【オリキャラ・🎲】私の「今まで」は虚無の底〜第二幕〜

  • 1スレ主25/05/14(水) 14:40:56

    ここだけアリウスから逃げ出す際に記憶喪失になって、行く宛のなくなったところをトリニティに拾われた生徒「五月雨セイカ」がいる世界線。

    プロフィール
    学年:2年生
    所属:トリニティ自警団
    戦闘:41
    知性:100
    医療:75
    運動:33
    技術:81
    神秘:26
    倫理:47

  • 2二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 14:44:22

    建て乙

    とりあえず10まで

  • 3二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 15:15:11

    埋め

  • 4二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 15:15:21

    うめ

  • 5二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 15:19:10

  • 6二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 15:23:48

    6

  • 7二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 15:23:58

    7

  • 8二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 15:24:37

    8

  • 9二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 15:24:48

    うめ

  • 10二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 15:24:59

    10

  • 11スレ主25/05/14(水) 15:40:00

    前スレまでのあらすじ

    記憶喪失の生徒、五月雨セイカは、極度の疲労から倒れていたところを、トリニティ自警団のスズミに看護される。
    その後、レイサやミネと会ったことでトリニティに対して愛着を抱いた彼女は、先生の提案よ下、自立した生活を送るために、トリニティへの編入試験を受け、これに合格した。
    そうして晴れてトリニティ生となった彼女は、スズミへの恩返しを兼ねて自警団に入団。自警団の活動の傍ら、学業にも取り組み、充実した日々を送っていた。
    しかし、そんな平和も長くは続かなかった。
    エデン条約調印式を狙ったアリウス分校による襲撃の最中、セイカは先生を守るため身を挺して敵の攻撃を受ける。
    一命は取り留めたものの、その際に頭部に受けたダメージが引き金となり、彼女は自身の過去、自身が元アリウス分校の生徒であるということを思い出す。
    過去の過ちに苛まれながらも、自身の本来成すべきことをなすため、セイカは最後の戦いに臨む。

  • 12二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 17:04:22

    たて乙

  • 13二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 21:30:47
  • 14スレ主25/05/14(水) 21:35:34

    >>13

    すまん!!忘れていた!!

    助かりました!!!

  • 15二次元好きの匿名さん25/05/14(水) 23:38:33

    ほしゅ

  • 16二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 07:17:03

    このレスは削除されています

  • 17二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 15:44:26

  • 18二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 22:19:53

    お忙しい?

  • 19スレ主25/05/16(金) 00:00:55

    >>11(前スレの続き)


    ”「「「!?」」」”

    「ごめん、先生。意図的に黙ってたわけじゃないんだ。」

    そう弁明したはいいが、流石に疑われるだろう。

    そう思っていたが、帰ってきたのは意外な言葉だった。

    ”わかった。何か事情があったなら、無理に話さなくていいよ。”

    流石に耳を疑った。

    この先生が優しいのは知っていたが、流石に甘すぎないか?

    「...なんで先生は、元アリウスの私のことを信じられるんだ?いつ裏切るかもわからないのに?」

    そう言い返す。


    ”だって、セイカも私の大事な生徒の一人だからね。”


    その瞬間自覚した。

    なんで私がこの大人を信頼してるのか。


    この大人は、私にないものを、私が欲しかったものを持っているからだ。

    自分の思いをまっすぐと伝えられる強い心。

    人を信じて任せられる優しさ。


    「...そうか。わかったよ、先生。」

    そうして、もう一度質問する。

    「私も一緒に行かせて。アズサを助けたいんだ。」

    その願いに、先生と補習授業部のみんなは、笑顔で応えてくれた。



    かくして、私と、そしてトリニティとアリウスの決着をつける、最後の戦いが始まった。

  • 20二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 07:11:20

    保守

  • 21二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 15:28:55

  • 22二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 22:35:46

    あと一山!

