【超閲覧注意】最近頭の中で声がする

  • 11主25/05/12(月) 18:54:10

    誰の声か、すぐに分かるはずなのに、思い出したくない、背中が痛い
    声を聞く度に心臓の奥まで突き刺されるような痛みが走った
    でも、俺はその声の人が大好きで、とても優しい人だということを何故か覚えている

    嫌な匂いがしてきた、今日はもう寝よう

  • 21主25/05/12(月) 18:56:37

    確か、髪は俺と同じ金髪だったかな
    そして、おちゃらけているけど仲間思いで
    とてもいい人だった
    俺もあの人のようにありたいと願っている
    「ホークス」
    あれ、あの人は俺の事を呼ぶ時どんな声色だったか、思い出せないや

  • 31主25/05/12(月) 19:01:05

    知ってる、目を背けるな
    分倍河原は俺が殺した
    俺が刺した、俺の手で俺の汚い羽根で

    「タヒねよホークス」

    あの人はこんな言葉を吐くのだろうか
    優しい人だ、この声だってきっと幻聴、そうに決まっている
    心臓の音がうるさい…うるさい…

    「夜のパトロールと行こうか」

  • 4二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 19:04:32

    続きが気になる…

  • 51主25/05/12(月) 19:05:17

    「お疲れ様です、あと俺が変わるんで」
    近くにいたプロヒーローに、缶コーヒーを渡した後、また頭に声が響く

    「お前が殺したんだ、信じてたのに、信じてたのに」

    そんなこと言われた覚えがないのに、目の前にいるかのように、分倍河原の顔が思い浮かぶ
    幻聴だ、今より幼い頃によくあった
    血でべっとりした手の感触、嫌な鉄の匂い
    そして、目を瞑っても見える、死人の顔
    「ひとつ聞いてもいいですか?」
    「俺って子供に見えます?」
    プロヒーローたちは答えに困っていたが
    「幼いと言うよりかは、若い」「ホークスは、まだ22歳だろう?」「性格は子供寄りかもね」

    「そーですか、じゃ、俺パトロールしてくるんでそれじゃ」

  • 6二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 19:05:46

    トゥワイスのこと引きずって脳内にイマジナリートゥワイス作っちゃったか

  • 71主25/05/12(月) 19:16:42

    「ねぇ、分倍河原、仲間のことがそんなに大切ですか?」
    「荼毘は貴方のことを利用出来る道具としか思っていませんよ」

    「クズ野郎に何言っても分からないだろ、ヒーローでもないお前に何を言っても」

    「いつもみたいに冗談言ってくださいよ、偽物」

    幻聴だ聞かなくてもいい、イヤホンから流れるノイズと同じ
    「ホークス、ひとつ教えてやるよ、俺だって人間だ、いくらお前が俺を優しい人間だと思ってても、結局はお前の都合ですべて変えられちまう」
    「偽物はお前だ、早く、地獄に落ちろ」

    「うるさいな…」

  • 81主25/05/12(月) 19:17:24

    ホークスの正気度

    dice1d100=48 (48)

  • 91主25/05/12(月) 19:22:07

    タバコの匂いが苦手になった

    いや、元からそこまで好きでもなかった

    貴方から1本吸えと渡されたタバコの味は今でも覚えてる

    肺にずっと残っているような気がする

    そういえば、タバコとコーヒーの匂いって似てるな


    「…っう‪”‬…お‪”‬ぇぇっ…」


    「そのまま内臓まで全部吐いちまえ」


    トゥワイスの幻覚の見えやすさ

    dice1d100=38 (38)

    トゥワイスの幻聴の聞こえやすさ

    dice1d100=25 (25)

  • 101主25/05/12(月) 19:23:10

    なんで、あまり聞こえない?見えない?

    1 薬のおかげ

    2 ホークスのメンタルの賜物

    3 理由なんかない

    dice1d3=2 (2)

  • 11二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 19:23:55

    大分正気じゃいられなくなってるのいいな
    時たま聞こえる小さな声に過剰反応したり
    トゥワイスの透けた体に顔を青くしたりしているのかな

  • 12二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 19:25:03

    >>8

    高いほどヤバイのか正気なのかどっちです?

  • 131主25/05/12(月) 19:27:24

    「…はぁっ…はぁっ…」
    最近あんまり食べてないから、辛いのは一瞬だったな
    ヴィランか何か居てくれたら、ちょっとは…気が紛れるのに
    「また殺すのか?俺みたいに突き刺して」
    うるさい、うるさい、うるさい
    分倍河原じゃない、お前は分倍河原なんかじゃない
    「…はー…」
    深い深呼吸をする
    「…っし、さっさとパトロールして帰ろ」

  • 141主25/05/12(月) 19:27:49

    >>12

    低いほど、精神的にやられてます

  • 151主25/05/12(月) 19:35:12

    幻聴が聞こえるようになったのは、確か…
    轟家の…事情を知って、エンデヴァーさんに…協力するって言ったあの日からだったか

    「初めて言った言葉をもう一度言ってやるよ、お前は忘れっぽいからな」
    「地獄に落ちてしまえ、鷹見啓悟」

    「やめ…ろ…名前で…呼ぶな」

    「そうそう、お前は今みたいに怯えてたよな」
    「そこまで再現しなくていいんだぜ?鷹見啓悟」

    「…やめて…ごめんなさい…殺してごめんなさい…俺のせいです…だからもう…」

    もう一度深い深呼吸をする
    幻なんかに負けてたまるか
    …罪を自覚するっていうのも大事だけど、これはやりすぎだ…分倍河原は死んで、これは幻聴
    それでいい、それでいいんだホークス

  • 16二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 19:38:10

    このレスは削除されています

  • 171主25/05/12(月) 19:50:20

    俺は次のヒーローとパトロールを代わってもらおうと、地上に降りる
    『ホークス、顔色悪いけど…風邪?』
    「いや、そんなんじゃないですよ〜、あれです、パトロール前にちょーっと、食べすぎて、乗り物酔い的なの起こしただけですよ」
    『なんだそれw』
    無名のプローヒーローかな、見た事ないな…
    『なぁ、ホークス…』
    「ん?なんでしょうか」
    『分倍河原を殺した時の感覚覚えてないとは言わせないぞ』
    「…いきなりな…ん…」
    さっきまで…俺はプロヒーローと話して…
    あれ、なんでだ…なんで俺今

    「忘れるな、俺を殺したことをずっと忘れるな、過去は消えない、乗り越えようなんて考えるな、しまっておこうなんて考えるな」

    分倍河原に首絞められて…

    「かっ…ひゅっ…!」

    『おい!?ホークス!大丈夫か!?ホークス!?』
    「え…ぁ…何起き…て」
    『こっちのセリフだ!ホークス今…突然苦しみ出して…!』
    「す、すみません…ちょっと俺…疲れすぎてるのかも…」
    「…さっさと帰りますね、ご迷惑おかけしました」

  • 181主25/05/12(月) 20:09:33

    あの後、俺は普通に家に帰れた

    家に帰ってからは何度も首元を鏡で見て確認した

    思い込みの力というやつだろうか、うっすらと跡がついているような気がする

    俺は、机に置いてあった薬を雑に口に入れたあとそのまま水で流し込む

    「…はぁ」

    ひたすら疲れる、今日はもう寝よう


    ホークスに、平穏な夜は

    1 訪れる

    2 訪れない

    dice1d2=1 (1)

