(🎲・オリ注)僕は記憶喪失の陰陽部所属の一年生(2周目)Part.4(再)

[1 ◆rALpl08yA7QB 25/05/22(木) 13:52:49]

やぁやぁやぁ、狐塚ミケツだよ。いつの間にかここまで来てたんだね。
えーと、簡単に言ってしまえば記憶を失っている陰陽部所属の一年生。
記憶に関してはまだ取り戻せてないけど…。
最近炎を見るとなにか、なにか思い出しそうなの。でも気のせいだよね。
そそっ、外では霊狐イズモって名前だからね？
後はー、そうだね。
ココ最近色々あってそろそろメンタルもきつくなってきたかも？
まっ、そんな程度かな。それで、僕のスペックはというと…。
前回使ったやつ…。あぁ、あった。はい。これ資料だよ。確認してね。
戦闘：49
指揮：88
事務：76
医療：30
工作：94
隠密：73
知性：85
運動：6
倫理：50
慈悲：50
神秘：74

運動音痴に関してはもうなにもつっこまないしどこも強くなってないのはご愛嬌。
でもこれから鍛えていくつもりだから。お姉ちゃんに追いつくためにね！
後はい、これが僕の自画像。ふふん、かわいいでしょ？

[2 ◆rALpl08yA7QB 25/05/22(木) 13:53:16]

んで、みんなとの好感度は…。そそ、今はこんな感じ。
カッコの中が皆からの印象ってことだね。
ニヤ：62(26)
カホ：50(37)
キキョウ：82(29)
ワカモ：49(37)
レンゲ：33(31)
ユウカ：84(31)
ハスミ：41(88)
チナツ：40(10)
スズミ：56(40)
先生：100(84)

えへへ。先生のことが好きなんだよね。
それにその…えへへ、人に言えないようなこともしちゃったし。
またあるといいなぁって思ってるけど…。
でも、最近はお姉ちゃんも先生に気があるようにしか見えなくて。
敵になっちゃうのだけは避けたいのになんだろう、もやもやするんだよね。
ふたりで先生を共有できたらなって思ってるのかな？ははっ、そんなのダメでしょうけどね。
まぁいいや、おねーちゃーん。ちぇーんじっ！

[3 ◆rALpl08yA7QB 25/05/22(木) 13:54:18]

はいはい。どーも、私の名前は狐塚イナリ。
ミケツとは血の繋がった双子。そして私がその姉。
外では霊狐イナホって呼ばれている。混乱しないようにね。
同じく陰陽部所属の一年生、ついでに百花繚乱にも身を置いてる特別な身。
私が強いから仕方ないんだけど…。はぁ、そろそろ陰陽部に帰りたい。
さて、私のスペックを用意しましょうかね。はいコレ。確認しておいて。
戦闘：80
指揮：60
事務：42
医療：24
工作：40
隠密：79
知性：85
運動：97
倫理：34
慈悲：61
神秘：75

………そろそろ成長したいな。…ｺﾞﾎﾝ、見ての通り全く変わってないよ。
特に強くなるような要因がなかったせいともいえる。あ、でも、強くなる予定はあるから問題ないでしょ。
はい、後これ、私の自画像。ふふん。かわいいでしょ？

[4 ◆rALpl08yA7QB 25/05/22(木) 13:54:39]

次は…、そうだね。皆との好感度を教えてあげよっか。
これも纏めてあるはず…。あぁ、あった。はい最新版。
ニヤ：28(10)
カホ：1(97)
キキョウ：94(37)
レンゲ：32(56)
ユウカ：22(27)
ハスミ：77(72)
チナツ：41(59)
スズミ：84(99)
先生：83(81)

先生との好感度がまた上がってるね。
最近は…、その、先生が他の女の子といるとちょっとだけもやもやするというか。
私のことを見て欲しいと思うようになってきてるんだけど…。
気のせい…だよね？だってただの信頼関係のはずなのにこんなこと…。
……ちょっと、この感情に関しては怖いのかも…。分からなさすぎて。
先生に対する依存度：52
(50を超えると他人に嫉妬。80を超えるとヤンデレ化。
100に到達すると……………。)
ミケツに対する依存度：82
(ミケツに対して常に心配している状態+劣情を抱くほど好きでいる為、不健全な関係に陥る可能性がアリ)

[5 ◆rALpl08yA7QB 25/05/22(木) 13:56:12]

『やぁやぁ、僕だよ。保守のお姉さんだよ。』

『お姉さんっていっても僕、17か18なんだけどね。』

『さてさて、前回の物語を置いておくとしましょうか。』

『このスレでは桜花祭を見ていく予定ではある。』

『この双子がいることで何が起こるか…。ちょっと気になるところだよね。』

『後このスレは10に到達してなくて落としちゃったからまた立てたヤツだよ。気をつけて。』

(🎲・オリ注)僕は記憶喪失の陰陽部所属の一年生(2周目)Part.3｜あにまん掲示板

[6 ◆rALpl08yA7QB 25/05/22(木) 13:56:52]

『次は、っと、前回までのエピソードを纏めるとしようか。』
『まずは最初ら辺だね。ミケツはお手伝いをしにシャーレへ赴いたがそこは仕事に埋もれて寝落ちしている先生の姿。』
『起こそうとしたものの全く起きず…、我慢の限界に達したミケツは椅子に乗せたまま休憩室へ運んで行ったね。』
『その後、自分ひとりで仕事を終わらせたのだけれどその時にはだいぶ夜遅く。』
『シャーレの休憩室に泊まることにしたのだが……。』
『先生の匂いに当てられて発情してとうとう一線を超えてしまった。』
『その後、先生の深すぎる睡眠を盾に言いくるめることに成功。ふたりだけの危険な関係になってしまった。』
『こうして危険な関係を築いてしまったふたりの裏でとある魑魅一座が、こっそりとありとあらゆる悪の組織を破壊していったイナリに対して報復の準備をしてきたみたいで…。』
『実際に倒してしまうことに成功。大怪我をしたという事実を知ってしまったミケツが暴走してしまい、仇を取るべく行動をしてしまう。』
『その際、その場にいてなだめていた百花繚乱の部員をひとりを取り押さえてしまい自ら逃げ場をなくしてしまっていた。』
『ま、情報を漏らした百花繚乱の部員も原因のひとつではあったんだけどね。』
『んで、逃亡するべく必要な荷物を纏めてとある廃社へと着いたみたいだけど。』
『………ここはとても重要な場所。記憶を思い出さないかヒヤヒヤしていたけど杞憂でよかったよ。』

[7 ◆rALpl08yA7QB 25/05/22(木) 13:57:17]

『んでもってそこに身を置いたミケツは早速仇の為の道具を色々作成し、奴らの本拠地に仕掛けに行ってその日は終わったね。』
『そして決行の早朝より少し前のこと、姉であるイナリが目を覚ます。』
『誰かを探して百花繚乱の建物を歩いていたらキキョウととある部員の話を聞いてしまって慌ててミケツの所へ向かった。』
『すんでのところでミケツを食い止める。彼女のやり方は人殺しになりかねないことだったからね。気絶させてしまったのさ。』
『で、自分で巻き起こしてしまったその責任を果たすために圧倒的な力を見して制圧。』
『途中ミケツを人質に取られるものの、圧で制してオーバーキルした上で取り戻したから…。いやぁ、見てる側怖かったよアレ。静かにキレるってあーゆーことなんだ。』
『その後は百花繚乱が到着して後始末してもらったんだけどね。まぁまぁ説教されてたね。』
『ついでに戻ってきてたニヤさんが吊るされていたのはさすがに笑った。』
『カホさんにゃあ適わないよね。わかる。怖いもん怒ると。』

[8 ◆rALpl08yA7QB 25/05/22(木) 13:58:33]

『ま、話は戻して。』
『イナリは先生に甘えるついでに魑魅一座の作戦…の延長線にあるミケツの個人的なストレス発散に対する相談もしてたね。』
『相談の後はふたりで回転寿司にいったり、そこの寿司が合わなくて食材買って手料理を振舞ってたりしてたね。イナリもなかなか攻めるものだ。』
『でもまぁ、泊まることはしなかったらしい。イナリはなかなかえっちな展開にはならないのは運命か。』
『そして迎えた魑魅一座掃討作戦当日。』
『ミケツが練り出した捕獲作戦は成功したものの…。』
『25人中2人だけ引っかからず先生の指揮があれば勝てると判断してミケツは戦闘に入った。』
『が、相手が悪かったね。リーダー格がちゃんと強かったから。』
『いい勝負だったんだけどミケツが隙を晒したことによって決着が着いちゃった。』
『ミケツが連れ去られて痛めつけられる前にイナリが間に合ったからいいんだねど。』
『でもミケツは自分の無力さに嘆いていたね。』
『そして強くなろうと頑張る決意をしたところ。』
『そして次にやってくるのは桜花祭。前のスレ…、記録ではプロローグらしき部分をやったところだね。』
『今日の更新はないけれど…、どうなるからわからないからちょっと楽しみ。』
『……さっ、僕はここで見守るとしましょうか。まだ観測側だからね。』

[9 ◆rALpl08yA7QB 25/05/22(木) 14:02:00]

〜百鬼夜行・百夜堂前〜

「ななな、なんか怖いです〜〜！！！」
「先生があちらにいるのがなぜかわからないですがここは撤退します！！しゅばばばばっ！」
"あっ、イズナ待って！！！"
「あらら…、忍者の子行っちゃいましたね。」
"うん…。すっごく早かった。"
"それよりも……イナ、大丈夫なのかな？"
「あー…、アレは恐らく妹さん成分が不足してるからだと思いますよ。」
「っというよりも先生、イナホのこと知っているんですね？」
"ちょっと縁があってね。"
「あのアマツキツネと呼ばれている人とも関係があるなんて…、お頭は凄いデスネ！」
"アマツキツネ？"
「あ、そこまでは知らない感じなんですね。」
「彼女…。霊狐イナホは陰陽部に所属しながらも百花繚乱にも所属している特殊な立場の人でして。」
「流星の如く駆け巡り、ひとりも逃さずやっつけることからアマツキツネと言われているんです。本人も気に入ってるようで。」
「その姿に惚れて憧れる人も多いんだとか。後は妹さんですね。」
"イズモのことだね。"
「イズモのことも知ってるんですか…？一体どこからそんな羨ましい縁が…じゃなくて。イズモも陰陽部に所属しているんですけど、なんて言われているか分かります？」

[10 ◆rALpl08yA7QB 25/05/22(木) 14:04:23]

"そこまでは分からないかな。"

「彼女は俊秀の白狐とか言われているんですよ。後は二人揃って百鬼夜行のケモ耳アイドルとか言われています。私とキャラが被ってるような気もしますが。」

「……ふぅ、気分が落ち着いたっと。」

「あの忍者っぽい狐耳の子だけ爆速で逃げられちゃったのが悔しいな。」

"イズナだね。どうしてあの子があの人達といっしょに…？"

「さぁ？っていうか、先生も百鬼夜行に来てたんだ。言ってくれれば迎えに来たのに。」

"あはは、一応ふたりに連絡は入れてたんだけどね。"

「え？ちょっとまってて……。あ、ホントだ。忙しすぎて気づかなかった。イズモも通知に気づいてないんじゃないかなぁ…。」

「えぇ！？連絡先まで交換してるんですか！？」

「ん？シズコ、連絡先交換してなかったっけ。」

「イズモとは色々確認したいこととかある時とか用に連絡先は交換してるけど、イナホとはしてない…はず？」

「じゃあ交換しとこ。私のもあった方が便利でしょ。」

「ありがとー。百花繚乱の人との連絡先があると心強いから……。…ついでに聞くけど百夜堂で働く気はあったり？」

「忙しすぎて余裕ない。」

"…えーと、まぁ、お店に戻ろっか？"

「そうですね先生。追い払うことも出来ましたし…。」

"イナリはどうするの？"

「私は………。」dice1d3=2 (2)

1.スサノといっしょに持ち場に戻るとするよ。何かあったら連絡して。

2.＋一応、ミケツに連絡入れておこっと。もしかしたらなにかあるかもだし。

3.…ううん、一緒に行動しようかな。ここら辺の襲撃回数が多いように感じて。

[11 ◆rALpl08yA7QB 25/05/22(木) 14:09:45]

とりあえず10まで進めたので一旦ここまで…。

ついでに好感度ダイスについても振りましょうか。

縁ができたらまずやることは好感度、ですから。

好感度ダイス

イナリからふたりに向けての好感度

シズコ：dice1d100=90 (90)

フィーナ：dice1d100=67 (67)

ふたりからイナリに向けての好感度

シズコ：dice1d100=80 (80)

フィーナ：dice1d100=77 (77)

オマケ：イナリの忍者に対する認識(イズナとの初期好感度に影響します) dice1d3=3 (3)

1.忍者？すっごくいいよね。カッコイイし。そこそこグッズとかも集めたりしてるよ。

2.忍者っていう存在と…、ちょっとだけ知識齧ってるぐらいだけどハマるほどじゃないよ。

3.ごめん…。名前だけ知ってて全然知らない。

[12 二次元好きの匿名さん 25/05/22(木) 14:55:36]

ありゃ珍しくお互いに好印象
忍者は…うん。しかたないね

[13 ◆rALpl08yA7QB 25/05/22(木) 23:04:19]

"そっか。気をつけてね。"

「そっちも。シズコもなにかあるようなら呼んでもらって。」

「そうね。今日は大事な大事なお祭りだから台無しにされるわけにはいかないし。」

「じゃ、また後で。」

先生達に手を振って、自分達の手で片付けた路上流のヤツらの治療をスサノが始める。それを見ながら周りに残ってるヤツらが居ないか確認もする。

いないとは限らないからね。そして片手間にミケツに向かって電話をかける。

…2コールもかからず繋がった。今てでも空いてるのかな。

『もしもし？お姉ちゃんどしたの？』

「イズモって今なにしてるんだっけ？」

『今？今は残ってる百花繚乱達の人とお祭りの様子を見て回ってるけど。』

「そうだったんだ。先生来てるって伝えようと思ってね。」

『え？』

「先生も事前に連絡入れてたみたいだけど……。」

『気づかなかった…。先生今どこ？』

「百夜堂の人たちといっしょにいるよ。」

『わかった。抜け出せないか聞いてみて……』dice1d2=2 (2)

1.何かあった時の為に陰陽部で待機してるよ。

2.百夜堂の方へ向かおうかな。

[14 ◆rALpl08yA7QB 25/05/22(木) 23:29:28]

「…そんなに先生に会いたい？」

『もちろん。そもそも百鬼夜行の案内の約束もしてたしね。』

「ふぅん…。」

『ど、どうしたの？』

「私の知らないところでそんな約束してたなんてね。」

『むぅ、なーにー？柄になく嫉妬ー？』

「いーやー？そうじゃないもん。」

『そういうお姉ちゃんこそどうなのさ。』

「どうって…その、先生のこと？」

『そーだよ。』

「正直に言ったところで何も得るもないからいーわない。」

『もぉ…。まっ、そういうことだから。お姉ちゃんも頑張って。』

「はいはい。」

そう言って電話は途切れた。…まったく、自由なんだから。でも…、ずるいな。私はそこまで自由に動けるわけじゃないのに。はぁ…、私もさっさと終わらせてしまおうか。

お祭り、先生とミケツと一緒に行きたいし。

「イナー、治療終わったのじゃー。」

「はいはい。全員大人しく着いてきなさい。」

「話は檻の中で聞くから。」

"ひぃいいぃ……。"

しかし…、やたらここら辺で襲撃が多いのは何？

まるで、百夜堂を狙っているようにしか思えないけれど…。まっ、こいつらから聞き出せればいいか。実力行使は私の得意分野…ってね。

ミケツは……dice1d3=3 (3)

1.すぐに抜け出せることが出来て百夜堂に到着。

2.丁度、陰陽部に向かおうと来ているところに合流

3.「いてっ！」「きゃう！？」

[15 ◆rALpl08yA7QB 25/05/22(木) 23:42:33]

それは百夜堂に向かっているとこに起こった。事情を話して抜けることに成功はしたのだが…。急ぎ足で移動していたからか曲がり角で人とぶつかるとは思わず……。

「あわわわ…！すみません！！」
「曲がり角でぶつかるとは思わなかったよ……。」
「不注意で…ってえーーー！？」
「むぅ…どうしたの？」
「いつの間にか先回りされてます！？」
「先回りって…なんなのさ。」
「だってさっきイズナのことを攻撃したじゃないですかー！！！」
「攻撃したって…、それ誰かと勘違いしてない？」
「勘違いって…。むむむ？確かに瞳の色とか違います？」
「君、もしかしてお姉ちゃんになにかした？」
「お姉さん…なんですか？」
「僕は双子の妹の方だからね。むしろ、知らない方が不思議だよ。」
「そうだったのですか！てっきり忍術とかで先回りしてきたのかと！」
「だから、お姉ちゃんになにかしたの？攻撃されるようなこと。」
「い、いえっ！それは言えません！忍びたるもの話してしまえばそれは不敬となってしまいますので！」
「…そう、ならいいけど…。」
「では、イズナは急いでおりますので！」
「次はぶつからないようにねー。」

……まったく。不思議な子。イズナって言ったっけ。
なんか訳ありっぽいし、先生何か知ってないかな。
後で聞いてみよ。

オマケ：ミケツの忍者に対する認識(イズナとの初期好感度に影響します)

1.忍者いいよね。こう、主人に忠実なところとか。忍者が使う暗器カッコイイよね。僕も集めてるぐらいだし。
2.忍者？名前は知ってるけど浅いよ？映画2本ぐらいの知識しかない。
3.ニンジャ？ナニソレオイシイノ？

[16 ◆rALpl08yA7QB 25/05/22(木) 23:43:13]

振り忘れてた。dice1d3=1 (1)

[17 ◆rALpl08yA7QB 25/05/23(金) 08:59:34]

「どこかな…。あっ、いた！せんせー！！！」
"あっ、イズモ。"

探し回っていたところ、陰陽部本館近くを歩いている先生を見つけてかけよる。
近くには、シズコ委員長もいる。お姉ちゃんの言ってることは本当みたい。
もしかして百夜堂の人達に招待されたのだろうか。

「イズモじゃない。どうしてここに？」
「先生がいるってお姉ちゃんから聞いて抜け出してきたの。シズコ委員長はどうして？」
「陰陽部のあの部長に魑魅一座をどうにかできないかって直談判しに来たところ。」
「あぁ、ニヤ部長の事？ニヤ部長なら帰ったよ？」
「………昼なのに？」
「うん。昼なのに。」

しばしの沈黙の後、シズコ委員長の身体が小刻みに震え始める。
握り拳も作ってるし…、あーコレ…。キレてるやつだ。

「……あーー！！！！ほんっとうにあの部長は自由なんだから！」
「どうしてこうも…！急ぎだって時も書面で寄越してくださいとか！！」
「まぁまぁ落ち着いて。」
「うぅ、イズモが融通効かせてくれるおかげでなんとかできてる時も多いけど！」
「もうイズモを部長にした方がいいんじゃないかしら！」
「それは無理だよ、まだ僕一年生だよ…。」

[18 ◆rALpl08yA7QB 25/05/23(金) 09:38:24]

どうにかしてシズコ委員長をなだめて落ち着かせて改めて事情を伺う。

「それで、魑魅一座のこと？」

「そうよ。お祭りの邪魔をして困ってるんだけど…。」

「ううん……。確かにそれは困るよねぇ…。」

「お祭り運営委員会にはいつもお世話になってるし…。どうにかしたいのは山々なんだけど…。」

「百花繚乱もあまり人を出せないし…。お姉ちゃんには頼ったの？」

"さっき襲撃してきた魑魅一座を倒してもらったけど、随分忙しそうで頼める雰囲気ではないかな。"

「んーー…。」

お姉ちゃんも頼れない状況か…。

陰陽部も人を動かせないし、百花繚乱も動かせるわけじゃない。っというより僕に百花繚乱を動かす権限は無い。

陰陽部ならまだしも。うーん……。dice1d3=1 (1)

1.とりあえず、陰陽部にいってニヤ部長いないか探してみる？

2.そういえば、修行部からも同じクレーム入ってたなぁ…。…そうだ！

3.報告によれば襲撃が多いのはここら辺って聞いたし…、なんだか怪しいようなそうでないような…。

[19 ◆rALpl08yA7QB 25/05/23(金) 11:35:49]

そういえば好感度ダイスを振っていなかったので合流してないフィーナも含めて振りたいと思います。

陰陽部に行くということは…、本来のイベント内容通りチセ様と会うわけで、とりわけチセ様との好感度ダイスを振ってなかったのでついでに。

ミケツから三人に対しての好感度

シズコ：dice1d100=86 (86) (最低40の保証付き)

フィーナ：dice1d100=60 (60)

チセ：dice1d100=77 (77) (同じ陰陽部として最低30の保証付き)

三人からミケツに対しての好感度

シズコ：dice1d100=30 (30) (最低40の保証付き)

フィーナ：dice1d100=27 (27)

チセ：dice1d100=79 (79) (同じ陰陽部として最低30の保証付き)

[20 二次元好きの匿名さん 25/05/23(金) 19:17:15]

チセとわりと気の置けない仲な感じ

[21 ◆rALpl08yA7QB 25/05/23(金) 23:13:16]

「到底、居るとは思わないけど他の誰かしらはいるかも。」
「うぅ…そっかぁ…。胃が痛い…。」
「こめんねぇ。うちの部長が。この前もカホ副部長から説教食らったばっかなんだけど。」
「説教食らっても懲りないのがあの部長でしょ？今ここで立ち止まってる訳にはいかないし…。」
「そうだね。行こっか。」

結局解決策が思いつかぬまま、僕達は陰陽部へと向かっていく。
ニヤ部長は後で説教するとしてカホ副部長がいればまだなんとか。
カホ副部長がいなかったら…。うーん…。どうにか策を捻り出すしかないか。

「ってなわけで来たけど。」

…やっぱりいないか。ニヤ部長。カホ副部長もいないし。
ニヤ部長の家知ってる訳でもないからなぁ…。さて困ったもんだ。

「あ。イズモ。」
「んぇ？チセ様？」

頭を捻らしているとガラっとチセ様が入ってくる。
今日はお稽古休みだったのかな。カホ副部長がいないってことは付き添いって思ったんだけど…。
まぁ、カホ副部長も普通に帰りたい時はあるか。

[22 ◆rALpl08yA7QB 25/05/23(金) 23:33:47]

「っと、先生。待ってたよ。」
「『待ってた』…？」
「あれ、チセ。私達が来ることを知ってたの？」
「うん。部長が言ってた。」

部長が…？そういえば、カホ副部長がニヤ部長が何か言ってたような…。
『可愛い大人とタヌキさん』…だったっけ？まさかこのふたりのこと？

「ニヤ部長、先生とシズコ委員長がここに来ること予知してたんです？」
「わからないけど。来るっていってた。」
「それで、相変わらず全部知ってますな態度の部長は戻ってきてないの？」
「うん。」
"えーと…、チセは私達がここに来た理由はわかるのかな？"
「分かってる。桜花祭を邪魔しようとする騒ぎの件、でしょ？」
「知ってたんですか…、チセ様……。」

チセ様が知ってるってことはニヤ部長もニヤ部長でちゃんと把握はしているらしい。じゃあなんで尚更帰ったんだろうか。今でこそ部長であることの本領発揮なのではとは思うけど…。
……権限ないを盾にしてそう。

「部長が言ってた。助けることは出来ないけど代わりに…。」
「修行部になんとか行けばなんとかなるはず、って。」
「修行部、ですか？」

確か報告というかクレームというか、修行部から魑魅一座をどうにかして欲しいって言うのが入っていたのを思い出した。
さすがにうちの案件じゃないから対処厳しいけど、百花繚乱には相談してみるって言ってその場はなんとかしたけど…。
…もしかして、ニヤ部長。お祭り運営委員会と修行部でなんとかしてこいって言ってるんじゃ…。

「ひとつでダメなら、ふたつを合わせればいいんじゃない？って。」

[23 ◆rALpl08yA7QB 25/05/23(金) 23:45:57]

