【ホラー注意】おめでとうございます。あなたは、選ばれました。【第二十六室】

  • 1スレ主25/05/18(日) 16:28:45

    ──ピー……ガガッ……ジリ……ジリ……


    「……ピー ──これより、“本物”の選別を開始します」

    「各自、自身の“偽物”を── ガガッ 討伐してください」

    「── 生き残った者が、“真実”となります」


    どこかでドアの施錠音が響いた。
    部屋にいるのは、自分と、“自分に似た何か”だけ。

  • 2スレ主25/05/18(日) 16:29:15

    このスレは、ブルーロックの登場人物による戦闘型ホラーSSです。

    舞台は“ブルーロックの1室”。黒い壁紙、窓なし、最低限の家具だけが配置された密室で、外界との接触が絶たれたキャラたちは閉じ込められていました。彼らの前に現れるのは──髪と瞳の色が反転した“もう一人の自分”です。

    ※プレイヤーの選択(安価)/運命(ダイス)によって、ストーリーの進行・視点・結末が大きく変化します。
    ※戦闘/ロスト/発狂/特殊描写あり
    ※スレ主の気分次第で救済あり
    ※取り返しのつかない選択も……あるかもしれません。

  • 3スレ主25/05/18(日) 16:30:33
  • 4スレ主25/05/18(日) 16:30:55

    【ルール説明】
    ・戦闘を開始するキャラを選んでください(安価はこちらで指定します)
    ・ダイス値が42以上の場合は生存、40以下の場合はロスト
    ・ダイス値が41の場合、発狂確定
    ・ダイス値が1または100の場合、特殊描写発生

    ※前作『脱出ゲーム』にて、アイテムを『8個』取得しましたので、成功率が8パーセント上昇しております。

  • 5スレ主25/05/18(日) 16:31:32

    【特殊ルール説明】

    ①本物:ダイス成功値(42)を超えた分+補正

    ②偽物:ダイス失敗値(40)を下回った分+補正

    ③本物チームのダイス合計値>偽物のダイス合計値で勝利が確定

    ④偽物のダイス合計値が上回った場合は敗北が確定

    ⑤二度目の特殊戦闘において、③の上回った分+補正(①と重複不可、どちらか高い補正を採用)

  • 6スレ主25/05/18(日) 16:32:04

    ■キャラヘイトを目的とするものではありません

    ■キャラsage、腐発言、アンチコメはお控えください

    ■荒らしはスルーします

    ■基本的にゆっくり進行(社畜なので平日は特に)ですのでご容赦ください

    ■感想、質問、イラスト等頂けるとスレ主が大変喜びます

    ■広域ホスト規制に巻き込まれがちです。保守して頂けると幸いです

  • 7スレ主25/05/18(日) 16:33:44

    【生存】潔世一、蜂楽廻、雪宮剣優、氷織羊、千切豹馬、ミヒャエル・カイザー、アレクシス・ネス、オリヴァ・愛空、閃堂秋人、二子一揮、馬狼照英、士道龍聖、凪誠士郎、國神錬介、御影玲王、糸師凛、蟻生十兵衛、我牙丸吟
    【死亡】乙夜影汰、烏旅人、七星虹郎、清羅刃、剣城斬鉄、糸師冴、黒名蘭世、時光青志

