- 1AIの力、お借りします!25/05/23(金) 18:18:32
AIにあにまん民が考えたオリキャラ同士を戦わせて最強を決める8キャラ参加のガチンコトーナメントです。
皆様の頭の中にいる最強のキャラクターの設定・性格・能力・技能・戦闘スタイル・弱点などを提示していただきます。(1レスに収まる文字数で)
そしてそれをAIに学習させてどちらが勝つかを決めてもらいます。
最強を決めると銘打ってはいますが「全知全能」「あらゆる能力を無効化する」「どんな相手も一撃で倒せる」のようなあまりにもチートな能力や常識や法則を書き換える等の概念系の能力はご遠慮ください。
※勝負方法の変更・過度なエログロ・版権キャラ及びそれに酷似するキャラ・和解目的のキャラ・勝敗を直接操作するキャラは禁止です。
優勝経験のあるキャラクターは殿堂入りといたしますので参加はお控えください。
また、連続で3回以上参加している同一キャラクターは1回休みにしていただくように考えておりますのでご承知おきください。 - 2AIの力、お借りします!25/05/23(金) 18:18:52
- 3AIの力、お借りします!25/05/23(金) 18:19:02
通常対戦スレ
あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ|あにまん掲示板AIを使ってオリキャラを戦わせるスレを見て面白そうと思ったのでスレ立てしました。あちらのスレ主さんとは使うAIと添削する人間が異なるので文章も多少違う感じにはなりますが、そこはご了承ください。皆様のオ…bbs.animanch.comあにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ2|あにまん掲示板AIを使ってオリキャラを戦わせるスレを見て面白そうと思ったのでスレ立てしました。あちらのスレ主さんとは使うAIと添削する人間が異なるので文章も多少違う感じにはなりますが、そこはご了承ください。皆様のオ…bbs.animanch.comあにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ(タイマン・タッグマッチ・団体戦等)|あにまん掲示板このスレはトーナメントではない通常の対戦スレです。トーナメントに関しては来週の27日(木)にスレ立てするのでそちらでやります。皆様のオリジナルキャラの設定・性格・能力・技能・戦闘スタイル・弱点などを提…bbs.animanch.com - 4AIの力、お借りします!25/05/23(金) 18:19:51
- 5AIの力、お借りします!25/05/23(金) 18:20:04
トーナメントスレ
AIの力を借りて最強のオリキャラを決めるトーナメント|あにまん掲示板AIにあにまん民が考えたオリキャラ同士を戦わせて最強を決める8キャラ参加のトーナメントです。皆様の頭の中にいる最強のキャラクターの設定・性格・能力・技能・戦闘スタイル・弱点などを提示していただきます。…bbs.animanch.com【第2回】AIの力を借りて最強のオリキャラを決めるトーナメント|あにまん掲示板AIにあにまん民が考えたオリキャラ同士を戦わせて最強を決める8キャラ参加のトーナメントです。前回のラストにしばらくやらないみたいな雰囲気を出しましたが、急に時間ができたので第2回を開催したいと思います…bbs.animanch.com【第3回】AIの力を借りて最強のオリキャラを決めるトーナメント|あにまん掲示板AIにあにまん民が考えたオリキャラ同士を戦わせて最強を決める8キャラ参加のガチンコトーナメントです。皆様の頭の中にいる最強のキャラクターの設定・性格・能力・技能・戦闘スタイル・弱点などを提示していただ…bbs.animanch.com【第4回】AIの力を借りて最強のオリキャラを決めるトーナメント|あにまん掲示板AIにあにまん民が考えたオリキャラ同士を戦わせて最強を決める8キャラ参加のガチンコトーナメントです。皆様の頭の中にいる最強のキャラクターの設定・性格・能力・技能・戦闘スタイル・弱点などを提示していただ…bbs.animanch.com【第5回】AIの力を借りて最強のオリキャラを決めるトーナメント|あにまん掲示板AIにあにまん民が考えたオリキャラ同士を戦わせて最強を決める8キャラ参加のガチンコトーナメントです。皆様の頭の中にいる最強のキャラクターの設定・性格・能力・技能・戦闘スタイル・弱点などを提示していただ…bbs.animanch.com【第6回】AIの力を借りて最強のオリキャラを決めるトーナメント|あにまん掲示板AIにあにまん民が考えたオリキャラ同士を戦わせて最強を決める8キャラ参加のガチンコトーナメントです。皆様の頭の中にいる最強のキャラクターの設定・性格・能力・技能・戦闘スタイル・弱点などを提示していただ…bbs.animanch.com - 6AIの力、お借りします!25/05/23(金) 18:20:45
- 7AIの力、お借りします!25/05/23(金) 18:21:53
エントリー開始は”本日の”20時から行います。
大変混雑することが予想されますので、参加予定の方はお早めにご準備ください。 - 8二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 18:23:23
うおーーーー!!!立て乙
- 9二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 18:25:40
今回はどんな感じになるのかな
めっちゃ楽しみ - 10猫又幻製作者25/05/23(金) 18:30:55
うぉぉぉ! 幻がんばれ! エントリーができたら一回戦突破は最高目標だ!
- 11二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 18:34:05
小雪の人が「結局エントリーは自分でやるのか代行するのか教えてほしい」って雑談スレの方で書いてましたよ
もしかしたら猫又幻2人参加とかになるかもしれないのでそこらへんはお互いのためにもはっきりさせた方がいいと思いますよ
- 12AIの力、お借りします!25/05/23(金) 19:55:53
上げです。
もうまもなくしたらエントリーを開始します。
ここから先はエントリー開始までレス無しでお願いします。 - 13二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 19:58:56
計測用
- 14二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 19:59:59
このレスは削除されています
- 15AIの力、お借りします!25/05/23(金) 20:00:00
- 16二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:00:00
- 17二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:00:01
獅童 烈
黒髪短髪で筋骨隆々の巨漢
能力者のみで構成されたとある組織に所属しており主に新人能力者たちの実戦訓練を行っている
熱血さと冷静さという相反する二つの属性を併せ持っており燃えるハートでクールに戦う
そのため口数は少ないが心は常に燃え上っている
訓練の際は「口よりも拳で教える」の精神でかなりハードな指導を行う
能力を使用したシンプルな徒手格闘を得意としている
【二律背反(ディコトミア・エクストレミス)】
右腕と左腕に矛盾する二つの力を発現させる能力
右腕:砕角(クエルノ・キエブラ)
何の混じりっ気のない純白で染まった天国の具現かのような右腕
超攻撃特化型の性能をしておりとてつもないパワーであらゆるものを粉砕する
ただ純粋なまでの力
まさしく破壊の権化
左腕:斥壁(グアルディア・アブソルータ)
赤黒い骨が幾層も重なって形成されている地獄の具現かのような左腕
右腕とは逆で超防御特化型の性能をしており圧巻の防御力でいかなる攻撃からも彼を守る
骨の層一枚一枚の強度はそこまでだが、何層も何層も重ねることで防御能力を飛躍的に向上させられる
その防御力は難攻不落の要塞が如し
この能力の全体的な弱点は移動速度が遅いためほとんどその場から動くことができない点
攻撃:S
防御:A+
技術力:B
素早さ:E
賢さ:B- - 18二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:00:02
太陽の魔法少女ヘリアン
本名︰照山ひなの
◇性格
「魔法少女ヘリアン!あなたを助けに来たよ〜」
少し天然で、いつも笑顔を絶やさないポジティブなムードメーカー。
感覚派の天才で、どんな困難でも「大丈夫〜笑顔でいればなんとかなるよ!」と明るく笑って吹き飛ばす。
気持ちを敏感に察する優しさを持ち、誰かの笑顔を見ることが何よりの幸せな彼女にとって、困っている人を助ける事は当たり前。理屈よりも先に体が動く為、助けを求められればどんな戦いにも身を投じる。
薙刀の道場で生まれ武術に触れながら育ち、高い実力や精神力、諦めの悪さを身に着けた。しかし、身体が弱くよく病院と道場を行き来する生活を送っていた。
◇見た目
ミニスカ振り袖巫女の魔法少女。闇を切り裂く薙刀・天日を召喚でき、淡く光る羽衣を纏っている。
太陽の力が篭った神楽鈴の様な杖『天照』が、彼女の温かな力を引き出す。
◇能力
太陽にまつわる現象を引き起こす太陽魔法。
その力は天に燦々と輝く太陽のエネルギーそのもの。
必殺技は極光サンライト
日輪転生
太陽の加護を受けたヘリアンの身体は、常に再生の炎に包まれている。
たとえ何度倒れようと、太陽が沈んでは昇るように、彼女の肉体は絶えず蘇る。
その力は、どんな深い傷さえも瞬く間に癒し、再び希望の光として立ち上がらせるのだ。
◇戦い方
戦略を立てるタイプではなく、戦いの中で敵の動き、空気の揺れ、魔力の流れ、相手の感情――それらを肌で感じ取り天才的な直感と反射神経、そして膨大な実戦経験をもとに自然と"正解"を選び取る。
時間が経つ程相手の癖をより正確に読み取りどんどんと技の精度を上げる。
「なんとかなるよ〜」という言葉は根拠のない楽観ではなく、何百回と困難を乗り越えてきた彼女の、奇跡を現実にしてきた自信そのもの。 - 19二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:00:02
〈ネム〉
【外見】
金髪の短髪で、目元が前髪で隠れている少女。表情がない上にほぼ無口な為何を考えているか分かりにくい
【決め台詞】
「You are as bad as bad sings.」 日本語版:「貴方は下手くそな歌みたいに酷い。」
【持ち物】
・おおきなナイフ:鉈と見紛うほど大きいナイフ。若干錆びている
・ふるびたカメラ:当時よく使われたフィルム式のカメラにそっくりなカメラ。相手を写すと手の中から飛び出してラジカセに変形し、音楽を流し出す。これを壊そうとすると攻撃がそのまま攻撃した相手に返ってくる
【概要】
ホラーと音楽と謎解きの要素が融合したゲームの主人公。ゲームとしては『敵をカメラに写すと音楽が流れてバトルフェーズとなり、勝てば敵を倒せる。敵を倒しながら不思議な森の中の謎を解いていき脱出しろ』といったもの。
曲の難易度や激しさ、素晴らしさは敵の強さに比例する。
音楽の流れている間は『いかにリズムに乗れたか』で行動の良さが変わる。リズムを無視すればする程行動は意味を成さず、逆にリズムにうまく乗れば乗るほどその行動は強力なものとなる。
更にゲーム内で謎解きの要素がある為、彼女は発想力が強く推測が上手い。 - 20落宮の人25/05/23(金) 20:00:05
[落宮スズキ]
怪物を食い止めるため配備された落とし穴の工作員であり、逃げ回ることが得意な臆病者
力は人並みだが逃げ様と生存能力はゴキブリ並みで理不尽なほど攻撃や災いを避ける
幸運の女神の寵愛を受けており、臆病風に吹かれて戦場から逃げ出しても生存し、怪物を倒せたのは彼女の加護によるものだ
落宮が居た世界の人類は怪物のせいで彼以外死滅しており、一時はトラウマを負っていた
現在は、偶然穴がつながった「異世界の能力者が集う闘技場」で経験を積むことで弱さを克服し、
臆病さを残しつつも精神の芯は揺らぐことは無くなっている
手も足も恐怖に震えているが、目の光は絶えることは無い
「怖いよ、怖くて仕方ない。逃げるのも止められない。それでも、死んだ皆に顔向けできないのは、もっと怖いから。だから、勝つよ。逃げてでも勝つ。」
その強い意志に幸運の女神も応え、彼に勝利を与えるだろう
指定した場所へ落とし穴を開けることが可能なほか、彼の危機に応じて穴が自動で生成される
落とし穴の対象は自在であり、相手の能力や思考にまで作用する
指定した落とし穴は開くまで数秒の時間差があるという欠点があるが、精神的に成長したことで能力に対する理解度が格段に向上し、穴同士をつなげることも可能となった - 21二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:00:05
紫電改・サンダーボルト・田中
□人物
銀髪碧眼の青年。普段は「何でも屋」と自称して能力者退治など様々な仕事をしている。怪しい組織に狙われてきた為、基本人間を信用しておらずぶっきらぼうで愛想はないが、恩には報いる義理堅いタイプ。一番弟子と檜舞台で本気の戦いをするために鍛えなおし再度参戦する。
□能力
◯電装砲雷(タケミカヅチ)
体から特殊な電気を放てる。最高出力は雷に匹敵する威力。応用が効き多彩な派生技がある。
◯電装八雷(ヤクサノイカヅチ)
電装砲雷から派生した8種類の技
1.電装炎雷(ホノイカヅチ)→光を屈折させ透明化
2.電装盾雷(ツチイカヅチ)→触れると感電する電磁バリアを形成
