- 1二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 21:29:03
前スレ主≠このスレ主
落ちていたので建てました
最近読んだ小説を挙げていくスレになります
ラノベや絵本も可です
web小説やネット小説はなしでお願いします
感想も書いてくれると嬉しいです
スレ画はスレ主が過去に読んだ本から - 2二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 21:31:00
- 3二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 21:38:05
- 4二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 21:39:28
- 5二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 21:41:37
- 6二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 21:42:43
- 7二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 21:52:28
スレ主は今は前スレで挙がっていた「少女事案」の1巻を読んでいます
なるほどB級映画めいたお話で面白い - 8二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 21:55:44
- 9二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 21:58:37
前スレで通常スレに建てたらどうかとの会話がなされていたのをすっかり失念していました…
- 10二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 22:02:24
- 11二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 22:02:46
- 12二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 22:04:03
- 13二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 22:09:07
- 14二次元好きの匿名さん25/05/20(火) 23:10:17
『遥かなるケンブリッジ‐数学者のイギリス‐』藤原正彦
数学者である筆者のイギリス滞在記。数学者の書く文章なので数学の話メインなのかと思いきや、数式は全く出てこないし、筆者の体験や考えがメインとなっているため数学が苦手な人にもおすすめ。理論だった文章でありながらも所々にユーモアがあってとても読みやすい。
中でも次男がいじめにあった際、「殴られたら殴り返せ」といじめられていることに対し叱咤しているシーンが印象に残った。暴力を暴力で返そうとする発想が昔の人間だなと思った。「武士道」と言っているが、私はそんな武士道があってたまるか！と感じた。
「毎度のことだが、私は外国に出ると、途端に熱心な愛国者になる～外国で暮らすということは、日本を常に、そして過剰に意識することである。」
という記述についてかかれている解説も面白いぞ
同筆者の『数学者の休憩時間』もおすすめしたい。 - 15二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 01:57:13
あと上下巻の本は一気に読みたい派です。海外小説は登場人物の名前をせっかく覚えたのに間が空くと忘れるからもあります(笑)
最近は怪談本をよく読みますがリアルさと創作っぽさどちらも好きですね。
「妹が死んだ時の海亀」朱雀門出著
体調悪い時に見る悪夢のような話が多かったです。挿絵が絶妙でした。
- 16二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 21:05:59
このレスは削除されています
- 17二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 21:27:42
- 18二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 21:32:28
そんなぁ…ショックで買うかどうか迷いが生じて来た
- 19二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 23:06:45
このレスは削除されています
- 20二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 23:09:31
『サンバカ!!!』
ノリと勢い全振りのグルーヴ感あふれるファンタジー
電撃小説大賞はやはり《銀賞》こそ至高
性癖の煮凝りみたいなおバカコメディなんだけど意外にも登場人物の掘り下げがしっかりしていて、哀しき過去⋯⋯を笑い飛ばして明日を切り開く、明るい情熱に満ちたいい作品だった - 21二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 23:13:00
- 22二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 23:53:57
『双頭の悪魔』有栖川有栖
フーダニットものの中でも屈指の名作。なんと読者への挑戦が3回もある。証拠や伏線の提示もフェアで美しく組まれたロジックが心地いい。視点を移しながら最後に事件が交差するような展開が飽きが来なくて終盤にかけて一気読みしてしまった。 - 23二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 02:39:48
ピーター・スワンソン『そしてミランダを殺す』
海外舞台のサスペンス
