- 1ブラックシャツ(誤字っちゃうか25/05/17(土) 19:21:00
(解釈不一致あり不自然な点もあるかも?)
皆さんこんにちは、私は完全無欠の超絶美少女系メイドの飛鳥馬トキです
…はい?今のはヒマリ先輩の受け売りです、ぶいぶい
今から話すのは私がある日の任務での出来事です
私がド天然系無知パーフェクトメイドであったばかりにまさかあのような勘違いをされていたとは…
そのせいで、普段から困惑させる側だった私が困っています
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
C&Cに所属している私は今日、冷房が効いている部室でヒマリ部長から重要な任務を任されました
ヒマリ「…今の説明を踏まえ、要約すると禁止区域では無いミレニアム郊外の工場の地下に保管されている薬の調査をして欲しい、という事です」
トキ「なるほど、大体把握しました」
ヒマリ部長によればその工場には地下施設があり、私一人で潜入して凶悪な薬について調査をするという事
トキ「…ヒマリ部長、質問よろしいですか?」
ヒマリ「なんでしょう、トキ」
トキ「私が潜入せずとも、例の薬についての情報だけなら単純に抜き取る事も可能ではないのですか?」
ヒマリ「それは不可能です、どうやらその施設は管理する情報はアナログ、それ以前にネットワークを扱った所で無意味だったので…」
トキ「…完璧に対策されているようですね」
ヒマリ部長曰く、アナログという名の手記で纏められていると工場周辺と内部を人員を割いて秘密裏に盗聴までしてやっと分かった情報だそうです - 2ブラックシャツ(誤字っちゃうか25/05/17(土) 19:24:38
ちなみにその工場や地下施設の存在、それだけはネットワークを通じて確認できたとの事
…この時から相手の罠に嵌っているとは、思いもしませんでしたが
エイミ「ねえ部長、本当にトキ一人でいいの?」
そう質問するのはエイミ先輩、この時点で微かに違和感を感じていたのかもしれません
ヒマリ「万が一も考えてです、潜入に勘づかれて情報を持ち逃げされるかもしれないじゃないですか。工場の正規かさえ怪しい社員らしき人の人数も多いですし」
それに調べるのが薬という対象な時点で底が知れています、C&Cが複数人出動してまで片付ける程の問題では無いとヒマリ部長は思い込んでいました
ヒマリ「確かにあの薬が情報通りにミレニアム自治区一帯を爆散させる一助になるというのなら話は別です、ですが…」
ヒマリ「もしもそれが事実であるならオーパーツの巡航ミサイルと同等クラスの技術を保有していると考えなければいけません」
まあ、情報源がその工場の下っ端にだけ聞き出したのであれば信憑性などあってないようなもの。誰でも嘘だと断定できます
それに盗聴で確認できた工場の現場監督の立ち位置の人間の上とも食い違う点だって確認できた - 3ブラックシャツ(誤字っちゃうか25/05/17(土) 19:26:32
エイミ「…まあ、分かったよ。でも今日は非番の部員メンバーが数人居るでしょ?」
ヒマリ「えぇ、確かにそうですね…だと」
私はヒマリ部長が何か言おうとする前にこう言いました
トキ「エイミ、私は一人でも完璧に任務を遂行できます。誰の手を借りずとも」
リオ様の元で単独の任務を何十回も経験し、超ベテランとも豪語できるのに私は無意識に過小評価されているように感じ、見栄を張りました
その動機は水面に滴がポツリと落ちるのに等しい程ちっぽけでしたが、それが今では後悔に繋がるとは思っていませんでした
エイミ「そう…?」
エイミはまだどこかもどかしそうにしていましたが…
エイミ「うーん…まあ、そこまで言うならいいけど」
渋々とした納得にあの時の私は少し鼻につくような不快感を覚えました
ヒマリ部長も最終的に私一人での潜入だとそう決めました
トキ「…では、今夜に潜入し、必ず成果を持って帰ります」
ヒマリ「はい、よろしくお願いします」
また、ヒマリ部長は手記ではない可能性を見越してパソコンのローカルファイルに保存されているかもしれないのでそれをコピーする用のUSBなどの道具を授けてくれました
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー - 4ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 19:28:00
アカネ「あら、こんにちは。トキちゃん」
トキ「こんにちはアカネ先輩。今日は非番なんですね」
アカネ「はい、今日は任務も無いですし警備はネル先輩とカリンが回しているので」
C&Cの部室にて、アカネ先輩に出迎えられつつ会釈を忘れずに挨拶を返します
次に私は部室内で今日の潜入の準備をしていました
トキ「(不具合は無し…動作確認、何も問題はないですね)」
銃の点検や今回潜入する工場の構造について分かる範囲で頭に入れていました
ちなみにアカネ先輩は今、先日の任務に関する報告書の作成を静かに行なっています
トキ「………」
時間が過ぎていくと自然に喉が渇きました、私は一度持参したペットボトルの水を飲もうとします
トキ「………あ」
飲もうとしたらついつい自身の胸に溢してしまいました、普段なら絶対有り得ない事でしたが…
今日は何故か少しだけ気が滅入っていたのが原因かもしれません
「トキちゃん?」
そう声をかけてくれたアカネ先輩がいち早く気づき、こちらに声をかけてくれました
アカネ「ハンカチ、貸しましょうか?」
目の前に来ると優しそうな物腰と風貌でハンカチを目の前に差し出してくれました - 5ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 19:29:39
トキ「お気遣い感謝します、ハンカチは後程洗濯して返しますね」
しっかり礼儀を示してアカネ先輩のベージュ柄でオシャレなハンカチで溢した水を布越しに拭きました
アカネ「困った時はお互い様ですよ、」
と言って柔らかく笑顔を私に飛ばしてくれるアカネ先輩
そして、アカネ先輩から貰ったハンカチを懐にしまい
ある程度準備が整え終わった私は荷物を持って潜入調査をする工場郊外付近まで移動する事にしました
その際にアカネ先輩はどこに行くのか聞いてきた為、私は今回任された任務について話してみました
アカネ「私もそろそろ書類仕事が終わるので同行しましょうか?」
と、善意で言ってくれたアカネ先輩
トキ「大丈夫です、アカネ先輩の手を煩わせる程の任務ではありません」
…エイミの時と同様、一人で任務を完遂する自信を持つあの時の私はさりげなく断っておきました
ですがそれと同時にどこか気が立っている感覚も沸々と湧いてきました
トキ「お気遣い感謝します、ハンカチは後程洗濯して返しますね」
しっかり礼儀を示してアカネ先輩のベージュ柄でオシャレなハンカチで溢した水を布越しに拭きました
アカネ「困った時はお互い様ですよ、」
と言って柔らかく笑顔を私に飛ばしてくれるアカネ先輩
そして、アカネ先輩から貰ったハンカチを懐にしまい
ある程度準備が整え終わった私は荷物を持って潜入調査をする工場郊外付近まで移動する事にしました
その際にアカネ先輩はどこに行くのか聞いてきた為、私は今回任された任務について話してみました
アカネ「私もそろそろ書類仕事が終わるので同行しましょうか?」
と、善意で言ってくれたアカネ先輩
トキ「大丈夫です、アカネ先輩の手を煩わせる程の任務ではありません」
…エイミの時と同様、一人で任務を完遂する自信を持つあの時の私はさりげなく断っておきました