    ・雷市陣吾

  • 8スレ主25/05/18(日) 17:00:24

    【第二十六室:選別完了】我牙丸吟 ── 生存


    薄暗い部屋に、金属のぶつかる音が響いた。

    我牙丸は、偽物の振るうナイフを真正面から受け止め、身体を斜めに捻ることで衝撃を殺した。

    だが、反応の一瞬遅れた腕に、刃が浅く食い込む。


    ──シュッ。

    袖が裂け、血が一筋流れた。
    けれど、顔色は変わらない。
    傷口すら確認せず、我牙丸はもう次の動きに入っていた。


    我牙丸「雑だな」

    山刀──ククリ刀を握る手に力がこもる。
    その構えは、獣が飛びかかる前の沈黙そのものだった。


    偽物は跳んだ。
    反射的にナイフを振るい、狙いを胸元に定める。

    けれど。

    それより速く、我牙丸の身体が空を裂いた。

  • 9スレ主25/05/18(日) 17:02:55

    跳躍。
    狭い部屋の天井すらかすめるほどの弾性。

    眼前に現れた我牙丸の姿に、偽物は“視線を追えなかった”。


    ククリ刀が横一閃、空気を割った。


    ──ズバッ。

    着地と同時に、偽物の喉元から鮮血が噴き出す。
    刃は深く、だが滑らかに、
    抵抗を感じさせないまま、致命の一点を斬り裂いていた。


    我牙丸「生き物を狩るときは、一瞬が礼儀だ」

    我牙丸は、そう呟く。


    返り血も少なく、刀を軽く振って床に拭うと、
    もう一度鞘に収めた。

    傷口に手を当て、血を止める。
    痛みに顔をしかめることもなく、
    そのまま、部屋の中央に立つ。

  • 10スレ主25/05/18(日) 17:16:49

    ──しん……と静まり返る部屋。
    空気はもう、戦いの匂いを失っていた。

    だが、扉は開かなかった。


    我牙丸はそれを見ても、特に反応を見せなかった。

    我牙丸「なんか条件とかあるのか、これ」

    その一言で終わらせる。
    怒りも焦りもない。

    ただ、“今はまだ待て”という自然の流れを受け入れていた。

    そして、再び床にしゃがみ込む。
    体を丸め、じっと、微動だにせず。

    ──次の気配が動くまで、
    ただ静かに息を潜める、“野生の待機”。

    それはまるで、山の中で、狩りの獲物を待つ獣のようだった。


    【第二十六室:戦闘結果】
    我牙丸吟:──生存
    状態:右腕裂傷
    精神動揺:安定/冷静
    扉:未開
    次フェーズ:床で待機

  • 11スレ主25/05/18(日) 17:53:38

    【廊下】──爆発、復讐、叫び、怒り


    ──ギシギシ、と廊下が軋む。

    士道「……殺す」

    士道「殺す……殺す……全部ぶっ壊す……」

    唇の端から、呪詛のように漏れる言葉。
    その手には、漆黒のスパイクメイス。

    鉄球には無数の棘。
    その一本一本が、誰かを貫くためだけに生えていた。

    持ち手の重心は細かく調整されており、
    士道の揺れる怒りと合わせて重量が変わる構造。


    ──重い。
    ──だからこそ、“殺意”に似合う。

    士道「……冴チャンを殺すとか……マジで、冗談じゃねえ……」

    バキィン!!

    メイスが壁を削り、廊下に火花を散らす。

    士道「……許さねえ……ッざけんな……ッ!!!」

  • 12スレ主25/05/18(日) 17:57:06

    破壊音が廊下を満たす中、前方に──人影。


    士道「……おい、」

    士道が声を上げると、

    そこにいたのは──糸師凛。

    鎌を肩にかけ、相変わらずの無表情で歩いてくる。


    士道「……リンリンじゃん」

    その声には、明確な棘があった。


    士道「機嫌悪ぃときにお前とか──最悪だわ。どけよ」

    凛「お前がどけよ、害虫」

    士道「ハァ? ぶっ殺してやるよ」

    凛「やってみろよ」

    一瞬で火花が散る。
    手が出るのも、刃が交わるのも、時間の問題だった。

  • 13二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 17:58:56

    おいやめろバカお前ら!!せっかく生き残ったのに内ゲバすんな!!

  • 14スレ主25/05/18(日) 18:03:06

    ──が。


    その時。

    足音。

    ──“それ”は、冴だった。

    だが、“中身”は空洞だと、二人は直感した。


    士道「……チッ」

    士道が吐き捨てる。

    凛「……兄貴じゃねぇ」

    凛の声が沈む。


    そして、もう一体。

    胸に穴が開き、目が虚ろなまま歩く──
    糸師冴の亡骸。

    “傀儡”。

    その動きは鈍く、まるで糸で吊られているようだった。

  • 15スレ主25/05/18(日) 18:13:32

    士道の表情が変わる。
    怒りと、動揺と、拒絶。
    全てが混ざったような顔で、拳を震わせる。

    士道「……ざけんなよ……
    俺を、爆発させてくれる存在を──
    道具みてぇに、操ってんじゃねぇよ……!!!」


    凛は唇を噛み、静かに鎌を下ろす。

    凛「……兄貴の死体を使うな」

    その言葉は、震えていた。
    いつもの冷静さは、すでに砕けている。


    二人は同時に構える。

    スパイクメイスが、振り上がる。
    鎌が、弧を描く。

  • 16スレ主25/05/18(日) 18:15:10

    憎しみも怒りも、すべて“あの姿”へ向けて。

    互いを見ることはない。

    連携もない。


    だが、それで充分だった。



    ──戦う理由は、一つだけ。




    士道「冴チャンの仇は、俺がぶっ殺す!!!」


    凛「“俺”が、ケリをつける」


    戦場は静かに、しかし確実に燃え始めた。






    ──特殊戦闘、開幕?


    士道:dice1d100=73 (73) +50

    凛:dice1d100=21 (21) +∞

    偽・冴:dice1d100=21 (21) +25


    『傀儡・冴:dice1d9999=2134 (2134) ???』

  • 17スレ主25/05/18(日) 19:10:51

    【特殊戦闘】──冴の仇


    黒く、長い廊下。
    そこに咆哮はない。
    静寂と殺意だけが、二人の背に火を灯していた。

    前方に立つ“冴”は──
    確かに冴であり、冴ではなかった。

    その背後で腕を組む、“偽者”が命令を飛ばす。

    冴?「さあ、冴。殺せ。殺せよ、あいつらを」



    ──ギィィン!!!

    冴の亡骸が振るう杖から、銀の光が弾けた。
    刹那、士道が正面からぶつかり、凛が横から回り込む。

    士道「喰らえやぁぁぁぁアアアア!!」

    凛「潰す……ッ!」


    しかし。


    ──動きが、速すぎた。

  • 18スレ主25/05/18(日) 19:12:03

    傀儡とは思えぬ精密な一撃。
    防御と回避に徹しなければ、命を落とす。

    凛の鎌が弾かれ、
    士道のメイスが軌道をズラされる。

    まるで、“冴自身”が戦っているような……
    そんな錯覚すら覚える速度と判断力。


    士道「クソが……! 近づけねぇ……!!」

    士道の額に血管が浮かぶ。
    凛も歯を食いしばり、冷や汗が背筋を伝う。


    数分、数十合。
    互いに傷はない。
    けれど、“決定的な距離”を詰められない。


    そして──

    冴?「もういい、冴。殺せ」

    偽冴の声と同時に、
    杖が、白光を纏った。

  • 19スレ主25/05/18(日) 19:14:22

    次の一撃で──終わる。

    士道の脳が瞬間的に警鐘を鳴らす。
    凛の眼が、未来の死を読み取る。


    ──駄目だ、間に合わない。


    その時だった。

    ギンッッ──!!

