ここだけノエル先生が『一周目の記憶』を引き継いだ世界 10.5

  • 1スレ主25/05/16(金) 22:38:47
  • 2二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 22:39:32

    久ぶり
    とりあえずうめ

  • 3スレ主25/05/16(金) 22:39:35
  • 4スレ主25/05/16(金) 22:40:01

    このスレのノエル先生
    ・フランス事変後に修道院に隔離されて間もなく『一周目の記憶』を自覚する
    ・隔離後すぐに代行者として就任。この時点でエレイシアに対する報復を決意し復讐者として生きる
    ・エレイシアが目覚めて代行者になるまでの六年半でひたすらに自己研鑽&限界を超えるための代償を払い続ける。その甲斐あって原作とは非にならない強さを得る
    ・人間以上の耐久を得るための一環で左足を聖別化した義足に改造してもらってる
    ・偶然にも手に入れた十四の石を用いて人外と化す。外見の変化は肌が白くなったくらい。完全に適応してからは恐らく瞳孔も十字になってると思われる
    ・幻想種の中で神獣に区分される『白鯨』モビーディックの遺骸を直接的な経口摂取で取り込み、更に肉体の存在規模を拡張させる事に成功している
    ・現時点での強さは少なくともシエルとの連携でなら後継者をも斃せるまでになっている
    ・というよりシエルとの連携の末に二十七祖のクロムクレイに引導を渡すという大快挙を成しえてしまった
    ・↑の功績もあって教会から『焔(ほむら)のノエル』という異名をつけられる
    ・着実に強くなっていってる事と『一周目の記憶』の自分を反面教師にしてる事もあって大分精神が安定している
    ・ただし完全な復讐者として生きているので高い身分だの裕福な生活だのと言った人並みの幸せには全く固執していない。もはや彼女が望んでいるのはロアやシエルに対する復讐のみとなっている
    ・そんなんだからマーリオゥからは『手を焼かせる制御不能の猪』と厄介に思われてる
    ・ここまで復讐鬼に振り切っているものの、無辜の人々が死徒に虐殺されるのを何よりも許せない代行者としての正義感もちゃんとあったりする
    ・実はシエルを誰よりも憎み蔑んでいる一方で、憎んでいる故に誰よりも彼女を気にかけていたりする。シエルの理解者

  • 5スレ主25/05/16(金) 22:42:11
  • 6スレ主25/05/16(金) 22:44:26

    9スレ目で投下された神絵

    この狂気と憎悪と哀しみが滲み出てる顔すき

    https://bbs.animanch.com/arc/img/4717805/133

  • 7スレ主25/05/16(金) 22:48:14

    お久しぶりです皆さん
    最近になってまた時間的な余裕が出来てきたので改めてスレ立てするに至りました
    そういう訳ですので引き続きノエル先生の復讐劇を書いていきますのでよろしくお願いいたします

  • 8スレ主25/05/16(金) 22:50:04
  • 9二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 22:53:16

    たておつ
    戻ってきてくれて本当に感謝
    スレ主の書くノエル先生がまた見れると思うと嬉しいぜ

  • 10二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 22:54:48

    たて乙
    シナリオまとめてくれるのありがたいです

  • 11二次元好きの匿名さん25/05/16(金) 22:58:37

    しっかしまあ見切り発車だった筈の物語がよくもここまで壮大なボリュームになったもんだなあ
    続き楽しみにしてる

  • 12二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 00:46:59

    この√だとのノエルは復讐を終えたとしても祖との壮絶な相打ちで死亡とかになりそう…
    おそらくそれが最善の最期…

  • 13二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 06:50:06

    前ルートじゃんねそれ

  • 14二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 12:16:42

    というか死徒化なし√の時はどうなるのだろうか

  • 15二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 15:51:31

    「………やけに、あっさりと要求を聞き入れてくれますね。本当、なんですか?」
    「なに、嘘つきの分際で疑ってるの?まあ、つっても無理もないか。
    でも、この言葉に嘘は無いわ。なんならもう一回言ってあげましょうか?
    私は志貴クンに今後一切手出しはしない。ただこうして椅子に縛り付けて、私がアンタを拷問してるところを見せつけるだけ。
    重ねて言うけどこれに二言は無い。聞き入れてあげる範囲はちゃんと聞き入れた上で有言実行してやるわ。嘘に塗れてるアンタと違ってね!」

    私が厭にお願いを快諾した事に、エレイシアは怪訝そうに顔を顰める。
    ふふふ、そんなに心配しなくたっておまえの志貴クンにはなーんにもしないわよ。
    だって、たった今、もっと“面白いコト”を思いついたんだから!

