- 1二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 00:36:52
別時空みたいな感じでリーリヤお姉ちゃん概念の話なんですけど…
まず将来的に時間を越えてリーリヤのプロデューサーと将来的になる5歳の男の子(以降Pと呼びます)が1年生リーリヤお姉ちゃん(清夏ちゃんとの部屋に一緒に住む)の元に一周間預けられるんですけどお菓子をくれたりして優しいお姉ちゃんに惹かれてって、そこで最終日にリーリヤのライブを見ることになってもっと惹かれて、「おれ、お姉ちゃんのプロデューサーになる!」って子供っぽいことを言うんです。そしてPはそのまま成長して20歳、プロデューサー科の過程を無事終えていざプロデュース、って段階まで来て、リーリヤの行方を探すんです。けどもうリーリヤはアイドルは辞めてしまっていてゲーム配信系になってしまっていてPは落胆するんです。それでもPはその配信を見てたんですけど、配信中に「やっぱり私清夏ちゃんと…同じステージに立ちたかったな…」っていう本音が聞こえてきて、無力感に打ちひしがれてしまうんです。そうして悩む中で超研究者のヒロ・シノサワがタイムマシンを開発したニュースを見るんです。Pは気づいたらもうヒロの元へ走り出していて、その元へたどり着いて、自分をどうか、15年前の初星学園に送ってくれ、金ならいくらでも出す、と懇願するんです。それに対しヒロは「ふふ…いいよ…お金もいらない…けど君が向こうの年から今の年まで過ごして、つまり向こうの時空から15年過ごしたとき…君は時空の狭間に消えて、もうその存在はどこにもなくなることになる…よ…」って答えるんです。 - 2二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 00:37:30
それでも構わない、と覚悟を決めたPは15年前に戻り、リーリヤをプロデュースするんです。そうしてそのプロデュースは大成功を収め、トップアイドルへと導き、清夏ちゃんと同じステージに立つという夢を叶えさせることにも成功するんです。そしてそこからリーリヤは引退して15年経って、幸せに一緒にPとリーリヤは暮らしていたんですが、そこで遂にPはタイムスリップと消えてしまう事実を明かすんです。消えていくPとそれを悲しむリーリヤ。最終日に完全に消えてしまったPはその存在が消えてしまった故リーリヤも記憶からPの存在が抜け落ちてしまったんです。リーリヤはないはずの誰かとの記憶、大事な人の記憶、何か忘れてはいけないことを忘れている気がして泣いて、泣いて…心にぽっかり穴が空いてしまう…
っていうのが確か1、2話の内容なんですが、このコミュ知りませんか? - 3二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 00:48:11
このレスは削除されています
- 4二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 00:48:23
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- 5二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 01:08:18
ヒロ・シノサワが強すぎる
- 6二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 01:08:37
1話1時間ぐらいありそう
- 7二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 01:11:55
映画かな?
- 8二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 01:12:44
8年後の初星コミュにあるらしい
- 9二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 01:14:23
感動したわ、スレ主は天才だな
- 10二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 01:15:56
このレスは削除されています
- 11二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 02:01:57
天使のくれた時間の変則バージョンみたいな話してんなお前な
- 12二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 07:29:52
このレスは削除されています
- 13二次元好きの匿名さん25/05/22(木) 16:32:09
コミュの長さじゃねぇ
- 14二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 01:20:23
これ続き書いてくれるのかな楽しみ
- 15二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 07:45:49
- 16二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 14:46:41
麻央パイのスレに影響受けまくってんじゃねえか!
