- 1#HGⅣ型25/05/15(木) 18:40:06
- 2#HGⅣ型25/05/15(木) 18:55:26
「最近、山海経で誰も試薬の実験台になって
くれないのだ…どうすれば…」
調合とその予想効果を書いた紙が机に
溜まっていく、いくらボク様が天才でもテストを
しないことにはその効果はわからない。
被検体を募ったりしてるが…どうしても「被検体」
というものに抵抗感があるのか応募者は僅かだ。
頭を悩ませているとあるチラシが目に入る…
出前可能?…そうなのだ、山海経で誰も来ないなら
呼び寄せればいいのだ!我ながらいい考えかも
しれない!
早速行動を…いや、まずは試薬を作ってから…なのだ - 3#HGⅣ型25/05/15(木) 18:57:57
- 4◆fVfDDBcxl625/05/15(木) 19:04:29
夢中で考えた試薬は多いがどれもこれも割と
実用性に欠けたり危ないモノだらけだ…これ全部
ボク様が考えてるんだから無意識って恐ろしい。
『最初だから割と無害そうなのがあればいいけど…
身体が柔らかくなる…いや、前に試してなんか
スライムみたいなことになったっけ…こっちは…
皮膚を硬くする…これ確か動けなくなったヤツだ』
思ったよりも選定が難しい…そもそも飲むまで
副作用も分からない、何故かボク様の薬は
強力な副作用が発生することが多いのだ… - 5◆fVfDDBcxl625/05/15(木) 19:05:05
- 6◆fVfDDBcxl625/05/15(木) 19:24:01
『よし、出来た…これを固めて…錠剤みたいに
すれば完成なのだ。』
すり鉢で作った粉を丁寧に固めて白い塊に…
うーん実に美しい手際とこの形。子供が丁寧に
作った泥団子のような光沢もある…
いや無駄に手を込んでしまったな。
『準備は万端、あとは…(先ほどのチラシを取り
電話番号を打つ…)もしもし、出前を一つ…いや3つ
頼むのだ、錬t…いや、この部室に昼くらいに
お願いするのだ。…はい、居留守はしないから
安心して欲しいのだ。』
よし…これであとは時間が解決する。その時まで
じっくりとまたせてもらうのだ。んー、茶が旨い - 7二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 19:43:41
このレスは削除されています
- 8◆fVfDDBcxl625/05/15(木) 19:52:15
『出前に出てきたはいいけど…山海経遠くない?
もう割と挫けそうなんだけど…』
ピンと立った耳にヘッドセット、緑の瞳をした
少女は重い荷物を持って山海経へ歩く。
普段から重い銃器を抱えて移動はしているが
ここまでの長距離を歩きで向かうのは初めてかも。
『いやはや…有名になってきたとは言えこうなると
出前の方法も考えないといけないかな。
今はこの鍛えた身体を信じるしかないか…
これ昼までに間に合うかな』
山海経へと走って向かうが、中身も崩れないように
しないといけない。神経もすり減らす
大変な仕事だ… - 9◆fVfDDBcxl625/05/15(木) 20:23:52
山海経に入り指定された場所を探す、なんか
ここの生徒に聞いてもなんかはぐらかされたり
「行かない方が良い」って教えて貰えないけど…
『どんだけ危ない場所なんだ…すいません、
この場所行きたいんですが…はい、はい、
ありがとうございます。』
やっと教えてもらえた、小さな子も連れてたし、
あの人が先生から聞いてたココナって子かな。
あの年で教官をしてるなんて凄いと思うね…
『さて、ここが評判の良くない錬丹術研究会の
部室か…。なにが待ってるかは分からないけど…
私なら大丈夫…うん、大丈夫だ…
やっぱり少しだけ勢いつけていこうかな…』
近場のお店で飲み物を買い、喉を潤す - 10二次元好きの匿名さん25/05/15(木) 20:24:31
ガラケーから書き込んでるのか?みたいな改行してんね
- 11◆fVfDDBcxl625/05/15(木) 20:38:49
- 12◆fVfDDBcxl625/05/15(木) 20:52:27
『どうもー、FOXEatsです。頼まれた稲荷寿司
持って…来ました…。あのー、誰もいませんか?