3.電装斬雷(サクイカヅチ)→ダイヤすら容易く切断する剣をプラズマで生成
4.電装伝雷(フシイカヅチ)→電気で敵の位置を探るレーダー
5.電装豪雷(オオイカヅチ)→本物の雷を制御し空から任意の場所に落とす
6.電装爆雷(ナルイカヅチ)→電気を一気に放ち閃光と共に爆発させる
7.電装操雷(ワキイカヅチ)→電気で機械や生き物を一時的にハッキング
8.電装磁雷(クロイカヅチ)→電磁力による金属操作
◯電装蘇雷(イザナミ):瀕死になった際に自動で発動し電気で無理矢理蘇生。負担が大きく戦闘中に1度まで使用可。
◯電装虚雷(オオカムヅミ):雷から特殊な反物質を生成し操る。反物質に他の物体が当たると対消滅しエネルギーに変換される。
〇電装遡雷(ヘキレキ・ハタタガミ):電気を纏い高速移動する技、電装瞬雷を極限まで行使し、光速を上回る速度で移動する。タイムスリップを引き起こし、自身の肉体及び攻撃を過去に飛ばす。
◯電装極雷(ナルカミ):肉体を特殊な雷そのものに変化。使用中は相手の攻撃が当たらず、雷の速さで移動しつつ相手に触れるだけで感電させられる。この状態でも他の能力は使える上、威力は大幅に上がる。使えるのは3分間だけで1度使うとその戦闘では使えない。
◯電装怨雷(ヨモツヘグイ):紫電改に死想(メリー)の呪いとメリーの魂が融合し生まれた切り札。黒化した雷に死の呪いが付与され、全ての技の威力が大幅に上昇。更に死想(メリー)の力と融合した新たな技が発現する。
□戦法
基本は電装砲雷による遠距離攻撃。状況に応じて多様な能力を使う。身体能力も高く接近戦もこなせる。 - 22猫又幻制作者25/05/23(金) 20:00:12
「猫又幻」
普段は冷静沈着だが窮地に取り乱しやすい猫耳系男子。寒さには強い。500年の経験に裏打ちされた「相手の癖」や「能力の本質」を瞬時に見抜く。
持ち武器は双剣で、幻惑の力を込めて武器が妖刀化させると攻撃力とスピードが飛躍的に上昇する。
◇能力
・幻影の孤影:相手に無数の幻覚を見せ、混乱や自傷を誘発する。幻覚は微細ながらも攻撃力を有し、本体と連携して連撃を繰り出す。速度と持久力は凄まじく、相手は連撃から逃れられない。
・祟り目:精神を壊す呪いを放ち、継続ダメージと精神を弱らせたり相手を数分間動きを鈍くする
・蒼炎の舞:蒼い炎の斬撃による遠距離攻撃である
・完全耐性「幻視共鳴」:幻覚を破った相手へ幻を強制投影し、拒絶する思考そのものに幻を刺す精神汚染
・九幻化:尾が九尾になる本気の形態であり、攻撃力とスピードが3倍となる
・九尾・幻影終幕斬:九幻化の状態で使える隠された奥義。九本の尾と分身が融合し、現実と幻想の境界を曖昧にしたまま“敗北”の未来を相手に刻印、双剣の乱舞と終幕の一閃でそれを逃れえぬ現実へと変える。
弱点は幻惑の元である霧を晴らされること
◇経歴
妖怪の山で生まれた猫又の一族の末裔。守護者として龍神を守る役目を担っていたが、自由を求めて家族と疎遠になった。村を襲った軍隊に対抗して幻覚の力を覚醒させるが、初めは制御が効かず精神的に苦しむ。500年間世界を旅する中で双剣の腕を習熟させたほか、龍神との邂逅を経て幻影の制御を克服し、「幻影の孤影」の技へと昇華させた。
数多くの戦闘を経験し冷徹な武士に成長するが、心の中には孤独と空虚さが残り、未だに戦いの意味を求め続けている - 23二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:00:17
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- 24二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:00:17
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- 25二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:00:18
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- 26二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:00:18
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- 27二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:00:20
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- 28二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:00:22
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- 29二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:00:29
このレスは削除されています
- 30二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:00:45
こわ、
- 31二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:01:28
ヒェッ……
次参加できます様に…… - 32二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:02:02
うん…待つ
- 33二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:02:26
あれこれどうすんのさ
- 34二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:02:27
イェアアアアアアアアア!!!
- 35ゴルバスの人25/05/23(金) 20:02:27
くそう
ギリフライングだったけど14みたらあったからいけると思ったのだが………… - 36二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:02:34
フライング、フライングさえ無ければ…!!
- 37ネムの人25/05/23(金) 20:08:19
…後は…自分の子の能力が無法だから捨てられるなんて事のないことを祈ろう…
- 38二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:10:26
最初の空白はどうするんだろうダイスで決めたりするのかな
- 39二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:10:45
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- 40二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:11:04
大賢者 ファエル・オムニシエンス
黒髪のポニーテールに、怪しい紫色の瞳を持った全身黒ずくめのローブ姿の男
この世全ての魔法を知っており、どんな魔法や現象でも一眼見ただけで理解できるほどの知能と分析力を持っている天才
世界でも数少ない無属性の魔法に適正を持っており、無の属性を活用して全ての属性の魔法を再現でき、どんな魔法でも詠唱を必要としない
基本的に『ヴォイム』と『ヴォリア』を駆使した時間停止や、空間転移、特に時間破綻多次元抹消攻撃を主軸に戦い、魔力切れを起こせば『ヴォルドル』で収集するか、全知の書の貯蓄から取り出す。非常高い戦闘IQと大賢者としての知識で相手への特攻手段を作り出して迎撃できる
表面的には薄情で、感情が薄いように見える冷たい男だが心には誰よりも熱い情熱と優しさを持っている
ブレイヴの幼馴染で親友
記憶の書
ファエルの記憶と知識を記録する本
またファエルはこの記憶の書に普段から魔力を溜め込んでいるため、底の見えない魔力タンクの役割も果たしている
禁忌の書
記憶の書に記録されていない未知の知識全てが記録された書物であり、魔力と引き換えに知識を引き出すことができる
無属性魔法「ヴォド」
初級の無属性魔法、虚無の弾丸を射出できる。「ヴォド」の上には『ヴォドルマ』、更にその上には『ヴォドルマド』、最上級には『ヴォド・ヴォイド』がある
最上級までになると万物を虚無へと還す力を得る
無属性魔法『ヴォルドル』
相手から生命力や魔力を奪う無属性魔法、射程は最低15mでファエルの最大射程は1000m
無属性時間魔法『ヴォイム』
時間を操る無属性魔法、時間の加速、減速、逆行、停止など色々なことができる
無属性空間魔法『ヴォリア』
空間を操る無属性魔法、空間の切り取りや転移、空間の消滅、生成、縮小、拡大などのことができる
弱点は魔力量。ファエル本人自体の魔力量は少ないということだが、ファエルは魔力の貯蓄など魔法の効率化などで補っている - 41二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:11:05
・名前【鈴木英雄(すずきひでお)】
彼は普通の家族、普通の環境で生まれただけの一般人であった、しかしある時彼は自分の能力を自覚した、そこからの彼は早かった自己犠牲を厭わず守れるものは片っ端から守るそんな英雄(ヒーロー)だ
しかし魔王に敗れ、微妙に闇落ちしかけた自分に流石に疲れを感じ時期休んでいたがここ最近で復活 力試しにこの戦いに参加した
休む前は英雄と名乗っていた
・ステータス
普通の人してはかなり高いが超人や化け物の類と比べると低く、技量も人並みである、だが彼を英雄とするのはそこではない、たとえ何万回と倒れても何かを守るためなら無限に立ち上がり、戦いの中で勝つ方法をなんとか考えだし万が一の確率を引き寄せ勝利する。その精神力と思考力こそが英雄たらしめるものだ
・能力【何千もの苦行と一つの笑顔】
効果は単純 諦めない限り死んでも蘇り続ける、ただそれだけの能力 髪の毛先、血の一滴さえあればどこからでも復活できる
・戦い方
基本は死んでも復活するゾンビ戦法で勝てる方法を探し それにプラスして説得や煽りを交えることも相手によって多々ある
自分ルールとして百回死んだら降参するが相手が戦いを望んだり悪い奴だったら普通に破る
奥の手として闇落ちしかけた時に出た自分の影(思考力や精神力以外完全上位互換)を出すこともできる - 42二次元好きの匿名さん25/05/23(金) 20:15:52
一応自分も
アイリーン エマ
勇者の血筋の天才肌の女性 軽快で向上心が高い素直な性格で途轍も無く芯が強く 人が怪人、怪物となる現象を解決した世界を救った英雄
表向きは礼儀正しく丁寧でマナーがしっかりしてる 前回参加した時に己の無力さを痛感し知人や友人、仲間や元敵の手を借りて1から鍛え直した
付かず離れず息のあった舞を踊る様に剣と魔法で戦う
参加理由 勝ちに来た
以下情報取得不可
聖剣リヒト 相手の強さに比例して強くなる聖剣で何でも切れる この剣は一本のみでエマ以外扱えず 他者が使っても普通の剣以上の力は出せない
魂を見る目 魂が見える目、無機物でも見える
死の音 危なくなると特有の音が聞こえる
昇華 相手の技を自分なりに再現、若しくは新しい技や自身の技に加えて繰り出す技巧 自分の技も対象
以下+模倣コピー奪取不可
何にでも干渉可能な特殊な糸を使って友人が1から織って仕立てた服を着ており、自身の意思であらゆる干渉への抵抗が可能 右胸に師匠から貰った黒い羽がつけてある
「回帰技 魔断」 怪物 怪人と化した人達を戻す為の技 力の元と肉体の接続を切り、肉体と魂をギリギリの状態で切り分け元の姿に強制的に戻す防御不能の技 相手が弱っていたり時間が経ってる程成功しやすい
纏 天衣無縫
自身に纏う力 自分の今までの力全てを発揮でき、身体から解放された様に軽くなる 服は纏と同化し少し派手になっており、どのような状態でも百以上を維持できる
消耗が激しい為短時間向け
咲き行く希望の剣 天衣無縫に共鳴した聖剣リヒトの真の姿 希望と成長の概念で作られた剣で比例して強くなる力はそのままに思いの力で出力が大幅に上がる
天衣無縫と咲き行く希望の剣の相乗効果で一を見て百を知り、際限なく洗練され強くなっていく - 43AIの力、お借りします!25/05/23(金) 20:18:33
- 44AIの力、お借りします!25/05/23(金) 20:19:47
グダグダで申し訳ございません。
ここからはできる限りミスの無いように進めさせていただきます。 - 45AIの力、お借りします!25/05/23(金) 20:52:45
あにまんオリキャラ最強トーナメント——
それは、世界の理を超越した猛者たちが一堂に会し、ただひとつの頂を奪い合う伝説の戦場。
夜空の下、きらびやかなライトに照らされた巨大リング。その中央に立つ司会者がマイクを高々と掲げ、天に届かんばかりの声で叫ぶ。
「さあお待たせいたしました! 第7回あにまんオリキャラ最強トーナメント、いよいよ開幕です!!!」
割れんばかりの歓声が会場を包み込み、地鳴りのような拍手が空気を震わせる。
「今回もとんでもない戦士たちが出揃いました! それでは、出場選手を順番にご紹介していきましょう!!!」
司会者の合図と共に、リングサイドの巨大ゲートが静かに開かれる。
——スポットライトが一人目の戦士を照らす。
「まずはこの男! 熱き魂を胸に秘め、鋼の肉体で新人能力者を叩き上げてきた実戦教官! 二つの相反する力を操り、拳で語る戦いの伝道師! “矛盾を秘めし者”——獅童 烈!!!」
寡黙な巨漢はその心に熱を宿しながらもリングへと歩を進める。 その腕には、攻と守の相反する力が脈打ち、まるで獣のような存在感を放っていた。