  • 191主25/05/12(月) 20:18:51

    俺はベットにダイブした後、すぐに寝てしまった

    俺はその日夢を見た
    「ホークスってよぉ、なんでヒーローしてんだ?」
    落ち着くあの声だ
    俺は、口が自然と開いた
    「みんなを助けたいからです、正しい人でありたいから」
    「同列に語っていいのか分かんねぇけどよ、俺が連合のみんなを守るのと同じって訳か、違ぇな!」
    「まー、本質的なところは同じなんじゃないんですかね」
    「じゃ、仲間だな俺たち、あ、いや、元から仲間なんだけどよ、悪党め!」
    分倍河原は、俺の方に拳を向ける
    その顔はマスクで覆われていても笑顔だということがわかった
    俺はその拳に拳をぶつける
    「キモイ話さ、俺はお前のこと好きだぜ、嫌いだ!」
    「ソレ、本当に言ってます?」
    「嘘はつかねぇ、嘘だよ」
    「あはは!俺も好きですよ」
    「…やっぱ、野郎に言われても嬉しくねぇな、トガちゃんに言ってもらいてぇ」
    「えぇ?酷くないですか?自分は好きって言った癖に?」
    「俺はいいんだよ」
    あなたが好き、それは本音
    だってあなたは優しいから
    「ホークス、手出せ」
    「…?」
    手の中に、1本のタバコを持たされる
    「吸わねぇって言ってたけどよ…まぁ、お守り代わりだ」
    「タバコがお守りって…貴方らしいですね」
    「だろ?」
    俺は手の中のタバコを優しく握りしめた

  • 20二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 20:32:26

    平穏な夜(平穏な朝を迎えられるとは言っていない)

  • 21二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 20:47:15

    起きた時にどうなるだろうか…

  • 221主25/05/12(月) 20:48:06

    …もう少しだけ長く寝ていたかった
    貴方ともっと話したかった

    「俺はここにいるぜ?ホークス」

    薬の効果切れか…
    寝起きということもあり、そこまで動揺はしなかったが、分倍河原が、俺の握られた右手を指差す
    その瞬間俺は全身が冷たくなった、この手を開きたくない
    知りたくない…知りたくない

    「早く開けてくれよ、鷹見、俺からのプレゼント」

    俺は、手をゆっくりと開く
    夢の中で貰ったまんまの、タバコが俺の手のひらにあった
    俺は咄嗟にそのタバコを投げる
    五感全てに幻の感覚があるの走っていたが
    あまりにもリアルすぎる…これは…幻覚で幻触だよな…
    俺は、机の上に置かれた薬を、容量を守らず、何錠か取りだしたあと、すぐに飲み、目を閉じ祈る
    全て幻だ…落ち着け俺…夢だと思えば何も怖くない

  • 23二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 20:49:54

    大分精神やられてんな…

  • 241主25/05/12(月) 20:50:26

    俺は、ようやく変なものは何も見えない何も聞こえなくなり、安堵のため息をついた

    今日は…さすがにヒーロー活動無理そうだな…

    でも、何もしないのも…頭おかしくなりそうだ


    ホークスは何をする?


    >>28

  • 25二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 20:51:41

    エンデヴァーに会いに行く

  • 26二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 21:00:16

    散歩、兎にも角にも外に出よう

  • 27二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 21:03:45

    事務所に行こう

  • 28二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 21:04:20

    気晴らしに散歩に行こう

  • 29二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 21:17:38

    スレ主、今までスレ立てたことある?、どっかで見覚えがあるような気がして…(間違ってたらすいません)

  • 30二次元好きの匿名さん25/05/12(月) 22:32:04

    >>22

    さらっとODしてて怖い

  • 311主25/05/12(月) 23:12:32

    >>29

    今までいっぱいスレ立ててきたので、多分私の事1度は見た事あると思います


    余談ですが

    軍人はよく冗談を言うという話があります

    なぜ軍人はよく冗談を言うかと言うと、諸説ありますが、いつも気を張っているので、そこから来るストレスを少しでも吹き飛ばすように冗談を言っているようです

    ホークスは、「楽観的」と自分で言っていますが、この話と当てはまるような気がして

    完全私の解釈です

  • 321主25/05/12(月) 23:21:44

    …散歩に行こう
    ちょっとは楽になるでしょ
    俺は念の為、薬を持っていくことにした
    不安で仕方ないんだと、自分でも少し笑ってしまった
    もう聞こえないし、見えない
    夢から覚めたからだ

    俺は近くの公園で久々に歩く事にした
    地面を歩くのも意外と大事だ

    まだ精神的に幼かったのかな
    今日の晩御飯何にしようかな
    寝汗酷かったし、帰ったら風呂だな
    やる事考えてたらだいぶ楽になってきた
    ボロボロになった羽をめいっぱい伸ばしたあと、俺はふと、周りの視線に全身を刺される
    何か変なことをしたかと焦ったが
    俺は、その顔を見た

    「逃げようとするなよ、ホークス」

    違う、違う違う違う違う!
    夢からはもう覚めた!
    なら、これなんだ?

    俺はもう、一刻も早くこの場から離れたくて、空へと飛び立った
    気持ち悪さが全身を蹂躙した

  • 331主25/05/12(月) 23:52:18

    空はいい、何も考えなくていいから
    そんなことを思っていた
    でも、自分のこの羽のせいで、トゥワイスを…なんて思い始めてからは、空なんてクソだと思い始めてきた
    産まれてきたこと自体間違いだった、なんで俺が生きて貴方が死ななきゃならなかったんだ?

    「お前が殺したんだろ」

    「…もうっ…謝ったでしょ…!?誤ってすませられるとも思ってません…でももういい加減やめてください…俺っ…もう」

    「なら、落ちろよ」

    「落ち…たら、もう…やめてくれますか?」

    「あぁ、約束は守るよ、お前と違ってな」

    義羽で補強した剛翼の力を抜く
    そんなことをしたら当然急降下
    空がどんどん遠くなっていく
    分倍河原の声も聞こえなくなった
    不思議と、心が軽くなる
    あと、何メートルで地面だ?
    いや、もう…どうでもいいか

  • 341主25/05/13(火) 01:07:01

    「ホークス!」
    熱風が近づいてきたかと思ったら、暖かい熱が俺を包む
    「…エンデヴァーさん?」
    「何をしてるんだ…お前は!」
    相当急いで来てくれたようで、エンデヴァーさんの息は上がっていた
    「何っ…て…落ちようと」
    「馬鹿なことを抜かすな、なぜそんなことをする必要が」
    「…分倍河原に言われて」
    エンデヴァーさんは、困惑しているようだった
    …あれ、よく考えたら…俺なんで落ちようと…
    おかしいだろ、落ちたら

    「人は殺すのに、自分が死ぬのは怖いんだな、屑野郎が」

    「っ…」
    「…ホークス、身体が震えている、何があったか知らないが、とりあえず俺の事務所に来い」
    「で、でも、エンデヴァーさんに迷惑じゃ…」
    「気にするな、誰かが苦しんでいるのを救うのがヒーローだろう、安心しろ話は聞いてやる」
    エンデヴァーさんは、俺をゆっくり地面に下ろしてくれた
    「ついてこい、居なくなったりするなよ」
    「…はい」

  • 351主25/05/13(火) 01:12:56

    ホークスの正気度

    48-dice1d48=27 (27)

  • 36二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 01:44:44

    ちょっとずつ上がっていくな...