……………ほらね？

「…えーと、ニヤ部長が言ってることはわかりました。」
「うぅ…。修行部かぁ……。」
「仕方ない…。今度は修行部の方に…。」
「あっ。部長からイズモへ伝言、あるんだった。」
「へ？僕に？」
「うん。ついていってあげて、って。」
「はい？何故？いやまぁ、ニヤ部長からの指示なら断る理由はないですけど。」
「まぁ、わかりました。ただ、ニヤ部長が部室に戻ってくるようなことがあったらこう伝えてください。」
「『覚悟しておくように。』って。」
「わかった。気をつけて。」

…大方、僕を抜擢したのも理由があるのだろう。
先生と既に面識がある上に何度か交流済み。
どうにかして手中に収めたいのだろうか…なーんて、ニヤ部長が考えるわけないか。
三分の二ぐらいは結果がどうなるのか気になるがゆえの…、でしょうけど。
結局、手のひらの上で踊らされるのが部員だからねぇ。いくっきゃない。
ま、元より先生について行こうって思ってたしそれが指示に変わったんなら好都合とでも思いましょうか。

[24 ◆rALpl08yA7QB 25/05/24(土) 00:11:45]

「にしても修行部、修行部かぁ……。」
「変わり者だらけですもんねぇ。修行部。」
"シズコと同じぐらい？"
「そうそう私と……ってちゃうわ！！！」
「おー、でた。シズコ委員長のノリツッコミ。」
"それで、修行部っていうのはどういう部活なの？"

疑問符を浮かべる先生にシズコ委員長と僕で説明を始める。
寝ながらジグゾーパズルやったり、修行を理由に不良をボコしてたり。
なんか大和撫子に憧れて読心術を覚えている生徒がいたり。
とにかく変わり種が多い。

"個性豊かな人達なんだね。"
「悪い人達ではないんですけどね。ちゃんと認可されてる部活ですし。」
「協力してくれるかどうかは分からないけどやるだけやるしかないですし！」
「まぁ、そうと決まれば早速会いに行きましょ。そこら辺ほっつき歩いてたら会えるはずですし。」

せっかくなんで屋台でもと言いかけた途端、目前で爆発が起きる。
咄嗟に先生をかばいつつ、煙が入らないように目を細め、口を抑える。
シズコ委員長も咳き込んではいるものの、既に武器に手をかけてはいる。

[25 ◆rALpl08yA7QB 25/05/24(土) 00:27:18]

「今度はなに！？」

「先生は無事ですか！？」

"げほっ…、だ、大丈夫。煙が口の中に入っただけ。"

怪我がないようでよかった。これで怪我してたら本気で怒るところだ。

煙が晴れるとそこにはロケランを持った魑魅一座がいた。なるほど、襲撃か。

何度やられても懲りないヤツらだ…。なにをそんな執拗に。

"ふはは！今度こそ桜花祭を台無しにするため、魑魅一座の参上だ！"

'とことんぶっ潰してやるっす！"

「あぁもう！本当にしつこいわね！」

「こうなったらとことん相手してやるわ！！！」

「僕も助太刀します。祭りの邪魔するヤツら全員牢屋にぶち込みましょう。」

とりあえず制圧をしなければ。しかし相手は複数、こっちは二人しか居ないけど…。

先生がいれば戦えるはず。僕も戦闘経験は積んできてるから。

この前みたいなヘマ、するわけにはいかない。dice1d4=1 (1)

1.原作通り数がいるため少し押され気味

2.「まだまだ相手できますよ！！」

3.善戦はしていたけどやはりつらいものはあるようで。

4.「逃げられると思わないことね！！」

[26 二次元好きの匿名さん 25/05/24(土) 09:50:16]

うまくいかんか

[27 ◆rALpl08yA7QB 25/05/24(土) 16:50:46]

「くっ……！」
「倒してもキリがない！！！」

数の暴力と言うのはこんなにも恐ろしいものなのか。
ふたりだけじゃ押し切ることはできない。
最悪ひとりで大群を受け持ってふたりを逃がすことを考えなければ。僕ひとりでどこまで時間を稼げるか…。

「せめてフィーナもいれば……！！」
「嘆いてたって仕方ないですよ。ここは僕が…。」
「そこまでだよ！魑魅一座・路上流！！！」
"誰だ！？"

手榴弾に手をかけた直後、背後から突然声が聞こえてくる。振り向けば人影が三人。三人……。あぁ…、アレか…。

「誰だと聞かれたら答えてやるのが人情ね！」

派手に可憐に美しく登場した三人組。そう。変わり者集いの修行部。
悪い人達ではない。本当に変わり者なだけで。
シズコ委員長も困り顔で「ね？言ったでしょ？変わり者だって？」って言ってるし。

'…………はっ！"
"つい見とれていたがお前達は何者だ！"
「あたし達は素敵なレディーになる為に日々修行を続ける『修行部』！」

正直、自己紹介後ででいいから手伝ってくれないかな。
こっち満身創痍なんだけど。今すぐ人手欲しいんだけど。
そう考えているうちに一通り会話が終わったのか戦闘態勢に入る。やっとかと思いながら再び武器を手に取り立ち上がる。ちょっと休めたからまだ動ける。戦える。

「さて、やりますか。」
「そうね。今度こそやっつけてやるんだから！！」

[28 ◆rALpl08yA7QB 25/05/24(土) 17:00:50]

人が集まり、先生の指揮もあれば断然こちらも有利となるわけで。もはや一方的な蹂躙と化していた。ここにお姉ちゃんいればもっと早く片がつく。

"あいつらまた強くなってないか！？"

「無駄無駄！こっちには先生がいるんだから！」

「大人しく投降しないとアマツキツネにボコされるよ。」

"ひっ…！？アマツキツネはやだ！！アイツ手加減しないじゃん！！！"

"ちょ、来る前に早くケリを…。ってかあの忍者まだか！？"

忍者？忍者って…。…あー。またなんか、嫌な予感がする。そう思っているとなにやら投擲物が見え…。

「イズナ流忍法！四方八方もくもくの術！」

聞こえた直後、投げてきたものが爆散して周り一体煙に包まれる。爆発ではあるけど怪我しない程度の火力…。なるほど目くらまし。とはいえ、煙に包まれていては先生が危ない。

口を覆いながらすぐさま煙の中から先生を見つけ出し、いつでも守れるようにする。向こうはいざといわんばかりに突撃しようとしてくる。

煙が晴れる頃には見覚えのある狐耳の子が出てくる。

「イズナ、予告通り再び参上しました！！」

"げほっ、げほっ、イズナ…！？"

「先生も遭遇済みですか。」

「むむむ？あーー！さっき後でぶつかった人じゃないですか！」

「そうだよ。僕の名前はイズモだよ。覚えておいて。」

「先程は本当にすみませんでした…じゃなく！先生！」

イズナは色々と話し始める。

やれ夢を認めてくれたかっこいい大人だとしても敵として出会ってしまった以上倒して説得しなきゃいけないだの…。忍者としての使命だの…。…なんか浅からぬ縁があるようで。

ちょっと妬ましい。そう思っているうちに向こうが覚悟と言って攻撃をし始める。こちらもすぐさま応戦を。とりあえず倒しておかないと。dice1d3=1 (1)

1.原作通りイズナを撃破。…がまぁ逃げられてはしまうもので。

2.「イズモ殿！？降参！降参ですから！！！」

3.とりあえずイズナを倒して情報も少しゲットってとこだね。

[29 ◆rALpl08yA7QB 25/05/24(土) 21:00:41]

どうも、ちょびっと更新しにきた主です。

修行部とも顔見知りになったので好感度ダイスを振りましょうか。これでミケツへの好感度が全員低かったら…、原因についてダイスを振りましょうか…。

ミケツから修行部に対しての好感度

カエデ：dice1d100=13 (13)

ミモリ：dice1d100=56 (56)

ツバキ：dice1d100=85 (85)

修行部からミケツに対しての好感度

カエデ：dice1d100=20 (20)

ミモリ：dice1d100=35 (35)

ツバキ：dice1d100=34 (34)

[30 ◆rALpl08yA7QB 25/05/24(土) 21:13:08]

なん、なんでかなぁ。なんで初期40以上が少ないのかなぁ……。

40以上チセとハスミ、40ジャストでスズミ、例外で先生しかおらんねんなぁ……。最初に判明したのは反転の気配を感じ取ったからだけど…なに、なんか別の理由がある？

dice1d4=4 (4)

1.恐らく例の事件の噂が少し広まってるため

2.シスコン過ぎる姉のせい。(触れたら殺られると誤認)

3.陰陽部の中では比較的融通が効くらしいがそれとはそれとで別の意味で恐れられている…とか？

4.百鬼夜行ではチセと同じくアイドルと言われるぐらい人気がある(アイドル度：81(参考でチセが100)からこそ恐れ多いとか？

[31 ◆rALpl08yA7QB 25/05/24(土) 23:07:58]

なるほどね、馴染み深いチセ様とは違ってちょっと恐れ多いのね…。それで低いのかぁ……。今日は1スレだけ更新です

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「あっ、こら逃げるな！！」

"追いかけるのはやめよう。"

「そうね。今は追い払えただけでも。」

「……はぁ。情報が手に入っただけでも上々かな。」

雇い主の存在がいるっていうことだけでもかなり大きい。

修行部の面々は先生の実力に驚いているようで。聞く限りやはり苦戦は強いられていた模様。

「大人の力って凄い！！」

"ところで君達とどこかで会ったような？"

「あれ？もしかするとパトロールしている時にすれ違ったのかも？ここしばらくずっと魑魅一座と戦いながら回ってたから！」

「パトロール、ですか？」

聞けば修行の一環で街を守ろうっていうのも修行部の趣旨のひとつらしい。変な事ばかりしているわけじゃないんだ。

そしてもって、魑魅一座が急に暴れだしたから困っていたんだとか。それで陰陽部にクレームが来ていたということで…。シズコ委員長も変な事ばかりじゃないんだと口を滑らすほど。そしてもってある噂を聞いたことがある、と。魑魅一座を纏める雇い主の存在のことらしいが。

「それで…、その方は陰陽部の方では？」

「あ、はい。霊狐イズモです。部長の命で現在共に行動をしているといいますか。」

「陰陽部も自体を重く見てるってことなのかな？」

「さぁ…？僕はただの一部員なのでそこまで詳しいことは。」

「ただまぁ、黒幕がいることはわかったので色々進展はしそうですが。」

「そうですね。魑魅一座を倒し続けるよりも元凶を見つけ出した方が早いと思います。」

「それは賛成〜…、でもその元凶、どうやって探そうか？」

「う〜ん……。」dice1d3=3 (3)

1.もうめんどくさいので路上流のやつら捕まえて情報吐かせるのは？

2.誘拐して脅して、雇い主が誰なのか聞き出す！

3.……ん？お姉ちゃんから電話？

[32 ◆rALpl08yA7QB 25/05/25(日) 08:10:43]

「ごめん。お姉ちゃんから電話。」
「もしもし？」
『あー、もしもし？イズモー？』
「どうかしたの？」
『今どこ？』
「外にいるけど…。」
『んー。百夜堂に戻って。重要な内容を話すから。』

お姉ちゃんに言われて即座に皆に伝え、百夜堂へと戻ってく。
その間も通話は切らずにお姉ちゃんと会話を交わす。
そっちの調子はどうだとか、そんな話をしながら。

『因みに何人いるの？』
「自分含めて七人？」
『結構いるね？いつの間にそんなに集まってたんだ。』
「まぁね。いつの間にか大人数になってたよ。…後着いた。」
『おっけー。じゃ、スピーカーにして。』

お姉ちゃんに言われ、皆を呼んだ後、スマホをテーブルに置いてにスピーカーに変える。
スピーカーにしたとひと言、お姉ちゃんは咳払いをして話し始めた。

[33 ◆rALpl08yA7QB 25/05/25(日) 14:14:03]

『えー、ごほん。百花繚乱の調べで犯人と居場所が分かってね。』
「えぇ！？それホント！？」
「わぁ〜…、さすがアマツキツネだね〜。」
『路上流のやつら根性なくてね。ちょっとキツめの取り調べしたら簡単にボロ出してくれたよ。』
『まぁ、百夜堂の人達にゃあちょっと辛いかもしれないけど。』
「見つかったんならそれでいいわ。それで誰？」
『犯人は会長…、いや、ニャン天丸って言った方がいいかな？』
『ニャン天丸が魑魅一座に金払って雇ってるみたいでさ。』
『内容までは聞けなかったけど場所までは聞けたから。』
『イズモのスマホに位置共有させる。』
「イナホさんは来ないのですか？」
『私は今手が離せないし、"誰も手が空いてない"からね。』
「……ありがとう。わかった。後は私達に任せて。すぐにとっ捕まえてやるんだから！」
『ま、もうちょっとで用事が終わるから、現場で待機しといてあげる。』
『それじゃ。』

お姉ちゃんとの電話が切れる。…思わぬところで情報を手に入れてしまった。
しかし、会長かぁ…。何故こんなことを？理由を見つけようと考える。
そういえば、今回の花火ってミレミアム製のホログラム花火だったよね？
まさか伝統を重んじるタイプだったのかな？

[34 ◆rALpl08yA7QB 25/05/25(日) 14:24:22]

「で、でも、まさか会長だとは思わなかったデス！」
"さて、位置も共有されたことだしどうする？"
「それはもちろん！突撃あるのみよ！」
「待ってくださいシズコ委員長。無策でいくのはダメかと。」
「共有された場所に入ったタイミングで突撃をした方がいいのかも？」
「じゃあ誰か監視役をつける必要があるのかも。」
「そうなるとその役割が得意な人に任せることになるかなと思うのですが…。」
「だったら僕の番、ですかね。」
"………いや、ここは私に任せて欲しい。"
「先生？それはまたどうして？」
"目的を聞き出したいんだ。それに…。"
"イズナのことが、心配でね。"
「………わかりました。」
"ごめんね。私のワガママ聞いてもらって。"
"じゃ、作戦を立てよっか。私が考えた作戦なんだけど…。"

先生曰く、自ら捕まって目的を聞き出すということ。
無防備を晒してしまえば相手はスラスラとなぜ妨害するか、破壊しようとするかという目的を聞き出す。
全て聞きだした上で一斉に仕掛けて捕獲…ということ。
皆には建物周辺に待機してもらうらしい。

「だいぶ危険だけど、大丈夫なの？先生。」
「うん。大丈夫だよ。任せて。」

全ての作戦を纏めた後、先生はイズナを探しに行ってくると言って店を後にする。
残った僕らはどうしようかと話し合いを始める。

[35 ◆rALpl08yA7QB 25/05/25(日) 14:44:23]

「さてさて、僕らはどうしようかな。」
「あの…護衛ひとりつけるべきでは？」
「それで警戒されたら元も子もないよ。誰もいない方が捕まりやすい。」
「では、私達に今できることはポジションを決めることですね。」
「前衛なら任せてクダサイ！！」
「僕は後方支援の方が向いてるけど……。」
「私は攻撃を受け持つよ〜。」

こうして各々のポジションを決め、怪しまれないうちに個々で移動を開始する。
前衛はツバキさん。中衛にミモリさんと僕とフィーナさんに。補助にカエデさんとシズコ委員長に。
ここら辺は僕が各々の特徴を考えてみる決めた。

「(しかし、こんな大掛かりで潰しにかかるって…。)」
「(伝統を重んじるんだったらそれこそ話し合いで解決できるもののはずじゃ。)」
「(雰囲気的にシズコ委員長と会長との間にトラブルはなさそうだし…。)」

いくつかの考察を考えてみるも解は出ず。
もやもやしながらも僕らは隠れられる場所に隠れ、静かに先生がここへ来るのを待つ。
幸い、魑魅一座が先にここにいるということはなく、少し待っているとニャン天丸が複数の魑魅一座を連れ、中へと入っていく。
お姉ちゃんの情報は正しかったみたいだ。殴りかかりそうなシズコさんをなだめつつ先生が来るまで待つ。
…隠れて待っているとやがて魑魅一座と共に先生が入ってきた。
それと同時に、物音がひとつ。…誰かが隠れているようだ。
先生が目的の場所に運ばれるなり、ニャン天丸が現れる。
そして、先生が目的を聞き出せは嬉々と話し始めた。

[36 ◆rALpl08yA7QB 25/05/25(日) 15:01:35]

"儂の目的は至ってシンプル、金だよ。"
"お金……？"

目的に耳をすませば反吐が出るような内容だった。
お祭り委員会のチビが大金を握ってるのが気に食わない。
お祭りを台無しにすれば自分が流れを握ることができる。
自分の方がもっと稼げる。だから潰しにかかった。
聞けば聞くほど下らない内容だった。銃を握りしめる力が強くなる。

"そのために、イズナも……。"
"あぁ、あの自称忍者のチビっ子か。"

次に出てくるのは忍者に憧れるイズナに対する侮辱とも取れる言動だった。
少し良くすれば実に扱いやすかったの、お笑い話だっただの。
取り巻きの魑魅一座の一緒にして小馬鹿にする。
…忍者はいいものだっていうのに。忍者を小馬鹿にするってことは忍者好きの僕のことも小馬鹿にしてるってコト。

"………お金の為だけに、イズナの夢を利用したってこと？"
"あんな夢想と言えないバカの妄想を、夢だと？"

その間も侮辱は続く。正直我慢の限界だった。
対して先生は忍者の素晴らしさと説く。
それを耳にもしないニャン天丸が攻撃命令を下そうとした時に、ガタンっという音と共にひとりの少女が飛び出す。
…まさにそれの正体はイズナだった。

[37 ◆rALpl08yA7QB 25/05/25(日) 15:16:06]

「キヴォトス最強を目指す忍び！」
「真の主君の窮地を救うため、今ここに参りました！！」
"イズナ！！！"
"どうして天井から……！！"
「全部聞いていました。」
「雇い主の話も……、どんな時もイズナのことを笑わない先生の気持ちも。」
「イズナはついに見つけました……。」
「最初からずっとイズナの夢を応援してくれた、先生の隣でなら…イズナはこれから先もずっと、夢を見続けることができます！」
"くっ、裏切るのか、イズナ！？"
「私も聞かせてもらったよ。」

そう言って窓を突き破って入ってくるもうひとりの人影…。
それは正にお姉ちゃんの姿だった。その目に映る光は鋭く握る武器は強く握られて、しっぽの毛も逆立っていて怒りに満ちているようだった。

「どんなヤツとはいえ、人の夢を馬鹿にするやつは…、青春の邪魔をするやつは許せない。」
「あ、あなたはあの時の！！」
「イナホだよ。覚えておいて。」
"くそっ！！！魑魅一座！！やってしまえ！！！"
「そうはさせないよ！！！」

[38 ◆rALpl08yA7QB 25/05/25(日) 15:25:17]

隠れていた私達も、付近の魑魅一座を抑えながらぞろぞろと出てくる。
ニャン天丸は有り得ないと言ったばかりの表情をしている。四方八方で囲まれ、残されている魑魅一座もオロオロしている。
そらそうだ。ここにはアマツキツネもいるんだ。勝てっこない。

"お祭り運営委員会に修行部、それに陰陽部のやつが！？な、なぜ！？"
「君が雇ったお仲間が吐いてくれたよ。」
「それに、この羽織を見てどこの誰だか、分からないはずもないよねぇ？」
"くそ！！くそっ！！！！百花繚乱はそこまで動けないはずじゃ！！"
「残念ながら私の用事は終わったんでね。」
「それでニャテ・マサムニェ？お前はお縄について貰う。」
「お祭りを破壊しようとした罪は重いよ。」
「報いを受ける時だよ！！！」
「許さないんだから！会長！！！」
「覚悟してください！！主殿、指示を！！！」
"主殿って、えぇ！？私の事！"
「……覚悟しろ、クソ猫。」

結果は言うまでもなく魑魅一座はひとり残らず掃討される。
お姉ちゃんが暴れに暴れ、恐らく予備で隠れていたであろう魑魅一座も見つけ出しては一撃で沈める。
お姉ちゃんの目付きが獲物狩りをする狐そのものだっな。
僕達もそれぞれ先生の指揮下で予定していたポジションで残っている魑魅一座を片付けた。
最終的には奴ら勝ち目がないだの、これ以上は無駄だの、アマツキツネの取り調べとおしおきはいやだの、桜花祭を楽しみたいだので逃げ帰っていた。
そして全てが終わった僕らはニャン天丸を囲む。
逃げられないようにお姉ちゃんが銃口を向けて、イズナは手裏剣を持って。
持てるカードが全てなくなったニャン天丸は放心状態になっていた。

[39 ◆rALpl08yA7QB 25/05/25(日) 15:32:30]

「さて、どうする？続ける？」

「こちらはまだまだ余力ありますよ。」

「大人しくしてください！ニャン天丸！！！」

"う…ぁ……。その……、だな…。諸君、ぜ、全部水に流すということは…。"

もはや命乞いとも言えるような声をあげる。

その言葉にシズコ委員長は小刻みに震えながら拳を構え……。

「んなことできるかぁぁぁぁぁあぁあぁ！！！シズコの本気の看板娘パーンチ！！！！」

こうしてシズコのマジギレパンチの元、一連の事件は幕を閉じることとなった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

改めてイズナとの面識ができたため、好感度ダイス

ミケツからイズナへの好感度：dice1d100=98 (98) (忍友ボーナスで初期60)

イズナからミケツへの好感度：dice1d100=81 (81) (忍友ボーナスで初期60)

イナリからイズナへの好感度：dice1d100=34 (34)

イズナからイナリへの好感度：dice1d100=88 (88)

[40 ◆rALpl08yA7QB 25/05/25(日) 15:44:13]

おーい。イズナとミケツ意気投合しすぎだろー。

特にミケツ、お前イズナに対してちょっと嫉妬してたろー。でも、ある意味ちゃんとした友達として成立したの…かな？まぁ、ちょっと気になるからダイス振ろう。dice1d3=3 (3)

1.同じ忍者が好きなもの同士、意気投合し親友に。

2.＋それでありながらミケツはイズナの戦闘力の高さに感化され、イズナはミケツの指揮の高さに感化されたのもある。

3.＋「もしかしたらイズモ殿も仕えるべき主君のひとりなのでは」←！？！？

「イズナの元ならもしかしたら……？」

後追加でイナリは初めて修行部と面識ができた為、追加で好感度ダイス

イナリから三人に対する好感度

カエデ：dice1d100=66 (66)

ミモリ：dice1d100=7 (7)

ツバキ：dice1d100=71 (71)

三人からイナリに対する好感度

カエデ：dice1d100=39 (39)

ミモリ：dice1d100=83 (83)

ツバキ：dice1d100=32 (32)

[41 ◆rALpl08yA7QB 25/05/25(日) 15:48:28]

オイコラここぞとばかりに3ぶち抜くな。
記憶に関してはぶち抜かないクセに。
んでイナリがミモリに対して非常に好感度が低いのは恐らく読心術の噂を知っていて、色々読まれてしまうから…なのだろうけど。
ミモリから好感度高いのはなぜなんだろうか…。
数少ない言動から色々わかってしまったのだろうか？
恐らく、過去を察して、報われるべきひとりだと思っているんだろうか…。

[42 ◆rALpl08yA7QB 25/05/26(月) 00:44:25]

その後、ニャン天丸はお姉ちゃんが縛り上げて連れてくことにし、修行部は街の治安を良くするためにパトロールに戻った。
イズナは謝罪とお礼をし一旦離れることになり、僕は運営委員会と共に歩いている。だが、お祭り運営委員会は最後の仕上げがあるからと解散することになった。
ここに残されたのは僕と先生のみ。

「今日は疲れましたね先生。」
"そうだね。"
「先生、これから予定は？」
"んー。打ち上げ花火まで予定は無いかな。"
「でしたら、僕と一緒にお祭り回りませんか？」
"いいの？イズモもやるべきことがあるんじゃ？"
「いいんですよ。報告は後でも。せっかくのお祭りですから楽しまないと損です。」
"じゃ、一緒に行こうかな。"
「はい！そ、それで、ですね……。」
"どうしたの？"
「あの、僕、身長ちっちゃくて人混みに飲まれやすいのでその…、手を繋いで欲しいななんて。」
"いいよ？危ないからね。"
「え、えへへ、ありがとうございます♪」