    音が、弾けた。
    眩い光が、凛と士道の眼前をかすめて──





    偽物の胸を、貫いていた。

    冴?「……な、ん……で……」

    偽冴の口から、震える言葉が漏れる。

    冴?「おまえは……俺の……所有物、の、はず……だ……」

    血を吐き、片膝をつき、
    “自分自身の傀儡”に胸を貫かれたまま、崩れ落ちる。

  • 20二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 19:20:22

    "自分自身の傀儡"にやられた⁉︎

  • 21スレ主25/05/18(日) 19:21:24

    残された傀儡の冴は、
    まだ杖を握ったまま、ゆらりと顔を上げた。


    ──そして。

    ほんの、わずかに。
    目元が、緩んだ。

    口元が、かすかに弧を描いた。

    確かに、笑った。


    次の瞬間、糸が切れたように力を失い、
    その身体は静かに、床に倒れた。

    もう動かない。
    そこにあるのは、ただの亡骸だった。



    しばらく、言葉はなかった。

    士道がぽつりと呟く。

    士道「……いまの……なんだよ」

    声は、怒りでも、狂気でもなく──困惑。
    強すぎる感情の熱が冷めて、残ったのは“ぽかん”とした虚無。

  • 22スレ主25/05/18(日) 19:24:01

    凛は、何も言わず俯いた。

    少しして──小さく、口を開く。

    凛「……世話焼き、なんだよ。……、………」


    そのまま拳を握りしめ、
    歯を食いしばって、顔をそむけた。

    涙が、一筋だけ落ちた。
    それを拭うことなく、凛はそのまま背を向ける。


    凛「……………………クソが」

    その言葉は、偽冴にでも、士道にでもなく、ただ、もうこの世にいない“兄”に向けられたものだった。

    士道は怒鳴らなかった。

    ふたりの間に会話はなかった。

    だが、確かに冴は救われ、ふたりは“戦い”を終えた。

    廊下には、静けさが戻っていた。

    そしてその静けさは、どこか──“あたたかかった”。


    【士道龍聖・糸師凛:戦闘終了→第弐室へ】

  • 23スレ主25/05/18(日) 19:25:53

    >>20 兄ちゃは、最後まで“兄ちゃ”です。死んでも、傀儡になっても、ずっと。

  • 24スレ主25/05/18(日) 20:27:15

    【???/天国ロビー】── 一段落の、静と動


    烏「……我牙丸、やるやん……」

    烏が座椅子の背にもたれながら、小さく口にする。


    画面には、血の一滴も無駄にせず、偽物を仕留めた我牙丸吟の姿。

    乙夜「軽傷で済ませて、即討伐って……」

    七星「相変わらず野生すぎだっぺ」

    七星が感心しつつも少し引いている。

    斬鉄「オシャだな……あれは“狩猟型”の美学だ」

    斬鉄が鼻を鳴らして評価すると、

    清羅「お前、何にでも“オシャ”言うなよ!」

    清羅が笑いながら突っ込む。


    そのすぐそばで、烏が腕を組み、ふっと鼻で笑う。

    烏「……アイツ、野生のくせに“死”には礼儀があるんやな」

    乙夜「烏も野生みたいなもんじゃん、名前が」

  • 25スレ主25/05/18(日) 20:30:20

    わちゃわちゃと突っ込みが飛び交う中、画面が切り替わった。

    ──士道と凛 vs 偽・冴。

    場が、一気に静まり返った。

    「……」

    誰もが言葉を失う。
    冴の亡骸が、偽物の命を奪う── あの一瞬の光景。

    時光「……笑ってた、ね」

    時光がぽつりと呟く。

    七星「はい……確かに、目が……優しかったです」

    七星が頷く。

    烏「冴のヤツ、最後まで凛の兄貴だったってことか……」

    烏がそっと目を伏せた。

    斬鉄「……なんだよ、ズルいな、クソ……」

    斬鉄がぶつぶつ言いながら、そっと目元を拭う。

    乙夜「でも、これで冴の“戦い”も、ちゃんと終わった。全員偽物、討伐完了ー」

    乙夜が、誰にともなく言う。

  • 26スレ主25/05/18(日) 20:32:27

    その後ろのベンチ。

    ロビーに戻ってきた黒名と偽・黒名が、
    並んで座り、モニターを眺めていた。

    黒名「凛、強かったな」

    『うん、士道も。息合ってなかったけど』

    黒名「全然合ってなかったな」

    『全然、全然』

    2人で顔を見合わせて、フッと笑う。


    黒名「でも、どっちも……本気だった」

    『ああ、“仲悪いからこそ”あそこまでやれたのかも』

    「仲良くは……ない、ない」

    『絶対ない、ない』

    静かなやり取りだったけれど、
    その言葉の節々には、確かな理解と温度があった。

  • 27二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 20:32:54

    あと雷市が残ってるのか
    生き残ってくれよ……!