  • 37二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 02:10:37

    このレスは削除されています

  • 38二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 02:12:45

    着実にホークスの正気度が削られている…
    大丈夫じゃないなこれ

  • 39二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 07:07:16

    半分くらいがっつり削れてる…

  • 40二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 07:57:21

    正気度無くなったらどうなるんだろ、(*^^*)

  • 411主25/05/13(火) 10:40:14

    「…トゥワイスの幻を見る…か」
    エンデヴァーさんは、俺の話をきちんと聞いてくれた
    こんなの他人が聞いたら、頭がおかしくなったか、統合失調症になったかと思われる
    いや、実際そうだと思うんだけど
    「食事はとれているのか?」
    「あんまり」
    「睡眠は?」
    「…それも、あんまり」
    「そうか、だが俺も医者じゃない、ホークス、病院には行ったのか?」
    「…行きましたけど、その」
    冷や汗がどばっと出て止まらない
    思い出したくない…
    「っ…はぁっ…はぁっ…」
    呼吸が荒くなる、過呼吸起こした…
    そんな俺を見てエンデヴァーさんは、優しく手を握ってくれた
    「辛いなら言わなくて大丈夫だ」
    「っ…はぁ…はー…大丈夫です」
    俺は、深い呼吸をした後、できる限り簡潔にまとめる
    「もうすぐで薬が切れるんです、でも病院にはもう行けません」
    「分倍河原に殺される夢を見たから」
    あれが夢だったか、試すために手首を切ったことすらある
    痛みも、血の温かさもちゃんとあり、妙に落ち着いたような、興奮してイカれたような…もうあんまり覚えてない
    「なんの薬を…?」
    「リスパダール…ブロナンセリンあと…なんでしたっけ…」
    「おそらく、統合失調症で有名な薬だと思うぞ、リスパダールも、気分をおちつける薬だろう?」
    「統合失調症なんですかね…まぁ、全部幻ですし…そうですよね」
    「だって、エンデヴァーさんに、分倍河原は見えないんですもんね」
    「今居るのか?」
    「俺の後ろに、居ます」

  • 421主25/05/13(火) 11:04:18

    「見えないな」
    「…そうですか」
    「今何をしているか、後ろを見る勇気はないだろう」
    「俺の首を絞めてます」
    「ゆっくり…プレス機みたいに」
    「冷たい」
    「助けて…エンデヴァーさん、俺もう…」

    「俺は助けてなんて言わなかった、弱音なんて吐かなかった、なんでお前だけが助けを求める?」
    「屑野郎が、俺の事を本当に思ってるならお前が────」

    「あぁあ!うるさいなぁ!!」
    「囁くな!唆すな!黙れ!」
    「俺の中から消えろ!分倍河原の偽物が!あぁぁぁ!本当にうるさい!」

    「ホークス!落ち着け!何が聞こえているか知らないが!それは幻聴だ!」
    「これが幻聴?おかしいじゃないですか、なんで俺ばっかり苦しまなきゃいけないんですか…なんで…もういいでしょう…いい加減にして…ください…」
    「嫌だ…分倍河原に殺される…」
    「死にたくない…死にたくない」

    怖い怖い怖い、分倍河原に殺される
    内臓を突き刺されるのか、頭を潰されるのか、燃やされるのか、酸を掛けられるのか、バラバラにされるのか、ナイフで突き刺されるのか、水の中に沈められるのか
    俺は一通りの殺され方を考えた

    「ごめんなさい…ごめんなさい、ごめんなさい…」
    「水がある、薬を飲め、どうせお前のことだ、薬の量も守らないから効かなくなってきているのだろう」
    エンデヴァーさんの手が俺の頭に触れる
    冷たい手と、暖かい手で、もう俺の心も頭もぐちゃぐちゃだ

  • 43二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 16:35:00

    SAN値ゴリゴリ削れてないか…?

  • 441主25/05/13(火) 19:58:36

    「今日はここに泊まっていけ、1人で居ては余計参ってしまう」
    俺は、水を飲み干したあと、深い呼吸を何回も繰り返す
    「ですね…」
    「今はもう何も見えないか?」
    「はい、何も見えませんし、聞こえもしません…触られてもいないです」
    「一時的だが、効果はあるんだな」
    「…ホークスの気持ちは全てわかるとは言わない」
    「だが、俺も最近燈矢の夢をよく見る」
    テレビで見た、そして、荼毘は俺に言った
    死んだと思っていた息子が生きて、自分を殺そうとしているわけだ、エンデヴァーさんも気が気じゃないだろう

    あれ、なんで俺はトゥワイスが死んだと思ってるんだ? 俺は殺してしまったでも、死んだとは限らないだろう?
    …何言ってるんだ?殺したなら死んで当たり前だろ
    え?トゥワイスは生きて…死んで…え?

    「ホークス、顔が真っ青だぞ」
    「…トゥワイスは死んだんですか?」
    「あぁ、死んだ、それは事実だ」
    エンデヴァーさんに言われると何故だが実感が湧き、少し安心してしまう自分が居た
    「…すいません、部屋借りますね、少し寝たいです」
    「構わん、」

  • 45二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 20:15:28

    このレスは削除されています

  • 461主25/05/13(火) 20:16:29

    エンデヴァーさんの事務所ってだけで安心しちゃうな…

    俺の心を支えてくれた、オリジンというのは、よほど俺の精神に大きく影響したようで、久々に心の底から落ち着いた

    「…はー…情けないな…エンデヴァーさんにこんな酷い顔見せて」

    ボロボロになった羽を伸ばし…俺は、眠りにつく


    ホークスは、悪夢を

    dice1d2=1 (1)

    1 見る

    2 見ない

  • 471主25/05/13(火) 20:17:12

    その悪夢の内容は?

    >>51


    安心すると嫌な夢を見る、あるあるですね

  • 48二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 20:19:05

    「その程度で逃げられると思ってるのか?」とトゥワイスに首を絞められ……ナイフで突き刺される

  • 49二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 20:31:32

    増殖したトゥワイスに「お前のせいだ、鷹見啓吾」と責め立てられ続ける

  • 50二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 20:31:43
  • 51二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 20:31:55
  • 52二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 20:45:37

    これ、もしかしてトゥワイスの二倍が人格だけにかかっちゃってるとか?

  • 531主25/05/13(火) 21:06:27

    目を開けると俺は何故か布を測るときなどに使うメジャーで、手や足首などを拘束されていた
    いや、拘束という程キツくもない、ただ、巻きついているだけと言った方が正しいだろう
    だが、おびただしい数で…だんだん餌に群がる蛆虫のように見えてきた
    「お前のせいだ、鷹見啓悟」
    「っ…夢だ…お前はトゥワイスでも、分倍河原仁でもない…」
    耳を塞ごうとしても、いきなりメジャーの締め付けがきつくなり腕が動かせなくなる
    なんで、なんで腕動かせな…

    「お前のせいだ、鷹見啓悟」
    「…あ…ぁ…やめてくれ…俺のせいだって分かってる…分かってるんだ…分倍河原」

    いつの間にか、地面には泥のようなものが溢れ出しており、そこからもう見たくない顔、分倍河原が増えては、俺の首や腕、足にメジャーを絡みつけてくる
    そして、大勢の分倍河原が一斉に俺の事を責めてくる

    『お前のせいだ、鷹見啓悟』

    名前で呼ばれる度に、奥歯がガチガチと震える
    助けて…助けて…
    俺は剛翼の羽を飛ばし、分身を何人かを殺す
    だが…すぐにコピーは増え続ける

    「なぁ、鷹見啓悟、お前はなんで俺らを殺すんだ?」
    「お前のせいだ鷹見啓悟」
    「お前の手はもう血でべっとりだ、洗っても洗っても落ちない」
    「頼むから地獄に落ちてくれ鷹見啓悟」

