[閲覧注意]小生はコトを進めていきましょうか その4

  • 125/05/19(月) 00:01:45

    すみません。またまた制限時間ないに更新できませんでした。次こそはないように気をつけます。

    基本的には火・水・金は夕方に月・日曜は昼間に、土・木は夜に更新しようと思います。こちらの都合上、更新できない日や全く違う時間に更新するかもしれませんが、よろしくお願い申し上げます。

    こんな私のド下手小説ですが見ていただけると嬉しいです。これからもいろいろと迷惑をかけますがよろしくお願いします。

    注意事項、このssは大幅なキャラ変やグロい描写がありますので、苦手な方はブラウザバックを推奨します。基本はIF展開のSSです。何卒宜しくお願い致します。

  • 225/05/19(月) 00:03:34
  • 3二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 00:12:02

    ーヒナタの過去

    ヒナタ「ウイさんはなにか夢とかはあるんですか?」
    ウイ「ええっ・・・夢・・・・ですか?・・・あまりそういうのは考えたことはなくて・・・いっつも一人ですし・・・・私には本があれば別に・・・・」
    ヒ「そうですか・・・でも、私はウイさんがいま夢を叶えていってると思いますよ」
    ウ「なぜ・・・そうおもうのですが?」
    ヒ「だって・・・夢というものは好きなものを叶えて行くことだと思うのですよ・・・ですから、ウイさんは今好きなものを全力でしていらっしゃる・・・だから私はウイさんが夢を叶えていっらっしゃるのが素晴らしいことだと思っています。」
    ウ「はぁ・・・そうですか・・・・ちなみにヒナタさんは・・・なにか夢はあるんですか・・・?」
    ヒ「私ですか・・・?私は・・・夢ではありませんが憧れの方がいらっしゃいます。」
    ウ「憧れのかたですか・・・・?」
    ヒ「はい・・・その方は、すべての人に恩寵をがあることを願う人で大変素晴らしいお方なのですが・・・少し世間知らずといくか勘違いされることが多いのですが、私にとっては憧れの方でどんな人でも幸せを願い、常に前を向いていて・・・」
    ヒ「私のようなドジばっかりやる人でも心配をかけてくれて・・・」

    ?「ヒナタ。落ち着いてしましょう。貴方が一生懸命やっているのは知っています。私も一緒に手伝いますので一つづつ丁寧にやって行きましょう。あなたは力が強く特別な人ですから、その力で一人でも多くの人を救いましょう。あなたの力は大変特別なものですから。」

  • 4二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 00:12:34

    ヒ「誰も見捨てず救いの手や言葉を差し伸ばしてくれて・・・」

    ?「人生は苦難に満ちていることを忘れてしまうような祈りでもありません。「主の祈り」の最後の願いがなかったら、罪びと、迫害されている人、絶望している人、ひん死の人はどのように祈ったらよいでしょう。最後の願いは、わたしたちが限界に直面したときに必ず唱える祈りなのです。そして皆さんのための祈りも、前よりもまっすぐな気持ちでささげられると思うと嬉しく思います。皆さんが出会う日常や出来事が幸せで満ちていますよう、祈りを捧げます。私の意識がここにある限りずっと・・・」

    ヒ「とても、可愛らしくて・・・」

    ?「わ、わっぴ〜!!☆彡 どっ、どうでしょうか・・・///上手く出来ているでしょうか・・・?///」

    ヒ「・・・私の憧れです。」

  • 5二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 00:12:54

    ウ「最後ので誰かが分かったような気がします・・・・そうですか・・でも・・・私は・・・ヒナタさんが私に言った通り・・・ヒナタさんも夢をかなえてらっしゃると思いますよ・・・私よりも・・・ずっと憧れのその人に・・・」
    ヒ「・・・それともう一人私の憧れとは違う・・・大好きな人が二人いるんです・・・///」
    ウ「そうですか・・・・・」

    ウ「なあああああああああああああああ!?好きな人がいるんですか⁈」

    ヒ「はい・・・///」
    ウ「そうですか・・・・気持ちが伝わるといいですね・・・その人たちに・・・」
    ヒ「はい・・・///いつか伝えようかと思います・・・・///」
    「絶対に伝えますからね//////」

  • 6二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 00:13:21

    ヒ「ああっ・・・・・ウイ・・・・・・・さん・・・・・・せん・・・・・せぇ・・・・」

    絶叫と共にヒナタの体が爆発した。病室は吹きとび、近くにいたセリナは吹きとばされがれきの下敷きになった。ヒナタはウイの死の苦しみで反転し、【ヒナタ*テラー】となった。ヒナタは凄まじい覇気を出しながらゆっくりと歩き始めた・・・
    【原作のホシノ*テラーと同じような状態です】

    地「反転したか・・・ホルスにはあそこまでしないと出来なかったが、コイツはあの程度で反転させられたか、随分と精神が弱いかそれとも他に反転しやすい要点があったか・・・どちらにせよこのまま暴れさせトリニティを滅ぼしてもらうか・・・」

    しかし、地下生活者はしばらく黙ってヒナタを見つめていた

    アル「どうしたの?」

    後ろにいたアルが話しかけてきた。

    地「急用だ。少し席を外す。」
    アル「分かったわ。私はどうすればいい?」
    地「今、教えたことを練習しとけ。いずれ我々が目的を果たすことはそう遠くはない。ゆめ準備を怠るな。」
    アル「分かりました。」

    シュン

    アル「・・・・ご武運を」

    そうして、地下生活者は自身の空間から出てトリニティに移動した。

  • 7二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 00:14:03

    ーティーパーティー

    ナギサ「古書館で火災があったかと思えば・・・次は謎の爆破・・・とりあえず状況を整理して爆破現場に誰かを派遣して状況を確認させなければ・・・」
    セイア「「この爆破・・・なにかとてつもなく嫌な予感がする・・・とにかく今は状況を整理しつつ対処するしかない・・・」」

    セ「ああっ・・・とにかく誰かを派遣させたのち対処できるなら正義実現委員会に頼んで対処させよう、それかハナコあたりにでも頼むのがいい」
    ナ「分かりました・・・とにかくあの爆破は、多くの人が見たはずです。正義実現委員会がすでに対処している可能性もありますが、ハナコさんを呼びましょう。あの人なら今回の件について解決できるかもしれません。」
    セ「私たちはここから動けない・・・と、なると・・・ダメもとで頼んでみるか・・・」
    ナ「・・・そうですね・・・分かりませんが頼んでみましょう。セイアさんお願いできますか?」
    セ「ああっ・・・」

    そうしてセイアは席を離れ、とある一室の扉の前にやってきた。

  • 8二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 00:14:40

    セイア「ミカ・・・いいかい?」

    しかし反応はなかった。

    セ「すまないが・・・入らしてもらうぞ・・・」

    部屋に入ると薄暗い空間が広がっていた、そしてソファのうえにうずくまっている少女がいた。

    セ「ミカ・・・」

    ミカは先生が死んだと聞いたときから、部屋に閉じこもっていてセイアやナギサらにも顔を出さなくなった。一日の大半をソファの上でうずくまりながら過ごしている。

    セ「ミカ・・・頼みがあるんだ・・」
    ミカ「・・・」
    セ「浦和ハナコを探してきてほしいんだ・・・今、トリニティでは大変な騒ぎが起きているのは知っているだろう・・・だからその問題解決をするためにハナコを探して連れてきてほしいんだ・・・私たちは今後の事態に備えてここから動けないからな・・・つらいと思うが頼んでもいいか・・・?」
    ミ「・・・」
    セ「気持ちはわかる・・・何もしたくない気持ちは・・・だって・・・そうだよな・・・」

    セイアは拳を力強く握り・・・

    セ「コハルまで・・・いなくなってしまったからな・・・」
    ミ「・・・」

  • 9二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 00:15:03

    セイアはそれでも顔を上げミカに語る
    セ「それでも、ミカ・・・君の力が必要なんだ・・・だから・・・だから、お願いだ・・・力を貸してくれないか・・・」
    ミ「・・・」

    ミカはなにも言わずうずくまったままだった。

    セ「・・・なぁ・・・頼む・・・ミカ・・・私も・・・私も・・・もう、限界なんだ・・・」

    ガクッ

    セイアも膝から崩れ落ち声を抑えながら泣き始めた。部屋にはうずくまる少女と涙を流す少女がいた・・・

  • 10二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 00:16:13

    たておつ
    スレ猶予もうちょい伸ばしてほしいてすよね

  • 11二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 00:17:31

    レイサ「なにがあったのですか⁈」

    トリニティ自警団の宇沢レイサは轟音を聞きつけその現場に向かっていた。そして現場に到着したレイサは反転したヒナタと遭遇する。

    レ「なんですか・・・あれ・・・まさか・・・ヒナタさん・・・?」
    ヒ「・・・・・」

    ヒナタはゆっくりとレイサに近寄ってきた。レイサは恐怖で後ろに後ずさりするしかなかった。ヒナタは腕をあげてレイサに振り下ろした。

    レ「・・・・・ああっ・・・・誰か・・・・・誰か助けっ」

    ぼがああああああああああああん

    レイサは地面に叩き潰された..
    その威力は凄まじく巨大なクレーターが地面にできた。そしてヒナタは移動しようとしたとき・・・

    地「力もはるかに増したのか、味見にはちょうど良いかもな・・・」

    横から地下生活者が現れた。

  • 12二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 00:18:41

    地「「そのまま暴れさせても良かったが、力を制御できてない状態で暴れたらこっちの連中の邪魔になる・・・それに他の奴らに戦わせても良かったが・・・厳しいだろうな。ホルスの最初の状態と同等レベルの凄まじい覇気・・・こいつも最高の神秘の持ち主だったのか、それとも他の要因があるのか・・・それでもを何らかの形で気絶させるか、殺すしかないな・・・いいものが手に入ったとおもったのだがなぁ・・・」」

    ヒ「・・・」

    突然現れた地下生活者を眺めた。そしてお互い正面に立ちあい・・・

    ぶぉん!!

    地「っ!!」

    どぉおおおおおん

    ヒナタは地下生活者に拳を振り下ろし、地下生活者は片腕で攻撃を受け止めた。威力は凄まじく地下生活者の足元は衝撃でひび割れができ、衝撃波で付近の建物の窓が割れた。受け止めていた地下生活者だったが、突如ヒナタの腕が光った。

    地「んっ?」ブォン

    地下生活者は消えて地面にヒナタの手が直撃して再び巨大なクレーターが出来た。

    バゴォン!!

    突如ヒナタがよろめいた。横には地下生活者が空中にいて、さらに・・・

  • 13二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 00:19:33

      ざん
    地「惨っ」

    ドシャ!!

    ヒナタの体が切り裂かれた。すかさず地下生活者は拳を握り、殴り飛ばそうとしたが・・・

    ブォン

    拳と拳がぶつかり合い、お互い近くの建物に吹き飛ばされた。先に地下生活者が飛ばされた建物から出てきた。地下生活者は出てきたときにペットボトルのお茶と本を握っていた。吹き飛ばされた部屋にあったものだ。

    地「「なるほど・・・一瞬にして力が増幅した、そしてそこから神秘の力を感じた、おそらく奴は神秘の力をコントロールして力の増幅ができるのか・・・【ごくごく】あの時そのまま抑えていたら腕を持っていかれてかあのガキの様に潰されてたかもな・・・むっ」」

    ヒナタ*テラーも建物の中から出てきた。地下生活者は本の中身が見えたためチラッと見た。

    地「ラノベか・・・」

  • 14二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 00:19:56

    バンッ

    ヒナタの体に衝撃が走り後ろによろけたがすぐさま地下生活者に突進してきた

    ドォン!! ズガガガガガガガガガガガガガガ

    ヒナタは地下生活者を掴み建物の壁に押し付けられ、向かいの建物に放り投げた。地下生活者は放り投げられた建物の壁に着地して・・・

    地「やるかっ!!」

  • 15二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 00:20:15

    すぐさまヒナタは向かいの建物から飛んで地下生活者のもとに向かってきた。こうして地下生活者とヒナタ*テラーとの戦闘が始まった。

    どがああああああああん

    イチカ「!!」
    カンナ「なんだ!今の音は!」

    遠方から巨大な音が鳴りイチカたちは音のしたを眺めた。そこから煙やがれきが吹っ飛んでいるのが見え、誰かが戦っているのが分かった。

    イチカ「・・・どうするっすか?」
    カンナ「・・・とんでもない戦いが行われているだろう・・・我々が行ったら即死するレベルの・・・実際にここまで衝撃波が届いている・・・急いで避難するぞ・・・ここもいつ巻き込まれるか分からん!」
    イ「分かったす・・・全員、この場から早急に避難するっすよ!!」
    カンナ「トリニティ全域に避難命令をだせ!!地下施設やできるだけ遠くに避難させろ!!」

    サイレン「ウーーーーーーーーー トリニティ全域に緊急避難警報を発令します。トリニティにいるすべての人は避難してください。繰り返しますトリニティ全域に緊急避難警報を発令します・・・」

    そうしてヴァルキューレの職員やトリニティにいる人たちは大混乱のなか避難し始めた行き先もわからぬままひたすら逃げようとしていた・・・

  • 16二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 00:22:14

    ドガガガガッ カシュッ ザキッ ゴキッ バキィン グワァン

    地下生活者とヒナタ*テラーはトリニティで凄まじい戦いをしていた。衝撃でガラスや建物のガラスは壊れ至るところで火災が発生していった。美術館の天井を突き破り大勢の生徒がいる中、二人は殴り合いを始めた。

    生徒「きゃああああああ」
    生徒2「なっ なに⁈」

    周りに生徒がいるがそんなことお構いなしに二人は殴り合いを始めた。

    バァン! ドガガガガガガガガガガ

    ズバッ ドバッ

    生徒3「ぎゃあああああ」
    生徒4「あっ・・・足が・・・腕が・・・」

    り合いの衝撃波が生徒を直撃したとき生徒の腕や足が切断されたのだ。衝撃波の中に斬撃が含まれており、生徒の体を容赦なく切り裂いた。他にも壁や天井に直撃して美術館は容赦なく切り裂かれていった・・・

    ズゥン バキィン ガガンッ! どぉおおおおおおおおん

    美術館は崩壊して、ヒナタ*テラーは空中に放り出された。

  • 17二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 00:22:38

    ヒュン! ドスッ!
    ヒナタの体に何かが刺さった。正体は地下生活者でなんと数十メートルにもわたり指先が伸びていた。
    地「ふんっ」
    ブォン!ドガァン!
    地下生活者は指先を指したままヒナタを大聖堂へ投げ飛ばし、ヒナタは勢いよく大聖堂の外壁を突き破り中へ投げ飛ばされた。地下生活者は目が笑みを浮かべた時の形になり大聖堂に飛んでいった。
    ブォン
    地「!」
    すると、ヒナタが直撃した穴から巨大な瓦礫が飛んできた。
    バゴォン!
    地下生活者は瓦礫を殴り破壊したが・・・
    シュババババババババ
    瓦礫が凄まじい速さで地下生活者に向かって飛んできた。しかし・・・

    ダンッ バッババババババ

    地下生活者は瓦礫を足場にしながら大聖堂に向かって飛び・・・

    ザンッ ドガァァァァン

  • 18二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 00:23:34

    空中で地下生活者が蹴りを放つと巨大な斬撃が大聖堂に直撃した。その斬撃は大聖堂を真っ二つに切り裂きヒナタは胸から斜めに切り裂かれたが・・・

    ミチミチミチミチ

    ガァン!