    「……本当に、お願いしますよ。わたしはどんな事でも受け入れますから、遠野くんには、手を出さないで」
    「ねぇそれさっきも聞いた。わざわざ二度も言わなくたって私はちゃんとそこは自重するわよ。
    それとも、“元”バディの口にする事はそんなに信じられない?」
    「……いえ……そんな、ことは。
    わかりました。ノエル―――あなたの言葉を、信じます」

    それでいい。今のおまえは一方的に私に詰られて嬲られるだけの立場に過ぎないんだから、そうやって私の言葉に大人しく頷いてりゃいいのよ。ったく、愛しい愛しい彼氏を庇う為っつっても何でそれが分からないのかな。

    「うんうん、信じてくれて何よりだわ。腐っても私たちは同じ苦楽を共にした仲だからね。今となっては過去の関係だろうが、一応は互いを信用し合ってこそのバディよ!
    ――――――あー、そういうワケで志貴クン!ごめんね?私の拷問(ふくしゅう)にキミを道具として利用しちゃって。
    許してほしいだなんて厚かましい事はほざかないけど、それはそれとしてこんなヒドい事はもう今回きりにするからさ。
    よぉし、そういうワケで一先ずこれで一件落着かな!じゃ、今日も今日とておまえを好きに甚振るね、エレイシアっ!
    うーんそうだなぁ、今日は全身の骨を適当に砕いてから雑巾みたいに捩り搾ってみよっか!体中の至る所から血が噴水のようにぶしゃぶしゃ飛び散るでしょうねぇぇぇぇぇ?」

    そうして私は、今日も張り切ってエレイシアを存分に弄びにかかる。
    さぁて、これからちょっとだけ色々と準備しておかないとねぇ。

  • 16二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 21:58:57

    一回タガが外れるとやっぱりなぁ…

  • 17二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 23:00:49

    それから一週間後。

    私は入念に下準備を拵えつつ、任務先で適当にひっ捕らえた死徒たちを使って『試験』を何度か繰り返し、再び故郷の廃教会へと戻った。
    それなりに手間のかかるモノではあったけど、これで十分な筈だ。期待以上の結果になってくれると嬉しいな。

    「ただいまー!大人しくしてた?してたわね?うんうん、ちゃんと大人しくしてくれてるようで何よりだわ!アンタたちがこうしてこの場にいるのがその証左だもの!
    いやぁ、それはそうと一週間も戻れなくてごめんなさいね。ちょっとばかし面白い拷問を行う為の用意に色々と手間取ってたの!」
    「………………」
    「………今度は、何なんですか」

    うん、志貴クンは相も変わらずだんまりね。というよりもう喋る気力も残ってないって感じかしら。
    だからってこの悪魔が死ぬまでは解放してやらないし、それは絶対的な決定事項なのだけど。
    ああ!可哀想に。キミが下手に私たちの関係に深入りして来なければ、こんな目に合わずに済んだってのにさ。
    とまあ、今はそんなことよりも。

    「ええ、よくぞ聞いてくれたわエレイシア!今日は……というより今回は、って言った方が適切かしら?
    まあ、何なのかというと……ほら、これまではアンタの肉体を果てしなく甚振って殺しに殺しまくってたじゃない?
    でも、私としてはちょ~~~~っとだけマンネリを感じてたのよ。いや、アンタの絶叫を聞く分には心地よかったけどそれはそれとしてね?
    だから今度は趣向を変えて、身体じゃなくて精神的に追い詰めて凌辱してみよっかなって考えたの。つっても今までの拷問でも精神的にも甚振っちゃいたけど。
    しかしながらそれは私にとっちゃあくまでついで。今からアンタに与えるのは、アンタの精神を極限まで追い詰める為の責め苦よ。
    つまりどういうコトか。それを口にする前に、まずはコレを見てちょうだい♡」

    「……………っ!!?」

    私は、それまで手元にぶら下げていた革袋の中身を取り出し、エレイシアに見せつける。

    取り出したそれは、中に“大量の死徒の眼球”が詰まっている丸いビーカーだ。

  • 18二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 23:50:18

    「見ての通り、この中にあるのは死徒の目玉。そうね、数えてないけどざっと20個ぐらいはあるかしら?
    いやあ本当に大変だったのよ?アンタならそうして見ただけで解るでしょうけど、この眼球の一個一個がⅥからⅦ階梯の奴らのモノなの。
    だから集めるのにも一苦労しちゃってね。低い階梯のゾンビ共ならともかく、そんな高い階梯の死徒なんてそうそうエンカウントしないからマジで虱潰しだったわ。
    おまけに集めなきゃいけない以上は必然的に眼球を一切傷つけずに仕留めなきゃいけなかったし、この一週間はかなりシビアな日々が続いたのよ。
    でも、そんな私の頑張りを主は見てくださっていたのか、こうして十分なぐらいに蒐集する事ができたわ」