ですがそれと同時にどこか気が立っている感覚も沸々と湧いてきました
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー - 6ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 19:30:44
笑顔のアカネ先輩に私もちょっぴり笑顔を返し、そのまま見送られました
そしてミレニアムサイエンススクールを出ようとする最中に野生のネル先輩に遭遇しました
ネル「…って、おい。野生ってどういう意味だ」
トキ「かわいいアリスの真似です、それにネル先輩なら別に大丈夫そうなので言ってみました」
ネル「あ?本人の前で言いやがって良い度胸してんじゃねぇか💢」
いつもの賑やかで他愛の無い、いつもの会話を少しの間続け
それでまた立ち去ろうした時、ネル先輩はアカネ先輩と同じく聞いてきました
ネル「そういや荷物持って何処行くんだよ?今日は非番じゃなかったのか?」
トキ「ヒマリ部長から潜入調査を先程任されまして」
ネル「一人でか?」
トキ「はい、そうです」
若干食い気味になってしまう私、そしてそんなちょっと変になっている私にネル先輩はアカネ先輩同様に口に出した事
ネル「もうすぐ警備はカリンと交代するからついていってやろうか?」
トキ「…不要です。私一人で事足りる任務なのでネル先輩は要らないです」
少々、意思とは関係無しに私は私語を強めて言い放ってしまいました - 7ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 19:31:51
ネル先輩はそんな私に少し面食っていましたが、ちょっとしたらすぐに言葉を返してきました
ネル「…要らないは言い過ぎだろ」
トキ「事実です、それに潜入調査に戦闘能力は不必要でしょう」
ネル「ったく…お前、流石に変だぞ?」
ネル先輩は感情的になって叱ってきそうだな、とも思いましたがまるで大人の対応をされました
…実際あの時の私は変でした、いかに相手がネル先輩とはいえど、度が過ぎた対応の上に自分が言っていた事が幼稚であると全く思っていませんでしたから
私もまだ未熟な子供、という事でしょうね
トキ「…では、私はこれで」
ネル「せいぜい大口叩いて失敗すんじゃねーぞ」
トキ「…💢」
警告か忠告か、または反論なのか…曖昧な言葉を私に残して別れました
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー - 8ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 19:33:28
夜の時間帯、とても濃くて広い雲から差し込む月光が不自然に、嫌な予感を表している
トキ「……はぁ」
時間が経てば客観的に過去の自分を見ることが出来る、今の私はネル先輩に対して言い過ぎてしまった事に少し罪悪感が芽生えました
トキ「(…いえ、あれは私の事を信じてくれなかったネル先輩が悪いです、気にする事なんて…)」
間違った解釈、あの時のネル先輩はただアカネ先輩の時と同じく単純に善意だと私は分かるはずなのに
トキ「…そろそろですね」
気を紛らすように、無鉄砲ですが工場に潜入し、地下施設を潜る事を決めました
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
地下施設に必要な物、それは出口や裏口以外にある純粋な空気を入れる為の通気口
私は事前に頭に叩き込んでいた工場の通気口から地下施設の潜入に成功しました、ついでにサイズも丁度良かったです
すんなり入れた事や道中に居た見張り役が見えた範囲で少人数しか居ない事に違和感を覚えましたが、気にせず例の薬とやらが保管されている部屋が何処にあるのかを通気口から通じて調べました
そしてそれらしき部屋を発見し、誰も居ない事を確認した私は通気口からその部屋に上から着地しました
トキ「…扉から気配、なるほど」 - 9ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 19:35:17
この部屋ではなく外の扉に見張り役がいると言う事は内部は機密事項が隠されている、その裏付けでもあると考えられます
こっそり慎重に、私は暗くて見えませんが教室程のサイズがある広い研究室のような部屋の捜索をしました
トキ「…この棚は」
見つけた棚には書類が多く締まっており、パソコンや電子機器などもありました
周りに何も仕掛けがない事を確認してまずはパソコンの方を起動します
トキ「充電はあるようですね…書類を調べつつUSBを差し込みますか」
このヒマリ部長特製のUSBはパソコンのパスワード等も貫通して中身をコピーでする事ができます
トキ「…薬の場所についてなにか書かれていないでしょうか」
本命の薬とやらを回収したかったですが、それは…そもそも無意味だったと思い知らされる事になりました
そのまま書類に目を通すと、そこには…
トキ「………」
トキ「!?」
…ガス、それも超がつく程危険で効力を閲覧するだけで背筋に悪寒が走りました
目眩、吐き気、幻覚作用、脳の壊死
平衡感覚の破壊、催涙効果、意識混濁
それ以外に悍ましく到底信じられない、恐ろしい内容が盛りだくさん - 10ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 19:37:02
しかも実験体に作用した、という記載がある。
その実験体がなんなのかという記述は無いが、それが万が一に人だとしたら…
いや違ったとしても生き物にそれが通用したのであれば、私達のような生き物である人は……
トキ「(…USBはもう抜き取りは終わり、もうここにいる理由は…早くヒマリ部長に伝えなくては…!)」
ここは地下、ネット回線を通じた通信が阻害される上に地上に出る必要があった
無線も一応あるが、距離があり過ぎる。長くて10秒しか持たない
USBを抜いてアカネ先輩のハンカチと一緒に懐にしまい、荷物を最小限にまとめてそう思考している間に、異変は訪れました
トキ「……あ………………れ…………」
突然、睡魔に襲われる感覚に似た何か
トキ「!!!!!!」
私はガスという単語を事前に把握していた事で、咄嗟の判断で舌を思いっきり噛み、痛みで無理矢理目覚めました
トキ「(動ける…まだ…これはあのガスではない…」
…分かりました、薬というのはブラフ。そしてあえて下っ端の人間に嘘の情報を流して私達に探らせここに誘い出したという事ですね
そして誘い出した私を眠らせ拘束して…まさか、あのガスの実験台にされる…?
そう考えてしまい、私は焦りという言葉をそのまま体現したように身体が震えました - 11ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 19:38:46
怖かったんです、妄想ですがもしかしたら…
トキ「(しくじりました…早く…)」
このガスの出所はこの部屋に出口以外の一つだけ繋がっていた通気口からの可能性がある、となれば扉から出て正面突破という選択しかありません
トキ「(…誘い出され@勘づかれたという事は、まさかこの部屋に無線の小型隠しカメラで探知された可能性がありますね…)」
…失敗した、本当にやらかしてしまった
あんな大口を叩いておいて…ですが今の私にそんな事を考える余裕はありません
一度、今は肺に残っている酸素だけで動き始めました
書類に関してはその場に置いたまま、USBと頭に入れた情報、もう十分だ
トキ「(…破壊します)」
ドンッッッッ!!!