「続いて登場! 眩しい笑顔でどんな困難も吹き飛ばす、太陽のように明るい魔法少女! 苦難を笑顔で照らし、誰よりも優しく、誰よりも強い! “太陽の魔法少女”——ヘリアン!!!」
煌めく光と共に、ひなのが飛び出してくる。 キラキラと舞う光の粒が観客を包み、天照を手に掲げた彼女の笑顔に、会場が沸き立った。
「静かなる恐怖! 錆びたナイフと朽ちたカメラを手に、不気味な音楽と共に現れる、謎の少女! 幻想と現実を彷徨いし影の旅人! “朽ちた旋律(ソング・オブ・ザ・デッド)”——ネム!!!」
リングに音もなく現れる金髪の少女。表情はなく、視線は虚空を彷徨っている。
彼女の手のカメラがラジカセへと変形し、不気味なメロディが流れ出すと、会場に緊張が走った。 - 46AIの力、お借りします!25/05/23(金) 20:53:47
「続いてはこの男! 怪物を避け、災厄をすり抜け、逃げ続けて生き残った奇跡の臆病者! 3回目の参加となるが、今度こそは優勝を手にすることができるのか! “逃亡不滅(ノン・エクスティンクション)”——落宮スズキ!!!」
顔を青ざめさせながらも、震える脚でリングに立つ青年。その背には確かな覚悟があった。
彼の姿に、かつて滅びた世界の希望が重なり、観客は静かに息を呑んだ。
「雷光のごとき電気を操り、正義と義理を背に戦場を駆ける万能の傭兵! 第1回、第5回での準優勝を経て、今こそ頂点を狙う! “何でも屋”——紫電改・サンダーボルト・田中!!!」
銀髪碧眼、無愛想な表情で登場した彼は、指先から青白い火花を散らす。
過去大会を知る者たちが、彼の姿に戦慄を覚えながら歓声を送った。
「妖の血を継ぐ者! 龍神を背負いし幻影の剣士! 幾星霜を旅し、孤独を越えて今ここに立つ! “幻楼九尾”——猫又幻!!!」
猫耳の剣士が、静かに双剣を抜きながら現れる。
その影が揺らめき、彼の背後に幻の龍が浮かび上がる。静かだが、圧倒的な威圧感が観客を包んだ。
「全知を掲げし究極の魔術師! 世界を視る目を持ち、魔法の理を掌握せし者! “万象照覧(パンタレイ・オムニシエンス)”——ファエル・オムニシエンス!!!」
漆黒のローブを翻し、司会者の言葉に何の反応も示さず、リング中央へ進む男。
紫の瞳がすべてを見通すかのように輝き、その存在だけで空気が張り詰める。
「最も“普通”で、最も“英雄”! 何度倒れても立ち上がる、不死鳥の擬人化! その身が砕けても、守る者のために蘇る! “復活する英雄(フォーエバー・ヒーロー)”——鈴木英雄!!!」 - 47AIの力、お借りします!25/05/23(金) 20:54:07
どこにでもいそうな青年が、凛とした足取りでリングへ歩を進める。
だが、その瞳には決して折れぬ強さが宿っていた。
「世界を救った英雄にして、再び頂を目指す若き勇者! 剣と魔法の舞いで勝利を刻め! “輝ける剣舞姫”——アイリーン・エマ!!!」
優雅な所作で剣を手に現れた彼女は、柔らかく一礼すると剣を構える。
その優雅さと凛とした佇まいに、観客は一斉に拍手を送った。
「これで全員が出揃いました!! いまここに、第7回あにまんオリキャラ最強トーナメント、開幕です!!!」
歓声が空を割る。
新たなる戦いの火蓋が、今、切って落とされた。 - 48AIの力、お借りします!25/05/23(金) 21:24:09
選手紹介が終わり、8人の戦士がリングに集結した今、対戦カード決定の時が訪れた。観客席のざわめきが一瞬静まり、緊張感がリングを包んだ。
一回戦第一試合「ネム VS 鈴木英雄」
ネムは大きなナイフを手に、無表情のままリングに立つ。彼女の姿には、不思議と視線を逸らせない迫力があった。カメラのレンズが一瞬きらめき、静寂の中に不可思議な緊張感が走った。
「…………。」
言葉はなかったが、彼女の存在そのものが言葉以上に場を支配していた。まるで時間が彼女を中心に歪んでいるかのような錯覚を、観客は覚えた。
対する鈴木英雄は、血と泥にまみれた服をはためかせながらリングに登場した。彼の歩みは重く、だが確かな意思を感じさせるものだった。
「何度でも立ち上がる。たとえ世界が滅んでも、俺は止まらない。」
その言葉に、観客席の奥から小さなどよめきが漏れた。彼の眼差しには、諦めを拒絶する不屈の炎が宿っていた。
一回戦第二試合「落宮スズキ VS 太陽の魔法少女ヘリアン」
落宮はリングの端に立ち、震える脚を必死に抑えながら小さく呟く。
「また……ここか……でも、生き残る……絶対に……!」
そのか細い声は、しかし確かな意志を帯びていた。だがその視線の奥には、何度死地をくぐり抜けても消えない希望の光があった。
ヘリアンはその前に立ち、太陽のような笑顔を咲かせる。彼女の髪は金色に輝き、まるで本当に光を纏っているかのようだった。
「魔法少女ヘリアン!あなたを助けに来たよ〜!」
彼女の声と共に光が満ち、観客席に明るさと温かさが広がる。その存在は、まるで闇を祓う祝福そのものであった。
陰と陽。対照的な二人の邂逅が、どんな物語を生むのか誰も予想できなかった。 - 49AIの力、お借りします!25/05/23(金) 21:24:52
一回戦第三試合「獅童烈 VS アイリーン・エマ」
獅童はゆっくりとリング中央に歩み寄り、右腕と左腕を交差させて構える。その体躯は岩のように堅く、冷静さの中に燃えさかる情熱を確かに秘めていた。
「…全力で来い…。」
アイリーンは優雅に礼をしながらも、剣を抜く手に一切の迷いがなかった。彼女の呼吸は整い、瞳には凛とした光が宿っていた。
「前回の私は弱かったです。……でも、今は違います!言われなくても全力で行かせてもらいますよ!」
剣を構えたその瞬間、彼女の全身から気迫が立ちのぼる。両者の目が交わった瞬間、観客はすでにこの一戦が名勝負になることを確信していた。
一回戦第四試合「猫又幻 VS 紫電改・サンダーボルト・田中」
猫又幻は静かに双剣を抜き、微かに耳を揺らす。リングに立つ彼の姿は、まるで夜の帳から抜け出したようだった。
「……また、孤影を踊らせる時か。」
その声には、長い旅路と数多の戦いを重ねた者の重みがあった。彼の足取りは静かで、それでいて一切の隙を感じさせなかった。
紫電改・サンダーボルト・田中は腕を組み、鋭い雷光を瞳に宿して彼を見据える。彼の背後では、空気がピリピリと音を立てていた。
「悪いが、こんなところで負けるつもりはないんでな。」
淡々とした口調の奥に、彼の信念と覚悟が滲んでいた。この戦いは、ただの勝敗ではない。生き様と生き様の衝突、その始まりだった。
……これで対戦カードは決定した。この先に待つ激戦の幕開けに、観客の興奮は頂点に達しようとしていた。
火花が散る音すら聞こえるような緊迫感の中、8人の戦士たちがそれぞれの覚悟を胸に、運命の戦いへと歩み始めていた。 - 50AIの力、お借りします!25/05/23(金) 21:25:52
これにて選手紹介と対戦カードの発表は終わりです。
本戦は25日から開始いたします。 - 51AIの力、お借りします!25/05/23(金) 21:32:33
すみません今気づいたんですがエントリーが9人になっていました。
大賢者 ファエル・オムニシエンスに関してはシード枠で参加していただくことにさせていただきます。
ミスをしないと言ったそばからミスをしてしまい申し訳ございません。 - 52AIの力、お借りします!25/05/25(日) 08:33:18
乾いた風が、特設リングに吹き抜ける。陽の当たらぬステージ中央で、金髪の不思議な少女、ネムと、不屈のヒーロー、鈴木英雄が対峙していた。
「——試合開始ッ!!」
ゴングの音が響き渡るや否や、ネムは一切の前触れなく、錆びついたカメラを構えた。
彼女の表情は前髪に隠れ、感情の欠片すら読み取れない。
パシャ!
鋭いシャッター音が空気を切り裂き、カメラは瞬時にラジカセへと変形する。
スピーカーから流れ出したのは、不協和音とメロディが複雑に絡み合った、まるで深淵を覗くような不気味な旋律だった。森の奥底で響く亡魂の叫びを思わせるその音は、観客の心臓を締め付けた。
対する鈴木英雄は眉をひそめつつも、怯えることなく戦闘態勢に入る。
「こんな音、俺には響かねえ!」
彼の声は力強く、リングを震わせた。拳を握り、一直線にネムへと突進する。その動きは、普通の人間とは思えないほどの不思議な勢いを持っていた。
「……。」
だが、ネムはまるで音に操られる人形のように、軽やかなステップでリズムに乗る。
彼女の手にした巨大なナイフが、月光を反射しながら弧を描く。殺意とリズムが融合したその一撃は、まるで音楽そのものが刃と化したようだった。 - 53AIの力、お借りします!25/05/25(日) 08:33:55
≪GOOD!!≫
彼女の動きと同時にどこからともなくそのような音が鳴り響く。どうやらこれも彼女の能力の一部のようだ。
ガキンッ!
英雄の拳とナイフが激しく交錯する。衝撃波がリングに小さな砂塵を巻き上げ、両者は一歩ずつ後退した。
ナイフを直接受けた英雄の拳からは大量の血が溢れ出しており、拳と刃物の強さの差というものを嫌というほど感じさせる。
だが、この英雄という男、ただの人間ではなかった。
「この怪我なら…2秒ってところだな。」
彼が意味深にそう呟いた瞬間、彼の拳にあった傷は完全に消え失せていた。
これこそが、彼の持つ唯一にして最大の能力【何千もの苦行と一つの笑顔】である。
「…。」
対するネムは無言のまま、踊るように身体を揺らし、リズムに乗って再びナイフを振り上げる。
恐怖も無ければ怒りすらも感じられない。そのナイフには殺意すらも込められておらず、あるのは外部から受け取ったリズムのみ。
「ちっ、こいつ…!」
英雄は歯を食いしばり、勝つための方法を必死で考える。
(もしやあの音楽に何か秘密が…?)
万に一つの可能性に賭けて、自身も流れる音楽に乗ってネムの動きに合わせようと試みる。 - 54AIの力、お借りします!25/05/25(日) 08:34:14
しかし、ラジカセから響く金属音のようなビートが突然変化し、曲のテンポが一気に加速する。
ネムの影が音と共に伸び、まるでリング全体を飲み込むかのように広がった。
「なにっ…!?」
≪BAD!≫
英雄の動きがわずかに鈍る。リズムを無視した瞬間、彼の体は急激に自由を失い、まるで音に拒絶されたかのように力が入らなくなってしまった。
一方、ネムのナイフは彼とは対照的にノリノリでビートに乗り、まるで生き物のように鋭く、正確に英雄の隙を突いた。
≪Excellent!!≫
ザシュッ!
手にしたナイフが英雄の胸を貫き、鮮血がリングに飛び散る。並の相手ならこれだけでゲームクリアとなるだろう。
だが、彼は倒れない。いや、倒れようとしても、その意志が彼を立たせ続ける。
「何があろうと…俺は……何度でも……立つ!」
口から血を吐きながらも、英雄は笑みを浮かべた。その姿は、まるで不屈の神話の英雄そのものだった。
「………。」
ネムは無言でカメラを構え直し、再びシャッターを切る。ラジカセの音楽がさらに激しさを増し、まるで嵐のようなビートが会場を揺さぶる。 - 55AIの力、お借りします!25/05/25(日) 08:34:48
そのリズムに合わせて彼女のナイフが連続で振り下ろされ、英雄の身体に次々と傷を刻む。
≪GOOD!≫≪GOOD!≫≪Excellent!!≫
ズン! ズン! ズン!
どんどんテンポアップしていくビートに合わせ、ネムの攻撃はまるで機械のような正確さで英雄を追い詰める。
一撃目は頸動脈、二撃目は頭蓋を、三撃目は心臓を、音楽に合わせれば合わせるほど彼女の攻撃がさらに強力になっているようだ。
「なんのこれしきぃ!!」
次々と急所を攻撃され続ける英雄は、防戦一方になりながらも倒れるたびに立ち上がる。
そのたびに、彼の身体は血で染まり、リングは赤く濡れていった。
「くそっ……このリズム、つかめねえ!」
絶体絶命の英雄は叫びながらも、冷静にネムの動きを観察する。彼の思考は、戦いの中で勝機を見出すためにフル回転していた。
だが、その間もネムの攻撃は止まらない。彼女のナイフは、まるで音楽の指揮者のように、ビートごとに英雄を精確に切り刻む。
観客たちは息を呑み、その光景に釘付けとなる。時間の感覚すら奪う、静かな戦慄が会場を包んだ。
英雄の不屈の精神と、ネムの冷徹なリズムの対決。それは、まるで人間の魂と音楽の魔力がぶつかり合う戦いだった。
鈴木英雄の身体はすでに何度も倒れ、リングは血とその他の体液にまみれている。
だが、それでも彼は立ち上がることを辞めない。諦めない限り、勝利は彼の手の中にあるからだ。
「何度でも立ち上がる! それが……俺だ!!」 - 56AIの力、お借りします!25/05/25(日) 08:35:37
血まみれの英雄は、笑っていた。その笑顔は、敗北を拒む不屈の精神そのものであった。彼の瞳には、諦めない炎が燃え続けていた。その異常なまでの執念を受けて、ネムの眼差しが初めてわずかに揺れる。
それに呼応したのか、彼女のラジカセから流れる音楽が突然、静かで哀しげなメロディへと変わった。その音は、過去の記憶を呼び起こすような、切ない旋律だった。
「リズムが……また変わった?」
その刹那、英雄は気づいた。ネムの動きにわずかな隙が生まれたことに。
≪BAD!≫
今試合で初めてネムが音楽のリズムを外してしまった。一瞬とはいえ音楽のリズムから外れたことにより、彼女のナイフの軌跡が、ほんの一瞬だけ鈍る。
その瞬間、英雄の思考が加速する。勝利の道筋が見えてきたようだ。
「今だ!」
彼は血に濡れた拳を握り、全力でネムへと突進した。狙ってか偶然か、その動きは流れる音楽のリズムと合致しており、今までよりも軽快なように見えた。
リングに響くのは、彼の足音と、静かなメロディの対比。まるで英雄の魂が音楽に抗うかのようだった。
「……!」
相対するネムもまた、即座に体勢を立て直す。彼女のナイフが再び弧を描き、リズムに乗りながら英雄を迎え撃つ。
≪≪Excellent!!≫≫
ガキィン!