手を伸ばし先生の手を握り、お祭りを回り始める。
行きたい屋台へ連れて行ってもらって、食べたい食べ物とやりたいお遊びをやっていく。
浴衣に着替えられないのが残念だけど…。
それでも先生と一緒に居られることが嬉しかった。
好きな人と過ごす、幸せな時間を堪能していた。

[43 ◆rALpl08yA7QB 25/05/26(月) 01:02:38]

「えっへへ…お祭り楽しいですね！」
"そうだね。私も楽しいよ。"
"ここにイナもいたらもっと楽しいんだろうね。"
「…はい、そうですねっ。」

お姉ちゃんの名前…。確かに、お姉ちゃんと先生と一緒にお祭りを回ったら楽しいのは本当なのかもしれない。
だけど、今は、今だけは先生を独占していたい…。
もし、今告白をしたとて、思いは伝わるだろうか。わからない。
危険な関係のままでいるよりも恋人になれたらいいのにと。
だけど、今言ったところで………。
でも、繋がりたい。先生の温もりを感じたい。……言い出せるかな。

"あっ、そろそろ打ち上げ花火が始まるね。"
"私行かなきゃいけないところがあるから。"
「…じゃあここでお別れ、ですね。」
「その、先生。お別れする前にひとつだけ。」
"どうかしたの？"
「先生は、僕のこと………。……いや、なんでもないです。」
"？そう？"
「はい。…なので用事済ませてきちゃっていいですよ。」
「でも、その…。後よろしければ………また、僕はその…。」
「………ごめんなさい。これもなしで。」
"…無理して言わなくていいからね？"
「はい、では僕もここで、ですね。」

手を振って先生をお別れをする。途端、寂しくなる。
ポツンと残され、仕方なく動き始める。
あらかた楽しんだからか、特に惹かれるものはなく…。
それでも屋台を見て回りながら進んでいく。
宛もなくさまよっているとピロンとスマホの通知音が。

[44 ◆rALpl08yA7QB 25/05/26(月) 01:14:26]

「………ん、お姉ちゃんからだ。」
「こっち全部終わったから一緒に打ち上げ花火でも見よ、か。」
「えーと、じゃあ待ち合わせは…っと。」

一番花火が綺麗に見える景色で…。うん、これで通じるでしょ。せっかくだし、なにか美味しいものをいくつか買ってこっか。
お姉ちゃんもお腹すいてるだろうし。
焼き鳥とか…、りんご飴とか…。焼きそばとか。
それらを色々買ってっては陰陽部の本館へと赴く。
そこで僕らがよく使う部室に行くと、そこには陰陽部の格好であるお姉ちゃんの姿があった。
窓を開け、窓の縁に腰をかせて静かに外を見つめる。そよ風がお姉ちゃんの髪を揺らし、美しさを感じさせる横顔だった。
並大抵の男性ならその姿に惚れるだろう。低身長なことを除けば。
建物が高いところにあるから花火が綺麗にみえるし、陰陽部だけが使える特等席。

「お疲れ様、お姉ちゃん。」
「ミケツもお疲れ様。」
「はい、回れないの可哀想だと思って色々買ってきたよ。」
「んー、気が利くねぇ。良い妹を持ってよかったよかった。」
「なにいってんの。」

僕も窓の縁に座り、買ってきたりんご飴を舐めながら外を見つめる。
お姉ちゃんは焼き鳥を食べているようだった。

[45 ◆rALpl08yA7QB 25/05/26(月) 01:24:27]

「初めてのお祭り、色々あったけど…。ミケツはどうだった？」
「正直に言うとすっごく楽しかった。キヴォトスらしいなって。お姉ちゃんは？」
「ま、見回りしながらも同じ部員同士、いくつか屋台は回れたからね。楽しかったよ。」
「それはよかった。忙しすぎるって言ってたから。」
「………ん？回れたの？せっかく色々買ってきたのに。」
「あちゃ、バレた？」
「むぅ…。回れてたんなら買う必要性なかったじゃん。」
「あっはは。ごめんごめん。でも、何がともあれ…、初めてのお祭りを楽しめたんだ。よかったじゃん。」
「…うん。…次のお祭りもこうやって楽しめるといいけどね。」
「百鬼夜行は色んなお祭りを開催するからね、そう遠くない未来にまた楽しめるよ。」
「そっか。そうだよね。でもこうやって盛大なお祭り…。特に春にやるような桜花祭をもう一度楽しみたい。」
「………そうだね。その時はふたりで色んなところ、回れるといいね。」

瞼を下ろし、どこか悲しそうな顔をするお姉ちゃん。
…なにか不穏なことを感じる。だけど、それを知るにはまだ遠い。
きっと、僕に隠していることがあるのだろう。だけど、僕を傷つけないために隠しているのなら、僕は知らない方がいい。
お姉ちゃんが悲しむところをみたくないから。
そう思っていると遠くから花火の打ち上がる音がする。
再び外を見れば綺麗なホログラムの花火が上がっていた。

[46 ◆rALpl08yA7QB 25/05/26(月) 01:30:15]

「綺麗……。」

「さすがミレミアムの技術力。」

次々に上がる花火。色んな模様の花火。夜空に咲く花。

お姉ちゃんと手を繋ぎ、花火の美しさに見惚れながら。

一瞬とも思えるような長い時間、僕らは花火を見続けていた。

そしてやがて、沢山上がっていたはずの打ち上げ花火は終わりを迎える。

「………終わっちゃったね。」

「うん。綺麗だった。」

「ふふっ、じゃ、帰ろっか。お姉ちゃん。」

「そうだね。」

僕らは物を片付け、お祭りの残り香に当てられながらお姉ちゃんと手を繋いだまま寮へと帰っていくのだった。

……………dice1d3=2 (2)

1.部屋に帰るとそこにはひとりの忍びが。

2.特に何事も起こることがなく、日々を過ごす。

3.「さて、交流会の為にメンバーでも集めますか。」

[47 ◆rALpl08yA7QB 25/05/26(月) 04:44:26]

「……暇。」

珍しく完全オフの日。お祭りから数週間が経った頃だった。

特に騒ぎなどは無いし、書類の多さで僕に泣きつくこともない。本当に平和な日々が続いていた。だが、あまりにも暇だとこう…ね。

特にやりたいものがなく、いつもなら工作とか勉強をしているがそういう気分でもなく。

開いていた『誰でも出来る様になる！部隊指揮の教え！』とか書かれている本を閉じる。……中身は題名通り基本的なことだらけだった。お金の無駄遣い。

「……にしても…。」

テレビに流れてくるニュース。

野菜やお米の高騰が連日となっている。どうやら各地で不作となっているらしい。

原因が分からないとすると手の打ちようがなく…ってところか。

そういえば、百鬼夜行ではあまりそういった物は聞かないな。農作部からの報告書も特に異常なしと言われているらしいし。

とはいえ、百鬼夜行から野菜を出荷するにしても数が足らない。故に高騰は避けられないものだけれど……。

「…お料理の幅が狭まっちゃまうな。」

考えたってしかないか。飢饉が起きなければそれで。

そういえば、百鬼夜行には秋にやる豊穣を祈願する神木祭ってものがあるらしい。ここ数年行われていないお祭りとも聞いたけど。

なんとも、それを受け持っていた巫女がいなくなってるんだとか。

「…きっと美味しい屋台がいっぱいなんだろうなぁ。」

…………考えていたって仕方ないか。

さてさて、どうしましょうかな。暇だし、折角だからやれることをやりたいけど。

dice1d3=1 (1)

1.……それこそ強くなるために特訓した方がいいのかも？

2.「イーズーモーどーのー！！！」

3.そーだ。ご無沙汰してた趣味でもやってようかな。

[48 ◆rALpl08yA7QB 25/05/26(月) 04:51:30]

せっかくの完全フリーの休日なんだし。

僕だって強くなりたいんだし。お姉ちゃんに迷惑ばかりかけてらんないからね。

少しでも追いついて、百鬼夜行の最強の双子を目指さないと！

そうすれば犯罪率とかもぐんと下がるだろうし、なにより先生の役にも立てる！

「でも…、どの辺りを強くするべきか……。」dice1d4=2 (2)

1.うーん。今の僕に足りないのは純粋な戦闘力と運動能力。最優先でそこら辺を鍛えるべきだろう。

2.長所を伸ばすのはどうだろうか？どうやら僕が長けているのは指揮能力と工作だから、完璧にしちゃえば…。

3.dice1d2=1 (1) に付随していっその事医術も学んじゃう？万能も最強への道！ってね！

4.んー、洒落臭い！！こうなったら全部だ！！！僕ならできる！！

[49 ◆rALpl08yA7QB 25/05/26(月) 12:06:28]

「長所を伸ばすことにしようか。」

とは言っても知り合いに工作とかのエキスパートがいるわけでもないからねぇ。
独学でどこまで行けるか…、後、結局こういうのは試行錯誤が物語る。
指揮は…。せっかくだし、先生に教わってみるのはどうだろうか？
僕個人的にも経験が少ないのになんであんなに上手く指揮ができるのか気になるところだし。
後は…、別方向で言うならキキョウ先輩に教わるのもアリ。
先生が直接戦闘に置ける指揮に長けているのなら、キキョウ先輩は作戦参謀という肩書き通り、事前の準備とかに長けている。
そのふたりから教授できるのであれば……。
よし、じゃあ早速、先生に連絡を入れてみるとしよう。
んでもって、キキョウ先輩のところへお邪魔するとしようか。折角だから…、なにか甘いものでも持ってってあげようかな。
そう思いながらせっせと準備をし、寮を後にする。

[50 ◆rALpl08yA7QB 25/05/26(月) 12:07:48]

〜百花繚乱にて〜

「…ってなわけなんです。」

「ふーん……。」

買ってきた市販のプリンアラモードを食べながらキキョウ先輩は頷く。

「正直なところ、ミケツの指揮能力、作戦立案に関する能力は十分だと思っているけど。」

「そうでしょうか？ココ最近…特に、見回り強化の案については成果をあまりあげることが出来なかったと思うのですが…。」

「それは私達百花繚乱のモチベーションにもよる。」

「ナグサ先輩とアヤメ先輩がいない今、支えているのはイナリと行っても過言では無い。」

「……本音を言うとニヤ様に正式な加入の打診をお願いしに行きたいほど。」

「もしかして、正式に加入させることにより不満を抱いている部員を納得させるのが目的で？」

「それもある。」

「ですがそれは、部員達の新たな依存となるだけでは？」

「………わかってる。わかってるけど…。」

「なりふり構っていられる状況でもないから。」

そういうキキョウ先輩の顔は非常に疲れているようで。

…ナグサ副委員長と、アヤメ委員長が居ない今、百花繚乱を纏めているのはキキョウ先輩だ。…その重みに少しずつ耐えられなくなってきているのだろうか。僕はそれ以上の口を開けなかった。

「それで、私に色々教わりたいといったよね。」

「あ、はい。」

「教えられる部分は少ないだろうけど、それでもいいなら。」

「…！ぜひ！！！」

こうしてキキョウ先輩による指導の元、過去に起きた作戦を題材にして授業が始まった。dice1d3=1 (1)

1.「やっぱり、教えなくても十分すぎるね。」(成長なし)

2.新たな学びを得て、更に少しだけ詳しくなった。(dice1d3=2 (2) 上昇)

3.大変有意義な時間だった。割と知らないこともあるみたいで。(dice1d5=5 (5) 上昇)

[51 ◆rALpl08yA7QB 25/05/26(月) 19:47:09]

「……うん。やはり教えるほどでもなかった。」
「ほぼ満点の回答しかでてこなかったね。」
「そうですか…。」
「ここまでくると足りない部分を補うようにした方がいいと思う。」
「っとなるとやっぱり戦闘訓練ですかね？」
「そうね。だけれど、レンゲ達がやっている独自の稽古の内容じゃ……。」
「隅っこがもう一回汚れることになりますよ。」
「でも自分のやるべきことは分かりました。ご教授ありがとうございます。」
「このぐらいなら。」

改めてお礼を述べ、部屋を後にしようと立ち上がる。
結局は訓練しかないかと思い、少し落胆しながら帰ろうとすると呼び止められる。
どうしました？とひと言。振り返っては手招きされて再び座る。

「イナリがこの前持ち帰ってきた話があるのだけれど。」
「なんです？」
「アビドス高等学校っていうところの人達と交流会をしようって話をね。」
「アビドス？あのアビドスですか？」
「ミケツは知ってるの？」
「えぇ、どう言った場所かまで。先生の話では在校生の数は少ないけれどまだいるとか。」
「そう…。それで、イナリが言うには連携の強化を視野に入れた交流会らしくて。」
「はぁ。」

[52 ◆rALpl08yA7QB 25/05/26(月) 19:47:43]

「百花繚乱からはスサノとレンゲ、イナリが参加することになったのだけれど、後ふたりほど欲しいらしく。」

「……もしかして、僕に参加しろ、と？」

「できたらで構わない。」

「キキョウ先輩は？」

「私は百花繚乱に残っておかないと。やるべきことがあるから。」

「そうですか…。でも、僕が入ったとして後ひとりはどうするのです？」

「最初はユカリにしようとしたのだけれど、あの子丁度風邪を引いてて。」

「それは…、お大事に。」

「ミケツの方から誰かひとり、百花繚乱の内外どちらでも連れて行っても構わない。イナリが言うにはかなり手慣れの人達みたいだから。百花繚乱から…正直出せる人はいない。」

「はぁ、わかりました。」

…なんか、参加することになったのだけど…。

まぁいっか。交流会もまたとないチャンスってことで。

しかし、誰かひとりかぁ…。……そうだ。最近仲良くなったあの子連れてこ。

そう思っていると連絡がひとつ。…先生からだ。dice1d2=1 (1)

1.ごめん！今は手が空いてないからまた今度！

2.ちょうど手が空いているところだから構わないよ。

[53 ◆rALpl08yA7QB 25/05/26(月) 22:50:24]

スレ主です。今日の夜の更新はおやすみです。
眠いのと、疲れが溜まってるので早めに寝ます。
明日は更新できたらなぁってところです。ではまた。

[54 あかきし 25/05/26(月) 23:04:40]

絵上手いですね。

[55 ◆rALpl08yA7QB 25/05/27(火) 08:09:08]

>>54

ミケツやイナリのイラストはPart.2の時に頂いたものでして。

使用許可を頂いて使わせてもらってます。

大変可愛らしくて好きです。

[56 ◆rALpl08yA7QB 25/05/27(火) 15:41:44]

「(また今度、かぁ……。)」

……ココ最近当番にも呼ばれないし、全然会えてない。

たった数週間会えてないだけなのに、凄く寂しいな。

でも、無理していくのもアレだろうから……。

先生に迷惑はかけれてられない。ただでさえ自分勝手な理由で特別な関係になってもらってるのだから。

なら後は寮で工作を極めるとしようかな。今どきネットとかでも探せるし、参考書とかあるはずだし。

ちょっとだけでも特技を伸ばさないと。

キキョウ先輩に改めてお礼をし、この場を後にする。

商店街でも回ろうかな。特に買うものはないけど。

なにか可愛いものとかがあればいいのにな。

…あ、散弾銃の弾買っとこ。って、アレ？dice1d3=1 (1)

1.…私服のお姉ちゃんだ。オフなのかな。…どこにいくんだろう。

2.イズナがいる。なんか、どこか部活に入ったらしいけど、今日はひとりなのかな。

3.この前の狐耳のお姉さんじゃ。

[57 ◆rALpl08yA7QB 25/05/27(火) 23:06:40]

「私服のお姉ちゃん、久しぶりに見たかも。」

ここずっと百花繚乱の羽織着てるとこしか見てこなかったから…。

お姉ちゃんの私服は僕と同じ和装…、特徴を挙げるとしたらかの災厄の狐と似たようなファッションなのだ。そっちと違うのは白がメインってとこかな。

まぁそんなことは置いておいて。

「随分と楽しそうな雰囲気。どこにいくんだろ。」

尾行してもいいが…。…いや、僕は僕のやることがあるからそれはやめておこう。

でも、ちょっとだけなら…。お姉ちゃんはいつも僕の部屋に押しかけてくるし、たまにはこっちからプライベートを覗いたっていいよね。

見つかりそうならすぐ帰る。そうしよう。

「………ふむ。」dice1d3=3 (3)

1.…なんだ、ただただ甘味を味わいに来ただけか。

2.自治区の外に…？お姉ちゃん当番だっけ…。それとも買い物？

3.「なんかイズモの気配がするぅ。」

[58 ◆rALpl08yA7QB 25/05/27(火) 23:41:47]

「ひっ……！？」

一瞬こっち見なかった！？見たよね！？

アレぇ！？一応200mぐらい離れてると思ったけど！？

まっずいすぐに帰らなきゃ！尾行して三分も経たずにバレるってどゆこと！

こう見えても僕隠密得意なんだけど！！！なんでぇ！？

「……アレ？確かにイズモの気配と視線感じたんだけどなぁ。」

「うーん？気のせいかな。ちょっと鈍ってるのかも。」

「まっ、いっか。シャーレに行こっと。」

〜寮・ミケツの部屋〜

「ぜぇ、ぜぇ……。」

怖かった。本当に怖かった。お姉ちゃんが怖い。

変な声が出るし冷や汗が止まらない。

アレなんなの…？百花繚乱にいて鍛えられた勘のようななにか？

常に警戒してるってことなんだろうけど、それでも怖いな…。

「ま、まぁ、いい……。ふぅ…。」

「とりあえず、僕は僕のやるべき事を…。」

あまりにも怖すぎて弾丸の補充とか商店街回ることとか全くできなかったけどまた今度でいいや…。

本来の目的をやろう。とりあえず技術を上げなくては。dice1d3=2 (2)

1あれ、この参考書…。まだ読んだことないやつだ。(dice1d3=1 (1) 工作上昇)

2.ネットにゴロゴロあるねぇ。これとか参考になりそ。(dice1d7=2 (2) 工作上昇)

3.………ダメだ。どれもこれも見たことあるやつだしアマチュアが過ぎる。(上昇なし)

[59 ◆rALpl08yA7QB 25/05/28(水) 00:08:43]

「んー。今の世の中ってホント便利。」

多種多様のやり方があって色々参考になる。

見ながら即席でできるものを作っていってるけど…。

ほんの少しだけ効率が上がったように見える。

これとか材料費とかもうちょっと安く済みそうだし威力もあがる。

でも、ミレミアムにいると言われるマイスターに直接教わればもっと伸びるのかな。

うーん。でもわざわざ教えを乞いにいくのもなぁ。そもそもの縁がないし。

いや縁はあるけど…。ヴェリタスって言われてるとこと、セミナーのユウカさんだけだし。

…ん？なんでヴェリタスと縁があるのかって？ちょっと色々あって。

ほら…その、この前僕らの情報を取られているし。

セキュリティ面のところ強化してもらったりしてるからね。

後、僕自身実はハッキングとかもできるんだよ？(Part.1参照)

いちばん得意なの破壊工作だけど。

「でもまぁ、こんなもんかな。」

「しっかしまぁ……。交流会ねぇ。」

…メンバーを見る限り、大方、僕は指揮周りをやりそうな気がする。

そこに先生が居るかどうかはわからないけれど。

アビドス…、アビドスかぁ。内情はわからないけどお姉ちゃんが推してるってことは実力はあるんだろうなぁ。でも、いつアビドスと縁ができたんだろ？

…先生経由かな？先生、この前アビドス行ってたっていってたし。

「ま、僕の方からひとり、見繕ってみるかな。」

仲のいいとある子と最近構ってくれる子ふたりに連絡っと。

さて、今日のやることは全部終わりっと。どうしましょうかな。dice1d3=1 (1)

1.…あ、電話…。はいもしもし。ん？え？トラブル発生？

2.………お姉ちゃんも出かけて誰も来ないんなら…、発散しよ。(イナリ視点に変更)

[60 ◆rALpl08yA7QB 25/05/28(水) 00:41:50]

「トラブルが起きた…？」

『カホ副部長はチセ様のお稽古に行ってて、ニヤ部長は電話繋がってもはぶらかすんです。そうなると頼れるのがイズモさんしかなくて…。』

「まって、内容は？」

『それがですね……。』dice1d3=2 (2)

1.「え？提出してきた予算案シュレッダーにかけた…？」

2.『認可してない部活が問題を起こしたようで……。』「それ僕の案件かなァ！？」

3.「何者かが陰陽部が管理している情報に不正なアクセスをした…？え？えぇ……？」

「と、とりあえず今から陰陽部にいくからまってて。」

「変なことしないように。いい？」

『ふぁーい…、お願いしますぅ……。』

慌てて陰陽部の服装に着替えて必要なものを持って飛び出してく。

全くもう！こういう時に限って重鎮ふたりいないんだからぁ！！！

最悪他との連携でどうにかして…。

考えることいっぱいだよぉおおっ！！！！

[61 ◆rALpl08yA7QB 25/05/28(水) 08:54:09]

「陰陽部の霊狐イズモです！失礼します！！」
「あっ、イズモちゃん！」
「イセちゃんとりあえず詳細頂戴！」
「サッとまとめたのがこちらに！」
「さすがイセちゃん仕事早い！」

渡された書類をサッと見る。…えーと、認可されていない部活…。
忍術研究部と名乗る部員が動画投稿サイトに上げるために動画撮影を行った際、「火遁の術」と呼ばれる術を使用した際に近くにあった木に燃え移り…。
火災…？火災なの……？

「これ、どうなって……？」
「鎮火自体はしているらしいんですけど、その…。」
「その、当事者が逃げちゃったみたいで。」
「……逃げたァ？」
「えぇ、逃げたと。」
「………はァ…………。」
「ちょっと待ってて…。」

スマホを取り出してはすぐさま電話をかける。
忍術研究部。名前は聞いたことある。非認可の部活なことも知ってる。
実績はあるみたいだからそれの証明書の提出までは時間の問題だけど、活動に関する他の部活の保証書を貰ってないからね。
数コール鳴った後、電話主と繋がる。電話先の向こうは…。

[62 ◆rALpl08yA7QB 25/05/28(水) 16:07:02]

『イズモ殿！どうかなさいましたか！』
「イズナ、今どこ？」
『えーと、今ですか？今は旧校舎の使われてない教室に居ますが…。』
「どこら辺？」
『三階の奥の教室です！』
「わかったありがとう。それと。」
「そこにいる他部員二人に動いたらアマツキツネがシバきに行くと言っといて。」
『ひ、ひゃいっ…！？も、もしやバレっ…』
「報告に上がってんの。無駄な抵抗したら痛い目に遭うから動かぬように。」
「でなきゃ身の安全の保証はできないからね。」

電話を切り向かう場所があるからと、書類をお願いして部室を後にする。
イズナが素直な子でよかった。すんなり居場所を聞き出せた。
まさか旧校舎に逃げているとは思わなかったけど。

「大人しく待っててくれるといいけどさ。」

大人しくいてくれるとは思わないけどさ…。
最悪お姉ちゃんに連絡して爆速できてもらお。
お姉ちゃんならなんとかしてくれるはずだし。
それを視野に入れて向かおっと。

[63 ◆rALpl08yA7QB 25/05/29(木) 00:06:57]

〜旧校舎〜

「失礼するよー。」

「おー。ちゃんといる。逃げなかったの偉い偉い。」

「い、イズモ殿…、えーと…。イナ殿と似たような圧でちょっと怖いです…。」

「我慢しなさい。それぐらい。」

「んで？動画撮影しようとして、近くの森燃やしたんだって？」

「え、えぇと…、思ったよりも火力がでたっていうかぁ…あの…そのぉ……。」

「ご、ごめんなさい！わざとじゃないんです…！」

正座し、言い訳をしながらひんひんとしている三人。

故意では無いのは確かっぽいけど。

ただ、一番ひんひんして泣いてるミチルさん。あなた三年生でしょ…。

なんで年下に、後輩に叱られる立場でいるのか不思議で仕方ない。

「本来なら部費削られるところなんだけど。」

「君達認可されてないせいでそれができないんだよね。」

「お、お金、ですか！？」

「そんな…、私達そんなに持ってるわけじゃ……。」

「ちーがーうー。陰陽部をなんだと思ってるのさ。」

「別に君たちのポケットマネーから出してもらうほど野蛮じゃないよ。」

「強いて言うんならニヤ部長のお小遣いから色々削られるだけで。」

「なんでニヤからお小遣いが削られるんだろ…。」

「色々サボってるせい。」

「ま、今回はカホ副部長とかニヤ部長いないから僕が動いているわけだけど。そうだね……。」dice1d3=1 (1)