  • 28スレ主25/05/18(日) 20:38:22

    そして──

    ロビーから離れた草原の中、
    冴は相変わらず、ひとりで歩いていた。


    風が吹き、前髪がなびく。

    彼の足取りは、ゆっくりと、どこまでも一定。
    感情の波すら感じさせない。

    けれど、その瞳の奥には、
    確かに何かを見届けた光が宿っていた。


    ──弟は、生きていた。
    ──そして、仇は終わった。

    それだけで、彼の“散歩”には十分だった。


    ロビーは賑やかに、
    けれど、どこか静かな安堵に包まれていた。

    風のない世界に、
    少しだけ、穏やかな時間が流れていた。


    ──最後の戦いが、始まる。

  • 29スレ主25/05/18(日) 20:47:41

    >>27 雷市陣吾、締めにピッタリなキャラです。さて、彼はどんな戦い方をするのか。楽しみですね。

  • 30スレ主25/05/18(日) 20:50:52

    【第二十七室】雷市陣吾 vs 偽・雷市陣吾


    『──おめでとうございます。あなたは、選ばれました』

    『ピーッ……ガガッ……これより、“本物”の選別を開始します』

    『各自、自身の“偽物”を討伐してください』

    『一人、生き残った者が、“真実”となります』


    雷市「…………はぁ?」

    低音のアナウンスが終わるや否や、部屋に響き渡ったのは、雷のような怒声だった。

    雷市「なんだそれ!? ハァ!? なんの冗談だよオイ!!」


    部屋の中心で、雷市陣吾は叫んでいた。

    大の字で転がっていたマットから飛び起き、髪をガシガシ掻きながら、天井をにらむ。

    雷市「自分の偽物!? なんだそりゃ、クソ意味わかんねぇ!!」


    けれど、すぐにその顔に笑みが戻る。
    怒りと同じだけの興奮が、彼の血を駆け巡る。

    雷市「──でもよぉ! そういうの、嫌いじゃねぇぜ!!」

  • 31二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 20:51:33

    セクシーフットボーラーの意地を見せてやれ!

  • 32スレ主25/05/18(日) 20:53:29

    壁際の棚を蹴飛ばすように開け、
    中にあった武器を一瞥。

    雷市の目が止まったのは、
    分厚い鉄板を三本束ねたような異形の武器だった。


    《雷槌・フルボルトブレイカー》

    片腕で振るには重すぎる三連式ウォーハンマー。

    雷市の“腕力”と“スタミナ”だからこそ扱える重量兵器。

    柄にはブースト機構あり。
    一撃に加速度を加える“反動起爆装置”内蔵。


    雷市「クッッッッソ重ッ!! ……でも、こういうのが最高なんだよなァァ!!」

    笑っていた。

    でかい武器を片手で持ち上げ、
    その反動で少しよろけても笑う。

  • 33スレ主25/05/18(日) 20:55:25

    雷市「自分の偽物ァ? 何だよ、それ、殴ったら“本物”になるんだろ!?」


    雷市「だったら! 叩き潰して終わりだろォ!!」


    叫び、吠え、ぶん回す。


    三連の鉄塊が風を切り、壁に火花を散らす。



    「雷市陣吾、スタンバイ完了だコラァァ!!」



    その顔には恐怖も不安もなく、

    ただ一つ──“全部ぶっ飛ばしてやる”という爆裂な自信。


    最後の男が、最後の戦場へと立ち上がる。






    ──選別、開始。


    dice1d100=76 (76)

  • 34二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 20:56:21

    ドイツの生存率たっけ

  • 35二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 20:56:38

    よっし!!!!!!!!よし!!!!!!!!!!!!!!!

  • 36スレ主25/05/18(日) 21:01:01

    >>31 >>34 >>35 セクシーだぞ雷市陣吾!バスミュンは清羅と黒名以外は生存ですかね。よく頑張りました。

  • 37二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 21:02:41

    ナイスすぎる

  • 38二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 21:04:18

    大トリを飾るのに良すぎる!

  • 39スレ主25/05/18(日) 21:09:38

    【第二十七室:選別完了】雷市陣吾 ── 生存


    ──ゴンッ!!!

    壁が揺れる。

    雷市「オラァァァァァァ!!!!!」

    雷鳴のような咆哮が、密室を揺らしていた。

    振り下ろされた《フルボルトブレイカー》が、
    偽物の肩口を──粉砕する。


    雷市「逃げんなコラァァ!! 俺から逃げんなって言ってんだよォ!!」

    偽物は、確かに雷市と同じ顔をしていた。
    だけど──

    雷市「“俺”ならよォ!! もっと喋るし、もっとキレるし、もっと笑うだろうがよォ!!!」


    次の瞬間。

    雷市は三連の鉄塊を真上に構えた。
    ブースト機構が作動。
    柄の内側から蒸気が吹き上がり、爆発的な反動が加わる。

  • 40スレ主25/05/18(日) 21:11:34

    雷市「オラァァァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」

    ──ズドォッッッ!!!!!!