    傷がふさがっていき、元通りになると同時に不思議な音が鳴った。

    地「ほぅ・・・何かしたな?」

  • 19二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 00:24:54

    ウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ
    カンカンカンカン
    「避難警報 避難警報 トリニティいる皆様はすぐに避難を・・・」

    セイア「なんだ・・・そこまでなのか・・・」

    セイアは、けたたましいサイレンと爆音が聞こえたため顔を上げた。

    セ「ミカ・・・ここから離れよう・・・危険だ。すぐさま安全な場所に・・・」

    ドガァアアアアアアアアアアン

    ミカ&セイア「!!」

    すると部屋の壁をぶち破って地下生活者とヒナタ*テラーが入ってきた。すると地下生活者がヒナタ*テラーの腹に手を当てた。

    ドババババババババババババババ

    ミカ「キャア!」

    凄まじい衝撃波がミカとセイアを襲い辺りは砂けむりに包まれた。

    ミカ「ゲホッゲホッ」

    ミカは再び二人がいるところを見た。そこには倒れているヒナタ*テラーと地下生活者がいた。ミカは唖然としながらふたりを見ていた。

  • 20二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 00:26:31

    地「「妙な手ごたえだ・・・」」


    ブォン!!


    ヒナタ*テラーはすぐさま起き上がり地下生活者に攻撃した。地下生活者はヒナタ*テラーの下に入り込み上に蹴り飛ばした。


    ドゴォォォォォン


    天井を突き破り、上に吹き飛ばされたところを追撃して吹き飛ばしていった。ミカは唖然と眺めていたがすぐに我に返りあの二人の近くにいた、セイアの方を見た。


    ミカ「セイアちゃん!・・・・セイア・・・・ちゃん・・・?」


    しかしミカが目にしたものは・・・


    体が真っ二つに切られていたセイアの体だった。


    こちらの方の作品を使わさせていただきました。

    #ブルーアーカイブ #3 Another WHAT IF. - Joongyongのマンガ #阿慈谷ヒフミ #白洲アズサ #栗村アイリ - pixiv사오리에게 선생이 도넛 당한 후 죽은 가능세계입니다.It's a parallel world where Sensei was shot and killed by Saori.サオリwww.pixiv.net
  • 21二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 02:49:05

    ドガガガガッ カシュッ ザキッ ゴキッ バキィン グワァン

    凄まじい戦闘をしている地下生活者とヒナタ*テラー。道中沢山の生徒を巻き込みながら戦い、地下生活者の攻撃やヒナタの攻撃で何人もの生徒が犠牲になっていく・・・

    カズサ「なにがおこってるの!!」
    ヨシミ「分からないわ・・・でも、今すぐに逃げたらいいのだけは分かる!」
    ナツ「なら・・・さっさと逃げるのが一番!!」
    アイリ「でも、どこに逃げたらいいのでしょうか・・・!」
    カ「とにかく・・・出来るだけ遠くに・・・」

    生徒「あれはなに!!」

    一人の生徒が空中に指をさした。そこには二人の影があり、一人のシスターのような服装をした手には炎のようなものがあった・・・

  • 22二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 02:49:28

    スッ

    そしてもう一人の人物に手を向け・・・

    ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

    勢いよく発射した。

    ヒュン!

    しかしもう一人の人物は一瞬にして、姿を消して炎を避けた。そしてその炎は・・・

    生徒「こっちに来た!」
    生徒2「に、逃げ・・・」

    ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

    「キャアアアアアアアアアアアアアアアア」
    「あっ・・熱い・・・あついよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
    「たすけてぇえええええええええええ」
    「みっ・・・みず・・・・水を・・・・」

    炎は生徒たちを直撃して次々と飲み込まれていった。そしてスイーツ部も例外ではなく、炎に飲み込まれた。

  • 23二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 02:49:57

    トリニティを壊滅させながら地下生活者とヒナタ*テラーは戦っていた。そしていよいよ決着がつこうとしていた・・・

    ズババババババババババババ

    地下生活者は斬撃や打撃技などを確実にヒナタ*テラーに当てに行った。そして攻撃を出すたびにトリニティが崩壊していった。しかしこれだけの規模の攻撃を与えながらもヒナタは、肉体が傷つけられるたびにすぐさま傷口が塞がり回復する。

    ピィン

    そして、回復するごとにヘイローが強く光った。

    地「またかっ!」

    ズバッ バゴォン ドガガガ

    そして凄まじいぶつかり合いが再び起き、両者ともに空中へ投げ出された。そしてヒナタ*テラーの蹴りが地下生活者に襲い掛かる。

  • 24二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 02:50:45

    ドンッ

    地「「反転の力?」」

    腕でガードして吹き飛ばされたが・・・

    地「やってくれたなッ!」

    地下生活者は再び斬撃を飛ばしたが

    地「!!」

    ヒナタは腕を交差して攻撃を防ぎ、一瞬で間合いを詰めて地下生活者を殴り飛ばし、大図書館の中に壁を突き破りながら入っていきヒナタ*テラーも入っていった。空中に本や生徒が浮き無茶苦茶な状態になっている。

    地「フハハハハハ フハハハ フハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

    地下生活者は空中で回転しながら高笑いをし、ヒナタ*テラーの方を向き・・・

    地「対応できてるなぁ! 小生の攻撃に!」

  • 25二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 02:51:34

    このレスは削除されています

  • 26二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 02:53:06

    そうして、外に飛び出すとヒナタ*テラーに斬撃を放ちトリニティの人や建物を切り刻みながら地上に落としていった。

    ピカッ

    そして再びヘイローが光った。そして地下生活者は答えにたどり着いた

    地「やはりな・・・一撃目は神秘の力と威力の増加、二撃目は反転の力が籠められていた。そして小生の斬撃・・・「惨」を一度は喰らったがヘイローが光ったのちは通じにくくなった・・・どちらもヘイローが光った後にだ・・・それと肉体の修復の異常なまでの速さや元々、人間離れした怪力の持ち主・・・推し量るにこいつの能力は【力の増幅の調整と超再生の能力・・・そして喰らった攻撃の瞬時の肉体への適応】」

    地「あの時、他の誰かを差し向けていたらやられてただろうな」

    地「フヒヒヒヒヒィ・・・魅せてくれたな、若葉ヒナタ!!」

    そうして地下生活者は指の形を変え・・・・・

    地「自創展域 四面楚歌」

  • 27二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 02:53:37

    自創展域 それは自身の作り出した空間を体外に具現化して敵を攻撃したり有利な地形を作るする技、空間と自信が作り出した空間とで分断することが可能でまた、その逆の分断されない領域も作ることが可能で、創生した空間次第で発動させた本人が自由にできる。

    そして「四面楚歌」 これは地下生活者が作り出した空間で創生した空間内に広範囲の攻撃を絶え間なく与える技。それはありとあらゆる攻撃が可能であり、斬撃・火炎・氷・毒・打撃・雷など、様々な攻撃を全方向から浴びさせる技。この空間の攻撃効果範囲は半径600mだが、今回は周りへの被害も考慮して効果範囲を400mに絞り、トリニティ地区だけに行う。

    ※元ネタ 領域展開

    ズバババババ ドガァアアアアアアアン ババババババババ

    「四面楚歌」が消えるまで絶え間なく攻撃を浴びせられる。

    そして、ヒナタ*テラーの肉体への適応と超再生が絶え間ない攻撃により終わろうとしていた。

    地「・・・焔」

    ドガァアアアアアアアアアアアアアアアアン

  • 28二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 02:55:00

    ザッザッザッ

    地「・・・・」

    地下生活者は右手にテラー化が解けたヒナタを持っていた。そして更地になったトリニティを歩いていると

    ぴくっ

    僅かながらにヒナタが動いたのに気付いた。

    地「タフな奴だ・・・」

    そうして、地下生活者は何もなくなったトリニティ学園の中心ににヒナタを置くと・・・

    地「・・・さて、お前はどうなんだ?若葉ヒナタ・・・」

    そうして、地下生活者は消え、その5秒後にヒナタは目を覚ました。そして何もなくなりただの更地となった、トリニティを眺めた。そして突如頭の中に入ってきた記憶・・・

  • 29二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 02:56:04

    ヒ「あ・・・」

    ヒ「あああああああああああああああああああ うげぇえええええ」

    ヒナタはあまりのことで吐いてしまった。

    ヒ「フーーーーッ フーーーーーッ」

    その力で一人でも多くの人を救いましょう。あなたの力は大変特別なものですから。

    ヒ「・・・なんで」

    ヒナタは地面を引っ掻きながら泣き叫び始めた・・・

    ヒ「自分だけぇ!! 自分だけぇ!!」

    ヒ「恩寵なんて・・・どこにあるんですか!!」

    そこには地面に這いつくばる一人のシスターがいた・・・

  • 30二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 02:56:43

    このレスは削除されています

  • 31二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 03:00:15

    ヒ「いかないと・・・・」

    ヒ「償なわないと・・・」

    ヒナタはゆっくりと立ち上がり・・・

    ヒ「このままじゃ私は・・・」

    「ただの屑です・・・」

  • 32二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 03:01:00

    ご一緒にどうぞ・・・


    King Gnu - SPECIALZ


  • 33二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 09:25:06

    保守

  • 34二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 15:15:32

    ホシノ「うわぁ・・・・」
    ヒナ「・・・」
    アズサ「・・・」

    三人はアリウススクワッドがいる場所に移動していたが、道中、巨大な爆発音が遠方から聞こえ音のした方を見ていた。そして最後まで見てそこで何があったのかはっきり分かった。

    アズサ「あそこは確かトリニティ・・・あの規模からすると・・・滅びたな」
    ヒナ「・・・まさか先にトリニティが滅びるとはね・・・てっきりゲヘナが先なんじゃないかと思ったけど・・・にしても・・・」
    ホ「・・・えぐすぎる。こんなの私たちが束になってかかっても勝てるビジョンが全く見えてこない・・・あんな実力を持っているのなら一瞬でキヴォトスなんか滅亡させれただろうね・・・よかったぁ~こっち側で・・・」
    ヒナ「ほんとにそうね・・・とにかく行きましょ。トリニティがあれほど派手に滅んだことでキヴォトス全土で大規模な混乱が起きている・・・この混乱を利上手く利用するわ」
    アズサ「・・・しかし私たちが関与してると分かったら、総力をあげて来るかもしれない。迅速にサオリたちを排除しよう」
    ホ「了解~ そんじゃ、さっさと行こう。」

  • 35二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 00:15:40

    保守

  • 36二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 09:32:12

    保守

  • 37二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 18:24:52

    ー更地となったトリニティ

    ミカ「・・・・・ううっ」

    瓦礫の下からミカが傷だらけの体で起き上がった。ミカはセイアを抱きかかえながら、急いでナギサのもとに向かったがその時に、地下生活者の「四面楚歌」に巻き込まれ倒壊する建物とともに埋もれたのだが、奇跡的に助かった。そしてミカはあたりを見渡した・・・

    ミカ「なに・・・これ・・・」

    あたりは更地が広がっており、何もない状況だった。大聖堂も美術館も図書館も音楽堂も何もかもなくなっており、あたりはミカと少しの瓦礫ぐらいしかなかった・・・

    ミカ「・・・そうだ・・・ナギちゃんを・・・・ナギちゃんを探さないと・・・・」

    ミカはフラフラとした足取りで歩き始めた。少し前まで何百人の人が、いくつもの建物があった場所だが今はただ一人の少女が更地を歩いている・・・そしてミカは遠方に何かを見つけた