妻の浮気を知り絶望していた男が空港のバーで出会った美女にその事実を告白したところ、妻と間男の殺人計画を練らないかと持ち掛けられて…
現在進行形の殺人計画と美女の過去を順番に描く第一部から怒涛の展開を見せる第二部、第三部という構成
美女を見ていて思ったのは「殺人は癖になる」の体現者だなあって
やや性描写あり（回数は多いがそんなにしっかりとした描写ではない）、グロはそんなになので幅広く読める層はいると思う - 24二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 03:02:55
畠中恵『なぞとき』
しゃばけシリーズの23作目（おそらく）
主人公の若旦那の実家、長崎屋の手代佐助の怪我の原因を突き止めようと探る話
表題作の他に4編が収録されている
シリーズが進んだことで病弱だった若旦那に健康な時間が増え、結婚や仕事絡みの話が事件の謎に絡むことも多くなってきた印象
妖怪の血を引いていることと現実生活の両立が難しそうだが店の跡取りとして成長するまでを見届けたい - 25二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 08:41:22
上品なユーモアって想像もつかないな、楽しみ
- 26二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 16:41:54
- 27二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 17:11:38
訂正、バケモノのきみに告ぐは持っていなかった…
- 28二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 17:24:07
カバンに文庫を一冊入れて毎日持ち歩くと、スマホいじれないときに役に立つよ
- 29二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 18:28:57
加門七海の『祝山』
肝試しがいかに危険かをこれほどまでに詳しく書いた小説はない、と太鼓判を押したい一冊
肝試しメンバーで礼儀正しいお嬢様以外はなるべくしてなったとしか思えない末路を送るから、軽薄なバカが嫌いな人にはおすすめ
巻き込まれた主人公の作家さんは結構さっぱりというかサバサバしていて好き嫌いが分かれそう - 30二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 18:33:11
いやー素晴らしいですよこれは
異界をテーマとした作品が得意な作者と聞いて読んだ代表作の夜市・風の古道
全体を通して日本の原風景のノスタルジイが滲み出る雰囲気だった
それでストーリー構成も上手いんだからすごい
短いからすぐに読めるのもいいね！ - 31二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 19:03:13
- 32二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 20:14:22
｢陰翳礼讃｣谷崎潤一郎
日本家屋と文化における暗がりの重要性を拡張高い文で記す名著……なんだけど
いきなり｢家電製品が日本家屋に合わねぇ！電球明るすぎ！便所の薄暗がり超落ち着く！（意訳）｣と俗っぽい話から始まって意外と読みやすかった。 - 33二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 20:16:15
- 34二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 20:56:48
- 35二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 21:56:50
空の境界を改めて読み返した
やっぱ面白いわ 日常と異常が同一線上にある感じ大好き
あと読み返してみたら思ったより阿頼耶とか白純先輩の伏線結構あった - 36二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 22:00:25
- 37二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 22:38:52
- 38二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 22:47:17
口に関するアンケート
普段Kindleとオーディブルばっかりだけど
珍しく実物買って読んだ - 39二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 00:04:44
『堕落論・日本文化私観 他22篇』
坂口安吾の人生観や創作論のエッセンスが詰め込まれた随筆集
この人ほど真っ直ぐで飾らず、それでいて心に突き刺さる恰好いい文章を書く作家さんは寡聞にして知らない
虚飾を投げ捨て、欺瞞をとっぱらい、何者にもおもねることなくただ自我だけを見つめて己の文学に邁進した坂口安吾の偉大さよ
特に『不良少年とキリスト』で太宰治の自殺に際して書いた文章が印象的だったな
『然し、生きていると、疲れるね。かく言う私も、時に、無に帰そうと思う時が、あるですよ。戦いぬく、言うは易く、疲れるね。然し、度胸は、きめている。是が非でも、生きる時間を、生きぬくよ。そして、戦うよ。決して、負けぬ。負けぬとは、戦う、ということです。それ以外に、勝負など、ありやせぬ。戦っていれば、負けないのです。決して、勝てないのです。人間は、決して、勝ちません。ただ、負けないのだ。
勝とうなんて、思っちゃ、いけない。勝てる筈が、ないじゃないか。誰に、何者に、勝つつもりなんだ。』 - 40二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 05:54:05
FREEDOMの時に重版されたんだっけ？