    偽物の頭部が、音を立てて床に叩き込まれる。

    床が割れ、鉄が凹む。
    その瞬間、偽物の体から力が抜けた。


    崩れ落ちる“自分”を見下ろしながら、
    雷市はでかく、でかく、息を吐いた。

    雷市「はァァァァ……よっっっしゃぁああああああ!!!!」

    拳を突き上げ、雄叫びを上げる。


    顔は笑顔。
    息は上がっていない。
    ダメージはゼロ。
    スタミナは満タン。

    これぞ雷市陣吾──“最後にして最強の男”。

  • 41二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 21:11:34

    最高にセクシーだよ 雷市!

  • 42二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 21:13:23

    これは文句なしのセクシー

  • 43スレ主25/05/18(日) 21:15:31

    ──ギィ………

    その背後で、扉が音を立てて開いた。

    雷市「……オイオイ、マジかよ。ちゃんと“開く”とか最高じゃんな!」

    満面の笑みで雷市は鉄塊を背に担ぎ、
    鼻歌まじりに部屋を後にした。


    【第二十七室:戦闘結果】
    雷市陣吾:──生存
    状態:無傷
    精神動揺:疲労ゼロ/元気
    扉:開放
    次フェーズ:我牙丸の部屋へ移動

  • 44スレ主25/05/18(日) 21:18:17

    >>37 >>38 >>41 >>42

    雷市「見たか!!!これが!!!!本物のセクシーフットボーラーの実力だコラァ!!!!!!!」とのことです。


    雷市は補正入れてないですが、何故か絶対に死なないと思ってたので、ロスト描写一切考えてませんでした。

  • 45スレ主25/05/18(日) 21:27:49

    【第二十六室】── 合流


    廊下を進み、雷市が次に辿り着いたのは──第二十六室。

    扉の前に立ち、軽くノック代わりに拳をぶつける。
    鉄板のような扉が、重たく軋む。

    ガチャ。
    自動で、開いた。

    部屋の中では、我牙丸吟が静かにしゃがみ込んでいた。


    雷市「よお、我牙丸!元気そうで何よりだぜ!!」

    突然の大声にも動じず、我牙丸はぴくりと顔を上げる。

    我牙丸「終わったのか?」

    雷市「ああ、バッチリ。俺の“偽物”ぶっ潰してきたわ!! お前は無傷?」

    我牙丸「ああ。ちょっと切れただけ。もう止まった」

    雷市「よっしゃ、じゃあ出るか!」

    雷市が我牙丸を引っ張るように立ち上がらせ、2人で肩を並べて廊下へ。

    元気な雷市と、落ち着いている我牙丸。
    だけどその背には、確かな“勝者”の自信があった。

  • 46スレ主25/05/18(日) 21:38:56

    【???/天国ロビー】── 余白


    「うっわ……」
    「なんだよあれ……」
    「バッカみてーな力で勝ったな……」
    「最高すぎるだろ、雷市陣吾!!!」

    ──天国ロビーが、爆発したように湧いた。


    天井にまで届きそうな声。
    椅子から飛び上がる者、地団駄を踏む者、
    拍手を送る者、ただ笑って見ている者。

    烏「セクシーフットボーラー!! 雷市陣吾!! やっぱお前は違う、最強や!!」

    烏が誰にともなく叫ぶ。

    清羅「いやいや、あれはヤバいって……!」

    清羅が震える手で口を押さえる。

    乙夜「俺、生きてたら抱きしめてたかも。今回はれーがい、アガったから良し」

    乙夜が、なぜか感極まりながら呟く。

  • 47スレ主25/05/18(日) 21:40:47

    七星「フィジカル、バケモノですね……」

    七星がぽかんと口を開け、

    斬鉄「床、砕けてた……床が……!」

    斬鉄は両手を組んで、震える声で祈っている(ように見える)。


    そんな中、ひとり立ち上がったのは、冴だった。

    草原から戻ってきた彼は、誰にも何も言わず、ただ画面を見つめている。

    誰も声をかけない。
    それでいいのだ。


    黒名と偽・黒名も並んで画面を見ていたが、今は無言だった。

    黒名「……勝った、勝った」

    『文句なし、完璧、完璧』

    たったそれだけ。

  • 48スレ主25/05/18(日) 21:43:15

    けれど、誰もが知っていた。

    今の勝利が、“最後の一撃”だったことを。

    天国に、ひとつの静けさが訪れる。
    喧騒が、熱が、少しずつ引いていく。

    そして、誰ともなく呟いた。

    「……終わった、んだよな」

    誰も答えない。
    けれど、心の奥では──誰もが、同じことを思っていた。


    ──本当に、これで終わりなのか?