    まさに幸運と言えるでしょう。一週間なんて短い期間の中で10体以上も都合よく遭遇し、そして仕留めうるに至れたのは本当に僥倖という他ない。
    これだけあれば、これからやるコトにあたって十二分に役立ってくれるだろう。

    「それで……そんなのを、わたしに見せて……どうするんですか。
    何を考えて、死徒の眼球なんてモノを……?」
    「ふふ、ふふふふふふふふ。そりゃあ、これからアンタに与える拷問に必要だからよ。
    正確には、その拷問を拷問としてより確実に成立させる為の補助具……というべきかしら。
    ほら、死徒の眼球―――言い換えると魔眼は、その名の通りに強力な魔力を秘めてるじゃない?そして、それらは基本的に総じて魅惑で対象を洗脳・催眠する類のモノ。
    あくまで私の推論だけど、ロズィーアンの薔薇の魔眼もこれがより強力かつ歪に変異して、高次元な幻惑を見せる域にまで発現したものだと思うのよ。つまり吸血鬼の魔眼である以上、原理としては元々は同じモノだったんじゃないかなあって」
    「………何が、言いたいんですか……?」
    「まあそう急かさないでよ。うん、要するにね。
    …………いや。アンタは私よりずっと地頭良いんだし、口でわざわざ説明するより目の前で実際にやった方が理解してくれるわよね!
    つまり――――――こういう事っ!!」

    「は――――――?」

    瞬間、ビーカーを思いきり床へと叩き割る。当然、眼球がほんの一瞬宙に飛び散る。
    その一瞬で、宙に舞う眼球たちの向きを秘蹟によって『全て』エレイシアの方へと固定し――――――いつかの礼拝堂で発動させた幻惑の魔術を、再び行使した。

  • 19二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 09:09:52

  • 20二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 18:38:24

    「なっ――――これ、は」
    「うん、覚えがあるでしょ?あの時にアンタと志貴クンに仕掛けた幻惑の魔術よ。
    あの時は私自身が覚えたてなのもあってほんの一瞬しか持たなかったけど、今度は全く違う。
    あれから私は魔術の研鑽を積む中で、これもまた試行錯誤を重ねて精度を上げていったの。
    けど、アンタも知っての通り私は魔術の素養自体が全くのドが付く素人。そんなド素人が幾ら頑張ったところで所詮はたかが知れている」

    まして、魔力に対する耐性も異様に高いおまえに二度も都合よく効くとは思えなかった。
    加えて今のコイツは死徒だ。例えコイツ自身に抵抗する意思がなくとも、コイツの肉体が私の魔術を弾くだろう。

    「ならどうするか?答えは簡単。死徒の魔力も利用して、術の影響力をアンタにも効くぐらいに底上げしてしまえばいいだけの事。
    ほら、吸血鬼の魔眼ってさ、対象がそれを見る事で初めて魅惑の異能を掛けられるじゃない?で、アンタは今の一瞬でこの魔眼たちを“視て”しまった。
    下級、況してや上級死徒ともなるとたった一つでも魔眼としては強力なのに、それが20と来れば如何にアンタでも弾ききれないわよね?」

    私がいきなりビーカーを床に叩き付けて破壊したのも、そういう突拍子もない行動を不意にする事で、コイツが宙に飛び散る魔眼たちに反射的に意識を向けるように視線誘導させる―――という意図があった。

    「ま、要するに文字通りの『目には目を』って事よ。単純ではあるけど合理的でしょう?
    じゃ、そういう事でアンタには今からそのどこまでもしぶとい鉄の精神をズタズタにされてもらうわ!
    せいぜい人間らしく苦しんで、そして“死徒らしく”愉しみなさい!エレイシア!」
    「ノエル……?あなた、何を、見せようとしてるんですか…………?」

    エレイシアの声が段々とか細くなっていく。うんうん、ちゃんと意識が沈みかかってるようね。

    「ふふふふふ、心配する必要はないわよ。何もあの時みたいに14年前の惨劇をもう一度見せようってワケじゃないわ。
    ただ、そう――――――アンタはこれから、決壊するその時まで只管に堪え続ければいいだけなのよ」

  • 21二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 19:21:14

    「それ、は……どういう……」
    「大丈夫大丈夫、実際に体験すれば嫌でも私の言ってる事が理解できるから!
    じゃ、そろそろいい加減にいってらっしゃい!」

    「あ――――――ぁ、あァ――――――あ――――――」

    意識が揺らめき朦朧とするエレイシアの頬に両手を添えて、目と鼻の先まで顔を近付ける。
    ……こうして改めて見ると本当にムカつくほど顔が良いわね。ああでも、だからこそ!この顔がどれだけ苦悶に歪むのかが愉しみでならないわ!