(部室は暗く静まり返っている)ッスゥー…
FOXEatsで…ね、ネズミ?』
「チュー!」一鳴きするとそのまま奥に向かう
『ついてこい…ってことかな?お邪魔します。』
昼間だというのに足元も見づらい位に暗所だ…
一体どんな人が注文したんだろうかと考えつつ
ネズミの近くへと足を運ぶ
「…ふぁ!?よ、ようこそ錬丹術研究会へ!
君は新入?それとも…(包を見る)あはぁ、
頼んでた出前かぁ」 - 13◆fVfDDBcxl625/05/15(木) 22:41:27
『そうですよ、FOXEatsです。えーと支払いと
受け取りのこれにサインお願いしますね。
…はい、ありがとうございます。では…』
配達を終えてそのまま帰ろうとしたが
「待つのだ、もし良かったら少しだけ…
少しだけ「被検体」として協力してくれない?
も、勿論タダで…というわけじゃないのだ。」
『被検体…?』
「そう、ここ錬丹術研究会では新しい薬を
作ったり試したりしているのだが…最近は
応募も(体験談から)どんどん少なくなって…
今では仲間内も少なくなった訳なのだよ」
『…もしかしてそれを出前で来た私を
「被検体」にしようとして頼んだってことなの?』
「いやまぁ…でも稲荷寿司が食べたかったのは本当!
それで…少しだけでも時間を貰えないだろうか…」 - 14二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 00:23:57
『いいよ、皆には少しだけ遅くなるって
連絡を入れておくから。それに新しい薬なら
世に出回れば少しは貢献できるかもしれないし。』
「おぉ、協力に感謝するのだ…えーと」
『FOXしょ…FOXEatsのオトギだよ』
「オトギだな、えーとそれならこれを読んで
サインしてほしいのだ。」
『何々…被検体として協力…副作用の責任は
問わない…うーん、割と向こう有利だけど…
死にはしないならいいか…(カキコカキコ)』
「ふんふん…これで契約成立なのだ、今から
新薬を持ってくるから少し待つのだ…」
『(副作用って言っても少し痛むとか…熱が上がる
とかそういう緩いものだよね…多分)』 - 15◆fVfDDBcxl625/05/16(金) 01:27:44
仕事前守備表示
- 16二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 06:09:30
サヤが奥の部屋から小さな玉薬を3粒と水を乗せた
お盆を持ってくる…市販の玉薬よりも少し大きい
「これがボク様が作った食欲不振に効く(ハズの)
特製玉薬なのだ。夏とかに使えるぞ。」
『こ、これがねぇ…結構大きいけど、3つも
飲んだら危ないんじゃないかな。いや疑う訳じゃ
無いんだけどさ?』
「大丈夫なのだ、直接的な被害は…まぁ光ったり
ゲーミングになったりするくらいだから安心し
『出来ないよ!?ゲーミングする薬って何さ!?』」
オトギは少し後悔を抱えつつも口にする… - 17二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 06:18:47
8で視点変わってんのかこれ……
ちょっと誰が何してんのかわかんないかも - 18◆fVfDDBcxl625/05/16(金) 08:36:47
オトギは玉薬を口に含み水で流し込む…
『苦い…』そこら辺の草を口に含んだ時の
ようなとても嫌な苦味、なんというか葛根湯とか
そこら辺のほうがまだマシなレベル…
サヤ「すっごい顔が歪んでるのだ、味はもう少し
改良の余地がありそう…効果の程はどうなのだオトギ?」
オトギ『…お昼は控えめにしてたから今ものすごい
お腹空いてきた、何か摘める物無いかな。
(耳も大きいし…あの尻尾…ネズミだよね…)』
サヤ「それならさっき届けてもらった稲荷寿司を
一緒に摘むのだ。評判は良いから楽しみだ。
ちょっとお茶も準備するから待つのだー」
オトギの視線はサヤの揺れる耳をしっかりと
捉えている…そうして決意したようにイスを
離れて音を立てず忍び寄る - 19◆fVfDDBcxl625/05/16(金) 15:41:00
一歩、また一歩と背後から近づく
『ゴメンね、でも止められないんだ…』
「チュゥゥゥーーーッ!!」
ネズ助の聞いたことのない鳴き声に驚き振り向くサヤ
「ど、どうしたの…(振り向き)だぁ~〜ーッ!?」
間一髪でしゃがみ、オトギの抱きつきを避けると
彼女の脚の下を潜って逃げる。
サヤ「なっ…何をするのだオトギ…!?それになんで
背後からこんな真似をするのだ!」
オトギ『…あのネズミ…っ!(ぐぅぅぅぅ…)
っ…いやそれよりも、えっと、あの…
[美味しそうだよね、サヤは]…』
耳を疑った、理解出来ないのだ。ボク様が…?