- 41二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 11:16:09
- 42二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 17:39:13
- 43二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 18:56:39
横溝正史「悪魔が来たりて笛を吹く」
タイトルのおどろおどろしさに負けないエグいストーリー
「八つ墓村」のモティーフのひとつが津山事件なのは有名だが、こちらのモティーフは帝銀事件
戦後すぐの苦境にある没落貴族の子爵を絶望のどん底に陥れた過去の忌むべき出来事と現在が運命の綾で繋がり復讐劇は起きる
いつもは意外なほど爽やかに終わる横溝作品だが、本作の結末はやるせない - 44二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 19:02:31
- 45二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 19:09:33
前スレに引き続き、原田マハの「風神雷神」上巻を読んでいる
毎日集中してたくさん読める環境にはないため少しずつだ
俵屋宗達に、ローマへ行けとの信長公の命が下された
教皇への献上品として狩野永徳とともに描いた「洛中洛外図屏風」を携えていくはずだ
どんな旅が待ち受けるのだろうかとワクワクする - 46二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:00:16
- 47二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 22:34:25
加門七海の『目嚢』
『祝山』の続編、主人公は引き続き鹿角南
従姉妹の依頼で嫁ぎ先の旧家の古文書を調査することになった。『耳嚢』にちなんで『目嚢』と名付けられたそれには数々の怪談が記されていた
怪談作家である主人公は興味が惹かれて調べていくうちに怪奇現象が起こるようになった……
オードソックスな怪談ものながら淡々としていても、底にうずまく悪意や恨みが永遠に繋がっていくような連鎖がぞっとした
関わらない、ようにするしかないのが悲惨
- 48二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 01:52:54
『（アイドルを目指す）もぐらのすうぷ屋さん』
タイトルそのまんま、スープ屋さんを営むアイドル志望のモグラたちと、その店にやってくる悩める人々の交流を描いたほっこりファンタジー
“推す”ことで解消される悩みがあり、“推す”ことでつながれる仲間がいる、何かを好きになるって素敵だなーと思えるいい作品だった - 49二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 10:38:00
表紙怖いな…
- 50二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 17:43:58
- 51二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 18:55:27
瀬尾まいこ「卵の緒」
お母さんと育生の関係性がすごくいい
世間一般的な「お母さん」の描写とはちがうし、どこか若々しく明るくて少女めいている感じが新鮮
育生が自分は「捨て子」だと思うぐらい不安で仕方なかったのにお母さんや周りの温かい対応がそれを和らいでいくのは感動 - 52二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 19:09:25
- 53二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 20:12:11
「焼けた釘を刺す」くわがきあゆ著
作者のデビュー作だが「レモンと殺人鬼」より面白かった。イヤミス＋どんでん返し好きならハマると思う。 - 54二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 22:36:55
｢マリアを運べ｣睦月準也
東京から諏訪までヤバい物品と客を運ぶ運び屋の話だけど、筋が単純な分カーチェイスと暴力描写ではらはらさせる。主人公のキャラが淡々としてて良い。
アガサ・クリスティー賞受賞作だけど、この賞クリスティーの名を冠してるわりにほぼ冒険小説の賞になってしまった気がする。 - 55二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 23:12:31
「中国文明の歴史」シリーズ
底本は60年前に執筆された「東洋の歴史」シリーズで、中国史に興味がある人には是非おすすめ。現代からすると、考古学や歴史学の進展により内容が古くなっている箇所もあるが、文章が分かりやすく、かつ面白いので、小説を読んでいるような手軽さで中国史全体の流れを掴める。
ちなみに私が本シリーズを読もうとした動機は、宮崎市定先生(9巻と11巻執筆担当)のファンなので、せっかくだから全巻を通読する形で宮崎先生の著作を楽しもうという回りくどい読み方をしたからである。 - 56二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 02:31:04
城平京『雨の日も神様と相撲を』
小柄な体で長年相撲をしている少年と大柄で怪力でお尻の大きな女の子が豊穣の神として蛙を奉る村で相撲絡みの厄介ごとに巻き込まれる話、ついでに殺人事件を添えて
分類としては一応ミステリー×相撲×ボーイミーツガールだろうかって感じで要素は渋滞しているが、中身としてはまとまっており過分ではない
主人公の少年は両親を亡くして転校早々に力士＆探偵＆相撲指導者と大忙しで話の展開も冗長なところなく推移しており読みやすい
が、作者で予想着く方も多いかと思うが良い性格の主人公ではある