1.次開催されるお祭りの警備をしてもらおうかな。それでチャラで。

2.あんま燃え広がってなかったから少しだけ軽めに。動画撮影一週間ほど禁止ね。

3.……ちょっと、忍術について教えて貰えたらそれでお咎めなしにしたげる。

[64 ◆rALpl08yA7QB 25/05/29(木) 00:08:50]

今日はイマイチ調子がよくないので保守目的でひとつだけの更新です。

ついでにツクヨ、ミチルと初遭遇した為好感度ダイスを振ります。

ちなみにミケツの忍者好きボーナスでふたりから最低40の保証あります。そうでも無いとさすがにかわいそーだから……。

ミケツからふたりに対しての好感度

ツクヨ：dice1d100=96 (96)

ミチル：dice1d100=30 (30)

ふたりからミケツに対しての好感度

ツクヨ：dice1d100=79 (79)

ミチル：dice1d100=29 (29)

[65 ◆rALpl08yA7QB 25/05/29(木) 00:18:51]

ミチルさぁ…。ミケツが忍者好きでよかったと思う。

最低保証つけて本当に良かった。

だけどお互い最低保証値だけど……。

一旦理由でも振ってみましょうかね。先にミチルから。

dice1d3=1 (1)

1.「陰陽部の中でも立場があるって言われているんだよ…？相手が一年生でも怖いに決まってんじゃん！」

2.単純に関わりが薄すぎるだけ。

3.「(白の狐耳…。ちっちゃい容姿…。アレ？どこかで見たことあるような。 )」

ミケツはどうしてかな。dice1d3=3 (3)

1.もうちょっと三年生としての威厳を出して欲しいね。

2.正直、少女忍法帖ミチルっちぐらいしかミチルの情報を知らない。

3.「(……妙に察しが良さそうなのが怖いんだよなぁ。三年生だし。僕らのこと知ってそうなのも…。)」

[66 二次元好きの匿名さん 25/05/29(木) 10:03:26]

ほしゅ

[67 二次元好きの匿名さん 25/05/29(木) 19:23:44]

うーんこのお互い踏み込めない感情

[68 ◆rALpl08yA7QB 25/05/29(木) 23:27:31]

「ふぇ…？それだけでいいの…？」
「僕もサッと見ただけなんだけど、さほど被害範囲は広くなかったみたいだし。」
「これが秋とか冬とかならもっと被害凄いんだろうけどね。」
「ただ、次から動画撮影する時、僕に連絡をくれるとありがたいかな。」
「それは…、何故でしょうか？」
「僕も忍者好きだし、どんな撮影とか、どんな特訓してるんだろうって気になるしね。」
「本当ならダメな行為なんだけど……。幸い、僕だと誤魔化しが利くだろうから。僕にさえ連絡くれたら目をつぶったげる。」
「あ、ありがとうございます！イズモ殿！」
「さて、次のお祭りの日程については後日連絡する。イズナの方にね。」
「そこまで大きいお祭りじゃないけど、気に食わない魑魅一座暴れるだろうし百花繚乱以外にも動ける人材は欲しいからね。」
「…ま、要件はそれだけ。」

…この子達、将来有望そうだしなぁ。泳がせておいてた方が後処理も便利だし。
それと、個人的な主観は大きいけど少女忍法帖ミチルっち面白いし。チャンネル潰す訳にはいかないしねぇ。
次の動画が見たいし…、しかし、火遁の術ねぇ。再現できないかな。
ま、今度試してみよ。機械で再現できれば…。

「そーれーとー。」
「この旧校舎、老朽化激しいから気をつけてよね。」
「ふぁーい。」
「じゃあね。…次の動画、楽しみにしてる。」

そう言い残して旧校舎から去る。本当なら旧校舎も使わないように…ってとこなんだろうけど。別にそこまで言う権限持ち合わせてないし。
…ま、こうして忍術研究部と縁が出来たのはいいとしましょ。

[69 ◆rALpl08yA7QB 25/05/29(木) 23:56:32]

旧校舎から離れて、中心部に戻る途中、スマホを取り出して電話をかける。

報連相大事。でないと心配かける。こういう場合、一番早く出てくれるのは…。

『もしもしー。イセですー。』

「イセちゃん。こっちの要件は終わらせたよ。しっかり反省させといた。」

『ありがとうございます…。先輩方もちょっと困ってたみたいですから。』

「これぐらい時間かかっても解決出来ると思うけど…。でも、忍術研究部の子、聞き分けのいい子でよかった。」

『そうだったのです？』

「そもそも故意的じゃないしね。大方、びっくりして逃げちゃったんだとこ思う。」

『それならよかったのですが…。』

「じゃ、僕はこのまま帰るから。後はお願いするね。」

『わかりましたー。皆さんに共有しておきます。』

「じゃ。また。」

さて、要件終わったし帰ろ。もう疲れたからシャワーでも浴びておこ…。

お姉ちゃん、どこにいるのかなぁ…。この前買おうとして買えなかった水着とかお洋服、買いたいなぁ。

はぁ………、次の休みの時にお姉ちゃんでも誘おっと。dice1d2=2 (2)

1.特に何も無いまままた日は進み、交流会へ。

2.一方お姉ちゃんは………。

[70 ◆rALpl08yA7QB 25/05/30(金) 00:37:56]

「しっかしまぁ、多い書類だこと。」

"あっはは…。これもまた遠出してたせいかなぁ……。"

「今度はどこに行ってたの。」

"ミレミアムの方に、ちょっとね……。"

「そっか、深い事情は聞かないでおくけど……。ま、これで全部。私も慣れてきたねぇ。事務作業に。」

"結構来てくれるおかげだね。自分の時間は大丈夫なの？"

「んー、特に。稽古して、特訓して、ミケツに構ってもらって…。それで余ってる時間をここに費やしてるだけだから。」

"…勉強はちゃんとしてる？"

「ちゃんとやってるよ。ただ三回ぐらい復習したら完璧に覚えるからそんなにやってないだけで。」

"イナリって頭いいんだね。"

「こう見えてね。ミケツと同じぐらいの頭脳はもってるよ。でなきゃ狙撃手なんてやれないし。百花繚乱式射撃術とはまた違った動きをするのが私だし。」

"そういえばイナリってかなり強いよね？"

「まぁね。百花繚乱の中では腕利きの方。ただ私より強いのがふたりいる。でも、そのふたりが行方をくらましてて……。」

"それは……。皆は探さないの？"

「とっくの昔に探したよ。だけど見つかんなかった。だから、自ら帰ってくるまで待つしかないの。」

"そっか……。"

「それまでは私が何とかしないと。百鬼夜行は好きだから守りたい。」

"いい心がけだ。私にできることがあればなんでもいってほしい。"

「…そうだね。そうするよ。先生の力は凄いんだから。」

"私はまだまだだよ。生徒に守られてばっかりで。"

"それと、交流会の件についてはどうかな？"

「それは……。ん、ちょうど通知が。…ほむほむ…。うん。参加するよ。アビドスの人たちに連絡をおねがい。」

"わかった。お互いに切磋琢磨できるといいね。"

「そうだね。私ももっと、強くなるんだから。」

"さて、お仕事は終わったけどこの後どうする？"

「うーん。そうだねぇ。」dice1d3=3 (3)

1.帰ろっかな。来る時ミケツがこっちのこと見てたはずだし。

2.また先生とお昼寝したいかな。…かといって娘みたいな扱いはやめてね？(選択肢によっては閲覧注意)

3.………ん。嫌な予感。なにか起きそうな……。

[71 ◆rALpl08yA7QB 25/05/30(金) 06:09:49]

「………ちょっと待ってて。」
"どうかしたの？"

窓から外を見る。怪しげな不良数人が店の中に入っていくのはみえた。
念入りに銃を確認したりしているところを見るに…。
はぁ、治安は良くなってきてるとは言えどやはりまだいるか。

「先生。外、店舗強盗入る。」
「このままだと逃げられちゃうかもしれないから制圧するよ。」
"わかった。"

とりあえず制圧しなければならない。
例え自治区以外でもそれは百花繚乱のやること。
人に迷惑をかけるやつは許せない。それにここは先生がいる大事な場所。
治安は良くしなきゃ。…怪我させてたまるもんか。
………
…
外に出て、現場に出ればヘルメット団が近くのお店を襲ったりして暴れている。
…強盗か。学籍のなく宛もなくさまよってるやつらが金を求めて襲ってる。
とはいえ未経験っぽい。明らかに行動が遅いのと…。中にいる見張りが少ない。
さっと…、四人ぐらいか。派手に暴れてもいいが…。
あれは他人のお店。できる限り被害は少なくしたい。なら…。

「建物の中から撃ち抜く。場所は無線で伝える。サポートをお願い。」
"無理はしないように。"
「言われなくても。」

[72 二次元好きの匿名さん 25/05/30(金) 12:19:02]

バトルだ
けどサクッと勝てそう

[73 ◆rALpl08yA7QB 25/05/30(金) 12:26:43]

無線を繋ぎ、その場から離れて狙撃に適したポイントを探す。
あまり高くのない建物の中…、見つけた。
音もなく飛び、窓の空いているところから侵入をする。
…どっかの会社のトイレかなここ。まぁいい。狙撃に適してるのならそれで。
銃に弾を込めては窓から外を覗く。…うん。よく見える。問題なさそう。
場所を先生に伝え、念の為スマホに現在地の地図を送る。
そして、先生の指示を仰ぎながら銃口を向ける。

"建物の中、奥にふたり、手前にふたり。"
"…中に市民はいない。もしかすると逃がした可能性はある。"
「心までは腐ってないってことか。本当に困窮しているのかもね。」
"手を差し伸べられたらなぁ…。"
「そんな甘えた考え方を捨てた方がいい。一度悪事に手を染めたやつはいずれ繰り返す。」
「残念だけど、人って言うのはそういう生き物なんだ。…だから倒さないと。」
"そうじゃないと信じたいけど今は…うん、わかったよ。"

息を殺し、アイアンサイトを覗く。狙うは手前にいるヘルメット団から。
頭はヘルメットを被っているせいで通りにくい。
なら狙うは…、鳩尾。そこを打ち抜けばしばらく動けなくなるはず。
そして、一発ぶち込んだ後素早く近くにいるふたり目にぶち込む。奥のヤツは慌てて引っ込むか出てくるはずだ。

[74 ◆rALpl08yA7QB 25/05/30(金) 12:29:03]

"……私の合図と同時に撃って。"

「了解。」

先生のタイミングを待つ。極限までに集中力を高めその時を待つ。

－－－"今"

その声が聞こえたのとほぼ同時に引き金を引く。

狙撃銃特有の音。それと共に見張っていた敵が倒れる。

素早くコッキングを行い、構えた直後にもう一度聞こえる先生の合図。

それと共に引き金を引き、見張っていたもうひとりを撃ち抜く。…ヒット。目標沈黙。

「中にいる敵の状況を。」

"慌ててるね。秒でふたりやられたのが効いてるみたい。"

"奥の方へ隠れることを選んだね。そこからの狙撃じゃ狙えないかも。"

「いや、いける。先生、敵の場所を詳しく教えて。」

"……わかった。敵の位置は－－－－"

先生から事細かに敵の位置がどこにいるのか無線で情報が入ってくる。

それを元に大まかな位置を把握し、標準を壁に向ける。

今からやるのは並大抵の人間じゃできない芸当…。壁をぶち抜いてその奥にいる奴らに当てる。

私ならやれると信じて狙いを定める。先生の合図を待ち、静かに、ただ静かにその時を待つ。

－－－"今。" dice1d3=2 (2)

1.弾丸は壁をも容易く撃ち抜き、目標を一撃で仕留める。

2.壁を貫き、被弾こそはしたが一撃では仕留められず。

3.貫き通した。しかし、弾丸は砕け散った。

[75 ◆rALpl08yA7QB 25/05/30(金) 12:48:55]

"ヒット。…だけど一撃では倒れなかったみたいだね。"
「命中したんだったら上々。状況を。」
"混乱しているみたい。声までは聞こえないけど…。"
「位置は変わってない？」
"…建物の外に逃げようとしてる。慌てふためいてて判断能力が落ちてるのかも"
「了解。」

だったら出た瞬間を狙撃するまで。
入口はひとつ。先生が出てくるタイミングを教えてくれれば撃てる。
私も入口から視線を外さず、狙いを定めてその時を待つ。

"今。"

出てきた直後のヘルメット団目かけて引き金を引き、命中させる。
…当たり所はそこまでよくなかったみたい。ただ怯んだ。その隙があれば十分。
すぐさま二発目を撃ち、的確に倒す。

「最後は？」
"目の前で倒れたのを見て奥に逃げたね。返って冷静になったのかも。"
「了解。最後なら正面からやる。」

そう言って建物から降り、コッキングをしながら建物へと向かう。
入口の前で倒れているヘルメット団三人。念の為拳銃を引き抜いて気絶しているかどうかを確認するために数発。
…うん、ガッツリ気絶している。それを確認した後、店の中へと入る。
中は酷く荒らされている。…が、敵は見えない。大方、影に隠れてるのだろう。

[76 ◆rALpl08yA7QB 25/05/30(金) 12:51:44]

「君で最後だよ。大人しく投降したら？」
「倒れてるお仲間を見てそれでも戦おうってんなら相手にするけど。」

……反応はなし。でも先生が見ているはずだからいるのは確か。
誘ってるのか。それとも恐怖に震えているだけか。
足音を鳴らしながら店の中を歩いていく。
無線からヘルメット団の位置が共有される。
ゆっくりと近づき、そのヘルメット団が隠れている場所へと近づき。

「みぃつけた。」
"ひぃいいいいいっ！！！"

しっかり居るのを捉えては弾丸をお見舞いする。
その上、拳銃で数発。確実に沈んだのを見てふぅっと息を吐く。
一旦落ち着いた後にスマホを取り出してはヴァルキューレに通報。
強盗してた不良を店の中で縛り付けておくから連れてってもらって、と。
電話先の向こうは困惑していたけれど、関係なしに電話を切り、捕まえた不良を逃げないように近くに落ちてたコードを利用しては縛り付ける。

[77 ◆rALpl08yA7QB 25/05/30(金) 12:53:25]

「状況終了だよ。お疲れ様。」

"お疲れ様。流石だね。"

「これぐらいなら余裕だよ。」

その会話を最後に無線を切り、店を出て、遠く離れている先生と合流する。

「ヴァルキューレには通報したからアイツらいずれ捕まるはず。」

「盗んだ証拠も置いておいたし、なんなら監視カメラあるはずだから。」

"わかった。…疲れたでしょ？"

「んー。まぁね。先生の指示があるとはいえど集中力を切らすわけにはいかないし。」

「壁を抜いたら抜いたらでどっと疲れがね。」

"じゃ、こっちおいで。"

「んー？」

先生に近づくと手を頭に置き、撫で始める。

…ん、ご褒美だ。これ結構好きだから嬉しい。

"さてと、頑張ったイナにはご褒美をあげなくちゃね。"

「そぉ？…んー、じゃあ……。」dice1d3=2 (2)

1.シャーレのカフェ奢ってー。食べてみたかったんだよね。

2.執務室に戻ったらもっと撫でて？それがご褒美になるから。

3.＋……あ、でも、その前にシャワーは浴びたいかも。汗かいたし。(選択肢によっては閲覧注意(確率は低め)

[78 二次元好きの匿名さん 25/05/30(金) 20:33:10]

かわいい

[79 ◆rALpl08yA7QB 25/05/30(金) 23:09:20]

"それでいいの？"
「それがいいの。撫でてもらうことがモチベに繋がるから。」
"んー。イナがそれでいいなら。"
「じゃ、もどろーっ。」

先生の手を引いてさっさと戻ってく。
いやはやいいことするといいことが返ってくるのはやりがいを感じる。
先生のために頑張れるってことだよ。

「むふーっ。」

執務室に戻った後、先生の上に座り存分に頭を撫でてもらう。
先生の撫でる手が非常に心地いいのは慣れているからなのだろうか。
こう、わしゃわしゃっ！って感じじゃなくてすらーみたいな撫で方。
嫌にならない撫で方をしてくれるからか気分がいい。

"にしてもイナリって立派な耳してるよね。"
「そう？」
"純白って言えるぐらい綺麗だし。"
「だったら触ってみる？」
"いいの？"
「耳の中にすぽってやらなきゃいいよ。」
"じゃ、触らせてもらおうかな。"

私の耳に先生の手が当たる。優しい手つきで触り出す。
初めて触ってもらってるけど…、非常に擽ったい。
でも、悪い気はしない。耳の先っぽをなぞるように撫でて…。
根元からスーッと…ちょっと、ぞくぞくってする。

[80 ◆rALpl08yA7QB 25/05/30(金) 23:38:09]

「こにゃ、にゃっ………。」
"柔らかいんだね。耳って。"
「そぉ…だよ…？」

じっくりと、ゆっくりと、その感触を確かめるように耳を触り続ける。
先生にとってはそこまで物珍しいのか。もしくは触りたくても触れないからか。
だけど、そろそろこれ以上やられると危ない気もする。からだがあつい…。

「せんせ、も、もう十分じゃ…？」
"もうちょっとだけ……。"
「も、もうちょっと……？しょ、しょうがないにゃあ……。」

先生が夢中になって耳を触ってる。
なんだろう。私に夢中になってもらってるようで。
ちょっと、嬉しいのかも…？うっ、そう思った途端にゾクってした…。
身体の火照りがちょっと強くなってる…。これ以上は本当にやばいかも。
わかんない。わからない。この感覚が初めてがすぎる。

「も、もう終わろ…？」
"………"ｻﾜｻﾜ

む、夢中になって声が届いてない？
ちょっと、ダメ…。それ以上やると…、だめぇ…ムズムズして…。
こわ、怖いっ…！あっ、あっ…だめっ……なんか、なんかがっ……！

[81 ◆rALpl08yA7QB 25/05/30(金) 23:43:51]

「っ〜〜〜〜〜〜！！！！」

"イナリ？"

「はぁっ…、はぁっ……。せん…せぇ……。」

身体が震える。足がぎゅうってなる…。うぅっ…、下着が…。こんなの先生に見られたくなかったのに…。

「せんせぇのばかぁ……。」

"ッ…！？ご、ごめんっ！！夢中になりすぎたっ！！！"

「てかげんしてよぉ……。…ふぇ…？」

……あれぇ、でも、先生のことかっこよく見える…。

なんでだろ、ココ最近ずっと見てきたはずの顔なのに。

ドキドキが止まらない…。また、またうずうずする。

"あの、イナリさん…？"

…ちょっと、自分もおかしくなってきてる。

なにしでかすかわからない。また火照りが。身体の火照りが強くなる。

まずい、離れないと。帰って、頭冷やさないと。なにするかわからない。

「ごめっ、私もう帰るっ…！み、耳っ！次から手加減してねっ……！！」

手荷物を持って爆速で帰っていく。先生の顔を直視できない。近くのバス停から百鬼夜行行きのバスに乗り、座って一息つく。

こんな感情、初めてがすぎる。…わからない。でも、火照りは止まらない。心臓が苦しいぐらいにドキドキはするし。

「はぁ………。どうしちゃったんだろ…。」

「わかんないや…。」dice1d2=1 (1)

1.……スマホで調べてみよっかな。

2.ミケツに、聞いてみよ…。

[82 二次元好きの匿名さん 25/05/31(土) 09:20:53]

スマホ便利

[83 二次元好きの匿名さん 25/05/31(土) 10:45:43]

おやおや、、？イナリちゃんの様子が…。
目覚めちゃったのかな？

[84 ◆rALpl08yA7QB 25/05/31(土) 16:00:55]

「…すぐ分かるかもしれないし。」

知りたいことがあれば知れる今の世の中には感謝…だね。

百鬼夜行に向かうバスの中で、スマホを取り出しては早速ブラウザを開く。

「胸、ドキドキ、苦しい……っと。」

うーん、調べても病気のことしか出てこない。

少なくとも直近の健康調査では何ともなかったからそれは別。…もしかして、検索の仕方が悪かったのかも？

他の条件…。…先生と居ることだから。異性？

それを入れて検索かけると…。…なるほど、恋か。

「私が、先生に…ねぇ。」

何故か驚くほど冷静でいる自分がいる。

自覚したからか、それとも有り得ないって思ったのか。

大人嫌いな私が、大人である先生を好きになっているという事実。確かに、先生と一緒にいるとポカポカする時もあったし。

…少しずつ惹かれてはいたんだろう。無論、大人が好きになるわけが無い。だけど、先生は…別。

「……好き…なんだ。」

…それに気づくきっかけがアレだったけど。

ってかアレなに？耳触られて…身体暑くなって。

なんか変に出ちゃったけど。…調べておこ。

どれどれ……。えーと…、……ふむ？どういうことだろ？

気持ちよくなると、出るやつ…なの？んー？ふむむ。dice1d3=2 (2)

1.わかんないっ！これはミケツに聞くっ！！

2.……帰ったら試してみよ。

3.…今度、先生に教えてもらお。

[85 ◆rALpl08yA7QB 25/05/31(土) 22:26:53]

『やぁやぁ、久しぶりだね。僕だよ。保守しにくる謎のお姉さんだよ。』
『どうやらイナリは性の自覚？が出たらしい。』
『その記録は観測は"今は"しないけれど…。』
『もしかしたら、こっそり取ってスレの最後に置いてある可能性はあるかもね。』
『ま、自覚が出たことでえっちな知識量が4から、そうだね、34ぐらいにはなるかな。伸ばしておこう。』
『そーれーと、恋の自覚もしたみたいだね。』
『双子して同じ人を好きになる。果たしてどうなるか。』
『ま、ミケツはいい顔はしなさそうだけど、ね。』
『今後のお楽しみとしましょうか。』
『そそ、今日は更新あるけどちょっと夜遅くになってしまうね。』
『気をつけてね。じゃ、また後で。』

[86 ◆rALpl08yA7QB 25/06/01(日) 01:35:55]

……はっ、なんかっ、すっごく嫌な予感がする！なんだろう、なんともいえない敵ができた瞬間っと言うかなんというかっ！

はぁ、気のせいであって欲しいけど、こういうのって大抵当たるのよね…。内容までが分かんないからなんとも言えないけどさ……。

「はぁ……。」

……それはともかく先生に会いたい…。

具体的に言うと先生に抱きついて匂い嗅いで気分良くしたい。あわよくばそのまま押し倒して[規制音]したい。

[規制音]して散々[規制音]した上で先生との[規制音]たい。それぐらい欲求不満ってコトだし先生成分が足りない。

「早く当番に呼んでくれないかな……。」

会いたい…、会いたい会いたい会いたい……。

うぅっ…。色々と寂しい…、切ない…、虚しい……。

先生に電話かけよっかな…。でも、迷惑かけたくない。

我慢しなきゃ、我慢して当番になったら思いっきり吸うんだ。

「それまで我慢、我慢なんだ…。」

……お姉ちゃん、帰ってきてるかな。後で様子を見に行こ。はぁ、それまで爆弾矢の開発に費やすか。交流会、行くんだし。後方支援もできたら助かるよね。

「ふふん。お姉ちゃん達のためにも頑張るぞー。」dice1d2=1 (1)

1.爆弾矢の作成は試運転段階まで間に合わせた。

2.「…ふぅ、試運転せずともぶっつけ本番でいけるかな。」

ちなみに制作数は……dice1d20=18 (18) 本

その後、イナリの部屋に行ったミケツは………。dice1d3=1 (1)

1.……なんか寝てる。疲れちゃったのかな？

2.お、お姉ちゃんッ…！？あれオナっ……！？

3.＋待って、先生を呼びながらしてるっ……！？

[87 ◆rALpl08yA7QB 25/06/01(日) 02:11:51]

……よし、試運転までは間に合った。
データを取って改良してこう。結構な数作れたし。
せっかくだから交流会に持っていくとしよっか。

「お姉ちゃんの様子、見に行こっと。」

一区切りついたしね。たまには僕からお姉ちゃんの部屋に行ったっていいはず。
そう思ってお姉ちゃんの部屋へ向かうも……。

「あれ？寝てる？」

疲れきって寝ているのかベッドの中ですやすやしてる。
珍しい。こんな時間から…、まぁ言って午後七時だけど。
それにしても早いといえば早いか。
だとするならシャーレの当番だったんだろう。
羨まし…ゲフン、それなら疲れるのも当たり前か。

