- 1プライマークソードのサーヴィタ25/05/19(月) 21:40:55
戦争しか残らなかった暗黒世界から平穏も休息も赦しもあるキヴォトスへやってきた魂たちの物語
前スレ
【クロス】シャーレの先生:デメトリアン・タイタス 11.5th Company|あにまん掲示板暗黒世界から平穏も休息も赦しもあるキヴォトスへやってきた魂たちの物語保守しきれずに落としちゃったので立て直しです。今後落としてしまわぬように日に3回の確認と余裕がある時に保守レスすることを万機神に誓い…bbs.animanch.com - 2プライマークソードのサーヴィタ25/05/19(月) 21:43:16
- 3プライマークソードのサーヴィタ25/05/19(月) 21:46:37
SSまとめ
タウ帝国指揮官候補生氏
タウ帝国指揮官候補生氏 | Writening邂逅、そして忠告 https://writening.net/page?jTvtst とても忙しい一日の終わり https://writening.net/page?SFTG4mwritening.net91レス目氏
感想スレ3の91スレ目の人 | Writening我ら再び<戦闘者>とならん https://telegra.ph/%E6%88%91%E3%82%89%E5%86%8D%E3%81%B3%E6%88%A6%E9%97%98%E8%80%85%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%89%E3%82%93-11-21 彼女達の日常 https://telegra.ph/%E5%B…writening.netブラックバイパー候補者氏
ブラックバイパー候補者 | Writeningプロローグ 疑問と消失 https://writening.net/page?WJENfy 出会いと問題 https://writening.net/page?HynfNewritening.netプライマークソードのサーヴィタ
プライマークソードのサーヴィタ<SS置き場> | Writening・キルチーム<カサエラン>の再会 https://writening.net/page?L4NddQ ・<カサエラン>の日常 https://writening.net/page?m4UMHr ・タイタス+対策委員会VSゲヘナ風紀委員会の石頭VSヴァルキューレ警察学…writening.net - 4二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 21:47:23
- 5プライマークソードのサーヴィタ25/05/19(月) 21:47:56
ありがとうございます
- 6二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 21:49:50
建て乙でありますブラザー!
- 7プライマークソードのサーヴィタ25/05/19(月) 21:56:40
前スレのおおまかなまとめ
元ブラックシールドに対して原隊がどこなのか尋ねるのはタブー
皇帝の側にオラニウス・ピウスが?
レギオンオブダムドの模造とキリエとともにある本物
純潔の印象(ピュリティー・シール)のあれやこれ
サウザンドサンは図書委員?
メカニカス系の生徒に聖油を塗られツヤツヤテカテカアリス
古風でちょっと癖があるバイナリ語
容赦がないクリーグィアン
皇帝の分霊「混沌神なんて流行り廃りの海にしずめてやるぜ」
殴り込みチームカサエラン - 8二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 22:11:41
- 9タウ帝国指揮官候補生25/05/19(月) 22:11:44
建て乙ですブラザー
- 10二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 22:17:05
10レス目を確保せよ!
- 11二次元好きの匿名さん25/05/19(月) 22:17:36
クリーガンの俺ごとやれー!からの配慮0な友軍からの攻撃、シメはギリギリ立ってるクリーガンが爆弾ベルトを起爆
アリウスが常識人ポジションに。
ミリタルム系はみんな仲良しだな!(ぐるぐる目) - 12ブラックバイパー候補者25/05/19(月) 22:27:28
前スレ最後のSS投稿ありがとう、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
この世界だとキヴォトス外から色々異物が入り込んでるせいで地下ピが文句を言うのも何となく理解できてしまうな。ここだけは同情するぞ、ここだけは。それ以外?とっととくたばれ
その頃、ゲヘナ風紀委員会は無茶をし続けるインペリアルフィストを慰安旅行に、その穴埋めを高額バイトを探していたブラックレギオンが見つけた……なんとも都合良く出てきたけどこれも地下ペの干渉を受けた結果なのか。こうして自分に都合よくなるように相手に囁くというのは厄介だな
そして思ったのはマリーンの性根を変えるというのは難しいということ。はっきりってキヴォトスピープルの考え方を変える方が楽なんじゃないかと思ってしまった。……一万年以上受け継がれ続けた考え方だからそんな簡単に変えられるんだったら苦労しないって突っ込まれそうだけど - 13ブラックバイパー候補者25/05/19(月) 22:29:00
これでもクリーガンは丸くなっている方だと思うぞ。あの銀河にいたままだったら味方も強引に引き連れて自爆特攻しているはずだし
- 14二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 06:11:19
前スレssの地下ピが順調にフラグを立ててるようでゴルクのニヤケ顔になっちゃう
- 15二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 08:23:25
ウォーハンマー40kブルアカハーメルン支部、順調に書けてるよ!一日に百文字ペースだけど!
- 16二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 15:12:00
万魔殿についたIWは昔より待遇は良さそうだね
風紀に付いたIFに喧嘩売ったら議長が「良いぞ良いぞ〜!」と喜んで給金出してくれそう - 17ブラックバイパー候補者25/05/20(火) 18:56:52
渋でたまたま密着24時ネタのSSを見て『ディメトリアン・タイタス先生密着24時』というイベントを思いついてしまった
中身なんてほとんど考えていないけど終わりだけは『クロノススクールが振り回される』というのは決まっている。流石に振り回される(物理)ではないけどマリーンの無茶に付き合わされる様子を考えてしまった - 18プライマークソードのサーヴィタ25/05/20(火) 19:50:25
ホシノは周りの視界が見えない暗闇の中にいた。
雨が降り続ける中、足元は赤みが混じる小さい川が流れていた。
『ホシノ先輩ッ!』
不意に後ろから聞こえた叫びに体を強張らせる。恐る恐る振り返ればアビドス高校の制服を着た少女が倒れている。
「あ、アヤネちゃん・・・・」
雨に打たれながら物言わぬ骸になった後輩に、ホシノは力なく近づく。
『先輩はやらせないッ!』
『ダメッ!先輩に近づかないで!」
『ホシノ様を守り抜け!』
『指一本たりとも触れさせるなッ!」
一歩進めるために、親しき仲間たち、自身を親のように慕う少女たちの骸が増えていく。
その光景に目を背けたかったが体が言うことを聞かない。まるで自身の罪を弾劾されてるかのようだ。 - 19プライマークソードのサーヴィタ25/05/20(火) 19:53:47
「せ、セリカちゃん、ノノミちゃん、BLのみんな、サンズ・オブ・ホルスのみんな・・・・・」
倒れた者たちの名前を呼ぶが、答えは返ってこない。
『帰りましょう!アビドスへ!』
歩みを止めたホシノの目の前に、自身が贈ったマフラーを大事に持っていた少女が、視点の合わない虚ろな目で横たわっている。
「し、シロコちゃんッ」
声が強張り、掠れた声が響く。
『お前のせいだ』
弾劾者のような冷厳な声が頭上から響く。
顔をあげれば、シロコの死体の前に返り血で塗られている青い装甲鎧を着た死神が鎮座していた。
「あ、せ、先生・・・・」
『お前の魂は邪悪なるものに汚染されている。皆が死んだのはお前が生きているせいだ!」
『あ~あ、ホシノちゃんまたやっちゃたね。ところで』
顔が恐怖と後悔で歪むホシノの耳元でユメが囁く
『わたしの手帳はどこ?』 - 20プライマークソードのサーヴィタ25/05/20(火) 20:27:19
声にならない叫びをあげてホシノは飛び起きた。
「はぁ・・・・はぁ・・・・」
切迫した表情で呼吸を整えていると、セリカがドタバタと駆けてきた。
「ホシノ先輩ッ、ど、どうしました!?」
ホシノの叫びに驚いているのか、だいぶ心配したような顔をしている。
「あ、ご、ごめんね~。寝ていたらおっきなクジラのぬいぐるみに押しつぶされる夢をみてさ~。えへへ~」
いつものようにおちゃらけた表情を浮かべたホシノにセリカは安堵の表情を浮かべた。
「あ、ところでBLとSoHのみんなはどう?」
「え?、あぁ皆さんゲヘナの風紀委員会に到着したようですよ」
少し前に、BLとSoHの生徒たちが対策委員会に申し出て、ゲヘナ風紀委員会への短期アルバイトへ出発することになった。理由ははぐらかされてしまったが、なにか考えがあるのは察していた。
「まぁ~ケガしないように程々にがんばってこればいいよ。特にゲヘナ風紀委員会なんて大変なところだし」 - 21二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 21:17:32
このレスは削除されています
- 22プライマークソードのサーヴィタ25/05/20(火) 21:18:21
虚妄のサンクトゥムでプレナパテスとともにこの世界へやってきた、もう一人のシロコは世界を見定めるように空を見つめていた。
この世界は彼女がいた世界とよく似ているが多くの違いがある。
いま連邦捜査部シャーレの担当顧問をしているデメトリアン・タイタスもその違いの一つだ。
シャーレの建物で顔を合わせたとき、シロコは驚愕した。
彼女の知る「先生」ではなかったからだ。
脆弱な体で運動不足、とても危なっかしかったが多くの生徒たちに真筆で誠実に寄り添った「先生」
それに比べて、超人的な身体と重厚な装甲服、そしてシロコが発するものとは違う死の匂いを漂わせていた「タイタス」
『シロコ、答えろ。鼻チューブの男は知ってるか?』
シロコはその言葉の意味を理解できなかった。すると彼女の困惑を見てとるや「タイタス」は躊躇なく銃を向けた。
『貴様、シロコではないな。何者だ?』
彼女はこの世界に生きとし生ける者たちの敵だから、その行動は間違ってはいなかった。
そしてシロコはタイタス達と多くの戦いを経て負けた末に、「先生」から「タイタス」へ託された。
短い期間の果てに少なくとも「タイタス」が厳格だがシャーレの先生として優れている人間ということは理解できた。
だがシロコには同時に疑問も湧き上がる。
「先生」の脆弱だが誰よりも優しい人ではなく、厳格で超人的で暴力を覆う「タイタス」でなければ世界を救うことができないのかと。 - 23プライマークソードのサーヴィタ25/05/20(火) 21:33:51
もう一人のシロコが思う「疑問」を抱えていたのは、プラナも同様だった。
アロナの導きで「デメトリアン・タイタス」を身近で観察したが、「先生」との違いはますます広がっていった。
その一つは・・・・・・
「機械精霊アロナ。日々の加護に感謝を捧げ、今日日もその力をお貸し願います」
「うむ、くるしゅうない。面をあげ~」
こんなトンチキな儀式を毎朝一番に行うことである。
一度「意味がない。我々には不要だ」と言ったが、アロナが「先生の生まれ故郷のしきたりを無碍にしちゃあだめ!」と言われて困惑した。
この「デメトリアン・タイタス」という男は最新の改造手術を受けているはずなのに一方ですごく迷信深い男だ。
「先生」との差異の一つだ - 24プライマークソードのサーヴィタ25/05/20(火) 22:01:40
「先生、もう一人のシロコさんですがまだ行方が分かりません」
タイタスが儀式を終えたのを見計らって、ケルストロスが報告した。
あの戦いの後、もう一人のシロコはタイタスの前から姿を消した。
キヴォトスの各地で目撃情報はちらほらあり、生きていることは分るが「先生」から託された生徒だ。
なんとか彼女と連絡が取れるようにして、飢えたり病魔に侵されたり犯罪に走らないかとタイタスは心配していた。
「まぁ~大丈夫じゃないかなセンセー。あの屈指のアウトロー、シロコの同位体なんだからそう簡単にくたばることはないでしょう」
「ばかっ!その屈指のアウトローだから心配なの!彼女の口癖は”ん”か”銀行強盗”なのを忘れたの?」
シャーレの執務室で寝そべっている狼の手入れをしているウルファの言葉にベレンが釘をさす。
「今は情報を収集して、居場所を特定するしかない・・・・・・・ところでベレン、その子は誰?」
キヴォトス地図上の目撃情報位置を整理していたダリウスが、ベレンの隣にちょこんと立つ少女に指をさした。
その少女はアリウス分校の制服を着たツインテールの黒目の身長が低い子だった。
「あぁ、紹介が遅れた。この子は帝国正教会に入信した元アリウス分校の生徒で、いつかタイタス先生と一緒に戦いたいと私に頼んできたからブラックテンペラーの教義に則って弟子として教育している」
紹介された子はペコリとあいさつをした。
「ほお、新たなスペースマリーンの卵か」
感心したかのようにタイタスは呟く。
(この世界は何もかもが違う)
かつての世界ではいなかった魂を持つ者たちに占拠されたシャーレを見つめながらプラナは思った。 - 25プライマークソードのサーヴィタ25/05/20(火) 22:18:36
「さて短期バイトに応募してくださった皆さんには早速、正午からゲヘナのパトロールに行ってもらいます」
ゲヘナ風紀委員会の制服に着替えたBL生徒とSoH生徒の前でアコが説明していた。
「なにぶん、みなさんは初心者かもしれませんが、今抜けている黄色組のマリーン達のやっていたことなんてばか騒ぎを起こした不届き者たちを武力行使で制圧することでしたので、何度も不良やらカイザーに襲撃されていたアビドス高校にいた方々に特に説明することはありませんね」
高圧的かつ棘のある言い方をするアコに彼女たちは顔をしかめた。
(まぁ、数日のアルバイトだ。我慢しよう)
大体の生徒がそう思ったとき、遠くから鈍い音がした。
「はぁ、またどこぞの不届き者が爆破したんでしょう。まぁいつものことですからきにしな」
その時、ゲヘナ風紀委員会の生徒が部屋へ乱入してきた。
「雨音行政官、大変です!つ、通信塔が爆破されました!」
「なんですって!?当分の間通信網がダウンするじゃない!?」
気にするなと言おうとした、アコが大声をあげて頭を抱えた。
おあとがよろしいので今日はここまで
「慰安旅行は我々には贅沢だと思いますが」
「ちゃんと体と心の洗濯をしないと持ちません。ヒナ委員長の命令ですよ」
電車で会話をするIF生徒とチナツ - 26ブラックバイパー候補者25/05/20(火) 22:52:12
SS投稿乙だ、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
前スレでクロコとプラナはタイタス先生を信用しきれないとあったけどこういうことだったのか。プレ先の方が原作そのままである以上、原作以上に隔絶した差異を受け止められるかと言われたら難しいし、それを抱えたまま信じられるかと言われたら否定するしかないよな
それとクロコの疑問ももっともだけど、タイタス先生でなければ世界を救えないとは限らないと思う。ただこの世界はスペースマリーンのような超人がいなければマズいというイレギュラーの可能性も否定できないからそう考えてしまうかも - 27二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 23:24:27
SSありがとうブラザー・プライマークソードのサーヴィタ
やっぱりただの休暇にはならないかぁ - 28二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 20:16:01
サーバーの機械精霊よ、猛る機械精霊よ、静まり給え
そして機械神に定められしプロトコルに従いスレを保守します - 29二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 20:26:48
IFがいないと張り合いがないなーってだらけるIW、あいつらがいない間に実績を積んでドヤ顔してやろうと提案するマコトが見える
「……いいね」
「良いな」
「やるか!」
「やろう!」
「そういう事になった!」 - 30タウ帝国指揮官候補生25/05/21(水) 20:36:07
SS投稿感謝します、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ
自分もブラザー・ブラックバイパー候補者氏の言うようにここのキヴォトスの場合は暗黒神が干渉しようとしてる等クロコの世界にはない脅威が存在するからタイタス副官が必要になるってだけだと思いますね
原作からかなり乖離してるのでどうなるか予想出来ない・・・ - 31プライマークソードのサーヴィタ25/05/21(水) 21:16:47
>>25の続き
「あの、これはなんなんですかアコ行政官?」
「何って、見れば分かるでしょ?私達、風紀委員会と万魔殿の境界線」
SoH生徒がまさかキヴォトスで見ることはないだろうと思っていた光景に思わずアコに訪ねてしまった。
そこには何重にもめぐらされた塹壕と鉄条網に対戦車壕、監視塔が無数に設置されていた。
ただ綿密なまでに計算されコンクリをふんだんに使用した「鉄壁」と言えるような方はIF生徒、ほぼ野戦豪な見かけながら至るところに殺し間が置かれている方はIW生徒が作ったのは察した。
「こっち来てまでこんなの見るとは思わなかったよ」
呆れたかのようにBL生徒は呟く。
「ここまでする必要ありました?」
「大有りよ!!あれを見なさい!!」
SoH生徒の問いかけにアコ断言し、双眼鏡で万魔殿の方を見るよう促した。
恐る恐る双眼鏡を覗いた彼らは正気を疑うようなものが目に飛び込んできた。
そこには幾千ものローマ風ゴシック調の建物が立ち並び、さらにマリーン風の鎧を着込んだどデカいマコト像が鎮座していた。
「油断していたらバカ議長のゲヘナゴシック計画であんな恥さらしなものが浸食していくのよ!?絶対ここで食い止めるわ!!」
腹立たしげにアコは空に吠えた。
(なぜこんな事に………?)