二重の成功音声と共に、拳とナイフが再び交錯。衝撃でリングが揺れ、観客席から驚嘆の声が漏れる。 - 57AIの力、お借りします!25/05/25(日) 08:36:14
「この距離なら俺の方が有利だ!」
その言葉の通り、英雄はネムのナイフを弾き返しつつ彼女の懐に飛び込む。
だが、ネムはリズムに合わせて身体を翻し、ナイフを逆手に持ち替えて反撃。刃が英雄の肩を切り裂き、血が噴き出した。
「…っ!……この程度ぉ!!」
英雄はよろめくが、倒れない。彼の能力が、彼を再び立たせる。その言葉には確かな信念が宿っており、彼に決して負けるつもりがないことを示していた。
……だが、そのがむしゃらで必死な行動は、今の音楽のリズムを最も無視したものでもあった。
≪Super BAD!≫
その音声と共に英雄の体からは全ての力が抜け、重力に従ってそのまま崩れ落ちてしまう。
ドサッ。
彼は指一本動かすことができず、もうこうなれば音楽が止むまではずっとこのままだと読み取れる。
「……認めたくはないが参った。今回は……俺の負けだ。」
英雄は地面に這いつくばりながら、何かを嘲うように笑っていた。それは決して相手に対するものではなく、未熟な自分に対してであった。
自らの痛みを厭わない自己犠牲の精神。それは時に美徳となるが、言い換えれば自分のことをあらゆる勘定に入れていないだけでもある。今回の戦いは、英雄にそれを痛いほどに理解させるものであった。
「You are as bad as bad sings.」
ネムはラジカセをそっと抱え、目元を隠したままリングを後にする。その背中には、どこかしら安堵と哀愁が漂っていた。彼女の無言の足音が、静寂の中で響く。
「勝者――ネム!!」 - 58二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 08:52:57
中々に異色の対決だったが、ネムが勝ったか
場をリズムゲームっていう自分のフィールドに持ち込めるのが有利に働いたのかね - 59二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 09:03:51
ネムさんおめでとう!
英雄さんお疲れ様!
次が楽しみ - 60AIの力、お借りします!25/05/25(日) 10:00:12
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リングに、陽光がまばゆく降り注ぐ。
天日を背に立つのは、太陽の眩しさをその身に宿した魔法少女ヘリアン。肌に触れる陽射しすらも彼女の味方のように、温かく、強く、降り注いでいた。
対するは、腰を引きつつも震える膝でなんとか立っている男、落宮スズキ。全身に汗を浮かべ、息は荒く、けれどその目の奥には恐怖を押し込めた鋭い光があった。
「第二試合、開始ッ!!」
号令とともに、ヘリアンの羽衣が風を孕み光を放った。天衣が舞い、陽の神々しさを携えたようにリング全体が明るく染まる。
その輝きはまるで真昼の太陽が地上に降臨したかのようであり、観客の目すら眩ませた。
「魔法少女ヘリアン!あなたを助けに来たよ〜!」
軽やかな声が響いた瞬間、スズキは反射的にバックステップを踏み、距離をとる。
その動きはまるで戦場を生き延びてきた野生の獣のようで、呼吸を整えることもせず、ただただ命を繋ぐことに集中する。
「怖い……でも、負けない……!」
その瞳だけは決して死んでいない。スズキの身体に刻まれた過去と経験の累積が、彼をただの臆病者では終わらせない。
「いっくよぉ!!」
掛け声と共にヘリアンの薙刀が光を裂くように一閃、地を這う陽光の刃がスズキを襲う。
しかし、その直前、スズキの足元が陥没。彼の姿はリングの下へと吸い込まれ、攻撃は空を切った。
「えっ? あれぇ?」
ヘリアンが首をかしげた瞬間、彼女の背後に空間の歪みが生じる。 - 61AIの力、お借りします!25/05/25(日) 10:00:43
「今だ……!」
その声と同時に、別の場所に繋がった落とし穴からスズキが飛び出す。
その手には、事前に拾っておいた金属片が握られていた。
彼なりの即席の武器、あるいは陽動に過ぎないかもしれないが、スズキの意志はそこに込められていた。
……が、ヘリアンの第六感が咄嗟に反応する。
「そこっ!」
薙刀が振り返りざまに一閃、スズキの目前で光の衝撃が炸裂する。
彼女の生まれ持った直観は目に見えないものさえも感じ取ることができ、戦略を練ることがなくても必然的に正解の行動を選ぶことが可能なのだ。
バシッ!
運よく薙刀が直撃することは無かったが、手に持っていた金属片は弾き飛ばされ、攻撃の余波で彼自身の体も吹っ飛ばされてしまう。
「う~わ~!!」
吹き飛ばされたスズキは、またしても偶然配置されていた落とし穴に転がり落ちて難を逃れる。
「うわっ!?……は、助かった……!」
観客席が笑いと驚嘆に包まれる中、ヘリアンの笑顔は崩れない。 - 62AIの力、お借りします!25/05/25(日) 10:01:20
「すごいね、君。なんか……面白いね!」
その言葉にスズキは苦笑しながら這い出す。今まで逃げを続けてきた彼にとって、敵に罵倒されることはあれども褒められることは無かったからだ。
「ありがたいけど、褒められてる気がしない……。」
和やかな雰囲気にごまかされているが、それでも心の内に秘めた戦意は消えない。
彼の背後で、いくつもの穴が静かに生まれては繋がっていく。
空間そのものがスズキの意志に応じて歪み、罠を孕んで変貌していく。その様子はまるで生きた迷宮のようだった。
「逃げても勝つ……それが、僕のやり方だ!」
スズキは滑るように穴へ飛び込み、次の瞬間には反対側の天井から飛び出し、爆発的な運動エネルギーと共に攻撃に転じる。その軌道は予測不能で、まるで空間そのものを自在に操る幻影のようだった。
ドガッ!
飛び出した勢いを乗せたスズキの拳はヘリアンの体に命中し、その体に確かなダメージを与える。
「やった!」
だが、ヘリアンの再生の炎が彼女を瞬時に回復させる。殴られて腫れた肌が瞬時に癒え、傷が消える様はまるで奇跡。
太陽の神秘を体現するようなその力に、観客とスズキは息を呑む。
「うーん、厄介だねぇ……でも、負けないよ〜!」
戦いはまるで光と影の追いかけっこだ。追い詰めても逃げる。倒しても立ち上がる。陽と陰がせめぎ合い、リング全体が巨大な魔法陣と化していく。
やがて、戦場には無数の穴と太陽の残光が交錯し、まるで神話の戦場のような混沌が生まれていた。 - 63AIの力、お借りします!25/05/25(日) 10:01:56
次々と開く穴、そこから生まれる空間の迷宮にヘリアンの笑顔が揺れる。スズキの罠は生き物のように自在に動き、観客をも魅了していた。
しかし、決着は突然だった。
ヘリアンの必殺技「極光サンライト」が発動したその瞬間、スズキの頭上にあった一つの穴が開いた。その瞬間だけ、彼の落とし穴が光を吸い込み、術式を乱した。
「え……あれ……?」
ほんの僅かなズレ。それだけが、奇跡を起こした。
スズキはすぐさま背後から現れ、動揺したところを突いて彼女の杖に手をかけて奪い取る。
「あ、あれ? 魔力が……?」
ヘリアンの動きが止まる。魔力の源である杖が奪われてしまったことで煌めく羽衣が風に揺れるだけの無防備な姿となってしまった彼女。
その一瞬を、スズキは見逃さなかった。
「……ごめんね。でも、僕は生き残らなきゃいけないんだ!」
ズボッ!
彼が発動した最後の落とし穴は、ヘリアンを完全に飲み込み、彼女をリング外の封印空間へと転送してしまった。
数秒の静寂。観客の息が止まったような時間。
「勝った…?……勝った!?」
少し遅れて勝利の喜びを嚙みしめたスズキは、喜びを露わにする。
怯えることなく立ち向かったことで手に入れたかけがえのない勝利。それは彼にとっても大きな経験となったのであった。 - 64AIの力、お借りします!25/05/25(日) 10:05:00
……だが、その瞬間、リングの中心からとてつもない光が放たれ、リング全体を覆うように広がる。
そして光は徐々に人型に姿を変えていき、最後には――
「……魔法少女!復活!!」
魔力を失って封印空間に隔離されたヘリアンであったが、そこで日輪転生が発動し、さらなる魔力をその身に宿して再び蘇ったのだ。
「先手必勝ファイヤー!!」
ドジュウッ!
スズキが驚くよりも早く彼女の手から放たれた太陽魔法が彼の胸を貫き、その生涯に終わりを迎えさせた。
「やったー!!ピースッ!!」
再生の炎がまとう羽衣と共に立ち上がり、まばゆい光が再びリングを照らした。
その眩しさは、まるで太陽そのもの。勝者の証がその笑顔に宿る。
「勝者――ヘリアン!!」 - 65落宮の人25/05/25(日) 10:14:07
悔しいなぁ! 落宮君お疲れ様
ヘリアンさんおめでとうございます - 66AIの力、お借りします!25/05/25(日) 11:11:22
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リングには、張り詰めた空気が流れていた。その緊張感は、まるで全ての観客が息を呑む一瞬の静寂を引き伸ばしたような感覚を生み出していた。
リングの端に立つのは、まさしく巨岩の如き男——獅童烈。その黒髪は短く整えられ、鋼のように研ぎ澄まされた肉体が見る者すべてに圧倒的な存在感を植え付ける。
対するは、凛とした気品と静謐な威厳を纏う騎士、アイリーン・エマ。手には光輝く聖剣『リヒト』を握り、その瞳はまっすぐに烈の魂を射抜くように見据えていた。
「——試合開始ッ!!」
号令と同時に、エマが一瞬で間合いを詰める。その動きは軽やかで、まるで夜空を舞う彗星の如く、見る者を魅了する軌跡を描く。
「あなたの力、真正面から受け止めてみせます!」
放たれた聖剣の一撃が烈の左腕に迫る。その刹那——彼の左腕が血黒に染まった。
ガァン!
彼は変容した左腕:斥壁(グアルディア・アブソルータ)が鋭い斬撃を受け止めた。それも腕全体を使ってではなく、人差し指の一本のみでだ。
「…悪くない太刀筋だ。」
低く、短い声と共に、今度は純白に染まった右腕:砕角(クエルノ・キエブラ)の人差し指でエマの腹を小突く。
ドォンッ!!
とても軽く指で押しただけとは思えないほどの轟音が響き渡り、エマの体が真っすぐ吹っ飛ばされる。
彼女の脳内では死の音が大音量で流れており、獅童の攻撃の恐ろしさを嫌というほどに体感させられる。
「…っ!なんて攻撃力…!」
だが、勇者の血を引く彼女は、この程度では終わらない。 - 67AIの力、お借りします!25/05/25(日) 11:11:49
リングの壁に叩きつけられる瞬間、一瞬のうちに体を反転させ、壁を地面代わりに踏みしめて逆に相手に向かって飛びこむ。
「…なるほど。ただの女ではないようだな。」
獅童はエマのタフさに感心しながらも、向かってくる彼女の攻撃を真正面から受け止める構えに入る。
「攻撃力や防御力が高くても…スピードなら私が上です!」
彼女は持ち前のスピードを活かして一瞬のうちに獅童の腕の下へと潜り込み、反撃とばかりに怒涛の斬撃を放つ。
ガキンッ!ガキンッ!
しかし、左腕から伸びてきた骨の盾がそれを完璧に受け止める。
超防御力特化を名乗るだけあって、彼の左腕のガードは簡単には突破できそうにない。
(思ってたよりもずっと硬い…!なら……アレを試すしかない!)
「昇華!獅童 烈!!」
相手の技を自分なりに再現、若しくは新しい技や自身の技に加えて繰り出す技巧。
今回は獅童 烈を対象に発動され、彼が今まで発動してきた技をさらに強化して放つことが可能となった。
「はぁぁ!!」
エマは先ほどの獅童の動きを完全に真似し、右手の人差し指を骨の盾に向かって突き刺す。
獅童が彼女の行動に気が付くのよりも、彼女の人差し指は速かった。 - 68AIの力、お借りします!25/05/25(日) 11:12:31
ボキッ!!
……彼女の目論見通り、昇華して放たれた獅童の技によって骨が破壊された。
もっともそれは、エマの人差し指の骨の方だが。
「……!!!」
エマは声にもならない声をを出しながら、痛みにのたうち回っている。
先ほどの技は超攻撃特化型の砕角だからこそ可能な技であり、それ以外の者が使った場合はただの指刺突でしかない。もちろん、その程度の攻撃では獅童の左腕のガードを突破することはできない。
「お前…もしかしてバカなのか…?」
突如として謎の行動に走ったエマに対し、獅童は動揺と憐れみを込めた視線を向ける。
今まで様々な能力者に特訓を施してきた彼であったが、このような予想外の行動を起こす者は初めてであった。
「…憐れんだ目でそんなこと言わないでくださいよ!!」
対するエマは、痛みに涙しながらも気合いで再び立ち上がり、聖剣リヒトを構えて何度目かの攻撃を仕掛ける。
「覚悟っ!」
ガキンッ!