手榴弾で私は入り口の破壊し、逃走を計りました
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー - 12ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 19:40:01
「ぐわっ!?なんだお前…ぐっ!?」
扉の見張り役を制圧し気絶させたと同時に、奥行きのある廊下から一斉に誰かが集まってくる音がしてきます
扉の外の空気を吸い、舌の痛みを自覚しつつ、出口を探す為に一心不乱な思いで逃走しました
道中に敵が何度もこちらに向かってきましたが、さっきのガスで染み込んでいる倦怠感で動きが鈍りつつあって数発被弾しました
息切れしてきて、そうやって急いでいる内に、次々と起こる出来事に私は絶望することになります
トキ「はぁ…はぁ……スプリンクラー!?」
一つ目、急にスプリンクラーが作動し辺り一面に降り注がれました
…ガスの一件もあり、それが人体の表面にとって有毒であった場合の事を考えて私は本来ならスカートなどの服を取り外し防ぐ
それがいつもの私でしたが、今回は視野が狭くなり呆気に取られてそれが叶う事はありませんでした
トキ「っぐ…」
トキ「(気持ち悪い…………)」
トキ「…!?」
私は上から降り注がれた液体に注意を払っていたせいで、地面に濡れた液体に意識が向けてる事が出来ず… - 13ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 19:41:43
トキ「っっ!?」
足を滑らせてしまった、これは…ぬるぬるとしていて粘着性の液体、ローション?それも結構粘り気があって…とろとろとしている
妨害用で害はないと分かったとはいえ、それは急いで逃げようとしていた私にとっては面倒で厄介だった
トキ「(…落ち着いて、冷静に……)」
慣れる、そして助かるには動くしかありません
トキ「(……っ……もう……💢)」
こんな時でも冷静に不快感を覚えてしまいます、なんせその粘着質な物がするりと上から流れ、お腹をたどり私の大事な部分にまで張り付いてきたんです
お風呂に入りたい…いや、そんな場合じゃないですね
トキ「(出口…出口はっ…)」
なんとか気持ちの悪い地面にも慣れましたが、もっと面倒な事が起こります
警備の下っ端からなんとか撒いた後、息を整える最中で…二つ目、催涙ガスを投下されていました
トキ「………あっ…ぐす…あぁぁっ……ごほっ…が……うっ…ひぐ…あっ……」
意思とは無関係に声が漏れ、肌の皮膚に痺れるような痛みと目がピリピリとし、涙に視界がぼやけてきた
そして息を吸おうと身体に命令しても思い通りにいかず、呼吸困難に陥る
「おい!いたぞ!」 - 14ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 19:43:53
視覚や動く際の妨害、相手は完全に対策している
そして次第に私は声を上げて泣いてしまい、背後を取られて見事に見つかった
「…これを打ち込んでいいんだな?」
「ああ、どうせ頑丈だから大丈夫だ」
トキ「(一体…なに………を………………)」
次の刹那、とんでもない音と共に私の背中の肉が爆ぜるような衝撃と爆炎に包まれました
トキ「があぁっ…あああああっっっぁぁ!!!!????ああああ………ああぁぁぁっぁっっっっっ!!!!!?」
三つ目…ロケットランチャー、そんな代物をまともに受けてしまったんです
そのまま激しく吹き飛ばされ、壁に打ち付けられましたが、視覚ぼやけていても分かりすやいある物が目に入ります
トキ「(無…………線……!)」
私が待っていたトランシーバーの無線機が、ケースの荷物から出ていたようです
トキ「(…まだ、終わっては……ない…)」
背中の服がボロボロになりましたが、身体を動かす事はまだなんとかできました
そして視界がぼやけていましたが勘で無線を起動し、泣きつつも気合いで声を張り上げました - 15ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 19:45:14
トキ「たずげっっ……ああぁっっでぇっ……せんぱぁあ…あああっ……ぃぃ……ひぐっ…ごほっ…」
敬語を使う余裕なんて全くなく、そして実感が湧いてくる無自覚な恐怖が口を動かし、短い言葉で助けを求めると同時
何故か口から出た言葉がありました
トキ「ごべっ…ひっぐ…なざぁ…ああっ…いっ…ねるぜんっ……ぁば…ぁぃ……わだじっ…わるぐっ…ぅぅ…ぁぁぁぁ…」
トキ「ぁぁっ…い…だがっ………らっ…はぁ…あぁぁぁあっっぁ…」
謝罪の言葉、そして……ネル先輩に対しての意味合いも兼ねて
今のこの状況、相手が完璧に対キヴォトス人を想定した対策を施していたとはいえ、だからといって潜入は不完全に終わり危機に面している
自身の未熟さと心の隅にあった過信、そしてネル先輩に要らないと言った戦闘能力の事、本当に私は……
もしも催涙ガス泣いていなければこんな風に、素直に謝ろうとするのは難しかったです
トキ「ひっぐ…ごっほ…だれでっ…ごほっっ…わだっぁぁ……はぁぁ…あっ…あぁぁっぁ…」 - 16ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 19:47:25
「おい!無線で応援呼んでるぞ!」
「馬鹿っ早く撃て!」
トキ「はあっぐ…はや…ぁぁ…」
それと同時にガスマスクをつけた奴らが銃の乱射、寸前で私は身体を捻ったが少し被弾し、無線は銃に当たって破壊
トキ「(緊急事態なのは…分かったはずっ…動け、動け…)」
…神様はこの悲劇の美少女メイドを見放していなかったようですね…
トキ「(…光…外………!)」
既に銃も、持っていた武器も、何もかも大切な物以外は私の手から離れていますが…
私は本気で痛みに耐え、文字通りに命を賭けて逃げようとしました
「観念しろ!!」
トキ「(……やっぱり神様酷いです)」
またロケランに手榴弾を装着した人が私の行こうとする方に立ち塞がりやがったんです
トキ「(ですが、私は…!)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー - 17ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 19:49:00
正直過去一番で過酷な潜入で、一番死を連想したのは空が赤く染まった日以来でした
…私が工場から逃げ出せた時には雨が降っており、ぬちゃぬちゃして気持ち悪い液体がついた自身の身体にヒンヤリと降り注ぎ、悪寒と切なさと悲哀がより感じられました
トキ「…ごほっ…あっぐ…ひぐっ…あぁぁ…あぁっぁあ…」
トキ「(…冷たい)」
手榴弾は結構被弾しましたが、なんとか工場の外の住宅地に逃げる事ができました
ですが私は…色々代償を払って、全裸なんです
トキ「(危機は脱しましたが…どうしましょう)」
…何故こうなってしまったのか、それはあの時、私は直感でメイド服を外して相手に投げつけ、視線を斬らせたおかげでロケットランチャーまでは外せたんですが
その後に投げつけられた手榴弾をもろに何度も喰らってしまいました、それで身につけていた服がボロボロになってしまい…
最終的に全裸でギャン泣きぬちゃぬちゃ状態で住宅街を露出しながら歩くことになりました
トキ「(冷たい…………はぁ………)」
道中の監視カメラには見えないように進み、絶対に誰も通らないであろう裏路地のゴミ捨て場に辿り着きました
また、工場からの距離は500mくらいは離れていると思います
トキ「(…隠れましょう、万が一は……)」 - 18ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 19:50:04
ただ、あの時の私は恐怖に頭を支配されて冷静に思考をとれていません
普通にガスの影響もありますが…相手が相手、通行人に見つかる前に奴等が発見したら確実にもう終わります
そして、瞼が痛んで視界がぼやけていても汚く異臭ががすると分かる大きい複数の袋にそのまま身体を預けて隠れました
トキ「うぐっ…あぁっぁ…ひっぐ…どまっぁぁああ…ないっ…」
助けを待つ間は本当に目も身体が痛くて、身体が拒否反応を起こす異臭や呼吸困難で息が苦しかったですし最悪でした
それに、自然と出てくる声に喉がとうとう枯れ果ててしまいます
トキ「がぁああっっ…あああぁぁあ……あっぁぁ…ごほっごほ……はぁ…あぁぁぁっあああ…」
喉をずっと鳴らして酷使して、もう……声がろくに出せなくなってきました
トキ「ひゃっぅっぐ…らぁっ………あぁぁ…やらぁ………」
…そして最後に四つ目、ひんやりした雨が勢いを増してきたのもあり、自身の身体にぽたぽたと当たり始めて時間が経った結果 - 19ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 19:51:30
トキ「(嫌です嫌です嫌です嫌です嫌です嫌です嫌です嫌です嫌です嫌です嫌です嫌です嫌です)」
トキ「(私は道端で漏らしたりなんかしませんクール系パーフェクトのメイドのトキちゃんはそんな事しません嫌です嫌です嫌です)」
トキ「(膀胱が……!!!!!持ち堪え………!!!!!)」
なんと尿意が誘われ、お漏らし寸前
全裸なのは100歩譲ってもいいとして漏らして全裸で敗北を喫したメイドの姿なんて誰にも見られたく無いです!?