山海経でも屈指のマッドサイエンティスト
かもしれないボク様が?
変な薬でも飲んだんじゃないのかと聞きたくなる…
いや飲ませたね、あの食欲不振に効く薬。
サヤ「も、もしかして…ボク様をネズミとしか
見えていない…のだ!?」
オトギ『なんでだろうね、その耳と尻尾を
見てたら…なんか心から熱いものが溢れてきてさ。
とっても美味しそうに見えてきたんだ…』
口の端に見える少しだけ垂れた涎…それに
緑の双眸の中に見える小さな赤い光は
捕食者としてサヤを見据えている - 20◆fVfDDBcxl625/05/16(金) 19:06:51
サヤ「これは…本当に不味い事になったのだ。」
あれからこの部室棟で彼女から逃げ回っているが…
逃げ回るボク様に対して最小限の動きで詰め寄る
あの動き…早くもこの部室棟を理解して先読み
されているのか…?
オトギ『狩りってのは動き回ると負けなんだよ、
逃げ回ると体力を使ってしまうからね。』
サヤ「な、なら黙って座ってたら…許して貰え
『いやそれはそれで捕まえるよ?』ですよね。」
いっそ外に出て逃げ回るという考えもあったが…
あの腹ペコキツネを野放しにしてしまえば
手当たり次第に襲いかかる可能性も否定できない。
そうなればボク様がやったことで…考えたくもない。
せめて量を一つにしておくべきだったか…
あのキツネはダクトの中、机の下に物陰…
どこにでも潜んで追い詰めてくる。休まる瞬間
なんてものは存在しない。
サヤ「む、むしろここが安全なのだ…?見通しも
よく背中も…)あ…温かい…?」
オトギ『安全だと思った…?「ぴぃ…」』 - 21二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 19:27:39
このレスは削除されています
- 22◆fVfDDBcxl625/05/16(金) 20:26:06
18Gは良くないって規約にあるからそっちを
求めてたら謝る。ただ指の滑るままに書き殴ってる
だけなんだ - 23◆fVfDDBcxl625/05/16(金) 21:06:59
捕まった…今からボク様になせることは…
助けを呼ぼうにも携帯を出せばはたき落とされる…
大声を出せば一人くらい…いや、犠牲者が増える
だけに過ぎない。そうだ、お薬を適当に…
未知の化学反応したら怖いなぁ。
オトギ『考えるのもそれくらいにしたら?
今からじゃ…お祈りと懺悔くらいしかサヤに
できることは無いよ』
サヤ「まだ…まだ…詰んでないのだ…いっ…!?