  • 23二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 23:03:14

    保守

  • 24二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 07:00:21

    保守

  • 25二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 07:45:39

    このレスは削除されています

  • 26二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 14:15:09

    このレスは削除されています

  • 27二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 15:48:58

    待機

  • 28スレ主25/05/17(土) 22:33:24

    >>19

    走って、走って、走って。古聖堂に着くと、そこには、アズサと、アリウススクワッドがいた。

    アズサは怪我だらけで、既にフラフラだった。が、私には、いや、「私たち」にはわかる。

    彼女は、絶対に倒れない。

    「...たとえ虚しくても、足掻くと決めた。」

    「...ッ!そこに何の意味がある!!」

    サオリがもう一度アズサを撃つ。その一撃で遂に倒れるかという体を、ヒフミが支えた。

    「ヒフ、ミ...?」

    「増援、ですね....数は5、って...あの子...!」

    「...やっぱり来たんだ、セイカ。」

    あれだけ堂々と出れば、流石に気づかれるか。

    「....なんだ、お前は?」

    サオリは、ヒフミに問う。

    「普通の、トリニティ生徒です。」

    「ヒフミ、ダメだ...どうしてこんなところに...。ここはヒフミみたいな、普通の人が来るべきところじゃ...。」

    その発言を聞いて、私は確信した。かつて同じ過ちを犯したからわかる。

    アズサもまた、この問題を一人で抱え込もうとしたんだろう。

    ...私が言える立場じゃないが、アズサ、お前は愚かだ。

    私と違って、お前には頼れる、頼ることのできる友がいただろうに。

    「...はい、確かに、私は普通で平凡です。先日見せてくれたガスマスクの姿が、本当のアズサちゃんなのだと。そのことも理解しました。」

    「そんなアズサちゃんは、本当なら、私なんかには手の届かない世界に生きているのだと...そう言いたいのも分かりました。」

    「でも!!!」

    「アズサちゃんは一つ、大きな間違いをしています!!!」

    「...!?」

    「今ここで、私の本当の姿をお見せします!!」

    「私の正体、それは...」

    そういうとヒフミは、おもむろに取り出した、穴の開いた紙袋を被りだした。


    「『覆面水着団』のリーダー、ファウストです!!」

    ...今この瞬間、あまりにも失礼だが、私は自分とヒフミの正気を疑った。

  • 29二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 07:27:58

    このレスは削除されています

  • 30二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 17:23:11

    そりゃあ…まぁそうよな

  • 31二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 23:52:32

    このレスは削除されています

  • 32二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 06:41:16

    このレスは削除されています

  • 33二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 15:31:06

    正気はだいぶ抜けてる気がする…

  • 34二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 23:39:21

    保守

  • 35二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 00:02:05

    まあ、調べたら本当に銀行強盗やらかしてるチームのリーダーだって割とすぐ掴めるからな…

  • 36スレ主25/05/20(火) 00:15:48

    >>28

    「...え?」

    アズサも、大事な友人の突然の奇行に驚きを隠せないようだった。