まあ実際にはUSB等は隠し持っています、調査という点では私はなんとか任務は遂行出来たと言えるでしょう…
いやそんな事よりです、本当に漏らしてしまったら私の青春が!?
トキ「(うぐっ…なんっっっでっっっっっ…ですかぁ………)」
トキ「(…………ぁ)」
トキ「(…………………………ぐす)」
ちょっぴり出てしまったのを境に、ジョボジョボと下品な音を立てて漏れ出し、しかも粘りついている液体と混じり合い…
下半身にこの上ない気持ち悪さを抱きました
というかなんで私のレモンジュース(意味深)はあたかかいんですか、こんなに身体が冷えているのに
皮肉でしょうか?ぶっ飛ばしますよ、と荒らしく思いました
トキ「(ぐすん………)」
今の私はゴミ捨て場で排泄し敗北を喫してギャン泣きしている無様な美少女メイド…あ、もうメイド要素なんてありませんね - 20ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 19:53:03
私を嵌めた奴等は末代まで恨もうと思います
…神様リオ様仏様、どうして私はこんな目に遭うんですか
もう誰かにこんな姿を見られたらお嫁に行けないです
トキ「(ふふふ…見つかるならアスナ先輩がいいですね、こんなのをネル先輩辺りにみられちゃったら尊厳破壊…漏らした時点で尊厳なんてありませんが)」
一周回って身体の苦しみが、瞼が焼けるように目から今もなお溢れてくる涙と呼吸困難…余計うざったらく感じます
ですがそんな考えも時間が経つにつれて原点に戻り一部が危機感へ変わります
トキ「(……………意識……身体が……寒い)」
手足に感覚が消え始め、倦怠感が身体を完全に支配し動く事を身体が拒み、意識の混濁
低体温症の症状、このままでは…私は死ぬと確信しました
ですがプライドを捨てて声を上げようにも水を飲まない限りは絶対に無理、身体を動かそうにもずっしりと重くて無理
トキ「…ひっぐ…ぐずっ…うっ…あぁあっぁぁ…」
が、その懸念も必要無くなる事になります、なんせミレニアムの扱っているドローンの音が近くから聞こえてきたからです
それを意味するのは誰かが来てくれた、少なくともC&Cの誰かは来ているかもしれません
トキ「(…はぁ)」
恐怖が一気に緩み、苦しみからやっと解放されると安心した所でしたが…
トキ「(…アスナ先輩、お願いなので一人で私を見つけて下さい)」
この無様と恥を晒した姿、アスナ先輩以外はもちろんエイミやヒマリ部長、そしてやっぱりネル先輩だけには見られたく無い
アスナ先輩ならかろうじて私が漏らした所を見ても今後の対応とかは絶対変わらないと確信できます
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー - 21ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 19:54:55
(ネル達の視点)心理描写少なめ
ネル「はぁ……」
窓越しに聞こえる雨が降り注ぐ夜の時間対策
そしてC&Cの部室、アカネは軽く部室を掃除しつつネルは休憩がてら部室の椅子で背にもたてれかかっていた
ネルは少し気怠そうにしており、特にアカネとの会話も弾んでいない
____ピピッ
急に受信機にC&Cメンバーからと思われる連絡が無線で入った
ネル「あぁん?なんだ?」
アカネ「私が確認しますね」
今はトキ以外任務では無かったはずだが、ネルはやれやれと言わんばかりに姿勢を正した
ネル「スピーカーにしとけよ」
アカネ「はい、では流します」
アカネは机に置いてあった受信機で内容を確認した
…その内容は彼女達から当たり前である冷静さを消すには十分な内容ではあった
「たずげっっ……ああぁっっでぇっ……せんぱぁあ…あああっ……ぃぃ……ひぐっ…ごほっ…」
「ごべっ…ひっぐ…なざぁ…ああっ…いっ…ねるぜんっ……ぁば…ぁぃ……わだじっ…わるぐっ…ぅぅ…ぁぁぁぁ…」
「ぁぁっ…い…だがっ………らっ…はぁ…あぁぁぁあっっぁ…」
「ひっぐ…ごっほ…だれでっ…ごほっっ…わだっぁぁ……はぁぁ…あっ…あぁぁっぁ…」
「はあっぐ…はや…ぁぁ…
バッn……
最後に銃声が途切れた音を境目に、終了した - 22ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 19:56:15
ネル「………は」
アカネ「え…え、ト………キ……?」
あのトキが声を上げて惨めに泣き、普段の言葉遣いから遠く離れ、先輩に必死に助けを求めた
そして、先輩であるネルにごめんなさいと言った、それはネルにとっては………
受信した音声が鳴り終わると同時にもう一つ、合図のように緊急でヒマリから連絡があった
ヒマリ「ネ、ネル…アカネ…」
死にかけのアヒルのようにか細い声で二人の名前を呼ぶが、あまりにもそれは悲壮に満ちていた
ヒマリがホログラム越しでも分かる程に青ざめた表情、それがどれほどの事態なのかを表すには適切であろう
ネル「…おい、どういう事だヒマリ!!!!!」
アカネ「…ぇ…っ……」
ネルはまだ声を荒げる程感情が出ていたが、アカネは対象的に言葉を出せず一定の啜り声しか聞こえてこない
ヒマリ「トキ…トキが、ミレニアム郊外の製鉄工場で救援を………」
震える声でヒマリがそう伝えてきた事に、あまりにもふざけた態度だと感じたネルが本気でブチギレた
ネル「…どうしてあんな声をトキが出してんだぁ!?あ!!!!???」
ヒマリ「わ……たしが…一人でいか…」
ネル「答えになってねえんだよふざけんじゃねぇボケが!!!!!!」 - 23ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 19:57:17
暴走気味になって正論だが暴言を吐くネルにエイミが横槍を入れた
エイミ「今はそんな事してる場合じゃ無いでしょ!?お願いだから早く!!!」
彼女もまた、息を荒げて冷静さを欠けている
ネル「…あぁクッソ!!!おい!!!アカネ早く行くぞ!!!」
アカネ「……はい」
二人はすぐに動き始める、そして他の部員であるアスナ、既に任務が終わっているカリンにも緊急で呼びつけた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一之瀬アスナはただ一人、珍しく焦りが顔に染み付きトキが救援を求めた工場に辿り着いた
アスナ「(待ってて、すぐに行くから…トキちゃん…!)」
運が良かったのか、最短で辿り着く事が出来たのが散歩中で工場から一番近くに居たアスナだった
アスナ「ここ…地下に繋がってる」
アスナは静かな工場に辿り着き、侵入した後すぐに地下施設に繋がる経路を発見しすぐに侵入した
廊下は何故かぬちゃぬちゃしていていた
アスナ「…!?」
肌に一瞬、ピリつく痛みが走る
それを感知したアスナは反射的に後ろへ後退した
アスナ「(この空気…何か変)」
おそらくはガス、そしてあのトキが号泣する程に追い詰めた凶悪なガスという事だと察す
アスナ「…だからガスマスクが落ちてたんだ…」
アスナは工場の地下施設へ行く道中、ガスマスクがあってなんとなく拾っていた
事態は一刻も争う、ガスマスクを直ぐに装着して地下施設に向かった