    『―――それでは、あの時のようにもう一度、雰囲気を飾り立てる為の言葉でも告げておきましょうか』

    『これよりアナタが味わうのは、かつての暖かな記憶そのもの。悲鳴と痛み、苦しみと恐怖、夥しい死と終わらぬ絶望が入り乱れる阿鼻叫喚の地獄とは無縁の日常です』

    『多くの人々から優しく、手厚く、普遍的な好意をもって可愛がられる事でしょう。温和で柔和で、実に平和な時間を長く、それはもう長く体験するでしょう』

    『どうぞ、心ゆくまで楽しんでいってください。どこまでも尊い親愛に包まれながら、懐かしい青春を満喫してください』




    『そして――――――時が終わるその瞬間まで、自らの手を自らの意思で血に染めるまで、じっくりと堪えろ。じわじわと苦しめ。想像を絶するだろう痛みと恐怖に延々と悶え続けるがいい。

    どうぞ、存分に狂い果てなさい』




    ――――――送るべき言葉は口にした。術中に陥れる事も成功した。

    あとは、この悪魔の心が摩耗していく様をゆっくりと観ながら愉しむだけだ。

  • 22二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 21:08:04

    「ふふ。さぁーて、これでひとまず上手くいったわ!
    ―――ねえ、これからこの女がどんな目に合うか気にならない?志貴クン」

    「…………………」

    彼の方を向きつつ、目の前まで近寄って顔を覗き込む。
    依然として生気を感じられない顔ではあるけど、視線は私の方を向いている。

    「くふ、ふふふふふふ。今からアイツはね、幸せな日々を送るの。
    ああ、変な意味じゃなくて文字通りよ?家族に囲まれて、友達や知り合いとも交流しながら普通の日々を過ごす。ただそれだけの、何の異常もないごくごく平和的な日常を過ごしてもらうの」
    「……………?」

    ああ、怪訝そうな顔しちゃってる。自覚できてるのかは知らないけど、まだそんな風に表情筋を動かせる程度の余裕はあるみたいね。もっともそれぐらいは残ってないと、こっちとしても反応を楽しめないけど。

    「別に嘘なんかじゃないわよ?ほら、これまでアイツはずっとずっと苦しんでばっかだったじゃない、色々とさ。
    だから一度ぐらいはなーんのしがらみもない暖かい時間を体験させてやってもいいかなって。
    拷問ばかりの毎日じゃ、すぐに心が持たなくなるでしょう?長く愉しむ以上、こうして偶には適度なケアもしてあげないとねぇ?」
    「………………………さっき、精神的な………拷問とか、言ってた、だろ」

    あら、口も訊けないほど衰弱してるのかと思ってたけどそうでもないのね。嬉しいわあ。

    「さて何の事やら。私って地頭の悪い愚図だからさ、そんなコトいちいち覚えていないのよね。
    ああ、でもある意味ではこれまでの中で一番の拷問になるかもしれないかしら。ふふふ、まあそこでじっくりと見ていればその内わかるんじゃないの?」
    「……っ!」

    ふざけるな、とでも言いたそうな目で睨んでくる志貴クンを一哲する。そしてエレイシアのもとまで歩き、周りの魔眼を介してコイツの脳へと接続した。

    「それじゃあ、おまえの虚しく足掻く様を『特等席』でたっぷりと眺めようじゃないの。せいぜい、今回も愉しませなさい」

  • 23スレ主25/05/18(日) 21:28:18

    (ここまで書いててふと思ったけど、ぶっちゃけシエル先輩の対魔力貫通して魔術を通すだけなら自前の白鯨の魔力だけで何とかなるよな……まあ念には念を入れるノエル先生のスタンスを考慮して魔眼も追加したけど)

  • 24二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 21:59:26

    ――――――。
    ―――――――――。
    ―――――――――――。



    ………深い、微睡みの中に浮かんでいる。
    浮かんでいるような、という言い方が適切だろうか。

    光の届かない、冷たく真っ暗な海の底。身体の感覚は無く、今にも霧散しそうで、ゆったりと揺蕩っている。
    このままいつ果てる事もなく彷徨って、無意味に消えてしまうかもしれない。或いは、もっと深く沈んで、二度と戻って来れなくなるかもしれない。

    「………ああ、でも」

    そうなっても、いいかもしれない。わたしが消えれば、わたしが死 ねば、彼は自由の身になる。彼女の手から逃れられる。あの地獄から、解放される。
    だから、もういっそこのまま、ありのままを受け入れようか。

    「…………?」

    なんて潔く決意していたら、不意に遠くから光が差し込んできた。
    なんだろう。そう疑問に思っている間に光はどんどん強くなっていって、視界を白く照らしていく。

    まぶしい。なにも見えない。なにも感じない。思わず反射的に瞼を閉じる。

    ………しばらくそうしていると、微かに光が収まったような気がした。今のは何だったの、か――――――?