    ミカ「・・・あれは・・・手!・・・しかもあれは・・・!」

    ミカは遠くに地面から何かが飛びだしているのが見えた。それは手だった。ミカは近くにかけより・・・

    ミカ「ナギちゃん!今助けるから!」 ギュ

    ミカ「まってて、今・・・」 グイッ

    ポロッ

    ミカ「ナギ・・・・ちゃん・・・・?」

  • 38二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 18:25:49

    親友のナギサの手が地面から飛び出していて、ミカが手を握り地面から抜き出した。しかし出てきたのは手と10㎝程しかなかった腕だった。

    ミカ「あああっ いやぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ」

    ミカは発狂したように泣き叫び膝から崩れ落ちた。

    ミカ「何でよっ!セイアちゃんも!ナギちゃんも!コハルちゃんも!先生も!何でみんないなくなっちゃうの!何で死ななくちゃいけないの!何で私だけが生き残っちゃったの・・・なんで・・・・なんで・・・」

    ミカは顔をぐちゃぐちゃにして泣いた。もう誰もいない。先生もティーパーティーのみんなもトリニティの生徒も、誰もいなくなった・・・

  • 39二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 18:26:31

    ミカ「あいつだ・・・」

    ミカ「あいつが全部奪ったんだ・・・」

    ミカ「あいつがナギちゃんもセイアちゃんもコハルちゃんも殺したんだ・・・」

    ミカ「あいつが・・・」

    ミカ「先生を・・・殺したんだ・・・」

  • 40二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 18:26:52

    ミカ「・・・許さない」

    ミカ「許さない 許さない 許さない 許さない 許さない許さない 許さない 許さない 許さない 許さない許さない 許さない 許さない 許さない 許さない許さない 許さない 許さない 許さない 許さない許さない 許さない 許さない 許さない 許さない許さない 許さない 許さない 許さない 許さない許さない 許さない 許さない 許さない 許さない許さない 許さない 許さない 許さない 許さない許さない 許さない 許さない 許さない 許さない許さない 許さない 許さない 許さない 許さない許さない 許さない 許さない 許さない 許さない許さない 許さない 許さない 許さない 許さない許さない 許さない 許さない 許さない 許さない許さない 許さない 許さない 許さない 許さない許さない 許さない 許さない 許さない 許さない許さない 許さない 許さない 許さない 許さない許さない 許さない 許さない 許さない 許さない許さない 許さない 許さない 許さない 許さない許さない 許さない 許さない 許さない 許さない許さない 許さない 許さない 許さない 許さない許さない許さない許さない許さない許さない」

  • 41二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 18:27:15

    ミカは強烈な怒りと殺意が芽生えた。そしてゆっくりと立ち上がり、おぞましい程黒く殺意に満ちた目をしながらフラフラと敵を殺すために歩き始めた。

  • 42二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 01:00:48

    保守

  • 43二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 20:36:52

    こっわ

  • 44二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 01:40:36

    保守

  • 45二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 08:52:36

    早めの保

  • 46二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 09:22:15

    ーD.U地区廃墟ビル

    アリウススクワッドのメンバー4人はD.U地区のビルの一室にいた。彼女らはろうそく一本で明かりを作っていて、空気はとても重苦しかった。彼女らは先生が死んだときから、過去にエデン条約の時の一件もあり、彼女らがやったのではないかと疑われていて、拠点を転々としながら過ごしている。もちろんのことだが、彼女らは先生に手を出していない。しかし世間とは距離をおき、何とか4人で過ごしているがすでに体も心も限界に近く、辛うじて生きているに過ぎなかった・・・

    サオリ「・・・」
    ミサキ「・・・」
    アツコ「・・・」
    ヒヨリ「・・・」

    会話はまったくなく誰ともしゃべろうともしない・・・そんな虚無な時間が流れていったが、心の中では思うことがそれぞれあった。

    サ「「先生・・・先生なぜ死んでしまったんだ・・・私はまだ、貴方に何も出来ていないのだ。償いも謝罪も感謝も何もかもできてないのだ・・・それなのに、なぜ死んでしまったんだ・・・頼む、先生教えてくれ。私は・・・私たちはどうすればいい・・・もう全部が限界だ・・・」」
    ミ「「先生・・・あれだけ私に死ぬなって、消えるなって、自分を傷つけないでって、言ってたのに、自分はあんなことになっちゃうなんてね・・・私そのことを聞いたときに、すぐに貴方の所に行こうとしたよ・・・でもさ、それだったら先生が言った約束を守れずに死ぬことになる・・・それだけはといままで思ってけど・・・もう・・・いいや・・・」」
    ア「「・・・みんなやっと平和に暮らせると思ったのに・・・先生・・・あなたがいなくなってから全部終わっちゃった・・・それでも先生・・・私は・・・私は・・・帰ってくるのを信じてるから・・・」」

  • 4725/05/22(木) 09:24:20

    落ちてた時に、書いていたものです。今日の昼に続きを投稿予定です。落ちないでよね・・・?

  • 48二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 09:51:58

    あにまん最近脆弱だったからね……

  • 49二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 12:27:36

    このレスは削除されています

  • 50二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 13:26:49

    ヒ「「先生、私はもう先生に何も迷惑をかけません。なにも欲しがりません。厚かましい態度はしません。雑誌も寝床も携帯も食事もなにもねだりません。私はすべてをささげたいです。だから・・・だから・・・先生戻ってきてください・・・」」

    そうして、一人一人思いにけふけていた時だった・・・

    ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ

    サ「!! 全員!!伏せろ!!」

    突如、外から弾丸が壁や窓を突き破りながら降ってきた。慌てて三人は身をかがめたり物陰に隠れたりするが・・・

    ぐちゃ!

    ミ「くっ・・・!」

    バンッ!

    ヒ「ウッ!」

    ミサキとヒヨリに銃弾が直撃した。致命傷ではないもののミサキは横腹、ヒヨリは太ももにそれぞれくらった。ミサキは被弾しつつも身を隠して応急処置をした。

    ミ「「・・・銃弾くらいなら普通なら耐えれるのに・・・出血して明確にダメージを負うほどの怪我・・・並みの兵器なら間違いなく無理・・・特別な銃器を使っている?それか他のなにかが・・・」」

  • 51二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 13:28:00

    ドガガガガガガガガガガガッガガガガガッガガガガ

    ミ「クッ・・・!」

    再び弾丸の雨は放たれ、四人は身を潜める。次々に内部を破壊していき、自分たちが隠れている壁やソファなども壊れていってる。しかし彼女らも一方的に隠れているわけではなかった。弾丸が止まったと同時に・・・

    サ「今だ!後退だ!」

    目にも止まらぬ速さで四人は一斉に部屋から脱出した。そして裏の階段までたどり着き、サオリはメンバーがいるか確認して話し始めた。

    サ「・・・全員いるか?!なら・・・」

    ドガァアアアアアア

    全員「⁈」

    突如、足元と天井が爆破して。足元が崩れ四人は瓦礫と共に落下した。

    サ「「何時の間に!!それにこのやり方は・・・」」

    ドガアアアアアアン

  • 52二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 13:28:31

    サオリたちが二階と上の三階は崩落して一階の天井を瓦礫と共に突き破りながら落ちた。銃撃の次にこの爆破・・・いくらスクワッドといえど逃げるのは不可能だった。

    サ「ぐっ・・・」
    ヒ「ううっ・・・」

    サオリとヒヨリは怪我を負いながらも無事だった。しかし・・・

    サ「・・・ミサキ!!姫!!」

    ミサキとアツコの姿が見あたらなく、辺りは砂埃と大量の瓦礫で埋まっていた。瓦礫に埋もれているのではと二人が探そうとしたその時・・・

    ドガガガガガガガガガガ

    サオリ・ヒヨリ「「!!」」

    再び銃撃が二人に襲い掛かった。慌ててよけようとしたが・・・

    ヒ「ッ!!」

    ヒヨリは足のケガと今の落下の衝撃で動けなかった。

    ヒ「あっ・・・」

    ヒヨリは銃弾が目のまえにいっぱい広がってるのが見えた。ふつうは見えるわけがないがヒヨリはそれがものすごくゆっくり動いて見えていた

    ヒ「「ああっ・・・死ぬ前はすべてがゆっくり動いて見えるって・・・」」


    「本当だったんですね・・・」

  • 53二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 13:29:11

    このレスは削除されています

  • 54二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 16:19:01

    そして、ヒヨリはゆっくりと目を瞑り死を受け入れようとした・・・

    ガバッ

    ヒ「!!」

    すると、突然ヒヨリの体を誰かが前から抱きしめた。視界は真っ黒で何も見えない。しかしそれがなになのかはすぐに分かった・・・

    ヒ「リーダー⁈」
    サ「・・・」ギュ!!
    バァン ドバッ バァン ビチャ ドスッ バァン

    サオリは身を盾にしてヒヨリを庇う。弾丸が容赦なくサオリの背中に次々とあたり、ヒヨリは見えないが苦悶の表情を浮かべつつもサオリはヒヨリを庇い続ける。

    ヒ「リーダー!やめてくださっ」
    サ「・・・」ギュ!

    ヒヨリが振り払い自分を盾にしようと動くがサオリはさらに強く抱きしめた。そして一分程たち、銃撃が止まった・・・

  • 55二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 22:55:43

    続き、期待してます!
    念のため、保守。

  • 56二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 00:28:35

    保守

  • 57二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 07:35:39

    念のために朝、保守。

  • 58二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 14:07:21

    保守!

  • 59二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 18:10:36

    サ「・・・」
    ヒ「リーダー!」

    ヒヨリは慌ててサオリが無事か確かめようと、背中に手をあてた

    ヒ「!!」

    ヒヨリの手には真っ赤な鮮血がこびりついていて、足元には血だまりが出来ていた。
    サオリの抱きしめる力が一気に弱くなりヒヨリにもたれかかった。

    ヒ「・・・リーダー?」

    ヒヨリは声をかけるがサオリからは返事は返ってこない・・・

    ヒ「リーダー・・・サオリねぇさん・・・返事してください・・・サオリねぇさん・・・ヤダっヤダっヤダっヤダっ!!そんなの嫌です!!サオリねぇさん!!返事してください!!」

    ?「もう何も返ってこないわよ。永遠に。」
    ヒ「⁈」

    そうして壁に空いた穴から誰かの影が地面に照らされていた。ヒヨリはそのシルエットに見覚えがあった。そしてゆっくりと顔をあげその姿を見た。

    ヒ「・・・なぜ・・・貴方が・・・」

    ?「久しぶりね・・・」

    ヒナ*テラー「槌永ヒヨリ」

  • 60二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 18:11:25

    ヒヨリ「空崎ヒナ・・・さん・・・?」

    いきなり現れたヒナに困惑を隠せないヒヨリ。そして姿がまるっきり違うことに驚いてもいた。しかしそんなことはおかまいなしにヒナは話し始めた。

    ヒナ「なにはともあれ、ご苦労様。サオリが素晴らしい絆ごっこを見させてくれたお礼に貴方にも同じことをさせてあげるわ。」
    ヒ「!!」

    ヒヨリは慌てて戦闘態勢を取ろうとするが・・・
       ・・
    ヒナ「ソレを持って戦うのかしら?それともソレは地面に捨てて戦うのかしら?それとも担いで逃げるの?」

    ヒヨリ「⁈」

    ヒナ「どうするの?」

    ヒヨリはヒナの言葉で動きが一瞬止まった。

    ヒナ「はい、馬鹿ね」 バッ!!

    ドガアアアアアアン

    ヒナはヒヨリに一瞬で接近してヒヨリを蹴り飛ばした。

    ヒヨリ「ガハッ・・・!!」

    ヒヨリは激しく吐血した。今の蹴りでヒヨリの臓器はぐちゃぐちゃになってしまった。

    ヒヨリ「「たった、一発の蹴りでここまでのダメージ・・・それよりも、リーダーを!!」」

    ヒヨリはぼろぼろの体でなんとか立ち上がろうとする

  • 61二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 18:13:20

    ヒナ「・・・ふぅん」

    ヒナは地面に倒れていたサオリを持ち上げて、ヒヨリの目の前に突き出した。

    ヒヨリ「リーダー!」

    ヒヨリは慌てて救おうと動こうとするが・・・

    ヒヨリ「グっ・・・」ガクッ

    力が出ず膝から崩れ落ちた。そんなヒヨリをヒナは無表情で見ていた。

    ヒナ「無様ね。目の前にリーダーがいるのに何もできないなんて、まぁでも、そこの瓦礫に埋まっている二人よりかはましだと思うけど・・・でも私は貴方のそのザマ・・・結構気に入ったわ・・・」

    ヒナはゆっくりと口角を上げた。そしてヒナは愛銃をサオリの背中にあてた。それを見たヒヨリは・・・

    ヒヨリ「やっ・・・・やめてください・・・!!」

    ヒナがサオリにとどめをさすのを見て慌てて懇願した。ヒナはそんなヒヨリの姿を見て・・・

    ヒナ「あら?私は別にサオリだけ殺そうなんて考えてないわよ?貴方も同じようにするわけだけど・・・貴方の方が先にして欲しいの?どっちにしろ貴方はこの肉塊と同じ姿になるんだけどね・・・」

  • 62二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 18:14:31

    そしてヒナは引き金を引こうとしたとき・・・

    ヒヨリ「・・・お願いします」ボソッ
    ヒナ「? なにかしら?」

    ヒヨリは膝を突きながら、小さな声で

    ヒヨリ「私の体は好きにしていいです・・・焼くなり切るなりいくらでも拷問してもいいです・・・ですから・・・サオリねぇさんの命と・・・ミサキさんとアツコちゃんの命だけは助けてください・・・」

    ヒナ「・・・・・」

    ヒナ「それはそれは残酷ね。けどあの二人とコレは死にかけよ?」

    ヒナ「心も体もズタボロにされてこれ以上こんな世界に生かせてやるのも可哀そうよ?それでも貴方はこの三人を助けたいの?」

    ヒヨリ「・・・」

    ヒナ「抗うだけ無駄よ。貴方は敗者。主導権はこっちにあるわ。貴方たちの命の選択権はこっちにあるわよ、それくらいはわかってるわよね?それに・・・」

    ヒナ「あなた一人の命とこの三人の命とじゃあ、明らかに釣り合わないわよ?」

    ヒヨリ「・・・⁈」

  • 63二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 18:14:49

    ヒナ「じゃあ、そういうわけだから。」

    ヒナは再び引き金を引こうとしたが・・・

    ヒヨリ「・・・待ってください!!」

    ヒナ「・・・・なに?まさかまたくだらない命乞いでも・・・」

    ヒヨリ「違います。」

    ヒナ「なにがちがうのかしら?納得がいく説明をしてもらおうかしら?」

    ヒヨリは数秒沈黙したのち・・・

    ヒヨリ「わっ・・・」

    ヒナ「なに?」

    ヒヨリ「私が・・・リーダー・ミサキさん・アツコちゃんを・・・殺しますから・・・その後、私を残酷に殺してください・・・」

    ヒナ「・・・・・へぇ」

  • 64二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 22:53:34

    続き、ありがとうございます^_^
    念のために保守!

