定です』
「やだ…やだ！」
『はぁ…あなたが努力しているのは知っています。ですが、今のあなたはそれでもだめだめです。その状態で俺を引き留める気ですか？さっき言っていましたよね、手持ちのカードはないと』
「…わ、わたし、なんでもするから…」
『ほう、なんでもとは？』
「…大学に戻ってお金を稼いだり…何か、何か…プロデューサーの望むことなら、何でもするから…っ！」
『…まず、俺が金のために夢を捨てると思われているのなら心外です。あなたも、趣味とお金で趣味を取ったのでよくわかるでしょう』
「なら…」
『今のあなたにできる最善の行為、一番俺のためになるのは…大人しく俺の担当アイドルではなくなることです』
「そんっ、な…」
『では、書類を取ってきますね…あなたは、せいぜいそこで足掻いていてください。レッスン後なので、動けるかは知りませんが』
バタンッ
「えっ…あっ…プロデューサー…ほんとに、解約しちゃうの…？やだ…やだ…もっと、プロデューサーと一緒がいい…ずっと、プロデューサーと一緒がいい、のに…ぐすっ…プロ、デューサー…わたしを、見捨てないで、よ…」

[44 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 07:57:33]

dice1d100=43 (43)

上の数値がdice1d50=45 (45)　以上で曇らせ完了、以下で晴れ

[45 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 14:34:09]

ほしゅ

[46 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 21:34:02]

ここからどうやって晴らすのか
wktk

[47 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 21:53:19]

翌日
〜
「…おはよう、プロデューサー」
『おはようございます、こちらが、昨日言っていた…』
「…プロデューサー、本気なの？」
『…ええ。俺の夢のためです』
「…今、正直に言ってくれたら、ここでおしまい…どう？」
『…何のことでしょうね』
「…そっか。…昨日、あの後先生に相談しに行った」
『…何を言われたんです？』
「…プロデューサーも、先生に相談してたんだね。NIAのあの時、わたしが、一緒に夢を目指そうなんて言っちゃったから、一度捨てたはずの夢が、もう一度芽を出しそうだ…って」
『…そんなことも言った気がしますね、ですが…』
「それで、プロデューサーはわたしが大好きだから、夢を追いながらわたしの趣味を続けるのは不誠実だ、って、そう思っちゃったんでしょ？」
『…ただの推論でしかないですね』
「うん、ただの推論…けどプロデューサー…わたしにとっては、趣味よりも、夢よりも、もちろんお金よりも…大好きな人と一緒にいることが、何より幸せだよ」
『…』
「だから、もう、嘘つかないで？」
『…はぁ…ならこうしましょう。夢を追うとは言いましたが、あれは広さんの夢のことです…すみませんでした』
「ううん、謝らなくてもいいよ…プロデューサーだって、わたしを思ってしてくれたことだから」
『…こんな俺でも、十割の力で趣味を楽しめない俺でも、一緒にいたら幸せですか？』
「うん、最高に幸せ。わたしは、プロデューサーが大好きだから」
『…ありがとうございます』
「なら、もうその書類は要らないよね？」
『まぁ、そうですね…軽々しくこんな事を言って、すみませんでした』
「…そんなに謝ってくれるなら…ずっと、ず〜っと、わたしの隣にいてね？大好きなプロデューサー」

[48 二次元好きの匿名さん 25/05/14(水) 21:54:04]

>>1

関係ないけどスレ画の画質悪くね？

[49 二次元好きの匿名さん 25/05/15(木) 00:22:35]

>>48

保存と再投稿を乗り越えてきたスレ画なので…見づらいのならば変えますが…私も保存なのでよく知らなくて

[50 二次元好きの匿名さん 25/05/15(木) 01:55:27]

曇らせ失敗、次

dice1d15=13 (13)

[51 二次元好きの匿名さん 25/05/15(木) 08:57:01]

ほしゅ

[52 二次元好きの匿名さん 25/05/15(木) 12:25:58]

『賀陽燐羽さん、少しお話が』
「あら、あなたは…咲季お姉ちゃんのプロデューサーじゃない。私に用なんて珍しいわね」
『ええ。実は咲季さんからいろいろと話されまして』
「咲季お姉ちゃんが？」
『簡潔に言いますと…もうあなたは咲季さんに関わらないでください』
「…は？」
『自覚がなかったのですか？NIAの後など…一ファンとしては行き過ぎた行動をとっていたはずなのですが』
「いや、それは…その…」
『花海さん…分かりやすいように佑芽さんからも、あれだけ敵意を向けられているの、知らなかったとは言わせませんよ』
「あれは…スキンシップというか…」
『いくら同性で、NIAで戦ったライバルだとしても、段階を踏まなすぎです。そもそもあなたが咲季さんのファンである限り、ファンごとに対応を分けるなど、あまりしたくはありません。…賀陽さんに許してしまうと、なら俺も…私も…と、増えていくのが目に見えているので』
「…っ…そうね、それは謝るから…」
『…先ほども言った通り、これは咲季さん、佑芽さんからの要望です。俺に謝ってもどうにも…』
「なら、二人に直接…！」
『言ったでしょう？二人は会いたくないと』
「なら、伝言を…」
『…まぁそれくらいなら普通のファンでもすることですか。分かりました、何を伝えれば？』
「…私が誤っているとだけ。…それで対応を変えないのなら…もう諦めるわ」
『…分かりました』

[53 二次元好きの匿名さん 25/05/15(木) 12:33:18]

一週間後
〜
コンコン
手毬「…燐羽、初星に戻ってくるって約束は？」
美鈴「そうですよ、そもそも、この数日間ずっと部屋にこもりっきりでしょう？」
燐羽「…帰って」
手毬「は？帰るわけないけど。約束守ってないのは燐羽の方だし」
燐羽「…いいから」
美鈴「りんちゃん、何かあったのなら、わたしたちにも…」
燐羽「あなたたちに話したって何も変わらない！」
手毬「りん…は…？」
燐羽「二人は知らないでしょ？自分が軽い気持ちでやったことが、あとになって自分を死ぬほど苦しめている気持ちが！そのせいで、大切な人にも見放されてしまった絶望が！」
美鈴「…りんちゃん、たしかにわたしたちは共感できませんが、話を聞くことは…」
燐羽「だから！あなたたちに話しても変わらないの！…もう、もう…遅すぎるのよ…」
手毬「…アイドルは、続けるの」
燐羽「…知らない、分からない…自分で自分を見失って…何のために生きたらいいのかも分からない…」
美鈴「…何かを失ったら、それを得る前に戻るのは難しいですよね…わたしも、SingUp!が解散した時…」
燐羽「…薄っぺらい共感の言葉だけなら、帰って…薄っぺらくなんてないのは分かってるのに…お願い、これ以上、私にあなたたちを傷つけさせないで…」

[54 二次元好きの匿名さん 25/05/15(木) 20:08:19]

dice1d100=52 (52)

上の数値がdice1d50=9 (9)　以上で曇らせ完了、以下で晴れ

[55 二次元好きの匿名さん 25/05/15(木) 20:08:44]

曇らせ完了、次

dice1d15=11 (11)

[56 二次元好きの匿名さん 25/05/16(金) 01:37:31]

ほしゅ

[57 二次元好きの匿名さん 25/05/16(金) 01:46:43]

>>49

今更感はあるかもしれんがダイス表のサイトいる？

まあ一応貼っとくわ

ダイススレ 作成君 弐号機