    「見てください、この恐ろしさ!アズサちゃんと並んだって、全然見劣りしないほど不気味でしょう!こっちのほうが恐ろしくて怖いと言う人だっているはずです!」

    ...たぶん、彼女は正気なのだろう。そうじゃなきゃ、あそこまで堂々としてないだろうから。

    「...。」「....!?」「....。」

    さすがのアリウススクワッドも、これには黙るしかなかったようだ。

    「ヒ、ヒフミ....?一体何を―」


    「だからっ!!!」

    「だから私たちは、違う世界にいるなんてことはありません!」

    「同じです!!隣にだっていられます!!」

    ヒフミは激情的に、まっすぐと、思いを、自分の本心をを叫んだ。アズサに伝えたかった、本当の言葉を。

    「だから世界が違うだなんて、一緒にいられないなんて.....そんなことを言わないでください!」

    そうして、声色が少し優しくなったかと思うと、ヒフミは歩き出した。

    「拒絶されても、すぐ近くに行ってみせます!」一歩ずつ、一歩ずつ。確かに近づいていく。

    「私は....!私はアズサちゃんのそばにいます!!」一人の、かけがえのない大切な友のところに。

    「こうやって、すぐ触れられるところに...!!」大事な友の側にいて、支えてあげようとする。


    「でも、私のためにそんな嘘を言ってくれたところで...」

    そうアズサはヒフミに言い返す。

    ...流石に鈍感すぎる。いや、自分に否定的すぎる。

    彼女も本心では理解しているはずだ。それが嘘じゃないことを。

    だが、理解したくないんだ。「自分と彼女は同じ世界にいてはいけない」と考えて、自分で自分を縛っているんだ。

    ...その鎖を解かなくては。そう思い、アズサに声をかけようとした刹那。


    「誰が嘘だって!?」

    その声が大きく響くと同時に、あまりにも面妖な集団...覆面を被った4人の生徒が現れた。

    ...何だこの状況。

  • 37二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 08:07:08

    おぉ…

  • 38二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 15:21:54

  • 39スレ主25/05/21(水) 00:29:29

    >>36

    「いや〜、何だか大事なところみたいだね?」

    急に現れた彼女たちは誰だ?たぶんヒフミの知り合いなんだろうが...

    「あの覆面、まさか....!?」「!?」「っ!?」

    なぜか知ってそうなハナコは置いといて、私も流石に理解が追いつかない。


    「目には目を、歯には歯を。無慈悲に、孤高に、我が道の如く魔境を行く...」

    「ん、それが私たちのモットー。」

    「普段はアイドルとして活動してますが、夜になると悪人を倒す副業をしてるグループなんです♧」

    「別にそれ私たちのモットーじゃないから!?あと変な設定付けないで!」

    「覆面水着団のリーダーであるファウストさんのご命令で、集合しました!」

    ...もう収集がつかなくなってきた。情報が多すぎて困惑していたが、要は味方なのだろう。


    「あいつらは...。」

    「....分からない。詳細なデータは無し。」

    「覆面水着団...噂に過ぎないと思ってましたが、本当にいたんですねぇ...。」

    流石にサオリたちも混乱していた。....なんでヒヨリが知ってたのかは、この際気にしたら負けだ。

    「リーダー、あいつらヘラヘラしてるけど注意したほうが良さそう。少なくとも舐めてかかると痛い目に遭う。」

    「....!」

    その一言で、サオリの目が鋭くなる。

    確かに、見た目は変だが、手練れだというのが一発で伝わってくる。

    特にピンクの覆面を被った生徒。はっきり言ってこの場の誰よりも強いだろう。

    ますます正体がわからなくなってきた。


    「なーにうちのリーダーを泣かせようとしてるのかな〜?ねぇ、そこの君たち?」

    それに対して、彼女らはそんなの関係なしと言わんばかりに再度話を始めた。

  • 40二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 20:36:10

    見た目が一周縄って怖い

  • 41二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 00:26:44

    このレスは削除されています

  • 42二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 09:43:53

    頼もしいんだけどなぁ…?