  • 65二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 00:30:59

    保守

  • 66二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 02:11:05

    毎日の楽しみにしています^_^
    よろしければ、いつのまにか、ユウカとノアが怪物になっていたので、この話を書き終えたら、余力がありましたら、いつか、ユウカやノアが怪物に変貌する瞬間の場面を書いてくださると嬉しいです^_^

  • 67二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 08:38:12

    保守

  • 68二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 12:23:51

    念のため、昼保守。
    ゆっくりでもいいので、続き楽しみにしてます^_^

  • 69二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 12:56:49

    生徒たちの耐久力がダダ下がりしてる…いよいよモブたちのただの喧嘩で死人が出るぞ

  • 70二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 13:22:54

    ヒヨリはお持ち帰りされずに死にそう
    オモチャにされずに終われるのはマシな方かも

  • 71二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 19:10:34

    念のために、保守。

  • 72二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 19:39:16

    予想外の提案にヒナは多少驚いた、そしてヒヨリは理由を話し始めた。

    ヒヨリ「・・・私たちにはもう何もありません・・・今まで私たちは・・・たくさんの苦痛を受けてきました、失って、泣いて、苦しんで、傷つけて、傷つけられて・・・そして・・・先生も・・・仲間も・・・リーダーも・・・」

    ぽとっ ぴちゃ

    ヒヨリ「グスッ・・・だから・・・だから・・・もうこれ以上みんな苦しまないためにも・・・苦しませないためにも・・・私が・・・終わらせます・・・勝手で!!わがままで!!どうしようもなくみんなにとっては理不尽ですが!!もう・・これ以上・・・苦しみたくないです!!せめてもの償いとしても・・・!おねがいします!死なせてください!死なさせてください・・・!」

    ヒヨリは頭を地面にこすりつけ地面に手を掻きむしりながら懇願した・・・

    ヒヨリ「「ごめんなさい・・・みなさん・・・勝手な言い文ですけど・・・これで・・・これで・・・もう苦しまずにすむはず・・・」」

    ヒナ「じゃあ、貴方に選択肢をあげるわ。」
    ヒヨリ「⁈」

    ヒヨリは顔を上げた。するとヒナは人差し指を上に上げながら言った。

  • 73二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 19:39:39

    ヒナ「一つ。貴方が生き残って他の連中は私が殺す。」
      「二つ。他の三人は生かして上げるから貴方だけが死ぬ。」

    ヒナ「自分の心に素直に答えてもいいわよ。」

    ヒヨリはヒナから出された選択肢を出され少し俯いたのち・・・

    ヒヨリ「・・・約束は・・・守ってくれますか?」
    ヒナ「・・・回答の義務はあるかしら?」
    ヒヨリ「・・・!」

    ヒヨリは絶望した。これからどんな地獄が待ち受けるのか想像もつかない。ヒヨリの心は完全に折れた。

  • 74二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 19:40:08

    ヒヨリ「・・・」

    下にうつむき、両ひざをつき、両手はだらけ下げて目に光はなかった・・・

    ヒヨリ「「・・・ああっ・・・ついに天罰の時がやってきたのですね・・・そうですよね・・・あれだけのことをしておいて、お咎めがないなんて・・・あり得ませんよね・・・ああっ・・・でも・・・もう、どうでもいいです・・・これで・・・これで楽に・・・」」

    ヒナ「自分の命は本当にどうなってもいいの?」

    突如、ヒナが強烈な圧をかけながら話しかけてきた。空間が軋み、まるで重力がねじれたかのようにヒヨリの体が押し潰される。息をすることすら困難で、心臓が悲鳴をあげる。視界が歪み、音が遠のいていく中・・・

    ヒヨリ「か・・・かまいません。」

    ヒヨリは震えながらも答えた。声はかすれ、喉の奥が焼けつくように痛んだが、それでも絞り出すように言葉を紡いだ。逃げたいという本能を必死に押し殺し、精神が崩れそうになるのを耐えながら、ヒナの目を見据える。恐怖が全身を支配していたが、逃げるわけにはいかなかった。

  • 75二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 19:41:08

    ヒナ「あっ そう」

    ヒナ「じゃあ、タヒね。」

    ズォオオオオオオオン

    ヒナの銃から紫色のレーザーが発射されヒヨリの頭を貫いた。レーザー遠くのビルにまで到達し、大穴を穿いた。

    ドサッ

    ヒヨリは頭が完全になくなりそのまま前に倒れた。レーザーの高温で切れた箇所は焦げていて、血は流れなかった。ヒナは2,3秒ヒヨリを見つめた後・・・

  • 76二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 19:41:57

    ヒナ「・・・ふっ 冗談よ」

        反転
    ヒナ「inversionem」 ピッ

    すると。一人に頭が一瞬で元通りになり、ヒヨリは意識を取り戻した。

    ヒヨリ「ハァハァハァ????」 ガクガクガク

    ヒヨリは状況を飲み込めず体を震わせていた。

    ヒナ「ふふふっ・・・三途の川は見えたかしら?それともそんなものはなかった?」



    ヒヨリは現実感がほとんどなかったが、ヒナを見つめていた。

    ヒヨリ「えっ・・・あっ・・・・」

    ヒナ「でもまぁ。いいわ。逃げ出さずに自分の身を挺してこの三人を助けようとしたのは分かった。三人は助けてはあげるわ。」

  • 77二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 19:42:47

    安堵と同時に、張り詰めていた緊張の糸がぷつりと切れ、力が抜ける。三人を守れた。──そう思った瞬間、

    ヒナ「ああ、でも無傷じゃ見栄えが悪いわね」

    ビッ

    ヒヨリ「ツッ・・・っ~」

    ヒナは自身の翼の爪でヒヨリの額を切り裂き、ヒヨリの額に横一文字の傷を作った。

    ヒナ「いい姿じゃない・・・似合ってるわよ。傷は勲章・・・なんて言うじゃない?」

    バンッ

    ヒヨリ「!」

    ヒヨリは突如後ろ銃撃され、頭に銃弾が直撃し、気絶した。

  • 78二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 19:46:02

    アズサ「・・・気絶したか?」
    ヒナ「ええっ ご苦労。貴方のトラップのおかげでこんなに早く終わったわ。」
    ホルス「うへぇ~。今回私の出番はなかったね。まぁ休憩出来たからいいか。」
    アズサ「それで・・・どうする?ヒヨリは手に入れれたが・・・サオリはもう死にかけ・・・残りの二人は瓦礫に埋もれて絶賛気絶中・・・予定どおりにサオリとミサキは殺すのか?」
    ヒナ「・・・どうせなら持ち帰ってみようかしら?なんだかんだで使えそうよ。心をへし折るか、それとも化けさせるか、反転させても戦力にはなるわ・・・サオリは死にかけだからいいものが作れそうね・・・」
    アズサ「? 何を言ってるんだ?」
    ヒナ「こっちの話よ。気にしなくていいわ。さっさとこいつらを持ち帰りましょ。」

    そうして、瓦礫に埋もれた二人を引っ張り出しアジトに戻り始めた。

    ホルス「「・・・もう物語は覆されたかな?それとも全部が破壊されすべてが混沌に飲み込まれたのかもね・・・フランシス・地下・・・貴方たちのシナリオはどうなっているのかねぇ?全部シナリオ通りに進んでいる?それとも他の何か別のものがあるのかな?まぁ・・・それも・・・迎えれば分かるか・・・」」

  • 79二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 01:03:17

    保守

  • 80二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 07:49:45

    続きありがとうございます^_^
    念のため、保守!

  • 81二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 14:00:52

    保守

  • 82二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 19:04:59

    ゆっくりでもいいので続き期待してます^_^
    念のため保守。

  • 83二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 22:14:07

    ー少し前 フランシスの実験室

    ユウカ「・・・んんっ・・・・ううっ・・・ここは・・・」

    ミレニアムから連れ去られたユウカは、とある一室で目を覚ました。

    ユウカ「「確か私は・・・警備ロボが近づいていてきたと思ったら、突然電流を浴びせられて・・・ここはどこかしら・・・見る限り・・・病室?それともなにかの実験室・・・?なにしろここから出ないと・・・」」

    そうして、ユウカが起き上がろうとしたとき・・・

    ガシャ

    ユウカ「!」

    ユウカの両手や両足は拘束されていた。ユウカは逃げようと手足を揺らすが・・・

    ユウカ「「なによ…これ…動けない…拘束されている?!…怖い…怖い…誰か助けて…」」

  • 84二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 22:14:29

    ガチャ

    ユウカ「!」

    扉が開き誰かが入ってきた。

    フランシス「目覚めたか。もう少し早く目覚めるかと思ったのだが、あの警備ロボの電圧は中々のものなのか・・・」

    ユウカ「あなたは・・・だれ・・・?」

    部屋に入ってきた男は人間の姿からは余りにもかけ離れていた。そしてその男はそばにあった脚付きのホワイトボードを引っぱってきた。そしてホワイトボードにレントゲン写真を貼り付けた。そのレントゲン写真を見たユウカは目を見張った 。

    ユウカ「・・・なに・・・それ・・・」

    それは、自分と思われる体の心臓部分に謎の黒いシミのようなものがあった。それは明らかに心臓ではなく別の何かだった。

  • 85二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 22:14:56

    フランシス「…ふむ。成長はしているな。」

    フランシスは顎に手をあてながらレントゲン写真をじっと眺めていた。

    ガチャ

    すると、もう一度扉が開き誰かが入ってきた。

    ユウカ「ヒッ!!」

    思わず声に出してしまうほどのもの──部屋に入ってきたのは、人間の常識ではとても説明できない、歪んだ四肢と不気味な目を持つ、人外の化け物だった。

  • 86二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 22:15:18

    ユウカは涙を流し、体を震わせながらその化けものを見ていた.。

    フ「ご苦労…早速だが始めよう…」

    化け物はカートを押しながら入ってきてユウカの横についた。カートの上には大量の手術器具がありユウカは恐怖で動けなかった。しかし…

    ギロッ

    化け物がユウカの顔を覗いてきた。目が合ったその瞬間、体の奥底からぞわりと恐怖が這い上がった。

    ユウカ「ーーーーーーーー!!」

    ユウカは逃げようと暴れるが拘束具は全くほどけない。

    フ「…安心しろ…お前もいずれこうなる…いや…もしかしたらそれよりももっと、すばらしいものになるかもな…早瀬ユウカ…共に新たな夜明けを見ようじゃないか…」

    そう、ユウカに告げ…

    フ「始めよう。」

    ユウカに対する手術が始まった。

  • 87二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 22:21:57

    >>85

    もしかして天使なのか?これ

  • 88二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 22:38:46

    >>86

    リクエストに応えてくださり、ありがとうございます^_^

    続き楽しみにしてます^_^

  • 89二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 22:48:09

    >>88

    こちらこそ、温かいメッセージありがとうございます

    これからも、どうぞよろしくお願いします。

  • 90二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 01:41:22

    保守

  • 91二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 09:06:50

    保守

  • 92二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 12:15:25

    >>89

    こちらこそ、書いて下さりありがとうございます^_^

    続き楽しみにしてます^_^

  • 93二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 15:00:12

    このレスは削除されています

  • 94二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 15:00:51

    このレスは削除されています

  • 95二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 15:07:26

    ー手術開始から12時間が経過…

    フ「…染色体はほとんどが入れ替わった…投与した染色体の染色体はキヴォトス人の染色体でさえ襲い作り変えることが可能なのか…幹細胞は…順応しているな…元々あった早瀬ユウカの細胞と上手く組み合わさって出来ているのもあり、独立したものもある…白血球や赤血球などはほぼ全て新たなものに入れ替わってるな…投与した瞬間から次々と変化していき全く違う細胞に変わってしまった…一部を回収して比べたが待ったく違うものになっていた…しかも投与した細胞や早瀬ユウカにあった細胞とはまた違う…キヴォトス人の細胞を取り入れたからこうなったのか、それとも早瀬ユウカが特別だったのか…いずれにせよ元々早瀬ユウカの中にあったほぼすべての細胞は入れ替わり新たな生物となった訳だ…脳はどうだ?」