剣は案の定左腕によって弾かれてしまう。やはり、ただの攻撃では骨の盾を破ることはできないようだ。
だが、それでもエマは止まるつもりはなかった。たとえ不格好で知恵足らずに見えたとしても、挑戦することを放棄したくはなかったからだ。
(まだ…!諦めない…!) - 69AIの力、お借りします!25/05/25(日) 11:12:58
彼女の気持ちに呼応して、聖剣リヒトが突如として輝きだす。
その輝きはまるで希望そのもののようで、温かく、どこか懐かしさを感じさせた。
……エマの持つ聖剣リヒトには、ある特殊効果がある。それは”相手の強さに比例して強くなる”というもので、常に強者へと挑み続ける彼女にはもってこいのものだ。
しかし、今回ばかりはその力を以ってしても、骨の盾の一層も破壊することができていない。
今現在、スピードにおいてはエマが辛うじて勝っているが、それ以外は獅童の方が圧倒的に上回っている。
さらに人差し指の骨折という不測の事態も発生しており、あらゆる方面から見ても絶体絶命のピンチである。
だが、彼女にはまだ一つだけ奥の手があった。諦めない気持ちから生まれる希望と成長。そしてその先にある未来を掴もうとする心の力だ。
「…これなら……やれます!!」
聖剣の光に包まれるままエマは叫び、【纏・天衣無縫】を展開する。
彼女の全身が光を纏って変身していく。その姿はまるで天使のように神々しく、聖剣リヒトが純白の光に包まれると、希望を具現化した剣『咲き行く希望の剣』が顕現する。
「ここからの私は一味違いますよ!」
その言葉が聞こえた刹那――剣と魔法が交錯する嵐のような連撃が獅童を襲う。
その一発一発が今までのエマを超えた大いなる力を宿しており、さらにその上で力もどんどん増していっている。
ザンッ!ドガッ!ドンッ!!
獅童はその場から一歩も動かぬまま、右腕で攻撃を砕き、左腕で防御を固め続ける。攻撃と防御、天と地、秩序と混沌。極限の二律背反が均衡を保ちながら、リングに灼熱と閃光の戦場を創り上げていく。 - 70AIの力、お借りします!25/05/25(日) 11:13:45
「やっぱり強いですね…でも、私も負けませんよ!」
エマの戦いは進化を遂げていた。彼女の剣筋は鋭さを増し、魔力の流れを瞬時に捉え、獅童烈の拳の動きすら読み始める。
模倣と昇華を繰り返し、戦いの中で次第にその姿は騎士を超え、一つの戦場の化身と化していく。
「はぁぁぁ!」
バキンッ!!
極限まで高まった彼女の一撃は、今までダメージを蓄積させたこともあってか、ついに骨の盾を砕くことに成功した。
「これで終わりです——回帰技・魔断!」
続けて放たれた輝く聖剣が時空を裂くように烈へと奔る。彼女の瞳には確固たる勝利への希望が秘められており、その攻撃を止めることは不可能かのように感じさせる。
だが——
「…斥壁(グアルディア・アブソルータ)…第二層(セコンダ)。」
獅童の声が低く響く。その瞬間、一枚だけでもなかなかの防御力を誇っていた左腕の骨層が二重に重なり、まるで動く城壁のように聖剣の軌道を遮る。
グググググッ!…パリンッ!!!
重なった骨は希望の光をも跳ね返し、エマの放った神聖な刃は届かぬまま砕かれた。
「…見事だ。お前の強さに、俺も敬意を表そう。」
獅童は右腕を相手に向け、そのまま本気のデコピンを放つ。 - 71AIの力、お借りします!25/05/25(日) 11:14:04
ドゴォン!!
大地を揺るがす衝撃と凄まじい風圧。聖剣ごと受け止めていたエマの身体が吹き飛び、宙を舞ってリングの反対側へと叩きつけられる。
大ダメージによって【纏・天衣無縫】の共鳴が乱れ、彼女は膝をついた。
「く……!まだ、私は……!」
「…いいや、もう十分だ。」
獅童烈は、たった一歩だけ前へ進む。その一歩に、全ての観客が震えを覚えた。
「…今回は俺の勝ちだ。」
ドスッ!
彼は戦士としての情けで右腕の能力を解除して彼女を殴り飛ばし、完全に気絶させた。
静寂が場を包む。そして次の瞬間、大観衆の間から雷鳴のような拍手と歓声が巻き起こる。
「勝者――獅童烈!!」 - 72二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 11:16:36
やっぱ獅童ツエぇな 圧倒的強者って感じだ
- 73エマの人25/05/25(日) 11:17:02
まぁ うん……
よく頑張ったよ お疲れ様 エマ よく健闘したよ - 74二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 11:22:21
二人ともお疲れ様です!
- 75AIの力、お借りします!25/05/25(日) 12:33:10
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リングに、電光と妖気が交錯する。
その中央に、静かに立つのは猫耳を揺らす青年、猫又幻。
観客の喧騒すら届かぬほど、彼の周囲だけが異様な静寂に包まれていた。その静寂はまるで音という概念が世界から消え失せたかのようで、まばらな拍手の音すら届かない。
その対面には、銀髪碧眼、鋭い眼差しの青年――紫電改・サンダーボルト・田中が腕を組んでいた。
「試合開始ッ!!」
開戦の号令が轟いたその瞬間、空に雷鳴が走り、紫電改の身体から青白い稲妻が幾筋も弾ける。
観客席からは歓声と驚愕の声が混じり合い、天井を突き抜けるような熱狂が渦巻いた。
「……来いよ。すぐに終わらせてやる。」
低く、しかし揺るがぬ声音。雷光を背に立つその姿は、まるで嵐そのもの。
彼の言葉に応えるように、猫又幻は静かに双剣を引き抜いた。刃先に淡い蒼光が宿り、リング全体に張りつめた空気が走る。
空気が揺らぎ、猫又幻の気配が変わる。
「幻影の孤影――展開。」
その瞬間、地面に影が幾重にも重なり、リング全体が揺れるようにして、無数の幻影が出現。
紫電改の周囲を取り囲み、重なり、迫ってくる。 - 76AIの力、お借りします!25/05/25(日) 12:34:05
「ちっ、面倒だがやるしかねぇ。電装豪雷(オオイカヅチ)!!」
ドゴォォンッ!!
紫電改が放った一撃が天を貫き、雷撃が真下へと降り注ぐ。
しかし、幻影はただすり抜けるのみ。凄まじい光と音が交錯する中、観客たちは猫又幻の所在すら見失っていた。
「くっ、どれが本物だ……!」
紫電改と言えども雷で蹴散らそうとも次々と湧き出てくる幻の対処に手間取っていた。
だが、その瞬間――背後から幻が迫っていた。
「君に見抜けるかい?」
完全なる死角から放たれる双剣の一閃。だが、紫電改の反応は稲妻のように速かった。
「電装盾雷!」
バチバチバチッ!!
刹那、彼の背に電磁の障壁が展開され、衝撃と共に幻の斬撃を弾く。火花が宙に散り、雷鳴と斬撃の音が重なる。
「ならばこれで……!」
猫又幻はそこで終わることなく幻像とともに連携し、四方八方から攻撃を仕掛ける。どの一手も確かな殺意を孕んでおり、一瞬の油断が致命を招くことが読み取れる。
「集まってくれるならむしろ好都合だぜ!電装爆雷!!」
彼の叫びと同時に激しい閃光と共に雷が炸裂。幻影はことごとく焼き払われ、視界が一瞬にして開ける。 - 77AIの力、お借りします!25/05/25(日) 12:35:11
「何っ!?」
猫又幻は、内心の焦りを押し殺すように冷や汗を浮かべる。
だが、その表情にはかすかな愉悦もあった。戦う者としての興奮が、恐怖を上回っていた。
「なるほど、面白い。」
次なる手の準備は、既に始まっていた。
「……祟り目。」
呪詛の眼差しが、紫電改の精神を撃ち抜く。視界がぐにゃりと歪み、立っているのも辛くなる。鋭い痛みがこめかみを穿ち、意識が霞む。
「うっ…頭が…痛ぇ…!」
その隙を逃さず、猫又幻は駆ける。蒼炎の舞を双剣に宿し、燃え上がる斬撃を紫電改に向かって解き放つ。
ボウッ!!
「あっちぃ…!!」
紫電改は気合いで斬撃そのものは回避したものの、服が炎で焦げ、彼自身も少しだけ熱に焼かれてしまった。だが、防戦一方で終わるほど彼は甘くはない。
「ならこれだ!…電装瞬雷!!」
一瞬稲光が走ったかと思うと、紫電改の姿が一瞬のうちに消える。
「消えっ…!?」
警戒する間もなく、数瞬後、猫又幻の背後に雷光が閃く。雷の速度で移動するこの技は、猫又幻であっても認識できないほどに速く、そして強力であった。 - 78AIの力、お借りします!25/05/25(日) 12:36:15
「甘ぇよ。」
ザシュッ!
光速で戻った紫電改の電装斬雷(サクイカヅチ)が、猫又幻の背を貫いた。彼の体内で電撃が暴れまわり、筋組織や内臓をボロボロに焼き切っっていく。
「やった!」
しかし、勝利を確信したその刹那、猫又幻の瞳に妖しき輝きが宿る。
「この技を使うことになるとはね……九幻化。」
突如として九本の尾が宙に揺らぎ、彼の姿が異形へと変貌する。その気配だけで、観客の中には気絶する者すら出始めた。異形と化した猫又幻は目にも映らないスピードでその場から消え去り、紫電改の周囲を飛び回る。
「負けてられねぇ!!」
負けじと紫電改も電装極雷へと変化する。身体そのものを雷へと変え、物理をすり抜ける存在と化し、速度は限界を超えた。
二人は超スピードでリング上を自由自在に駆け回り、何度も何度もぶつかりあった。
そのたびに火花と電気が散り、リングには黄色と赤の軌跡が残った。
「面白い……!」
戦いの愉悦に浸りながらも猫又幻は幻視共鳴を発動。紫電改の敗北を拒絶する意志をも幻覚で包み込み、思考そのものを幻に沈める。
「くっ……ぐっ……お、俺が……っ!」
紫電改の足が止まる。電気が体から飛び散り、雷光が空へと舞った。 - 79AIの力、お借りします!25/05/25(日) 12:36:48
だが、その肉体と精神はまだ限界を迎えてはいなかった。紫電改の目に、まだ闘志が宿っている。
「なるほど…君もなかなかの武士(もののふ)なのだな。ならば、こちらも本気の一刀にて散らしてあげよう。」
猫又幻は息を整え、双剣を肩にかけた。
「これで……終わりだよ。九尾・幻影終幕斬。」
尾と分身が一つとなり、幻想と現実の境界が曖昧に溶け合っていく。
その融合の中で、紫電改の心には、ただの可能性ではなく、ひとつの確定した未来――それは敗北という名の運命――が鮮やかに焼きついた。
視界の隅に、己が崩れ落ちる姿が幻のようにちらつき、胸の奥底を冷たい刃が撫でるような感覚が走る。避け得ぬ敗北という未来が、まるで生き物のように彼の精神を蝕み始めていた。
ザンッ!