漫画の話になるが『絶園のテンペスト』の吉野みたいになるかと心配もしたが奴ほど手遅れになることはなさそうで何より…だけど初対面からずっと年下の女の子のお尻について言及するのはどうかと思うので人目のないところで二人で反省会するように - 57二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 03:07:11
- 58二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 09:25:18
- 59二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 10:36:29
- 60二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 19:18:15
- 61二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 21:56:18
- 62二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 01:11:20
今更ながら三津田信三の「厭魅の如き憑くもの」読んだわ
続編はゆっくり読もう - 63二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 09:48:16
- 64二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 17:32:36
保守
- 65二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 17:57:02
- 66二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 20:14:05
「不条理奇談」鷲羽大介著
竹書房怪談文庫より。怪談よりもこの人の自虐ネタが面白かった。巨漢二人がスイーツ食べている光景が見たい(笑)可愛いけど食べる量半端なさそう。 - 67二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 23:35:36
綿矢りさの蹴りたい背中
にな川とハツのハズレ者同士のちぐはぐなやりとりやハツのどうにもならない感情を持て余してる感じがいい - 68二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 23:50:08
- 69二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 23:55:50
ちょうど今日読み終わったのでびっくり
仕掛けは全然気付けなかったよ
特に2つ目の方は引っかかりを覚えた描写はあったのにスルーしてしまったのが悔しい
美しい描写とエンディング後のエグみの対比がたまらなかった
- 70二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 00:19:05
- 71二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 06:20:57
読んでみようかな…このシリーズ
- 72二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 10:53:49
- 73二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 11:06:24
バケモノのきみに告ぐ、を1，2巻読んだ。面白いから3巻以降も読む予定
- 74二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 13:21:38
アニメ再放送の影響でマケイン読んでる。今2巻
- 75二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 14:36:30
某格闘漫画とは何の関係も無い名作SFタフの方舟全2巻
良いキャラクターがいれば良い物語になるというのを体現したような作品
タフくらい皮肉がすらすらと出てきたら気持ちいいだろうな〜と少し憧れてしまった
あと「天の果実」のシメの言葉が最高でした
ところで冬の狂風はまだ時間かかりそうですかね - 76二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 17:41:15
角川ホラーの定番「玩具修理者」〜！
表題作の方は短めで次の中短編の「酔歩する男」の方が長いという珍しい構成
玩具修理者の方は何となーくオチが分かっちゃったのでそこまで刺さらなかったかも。お姉ちゃんの目はそれはそれでオシャレなんじゃないだろうか
酔歩する男はカオスな世界って感じでめちゃくちゃ良かった。ホラーなのにSFチック - 77二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 21:53:44
手に入れてまだ読んでいないラノベが多いのに手に入れて読みたいラノベが多い…
- 78二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 22:42:38
入間人間の「瞳の探しもの」
隻眼がテーマの短編集
さまざまな理由で片目だけになった人間たちが紡ぐ恋だったり、事故だったり、あるいは猟奇ものなどジャンルのバラエティ豊か
個人的にみんなおかしい(ぼく含む)が好き - 79二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 23:02:36
「三体Ⅱ 黒暗森林」劉慈欣
Ⅰも面白かったがⅡは一気に世界観が広がってこれまた面白かった
人類を代表し敵文明への戦略を考える面壁者という役目、最初かっこいいと思ったけどあまりに辛い立場だった
面壁者の1人に選ばれた主人公の羅輯に対してこいつ色々大丈夫か…？と不安だったのが、下巻で本人の行動の目的が明かされて、1人で敵と向き合った所はこいつすごいな…となった