    『お前のせいだ、鷹見啓悟』

    「消えろ…消えろ…っ…もう現れるな…」
    俺は無我夢中で、羽根を飛ばし続けた

  • 54二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 22:06:14

    とんでもない悪夢だ…

  • 551主25/05/13(火) 23:09:23

    俺は飛び起きた

    部屋には俺の少ない羽が散乱して、何枚かは俺の服を破って皮膚を傷つけていた

    今すぐにでも大声を上げたかったが、ここはエンデヴァー事務所だ…それに、もう時間を見たら夜…

    変な時間に起きたな

    俺は、ふと隣を見ると、小さい机の上に、水と置き手紙が置いてあった

    エンデヴァーさんから、起きたら水を飲むように…そう書かれていた

    「お母さんですか…」

    俺は水を飲み、何となく、事務所を出ていく

    どこに行こうか…そんなことを考えていた


    「鳥籠に戻れよ」


    薬の効果切れだ

    先程の夢のせいで汗で背中がびちゃびちゃで気持ち悪い

    「…鳥籠って、公安のことですか?」


    分倍河原の姿がうっすらと俺の前に現れ、そのままナイフで心臓を刺される

    痛みはなかった、ギリギリ薬の効果が効いてたみたいだ

    このまま寝るわけにもいかないな…どっかに飛んでいきたい

    >>60

  • 56二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 23:29:54

    公園

  • 57二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 00:24:10

    とにかく高いところ

  • 58二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 01:03:22

    不良が多い、路地裏

  • 59二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 01:56:13

    雄英高校付近

  • 60二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 02:07:14
  • 61二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 08:49:43

    痛みが無かっただけマシか…

  • 621主25/05/14(水) 12:13:51

    夜の雄英、そういえば見た事がなかったような気がする
    …いや、今あんまり見えないかな、雄英バリアが張ってあるし
    まぁ…でも、気晴らしにはちょうどいいかな
    ボロボロな羽を広げ、俺は雄英へと向かう

    雄英上空
    もうみんな寝ているだろうか
    雄英や、ヒーロー科について聞くといつも思い出すよ
    『俺は、ただ、師を案じただけだ』
    本当に君はかっこいいよ
    君みたいなのが、最高のヒーローになっていくんだろうなって
    でも、きっと君も、俺に幻滅したよね
    薄汚くて、血の匂いがして、ヒーロー社会なんて言う薄く脆い、虚像
    そんなもの守って、俺はまた人を殺し続けるのか?

    「お前の意思だろうが」

    薬の効果が完全に切れた
    …逃げ場がない
    分倍河原の幻覚が見え始めてきた
    「鷹見啓悟」
    「違う、俺はホークス…」
    「鷹見啓悟、逃げるな」
    「逃げてない…やめろ…俺の名を呼ぶな」
    耳を塞いでも、脳を侵す電波のように
    響いて、俺の眼球の裏から語りかけてくる

    「死んじまえ」

    背中が熱い…熱い…焼ける…内臓も焼ける痛い痛い…

  • 63二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 12:17:10

    このレスは削除されています

  • 641主25/05/14(水) 12:17:39

    ホークスの正気度

    27-dice1d27=14 (14)


    刺されると痛いより熱さが先に来るらしいですね


    常闇くんのセリフってホークスが気絶した後に言ったので、聞こえてないのが鬱度を加速させてますね

  • 65二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 12:23:47

    これ正気度無くなったらどうなるの...?ここからハッピーエンドはないんですか

  • 66二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 12:27:35

    なんか見事に半分くらいずつ削れていく…

  • 671主25/05/14(水) 14:31:17

    何故か、分倍河原は、俺の両肩に手を置き真っ直ぐ俺を見る
    分倍河原は、にこにこと笑いながら、俺の肩に添えた手に力を込めるでもなく、ただ、そこに置いているだけだった
    でも、そのぬるい温度が、怖いくらいに現実味を帯びていて、鳥肌が止まらなかった
    「なぁ、ホークス」
    「お前も大変だったんだな」
    「あ…ぁ…?」
    「ホークス、1つ提案があるんだが聞いてくれるか?」
    分倍河原は、いつものようにおちゃらけた声で、俺に話しかけてくる、それが今はとても怖くて震えが止まらない
    「…な…んですか」
    「1つ約束してくれよ」
    「…やく…そく?」
    声が喉でつっかえる、乾いた唇を舐めかろうじて絞り出した声
    「そ、いいから聞いてくれよ」
    分倍河原はまるで、何でもないことのように話す。
    あのときの、死に際の苦しそうな顔なんて、どこにもなくて。
    ただ、穏やかに、残酷だった

    「お前さもう、しんどいだろ?羽も、心もボロボロ、逃げ場なんてねぇだろ」

    「……っ…そんな…!」
    反射的に否定の声が出る。でも、すぐ喉が詰まって、言葉が続かない
    分倍河原の笑みが、すこしだけ深くなる。
    「大丈夫だ、俺が、助けてやる」
    その一言が、酷く優しかった。
    でも、優しさの中にあるものが、俺をズタズタに切り裂く

  • 681主25/05/14(水) 14:36:19

    分倍河原はその生暖かい手を、俺の背中にまわし、抱きしめてくる
    俺はただ、涙流し嗚咽をあげることしか出来なかった

    「なぁ、楽になろうぜ?ここで全部、終わりにしよう、お前、ずっと、頑張ってきた、もう、いいよ、許してやるよ、俺が」

    「……っ……やだ……っ、俺……っ、まだ……!」
    足に力が入らない
    口の端から漏れる声は、もう懇願だった

    「なぁホークス、お前がいなくなったって、誰も困らないだぜ?ヒーローも、公安も、お前の大切なあいつもこいつも、みんな、すぐ忘れる、だから……もう、いいんだって」

    分倍河原の指が、そっと俺の頬に触れた
    震えた怖くて、痛くて、でもどこか、ほっとしてしまう自分がいた
    「……っ……いや……助けて……だれか……」
    俺はただ、声を殺して泣いた
    逃げたいのに、逃げられない
    抗いたいのに、力が出ない
    ただ、この手が、あのとき刀を抜いたことだけが、ずっと離してくれなかった

    分倍河原の声は、優しくて、温かくて、でも何よりも残酷だった

    「ねぇ、ホークス、約束しようぜ?」
    「次は、ちゃんと楽になろうな」

  • 691主25/05/14(水) 16:34:41

    「それって…逃げてるだけじゃないですか」

    「…俺は苦しみ続けます…あなたを殺してしまったという罪悪感と一生」


    「馬鹿野郎だな、さっさと死んじまえよ」


    「…ほら、やっぱりすぐそうやって言う」

    エンデヴァー事務所には戻りたくないな…

    家に帰りたい

    早く家に…帰りたい


    ホークスは

    1 ハイになった

    2 ローになった


    dice1d2=1 (1)

  • 70二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 17:25:18

    ハイになった⁇

  • 71二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 20:23:33

    躁鬱持ってるのかな

  • 721主25/05/14(水) 20:23:52

    俺は家に帰った
    そして最初に何をしたか、何を持ったか、曖昧だった
    気付けば部屋は地獄みたいになってた
    「っは…あはははは!!俺なんで生きてるんでしょうねぇ!?分倍河原!あはっ…くぷっ…はははは!!最高ですねぇ!コレ!」
    「なんの価値もないのに、血だけ垂らしてっ…滑稽ですよ!鷹のくせに滑稽って…ははは!!」
    鏡に映る俺の顔は、異常者としか言いようがなかった
    上がりまくった口角、血と涙と涎にまみれ狂ったように笑って
    でも、今はそんな俺ですら妙に愛らしい
    「…ヒーローっ…なぁーに戯言言ってるんですか俺は…ぷっ…ははははは!!…あー…腹痛いっ!なんで腹痛いんだっけ?あはははは!!」
    笑いながらカッターで自分の二の腕を刺し、そのままゆっくりと引く
    皮膚の下から、薔薇がこちらを覗いていた
    赤い果汁が滴り落ちる
    鉄臭い、気持ち悪い…でも気持ちいい…怖い…でも気持ちいい
    「ねぇ!分倍河原!これで許してくれますか!?いっぱい刺しました!いっぱい裂きました!」
    うっすらと見える分倍河原が笑っているように見えた
    俺はいきなり、強烈な吐き気と悪寒に襲われた
    「う…ぁぁ…助けてっ…助けて誰か……もうっ…嫌だぁ…苦しい…痛い痛い痛い…っ…たすけてよ…ぉ…」
    でもまた直ぐに俺は笑い出す
    「あーもうっ……訳わかんないですね、俺っ…ははっ…ひひっ…ダメだっ!俺もうっ…頭バカになって!」
    楽しい、怖い、気持ちいい、苦しい
    死にたくないのに、何故だがこの行為が心からの安堵感を与えてくれて
    分倍河原も笑ってくれて、落ち着く…
    血でベタベタになった俺の少ない羽に包まれる
    「…あったか〜…これ俺の…血…?羽根?ふふっ…あはは!!」
    俺はまた、カッターナイフを取りだし腕に突き刺した

  • 73二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 20:32:07

    壊れてきてますね…

  • 74二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 20:33:30

    ぶっ壊れてる…

  • 75二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 20:59:29

    こっから救われる展開ある…??

  • 76二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 21:00:53

    読んでて本当に辛くなってきた(褒め言葉)

  • 771主25/05/14(水) 21:35:54

    ハピエンの方が、私は好きですが

    救いようのない展開になったら諦めますね〜

    ごめんね、ホークス


    どっちの方がホークスを蝕んでいる?

    1 幻覚、幻聴(統合失調症)

    2 躁状態 鬱状態 (双極性障がい)

    dice1d2=1 (1)


    躁鬱のどっちの方が強い?

    躁dice1d100=41 (41)

    鬱dice1d100=28 (28)


    ホークスの正気度

    13-dice1d13=3 (3)

  • 781主25/05/14(水) 21:38:16

    躁の方が強いのはまだ救いだね、本人は楽だけど周りが苦労するタイプだ
    まぁ、躁の時自分でも何するかわかんないのは怖いよね
    ダイスちゃんが、正気度の削り方わかってらっしゃる

  • 79二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 21:41:28

    小刻みになってきたな…

  • 80二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 21:56:04

    スレ主って、言っていいのかわからんが
    そういう経験あるのか?薬のこととか知ってたりするし…妙に症状詳しいし…

  • 811主25/05/14(水) 22:24:07

    昼過ぎ、俺はようやく正気に戻った
    腕が痛い…動かせるのが奇跡だな
    「お前はずっとイカれてるよ」
    俺は部屋の惨状を見て…胃から込み上げるものに耐えきれなかった
    口の端から糸を引く胃液、近くにあるティッシュで拭こうと思っても、血で固まって取れない
    こんな姿誰にも見られたくない
    「俺には見られていいんだな」
    分倍河原の声が何故かはっきり聞こえる
    分倍河原が動く度、音が1歩遅れて聞こえる、まるで雷のように
    「なぁ、鷹見啓悟、お前は本当にクズだな」
    びくりと肩を震わせ俺は分倍河原から逃げるように壁際まで後ずさる、吐瀉物を踏んだがそんなこと今は気にしてられなかった
    「あぁ、昨日の姿は面白かったぜ、それだけだけどな」
    「消えると思ったか?クズ野郎」
    トゥワイスが、ただ俺を見つめる
    「なんで殺した?友達だっただろ、仲間だっただろ」
    「違うっ……俺はただ…命令で…っ…」
    「じゃあ、俺が命令してやるよ、エンデヴァーを殺せ」
    「うるさい!」
    トゥワイスに向かって、羽根を何枚も飛ばす
    だが、羽根は、トゥワイスの体をすり抜け血まみれの羽根は壁に張り付き落ちる
    それが俺の最期の姿のように見え、また言い表せない様な不安が襲いかかってくる
    死ぬのも怖い
    死ぬこと自体が怖いわけじゃない、死んでからも分倍河原が、俺を見ているような気がしてならない
    口の中の酸っぱい味を肺にまで広げながら、俺はただ、すすり泣き続けた

  • 821主25/05/15(木) 01:42:53

    いつまでもこんな気持ち悪い部屋にいる訳に行かない

    片付けなきゃ…

    まだ薬が机の上に残っていたことに心の底から安心する

    俺は、水を飲まず、薬だけを飲み込む

    ひとまず分倍河原の幻覚を見たくないその一心で

    …さてと…やることが沢山あるな…何しよう


    躁度dice1d100=16 (16)

    鬱度dice1d80=49 (49)

    >>86

  • 83二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 02:15:16

    エンデヴァーに電話をかける

  • 84二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 03:18:08

    溜まってる仕事を片付ける

  • 85二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 07:30:24

    ksk

  • 86二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 08:16:05
  • 871主25/05/15(木) 12:02:38

    ファイルに入っていた書類は、どうやらファイルは血に染っていたが、中身は平気だったようだ
    未だ逃走中のダツゴクの情報、ヴィラン連合の居場所の調査表、そして緑谷くんのワン・フォー・オールについての情報
    大事なものは全てこの中だ
    さてと…その情報達を全部まとめなくちゃな
    部屋を必要最低限片付けたあと、俺はパソコンと向かいあわせになった
    「えーと…ダツコクがいた範囲は…エリアごとにまとめて…」
    「個性は…」
    キーボードを打ちかけた時、俺のその手に、誰かの手が置かれる
    「まだそんなことしてんだな」
    「黙っててください…俺は今忙しいんです」
    資料を握りしめるように持ちながら、異様なスピードで俺はキーボードを打った

    カタカタカタカタカタ

    乱暴に、音が響くように俺はキーボード打った
    視線を少ししたに向けると、こちらを憎らしげに見ている分倍河原の死に顔が見えた
    「そんなもん誰が頼んだ?誰もお前に期待なんかしてない」
    俺はひたすら画面を見続けた、分倍河原の声も聞かないように必死に、ただ、キーボードを打ち続けるだけ

    カタカタカタカタカタ

    逃げるように、逃げるように俺は文字を打ち続ける
    誰にも頼られてない、誰も期待してない
    そんなことはとっくに分かってる
    俺はみんなとは違うんだ、焦凍くん…君のようなかっこいい人にもなれないんだよ俺は
    でも、俺はヒーローだから、それだけが俺を

    「ヒーロー?笑わせんなよ人殺しのくせに」

  • 881主25/05/15(木) 12:33:25

    文字が歪んで見える、動いて見える
    寝不足か…時間かかりそうだな…

    『お前は人殺し人殺し人殺し人殺し人殺し人殺し』
    『鷹見啓悟は、人殺しの屑野郎』

    「俺も手伝ってやったんだ、早く終わらせちまえ」
    青白い画面にどんどん文章が書き込まれていく
    俺はただ、呼吸を荒らげながらそれを見ることしか出来なかった
    データの鳥が飛んでいく、俺の爪の先から入り込んで食い破っていく
    0と1だけの存在が俺を殺していく
    「…あ」
    俺は無意識に全てのデータを消していた
    最初からやり直しだ
    効果がない無駄な薬の入った瓶が、カラカラと落ちていく
    その音が笑い声にも聞こえ、俺はもう何度目かも分からない恐怖に怯え始める
    文字が踊っている、ゆらゆら踊っている
    『人殺し』『屑野郎』『消えろ』『地獄に落ちろ』
    消そうと思っても、キーボードはいつの間にか血まみれでどのキーを打てばいいか分からない
    「…助けて…ヒーロー…」
    俺がそんなことをつぶやこうが、ここの部屋には分倍河原と俺しかいないのだから
    「仕事…しなきゃ…まだやることが沢山…あるんだから」
    画面に近づき、溶けた文字を必死に読もうとする
    指先の感覚もほとんど無い、けど、やらなきゃいけない
    それだけ、今の俺にはそれしかない
    誰かの役に立ちたい、俺を都合よく使ってもいい
    ただ、今は…今だけは…分倍河原を忘れたいんだ

    ぷちぷちと、最後の薬を出し飲んだ

  • 89二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 14:04:53

    (›´-`‹ )辛い...けど好き

  • 901主25/05/15(木) 18:15:26

    最後の薬の効き目の時間は?

    dice1d10=6 (6)

    時間

  • 911主25/05/15(木) 18:49:29

    「…はぁ…」
    頭がスッキリしていく、心のどこかが落ち着いていく
    俺はふと気になり、前に貰ったタルタロスでのナガン先輩のデータをパソコンにインプットする
    俺は支えてくれる人が居た、貴方はひとりで抱え込んだ
    違いは果たしてそれだけなのか?貴方だけが今の俺の気持ちもきっとわかってくれるはずだ
    貴方は、幻覚や幻聴はあった?死に顔を思い出すことがあった?俺のように狂ってしまうことがあった?
    直接聞きたいが、まだあの時の傷が癒えていない、それにずっと寝たきりらしい
    当たり前だ、あれで死ななかったのが奇跡なのだから
    俺はパソコンの画面を薄暗い部屋でただただ見ていた
    「…よく、分からなかった」
    あと…そうだな5時間ぐらいかな
    それが俺の猶予
    薬が効いてる今だけは、分倍河原の声も遠ざかる
    でも、残るのは背筋が寒くなるような静けさだ
    心臓の音がやけに早い、頭が心臓になったみたいだ
    怖い
    薬が切れたあとの世界が怖くてたまらない
    じわじわと俺の体を蝕んでいるのが分かる、もう嫌だ
    染み付いた血の匂いだって、貴方の生暖かい手の感触だって…

    ごぽぉっ…

    喉から変な音がなり、俺の口から何回目か分からない吐瀉物が出る
    不味い…薬を吐いた
    俺は吐瀉物を掻き分け、まだ残っていた薬を飲み込む
    こんな気持ち悪いこと普段なら絶対しない…口の中が酸っぱい
    けど
    あんなのを見るぐらいならなんでもやってやる

  • 92二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 21:02:37

    そろそろ回復diceを恵んでくださいm(_ _)m

  • 931主25/05/15(木) 21:17:40

    SAN値回復…しましょうか

    でも、回復には必ずイベントが要りますよね〜

    ということでSAN値回復イベント


    何をする?何が起きる?



    >>98

  • 94二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 21:19:11

    ………何がいいんだろうか?
    エンデヴァー関連か…?

  • 95二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 21:22:41

    プロヒの誰かと話すとか?

  • 96二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 21:24:33

    雄英高校教師の誰かと話す
    メンタルケア得意そうな人ら多いし…

  • 97二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 21:26:26

    エンデヴァーと話す
    やっぱりこれが一番な気がする…

  • 98二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 21:27:38

    >>96

    >>97

    ふたりきりだとまずいことになりそうなんだよな

    せめて3人以上…

  • 991主25/05/15(木) 21:34:06

    エンデヴァー固定として…

    教師陣の誰と話す?(ホークス含めて3人にします)

    dice1d6=6 (6)


    1 相澤

    2 マイク

    3 オールマイト

    4 13号

    5 セメントス

    6 根津


    そこまで教師陣エミュ得意じゃないのでこのメンバーでダイス振ります

  • 1001主25/05/15(木) 22:25:18

    何をしようかと悩んでいた時、電話がかかってくる
    びくりと震え、俺は恐る恐る画面を見る
    画面にはエンデヴァーさんの名前が書いてあった
    俺はスマホを手に取り、耳に当てる
    「ホークス!何を考えている貴様!」
    いきなりの怒声で、さっきまでフラフラしていた頭の中が、一気に覚める
    「すいません…どうしても家に帰りたくて」
    スマホ越しに、エンデヴァーさんのため息が聞こえる
    心配かけさせちゃったか…?いや、ただ単に迷惑だっただけか…
    「…雄英に来い」
    「え?なんでいきなり」
    突拍子の無い言葉に俺は、ぽかんとしてしまう
    「飛ぶ羽が無いなら迎えに行こう」
    エンデヴァーさんのその言葉で、俺は何故か安堵してしまう
    どうやら全部お見通しだったみたいだな…恥ずかし
    エンデヴァーさん怒ってるのに…なんで心の底から安心するんだろ
    「すいません、お願いします」

    数十分後、エンデヴァーさんが迎えに来てくれた
    「顔の薄い傷は自分でしたのか?」
    「…起きたら…羽根飛んでて…」
    自分でも酷い嘘だとわかった
    エンデヴァーさんは、そんな俺を見て少し頷いたあと、雄英まで連れていってくれた
    車に乗っている途中、エンデヴァーさんは色々聞いてきたが
    よく覚えていない、なんて答えたかも
    思い出さなくていいから、覚えていないのだろうか

  • 1011主25/05/15(木) 22:25:52

    雄英に着くと、エンデヴァーさんは、スタスタと歩いていく
    ここの卒業生だなと、こういう行動を見ると改めて思う
    そして、仮眠室の前で立ち止まり、扉を開けた
    「やあ、来てくれて良かったよ、エンデヴァー、ホークス」
    雄英の校長先生が、なんで…俺を?
    いきなりのことで声が出ない俺に、エンデヴァーさんは、手を引いてくれる
    「とりあえず、座ってくれたまえ、立ったままだと気持ちも落ち着かないからね」
    「ありがとう…ございます」
    俺が座ると、エンデヴァーさんは、隣に立っていてくれた
    「エンデヴァーさん、座らなくていいんですか?」
    「構わん、校長はお前に話があるんだ」
    正直、居てくれるだけでありがたかった
    「鷹見くん…と言われるのはあまり好きではないみたいだね」
    俺は無言で頷く
    「大丈夫、公安のヒーローだって人間さ、欠点のひとつでもないと」
    暖かいお茶を出される
    「緊張すると喉が渇くというデータがあってね、それに暖かいものは落ち着くよ」
    「あの…ありがとうございます…それで…なんで俺を?」
    「エンデヴァーから聞いたんだ、君が今精神的に大変だということをね」
    俺はちらりとエンデヴァーさんを見る
    相変わらず、不器用で優しい人だ
    「ホークス、君の判断に任せるが、手袋を外してくれないかい?」
    「…分かりました」
    俺は、言われた通りに手袋を外す
    昨日…であっているのかもう俺には分からないが、深い切り傷が何本も着いていた
    寛解になった今見ると…気持ち悪い
    根津校長は、俺に手を出してくれというジェスチャーをする
    俺は根津校長の前に手を差し出した