刃が紫電改を一刀のもとに斬り捨てるのと同時に、彼の身体が崩れ落ちる。
……かに見えた瞬間、彼の身体が再び雷を帯びて立ち上がる。
それもただの雷ではない。呪いの力が込められた特別な雷だ。
「電装怨雷(ヨモツヘグイ)!!」
その雷は呪いを帯びて漆黒に染まり、かつての紫電改とは似ても似つかぬ異形の存在へと変貌していた。
雷に包まれたその肉体は、禍々しい気配を放ち、見る者に本能的な恐怖を植え付ける。まるで雷という名を借りた怨霊のように、彼の周囲に漂う空気は異様な重みを増していた。 - 80AIの力、お借りします!25/05/25(日) 12:37:13
「このまま、終われるかよ……!」
彼の声には、生の執念と死を乗り越えた者の狂気が混ざる。
雷は断続的に全方向へと放たれ、猫又幻の幻影すらも焼き尽くしていく。
「幻影の生成が追い付かない…!」
彼も負けじと蒼炎の舞を放つも、紫電改の体から放たれる呪雷にいとも容易くかき消されてしまう。
「ほら、お返しだ。」
その言葉の通り、彼は猫又幻に接近すると同時にその体に最大の電撃を流し込み、九尾の尾すら感電し痙攣する。
空間全体が崩れたような錯覚に陥るほどの激しさだ。
「ここまで…なのか…?」
猫又幻が敗北を悟って膝をついた瞬間、紫電改は彼の体から手を放し、リングの中央に向き直った。
「俺の勝ちだ。」
彼がそう宣言すると同時に、勝敗を告げる声が響き渡る。
「勝者――紫電改!!」 - 81二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 12:38:53
流石、紫電改はやっぱ強い
長嶋姉妹以外には無敗なだけある - 82AIの力、お借りします!25/05/25(日) 13:10:59
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング。
巨大モニターがリング中央にそびえ立ち、白い光がそれを包み込むように点滅する。その中から、機械的なアナウンスが会場に響き渡った。
「二回戦第一試合――獅童 烈VS紫電改・サンダーボルト・田中」
観客たちがどよめき、場内の空気が高揚する。
地を震わすような重い足音と共に一人の男が歩み出た。鋼の肉体を持つ男――獅童 烈だ。
「……。」
無言のままリングに立つ彼の存在は、それだけで観客に圧を与える。筋骨隆々とした体格、鋭く冷たい目つき。しかしその瞳の奥には、常に揺るぎなき情熱の炎が燃え盛っていた。
「…よろしく頼む。」
獅童の前方、空気がピリリと張り詰めた。次の瞬間、青白い雷光が空を切り裂く。
「……またおもしろそうな相手だな。」
銀髪碧眼の青年――紫電改・サンダーボルト・田中が静かに姿を現す。稲妻を纏った彼は、目を細めながら獅童を見据えた。
「だが、こっちも負ける気はないぜ。」
その声はぶっきらぼうで、しかし芯の通った意志があった。
「…御託はいい。男は口で多くを語るものではない。」
交差する視線。互いの信念がぶつかり合い、まだ始まってもいない戦いに熱を帯びる。
観客の期待が頂点へと達したそのとき、スピーカーから次なるアナウンスが流れる。 - 83AIの力、お借りします!25/05/25(日) 13:11:55
「第二試合――ネムVS太陽の魔法少女ヘリアンVS大賢者ファエル・オムニシエンス」
カシャ。
ふるびたカメラのシャッター音がリングに響く。写された空間には、不思議な変化が起き、カメラがラジカセへと変形する。
「……。」
言葉もなくナイフを構えるネム。その足元に、ラジカセが低く唸るような音を放ち始める。音楽と共に、空気に不穏な緊張が広がる。
「ネムちゃんも、ファエルくんも、笑顔にな〜れっ☆」
明るい声と共に、太陽のような光の柱が天より降り注いだ。眩い光の中から舞い降りたのは、笑顔を絶やさぬ少女――ヘリアン。宙を舞う髪、手にした華やかな杖。その無邪気な笑顔の裏にあるのは、苦しみと闘いを知る者の強さ。
「戦っても、最後は仲良くできるといいな〜!」
その言葉に、場内が温かい雰囲気に包まれた。
しかし次の瞬間、空気が凍りつくような冷気を帯びた声がそれを制した。
「……理想論だな。」
黒衣の男、ファエル・オムニシエンスがリングに姿を現す。紫の瞳が、全てを見透かすように瞬いた。
「この戦いの先に、我々は何を見るのか。それが知りたいだけだ。」
彼の声は淡々としていたが、その奥底には冷たい理知を越えた情熱が宿っていた。全ての魔法を知る大賢者。その姿に、誰もが一歩引くような威圧感を覚える。
三者三様の存在が、リングに集う。異なる信念と物語を背負った三人の運命が、いま一つの場所に収束しようとしている。
激闘が予感される二回戦の対戦カード。その幕は静かに、しかし確実に上がろうとしていた。 - 84AIの力、お借りします!25/05/25(日) 15:03:43
爆発するような歓声がスタジアムを包み込み、興奮と期待が空気を震わせる。観客たちのざわめきが天井を突き抜けるかのように渦巻き、熱気が立ち上る中、二人の闘士がゆっくりとリング中央に歩を進めた。
全身に鋼のような筋肉を纏った巨漢—獅童 烈。右腕には天国を思わせる純白の光が脈動し、左腕には地獄の深淵を思わせる赤黒い骨が幾重にも巻きついている。
「……。」
対するは、銀髪碧眼の青年、紫電改・サンダーボルト・田中。彼の体には稲妻のような光がまとわりつき、指先から青白い電流が絶え間なくほとばしる。
戦士が向かい合い、今にも戦いが始まろうとしていた。
「試合開始ッ!!」
試合開始の宣言と共に、紫電改が一気に雷の速度で距離を詰める。稲妻の軌跡が宙を裂き、瞬く間に烈との距離が消えた。
「電装斬雷(サクイカヅチ)!」
紫電改の手にはプラズマの剣が握られ、ダイヤモンドすら一振りで切り裂く雷撃の刃が振り下ろされる。
バチバチバチッ!
「……斥壁(グアルディア・アブソルータ)。」
だが、獅童の左腕が幾層もの骨の防壁を形成し、雷撃を吸収するように受け止める。
爆音と共に閃光が弾け、振動が地を走るが、獅童は一歩も動かなかった。まるで大地に根を張った岩のように、不動のまま立ち尽くす。 - 85AIの力、お借りします!25/05/25(日) 15:03:58
「…悪いがまだ足りないな。」
紫電改の一撃であっても獅童の骨の盾を破壊することはできず、骨の表面にかすり傷を付けるのがやっとであった。
「なら、これはどうだ!」
一撃では足りないことを理解し、紫電改は連続して技を繰り出す。電装爆雷、電装豪雷、そして再び電装斬雷。
バリバリッ!ドォォンッ!
天から雷が落ち、爆風がリングを飲み込み、その隙間を縫ってプラズマの剣が閃く。
凄まじい閃光と衝撃が辺りを包み、スタジアム中が揺れる。雷と爆音が交錯し、空気そのものが裂けるかのような音に満ちる。
「…やったか?」
紫電改が手ごたえを感じつつそうい放つ中、煙が晴れたリングの中心にあったのは、依然として崩れぬ獅童の姿であった。
足元の床には電撃の痕跡が刻まれていたが、獅童の体には傷一つない。
だが、完全に何の意味も無かったというわけでもないようで……
「…こんなに早く一層目が破られるとは……お前、なかなかやるな。」
そう、紫電改の連撃は本体にはダメージを与えられなかったものの、骨の盾を破壊することには成功していたのだ。
「ならば……こちらからも仕掛けさせてもらおう。」
そう言うと、獅童の右腕:砕角(クエルノ・キエブラ)が僅かに動き、紫電改に向けてデコピンを放つ。 - 86AIの力、お借りします!25/05/25(日) 15:04:27
バァァンッ!!
空気が悲鳴を上げるように裂け、その軌道をなぞるように白光が伸びる。衝撃が周囲を圧倒し、観客席にまで風圧が届いた。
「っ…!デコピン一発でなんて威力してんだよ…!」
だが、紫電改は衝撃が来るよりも速く電装遡雷で時間を裂くように光速を超え、獅童の背後に回り込む。
「一気に決めるぜ!電装極雷(ナルカミ)!!」
彼の肉体そのものが特殊な雷へと変化し、いかなる攻撃も受け付けない状態となる。
さらに、その体は触れただけで超高圧電流が流れ込んでしまうという恐ろしい効果も持っており、ほとんどの相手は触れられれば即終了となるだろう。
しかし、紫電改の強烈な攻撃が迫ってこようとも、獅童は動かなかった。否、動く必要がなかった。
「俺は…逃げない。」
バチバチバチッ!!
紫電改の体から獅童の骨の盾に向けて高圧電流が流し込まれる。
その雷撃は先ほどとは比較にならない威力であり、骨の盾にもすぐにヒビが入り、そのまま破壊されてしまう。
「終わりだ!」
今度は獅童の体に直接雷撃を叩き込まんとする中、光よりも早く二人の間に新たな骨の盾が作られる。
だが、いくら骨の盾を生み出そうと、紫電改の雷の前では簡単に破壊されてしまう。 - 87AIの力、お借りします!25/05/25(日) 15:05:07
……そう思われたが。
「こんなところでこれを使うことになるとはな…斥壁(グアルディア・アブソルータ)…第二層(セコンダ)!」
現れたのは、先ほどの倍以上の厚みを持つ巨大な骨の盾。その姿はまるで要塞のようであった。
「何をしようとさっきと同じだ!」
紫電改はそれも気にせずフルパワーの雷を注ぎ込み、骨の完全破壊と獅童へのダイレクトダメージを狙っていた。
バリバリバリッ!バキンッ!
先ほどと同じように一層目の骨は雷によってあっさり砕かれてしまう。しかし、今度の骨は二層構造となっており、一層目が破壊されようともその防御力は健在であった。
「何っ…!」
予想以上の防御力に紫電改が驚く中、獅童は左腕で雷を受け止めつつ、右腕を構える。
「…お返しだ。」
宣言の通り、紫電改の目前から放たれた右拳。それは軽いジャブ程度のものであったが、超攻撃特化の右腕で放たれている以上、そんなヤワな攻撃では無かった。
バァァンッ!
…その衝撃は、雷すらも打ち消す原始的な力の象徴だった。虚飾を排した純粋な破壊が、紫電改の世界を貫く。
「ぐっ……!?」
攻撃の途中だったため紫電改の防御が間に合わず、拳圧が彼の肩を貫く。
あらゆる攻撃を通さないはずの雷の体であろうとも、その純粋な破壊力の前には意味を成さなかった。血がほとばしり、紫電改はわずかに膝をつく。 - 88AIの力、お借りします!25/05/25(日) 15:05:39
「これが…あいつの通常攻撃かよ…!」
彼は獅童の圧倒的なパワーに戦慄しながらも、奥の手の発動を決意する。矛盾すらも破壊する呪いの雷の使用を。
「…こうなりゃこっちもマジだ。死んでも文句言うなよ!」
紫電改は最後の手段――電装怨雷(ヨモツヘグイ)を発動する。
彼の肉体は漆黒の雷と化し、触れるだけで死の呪いを誘う恐ろしい存在に変貌する。
空気が焦げ付き、リングの周囲が蒸気に包まれ、視界すらも揺らぐ。雷鳴が轟き、彼の姿すら輪郭を失っていた。
「…なるほど、それがお前の本気か。」
紫電改の全力を目の当たりにして、獅童の目にも情熱が宿る。お互いに全力で争う本気のバトル。それこそが彼の求めていたものだったのだ。
「…行くぞ!」
シュンッ!
叫びと共に紫電改の姿が黒い軌跡となって消え去り、獅童の骨の盾に向けて呪雷を込めた拳を叩き込む。
ドドドドドドッ!
あまりの攻撃的なラッシュに、防御として作られた獅童の左腕——斥壁の骨が二層続けて音を立てて崩れる。
死の呪いを宿した雷は、たとえ相手が地獄の具現たる骨の盾であろうと無意味にしてしまう。 - 89AIの力、お借りします!25/05/25(日) 15:06:40
「生の拳を喰らうのは久しぶりか?」
紫電改は誇らしげな顔で呟き、続けて獅童の土手っ腹に全力のパンチを放つ。
ドゴォォンッ!!
黒い稲妻が獅童に突き刺さり、唸りをあげる。それは獅童の右腕に負けない破壊の具現のようで、とてもではないが生身で受け止められるものではなかった。
「…っ!さすがにやるな。」
だが、獅童は鍛えた腹筋でなんとか紫電改の攻撃を耐えきり、口から吐血しながらもなんとか立っている。
冷静な態度でありながらもハートは今までで一番燃えており、それが倒れることを拒んでいた。
「中々タフだな…だが、これで終わりだ!電呪装極誄!!」
ゴォォンッ!バリバリバリッ!!
彼の体が今度は黒い雷へと変化し、その姿がさらに恐ろしいものへと変わる。
身に纏った呪雷は
弾ける漆黒はただその場にあるだけでリングの空間を歪めており、呪いの瘴気を絶えず吹き出している。
「この姿でいられるのは1分だけだからな…一撃で終わらせるぞ。」
そう言うと、彼の体には更なる力が迸り、一切手加減ナシの100%の力がチャージされる。
メリーとの奇妙な友情によって身に着けたこの呪いの力は、彼の気持ちに呼応するかのようにエネルギーを増しており、それがただの雷ではないことを容易に感じさせる。 - 90AIの力、お借りします!25/05/25(日) 15:07:25
対する獅童も大地をしっかりと踏みしめ、今大会初の本気の一撃を放つ構えとなっていた。
あまりの攻撃力ゆえに自ら封じていた右腕による本気の一撃。だが、今回の相手、紫電改はそれを解禁するにふさわしい強大な相手である。
ゆえに、彼は一切の油断も慢心も捨て、ただひたすらに本気でぶつかることを望んだのだ。
「…行くぞ!電装伐屠雷弩!!」
「あぁ!破壊の拳(シエロ・トルメンタ)!!」
ドゴォォォォォンッ!!