敵文明が圧倒的強さを見せつけるシーンの絶望感が凄まじい
個人的にⅠの主人公が気になってたから言及あってよかった
そして大史とかいうメンタル鬼強で光のような存在がⅠに続いて心強すぎた
綺麗な終わり方してるのに続きがあるけど一体ここから何が起きるんだ…Ⅲも明日から読む - 80二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 23:30:58
古典ミステリの代名詞、エラリー・クイーン「Ｙの悲劇」
いや～面白かった
ぼんくらなので全然犯人も分からず衝撃的
出来の良さは「Ｘの悲劇」の方が上だろうが、呪われた一族の閉鎖的な邸宅で起きる連続殺人というのは日本人の好みに合う
クイーンの精密な理論展開は、さっぱりした現代ミステリを読み慣れた人にはイラッとするかもしれない - 81二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 02:36:45
名梁和泉『マガイの子』
お山に行った子供は紛（マガイ）という化け物に喰い殺され、代わりに喰われた子供とそっくりに化けた紛の子が村に帰ってくる。それは過去の記憶も性格もそのもので行方不明になっていた間の記憶がないだけなのだ
上記のようにいわゆる「とりかえっこ」「チェンジリング」に分類されるものをテーマとしたホラー作品だが、作者のデビュー作『二階の王』もそうなのだがクトルゥフ神話要素を取り込んでいる
ただ『二階の王』が有名どころをガッツリ名前出して使っているのに対して『マガイの子』は知っているとそれとわかる程度の隠し味みたいなものなので知らなくても安心
割と好きな作風なのだが、長編はこの後出た『噴煙姉妹』を含めて三作、後はアンソロジーの短編だけなので供給少ないのが残念 - 82二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 05:59:44
- 83二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 13:26:58
宇宙ヒッチハイクガイド読んだぜ
前半は話がどう進むのか分からないこともあって冗長に感じだが後半から一気にブーストかかって面白かった
衝突死してグロテスクなクレーター残したマッコウクジラ好き
あとこれヒッチハイク要素全く無いな！ - 84二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 18:54:48
Gガルシアマルケスの「予告された殺人の記録」
作者肝入りの中編と言われるだけあって構成力の極地みたいな話だった
相変わらず南米文学は空気感が掴みにくいけど今作は世界共通の前時代的な名誉の問題を扱ってることもあって割と分かりやすかったです
百年の孤独の小ネタ挟んであったのも好き - 85二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 20:15:01
M.R.ジェイムズ「銅版画」
絵の内容が変化する銅版画に秘められた謎を紐解いていくうちに、とある田舎の名家に起きた陰鬱な事件へとつながっていく中短編小説 - 86二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 20:21:07
サンバカ！！！
サンバカ!!! | サンバカ！！！ | 書籍情報 | 電撃文庫・電撃の新文芸公式サイト「私の名前はイグニス・ファルフレーン。かつて世界を治めていた聖女です！ が、能力を九十九分割されて封印されてしまったので探してる真っ最中です！」「何言ってるのかわからないと思いますが、とりあえずアイテム探し系ロードムービーだと思ってください。どうも、主人公のネモです」「うらぶれた街で腐るチンピラ・ネモくんが清楚で巨乳でS級美女の私と出会い、旅に出る！ これはえっちな予感がしますよぉ！」「……見ての通り、基本的に聖女なんて名ばかりな、ただのバカです、ウチの相方は」「そんな我々が、巨大な亀の中にある街やら、バニーガールがわんさといる永遠の祝祭やらに乗り込むわけですね！」「ケツと器のデカい獣人の姉御を道連れにしたりしながらな」「ネタバレすると道中では臓物の雨が降り注ぎ、ラスボスは黒ギャルです！」「破天荒な聖女とチンピラと獣人の旅が、第31回電撃小説大賞《銀賞》を受賞して刊行！」dengekibunko.jpコメディ強めかと思ったらわりとラブもありでよかった 2巻楽しみ
いまは妖精の物理学読んでる んだけど、作者さん亡くなられたからもう続き出ないんだよな…って読みながら悲しくなってる
- 87二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 00:27:24
前スレにあった白亜紀往事の著者さんの別作品か
- 88二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 01:31:18
滝川さり『ゆうずどの結末』
その本は読んだ者を呪われた結末へと引きずり込む、タイムリミットは見知らぬ黒い栞が最後のページに挟まるとき
ホラー小説でチュートリアル的な１人目の後、呪われた本により変則的な最期を迎える３人、そして最終章「滝川さり」の全五章で構成されている
個人的なお気に入りはクラスのボスに目を付けられいじめられ続けた２人が復讐のためにゆうずどの結末を求める話
ちなみに今回は霊能力者の名有り登場人物はおらず、名もなきお坊さんたちががんばるくらいで対決って作風ではない
過去作品と比べても本格的にホラーの構成になっている - 89二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 03:51:58
壁井ユカコの「サマーサイダー」
秘密を抱えた高校生三人の、爽やかで不気味で厭らしくてドロドロしたある夏の話。
作中に出てくる「蝉」の描写が本当に生々しくて気味悪くて、そこに女の情念やら思春期の劣等感やらを混ぜてくるもんだから更に倍プッシュ。