いいぞもっとやれ。 - 17二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 21:59:20
SS書こうと思うも〜経験がなかったしコミュで広とリーリヤの絡み無かったからもうセリフ無くして昔の小説のようにしてしまった〜
涙を大量に流したあの日から数日、リーリヤはその訳がわからぬまま憂鬱な気分で家から出れないままでした。布団にくるまって、ここ数日、まともな食事もしていない。そんなときに家のチャイムが鳴りました。リーリヤはそれを無視しようとしましたが、なんとなく、応えてみることにしました。扉を開けるとそこにいたのは白衣を身に纏った篠澤広でした。そして驚く間もなく、広は簡単な久しぶり、という挨拶と、続け様に私はリーリヤの心の穴の正体を知っている、ついてきて、と不思議なことを言い出しました。リーリヤは混乱していました。けどもこのまま家に居ても何も変わらない、もしかしたらこの憂鬱がどうにかなるかもしれない、とリーリヤはついていくことにしました。そうして広についていき、着いた先は大きな機械の前でした。この機械はそう、あのとき前時空でPが過去へ飛んだあのタイムマシンでした。 - 18二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 22:38:13
広はその機械を見上げながら、今起きていることを順を追って説明します。Pは前時空でこの機械でタイムスリップをしたこと、リーリヤがそのPと一緒にトップアイドルになって夢を叶えて、幸せな生活をしていたこと、そして過去に戻ってからタイムスリップ時点になるとその過去へ戻った人は存在が消えてしまうということ─────全てを説明しました。リーリヤはその説明を聞いて、センパイとの記憶を、想い出を、全てを思い出しました。そしてこの先センパイとの笑顔に溢れたあの生活はもう無い、その事実にリーリヤはやはり涙を流すしかありませんでした。無力感にひしがれているリーリヤに広は提案します。
今度はリーリヤ、あなたが過去に戻らないか、と。
リーリヤは迷いませんでした。すぐにでも過去に送ってくれ、と頼みます。広はうん、わかった、よと1言、タイムマシンをいじりだします。そうしているとそのうちリーリヤは気を失いました。
- 19二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 22:52:34
リーリヤが気づくとそこは15年前、あの頃の初星学園の寮でした。リーリヤが目覚めたのはまだ夜が明けない頃で、その隣にはまだ清夏ちゃんが寝ていました。高校生の頃の懐かしく、可愛い清夏ちゃんに思わず抱きつきたくなりましたが、過去に戻ってきた目的を思い出し、一度冷静にこれからするべきことを考えることにしました。
…
色々と考えましたが、どうやっても15年後にセンパイが消えてしまうということは止めようがありません。またセンパイに会えると勢いで過去に飛んできてしまった自分はなんて馬鹿なだろう。篠澤さんにもっと話を聞けば良かった…などと考えると一つ疑問が浮かびました。どうして篠澤さんはセンパイが過去に飛んだことも、消えてしまったことも、全部覚えていたのだろう、と。リーリヤは現在の広に会いに行くことにしました。
- 20二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 23:03:00
その日の昼までリーリヤは「過去の自分」に戻ったことに気を付けながら、過去の友人達と再会していきました。この頃はまだ入学したてでセンパイはまだリーリヤをプロデュースしてはいなかったため、センパイには会えませんでした。
さて、「過去の自分の性格」に慣れてきた頃、そろそろ篠澤さんに会いにいこう、と思い篠澤さんを探すことにしました。しかしどうでしょう、全く見つかりません。広は家には居らず、寮にも居らず、学園内どこを探しても居ません。清夏ちゃんや友達にも聞いてみますがみんな知らないと答えます。まだ入学したてだから人に聞いてもみんなわかるわけないか、と思いまた自分で探すことにしました。
───────────
リーリヤがタイムスリップしてから1ヶ月が経ちました。そしてその頃やっと気づきました。この世界から篠澤広という存在が消えていることに。
- 21二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 23:05:21
続きを書きたいところですが、当方ガチガチ工学系大学生ゆえ実験レポートに追われているためそれが終わるまでは…スレ落ちたらそんまま消えます…
- 22二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 00:02:26
保守るか...
- 23二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 09:11:48
まつ
- 24二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 11:01:46
保守
私はどこぞの鍵が出したノベルゲームのように感じました - 25二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 21:03:34
ほ
- 26二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 22:51:20
グギ...実験レポートが終わらないグギ....