    「………………………………え?」

    晴れた視界に入ってきたのは、信じられないモノだった。

  • 25二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 22:40:46

    周りで賑わっている人々の喧噪。
    頬に当たる涼しくて爽やかな風の感触に、澄み渡る蒼の空模様。
    規則正しく並ぶ、中世の雰囲気を醸し出している建物群。

    そして――――――『BOULANGERIE FARINE NOIX』と書かれている、三階建ての、パン屋。


    「――――――――――――」


    忘れられない。忘れられる筈がない。記憶の底に染みついた、二度と取り戻せない幻想。
    他ならない自分が、跡形もなく穢して壊し尽くしてしまった故郷の家。

    そして、そのパン屋の手前に、

    「おーい、どうしたんだエレイシア?そんなところでボーっとしてないで、早く配達の手伝いをしておくれ。今日もウチは忙しいからな!」

    「あ――――――ぁ…………!!」

    狂った自分が、一番最初に殺した人が。

    誰よりも大切で、大好きだった筈の父が、あの時と変わらない優しい声で、わたしを呼んでいた。

  • 26スレ主25/05/18(日) 23:08:36

    >>14

    アルク√ならEND5みたいに心中したりしますけどシエル√の場合だとパッと思いつくのは絶縁ENDだったり果し合いENDだったりですかねえ

    或いは暗殺して復讐達成というパターンだってあるかも

    少なくとも仲直りENDだけは復讐者である限り絶っっっ対にあり得ませんね

    (シエル先輩が裏切りをやらかす前に志貴クンを早急に始末できたEND8だけが唯一の例外だった)

  • 27二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 23:15:52

    >>26

    実際白日の碧エンドでも月姫本編みたいな解放感はなさそうだしなぁ…

    まあ残当ではある…

    個人的に死徒化√なしでのノエルさんが完全な正義側で復讐を全うする姿も見てみたい

  • 28二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 09:19:54

    「おとう、さん」

    足が、身体が動かない。今すぐにでも駆け寄りたい衝動とは反対に、それを良しとしない心もある。
    これは、十中八九ノエルの幻惑の魔術だ。まるで現実のような実感があるものの、これは心象風景を元に構築した一種の仮想空間だろう。
    何より。何よりこの目に写る父は、パン屋の店は、人々の活気は、街並みは、美しい空模様は、もうこの世のどこにも存在しない。

    だって、それらは全部………ぜんぶ、わたしが、奪ったんだから。壊して、穢して、踏み躙って、食い物に、した。

    そんなわたしが、どうして自分から家族に近づけようか。
    例え幻惑だったとしても、そこにいるのは本物ではないとしても、何もかもを奪い尽くした化け物が今更家族面して、さも当然のように接触していいワケがない。
    そんな厚顔無恥な蛮勇はないし、資格もない。わたしは裏切り者とか恩知らずとか、そんな言葉で済まされない。

    文字通りの、狂った悪魔そのものだ。そんな畜生にも劣る悪魔に、親しかった人の姿を見ることも、優しくて暖かい声を聞く事も赦されない。家族として意識する事さえ、鉄面皮に等しい。

    「エレイシアー?お父さんが呼んでるよ?ほら、早く行ってあげないと!」
    「でも、何か顔色悪くない?もしかして体調が優れないの?」
    「具合でも悪いなら無理せずにお父さんに言いなよ。元気な貴女が一番いいんだからさ!」

    「あ、あ…………」

    けれど、その場を後退ろうにも。立ち去ろうにも。逃げ出したくなりたくても。
    ジャンが、アルーが、ファビが、ポドが、おじさんがおばさんが、街の人たちが。
    殺した皆が、わたしの周りに寄ってきて、かつてと何ら変わらない笑顔で話しかけてくる。

    優しい顔で、優しい声で親しく接してきて、わたしの逃避(それ)を許してくれない。

  • 29二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 17:57:03

    やめてほしい。そんな朗らかに話しかけられても、わたしにはそれに応じる権利なんてない。
    わたしは、貴方たちを殺した。それはもう愉しみながら、嘲笑いながら殺し尽くした。

    ……そうだ。近寄られたところでそれがどうした。柔和な笑顔で声をかけられたから何だというのか。
    こんなもの、やんわりと退かすなりしてさっさと強引に立ち去ればいい。吸血鬼らしく、悪魔(ばけもの)らしく、皆の優しい声なんか無視すればいい。
    所詮は幻惑なんだ。本物じゃないんだから、多少手荒く突き飛ばそうとも何ら問題ないんだ。逃げたいなら、勝手に逃げればいいんだ。

