- 1二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 20:43:20
同級生で幼馴染の美蘭は、俺の事が好きらしい。
俺の事を好き好き言ってついてまわって、ちょっとでも良いことをしたら褒める。俺が落ち込んでたら大丈夫だよと言う。
後輩の青菜も同じような感じだった。
生徒会長の須波や、同級生のギャルっ子である千奈美も、同じような感じで俺に接してきていた。
だが、彼女達のそれは行きすぎていた。
俺が1人で物事を完璧にやろうとしたりすると、彼女達は無理をしてはいけないと止めてくる。一緒にやろう、一緒に頑張ろうと。
俺はそれが本当に嫌だった。嫌いだった。
だから俺は、段々彼女達に冷たくなって行った。
そんなある日、同級生のチャラくて声がデカい男、辰馬が彼女らと話をしているのを見た。何やら雰囲気がおかしい気がする。
その後、彼女達がこちらに話しかけてきた時にその事を聞いてみると、彼女らはこぞって「気にしないで」とか「負けないで」とか言ってきた。
チャンスだと思った俺は、彼女らに何の脈絡もなく、その言葉をかけた。
「俺が聞きたいのは「一緒に頑張ろう」じゃなくて「俺くんかっこいいー」なんだよ」
続きが気になると思いますが一旦ここまでとします - 2二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 20:57:05
桃太
- 3二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 21:00:25
美尾爛手
- 4二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 21:07:26
全然気になんねぇよ 自惚れるなよ素人
- 5二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 21:51:30
俺も書きたいから書くね
ある朝、俺が気がかりな夢から目ざめたとき自分がベッドの上で一匹の巨大な毒虫に変わってしまっていることに気づいた。
とか、そんなことは無かった。
月曜の朝、精神的にダルい体を引きずるように階段を降りて朝飯を食べた。
制服を着て、教材をリュックサックに詰めて、弁当を持って学校に行く。
一歩一歩、踏みしめる度、体が加速度的に重くなっていくの感じる。
不思議である。
なんのことも無い日常であるはずなのに。
既に二年もの間、繰り返してきた日常のはずなのに、一行に慣れることもなく、ただ日に日に加重が増していく気がした。
「おはよう!」
元気に友人が声をかけてくれた。
俺と違って成績優秀、品行方正の優等生である。
「ああ、おはよう」
友人と違って、少しくぐもった挨拶を返した。
それから、雑談をしながら歩いて、気づけば学校に着いていた。
クラスが違うから、友人とはそこで離れて、自分のクラスに向かう。
一人、席に座ると、随分暇なもんで、本を読み始めた。
何気なしに家から引っ張ってきた本は、今朝、引用したフランツ・カフカの変身であった。
最初に読んだ時は、グレゴールの運命、その残酷さにあまりにも悲痛な思いになったものだ。
変身というと、やはり日本じゃ仮面ライダーとかそういうのがぱっと思い浮かぶかもしれないが、しかし、その原点はあまりにも残酷で悲惨な物語なのだ。
個人的に『変身』という単語には、あまりポジティブな気持ちにはなれない。
グレゴールの話もあるが、それ以上に変身するということは、自らを否定するということだから。
今の自分を否定して、新しく『変身』する。
なんと素晴らしいことか、なんて言う人もいるかもしれないが、いわば、今の自分を殺すことなんて恐ろしくて出来たものじゃない。
だから、俺は『変身』という言葉が嫌いである。 - 6二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 21:52:07
- 7二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 21:57:14
読点多っ!
- 8二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 21:58:40
句読点ってどこに入れればいいのかよくわかんないんだよね 誰か教えてくれんかな
- 9二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 22:02:32
このレスは削除されています
- 10二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 22:04:04
- 11二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 22:27:39
何だい、今日はやけにスレに直書きしてる人を見かけるが……
- 12二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 22:32:43
このレスは削除されています
- 13二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 22:33:50
桃太にマジレスするの荒らしと友達かなにかで?