そんなに気持ち悪いのに読み進める手は止まんないし、マジで良かった。だけど気持ち悪かった。だけど面白かったんだよ……！ - 90二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 11:33:47
面白そう
- 91二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 18:53:43
伊坂幸太郎のマリアビートル
約600ページとは思えないほどスイスイ読めた
伊坂作品は悪人が吐き気を催す邪悪だけどきちっと最後には勧善懲悪やってくれるから安心できる
七尾の不幸っぷりに王子がドン引きしてるシーンがお気に入り
- 92二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 00:08:04
- 93二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 06:01:46
『空の境界』の空の部分、初見で「から」とは読めなかった思い出
- 94二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 09:22:02
- 95二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 09:57:49
『火狩りの王 〈一〉春ノ火』
ポスト・アポカリプスの雰囲気漂う荒廃した世界で、天然の「火」に近づくと身体が内側から燃え上がる怪現象に苛まれた人類は、〈炎魔〉と呼ばれる獣から採取できる金色の火を糧として暮らしを営んでいる⋯⋯という世界観のファンタジー
世界名作劇場あるいは連続テレビ小説を彷彿とさせる重苦しい生い立ちの少年少女が世界の謎に挑んでゆくワクワク感がたまらない - 96二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 14:30:01
王とサーカス
実際にあったナラヤンヒティ王宮事件に関連したミステリー(王族の事件を解決するわけでは無い)
ネパールの首都カトマンズを訪れていたジャーナリストの太刀洗は偶然にも滞在中に上記の事件が発生。急遽取材に取り掛かるも、その最中に取材した男が死体で発見される事件が発生。しかも男の死体には「IMFORMER(密告者)」の傷文字が刻まれている。
と言ったミステリー。
黒牢城を読んだ時米澤先生ってこんな作品も描けるのかと思ったけれど本作には黒牢城に繋がるものがあると感じた。
事件の真相は衝撃と同時に苦さを感じさせる米澤穂信らしいものだったけれど、それでも前を向こうとする太刀洗に不思議と明るくさせられるラストだった。 - 97二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 14:32:26
- 98二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 15:48:44
45です
原田マハの風神雷神（上）読み終わった
俵屋宗達少年は天正遣欧少年使節団とともにローマ教皇の元へと長い船旅を続ける
もちろん大胆なフィクションだがリアリティがあって読ませるなぁ
息子をローマへ送り出す宗達の両親の心情に胸を打たれつつ下巻へ - 99二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 16:33:41
猫の地球儀全2巻
苦しまなかったはずである。の元ネタということで読んだけど該当のシーンが出てくると結構むごい
幽は着陸後近いうちに死んでしまったと思う…
その幽を追っていずれはスカイウォーカーの焔が誕生するんだろうか… - 100二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 00:50:31
伊岡瞬『本性』
前半は謎の美女「サトウミサキ」とそれぞれの関係性で関わる４人の男女の話、後半は前半に絡んで起きた事件の捜査をする2人の刑事の視点で語られているサスペンス小説
本編通して登場人物がどいつもこいつもクズばかりという地獄みたいな有様でおくられる事件なので胸糞系統強めです
タイトルの本性というのはなかなか秀逸で同情の余地なしで見ていられるところはあるけど、反面視点の人物に感情移入しながら読みたいとなると苦労する とりあえず宮下刑事は安牌かな - 101二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 02:39:49
「さよならの言い方なんて知らない。9巻」
積んでいたのをようやく読了。
クライマックスに向かっているのもあってどんどん確信に迫りキャラクター達が輝きを増していて非常に面白い
あと物語のテーマ的に気まずさがあるが魅力的だからこそキャラクターの死に際に非常に心を打たれる - 102二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 10:04:24
- 103二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 12:46:36
遠く離れた図書館から取り寄せてようやく読めた伴名練の絶版済みデビュー作『少女禁区』
一つ目の『chocolate〜』は初期作なこともあって荒削りな部分が多いけどキャラ造形や動かし方から作者の原液を感じた。姉弟の退廃的な関係いいよね
二つ目の表題作『少女禁区』はホラー短編賞なだけあってすごい良かった。それにしても鬼の子ちゃんから少年への数々の呪詛はただの被虐趣味では…？本人たちがその関係に満足してたなら良いが…
そして少女禁区は確かに目を引くタイトルだったけど読み終えた後では改題前の「遠呪」の方が遥かに好みだ… - 104二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 12:59:29
>>73だけどバケモノのきみに告ぐ、の3巻を今読んでいる