「……お疲れ様。」

ならば起こすのは野暮というものだろう。
部屋に戻って自分も夕飯食べて寝なきゃ。
…後で交流会の日程、教えてもらおっと。

[89 ◆rALpl08yA7QB 25/06/01(日) 12:48:58]

〜数週間後・アビドス交流会当日〜

「あっちー……。アビドスってこんなに暑いところなんだなー。」
「砂漠だからですよ。最近では砂嵐が特に酷いらしくて。」
「確かに、街の何処でも砂が積もっておるの。」
「人の気配が全く感じられないな。」
「大半の人は土地を捨てて他の場所に移り住んでるし、そもそもアビドスの全在校生が五人だけらしいからね。」
「ご、五人…？そこまで人がおらぬとは。」

交流会当日。レンゲ先輩、スサノ、私でアビドス自治区を歩いていた。
見渡す限り砂だらけ。スサノの言ってる通り人が住んでいる気配は全くなく。
立派な家が何軒かはあるものの、全部空き家なのだろう。
先生に念を押されてコンパスと水筒は多めに持っては来たけれど…。暑すぎて飲んでも飲んでも喉が渇く。

「アビドスまで後どのぐらいじゃあ〜…？」
「この環境、鍛錬にはなるだろうけど…、長時間歩くとなるとキツいな。」
「でももうちょっとのはず。合流予定のイズモは先に行ってるって言ってたし。」
「まさか、イズモが来るとはのぅ。」
「キキョウ先輩に頼まれたらしい。イズモもイズモで人は連れてくるとは言ったけど。」

そう歩いていると学校が見えてくる。
校門の前には人影が…。白い狐耳が見えるってことはミケツだ。そしてミケツの傍には……。ダイス結果：2

1.忍者みたいな服装…。あれイズナじゃない？
2.＋それにアレ、陰陽部の部員じゃ？どうしてあんなところに。

おまけ：アビドスの街並みを見てイナリは……。 ダイス結果：1

1.しっかし、本当に過疎地域って感じがする。人がいなさすぎるよ。
2.……なんで、こんな懐かしい気持ちになるんだろ。来たことないはずなのに。

[90 ◆rALpl08yA7QB 25/06/01(日) 12:50:30]

『致命的な記録の不備があったから修正したよ。』
『次から気をつけるね。ごめん。』
『まだ本名バレするわけにはいかないから。』

[91 二次元好きの匿名さん 25/06/01(日) 22:05:08]

保守

[92 ◆rALpl08yA7QB 25/06/01(日) 23:38:56]

「イズナと……誰だっけ。」

金髪でやたら長い。っというか暑いのかポニーテールにしてる陰陽部の部員が。
ミケツはこちらに気づくなり手を振ってくる。

「やっときたー。」
「待っておりました！イナ殿！！！」

イズナはしっぽをぶんぶんと振りながら抱きついてくる。
…やたら懐かれているのはなんだろうか。
桜花祭の後、あまり関わったことないような気もするけど。

「ところで、そこの陰陽部の人は？」
「んー？同じ一年生の子だよー。豊姫イセ。お姉ちゃんはあんまり陰陽部に居ないからわかんないだろうけど、一年生の方ではかなりシゴデキの方。」
「イズナかイセかどっちか誘えたらなーって思ったらどっちも来ちゃった。」
「へぇ。よろしくね。」
「こちらこそよろしくお願い致します。」
「えーと、これで交流会の参加メンバーは全員か？」

…合計六人。結構な人数にはなったようで。
自己紹介も含めて会話をしてしばらく待っていると学校から生徒を引き連れた先生が出てくる。なるほど。この子達がアビドスに在校している子達か。

「うへぇ。いっぱいだねー。」
「そうですね〜。楽しい交流会になると思いますよ〜♪」
「ん、負けない。」

[93 ◆rALpl08yA7QB 25/06/02(月) 02:02:09]

「あんた達が百鬼夜行の人達ね。よろしく。」
「こちらこそよろしく。」

お互いに自己紹介を簡単に済ませる。
三年生がひとり、二年生と一年生がふたりずつ。
こちらは三年生は居ないものの、二年生がひとり。一年生が五人。
…あれ？レンゲ先輩以外、みんな一年生？

"さて、今回のルールを説明するよ。"

今回は初めてということで数日かけて行う模擬戦タイプの訓練。
一回目はアビドスの一区間を利用した市街地戦。
お互いのスタート地点は先生が送ってくれる。
建物に関しては特に人が住んでいない場所を使用する為破壊はしても構わない。
今回の戦闘の勝利条件は殲滅。全員倒したら勝ちという極めて簡単なルールだ。
三十分から一時間ほど作戦時間を設けるらしく、プラスして百鬼夜行側は一度戦闘を行う区間の視察をしても構わない。
土地勘の問題もあるからね。

"それで問題ない？"
「百鬼夜行側は特に問題ないよ。」
「アビドス側もそれで問題ないよ〜。」
"何か聞きたいことがあったら遠慮なく聞いてね。"
「それで、視察するのは構わないけれど…。」
「アビドスは広いからね。迷子になるのは勘弁。」
「じゃ、私がいこうかなぁ。」
"ホシノ、じゃあお願いしようかな。"

[94 ◆rALpl08yA7QB 25/06/02(月) 02:02:36]

……ふーん。あのピンク髪のロングの子がホシノって言うんだ。dice1d3=3 (3)

1.…思い出せない。やっぱり、気のせいだったのかも。

2.…やっぱり私。この子のことを知ってる。

対するホシノは…。dice1d2=1 (1)

1.この子。ずっと見てくるけどなにかなぁ？

2.ん？おや？……なんだろう。知ってるような？

3.君のその名前は……。…後でお話、いいかな？

[95 ◆rALpl08yA7QB 25/06/02(月) 02:04:22]

ダイス、逆だった……。
お互いのダイス結果を交換してそれを反映しましょう。
つまり、イナリが1でホシノが3の結果ということです。
すみません、間違えちゃって…。

[96 ◆rALpl08yA7QB 25/06/02(月) 10:16:59]

やっぱりあの時名前聞いた時に一瞬感じたものは気のせいだったのだろうか。
でも、なんだろう？ホシノからちょくちょく視線を感じるのは。
…向こうはもしかしてなにか知ってたりするのだろうか。

「…じゃ、案内するよ〜。」
「お願いします。」

まぁ、これもまた気のせいだろう。
恐らくだけど…、ミケツと私とて双子だから物珍しいだけで。
とりあえず今は交流会に集中。これをもって強くなれたら…。
百鬼夜行で、一番の強い人になるんだ。それが今の私の目標。

…………
……
…

「ホシノ先輩が自ら行くなんて珍しい。」
「そうですね。いつもなら私達の誰かに任せるのに…。」
「やっと、先輩としての自覚が出たんじゃない？」
"あはは…。じゃあ、私達は一度校舎に戻ろうか。"
"後、今回、私は公平な立場で見たいから指揮はしないからね。"
「「「はーーい。」」」

[97 ◆rALpl08yA7QB 25/06/02(月) 17:35:21]

〜アビドス・実施場所にて〜

「それにしても広いなー。」
「その昔、アビドスはかつてマンモス校と呼ばれていたそうです。」
「よく知ってるねぇ。来たことあるのかな？」
「いえ…。ただ色んな学校を知るのは悪くないことなので。」
「さすがイズモちゃんですね。」

ホシノを先導に自治区内を歩く。今回戦う場所は結構離れている場所らしく…。
もう少し歩けばザ・砂漠になるところにあるらしい。
建物が砂に埋もれているのが大半らしく。人はもう住んでいないとのこと。
にしても…。本当に暑いなぁ。

「それにしても本当に破壊して大丈夫なの？」
「大丈夫大丈夫〜。ここら辺、ちょーっとワケありだからさー。」
「ふーん。」

ま、アビドスの三年生の人が言うんだったら大丈夫か。
それでも破壊は最小限に抑えるように努めるか。
人んところの自治区だし。百鬼夜行もだけどゲヘナなら日常的にあることだからともかく。

[98 ◆rALpl08yA7QB 25/06/02(月) 17:36:15]

「さっ、着いたよ。私は適当にここら辺に歩いてるから帰る時になったら言ってー。」

「…本当に家が砂に埋もれてる。」

「全部って訳じゃなさそう。なにか利用できたりするかな。」

「正面突破…とかも効きそうではあるけど。」

周りの様子を見ながら作戦を考え始める。

このチームの欠点は…。タンク役がいないことか。

前衛は私が務められる。レンゲ先輩は培ってきた経験による百花繚乱式射撃術がおるはずだし。

ミケツは…。機動力がない。根っからの後方支援向き。

陰陽部の子はどうしたらいいか…。こればっかりはミケツも知らなさそう。聞いてみるか。

「えーと、イセだっけ？君、戦闘に関してはどんな感じなの？」

「私？私ですか？そうですね…。」dice1d3=1 (1)

1.無駄に身体が頑丈なので盾役でしたら最適かと。

2.影に移動しながら背後からこっそりズドン！なら得意ですよ。

3.攻めこそ最大の守りともいいますからガンガン前出ますね。

[99 ◆rALpl08yA7QB 25/06/02(月) 23:39:19]

…わぁお。ぴったりすぎる人材がここにいた。

「なんなら盾も持ってますよ？」
「…君の持ってる散弾銃。ポンプアクションじゃ？」
「ええ、なので盾持ってる時はっと…。こうします。」

散弾銃を手に取ったかというと、ハンドグリップを持ち、上下に勢いよく。
なんだっけ…。サラコナーたらうんたら…だったような？
随分と癖のあるやり方…。恐らくだけど銃本体が傷つきやすい。
ただ劣化が見えないところを見るにちゃんと日頃から手入れしているのだろう。

「そのやり方、カッコイイな……！」
「はい。ちょっとコツは要りますが…。」
「弾切れたらどうリロードしてるの？」
「リロードですか？えーと…こうですね。」

彼女はそう言うと携帯式のバリスティックシールドを広げ、思いっきり地面に突き刺し、それを遮蔽にしながらリロードを行って見せる。
いくら砂だらけとはいえ、普段からコレを…？腕力どうなってるの…？
ってか普段からやってるとするならよく盾壊れないね？すごいね？

「……こやつ、戦い慣れとらんか？」
「いえ、そういうわけでは。ただただこの方がいいなって思ってるだけで。」
「すごいね君…。とりあえず、君は前を張ってもらおうかな。」
「耐えている間にアタシらが攻めれば…。」
「私は補助拳銃もあるからね。詰めるんだったら私も最適かな。」
「幸い、ここら辺は利用できる建物も多そうですし。視界も悪くは無いので僕は支援を行えそうです。」
「わらわは隠れつつじゃな。無線で場所を共有するからやれる前に来てくれれば応急処置は可能かと。…なのじゃ。」
「医療の要だからね。スサノは。前は私達に任せて。」

[100 二次元好きの匿名さん 25/06/03(火) 08:29:15]

保守

[101 ◆rALpl08yA7QB 25/06/03(火) 16:00:28]

「後の細かい作戦は戻ってからしましょ。」
「そうだね。もう少しこの辺りを見てから帰ろっか。」

にしてもだ。なぜカイザーの物とかあるんだか。
半分以上埋もれているのを見るにもう使われていないみたいだけど。
なにか事情を展開してそれで無理だと判断して撤退…したのかな？
そういえば、ワケありだから…破壊していいって言ってたな。
カイザーとの何か因縁があるのだろうか。
…でもこれ以上踏み込んじゃいけないか。他所の事情だし。
数十分後、一通り見た私達はホシノに帰る旨を伝えて再び歩き出す。

「そういえば、私達が相手でよかったのー？もっといい所あったんじゃない？」
「あー、それね。先生から聞いて君達の興味が湧いたからかな。」
「先生の能力を持って優秀と言われている学校の人達。」
「実力が気になってね。」
「私達も弱いつもりはないけど…。治安組織に置いている身としては強くなりたいから。連携力も鍛えられるだろうし。」
「ふーん。」
「それにこんな機会滅多にないし、なにより青春していると思うしな！」
「あはは…。まぁ、僕とかイセ、イズナは立場は違いますが、僕も僕とで強くなりたい理由はありますから参加には賛成ですし。」
「だから、アビドスの人達を選んだ。」
「ふーん…。まっ、お互い頑張ろうよ。こっちも手加減はしないからさ。」

[102 ◆rALpl08yA7QB 25/06/03(火) 23:50:13]

〜アビドス高等学校・校舎内〜

「さて、作戦会議といこうじゃないか。」

アビドス高校に戻り、一階の隅の教室を使わせてもらっている。

アビドスの人達は作戦がお互いに聞こえないよう配慮して二個上の階にいる。

私達は縁を囲むようにして机の上に座り、話し合いを始めていた。

「って言ってもまぁ、大体さっきので問題なさそうだけどな。」

「そうですね。相手の実力が分からないですから今回の戦闘は力量を測ることがメインになりそうです。」

「では、改めて役割を確認しましょう！」

頷いて私が確認を始める。イセが最前線で耐えてもらうタンク役。

一歩後ろでイズナがイセをカバーしつつ同じく前線に居てもらう。私とレンゲ先輩は狙撃手らしく遮蔽物を使用しながら戦うつもりではいる。

イズナ、イセのとちらかがやられた場合私が先に前に出てヘイトを買う予定。

ミケツは個人的に試したいものがあるらしく、更に一歩後ろで戦うらしい。そして、一番後ろで負傷した味方を治してもらうのがスサノ。

一旦の役割はこれで確定するとして、細かい調節は一回目の戦闘を終えた後に行う。

「それに、初めての会う子もいるからね。」

「私のことですね。私はイズモちゃんの隣に立てるようになりたい願いがあるので…。ありとあらゆる面で優秀になりたいかなとは。」

「いい心掛けだね。ま、初めてで戸惑うことはあるだろうけど…。」

「待って。重要なことを忘れてるよ。お姉ちゃん。」

「このメンバーの指揮、誰がやるつもりなの？」

「指揮…。そういえば決めてなかったな。ここで指揮能力があるのは誰だ？」

「えーと、イズモが一番指揮が上手い。次点でスサノ。私もある程度できる。」

しかし…、どうやって決めるか。dice1d2=1 (1)

1.今回は多数決で決めようか。

2.お姉ちゃんに決めてもらおう。

[103 ◆rALpl08yA7QB 25/06/03(火) 23:56:48]

「多数決…か。」

「公平ではあるね。」

「じゃ、早速決めるとしようか。イズモ、スサノ、イナだな？」

「うん。じゃ、皆でせーので言おうよ。」

「りょーかいしました！じゃあ……。」

「「「「「「せーーーの！！！」」」」」」

ミケツ：dice1d3=2 (2)

イナリ：dice1d3=2 (2)

レンゲ：dice1d3=2 (2)

イズナ：dice1d3=1 (1)

イセ：dice1d3=3 (3)

スサノ：dice1d3=2 (2)

1.ミケツ 2.スサノ 3.イナリ

[104 二次元好きの匿名さん 25/06/04(水) 08:20:33]

圧倒的スサノ

[105 ◆rALpl08yA7QB 25/06/04(水) 16:39:31]

「……ほぼほぼ万丈一致だね。」
「まぁ、そうじゃろうとは思ってた。」
「百花繚乱の人優先にはするよね。その方がいいだろうし。」
「えーと、僕個人で所有してる偵察用のドローンあるけど、使う？」
「うーむ…。上手く操作できるか分からぬが使わせてもらおうかの。」

こうして決まった後、各々武器の整備に向かう。
ミケツだけはスサノにドローンの使い方を教えるためだけに外に向かっていった。
それに着いてくようにイセも続けて外に向かう。
教室に残っているのはイズナと私とレンゲ先輩のみ。

「そういえばイズナ。数日間はここに泊まるってのは知ってるよね？」
「むむむ？そうなのですか？」
「うん。そもそもこれは数日間かけた交流会だしね。」
「イズモから連絡来てなかったのか？」
「ちょっと待ってくださいね…。…イズモ殿からのそのような旨の連絡は来てないですね。」
「あちゃ。伝え忘れちゃったのかな。あの子たまに抜けるんだよね。」
「ここら辺に洋服店なんてなかったよな？」
「最悪、アビドス自治区から出て買い物するしかないね。」
「いいえっ！ぱぱっと取りに行けばいいだけですので！」
「そう？こっからだと相当遠いの思うけど。」
「問題ないです！忍びたるものこのぐらいの距離へっちゃらです！」
「イズナがいいなら別に止めはしないけど……。」
「なんというか、元気いっぱいだな。」
「そこがイズナのいいところなんだけどね。」

[106 ◆rALpl08yA7QB 25/06/04(水) 16:39:49]

会話をしていると先生から連絡が入る。

なるほど。午後二時過ぎに行うそうな。それまで各自自由行動。

買い物するなりなんなり好きにしてよしとのこと。

今は……、午前十一時か。割と時間はあるから先にお昼かな。

「三人戻ってきたらお昼にしよ。」

「りょーかい。」

「わかりました！！！」

…お昼かぁ………。dice1d3=3 (3)

1.「今日の分なら僕がお弁当作ってきたよー。」

2.「美味しいラーメン屋があるんだけど、一緒に行かない？」

3.「……戻ってこないね。しょうがない。各々済ませるとしましょうか。迷子にだけはならないようにね。」

[107 ◆rALpl08yA7QB 25/06/04(水) 22:48:27]

「呼ばなくてよろしいんですか？」
「邪魔する訳にはいかないしね。一応、イズモの方に連絡は入れておくから。」
「イナ殿はどうします？」
「ちょっと近くにコンビニが無いか探して皆のお昼買ってくるよ。」
「アタシも付いていこうか？」
「ううん…。大丈夫かな。なにか希望はある？」
「イズナはおいなりさんがあればそれで！」
「アタシは…。おにぎりがあればそれでいいかな。」
「分かった。じゃ、ちょっと待っててね。」

机から降りて拳銃と財布だけ持ってアビドスの校舎を出る。
ミケツの方を向けばドローンの操作に四苦八苦してるみたいで。
あわあわしてる。…これもまた実に青春らしいのかも。
そうして学校の外に出ればホシノがそこにいた。

「やっ。」
「あなたも買い物？」
「そーゆーとこ。後、ホシノでいーよ。」
「じゃあ、ホシノ。ここの近くにコンビニとかスーパーとかある？」
「あるねー。お昼ってとこかな？」
「うん。買ってこうかなって。」
「私もなにか買おうかなって思ってたし、案内するよー。」
「有難いね。よろしくお願いするよ。」

[108 ◆rALpl08yA7QB 25/06/04(水) 22:55:39]

ホシノと共に買い物をしに歩き始める。

道中、これと言った会話があるわけではない。

アビドスはどう？とか。これといった物がなくてごめんね。とか。そんな感じの会話をしていた。

「昔はこれでももうちょっとお店はあったんだけどね。」

「そうなんだ。」

「特に柴崎ラーメンってところ、そこは今でもやってて凄く美味しいからオススメだよ。」

「へぇ…。せっかくなら今日の分終わったら皆で行こうよ。」

「いいねぇ。それ賛成〜。」

会話してて思ったのは物腰がとても柔らかい人だなとは。

緩い、とも言うべきなのだろうか。

…だけど、何故か懐かしい気持ちにはなる。何故だろ。

知らないはず。ただの気の所為のはずなのに。

「ところで君。」

「あっ。イナでいいよ。その方が呼びやすいだろうし。」

「うん。分かった。そう呼ばせてもらうね。」

ホシノは急に立ち止まり、こちらの顔を覗く。

その表情は何か知っているような。

ちょっと、摩訶不思議そうな顔をしていた。

「それでなんだけど…。」dice1d3=1 (1)

1.私達、どこかであったことない？

2.＋…いや、会ったことある。分からないけど、身体が覚えてる。

3.＋証拠に君の名前、当てれるよ。

[109 ◆rALpl08yA7QB 25/06/04(水) 23:16:16]

「私と？」

「うん。君のその雰囲気。その見た目。その拳銃。見たことある気がするんだ。」

「でも、私。アビドスに来るの初めてだよ？」

「そのはずなんだよね…。でも…。たしかに私はイナを知ってるみたいで。」

「私を……？」

…ホシノがそういうのならば、私があの時感じていた違和感は…。

名前を聞いた時に感じたどこか知ってるような。

その時の私のアビドスの知識は皆無だった。そんなところあったんだぐらい。

でも、ホシノのその発言で私の違和感は嘘じゃなかったってことになる。

「ただ、はっきりいえることがあって。」

「なに…？」

「君のその名前は偽名だってこと。」

「………っ。」

「その反応を見るに、やっぱり偽名なんだね。」

「あっ……！？」

「大丈夫。聞かないよ。名前は思い出せないし。」

「イナはどうなの？…私のことを知ってる？」

「私は………。」dice1d3=2 (2)

1.…名前だけ聞いて、違和感だけ感じてた。

2.＋ただそれだけだよ。私はそれ以外に何も感じなかった。

3.＋でも、平行世界があるのなら…どこかの世界では私達はすごく仲が良かったのかもね？

[110 二次元好きの匿名さん 25/06/05(木) 08:17:31]

おぼろげに浮かんできたんです…

[111 ◆rALpl08yA7QB 25/06/05(木) 08:34:10]

「そっか…。」
「ごめんね。それだけしか感じなかったんだ。」
「ううん。問題ないよ。こっちこそ変な質問してごめんね。」

お互いになにか感じている違和感か。
本当にどこかで会って知っているとしたら…。
もしかすると、アイツとなにか関係していたりするかなにかしら…？

「さっ、もうちょっとでコンビニだよ。」
「ありがと。水、多めに買っとかなきゃなぁ。」
「そうだねぇ。私達は慣れているからいいけど、君達は初めての砂漠だろうから。」
「じゃあ、荷物もってもらおうかな？」
「うへぇ〜。人使い荒いねぇ。君より年上のはずなんだけどなぁ。」
「私は年上相手でも平気で噛み付くほうだから。」
「敵わないなぁ。」

辿り着いたコンビニで買い物を済ませ、言った通り大量の水を買ってはホシノに持ってもらうよう頼む。
おにぎりにお弁当に…。ちょっとした食後のデザート。
それを六人分買うとなると結構な重さになるもので。

「移動用の何かが欲しくなる…。」
「車とかあればねぇ。」
「…あっても私じゃ身長足りなくて免許取れないんだけどね…。」
「イナ、私よりちっちゃいもんねー。」
「あーあー、うるさーい。聞こえなーい。」

[112 ◆rALpl08yA7QB 25/06/05(木) 15:16:02]

その後………。dice1d3=1 (1)

1.特に何事もなく学校に戻った。

2.「…あれ。ヘルメット団じゃない？こんなところにもいるんだ。」

3.……なんか嫌な気配がする。すごく、会いたくないようなやつの。

[113 二次元好きの匿名さん 25/06/05(木) 19:08:17]

選択肢が毎度怖いぜ、けどあんまり地雷踏まないね？

[114 ◆rALpl08yA7QB 25/06/05(木) 22:42:12]

一足先に縁が深まったということでイナリとホシノとの好感度ダイスを振りたいと思います。

今日の更新はあったらいいな程度に思ってください。

イナリからホシノに向けての好感度

dice1d100=11 (11) (最低保証40)

ホシノからイナリに向けての好感度

dice1d100=26 (26) (最低保証40)

[115 二次元好きの匿名さん 25/06/05(木) 23:38:09]

あって良かった最低保証

[116 二次元好きの匿名さん 25/06/06(金) 08:10:02]

ダイス値から最低保障に上がった感

[117 ◆rALpl08yA7QB 25/06/06(金) 08:24:28]