- 14二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 22:38:04
「俺くんかっこいいー」って言葉を投げかけた瞬間、彼女たちの顔が一瞬固まった。美蘭、青菜、須波、千奈美――それぞれが何か言いたげな目で俺を見たけど、すぐにいつもの笑顔に戻った。まるで俺の言葉を軽く受け流すように。
「え、なになに? 急にどうしたの、俺くん!」と千奈美がギャルっぽい口調で笑いながら肩を叩いてきた。彼女の明るさはいつも通りだったけど、どこか無理してる感じがした。美蘭は少し頬を膨らませて、「もう、俺くんったら! かっこいいのは分かってるよ!」とちょっと拗ねたように言う。青菜は恥ずかしそうに目を逸らしながら、「う、うん、かっこいいよ…いつも…」と小さな声で呟いた。須波はいつもの落ち着いた生徒会長スマイルで、「ふふ、俺くんらしいね」とだけ言って、話題をさらっと変えようとした。
でも、俺には分かった。彼女たちの反応は、どこかぎこちなかった。いつもみたいに「一緒に頑張ろう!」とか「無理しないで!」とか、俺を気遣う言葉が飛び交う雰囲気じゃなかった。辰馬と話してた時のあの妙な空気――あれが関係してるんじゃないかって、頭の片隅で引っかかってた。
その夜、俺はなんとなくモヤモヤしたまま帰宅した。部屋でスマホをいじってると、グループチャットに美蘭からメッセージが来た。
「俺くん、今日ちょっと変だったよ? 大丈夫?」
続けて青菜からも。
「何かあったら…話してね? 私、いつでも聞くから…」
須波と千奈美も似たようなメッセージを送ってきたけど、どれもいつもより慎重な感じがした。まるで俺の反応を窺ってるみたいに。
「何だよ、これ…」と呟きながら、俺は辰馬のことを思い出した。あいつのチャラい笑顔と、彼女たちと話してた時のあの妙な雰囲気。あいつ、なんか企んでるんじゃないか? それとも、俺が冷たくしすぎたせいで、彼女たちが辰馬に何か相談でもしたのか?
翌日、俺は学校で辰馬を呼び出した。校舎裏、誰もいない場所で。あいつはいつもの調子で、「お、俺くん! どした? なんかマジな顔じゃん!」とヘラヘラ笑ってる。
「お前、昨日美蘭たちと何話してた?」と単刀直入に聞いてみた。 - 15二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 21:09:12
これすごく申し訳ないんだけど、学校であった〇〇くん係みたいなのと重ね合わせちゃって、素直に茶化せないって言うか。なんか中学の時、その係になった生徒会の子に告白した男の子の頭の中ってこんな感じだったのかなって思うと
- 16二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 22:27:43
辰馬は一瞬目を丸くしたが、すぐにニヤッとした笑顔に戻った。「おっと、俺くん、めっちゃ直球! 何、嫉妬? ハハ、冗談冗談!」と手を振って誤魔化そうとしたけど、俺の真剣な顔を見て少し態度を変えた。
「まぁ、ぶっちゃけ、たいした話じゃないよ。美蘭たち、俺くんにちょっと心配してただけ。ほら、最近お前、なんか気合い入りすぎててさ。いつもよりピリピリしてるって。」
「ピリピリ?」俺は眉をひそめた。そんなつもりはなかったけど、最近の部活や勉強のプレッシャーで、確かに少し余裕がなかったかもしれない。
「そうそう」と辰馬は続ける。「特に美蘭がさ、『俺くん、なんか無理してない?』って。で、青菜ちゃんも千奈美も、なんか俺くんが遠く感じるって言ってた。須波さんは…まぁ、いつものドSスマイルで『彼には私がいるから大丈夫』とか言ってたけどな!」と笑いながら肩をすくめた。
俺は言葉に詰まった。彼女たちのメッセージの慎重さが、辰馬の話でようやく繋がった。俺が無意識に壁を作ってたせいで、彼女たちが不安になってたんだ。辰馬はさらに続けた。「でさ、俺が『俺くんに直接聞けば?』って言ったら、みんな『いや、俺くん、忙しそうだから…』って。ほんと、俺くんって罪な男だな!」
「…悪かった」と俺は呟いた。辰馬は「ま、俺はただのメッセンジャーだから! ほら、ちゃんと話してこいよ!」と背中を叩いてきた。
その日の放課後、俺は美蘭たちを呼び出して素直に謝った。「最近、ちょっと余裕なくて…変な空気にしてたら、ごめん」と。美蘭は「やっと気づいた!」と笑い、青菜はホッとした顔で頷き、千奈美は「まぁ、俺くんなら許す!」と明るく抱きついてきた。須波は「次からは私に直接言いなさい」と微笑んだ。
モヤモヤは消え、いつもの空気が戻った。辰馬のチャラさも、今回はちょっと感謝だな、と思った。