- 1???25/05/21(水) 20:34:43
八百万の神の加護を受ける国『ヤマト』
神々への信仰によって守られていたこの国だったが、ある時、妖による術によって神々が祟り神へと堕ちていく事件が相次いだ
それを解決するべく、神たちは自身の依代を神器へと変えて人間たちの土地へと残していった
しかし神器を独占して我が物としようとするものたちによって現世は乱世へと突入してしまい、荒ぶる神たち、神器を自分勝手に奮う人間たち、暗躍する妖怪たちで熾烈を極めていた……
1スレ目
ここだけ神と妖と人間の乱世|あにまん掲示板八百万の神の加護を受ける国『ヤマト』神々への信仰によって守られていたこの国だったが、ある時、妖による術によって神々が祟り神へと堕ちていく事件が相次いだそれを解決するべく、神たちは自身の依代を神器へと変…bbs.animanch.com2スレ目
ここだけ神と妖と人間の乱世2|あにまん掲示板八百万の神の加護を受ける国『ヤマト』神々への信仰によって守られていたこの国だったが、ある時、妖による術によって神々が祟り神へと堕ちていく事件が相次いだそれを解決するべく、神たちは自身の依代を神器へと変…bbs.animanch.com3スレ目
ここだけ神と妖と人間の乱世3|あにまん掲示板八百万の神の加護を受ける国『ヤマト』神々への信仰によって守られていたこの国だったが、ある時、妖による術によって神々が祟り神へと堕ちていく事件が相次いだそれを解決するべく、神たちは自身の依代を神器へと変…bbs.animanch.com - 2東国の役人達25/05/21(水) 20:36:43
- 3蛇腹剣の侍25/05/21(水) 20:39:01
- 4風神弓使い25/05/21(水) 20:40:31
- 5東国の役人達25/05/21(水) 20:45:26
それは助かった……今晩もまた奉行所の厠が燃やされてな……。
幸い怪我人は出なかったが、厠の覆いが焼けてしまい、奉行所が酷い臭いになってしもうだ……。
【腕組みしつつ、深い深ぁ~いため息をつく役人】
それで、奴を追いかけてきたところだが……無念、どうやら見失ってしまったようじゃ。
【依頼を受けた際に受け取った地図の事を思い出すなら、この先の山が天狗の隠れ家だと分かるだろう】
おお、それはもしや噂に聞く神器と言うものか……?初めてお目にかかる、アリガタヤアリガタヤ……【拝んでいる】
ゴホン、不死山の大天狗様からは討伐のお許しが出ているが、勿論生け捕りにしてくれても構わない。
何せ相手は天狗、人界の法は通じない相手じゃ……!!
- 6蛇腹剣の侍25/05/21(水) 20:48:49
- 7風神弓使い25/05/21(水) 20:54:41
- 8おとなしい九尾25/05/21(水) 20:56:00
♪♪
【散歩してる】 - 9東国の役人達25/05/21(水) 20:57:04
- 10蛇腹剣の侍25/05/21(水) 20:59:42
- 11???25/05/21(水) 21:06:15
- 12風神弓使い25/05/21(水) 21:08:27
- 13蛇腹剣の侍25/05/21(水) 21:09:08
- 14???25/05/21(水) 21:11:56
- 15おとなしい九尾25/05/21(水) 21:14:25
団子美味しいな…そうだ!久しぶりにあそこでも行こうかな…
- 16蛇腹剣の侍25/05/21(水) 21:15:28
- 17風神弓使い25/05/21(水) 21:17:09
- 18二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 21:17:35
- 19天狗の山@依頼中25/05/21(水) 21:19:49
- 20蛇腹剣の侍25/05/21(水) 21:22:15
- 21おとなしい九尾25/05/21(水) 21:23:40
- 22天狗の山@依頼中25/05/21(水) 21:25:25
- 23二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 21:26:29
- 24風神弓使い25/05/21(水) 21:27:22
- 25蛇腹剣の侍25/05/21(水) 21:29:19
- 26おとなしい九尾25/05/21(水) 21:37:31
- 27天狗の山@依頼中25/05/21(水) 21:37:40
- 28二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 21:40:12
- 29風神弓使い25/05/21(水) 21:41:28
- 30おとなしい九尾25/05/21(水) 21:42:05
- 31おとなしい九尾25/05/21(水) 21:42:21
【すいませんが落ちます…】