    “ここで待つ”のかもしれない。
    “迎えが来る”のかもしれない。
    “再び呼ばれる”のかもしれない。

    でも今はただ──
    それぞれが、思い思いに、“余韻”を過ごしていた。

    わいわいと騒ぐ者もいれば、静かにベンチに座る者もいる。

    草原で昼寝を始めた者、ひとりで本を読み出す者、サッカーボールを蹴り始めた者までいた。

    ──天国は、誰にも急かされることなく、今もそこにあった。

  • 49二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 21:53:20

    そっか、一応死んじゃってるんだもんな…

  • 50スレ主25/05/18(日) 22:00:35

    >>49 天国組なんですよね、彼らは。どれだけ騒いでも、笑っても、泣いても、怒っても、届かないのです。

  • 51スレ主25/05/18(日) 22:03:24

    【第弐室】──“本物”


    扉が、次々に開いた。
    足音が、ひとつ、またひとつと重なる。

    ただ──“本物”たちが帰ってくる。

    それぞれが、それぞれのやり方で“偽物”を殺してきた。

    その手が震えている者。
    まだ血の跡が消えぬ者。
    傷を引きずったままの者。
    自分を責める者。
    誰かを背負っている者。
    黙って壁にもたれる者。

    でも、皆、ここにいる。

    ──ここに、生きている。


    ふいに、室内の照明がわずかに落ちた。
    天井から、機械的なノイズと共に、声が流れる。

    『おめでとうございます』
    『あなたは、生き残りました』

    声は冷たく、澄んでいた。
    そこに感情はなく、ただ淡々と。

  • 52スレ主25/05/18(日) 22:05:53

    『潔世一』
    『蜂楽廻』
    『雪宮剣優』
    『氷織羊』
    『千切豹馬』
    『ミヒャエル・カイザー』
    『アレクシス・ネス』
    『オリヴァ・愛空』
    『閃堂秋人』
    『二子一揮』
    『馬狼照英』
    『士道龍聖』
    『凪誠士郎』
    『國神錬介』
    『御影玲王』
    『糸師凛』
    『蟻生十兵衛』
    『我牙丸吟』
    『雷市陣吾』

  • 53スレ主25/05/18(日) 22:07:06

    それは、ひとりずつ、確かに“生存者”の名前を読み上げていった。

    言葉が止まる。
    少しの間。
    長い沈黙。


    そして──

    『“真実”は、あなたです』

    機械音が、ゆっくりと消えていく。


    その直後──

     

    ──カチャリ。

    どこか遠くで、扉の開く音がした。
    けれど、それがどこへ通じているのかは分からない。

    誰も動かない。
    誰も笑わない。

  • 54スレ主25/05/18(日) 22:08:27

    部屋の空気は、どこまでも静かだった。

    “本物”たちの胸の中には、“名前を呼ばれなかった者たち”の顔が、浮かんでいた。

    一緒に戦った仲間。
    共に笑った友。
    救えなかった誰か。
    言葉を交わせなかった存在。

    思い出すたび、
    胸の奥が、ほんの少しだけ軋む。



    「……」

    言葉はない。
    けれど、誰もが思っていた。

    “これは、終わりではない”。

    たとえ扉が開かれようとも。
    たとえ選ばれようとも。

    この選別に、“終わった”と感じた者は、一人もいなかった。

  • 55スレ主25/05/18(日) 22:14:51

    【冥府の継続選別/天国ロビー】──“偽物”


    天国ロビーには、光が差していた。
    人工的で穏やかで、どこまでも静かな──やさしい世界。

    草原でサッカーをしていた者、
    ベンチで空を眺めていた者、
    並んで観戦していた者。

    それぞれが、それぞれの時間を過ごしていた。



    ──その時だった。

    足元に、“ヒビ”が走った。

    七星「……え?」

    七星が声を漏らすより先に、
    地面が“喰われる”ように崩れ落ちた。



    それは、“地獄”のようだった。

    突如開いたのは、真っ黒な穴。

    音もなく、熱もなく、ただ静かに──“選ばれし者たち”を飲み込んでいった。

  • 56スレ主25/05/18(日) 22:19:38

    烏「……は? なんで、俺──」


    乙夜「ちょ、うそ、ちょっと待っ──」


    七星「俺、また……何か間違──」


    清羅「オイ待てオイ、俺は選ばれて──」


    斬鉄「うおっ!? ちょっ……え? なにこれ!? なんか、落ち──」

    冴「………………フン、──」


    『うぇ!? 俺も!?──』


    黒名「……うん。いくぞ、みんな──」


    時光「また!? またあ!? やだよぉ──」

  • 57スレ主25/05/18(日) 22:20:34

    ──ドドドドドドドドドッ!!





    崩落音。
    虚空の吸引。
    誰かの叫び。
    誰かの笑い。
    誰かの祈り。





    ──そして、沈黙。

  • 58スレ主25/05/18(日) 22:31:18

    【第弐室】──終わりの、始まり


    沈黙の中、再び、あの声が響いた。

    機械音が混ざった無機質なアナウンス。

    けれど、そこに含まれた言葉は──
    あまりに“人間的”だった。





    『烏旅人』
    『乙夜影汰』
    『七星虹郎』
    『清羅刃』
    『剣城斬鉄』
    『糸師冴』
    『黒名蘭世』
    『時光青志』





    ──『“真実”が確認できません』

  • 59スレ主25/05/18(日) 22:32:32

    次の一文で、空気が変わる。

     

    ──『……“再選別”を開始します』

     