- 27二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 06:29:54
ほ
- 28二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 14:05:30
がんばれ!
- 29二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 23:04:45
ホホ
- 30二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 03:22:11
終わりました!!明日からガンガン書いていきます!!眠い!!
- 31二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 10:21:54
たのしみ😊
- 32二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 11:30:40
無理せずマイペースで毎秒投稿して♡
- 33二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 20:24:35
わくわく
- 34二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 01:37:08
1ヶ月経っても誰も篠沢広を知る人は居ない。家にもずっと帰ってきていない。学園外を探してもいない。間違いなく存在が消えていました。リーリヤは困りました。このままではセンパイが将来的に消えてしまう問題を解決できません。再び1人でどうにか解決しようと思索してみますが、アイドルであること以外、ただの一般人のリーリヤにそんないい考えが浮かぶはずがありません。そうして無駄に考え続けてまた1ヶ月が経ってしまいました。リーリヤは参ってしまいました。幸い前時空で一度トップアイドルになった経験があるのでレッスンは全く問題は無く、むしろ絶好調でトレーナーや先生などから心配されることはありせんでした。しかし同室の清夏ちゃんには徐々に何かを見透かされてきていました。けどタイムスリップのことはバレていいはずがありません。下手にタイムスリップの出来事に無関係に人を関わらせてしまえば前時空の出来事と差が出てきてしまいかねません。リーリヤは隠すことしかできませんでした。
あんなに清夏ちゃんに、隠し事をしないで!って何度も言ってきたのに、今はわたしがしてしまっている、後ろめたい、後ろめたい…
- 35二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 01:46:47
リーリヤのタイムスリップから2ヶ月後、センパイがタイムスリップをして、この時空にやってきました。
───────────────
Pは驚いた。自分は、確かにタイムスリップをしてリーリヤさんと濃密で、辛いときもあったが、第一に幸せな、15年間を過ごして、その存在ごと消えたはずなのだ。なのにどうしてか、自分はまだ生きている、意識がある。とりあえず携帯を確認してみる。また驚く。15年前、自分がタイムスリップで飛んできたあの日付が携帯に表示されている。
Pは混乱しながらも自分の状況を理解した。
またどうやら篠沢広の気まぐれか、神のきまぐれか、分からないがあの15年間を再び過ごさせてくれるらしい。もう一度リーリヤさんと一緒に居れる。大好きな相手とまた時間を共にできる。
その高揚のままPはリーリヤのもとを訪れることにした。
Pはリーリヤを見つけていつものテンションで少しいじわるをして、もー、と言いながらじっとりとした目でこちらを可愛い顔で見つめてくるリーリヤを拝もうとするが、一瞬前で冷静になった。
危ない。リーリヤさんにとっては自分はまだよくわからないただの変な学生なだけだ。前回と同じように少しずつ日々を重ねて、信用を重ねて、幸せを重ねていかなくては。大人の雰囲気を、先輩の雰囲気を纏って優しく、まだ翔び立っていないこの純白の天使に声をかけるんだ。
Pは葛城さん、と声をかける。しかし、その顔を見て一瞬で心が重くなる。
リーリヤさんがこんな暗い顔を…どうしてだ…前の時空でこんな顔をしていたことは見たことがない…何かが変だ…
Pはそんな顔を見て初対面の振りをすることはもうできなかった。
リーリヤさん!大丈夫ですか!と、相手は怖がらせないように、優しくも、声を少し荒げて、問いた。
- 36二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 02:25:53
──────────────
リーリヤはいつも通りレッスンを終えて帰る途中でした。2ヶ月間センパイを助ける方法を考えて考えても何も思いついていない中で、みんなの前では”いつも通りのリーリヤ”を演じることはできていましたが、1人になるとどうしても暗い暗い表情が顔に張り付いてしまいます。そろそろセンパイがタイムスリップしてこの時代に戻ってくることももう忘れてしまっていました。