- 32蛇腹剣の侍25/05/21(水) 21:43:22
- 33二次元好きの匿名さん25/05/21(水) 21:48:23
- 34天狗の山@依頼中25/05/21(水) 21:53:24
- 35風神弓使い25/05/21(水) 21:56:39
- 36蛇腹剣の侍25/05/21(水) 22:01:08
- 37天狗の山@依頼中25/05/21(水) 22:05:55
- 38蛇腹剣の侍25/05/21(水) 22:11:21
- 39天狗の山@依頼中25/05/21(水) 22:18:58
- 40蛇腹剣の侍25/05/21(水) 22:22:41
- 41天狗の山@依頼中25/05/21(水) 22:29:25
- 42蛇腹剣の侍25/05/21(水) 22:33:07
- 43天狗の山@依頼中25/05/21(水) 22:40:32
【その言葉を聞いた途端、ものすごく嫌そうな表情になり、押し黙るが】
【……囲炉裏に薪を投げ込みながら、少しずつ語り始めた】
若天狗『関わっては居らん、関わっては居らんよ……たまに飯や酒を調達しに里に下りる事はあるが、それだけじゃ!』
若天狗『それも人の耳目がよそを向いている間にサッと済ませておるので、里の者も天狗の仕業とは気付いとらんハズじゃ!』
【そう話しながら、力任せに枝を数本へし折る】
若天狗『むしろ関わったのはこの山の妖怪どもじゃのう!全員国から叩き出してやったわ!!』
若天狗『中には手強い奴もおったが……天狗の宝の前には妖怪など羽虫のようなもんじゃったわ!!』
【手にした枝を、力任せに囲炉裏に投げ込んだ】
- 44蛇腹剣の侍25/05/21(水) 22:46:06
- 45天狗の山@依頼中25/05/21(水) 22:52:01
- 46蛇腹剣の侍25/05/21(水) 22:54:26
- 47天狗の山@依頼中25/05/21(水) 23:06:51
若天狗『何だと!?人を……謀(たばか)りおったか!』
【その言葉を聞いて驚くように振り返り、サッと天狗の羽団扇を構える】
若天狗『何故もこうも無いわ!この乱世に妖怪から民も寺も守れぬ腰抜け侍を脅かし、米と肴を少々頂ただけよ!』
若天狗『そもそも彼奴らが寺を守れていればワシが修行の半ばに斃れる事も無く、天狗に成る事も無かったのだ!』
【そして、天狗の羽団扇を見せびらかすように頭上に掲げると、蛇腹剣の侍を睨みつける】
若天狗『これなるは大天狗の秘宝・天狗の羽団扇!貴様の如き侍一匹にどうこうできる代物では無いぞ!』
若天狗『今下山するなら見逃しもするが……ワシをどうこうしようと言うのならば、目にもの見せてくれるわ!!』
- 48蛇腹剣の侍25/05/21(水) 23:18:03
- 49天狗の山@依頼中25/05/21(水) 23:25:16
- 50蛇腹剣の侍25/05/21(水) 23:27:09
- 51天狗の山@依頼中25/05/21(水) 23:36:34
- 52蛇腹剣の侍25/05/21(水) 23:40:28
- 53天狗の山@依頼中25/05/21(水) 23:45:14
- 54蛇腹剣の侍25/05/21(水) 23:48:35
- 55風神弓使い25/05/21(水) 23:51:24
- 56蛇腹剣の侍25/05/21(水) 23:53:46
- 57風神弓使い25/05/21(水) 23:54:44
- 58天狗の山@依頼中25/05/22(木) 00:01:56
【伸びて来る蛇腹剣を見て、体を捻り高度を上げてそれを避けた】
【上空で待機しながら、天狗の方へと視線を向け、誘う様に笑っている】
若天狗『鳥の妖は空を自在に飛び回る!翼無き者には荷が重い!ここは拙僧が……!』
【羽団扇を構え、上空の鳥妖怪に向けて飛翔する天狗……だったが、突如、その動きが止まる!】
【よくよく見ると、細い糸で編まれた、霞のように細かい網目の網が、空中に張られていたのだ!】
雉子A『ピュルルルルルィィ!!』
雉子B『ピュルルルルルィィ!!』
雉子C『ゲッゲッゲッゲッゲ、グゲッゲッゲッゲッゲ!!』
【その霞網の両端は、新手の二羽の鳥妖怪が掴んでおり】
【烏天狗の周囲を高速で飛び回ると、たちまちのうちに網でぐるぐる巻きにして、地に落としてしまった】
若天狗『シマッタ、これは妖封じの網か!妖気と法力が吸われて力が……!』
雉子A『ピュルル……グゲハッ!』
【網に包まれ、地に落ちる若天狗を見てしこたま笑っていた鳥妖怪に、鋭い矢が飛び来たり、突き刺さる!】
【天狗にばかり注目していた鳥妖怪にそれを避ける術も、防ぐ術も無く、そのまま地に落ちて動かなくなる】
雉子B『ピュルルルルルィィ!?』
雉子C『ザッケンナコラー!!』
【その光景を見ていた残りの二羽が、咆哮を上げる】
【一羽(B)は青白く光る雷光を、もう一羽(C)は緑に輝く風を身に纏い、一直線に弓使いへ襲い掛かった!】