こんなバカなことを吹き込んだ奴の顔を見たいとSoH生徒達は思った。
- 32プライマークソードのサーヴィタ25/05/21(水) 21:36:39
その頃、万魔殿では
「キキキ、計画は順調だ。」
万魔殿周囲のゴシック計画の進捗を見てマコトはほくそ笑み、対象的にイロハを含む三人組はゲンナリしていた。
「だがこれは始まりにすぎん。行く末はこのゲヘナをゴシックで埋め尽くし、タイタス先生に見せつけるのだ。そうすれば」
『あぁ、恐ろしくも慈悲深いマコト様が私のためにこのような素晴らしい場所をお作りになるなんて感激至極。ひいてはこのタイタス、マコト様に全身全霊の忠義を誓いキヴォトス征服の尖兵となりましょう』
「と、このマコト様に応えてくれるだろう。キャハハハ!!」
誇大妄想を膨れ上がらせるマコトを尻目に、イロハ達は通信塔倒壊による被害を確認していた。
修繕工事が完了するのは数週間かかるが、臨時の通信塔を立てれば数日で外の情報は仕入れることができるからそれまでの辛抱だと結論付けた。
だがそう話している間にも、外では劇的な事が起ころうとしていた。
カイザーがアビドス自治区の借金を売り、間をおかずネフティスグループが買い占める事態が起こった - 33プライマークソードのサーヴィタ25/05/21(水) 22:09:15
その頃、情勢が変わろうとしていたアビドスではマコトに「バカ」なことを吹き込んでしまったタイタスがいた。
但しアビドスにやってきたのは対策委員会の要請ではなく、もうひとりのシロコを捜索。
目撃情報から絞ってみて、アビドス周辺に目撃情報が多々あり、来てみたのだが見つけ出すことはできなかった。
「収穫は無しか」
少しばかりの落胆を感じながら、今日の捜索を切り上げて帰ろうとした………
「ッ!?」
その時、そう遠くない場所から爆発音が連続して鳴り響いた。
そして間をおかずアビドス高校からシッテムの箱に要請が届く。
「タイタス先生、アビドス高校から応援要請!」
「了解した!」
アロナの伝達にタイタスは即答した。
「シャーレ特別顧問デメトリアン・タイタス、目標地点を確認。なお現在周辺で活動しているのはアビドス高校及びハイランダー高校のみです」
(まだ信用されてないな)
プラナとの間に壁を感じながらタイタスは現地に急行する - 34プライマークソードのサーヴィタ25/05/21(水) 22:44:40
「あ、あ、あれはシャーレの先生ですッ!?」
対策委員会とハイランダー高校が睨み合う現場にタイタスが到着した時、ハイランダーの事務官が恐怖で声を引きつらせながら叫んだ。
「ん、先生」
シロコは圧倒的な力と厳格な性格を持ちありとあらゆる人に怖れを抱かせるオーラを纏いながら、どこか弄りがいのあるタイタス先生が到着したと見るやマイペースにサムズアップした。
そのシロコにタイタスも軽いサムズアップで返すと、ハイランダー生徒達に向き合った。
「ここはアビドス自治区だ。無許可の行政行為は禁じられている。即刻立ち去れ。」
「……眼鏡ちゃんと同じこと言ってるけど、どなたー?」
「………大人ぁ?」
ハイランダーCCCに所属するヒカリとノゾミがタイタスの圧に物怖じすることなく怪訝な顔をする
「あ、あ、あ、あの方はタイタス先生です!!シャーレの魔神!地獄からやってきた悪魔!悪の帝国の尖兵!通った道はペンペン草も生えない!泣く子も黙る恐怖の象徴!!」
「前に私達の列車を8つに裂き、バリバリモグモグ食べたのも先生だとか!!」
「………随分ないいようだな」
「おまけにこの前の騒動で「純潔」を散らしたことから、あの場所にいたボスを…………ヒィぃぃぃ!!!」
「シロコッ!」
思わずタイタスは事の騒動の発端であるシロコに叫ぶ
「ん!先生は純潔を失ったけど、私達が夜なべして新たな「純潔」を作ってあげた!この通り!」
とシロコは燃え尽きたピュリティー・シールに変わり、新たに作られ、タイタスの装甲服の至るところに貼られているピュリティー・シールを指さした。尚、生徒達のご厚意でキヴォトスに来る前より5枚くらい増えていた。 - 35プライマークソードのサーヴィタ25/05/21(水) 22:59:28
「とにかくここはアビドス自治区です!止まってください。どんな理由があるにせよ協議から入るのが筋では!?」
変な方向へ行こうとする空気を戻すためにノノミがノゾミとヒカリに警告する。
「ノゾミ、どうする?」
「どうするも何もいつも通りでしょ」
その言葉を合図に列車が急発進する。
「いつも通り、後始末は事務官がなんとかするでしょ。パヒャッ、気にしない気に」
「ほう、実力行使に出るか!」
その叫び声に二人は顔を向け、驚く。
そこには青い巨人がハイランダーの列車の真ん中あたりに立ちその体にシロコ、セリカ、ノノミ、ホシノが掴まっていた。
「ならばこちらも手加減はしないぞッ!」
おあとがよろしいので今日はここまで
「あらあら、背丈が高くて凛々しい先輩さんと可愛らしい後輩さんですね」
「いえ、同級生です」
旅館の女将さんに先輩後輩を間違えられるIF生徒とチナツ - 36タウ帝国指揮官候補生25/05/21(水) 23:26:40
SS投稿感謝します、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ
思い出したけど無印スペースマリーンだとタイタス副官列車に乗ってましたね
オルクが破城鎚に改造した列車に - 37ブラックバイパー候補者25/05/21(水) 23:34:25
SS投稿ありがとう、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
マコトがバカをやっているおかげで仲の悪い戦団と大逆兵団が手を取り合って防衛線を築いたようにしか見えないぞ、今の万魔殿の周囲。色彩の襲来の時しかやらなそうなことが目の前にあったらそりゃあ驚くよな。むしろ驚く以外あるか
>マリーン風の鎧を着込んだどデカいマコト像
スぺマリ2でヘルドレイクを撃墜した時の石像みたいなマコト像か。絶対に金ぴかに仕上げてくるな
なんかタイタス先生の噂の尾ひれが酷すぎる。最終章まで起きていること確定のイベントの中にはハイランダーが被害者になっているのある(Trip-Trap-Train)から余計にマイナスの印象になっている可能性はあるけどさ。というか『前に私たちの列車を~』といっているからTrip-Trap-Trainは経験済みなのか
あと提案なんだけど、最後のおまけの部分も別でまとめて加筆・修正したものを最後に番外編で出してもらえると読み返しやすくなるから検討してください
- 38プライマークソードのサーヴィタ25/05/21(水) 23:48:02
- 39二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 00:01:14
SSありがとうございます!!ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!!!!
何故だろうか、マコトのセリフにどこかホルスヘレシーに近いものを感じた
そしてピュリティーシール燃えちゃってたか - 40二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 06:39:30
プライマークソードのサーヴィタ、SSありがとう!