「ただいまぁ。」

「おっ。おかえり！」

「お待ちしておりました！」

教室に戻れば皆が揃ってる。イズナとレンゲ先輩に頼まれた物を先に渡して、残りの買ってきたものを机に広げる。

連絡は入れたけど要望は無かったからね。各々好きそうなものを買ってきた。

ミケツの好物は分かってるからそれを買ってきたけども。

「水も大量に買ってきた。水筒は持ってるだろうから各々淹れて。」

ピロンっとスマホから通知が。…また先生だ。

買ってきたものはレシートがあれば後で写真で送っておいて…か。

経費として申請出来るってことなのかな？後でやっておくとしよう。

「あっ！お姉ちゃん！僕の好物買ってきてくれたんだ！」

「売ってたからねー。あれば買ってくるのも姉の役目だよ。」

「えっへへ、ありがと〜。」

「しっかし、本当に好きだよね。私も好きだけどさ。」

「んー？」dice1d3=1 (1)

1.そりゃあおいなりさんの美味しさはピカイチだもん。

2.おうどんは人類が生み出した叡智の結晶だよ。

3.天ぷらはねー。シンプルながら美味しさに溢れてるから。

[118 ◆rALpl08yA7QB 25/06/06(金) 15:55:36]

「よくおいなりさん作るもんねー。イズモは。」
「お姉ちゃんも好んで食べるしねー。また今度作ったげよか？」
「お願いしよっかな。」
「イズナも食べてみたいです！」
「いいよー。材料さえあれば作れるから、空いてる時にちょっと買ってくるよ。」
「せっかくですし、皆様で買い物しに行きません？それ。」
「いいね。アタシは賛成。」
「わらわも異論なーし。なのじゃ。」
「じゃ、せっかくだから皆で行きましょうか。」

楽しく会話しているうちに時間がやってくる。
先生がやって来ては各々準備するように、と。
アビドスの人達は一足先に向かっているとの事。
私達もせっせと準備を始め、必要なものだけを持っていく。
今度は先生が向かうついでに案内するらしい。

「スサノ。ドローンの扱い方は大丈夫？」
「ばっちり、なのじゃ。支援物資の補給と偵察は任せて。なのじゃ。」
「一応、僕も出しゃばりすぎない程度にサポートする。」
"開始位置に着いて時間になったら行動開始だからね。気をつけて。"
「了解。先生はどうするの？」
"安全なところから見ているよ。今回、指揮する予定はないからね。"

先生との会話を交わした後、目的地に到着する。
数時間前までいた場所。スサノとミケツは早速と言わんばかりに離れて持ち場に着く。
イセも盾を広げ、散弾銃を手に取り。イズナは投擲物の数の確認を行う。
レンゲ先輩は準備運動をしていた。私は銃剣を取り外しては専用のホルダーに仕舞う。ミケツに頼んで作ってもらった特注品なんだコレ。
そうして準備を終え、時間が来るまで待つ。

[119 ◆rALpl08yA7QB 25/06/06(金) 23:19:14]

「………作戦開始。」

午後二時。予定の時間になり私達は行動を開始する。
レンゲ先輩と私は散開し、イセとイズナがドローンの情報を元に前進する。
半径1500mぐらいの範囲。埋もれているとはいえ建物も多数ある。
高さがある物はそこまで多くはないが…。
それでも狙撃できそうなポイントはいくつかある。
イセとイズナが進む後ろで数歩遅れて建物の屋根と屋根を飛び移っていく。

「スサノ。敵は？」
『先行はしておるがまだ見つかっておらぬ。もっと高くに飛ばす。のじゃ。』
「了解。」

しばらく移動し続けてはいるものの接敵する気配まだない。
ずっとまっすぐ進んではいるものの…。

『地上からの目視でも見つからないですね…。』
『視界はそこまで悪くないはずなのにな。』

[120 ◆rALpl08yA7QB 25/06/06(金) 23:22:28]

視界は広げている。風さえ起こらなければの話だけど。

無線から入る声は困惑の音色を示している。

念の為後方も確認しているが…。

回り込んでいるという訳ではなさそう。見つからない。

『…うーむ。サーモがあれば分かりやすいのじゃが。』

『そのドローン。安いやつだからそこまでの機能はついてないよ。』

『その、陰陽部とかの経費で買えないかのぅ？』

『無理に決まってるでしょ。そもそもそのドローン、上空からチセ様を撮影する為だけに買ったやつなんだから。』

『イズモちゃんもチセ様のファンのひとりではありますからね。』

『えっと、よく分かりませんが…、とりあえず前進を続けます！』

…不安だけが強くなってく。

何かあった時の為に撤退ルートを探した方がいいのかも。

イセがどれぐらい耐えれるか分からないし……。

とりあえず無線で連絡を－－－dice1d3=3 (3)

1.『っ！グレネード！！！』

2.『四時の方向に敵がひとりいるのじゃ。』「ひとり………？」

3.「やっ。奇襲をかけさせてもらうよ。」

[121 二次元好きの匿名さん 25/06/07(土) 08:48:41]

ほしゅ

[122 ◆rALpl08yA7QB 25/06/07(土) 16:10:08]

どうも、スレ主です。
今日はちょっとだけ更新がありますよー。

[123 二次元好きの匿名さん 25/06/07(土) 23:14:11]

誰か来た？

[124 ◆rALpl08yA7QB 25/06/07(土) 23:14:25]

「っ…！？」

発砲音…！？

「そっちの状況は！？」
『奇襲です！！！建物の中、ひとり隠れていたようでっ！！』
『いったいっ……！？半端じゃない火力っ…！！』
『このまま交戦を開始します！』

直後聞こえる銃撃音。私も狙撃銃を構え、標準を捉える。
現状、ホシノがひとりでふたりを相手取ってる。
イセが盾を展開してヘイトを買いながらイズナを守りつつ、イズナは素早い動きを駆使して弾丸を打ち込んでいる。
しかし、ホシノ以外が見えない。ひとりでふたりを抑えているようだった。
…もしかすると。まだ建物の中に隠れているのが？

「スサノ！周りの状況！他に隠れている奴がいるかもしれない！」

周辺に敵がいる可能性…。
建物の中じゃなくても影に潜んでいる可能性がある。
ホシノひとりが出ているのは体力を消耗させるため？

[125 ◆rALpl08yA7QB 25/06/07(土) 23:43:21]

『…！おった！100m先！青い建物の影に猫耳のやつがひとり！』
『レンゲ先輩！そこから狙えるはず！なのじゃ！』
『イナはふたりのカバーを！』
『了解っ！』

相手からは補足されにくい位置から狙撃を行う。
タイミングはスサノが撃ち込んだ0.5秒以内に。
ホシノが盾を構えた動作の直後の隙。これなら当たるはず。

「見えてるよ。」
「なっ…！？」

頭を狙った攻撃。避けれる時間はないと思った。
だけど、相手はそれを予測していたかのように頭部を曲げ、髪を掠めて弾を避ける。
ありえない芸当を見せつけられて一瞬固まる。
まさか、こちらの撃つタイミングを読んで…？ありえない、ありえなさ過ぎる。

「落ち着け、落ち着け私…。」

焦るな…。焦ってしまっては標準がブレる。
もう一度。もう一度だ。味方の攻撃のタイミングに合わせて。
さっきよりもズレのない時間で打ち込めばっ…！

「いまっ……！！」
「おっと、危ないねぇ。」

さっきよりも早いタイミングで撃ったはずの弾丸。
なんならイズナとイセとの挟撃の間で撃ったはずだった。
だけど頬を掠めることなく、弾丸は避けられて砂を抉る。

[126 ◆rALpl08yA7QB 25/06/08(日) 00:07:32]

「ふーん……。」
「っ……。」

気のせいだろうか。一瞬こちらを見たような。
いやさすがにない、敵との交戦場所からかなり離れているはず。
でも…、視線が明らかに合ったような。
分からない。分からない故に怖い。すぐさま位置を変えなければ。

「降り……っ。」

自分達のじゃないドローンの音となにか発射される音を聞き、飛び降りるようにして建物から離れる。
直後、先程まで立っていた位置で爆発音が鳴り響き、爆風に押されて少し遠くに飛ばされるが、地面が砂なおかげでそこまでの痛みはない。

「ぐっ……。」
『大丈夫かっ！？』
「だいっじょうぶっ……！」

立ち上がると目の前には銀髪の狼耳を付けた生徒…、砂狼シロコがいる。
先程まで飛んでいたであろうドローンが傍にあるに、奴が撃ってきたのは間違いない。

「ん、あなたの相手は私。」
「わざわざ私を狙うだなんて、ただの狙撃手に過ぎないよ。」
「放っておくと危険って、ホシノ先輩が言ってた。」
「へぇ、根拠は。」
「あの中でいちばん強いのはイナホだって言ってたから。」
「それで、あなたが私を止めようと来たって訳か。」

[127 ◆rALpl08yA7QB 25/06/08(日) 00:38:03]

つまり、さっきの目線は確かにこちらを見つけていて、即座に場所を伝えたってことになる。そもそも、あの場所で戦闘を起こしたのも狙撃手の位置が割りやすくなるからってことなんだろう。

もしかすると、最初から私を狙って？…まんまと罠につられたって訳か。

…いや待って。確か、建物の影に猫耳…黒見セリカがいたと言ってた。

レンゲ先輩がそれを狙撃できる位置とスサノが言っていたけど…。…っ！！！

「…もしかして！！」

即座に無線を入れようとする。が、先に向こうが撃ってきてそれを阻まれる。

直後、無線から聞こえてくる声。レンゲ先輩がもうひとり隠れていたという。そのまま交戦に入るから狙撃による援護は出来そうにない…と。

「私を狙おうとするのはブラフで、元から狙撃手を潰すつもりだった…ってことか。」

「ん。ちょっと違う。イナホを最優先で倒すことに違いは無い。」

「引っかかったらいいな、って感じでやってただけ。」

「…そっか。」

とりあえず、シロコをどうにかしないと。

早く倒してレンゲ先輩のカバーに回る。それが最優先。

イセとイズナはそれまでの間、耐えてもらうしかない。

正直、彼女達じゃ長く耐えれそうにないって本能が言っているけど……。いや、今考えたって仕方ない。早く処理しよう。

「ん、戦う気になった？」

「負ける気は無い。」

一瞬の睨み合いを経て……。私達は走り出す。

戦闘

イナリ：dice1d80=10 (10)

シロコ：dice1d85=58 (58)

(数字が大きい方が一点。三点先に取った方が勝ち。)

(今日はここまで。明日は戦闘メインになります。)

[128 二次元好きの匿名さん 25/06/08(日) 08:39:43]

シロコつよい

[129 ◆rALpl08yA7QB 25/06/08(日) 08:40:07]

「くっ………。」

強いっ…！ホシノばかりに気を取られていたけど、シロコもかなり強い。

近接戦闘もこなせる上に必要以上に間合いを空けさせてくれない。

それに戦いにくすぎる。砂に足を取られ、思うように踏み込めないせいで速度が出ない！

「こうなったら屋根上にっ…！」

「させない。」

グレネードッ…！即座に撃ち返して空中爆破を起こしたとはいえ。

私を屋根上に行かせないようにしっかり牽制してくる。

即座の行動にも抜け目がないな。このままじゃジリ貧だ。

どうにかして隙を作っては動きやすいポイントに移動せねば。

せめて、屋根裏にでも行けさえすればまだ、まだ戦える！

「苦手なところを好んで戦うタチではないのでねっ！！」

「ん、こっちも行かせる気はない。」

アサルトライフルと拳銃の音が響く。

再び接近戦に持ち込み、怯ませ、隙を作って閃光手榴弾を落とし込む。

視界を潰した上で逃げることさえ出来れば移動は可能なはずっ！

戦闘

イナリ：dice1d80=28 (28)

シロコ：dice1d85=72 (72)

(数字が大きい方が一点奪取。三点先に取った方が勝ち。

ボーナスは無し。現在：イナリ0点、シロコ1点)

[130 ◆rALpl08yA7QB 25/06/08(日) 16:00:08]

「っ…ぐっ……！！」

「環境に慣れてないみたいだね。」

「砂だらけなのは初めてだからねっ！！！」

砂のせいで踏み込む力が分散して蹴りとかの火力が出ないっ…！

隙も晒さないせいで閃光すらも落とすことができないし…。

あぁもう！！！真正面からここまで押されるのも全くないのにっ！

このままじゃ負けるっ！

「でも、ホシノ先輩の言う通り。強い。」

「そりゃどうもっ！！ 」

くっ…。接近戦じゃどう足掻いたって無理っ。

格闘と拳銃での制圧を試みるも全く効果がないんだもの。

そもそも、足に力も入らないせいで簡単に蹴り技がいなされる。

相手は相手で調子がノッて来たのか攻めが強くなってきているし。

私は私で相手よりも遥かに被弾が多い、カウンターで撃ち返される。

…このまま近接で押し負けるぐらいならもう一回銃撃戦に戻して戦うしか。

判断力といい、実力いい、先生の言うとおり上澄み。

他の人達は分からないけどシロコを見るに個々の戦闘力も高い。

だからと言って……！

「負けてたまるもんか！」

「ん、これで決める……！」

戦闘

イナリ：dice1d80=47 (47)

シロコ：dice1d85=45 (45)

(数字が大きい方が一点奪取。三点先に取った方が勝ち。

ボーナスは無し。現在：イナリ0点、シロコ2点)

[131 ◆rALpl08yA7QB 25/06/08(日) 23:00:30]

「動きが…？」

「慣れて、きたっ！」

やっと、砂上での戦い方が分かってきた。

力が分散されるのならそれを前提とした動きをすればいい。無駄に早くなろうとしたら余計に足を取られる。

手早く拳銃を撃ち込み、後退しながら間合いを詰められないようにする。

だが、相手は上手く弾丸を避け、間合いを詰めてこようとする。やっぱり、この戦場では相手の方が素早さが上。

「ならっ……！」

弾切れの拳銃を手早くリロードを行い、狙撃銃へと切り替える。狙うは足。撃ち抜いて足元持ってってしまえば…っ！

ついでに後ろ腰に備えてある閃光手榴弾に手を伸ばす。

バレないように。撃って気を取られた隙に！

「っ……！」

素早く片手で構えては足を撃つ。

狙いがわかったのか手前で止まりはしたものの、もう片手にはピンが抜かれた手榴弾。それを放り投げて袖で視界を隠しつつ、光を壁にして素早く建物の中に突っ込んで隠れる。

「ふーっ、ふーっ……。」

『イナ、大丈夫かのっ！？』

「辛うじて…。8mmの弾と応急処置用の医療道具を…。」

『分かった。別のドローンをすぐに飛ばす。』

「ありがと。他の状況…。教えて…。」

『イセとイズナが小鳥遊ホシノに蹂躙されておる。倒れてはおらぬが時間の問題ではあるじゃろう。途中から黒見セリカも入ったからか余計に苦しい。』

『レンゲ先輩は十六夜ノノミを抑えておるが…。』dice1d3=1 (1)

1.『もうちょっと待ってな！このまま押し勝てそうだ！』

2.『拮抗しておるな…。個々の戦闘力高すぎやしないかのぅ…？』

3.『なるべく早めにカバーが欲しいところ…だなっ！』

[132 ◆rALpl08yA7QB 25/06/09(月) 00:11:50]

「レンゲ先輩が頑張ってる…。私も頑張らなきゃ。」

相手は見失っているから私のことを探そうとするはず。

どこかのタイミングで不意打ちを当てることができたら…。

建物中に潜み続けよう。相手は中に入って探してくるはず。私のことを逃がすとは思えないから、今のうちに身を隠し続けて体力を回復しよう…。

「物資…、見つからないように離れた位置でお願い。 」

『了解じゃ。任せてくれ。』

…ミケツの情報が一切ないのが心配だが。

あの子はあの子で独自に動いてるのだろう。

なら私ができる事は…、相手が来るまで待つこと。

完全な不意打ちを当てて有利になること。

「…………ここにいるのかな。」

入ってきた。ここまでは予想通り。

砂の中じゃない。不意打ちであればこちらが有利なはず。

近づいてきたところをゼロ距離で射撃を行う。

そのまま格闘戦に持ち込んでしまえば……。

目の前まで、来たところを………、dice1d2=2 (2)

1.っ…！？こんなところに隠れてた…！？(戦闘にプラス10のボーナス)

2.見つけた。(ボーナスなし)

戦闘

イナリ：dice1d80=68 (68)

シロコ：dice1d85=35 (35)

(数字が大きい方が一点奪取。三点先に取った方が勝ち。

1を引いた場合イナリに10のボーナス。現在：イナリ1点、シロコ2点)

[133 二次元好きの匿名さん 25/06/09(月) 07:57:34]

保守

[134 ◆rALpl08yA7QB 25/06/09(月) 08:09:48]

「っ……！？」

「隠れるならここだと思った。」

「(最初から気づかれてっ…。でも、これならっ！)」

相手が銃を構えた瞬間に飛び出していく。

引き金を引く前にに背後へと回り込み、背中に数発撃ち込む。

相手が対応しきる前に、立て続けに蹴りを背中に食らわせる。

硬い地面の上、本来なら勢いを出すには家が狭いからやりにくいけど、小柄な私ならそこまで気にする事はない。

「っ……！！」

「流石に砂の上じゃなきゃ、私の方が上ね！」

「負けられないっ…！」

お互いにそろそろ体力は限界を迎える。

私も疲れてきたが故に息が絶え絶えになっているが相手も同じ。

砂の上での消耗戦、建物の中での戦闘。それに伴うダメージの蓄積。

恐らくだが、次には決着が付くはず。

「ふぅっ…ふぅっ……。」

「はぁっ、はぁっ……。」

お互いに目線は外れない。一瞬の隙を見逃さないように目に力が入る。

長いように思える時間。時計の針が進む音。

お互いに銃を向け会った瞬間が最後の戦闘の合図だった。

戦闘

イナリ：dice1d80=68 (68)

シロコ：dice1d85=58 (58)

(数字が大きい方が一点奪取。三点先に取った方が勝ち。

ボーナスはなし。現在：イナリ2点、シロコ2点)

[135 ◆rALpl08yA7QB 25/06/09(月) 15:46:55]

アサルトライフルの音、狙撃銃の音が雲ひとつない空に咲く。室内での戦闘。物が壊れ、原型が無くなるほどに激化していた。
身動きが取れない中で移動を繰り返し、壁を利用しては撃ち合いを続ける。
時折、私の方から壁をぶち抜いて弾を当てたりするが相手がタフ過ぎる。

「いい加減倒れなよっ！」
「こっちのセリフ…！」

壊し尽くしたあと、気づけば上の階に移動して戦闘を続行していた。
喉が渇く。意識は持ってかれそうになる。
それでも勝つという気合いの元、戦闘を続ける。

「ふぅっ…、ふぅっ……。」

息を整える暇もなく、ひたすらに追いかけてくる敵を撃ち返して。
部屋に入って即座に扉を閉める。無論、相手はこじ開けようとする。
その間に窓から手早く屋根上に飛び移り、上から下に向けて引き金を引く。
弾丸は屋根を貫き、その下にいるシロコに命中する。

「っ…はっ！！壁抜きは疲れるっ……！」

無闇矢鱈に使えない。続けていたら倒れてしまう。
途端、ほんの微かに聞こえるピンが抜かれる音。
即座に転がっていくと爆発が起こり、屋根の一部が破壊される。
そして、起動音と共に建物の中から出てくるドローン。
まずいと思い、即座に屋根から飛び降りて地面に転がる。
小型ミサイルが飛ぶ音、そして複数の爆発音。

「手札が多すぎるなぁ……！」
「砂場での戦闘なら私の方が上！」
「いつまで経っても慣れてないと思うなっ！！！」

[136 ◆rALpl08yA7QB 25/06/09(月) 15:50:34]

即座に狙撃の体勢を取り、集中し弾丸を射出させる。
動きを止め、相手が方向転換をした後に狙撃銃を投げ捨て一気に詰め寄る。
手に取るは一度も使用していない銃剣、飛び出しては上から振り下ろそうとする。
相手は銃を盾にしようと突き出し、私の振り下ろしを受け止める。
－－－かかった。
銃によって視界は伏せがれている。
その間に空いている方の手で拳銃を掴み、腹部に撃ち込む。
弾倉に入っていた七発全て。
小さい唸り声を上げた後、相手は銃を落としてようやく膝をつく。

「…はぁっ、はぁっ……。」
「ぐっ…うぐっ……。」

弾倉を排出し、新たな弾倉を取り出してはリロードを行う。
額に銃口を突きつけ、息を整えて静かに言葉を漏らす。

「負け、認めてくれる？」
「………まだ、私は負けてない。」
「でも、もう限界でしょ。」
「それは、そっちも同じ。」
「私は、まだ動ける。負けを認めないなら撃つよ。」
「………ん、撃つなら好きにしたらいい。」
「じゃ、遠慮なく。」

躊躇いもなく二発。頭に向けて撃てば相手はようやく倒れる。
長い戦闘の末、このタイマンは私の勝利で終わった。
気絶したシロコを引きずり、太陽の影となる建物の中に移動させては寝かせる。
念の為、水筒の水を口の中に注いで飲ませて喉をうるわせておいた。これで脱水症状にはならないはず。

[137 ◆rALpl08yA7QB 25/06/09(月) 16:03:33]

「……スサノ。こっちは勝ったよ。救援物資の場所教えて。」

『わかった。案内する。のじゃ。』

スサノのドローンの音が聞こえてくる。

建物から外に出て、スサノのドローンの案内の元、救援物資が置かれた場所へと向かっていく。

『にしても激しい戦闘だったのぅ…。』

「相手の方が遥かに強かった。…なんで勝てたか、私も分からない。」

「最後の不意打ちのおかげで、消耗してたのもあって倒れたんだろうけど。」

「学びは色々得ることができそう。」

『それはよかったのぅ。』

「それで、私以外は今どうなってるの？」

『そうじゃな。情報は欲しいじゃろうし……。えっと…。』dice1d3=3 (3)

1.イセとイズナはホシノの手によってやられて…。

2.+しかし、それでもセリカだけは持っていったようで。

3.+後、レンゲ先輩もレンゲ先輩で勝ったようで現在合流しようとお主の元へと向かっておる。つまり…。1対3ってところじゃな。

[138 ◆rALpl08yA7QB 25/06/09(月) 23:21:40]

「やっぱり一番の壁はホシノか……。」
『イズモの支援があったとは言えど…じゃけどな。』
「そういえばずっと見かけなくて、無線にも耳を傾けられなかったけど…。」
『イズモがの。試作品を持ってきていたようで。』
『爆弾矢を使ってきたんじゃ。』
「爆弾矢？」

…そういえば、この前叩き売りされていた弓矢あげたんだっけ。
なにか改造しているとは思ったけど、まさか爆発する物を作っていたとは。

「それで、それを使ってどうしたの？」
『近くにあった建物を崩してお互いに分断させた。のじゃ。』
『実際それがあったおかげでイズナ単独でセリカの撃破に繋がったのじゃが。』
「イセの方で問題があったのね？」
『そっちはそっちでタイマンにさせたせいで猛攻を受けて早くやられてしまったのじゃ。』
「あちゃあ……。」
『指示を出してはいたが動く余裕がなかったともいえよう。それでも戦闘が不慣れながらもそれなり奮闘はしていたようで。』
『とにかく防御に徹して時間を稼いではいた。のじゃ。』
「それでその後はイズナとのタイマンがあったと思うけど…。」
『的確に撃ち抜いてほぼ一発ノックアウト。もはや芸術までもあったぞ。』
「…向こうも向こうで疲労が蓄積していた可能性はあったかもね。」
「それで、イズモはどうなった？」
『まだやられてないよ。身を潜めてる。』
『うむ。先程から偵察を続けてはおるがホシノも動いてはおらぬ。』

[139 ◆rALpl08yA7QB 25/06/09(月) 23:57:09]

「真正面から戦うつもりなのかな。」
『そのつもりなのじゃろう。…強者の余裕とも言える。』
「……舐められてるかな。」
『正直、こっちも消耗は激しい。相手がひとりはいえど下手したら瞬殺されるかもしれない。』
『かといって、易々と諦めるわけにはいかないだろ？』
「そうだね。最後まで抗ってみよう。」
『了解。』