ヒリヒリとした痛みが肌を露出している部分から感じる、付着してこれなら服も後で洗っといた方がいいかもしれない
アスナ「…誰も居な…………え?」 - 24ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 19:59:37
しばらく道を進むと、破壊されたトランシーバーに放置されてボロボロな武具や武器
そして…不自然に黒ずんで燃えた後のようなメイド服が散乱していた
一回探索が終わった所で、ガスマスクを外し、地上に出て通信でこの状況をヒマリに伝える
アスナ「…ねえ、トキちゃんが…居ないよ…?」
ヒマリ「…………え?」
応答したヒマリが、耳を疑った
アスナ「トランシーバーが破壊されてるし…トキちゃんの服が散らかって燃えた後みたいで、武器は放置されたままボロボロ…あと、壁と床がヒビが入って損傷してた…」
ヒマリ「………報告、ありがとうございます」
どうして言うべきなのかは分からず、ヒマリは淡々と答えた
アスナ「ね、ねぇ…誰も居ないよ…工場にどこにも」
思っていた状況とは少し異なった出来事にアスナは困惑し、無鉄砲な独り言のように問いかける
ヒマリ「……どこにもですか?」
アスナ「うん、誰もいない…」
ヒマリが思いつく事、トキがその場に居なく武器も服も何故かその場にあって…身ぐるみを剥がされ誘拐されたのか
ヒマリ「…トキはおそらく外に連れ出されて逃げられたかもしれません」
それを伝える声はやつれている事が分かる、いやヒマリは元の原因は自分なのに偉そうに言っている事に対する嫌悪感が滲み出ているのかもしれない
アスナ「分かった、すぐ向かうけど…」
一言だけ、アスナはヒマリに告げた
アスナ「…トキちゃんが帰ってきたら、ちゃんと褒めてあげて」
ヒマリ「………」
アスナ「じゃあ、一旦切るね」
通信を一度切り、アスナはトキを連れ去ったと思われる連中を探し始めた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー - 25ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 20:01:38
アスナ「(もうすぐリーダー達も合流する…だけど、早く……!)」
一心不乱に雨に打たれながらも痕跡を探すアスナ、それと同時に複数のドローンなどの機械がヴェリタスを通じて捜索してくれている
アスナ「……え、あれ………」
一度立ち止まる
偶然通っただけだが、直感的に裏路地の奥のゴミ捨て場に見覚えのあったハイヒールが見えた
それに吸い込まれるようにアスナは向かった
アスナ「……え」
「ぐすっ…ひっぐ……あぁっ…ぁぁ……」
アスナが見てしまった光景
…飛鳥馬トキ、本人の姿だった
酷く身体を震え、普段のトキからは考えられない程弱々しく縮こまって
涙をぐちゃぐちゃに流して全身には嫌な匂いがこべりついており、白い液体が粘りっこく全身についている
そして……股には尿らしき液体が付着している、それを見ただけで何が起きたのかは明白
アスナ「……なっ……ぇ…」
本来だったら誰の目に留まることのなかったこの寒い雨の中低体温症での殺◯を目的にしたのか、誰にも本来見つからないであろう裏路地のゴミ捨て場で物のような扱いをされて捨てられた
その可能性が高い、いやただの飛躍した妄想でしかないが………でも、完全に尊厳を踏み躙られた事をされたのは明白だ
………事情を聞くのは、駄目だ。それがトキの心を抉るだけだと容易に理解できる
トキ「…ぐすっ…あっぁぁ……」
アスナ「も、もう…大丈夫…だから………」
アスナ「リーダー達も来てて、もう怖い事なんてないから……」
アスナはそう言いつつメイド服に身につけていたエプロンを外して薄い布だがそれをトキの身体に被せた - 26ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 20:03:06
トキ「あぁっぁぁぁ……ぜっ…ん…ぅ…ひっぐ…」
アスナ「と、トキちゃ……」
アスナが呼びかけてもトキはただ泣いて、口をパクパクとしている
アスナ「(…早く、連絡しなきゃ…)」
アスナは通信でトキを発見し、ネルとアカネ、カリンにだけ応援を要請する事をヒマリに伝える
その際、報告の最中にトキの声が聞こえていたのかヒマリ部長は声からでも感じ取れるほど温度が消えていた
…そして今は、今だけ…トキの容体に関しては黙っておいた
トキ「…あああぁぁっっ…えっぅ…やぁあ…ああっごほごほっ…あぁぁぁ…!!!」
だがそれを境にトキが声が掠れてボロボロだと分かる程に唸り声を上げ続け、どんどん激しくなっている
アスナ「み、水…飲む?」
アスナは震える声質でそう聞いたら、トキはアスナの顔からズレた場所に顔を向けて頷く
もう見るに耐えない、意味も分からず自分でさえ泣きそうになってくる
トキ「はぁっ…は…ぐすっ………あぁっ…せんぱ…ごほっ」
アスナ「………」
トキに水を優しく飲ませ続ける、その間にもトキの身体は激しく震えていた
「おい!アスナ!トキの状態は!!」
「トキちゃん!!」
ネルとアカネの二人が雨に打たれつつもこちらに最短で来た、連絡を聞いてすぐに駆けつけてくれた
アスナ「り、リーダー……」
トキ「…ら……」
アスナがネル達の声が聞こえて来た事が分かると、そこに視線を向けたが…ぽつりと声がトキから響いた - 27ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 20:05:47
トキ「やらぁっ…ぁぁぁ…やだっで…ごほっ…みなぁ…ぁああっ…いで………」
トキ「…いやっら…ぁぁあ…でっ…ああっあああぁぁぁぁ…うわぁぁぁん……」
アスナ「えっ…あっ………わ、わた…」
分かりやすくアスナは息が乱れ、それを聞いて落ち着けるわけ無かった
ネル「そこにいんのか!?すぐ………」
アカネ「アスナ先輩!トキちゃんは!?」
二人は見てしまう、薄い布越しにでも分かる程に悲惨で…尊厳を踏み躙られ、それが現実味を帯びていない姿
ネル「ト………キ…………」
アカネ「…………え」
言葉を少しの間失った、だがネルはすぐに調子を取り戻した
ネルは近寄って自身のスカジャンをすぐにトキに被せた
アカネもまだ焦りは取れないがネルに続いてトキの側に行った
ネル「…おい」
ネル「トキ」
トキ「ぅうっあぁぁ…なんっ…ぐす…あぁぁ…うわぁああ…ん…」
ネル「…言うだけで言い、誰にやられた!!!!!!!!!あぁ!!!???」
悲劇に遭った涙を流す少女に対し、ネルは噛み殺そうとしていた怒りを抑えられず声を荒げて言ってしまった - 28ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 20:06:18
トキ「あぁっっ…ごべっ…なああぁあぁぁ……あああっっっごほっ…ひぐっ…うぁぁ…ん…」
トキは更に泣いた、萎縮してしまったのかろくにネルの質問に答えられず喉を酷使しながら声を上げ続けた
アスナ「…!!!」
パンッ……と、一つだけ。平たい物がネルの頬に当たった
アスナ「…辞めてよ!!!!!!わっかんないの!?ねえ!???」
ネル「……………」
急な頬の痛みで冷静になったのか、しばし瞬きが出来ず、目を見開き硬直するネル