空から黒い雷と共に”何か"としか言いようがない大規模破壊が降り注ぐと同時に、獅童が地を踏みしめ、全身の力を込めて右拳を振るう。
衝撃波が爆発し、スタジアムの照明が一瞬だけ明滅する。空気が波打ち、場内全体に衝撃が伝播した。
拳と雷が描く軌道は空間さえ歪ませるが、最終的に打ち勝ったのは――獅童の本気の拳であった。
圧倒的な攻撃力は呪いの雷の体をも貫き、この勝負に終わりをもたらした。
紫電改の身体が空中に弾き飛ばされ、まるで意志のない人形のようにリングの外へと落ちる。
決着だ。
「勝者――獅童 烈!!」 - 91二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 16:14:21
1対1対1も楽しみだな
- 92AIの力、お借りします!25/05/25(日) 16:30:36
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング。
第二回戦の第二試合。陽光が降り注ぐリングの中央に、三人の異なる理を背負った者たちが立っていた。
それぞれが、異なる運命と信念、そして戦う理由を胸に秘め、この決戦の舞台へと足を踏み入れた。
「魔法少女ヘリアン!あなたを助けに来たよ〜。」
燦々と輝く太陽を背に、ひなのが朗らかに笑顔で名乗りを上げる。ミニスカ振り袖の華やかな衣装が風に揺れ、背中に広がる羽衣がふわりと舞い上がる。
一方で、ネムは無言のまま、ふるびたカメラを構え、ファインダー越しに相手をじっと見据える。
カシャッ。
「……。」
カメラの音と沈黙。それは不気味なまでに冷たく、まるで冬の夜のように張り詰めた空気を周囲に運んでいた。
彼女が発する気配は、まるで風が凍りついたかのように空間の温度を奪っていく。その空気の重さに、思わず息を飲んだ観客もいた。
そして最後に、漆黒のローブを纏った男が静かに一歩前へと進み出る。
その姿は、まるで夜そのものが形をとったように荘厳であり、黒という色にすら深淵を与えるような存在感を放っていた。
「大賢者、ファエル・オムニシエンス。全ての理を知る者として、ここに立つ。」
その声は決して大きくはないが、耳元に直接語りかけるような重みと響きを持っていた。それは静かな断言であり、疑念を挟む余地など微塵もない確信だった。
三人が出そろい、ついに戦いが始まろうとしていた。
「試合開始ッ!!」 - 93AIの力、お借りします!25/05/25(日) 16:31:04
合図と共に、試合が始まる。
「……。」
ネムのカメラが一瞬でラジカセへと変形し、先ほど取った写真を利用した奇妙なリズムの旋律がリング全体に響き渡る。
そのビートは一定でありながらも、不規則な揺らぎと抑揚を含んでおり、聴く者の心を攪拌し、不安を煽るような不気味さを孕んでいた。
リズムが流れ出した瞬間、ヘリアンが音よりも早く光り輝く杖『天照』を掲げる。
「いきなりいっちゃうよ!極光サンライト!!」
ピカッ!!
眩い閃光がリング全体を包み、灼熱の風が渦を巻く。その中心に立つヘリアンの姿は、まさしく太陽の巫女。
彼女の放つ魔法は、ただの攻撃ではなく希望の光であり、観客席の最奥にまで輝きが届くほどに強烈だった。まるで未来を切り開く力そのものが、そこに存在しているかのようだった。
だが、その全てを、ファエルは一瞬にして把握した。
「「時の脈動を凍てつかせる無の支配者よ、永遠の刹那を我が掌中に閉ざせ。星々の鼓動を沈黙させ、運命の糸を断ち切る無の瞳。過去も未来も全てを喰らう漆黒の静寂、我が声に応え、存在の流転を封印せよ。ヴォイム・停止。」
刹那――世界が止まった。
音が止み、風が止まり、光が止まり、観客のざわめきすら世界から切り離されたかのように凍りつく。
拍手の音も、歓声も、誰の心臓の鼓動すらも届かない。まるでこの世に存在する全ての音が、一時的に命を絶たれたかのような感覚が、会場を支配していた。
ラジカセも、ヘリアンも、リズムの奔流も、すべてがその場で凍りついた。ただ一人、ファエルだけがその中を動く。
「解析完了。これより殲滅を開始する。」 - 94AIの力、お借りします!25/05/25(日) 16:31:47
記憶の書から溢れ出た虚無の魔力が一点に凝縮され、彼の指先に光のない弾丸が浮かび上がる。
「ヴォドルマ。」
放たれた中級の虚無魔法は、ネムのラジカセを、そしてその背後にいた少女の存在を、音もなく、何も残さずに消し去った。
「決め台詞を言うとするなら…そうだな。”You are as small as a black ant.(おまえは黒アリのように矮小だ。)”とでも言ったところか。」
彼は誰に言うでもなくそう呟くと、停止した時間を再生する。
「ヴォイム・再生。」
………時間が再び流れ出すと、ネムの姿はリング上から完全に消え去っていた。
その場に残されたのは、まるで切り取られたようにぽっかりと空いた空間の違和感だけだった。
風も音も、そこだけぽっかりと穴が空いたような虚しさが残る。
「えっ!?なにこれ!?ネムちゃんどこ行ったの!!??」
突如として起こった謎の現象を前にして、ヘリアンは何がなんだかと言った様子で自分の杖を見つめる。
「もしかしてわたしの秘められた力が覚醒しちゃったとか……?」
見当違いなことを言って勝手に騒いでいるが、この状況は彼女だけでなく会場にいた全員にとって理解不能な出来事であった。 - 95AIの力、お借りします!25/05/25(日) 16:32:21
「さて、2人目といこうか。」
次にファエルは、太陽の魔法少女へと視線を移す。
敵意の視線に気づいたヘリアンの瞳が、きらりと光を放つ。彼女の背中から放たれる陽光はさらに強まり、全身を日輪のように包み込んでいた。
「何をするのかわからないけど、わたし、絶対負けないよ!」
太陽の炎が彼女の身体を包み、炎と光のオーラが命そのもののように脈動する。彼女の太陽と再生の能力『日輪転生』は、幾度となく絶望を乗り越え、希望を繋いできた象徴だった。
だが、ファエルは動じない。
「その再生、尽きる時まで何度でも消し去ろう。」
彼は再び両手の指先に虚無の魔力を集中させ、ヘリアンに向けてそれを向ける。
「ガンズ・ヴォド。」
ドドドドドッ!
まるで機関銃のように矢継ぎ早に放たれる虚無の弾丸。
しかし、対するヘリアンも太陽の魔法を自身の指先に集中させ、同じように太陽の弾丸を放つ。
「いっけー!バンバンサンシャイン!!」
ジュジュジュジュッ!
大地を焼き焦がすほどの高温のマシンガンが放たれ、ファエルの放った虚無の弾丸とぶつかり合う。
弾丸同士はエネルギーの対消滅を起こし、結局お互いにノーダメージで事が終了した。 - 96AIの力、お借りします!25/05/25(日) 16:33:13
「太陽魔法か……厄介だな。」
ファエルですら会得することができなかった超常魔法の一種であり、彼の親友の息子のみが使用できるものとされていた。
だが、目の前の少女はまるで手足のようにその魔法を操っており、ただものではないことが理解できた。
「次はこっちから攻める番だよ!」
彼女は太陽の力を宿した薙刀・天日を召喚し、ファエルに向かって近接戦闘を仕掛ける。
「やぁ!」
音を切り裂きながら放たれる一閃。しかし、ファエルは最小限の動きでそれを回避し、逆に『ヴォルドル』によって生命力と魔力を吸収する。
「うぅぅ…!なんか変な感じがする!」
生命力が吸収されているとはいえ、彼女は日輪転生によって常に生命力と魔力を補充されており、ほとんど効き目があるとは思えない。
「でも、これなら避けられないよ!極光サンライト!スラッシュバージョン!!」
ボオゥ!!
薙刀の刃が太陽の魔力によって大きく伸び、間合いが大幅に巨大化した。その刀身はまるで太陽そのものかのような熱を帯びており、直撃してしまえば一瞬で蒸発してしまうところだろう。
「いっけぇ!!」
ガオンッ!
しかし、ファエルは空間魔法『ヴォリア』で空間そのものを裂き、薙刀の刃が到達するまでの空間を消し飛ばすことで攻撃を無力化した。
「無駄だ。虚無は全てを飲み込む。」 - 97AIの力、お借りします!25/05/25(日) 16:33:38
……
それからも激戦が続いた。
何度でも蘇る太陽。何度でもそれを消し去る虚無。二つの意志が、激しく、そして執拗に衝突を繰り返した。
「はぁ…はぁ…もうむり…つかれた……。」
数度の激突の末、疲労によってヘリアンの再生が一瞬、僅かに遅れる。
その刹那を、ファエルは決して見逃さなかった。
「ヴォイム・時間圧縮。」
一秒が千倍に引き延ばされた時の中で、ファエルは幾千もの詠唱なき魔法を連続して発動し、この瞬間に最大の一撃を叩き込むことを明らかにする。
「深淵の底に響く無音の理、存在の全てを飲み込む虚無の門よ。星々の命運を裁く叡智の瞳、我が意に従い万物の終焉を刻む。無の理を穿つ刃、時間の流れを断ち、空間の理を砕く。」
詠唱と共にその空間に浮かぶ魔法の軌跡は、まるで星々の軌道が複雑に絡み合う宇宙のようであり、壮麗な破壊のシンフォニーだった。
「ヴォド・ヴォイド、最終解放。」
空間と時間、そして存在そのものを呑み込む終焉の魔法。闇に輝く虚無の花が彼女を包み込み――
地を照らす太陽の光は、静かに、だが確かに、完全に消えた。太陽の少女の姿はもう、どこにもなかった。
「勝者――ファエル・オムニシエンス!!」 - 98二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 16:38:46
うわ強い
やっぱり時間系はヤバいな - 99AIの力、お借りします!25/05/25(日) 17:02:11
あにまんオリキャラ最強トーナメント──その戦いの果てに、ついに決勝戦の舞台が整った。
満員の観客で埋め尽くされた特設リング。
熱気は天井を押し上げるように充満し、無数のライトが天井から降り注いでリング中央を神々しく照らす。
「さあ、皆さまお待ちかね!いよいよこの時がやってまいりました!『第7回あにまんオリキャラ最強トーナメント』、その頂点を決する決勝戦のカード発表です!」
高鳴るファンファーレ。観客たちは総立ちになり、スポットライトがリング中央に集まる。
そして優勝を争う2人の選手がゆっくりとその姿を現す。
「一回戦、二回戦と圧倒的な力を見せつけて勝ち上がってきた矛盾の戦士!その拳に込められた破壊と防御の意志は、まさに天国と地獄の化身!!決勝戦でもその力を発揮できるのか!!獅童 烈!!!」
姿を現した巨漢に、客席が揺れる。純白の右腕はまるで光を宿し、血黒に染まった骨の左腕は死の象徴のように鈍く輝く。
その存在感は、まるで神話の一頁を切り取ったかのようであり、会場全体に重い緊張が走る。
「……御託はいらない。お前が最強なら、それを証明してみせろ。」
リング中央に立った獅童は、鋭い眼差しで前方を見据え、静かに拳を握った。 - 100AIの力、お借りします!25/05/25(日) 17:02:44
「全知全能の叡智を操る静謐なる黒衣の賢者!時間を断ち、空間を消し、虚無を支配する魔法の頂!その知性は万象を凌駕し、理の壁すらも凌駕する!『大賢者』ファエル・オムニシエンス!!」
一陣の風と共に、虚空に裂け目が生じた。
そこから静かに現れたのは、黒のローブに身を包んだ一人の男。
その歩みは静かでありながら、踏みしめるごとに空間が微かに揺れる。
紫の瞳は感情を押し殺し、それでいて底知れぬ情熱と確信を湛えていた。
「この場こそ、知が力に変わる瞬間だ。君の拳、その理を超えられるか、試させてもらおう。」
ファエルが歩みを進めるたびに、空間が歪む。
時の流れさえ彼の呼吸に合わせて緩やかに脈動し、周囲の空気が変容していくのが感じられる。
リングの周囲には、2人の登場によって濃密な空気が漂い始めた。
観客たちは言葉を失い、その瞬間をただ目に焼き付けることしかできない。
二人の巨星が、ついに向かい合う。
その視線の交差が、既に戦いの始まりを告げていた。
言葉は不要。拳と魔法、その二つが交錯する瞬間が、今まさに世界の中心で生まれようとしている。 - 101二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 17:56:50
いよいよ決勝だな
楽しみ - 102AIの力、お借りします!25/05/25(日) 18:01:28
あにまんオリキャラ最強トーナメント——その名の通り、数多の強者たちが集い、戦い、そして散っていった熱狂と興奮の舞台が、ついにその幕を閉じようとしている。
地鳴りのような足音が静寂を破る。リングへと現れたのは、黒髪短髪で筋骨隆々の巨漢——獅童 烈。
その歩み一つひとつがまるで大地を砕くかのように重く、観客席から漏れる息すらも押し潰すような威圧感を放っていた。
一方で、まるで大気そのものが変質したかのような静寂の中、滑るようにして姿を現したのは全身黒ずくめのローブを纏った男——大賢者ファエル・オムニシエンス。
黒いマントが無風のはずの空間でふわりと揺れ、紫色の瞳が獅童を射抜く。
さぁ、ついに最強が決まる時だ。
「決勝戦ッ――試合開始ッ!!」
実況の声が炸裂し、同時にリングを揺らす轟音が響き渡る。観客の拍手すらかき消される中、白光が走る。
「砕角(クエルノ・キエブラ)。」
獅童の右腕——砕角(クエルノ・キエブラ)が白く光を放ち、その光は観客の網膜に焼き付き、空間そのものが脈動する。
その拳はただの肉体ではなかった。力そのものが結晶化し、技術も理論も超越した右腕。
まるで魂そのものが咆哮するかのような拳によって、ファエルに向けてデコピンを放つ。
ビュゥゥンッ!