さすがに大気圏突入にはピュリティシールは耐えれんかったか。
手作りピュリティシールかわいいな、どんなことが書いてあるんだろう - 41二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 07:37:13
電車を八つ裂きにして食べたとは、どんな暴れ方をしたのやら
- 42二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 12:29:34
カスミの言い分に呆れるタイタス先生がイチカの様子に慌ててそう
- 43ブラックバイパー候補者25/05/22(木) 19:15:58
ピュリティー・シールって色々なコーティングが施されているらしいから大気圏突入程度では燃えないのが普通……
なんだけどこのスレののタイタスさんの場合、キヴォトスに来てから一回も交換できずコーティングが薄くなったから燃えてしまったということになるかも
そもそも簡単に燃えてしまう設定だとインセプター・スカッドのピュリティー・シールなんて作戦の初っ端から失うことになっちゃうし、スぺマリ2のデメリウムへの降下でタイタスさん含めた三人のピュリティー・シールどころか腰布、飾り紐とかもなくなっちゃって寂しい見た目になるから……
なおシークレットレベルで燃えたのはあの場の歪みのエネルギーが強すぎて真っ先に護符としての役割を果たしたからかもしれない - 44プライマークソードのサーヴィタ25/05/22(木) 19:40:44
- 45プライマークソードのサーヴィタ25/05/22(木) 20:01:57
>>35の続き
「ふん。」
「へぇー、皆さん浴衣が似合いますね」
浴衣の帯をしめたIF生徒達にチナツは関心したように呟いた。
流石にチナツとIF生徒合わせて30人近くいるため、個室ではなく大部屋を借りて宿泊している。
「服装の乱れは心の乱れ。たとえ旅行中でも心は律せねば。」
「ドルン公さんの教えでしょうけど、少しは肩の力を抜いても罰は当たりませんよ。ではお風呂に行きましょう」
チナツを先頭に廊下をゾロゾロと歩いていった。
- 46プライマークソードのサーヴィタ25/05/22(木) 20:37:27
「もしかしなくても、納期に間に合わないこれ」
「詰みだなー」
爆発炎上している列車の側で、縄でグルグル巻にされタイタスに片手で吊るされてるノゾミとヒカリが気落ちした様子もなくマイペースに呟いた。
「何なのよ、こいつら………」
その様子にセリカは呆れたように呟いた。
そんなところへ、ハイランダー鉄道学園の管理室に所属しているスオウが現れた。
彼女は後日事情を説明を行うから、ノゾミとヒカリの開放を要求する一方で、現在ハイランダーはネフティスと提携してアビドスの鉄道事業の開発権を得ていると。
「あんたなら詳しいんじゃないか?十六夜ノノミ」
タイタスはスオウの言葉にノノミが動揺するのに気づいた
(どうやら抜き差しならぬ事情があるようだな)
「とにかく、そのバカどもを開放してくれないか?」
「………先生、放してあげて」
「いいのか?」
「あっちが話せば分かるって言ってるから聞こうじゃない」
ホシノの言葉を受け、タイタスは宙吊りの二人を地面におろした。
すると縄を解く前に、ピューンとスオウのところまで走っていった。 - 47二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 21:15:44
このレスは削除されています
- 48プライマークソードのサーヴィタ25/05/22(木) 21:21:48
アビドス高校が使用している校舎は残念ながらタイタスが不自由なく移動できる作りにはなっていない。
よって通常は部室でミーティング等を行うが、ことタイタスが来校したときはタイタスが不自由しないよう専らアビドス高の体育館で会議が行われる。
そして一通りの物を用意し終えた時、スオウ達ハイランダーの生徒たちが来訪した。
「うげぇー、青い巨人!」
「コワーイ、おっかなーい、食べられちゃうー」
減らず口が尽きないヒカリとノゾミにタイタスは眉間に皺を寄せて小さく溜息をついた。
「すみません。本日はタイタス先生がアビドスに来訪していますので、体育館で会談を行います」
アヤネの言葉は「こちとらタイタス先生が居るんだぞ?変なこと言ってみろ。承知しないからな?」と受け取りそうなものだったがスオウは萎縮した様子は見せず、逆に体育館で無遠慮にはしゃぐヒカリとノゾミを咎めた。
「我々が、歓迎されることはないだろう。自分たちの土地を取り戻すためにカイザーと戦ってきた連中だ。武力行使にでる可能性も伝えたはず、遊びできたのなら先に帰れ」
暗にアビドスは気に入らなければ来訪者に暴力を振るうと解釈できるスオウの言葉に対策委員会に僅かにハイランダーに対して敵意が湧く。
「まぁ結局タイタス先生に泣きつかなければ、カイザーを止めることはできなかったがな」
その言葉にシロコが動こうとして、セリカが抑える。
「勘違いしてるかもしれないが、俺は彼女達が最期まで戦う意思を示したからこの力を行使した。その不屈の心は誰も彼もが真似できるものではない。それより本題に入れ」
スオウの言葉にタイタスは釘をさす。
その言葉にスオウはタイタスをしばし睨むが、すぐに返答した
「シャーレのタイタス先生。私の口で説明しても良いが別の者を呼んでいる………入ってくれ」 - 49プライマークソードのサーヴィタ25/05/22(木) 22:11:52
「ヤレヤレ、砂埃がひどい体育館前で待たせるとは、アビドス校の生徒たちはなんてj」
「はぁ随分とまたせt」
「客人を汗くさい体育館でお迎えするとはいやh」
ネフティスの共同債権者である私募ファンドが対策委員会の面々を見るや傲慢を隠さない態度を見せるが、その隣にいるタイタスを目にした瞬間、犬やロボットであろうと借りてきた猫のように萎縮した。
「どうした、今回の砂漠横断鉄道について協議にきたのだろ?俺に構うな」
まるで閻魔大魔王に「貴様の罪を述べよ」と言われたような重苦しさが私募ファンドにずっしりと圧し掛かったが、やがて意を決して
”彼らが砂漠横断鉄道の権利を手中に収めていること”、”その一方で関連施設の使用権は前生徒会長のユメが契約書にサインをしておりその契約書を持参したこと”、”その契約書を破棄してほしい”と細心丁寧に説明した。
「ユメ先輩ッ!?」
ユメの名が出たとたん、ホシノに鋭い緊張が走り、”契約書の破棄”のところで苦虫をかみつぶしたような顔をした。 - 50プライマークソードのサーヴィタ25/05/22(木) 22:38:07
その頃、シャーレの近くでは
「シスターフッドからシャーレへの贈り物?」
ベレンが小さな紙袋を掲げるアリウスの弟子に怪訝な表情を浮かべる。
弟子の彼女が言うにはトリニティに保護された彼女がベレンに弟子入りし、よくシャーレに足を運ぶようになったからシスターフッドのサクラコから「タイタス先生に渡してください」とついでに頼まれたようだ。
(シスターフッドのサクラコ・・・・何を考えている?)
正直ベレンはサクラコにあまり良い印象を持っていない。彼が帝国正教会の忠実なる信徒であるのもそうだが、なにより彼女が心の奥底で何を考えているか見えない。
(いやー、言ってることそのまんまじゃない?)
物事を直球に考える単純なウルファはそう言ってるが、ベレンにはなにか大それた策謀を考えてるようにしか見えなかった。
(・・・・まぁ、シャーレに危害を加えることはないだろう)
「今建物には誰もいないから一緒に行こう」
ベレンは疑問を打ち消し弟子を連れて、シャーレの建物に入っていった。
数分後、突如タイタスやカサエランチーム、その日の当番が訪れるフロアーで大爆発が起こった
おあとがよろしいので今日はここまで - 51ブラックバイパー候補者25/05/22(木) 23:20:31
SS投稿乙だ、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
子供だからと舐めていた私募ファンドの皆さん、ご愁傷さまです。タイタス先生もキヴォトスのあれこれを受け入れているから初期に比べれば大分丸くなっている(比較対象:帝国)けど、数々の異名の方が知れ渡っているから初対面だとビビり散らかすのは仕方がない。失礼なことをすれば死が見えてきそうだもの
ただ持ってきたものがアビドスには悪かった。またホシノが暴走しそうな要素しかない
そしてシャーレ爆破事件は原作だと先生がモロに食らったあれか?このSSだと爆発に巻き込まれなかったけど、これがどう影響していくのか…… - 52二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 00:59:05
またしても勘違いされるサクラコ様
- 53二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 06:13:30
ss投稿乙!!!
いつものサクラコ様に草こえてカタチアの密林 - 54タウ帝国指揮官候補生25/05/23(金) 09:03:34
SS投稿感謝します、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ
タイタス副官もだいぶ丸くはなってるんだろうけど・・・やっぱりおっかないよなぁ
そしてユメ先輩関係かぁ、ホシノがやばそう
後シャーレ爆破、間違いなくサクラコ様が犯人だと勘違いされるヤツでは - 55二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 12:50:55
ブラックマーケットのオンボロ雑居ビルを拠点にしているアリウス脱出組、雑居ビルはハイヴ式交渉術で買い取ったもの
アリスクの面々も住んでたりミリタルムも多数いるのでほぼ共同住宅。代表者はケイディア、クリーグ、カタチア、アリウス(モブ)から1名ずつ
代表とは言うものの前々から外とのパイプ構築や反逆作戦を組んでいたミリタルムとなし崩し的に巻き込まれたモブちゃんの腐れ縁である - 56二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 18:34:54
wh40k darktideに新クラスとしてアーバイツが参戦するそうな
元々はwh40k世界の警察官だし、ヴァルキューレにいてもちょっと熱心すぎる警官みたいな感じでタイタス先生と接するかもしれない - 57ブラックバイパー候補者25/05/23(金) 18:38:52
youtubeのWARHAMMER公式チャンネルで新作ゲームや新アプデの告知トレイラーが投稿された
その中にはキャプテン時代のタイタスさんの姿もあるぞ!……ただ対応機種がPCかXBOX SERIES Xなんだよなぁ - 58プライマークソードのサーヴィタ25/05/23(金) 20:04:04
- 59プライマークソードのサーヴィタ25/05/23(金) 20:28:48
「ゲホ、ゴホ、・・・・・・おい大丈夫か!?」
黒煙に喘ぎながら、ベレンはめちゃくちゃになった部屋の瓦礫を無理やり押しのける。
「返事をしろ! どこにいる!?」
額から血がながれ、手の甲が軽い火傷ができているが、なりふり構わず「弟子」を探す。
「クソッ、クソォ!なんでこんなことに!?」
急変した事態にベレンの思考がかき乱される。
(なぜ、こんなことに!?)
(来た時には何も異常はなかった。部屋に細工をされた様子も、いや外からの攻撃の予兆もなかった・・・・・・)
(来た時・・・・・シスターフッド・・・・贈り物・・・・まさか!?)
(馬鹿な、なぜそんな・・・・・タイタス先生を崇拝するアリウス生・・・・・皇帝陛下を信じるアリウス生・・・)
(邪魔・・・・シスターフッドの宗派とは相いれない・・・・・邪魔・・・・サクラコにとっては邪魔!)
(先生も皇帝陛下もようやく救われたアリウス生達も邪魔!シスターフッドとっては邪魔!)
(サクラコにとっては邪魔!だから・・・・・!)
その時ベレンは探し求めていた者の手を見つけた
無我夢中に瓦礫を押しのけるとそこには頭から血を流しながら倒れている「弟子」がいた。 - 60プライマークソードのサーヴィタ25/05/23(金) 20:38:03
放心したかのように呆然としていたベレンだがおもむろに携帯に手をかけ、発信するとウルファの声が耳に響いた
「ベレン!大変だ!シャーレから黒煙が上がってる!アタシはすぐに向かってるけどアンタはどこ!?」
「・・・シャーレにいる。弟子が負傷した、いそいで救急車を呼んでくれ」
「負傷者!?分かった。すぐに呼ぶからアンタは」
そこでベレンは携帯を切り、おもむろに弟子を手当てした。
幸いにも呼吸は落ち着いている。顔中を覆う血は痛々しいが命に別状はないといえる。
「・・・・・・すまない。気づかなくて・・・・・伝授者失格だ・・・・」
罪悪感に際悩まされた呻き声をあげながら、ベレンは彼女をおんぶして部屋から出ようとする時、呟いた。
「シスターフッド・・・・いやサクラコ!偉大なる皇帝陛下の名において復讐の鉄槌を!!」 - 61プライマークソードのサーヴィタ25/05/23(金) 21:32:45
ところ変わってアビドス校
「この件はアビドス校の今後を左右するものだ。考える時間が必要なのは分るな?」
タイタスの言葉に恐れおののいた私募ファンドの面々は「お願いですから、二日後に契約の是非を問いますのでその時までにはご返答をお願いします」と言ったのちにそそくさと帰ってしまった。
「へっぴり腰~」
とノゾミとヒカリが言った後、ハイランダーの面々も二日後に返答を約束し帰っていった。
「みんな・・・・このことはユメ先輩には内緒にしておいて」
唐突にホシノは皆に伝えた。
「え、でもあの時契約書にサインしにいったのはユメ先輩ですよ。当時の事がわからないと」
「あの日、ユメ先輩が遭難した日なんだ」
セリカの言葉にホシノが答えた言葉に皆は静まり返る。
「あの日から、何日もユメ先輩はつらい思いをして、助けられた後も後遺症に苦しんでいる。そんなつらいことを思い出させたくない」 - 62プライマークソードのサーヴィタ25/05/23(金) 22:01:55
「セ、先生!大変です!シャーレが爆発しました!」
「なに!?」
突然のアロナの連絡にタイタスは驚く。
「被害は!?」
「倒壊の危険性はないものの、執務室を中心にそのルームが破損。さらに負傷者はベレンとアリウス生一人です」
「ベレンが!?容体は?」
「ベレンの方は軽傷ですが、アリウス生は意識が不明とのことです」
「わかった。すぐに戻る」
タイタスがアロナとプラナからの報告を聞き終えて、振り返ると対策委員会の面々が心配の目を向けていた。
「あの、ベレンさんに何かあったんですか?」
「うむ、テロに巻き込まれた」
「え、だ大丈夫なんですか!?」
「傷を負ったが軽症だ」
「よ、よかった~」
セリカは安堵の表情を浮かべる。
「ベレンさん、よくカイザーが悪さをしないかアビドスに見回りに来てくれたの。すっごいまじめで親切な人で、ただ・・・・・・」
「ただ?」
「すっごい、宗教勧誘してくるんですよ・・・・」
「・・・・宗教活動は控えるように言っておく」 - 63プライマークソードのサーヴィタ25/05/23(金) 22:03:24
おあとがよろしいので今日はここまで
なんかベレンがとんでもない方向に・・・・・・
明日は休みます - 64タウ帝国指揮官候補生25/05/23(金) 22:33:23
SS投稿感謝します、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ
やっぱりサクラコ様が疑われたかぁ
これサクラコ様が地下生活者から干渉を受けてるのかな、それか弟子の子か
どのみちこのままではシスターフッドにブラックテンプラー&アリウス&ソロリタスの軍勢が押し寄せますね・・・ - 65ブラックバイパー候補者25/05/23(金) 22:35:03
SS投稿乙だ、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
タイタス先生を狙っても効果的ではないのは火を見るより明らかだからこうしたのか。ベレンの所属していたブラックテンプラーって堅物のインペリアルフィストから更に堅物を抽出したような後継戦団だから余計に影響を受けそうなんだよなぁ。考え方が堅物=誘導されやすいという感じで。しかも丁度良く疑われやすいサクラコから贈り物があるせいで疑いはシスターフッドに向かう
汚い、流石地下ピ汚い。でもこんな方法でも取らないと勝てないということなのか - 66二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 05:15:22
地下ヤロー、これがお前のやり方かッ!
- 67ブラックバイパー候補者25/05/24(土) 06:55:25
Warhammer: The Horus Heresy – The New Edition Cinematic Trailer
何だ何だどうしたんだWARHAMMER公式よ、昨日から色々新情報出しすぎじゃないか?