そんなリーリヤの元に遂にセンパイが訪れて来ます。リーリヤはセンパイがやってきたら、センパイはこの時期の記憶は無くなっているだろうしやはり初対面の振りをしよう、笑顔でセンパイを迎えよう、と考えていましたが、この時期にセンパイがやってくることも忘れていましたので、前時空で自分がしたことないような酷い表情をしながら1人で歩いていました。
そこに、Pが葛城さん、と話しかけてきて、リーリヤはとても驚いてしまいました。
あれ、どうして、あぁそうだ確かにわたしとセンパイが出会ったのはこの時期だったんだ。どうして忘れてしまっていたんだろう。
リーリヤはそこで初対面の振りをしなければいけないと思い出し、すぐに笑顔を作ろうとします。しかし、そう笑顔を作る前にセンパイはすごい剣幕で心配の言葉をかけてきます。しかも、葛城さん、とじゃなくてリーリヤさん!と、前時空でのあのセンパイの呼び方で。リーリヤはそんなセンパイを見てセンパイとの幸せな日々を思い出して泣いてしまいました。
- 37二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 02:26:25
──────────────
Pは泣いてしまった目の前の少女を見て、迷いも無く抱きかかえて保健室へ向かった。もちろん何も異常は見つからないのですぐに帰される。保健室教員に言われPはリーリヤを寮まで送ることとなった。
Pはやっとこの頃になって自分がやってしまったことの変質者ぶりに気づいた。
初対面の人に名前呼びの後、お姫様抱っこまで…いまここで、なんと謝ればいいのか、なんと言えばいいのか、わからない。
しかしリーリヤはそれらについて問うことはなかった。どころか少し嬉しそうな表情をしていた。Pはもちろんリーリヤもタイムスリップをしていることを知らないので、この理由が分かる由はないのだが。
結局その帰り道で何事もなかったように”初対面らしく”自己紹介をして前時空と同じくPはリーリヤをプロデュースすることとなった。
また、Pは結局リーリヤがどうしてあんなに暗い表情をしていたのか、どうして泣いてしまったのか、と考えたが、帰り道では元気そうであったし特に気にすることもないだろう、とそれ以上考えることはなかった。…リーリヤのタイムスリップに気づくこともなかった。
- 38二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 12:27:58
あっぶね
- 39二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 21:23:59
ほ
- 40二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 03:04:06
ほ
- 41二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 11:14:44
しゅ
- 42二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 20:15:11
み
- 43二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 04:05:49
たん
- 44二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 09:35:08
──────────────
リーリヤはセンパイからの呼ばれ方、雰囲気などからセンパイが前時空の記憶も引き継いでいることを察しました。しかし逆にリーリヤはセンパイからタイムスリップしてることを悟られるわけにはいきません。もしもリーリヤがタイムスリップをしていることを、センパイが知ればきっとひどいくらい心配をして、そして落ち込むでしょう。タイムスリップをするということは15年先でその存在が消えてしまうことをまた意味するのですから。
リーリヤはセンパイにそんな心配をかけさせたくはありません。
リーリヤはこの秘密をセンパイだけにはに絶対に隠し通す、そう決めたのでした。
…
それからまた2ヶ月が経ちました。リーリヤは前時空と同じ出来事をなぞって、2度目のアイドル人生を送っていました。センパイには絶対に時間遡行を悟られない覚悟のおかげか、それともただ一緒に居れることの喜びでセンパイの前では笑顔が溢れていたからか、センパイには時間遡行のことを知られるということはありませんでした。が、寮の中ではそうはいきません。清夏ちゃんに秘密を隠し通すにはもう限界が来ていました。
- 45二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 09:35:31
────────────
清夏は違和感をずっと感じていました。