(首筋に歯型を残される)な、何するのだ…」
オトギ『味見…私好みかもしれない(腹の音)』
もう駄目だぁ…おしまいなのだぁ、逃げる事も
叶わずに今から…んぶっ…ザラザラ舌が顔面に
当たりボク様の身体は…あぁ、終わったのだ…
オトギ『…んぎっ!?な、なんか…お腹が重い…』
さっきまでの記憶が無い私に重くのしかかる胃痛。
本当に胃痛なのか怪しいけど…イスに腰掛けて
少しでも楽な姿勢を取る…思わず痛みにお腹を
抑えるが…人の形をした何かがある…
『ま、まさかね…(電話を取りサヤへ電話を掛ける)
(お腹から響く着信音)…マジ?』 - 24◆fVfDDBcxl625/05/17(土) 00:51:13
…状況は理解した、あの薬は空腹時に本能を
呼び起こすとかいう…あと何故か獲物を一口サイズに
小さく出来る奇妙な能力まで得られるらしい。
サヤ「何でかは分からないけど呑まれても
全然溶けないことも分かったのだ。」
オトギ『おかげで満腹感だけはずっとあるのよね、
んで…どうやって出せばいいの?…吐く?』
サヤ「それしか無いから…頑張って吐くのだ。
あぁでも、もう少しここに居たいのだ。段々と
この窮屈さと密着感が気持ちよく…おっとぉ?」
オトギが時間を確認する、アレからもう3時間は
サヤが胃袋に入ってる…というか胃痛も引いてきて
この感覚がなんとなく癖になってきている。
出来るならもう少し長く感じてはいたいが…
『(サヤを下から押し上げる)…っぷ!?』
奥から込み上げる不快感…だが今の彼女はそれすらも
嬉々として感じている。
『(あぁ…喉からでて…)っおぇぇ…ぅぇぇ…』 - 25二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 00:54:38
玉薬って火薬では・・・
- 26◆fVfDDBcxl625/05/17(土) 01:34:11
- 27二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 06:06:00
サヤ「あのあとオトギは謝って帰ったけど…
謝るべきはボク様だったかもしれないのだ。
まぁ気にせず次の薬と被検体を探すのだ!」
勿論、遅れるとは連絡したが6時間近くも空けた
オトギは次の日、キヴォトス中へ配送した…
厨房
クルミ『んで、空腹感は大分治まってきたの?』
オトギ『まぁ…でもなんかお腹が物足りないというか』
ユキノ『すっかり癖になってしまったのか…』
ニコ『で、今日は誰か入ってるの?』
オトギ『ミユ』3人『えっ…?』オトギ『霞沢ミユ』
ユキノ『…こういうのから一番縁が無いと思ったんだが』
クルミ『あの子、疲れてるんじゃないの?』
ニコがオトギのお腹に耳を当てる、寝息と
粘性のある音が聞こえてくる。
オトギ『起きたらどうして入りたくなったか
聞いてみるかな…』 - 28二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 13:20:43
「さて…前のFOXEatsは私も変な癖に
目覚めてしまったが次こそは…大丈夫なのだ!
人目につかない所でこっそりとチラシを
貼っておいたからきっと誰かしらは来るのだ。
(危ない人だった時は素直に助けを呼ぼう…)」 - 29二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 19:02:17
『失礼するわよ、ここで薬子サヤって人が
怪しい薬を作って人々を実験台にしてるって
仲間から聞いたわ。でてきなさい!』
サヤ「失礼な!実験台にはしてないのだ…
ちゃんと許可を取って投薬してるのだから。
…ん?もしかして…いや、今日はFOXEatsは
頼んでないのだよ?」
『頼んでなくても私は用があって来たの。
最近眠れないからそのお薬ない?』
金髪のキツネがそう話す
「そうか、睡眠薬なら市販のものでも使えば
それで良いのではないのか?もしかして…
使いすぎて効果が薄くなったのだ?」 - 30二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 19:06:44
丸呑みフェチとは業が深いな!
- 31二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 23:21:22
ねるまえほ
- 32◆fVfDDBcxl625/05/18(日) 04:59:36
クルミ『恥ずかしながらそうなのよね。寝付きは
いい方、とは言われてたけど…最近ちょっと
アレなことがあってそれから全然眠れないの…』
サヤ「それは大変なのだ。特別につよーい物を…
とはいいたいけど、そのアレを解決しないとずっと
頼りっぱなしの生活にはなりそうなのだ。」
クルミ『分かってるわよ!分かってはいるけど…
ちょっと時期が悪いっていうか、そのなんというか…』
サヤ「(あー…これが面倒臭いタイプなのだ。
無いようなプライドを大切にして時期を逃す。
んでこういうのに限って…)」
クルミ『ちょっと、今私の事面倒とか思ってた
でしょ!?「そらきた、勘が良いのだ。」』
その後ちょっとスネてしまったが…
言葉で撫でてあげたら立ち直ってくれた。
その間に多少強くしすぎたかもしれないが…
睡眠導入薬を錠剤として作り終えた
サヤ「出来たのだ、試薬段階だから一粒でも結構
良い効き目すると思うのだよ。
(副作用はまぁ…なんとかなるかな?前回は
3粒ドドーンとやった結果だし…)」 - 33二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 09:12:04
サヤ「今回は初めての睡眠導入薬だから
勝手もよく分からないのだ。だから異常が
あったら出来るだけ早く、正確に、どんな
副作用が出たか報告して欲しい。」
クルミ『(オトギにあんな性癖植え付けて
次は何をしてくるのかしら…)まぁでも
睡眠導入薬でしょ、悪夢とか夢遊病なら
まだまだなんとかなりそうね。』
サヤ「まぁ特に関係ない風邪薬でも身体が
ゲーミング発光したり下痢止めで頭に
立派な双角が生えたりするから気をつけるのだ」
クルミ『…パルプンテ薬子に改名したらどう?』
サヤ「パルプンテ?なんなのだそれ?
とりあえずなんか凄い良くないことを
言われてるのは分かったのだ」 - 34二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 14:50:36
サヤ「まぁ…身体が爆発したりとかアニマを
暴走したりとかは前例が無いから死にはしないのだ。
そこまでいったら流石に矯正局行きになって
色々と問題も出てくるし…」
クルミ『矯正局も案外良いところよ、面会も
気軽に来るし差し入れも持ってこれるし…
それに運動場もあるから困らないわね。
(ゴネれば携帯ゲーム機とかも渡してくれるし)』
サヤは信じられない様な表情でクルミを見る。
まぁ七囚人を入れてあった場所がそんな快適
だとは誰も思うまい…
クルミ『そうだ、お土産買いたいんだけど…
何処かテイクアウト出来るお店あるかしら?
無ければまぁ…お土産買える所でいいわ。』
サヤ「それなら良いところがあるのだ」 - 35二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 22:24:57
FOXEats 休憩室
クルミ『たっだいまー、お土産買ってきたわよー!
チャーハンにシュウマイ、餃子とその他色々。
私は、睡眠導入薬も貰えて気分いいわ!』
ユキノ『たくさん買ってきたな…財布が大分
軽くなったんじゃないか…というか睡眠導入薬?
普段使いの睡眠薬は効かなくなったのか』
オトギ『最近、減りが早かったからねぇ…
病気とかじゃなくてよかったよかった。んで
その薬は…あのヤバいところのやつだね?』
ニコ『どんなフェチズムに目覚めるかほんの少し
だけ楽しみにしてるところはあるかも…』
クルミ『ニコ…ニコ!?』
オトギ『ニコが壊れちゃった…』 - 36二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 03:19:48
ユキノ『最近、4人じゃ回せない事も増えてきて、
少しは従業員を雇い入れるのも良いと思ってな…
路頭に迷ってた人達を連k…声をかけてみたんだ
まずはしゃぶしゃぶヘルメット団の河駒風ラブ。
それとなんか路地裏に居た朝霧スオウ。
店の壁にグラフィティしてた小塗マキ。』
ラブ「いや確かに稼ぎどこは欲しかったけど…
半ば強制的だったよな、あとしゃぶしゃぶじゃねぇ」
スオウ「強引だったのはそうだが…こんな私を
雇い入れてくれた事は感謝している」
マキ「いや、味気ない壁に彩りを…ニコさん、
背中にショットガン突きつけるのは違うじゃん…」
オトギ『まぁ、なんというか…賑やかな人達だね。
というかラブちゃん…まだ修理代足りないんだ…
海の家で荒稼ぎしてたと思うんだけど』
ニコ『スオウはなんで店の裏に居たのよ、
え、自主的に離れたんだ。』
ユキノ『グラフィティって言いながら壁を
塗りつぶすのな何回目ですか…』 - 37二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 09:25:56
今回の被害者を決める会
dice1d6=1 (1)
1ユキノ
2ニコ
3オトギ
4ラブ
5スオウ
6マキ
- 38◆fVfDDBcxl625/05/19(月) 14:13:22
クルミ『さて、明日も早いしこの新しい
睡眠導入薬、試してみようかしらね…
どのくらい効果あるのかしら…』
オトギ『まぁ私の前例からして多く飲むと
割と深めの副作用出てきたから一粒で結構な
効き目あると思うよ。もしかしたら目覚めなく
なるなんて事もあるかもねぇ…?』
ユキノ『オトギ、あまり不安にするような事を
言うんじゃないぞ?事実だとしてもふんわり
包んで言ったほうがいい。』
ラブ「えーっと…確かFOX小隊ってSRTの精鋭だった…
とか噂されてたけど」
スオウ「元々有名な小隊だったらしいが、
何がどうなって今は稲荷の出前を…」
マキ「帰ったらダメ…?明日も顔出しは
するからさ…いいでしょ…?」
ニコ『宿直室は厨房の隣にあるわよ、それと
マキちゃんは…帰り道暗いから送っていくけど
それはそれとして部長さんに話を通さないとね…』 - 39◆fVfDDBcxl625/05/19(月) 20:08:07
時刻は深夜をまわり…
『うーん…眩しいぞ、誰が電気なんかつけて…
クルミか…?そこで何をしてるんだ?』
寝室から繋がる部屋の明かりに眩しさを覚えた
ユキノが確認のために部屋を出て行く…
ユキノ『クルミ、そこにいるのは分かってるんだ。
コソコソしてないで、出てくるんだ…………
クルミ、大丈夫か?何かあったのか…?』
呼びかけても無反応を貫くクルミに怪しさを
感じつつも心配が勝り近付いていく…
ユキノ『クルmっ…!?』突如としてクルミに
口を塞がれ、そのまま手足も縛られて
ソファの上に転がされる。
ユキノ『な、なんのつもりだ!?いきなり無言で
こんな事をするなんて…』
クルミ『私ね、ユキノがとっても好きなんだ。
それこそ耳の先から足の先に至るまで全部ね。
ずっと耐えてきたけど…もう我慢出来ない…!』
身動きの出来ないユキノに対して押し倒すように
押さえつける、クルミのその目は若干の狂気を
蓄え深い青に変色している… - 40◆fVfDDBcxl625/05/19(月) 20:27:50
ユキノ『落ち着け…!好きだからってこんな事を
していい理由にはならないんだ!』
クルミ『何か勘違いしてないかしら…私は、
ユキノのその紅い目が好き…私を見つめる
その紅い目…瞳孔…それを覆う瞼…ふふっ、
とってもいいわよ…』
そう言うなりユキノの左目を舌でなぞる…
ユキノ『っー!?やめろっ!いきなり何を…
おい…正気に戻れ!やめろ…やめてくれ…!
うあぁぁ!?い、痛い!!』
クルミ『やめる…?そんなの出来ない、折角
ここまで整えたんだもの…その紅い目、じっくりと
堪能させて欲しいの…拒否権はないけどね…?
(左目の内側へ舌を入れてその綺麗な眼球を転がす)』
ユキノ『ダメだ…やめてくれ、やめてぇ…。
(嗚咽)狂ってる、どうしてなんだクルミ…っ。
お願いだ、もう…痛い!?嫌だ、やめてぇ!!』
痛みや羞恥、複雑な感情が込み上げて目に
涙を蓄えて懇願する
クルミ『なんで?私は…その目が欲しいの。
(唇で眼孔を覆い…吸い出すように力を込める)』 - 41◆fVfDDBcxl625/05/19(月) 23:55:43
ユキノ『やだっ…痛い痛い!!クルミぃ!
お願いだから…お願いですから…ひぐっ…
な、なんで…』
クルミ『っ…小隊長の悲しみと痛みに歪んだ表情…
それに涙を蓄えた目…とても…いい。
もっと…もっと私だけに見せて…?』
蓄えた涙を舐め取り、ユキノの右目へと
標的を変えて…
ユキノ『も、もう嫌だ…なんで…こんなこんな…
クルミ…お願いだから…目を覚まして…』
感情が決壊して大粒の涙をこぼし始めた、
クルミ『(凄い…いけないはずなのにとても
気持ちがいい)そろそろ解放したげる…ウッ…』
ニコ『ユキノ!大丈夫…じゃなさそうね…
今ほどくから待ってて…』 - 42二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 08:05:38
クルミ『本当に、申し訳ない…』
小隊長を拘束して顔面を舐め回して一通り
満足したクルミ、対する小隊長 ユキノの心の
傷は割と深く少し距離を置くようになってしまう。
ユキノ『流石にな、拘束されて何かされるのは
予想は出来てた…でもそれが眼を舐めたり瞼を
甘噛みしたり…果ては涙まではちょっと予想外…』
ニコ『あの薬は流石に返品したほういいんじゃない…?
もう一回使って悪化したら今度は流血沙汰に
なりかねないわよ…』 - 43二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 12:51:50
別話 まるのみキツネ と いねむりウサギ
『ミユも飽きないね…かれこれ6時間くらい
私のお腹の中にいるんだよ?逆に疲れない?』
ミユ「その…柔らかくて密着してくれる…
とってもいい寝床なんです…でも、なんで
溶けたりしないんですか…?」
オトギ『私も気になって試したけど…ダウンサイズ
した個体は消化されないみたいなんだよね。
踊り食いとかは普通に消化出来てるし。』
オトギはミユの居るお腹を優しく撫でて
存在していることを確認する。
ミユ「その…先輩の喉から滑り落ちる感覚…
心音も聞こえる優しい寝袋の中で時折、私を包んで
収縮してくれる時に…私を必要としてくれてるって…
感じてるんです。それに、一番嬉しいのは先輩の近くに
居れるってことですよ?」
オトギ『まぁ…私もミユと一緒にいると気分が
アガるし、庇護欲ってのもなんか満たせるし…
最近は嘔吐するあの気分…お腹の奥から
こみ上げてくる熱いあの感覚がクセになっちゃって…』 - 44二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 16:27:31
ミユ「えっと…今度小隊のみんなで遊びに来ても…
いいですか?」
オトギ『別に許可とかいらないから遊びにおいでよ、
まぁ仕事はしてるかもしれないけどさ。
(場所を移動して…うぅえ…おぇぇっ!!)
はぁ…はぁ…やばいね…癖だわ♡』
ミユ「(そのままシャワーを浴びる)…あの、
今日はここで寝てもいいですか?その…少し
寂しくって…」
オトギ『んぇ…?あー、部屋はあるし大丈夫。
だから朝から着替えとか多めのゴミ箱抱えて
来てたのね、納得。それとコレ、FOXの営業時間と
定休日とか書いてあるから。』
ミユがジャージに着替える
オトギ『そういやもうすぐ夕飯時か…二人で
どこか食べに行っちゃう?』
ミユ「良いんですか…?それなら…一緒に行きます」 - 45二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 23:08:39
サヤの研究室
「出来たのだ、なんでかよく分からないけど
少しばかり似てるものに見た目を変えてしまう薬。
味も甘く出来たしコレなら薬とは誰も思わないのだ。
もう面倒だからFOXに送りつけてヤるのだ!」 - 46二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 20:26:46
ユキノ『はい、こちらFOXEats…はい、ミレニアムの
ゲーム開発部ですね?数量は3と…
後ほど配達に参ります!(ガチャコン)ニコ、
胡麻入り稲荷3つ追加で!』
ニコ『胡麻入り3つね!厨房、酢飯追加でお願い。
次の注文来たら足りなくなるわ。あとは稲荷の皮も
持ってきてもらえる?』
ラブ「あいよ、ご飯は…オッケー、炊けてるから
これ使って酢飯にしよう。…マキ、稲荷の皮そこに
あるからどんどん持ってけー。」
マキ「ちょ、直接作ってるわけじゃ無いのに…
すっごい重労働なんだけど!コレを毎日やってるの
控えめに言ってすごくない…?」
スオウ「酢飯って混ぜるだけかと思ってたが…
コツとかあるんだな、ちょっとでもムラが出来ると
困ったことになる」
クルミ『じゃ、これシャーレに届けてくるわ。
次の配送決まったらモモトークでお願い!』
オトギ『私は…百鬼夜行の紛争調停委員会か。
あそこの猫さん怖いんだよなぁ…』 - 47二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 21:06:10
サヤ「来ちゃったのだ!今日はお手製の原液薬を
持ってきてから試しでほしいのだ!」
ユキノ『タイミングが悪いな、今は忙しい…
もし用事があるなら昼休憩位の時に
立ち寄ると良い。』
ニコ『配送用の稲荷寿司は完成。あとはこれを
ゲーム開発部に届けるだけね…マキ、お願いね』
マキ「ミレニアムまでか…足腰鍛えられるよ…」
クルミ側…『ちょっと…エレベーター故障中!?