    フランシスは少し離れた場所で作業している化け物を見た。

    こくっ

    化け物はうなずくと体を寄せ、脳をフランシスの方へ見せた。ユウカの脳は分解されていて、化け物はユウカの脳の部位をいろいろと見ていた。

    フ「…そうか。そいつは大脳皮質がかなり発達している。そこを上手くすれば素晴らしいモノになる…特に大脳は慎重に扱え…そこが損失したらいろいろとめんどくさい…前にその部分でトラブルが起きてモルモットの脳を消費してしまった…脳は差が激しい。くれぐれもミスをするな…」

    化け物「ーーーーー」

    フ「…生塩ノアの脳か明星ヒマリの脳の一部を組み込んでみますか だと…?…やめておけ…あいつらとはまた違った脳の構造だ…下手に入れるよりかは被検体の脳や喰種、人口脳を入れたらいい…それにナノマシンがもう少しで完成する、それを投与したら上手く組み込めるかも知らないが…いずれにせよ、今ある部位と臓器で上手く調整しろ」

    化け物 こくっ

  • 96二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 15:08:28

    フ「さて…」

    フランシスは手術台の上に拘束されているユウカを見た…するとある変化に気づいた

    フ「皮膚の色がかなり変化してきたな…」

    ユウカの皮膚が青白くなってきているのだ。人間の青白くなるのとは異なり、本当に青白く変色しているのだ。それだけではなく体の一部も変形し始めた…

    フ「「…まずは皮膚の色か…骨形成はその後か、それとも同時に行われるのか…いずれせよここまで早く変化するとはな…そこらの生徒は細胞が異常事態に陥ったり投与した細胞と上手くかみ合わなくて死んでしまうケースも多々あったが、こいつはかつてないうえで順調に進んでる…反転化させるのも良かったのかも知らないが…こんな素晴らしい実験体は今までいなかった…喰種とは違う、さらに上の存在になるかもしれん…しかしなにが起きるかは分からぬ…いずれにせよ上手く細胞が順応して素晴らしいモノになってもらおうか。早瀬ユウカ…」」

  • 97二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 15:09:36

    アンブレラ案件じゃねーか!大脳発達とかリッカーだろお前!

  • 98二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 20:09:09

    続き、ありがとうございます^_^
    念のため、保守。

  • 99二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 21:26:50

    美少女を躊躇なく化け物に改造するなんて勿体無い…この辺り地下生活者も研究者らしいとこなんだなって

  • 100二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 00:02:53

    保守

  • 101二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 06:55:26

    キャスパリーグもアーサー王も消し飛ばされていて草
    知名度補正を受けられなかったか…

  • 102二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 09:09:19

    保守

  • 103二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 12:19:10

    続き、期待してます^_^
    念のため、保守。

  • 104二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 17:16:36

    ー30時間経過

    ピピピピピッ…ピピピピッ…ポッポッポッポッ…ピピピピピッ…カチャカチャ…

    機械音と作業音だけが響き渡る手術室…手術開始からすでに一日が経過しており、ユウカの体には至る所にチューブなどが接続されていた。人員も数人増え、かなりの大規模なものになっていた。

    フ「全身に血液を早期に回しているからか、いささか心臓の動きが早いな…脈拍はそこまでだが、血中濃度は以前良好…骨形成も大方完了…体はほぼ完成したといえるだろう…後は脳と血液や細胞が隅々に渡るのをまつか…未完成だがナノマシンを入れてみるか…いや…こいつの体に作り上げられた細胞・結合組織は目を張るものがある…特に筋繊維の密度がキヴォトス人の約200倍…投与した被検体の染色体と細胞が早瀬ユウカをここまで仕立て上げるとは、私も思わなかった…」

    そうしてフランシスが手術中のユウカを見ていると、新たに入った異形がフランシスの肩をたたいた。

  • 105二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 17:17:03

    フ「なんだ?」

    異形はフランシスの顔をじっと見つめた。

    フ「…なるほど」

    フランシスは再びユウカの方に目を移し、異形も同様にユウカを見た。

    フ「…感情調整をさせるか? か…」

    フランシスは呟いた。すると足早に近くで脳の作業をしている異形の所に行き、壁に貼られているユウカの脳の構造やデータが書かれた紙を見た。そして数秒ほど見ると…

    フ「…こいつは扁桃体が大きい…となると感情が激しくなりやすいな…喰種どもならともかく…指揮命令系統を与えるものとして作っているのだから、感情が高ぶって敵味方問わず暴れられても困る。よし…」

    フ「扁桃体を一部切り取れ。三分の一程度でいい。そして残りの三分の二はナノマシンと別の被検体のインターニューロンとアストロサイトを、そして私が作ったグルタミン酸作動性ニューロン【情報を活性化させる神経細胞】を投与させる。残りの部位は念のため保管しろ。ああっ、そういえば…」

  • 106二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 17:18:33

    すると、フランシスは後方で作業していた異形を呼び…

    フ「元キヴォトス人の喰種…タイプCには逆で意図的に感情の抑制を下げ、攻撃的になり安くしといてくれ…所詮失敗作共だ…突撃隊として何も考えさせなくするのもいいが…まだ、敵意を持たせ敵を殺させるようにしといたほうがいい…」

    異形「ーーーーーー」

    フ「…ああそうだ。恐怖は抑制させろ。それにより必要以上に攻撃的になる…そいつらにはその程度の役割をさせるのがお似合いだ…所詮失敗作…いくらでも新しいのは作れる」

    異形「ーーーーー」

    そうして異形はフランシスの話を聞くと部屋から出ていった。

  • 107二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 17:19:12

    フ「…さて。」

    フランシスは、人の形を失い化け物として…いや新生物として生まれ変わるユウカを見た。かつての早瀬ユウカの面影はどこにもなく、もはや元がユウカとは誰にも分からないだろう。そんなことになったユウカをみてフランシスは笑みを浮かべた…

  • 108二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 17:24:59

    まてやウユニ塩湖とか腹から声出せとかやればできるじゃねえかとかコメントが付きそうな単語あったんだが!?

  • 109二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 23:34:59

    ここ最近、このスレのお話が毎日の楽しみになっております。
    陰ながら応援しております。

  • 110二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 00:15:15

    保守

  • 111二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 08:19:18

    いつも楽しみにしてます^_^
    念のため保守。

  • 11225/05/28(水) 16:22:48

    すみませせん。今日は夜に投稿します。

  • 113二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 17:40:15

    ゆっくりお待ちしてます^_^
    保守^_^

  • 114二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 23:52:10

    ーノア編

    ユウカの手術が始まった時と同時期、生塩ノアは別の一室にいた。ノアは拉致された時から、ひたすら実験の記録をさせられていた。何度も飛び散る血液…被験者の悲鳴…肉体の取り外し…精神が壊れていく人ではなくなっていく瞬間…溶けていく肉体…ぐちゃぐちゃにすりつぶされた体…別の姿に変貌し怪物となり果てた生徒…狂気の出産…ノアはその光景を何千回と見てきた。そして、それは夢にまで出てきてノアを苦しめる…そして夢の中で…「許さない…ユルサナイユルサナイユルサナイ…」・「よくも私の目を…顎を…足を…斬ってくれたな…取ってくれたな…」・「殺してやる殺してやる殺してやる…」・「貴方も私と同じように…」・「痛い痛い痛い痛い痛い」・「なんでなんでなんでなんでなんでなんで…?」…ノアが実験した生徒や色んな人の怨恨の声が響き渡る…

    ノア「…」

    ノアはほとんど感情を失っていた。ただひたすらボーっと座っている。目は虚ろになっていて、まるで生気を感じなかった。今も椅子に座り前を向いてた…

  • 115二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 23:53:00

    ズキィン

    ノア「!!」 バタンッ
    突如、ノアは椅子から倒れ頭を抑える。体をのたうち回り、過呼吸になりながら暴れていた。爪は無意識に床を掻きむしり、指先から血が滲んだ。胸が裂けそうなほど脈打ち…

    ノア「ごめんなさい…申し訳ございません……!」

    ノアの頭の中には実験台にされた被験者の怨恨の声が響き渡っていた。

    「殺してやる殺してやる殺してやるぅうううううう」
    「あああああああああああ 痛い痛い痛い痛いよぉおおおお おかぁさぁあああああああん」
    「ぎゃああああああああああああああああああああ」
    「なんで…どうして…ねぇ…何でなの…?私…悪いことした…?なにかいけないことした…?」

    ノア「ううっ…ああっ…」

  • 116二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 23:54:13

    ノアは背屈張りながら近くのテーブルに手を伸ばす…そして

    コンッ カラカラ

    ノアの目の前に透明な液体が入った注射器が落ちてノアの爪先にあたって止まった。

    ノア「はぁ…はぁ…」

    ノアは注射器を手に取ると…

    プスっ

    肘裏に注射針をさした。そして5秒程で注射は終わりノアは立ち上がった。

    ノア「はぁ…はぁ…今日で3本目…はぁ…はぁ…おぇ…まだ…気持ち悪い…」

    そうしてノアはテーブルの上にあったもう一本の液体が入った注射器を手に取り…

    プスッ

    ノア「んんっ…」

    再び注射した。そして二本の注射を終えると、再び椅子に座った。

    ノア「…」

    ノアは座っていたが、ふと自分の腕を見た。そこにはいくつもの注射跡があり、肘裏は真っ赤になっていた。そして肘裏を見つめていると…

  • 117二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 23:58:36

    このレスは削除されています

  • 118二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 00:03:14

    ギョロッ。

    ノア「…えっ?」

    腕に残った注射の痕が、一つ――形を変えて、“目”になった。

    ギョロ ギョロ ギョロ

    次々と、注射跡が眼球へと変わっていく。無数の視線が、内側から、外側から、ノアを貫いていた。

    ノア「……見てる……見てる、見てる見てる見てるッ!!
    あああっ あああああああああああッ……!
    見ないで 見ないで 見ないで 見ないで 見ないで……
    見ないで見ないで見ないで見ないで見ないで見ないで見ないで……!
    見るな見るな見るな見るな見るな見るな見るな見るな見るな見るな……ッ!
    見るな見るな見るな見るな見るな見るな見るな見るな見るな見るな――
    見るなぁああああああああああああ!!!」

    ガリッ

    ガリガリガリッ!!!

    ノアは肘裏を掻きむしった。皮膚の感覚が狂い、“そこ”に蠢く何かを引きはがそうと、全力で爪を突き立てる。
    肉が裂け、鮮血が飛び散っても止まらない。いや、それすらも感じていない。

    「中にいるんだ……見てるんだ……!出てけッ!出てけよォッ!!」

    叫びは嗚咽に変わり、指は血に滑りながらも止まらず、ノアはただ狂ったように――いや、狂ってしまったまま、自分を削り続けていた。壁も床も天井も、“眼”に満ちていた。笑っていた。無言で、ただ、見つめていた。

  • 119二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 00:56:34

    お忙しい中で、夜分遅くの更新ありがとうございます。
    続き楽しみにしてます^_^

  • 120二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 06:23:17

    念のため保守。

  • 121二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 09:19:28

    保守

  • 122二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 17:56:08

    ガチャ

    スオウ「おい。やかましいぞ…って、副作用反応真っ最中か…」

    部屋にスオウが入ってきて、狂乱しているノアを眺めていた。

    ス「しかし…いつもは椅子に座って死んだように生きてる貴様がなぜいきなり暴れ始めた…んっ?」

    スオウは地面に注射器が二本落ちているのにきずき、その後ノアを見つめた。

    ス「…ああっ そういうことか…ふん、さすがに二本も打ったら、そうなるか…こいつは効力は強いが中毒性が強く精神崩壊を招く…まぁ二本も撃ち込んだらこうなるのは仕方がないとも思うが…最強の覚せい剤を二本打って意識を保てるとは大したものだ…」

  • 123二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 17:57:30

    スっ

    スオウはポケットから同じ液体が入った注射器を取り出した。そしてノアの背後に近づき…

    ノア「!?」

    ノアはスオウを振り払おうと、殴りかかってきた…

    ス「…ふん」

    パシッ ドスッ

    スオウは拳を受け止め、すかさず腕に注射針を差し込んだ。

    ノア「ああっ…?ああっ…ああっ…」

    ノアの目が、大きく見開かれたまま動かない。その黒目には、すでにこの世のどこにも焦点を合わせていない光が、ただ、虚ろに揺れていた。身体が震え出した。顎がカタカタと震え、全身に細かい痙攣が走る。目の前にあるスオウの輪郭が波のようにうねり始め、ノアの脳内で「音」になって響いた。目に見えるはずの光景が、音を出している。感覚が、壊れていった…

    ノア「…」

    ノアの身体が、力を失ったように崩れ落ちた。 硬直したままの目が、空を見開いている。瞬きは一度もなかった。そのまま、ゆっくりと横に倒れる。まるで人形の関節が外れたかのように、不自然な角度で首が傾いた。 頭が床に触れる音は、妙に乾いて鈍く響いた。口元がわずかに開いていて、そこから糸を引くように唾液が垂れていた。それが顎を伝い、冷たい床に静かに落ちて、音もなく広がっていく。ノアの指先がぴくりと跳ねた。
    そのまま、小刻みな痙攣が全身に走る。呼吸は浅く、速い。けれど、それすらも不規則で、まるで肺が勝手に動いているような奇妙なリズムだった。その瞳はまだ開かれたままだった。焦点を失い、誰も映していない。
    ただ、どこか一点を見つめながら、ノアの身体だけが震えていた。