とりあえずこの二つの動画は公式の方から日本語字幕を表示させられるぞ。日本発売にも力を入れてきているな
ここのキヴォトスだとサタナイン・ターミネイターを使っていた元マリーン生徒やサタナイン・シージ・ドレッドノートだった生徒がいてもおかしくないんだよな
- 68ブラックバイパー候補者25/05/24(土) 06:56:00
- 69タウ帝国指揮官候補生25/05/24(土) 08:31:39
- 70タウ帝国指揮官候補生25/05/24(土) 09:26:13
自分が見た範囲だと今までの公式から出たホルスヘレジー関連動画は英語字幕か字幕なしばかりだったし
- 71二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 14:50:34
アバンギャルドくんへの感想が
「痩せ細ったロードオブスカル」
「でかいカタフロンデストロイヤー」
「ブサイク」
「オルクなら好きそう」
といった言われ方なのでタイタス先生にロードオブスカルやカタフロンとは何か尋ねるリオ
サーボスカルのデータベースから実物の写真を見せられて渋い顔してそう - 72二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 22:37:21
メカニカス2ではリーグオヴヴォータンも出てくるらしい
- 73ブラックバイパー候補者25/05/24(土) 23:00:41キヴォトス・ターミネイター・アーマー | Writeningミレニアム所属の元メカニカス所属の生徒たちが作り上げた『生徒用』ターミネイター・アーマー。元メカニカス生徒たちが所属する部活の『廃墟』探索以外の実績作りとミレニアム所属のターミネイター・スカッド…writening.net
元マリーン生徒たちの中にはターミネイター式の戦い方を求めるのもいるだろうと思って考えてみた
実は量産しており最終編ではこれを装備した生徒がキヴォトス各地で防衛戦を行わせるつもり
- 74二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 00:06:09
- 75二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 06:58:36
マリーン系生徒の戦力が充実してきてワクワクするな
- 76二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 09:17:05
このレスは削除されています
- 77タウ帝国指揮官候補生25/05/25(日) 09:23:59
- 78ブラックバイパー候補者25/05/25(日) 09:27:01
- 79プライマークソードのサーヴィタ25/05/25(日) 13:29:01[クロススレ]シャーレの先生:デメトリアン・タイタスについて | Writening平穏はない、休息もない、赦しなどあるはずもない 暗黒の遠未来、あるのは戦争のみ 日常がある、休日もある、ケンカした後は仲直り ようこそ、キヴォトスへ これは、暗黒世界から透き通る…writening.net
おおまかなスレ紹介ページを作成しましたが、正直未完成ですので今後とも追記修正していきます。ご協力お願いします。
パスワードはhmmerです
- 80プライマークソードのサーヴィタ25/05/25(日) 13:30:49
- 81二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 13:40:24
気合いの入った紹介ページだ!賞賛の祈祷を実行します!
- 82ブラックバイパー候補者25/05/25(日) 13:43:01
- 83タウ帝国指揮官候補生25/05/25(日) 14:21:07
紹介ページの投稿感謝します、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ
- 84プライマークソードのサーヴィタ25/05/25(日) 20:17:44
>>62の続き
「ウハァ~、これじゃ当分使えそうにないな」
爆破現場となったシャーレを見て、ウルファは顔を引きつらせる。
いまシャーレの周囲は交通封鎖されており、ヴァルキューレが現場処理にあたっていた。
幸か不幸か負傷者はベレンとアリウス生一人。今救急車で搬送されている。
「ベレンが言うには外からの攻撃はなく、誰かがいない間に細工された形跡もなし・・・・・・ただシスターフッドの贈り物をもって上がったそうだが」
無線からケルストロスが呟く。
「トリニティからの贈り物に、爆破物が?」
「暫定的にはそのように考えるしか。ウルファなにか変なことはあるか?」
ウルファの腑に落ちない声にケルストロスは質問した
「いや、なんていうか、アタシの相棒もそうなんだけど・・・・ガスの匂いはするけど火薬の匂いはしないんだ」
「火薬の匂いがしない?」
「変な話だとおもわないか?」
「それはそうだな・・・・・」
「二人ともヘリの確認が終わった。残念だが故障している。しかし変だ」
ウルファとケルストロスの会話にダリウスが加わる。
「爆破した階層から離れていて、実際にヘリに外傷はないが。なぜかエンジン部分の配管が変なことになっている」
「・・・・・・・どうやら一筋縄ではいきそうにないわね」
ケルストロスは未知の敵に顔をしかめた。
- 85プライマークソードのサーヴィタ25/05/25(日) 20:22:43
攻略法その三
「たとえ超人だとしても、その体は一つしかない」
最も重要な物語は先生が関与できない場所で進行させていただきます。
先生は多くの者を守る力があるが、同時に守るべきものが多すぎる
そして先生には「永久の奉仕」という責務がある
気づいたときにはすでに手遅れ - 86プライマークソードのサーヴィタ25/05/25(日) 20:40:10
「ここはユメ先輩と初めて会った場所で・・・・あの子たちが来るまで誰もいなかったんだ」
「ん。ユメ先輩と先輩の舎弟が暮らす場所・・・・・・」
ユメとホシノが出会った場所は転校してきたSoHやBLの生徒たちが居住していた。砂漠がすすんでいるアビドスだが、この場所はまだ緑にあふれていた。
「だから、気づいていたら足が向いてたっていうか・・・・・・うん、そんな感じ」
「・・・・ユメ先輩と先輩の間になにがあったのか知らない」
「アヤネもノノミもセリカも、みんな不安がっている。多分ゲヘナに行った子たちも聞いたらすぐに戻ってくる」
「・・・・・・あぁ!あんなところに誰も護送していない現金輸送車が!」
そう叫んで走りだしたホシノだったが、シロコを巻くことはできず、長い鬼ごっことなった。 - 87プライマークソードのサーヴィタ25/05/25(日) 21:11:15
それでもシロコはホシノに巻かれ、意気消沈しながらアビドス校へもどってきた。
そんななか、ノノミはネフティスの幹部である執事に連絡を入れて事の事情を探ろうとしたが、帰ってきたのはネフティスは存亡の危機にあり、明日おり言って話すとのことだった。
一方、タイタスは夕暮れにDUへ向かう列車に乗り込んでいた。もっとも一般の乗客席に乗るわけにはいかず、特別に拵えてもらった無蓋車に乗り込んでいた。
「シャーレの先生なんですから、特注の列車を用意しますよ?」と勧められたが、タイタス先生は感謝しつつも固辞した。
「シャーレの一区画が使用不能、ヘリの修理を要する、ベレンと弟子のアリウス生が負傷か・・・・・」
爆破によって生じた被害にタイタスは唸る。
部屋は壊されてもそこまで支障はないが、チームを運ぶ要であるヘリとなによりベレン達が負傷したのが衝撃だった。
「先生、大丈夫?」
アロナがタイタスを案じる。
「あぁ、大丈夫だ。・・・・・・とはいえあいつらが傷つくのはなれるものではない」
ベレンを含めたチームカサエランはこの地でよくタイタスを補佐してくれていたが同時によく傷ついた。
特にエデン条約でのテロでタイタスとヒナを守るために一人また一人と倒れていった。
幸いカタコンベ戦までには全員が回復したが、当時はカダークの戦いを思い出し消沈したものだ。
「帝国での責務を完遂してここにきたのだ。新たな道も選べたはずだが、また共に戦うことをえらんだ。彼らに報いなければ」 - 88プライマークソードのサーヴィタ25/05/25(日) 21:31:27
深夜のアビドス校に一人侵入する者がいた。
もう一人のシロコである。
彼女は元世界と同じようで異なる、校舎をひとり見て回りながら、明確にちがう部屋へ到達する。
そこはSoHとBL生徒たちが使用している部屋で、扉を開けて中を見渡した。
黒いシロコは彼女たち「来訪者」たちのことがよくわからない。
クロコですら苦戦を免れぬほどの強大な力を持つ者もいれば、吹けばそのまま消し飛びそうな者もいる
もう投げやりともいえるほどの略奪に走るものもいれば、確固たる正義感と信念をもって戦う者もいる。
ただ言えることがあるとすれば、その誰もが悲愴なものを魂に宿してることが共通していた
ふと、クロコは厳重な金庫を発見した。すかさずピッキングアイテムをかざし、なんなく解錠してしまう。
盗むつもりはないがそれはそれで、中身には興味があった。
中には一つのファイルがあり、見出しには「極秘!!アビドス砂祭り計画!!ぜったいに知られないこと!!」と書かれていた。
その文字を見てクロコは息を呑む
おあとがよろしいので今日はここまで - 89ブラックバイパー候補者25/05/25(日) 22:27:31
SS投稿お疲れだ、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
帝国でも陥っている人材不足をつくのは理に適っているな。実際アビドスメンバーが銀行強盗をした時も同時に事件が起きてそっちの対応を優先したから、アビドスの方に対応できなかった訳だし。tkpは姿を見せない扇動者として優秀だからタイタス先生は原作先生以上に振り回されそうだ
そしてクロコの方はこれが交流するきっかけになればいいな。自分が居た世界にはない存在だから対策委員会以上に壁ができていただろうし、得体が知れないから接触もあと一歩踏み出せなかっただろうし……
そういえばpixivの記事だと地下生活者の額には18という数字が刻まれていて同じナンバーの月のタロットカードと関連があるんじゃないかって推察されてたな。そしてその『月』は2頭の狼が月を見上げる構図の絵柄なんだとか。無理やりこじつけるならこの世界だとキヴォトスの狼と40k世界の狼という意味があるかも - 90タウ帝国指揮官候補生25/05/25(日) 23:10:50
SS投稿感謝します、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ
こっちだとタイタス副官を物理的に排除するのは不可能だから先生が遠隔地にいるうちに手を打つってことか、例え排除が不可能でも彼は一人しかいないから別の場所にいるならやりたい放題ってね
そしてクロコはSoHやBLの面々との接点になりそうな情報が出てきたな、これが接触する切っ掛けになるんだろうな - 91二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 07:33:43
クロコとマリーン達がどうなっていくのか
- 92二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 12:25:31
成金趣味な服とギラギラデコレーションなマシンガンを持ったムチムチ高身長なバッドムーン氏族が頭をよぎった…
「デカいのは金持ちのショーコ!」とか言って何か食べてる感じ - 93ブラックバイパー候補者25/05/26(月) 18:39:35
- 94二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 20:54:35
>>88の続き
大粒の雨が降る暗闇の中で、ホシノは立ち尽くしていた。
強く降る雨水は容赦なく彼女を打ちのめす
重い足音が近づいてくるに連れ、ホシノは悟る。
死神が来たのだと。
『ダメです!ホシノ先輩!』
『ホシノ先輩を傷つけないで!』
『ホシノ様に指一本触れさせるなッ!』
「あ、あッ」
ホシノが声にならないうめき声をあげる。
後ろから次々と叫び声がし、セリカ、ノノミ、SoH、BLの皆が走ってくる。
「く、来るなッ!殺される!先生に殺される!」
半狂乱になりながら、ホシノは皆を引き留めようとするが彼女たちはまるで幻影のごとく、体をすり抜けていき、後方では肉を切り裂く音、刃が舞う音が響く。その音を聞くたびにホシノは絶望に打ちひしがれる。
『絶対に先輩を殺させはしない!絶対に先輩を売ったりしない!先輩を絶対に連れて帰る!』
最後にシロコがホシノ目の前に現れる。
「お願い………やめて」
懇願に近いうめき声を吐きながら、ゆらりと片手をシロコの前に出すが、やはりシロコはホシノの体を通過していく。
後ろで血しぶきの音がなった
- 95二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 21:05:50
『お前のせいだ』
重々しい死神の声にビクッとしながら、ホシノは振り向く。
そこには青い装甲服に、鮮やかな返り血が付着し、片手には新しい血が垂れている剣を握った先生がいた。
「せ、先生」
『お前が宿す過ちは、俺の世界を破滅に導いた!生かして置くわけにはいかん!』