最近、いや入学してから、ずっとリーリヤが何か”変”だ。昼間においては、レッスンをするときには何もおかしくないし、どころか絶好調だし、プロデューサーがついてからはよく笑顔も見る。だけど夜になると雰囲気が変わる。いつも何かに悩んで暗い顔をするし、急に物理学や時間に関する難しそうな本を読み出してもいる。ずっとそんな様子なので一度詰めて聞いてみたけど、最近気になってるアニメが難しくて…、とそれっぽいことを言われてしまって、それ以上聞けなかった。間違いなく嘘だった。アニメで悩むことはあっても、あんな暗い顔をすることはないだろう。いや、確かにアニメで嫌な展開にちょっと暗い顔をしているところは見たことあったかも…それにしてもやはり最近のリーリヤは少し暗すぎる。
清夏はもう一度、リーリヤに詰めて聞くことにしました。ねぇ、どうしてそんな暗い顔をするの、もうそろそろ全部、話してよ、と問います。
リーリヤは、えっと、前にも話した通りアニメが…とまたまたバレバレの言い訳をします。
それに対し、強く問います。違うでしょ、もうあたし限界だよ、リーリヤのそんな顔見れないよ、と。
- 46二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 09:36:16
────────────
リーリヤは清夏ちゃんに強く詰めて問われ、もう隠すことはできない、たとえ前時空と差ができてしまっても、正直に話すしかないんだ、そう思いました。
今から話すことは絶対誰にも、特にセンパイには教えてはいけないということ。今から話すことは日中できる限り忘れること。今から話すことは決して冗談でないということ。リーリヤはこの3つの条件をつけて全てを話すことにしました。
─────────────
清夏は魂消ていました。リーリヤが語ることがあまりに突飛でしたから。しかし、その話を嘘だとは思えませんでした。最初この話は冗談じゃないと前提付けていましたが、その真剣に語る様子だけで十分本当のことであるは伝わりました。
…全てを話し終わったリーリヤは涙を流していました。初めて今までずっと秘密にしていたことを吐き出せて、初めてこの悩みを共有できたのですから、それも仕方ないでしょう。
清夏はそんなリーリヤを抱きしめて、辛かったね、と一言。抱きしめる清夏もいつの間にか泣いていました。
清夏はこんな大きな隠し事をしていたことに少しながらも怒りも感じていましたが、このことは隠してしまっても仕方ないという納得、そして何よりも今までのリーリヤの辛さを思うと、そんな怒りはとっくに無くなっていました。
清夏はリーリヤの話す前の最初の3つの約束を守りながら、そしてリーリヤのセンパイを救うことに協力することを決めたのでした。
- 47二次元好きの匿名さん25/05/29(木) 16:45:52
ほ
- 48二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 01:46:29
し
- 49二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 06:57:36
ゅ
- 50二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 16:16:23
み
- 51二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 00:35:08
た
- 52二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 02:28:32
ん
- 53二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 09:36:45
か
- 54二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 17:08:30
わ
- 55二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 00:25:22
い
- 56二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 02:34:46
い
- 57二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 10:01:25
♡
- 58二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 17:01:05
─────────────
…
そこから随分時間が経ちました。15年。リーリヤは前時空通りまたトップアイドルまで駆け上がり、センパイと穏やかに暮らしていました。結局リーリヤは清夏ちゃんの協力もあって、センパイには時間遡行のことはバレてはいませんでした。しかし一向にセンパイを見つける手段は見つかっていません。リーリヤは少し前までは焦りもありましたが、15年方法を探してみつからなかったのです。もう完全にリーリヤは諦めてしまっていました。最後に焦って何もできないよりは、ただセンパイと心地よく過ごした方が良い、そう思ったのでした。
そして2040年4月15日になりました。この日は一番初めに前々時空でPがタイムスリップした日、つまりPが消えてしまう日です。