    静寂の中、誰かが顔を上げた。

    それに呼応するように、視線が交差する。

    無言で頷く者。
    小さく息を吸う者。
    すでに歩き出す者。

    そして──笑った者もいた。

    苦しみでも、安堵でも、喜びでもない。


    それは、“ここで止まるわけにはいかない”と理解している者たちの、確かな“覚悟”の笑みだった。

  • 60スレ主25/05/18(日) 22:34:34

    足音が鳴る。

    誰かが走り出した。

    その音が連鎖し、すぐに、全員が廊下へと駆けていった。


    「“本物”として残されたからこそ、救わねばならない命がある」──
    そんな言葉すら必要ない。


    誰もがわかっていた。

    あの名前たちは、ただ“終わり”を告げられたわけじゃない。

    ──“まだ、立ち上がれる”ということを。
    ──“まだ、戦っている”ということを。


    扉が開く。
    光が差す。
    血の匂いが、風に混ざっている。

    けれど、その背には恐れはない。

    “選ばれた者”たちは、もう迷わない。



    ── fin.

  • 61スレ主25/05/18(日) 22:37:29

    ということで、物語はここで完結です!
    条件達成のため、ルートが開きました。
    彼らがどうなるのか、それは私にも分かりません。
    でも、きっと大丈夫でしょう。

    結末や後日談をお伝えすることは出来ませんが、気になることなどあれば、可能な限りお答えしますので遠慮なく。
    初めてのロスト、ちょっとスレ主には重かったので救済条件入れました。ご容赦くださいませ。

  • 62二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 22:40:18

    完結乙です!
    初回のときから楽しませてもらってます
    二つのスレ同時進行なの本当にすごい

  • 63二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 22:41:41

    質問です!
    武器はどういう基準で決めたとかありますか?
    あと個人的に一番気に入ってる組み合わせあったら知りたいです

  • 64二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 22:43:45

    完結お疲れ様でした!最後も光があるようなエンドでよかった……

  • 65スレ主25/05/18(日) 22:57:25

    >>62

    ありがとうございます!13:00の時からですね、もう少しで1ヶ月のお付き合いですね。嬉しいです。

    別スレはのんびり進行で、且つスレ主の好きなことしてるだけなので笑 あと100話~200話くらいは続きそうなので、気楽にやろうと思います。

  • 66スレ主25/05/18(日) 22:59:55

    >>63

    武器はキャラの性格や個性に合わせて選ぶようにしました!気に入ってるのは、士道のスパイクメイスと、ネスの魔術杖、凛ちゃんの鎌ですね!キャラらしい武器をチョイスできたんじゃないかと思ってます。

  • 67スレ主25/05/18(日) 23:01:43

    >>64

    死んだままだと辛いですからね…、推しが死ぬと1ヶ月引き摺ります。スレ主辛くても救いのある話が好きなので、結構救済入れがちです。

  • 68スレ主25/05/18(日) 23:05:19

    明日も仕事なので、スレ主は寝ます。
    スレが落ちるまでは色々お答えするつもりですので、よろしくお願いします。
    物語の中で、あれ?と思う部分(スレ主の不手際を除いて……)があると思いますが、敢えてそのままにしてます。壁の温もりとかですね。
    一応、黒名と偽・黒名の話だけは書けるので、見たい方いれば教えてくださいね。
    それではまた明日。おやすみなさいませ。

  • 69二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 23:06:18

    完結お疲れ様でした!誰も発狂せずずっと生きるか死ぬかでドキドキしました
    救済ルートの条件は偽物に関することでしょうか?

  • 70二次元好きの匿名さん25/05/18(日) 23:11:17

    完結お疲れ様でした、ゆっくりお休みください!

    SS内での2人のやり取りが可愛かったので黒名と偽黒名のお話あるのなら見たいです!

    >>68

  • 71二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 00:35:59

    完結お疲れさまでした!!
    今回もとても楽しかったです!!

    別作品でイラスト描かせていただいた者ですが、間に合えばまた投稿したいなーと思っております…間に合わせたい…!

  • 72スレ主25/05/19(月) 08:44:12

    >>69 スレ主もずっとソワソワしてました!