「ご、ごめんなさい、ごめんなさい………」
『あーあ、ホシノちゃんダメだねー』
背後からのユメの声に絶望で胸を締め付けられる。
ユメはそのままホシノとタイタスの間に入った。
『ホシノちゃんの言葉がみんなを間違った方向に進めて、ホシノちゃんの行動が皆に迷惑をかけるの』
そのユメに向かってタイタスは刃を振りかざす
「お願いやめて!やめて!やめて!やめてください!」
ホシノの顔はもはや涙や鼻水がタレ流れ、絶望で引きつっていた。
『私の手帳もホシノちゃんのせいだよね?』
刃がユメの頭に振り落とされた。 - 96二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 21:17:57
絶叫をあげてホシノは飛び起きる。
荒い息で苦しむが、ひとまず悪夢から目覚めた事に安堵する。だが現実はそう甘くない。
「……この頃、こんな夢ばかりだ……」
顔に手を添えながら、ホシノは悲痛な呟きをする。
タイタス先生が皆を殺し、自身に宿る物を持ってホシノを弾劾する、そんな夢ばかりだ。
「………先生………私は選択を………間違えた?」
あの時カイザーの所に身を落とさなければ、先生がこの身に宿る厄災のことを知ることはなかったし、ホシノ自身も知ることはなかった。そしてアビドスがカイザーに侵攻されることも。
あの時、自身がバスジャックなんてほざかなければ、SoHのみんなは犯罪に走らなかった………
あの時、ユメ先輩のバッグに手帳を入れなければあの大切な物が失われることも……いやそもそも意地を張らずにユメ先輩についていけば遭難なんて………
朝日が上るなか、ホシノは後悔で苦しむ - 97二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 21:32:00
登校したホシノが、対策委員会の皆が生徒会長室でゴソゴソしているのを見つけた頃、ゲヘナでは
「何だってこの朝っぱらに!?」
爆風と破片があたりを四散する中、SoH生徒の三人組が遮蔽物に隠れていた。
「クソ、渾沌のゲヘナとは言ったものだ!」
銃撃の中、隙を見て反撃し一人を倒すが多勢に無勢は明らかだ。
「こちらC班!応援を!」
「A班無理だ!あのバカオルクどもが無茶苦茶やってる!」
「B班も応援は無理!」
「D班、なんか紫の化け物で損害多数!増援はm」
「増援は無理そう!」
「あ~もう!なんでこんな」
その時、敵側から異なる銃撃が聞こえ、ついで次々と悲鳴があがる。
「えっ?」
恐る恐る遮蔽物から顔をあげると、そこにはシロコとにているが異なるクロコがいた。 - 98二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 21:54:01
「朝から出動してくれたのは感謝して居るけど……」
朝の騒動から帰還したアビドスバイト勢をイオリは労うが、やや歯切れの悪い言葉をした。
帰ってきた中に、朝の整列には見覚えのない顔がいたからだ。
「ん。私は昨日寝過ごしたサンズ・オブ・ホシノの新人」
「サンズ・オブ・ホシノ?そんなの参加者にいたっけ?」
「い、いました!ちゃんといました!た、ただ私達が書くのを忘れただけです!は、はは」
慌てながらSoH生徒がぎこちない笑みを浮かべてフォローする。
怪訝そうな顔をしながらもイオリは、制服を手配すると言ってその場を去った。
「………ところで、そいつは誰よ?」
A班のBL生徒が怪訝そうな顔をしてクロコを見つめる。
「ん、箱舟と来たシロコ」
クロコはその場にいたマリーン生徒たちに掻い摘んで説明した。
到底信じられぬものだったが、「シャーレのタイタスに聞けば分かる」とクロコから言われ後で確認することにした
「で、私達になんの用?」
「聞かせて、あなた達のことを」 - 99二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 22:16:11
とりあえずBLとSoHの生徒たちは円陣になってヒソヒソ話をして、とりあえず「ホシノがホルスの欠片を宿していること」は教えない事にしつつ、正直にはなすことにした。
「………というわけで私達はサンズ・オブ・ホルスもしくはブラックレギオン系統に属するアスタルテスだ」
「ん」
「でもって私達はこの高慢ちきなネグレスト親父こと「皇帝」に反旗を翻したが惜しくも敗れてしまった」
どこからか取り寄せたホワイトボードに描いた皇帝の絵に無精ひげを生やす落書きをする。
「ん………あのシャーレの顧問タイタスは悪いやつ?」
クロコの質問に皆が黙り込む。
「いや………あの……ぶっちゃけ、悪いのは私達で、あのウルトラマリーンの連中はバカが付くほどマトモな連中というか……」
「ん?」
「正直、悪落ちに近いのは私達……渾沌に着いたというか……」
「ンッ!?」
クロコは驚いた。例えるならスペースマリーンの半分が色彩に触れてテラーかしたようなものだ。
「で、でもあのローガーのペテン師がろくなことを言わなかったから……」
「バカ!それなら引っかかった我らの父はどうなる!そもそも、忠誠派の連中もラスやらドルンもひっでー性格だったじゃないか!」
「ライオンなんか口を開けば碌なことにならなかったしな!」
身内でワイワイガヤガヤするマリーンたちにクロコは置いてきぼりになる。
「んッ!とにかくタイタスはどうなの?」
空に銃を一発撃ちながらクロコは凄む。それに気づいたマリーン生徒たちはバツが悪そうな顔をする。 - 100二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 22:24:39
「とりあえず………タイタス先生は信頼しても大丈夫だろう」
「この前、ホシノ様達が遭難した時は、快くヘリを貸してくれてアビドスノ留守番までしてくれたからな」
リゾート関係で対策委員会がヘリに乗った後に遭難した時、アビドス高に残っていたマリーン生徒たちは阿鼻叫喚となり、キヴォトスのありとあらゆる電波にSOSとメーデーを流したのだった。見かねたタイタス達が来ると半狂乱のままヘリを乗っ取り、タイタス達をアビドスにおいて捜索に向かったものだ。
「ん。そうなんだ」
生徒たちのために留守番をしたことにクロコは意外そうな顔をした。 - 101二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 22:32:08
「とりあえず、こんなところね。何か質問は?」
「ん。兵団は1から20まであると言ったけれど、2と11h」
「あー!そういえば朝食がまだだった!みんな食堂へ行こう!!」
「オー!!」
マリーン生徒たちは我先にとその場を後にし、クロコだけが残された。
おあとがよろしいので今日はここまで - 102二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 22:35:47
ちなみにドルンとラス、ライオンの評は大逆派の色眼鏡が入ってることに注意してください
- 103プライマークソードのサーヴィタ25/05/26(月) 22:41:14
- 104二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 22:50:28
でもライオンに関しては事実だし…(コミュ障すぎて最終的に兵団を真っ二つにするのを見ながら)
- 105二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 23:08:46
このレスは削除されています
- 106ブラックバイパー候補者25/05/26(月) 23:12:05
SS投稿ありがとう、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
ホシノの悪夢は自責の念が大本なんだろうけど地下野郎ががその感情を増幅してこうなっているのか?
例え夢で見た相手が許しても次席だからホシノ自身が変わらないと終わらないし、内容が内容だけに打ち明けられるかというとそうでもないし、悪循環に陥りつつあるな、これ
その頃クロコはルナーウルフ由来マリーン生徒たちと接触して、とりあえずはタイタス先生含めて納得したみたいだ。でもアビドスリゾートのは留守番というより置いて行かれたというのが正しいような……まあ、当事者が留守番というのだから留守番なのだろう
あと色眼鏡があるとはいえボロクソに言うなぁ。まあ頑固・コミュ障・我が儘と問題だらけ、皇帝も皇帝で悪かった部分もあるから文句を言いたくなっちゃうよ。ついでにペテン師扱いなのか、ローガー……
落ち着けブラザー。自身の間違いを自覚し。自ら正したのであれば皇帝陛下もお許しになられるはずだ
まずは教戒官に罪の告白をしてからでも遅くはないぞ
- 107プライマークソードのサーヴィタ25/05/26(月) 23:25:55
贖罪のために紹介ページにキル・チームカサエランを追加しました
- 108タウ帝国指揮官候補生25/05/26(月) 23:30:57
SS投稿感謝します、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ
ユメ先輩が生きているというのにここまで追いつめられるのは異常すぎるな、やっぱり地下か
そして言ったら揉め事の種になりそうで相談できる内容ではないのも最悪すぎる
それとアビドスリゾートはタイタス先生留守番したんか
これだと百夜堂FCにも関わってなさそうし他にも幾つかのイベントには関わっていませんとかもありそうだ
2と11の兵団に関して露骨にごまかしててワロタ
でも本当に何で除名されたんだろうな、あのホルスやローガー達がされてないのに - 109プライマークソードのサーヴィタ25/05/26(月) 23:52:37
- 110二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 06:35:26
ちょっとずつ打ち解け?られているようでほっこり
- 111ブラックバイパー候補者25/05/27(火) 06:45:10初陣と始動(4) | Writening先程と同じように意識が現実へと戻る。今度は完全に現実へと戻ってきたらしく、頭部以外で感じ取れるアーマー越しの触感も確かにあった。 「……はい、分かりました」 そのままリンの方へと顔を向けると区画に…writening.net
おはようございます
やっと最後まで行きました。これにてプロローグは終了です。この後は過去スレでも語ったように対策委員会編までの日々を切り取った短編を上げていこうと思います。ただ積みプラが増えてきたのである程度消化してから再開しようと思うので少し遅れます
あとハーメルンとpixivにアカウントがあるので後日そちらにも上げようと思います
- 112二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 13:30:53
ssお疲れ様でありますブラザー!
- 113二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 18:49:32
このレスは削除されています
- 114タウ帝国指揮官候補生25/05/27(火) 18:50:17
SS投稿感謝します、ブラザー・ブラックバイパー候補者
- 115二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 18:50:21
- 116プライマークソードのサーヴィタ25/05/27(火) 19:10:18
- 117プライマークソードのサーヴィタ25/05/27(火) 20:14:06
- 118プライマークソードのサーヴィタ25/05/27(火) 20:36:13
「実際は7日目にあの子達は砂漠で倒れていたユメ先輩を見つけていた。でも帰還途中でビナーと遭遇。あの時、先輩を探すためにアビドスに散らばっていたから先輩の元にいたのは3人で、他の7人が来るまで砂漠に沈んだ建物に籠城を余儀なくされ、その間ユメ先輩の容態は悪化。十日目に帰ってこれたけど体はボロボロでそのまま入院することになった」
ホシノは対策委員会の皆にポツポツと話し続ける。
「多分、ビナーとの戦闘中に手帳はバックごと失われている。あの子達もユメ先輩を守るのに必死だったから、攻めることはできない」
(もしユメ生徒会長の遭難にネフティスが関わっていたら、私は...)
ホシノの苦い回想にノノミは胸を締め付けられる。
『あの時、どうして私は...』
苦悩するホシノの姿が脳裏によぎる
その時、場違いのチャイムがなった - 119二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 21:28:26
対策委員会がネフティスとスオウから、今回の騒動の真の目的である列車砲、私募ファンドがアビドス付近を制圧したこと、ノノミに悪辣な条件を突きつけている頃
シャーレのタイタスたちにもアクシデントが起きていた。
「ベレンが病院から抜け出して消息不明だと?」
「今ウルファが追跡中です。私はアリウス生が目覚めるまで待機します」
「分かった、ケルストロスがシスターフッドに事情確認している、人手に余裕がないが頼む」
「了解」
(どうした、ベレン?)
胸の中でタイタスが問いかける。
実直で忍耐深い彼女が、わざわざ病院から抜け出してまで成そうとしていることは何か?