救援物資を受け取り、簡易的な治療をして水分の補給を行う。
少し待っていればやって来るのはレンゲ先輩。
ボロっとしているがピンピンしてて問題なさそうだ。

「弾あるかー？」
「あるよ。スサノが気を利かせて狙撃銃の方も持ってきてくれた。」
「さっすがだな。」
『イズモはまだ隠れているのかの？』
『うん。ちょっかい出したらバレそうだし。』
「じゃ、私たちは軽く治療したら行こうか。」
「そうだな。向こうが来ないんなら少し休ませてもらおう。」
『万全でも勝てるかどうか分からぬ相手じゃ。気をつけておくれ。』

…私たちがどこまでやれるだろうか。
勝てるビジョンが見えないような。そんな感じがする。
だけどそれが諦める理由にはならない。最後まで抗ってみるか。最悪、タイマンになる可能性を考慮しようか……。、

[140 二次元好きの匿名さん 25/06/10(火) 06:00:17]

朝保守

[141 二次元好きの匿名さん 25/06/10(火) 13:48:05]

頑張れ頑張れ

[142 ◆rALpl08yA7QB 25/06/10(火) 16:15:39]

〜数分後〜

「応急処置は済ませた？弾薬の補充は？不備はなし？」
「全部問題ない。さ、行こうか。」
『愕然と動きはなし、じゃ。』
『僕も配備についてる。隠れて様子を伺ってるけど…。』
「おっけー。じゃ、頑張ろっか。」
「っしゃ！燃えてきた！」

道中でスサノからの作戦が提案される。
それはイセやイズナがやっていたようにホシノを間に挟みながらで戦うこと。
後方まで見る余裕を作らずひたすら動き回って片方がダメージを与え続ける。
対応されそうになったらミケツが遠くから爆撃を行い、動きを抑制する。

『どうじゃ？』
「確かに、私とレンゲ先輩なら出来るかもだけど。」
「バテたら負け、だな。その前に決着を付けなきゃいけない。」
『じゃがそれ以外に有効打が思いつかなくてのぅ。』

タイマンにさせたらさせたらで瞬殺は免れないだろう。
なんせ相手は火力と防御を兼ね揃えている。
一筋縄じゃいかないし、そもそもスピードのあるイズナがシバかれている時点で…。
この勝負、行く末が本当にわからない。実力者ふたりをもって何処まで舞えるか。

[143 二次元好きの匿名さん 25/06/10(火) 23:10:06]

⭐︎

[144 ◆rALpl08yA7QB 25/06/10(火) 23:11:55]

『目標までもう少しじゃー。』
「了解。それで私から別の提案あるんだけど。」
『なんじゃ？』
「初手、不意打ちができるならそれをやりたいと思って。」
「どんな風にだ？」
「イズモ。爆弾矢持ってるんだよね。後何本？」
『6本……かな？』
「じゃ、その内の1、2本。スサノの合図でホシノ目かけて打てる？」
『打てるとは思うけど…。避けられるか盾で受けられると思うよ？』
「それでいいの。目的は別にあるから。」
『………もしかして、砂塵を起こすのかの？』
「せいかーい。爆風を利用して砂塵を起こし、視界不良を起こすの。」
「その間に私とレンゲ先輩が挟むように移動して……。」
「そこに銃弾をお見舞いして初手の有利を作るってことか？」
『なーるほどね。それならわかった。』
「じゃ、お願いね。レンゲ先輩はバレないよう先に回り込んでおいて。」
「あいよ。任せな。」

言った直後にはもう消えている。さすが、百花繚乱の切り込み隊長は行動が早いな。
さて、私も身を潜められそうな場所を探して合図を出そう。
スサノにはとにかく偵察を行ってもらい、指示を出してもらうとして。
もし、不意打ちが上手くいくなら後はレンゲ先輩と私の体力勝負となる。
とはいえ相手の実力は相当高い。最初の段階でイセとイズナを余裕で相手取れていたのだから。

[145 ◆rALpl08yA7QB 25/06/10(火) 23:22:45]

「…今のうちに影に移動して…っと。」

スサノの無線を頼りに敵との距離を把握する。

近づきすぎて視界に収められたら成功するか分からない。

完全な不意打ちでなければ勝機は薄い。

情報によれば相変わらずその場から動いてないようで。

なんならうつらうつらしているらしい。誘っているのか、本当に眠いだけなのか。

分からないがチャンスではある。建物を影にしながら距離を詰めていく。

『そこからだとすぐさま距離を詰めることがてきる。』

そこで進行をストップさせ、敵の位置が伝えられる。

－－ここからはわらわに任せよ。

その言葉を信じ、無言を貫いてはその時を待つ。

風は吹いておらず、少し日が傾いてきた太陽が地上を照らしている。

武器を強く握り、いつでも飛び出せるように地面を強く踏み込む。

深く息を吸い、吐いた直後。

『放て。』

静寂の空を切り裂くような音が戦闘の始まりの合図だった。dice1d3=1 (1)

1.イナリの考えた不意打ちが成功し、初手の有利を取る。(ボーナス+10)

2.成功こそはしたものの、立ち直りまでが非常に早かった。(ボーナス+5)

3.飛び出した着後に見えるはホルスの鋭眼。(ボーナス無し)

[146 ◆rALpl08yA7QB 25/06/10(火) 23:48:33]

『今じゃ！！！！』

スサノの合図と共に飛び出していく。少し空いた距離に見えるは目を擦っているホシノの姿。

作戦は成功した。砂塵が舞い、相手の視界は潰されている。

しばらくは目が見えないはずだ。すぐさま狙撃の体勢を取っては引き金を引く。

銃口から射出された銃弾はホシノに向かって一直線に飛ぶ。

…が、相手は身体を捻り、その銃弾を躱していく。

そして、レンゲ先輩が放ったであろう銃弾が私の放った銃弾とぶつかり粉々になっていく。

「これでもっ……！」

『まだじゃ！立て続けに撃て！！』

その指示と共に予定していた挟撃を行い始める。

相手を動かす暇を与えず、動き回りながら弾丸を放ち続ける。

対応されるまでにかなりのダメージを与えることができたら…。

それだけでもかなりの有利場面が作れるはず。

「うへぇ…。見えにくいのにこれはやりずらいよぉ。」

「でもまぁ、これならおじさんもちょっと本気出しちゃっていいかな。」

戦闘

イナリ：dice1d80=67 (67) (+10)

レンゲ：dice1d85=60 (60) (+10)

ホシノ：dice1d55=46 (46) (+40)

(どちらかがホシノより高かった場合、一点獲得。

それ以下だった場合、ホシノが一点獲得。

三点先取制。ダイスで1を引いたためイナリとレンゲに+10のボーナス。

ホシノは戦闘95だとし、40を確定で付与し残りの55をダイスで決定。)

[147 ◆rALpl08yA7QB 25/06/11(水) 08:21:39]

おかしい。

そう気づいたのは戦闘を開始してから五分ほど経過した頃だった。

初手のアドは取れている。そのはずなのに攻めきれない。

確かにこちら攻撃は当たっているし、相手の動きが鈍っている。

そのはず。視界を潰しているはずなのだから。

それなのに、こちらが押されているとさえ思えてくる。

ボルトアクションのライフルである以上コッキングをしなきゃいけないからほんの少しの隙はでる。だけど、追撃を許さぬ速さで行っているはず。

リロードさえも隙は晒してなかったはず。なのに……。

「そこ。」

「っう…！？」

コッキングを行おうとすると的確にこちらに銃口を向けて引き金を引いてくる。

回避はできなくはないほどではあるが、それでも微かな被弾は喰らう。小さなダメージが蓄積しつつある。

「なん…でっ……！！！」

『焦るな！相手の手のひらに乗せられるぞ！』

「んなのわかってるっ！！！」

どうにか心を落ち着かせ、連携を取りながら攻撃の手をやめない。スサノの言う通り、焦ってしまえばそれこそ思うがまま。

そうならない為にも…、とにかくテンポよく攻撃を続ける。

戦闘

イナリ：dice1d80=61 (61) (+10)

レンゲ：dice1d85=63 (63) (+10)

ホシノ：dice1d55=19 (19) (+40)

(どちらかがホシノより高かった場合、一点獲得。

それ以下だった場合、ホシノが一点獲得。

三点先取制。ホシノの視界不良によりイナリとレンゲに+10のボーナス。

ホシノは戦闘95だとし、40を確定で付与し残りの55をダイスで決定。)

[148 二次元好きの匿名さん 25/06/11(水) 08:21:40]

ホシノつっっよ

[149 ◆rALpl08yA7QB 25/06/11(水) 14:08:29]

「さすがの連携力。ちょっと堪えるねぇ。」

「百花繚乱舐めないでっ！！！」

ひたすら攻撃を浴びせ続ける。攻撃を辛うじて躱し続ける。微かな被弾さえも気にせず続けていると、相手によろめきが見えた。

攻めるなら今。

そう思い、踏み込む力を強めた瞬間。

『攻めるのではないっ！』

スサノの鬼迫な声に押されて踏みとどまり、咄嗟に前進する力を後退する力に変えた。

直後、先程までいた場所が銃弾によって抉れていた。あのよろめきは誘い込むためのブラフか。

「引っかかったと思ったのになぁ。」

「正直危ないとは思ったよ……！」

スサノの指示が無かったらモロに攻撃を受けていたかもしれない。

…さすが。キキョウ先輩に可愛がられて色々教えて貰っているからこそなのだろうか。とにもかくにも、だ。挟撃を続けて確実に体力を削った方がいい。

「こりゃ、勝てるかどうかわからないかなぁ。」

「こちらとも負ける気はさらさらないのでね！！」

「覚悟してよね……！！」

戦闘

イナリ：dice1d80=24 (24) (+10)

レンゲ：dice1d85=30 (30) (+10)

ホシノ：dice1d55=37 (37) (+40)

(どちらかがホシノより高かった場合、一点獲得。

それ以下だった場合、ホシノが一点獲得。

三点先取制。ホシノの視界不良によりイナリとレンゲに+10のボーナス。

ホシノは戦闘95だとし、40を確定で付与し残りの55をダイスで決定。現在：イナリ&レンゲ1点 ホシノ1点)

[150 ◆rALpl08yA7QB 25/06/11(水) 15:00:14]

「はぁっ、はぁっ……。」

まずい。息が上がってきた。さっきの戦闘の傷も癒えていない。
体力も完全に回復しきってないからスタミナ切れが早い。
このままじゃこの速さを維持できない。
ダメ、維持し続けるの。勝つためにはっ…！とにかく、とにかく……！

「あっ……！？」

足が縺れっ…！？
ホシノがこっちに向かって走ってきてる。早く体勢を立て直さなきゃ…！
………ダメ、間に合わないっ！！！

『お姉ちゃん！！！』
「っ……！」

私の目の前で爆発が起きる。爆風に飛ばされて、空中でどうにか体勢を立て直しては地面に着地をする。
ミケツによる爆撃支援が入ったようだった。…なんとかそれで、危機は去った。
ただお礼を言っている暇は無い。

[151 ◆rALpl08yA7QB 25/06/11(水) 15:01:29]

「げほっ、げほっ…。もー。危ないなぁ。」

「まだ、まだ余裕あるの…？」

「んやー？おじさんも割とギリギリってとこかなー。」

「でも、日が暮れてきちゃったし。視界も良くなったし。」

「……そろそろ決着を付けようか。」

ホシノの纏う雰囲気が変わる。本気度を上げてきた…？

数十分は確実に戦闘しているはず。それなのに余力があると言うの？

なに、なにこの怪物はっ…！？

『怯むな！止まったら負けるぞ！！』

「ぐぅっ……！！！」

戦闘

イナリ：dice1d80=5 (5)

レンゲ：dice1d85=49 (49)

ホシノ：dice1d45=14 (14) (+50)

(どちらかがホシノより高かった場合、一点獲得。

それ以下だった場合、ホシノが一点獲得。

三点先取制。視界回復によりボーナス消去。ホシノの確定分増加。現在：イナリ&レンゲ1点 ホシノ2点)

[152 ◆rALpl08yA7QB 25/06/11(水) 23:03:27]

足が思うように力が入らない。武器を持っている手が震えている。
長きに渡る戦いによる疲れから？
確かにこんな長時間戦うこと自体は初めてだ。だけど震えるだなんて……。

「イナ！足を止めるな！！！！」

レンゲ先輩の叫び声が聞こえる。
言われて始めて、自分の足が止まっていることに気づいた。下を向けば小刻みに震えている。
そして、風切り音が聞こえると共に目線を戻せば迫り来るホシノの姿。

「あっ…あっ……」

動かなきゃ。動かなきゃやられる。
だけど、震えて動くことが出来ない。
勝てることの無い捕食者の目線に怯え、それに固まる獲物の感覚。
この感覚を覚えている。
数年前から逃げ出すまでずっと受けてきた束縛の証。
それは、明確な"恐怖"だった。

「やっ……やだっ！！！」

生存本能から来ているのか銃口を向けて引き金を引く。
ヤケクソ気味に打つそれは当たることの無い銃弾で。
掠めることなく、足を止めることができず。
コッキングを忘れた私は出るはずもないのに引き金を引き続ける。捕食者がこちらへと一直線へと向かってくる。

「やだ！やだぁあああっ！！！」

悲鳴にも近いようなそんな声を出した直後。
頭に鋭い痛みが走ると共に一瞬で私の意識は刈り取られた。

[153 ◆rALpl08yA7QB 25/06/11(水) 23:30:35]

「っ………。」

遠くから見ていた。いつでも支援爆撃をできる体勢をとっていた。

だけど、矢を放つことなく僕はただひたすらずっと見つめていた。

お姉ちゃんの見たことの無い悲鳴。

そんな声を聞いて思わず固まってしまった。

直後に、お姉ちゃんはピンク髪のロングヘアーのヤツにやられていた。

至近距離で頭を撃ち抜かれ、お姉ちゃんの身体は宙を浮き、そのまま仰向きに地面へと倒れ込む。

「ちくしょう！！」

レンゲ先輩が単独で動くも、当然歯が立てる相手ではなく。

それでも少しは粘ってから撃ち抜かれて倒れ込む。

…主戦全員がやられること。それは明確な負けを示していた。

「生き残ったのが、僕だけ………。」

僕だけが生き残っても仕方ない。勝てる要素なんてもんは…ない。

なによりお姉ちゃんが心配だから、ここは素直に出てくるとしよう。

そう思って隠れていた建物から出てくる。

「ん？出てきちゃってどうしたの？それとも、君も戦うの？」

「僕は……。」dice1d2=2 (2)

1.降参しに来ただけ。勝てるわけないもん。

2.(…………悪あがき、してみるのもいいかな。)

[154 ◆rALpl08yA7QB 25/06/11(水) 23:40:57]

どうせ勝てるとは思ってないけど。

抗うだけ抗ってみるのも経験のひとつ、ではあるかな。

「…うん。戦いをしに来たよ。」

「そこまで戦闘が得意じゃなさそうに見えるけどねぇ。」

「見かけによらずって言葉があるからね。」

「ふーん。わかったよ。まっ、かかっておいで。」

「言われなくても。」

散弾銃を持つ。どれだけ抗えるか。

でも、一回切りでしか戦えない。体力があるわけじゃないし。

皆をそのままにして置くのもいけないし。

だけど、自分がどこまで戦えるか知りたい。

「いくよ。」

「いつでもいいよ。」

その言葉と共に、僕は一気に走り始める。

慣れない砂場を踏みしめて目の前の敵を倒すべく。

走りながら銃口を向けては引き金を引いた。

戦闘

ミケツ：dice1d49=7 (7)

ホシノ：dice1d75=64 (64) (+20)

(数値が高い方が勝利。一回切りの勝負。

ホシノは20の確定ボーナス付き。)

[155 ◆rALpl08yA7QB 25/06/12(木) 00:44:19]

「きゅ〜〜〜〜〜……………」
「良く戦おうって思ったね？弱すぎておじさんビックリしちゃったよ？」
「もしかしたらいけるのかなって思っちゃって……。」
「馬鹿正直に真正面から来たらそりゃズドンっていっちゃうよね！？」
「うへぇ〜〜………。」
「それおじさんのセリフっ！！」

ほぼ一撃で沈められた。そりゃもう綺麗に。
あべしって言葉出るんだねってぐらいには綺麗にやられましたとさ。とはいえ気絶するほどの一撃ではなく、動ける程度ぐらいにやられていた。
これもそれも倒れている皆を運ぶためって理由はあるのだけど。ホシノに手を引かれて立ち上がって、無線でスサノの呼んでは先生も出てくる。

「こっちもアヤネちゃん呼んでから、みんなで運んでこー。」

…今日は疲れたな。そう思って倒れているお姉ちゃんの元へ。お姉ちゃんを背負おうと手を伸ばした時、ふと目元に涙の痕があるのをに気づく。

「…泣いてた？」

さっきの悲鳴のような叫び声といい……。
僕の覚えてないところでなにがあったのだろうか。
それも、あんなに強いお姉ちゃんがトラウマになるようなものを。……そういえば、最初に先生の家にお泊まりした時に錯乱してた。
あの時と連なるような記憶が、お姉ちゃんの中にあるのかな。

「……僕も覚えてたら、その痛みを分け合えたのだろうか。」

何も思い出さなくていい。それを信じて思い出そうとはしてこなかったけど。…でも、それを理由に僕が甘えて逃げ続けているだけなのかも。思い出した方がいいのかな。でも、手段がない。

「運ぼうか……。」

変なことを考え出したら止まらなくなる。
一旦振り切って、お姉ちゃん達を運ばなきゃ。

[156 ◆rALpl08yA7QB 25/06/12(木) 09:41:32]

その後…………。dice1d3=3 (3)

1.「う、ううん………。」

2.「お姉ちゃんまだ起きないね。先生はどうするの？」

3.少女は悪夢を見る。

[157 ◆rALpl08yA7QB 25/06/12(木) 15:07:20]

夢を見た。…いや、あの時を思い出していた。
私が手を汚したあの日。ミケツを連れ去ったあの日。
真っ赤に燃える神社を後にして私はある契約をした大人の元へと向かった時の記憶を。
あの大人は私たちがずっと一緒にいられるようにしてくれると約束してくれていた。
実際、私たちが酷いことをされる前は色々診てくれていたし、ミケツに盛られていた"呪い"を解いてくれたりしていた。
それでも、あの時のミケツは動けるのもやっとだったんだけど。
それもあってか、当時の私たちは真摯にしてくれていた大人を信用していた。
懐いていたとさえ言えるだろう。
それにヤツは見知らぬ土地にはなるだろうけど、自由にさせてくれるという約束もしてくれた。
…だから、私は連れていかれた場所に違和感を持たなかったし、ミケツも疑うことなく連れてかれていた。…だけど、着いていったあとが地獄だった。
誰も寄り付かないような場所。山奥に建てられていた廃屋に偽装した研究施設で。
ヤツは神秘の研究という目的で私達を利用してきた。
ミケツに宿る神秘が興味深いものだったから、私に宿る神秘が興味深いものだったから。

「これは大切な妹さんを犠牲にしない為にも必要なことなのですよ。」

そんな言葉も放っていたと思う。
ミケツを犠牲にさせないためなら私はなんだってやるつもりでもあった。
頼まれたのなら人殺しにでも。
資金が欲しければ身を汚すことだって構わないとさえも。
でも、ヤツがしてきたことは……。

[158 ◆rALpl08yA7QB 25/06/12(木) 15:09:09]

「…いやだ……いたい……。」

私たちを傷つけることだった。

「おねえちゃん……いたいよ……。」
「なんで…？どうして……？ぼくたちなにもわるいことしてないのに……。」

傷つけ方は多種多様だった。
物理的な傷は勿論。心理的な傷まで。
それに、お互いにお互いが傷つけられるところを永遠と見せつけられていた。
鎖に繋がれて、得体の知れない薬物を投与されて苦しむミケツの姿。
あの大人が連れてきた武装している大人たちに気晴らしといって暴力に晒される姿。
あの時、あの日、手を汚した私を言葉で延々を追い詰める大人。
－－あなたの愚かな選択のせいで余計に苦しむことになっているのですよ？
－－最初から、素直に受け入れていればこんな姿を見ることはなかったはずです。
そんな言葉が私に突き刺さり、あの日にしてきたことの後悔を呼び起こさせる。
私が選択を誤ったせいで、必要のない苦しみを、後悔を、痛みを味わうことに。
ミケツが苦しむ中で、必死に私に助けを求める声。
たすけて、いたいよ、くるしいよ。
これも全て、私が引き起こしたこと。私がやってきたことのひとつ。
私が選択を誤らなければ。最初から受け入れていれば。
あんな姿を見ることはなかった。あんなことになるはずじゃなかった。
そんな生活が続いたある日のことだった。

[159 ◆rALpl08yA7QB 25/06/12(木) 15:11:41]

「……ミケツ？」

閉じ込められてから、一年ぐらい経った頃だろうか。

朝の時間かも分からない暗闇の中で。

ミケツが私の膝の上から動かなくなっていた時があった。

動いていなければならないはずの胸の動きがない。

さっきまであったはずの呼吸がその時は確かに消えていた。

「みけ…つ……？」

その時に、私の中の何かが壊れるような音があったのを覚えている。

息がない。温もりが少しずつ失われていく。

大切の人の死が確実に近づいているのを見て、私の思考がひとつに完結していく。

私が殺したようなもの。私が誤ったせい。私の選択のせい。

後悔が私の罪が、ミケツの呼吸が失われた時、死を実感した時に一気に押し寄せてきた。

呼吸はすぐに戻ったとはいえど…。

……どうして私たちが苦しまなきゃいけなかったのだろう。

どうして、どうしてこんな目に遭わなきゃいけなかったのだろう。

ただただ一緒にずっと居られればそれでよかったのに。

どうして、どうして、どうしてどうしてどうしてどうしてどうして………。

……テラー化への侵食度(初期値)：dice1d125=5 (5) (最低値：50)

(250へ到達した場合テラー化。特定の条件を満たさない限りBADEND直行。)

dice1d2=2 (2)

1.「お姉ちゃん？お姉ちゃん！」

2.「っ……はぁっ、はぁっ…はぁっ………。」"大丈夫…？"

[160 二次元好きの匿名さん 25/06/12(木) 18:59:07]

よし！最低値！

[161 ◆rALpl08yA7QB 25/06/12(木) 23:22:22]

「せん、せい……？」
"うなされていたけど…。"

嫌なことを思い出して目を覚ませば先生の顔が映る。
その顔は酷く心配しているようで…。
…どうやら寝ている間、ずっと泣いていたらしい。声こそは上げなかったものの。
頬に指を触れれば確かに冷たい涙の跡が残っていた。
少し申し訳ないことをしてしまったと思ってしまう。

「………怖い夢、見ちゃって……。」

小さく呟けば、先生はそっと私の頭を撫でてくれる。
心を落ち着かせるようにそっと、優しく。
それ以上は何も聞かないでくれた。
心の傷を広げさせないように配慮してくれてるのだろう。今はその優しさに甘える。

「ミケツは…？みんなは…？」
"銭湯と夕飯作るために色々買いに行ったところだよ。ちょうどね。"
「そっか。先生はいいの？」
"イナリをひとりにするわけにはいかないからね。"
「…ミケツ、なんか言ってなかった？」
"残ろうとしたけど、私が見ているからみんなと言っておいでって。"
"ミケツも先生がいるなら大丈夫って言ってたね。"
「随分、信頼されているんだね。」
"誇らしいことだよ。まだ、イナリは私といると不安？"
「いや、私も先生なら怖くは無い。むしろ、先生の傍なら安心するよ。」
"じゃ、真の意味で信頼を勝ち取った、のかな？"
「そうだね。でも、まだ大人嫌いは治ってないし、…正直、治るとは思ってない。」
"いくら時間がかかろうとも、私が一緒にいる限りは大丈夫だよ。"
「軽率にそんなこと言っちゃダメだよ。」

[162 ◆rALpl08yA7QB 25/06/12(木) 23:36:41]

いつか数多くの敵を作りそうな雰囲気だなぁ。先生は。
私が守ってあげなきゃ。先生は私達と違って酷く脆い存在だし…。

"どうする？今からいったらまだ皆に追いつけるけど。"
「……今は、先生とふたりきりがいい。」
"そっか。イナリがそうしたいなら構わないよ。"

無言の時間が流れる。特に話すこともないから、なのだろうけど。
でも、こんな静かな空間に私の胸の高鳴りが響く。
恋の自覚が芽生えたからか妙に先生を意識してしまう。

"…膝、固くない？"
「ううん。大丈夫。落ち着く。……もっと、撫でて。」
"いいよ。"