    「―――おい、本当にどうしたんだエレイシア?呼び掛けても来ないから心配になって来たが、周りのお友達の言うように具合でも悪くしたのか?」

    だから、こうして父が目の前まで駆け寄ってきたとしても無感情に払えばいい。悪魔(ばけもの)ならそんなの造作もない。息をするように消してしまえばいい。

    「あ―――ぅ……う"ぅ………!!」

    なのにどうして、どうしてそんな簡単なコトが出来ない。どうしてただ近寄られただけで、話しかけられただけで、こんなにも心が張り裂けそうになる。

    わたしは貴方たちに、一生を懸けて贖っても絶対に許されないコトをした。
    幻だろうと貴方たちとは関われない。話したくても、接したくても、それは赦されない。誰よりもわたし自身が、それを赦したくない。

    「えっと、すごく苦しそうだけど大丈夫?今にも泣きそうになってるけど……」
    「……何か、辛い事でもあったのか?まさかとは思うが、学校で虐められたとかないだろうな」
    「いやー、エレイシアに限ってそれは無いんじゃないかなおじさん。だって彼女は誰に対しても明るい笑顔で接してくれる、この街なら誰もが知ってる人気者なんだからさ!」
    「そうそう!わたしたちはみんなエレイシアの友達なんだし、悩みとかあったら出来うる限り聞いてあげたいし何とかして助けてあげたいしね!」

    …………ああ、本当にやめてほしい。違うんです。そうでは、そんなのじゃないんです。
    わたしは、貴方たちから永遠に石と罵倒と恨みをぶつけられるべき醜悪な人でなしであって。
    そんな言葉を、そんな心配を、そんな善意を、慈しみを、向けられるべきじゃ、なくて。

  • 30二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 18:54:04

    「―――っ………あ、うああっ、ぁ、ぅぐ……ああっ、あ…………!」

    鉄の意思で抑えていた筈のものが、音を立てながらあっけなく溢れ出す。
    今までどんな苦痛に晒されても涙なんて流さなかったのに、ほんの少し暖かい言葉を投げかけられただけで感情の蛇口が壊れてしまう。

    いつかもそうだった。わたしは彼を本気で殺すつもりだったのに、彼は命乞いも恨む事も決してせずに、引き金を弾く寸前までわたしを先輩として見ていた。

    『ありがとう。たとえ嘘でも―――先輩が先輩でいてくれて、良かった』

    そんな愚直なまでの暖かい感謝一つで、わたしの中にあった決意とか覚悟とかは跡形もなく崩れて、殺していた筈の感情をみっともなくぶち撒けていた。

    今もまた同じだ。目の前から早々に消えてしまえば、或いは消してしまえばそれで済んだのに、ただ優しく心配されただけでこの始末だ。

    「………泣くほど辛かったんだな?とりあえず、今は気持ちが落ち着くまで自分の部屋で休んでおきなさい。その後で、何があったのかを父さんと母さんに話しておくれ」
    「もし、おじさんたちに言いづらかったりしたら何時でもボクたちに言って。友達が泣いてるのを助けるのは当然だからね!」

    「ごめん、なさい。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい………っっ!!!」

    本当に、どうして自分はこんなに弱くなったのか。いつからこんな、人間みたいな脆さを抱えてしまったのか。
    もはや、目の前の幻を払い除けるだけの気力は無かった。ただされるがままに肩をさすられて、手を繋がれて、自分が壊したかつての実家へと引き込まれる。

    殺した人たちへの罪の意識と、どこまで行っても人間らしさを捨てきれない自分自身への憐れみと嫌悪。
    それらに板挟みにされて心が圧し潰されそうになったわたしは、壊れた機械のように謝罪を繰り返す事しかできなかった。

  • 31スレ主25/05/19(月) 19:34:41

    因みにここで補足ですけどノエル先生が出張で廃教会を長期間空けてる時にシエル先輩はともかく何で志貴は生きてるのかと言いますと、これは単純に外出する直前に秘蹟で強化した栄養剤を投与して強引に生かしてるからですね
    それに加えて志貴も志貴で(ロア化してた時の名残+シエル先輩との性行で)肉体が数割ほど死徒化してるので、本人の意図しないところで無駄にしぶとくなってしまってる故の事情もあります
    ただ勿論その間は本来必要な食べ物も飲み水も自力で摂取できないので、ノエル先生が帰宅して与えてくれるまでは飢餓と渇きに延々と苦しんでます

  • 32二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 20:06:11

    >>31

    ノエル先生さぁ……

    いやまあ先生の底なしの憎悪を中途半端にしか理解しきれずに馴れ馴れしく接してたシエル先輩と志貴にも非はあるっちゃあるが……それにしたって栄養剤で雑に済ましてんのは酷くない?

    もっとも志貴からすれば自分の苦しみより目の前で先輩が拷問されるのを見せつけられる方が遥かに地獄だろうけど


    こんな仕打ち受けるなんて2人がノエル先生に何したって言うんですか!