何もかもが繋がらず、タイタスは難しい顔をする
だが正午を過ぎた頃、状況は急速に動き出す
「こちらケルストロス!先生応答を!」
「どうしたッ!?」
「シスターフッドの聖堂が攻撃を受けました!」
「センセー!ウルファだけどマズイ状況!」
「ウルファ!?」
「トリニティ周辺で完全武装のアリウス生やらブラックテンペラーやらバトルシスターの連中がゾロゾロ集まってやがる」
「何だと!?すぐに急行する!」
タイタスはシャーレの地下に急行する。そこにはミレニアムが復元、改良したスペースマリーン・バイクが留め置かれていた。 - 120二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 21:47:38
「突然のことで申し訳ありません、母上殿!」
ケルストロスが目の前の少女に片膝を立ち頭を垂れる。
「顔を上げなさいケルストロス。あなたの行動は褒められることはあれど、非難されることはないわ」
その少女は温和に微笑みながら、ケルストロスを優しく諭す。
彼女はトリニティに在籍している、ブラッドエンジェルの総主長サングニィウスだ
「とはいえ、状況は一刻も争う。皆の者、気を引き締めろ!」
「はっ!」
彼女の脇を固めるキヴォトス産ターミネイター・アーマーを装着した二人が正面を見据えながら答える。
彼女たちの目の前には数百人に迫るブラックテンペラー、アリウス生、バトルシスターが殺気を放ちながら、罵詈雑言を吠えていた。
「シスターフッドのサクラコに制裁を!!」
「聖堂を焼き撃て!!」
「どきやがれブラッドエンジェルども、お前たちには用はない!!」
「貴様らぁ!!」
BE生徒の一人が怒気を放つが
「よしなさい!」
とサングニィウスが鋭い声で、静止する。 - 121二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 21:47:56
「母上!シスターフッドも臨戦状態です!」
「シスターフッドに伝えて、合図するまで撃つなと」
「はっ!」
今、サングニィウス率いるブラッドエンジェル生徒達はシスターフッドとデモを率いる勢力の間に立っていた。最悪両方から相打ちされるが、彼女達は危険を承知で立っていた。
(タイタス先生。事情は見当がつきませんが事が起こる前に早く来てください)
胸中でサングニィウスは呟いた
おあとがよろしいので今日はここまで - 122ブラックバイパー候補者25/05/27(火) 22:22:35
SS投稿乙だ、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
アビドスの方に色々問題がやってきたけどタイタス先生の方も山積みだ。これの地下籠りが扇動した結果か。規模が規模だけに対処し終わるころにはアビドス側も事態がかなり進んでいそうだ - 123プライマークソードのサーヴィタ25/05/27(火) 22:26:46
- 124二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 22:34:24
ナギサがミカを投入することを検討してそうだな
後これは思い付きだけどミカに付いてる元ダークエンジェル生徒は元フォールンが多そう - 125ブラックバイパー候補者25/05/27(火) 22:46:36
過去スレまとめのスレごとの大まかなまとめの空いていたところを書きました
足りないと思ったらどしどし追記してもらえれば助かります - 126プライマークソードのサーヴィタ25/05/27(火) 23:03:17
- 127二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 07:41:14
万機神よ、保守の祈祷を行います
- 128二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 17:38:35
生前の感覚が抜け切らなくて『このくらいの壁なら軽く破れるぜ!』って壁に体当たりして跳ね返される子とかいそう
- 129二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 17:44:05
元ドレッドノートとかヘルブルートの子がよくやってそう
- 130プライマークソードのサーヴィタ25/05/28(水) 21:55:14
>>121の続き
「ふぁ~いきかえりますねぇ~」
「むぅ......ぬくい......」
チナツとIF生徒たちは温泉に癒されながら、心の洗濯をする。
その時間はIF生徒の心をほぐし、ぽつぽつとチナツとの会話が弾んでいく
「そういば、他の学園にも同胞がいると聞いたけど、皆さんとは連絡を取り合っているんですか?」
「えぇ、彼女たちはIFの後継戦団として思い思いのままに活動していますが、ドルン公の名を背負うに恥じない・・・・」
そこでIF生徒は口を閉じる
「どうしました?」
「いえ、ただ・・・・二つほど気がかりなグループがありまして」
「気がかり?」
「まずブラックテンペラー。そして・・・・・・・・クリムゾン・フィスト」
- 131プライマークソードのサーヴィタ25/05/28(水) 22:53:55
「サングニィウス閣下!」
殺気立つシスターフッドの聖堂前で不動の姿勢を崩さぬサングニィウスにタイタスは叫ぶ。
「タイタス先生!お待ちしていました」
「遅くなり失礼しました。しかしこの騒動に閣下の出動を願い出た不敬の叱咤は事態の収束後になにとぞ」
「顔を上げなさいグィリマンの息子よ、あなたの行動は非難されるものではありません。今は彼女たちを止めるのが責務です」
「はっ!」
タイタスの登場により暴動をおこすブラックテンペラーは殺気立ち、アリウス生には動揺が走り、シスターオブバトルはいつも道理に喚いている。
「タイタス先生。ベレンはブラックテンペラーの先頭にいます。ですがこちらに応えてくれません」
「わかった」
ケルストロスの報告にタイタスはブラックテンペラーの先頭を見据える。
それに答えたかのように、頭に血が滲んだ包帯を巻いたベレンが前に出てくる。
「先生、そこをどいてください!シスターフッドのサクラコはタイタス先生、アリウス生、そして皇帝陛下を信ずる者たちをテロにより迫害した悪辣な女!裁きの鉄槌を!」
「落ち着けベレン!お前たちアスタルテスは皇帝陛下の名のもと理性を尊ぶ者たちだ。今回の犯人がサクラコであるか確かな証拠はもっているのか!?」 - 132プライマークソードのサーヴィタ25/05/28(水) 23:28:33
「サクラコが私の弟子に持たせた贈り物に、爆弾が入っていたんです!それでシャーレを爆破した!」
「待てベレン!」
オオカミに乗ったウルファがタイタスの傍でベレンに訴える。
「あの爆発現場からは、ガスの匂いはしたが火薬の匂いはしなかった。もし贈り物が爆薬なら火薬の匂いがするがアタシも相棒も嗅ぎ取ることができなかった。あれはガス爆発で贈り物の爆発じゃない!」
ウルファが必死に訴えるがベレンの目は血走り聞く耳をもたない。
そこに病院にいたダリウスから報告があった。
「先生!いま重要な証拠をもって向かっています!もう少し待たせてください!」
おあとがよろしいので今日はここまで - 133タウ帝国指揮官候補生25/05/28(水) 23:36:20
SS投稿感謝します、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ
ブラックテンプラー達がキレてる
もうここまでで暴発しそうだし証拠が早く到着しないとマズいなぁ
聖堂の奥で例の顔してるサクラコ様が見える見える・・・
そしてわざわざクリムゾンフィストの話が出てきたということはどこかで彼らが登場するのかもしれないのか - 134ブラックバイパー候補者25/05/28(水) 23:49:31
SS投稿お疲れだ、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
この証拠の開示でブラックテンプラーとアリウスは落ち着いてくれればいいけど……
あ、ソロリタスは別です
あとスレ紹介ページで戦団を紹介している部分を少し細分化しました。忠誠派は戦団ですけど、大逆派は兵団のままということなのでそこら辺をまとめました - 135プライマークソードのサーヴィタ25/05/29(木) 00:11:37
- 136二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 07:26:48
大混乱だなぁ……ほんま地下ピときたら
- 137二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 12:46:59
レマンラス戦車で大原部長オチするカンナのネタがあったけど、そのうちヴァルキューレの正式な乗り物になってたりして
- 138二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 18:10:43
怒る度に車両がどんどん変わりそう(最終的にはベインブレイドに乗ってくる)
- 139二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 19:09:21
重武装カンナのEXはレマンラス戦車(レプリカ)を呼び出してくるのかな、イロハみたいに
- 140ブラックバイパー候補者25/05/29(木) 19:26:08
元クリムゾンフィスト生徒の中にはエデン条約締結式でアリウスの襲撃を受けたところを居てもたってもいられず持ち場を離れて救援に向かうのがいそう
(クリムゾンフィストはオルクの襲撃中に故障した惑星防衛ミサイルが要塞院に墜落、六個中隊分の人員と多数のスペシャリストを失っている) - 141二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 21:31:11
>>132の続き
(まだか、ダリウス)
刻まれる時間はシスターフッドの聖堂を包囲する暴徒達を過熱させていく。
タイタスはいつ爆発してもおかしくない状況に呻いた
その時だった
「これも一つの試練なのですね」
「サクラコさん!?」
タイタスの後ろからシスターフッドの長、サクラコが歩いてきて、タイタスの脇を抜け前にでる。
サクラコの登場に双方の生徒たちが一気に静まり返るが、やがてソロリタスが口火を切り再び怒気がみなぎる。
「なぜ出てきたのですか!?危険です!」
サングニィウスが焦りの言葉を吐く。
だがサクラコは動揺せず、銃を地面に置き暴徒達を見据える。そのただならぬ威圧(本人はただ無垢に真筆)に怒声が鳴り止むの見計らい、語りかける
「シスターフッド所属の歌住サクラコです。皆様がただならぬ怒りを抱いているのは承知しています。難しいと思われますがどうか私の弁明をお聞き願います」
- 142二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 22:10:12
「弁明......弁明だと!?あれだけのことをしておいてぬけぬけと!!」
怒りで包帯から血がにじみでたベレンが、拳銃を片手にサクラコに迫り銃口を向ける。
「やめろベレン!!」
咄嗟にタイタスが踏み出そうとしたが、サクラコが片腕をあげて静止させる。
お願いです任せてください、と
「ベレンさん。あなたは私がシャーレを攻撃するためにお弟子さんに爆弾を持たせて攻撃させたと断言していますが、それは誤解です。先日あの子に持たせたのはお世話になっているシャーレの皆様へ贈るチョコでした」
「よくもぬけぬけとッ!お前が我々を、アリウスを、皇帝陛下を煩わしく思っていたのは承知していた!それで......」
「私はあなた達が敬愛する皇帝という方をタイタス先生から聞いて、尊敬の念を抱いています」
「ッ!?」
「かつてあなた達の世界が絶望の淵にいた時、皆の先頭に立ち新たな未来の為に戦った偉人と聞いています。そして皇帝はあなた達を、タイタス先生を形作ったとも。今このトリニティやアリウス、そしてキヴォトスが日常を謳歌できるのは皇帝のおかげだと思っています」 - 143プライマークソードのサーヴィタ25/05/29(木) 22:29:21
「私とあなた達の間に、複雑な誤解があるはずです。どうか矛を収めて話し合いを」
サクラコはベレンの瞳をじっと見つめ、決して逸らさない
「し......信じられるかっ!」
ベレンが銃の引き金を絞り、サクラコの額に撃ち込もうとしたその時。
「待て!!」
ようやく到着したダリウスが肩で息をしながら大声で静止した。その背中には何かを背負っている。
「ダリウス!?邪魔を」
ベレンがダリウスへ向けて、怒鳴ろうとして息を呑む。
彼女の背中には、入院中の弟子であるアリウス生が掴まっていた。
「な......まだ入院してなければ............」
「ベレン、お前の弟子の証言だ。あの爆発の時、彼女はシスターフッドの贈り物は爆発してなかった!」
「なっ............?」
ダリウスの背中から弟子が降り立ち、説明する。
彼女はサクラコから戴いた贈り物を、どこに置こうか決めるまで大切に持っていた。そしてとりあえず冷蔵庫に入れようとした時、あの爆発に巻き込まれたのだ。
「そ、そんなバカな」
「ウソじゃない。実際に遺留品の中にあった贈り物は焦げていたが、原型は保っていた。爆発していたなら跡形もなく吹き飛んでいるはずだ」
「第一、それならお前の弟子はもっと重症でここには立っていない」 - 144プライマークソードのサーヴィタ25/05/29(木) 22:41:22
ベレンは力なく崩れ落ちる。
その姿にブラックテンペラーとアリウス生に動揺が走る
「............は、ハハ。タイタス先生、私は間違っていたのか」
ベレンは自嘲を含めた言葉を吐き項垂れる。
「ベレン、落ち着いたか?」
タイタスは近づきながら労る。本来は病院で療養せねばならぬ身だ
そんな中、唯一ソロリタスはサクラコを名指しで非難する
曰く「神である皇帝陛下を一個人の偉人と定義するのは不敬」だと
その言葉でブラックテンペラーと一部のアリウス生が再び気迫を持ち上げる。
「く、あの痴れ者め」
「先生、サクラコ.....さん。この騒動は私が原因です。責任を」
「まずは傷を直してからだ。そのあと正式に謝罪を」
タイタスの言葉が切れる。
ベレンはナイフを手に取り、首筋にあてていた。
「この命で責任を取らなければ」
「やめろッ!!」
タイタスが手を伸ばそうとしたが、すでに刃から血がツーと垂れた。 - 145プライマークソードのサーヴィタ25/05/29(木) 23:32:46
ヒュンと風鳴がしたと感じた瞬間、ベレンの体が弾け飛び地面をゴロゴロと転がっていく。
元々ベレンのいた場所には、少し血の付いたナイフとライオットシールドが地面に突き刺さっていた。
「頭部の裂傷と出血で正常な判断ができなかったのでしょう。これは一刻も早く「救護」しなければなりません!」
その声が聞こえた方を見れば、ズンズンと歩み寄ってくる一段がいた。その姿をみて何度も「救護」されたソロリタス達は怖れ慄く。
救護騎士団である。
先頭はもちろん鋼の白衣の異名を持つ「暴走ダンプカー」ことミネ団長。
その後ろにはセリナとハナエ。
さらに後方には赤く塗装した籠手を装着し、ショルダーアーマーには赤い拳のワッペンを着けた一団がいる。
「「救護」が必要な方を誰一人として取りこぼさない!皆さん分かりますね!」
「はい!団長!!」
ミネがショットガンを構えたと同時に、セリカとハナエ以外の団員も銃を構える。「救護」する気満々である。
それをみた瞬間、ブラックテンペラー達は引けぬ性分故に臨戦状態となり、ソロリタス達も慌てて銃を構えるが、アリウス生達は動揺している。一部の要領のいい子たちは、タイタスに全力ダッシュし背中に隠れる。
「全力で参ります!迅速なる「救護」を!!」
「ウォォォォォ!!ミネ団長に続けぇぇぇ!」
「ドルン公の再来!!ミネ団長と共に!!」
「あの.....皆さん......壊しすぎないようにお願いします」
セリナが苦笑いを浮かべながら呟く。 - 146プライマークソードのサーヴィタ25/05/29(木) 23:42:50
ところ変わって......
「クリムゾンフィストのメンバーは比較的に若い者たちが多く、ドルン公と面識が無い者も多いです。それゆえに伝え聞いたことを照らし合わせて、救護騎士団のミネ団長を「ドルン公」の再来だと認識したりします。オワッ!」
「ふふ~ん。また勝ちました」
「クッ、五連敗とは」
チナツとIF生徒は風呂上りに卓球をしながら、後継戦団の事を話している。
「それにしても、ミネさんはドルンさんに似ていると言いましたが、あなたから見てどうですか?」
「似てませんね。ドルン公なら「救護」を言葉でなく行動で示します。多分無言で「救護」するでしょう」
「それはそれで誤解を生みそうな......]