- 59風神弓使い25/05/22(木) 00:04:25
- 60蛇腹剣の侍25/05/22(木) 00:05:03
- 61天狗の山@依頼中25/05/22(木) 00:13:40
- 62風神弓使い25/05/22(木) 00:15:27
- 63蛇腹剣の侍25/05/22(木) 00:20:37
- 64天狗の山@依頼中25/05/22(木) 00:26:08
- 65蛇腹剣の侍25/05/22(木) 00:28:35
- 66天狗の山@依頼中25/05/22(木) 00:29:01
雉子B『ビビビッ!!』
【蛇腹剣の枝刃に貫かれそうになった一瞬、これまでより強い青の閃光を放つ鳥妖怪】
【まるで雷が落ちるかの如き速度で枝刃を逃れたが、かなり無理な姿勢で加速した事が祟り】
雉子B『チチチ、ピチクリチ!?』
【付近に生えていた、背の高い樹木の天辺に激突すると、そのまま地面まで転げ落ちて来る】 - 67風神弓使い25/05/22(木) 00:30:12
- 68天狗の山@依頼中25/05/22(木) 00:35:11
- 69蛇腹剣の侍25/05/22(木) 00:39:59
- 70風神弓使い25/05/22(木) 00:41:24
- 71天狗の山@依頼中25/05/22(木) 00:54:14
若天狗『……成程、その様子だと討伐の依頼が出ておるのだな。依頼主は大天狗様か、将軍家か?』
若天狗『……マァ、良い。そこまで事が知れたとあればワシも矛を収めて身を隠す事にしよう』
【二人の様子に、渋々と言った表情ながらも頷き、羽団扇をしまい込む天狗】
若天狗『それに、今宵は汝らに助けられた事じゃしの……助けが無ければワシが討たれていたやもしれん』
若天狗『そうなれば、ア奴らがまたこの山を根城に、麓の町を脅かしていたかもしれん……』
【そう言いながら、天狗は宿場町の夜景をしみじみと見つめている】
若天狗『きゃつらはしばらく前にこの地に現れた、奇怪かつ面妖な妖怪の中の一種類じゃ』
若天狗『この町はしばらく前、奴らに手ひどく荒らされての……ワシが小坊主をしていた寺も、その時にな』
若天狗『……仏陀の御力を借りて死力を尽くしたが、あの数と力、到底かなわんかった』
若天狗『しかし、仏道を半ばまで納めていた縁であの世行きを免れ、天狗として現世に留まる事になった』
若天狗『不死山の大天狗様にはその時に世話になったが……聞きたい事があり、それをある時に聞いてみたのじゃ』
【天狗はそう言いながら、握りこぶしを固く握る】
若天狗『何故、大天狗様は大きな力を持ちながら、人間を救わず、妖怪達を野放しにしているのか?とな……』
若天狗『そうしたらば、「天狗たるもの、自らの身を修め成仏するが第一の望み、人間に関わるなど煩悩が増えるだけ」とな』
若天狗『それで……羽団扇を盗み、この山に舞い戻って……後はご想像の通りじゃよ』
- 72蛇腹剣の侍25/05/22(木) 00:58:09
- 73天狗の山@依頼中25/05/22(木) 01:08:52
若天狗『そのつもりではあった……が、どうやらワシは連中の恨みを買ってしまったようじゃ』
若天狗『あの奇妙な雉子には、他にも多くの妖怪の仲間が居る、雉子が敗れたとなれば次の刺客が出て来よう』
若天狗『ひとまずは近くの国の荒れ寺にでも身を隠し、神通力の修行に励むとする……宿場町にはもう、手を出さん』
【そう言って立ち上がり、羽を広げる天狗】
若天狗『彼奴らがワシを追ってこの地を離れるならば良し、ワシが消えたのを良い事にここに居座るならば』
若天狗『その時は修行の成果をたっぷりと見せてやることにするわ……』
【そして、振り返ってニヤリと笑いながら一言】
若天狗『そういう訳で、依頼主が大天狗様でないならば、よしなに言っておいてくれい』
若天狗『依頼主が大天狗様だった場合は……何、妖怪共を残らずしばき上げたら返すと説得しておいてくれ!』
- 74風神弓使い25/05/22(木) 01:11:34
- 75蛇腹剣の侍25/05/22(木) 01:16:41
- 76天狗の山@依頼中25/05/22(木) 01:43:59
若天狗『ム、そう言う事なら……世話になったしワシの羽根を何本かくれてやろう』
若天狗『これでも半ばまで仏道を修めた身、僅かながら法力を宿している筈じゃ!』
【そう言いながら、背中の黒い翼に手を伸ばし、手櫛でゴシゴシと梳いてみると】
【長い風切り羽根が5~6本抜け落ち、天狗はそれを集めて差し出した】
若天狗『後は……あちらに転がっている鳥どもから身包み剝ぐのも良かろう』
若天狗『それぞれ火、雷、風の油断ならぬ使い手じゃが……神聖さには期待しない方が良い』
若天狗『逆に妖気を使いたいのであれば、うってつけとも言えるがな』
【そう付け足し、そっと斃れたハーピー三羽を指さした後、飛び去って行った】
(※すみません、寝ますー!ご自由に受け取って持ってっちゃってください!)