- 1◆iGjCJthFblL725/05/21(水) 01:50:55
「トレーナーさん失礼します……あら?」
トレーナー室に入るとトレーナーさんはソファに横たわり眠っていた。
「すぅ……すぅ……」
「熟睡してるわね、最近頼りっぱなしでしたもんね……」
私はソファの傍に落ちてるタオルケットを拾い、叩いて掛け直す。
「んっ……ぅん」
「………………………」
彼のいつもは見せない隙、いつもは晒してくれない弱みに気づけば私は釘付けになっていた。
「ッ……ッ……誰もいないわよね」
私は辺りを見渡し2人きりの事を確認し、彼の頭を撫でた。
「……ふふっいつだって頼りになるトレーナーも、こうしてみると可愛いわね」
妹達とも違う少しごわついていて短い髪の毛を起こさないように優しく撫で続けた。
「普段トレーナーさんの顔をまじまじと見ないから気づかなかったけど、うっすら隈ができてるわね。最近また練習メニュー詰めたし……そのせいかしら」
〝あの方〟を超える為に日々負荷が強いトレーニングをしている、そしてソレは支えてくれるトレーナーさんにも当然強い負担となる。 - 2◆iGjCJthFblL725/05/21(水) 01:51:05
「ありがとうございますトレーナーさん、貴方の献身が無ければ女王としての道はありませんでした……その献身に感謝を」
私はトレーナーさんの額にキスをした、高鳴る胸と火照る身体が自身の未熟さ否応なしに教えてくる。
「こっ言葉は後でしっかり、起きてる時に伝えないとね!き、キスも……その内、その内ちゃんと起きてる時に……〝されたいな〟」
私は自分の口から出てきた〝本心〟に恥ずかしく堪らずトレーナー室を出ていってしまった。
♢
ヴィルシーナが退室し、トレーナー室には静寂が起きていた……ある一点を除き。
「……………」
え?ヴィルシーナキスした?キスしなかった?なんで?!
「あーもうどういう事だ!?夢、まだ夢なのか!?やっぱり夢かー?!」
俺はソファの上で数分じたばたした後、先程の出来事全て夢と断じ寝る事にした。
「担当であんな事考えるなんて、きっとまだ疲れてんだ。もう少しだけ寝よう」 - 3◆iGjCJthFblL725/05/21(水) 01:51:16
おわり
- 4◆iGjCJthFblL725/05/21(水) 01:51:53
- 5◆iGjCJthFblL725/05/21(水) 01:52:16
- 6二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 02:17:53
甘いいいお話だった
それはそうと、してもらうにはまだだいぶ時間がかかりそうですねこれは…… - 7◆iGjCJthFblL725/05/21(水) 20:47:35
感想ありがとう!して貰えるまで頑張れヴィルシーナ!
- 8二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 22:18:19
保守