  • 43二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 18:50:05

    このレスは削除されています

  • 44二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 03:03:36

    保守

  • 45二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 10:36:06

    大丈夫かな

  • 46二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 17:59:43

    このレスは削除されています

  • 47スレ主25/05/24(土) 00:46:28

    >>39

    「どこの誰なのか知らないけど、知らないよ?うちのファウストさんは怒ると怖いんだから。」

    ピンクの覆面を被った生徒はそう話し始めた。...なんか雲行きが怪しくなった気がする。

    「何せファウストちゃんは最終的に、カイザーコーポレーションの幹部を倒しちゃったようなものなんですよ♧」

    「ブラックマーケットの銀行だって襲える。朝飯前みたいに。」

    「それにこの間なんて、カイザーPMCを砲撃で吹っ飛ばしたんだからね!」

    「そうだよ、恐ろしいんだよ〜?生きて動く災いと言っても過言じゃないし、暗黒街を支配するボスみたいなものなんだから。」

    「うん、それがファウスト。」

    「ファウスト!!ファウスト!!ファウスト!!」

    ...余りにもヒフミが可哀想に思えてきた。話されてる内容の真偽はともかく、これは余りにも...。

    「....。」

    そう思っていた矢先、ヒフミが紙袋を取った。流石に堪えられなかったか...。

    それを皮切りに、他の生徒も続々と覆面を取り始める。一人だけ取るのを渋っていたが。

    そうして、通信していた眼鏡の生徒が口を開いた。

    「対策委員会、今度はヒフミさんのことを助けに来ました!!」

    対策委員会。その単語から、あることを思い出した。

    トリニティに編入した後、”先生”について調べていたときに、その名前があった。

    確か、ここから結構離れたところにある、「アビドス高等学校」の実質的な生徒会なのだとか。

    ...なんでヒフミがそこに行っていたのかは、今は気にしないでおこう。


    そうしてアビドスからの援軍を皮切りに、続々と戦力が集まってきた

    「ひひひひひひ....。」

    剣崎ツルギを筆頭とした、トリニティ正義実現委員会の面々。

    「....待たせてごめん、アコ、みんなも無事で良かった。

    空崎ヒナを筆頭とした、ゲヘナ風紀委員の面々。

    気づけば、アリウススクワッドとその仲間の変な幽霊共は、完全に包囲されていた。

  • 48二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 09:52:29

    ファウスト!ファウスト!

  • 49二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 19:19:20

  • 50二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 23:58:20

    このレスは削除されています

  • 51二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 08:25:56

  • 52二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 14:59:05

    このレスは削除されています

  • 53二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 22:36:14

    このレスは削除されています

  • 54二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 06:41:54

    大丈夫かな

  • 55二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 14:45:06

  • 56スレ主25/05/26(月) 23:35:28

    >>47

    「これはちょっと厳しいんじゃない、リーダー?」

    アビドス対策委員会。トリニティ正義実現委員会。ゲヘナ風紀委員。そして私たち。

    4勢力に囲まれていてはさすがのアリウススクワッドも厳しいだろう。が...

    「知ったことか。無限に増殖する『ユスティナ生徒会』の前では等しく無意味。」

    「...むしろ好都合だ。アズサだけでなく、この場の全員に知らせてやれ。」

    「この世界の真実を...殺意と憎しみに満ちたこの世界で、あらゆる努力は無駄なのだと。」

    「足掻こうと何の意味もない、全ては無駄なのだということを!!」


    ...心が苦しい。これが私への、友を見捨て、虚無の底に突き落とした私への罰なのだろう。

    未だに心の底には後悔が渦巻いている。

    あの時、ただ友を見ていることしかできなかったことへの後悔。

    あの時、友を見捨てて逃げ出したことへの後悔。

    それらが、このバッドエンドをもたらしたということへの後悔。

    ...私は贖罪をするべきだろう。今、この争いを終わらせるべきだろう。

    だが、その後、彼女たち...アリウスの友たちはどうなる?