  • 33二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 20:37:54

    >>32

    一方は家族や知人を目の前で虐殺したに飽き足らず故郷を祖たちと挙って滅ぼしてもう一方はそいつを庇って復讐の道を阻もうとした

  • 34二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 20:42:14

    >>33

    片方はロア+エレイシアの別物だから今シエルにやってる事は100%八つ当たりじゃないですかヤダー!!

  • 35二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 00:31:22

    ―――それからわたしは自室に籠り、気持ちのほとぼりが冷めてから冷静にこれまでの情報をまとめてみた。

    まず、この世界はほぼ確実にノエルの用意した幻惑空間だろう。
    さっきは心象風景を元に構築しているのだろうと推察したが、それがノエルのものかわたしのものかは分からない。双方の共通する記憶(じょうほう)から作り上げてる可能性だって十分にあり得る。

    次に再現性の高さ。この空間にわたしという意識が浮上した時点からずっと思っているけど、精度(クオリティ)が異常すぎる。
    身体を預けているこのベッドの感触も、部屋の中の空気や雰囲気も、家族を始めとした人々の言動・感情も、街の様相も、全てが現実と錯覚しかねないほどに生々しい。
    一年半前に地下の礼拝堂でも幻惑の魔術を受けたものの、その時は劇場(シアター)のような場所でノエルの語りと共にダイジェストで映像が流れるだけだった。
    結果的にわたしはそれで無様にも一時再起不能に陥ったが、それでも言ってしまえば幻惑の魔術としては御世辞にもそこまでのレベルでは無かった。

    しかしこれは何だ。魔眼の力だけでなく、ノエル自身の研鑽による賜物もあるのだろうけど、何もかもが違いすぎる。
    例えるならそれこそ、『ただの演劇の会場』から『演劇の中の世界そのもの』になっているに等しい。

    加えて、あの時と違って今回はコレが何時終わるのかも全く分からない。
    あの時は体感にして2時間程度で終わってくれた記憶があるが、今回はどれだけ時間が過ぎる?一日?二日?三日?それとも一週間、一ヶ月?或いはそれ以上?
    分からない。死徒の魔眼も併用しているのを考慮するとかなりの長期間を維持できると見たけど、そこにノエル自身の魔力も含めて推測すると………少なく見積もっても一ヶ月前後は続くような気がする。
    とはいえこれはあくまで希望的観測による根拠の弱い推測だ。どこまで続くか未知数である以上、それよりずっと長くなる事も覚悟しておかねばならない。

    「そして……今のわたしがどうなってるか」

    これ見よがしと言わんばかりに、部屋の隅に置かれてある姿見に歩み寄る。吸血鬼は鏡に写らない、なんて話もあるが鏡自体は普通にわたしを写している。
    現実にいた時は思い出したくもない死徒(ロア)としての姿そのものだったが、今の自分はこの世にもういないパン屋の少女の姿だった。

  • 36二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 01:27:46

    この世の理不尽さ、残酷さ、惨たらしさに虚しさ。そういった闇を一切知らずに生きていた、純粋無垢な一人娘。
    その子が着ていた配達の仕事着を、今は着ている。一瞬、昔の自分に戻ったような感覚を覚えたものの、そんな気分は味わうべきではない。自分に、そういう風にかつてを懐かしむ資格など欠片もない。

    ほら。だって、それを嫌でも意識させるかのように、こんなにも―――

    「はは………瞳(め)は、血に染まっているままなんですか。牙も見え隠れしていますね。
    例え夢幻の中だろうと、あくまでおまえは化け物だ―――そういうコトなんでしょうか」

    真っ赤に彩られている悍ましい瞳と、人間(えもの)の皮膚を食い破る為の尖った犬歯。
    それらはどう見ても人間の特徴ではなく、まさしく吸血鬼のそれだ。
    首元は白い肌色を写しているが、よく見ると指先の爪も黒いままだ。靴下を脱いで足の方も確認してみたら、そこも同じだった。

    「けれど、お父さんや街の人たちにもこの姿は見えていただろうに、忌避するどころか寧ろ心配してくれた。外見に対する認識のフィルターでもかかっているのでしょうか?」

    もしかしたら単に涙で充血していただけ、なんて都合よく解釈してくれてた可能性もあるかもしれない。
    爪は……どうなんだろう。考えにくいけど、偶々目に入らなかったのか、或いはネイルを塗っているとでも思ったのかな。

    でも、仮に何らかの認識改変が働いているのならともかく、本当にそうして勘違いしていただけとすれば。
    次にこの姿を誰かに曝すのは酷く抵抗を覚える。この姿を見られたくない。隠したところで無意味な事だと理解してても、大好きだった両親や町の人たちに見られるのが凄く怖ろしい。

    だから、何れどこかで露見されてしまうその時までは、この姿を魔術で隠しておこう。そう考えたわたしは、髪留めのスカーフに認識変化のフィルターを他者にかける魔術を施した。