おあとがよろしいので今日はここまで
サングニィウス「まさかインペリアルフィストの後継戦団が相打つとは思わなかったわ」 - 147ブラックバイパー候補者25/05/29(木) 23:48:21
夜遅くにSS投稿ありがとう、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
サクラコの身を挺した弁明と遺留品の到着でベレンも落ち着いたけど、責任取ってハラキリじみたことはやめろと思ったらこれ。クリムゾンフィストはそこにいたのか。いや、苛烈さでは変わらないからいいのか? - 148タウ帝国指揮官候補生25/05/30(金) 00:54:03
SS投稿感謝します、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ
サクラコ様の弁明と遺留品で正気に戻ったと思ったが今度は自決しようとして団長に鎮圧されるか
今回は今まで以上に急展開が多い回だった
そしてクリムゾンフィストはそっちに行っていたのか・・・ - 149二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 07:40:53
団長は団長だからな……
- 150二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 12:32:00
そう言えばクリムゾンフィストはグィリマンが帰還してから新しいジーンシードとプライマリスの新兵で落ち込んでいた戦力を盛り返したんだったか
- 151プライマークソードのサーヴィタ25/05/30(金) 12:45:33
- 152二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 12:50:45
クリムゾンフィストは祭日を作るレベルで喜んでる程に戦力が危険域だったし……
- 153ブラックバイパー候補者25/05/30(金) 19:47:04
ブラックテンプラーって推進している方だったんだ……
どこで見たか忘れちゃったし正しい情報じゃないはずだから話半分に見てほしいけど、ブラックテンプラーは最初はプライマリス導入に懐疑的だったけどグィリマンがヘルブレヒトに直接交渉して導入が決定したという話を見た気がする - 154プライマークソードのサーヴィタ25/05/30(金) 20:20:39
私が情報源にしているナムwikiでは、彼らは新たな遺伝子と人工臓器を宿したプライマリス達を「皇帝からの祝福」として好意的に捉えてるようでした。
但し、保守を煮詰めたようなブラックテンペラーのさらに極端な保守派はあまりいい顔をしなかったようです
- 155プライマークソードのサーヴィタ25/05/30(金) 21:41:03
>>146の続き
「こ、こんな事になってしまうなんて」
シスターフッド聖堂前で繰り広げられる大乱闘に、サクラコはなんともいえない苦悶の表情を浮かべる。
シスターフッドに抗議に来たブラックテンペラーとアリウス生、ソロリタスとの抗争を未然に防ごうとしたが、今やシスターフッドの変わりに救護騎士団が彼ら相手に抗争している。
平和的に解決しようとしたサクラコの努力が水の泡である。
「気を落とさないで、サクラコさん。たとえその努力は報われなくとも、その勇気と献身は讃えられるべきことです」
気落ちしているサクラコにサングニィウスは慰める。
タイタスはサクラコをサングニィウスに委ねて、乱闘の外にいるベレンに近寄った。その傍らには弟子もついてきている。
「............先生」
「ベレン、先程の贖罪は褒められるものではなかったぞ」
タイタスは溜息をつきながら諭す。
「元いた帝国では、それでカタがついてもここでは通用しない。それにお前にはこの子を導く責務がある。そうやすやすと死を選ぶのは許されることではない」
弟子のアリウス生がベレンの腕をギュッと掴む。
「あの悪辣な女から開放されたアリウスの子は開放されたが、どう生きるべきか分かっていない。その子がお前を頼ってきたんだ。その子を絶望させるのか?」
「先生............私が間違っていました」
- 156プライマークソードのサーヴィタ25/05/30(金) 22:18:38
やがて事態は終息した。
ソロリタスとアリウス生はミネ団長に一蹴された。
唯一ブラックテンペラー生徒達はなんとかミネに食い付いたが、横からクリムゾンフィストの攻撃を受け全員倒れた。
「ミネ団長、今シスターフッドの聖堂が空いてます。負傷者の手当にお使いください」
「ありがとうございます、サクラコさん」
散々に暴れたミネは息切れすることなく、サクラコに感謝の礼を言う。
「サングニィウス閣下。此度の助力感謝します」
タイタスは姿形は変われど、敬愛するプライマークに深々と頭を下げた。
「いやぁ~、それにしても出番がなかったな〜」
「ウルファ。」
ヘラヘラと軽口を叩くウルファにケルストロスが釘をさす。
「とはいえ、今回の件はベレンを止める事ができなかった俺の失態だ。サングニィウス閣下にも迷惑をかけてしまった。俺には何もできなかった」
「先生、それは違います」
サクラコがタイタスに話しかける。
「最初は戦うしかないと焦り、シスターフッドが口火を開くかもしれませんでした。でもタイタス先生が到着して、私達に背を見せながら立ちふさがった時、私達は安心を得て冷静になることができました。そして私にできることはないかと思い、対話をするために前へ踏み出しました。」
「先生のおかげです。ありがとうございます」
サクラコの言葉にタイタスは目を見開く。 - 157プライマークソードのサーヴィタ25/05/30(金) 22:43:43
サクラコの言葉にタイタスは驚いたが、それ以上にプラナも驚いていた。
彼女にとってタイタスは暴力と迷信のオーラを身に纏っており彼女が知る「先生」とはかけ離れたイメージを持っており、そのタイタスが生徒たちに与えるのは畏怖と抑圧だと思っていた。
ところがサクラコがタイタスに抱いたのは安心と勇気だ。
「先生の背中............」
「あ、プラナちゃんも気になる?」
プラナが呟いた言葉にアロナは朗らかに言う
「このキヴォトスにはね、こんな格言があってね」
"タイタス先生、前から見るか後からみるか"
「.....なんですか、その言葉は?」
「前から見のはだいたい敵対してるときだから先生はすっごーく強くて、すっごーく怖いんだけど、後から見るときは戦う時に一番前にいたり、守ってくれているときだから、すっごーく勇気が湧いたり、すっごーく安心できるってことだよ」
(私はシャーレの特別顧問タイタスのことをただ暴力的だと決めつけていたのかも?.....ちゃんと向き合うべきなのでは?)
プラナはタイタスへの認識を少し改めた。 - 158プライマークソードのサーヴィタ25/05/30(金) 22:48:06
「タイタス先生」
「ミネ団長。ベレンを止めてくれて感謝する」
「どういたしまして....ところで質問があるのですが」
「どうした?」
「あの赤篭手の子達が、私のことをドルンさんと重ねています。褒め言葉なのはわかりますが、いっぽうで少ないくない方々が何故か苦虫を噛み潰した顔をします。なぜでしょうか?」
「…………」
おあとがよろしいので今日はここまで - 159ブラックバイパー候補者25/05/30(金) 23:16:57
SS投稿乙だ、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
サクラコの言葉にアロナの説明もあってプラナが少し考え方を改めてきたな
まあ、雰囲気からして近付きたくないし第一印象が敵だったから、今回のような機会がなければ偏見を改めるというのは難しいのも事実。ある意味怪我の功名とも言えなくはないのか
……地下ピ、結果的に自分でキャンペーン難易度上げちゃってないか? - 160タウ帝国指揮官候補生25/05/31(土) 00:08:57
SS投稿感謝します、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ
プラナがアロナや生徒達のタイタス副官への会話の様子や説明を経て少しずつ考え方を改めて始めましたね
第一印象マジでおっかないし、キヴォトスじゃ有り得ない位暴力と迷信のオーラを身に纏っているのは本当だしで偏見を改めるのは難しいから仕方ない
そしてサクラコ様は結局例の顔になってしまったな - 161プライマークソードのサーヴィタ25/05/31(土) 09:33:58
百花繚乱編だと「妖怪=悪魔的な何か?」ということで元グレイナイトや元エクソシストの生徒がでてきそうだなと思います
- 162二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 17:16:53
この世界線でも例の顔芸なサクラコさまよ
- 163二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 18:36:05
思いつきで書いたものだから、駄文だったらすまん。
海の上の何処かの場所にある船で・・・
オデュッセイア生徒「つかれたなー」
一人の生徒が、甲板にいた。彼女はクルーとしての仕事を終え一休みつけているところである。
オデュッセイア生徒「まぁ次の仕事が終わったら帰港できるし、帰ったらクレープ屋でも行って食べよーっと。」
と上機嫌のまま一休みを終えて次の仕事の所へ移動しようとした所、
オデュッセイア生徒「ん、何あのあか・・い船?うわ!?」
一隻の船を発見した瞬間に、突然周りに煙が焚かれ彼女を包んだ。突然の出来事に彼女は混乱しながも必死に状況を確認しようとするが、自分たちが乗ってる船とは違うエンジン音、複数人の人が走ってる音、銃声や打撃音などが聞こえさらに彼女の混乱を加速した。
オデュッセイア生徒「一体なんなの!?何が起こったの?!」
彼女はあまりの混沌の末泣き出しながらそう叫んだ瞬間に、煙が晴れた。そこに目に映ったのは先程に見かけた赤い船のほかに、赤く塗ったボート類、漁船揚げ句に果てには軍艦までもが、自分達の船を囲んでいた。またそれだけではなく甲板の周りとそこから見える操縦室には、赤い鎧と赤い制服を着ている正体不明の生徒が彼女の周りを囲んでいた。そしてある赤い制服を着た生徒が彼女にこう告げる。
「この船は我ら〈レッド・コルセア〉団のものだ!わかったなら、さっさと座りな!」 - 164ブラックバイパー候補者25/05/31(土) 19:51:16
SS投稿ありがとう、ブラザー!この短さでも楽しい内容だから気が向いたらまた書いてほしいぞ!
レッド・コルセアってかつての兵団並みの戦力を保有しているという情報を見たことがあるから、何人かここにいても不思議じゃないからな。そして変わらずの海賊行為か……
事態解決のためにタイタス先生投入、で終わるな。そして全員拳骨で叱られるけど相も変わらず海賊行為を繰り返すところまで思い浮かんだ - 165プライマークソードのサーヴィタ25/05/31(土) 20:24:43
SSありがとうございます!!
気が向いたらでいいので、物語を描いてくれたら嬉しいです!!
レッド・コルセアの規模からしたら、海賊行為以外にも浜辺で不良やってるのも思い浮かびました。
後はタイタス先生が鎮圧するとしてブルアカキャラと絡ませるとしたら。
ミレニアム行きの荷物を運送する船を、海賊から護衛もしくは鎮圧するために、タイタスとC&Cが一緒に乗り合わせているかなと考えました
- 166赤き水兵25/05/31(土) 20:38:42
気が向いたので、思いついた元レッド・コルセア戦団生徒の設定を書こうと思う。元々あったらごめんね。
元レッド・コルセア生徒
強襲と略奪が得意な大逆派の戦団元レッド・コルセア所属の生徒。レッド・コルセアは元々スペースマリーンの後継戦団「アストラル・クロウ」という名で帝国のために働いたが、バダブという惑星群の土地を帝国のために戦団の領土化しようとしたら、それが逆に帝国の逆鱗に触れた!ため異端扱いされ攻撃を受け全てを失いかけた。この帝国の裏切りに憤怒して「レッドコルセア」に改名し、帝国に牙を向いた。
その為、ブルアカ世界に転生した元レッド・コルセアの生徒は、同じくブルアカ世界にやってきた元忠誠派の生徒
に対しての恨みと嫌がらせのために海賊行為をしている。
元レッド・コルセア生徒の大半は不良だが、中にはヴァレキューレ海警やオデュッセイア海洋学校に所属している。なお学校を所属している者は、海賊行為のために情報提供している模様。
タイタス先生にはよく叱られるが反省はしていない。あと転生前に居場所をくれた元ブラックレギオン戦団とは仲が良い。
最近の元レッド・コルセア生徒の流行として、海の家を開いて観光気分にいる、元忠誠派の生徒に対して生カキと下剤入りの食べ物を与え、もがき苦しむ元忠誠派の生徒の様子を楽しむことが流行りである。
- 167プライマークソードのサーヴィタ25/05/31(土) 20:51:35
- 168ブラックバイパー候補者25/05/31(土) 20:55:22
- 169二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 21:01:03
このレスは削除されています
- 170タウ帝国指揮官候補生25/05/31(土) 21:02:20
SS投稿感謝します、ブラザー
レッド・コルセア、確かバダブ紛争の反乱軍で現在は宇宙海賊の戦団か
こっちに来ても変わらず海賊やってるのね
アビドスリゾートでアビドスの味方として関わってきてそう
後ブルアカの方でもオデュッセイアのイベント来たら海賊生徒が出てきそう、ハイランダーイベの暴走族みたいに - 171プライマークソードのサーヴィタ25/05/31(土) 21:14:12
>>158の続き
タイタスがミネ団長にドルン公のことをオブラートに包みながら説明している頃、アビドスでは対策委員会は
ゲヘナの雷帝が残した「列車砲」を破壊する旨を固めていた。
そんな中、ノノミはネフティスの幹部に路地裏まで呼び出されていた。
ネフティス幹部はノノミを裏切り者と詰り、真相を知りたければそれ相応の態度で示せと詰め寄る。
ノノミは内に秘めた罪悪感から、頭を下げてしまった。
その無様な光景に満足したのか、幹部はネフティスが私募ファンドを裏切り、「列車砲」を独占する計画を教える。
「そ、そんなことを」
動揺するノノミにネフティス幹部は意気揚々と言葉を繋げていく。
「計画が狂ってしまうと思いましたが、こうしてのこのこやってきてくださるとは」
「あんたは利用されたんだ、ご令嬢」
背後からスオウが唖然としていたノノミに銃口を向けて、弾を撃ち込む。
- 172プライマークソードのサーヴィタ25/05/31(土) 21:41:10
「ご苦労さまでした、スオウさんお嬢様から学生証とカードを取り上げてください。お嬢様には生徒会長より相応しい人質の役割を果たしてもらいます」
「生徒会長の話はウソだったか。仮にもネフティスのご令嬢じゃあないのか?」
「えぇ、ですがこれは理事会が決定した方針ですので」
ネフティス幹部は悪びれもせず話し続ける。このまま「人質」を手元に置いとけばどう転んでも「列車砲」はネフティスの物になると。
「なるほど」
感情のこもらない声でスオウは相槌を打つ。
「さて、厄介な先生ですが............」
「そっちのことは任せろ。時間いっぱいまで引き止めればいいなら、ツテはある」
「さすがスオウさまです。ではお嬢様をお願いします。私は対策委員会に連絡をしときます」
幹部は誰にも知られることもなく、計画が順調に進むことに満足しながら、席を外した。
彼は最後まで気づかなかった。
その一部始終を見ていた小型の監視カメラのことを - 173二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 22:01:31
このレスは削除されています
- 174プライマークソードのサーヴィタ25/05/31(土) 22:07:46
「聞いた?」
「あぁ、にしても「列車砲」か。カイザーを追っていたら思わぬ掘り出しものだ」
薄暗い部屋のなかで監視カメラの映像を睨んでいた二人のアルファレギオン生が呟く。
「ネフティスとカイザーは裏で手を組んでいるが、どうせあのプレジデントの事だ全てを裏切るに違いない」
「そうだな......癪なことだ。今のうちに私たちで破壊でも......」
ふと一人が黙り込む。
「どうした?」
「......むしろ私たちが使って......カイザーの建物や拠点に砲弾を撃ち込みまくれば......」
「おいどうした!?」
「そうだな。あたしたちが使おう。今すぐカイザーの連中のなかに潜り込まないと!」
片割れが急に結論を出したかと思えば、急ぎ足で部屋を出ていく。それを片方は唖然として見つめていた - 175二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 22:39:41
このレスは削除されています
- 176プライマークソードのサーヴィタ25/05/31(土) 22:44:04
プライマークソードのサーヴィタ25/05/31(土) 22:39:41
タイタスがアビドスの対策委員会から、アビドスが私募ファンドの戦力に占領された知らせを受けたとき、まだトリニティにいた。
「センセー!これは今すぐいかないと!」
「私募ファンドは先生がいないのをいいことに好き勝手やって・・・・血の報いを!」
ウルファとケルストロスが怒りをこめて断言する。
「だが、移動手段はどうする?シャーレのヘリは使えない。先生と私はバイクがあるが後の二人は」
ダリウスが渋い顔をする。
「・・・・・・・」
タイタスは目を閉じ思案を巡らせたかと思うと、目を見開きサングニィウスの前に膝をつき頭を垂れる。
「サングニィウス閣下!この不肖タイタスめが」
「わかりました。何をお貸しすればいいですか?」
「閣下ッ?」
「先生の頼みなら、力になります」
「感謝します......ならばヘリを一機お貸しくださいませ」
「ヘリ一機だけでよろしいの?」
「はッ?」
「アビドス救援のために我らブラッドエンジェルの力もお貸ししましょうか?」 - 177プライマークソードのサーヴィタ25/05/31(土) 22:59:20
思わぬ援軍”ブラッドエンジェル”たちが出撃するためにサングニィウスがナギサに事情を説明しに行く中、タイタスはベレンを除くカサエランメンバーに指示を出す。
「ケルストロスはチームを率いて、ゲヘナのアビドス校所属のアスタルテス達を纏め、ヒナ風紀委員長にも援軍を要請するんだ。俺は一足先にアビドスへ赴いて対策委員会と作戦会議を行う」
「了解ッ!」
「了解センセー」
「了解」
三人がヘリに乗り込んでいくのを背に、タイタスはスペースマリーン・バイクに」跨り、急発進する。
さすがにバイクでアビドスに向かうのは時間がかかりすぎるが、幸いアビドスへ向かう列車の便はまだ残っていた。 - 178プライマークソードのサーヴィタ25/05/31(土) 23:19:00
「ノノミがネフティスに誘拐された!?」
「はい......ノノミ先輩をハイランダーへ転入させたくなければ、契約の無効を主張せよと脅迫しています」
列車のなかでアヤネの報告を聞きながら、タイタスは渋い顔をする。
「わかった、俺がアビドスへ到着するまでは不用意な行動はするな」
「そ、それが」
「どうした?」
「ホシノ先輩の様子が変なんです」
「ホシノが?」
「なにか、うわごとのように先生が来ることを焦ってるような、脅迫観念的に......」
「分った。ホシノに暴発するなとつた」
その時だった。
線路で大爆発が起き、列車が爆風により横転しタイタスは無蓋車から放り出される。
瞬時に受け身をとったことから、大したけがはしなかったが予期せぬ奇襲に思考が中断された。
「先生!」
「大丈夫だ!!」
事態の察知したアヤネの無線越しからの叫びにタイタスは立ち上がりながら答える。
他の乗客やハイランダーの生徒たちがパニックになりながら、列車から這い出して来る。
だが攻撃はこれで終わりではなかった。 - 179プライマークソードのサーヴィタ25/05/31(土) 23:24:35
「やぁウルトラマリーンの先生、奇遇ですねぇ!」
不敵な叫びが聞こえたと同時に、次々と発煙弾と催涙弾があたりを包む。
その煙に巻かれ、苦悶の表情を浮かべる乗客は生徒たちの中を重装備に身を包み、ショルダーアーマーに髑髏で三角形を描いたペンダントが張られていた。
「貴様ら.......なぜカイザーの私兵が邪魔をする!」
タイタスは怒気をはらんで臨戦状態になる。
「まぁ、これも仕事でしてね」
おあとがよろしいので今日はここまで - 180二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 01:41:30
ss投稿お疲れ様でした。素晴しいです!