嘘…これを駆け上がらないといけないの…!?』
地獄の階段駆け上がりが始まる…
オトギ側…『な、なんか今日は妖怪が多いなぁ。
何かあってのかな。』 - 48二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 02:13:11
保
- 49二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 09:28:25
ニコ『…で、昼まで居座ってたのね。なんというか…
その根性と製作の努力は凄いわ。方向性は
かなり危ないと思うけど』
サヤ「今回のお薬は割と出来がいいと思うのだ。
自分で言うのも自慢に聞こえるが…見た目以外は
パーフェクト…なのだ!」
ユキノ『見た目でマイナスポイント振り切れてる
から幾ら出してもマイナスなんだが…なんだこの
七色に光り輝く液体…飲むか?』
スオウ「本気で言ってるなら…いや、これは誰も
飲みたくはないな。ミユ、お前なら存在感出るかも
知れないぞ?(ススーッ)」
ミユ「え…怖い…しかも押し付けてきた!?」
ラブ「いらねぇ!こっちに渡すな!…いやフリとか
絶対にないからな?いらないっ!」
ニコ『やるしかないかな…』 - 50二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 16:23:43
- 51二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 17:17:19
- 52二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 20:17:21
- 53二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 21:28:48
ユキノ『ニコ…!?えっ、身体が光って…
だ、大丈夫か!?体調悪いとか…そんな感じの
異常はきたしてないか…?』
ニコ『大丈夫みたい…だけどなんか、この身体は
狐…というより猫が近いのかしら…。
それとなんかミユの小石から声が聞こえる…』
(ルシェ族は猫っぽくあり石の声を聞くことが出来る)
ミユ「石の声…?なんて言ってますか…?」
ラブ「石の声…なかなかロマンチックじゃない?」
スオウ「というかその薬でこんな姿になるとか
ある意味では似た者同士だな…耳、髪色、四肢…
若干元のニコより太いか」
ニコ『それとね、ショットガンがうまく扱えてない…
だから私は剣を持ってでていくね?』 - 54二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 03:31:45
クルミ『ただいま…ってその子誰?なんかニコに
にてるけど…猫っぽくて耳も小さいし。
しかも剣使いなんだ、私はクルミよ。よろしく』
ニコ『…私だよ、ニコなんだよ。またあのネズミの
作った薬を飲んだらこんなになっちゃったのよ。』
ユキノ『…(耳を触る、自分の耳も触る)フワフワ
動くから柔らかいと思ったら結構硬いんだな。
…というかコレ戻れる手立てはあるのか?』
サヤ「そこは時間で解決するから大丈夫なのだ。」
マキ「いや、もし解けなかったらニコさんが
ハルカタさんになりかねないんだから…」
ラブ「この世界にドラゴンは居ないから…
でも私は…ルシェ族って好きなんだよな。」
スオウ「猫カフェ、ならぬルシェカフェか…」
クルミ『まぁ、ここもキツネカフェみたいな
ものだし猫が増えても問題ないでしょ』
オトギ『今度ミレニアムやら山海経でお祭り
あったらそっちでやってみる?お触りカフェ…
割と人気出たりすると思うよ?』 - 55二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 07:28:11
- 56◆fVfDDBcxl625/05/23(金) 08:21:40
- 57二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 11:35:57
サヤ「今回は誰も被害に遭わない大成功なのだ!」
クルミ『いやいや…ニコの姿変わるって
とんでもない被害出してるのよ?なんで成功とか
言って逃げようとするわけ!?』
サヤ「えぇ?苦しむ人も死にかける人も
居ないから大成功なのでは?」
ユキノ『サヤには反省部屋が必要だね…』 - 58二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 16:52:16
オトギ『(べろん…)』
ニコ『オトギ、ステイ。まだサヤを食べるには
早いわ…聞き出せるだけ聞いてから食べて?』
サヤ「た、食べられるのは確定なのだ…?」
カランカラン
ユキノ『はーい、FOXEatsへようこそ…?
初めて見る方ですね…店内でお召し上がりですか?
それともお持ち帰りですか?』
「お持ち帰りにするわ」
クルミ『にしても…今どき三度笠なんて珍しいわね。
どこの人なのかしら…』
オトギ『…(なんであの人ここがわかったんだ…?
私とちょっと話したくらいじゃなかったっけ…)』
ラブ「…なんかあの人怖いな、なんというか…
そう、お化け屋敷のオバケみたいな」
ミユ「もうちょっと無いの…?怒った時の
ニコ先輩もあんな感じだよ…?」
ニコ『ミユちゃん?ちょっとお話しがあるから…
お仕事終わったら公園にいきましょうか?』
スオウ「(なんという圧力…)」