    ス「気絶したか…にしてもモルヒネの10000倍の効力を持つこの鎮静剤をくらってよく生きれるものだ…先週から1000倍では効果が薄れてきたからな…まぁ、あれだけのことをしておいた私が言えることではないが…」

    スオウは倒れているノアの髪を掴み、引きずりながら部屋の外に出した。

  • 124二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 17:59:01

    続きありがとうございます^_^

  • 125二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 00:53:23

    今日もゆっくりでいいので、楽しみにしてます^_^
    念のため保守。

  • 126二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 09:06:19

    保守

  • 12725/05/30(金) 16:19:11

    今日は夜に更新します。

  • 128二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 17:40:44

    楽しみにしてます♪

  • 129二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 22:31:46

    念のために保守。

  • 130二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 00:13:39

    続き楽しみにしてます^_^
    ただ、体調が悪いようであれば、ご自愛ください^_^
    ゆっくりでもいいのでお待ちしてます^_^

  • 13125/05/31(土) 01:27:33

    すみません。昨日は書くといっていましたのに、色々ありまして投稿できませんでした。本日必ず更新いたしますので、今後ともよろしくお願いします。

  • 132二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 08:13:46

    >>131

    お疲れ様です。

    続き、楽しみにしてます^_^

    こちらこそ、最後までよろしくお願いします^_^

  • 133二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 14:53:08

    念のため,保守。

  • 134二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 15:19:13

    そしてスオウはノアを引きずり、とある一室へと入っていった。そこはレントゲン室で、フランシスが死亡した患者を提供してくれる取引をしている医療機関から遺体と共に購入した、実際の医療器具で一般病院とそん色ない設備があった。撮影テーブルの上にノアを置き、暴れないよう固定させ、スオウはX線撮影装置を操作し始めた。しかし自らは防護具などをしているが、ノアには一切させていない。そしてスオウは放射線を発してX線検査を始めた。

    カチッ ずぅううううう

    スオウは操作コンソールを動かしながら、ノアの体をモニターで見ていた。

    スオウ「…すこし分かりにくいな。もう少し強くするか…」

    ピッ

    放射線の勢いが強くなり、骨と内臓の輪郭が、焼きつけるように浮かび上がる。

    ノアの体は、透き通るような白の光に包まれ、その中で 異常な影と、濁った臓器の形が鮮明に浮かび上がっていた。

    スオウ「……まずい」

    スオウ「多臓器不全……一歩手前じゃないか……」

  • 135二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 15:21:02

    肝臓が腫れ、腎臓はほとんど動いていない。心筋には微細な断裂、肺の奥はすでにガス交換がまともに機能していない。膵臓が沈黙し、腸の動きも鈍い。

    スオウ「こいつ…よくこんな体で生きていたな…」

    スオウは眉をひそめ、撮影装置をノアの頭部へと移動させた。

    スオウ「体がこれなら脳が到底、耐えられているとは思えないが…」

    もし脳にも異常が見つかれば今までの実験がすべて無駄になる…

    スオウ「「体が限界に近いのに放射線を長期間浴びさせたらまずい…できるだけ早くやらなければ…ただでさえ基準値

    ギリギリの放射線量だ…それに脳…こいつの場合は脳が一番肝心なのだから、できるだけ早く終わらせなければ…」」
    そうしてノアの頭部付近まで移動させて測定し始めた。

    スオウ「・・・」

    スオウはノアの脳の状態を見た。どこか異常がないか、何か欠損してないか、細胞が異常に増殖してないか、どの機関がマヒしているか。どの部分が正常に動いているか、何一つ見落とさないよう、スオウはモニターを見つめる…

    スオウ「…む?」

    スオウはとある部位をみた。そこは脳幹…呼吸・心拍・意識など生命維持に欠かせない機関だ。そこに異常が少し見られた…

  • 136二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 15:22:00

    スオウ「・・・」

    スオウは脳幹部分のレントゲン写真と今まで計測したデータを照合し始めた。

    スオウ「・・・まずいな」

    スオウはモニターを見つめ…

    スオウ「脳幹が変形している…」

    ノアの脳幹は覚せい剤の影響と度重なるストレスや鎮静剤の影響で深刻なダメージを負っていた…

    ス「絶縁体がほとんどない…ミエリンもほとんど破壊されている…神経細胞もほとんどが死滅…血流も異常反応が見られる…おかげさまでこいつの脳幹は縦に長くなっている…それにしても、いくら短期間でここまでも異常は…いや…主が【地下生活者】時々、自身の空間にに入れて、実験させてたな…こっちでもほぼ食事も与えずにIVH【高カロリー輸液】だけを投与させていたからな…こうなるのも仕方ないか…主の空間とこっちとでは時間の流れが異なると聞いたし相当やばい実験でも記録させたかもな…ちっ…これはめんどくさいことになったな…」

    スオウはモニターを見ながらつぶやいた。脳にここまでの異常が見られるとなると記憶がキチンとされているか怪しい。特に海馬は記憶をつかさどる中心的な場所なのだが、覚せい剤は海馬の神経細胞を興奮させすぎて壊すことがあり事を覚えられない・忘れやすくなるという障害を起こす…となるとかなり記憶が無茶苦茶になっている可能性が高いのだ。

    ス「扁桃体との連携異常は確実だろうな…でなければ、あそこまでの感情記憶の歪みはない…それによる妄想・幻覚・フラッシュバックも私が見ていない間に多々あっただろう…なら、さらに記憶の齟齬があるかもしれん…最近の実験記憶はあるだろうが、初期の方は覚えているのだろうか…?」

  • 137二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 18:47:18

    続きありがとうございます^_^
    楽しみにしてました^_^

  • 138二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 00:30:17

    保守

  • 139二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 06:49:13

    念のため保守。

  • 140二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 10:07:09

    保守

  • 141二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 17:23:21

    ゆっくりお待ちしてます^_^
    念のため保守^_^

  • 142二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 01:08:04

    モニターに映る数値と映像をじっと見つめていた。
    眉間に深い皺を刻みながら、ポツリと…

    スオウ「……他には異常がないだろうか。……体の方も確認しておくか」

    彼は操作コンソールに手を伸ばし、装置のアームを静かに動かした。
    撮影ユニットが滑るようにノアの頭部から胸部へと移動していく。
    その動きを追いながら、ふとスオウの脳裏にある記憶がよみがえる。

    スオウ「……そういえば、この撮影装置……フランシス様が、改良していたな……確か――」

    ー少し前

    フランシス「……お前、ここのレントゲン機があるのは知っているな?」
    スオウ「はい。医療機関から横流しで手に入れたモノですね。それが……何か?」
    フランシス「元はな。ただ、実験用に少し手を加えておいた。通常は最大で1シーベルト程度しか出せんが――今は、最大で50シーベルトまで出力可能だ」
    スオウ「……!」
    フランシス「壁と床は高密度コンクリートと高強度鋼材に換装してある。だが、万一放射線が漏れれば……このアジトを放棄せざるをえない…

    人体実験の記録でも、15シーベルトを超えた被曝で“キヴォトス人”でも確実に死ぬ。」

    フランシスは淡々と告げる。その言葉はどこか重いように感じる。

    フランシス「だから……使うなら、慎重にやれ。被検体がいくら死のうが知ったことではないが…こっちまで巻き添えを喰らうのはごめんだからな…」

  • 143二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 01:09:54

    ー現在
    ス「…」ごクッ

    つばを飲み込む。指先にはじんわりと汗が滲み、操作していたコンソールのボタンに力が入りすぎていることに、自分でも気づいていない。そしてこのミスで、ノアの運命が決定づけた。

    ヴぅううぅううう――。

    低く唸るような共鳴音とともに、放射線が徐々にその出力を上げていく。
    室内に満ちる粒子のざわめきが、まるで空気そのものを震わせていた。
    ノアの身体が、スクリーン上にありありと浮かび上がる。
    骨格、臓器、血管 -肉体のすべてが、まるで剥がされるように透けて見えた。

    スオウ「……よし。かなり鮮明に映っているな。
    あとは細部の数値を抽出して、実験ログとレントゲン映像、それに外部カメラの静止画も保存すれば……」

    淡々と呟きながら、スオウは放射線調整用のレバーから手を放し、固定ロックをかけた。
    そして自分はわきに置いていたコーヒーをゆっくり飲んでいた。 同時に、データの保存処理が自動で始まり、ノアの身体情報やマルチカメラからの映像が次々とPCに記録されていく。
    数分の沈黙の後――

    スオウ「……よし。これで解析用データはすべて揃った。
    あとはこのログを明星ヒマリとフランシス様に――」

    ふと、彼の視線がモニターの左上に表示された放射線量の数値に吸い寄せられた。
    その瞬間、スオウの目が見開かれる。

    スオウ「……しまった」

    慌てて視線を移す。放射線出力のレバーに取り付けた数値表示が、黄色い警告ラインに達しているのを見て、言葉を失う。

    スオウ「……どうりで、やけに鮮明に映っていると思った……出力、20シーベルト……?」

  • 144二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 01:10:06

    その数字は、キヴォトス人ですら生存が保証されない領域だった。
    しん、と静まり返る空間の中で、スオウは額に手を当てた。
    口元をわずかに歪め、「やっちまった」という顔を浮かべるが、そこに笑いはなかった。

  • 145二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 07:48:53

    夜分遅くの更新ありがとうございます^_^
    楽しみにしてました^_^

  • 146二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 09:50:42

    保守

  • 147二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 14:06:00

    至急、スオウは射線調整用のレバーの固定ロックを解除し、手早く出力をゼロに戻した。
    スオウは振り返ると、壁の収納ロッカーを開き、緊急時対応用の鉛・鉛複合素材の防護服を身につけた。着脱の際の金属音が、無人の空間に虚しく反響する。
    呼吸を整える間もなく、彼は慎重にノアの元へと歩み寄る。
    そこには、かすかに皮膚が赤く腫れあがり、体温が微かに残るだけのノアが横たわっていた。 目立った外傷も痙攣もないが――
    20シーベルト超。
    細胞の再生すら追いつかない量だ。
    生物の構造そのものが、壊れていく領域。
    スオウは小さく息を吐き、固定具を外した。
    無言のままノアを慎重に撮影台から降ろし、すぐ横の重遮蔽素材で構成された隔離室まで運び込んだ。
    室内の照明が淡く点灯し、陰鬱な静けさが満ちる。
    そしてスオウは、深く目を閉じた後、テレパシーで通信を開く。

  • 148二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 14:07:54

    スオウ(テレパシー):「……フランシス様、スオウです。
    ……申し訳ありません。操作中にミスを犯し、生塩ノアに致死量をはるかに超える放射線を浴びせてしまいました。
    ……はい、現在は隔離室に移動させ、固定完了済みです。
    ……データはすべて保存完了。PCにもログを残しています。
    ……撮影機器および放射線設備に異常はありません。
    ……つい先ほど、明星ヒマリにもデータを送信済みです。確認されているはずです。
    ……ノア本人は未だ昏睡状態。先ほど、幻覚症状による錯乱があったためアレストロン53Aを投与。数時間は目覚めないと思われます。
    ……指示を仰ぎたいのですが、細胞の完全崩壊が始まる前に――脳だけでも取り除いて保存しますか?」

    しばらくの沈黙が続き、脳内に冷ややかな声が返ってきた。

    フランシス(テレパシー):「……了解した。予定を前倒しする。準備が整い次第、実行しろ。 私もミスゲレト・シェル・ツェルを連れてすぐに向かう。二次汚染と生塩ノアの死亡だけは避けろ。」
    スオウ:「……承知しました。これより準備に入ります。」

    テレパシーを切断すると、スオウはしばしその場に立ち尽くした。

    スオウ「……手遅れかもしれんが…脳だけでも――記録だけでも、残さなければなるまい…」

    スオウは手術用コンソールへと歩み出し、静かに器具の準備を始めた。

  • 149二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 21:08:39

    続き、ありがとうございます^_^
    念のため保守。

  • 150二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 21:13:22

    地下生活者やフランシスの今の目的は何だ…バイオのスペンサーの真似か?