リーリヤはセンパイが消えてしまう前に、最後に自分が時間遡行をしていることを教えてしまうかどうか考えていました。最後に真実は伝えておきたい、けども最後の去り際にセンパイに辛い思いをさせたくもない。
強く葛藤しましたが、やはり教えることにしました。真実はやはり伝えるべきだ、そう思ったのです。
そう考えてると、あまり見せない真剣な表情をしたセンパイが大事な話がある、とリーリヤを部屋から呼びました。
リーリヤには2回目の経験でした。これから打ち明けられることも分かっていました。けども、前回と違って今回は自分も打ち明けなければならない…
リーリヤは覚悟を決めてセンパイのもとへ向かいます。
- 59二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 17:01:56
─────────────
…2回目のリーリヤさんのプロデュースをしてまた15年が経った。今日は自分が…消えてしまう日だ。前回と同じく、最後にはリーリヤさんに時間遡行のことを打ち明けて、終わりにする。自分の記憶は消えてしまうはずなので、リーリヤさんの心理的負担にはならないはずだ。
そしてPはリーリヤを呼んで、時間遡行について打ち明けた。しかしPは疑問を感じる。
どうしてか、こんな、突飛でありえないような話をしているのに、リーリヤさんは驚いてないようで、まるで最初から知ってましたよと言わんばかりの顔をしている。
ここでPは気づく。前時空との度々の違和感、一番最初に出会ったときのあの気鬱な顔、そして今この話を聞いて何も驚かないこと。点と点が直線で繋がる。
あぁ、そうか、リーリヤさんも、時間を───
いや、まだ確定した訳じゃない。悲しむには少し早い…
…
リーリヤさんが自分からも言いたいことがある、と打ち明けたのは、自分の推測通りのこと。やはり、リーリヤさんも時間遡行をしていた、つまり、つまり、リーリヤさんも存在が消えてしまう…
Pは絶望を、悲しみを、そしてあのときの無力感を、全てを感じ、その場に膝から崩れ落ちる。
もうここから自分は何もできない。何かするには時間が足りなすぎる。自分が消えるまであと数時間ほどしかない…
自分が消える分にはどうでもいい…けど…けど、リーリヤさんが消えてしまうのは…
…Pの崩れ落ちた膝が再び立ち直るまでは、1時間を要してしまった。最後のリーリヤとの貴重な時間は、もうほとんど残されていないのに。
Pは、あぁそうだ最後の時間なんだ、こうしていられない、最後に少しでもリーリヤさんと、大切な時間を共有しなければ、ぬくもりを重ねければ、そう思った。
- 60二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 17:02:32
──────────
リーリヤは後悔していました。あまりにもセンパイの絶望が深すぎたのですから。時間遡行を打ち明けてから、センパイが膝から崩れ落ちて、何もできなくなっちゃったのですから。
やっぱり、最後まで打ち明けない方が良かったのかも…しれない…。
…
1時間ほどしてPはなんとか立ち上がりました。
リーリヤはセンパイに最後に、わたしたちが出会ったあの場所に行きませんか、と初星学園へと向かおうと誘います。センパイは足元をおぼつかせながら、そのまぶたを震わせながらでしたが、その誘いを受けました。
二人は初星学園へ向かいながら今までを振り返ります。初星学園に着く頃には二人とも、いつ涙を流してもおかしくないような状態でした。そうして二人は初星学園近くに着き、初星学園がよく見えるベンチに座りました。
…もうPはいつ消えてもおかしくない時間でした。二人は最後の瞬間が近づくのを感じ、手を繋ぎながら、静かに終わりを待っていました。
…
リーリヤは気づくと、もうその隣にはセンパイは居ませんでした。覚悟をしっかり決めていたリーリヤは涙を流すことはない…ことはなく結局泣いてしまいました。
15年も救おうとしたのに、どうにもならなかった!どうしようもなかった!
その気持ちを空に放つように、涙を、思いっきり。
…リーリヤはセンパイが消えてしまった悲しみのあまり、「センパイとの記憶が消えていないこと」には気づいていませんでした。
- 61二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 23:48:19
保守
- 62二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 23:54:31
待ってすごい文才に感動が止まらない
- 63二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 03:32:30
銀河鉄道パロで読んだような文体…
- 64二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 11:08:07
し
- 65二次元好きの匿名さん25/06/02(月) 16:17:13
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
- 66二次元好きの匿名さん25/06/03(火) 00:56:12
ほ