- 181ブラックバイパー候補者25/06/01(日) 08:42:14
SS投稿ありがとう、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
ベレンの暴走を止めたと思えば私募ファンドとネフティスが行動し始めたか。そして地下ピ本命のホシノも思考誘導されておかしくなりつつあるな。それを止めようと思えばデスガードの妨害……状況は根暗地下の想定内か
そして本日午前9時よりSSの第一話をハーメルンに投稿します。感想はログインしなくても送信できるのでどしどし送ってください - 182ブラックバイパー候補者25/06/01(日) 09:01:41新任先生:ディメトリアン・タイタス - ハーメルン平穏はない、休息もない、赦しなどあるはずもない 暗黒の遠未来、あるのは戦争のみ 日常がある、休日もある、ケンカした後は仲直り ようこそ、キヴォトスへ これは…syosetu.org
はい、という訳で投稿しました
2話以降はルビの振り直しや用語解説を充実させてからになりますのでちょっと時間がかかります
- 183プライマークソードのサーヴィタ25/06/01(日) 16:02:32
>>179の続き
カイザーPMCのジェネラルは、デスガード達を個人的に雇っていた。
元々はアビドスの戦いで消耗したSOFの戦力回復までの繋ぎと、他の「スペースマリーン」も雇用するかの見極めで用が済めば切り捨てるつもりだった。
ところが、彼女達はジェネラルの期待以上の働きを示した。
DG生徒は他の生徒達と比べて強靭的な耐久力を擁しており、そこにプレートを何枚も着重ねた重装備で、ボルト弾を2〜3発撃たれても戦闘を続行することができた。
そこから発煙弾や彼女たち謹製の自作催涙弾で敵を弱らせながら接近し、至近距離から高威力の武器で制圧する。
おまけに多くの「マリーン」達が忌避し、ジェネラルがめぼしを付けていた者達の中には錯乱状態に陥ってしまうゴリアテの搭乗も難なくやってみせた。
これによりカイザーの要人護衛や邪魔な暴徒鎮圧によく貢献した。
何より、以前のクーデターではヴァルキューレの制圧及びシャーレのタイタス先生制圧は彼女たちの働きあってのものだった。
「誇りや理想なんて病気になった時に捨てた。金をしっかり払うなら今はそれでいい」
デスガード達がカイザーに歯向かう気がないことを確認したジェネラルは彼女達を懐刀として大いに活用した。
- 184プライマークソードのサーヴィタ25/06/01(日) 17:45:03
今デスガード達はスオウから「タイタスの足止め」の要請を受けたジェネラルの命令で、アビドスへ向かうタイタスが乗る列車を待ち伏せていた。
そしてタイタスが乗る列車を確認し「仕事」に移った。
タイタスは巻き込まれた乗客やハイランダーの生徒たちを物陰に隠しながらボルターを撃ち込む。
ボルト弾がデスガード生徒に着弾、大きくよらめき膝を付くが素早く立ち上がり、戦闘を続行する。
(チッ)
デスガードのゾンビ戦法による時間稼ぎ思惑に、タイタスは舌打ちをする。
下手に長引けば、ボルターの弾薬も余裕がなくなっていく。
タイタスは無線を繋ぐ
「ケルストロス、聞こえるか!」
「はい!」
向こう側からケルストロスが応える
「今敵に足止めされている!ゲヘナへの救援要請が取れ次第、俺のところまで来てくれ!」
「なっ!?り、了解しました!」
交信を終えた後、タイタスは近づいてきたデスガード生を強引に掴み、放り投げる。
(ヘリが来るまでに着陸地点を確保しなければ) - 185プライマークソードのサーヴィタ25/06/01(日) 18:11:40
「はぁ?こんな夕暮れ時に風紀委員長に会いたい?」
「これは一刻も争う事態です。どうか道を開けてください」
ゲヘナ風紀委員会が保有するヘリパッドに強行着陸した機体の怖れしらずの不届き者を制圧しようとしたら、先生とよくいる四人組の3人と狼一匹がでてきて、イオリは困惑した。
「トリニティの一生徒が、ゲヘナの風紀委員長にそんな容易く会えると思っているのか?」
「ですから………」
ケルストロスはなんとかしようと頼んでいるが、イオリは取り付く隙も与えない。
「そうだな、じゃあ土下座して足でも舐めたら考えてもいい」
イオリは傲岸に胸をそらした。
その途端、ケルストロスの頭の上に「カチンッ」と言葉が響くのをウルファとオオカミ、ダリウスは見過ごさなかった。
「少し、待ってください」
おもむろにケルストロスは振り返り3人と一匹で円陣を組んでコソコソ話を始めた。
少し間をおいてウルファとダリウスが渋い顔をし、オオカミが顔を曇らせ、ケルストロスはにこやかにイオリの前まで歩いてきた。
「わかりました。土下座もしますし足も舐めましょう」 - 186プライマークソードのサーヴィタ25/06/01(日) 18:25:09
「はっ?」
イオリが困惑したと思ったら目の前にオオカミが来て「伏せ」のポーズを取る。
「は?………は?」
意味がわからないと思った時、両脇をダリウスとウルファに掴まれ、ケルストロスに腿を掴まれ、身動きが取れない状態にされる。
「おい離せ!!なにをする!?」
「お望み通り、足を舐めるところです」
ケルストロスは笑顔を崩さず、片方のブーツと靴下を脱がせ、オオカミの前にイオリの足を差し出す。
「ば、バカ!あれは、言葉のあやだ!ほ、本気にするな!!」
「いえいえ、足を舐めれば風紀委員長に会えるならお安いものです。私は本気ですもの」
オオカミはズイと鼻先をイオリの足に近づけ、おもむろに舐める。
「ヒャアぁぁ!?やめろぉぉ!!舐めるなあぁぁぁ!!」
「あらあら、遠慮なさらず」
「なんだか、楽しそうね」
呆れ気味にヒナは呟いた。 - 187プライマークソードのサーヴィタ25/06/01(日) 18:59:22
「アビドスが占拠された!?」
BLとSoH生徒達は予想外の情報源に狼狽する。
「どこのどいつがこんなことを!?」
「よくわからないけど私募ファンドとやらが雷帝の遺産の「列車砲」を手に入れる為にやったそうよ」
「ゲヘナの通信塔がふっ飛ばされたから、情報が入ってこなかったんだ。クソッ!」
「こうなったらバイトどころじゃない!一刻も早くアビドスへ戻らなければ!奴らに血の報復を!!」
「血の報復を!!」
BLとSoH生徒達が殺気立つ中、アコが彼女たちの前に姿を表す。
「あなた達、勝手な行動は慎みなさい!」
「アビドスの危機を、黙って見ていろと言うのか!?」
アコの静止にBLとSoH生徒達は食って掛かる。
「ヒナ委員長が、正式にゲヘナ風紀委員会のアビドス介入を決定しました!」
「え………?」
「現在、アビドスへはトリニティからサングニィウス様率いる部隊とタイタス先生が急行しています。あなた達は先行部隊として元アビドス生徒会長の保護に行きなさい」
「え、あ………」
予想外だが、自分たちが望む命令にマリーン達は困惑した。
「ほ、ほんとにいいんですか?」
「雷帝の遺産をほうっておくわけにはいかないわ」 - 188プライマークソードのサーヴィタ25/06/01(日) 19:24:54
その頃。
「はぁぁぁぁ〜♡ほぐれていきますねぇ〜♡」
「………本当ですか?」
マッサージ機が織りなす振動に緩く顔が崩れるチナツにIF生は怪訝そうな顔をする。
「あなたもしてみたらどうですか〜♡」
「………いえ、私は別に」
「ファぁぁぁ〜♡、あぁぁぁぁ〜♡、ヒャアァァァ〜♡」
「あらあら、真面目な顔が緩くなってきますよ〜」
「見、見ないで〜♡ハァぁぁぁぁぁ〜♡見ないで〜♡」
おあとがよろしいので今日はここまで
明日はお休みします - 189二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 20:29:20
ss投稿お疲れ様であります!
やはりデスガードの高耐久に物を言わせた接近戦は脅威だ…… - 190ブラックバイパー候補者25/06/01(日) 20:46:52
SS投稿お疲れだ、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!
対策委員会2章でやっている筈の『イオリの足舐め』がここで来るのか。原作と違ってヒナは完全にあきれているけど。最終編、もしかしたらエデン条約でカサエランメンバーの性格をある程度知っていてもおかしくないから、今回はイオリが悪いとでも思っているのかな?
そして知らされた内容が内容だけにブラックレギオンたちのやる気も十分。タイタス先生もブラッドエンジェルも協力が確約しているから過去のあれこれ抜きで戦えそうだ - 191ブラックバイパー候補者25/06/01(日) 21:01:05
- 192タウ帝国指揮官候補生25/06/01(日) 23:57:58
SS投稿感謝します、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ
カイザーに雇われたのはやっぱりデスガードか
個人的にサウザンドサンの次に好きな大逆派兵団だから登場は嬉しい
そして2章で行われなかったアレが意外な形で回収されたね
やっぱ原作先生ってイカれてるんだなって・・・ - 193二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 06:27:53
原作先生ノータイムで行きましたもんね…
- 194二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 14:26:08
SSありがとうございます、ブラザー・プライマークソードのサーヴィタ!!!
デスガード、まさかの防御面人力ターミネーターをしてくるとは
そしてIF生徒、しっかりキヴォトスに慣れててほっこりした - 195ブラックバイパー候補者25/06/02(月) 18:31:35
- 196プライマークソードのサーヴィタ25/06/02(月) 18:40:08
ドルン公の名の下、スレを埋めよ!
- 197二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 20:09:25
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