  • 151二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 00:56:59

    保守

  • 152二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 06:43:05

    いつも書いてくださりありがとうございます^_^

    念のため保守。

  • 153二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 09:17:07

    保守

  • 154二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 18:03:51

    ここのスオウって比較的に優しい部類よね(感覚麻痺した人間の感想)

  • 155二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 18:38:35

    すぐさまスオウは手術の準備を始めた。今回はかなりの大規模なモノになると予想されるためスオウはありとあらゆる手術用具を置きそなえた。

    スオウ「…こんなものでいいか。」

    スオウは用意を終えるとノアを手術室に運ぶために隔離室に向かった。防護服を着て扉を開いた。薄暗い照明に照らされたノアがいた。鎮静剤で眠っているから身動き一つしないノアをスオウは固定器具を外しながら見ていた。

    「…皮膚の赤みが増しているな。それに、黒く変色している部分もある…。細胞が壊死し始めているのか。
    以前、キヴォトス人が放射線にどこまで耐えられるか実験したことがあったな。あのときは10シーベルトを浴びせ、治療はほぼ行わず、約2週間で死亡した。
    それでも、2週間も持つとは思わなかった。銃弾すら効きにくく、戦車砲弾や巡航ミサイルにも耐える化け物もいるのだ。2週間程度持ちこたえたとしても、何も不思議ではない。
    …あの男――先生は、銃弾一発で死ぬかもしれんというのに。
    まあ、両目を失い、体の半分を吹き飛ばされ、腕も手も斬り落とされても生きていた先生も、異常だったか。
    それでも、“ただの人間”と“キヴォトス人”とでは、明らかな差がある。
    先生もあそこまで耐えたのなら、放射線への耐性を持っていたのか? それとも、あれは無関係だったのか?
    キヴォトス人と先生の身体構造に、放射線への適応性に差があるのかどうか…。
    ……まあ、それは今はどうでもいいか。
    生塩ノアが、私のミスとはいえ、こんな状態になったのは初めてだ。
    せっかくだ、新たなサンプルとして役に立ってもらおう。
    キヴォトス人――私もそのうちの一人だが、その本質がいったい何なのか…興味が尽きないな。」

    そうしてスオウはノアを手術台まで運び固定具をはめた。

  • 156二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 18:39:47

    スオウ「…いくらこいつでも想像もつかんだろうな…気絶している間に体は壊れていているのが分かり、致死量超えの放射線を浴びてしまうなんてな…神がいるのならきっとお前に慈愛か何かをかけていたかもしれんな・・・ああっ、そうだった。こっちには太陽の神がいたんだった。何が起こるか何が起きるか分からないものだ。だからこそ人生は面白く可笑しい…お前は死ぬか、死にながら生きるようなものだが…まぁ、どうでもいい。それよりも早く来てほしいな…流石に短期間でここまでの症状はさすがにまず…」

    フ「誰のせいでこうなったとおもってるのだ?馬鹿野郎。」

    スオウ「⁈」

    スオウが超えのした方へ慌てて振り返ると、そこには中々に殺気だっているフランシスと二人の化け物がいた。

  • 157二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 18:41:01

    フランシスはそのまま二匹の化け物と共に中に入り、化け物はスオウの横を通り抜けノアの方に向かい、フランシスはスオウの目の前に歩み寄った。

    フ「何か言うことは?」
    スオウ「…この度は私めのミスで、貴重な記録要員をこんな風にしてしまい申し訳ございません。」
    フ「そうだな。」
    ス「続けてよろしいでしょうか?」
    フ「なんだ?」
    ス「こちらを見てもらってもよろしいでしょうか?」

    スオウは自分の端末機器をフランシスに手渡した。
    フランシスはそれを受け取り、画面をスクロールしながら情報を確認していく。

    フ「…なるほどな。こいつの体は、もうその時点で壊れていたってわけか。」
    ス「はい。臓器は多臓器不全寸前で、脳は――特に脳幹が変形しており、扁桃体との連携にも明らかな異常が見られました。
    食事はずっとIVH(中心静脈栄養)のみで済ませていましたし…。
    それに、精神を安定させるために覚せい剤を常用させ、記録のための人体実験を繰り返し、暴れたらモルヒネの一万倍の鎮静剤を投与。
    意識を失っている間を“睡眠”として処理し、夢の中では悪夢を見続けるように仕向ける――。
    …こんな状態になるのは、ある意味“最初から決まっていた”ことだったと言えます。」

  • 158二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 18:43:12

    フ「…まぁ、指示したのは私だからな。やり方もお前に任せっきりだったからな…まぁ仕方ないか。」

    スオウ「ところで、赤い髪の方は河駒風ラブと知っていますが、調整が終わったのですね…もう一つの鳥足は誰なんです?私は初めて見ましたが…」

    フ「…あれか?あれは『阿慈谷ヒフミ』だ。
    バアルが殺して、その死体を回収した。肉体が死んでいても“反転”できるかと思ってな。
    試しに、ヒフミの頭を斬り落として、あいつに頼んで頭部だけ反転させてみたんだ。
    まさか、あんな風になるとはな…死んだ肉体の一部、それも“頭部だけ”で反転できるとは、さすがに私も予想していなかった。どうやら肉体の一部でも尚且つ、死んでいても反転は可能のようだ…
    そして、残っていた下半身を反転させようとした時だ。
    衣服の中から、こんなものが出てきてな…」

    フランシスは、ポケットから一枚の写真を取り出した。
    紙はくしゃくしゃに萎れていて、汗や血のような滲みが染み込んでいる。
    彼はそれを無言のまま、スオウに差し出した。
    スオウは写真を受け取り、じっと目を落とす。

  • 159二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 18:45:07

    ス「…これは、記念写真ですね。
    阿慈谷ヒフミ、下江コハル、浦和ハナコ、白洲アズサ……どれも補習授業部の生徒たち。みんな、笑っていますな……心から、楽しそうに。
    ……そしてこれは? 真ん中に写っているのは……鳥のマスコット? いや、これは確か…モモフレンズのキャラクターか。
    なんとも奇妙な顔ですね……正直、気持ち悪い見た目です。けれど、こいつらは――この“ヒフミ”は、こんなものが好きだったのですね。」

    写真には、日差しの中で笑う少女たちの姿。
    その中心で、ぬいぐるみを抱えて笑うヒフミがいる。
    無垢で、無防備で、未来を信じきっている笑顔。――それが、もう二度と戻らないと知っているからこそ、胸を抉る。
    フランシスはふっと笑みを浮かべた。

    フ「……その写真を見る限り、あの鳥のキャラクターを相当好いていたのだろう。
    だったら、その“ペロロ”の姿に近づけてやれば、喜ぶと思ってな。」

    淡々と、まるで義務のように言うその口調には、感情の欠片もなかった。
    ――そう。
    あの異形の化け物に成り果てた“阿慈谷ヒフミ”の姿は、フランシスの実験の果てに生まれたものだった。
    死んだ少女の頭部を、好んでいたキャラクターの形に“似せるように”反転させ、作り上げたのだ。
    無垢な笑顔を記録したその一枚の写真は、ただの記念ではない。
    それは、失われたものの象徴であり、壊された人間性の証だった。

  • 160二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 21:30:56

    続きありがとうございます。
    自分は読みたいけど、あまりない雰囲気のSSなので
    読めて嬉しいです^_^
    反転した生徒もたくさん見れて嬉しいです^_^
    続き楽しみにしてます^_^

  • 161二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 00:10:24

    保守

  • 162二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 07:08:16

    朝保守!

  • 163二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 12:01:01

    保守。

  • 164二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 17:40:43

    スオウ「……そういうことでしたか。死体、それも肉体の一部で“反転”が可能だとは……。
    これまで様々な生物種で同様の試みを行ってきましたが、変化が見られたのはあくまで肉体構造の変異のみで、真の意味で“反転”が確認された例は一つもありませんでした。
    通常、生物の筋組織は死後しばらく、ATP【すべての生物の細胞がエネルギーを使うための“エネルギー通貨”のような物質】が残っている間に限り収縮反応を示します。いわゆる“死後硬直”もそれによるものです。
    また、神経細胞に微弱な電位が残っている場合、電気刺激によって一時的に筋反応を引き起こすこともあります。
    しかしそれは単なる反射であり、意識を伴う“行動”とは全く異なります。
    ……けれども、キヴォトス人においては、全臓器が完全に機能停止し、脳幹活動も消失、循環器系・呼吸器系も停止している状態――いわゆる“生物学的死”を迎えた後であっても、“苦痛”や“恐怖”といった外的因子によって反転し、肉体が再稼働する。これは――」

    スオウの声音に、理知的な興奮が滲む。

    ス「これは、現代医学や生物学の常識を根底から覆す発見です。もはや“不死”と呼んでも過言ではない。……ですが、私は一つ疑問を抱いています。」

    フ「なんだ?」

    ス「生物は、一般的に脳の指令によって運動器官を制御しています。
    仮に大脳皮質が損傷しても、脳幹や延髄が無事であれば、自律神経系や一部の反射、消化・循環機能などが残存し、生命活動の維持は可能です。
    しかし、脳全体が消失した場合、あるいは完全に壊死していた場合、医学的には“脳死”として死亡判定が下される。植物状態すら維持できず、身体は時間の問題で崩壊していくはずです。
    なのにキヴォトス人は……完全に死後、数日が経過し、ATPも枯渇し、酸素供給もない状態――つまり解糖系もミトコンドリアも機能していない――にもかかわらず、“反転”の刺激によって、まるで再起動するかのように活動を再開する。
    “再生”ではなく、“再構築”……あるいは、“変質”に近い現象です。」

    彼は写真のヒフミを見つめたまま、呟くように続けた。

  • 165二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 17:43:03

    ス「自発的に苦しみによって反転した【小鳥遊ホシノ】と【若葉ヒナタ】……。
    外部からの苦痛によって反転した【陸八魔アル】、【空崎ヒナ】……とりわけ彼女たちは“他者の苦しみ”を媒介にして反転したと記録されています。
    さらに、阿慈谷ヒフミのように、すでに死亡していた肉体を、外部から“苦しみ”を注入することで、あのような異形の形態で反転させた例もある。
    そして、【色彩】による反転……。色彩の反転能力は、接触した対象にのみ作用し、現在のところキヴォトス人のみに限定されていますが、あれは一体、“何”なのでしょう。
    やり方によって反転の形が変わるのか? それとも個体の精神的・遺伝的な特性によるのか?
    反転のトリガー、出力結果、影響因子――すべてが不確定要素に包まれている。まるで…進化を模した、異常な再構築のシステムのようです。」

    フ「――だからこそ、それを解明するのが我々の使命だ。
    キヴォトス人の存在そのもの、そして“色彩”と呼ばれる未知の現象……情報が圧倒的に足りていない。
    いいかスオウ、我々はまだほんの序章を見ただけだ。焦るな。時間をかけて、一つずつその理を暴いていけばいい。」

    フランシスは冷静にそう言うと、やや語気を強めて続けた。

    フ「それよりも今は――お前の不手際で死にかけている“サンプル”を、生かすのが先だろう?」
    スオウ「……ああっ。すっかり忘れていました。
    すぐに処置を始めましょう――臓器の一部はまだ壊死していません。電位測定と強制的な血流再開から始めます。」

    スオウは端末を開き、即座に準備に取りかかった。

    スオウの眼には強烈な光が宿っていた――キヴォトス人の、未知に取り憑かれた

  • 166二次元好きの匿名さん25/06/04(水) 21:32:12

    その辺りの秘密にも迫ってたんじゃねとか言われることもある連邦生徒会長…それに繋がる手がかりはシッテムの箱とともに消し飛んでしまった
    アロナと同一の存在ならループすることも出来なくなってしまったのだろうか?

    ところでテスクチャを剥がした先に何が起こるか…パンドラの箱なのだろうか

  • 167二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 00:02:24

    保守

  • 168二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 06:56:58

    いつも楽しみにしてます^_^
    念のため保守。

  • 169二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 09:31:23

    保守

  • 170二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 17:47:10

    ゆっくりお待ちしてます^_^
    念のため保守。

  • 171二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 17:59:18

    ー三日後
    ピピピピピッ…ピピピピッ…ポッポッポッポッ…ピピピピピッ…カチャカチャ…
    機器が断続的に警告音を鳴らす中、スオウは無言で資料の束を捲っていた。その視線の先には、生塩ノアの変わり果てた姿があった。
    彼女の肉体は20シーベルトを超える致死量の放射線に曝露され、急性放射線症候群(ARS)の末期状態にあった。全身の皮膚には広範囲にわたる水疱性壊死が生じ、皮下出血は止まる気配もない。口腔内からは絶えず血がにじみ、歯肉や胃腸からの出血が持続。放射線性胃腸炎の進行によって消化管は壊死状態に陥り、栄養の吸収どころか**高カロリー輸液(IVH)の投与さえ不可能になっていた。
    衛生環境の悪さから、彼女の体内には複数のグラム陰性桿菌や真菌感染が広がっており、敗血症性ショックの一歩手前。免疫系はすでに破綻し、好中球数は0に近い。腎臓は完全に機能を停止し、急性腎不全(AKI)と高カリウム血症によって心臓の電気的活動は著しく低下。一分間の心拍数は20〜30に落ち込み、洞不全症候群の兆候も現れていた。肺もまた、ARDS(急性呼吸窮迫症候群)を呈し、酸素化はほぼ不能。血中酸素飽和度は致死域にあり、脳への酸素供給は限界を迎えている。
    さらに、放射線によって抑制されていたヘルペスウイルス属やEBウイルス、サイトメガロウイルスなどの潜伏感染が再活性化し、皮膚や粘膜には潰瘍と壊死が拡がっている。血圧は40/20mmHg台を維持するのがやっとであり、臓器灌流は絶望的であった。

  • 172二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 18:00:22

    スオウは無表情のままその凄惨な姿を見下ろし、テーブルに置かれた資料に目を落とす。

    スオウ「……ここまで生き延びるとはな。正常な医学的知識で考えれば、この段階では不可逆性ショック状態、いや、既に“死の予兆”そのものだ。だが、それでもまだ脳波がゼロではない。…ということは、まだ“死にきっていない”ということか。」

    スオウは深く息をつくと、静かに資料を閉じた。

    スオウ「20シーベルトを超える放射線量……常識的には細胞のDNA損傷は修復不能、アポトーシスか壊死を迎え、再生能力は完全に失われる。骨髄は焼け野原、臓器はほぼ全て崩壊状態、神経伝達も既に麻痺しているはず。それでも“意識”の残骸が生きているような兆候がある…」