    ご指摘の通り、救済ルートの条件は、“偽物を討伐すること”でした。逆に言えば、特殊戦闘で負けてロストしても、誰かが仇を討ってくれれば救済ルートに進みます。

  • 73スレ主25/05/19(月) 08:48:06

    >>70 ありがとうございます!またすぐに次作投稿します笑

    それでは、再選別の黒名と偽・黒名をお届けしますね。お待ちくださいませ。

  • 74スレ主25/05/19(月) 10:02:38

    【再選別/第二十二室】黒名蘭世 × 偽・黒名蘭世


    天井を見ていた。
    視界に入るのは、黒い壁紙。
    冷たい空気。無機質な天井。

    すぐに、自分がどこにいるのかを理解する。

    ──戻ってきた。


    黒名「……また同じ部屋だな」

    黒名『……また同じ部屋だな』

    隣から、まったく同じ声がした。

    黒名「そっちも、生きてたか」

    黒名『お互いさま、だろ』

    少しだけ、笑い声が漏れる。


    2人とも、腰には片鎌型のチェーン・ククリが下がっていた。
    だが、どちらも手に取ろうとはしなかった。

    敵意はない。
    あるはずがなかった。

  • 75スレ主25/05/19(月) 11:18:09

    黒名「天国でサッカーしたな」

    黒名『ああ、楽しかった』

    黒名「パスは悪かったけどな」

    黒名『お前のトラップが甘かった』


    少しの沈黙。

    そして──


    黒名「……殺し合いは、ナシ、ナシ」

    黒名『今さらやる意味ない、ない』

    黒名「俺たちは“仲間”だ。生まれ方は違っても、根っこは同じだ」

    黒名『同じ顔で、同じ記憶を持って、同じ仲間を想ってる。だったら、もう敵じゃない』

    黒名「“俺たち”で、出よう。ここから」

    黒名『賛成、賛成』

  • 76スレ主25/05/19(月) 11:40:07

    ふたりは、ゆっくりと立ち上がる。
    互いに目を見て──右手を差し出し、しっかりと握手を交わした。

    誰かが望んだ未来かもしれない。
    誰かが予測できなかった“選択”かもしれない。

    だが、これがふたりの“答え”だった。


    黒名「よし、まずはこの扉だな」

    黒名『ぶっ壊すか?』

    黒名「いや、“繊細”に壊そう」

    笑って、鎖をほどく。


    ギィ……ッ

    重い鉄扉が悲鳴を上げながら揺れる。

    二人が交互にチェーン・ククリを振るい、
    数分後、扉は金属音を残して崩れ落ちた。

  • 77スレ主25/05/19(月) 11:54:35

    黒名と黒名。
    2人は並んで、部屋を出る。

    目指す先はまだ見えない。
    だが、“出口”というゴールは、ふたりで探す。


    黒名「昨日の敵は──」

    黒名『今日の友、だろ』

    黒名「……いや、もう“昨日の俺”だ」

    黒名『それはちょっとキザすぎ』


    どちらが“本物”か。
    もう、そんなことは重要じゃなかった。

     

    ──今はただ、“ふたり”でここを出る。

  • 78スレ主25/05/19(月) 11:57:04

    黒名達の再選別でした。
    アナウンスは、討伐しろと言ってましたが、実は戦わなくても良かったのです。言われたことをやる必要って、実はなかったりします。選ぶのは自分です。
    黒名達は自分で選んで道を開きました。これから彼等がどうなるのか、楽しみですね。もしかしたら、いつかしれっと出てくるかもしれません。

  • 79スレ主25/05/19(月) 12:01:38

    >>71 ありがとうございます!

    廃病院では大変お世話になりました!無理はせず…しれっと次作で投稿頂いても、スレ主怒りませんよ。心のこもったイラストを頂けるって本当に嬉しいことですから。

  • 80スレ主25/05/19(月) 12:07:25

    予告忘れてました。

    【次回作品(準備中)】

    ・千切、凪、凛、冴で、廃病院の奪還編if
    ・ダイス管理(ときどき安価発生)
    ・ロスト/発狂の可能性は0ではない
    ・基本的に無双予定(奪還編なので強くていいと思ってます)
    ・テーマは「廃病院の破壊と探索者の救出」
    ・固有能力やアイテムは以前お知らせした内容+‪α‬
    ・本物語とは別の世界線(13:00と廃病院と同じ)

    【次々回作品】

    ・白宝で、謎解きホラー
    ・ダイス管理(安価もあるかも)
    ・ロスト/発狂なし、戦闘は悩み中
    ・わちゃわちゃ仲良しな凪と玲王を予定
    ・テーマは検討中(学校、お化け屋敷…)
    ・本物語と世界線を変えるか悩み中

  • 81スレ主25/05/19(月) 12:11:16

    【現在進行中】

    ・オールキャラ(スレ主の人選に偏りしかない)で、ブルーロックスの日常
    ・ダイスも安価もなし/キャラとの会話可能(ただし、返事は遅い)
    ・平和に過ごすのでロストも発狂もなし
    ・ネタが尽きない限りずっと続く予定
    ・テーマは「意味がわからない狂った世界」
    ・どの物語にも属さない異色の世界


    白宝はリクエストになります!
    リクエストの黒名・士道はこの後か、この後々か…
    必ず物語を紡ぎますので、お待ちくださいませ。

  • 82スレ主25/05/19(月) 12:24:15

    奪還ifはあらかた準備が整ったので、帰宅後スレ立てします。良ければ見に来てくださいね。

  • 83二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 18:18:25

    >>79

    ありがとうございます〜

    今日中に投稿できなければ次回作でしれっと投下させていただきます…!


    奪還ifも楽しみにしております!!

  • 84二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 19:14:57

    黒名達のお話ありがとうございました!
    やっぱり黒名はかわいいなあ…無事に外に出られて双子みたいに一緒に居てほしいな
    いつかしれっと出てくるかもって言葉に期待して、2人の幸運をお祈りしてますね!

    別の世界線の次の奪還Ifも推しと好きなメンバーが活躍するお話なので楽しみにお待ちしてます!

  • 85スレ主25/05/19(月) 20:08:47

    >>83 ありがとうございます!ご無理のない範囲で、お待ちしております!奪還if頑張ります!

  • 86スレ主25/05/19(月) 20:10:29

    >>84 わちゃわちゃ仲良しな2人でいて欲しいですよね。再登場、お楽しみに!

    みんな個性豊かな素敵なメンバーですよね。スレ主も物語がどう進むのか、楽しみです。

  • 87スレ主25/05/19(月) 20:18:51

オススメ

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