アスナ「トキちゃっ…トキちゃんにそんな事聞いてなんになるの!?今は違うでしょ!?」
半泣きになって、ネルに対して怒りに似た悲しさの混じった声をぶつけた
ネル「……………………………ごめん」
アスナ「………はぁ………はぁ……………」
無気力に呟いて、さっきまでの怒りが、アスナのおかげで暴発せずにコントロールできるようになった
アカネ「…まずは病院に連れて行きましょう」
二人の後ろから、トキの号泣する声とは違うもう一つの声が聞こえた
アスナ「…そうだね………うん……」
ネル「……………」
アスナはヌメっとするトキの身体をある程度さっと拭いて持ち上げようとした
だがその際、トキの身体が揺れて目に入った物があった
アスナ「……これ」 - 29ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 20:07:51
トキの胸の間から、ボロボロで焼かれてしまったのかベージュ色のハンカチとUSBがポツリと落ちかけた
アカネ「そ…………れ………」
だがトキはほぼ視界を涙で潰されているのに関わらず反応し、それを自身の震える片方の手に握った
アスナ「…アカネちゃんの……」
アスナは優しくトキの手を撫で、トキは号泣しつつも察してくれたのか手を離してハンカチとUSBをアスナに渡した
アスナ「…ねえ、アカネちゃん」
アスナはアカネにトキが大事に持っていたアカネのハンカチを差し出した
アスナ「…トキちゃんがなんとか、隠してたみたいで。持ってて」
アカネ「…あぁぁっ………あああああぁぁぁ……!!!!!」
…トキは武装や服を剥がされ、乱暴され、自尊心を粉々にされていたにも関わらず、ずっとそれだけは隠し持っていたんだろう
その光景を想像するだけで吐き気を催す
アカネは言葉にならない声を上げ、ぐっちゃりしたハンカチを受け取った直後、その場泣き崩れてしまった
アスナ「………」
この状態のトキが誰にも見つからないように病院に運ぶ事にするアスナ、そしてネルは…
ネル「先に。トキを頼んだ」
アスナ「…リーダー、何処に行くの?」
ネル「ぶっ潰すんだよ、うちの後輩二人も泣かせたクソ野郎共に」
ネルの拳は血が滲み出るほど、深く握られている
だが、ネルがそのまま立ち去ろうとした直後、アスナにおんぶされているトキが声を張って言葉を出した - 30ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 20:08:58
トキ「…いからっあぁ……いで…ぇ…ねるぜんっ…ひっぐ…ぜんっっばぁぁ…ぃ……」
ネル「…安心しろ、無事に帰る」
トキ「ぢがっ…ぁ…ひぐ…いでよぉぉぉ…ぉっ…ごほっ……」
ネル「………」
…トキが、あの生意気だった後輩が、今は想像できないくらい弱々しく号泣して、言葉に出来ないが縋ってきたんだ
アスナ「リーダー」
ネル「……分かった、」
ネルは一度トキを病院に連れて行くまで付き添う事にした
アカネは顔をぐしゃぐしゃにしつつも、同じくネルと同様にトキの側にいた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー - 31ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 20:10:16
(トキ視点に戻る)
トキ「ぅ…はぁっごほごほ…」
意識が朦朧とする時、こちらから向かってくる足音がしました
トキ「(味方…ですよ………ね…?)」
そして次に縮まった身体から横目をやれば、明らかにボリュームの高いC &C最強の胸を誇るアスナ先輩が居たではありませんか
輪郭がハッキリせずともよーく分かります、ぶい✌️
アスナ「も、もう…大丈夫…だから………」
アスナ「リーダー達も来てて、もう怖い事なんてないから……」
アスナ先輩はそう言いつつメイド服に身につけていたエプロンを外して薄い布ですがそれを私の羞恥に染まった身体に被せてくれました
トキ「あぁっぁぁぁ……ぜっ…ん…ぅ…ひっぐ…」
トキ「(アスナ先輩ッ!応援を呼ばないで下さいッッ!!!)」
必死に口をパクパクさせて何かを伝えようとしましたが、全然言葉を出せませんでしたね
アスナ「と、トキちゃ……」
トキ「(アスナ先輩ぃぃぃぃ………)」
気がついてくれません、私の意図に。このミレニアムが誇る完璧超人メイドが号泣している事に呆気を取られてるんでしょう - 32ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 20:11:36
そしてアスナ先輩は通信でおそらくこの状態の私を発見し、応援を要請する事を誰かに伝えてしまいました
トキ「…あああぁぁっっ…えっぅ…やぁあ…ああっごほごほっ…あぁぁぁ…!!!」
必死に言葉を捻り出そうとしても頭文字しか絞り出せませんでした
アスナ「み、水…飲む?」
トキ「(早く下さい!!!!)」
身体に残った力を燃え上がらせ、アスナ先輩の顔っぽい部分に対して頷きます
トキ「はぁっ…は…ぐすっ………あぁっ…せんぱ…ごほっ」
アスナ「………」
なんとか飲めました、水が冷たくてむしろ身体が激しく震えましたが声がやっと出せる気がします
「おい!アスナ!トキの状態は!!」
「トキちゃん!!」
…絶望とはこれを言うんでしょうね、酷い事にアカネ先輩とネル先輩の声がやって来たんです
アスナ「り、リーダー……」
トキ「…ら……」
もう仕方ないのでアスナ先輩にこれだけ伝えます、短い言葉ですかこれが最適解です
トキ「やらぁっ…ぁぁぁ…やだっで…ごほっ…みなぁ…ぁああっ…いで………」
トキ「…いやっら…ぁぁあ…でっ…ああっあああぁぁぁぁ…うわぁぁぁん……」 - 33ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 20:13:01
見てほしくない理由も添え、そう伝えます
トキ「(なんとか私を隠して下さい!アスナ先輩!?)」
アスナ「えっ…あっ………わ、わた…」
トキ「(…え、なんで動かないんですか!?はやっ…)」
ネル「そこにいんのか!?すぐ………」
アカネ「アスナ先輩!トキちゃんは!?」
トキ「(なッ!?)」
心の中で焦った声を出します、いや普通にそうせざるおえませんよね?私は普通ではない美少女だとしてでもですよ
ネル「ト………キ…………」
アカネ「…………え」
…あーあ、ドン引きされました
もうミレニアムサイエンススクールの尊敬される超完璧メイドという立場として生きていく希望が全くなくなっちゃいました
トキ「(……あいつらだけは絶対に捕縛しましょう、私が退院した日が命日ですよ)」
トキ「(飛鳥馬トキはこの恨み、絶対に忘れませんからね!!!!!!!!!!)」 - 34ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 20:15:26
そうこう考えていたらネル先輩は近寄って自身のスカジャンを私に被せてくれました
ネル「…おい」
ネル「トキ」
トキ「ぅうっあぁぁ…なんっ…ぐす…あぁぁ…うわぁああ…ん…」
トキ「(………)」
ネル「…言うだけで言い、誰にやられた!!!!!!!!!あぁ!!!???」