……あぁ、落ち着く。撫でなれている手つき。心地いい。
このまま平和な時間がずっと流れていればいいのに。
誰もいない先生と私だけの時間。特別な時間。
独占しているのが、嬉しく思えてくる。
先生のことが好きでたまらないのかな。

[163 ◆rALpl08yA7QB 25/06/12(木) 23:41:26]

「……ねぇ。先生。」

"ん？どうしたの？"

気がつけば、口を開いていた。

危険な行為だと頭では理解している。

だけど聞かなきゃいけない気がした。

「…先生って、ミケツとどういった仲なの？」

ずっと気になっていた。

私が恋の自覚をしたと共に気づいたミケツの変化。

ミケツの先生を見る目が恋をしているような、そんな雰囲気だった。

先生も先生でミケツによく構っているのを見るし。

…ミケツからみたら、私もきっとずっと先生のところへ通ってるけどさ。

"そうだね、ミケツとは…。"dice1d3=3 (3)

1.ただの生徒と先生との関係だよ。それ以上も、それ以下もない。

2.ちょっと仲がいいだけ、なのかな？気になるほど接しちゃってたのなら、ごめんね。

3.……………実は。

[164 ◆rALpl08yA7QB 25/06/13(金) 00:00:05]

「………え？」

先生から聞かされるひとつの事実。

ある日のこと、ミケツと共に墜ちていった過ちを。

「……嘘、だよね？」

"…事実らしいんだ。私がどうやらミケツのことを襲ってしまったらしい。"

「だって、先生は覚えてないんでしょ？」

"うん、覚えてない。なにも、本当に…。"

「覚えてないのなら…、ミケツの嘘だってありえるじゃない…！」

"嘘だと良かったよ。……嘘じゃ、なかったみたいなんだ。"

先生が頭を抱えている。声色は低い。

いつもの明るい先生の声じゃない。本当に不本意だったのが伝わる。

…なんで、どうして。先生が、生徒を想う先生が襲うなんて考えられない。

………dice1d3=2 (2)

1.じゃあ、この恋は、叶わないの？

2.ねぇ、先生。襲ってしまった翌日。ミケツはなんて言ってた？

3.………………ミケツがその関係を望んだのなら、私にだって、権利は…。(依存値が大幅上昇)

[165 ◆rALpl08yA7QB 25/06/13(金) 00:23:24]

"確か……。"

思い出すかのようにして喋り出す。
－－先生だって、周りが女の子だらけで苦しいでしょう？
だから言葉巧みに僕のことを誘った。
乗ってしまった僕も悪い。だから、我慢できなくなったのなら遠慮なく頼って貰って構わない。

「…そんなことを言っていたの？」
"うん。"

…ミケツがするとは思えない言動。なにかおかしい。
先生は言葉巧みに誘うだなんてこと、正直そんな器用なことはできないはず。
ずっと先生と過ごしてわかったことだけど、無自覚にやってしまう事が多々ある。
この前の私の耳の件といい、察しの悪さといい。
先生がそんな事をできるような人間だとは思わない。
ただ、抑え込んできたとかなら分かるけど。

"生徒をそんな目で見ることができない…。"
"だから、あの時以降、ミケツを頼ったことは無いんだ…。"

…やっぱり、先生に生徒を襲うだなんてことできない。
見てわかるほど、先生は罪に意識に押しつぶされそうになっている。
頭を抱えて、少し弱々しくなっている。
だとするから…、本当は先生は襲っていない？
先生は普段からオーバーワーク。ひとりでやるような仕事量じゃない。
故に、疲れて意識が飛ぶってことも多い。見てきたからわかる。
なら、ミケツの方から先生を襲って、覚えてないことをいいことに言いくるめた？
そんな、信じたくない。ミケツがそんな事をするような子だなんて。

[166 ◆rALpl08yA7QB 25/06/13(金) 00:24:55]

"ごめんね、失望したよね…。せっかく信じてもらえたのに…。"
「………先生。先生からは襲ってないのかもしれない。」
"え？で、でも……。"
「私から見た先生は過労でいつも死にかけているのを見たことあるし、何度か意識が飛んでたこともあったはず。」
「それに、先生は察しが悪いからそんな器用に誘うなんてことは無理だと断言できる。」
"…なんか心に刺さる言動をされたような…。"
「後、ミケツは頭がいいし、策略も得意だから…。言い逃れないように誘導したんだと思う。」
「それこそ、先生を我がものにするために…ね。」
"それは、どうして？"
「……………先生が好きだからだよ。」
「先生が好きだから、誰かの手に渡ってしまう前に自分だけの特別な関係を持ちたかった。」
「だから、先生から襲っただなんて嘘をついたんだと思う。」
「……私だって本当は信じたくない。だけど、先生に恋をしていたのは…正直薄々察してはいた。」

自分が恋の自覚をしてしまったからこそ気づいたことがたくさんあった。
秘密にしていたり、私が先生の話をするとちょっとだけムスっとしていたり。
たまに、先生のところに行くのを止めようとしていたときもあった。

[167 ◆rALpl08yA7QB 25/06/13(金) 00:25:55]

「先生。…先生はどうしたいの？」

"っ………。"

「私は…、そんな関係はダメだと思う。」

「お互いが想い通じ合ってないのに、歪みに歪んだ関係を結ぶのは破滅に繋がる。」

「…………ミケツには悪いとは思ってるけど。」

…不当な理由で先生を独り占めするのは、いくら双子の妹とはいけど許せない。

私だって、先生のことが好きなのに。

好きなのに、そんな、縛り付けるような関係は…、壊さないと。

「………選択をして。」

"私……は………。"dice1d3=3 (3)

1.…先生だから、大人…、として、責任を取らないと…。

2.…そうだよね。イナリの言う通り、だよね。こんな関係は間違ってる。

3.…………お姉ちゃん。何を言っているの。

[168 ◆rALpl08yA7QB 25/06/13(金) 01:35:57]

「っ……！？」
「ねぇ？お姉ちゃん。それはいくらなんでも、許せないかな。」
「先生も、なんで話しちゃうのかな。相手がお姉ちゃんでも、秘密にして欲しかったのに。」
"ほ、他のみなは……？"
「まだまだ帰ってこないよ。お姉ちゃんのことが心配で先に帰ってきたの。」
「そしたら、お姉ちゃん。僕だけが持ってる関係を壊そうとしてるんだもん。」
「……ミケツ。ダメだよ。そんな関係、お姉ちゃんが許せない。」
「それはお姉ちゃんも先生のことが好きだからでしょう？」
「なっ………！？」
「僕が気づいてないと思ったの？」
「先生のことを話す時、いっつも女の顔をしていたよ。お姉ちゃん。」
「僕、驚いちゃった。」
「お姉ちゃんも、あんな顔を見せるんだね。大人のことを嫌いでいたくせに。」

ミケツの瞳に光が宿ってない。
ただひたすら暗闇が広がっているようにみえる。
顔は笑っているのに、声は低く、突き刺すような雰囲気を纏わしている。

「お姉ちゃんだって、先生を我がものにしたいからそんな事をするんでしょう？」
「っ…！違うよ！私はちゃんと向き合って、お互いの関係を深めて…！」
「だったら無理だね。先生は僕だけの先生だよ。」
「だって、先生は僕のことを襲っちゃったんだもんね。」
"っ………ぅ………。"
「先生は生徒の事なんて…、ましてミケツのことなんて襲わない！！！」
「私たちの事情を察してくれて、本名を秘密にしてくれているのに！！！」
「…うるさいよ。お姉ちゃん。」

[169 ◆rALpl08yA7QB 25/06/13(金) 01:37:48]

「僕が犯されたのは事実だって言ってんの。」

「っ…………。それもどうせ、ミケツから襲ったんでしょ…！！」

「それがどうしたって言うの？もう過ぎた話でしょ？」

「それともなに？お姉ちゃんは僕から先生を奪いたいの？」

「奪いたいんじゃない…、そんな関係はダメだって…！もっと、健全な関係を持って……！！！！」

「はぁ………。お姉ちゃんって、割と馬鹿なのかな？」

「先生を好きでいる生徒なんて多いに決まってる。それに、これからも増えてく。」

「そうなれば先生を手に入れるなんてこと、難しくなるじゃん。」

「だから私は先生と繋がれる関係を持った。ただそれだけのこと。」

「ミケツ、先生の事をなんだと思って……！」

「愛しい人。愛するべき人。僕らのことを理解してくれる大人。」

「だったら、なんでっ……！！！」

「………本当に、うるさいなぁ。」

散弾銃の銃口を私たちに向けてくる。

ミケツが、私たちに向かって…。

そんな、ことをする子なんて…、おもって、なかったのに………。

「……先生は誰にも渡さない。」

「例え大切な大切なイナリでも、渡したくない。」

「ミケツ………。」dice1d2=2 (2)

1.戦うしか、ないの？

2."…ダメだよ。ミケツ。"

[170 ◆rALpl08yA7QB 25/06/13(金) 02:03:23]

「先生………？」
"イナリの言ってる通り、この関係はダメなもの。"
"真実はわからない。記憶にないし、それを証明できるものはないから。"
"私たちはあくまで先生と生徒。それ以上の関係になるなら…。"
"私も、君も、全てを敵に回す覚悟を持たなければならないよ。"
「……先生も、望んでないんですね。この関係を。」
「僕はこんなにも先生のことが好きだっていうのに。」
"一方的な好意は、愛とは呼べないよ。"
"………私の意思を無視して、掴んだ幸せは本当に幸せだと呼べるの？"
「それは…。」
"ミケツだけが幸せになっても、そこに私の幸せはあるの？"
「っ…………。」
"それは、"束縛"と変わらないよ。"

先生の言葉にミケツの銃口が震え始める。
顔が髪に隠れて見えなくなるも、その頬に流れる涙は確かに見える。

[171 ◆rALpl08yA7QB 25/06/13(金) 02:04:45]

「せっかく、誰も手に入れることができない関係を手に入れたと思ったのに。」

「僕だけが持ってる幸せを…、手に入れられたと思ったのに……。」

「………先生は、僕のことが嫌いなんですね。」

"それは違うよ。嫌いなんかじゃない。ただ、お互いに踏み間違えただけ。"

「………………………もう引き返せないんですよ。僕はあなたに身を捧げました。好きな人だからこそ、僕のハジメテを捧げたんです。」

「それなのに、それなのにこんなのって、あんまりじゃないですか。」

「関係を壊すのなら、僕のこの愛はどうすればいいんですか。」

「………また、一から始めればいいと思うよ。」

「一から始めたとして、イナリや他の誰かに先生を奪われたら…。」

「それもまた運命だと、受け入れるしかない。」

「世の中はそんな都合よく、進むわけじゃないのだから。」

「先生の、意中になれなかった…。そう踏み切るしかない。」

「やだよ、そんなの、やだよっ……！」

「お願い、先生…。好きにならなくてもいいから、関係だけは壊さないで。」

「お願いだから…。ゆめを、甘い夢から覚めたくない…。」

「好きなのに、他の誰かに取られるなんていやだ……いやだよ……。」

「…………先生、決断の時だよ。」

「…ミケツを甘い夢から覚めさせるか、また溺れたままにさせるのか。」

「私は、先生の意思を尊重するよ。」

"…………。"dice1d4=1 (1)

1.………ミケツ。遅いのかもしれないけど、振り出しに戻ろう。こんな不健全な関係、やっぱり間違ってる。

2.…甘い夢を見させてしまったのなら…。責任を取らなくちゃいけない。

3.イナリ、私は…。本当は…。

4.…………イナリとミケツ。両方を愛すよ。私が全て悪いのだから…。

[172 ◆rALpl08yA7QB 25/06/13(金) 02:22:29]

「っ……うぅっ……うぅううううっ…………！！！」
「うわぁああああああああ！！！！！」

先生が決断し、話した直後。
ミケツは武器を投げ捨てては教室を後にする。
…そんな姿を見て、追いかけようとは思わなかった。
ひとりにさせた方がいいのだろうと、思ったから。

"………私が、全部間違えたせいで。"
「先生は間違ってないよ。間違ってたのは言葉巧みに先生を洗脳したミケツの方。」
「…いや、元を辿れば関係を聞き出そうとした私が全部悪い。」
「私が聞かなかったら先生は話すことはなかったし、隠したままでいられた。」
「私がミケツの幸せを壊してしまったのと変わりはないよ。」
「でも、不思議とそれが悪いとは思わない。」
「いつか、苦しい思いをするって分かっていたからなのかもしれない。」
"イナリ……。"
「…私も、先生のことは好きだよ。生徒と先生じゃない。異性として。」
「だけど、先生の性格だと生徒と先生以上の関係になるには困難なんだろうなって、今回のことを経てわかったよ。」
「ははっ…、私の恋も、儚く散っちゃったね。」
"イナリ………。"
「…あはは…なんでだろう、前がよく見えないや………。」
"……ごめんね。イナリ……。"
「好きだったのに…、なんでこんなふうになっちゃったんだろ。」
「私たちの関係も、築いた絆も、なにもかも全部、壊れちゃった……。」
「私がいるから、私がいなかったら、双子じゃなかったら、」
「ミケツは幸せでいられたはずなのに、私が存在するから…。」
「うぅっ…、ごめんなさい…、ごめんなさい……、ごめんなさい…………。」

[173 ◆rALpl08yA7QB 25/06/13(金) 08:58:09]

後悔の念が再び襲ってくる。あの時と同じように。

あの時と違うとすれば、私自らミケツのことを傷つけてしまった。

ミケツが持っていた幸せを殺すことをしてしまった。

奪い取りたいわけじゃない、本当にミケツのことを想ってのことだった。

…ただひたすら、謝るしか無かった。

"…私も間違えなければ、きっとこうなることはなかったはず。それに、イナリは何も悪くないから。"

"イナリは、ミケツのことを想って言っただけだから。"

「先生…。」

"それに、可能性はゼロじゃない。ちゃんと向き合って、お互いの関係を深めていけば、私もきっと応えると思う。"

「ほんと……？」

"うん。…私がこんなことを言うのは無責任かもしれないけど、ね。"

「………ううん、可能性があるだけで、頑張れる。」

"…君達の想いはよくわかったから。"

"わかっている上で、一からもう一度やり直して、その時改めてまた想いを伝えれば、それでいい。"

「でも、恋人はどっちかしか選べないよ。」

"…ははっ、その時はその時、だよ。"

「……私は別に二番目でもいいから。」

"…そっか。"

「うん。」

"私は、ミケツのことを探してくるよ。"

「待って先生。」

"ん？どうかした？"

「その………。」dice1d3=2 (2)

1.ミケツのこと、お願い。先生しか、頼めないから。

2.私はミケツといっしょに、先生と時を過ごしたいから、もしその時が来たら…。

3.……ひと時の夢でいいから私の事も…。(選択肢によっては閲覧注意)

[174 ◆rALpl08yA7QB 25/06/13(金) 09:17:01]

"うん。その時はその時で。"
「……じゃあ、ミケツのことをお願いね。私は…、今は会う資格はないから。」

そう言って先生を送り出す。ため息をつき、椅子に座り、ボーッと窓の外を見る。
こうなってしまうとは思ってもなかった。いや、心の奥底では思ってたのだろう。
ミケツの幸せを壊してしまった。あの子の幸せは誰より願っていたはずなのに。
でも間違いは間違いで指摘しないと、ずっと道を間違えたままになってしまうのは確かだった。

「……なにもかも、間違いだらけだなぁ……。」

抱えている問題はいつだって山積み。
ミケツを救うためにも、やらなきゃいけないことが沢山。
時間はそこまであるというわけじゃないのに。
それに、私もミケツも先生のことが好きだということ。
同じ人をちゃんと異性として好きになってしまうのは、双子だからなのだろうか。

「先生を、振り向かせるために頑張らなきゃ。」

いや……、双子だからでもなんでもない。きっと、先生が魅力的だから。
私たちのことを理解して、優しくしてくれてるから惹かれたのに違いない。
なら、二番目でもいい。ミケツか改めて関係を育んでくれれば。
なによりミケツの幸せが一番なのだから、私は二番目の女でいい。
…女として、磨かなければならないな。
ミケツにも、後で謝らなくちゃ。

「……よりにもよって、他校で男絡みの問題になるとは、ね。」

誰もいなかったとは言えど、多大な迷惑をかけてることには違いないから。
このことは三人だけの秘密として隠し通すとしよう。
まだ交流会は始まったばっかりなのだから。

[175 ◆rALpl08yA7QB 25/06/13(金) 09:25:46]

イナリの先生に対する依存度dice1d4=4 (4)

1.自身を見つめ直し、ミケツの気持ちを知った為、大幅減少。dice1d20=1 (1) (+10)

2.ミケツの先生に対する想いを知ってもなお、心の奥底では先生に対する気持ちを膨れ上がってる為、微増。dice1d5=5 (5)

3.「でもなんでだろう。このもやもやした気持ちは。もしかして、嫉妬、してるんだろうか…。」

「ミケツの幸せをなにより願っているはずなのに、あの関係が壊れて、少しよろこんでいる、私がいる……？」

dice1d20=8 (8) 上昇

4.『………本当に、二番目でいいの？』

誰かの囁き声が、心の奥底から聞こえてくる。

イナリの心に邪悪な感情が芽生える。

dice1d20=8 (8) (+15上昇)

[176 二次元好きの匿名さん 25/06/13(金) 18:36:54]

保守

[177 ◆rALpl08yA7QB 25/06/13(金) 20:23:35]

もう疲れたから寝てしまおう。そう思った矢先のこと。

『本当にそれでいいの？』

反響するようにして声が聞こえてくる。
すぐさま銃を手に取るも、どこから喋りかけているのかわからない。

『本当に、二番目でいいの？』
「だ、だれっ……！！」
『僕は君だよ。』

背後から聞こえてくる声。すぐさま振り向いて銃口を向けるもそこには誰もいない。
すると、そっと私の目を覆い隠すように手が伸ばされ、視界を覆い隠される。
直後、罠にかかった獲物のように身体が言うことを効かなくなる。

『本当は心の奥底ではミケツと先生の関係が壊れたことに喜んでいるんじゃない？』
「ちがっ……、よろこんでなんかっ…！」
『嫉妬したから、ミケツと先生だけのトクベツな関係に嫉妬したから真実を炙り出して壊したんじゃないか。』
『本当にミケツの事を想うのなら、嘘で誤魔化したって、自分が諦めることだってできたはずなのに。』
「わたし…はっ……！」
『本当はイナリも先生のことを独占したいのでしょう？』

今度は囁いてくる。視界を覆われたまま、耳元で。
聞いたことあるようなそんな声。だけど、知らない声。
…独り占めをしたいかどうかと言われれば。否とは言えない。
私だって先生とのトクベツな関係になりたいと強く願ってしまっている。
好きだという気持ちが溢れている。でも、難しいことも
それに、せっかく先生はチャンスをくれたのにそんなこと…。

[178 ◆rALpl08yA7QB 25/06/13(金) 20:24:45]

『今まで苦労してきたのでしょう？』

囁いてくる甘い声は止まらない。そう言われて思い返してしまう。
…ずっと苦しめられていて、家系のせいで宿命を負わされて。
挙句の果てに大事な大事な妹は必要な犠牲にならなくちゃいけない。
信頼できる大人に助けて貰ったと思ったら、また苦しめられて。
とうの昔に心が疲れていたのもしれない。でも…、それ、でも……。

『生きていて、いい事なんてなかったのだから。』

…あぁ、生きてていいことなんて…、ずっとなかった。
百鬼夜行に入って、陰陽部に強制的に入らされたと思ったら百花繚乱でなにもかも守らなきゃいけない。
最初はミケツだけ守れればよかったのに、いつの間にか百鬼夜行の全てを守っている。百鬼夜行に特別な思い入れがあるかといえば、そんなの全くない。
ニヤ部長には多少なりとも感謝はあるがそれだけだった。
…ご褒美、あったっていいじゃない。誰よりも不幸で、誰よりも苦しんでいる。
ミケツのように忘れてしまえれば、楽だったとさえ思えるほどに。
今の私は同じ境遇であったはずのミケツよりも遥かに不幸なのかもしれない。
苦しみを覚えたままで、刻まれた傷は癒えず、心の傷は増えていくばかり。
それを包み込んでくれるのは先生だけだった。
－－－－－－なら。

『なら、』

[180 ◆rALpl08yA7QB 25/06/13(金) 20:27:23]

-






『「ひとつぐらい、わがままをしたって、いいじゃない。」』





-

[181 二次元好きの匿名さん 25/06/13(金) 20:30:01]

あのーこれダイスの難易度一周目より多少なり下げてるんです？流石に何周もしてもらいたくはないんですけど…

[182 ◆rALpl08yA7QB 25/06/13(金) 20:45:39]

難易度は下がってるはずなんですけど、
ダイス神があまりにも暴れまくってるせいで難易度が上がってますねはい。
こう、可能性の選択肢突っ込むとなんでこうぶち抜くんですかね。3分の1の確率とか4分の1の確率とか。
ガチャで当たらないくせに。
バッドエンドルートは幾つか用意してるんですけどこれが原因でバッドはまぁこれ以上の暴れがない限りは無いかなってとこです……。
現状バッドエンド直行が特定条件を満たしてない状態でのイナリのテラー化のみです。

[183 ◆rALpl08yA7QB 25/06/13(金) 22:45:20]

そうだ。そうだよ。わがまましたって許されるじゃないか。
私だって、私だって…、ひと時の幸せをもらったって構わないはず。
先生の時間を少し貰うぐらい、許されるはず。
先生の隣が辛い時に隣にいてくれればいい。
私が壊れてしまいそうな時に傍にいてくれたらそれでいい。
撫でてもらって、ぎゅって抱きしめて、大丈夫だよって言ってくれれば。

「先生。ごめんなさい。どうか許して。」
「私だってつらいんだ。傍に居てくれないと壊れちゃうんだ。」
「好きを伝えるのはまだ後。だけど、先生の心は掴ませてもらうよ。」
「ミケツよりも先に、ミケツよりも好きなってもらうから。」
「ミケツ、こんなお姉ちゃんでごめんなさい。」
「だけど、ミケツも悪いんだよ。」
「先生とトクベツな関係を持ったから。」

だから先生も、覚悟してね。私も全力で狙うから。

………先に先生からの好感度が100になったら結ばれる。
もしも同時になった場合、先生が両方手に取る覚悟を決める。
現在の好感度……ミケツ：84 イナリ：81

[184 ◆rALpl08yA7QB 25/06/14(土) 00:21:05]

〜一方その頃〜

「………ひっぐ、うぅっ、ひっぐ………。」
"はぁ、はぁ………。ここにいたんだね…。"
「せんせ………？」
"…ごめんね。でも、こんな関係はダメだって、思ったんだ。"
「うぅっ………ひっく、…ほんとうは、だめだって分かってたんだ…。」
「あの時、先生を襲ったのは僕の方……、だけど先生は覚えてないから、そこに漬け込んだ…。」
「せんせーは他の人に好かれるから…、取られるぐらいならいっそこの関係になってしまおうと…。」
"…だから、言いくるめたんだね。私のこと。"
「うん…。せんせーは…、こんなぼくのこときらい……？」
"ううん。嫌いじゃないよ。嫌いじゃないからこそ、ちゃんとお互いを知った上で、改めて告白して欲しい。"
"そうすれば私もきっと応えるはずだから。"
「ほんと……？」
"約束するよ。"　
「やくそくだよ………？」
「ぼく、先生を振り向かせるために頑張るよ？」
"でも、私の為だけに全てを割かないで。ちゃんとやるべきことをやるんだよ。"
「うん、わかった。」
「でも、お姉ちゃんが敵はやだ……。」
「…お姉ちゃんも、先生のことが好きだから。」
"その時は、その時だよ。…同時に来たらその時は私も覚悟を決める。"
「…………うん。」

……こんな風にしてしまった私の償いだ。
この子達の面倒を…、死ぬまで見るよ。
贔屓だって言われても、私はずっと味方でいよう。
きっと、悪い大人なんだろうな。私も…ね。

[185 二次元好きの匿名さん 25/06/14(土) 10:20:44]

この姉妹おっもい…死ぬよりは、かぁ