    「……つまり、この状態は“生きている”のではなく、“死にながら、生かされている”状態…そんな矛盾した現象に意味があるとすれば――」

    彼は無意識に呟く。

    「……これは“反転”の前兆か?」

    資料を脇に押しやると、彼はノアの全身に視線を這わせた。

  • 173二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 18:03:32

    このレスは削除されています

  • 174二次元好きの匿名さん25/06/05(木) 18:04:59

    「過去に確認された反転――自発的に苦しみを受け、意識を保ったまま反転した【小鳥遊ホシノ】、外部から強制された苦痛によって反転した【陸八魔アル】や【空崎ヒナ】、死亡後の肉体に“苦しみ”を刻みつけて反転させられた【阿慈谷ヒフミ】、そして“色彩”に触れることで生まれる反転体……。」

    「これらすべてに共通するのは、“苦しみ”だ。しかし……その苦しみの“質”や“由来”によって、反転体の挙動や性質には明らかな差異が見られる。」

    スオウの脳裏に、ホシノの“暴走”の姿が浮かぶ。

    「ホシノは“自我”を保ったまま自らの地獄…いや苦しみを認識し、それによって意識を持った反転に至った……あの異常な攻撃性と、深い悲哀を滲ませる目は、他者にはなかった特異性だ。一方で、アルとヒナにはそうした兆候はなかった。あれは“過去と現在による苦痛”が原因だったのだろう。」

    「……意識下の“認識された苦しみ”と、無意識下の“押し付けられた苦しみ”。その差異が、反転のパターンを分けているのではないか?」

    スオウの視線がノアに戻る。ノアは今、昏睡状態。意識は無く、苦しみを認識する余地はない。

    「つまり……彼女が反転するにしても、それは“他者的な反転”に類する。だが、彼女はかつて、人体実験の観測者だった……自らが手を下した記録を残すという“精神的虐待”を受け、精神安定剤や覚せい剤を投与され続け、その都度暴力的に鎮静されてきた。」
    「その蓄積された苦しみが、今この“死の縁”で、何かを引き金とする可能性はある……だが、なぜ今になっても反転が起こらない? 苦しみの量か? それとも、身体が完全に崩壊し、“反転を起こすための最低限の構造”すら保持できていないのか……?」

    スオウは口元を歪ませる。

    「それとも……“反転”という現象は、ただ苦しめばいいという単純なものではないのか? 何か我々がまだ掴めていない“決定因子”が存在しているのか?」

    スオウは、息を吐くように小さく呟いた。

    「……知りたいな。死か、あるいは地獄の先にあるものか……こいつが選ぶのはなんだろうな。」

  • 175二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 00:19:06

    続き、ありがとうございます^_^
    念のために保守^_^

  • 176二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 07:25:19

    朝保守!

  • 177二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 12:26:48

    続き、ゆっくり待ってます^_^
    念のために保守。

  • 178二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 17:36:18

    フランシス「……待て。」

    スオウが顔を上げると、フランシスがタブレット端末を手にして背後に立っていた。

    スオウ「フランシス様……何か?」
    フランシス「……確かに反転現象は興味深い。しかし、“今のこいつ”で反転を起こさせるのは――厄介な事態を招く可能性がある。」

    スオウは眉をひそめる。

    スオウ「……それはどういう意味ですか?」

    フランシスは無言で、手に持っていたタブレットをスオウに渡した。
    スオウが画面を見た瞬間、目を見開いた。

    スオウ「……これは……まさか。生塩ノアの体組成と完全に一致している……血液型、染色体構造、組織構成まで……。ここまで一致する個体が“存在する”のですか? それとも――“作った”ということですか?」

    フランシスは静かに頷いた。

    フランシス「ああ、そのとおりだ。奴を拘束した際、血液と表皮組織を少量採取した。そこからDNAを抽出し、核酸増幅および幹細胞の分化誘導を経て、同一の身体構造を“再現”したのだ。もちろん、最初はうまくいかなかったがな。」
    スオウ「それは……血液型の適合問題をどうやってクリアしたのです? 通常、異なる血液型の輸血は急性溶血性輸血反応を起こし、多臓器不全を引き起こします。」

    フランシス「ふふ、そこからが本題だ。私は思ったのだ。外部から投与した血液が“敵”であるなら、いっそ“主”にしてしまえばいいと。」

  • 179二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 17:37:17

    スオウ「……つまり、“受け入れさせる”のではなく、“従わせる”と?」

    フランシス「その通りだ。私はまず、抗体が赤血球に結合する“タグ”として作用することに着目した。通常、このタグを目印に補体系やマクロファージが赤血球を破壊する。だが私は、この“タグ反応”を応用して、赤血球だけでなくDNA・染色体・ミトコンドリアの構造そのものに作用させるように設計した。」

    スオウ「……染色体レベルでの攻撃。つまり、それを受けた細胞は自分自身の設計図を書き換えられると……?」
    フランシス「ああ。そして私は、細胞内に“読み取り”を担う転写因子修飾細胞と、“作業”を担うタンパク質合成代謝促進細胞を導入した。これによって、受け手の細胞は次第に“ノアの細胞構造”へと変化し始めた。」

    スオウ「なるほど……普通なら、外部の設計図を体内に入れても、それを翻訳し実体化できる“工場”――つまりリボソーム・酵素・mRNA環境がなければ意味がない。だが、それを“読み手”と“作業員”として構築した……」

    フランシス「まさにそれだ。数週間で“模倣体”はノアとほぼ同一の体格・内臓構造を獲得した。いずれは外見も完全に一致するだろう。記憶まではまだ難しいが、エピジェネティクスや記憶関連遺伝子の操作を通じて、“記憶の模倣”も視野に入れている。」

    スオウ「それは……もはや、“人間を模す”どころではない。自我の複製、魂の模倣に至る……

    フランシス「恐ろしいのはこれからだ。今語った模倣体の生成には、健全だった頃の生塩ノアの血液を使用した。だがその残りも、わずか2リットルに過ぎない。今のノアの血液は、ほぼ“死水”だ――細胞死が進行し、赤血球は壊れ、白血球は消え、血小板も機能を果たしていない。」

    スオウ「……再利用には耐えないと。」

  • 180二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 17:38:10

    フランシス「ああ。そして重要なのは“反転”だ。今まで反転した被験体はいずれも生理的恒常性を維持した状態だった。つまり、“健康体”だったということだ。だが今のノアは違う。全身性多臓器不全寸前。代謝も血流も神経伝達も破綻しかけている。」

    スオウ「つまり……この状態での反転は、身体の物理的耐久限界を超えて崩壊する可能性がある……?」

    フランシス「それだけではない。仮に反転が成功しても、脳が耐え切れない可能性がある。そして――最も厄介なのは、彼女の“海馬”は未だに保たれているという点だ。」

    スオウ「……つまり、全記録が“残っている”と。」

    フランシス「ああ。奴の記憶には、我々のあらゆる実験、組織構成、開発段階、倫理違反まで含めて全てが残っている。反転により、その記憶が新たな“意志”として発現すれば……最悪、我々を潰す“地雷”にもなりうる。」

    スオウ「……確かに、極めて高リスクです。模倣体の完成を待ってからにすべきでしょう。」

    フランシス「そうだ。いざとなれば、脳だけを摘出し神経接続型人工体に移植することも可能だ。肢体は捨てればいい。今は、生かすことが最優先だ。」

    スオウ「……畏まりました。彼女の反転は、模倣体で試みましょう。」

  • 181二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 23:47:28

    続き、ありがとうございます^_^
    念のため保守。

  • 182二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 00:50:38

    保守

  • 183二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 08:19:55

    保守

  • 184二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 12:59:36

    ゆっくり待ってます^_^
    念のため保守。

  • 185二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 13:03:57

    ふむ、ここまで進むと次スレ辺りから現在の状況をまとめた物が欲しいな

  • 186二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 14:56:21

    ―五日後―
    スオウ「……予測はしていたが、やはり完全に死亡したな。全身が壊死し、心筋も停止している。表皮組織は一見保たれているが、内部は完全に壊れていた。 驚くべきは、あれほど物理的損傷に耐性のある身体──通常の火器や爆発物にすら耐える細胞構造をもっていたにもかかわらず、わずか五日間、20シーベルトの放射線を浴び続けただけで生物学的な死を迎えたことだな。」

    スオウは死体を観察しながら冷静に呟いた。

    スオウ「初期には緩やかな壊死が皮膚下で進行し、免疫機能も崩壊していた……。外見は変わらないが、骨髄では造血幹細胞が完全に破壊されていた……この結果から、反転体でなければ人体はこの量に耐えられないというのが分かった。」

    スオウは目を細めてつぶやく

    スオウ「しかし、反転状態であればこの被曝量にも耐えうるのか? あの変貌した肉体がどこまで放射線耐性を持っているかも気になるところだ。今回のような全身照射ではなく、局所被曝にしたらどうなる? また、血液型の違う個体にはどのような影響がある?さらに、中枢神経、肝臓、腎臓といった各臓器ごとにどのような放射線感受性を示すのか……調べたいことは山積みだな。」

    スオウは机に広げた記録用紙を睨みつけながら、独り言のように言った。

  • 187二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 14:57:38

    スオウ「……ちなみに今回使ったのはX線だったが、あれは人体への影響が少ないとされている……にも関わらず、これほどまでの影響が出た。つまり、X線以外の放射線──中性子線やガンマ線、あるいはアルファ粒子やベータ線が同時に照射されていたとしか考えられない。となると……あの機材、原子炉が搭載されていたのか?」

    その時、背後から落ち着いた声が聞こえた。

    フランシス「その推論は正しい。私が小型原子炉を設計・組み込み、レントゲン装置に搭載したのだ。」

    スオウ「原子炉を……!? つまり、照射中に臨界状態を人工的に作り出したわけですか?」

    フランシス「その通り。レントゲンの電源が入ると炉心が起動し、ウラン-235の連鎖反応が始まる。一定時間だけ準臨界状態を維持し、各種放射線──中性子線、ガンマ線、アルファ粒子、ベータ線が同時に照射される。電源を切れば、制御棒が挿入されて連鎖反応は停止する仕組みだ。」

    スオウ「それは恐ろしい仕掛けですね……常温下で中性子線を人工的に照射できる装置など、核医学でも聞いたことがない。しかも非臨界での操作が可能とは……」

    フランシスは淡々と話す。

    フランシス「……手に入れるのは困難だったがな。裏で取引していたウラン濃縮施設から、極秘裏に少量の燃料を譲り受けた。少しでも失敗すれば臨界事故だ。おそらく、私の人生でもっとも神経を削る作業だったな。」

    スオウは驚きと畏怖の入り混じった目でフランシスを見る。

  • 188二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 14:59:49

    スオウ「……それにしても、見事です。先程から気になっていた疑問も晴れました。……ところで、脳の状態は?」

    フランシス「脳は酸素供給・グルコース溶液中で保存してある。特殊な人工脳脊髄液を使い、神経細胞を可能な限り生存状態に保っている。必要であれば新しい肉体に移植できる。」

    スオウ「……となると、次は脳移植を?」

    フランシスはノアの亡骸を一瞥しながら言った。

    フランシス「いや、それについては別の案がある。こいつの持つ能力──“視覚情報を完璧に記憶・再生する”能力は経験した通り厄介だろ。仮に記憶を保持したまま目を覚ました場合、また暴走する危険性がある。」

    スオウ「それなら、大脳皮質の運動野や感覚野、言語野を抑制することで全身不随にしては? 神経刺激を遮断すれば、行動不能になります。」

    フランシス「まさにその案を考えていた。余計な動作や発言を防ぎ、必要な記録だけを入力する……そうすれば“保存媒体”として機能するからな。」

    スオウ「だが……目も耳も使えぬ状態では、どうやって情報を記録させるのです?」

    フランシスは少し笑って言った。

    フランシス「それには、視覚・聴覚を代替する神経信号挿入システムを使う。つまり、人工的な視覚・聴覚刺激を直接脳に送るのだ。方法は追って教える。」

    スオウ「……さすがフランシス様、先まで見越しておられる。では、次は肉体の解剖ですね。放射線によって死亡したキヴォトス人の臓器・組織の変化、しかと観察させてもらいましょう。」

    フランシス「……ああ、どの程度まで“崩壊”したのか、我々の知識のすべてを注いで見極めよう。生塩ノアという個体の真実に、もう一歩近づくためにな。」

  • 18925/06/07(土) 15:07:09

    >>185

    承知しました。次のスレではまとめた状況をお書きいたします。

  • 190二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 23:29:01

    めっちゃ話が難しくなってきた…
    応援してます
    保守

  • 191二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 01:15:46

    保守

  • 192二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 09:22:44

    >>189

    185ではないですが、お忙しい中で作成しようとしてくださりありがとうございます^_^

    続き楽しみにしてます^_^

  • 19325/06/08(日) 12:31:38

    本日は夜に投稿します。

  • 194二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 12:36:21

    これグロ描写やりたいという気持ちとそれに付随するキヴォトス人の生態の描写をやりたいという気持ちがみえるな
    なんというかバイオでたまにある研究レポートみたいだ

  • 195二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 18:46:33

    >>193

    続き楽しみにしてます^_^

    念のため保守。

  • 196二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 01:39:01

    >>193

    ゆっくりお待ちしてます^_^

    体調が悪いようであればご自愛ください^_^

    >>194

    こういう雰囲気のは自分は見たいけど。インターネットでほぼ見ないので、最後まで楽しみにしてます^_^

  • 19725/06/09(月) 02:17:02

    本日夜に小説を投稿予定でしたが、体調不良と疲労のため見送らせていただきます。
    楽しみにしてくださっていた方には申し訳ありません。

  • 198二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 09:10:46

    保守

  • 19925/06/09(月) 15:17:08

    次のスレ立てました。


    https://bbs.animanch.com/board/5122762/?res=2

  • 20025/06/09(月) 17:35:33

オススメ

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