何故かそれが私に対して怒ってるように聞こえました、言葉は理解できるのにもう意識がギリギリだったので…思考が上手く働きません
トキ「あぁっっ…ごべっ…なああぁあぁぁ……あああっっっごほっ…ひぐっ…うぁぁ…ん…」
ネル先輩の声が音割れしてるみたいに聞こえて、ビクッとした私は訳もわからず本能に従って声を上げました
アスナ「…!!!」
パンッ……と、一瞬。アスナ先輩がネル先輩に強烈なビンタをお見舞いしたんです
アスナ「…辞めてよ!!!!!!わっかんないの!?ねえ!???」
…ありがたいですけど、その行動力…さっきに活かすことはできないんですか
ネル「……………」
急に黙るネル先輩
アスナ「トキちゃっ…トキちゃんにそんな事聞いてなんになるの!?今は違うでしょ!?」 - 35ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 20:16:54
トキ「(そうですそうです、もうネル先輩なんて大嫌いです。私がアスナ先輩のエプロン一枚で漏らした姿見てるのにもうちょっと優しく気遣う事はできないんですか)」
ネル「……………………………ごめん」
…もうそろそろ私の心や身体含めて限界ですし病院連れってって下さい
アスナ「………はぁ………はぁ……………」
アカネ「…まずは病院に連れて行きましょう」
トキ「(ふふっ…アカネ先輩は優しいですね……)」
アスナ「…そうだね………うん……」
ネル「……………」
トキ「(うあっ…んっっ…///……はぁ………)」
アスナ先輩はヌメっとする私の身体を下半身中心に……ある程度拭いて…背中に持ち上げようとしました
その際、私の身体が揺れてあれが出てしまうことを感じ取ります
アスナ「……これ」
私の胸の間からボロボロのベージュ色のハンカチとUSBがポツリと地面に落ちかけました
アカネ「そ…………れ………」
感覚がほぼない手で力無く、それらを震えつつキャッチして握りました
アスナ「…アカネちゃんの……」
アスナ先輩は優しく私の手を撫で、預かってくれるんだと分かりました - 36ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 20:18:16
……アカネ先輩には申し訳ない事をしてしまいましたね、この超絶美少女メイドのトキちゃんの無様な姿を見せつけた挙句にハンカチを台無しにしてしまったので
どうせ数日入院です、爆撃や銃弾をモロに喰らってますし。退院したら新しく買ってプレゼントしますか
その日まで人生最大の失敗である恥を私が気にせずにいたらの話ですがね
アスナ「…ねえ、アカネちゃん」
アスナ「…トキちゃんがなんとか、隠してたみたいで。持ってて」
アカネ「…あぁぁっ………あああああぁぁぁ……!!!!!」
トキ「(アカネせんぱ…?)」
この時から異変を感じていれば良かったんですが、あの時の私は単に過度な心配だとか申し訳なさだとか、能天気に捉えてました
普段通りならそんな思考しなかったんですが…
アスナ「………」
アスナ先輩は無言で私をおんぶしてくれました - 37ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 20:19:07
ネル「先に。トキを頼んだ」
アスナ「…リーダー、何処に行くの?」
ネル「ぶっ潰すんだよ、うちの後輩二人も泣かせたクソ野郎共に」
トキ「…!?」
私はよく知っています、あいつらの対抗策というのが如何に凶悪で初見殺しなのか
ちなみにネル先輩がああ言ってくれたのは気遣いも含まれてるでしょうが、主に私の失態による尻拭いでしょうね
トキ「…いからっあぁ……いで…ぇ…ねるぜんっ…ひっぐ…ぜんっっばぁぁ…ぃ……」
なんとかもう一度声を上げます
ネル「…安心しろ、無事に帰る」
トキ「ぢがっ…ぁ…ひぐ…いでよぉぉぉ…ぉっ…ごほっ……」
この場に留まって欲しい、と簡素に小学生程の語彙力で伝えます
ネル「………」
アスナ「リーダー
ネル「……分かった、」
そしてアスナ先輩が病院に連れて行ってくれる最中、意識が抜け落ちました - 38ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 20:22:13
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
トキ「がはっ…ごほっごほ…うぅ…ぐすん」
そして、病院に運ばれ適切な処置をされた後の翌日に病室のベットでお腹を抱え込み、寝込んでいました
風邪、しかも高熱。また、お腹を冷やし過ぎたせいでお腹が痛過ぎました
トキ「はぁ……はぁ…ごっほごほ…ぐすん」
心なしか昨日泣き過ぎたせいで涙腺が緩まったのか、なにもかも虚しすぎて涙をたまに流してしまいます
…絶望しかなかったんですよ、昨日の事で
多分運ばれる最中にドローンで見つかってます、そしてまだ泣いてる時に
ヒマリ部長あたりには知られちゃってますね、あんな大口叩いて結局はこんな有様
私の尊厳やプライド、イメージは全て崩れ落ちた事でしょう
なんせ無様にお漏らし全裸ギャン泣き敗北者のキャラ崩壊待った無しの4コンボ
しばらくはダメ押しで休学を申し込み、姿を消してこの事を多分知っていない先生の所で幸せに暮らしますか
トキ「(はぁ…もう思い返したくもありません)」
思い返せば、あの時の思考や解釈の間違いに気付けたんですが
トキ「(それより誰もお見舞いに来てくれないんですね…………やっぱり引いてしまいましたか)」
この時、私は面会謝絶を取られていたという事実を知る事ができませんでした
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここまでがあらすじ(書き込み少ないのはそれが理由)のssのスレです。後は自由に私がss書いたり書かなかったりです。一旦席を外します - 39二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 20:29:00
乙です。これは素晴らしい概念。
これからみんながトキにどう接していくのか気になりますぇ。
ヒマリはトキを単独で行かせたことにメチャクチャ責任感じてそうですね。 - 40二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 20:30:07
ネルは絶対にトキの前で二度と怒ったり声を張り上げる事をやめるんだよね、そして極端に優しくなる
表情が死んでいるけどトキがいつも通りに軽口飛ばすと僅かに口角が上がっちゃうんだよね - 41二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 20:33:44
お見舞いに来たアカネにトキがハンカチについて謝ったら多分アカネは絶対にトキを抱きしめて
「ごめんね…ごめんね…もう大丈夫だから………」
って泣いちゃいそう
いいぞもちょ曇らせろ - 42二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 20:44:43