    「これで……血に染まった瞳も、鋭利な牙も、壊死しているように真っ黒な爪も見えなくなった筈。
    こんなコトしても無駄なんでしょうけど、そんなのは承知の上です」

    幻惑の世界とはいえ、化け物である事実をよりによって被害者たちを前にして隠そうとしている。
    恥知らず、臆病者。彼女なら今頃そうして嘲笑っているかもしれない。
    ………わたしは、それを否定できない。わたしもまた、そう思っているのだから。

  • 37二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 10:17:35

    その後、父と母に先ほど泣き崩れた件について問われたが、これについては適当に『うたた寝していたらとても怖い夢を見た』とでも言っておいた。
    雑に捏造した嘘で両親の顔を心配に歪ませたのは罪悪感があったものの、幻相手とはいえありのままの事実を言うのは怖いので口にするのは控えた。

    「えっと……心配をかけてごめんなさい。もう大丈夫だから、今からでも配達の仕事を手伝うよ。お父さん」
    「わかった。だが、無理だけはしないように心がけなさい。いいな?」
    「うん、ありがとう。さっそく取り掛かるね」

    次に、この幻惑の世界がどこまで精工なのか。記憶の中と何かしらの差異はないのか。
    それを実際にこの目で確かめる為に、配達の仕事を手伝うという名目で早速動く事にした。

    一応、念の為に時計を確認する。時刻は午前11時。秒針は……普通に動いている。自室に置いてあったのを見た時も思ったけど、こんなところまではっきりと機能しているのか。
    他はどうだろう。そう思い、配達用のパンが入っているカゴを手に取って外へと繰り出す。

    そこから色々と見て回った。建物の位置、行き交う人々の様子、街の外に広がる景色。結論を言うとそれら全て、わたしの憶えている故郷の記憶と遜色ないものだった。
    その中でもう一つ気づいたが、案の定というか身体能力の方も吸血鬼のままらしい。ほんの少し足に血液を集中させて蹴るだけで、軽々と建物を飛び越えて宙を舞った。
    おかげで調査が迅速に進んだのは良かったが、それはそれとして複雑な気持ちにもなる。もし自分で取捨選択できるのであれば、こんな力はとっくに捨て去っているだろう。無論、それができればあんな地獄は味わっていない。

    そしてわたしは今、それまで敢えて意図して避けていた場所に立っている。
    僅かに緊張を走らせながらも、かつてそうしていた様に“その店”の裏にある配達口へと進む。
    その店は、とあるカフェだった。こうしてそれなりの頻度で配達していたからよく憶えている。
    何より、ここは。

    「すぅ………おはようございます!ご注文の品の配達に来ました!」
    「あー?はいはーい、今行きまーす!」

    奥から返答の声が帰ってくる。間もなくやって来たその子は、当時の姿そのままだった。

    「……どうも。今日もお店は賑やかですね」
    「―――ああ、うん。おかげさまで、わたしも忙しいったらないわよ。エレイシア」

  • 38二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 20:21:59

    保守

  • 39二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 23:42:15

    別スレで死徒ノエルの強さについて語られてるけどここの先生は少なくともこの√だと独力で二十七祖を二体も撃破してるから真面目に代行者時代のシエルと遜色ない実力はあるよね
    死徒ノエルの力はそれ以前の10~20倍じゃ利かないほど強いみたいだけど今の先生はその更に数十倍の魔力規模になっててもおかしくないな

  • 40二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 23:45:56

    魔力量だけならおそらく代行者時代のシエル超えてるよね

  • 41二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 23:59:53

    というか礼拝堂での戦闘で死徒化した志貴の一撃を指で摘まんで受け止めれるぐらいには終始圧倒してたし、実際にシエル相手にも普通に拮抗してたしな
    何なら志貴が退場した√の方じゃアルクにトドメ刺して再起不能にすらしてたし

  • 42二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 00:15:14

    というか魔力の出力に関してはシエルと比べるとムラがあるような気がする
    鉄の女(シエル)と焔の女(ノエル)なら前者が安定した出力で後者が感情の昂りや心情次第で大幅に出力で上回れる感じかね
    基礎出力は双方同じかノエルの方が高そうだけど

  • 43二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 00:23:18

    ていうかふと気づいたけどさ
    ノエルが2人を監禁してる教会って床に空いてる大穴に拷問で千切れたり潰れたりしたシエルの血肉が大量に投棄されて詰められてるから、礼拝堂内の腐臭とかも物凄くなってる筈よね……?
    これさぁ志貴の嗅覚もとっくにやられてない??

    あとシエルもシエルで今は幻覚の故郷に囚われながらもあれこれと考えながら頑張って動いてるけどノエルが拷問って言ってる以上は絶対にこれから何か起きるよな……

  • 44二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 20:35:47

    保守

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています