【感想スレ】にはは!先生!ユウカ先輩!私、お留守番してる間に!その4.5

  • 1二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 08:43:17

    何もしませんでした…
    スレが落ちるのをジッと眺めてました…


    無気力症候群コユキスレが落ちたので立て直しました
    管理できずに申し訳ない

  • 2二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 08:44:26
  • 3二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 08:45:31

    10まで埋め

  • 4二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 08:45:35
  • 5二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 08:46:04
  • 6二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 08:46:33
  • 7二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 08:47:18
  • 8二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 08:48:02

    コユキ
    反省部屋に閉じ込められ続けて無気力症候群を発症
    現在ゲーム開発部と共にトリニティのクリスマスイベントに参加中

  • 9二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 08:48:42

    ユウカ
    コユキをいつもの感覚で反省部屋に閉じ込めていたらコユキが壊れた。罪悪感で折れそうになってる

    ノア
    ユウカと同じくコユキを反省部屋に…
    罪悪感でダメージ、完全記憶能力でコユキの痛ましい姿が焼き付いて離れない

  • 10二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 08:49:11

    先生
    事態を重く見てトリニティの救護騎士団に依頼
    コユキの事は気掛かりだが、多忙の為にミレニアムばかりに構っていられない…

    ミネ
    先生からの依頼を受けコユキを診てくれている。
    コユキが現在、心を開いている人

  • 11二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 08:49:45

    ゲーム開発部
    モモイ
    積極的にコユキと関わっている。何とかしてあげたい

    アリス
    積極的にコユキに絡みに行っている。勇者として救わねば…

    ミドリ
    最近お姉ちゃんもユウカも変…。コユキの事は助けてあげたい

    ユズ
    私もコユキちゃんを助けてあげたい…
    (コユキからはシンパシーを感じている)

  • 12二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 08:50:23

    放課後スイーツ部
    カズサ
    現在コユキと一番話してる。コユキが新たに心を開いた?
    「お互い同じ気持ちをよく理解してる、ってところでは結構似てるんじゃないかな?」

    アイリ
    コユキの印象、チョコミントの人

    ナツ
    コユキの印象、何か不思議な人

    ヨシミ
    アリスさんに言われた事で考え込み始めちゃいました…

  • 13二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 08:53:14

    現在はパラレルな話を好きに書いていい感じですのでご自由にどうぞ

    重ねて管理不足でスレを落としてしまい申し訳ない…

  • 14二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 09:42:46

    コユキ「…やっぱり私は…その程度の存在なんですね…」

  • 15二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 10:28:07

    >>14

    999「キュー!(≧ω≦)」ピョン!

    コユキ「いやあ!! だれ、たすけ!!え、ちょ、なにこれめっちゃこそばゆくぁwせdrftgyふじこlp」

    999「キュー!(≧ω≦)」コチョコチョコチョコチョ

    コユキ「く、くすぐったい、やめ、やめへへへっへ」ビタンビタン

  • 16二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 10:30:26

    このレスは削除されています

  • 17二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 11:18:30

    >>16

    他人のやることを制御しようとしないほうがいいよ

  • 18二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 14:08:50

    あいどベー!!!!

  • 19二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 17:59:43

    >>15

    SCP-999くすぐりオバケ!?

  • 20二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 22:04:35

    お話の続きを何もしないで正座待機中、ほしゅ

  • 21二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 22:08:12

    無理じゃない?
    writingでやれwritingやれって感想も言わずに文句だけいう空気読めない阿保が居着いちゃったし
    そんなところで書きたい奇特な人ってそう居ないでしょ

  • 22二次元好きの匿名さん25/05/13(火) 23:52:55

    前スレから

    コユキ「…」ポケー
    モモイ「とあー!」
    アリス「突入です!」
    コユキ「っ!」ビクゥッ!!
    ミドリ「もー、お姉ちゃんもアリスちゃんもコユキちゃんが驚いてるでしょ」
    ユズ「だ、大丈夫?コユキちゃん?」
    コユキ「」コクコク(首を縦に振る)
    モモイ「いや〜ゴメンゴメン、コユキが全然遊びに来ないから、こっちから来ちゃった」
    アリス「マイクラで遊びましょうコユキ!」
    コユキ「っ!」パアァァ

    ミドリ(あれ?コユキちゃん一言も喋ってない…?)

  • 23すっすっスー25/05/13(火) 23:55:07

    迷惑かもしれないですって? うちも舐められたものね。
    いい? コユキちゃん。便利屋68は名前こそ便利屋名乗っているけど、その本質はアウトローなの。だから他の人に迷惑かけまくってきたわ。その分、私たちも他の人たちから同じくらいの迷惑を被ってきたの。コユキちゃんがいるだけで迷惑だなんてとんでもない。今更一つくらい増えたってどういうことないわよ! 遠慮なく私たちに迷惑かけてみなさい!

    から始まる便利屋拾われルート考えてみます。

  • 24すっすっスー25/05/14(水) 00:02:01

    >>23

    「大変よコユキちゃん、シャンプーがなくなっちゃったから継ぎ足そうとしたのだけど、私の目にシャンプーの泡が入っちゃったの。どこまで入れればいいのかわからないわ。代わりに詰め替えてくれないかしら?」

    「は、はい」シャー

    「ありがとうコユキちゃん!」ぎゅー

  • 25すっすっスー25/05/14(水) 00:33:53

    カヨコ「……以上が、あの子から聞き出した全て。どう思う、社長?」
    アル「コユキちゃんの主観である以上、その全てが事実だとは断言できない。でも彼女の挙動を見る限り、本人がとても辛い目に遭っていたことは確か。本当は返した方がいいのかもしれない。でも今返すのはあの子にとっても良くない。あの子は、自らの意思で帰りたくないと要望した。本当なら何か考えて伝えるだけでもとても体力を消耗するはずなのに、あの子は、なけなしの気力を振り絞って私たちを信じて伝えてきた。その意思を否定するわけにはいかないわ。先生ならどうにかしてくれるだろうけど、それはコユキちゃんが望んでいない。あの子に悟られないよう、最低限の連絡を先生とトリニティのミネ団長とローテで取りながら対応しましょう」

  • 26二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 06:09:27

    便利屋に転がり込んだコユキか…

  • 27二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 08:24:39

    コユキ「便利屋でもお留守番です…」

  • 28二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 13:29:09

    コユキ「ハルカさん、ハルカさんが育てているこの植物はなんていうんですか?」
    ハルカ「え、えと、その、わかりません。名前のない雑草なんです……」
    コユキ「ふえ?」
    ハルカ「へ、変ですよね? 雑草なんて、どこにでも生えてるような、邪魔者なんて。まるで私のようですもんね」
    コユキ「に、にへ? いや、ハルカさんをそうだとは思ってないですよ?」
    ハルカ「あ、ありがとうございます。それで、その、変だと思うかもしれませんが、私はこれがいいんです。アルさ、しゃ、社長に言われたんです。どんな植物も、季節がめぐれば、綺麗な花が咲くんだって。それは雑草も変わらないんだって」
    ハルカ「それに、燃やされた土でも、掘り起こされた土地でも、アスファルトに覆われた土地でも生えてくる、どんな場所でも生きていけるそのしぶとさが、雑草の強さとも言われました。人間に手入れされないと綺麗に生えない観葉植物なんかより、誰の手を借りなくても立派に大きくなる雑草の方が、遥かに優秀なんだって、社長に言われたんです。だから、雑草は、私の誇りなんです」

  • 29二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 13:35:02

    >>27

    すでに目を離すと何やらかすか分からない輩(ハルカ)を抱えている便利屋なら誰か一人にするなんてことはしないんじゃね?

  • 30二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 17:53:53

    別のコユキin便利屋スレ見た事あるけど、割と相性いいんだよな…
    あと、便利屋のネット要員として補完になってるし

  • 31二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 23:33:43

    はっちゃ。

  • 32二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 01:48:44

    アル「……すごい」
    コユキ「え?」
    アル「ゲヘナにいた頃にコンピューター系は一通り齧ったんだけど、その受講プログラムの講師の誰よりも上回っている。その短時間でこれって、ミレニアムでも、こんなことできる人はまずいないわよ……」
    コユキ「そう、なんです?」
    アル「コユキちゃんは自分のことをそう思わないかもしれないけど、私はそれこそそう思わないわ。あなたは、この世界では誰よりも特別で誰よりも優秀な子よ。この私がいうのだから間違いないわ。なんで、なんでこんな優秀な子を……?」

  • 33二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 02:27:57

    人情家アルちゃん。

  • 34二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 08:48:02

    アウトローとはいったい…

  • 35二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 15:09:07

    カヨコ「……社長、これ」
    アル「これは、私たちの口座が解凍されている? 一体誰が……」
    コユキ「…………あの、アル、社長、凍結されていた口座、私がやったんです。みなさん、お金に困ってたみたいですし、その、お礼も兼ねて……」
    アル「……」
    コユキ「その、迷惑でしたでしょうか、やっぱりやらない方が……?」」
    アル「……」ぎゅー
    コユキ「にへ?」
    アル「ありがとう。私たちのことを想ってやってくれたのね。本当にありがとう。コユキちゃんは優しい子なんだね」ナデナデポンポン
    アル「でも、このお金に手をつけられないわ。本当は私たちも使ってコユキちゃんの行為に報いたいんだけど、それをやっちゃったら、風紀委員会に目をつけられて、私たちが捕まっちゃうかもしれない。そしたら、コユキちゃんと離れ離れになっちゃう。私は、コユキちゃんと離れ離れになりたくないな」
    コユキ「ご、ごめ、なさい、ごめ」
    アル「謝らなくていいの。ありがとうって思う気持ちは本当だから。コユキちゃん、何度だっていうわ。あなたはとっても優しくていい子なんだよ? 私がいうんだから間違いないもの」ぎゅーナデナデさすさす

  • 36二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 22:31:56

    陸八ママ……

  • 37二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 00:20:15

    ムツキ「コユキちゃーん、相談したいことがあるんだけどいいかな?」
    コユキ「ひゃい?! え、あ、なんでしょう、か?」
    ムツキ「この書類なんだけど、この辺は確かコユキちゃん得意分野だったよね? ここ添削お願いしてもいいかな?」
    コユキ「は、はい。確認しますね…」

    コユキ「…で、きました…ここ、こうするといいかもです…」
    ムツキ「おっほー! すごいじゃない! 要点がとてもわかりやすくまとめられていて情報共有が簡単になるねー! 本当にありがとう!」ぎゅー
    コユキ「には?! ど、どういたしまして…です?」
    ムツキ「ねぇねぇ、今度時間が取れたらまたこういうの教えてもらってもいい?」
    コユキ「…………わたしなんかで、よければ…」
    ムツキ「わたしなんか、じゃないよ。コユキちゃんだから、いいの♪」ぎゅー

  • 38二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 02:11:43

    >>28

    何処ぞの地獄兄弟みたいになりそうだなぁ。

  • 39二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 07:01:10

    便利屋セラピー…

  • 40二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 13:18:10

    カヨコ「倫理観がない故にやらかしてしまうのなら、罰を与えるのではなくて、やったらどんな罰が与えられるのかあらかじめ理解させればいい。法律や刑罰の通信教育を受講させよう」
    アル「そうね。でも難しすぎるのは逆効果だから、絵本みたいに緩やかな雰囲気で。週一で小テスト受けさせて、正答できたら思い切り褒めてあげましょう」

  • 41二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 16:14:02

    見事に保護者してるなあ

  • 42二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 23:40:31

    はっちゃ…

  • 43二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 00:01:09

    「わふ?」
    「……ふえ?」
    「わっふん」フンスフンス
    「……ふわふわ……」
    「クゥーン……」尻尾フリフリ
    「……ふふ」ギュ
    「ハッハッハ」ペロペロペロ

  • 44二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 02:50:46

    >>43

    アル「……あの子は?」

    ムツキ「野良犬みたいだけど、なんか人懐こいねー。捨てられちゃったのかな?」

    カヨコ「えぇ……犬とかどうあっても無条件に慕ってくるような存在を無碍にするなんて本当に人間なんですか……?」

    カヨコ「……アニマルセラピーに期待が持てるかもしれないね……あとで先生にこっそり相談しよう」

  • 45二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 08:47:59

    カヨコさん?

  • 46二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 13:16:04

    >>44

    ハルカ「えぇ……犬とかどうあっても無条件に慕ってくるような存在を無碍にするなんて本当に人間なんですか……?」


    間違えました。

  • 47二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 15:48:25

    アル「思ったのだけれど、やっぱり便利屋の業務にいまのコユキちゃんを連れ歩くことはできない。でも、だからと言ってオフィスにコユキちゃんを一人でお留守番なんて絶対にできないわ」
    ハルカ「それは私もそう思います。荒事に向いている子ではありませんが、かといってあの精神状態で一人にさせたら確実にパニックを発症してしまいます」
    ムツキ「じゃあ、私たちから一人だけ置いておくってこと? 私は普通に大歓迎だけど業務に支障出るかもよ?」
    カヨコ「ムツキ、その言い方はコユキちゃんが無駄な罪悪感抱いちゃうからNGだよ。対策があるんだよね?」
    アル「そうね、昨日そのことについて先生と連絡を取り合っていたの。打ち立てたのがこれ、コユキちゃんからの信用もあって、こういった症状にも理解のある人をウチに呼んで留守中に面倒を見てもらうことにしたの」
    ムツキ「おおーいいじゃん。それで、誰が呼ばれたの?」



    アル「多忙な中ご足労いただき、誠にありがとうございます。ミネ団長」
    ミネ「お顔をあげてくださいアル社長。私もコユキさんのことは気になっていたのでむしろ助かりました。先ほどコユキさんとお話ししましたが、だいぶ症状が緩和されていました。便利屋の皆様は良い人たちなのですね」
    アル「ええ、何せ私の部下なのですからね」

  • 48二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 23:22:17

    はっちゃー

  • 49二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 03:22:15

    アル「コユキちゃん、一緒に寝ましょう」
    コユキ「え、そ、なんで…?」
    アル「便利屋のみんな以外で一緒におねんねするの初めてだからね。眠くなるまでお話ししましょう?」ぎゅー
    コユキ「ふええ……」

    ムツキ「コユキちゃん、一緒に寝よー!」ぎゅー
    コユキ「にへ、ムツキさん…?」
    ムツキ「まだまだ肌寒い日々、しかし暖房をつけるわけにはいかない夜、そんな時は誰かとおねんねするのが一番! コユキちゃんポカポカだし、おまけに可愛いからねー♪ ぎゅーしたくなっちゃうんだよ♪」ぎゅー
    コユキ「ふええ……」

    ハルカ「コユキさん、今夜、一緒に寝てくれませんか……?」
    コユキ「どうし、たんですか、ハルカさん……?」
    ハルカ「いえ、情けない話、一人で寝ると、フヒ、いまだに悪夢にうなされる時があるので、その、誰かと一緒に寝てもらいたいこと、あるんです……フヒ、アルさ、社長や、他の方に頼むのも気が引けて、頼れるの、コユキさんしか、ごめ、ごめんなさい!」ぎゅー
    コユキ「ふええ……よ、よしよーし」ナデナデ

    カヨコ「コユキちゃん、おいで」
    コユキ「(ビク!)どうし、なんです……?」
    カヨコ「……(膝をついて目線を合わせる)ごめんね、怖がらせちゃったね。ちょっと、一緒に寝てもらいたくてさ」
    コユキ「ふえ……?」
    カヨコ「最近、一人で寝ると、寂しいんだ。でもコユキちゃんがいれば、私は寂しくなくなる。コユキちゃんは私のこと怖いかもしれないけど、私はコユキちゃんがみんなのことを元気にしてくれるすごくいい子だと思ってるから……いいかな?」
    コユキ「ふええ……わ、私なんかでよければ……」
    カヨコ「コユキちゃんだから、いいの」ぎゅー



    コユキ「にはは、便利屋の共有抱き枕です……?」

  • 50二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 11:11:56

    はちゃ…

  • 51二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 17:17:07

    便利屋のおかげで回復していくコユキ

  • 52二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 20:33:32

    とりあえず目標は

    1:コユキの症状改善と自己肯定感の向上
    2:ユウカとノアとの和解

    になるのかな。

  • 53二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 23:07:31

    モモイ「コユキちゃーん! 遊びにきたよー!」

    アリス「パンパカパーン! アリスは便利屋オフィスに到着しました!」

    ミドリ「短い間ですがお世話になります」

    ユズ「お、お邪魔します……」

    コユキ「にへ!? み、みんな!?」

    >>47

  • 54二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 01:47:29

    あいどべ

  • 55二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 08:50:38

    おお、ゲーム開発部

  • 56二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 11:00:42

    「ワオン!」
    モモイ「うわぁ、ワンちゃんがいる!?」
    アリス「アリス知ってます! この犬種はケルピーや柴犬などの中型犬のミックスです!」
    「ウー…」
    ミドリ「コユキちゃんの前で庇うように警戒してる、懐かれてるんだね」
    ユズ「…だ、大丈夫、何もしないから落ち着いて、ね?」

  • 57二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 15:16:53

    コユキに拾われたから恩を返すために守ろうとしているのか

  • 58二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 23:04:16

    わんわんお

  • 59二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 00:26:10

    「にへへ、よしよし……」ナデナデ
    「ヘッヘッヘッ」パタパタ
    モモイ「ふう、何とか警戒を解いてもらったよ」ナデナデ
    アリス「このワンちゃんはコユキのナイトです!」ナデナデ
    ミドリ「こんなに撫でられても嫌がらないの、元々飼い犬だったのかな」ナデナデ
    ユズ「……だとしたら、辛かったね」ナデナデ

  • 60二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 01:52:54

    >>59

    コユキ「あの、それで今日は何を?」

    モモイ「おお、忘れるところだった。アリス、例のものを」

    アリス「パンパカパーン! オンライン対応の家庭用ゲーム機各種ならびにwifi取り揃えてきましたー! VRもあります!」

    ミドリ「あとこれ、コユキちゃんのPC」

    ユズ「私たち、いつでもここに来れるわけじゃないから、その、うん。あとこれ。私たちのスケジュール表。空いている時間にモモトークで予定が合えば、オンラインでいつでも会えるから」

    モモイ「そーそー、ユウカのせいでコユキちゃんと遊べないの、ふっつーに不便だからね!」

    アリス「はい! アリスはコユキがいないゲーム開発部、物足りないです!」

    ミドリ「消費される通信料や電気代のことなら心配しないで、そこら辺はあっち(ミレニアム)もちだから」

    コユキ「にへ? どういうことです……?」

    ユズ「(悩みつつ)……みんな、先生から相当しぼられてた。そのお詫び」

    コユキ「そう、なんですね……」

    「クゥーン……」ペロペロペロペロペロペロペロペロ

    コユキ「にへ? ワンちゃんくすぐったいでふ、へへへへへ!」

  • 61二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 07:40:12

    いいぞ…

  • 62二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 12:22:27

    鯖落ち対策レス

  • 63二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 13:07:43

    モモイ「あ、便利屋の皆さんの分もありますから、お時間あった時にコユキと遊んでいいよ!」
    アル「え、いいの!?」

  • 64二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 17:25:04

    広まる交流

  • 65二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 00:14:39

    アルちゃんは、何もしてないのにPCが壊れたって言いそう。

  • 66二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 00:57:38

    アル「ところで、何のゲームをやるの?」
    モモイ「フッフーン、自由性が高く、どんな目標を立ててもいい、そこまで荒れることなくみんなで楽しくやれる、そう、その名もミネラルクラフトだよ!!」
    ミドリ「あまり刺激の強いものやっても疲れてしまいますからね。イージーモードでゆるりといきましょう」
    アリス「はい、アリスはミネクラでいっぱいものを作りたいです!」
    コユキ「目標、目標……? 私、何、すれば……」シュン…
    「わふ」スリスリ、ペロペロ
    ユズ「それをみんなで一緒に考えよう。こういうのは小さいことからコツコツやっていくんだ」
    ムツキ「いいねいいね! じゃあこのゲームの中で理想のお家作りなんてどう?」
    カヨコ「前にムジュラの仮面の月を作る二人組の動画を見た」
    ハルカ「あ、アル様の像を立ててみたいで、す」
    アル「面白そうね。いっそのこと全部やってみましょう!」

  • 67二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 20:39:56

    保守

  • 68二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 00:20:03

    コユキ、全ブロック収集RTAしようぜ……

  • 69二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 00:30:49

    あーびっくりした。本文削られなくてよかった。

  • 70二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 01:50:47

    削られる前はなんか全進捗達成なんてのがあったような……

  • 71二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 03:06:15

    無気力症候群の治療法の一つに「自発的に小さな目標を次々立てて次々攻略」があるからマイクラの進捗達成は有効かもしれんね。

    >>70

  • 72二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 10:03:44

    はっちゃ…目的…目的…

  • 73二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 12:22:35

    コユキ「進捗?何ですこれ?」
    モモイ「ミネクラの特定の条件をクリアすることで解除されるプレイヤーの実績だよ!その数なんと80種! これの全解放を主目的にプレイする人もいるんだよ!」
    アリス「これ知ってます!やり込み要素ってやつですね!小さなことからコツコツ達成していくのが楽しいんですよね!」
    コユキ「進捗・・・・・80・・•・・」
    ミドリ「(察する)私、これ達成したいです。コユキちゃん、差し支えなければ一緒にやりませんか?」
    コユキ「へ?」
    ミドリ「こういうの、ソロプレイで達成するにはとても難しいんです。一人じゃ無理でも、一緒なら」
    コユキ「……(いいのかな、私がやったら、悪いことが起こるんじゃ、私なんかがやったら、ミドリさんに迷惑が…....)」
    アル「面白そうね! コユキちゃんにミドリちゃん、私もそれに一枚噛ませてもらってもいいかしら?(ここは完全初見勢の私がボケ役として積極的に失敗する被害担当係になればいいわね。下だと思っている人の次に下を作るのよ!)」
    カヨコ「まぁ、進捗達成はさっきの目標と並行してできるし、いいかもしれないね」
    ハルカ「で、であれば私は進捗達成のためにご用意いたします!」
    アル「ありがとう。でもこういうのは自分の力で切り開いていくからこそ燃えるのよ!サポートするにしても最低限で頼むわ!」
    ムツキ「よーし! じゃあみんなで三人をサポートしちゃうよー!」
    アリス「パンパカパーン!ゲーム開発部は便利屋の皆さんとパーティを組みました!」

  • 74二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 13:10:32

    また鯖落ちしてロルバ、なんてことになっても辛いですし、落ちたりした時の予備としてプロットを出すのってアリですかね?

  • 75二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 14:10:20

    こいつらのマルチプレイ楽しそうだな。アルちゃんがどう足掻いても狩野英孝ポジになるのがね。

  • 76二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 17:45:45

    念の為

  • 77二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 23:25:56

    保守しようかと

  • 78二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 03:07:43

    この鯖落ちの頻度考えるとマジでプロット完結頭に入れた方がいいかもな…。

  • 79二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 09:16:48

    【マインクラフトチュートリアル編】

    全ての進捗を達成するためにプレイするミドリ、コユキ、アル。三人のうち誰かが一人でも達成できればクリアと決められる。経験者のゲーム開発部が導き、初心者のコユキがそれに引かれ、完全初見プレイかつスケープゴートを被った便利屋がわざと(半分天然)コユキより下に徹する(例、ネザーで焼け死んだ横でマグマダイブして全ロスする。湧き潰ししないで匠に爆破される。エンダードラゴンに奈落へ吹き飛ばされる)ことでコユキの失敗をうやむやにして次々と進捗を達成していく。

    トラップタワーで持ち前のコンピューター知識で効率的な赤石回路を開発する。

    ウィザーを倒したいと自ら要塞攻略に参加するコユキ。

    ラスボスのエンダードラゴンはコユキがトドメをさす。

    ウォーデンにリスキルされるが、これまでの経験で対策を立てて順当に討伐。

    最後の進捗はみんなで

    【マインクラフトいえづくり編】

    チュートリアルの途中で家を作っていた経験を活かしてムツキのいえづくりに本格的に参加。内装のない家を乱雑に立てても面白いが、できるならちゃんと作り込んでみたいという要望に応じて、気分転換に散歩を兼ねてみんなでキヴォトスの建築会社や不動産に赴いて住宅データを閲覧。まるで社会見学だね。

    学んだ情報をもとに一人一棟の理想のいえづくりに打ち込む。終わった後もちょくちょく家を作ってちょっとした町に発展する。

    【マインクラフト銅像編】

    ハルカの要望のアルのモニュメントをみんなで作ろうとするが、せっかくだからみんなのも作りたいという発案が出る。たまたま顔を出していた先生から聞いたラシュモア山の話を聞いてそれのみんなver作ろうぜ!となる。

    【マインクラフトムジュラの仮面の月作り編】

    直径101mのムジュラの仮面に出てきた月を作る回。

  • 80二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 11:12:55

    >>79

    【犯人逮捕編】

    便利屋の助力やゲ開の協力を得てコユキに冤罪おっ被せた犯人をコユキが中心となって捕まえる。その後、ユウカとノアと和解してミレニアムに帰還する。これを経て無気力症候群は改善される。

  • 81二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 12:37:32

    コユキ「うへ、いつの間にこの進捗達成していたんですか!?」
    モモイ「すごいよコユキちゃん! 今までの行動が達成につながっていたんだよ!」
    アリス「知ってます! 今までの行動が全て意味のある伏線ですね!」

    アル「と、飛び降りるわよー……えい!」
    ムツキ「あ、ごめん水敷き忘れちゃった」
    アル「ちょちょちょちょちょ!? あ、水バケツ持ってるから、ああ間に合わなぐへえ! っぷ、ふふふふw w w」
    ミドリ「水バケツチャレンジは難易度高いですよー」

    ハルカ「うー、立体的に、作れないですね……」
    カヨコ「まあそこは無理せずにスキンをもとに色付き羊毛とかで作ってもいいんじゃないかな?」

  • 82二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 13:02:36

    コユキ「インベントリ開くだけで進捗達成なんですね」
    ミドリ「そうなんですよ、こういった簡単なところから始めるんです」
    アリス「アリス知ってます! どんな勇者も最初はひのきのぼうから始まるんです!」
    アル「勇者なら誰にも抜けなかった伝説の剣とか、それこそ装備を最初に授けるべきじゃないの……?」

    アル「棒……棒は落ちてないの? これじゃあツールが作れないわ」
    モモイ「初見はそう思っちゃうよね! でも最初は木を素手で殴るんだよ!」
    アル「素手!? なんで??」
    ハルカ「そんなことできるのって、七囚人のアケミぐらいでは……?」
    カヨコ「こういった要素が意外性を呼んで話題になったのかな……」
    ムツキ「全部が四角い世界だけど、シンプルすぎて逆におもしろーい!」

    コユキ「何ですかあの島、キノコだらけです」
    モモイ「え!? キノコバイオーム見つけたの!? そこ敵モブも湧かないレアエリアだよ!!」
    アリス「すごいです、コユキは開拓者です!」

  • 83二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 16:32:37

    ムツキ「わぁお、崖上に出ちゃったねぇ」
    アル「い、いいのよ。私の勘ではここを掘った先に要塞があるわ!」
    モモイ「一応チェスト置いとくよー」
    アル「ツルハシ一本ヨシ! 見てなさい!」
    ポコポコポコポコ…
    コユキ「ネザーブロック掘る音っていいですね…」
    ポコポコポコポコ…
    スカッ(空中浮遊)
    ピューーー……
    アル「おわああああああああああああ(濁音)!!!!!???」(溶岩ダイブ)
    「wwwwwwwwwwww」【一同大爆笑】

  • 84二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 17:20:14

    コユキ「(あれ? この回路、こうすればこうなるんじゃ…? でも勝手に作っていいのかな…)」

    アル「ひいいい、やっちゃったわ!? モンスターが、モンスターが!?」
    モモイ「沸き潰しが全然足りないよー!」

    コユキ「(……アルさんがああだし、作ってみるか……)」

    コユキ「皆さん、トラップの赤石回路、こうすれば自動でハート一個までいけますよ…」
    モモイ「おーほんとだ! これなら一度に倒しやすいし経験値ウマウマだよ! さすがコユキちゃん!」
    アル「ありがとうコユキちゃん! これでさっきの全ロスは取り戻せるわ! 流石はウチのサイバー担当ね!」ぎゅー
    コユキ「…にはは、どういたしましてです…」照れ

  • 85二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 00:44:12

    ハルカ「火薬が、火薬が足りません……! 匠の養殖場は作れないのですか!?」
    ユズ「落ち着いてください、作れますよ」
    アル「マイクラの火薬、案外用途多くて無駄にできないわね……」
    カヨコ「火薬、土からクラフトできないもんかな」
    モモイ「MOD入れればできないこともないけど、あのMODは治安がキヴォトスになっちゃうよ!」

    コユキ「やりました! ゾンビが村人に戻りました!」
    ムツキ「やるじゃんコユキちゃん! 当代一の名医だよ!」
    アル「ここ村人いなかったからゾンビ村人探すの大変だったわねー」しみじみ

    ユズ「……」カタカタ
    アリス「には、ユズさんすごいです……! ゾンビもスケルトンもバッタバッタと倒れていきます……!」
    カヨコ「(あの剣捌きすごい、キーボードのフリック操作が目で追えないし、立ち回りが素人のそれに見えない)」

  • 86二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 03:48:10

    ミドリ「この骨をあげるとオオカミさんが懐くんですよ」
    コユキ「……永遠の親友となるだろう……か」
    「くぅーん……?」スリスリぺろぺろ
    コユキ「くひひ、ありがとね」なでなで

  • 87二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 09:30:14

    良いね…

  • 88二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 16:23:09

    鬼方的最高評価

  • 89二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 00:29:17

    はっちゃクラフト

  • 90二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 00:38:03

    アル「ええと、こうやって並べれば……あ、作りすぎちゃった!?」
    ムツキ「うわーwww! アルちゃんこんなにダイヤのクワ作っちゃって、農家になっちゃうよwww!」
    モモイ「あ、でも限界まで使い切るのも進捗の一つだよ! 人数分あるからちょうどいいね!」
    アル「ももいちゃあん……(涙)」

    ハルカ「砂漠って使い所ないと思ってましたけど、こんなに必要なんですね。マグマに隣接してもガラス化もしないのはありがたいです」
    コユキ「ハルカさん、砂埋めに作った自動埋め立て機ができましたよ」
    ハルカ「ありがとうございますありがとうございます! これでネザライト発掘がさらに捗ります!」

  • 91二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 02:46:25

    コユキ「には、このお魚さんのビーム、当たり判定の基準がわからないです……?」
    ハルカ「爆弾、爆弾……効果ないのが悔しい……!」
    モモイ「あったまきた! 砂で埋めてから掘り返してトラップ場にしてやる!」

  • 92二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 10:37:50

    コユキが楽しそうに…いや、皆楽しそうにしている

  • 93二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 16:50:00

    いいぞ、どんどん攻略するんだ

  • 94二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 21:15:06

    アル「牛乳が! 牛乳が! コユキちゃん、他はいいからせめてウィザスケの頭だけでも……!」(アイテム投げ)
    アル「あとは頼んだわよー!」プチッジュー
    コユキ「しゃ、しゃちょー!?」

  • 95二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 02:22:23

    アル「く、残りのレベルからしてチャンスは一回、いい効果が出ますように……!」
    ムツキ「アルちゃんふぁいとー! 神引きしちゃえー!」
    カヨコ「(社長、こういう時はくじ運低いんだよなぁ……)」
    モモイ「あんなにラピスラズリ連打する人初めて見た……」

    アル「見てなさい! ハアアアア!」
    【耐久 I 】
    【虫特効】
    アル「のおおおおおおおおお!?」
    コユキ「っぷふ、にはは、アル社長らしいですね♪」

  • 96二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 05:30:21

    アルちゃん、演技どころか一部素でやってない?

  • 97二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 12:06:40

    カヨコ「猫、猫……天国」
    モモイ「すごい、カヨコさん誰よりも早く猫全種類集めちゃった…」

  • 98二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 17:53:33

    流石ネコガチ勢…

  • 99二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 00:52:12

    ミドリ「このゲートを出れば、オーバーワールド上で7000ブロックですね」
    ミドリ「にはぁ、ここまで長かったですね。ネザーは過酷です」
    アル「せっかくだから私たち三人で並んで同時に出ましょう!」

    三人「せーの!」

    【亜空間バブル】達成

    三人「イエーイ!」ハイタッチ

  • 100二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 03:29:18

    はっちゃ!

  • 101二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 08:26:33

    順調に行ってる!

  • 102二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 14:33:57

    コユキ「うわ、遠すぎます。あれ届くんでしょうか?」
    アル「スナイプは任せなさい! とりゃ!」

  • 103二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 18:12:22

    >>102

    モモイ「スケさんこちら! 手のなる方へ!」

    アリス「アリス、スケルトン誘導します!」

    ムツキ「よっしゃ扉閉めた! コユキちゃんやっちゃえー!」

    コユキ「には、ヒカリよ!」

    アリス「うわーん、それは私のセリフです!」

  • 104二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 01:59:59

    >>102

    >>103

    【スナイパー対決】達成!

  • 105小説書いてる人25/05/28(水) 08:35:08

    お久しぶりです。まずはifルートを執筆してくれた方とスレを維持してくれた方、ありがとうございます。
    意欲が回復してきたのでぼちぼち書いていこうと思います。

  • 106小説書いてる人25/05/28(水) 09:05:30

    ついさっきまで空の高い場所にいたと思った太陽が、もう建物に近づいている。

    太陽とその前の建物の下に見えるゲーム開発部の皆を眺めながら、私は「冬だなあ」と息を吸いながらたわいのないことを思っていた。

    すぐ横ではクリスマスベルがある歌のフレーズを繰り返している。ときどきフレーズがつながりメロディになって、それが聞こえるたびに私の心が弾む。

    ベルの演奏者は、私が右手で持った楽譜と鈴以外、一切の物に視線を向けていない。それはプロというより、発表会を前に猛練習する子供の様に見えた。

    私の右腕を、自身の左手でずっと離さないで持っていることからも。

    「…ふふっ」

    演奏者―コユキが、ベルの音を止めてすぐに私に顔を向けた。この子はずいぶん人の声に敏感だ。

    「ああ、気にしないで。コユキが熱心に練習していたのがかわいいからつい」

    コユキの瞳孔が小さくなったかと思いきや、たちまち顔を逸らして地面を向いてしまった。

    頬が赤くなっているのは、寒さのせいだけじゃないだろう。

    ―褒められ慣れていないのかな。

    そう思いながら若干足が速くなったコユキに合わせて、歩くスピードを上げた。

    それからしばらく歩いていると、前を歩いていたゲーム開発部の動きが止まった。

  • 107二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 11:57:57

    お帰りなさい!!!!

    >>105

    >>106

  • 108小説書いてる人25/05/28(水) 15:14:52

    私たちも止まった。ゲーム開発部の奥の方を見ると、美術館があった。

    すると、右腕にかかる力がちょっと強くなった。コユキの方を向くと、先ほどまで振っていた腕を止めて脇にぴったり寄せていた。

    モモイが一番にこちらに向かって来た。モモイの足音に紛れて、すぐ近くで別の足音がした。

    コユキの右足が一歩後ろに下がっていた。

    私はコユキの方にそっと話しかけた。

    「後ろに隠れる?」

    コユキはすぐに小さくうなずいて、私の真後ろに移動した。

    私の服の裾が奥に引っ張られて、首の後ろから息が伝わってくる。

    私は目を細めて、足を開いた。

  • 109小説書いてる人25/05/28(水) 15:15:05

    モモイの足が止まって、そのまま口を開いた。

    「あ…」

    口を開けたまま、左手でネコのカチューシャをいじっている。

    3,5秒ほどたってから、また声を出した。ややぎこちない声だった。

    「カズサ、コユキを頼める?」

    少し私の声は尖っていたかもしれない。

    「任せて」

    「ありがとう!」

    そう言うとモモイは、置いてきぼりにしていたゲーム開発部と一緒に美術館へ入っていった。

    コユキはゲーム開発部が完全に入っていった後で、私の背中から出てきて大きく息を吐いた。

  • 110二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 15:43:44

    ありがたやありがたや。

  • 111二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 23:53:39

    帰ってきたか…

  • 112二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 01:07:21

    モモイ「いけない! 撮り溜めしすぎてファイルを圧迫しているよ!」
    アル「ちょっと動画化のために編集に没頭するから、しばらくマイクラはお休みするわ!」
    ミドリ「でも休止期間中も撮影は続行するんですよね」
    コユキ「にはは、しばらく私たちだけで楽しんじゃいますね」

  • 113小説書いてる人25/05/29(木) 07:03:52

    後ろにいた三人の方を見ると、ヨシミが空中に向かって話した。

    「どういうこと? コユキとあの四人は仲良しじゃなかったの?」

    アイリは足をその場で忙しく動かしながら、コユキに向かって口をパクパクさせていた。ナツは腕を組んでパックの牛乳から口を外し、口を横一文字にしてゲーム開発部の方を見ていた。

    コユキは私の右腕を両手で縋り付こうとするように持っていた。頭を肩ごと落としていて、指先がせわしなく動いて私の肌をくすぐる。それが私の口を渇かせて、代わりに悪い予想が舌を潤した。なら、私にできることはこれぐらいだろう。

    「コユキ、ここを一周しない?」

    コユキはこちらを見てうなずいた。ぎこちない速さだった。

    ナツがポケットから飴を取り出して、包み紙を外してコユキに手を伸ばした。

    「…飴ちゃん食べる?」

    コユキは手を伸ばして飴を口に入れた。すると、少しだけコユキの頭が上がった。

    「あふぃふぁふぉうふぉふぁいふぁふ」

    「どういたしまして」

    その間にヨシミが私の左隣に、アイリがコユキの右隣に、ナツがヨシミの左隣に移動した。

    なんとなく号令は私がした方がいいと思ったので、私が号令をした。

    「それじゃ、出発」

    今あのことを考えていてもしょうがないから、コユキの調子を取り戻す方が重要だろう。コユキにとっても触れてほしくないことだろうから。

  • 114二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 15:56:23

    >>あの四人は仲良しじゃなかったの?

    いやまあ何と言うか複雑な関係ですね…悪い関係じゃなくて100%良い関係ではあるけど、コユキの壁がユズ以外に分厚いので…

  • 115二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 17:39:25

    ひょっとして便利屋拾われIFの「散々よそに迷惑かけてきたし被ってきた。今更迷惑なんかこれっぽっちも気にしてない!」ってATフィールドRTAだった可能性が……?

  • 116小説書いてる人25/05/29(木) 18:35:27

    コユキの歩幅にみんなで合わせて、ゆっくりと美術館の周りを周る。道幅が広いとはいえ、美術館の前よりも人は少なくて静かだ。

    コユキは私の右腕を両手で持って、寄り添うように頬を肩に当てながら歩いていた。やたらと距離が近くてこっちまで体温が伝わってくる。

    素早くナツの方を見ると、口角をそのままにしようとして上げているのを隠せていない。こちらの生暖かい視線といい、いつもなら大声を出しているところだけど…今回はそうはいかない。ナツもそれを分かってやってるんだ。

    それからしばらくの間、五人とも話さずに歩いていた。乾いた空気とまだともっていない街灯、コンクリートの上にある雪と時々混じる氷を踏みしめる音、夜の蒼さが入り込み始めた空。普段は感心を向けないものでも、こうしてみると私を満たしてくれるんだ。

    ナツが前を向いて話した。

    「いつも食べているケーキでも、注意深く味わえば新たな味が見つかる…これもまた、スイーツに込められた哲学」

    コユキが首を動かしてこちらに頭を上げた。まばたきをしてもこっちが答えるのには困ってしまう。それからコユキが反対の方向にいたアイリに頭を向けると、アイリがしばし目をつむった後に話した。

    「周りに注意深く目を向ければ、新たな発見がある、ってことだと思うよ」

    三人一緒にナツの方を向くと、親指を立てて「ぐ~」のポーズをとっていた。ヨシミがナツと私たちの方を交互に向いてきたので、なんとなくうなずいておいた。

    またコユキの方を見ると、瞳にあった星がさっきより輝いていた。やるじゃん、ナツ。

  • 117二次元好きの一般人25/05/29(木) 21:19:31

    >>116

    なんかハートを押したら変なの出るんだけど

  • 118二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 02:11:07

    さすがナツさんやでえ。眠たそうな目つきでありながらその実、その場にいる誰よりも優れた観察眼からなる気遣いの高さはスイーツ部の甘い潤滑油や。

  • 119二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 08:15:55

    コユキがもとに戻ってきた!

  • 120二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 13:21:35

    ハッチャー!

  • 121二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 22:04:52

  • 122二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 01:14:57

    あいどべー!

  • 123二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 02:50:56

    お菓子食べてお目目ピカピカになれー

  • 124二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 07:26:50

    コユキ…早く治ってね…

  • 125小説書いてる人25/05/31(土) 12:59:28

    そうして美術館の前に戻ってくると、遠くから聞き取れない声がこだましてきた。

    「~!」

    いや、この声は聞いたことがある。とても大きくて乾いているようで少しだけ湿った…鬱陶しくも感じるけど耳をふさぎたくはない声。

    「~サ!」

    声が近づいてくる。若干右腕にかかる力が強くなったので、普段通りの声でコユキに話しかける。

    「大丈夫。知り合いだけど、怖くなったら隠れて」

    コユキは私の方に体をさらに寄せた。コユキの頭が私の肩とくっついて髪を頬で感じられる。

    「~ズサ!」

    前方から雪煙を後に残しながら、薄紫色と青に近い薄藍色が混じった髪をポニテにした生徒がダッシュしてくる。ぶら下げている銃は星だらけで、地味な色のコートと比較すると大変目立つ。

    その主は、コユキが私の後ろに隠れると同時に急停止して、両手を大きく広げ頭を上半身ごとこちらに倒して思いっきり大声を出した。

    「杏山カズサこんにちわあ!!!」

    全員、一歩後ずさった。私とコユキはちょっと転びそうになった。

    周りにいる人のうち、トリニティ生でない人が5歩ぐらい、それ以外の人が3歩ぐらい引いた。

    私は乱れた眉と口を直して、目の前のやかましい友人に話した。

    「宇沢、今日は私たちだけじゃないからいつもより声抑えて」

  • 126二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 16:17:20

    出た! 元気っ娘に見えて頼み事を断れる性分じゃなくて、実はひとりぼっちだった時期もあるから他人の寂しい気持ちにも寄り添える気遣いの鬼!

  • 127二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 21:09:06

    出たなコユキと並べるとキヴォトスの珍獣コンビと呼ばれた娘!

  • 128二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 02:04:23

    出たなうるさわ!!!!!!!!

  • 129二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 09:39:21

    はっちゃー!

  • 130二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 16:22:40

    うぉっちゃー!

  • 131小説書いてる人25/06/01(日) 20:07:54

    discord鯖で書いてる小説の方に熱がいってしまってるため更新期間1日~1週間空きます、すみません
    discord鯖で書いてる小説を公開する予定はないです

  • 132二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 21:19:05

    了解じゃー!

  • 133二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 01:00:42

    モモイ「よし! ファイルもバックアップしてSSDも分けられた!」
    コユキ「にはは、マイクラの映画も楽しかったです、楽しんでいきましょー!」
    アル「動画もちょっと再生されるようになっているわね。マイクラはじめるわよ!」
    ミドリ「編集した動画と生放送が混在していますから時系列ごちゃごちゃになるかもしれません、ご了承ください」

  • 134二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 07:13:53

    マイクラの方も話が進んでいる…

  • 135二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 11:29:35

    元々小説書いている人がいない間の繋ぎだからなのかね。

  • 136二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 16:07:00

    【チュートリアル動画編】
    モモイ「よし、マイクラ始まった! みんなもいるね! じゃあ最初に作業台を作ろっか!」
    アリス「パンパカパーン! アリスはマイクラの世界に到着しました!」
    ハルカ「は、はい。それにしても、四角いですね…」
    ユズ「はじめは、戸惑いますよね…」
    ムツキ「おー、アルちゃんのは雰囲気あるし、コユキちゃんのスキンも可愛い!」
    コユキ「あ、ありがとうございます…」
    アル「えっと、インベントリも開ける、と。作業台はどうやって作るのかしら?」
    ミドリ「作業台は原木を加工した木のブロックを四つ並べることで作れます」
    アル「じゃあ、木を切り出す道具が必要ね! こういうのは地面に落ちてる棒を使うのよ! ところで……棒は落ちてないの? これじゃあツールが作れないわ」
    モモイ「初見はそう思っちゃうよね! でも最初は木を素手で殴るんだよ!」
    アル「素手!? なんで??」
    ハルカ「そんなことできるのって、七囚人のアケミぐらいでは……?」
    カヨコ「こういった要素が意外性を呼んで話題になったのかな……確かに、これは自由度が高い…」
    ムツキ「全部が四角い世界だけど、シンプルすぎて逆におもしろーい!」

  • 137二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 22:56:49

    【チュートリアル動画編】
    アル「すごい、本当に素手で木を掘っているわ。なんかこれだけでなんか一日過ごせちゃいそう」
    モモイ「でしょ? オークはマイクラの基本素材だよ! 森近くのスタートでよかった!」
    コユキ「えっと……こうやってインベントリの四角いマスに入れるんですね?」
    ミドリ「うん、それで作業台ができるんだよ」
    コユキ「えっと、こうすれば……ん? 画面右上の、何ですこれ?」
    モモイ「あ、それはマイクラの特定の条件をクリアすることで解除されるプレイヤーの実績だよ!その数なんと80種強! これの全解放を主目的にプレイする人もいるんだよ!」
    アリス「これ知ってます!やり込み要素ってやつですね!小さなことからコツコツ達成していくのが楽しいんですよね!」
    コユキ「進捗・・・・・80・・•・・」
    ミドリ「(察する)私、これ達成したいです。コユキちゃん、差し支えなければ一緒にやりませんか?」
    コユキ「へ?」
    ミドリ「こういうの、ソロプレイで達成するにはとても難しいんです。一人じゃ無理でも、一緒なら」
    コユキ「……(いいのかな、私がやったら、悪いことが起こるんじゃ、私なんかがやったら、ミドリさんに迷惑が…....)」
    アル「面白そうね! コユキちゃんにミドリちゃん、私もそれに一枚噛ませてもらってもいいかしら?(ここは完全初見勢の私がボケ役として積極的に失敗する被害担当係になればいいわね。下だと思っている人の次に下を作るのよ!)」
    カヨコ「まぁ、進捗達成はさっきの目標と並行してできるし、いいかもしれないね」
    ハルカ「で、であれば私は進捗達成のためにご用意いたします!」
    アル「ありがとう。でもこういうのは自分の力で切り開いていくからこそ燃えるのよ!サポートするにしても最低限で頼むわ!」
    ムツキ「よーし! じゃあみんなで三人をサポートしちゃうよー!」
    アリス「パンパカパーン!ゲーム開発部は便利屋の皆さんとパーティを組みました!」

  • 138二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 03:01:17

    アル「木のシャベルで土を掘るのはともかく木のツルハシで石を掘るってすごい光景ね」コポコポ
    ユズ「普通なら落ちている石を使ってツール作成すると思いますからね。その疑問も尤もです」
    コユキ「そのまま掘ると石、じゃなくて丸石になるんですね」コポコポ
    モモイ「そのまま石を取りたい場合はシルクタッチっていうエンチャントが必要になるよ! でもそれはまだ早いからこの丸石を作業台でロの字に並べて、っと。このカマドで掘った丸石を焼くと石になるんだ!」
    ミドリ「燃料は原木や石炭、木など一般に燃えるものは大体が燃料になります。耐久値が減った木製ツールも燃料になっちゃうんですよ」
    アリス「一回限りですけど、ちょっとした精錬に使えます!」
    ムツキ「へぇ、それは手持ちを圧迫しないし便利だねぇ」
    カヨコ「最後まで使い切れるし、ちょっとだけだけど燃料の節約にもなる。これは上手くできてるね」
    ハルカ「アル様、コユキさんにミドリさん! 丸石、いっぱい集めました! どうかご活用ください!」
    アル「ありがとうハルカ! よし、これで石のツール一式ゲットよ!」

    【Minecraft】達成!
    【石器時代】達成!
    【アップグレード】達成!

  • 139二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 08:01:28

    いいね

  • 140小説書いてる人25/06/03(火) 13:32:32

    私はまたカズサさんの後ろに移動して、カズサさんの右腕と左の背中をつかんだ。

    すると、宇沢さんが急に腕と足を縮めて、さっきよりずっと小さい声で話した。

    「あっ、ご、ごめんなさい…えっと、うるさかった、ですよね…?」

    私はユズさんが思い浮かんだ。ユズさんとは違って誰にもおびえてないけど、似ている。私は宇沢さんに話しかけた。

    「も、もう大丈夫です、宇沢さん」

    宇沢さんは目を下の方に向けて揺れ動かしていたので、私の方も視線が揺れ動く。

    「い、いえ、私が不注意だったばかりに…」

    それからそろって目を合わせず口をもごもごさせた。今すぐにでも逃げ出したくなったときに、ヨシミさんが口を開いた。

    「はいはい、その話はここまで!で、レイサは何をしにここに来たの?」

    宇沢さんの縮んだ腕が伸びて、ヨシミさんに目を合わせた。

    「杏山カズサを見つけたので飛んできました!そしたら知らない人がいたので驚きました」

    それを聞いたカズサさんが話した。

    「紹介するね、この子がコユキ。大人しいけど、寂しがり屋なところもあるいい子だよ」

    その言葉を聞いて、私は思わず声が出た。

    「いい子? 私が…ですか?」

  • 141二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 14:27:27

    このレスは削除されています

  • 142小説書いてる人25/06/03(火) 16:53:31

    カズサさんが私の方を向いて、にっこりと笑う。私はそれを見ると、なんだか落ち着くのが難しくなった。

    「うん。練習に熱心に取り組んでるから」

    それを聞いた宇沢さんが首をかしげた。

    「練習? もしかしてその鈴ですか?」

    私がうなずくと、右隣にいたアイリさんが宇沢さんと私の方を見て話した。

    「うん。コユキちゃん、すっごく頑張ってるの」

    それを聞いて私の頬が自然と口を緩ませた。

    「そ、それほどでもないですよ…ただセリナさんに『いいことがあるかもしれない』と言われたからやってるだけで…」

    「ううん。例え言われたことでも、熱心に頑張ってるコユキちゃんはすごいよ」

  • 143小説書いてる人25/06/03(火) 16:53:44

    宇沢さんの声が再び大きくなった。その明るい声にこっちまで影響されてしまいそうだ。

    「そうですよ!それに、頑張る気持ちは本物のはずです!」

    ナツさんの左隣から私の左前に移動していたヨシミさんも私に話してきた。

    「やりたくなかったら、そんな熱心に頑張ってないでしょ?」

    「はい」

    「コユキがやりたいから、それだけ頑張ってるのよ」

    「私がやりたいから…」

    胸の奥が寒くなくなってくる。それに合わせて、体にあった重さが無くなっていくような感じがした。

  • 144小説書いてる人25/06/03(火) 18:03:00

    ナツさんが私の前に歩み出てくる。

    「コユキ」

    ふわふわした感じとは真逆の真剣な目線に、私は釘付けにされた。

    「私は君が何を抱えているのか知らない。それでも、分かることがある」

    「君は、自分を抑えつけていないかい?」

    私は目を見開いた。どうして?

    「君が自分から何かを言い出したことも、何かをしたことも、私たちは一度も見ていない」

    「だけど、君が何かをしたい気持ちがあることはわかった」

    「だから私は、コユキが自分を抑えつけているのではないかと考えた。どう? 当たってる?」

    私はゆっくり首を縦に振った。ナツさんが話を続ける。

    「コユキ。私はその原因が何かはわからないから、それを治すこともできない」

    「でも、君がやりたいことがあるなら―それに付き合ってあげよう。それがロマンというものさ」

  • 145小説書いてる人25/06/03(火) 18:03:17

    手足がゾクゾクして、目線が一か所に固定できなくなってきた。

    「…いいんですか?」

    「もちろん」

    カズサさんの方を見る。

    「うん、大丈夫だよ」

    ヨシミさん、アイリさん、宇沢さんの方を見る。

    「当然でしょ? だって友達だから!」

    「コユキちゃんも、やりたいことをやっていいんだよ」

    「ご安心ください!私、宇沢レイサがついていますから!」

    胸が熱くなり、まるで飛んでいけそうな気分になった。

    すると、カズサさんの声が小さくなった。

    「…!モモイたちが美術館から出ようとしてる」

    それを聞いた私は、とっさにカズサさんの腕をつかんだ。

    それから、放課後スイーツ部の皆と宇沢さんと一緒に、早歩きでどこかへと向かった。

  • 146二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 23:08:59

    手前は感動しています!!

  • 147二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 00:59:27

    どこへ向かったのかわからないけど、自発的にコユキが動いた。それだけでも大きな一歩だ……

  • 148二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 07:53:19

    はっちゃ…

  • 149小説書いてる人25/06/04(水) 14:09:12

    私が止まったとき、ヨシミさんが話した。

    「ここは…グッズ売り場?」

    木でできた建物に、リースで飾られたお店の名前の看板。その下にはお行儀よく並んだぬいぐるみの数々。丁寧にケースに包まれていて、寒くなることもなさそうだった。

    ぬいぐるみは、クリスマスツリー・サンタさん・トナカイさん・そり・ゼリーズ・モモフレンズ…とにかくたくさんの種類があった。

    私がそれらを眺めながら頭をあっちへこっちへ動かしていると、アイリさんが話してきた。

    「コユキちゃん、もしかして何を選べばいいか迷ってるの?」

    「はい。その…ミネさんは、何が好きですか?」

    アイリさんの口と目が同じぐらい開かれて、声が大きくなった。

    「ミネ団長? うーん…」

    アイリさんは頭を体の前に出して、あたりを見回す。

    「あっ! コユキちゃん、あの子なら知ってると思う!」

    アイリさんと同じ方を向くと、白い鳥のような見た目のバッグを持った子がいた。黄色・黒・白のリボンで、クリーム色の髪を後ろの方でツインテールにしてまとめている。

    私たちはその子のところへと向かった。その子の近くには、銀白色の長い髪と羽を紫の花飾りで飾った子と、頭と背中に一対の黒い小さな羽を持ったピンクの短いツインテールの子と、太ももまで届く長いピンク色の髪をストレートに垂らしている子がいた。

  • 150二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 15:42:52

    お は フ ァ ウ ス ト 。

  • 151二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 23:36:15

    逃げろコユキ、ペロロ沼に沈められるぞ!

    いや推しコンテンツできるのも良かったりするのか…?

  • 152二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 02:33:51

    補修授業部か。青春宣言ヒフミや元バニたすな鋼メンタルアズサ、実力なくても弱者のために立ち上がるコハルならうまく導けそう。

    ハナコは、うん、仕返しが怖そう。うん……

  • 153二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 08:29:46

    >>151

    新しい興味を持つのは今のコユキに必要な事だからね

  • 154二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 14:03:52

    ハナコ、察してくれ…今のコユキはか弱きものなんじゃ…

  • 155二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 17:23:28

    ユウカとノアにトリカスするなよ、ハナコ……。

  • 156二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 01:24:52

    ハナコがアレコレ知ったら嫌いそうな事をやらかしちゃってるからなユウカとノア…

  • 157二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 06:35:00

    聞きようによっては補習授業部と同じくポイされたようにしか見えないもんね…

  • 158二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 13:37:00

    別の話でカヨコが言ってたけど「倫理観ないなら先に罰を与えるのではなく、どんな罰があるか、どうしてそんな罰が成立するのかあらかじめ理解させる方がいい」って言ってたもんな。理解した上でやっているなら初めて罰を与える意味ができるわけなので……。

  • 159二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 17:38:19

    >>158

    原作だとその辺どうなってるのかね? ユウノアなら教えてそうだけども、原作コユキがあの性格だから馬耳東風だったのだろうか。


    …原作コユキなら勉強嫌いそうだし、宿題イヤだーッ!て叫んでいるのがありありと思い浮かぶな…

  • 160二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 19:42:34

    >>159

    技術や頭脳はあるみたいだけど、

    やっぱり褒められたり自分ですごいって実感できたりしてないから、

    作業や課題に苦手意識が多少なりともあるっぽいんだよね、、、

  • 161二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 01:16:05

    >>160

    そういうのやっぱり抱きしめてヨシヨシして褒めてあげることが最善なのでは…。

  • 162二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 02:16:42

    >>160

    ダメなことは罰を与えるのではなく、どうしてダメなのかしっかりと叱り、能力はしっかりと褒めてあげる、道を正していくことが本来ユウノアがやるべきことだった。


    だが、忘れてはいけない。ユウノアはコユキの親ではない。ただの女の子であり、学生だ。せいぜい10代後半の少女が担うには荷が重すぎる。親に当たるポジションの大人が肩代わりすべき。それがいないことが問題なのだ。

  • 163二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 05:12:01

    そうですね…

  • 164二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 10:14:36

    生徒たちには親がいないからな…

  • 165二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 17:24:54

    悲しいなぁ……

  • 166二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 00:37:49

    はちゃあん…

  • 167二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 02:53:42

    更新長くなりそうならマイクラだ!

    アル「石炭を掘ると経験値のオーブが出てくるのね。掘れば掘るほどレベルアップするっていいわね」
    
ミドリ「釜戸の一般的な燃料にもなりますし、松明で洞窟も明るく照らせますよ」
    
ムツキ「お、一気に明るくなったね。崖の鉱石が見えやすい」
    
アル「簡単なことだけど、こうやって進捗を達成していくのってなんだか新鮮ね」
    
ミドリ「そうなんですよ、こういった簡単なところから始めて徐々に難易度を上げているんです」
    
アリス「アリス知ってます! どんな勇者も最初はひのきのぼうから始まるんです!」
    
アル「勇者なら誰にも抜けなかった伝説の剣とか、それこそ装備を最初に授けるべきじゃないの……?」

    コユキ「でもなんか、暗くなってきましたね」
    
カヨコ「……なんか、呻き声がする」
    
ハルカ「このかちゃかちゃという音は、なんでしょうか?」

    モモイ「いけない、掘っているのに夢中で沸き潰しとベッドを失念していた! モンスターが、モンスターが来る!」

  • 168二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 10:55:00

    大変だ!今やられるとリスポーン位置が!

  • 169小説書いてる人25/06/08(日) 12:49:32

    クリーム色の髪の子に近づくと、その子はクリーム色の瞳を私たちに向けた。それから少し高いおてんばな感じの声で、話しかけてきた。

    「あっ、アイリちゃん!それにスイーツ部の皆さんも!」

    その子は私と視線を合わせた。近くにいた他の三人も顔と体を私たちに向けた。

    「初めまして。私、阿慈谷ヒフミって言います。よろしくお願いします!」

    ぺこり。と効果音が鳴りそうなほどヒフミさんは頭を下げて挨拶した。つられて私も話した。

    「黒崎コユキです。よろしくお願いします」

    それから私も挨拶をして、お互い顔を上げた。その間にスイーツ部の皆と宇沢さんは、少し離れたところでヒフミさんと一緒にいた他の三人と話していた。

    それを見ていると、ヒフミさんが私の方に話しかけてきた。

    「通り道で話すのもあれですから、ちょっと広場の真ん中に寄って話しませんか?」

    「はい」

    そう言って私たちはグッズ売り場にあった広場の真ん中に移動した。

  • 170小説書いてる人25/06/08(日) 12:50:34

    私は手足から体をモゾモゾ動かしながら、両手をモミモミしてヒフミさんに話した。

    「えっと、その…」

    ヒフミさんはこちらを笑顔や言葉の圧でせかすこともなく、ゆっくりと私を待っていた。

    「ミネさんが好きなものって、分かりますか?」

    そう言うと、ヒフミさんは右手を右頬に当てて、左手を右ひじに当てた。

    「うーん…ミネ団長の好きなものですか…」

    少したって右手を右頬から離し、右人差し指を立てた。

    「あっ、思い出しました!」

    そう言うとヒフミさんはグッズ売り場の一角へと歩き出した。

    「こっちです!」

    石畳の上を軽い足取りで歩くヒフミさんの後を、私は追った。

  • 171小説書いてる人25/06/08(日) 12:58:48

    着いた先は、モモフレンズのグッズがあるお店だった。

    「前にモモフレンズのグッズを買いに行ったときに、ミネ団長がいたんです。だから、ミネ団長はモモフレンズが好きだと思います」

    笑顔で頭を上げて胸を張るヒフミさんだったけど、グッズの種類が多すぎてどれを選べばいいのかわからない。

    ぬいぐるみ、キーホルダー、枕、ブックスタンド、ブックカバー…しかもキャラ事にある。

    それらに視線を何度も行き来させながら、同じく体と足を細かく動かしていると、ヒフミさんが話しかけてきた。

    「迷っているんですか?」

    私は眉を下げてコクリとうなずいた。すると、ヒフミさんが少し落ち着いた声で話した。

    「それなら、コユキさんが思い入れのあるものをプレゼントしてみたらいいと思います」

  • 172小説書いてる人25/06/08(日) 13:00:04

    それを聞いた私は、両腕をまっすぐにして、体の少し奥の方へ動かした。

    それから、足をまっすぐにある場所の方へと動かして、速く歩いた。ヒフミさんの足音も後ろからついてきた。

    そしてお店の脇に置いてあったカゴ入れからカゴを取り出して、棚にあったものをいくつかかごに入れた。

    それをヒフミさんに見せると、ヒフミさんは目を輝かせて、やや高く速くなった声で話した。

    「わあ…モモフレンズのぬいぐるみですか!ペロロ様、スカルマン様、ウェーブキャットさん、ニコライさん、アングリーアデリーさん、ビッグブラザー様…みんなちっちゃくてかわいらしいです!」

    様とつけて名前を呼ぶときだけ、声が大きくなっていた。

    「モモフレンズが大好きなんですね」

    「はい!とっても可愛いんです!」

    可愛い…かはよくわからなかったけど、それでも目を輝かせてこっちのぬいぐるみをかがんで見られると、何か動かずにはいられなかった。

    私はペロロ様の大きいぬいぐるみを取って、それとカゴに入れたぬいぐるみを一緒に買った。

    カゴに入れたぬいぐるみはプレゼント用に、全部まとめて一つのプレゼントボックスにラッピングしてもらった。赤い箱と緑のリボンが、ライトに照らされて輝いていた。

  • 173小説書いてる人25/06/08(日) 13:01:14

    それから、私はペロロ様の大きいぬいぐるみを持って、ヒフミさんの方に腕を出した。幅が私のおなかと同じぐらいあって、真ん中の当たりを持たないと顔が隠れてしまうぐらい大きい。

    「これ、あげます」

    そう言うと、ヒフミさんはしばらく口を丸く開けたまま、突っ立っていた。

    と思ったら、私の後ろに回り込んで、満面の笑みでこっちに抱き着いてきた。両手を首に回してきて、首から熱が全身に伝わってくる。

    私は自身の両手でヒフミさんの両腕を握った。両手から暖かさと心地よさが伝わって、私が空に浮かんでいく風船のように軽くなっていくようだった。

    それからしばらくして、ヒフミさんが離れると、ペロロ様を受け取って両手で抱っこしながら話した。とても明るい声だった。

    「ありがとうございます、コユキちゃん!大事にしますね!」

    そう言うと、ヒフミさんは首から体を傾けて、ペロロ様の左横から笑顔を見せた。つられて私も笑顔になった。

    「どういたしまして、ヒフミさん」

    そのまま言葉がこぼれた。

    「にはは…久しぶり、なんです。私なんかの行いで、誰かが喜ぶのは」

    「今までは…その、怒られたりして、迷惑しかかけられないと思ってたのに…」

    「今は、違います。ヒフミさんが、とても喜んでくれて…私なんかでも、誰かを、喜ばせられる、って、思えて」

    それ以上は、言葉を出すのが難しくなった。

  • 174小説書いてる人25/06/08(日) 13:02:54

    ふと、私の目にゆっくりと布のようなものが覆われた。気にすることもせず、私はそれで目から顔までを拭いた。

    再び目を開けると、ヒフミさんが私の高さに合わせて、目線を向けていた。包み込むような目線だった。

    「落ち着きましたか?」

    「はい」

    私はまだ言いたいことが残っていた。

    「…ヒフミさん」

    ヒフミさんは話す代わりに、私の次の言葉を待ってくれた。

    「こんな私でも…また誰かを喜ばせられますか?」

  • 175小説書いてる人25/06/08(日) 13:04:09

    ヒフミさんはまた明るい声で答えた。

    「もちろんです!わからないことがあったら、いつでも私やアイリちゃんや一緒にいた人たちに聞いてください。みんな優しい人ですから、快く教えてくれるはずです!」

    「はい!」

    久しぶりに、自信を持って言えた気がする。

    すると、ヒフミさんが曲げていた足を元に戻した。

    「じゃあ、そろそろアイリちゃんの所に合流しましょう」

    「はい」

    そして私がアイリさんを探そうと広場を見渡したそのとき。

    「あ、コユキ」

    「コユキ、ここにいたんだ」

    私は一瞬体が固まって、すぐに声の方を向いた。

  • 176小説書いてる人25/06/08(日) 13:05:43

    (deltaruneやってて更新遅れました)

  • 177二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 19:09:28

    大量更新ありがとう

  • 178小説書いてる人25/06/08(日) 21:10:56

    コユキちゃんの方を向くと、緑色が入った黒い猫耳のカチューシャと尻尾を付けた、金色が混ざったような橙色の髪をショートにした子と、腰より下まである赤く長い髪に白いリボンをいくつかつけた子が、コユキちゃんの方に近づいていった。

    カチューシャの近未来な感じからして、おそらくミレニアムの子たちだろう。

    私が視線を向けると、赤い方の子が顔を背けて縮こまってしまった。人見知りなのかな?