リオは絶対に過保護になる。トキから危険を排除するためにアバンギャルド君やドローン、その他機械諸々使って監視しつつストーキングまがいな事して最終的には監禁が合理的とか言う
- 43ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 20:58:13
>>42 目覚めると、私は見覚えのある部屋に全身を縛り付けられて身動きが取れない状態に居ました
そして目の前には目にドス黒いクマを作ったリオ様が
トキ「…あの、り、リオ…様?」
会えた事に対する嬉しさよりも、困惑が勝ちました
リオ「今日からはずっと、あなたの安全を確保する。それが一番合理的で、トキのためだから」
トキ「…な、何故。ですか?」
リオ「もう強がらなくていいわ、私が目を離したばっかりに背負った心の傷…もう、悪化させないから」
そういうとリオ様は私に抱擁し、何度も頭を撫でてきます。ですがそれには嬉しさより不気味という感情がゾッときました
トキ「…と、とりあえず。拘束を解いてくれませんか?」
リオ「駄目よ。それに…こんな事をしているのがバレてしまえば、トキの安全を約束できるとは言えない」
リオ様は注射器を取り出して、最後にこう言います
リオ「監禁が一番合理的ね、一生私と一緒に暮らすのだから」
トキ「リオさっ……ま……」
その後、私は狂ったリオ様に途方もない時間、牢屋で犬のように餌を与えられ、就寝はリオ様と一緒に寝させられる。その繰り返しが当たり前になったんです
- 44二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 21:00:34
うわぁぁん!ヤンデレリオ会長です!ありがとうございます!ありがとうございます!
- 45二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 21:02:48
このssのモモイバージョンなかったっけ?
- 46二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 21:05:11
- 47二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 21:19:30
>>38 勝手に続き
涙腺は緩んだままですが私の体調もある程度まで回復した後に、やっと見舞いに来てくれた知人や部員の皆んなが来ました
が、ほぼ全員もれなく私への態度がおかしいんです
(ちなみにかわいいアリスは単純に心配してくれました、こういうのが1番自尊心が癒されます)
まずはヒマリ部長。私の姿を見た途端、車椅子で移動しつつ極端に謝り、何度も褒めてくれました。ですがずっと泣き続けていて、私が悪いので気にしないでとちょっと震える声(あの光景を見られたのが恥ずかしくて)で言ったらもっと号泣して今度は謝るだけでした
エイミは何故かよくお見舞いに来てくれます、忙しいでしょうに。流石に悪いと思った私はもう大丈夫と強がったら、急に抱きついて私を何度も慰めました
アカネは一回だけ、私の病室に来てくれました
あの姿を見られたのもあって気まずく、あまり喋ることが出来ませんでしたがハンカチの件について謝ったらアカネ先輩は泣いてしまったごめんねと謝り続けて私の体を強く抱きしめました
抱きしめ方が何故かお腹を気にしているようにお腹あたりには力を込めてきませんでした
- 48ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 21:30:33
>>47 うし続き
ネル先輩も、来たんですが…表情が真顔とほぼ変わらない上にとにかく優しかったんです
私の前で声のボリュームが普段とかけ離れている程に静かかつ、菓子折りだとか器用な気遣いをしてきます
ちょっと視線を合わせづらくて、私は息を整えて言いました
「驚きました、ネル先輩にそんな知識を持っているとは」と言うと、正直ちょっと怒られる気もしていましたがなんと…
笑っていました。ネル先輩は僅かに笑顔になっていて、それがとても違和感しか感じません。
怖くなって、無意識のうちに話題を作ろうとそういえばあの時の要らないという発言について改めて謝ろうと…思ったんです、で…そしたら
「いい………もう、やめてくれ。いつもみたいに…」
先程の真顔というか、無表情に戻ってしまいポツリと呟きます、私は何も言えずそのまま空白の時間が流れて面会が終了しました。女の子の日か悩みでもあるんでしょうか
- 49ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 21:40:03
カリン先輩も来てくれました、確かあの時の報告書作成がまだだったのでおそるおそるカリン先輩に「報告書について聞きたいのですが、いいでしょうか?」
と聞きました、カリン先輩はまだ私のあの現場での姿を見ていないので普通に話せました
ですがカリン先輩は…
「あ…あぁ、問題無い。もう全てこちらで処理してあるから、トキは何もしなくていい」
と言われました、まさか…報告書に私についての記述も書かれているのでしょうか、どうにかして揉み消したいので面会終了後ヒマリ部長に連絡してみました
それで、私が電話で報告書の内容を聞いてみたら返答に若干困っていました
あぁ…終わった、察しました。絶対に書かれていますね、あの恥について。そう考えたら無意識に緩んでいた涙が出てきてちょっとばかし軽く泣きました
その刹那、ヒマリ部長が狂った様に謝って訂正をしたり必死に気遣ってくれようとしました
「別にもういいです。それでは」
と、気力が出ず声に感情を入れずに切ってしまいました。その後ヒマリ部長はリオ様に通話内容をハッキングで聞かれていたらしく、いえ。これを言うのは辞めましょう、両方とも可哀想な事になったらしいので - 50ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 21:40:51
ちょっと寝る、また明日
- 51二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 22:00:19
- 52二次元好きの匿名さん25/05/17(土) 23:13:51
このスレすごく面白いね。マジで応援してる
- 53ブラックシャツ(誤字あるかも)25/05/17(土) 23:32:32
- 54二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 06:55:37
一応保守しとく
- 55二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 07:32:50
ほしう
- 56二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 13:46:39
昼ほしゅ
- 57二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 19:04:52
夕ほ
- 58二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 22:26:52
夜ほ