    任務に失敗したとなれば、確実にベアトリーチェに処罰される。最悪、死だ。

    この争いが終わり、私たちの平和が取り戻されたところで、彼女たちには絶望しかないだろう。

    ...私たちの希望、彼女たちの希望。私はどっちも取りたい。

    だが、それは流石に傲慢だ。

    そんな都合の良い、幸せな物語は、この世に存在しない。

    仮にあったとして、私はその世界にはいられない。

    なぜなら、彼女たちは被害者だが...私は、彼女たちをさらなる地獄に落とした罪人なのだから。


    「アズサちゃん、私は今すっごく怒ってます。すっごくです。」

    そんな真っ暗な思考を切り裂くように、ヒフミの暖かい声が、世界に響いた。

  • 57二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 07:00:04

    保守

  • 58二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 13:34:41

  • 59二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 22:10:19

    ヒフミつよい

  • 60二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 07:43:00

    やっぱりファウストなんだよなぁ

  • 61二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 12:11:59

  • 62二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 18:20:46

    保守

  • 63二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 03:15:29

  • 64二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 07:35:02

    ほっしゅ

  • 65二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 13:36:49

  • 66二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 23:01:45

    このレスは削除されています

  • 67二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 07:17:03

    待機

  • 68二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 10:44:05

  • 69二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 20:13:27

    待ってるよ

  • 70スレ主25/05/31(土) 00:21:02

    >>56

    「...。」

    怒っている。そう言われて、アズサは申し訳無さそうに目を逸らす。

    だが、「怒っている」と言いながらも、ヒフミの表情はどこか晴れていた。

    そしてヒフミは、まっすぐとアズサを見ながら話した。

    「ですが...それ以上に無事で良かったです。」

    「すっごく怒ってましたが、よく考えてみればそれはアズサちゃんのせいではありません。ですから、私はもう怒ってません。」

    そう、まるで優しく抱擁するかのように語りかけた。


    「ですが、あの方々についてはまだ怒っています。」

    そういうと、彼女はアリウススクワッドたちの方に向き直る。

    「殺意ですとか、憎しみですとか...それがこの世の真実ですとか...。それを強要して、全ては虚しいのだと言い続けてましたが...」

    「それでも、私は....!!」

    そう強く言ったかと思うと、彼女は消え入りそうな切ない声で話し始めた。


    「アズサちゃんが人殺しになるのは嫌です...。そんな暗くて憂鬱なお話、私は嫌なんです。」

    「それが真実だって、この世界の本質だって言われても、私は好きじゃないんです!!」

    ただ、彼女は叫ぶ。自分の思いを。願いを。希望を。光を。

    「私には、好きなものがあります!」

    「平凡で、大した個性もない私ですが...自分が好きなものについては、絶対に譲れません!!」

    「努力がきちんと報われて、辛いことは慰めて、お友だちと慰めあって...!」

    「苦しいことがあっても...誰もが最後は、笑顔になれるような!」

    「そんなハッピーエンドが、私は好きなんです!!」

    否、もはやそれは、一人の少女の叫びではなかった。

    「誰が何と言おうとも、何度だって言い続けてみせます!!私たちの描く物語は、私たちが決めるんです!!」

    そして、その瞬間、この世界の全てが、「それ」を聞いた。

    「終わりになんてさせません!!まだまだ続けていくんです!!」


    「私たちの、青春の物語-Blue Archive-を!!」

    一人の平凡な少女、阿慈谷ヒフミの「宣言」を。

  • 71スレ主25/05/31(土) 06:36:57

    すまん...だれか夜まで保守してくれ...

  • 72二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 15:21:36

    やっとここまできたね

  • 73スレ主25/05/31(土) 23:56:29

    >>70

    その宣言を聞いた時、私の心の闇は晴れた。

    街が壊れ、戦場と化し、この先どうなるかも分からない地獄の中でも、彼女は希望を叫んでいる。

    ...なんか、さっきまで思い詰めていた自分が馬鹿らしくなってきた。

    もちろん、過去の行いを、私の傲慢と身勝手が引き起こした惨劇を忘れたわけではない。

    それによる後悔と苦しみを忘れたわけではない。

    その責任から逃れようとしているわけでもない。

    この世は非情で、理不尽で、いつだって地獄になる可能性を孕んでいる。

    だが、彼女は、ヒフミはそんな状況でも、そんな世界でも自分の思いを貫いている。自分の望む未来を、希望を、光を願っている。

    ...ならば、私もそうしよう。

    自分の夢、願い、望む未来を手に入れるためにいつか、「あの女」を討ち、アリウスの皆が救われる世界を作るために。

    そのために、傲慢に、身勝手に、貪欲にいよう。自分の思いを、貫き通そう。最後まで。


    ...どうやら、彼女の「宣言」は、尋常ならざる力を秘めていたようだ。

    「あ、雨雲が...」

    「気象の操作....?いや、これは...。」

    なんと、冷たく苦しい雨を降らしていた雨雲を吹き飛ばしてしまったのだ。

    「き、奇跡、ですか...?」

    「っ、奇跡なんて無い!!何これ...!まさか、戒律が...?」

    もはや「奇跡」としか名状できない現象。...彼女は、やはり平凡なんかではないのかもしれない。


    ”ここに宣言する。”

    そして、満を持して現れた先生は、ある宣言をした。

    ゲヘナ風紀委員会。トリニティ正義実現委員会。そして連邦生徒会長が立ち上げた超法規的機関S.C.H.A.L.E。

    それらが今、トリニティとゲヘナに危害をもたらしたアリウス分校に対して共同戦線を築いている。

    そして、立会人たる連邦生徒会長の代理人もいる。

    これはまさに。

    本来予定されていた「エデン条約」の再現。


    ”私たちが、新しいエデン条約機構-ETO-。”

  • 74二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 08:48:38

  • 75二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 14:03:49

    保守

  • 76二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 23:28:00

    保守

スレッドは6/2 09:28頃に落ちます

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