    すると、緑の子がコユキちゃんに向かって話しかけた。

    「そっちの人は?」

    コユキちゃんは急に私の方を向くと、また緑の子の方を向いて話した。

    「阿慈谷ヒフミさん、です。アイリさんが紹介してくれました」

    さっきまで私と話していたときより、声が速く焦ったようになっていた。手足ものんびりしていたのに、固くなっている。

  • 179小説書いてる人25/06/08(日) 21:12:49

    その変化に二人も気づいたようで、緑の子は首を傾げて動作を止めた。赤い子はコユキちゃんの方に一歩近づいて、落ち着かせるように話した。

    「コユキ、どうしたの?」

    「いえ、大丈夫です」

    「…顔色が良くないよ」

    それを聞いて、私は二人の横に移動した。赤い子の言う通り、コユキちゃんは眉と口を曲げて苦しそうな表情をしている。

    一方で、赤い子も緑の子も、頭を動かさずにじっとコユキちゃんを見ている。

    それを見た私は、コユキちゃんを守らずにはいられなかった。

    「コユキちゃん、何か心配なことがあったら、遠慮なく言ってください」

  • 180小説書いてる人25/06/08(日) 21:16:40

    コユキちゃんはぽつぽつと、声を出した。

    「ありがとうございます、ヒフミさん…その」

    「ミドリさん、ユズさん。モモイさんとアリスさんは…今どこにいるんですか?」

    手足を縮めてあたりをぎこちなく見渡すコユキちゃんの手を、私は握った。

    それからコユキちゃんの方に笑顔を向けると、コユキちゃんは手を握り返して私の方に体を寄せた。

    すると、ミドリさんと呼ばれた緑の子が話した。

    「お姉ちゃんとアリスちゃんなら、今はゼリーズのグッズをコンプリートしようとしてるよ。多分もう少ししたらこっちに―」

    続きを聞く前に、コユキちゃんが私の手を引っ張った。

    「わ、私…ここを離れたいです。二人が来る前に…!」

    それを聞いた私は、すぐさま二人に聞いた。

    「モモイさんとアリスちゃんはどっちの方にいましたか!?」

  • 181小説書いてる人25/06/08(日) 21:17:41

    ユズさんが若干慌てながら、向こうを指さした。

    「あ、あっちの方です…」

    「ありがとうございます!」

    私がコユキちゃんより一歩前に出ると、コユキちゃんが走り出した。

    置いてかれまいと私も走ると、二人も私たちを追って来た。

    「え、こ、コユキちゃん!?」

    「ど、どうしたの…?」

    コユキちゃんはそれに答えることもせず、道の真ん中をひたすら走っていった。

  • 182二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 22:52:48

    モモイとアリスがいないと不安になるのか……?

  • 183二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 01:32:50

    確かにミドリもユズもコユキに優しく気遣ってくれる人だろうけど、それは当人の背景を慮ってのことだろうから、そんな事情関係なく無条件で明るくしてくれるムードメーカー枠がいないと芯から安心できないんだろうね。

  • 184二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 09:24:40

    コユキ…?

  • 185二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 16:41:34

    おいかける…おいかける…

  • 186二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 23:27:40

    あいどべー!!

  • 187二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 02:18:27

    >>185

    ライス!?

  • 188小説書いてる人25/06/10(火) 06:02:29

    右も左も判別しないまま、てきとうに走るコユキちゃん。その手を離さないまま、私も転ばないように石と氷と雪が混ざった道をひたすら走る。

    すぐ後ろからは二人分の足音と、それに負けない二人の声が聞こえてくる。

    「コユキちゃん、お姉ちゃんたちはこっちじゃないよ!?」

    「どうしてこっちに…?」

    本来の道は広くても、左右にあるグッズを求めている人がいるせいで道幅は三人分ぐらいになっていた。

    コユキちゃんは、私より小さい体でその間を腕を縮めたり体を逸らしたりしながら、向かってくる人の間をすいすいと抜けていく。

    避けてくれた優しい人たちのおかげで、私たちもなんとかぶつからずに進むことができた。

    やがてコユキちゃんは幅の広い本通りを途中で曲がり、人気のすくない狭い道を走り抜けて、建物が並んでいる住宅街らしき場所の道でようやく止まった。

    コユキちゃんは息を切らしながら歩いていて、頭を左右に動かしながら周りを見ていた。建物や樹木の影には、頭が少しだけ止まっていた。

    私たちは止まって肩で息をしながらコユキちゃんを見ていた。コユキちゃんは二人きりのときよりもずっと、何かにおびえているようだった。

  • 189二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 11:27:22

    一体、何を恐れて……。

  • 190二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 17:44:40

    そろそろ次スレかなあと5レスぐらい使えそうだけど
    連続投稿もインターバル1分になって書き溜めの連投も面倒になって来てる

  • 191小説書いてる人25/06/10(火) 17:45:12

    私はコユキちゃんを握っていた手の力を強くした。痛くない程度にすると、コユキちゃんが足を動かして肩を寄せてきた。

    コユキちゃんは、まだ喉の辺りが固まっているような不自然な声で話した。

    「ヒフミさん…」

    私はうなずいてから、なだめるように話した。

    「大丈夫ですよ、コユキちゃん。今、アイリちゃんに連絡しますから」

    そうすると、コユキちゃんは空いていた手で私が握っている方の腕を握った。それから、自分の肩と頬を私の肩にくっつけた。

    私は空いた手でポケットからスマホを取り出して、アイリちゃんに電話をかけた。

    数秒もかからずに、向こうから応答が来た。

    「あっ、ヒフミちゃん!今どこにいるの?」

    「私は…」

    言われて周りを見渡す。人が二人三人ぽつりぽつりと歩いていて、周りを見れば同じものを何度も立てたような建物ばかり。

    「あれ?ここってどこでしょうか…」

    そう言った後、腕と手にあった暖かい感触が離れていった。

    その方向を見ると、コユキちゃんが離れていて前かがみな姿勢になっていた。

  • 192小説書いてる人25/06/10(火) 18:18:47

    「コユキちゃん?」

    私がそう言うと、コユキちゃんは自分の両腕を脇に押し付けて、何も調子の変わらない小さい声で話した。

    「あ、ご、ごめんなさい…!」

    急に暗くなっていったコユキちゃんを見て、私とミドリさんとユズさんは目を合わせた。時間がやけにゆっくりに感じる。

    ユズさんがコユキちゃんに微笑んでも、コユキちゃんは自分を小さくしたままだった。

    「大丈夫だよ、コユキ。謝らなくてもいいから…」

    ミドリさんと私がうなずいても、コユキちゃんは変わらなかった。体の重みがコユキちゃんから私の方へ伝わってくるようだった。
    それはアイリちゃんも同じだったかもしれない。電話の向こうからアイリちゃんの声が聞こえてきた。

    「どうしたの、ヒフミちゃん?コユキちゃんに何かあったの?」

    状況を伝えようかと思った。でも、あんなに怖がっているのに、伝えられるわけがなかった。

    そう思ったとき、電話の向こうから別の声がした。一つは私が知っている子の透き通った声で、もう一つは知らない子の元気なはっきりとした声だった。

    「コユキに何かあったんですか!?」

    「コユキ、大丈夫なの!?」

    その声は大きくて、静かな通りでは私たちが聞くのに十分で…。

    コユキちゃんの顔が虚ろになって、星が灯っていた両方の瞳が飴細工のようになってしまった。

    それを見た私は、時計が止まったような感覚がした。

  • 193小説書いてる人25/06/10(火) 20:20:56

    通話中なのも忘れて、私とミドリさんは同時に叫んだ。

    「「コユキちゃん!?」」

    ミドリさんがコユキちゃんの近くに駆け寄ってしゃがんだ。

    「コユキちゃん、大丈夫だから…」

    ユズさんは立ったままコユキちゃんに近づいて、かがんで頭をなでた。最初に触れたとき、コユキちゃんがびくついた。

    「あっ、だ、大丈夫だよ、コユキ…」

    そう言うとコユキちゃんは、自分から頭をユズさんの腕に当てた。そのままユズさんが頭を優しくなでて、ミドリさんも背中をぽんぽんと優しくたたいた。

    すすり泣くような声をスマホから遠ざけるために、私はコユキちゃんたちからやや離れた場所に移動した。

  • 194小説書いてる人25/06/10(火) 20:22:32

    それから、改めてスマホに手を当てた。

    「ごめんなさい、アイリちゃん。ちょっといろいろと…」

    アイリちゃんの声に混ざって、いろいろな人の声が聞こえてくるけど、アイリちゃん以外はよく聞き取れない。

    「ううん、全然大丈夫。それでね、ヒフミちゃん…ミドリさんとユズさんと一緒に、コユキちゃんの傍にいてほしいの」

    「分かりました。それでは、いったん切りますね」

    「うん。落ち着いたらまたかけて」

    通話を切って、コユキちゃんの方を向く。コユキちゃんは左手でユズさんの手を握りながら立っていて、右腕の袖で顔を拭いていた。

    私はそのままコユキちゃんに近づいて、コユキちゃんが離れるまでハグをした。

  • 195小説書いてる人25/06/10(火) 20:23:40

    次スレを建ててくださると助かります

  • 196二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 01:45:29

    そうか、口調からしてあの場にユウカ(ノアの可能性もある)がいたのか。見つけて逃げ出したくなってしまったのか……。

  • 197二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 08:27:30
  • 198二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 17:16:37

    >>197

    たておつ

  • 199二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 01:14:36

    には…

  • 200二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 01:54:30

    頑張れコユキ…

オススメ

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