  • 1021主25/05/15(木) 22:26:22

    俺の手を握ったまま、根津校長は静かに言った。
    「ホークス、君は、自分のことをもう壊れてるって思ってるんじゃないかな」
    「そして、もう誰にも頼られてない、誰も自分のことを信じてくれないとも思っているんじゃないかな」
    その言葉に、俺はびくりと肩を揺らした
    誰にも言ってないのに、心の奥を掴まれたみたいで
    「誰かを殺したことも、自分が笑ってる顔も、全部…嘘みたいで、怖いんだろう?」
    ぐっと胸の奥が痛んだ
    「…俺、もうヒーロー名乗っちゃ…ダメなんですよ」
    かろうじて、そんな言葉しか出なかった
    エンデヴァーさんは黙ったまま俺の横で、でもそこにいてくれる
    「名乗るかどうかは、誰かが決めることじゃない…でもね、ホークス、君がその名前を背負い続けるなら、覚悟しなきゃいけない」
    根津校長の手が、ほんの少しだけ強くなった
    「死んだ人たちは、もう戻らない君が何をしても、どう生きても、消えないよ」
    その言葉に、胸の中が冷たくなる
    救われるような言葉を期待してたわけじゃない
    「…それでも、生き残った君には、生きてる理由があるんだ
    それは誰かのためじゃなくて、君自身が見つけなきゃいけない」
    俺は俯いたそんなもの、分からない
    見つけられていたとしたら俺は、こんな風になってない
    「君の心の傷は、きっと誰にも完全には癒せない、私にも、エンデヴァーにも、誰にもね、だけど、一緒に抱えることはできるよ」
    根津校長は微笑んだ、でも、それは哀しそうな笑顔だった
    「君は、自分を許せる日が来ると信じられるかい?」
    答えられなかった
    首を振るのも怖くて、ただ手のひらを見つめることしかできなかった

    けど、誰かに慰めてもらうってことは大切なんだなと
    ほんの少しだけ心が軽くなった

  • 103二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 22:28:24

    このレスは削除されています

  • 1041主25/05/15(木) 22:29:44

    ホークスの正気度

    10+dice1d40=25 (25)

  • 1051主25/05/15(木) 23:33:16

    その後少しの雑談をしたあと、俺は雄英を出た

    「ホークス、少しは楽になったか?」

    「はい」

    「先程の会話の中に、薬はもうないと言っていたな」

    エンデヴァーさんは、言うのを躊躇っているようだった

    「いいですよ、大丈夫です、俺そういうの気にしないんで」

    「病院には行けそうか?」


    ホークスは病院に

    dice1d3=3 (3)

    1 行く

    2 行けない、無理

    3 無理してでも薬を貰いに行く

  • 106二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 06:13:44

    大丈夫かな…

  • 107二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 09:51:29

    このレスは削除されています

  • 1081主25/05/16(金) 09:52:26

    「…今からでも薬を貰いに行きたいですけど、今日はちょっと疲れちゃいました」

    「疲れるのは当たり前だろう、自分の1番の苦労の話を淡々とされるわけだからな」

    「でも、楽になったのは、本当なんです」

    「もうすぐ薬の効果も切れると思うんですけど、うっすらと分倍河原が見えるとかもなくて」

    俺はエンデヴァーさんに久々に本当の笑顔を見せる

    「エンデヴァーさん、ありがとうございます♪」

    エンデヴァーさんは、照れくさそうにした後

    「…そうか」

    と、一言だけ残して、俺をまた家まで送ってくれた


    家に帰ってきても、やることといえば仕事ぐらいだが

    機能していない公安の仕事をして意味があるのだろうか、と考え始めてからはあまり真剣に取り組んではいない

    今日は気分が良い、寝よう


    ホークスは、悪夢を


    1 見る

    2 見ない

    dice1d2=2 (2)

  • 1091主25/05/16(金) 10:06:38

    ぼんやりとしていた景色が徐々にはっきりしていく
    夢だと直感でわかってしまった

    俺はソファに座って、缶コーヒーを片手にゆっくり息を吐く
    分倍河原はその隣、足を投げ出して座り込んでる
    「なぁホークス、お前、もし全部終わったらどうすんの?」
    唐突に、分倍河原がそんなことを言い出した。
    俺は目を細めて、缶のふちを指でなぞる
    「全部って…?」
    「全部だよ、死柄木が全部ぶっ壊す、もしそれが終わったらさ、俺ら、どうすんだって話」
    「……考えたこと、なかったっすね」
    ほんの一瞬、胸の奥がじんと痛む
    分倍河原は壁にもたれかかって、天井をぼんやりと見つめる
    「もしの話だぜ?もし、全部終わって、誰もお前に命令しなくなって、お前が自由になったら」
    「そのときはさ、俺ら、好きに生きようぜ、好きなとこ行って、好きなもん食って、好きに笑って、好きに飛ぼうぜ」
    俺は何も言えなくなって、ただ缶を握りしめる
    この人の言う「もし」は、来ない
    だけど、それでも

    分倍河原は、ふっと笑った
    いつもの、あのちょっとだらしなくて優しい顔。
    「なぁホークス」
    「……はい」
    分倍河原はそのまま、声のトーンを少し落として

    「一緒に好きに飛ぼうな、ホークス」

    その言葉だけを残して、瞼を閉じた
    室内に静かな夜の気配が降りる
    俺は小さく目を閉じ、胸の奥でそっとその言葉を抱え込んだ

  • 110二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 12:42:23

    最高のスレを見つけてしまった…良質なホークス曇らせシコスレだ…たすかる…!

  • 1111主25/05/16(金) 13:27:56

    目が覚めると俺の目から、涙が伝って、枕を濡らしていた

    あんな会話したことない、どこまで都合がいいんだ俺は

    俺は起き上がり、寝汗や血で汚れていることに気づいた

    けど、部屋の掃除もある…

    分倍河原の幻覚も幻聴もまだ聞こえない

    やることやるなら今だな


    何をしよう


    >>116

  • 112二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 14:47:37

    今のうちに薬貰おう

  • 113二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 15:32:16

    先輩に会いに行く

  • 114二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 16:23:47
  • 115二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 16:41:53
  • 116二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 16:45:18
  • 1171主25/05/16(金) 17:05:40

    覚悟を決めろ、ホークス
    今から行くのは病院だ、大丈夫…薬をもらってすぐ帰るだけでいい、症状はもう伝えた…本当に薬を貰うだけでいい
    玄関を開けようとする俺の手に、分倍河原の手が被さる
    声はまだ聞こえないが、そろそろ聞こえてきそうだ
    …まだ人殺しの俺がヒーロー活動をしていることに反対している人間も多数だ、なるべく目立たないように行こう

    病院に着き、一通りのことを済ませたあと、俺は待合室で待っていた
    「もう忘れちまったのか?病院に行った後どうなったのか」
    「…」
    病院の中だ、あまり声を出す訳にも行かない
    「俺に殺されたよな?忘れたとは言わせねぇぞ」

    『鷹見啓悟さん』

    看護師さんに名前を呼ばれ俺は立ち上がるが、俺の手を分倍河原が引く
    「最後に一つだけ選択肢やるよ、ホークス」
    「今すぐ家に帰れ、そうしたらもう現れ_」
    「嘘つき…俺が落ちても現れたくせに…離せ偽物」
    看護師さんは、ボソボソとつぶやく俺を見てゆっくりと近づいてきた
    『事情は聞いてます、少しだけカウンセリングを受けてください、そのあとすぐに薬を処方します』
    「…俺の体どうなってもいいので…幻だけどうにかしてください…病気になってもいいです…分倍河原を見えなくしてください」
    俺は懇願する
    だが、看護師さんは首を横に振った
    『早く終わらせますから、お願いします、お辛いと思いますがもう少しだけ耐えてください』
    ここで駄々を捏ねても、時間が経過するだけだ
    俺は深い深呼吸をしたあと、診察室に入った

  • 1181主25/05/16(金) 21:14:24

    『鷹見さん、症状はどうですか?』
    「…悪化しました」
    『前に出したお薬が合わなかったんですかね、他に体調の変化は?』
    「ないです、幻覚と幻聴が日に日に酷くなります…それと、テンションの上がり下がりが激しいです」
    『…リスパダールが効いてないんですかね…どうします?量を増やすか別のにするか』
    「わがままかもしれませんし…俺はあんまり自分のこと…大切にできる気がしません」
    「楽になれる薬があるならそれをください」
    『…セロクエルの量を増やしてみましょうか、そして、エビリファイを…どうしましょうか』
    「増やせるなら増やしてください」
    医者は頷く
    そんな中俺の耳元で声が聞こえる
    「貰いに来たのかしかも量まで増やして、そんなに俺から逃げたいのか?鷹見啓悟」
    俺は体をびくりと震わせる
    『…幻聴…または、幻覚ですか?』
    俺は頭をゆっくり縦に振る
    『そうですか…今彼はどこにいますか』
    「隣で俺の耳元で…囁いてます」
    分倍河原の方に目線を向けるが、そこにはもう分倍河原は居なかった
    でも…

    「今日の夜は楽しみにしとけよ、ホークス」

    「っ…あぁぁあ‪”‬ぁあぁあ!!!!」
    『落ち着いてください!啓悟さん!幻聴です!大丈夫です、あなたの敵は今ここにはいませんから』
    俺は少しの間、医者に背中を撫でられていた
    情けない…本当に

    俺は処方箋を持ち、薬を貰いに行った

  • 119二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 21:24:30

    でも、まぁ今のところまだ正気度は保っているから……、どうか、ハピエンを……

  • 120二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 00:21:06

    念の為保守

  • 121二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 07:00:09

    ホークス……

  • 122二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 08:28:04

    ホークスは絶対曇らないけど、曇ってるホークスは美味しい

  • 1231主25/05/17(土) 09:30:53

    薬の匂いがする
    俺はカウンターの向こうの薬剤師に紙を差し出す
    薬剤師は慣れた手つきで受け取り処理を始めた
    病院にナンバーツーヒーローが居るというのは本来目立つのだろうが、ここは少しだけ特殊な病院だ
    基本いるのはヒーロー…ヒーロー専門の病院という病院では無いのだが…まぁ…
    ヒーローが多い分需要が高かった
    今じゃ人もほとんど居ない、ヒーローか一般市民か分からないが、俺に冷ややかな目線を送る人が何人かいる
    当たり前だよな
    「そうさ、当たり前さ」
    完全に分倍河原が、ソコにいた
    俺の首筋に手を滑らせ、指1本1本をゆっくりと俺の首に貼り付けていく
    早く…早く薬を貰って帰りたい…
    不安と恐怖で視界が歪み始める
    俺は、深呼吸を何度もし、何とか正気を保ち続ける
    「みんな知ってるぜ?お前が人殺しだってこと」
    いつの間にか薬の匂いに混じって、タバコの匂いが立ち込めた
    「もう…現れるな…」
    小声でもなんでもない、絞り出すような声
    周りの誰にも聞こえないような
    分倍河原の指先が次は鎖骨をなぞった
    そして、薬剤師の方に向かって指を指す
    「良かったな、啓悟、もうすぐで薬が貰えるぞ」
    「今夜が楽しみだな、何話そうか、何をしようか、今日はそればっかり考えてんだ、俺は♪」
    いつものようなおちゃらけた声でそんなこと言われる
    嫌だ…嫌だ…これは分倍河原じゃない…偽物だ
    なのになんでこんなに…本物に見えてしまうんだ、聞こえてしまうんだ?
    『お待たせしました』
    俺は薬を受け取り、病院から逃げるように帰った

  • 1241主25/05/17(土) 14:36:04

    俺は帰り道、何も食べずに空きっ腹に薬を飲んだ
    胃が荒れようがどうでもよかった、一刻も早く分倍河原を忘れたかった
    何も聞こえない…それがどれほど嬉しいか、改めて再認識させてもらった
    腕の傷が痒い…
    腕を掻きむしると指にべっとり血が付着する
    あ、血が出て…この傷治るかな…
    静かで落ち着くのに、何故か物足りない何かがある
    …気持ち悪いな、そんなに俺は分倍河原に執着してたのか?
    心に余裕が出来た俺はようやく少し笑えた
    まー、分倍河原のことは今でも好きだし、死に際の行動だって、俺はすごいなって思ってる
    …薬無しじゃ生きていけないなコレ
    俺は深いため息と少しの笑いを交えながら家へと戻った

  • 1251主25/05/17(土) 16:44:03

    静かで血の匂いがする部屋

    薬の副作用で、眠くなってきたが、身体はまだ元気で少し動きたいとも思ってしまう

    幻覚、幻聴、見えないし聞こえないはずなのに

    ずっと違和感がこびりついて離れない

    もう楽になったはずなのに、不安と安堵が同時に訪れる


    コトン


    「ひっ…」

    俺は物が落ちた音だけで、恐怖心がMAXになってしまう

    身体の震えが止まらない、見えない

    見えない何かが俺を脅かそうとしている?

    違う…そんなわけが無い

    幻だ、現実に干渉はできない



    SAN値減らしましょうねホークス

    ホークスは何をする?


    >>130

  • 126二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 16:57:29

    部屋を掃除しよう

  • 127二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 17:22:29

    >>126

    なにか見つかるかも

  • 128二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 18:34:35
  • 129二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 18:46:20

    実家に帰る

  • 130二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 18:50:40
  • 131二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 19:37:00

    わくわく…

  • 1321主25/05/17(土) 19:56:32

    …ひとまず掃除しよう…中途半端に片付けて余計に汚い
    俺はまだ血の匂いが残るところに、スプレーで洗剤を撒き、丁寧に拭き始める
    元々あまり家具やものを置いていなかった為割とスムーズに片付けられた
    雑巾は血でどす黒いような、赤いような、茶色いような不思議な色に変色していたが、問答無用でゴミ箱捨てた
    3枚ほど雑巾を使い、ようやく部屋が片付きかけたが
    ふと俺の視界の端に何かが入る
    エンデヴァーさんのぬいぐるみだ
    「…あっ…待って…」
    何に待ってと言ったのか自分でも分からないが、エンデヴァーさんのぬいぐるみに血が付着していた
    俺は直ぐに、洗剤漬けにし、優しく洗い始めた

    早く落ちてくれ…俺の血…落ちろ…落ちろ

    俺はそんなことを考えていたせいか、ぬいぐるみを洗う手に力が籠る
    水は薄いピンク色になっていた
    落とさなきゃ…俺の血落とさなきゃ…
    ブツブツと俺の声だけが静かな部屋に響く
    床が、水浸しになろうが、俺はただ、ひたすらにエンデヴァーさんのぬいぐるみを洗い続けた

    結果、洗うのが遅すぎたのか、よく見ないと分からないが血の跡が残ってしまった
    大切なものはいつも血にまみれてしまう
    でも、それってだいたい俺のせいだってことに今気づいた

    「ははっ…」

    濡れた床を拭き
    俺はまだびちゃびちゃのままのぬいぐるみを抱きしめた

  • 1331主25/05/17(土) 19:58:02

    ホークスの正気度

    35-dice1d35=16 (16)

  • 134二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 20:42:56

    開きかけていたホークス曇らせの性癖の扉が音をたてている…
    そろそろ目覚めそうもっとやってくれ

スレッドは5/18 06:42頃に落ちます

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