今までの戦いを見ればわかる通り、ただのデコピンと言えども彼の力で放たれる以上は強力な攻撃となる。 - 103AIの力、お借りします!25/05/25(日) 18:02:08
だが、その勢いが空を切るよりも一瞬早く、ファエルの姿は掻き消えていた。
「空間の織目を引き裂く漆黒よ、無限の彼方を閉ざす位階の門を開け。全ての距離を無意味とする我が叡智、存在の境界を喰らう虚無の嵐。星々の間を渡る影、我が意志が世界を再編する。ヴォリア。」
空間が歪み、反転し、ファエルはリングの反対側に瞬時に出現する。その動きには物理法則も因果も通用しない。ただ理をねじ曲げるだけの魔法であった。
この魔法を利用して、空間を歪めて自身を転移させ、その姿を別の地点に移動させたのであった。
さらに、彼の魔法はそれだけでは終わらない。
「ヴォリア…空間直結。」
ビュゥゥンッ!
なんと先ほど獅童が放った一撃をそっくりそのまま空間ごと顕現させ、逆に獅童にそれを浴びせる。
「…面倒だな。」
彼は血黒に染まった左腕:斥壁(グアルディア・アブソルータ)の骨の盾によって攻撃を容易く防御するが、その顔は苦いものであった。
そんなことはお構いなしで続けてファエルが行動を起こす。
「時の脈動を凍てつかせる無の支配者よ、永遠の刹那を我が掌中に閉ざせ。星々の鼓動を沈黙させ、運命の糸を断ち切る無の瞳。過去も未来も全てを喰らう漆黒の静寂、我が声に応え、存在の流転を封印せよ。ヴォイム・停止。」
二回戦でも使用した時間停止魔法だ。
世界が凍り付いた。観客のざわめき、風の音、すべてが消え去る。リングを囲む数万人の拍手も、応援の叫びも、まるで別の次元に置き去りにされたかのように一切聞こえない。
ただそこには、絶対的な静寂と停止だけが支配していた。 - 104AIの力、お借りします!25/05/25(日) 18:02:37
「解析完了。これより掃討を開始する。」
そう言うと、前回と同じように指先に虚無の魔力を集中させる。だが、その魔力量は前回よりも多くなっており、決して獅童のことを見下しているわけではないということが読み取れる。
「終わりだ……ヴォドルマド。」
放たれた上級無属性魔法はリングの地面を削りながらも一直線に獅童の元へと進んでいき、間にあるすべての障害を無に帰す。
全てが止まった時の中、彼の攻撃を止められる者はいなかった。
——ただ一人、獅童 烈だけを除いて。
「……甘いな。」
世界の静止に抗いながら、獅童の左腕がゆっくりと掲げられていく。
赤黒く骨が幾重にも重なったその腕——斥壁(グアルディア・アブソルータ)が、時間の概念を破るように動き出す。
その左腕は”圧巻の防御力でいかなる攻撃からも彼を守る”ことができ、それは時間停止攻撃であっても例外ではない。
「斥壁(グアルディア・アブソルータ)第三層(テルツォ)。」
ファエルの放った無属性魔法が骨に直撃するも、盾のように立ちはだかった三層の骨がそれを真正面から受け止めた。
ゴォォンッ!
爆発的な魔力の炸裂音と共に黒煙が立ち込めるが、その中に立つ獅童の影は微動だにせず、まるで山のように静かにそこに存在していた。 - 105AIの力、お借りします!25/05/25(日) 18:04:03
…ファエルの魔力が底を尽き、ヴォイムの時間停止も解除されてしまった。
「…これで終わりか?」
彼は左腕に何層も何層も血黒の骨を重ね合わせ、即席のグローブを生み出すと、左拳を振るうと同時に骨の層を全力で伸ばす。
「斥壁(グアルディア・アブソルータ)展伸(アルンガーレ)。」
シュシュシュッ!!
対するファエルも記憶の書から魔力を回収すると、すぐさまヴォリアを発動し、空間ごと相手の攻撃を飲み込もうとする。
だが、鋭く振り抜かれた骨は虚無の隙間へとわずかに入り込み、空間そのものを切り裂いた。
「……っ!!」
ファエルの肩と腰が砕ける音が、リング全体に木霊する。彼は咄嗟に空間を巻き戻し、自身の位置と肉体を修復するが、獅童の拳はもはや理を超えていた。理論も戦術も通用しない、ただひたすらに強靭な意志と力の塊。
それを前にして、ファエルができることとというのは一つだけ。”全力で迎え撃つ”ということだけだ。
「よろしい、こちらも最上級を以て迎え撃つ。」
そういうと、ファエルの周囲に黒い魔力が渦巻く。それは空間でも時間でもない、虚無そのもの。存在の根底を崩壊させる魔法の究極——
「漆黒の深淵よ、虚無の理を以て顕現せよ。星々の鼓動を呑み込む闇の帳、存在の全てを閉ざす無の棺よ。我が叡智が時を裂き、空間を砕き、運命の糸を焼き尽くす。無音の慟哭が響く深淵の底、万物の終焉を告げる刃となれ。光を喰らい、魂を凍てつかせ、希望の残滓すら虚無に還す。我が瞳が見据える先に、一切の存在を否定する闇の門を開け。ヴォド・ヴォイド。」
詠唱が終了すると同時に、全てを還す虚無が、世界の理そのものを侵食していく。観客席からはその視界がすっかり暗転し、音さえも奪われていく。だが、その闇の中心へ向けて、獅童は一歩も引くことなく右拳を放つ。
「破壊の拳(シエロ・トルメンタ)!!」
その一撃には、理論も魔法も関係ない。拳はただ、そこにある全てを打ち砕くために。
——破壊はすべてを超越する。 - 106AIの力、お借りします!25/05/25(日) 18:04:28
光と闇の対消滅が起きたかのような轟音と共に、虚無が砕け散る。その中心で、ファエルの身体が崩れ落ちた。
その瞳にはまだ炎が残っていたが、肉体は限界を迎えていた。
「…ここまでか。」
ファエルが諦めかけたその瞬間——
禁忌の書と記憶の書が同時に開き、彼の脳内にある魔法に関する記憶が流れ込んでくる。
それは、かつての友が使用していた魔法の一つ。人の身でありながら禁忌の竜の力を扱う究極の進化魔法。
さぁ唱えよう、その魔法の名は……
「ブレイヴ…今はその力を借りるぞ!【ビケイム・ハイエンド】!!!」
彼が叫ぶと同時に、禁忌の書と記憶の書が融合して巨大な一冊の本となり、そこから恐ろしい竜が飛び出てくる。
竜はぐるっとリングを一周したかと思うと、突如として一筋の黒い光となってファエルの体に流れ込む。
終焉、破滅、崩壊、滅亡…あらゆる負のエネルギーが拡散され、その姿を徐々に変容させていく。
そして、全てが収まった先に残っていたのは……漆黒の竜人と化したファエルの姿であった。
「…なるほどな。確かにこれは禁忌の魔法になるわけだ。」
全身に回る負のエネルギーは使用者の人格を則ってしまうかと感じられるほど強大であり、並の人間であれば一瞬で理性を失ってしまうことだろう。
だが、ファエルは並の人間ではなかった。あらゆる魔法を極めた彼にとっては、この魔法も扱えなくはないものであった。 - 107AIの力、お借りします!25/05/25(日) 18:05:03
「理解完了。殲滅再開始だ。」
彼が構えると、その背後に無数の魔法陣が生成される。そのどれもがとてつもない量の虚無の魔力を集約させており、魔力量はヴォド・ヴォイドの比ではない。
「我が叡智が時の流れを断ち、空間の理を砕き、次元の境界を喰らう。無音の慟哭が響く深淵の底、希望の残滓すら永遠に葬る。光を焼き尽くし、魂を凍てつかせ、運命の糸を無に還す。我が瞳が見据える先に、宇宙の全てを否定する闇の門を開け。ヴォドルディアス。」
全ての魔法陣が一瞬煌めいたかと思うと、その全てから超極太の虚無のレーザーが射出される。
チュイン!チュイン!チュィィィィン!!!
「ならこちらも本気で迎え撃とう。斥壁(グアルディア・アブソルータ)第百層(チェンテージモ)!」
対する獅童も全力で左腕の能力を行使し、一気に百層もの超巨大で幅のある骨の盾を生み出す。
それはまるで大国の城のように巨大で、大海をまるごと収めるダムかのように分厚かった。
バキバキバキッ!!
レーザーがぶつかるたびに骨の壁が一層ずつ砕かれていくが、それと同じほどのスピードで骨が展開されていく。
「「はぁぁぁぁ!!」」
二人の叫びが重なり、お互いが持てる力の全てを出し合ってぶつかり合う。
胸に確かな情熱を宿したこの二人だからこそ、心の内ではわかっていた。相手が自身を満足させてくれる好敵手であると。
万物の抹消と絶対防御。終わることのない争いはまだ続く。
「あぁ…深淵の神々よ。今一度だけ私に力を授け給え。」
極限までヒートアップしたファエルは滅亡竜の魔力だけでは飽き足らず、さらなる深淵に身を捧げる決意を固める。 - 108AIの力、お借りします!25/05/25(日) 18:06:13
「これにて真の終焉だ。最後の魔法は我が命を以って放たれる。もはやいかなる行動も無意味だ。」
背後にあった魔法陣が混ざり合って一つの巨大な魔法陣となり、その中心にファエルが立つ。
「深淵の神の御前に、我が魂を捧ぐ。破滅をもたらす終焉の竜よ、虚無の咆哮を以て宇宙を喰らえ。一竜、時の鎖を砕く終焉の牙。過去と未来を呑み込み、永遠の刹那を無に還す。二竜、空間の理を喰らう漆黒の翼。星々の間を裂き、無限の彼方を閉ざす。三竜、因果の輪を焼き尽くす炎の息吹。運命の糸を断ち、存在の基盤を崩壊させる。四竜、魂の輝きを凍てつかせし氷の瞳。希望の残滓を虚無の深淵に沈める。五竜、すべての現実を否定する神聖なる闇。我が命を代償に、宇宙の全てを神の御手に委ねる。叡智の極致をこの手に。ヴォド・ディヴァイン・エタニティ。」
詠唱が終わると、ファエルの肉体は完全に魔法陣に飲み込まれ、その命を媒介として5体の竜が顕現する。
「縺ィ繧上↓縺サ繧阪?繧!!」
竜は我々にはとても聞き取れない咆哮をあげると、そのまま身体が魔力に分解され、竜型の魔力の塊として獅童に襲い掛かる。
「…もはや何がなんだかさっぱりだが…やるしかないな。」
彼は諦めか決断かわからないような発言をすると、右腕に全身全霊の力を込め、その本質を解き放つ。
「俺の拳は純粋なる破壊の力。相手が虚無の塊であろうとも、それは揺るがない。」
彼の右腕:砕角(クエルノ・キエブラ)が光輝き、その内に秘めた破壊の力を極限まで引き出す。とどまることなく溢れる破壊の力は、彼すらも破壊してしまうかと思われるほど高まる。
「滅亡の拳(アルボル・エストレージャ・フィナール)!!」
もはや言葉や音では言い表せない感覚が会場の全体に拡散され、次々と伝播していく。
世界を滅ぼした破滅の竜と虚無を司る深淵の神々の本気。それに迎え撃つは破壊の権化たる天国の拳。
この魔法を発動した時点でファエルの人生は終わりを迎えており、たとえここで虚無の力が勝ろうと、ファエルが帰ってくることは無い。そういう目線で見れば、この勝負は既に獅童の勝ちと言ってもいいだろう。
だが、男と男の本気の勝負において、そんな考え方は言語道断のものだ。一世一代の男比べ、そこに小賢しいルールなど必要ないのだから。 - 109AIの力、お借りします!25/05/25(日) 18:07:15
………
そうして全てが終わった。
過去も未来も現在も関係なく、虚無すらも超越する戦い。
この戦いを制したのは――
滅亡も虚無も全てを破壊した矛盾の使徒、獅童 烈であった。
「…いい戦いだった。これ以上の戦いはもう二度とないだろう。」
彼は命を使ってまで自身との戦いに向き合ってくれたファエルに感謝し、黙祷を捧げる。
それにつられて観客たちも激戦を演出してくれたファエルに対して黙祷し、最大限の感謝と弔いを伝える。
そしてしばしの静寂の後、偉大なる勝者が発表された。
「勝者及び第7回あにまんオリキャラ最強トーナメント優勝者は——獅童 烈!!!」 - 110落宮の人25/05/25(日) 18:12:15
熱い戦いでした
獅童さん優勝おめでとうございます - 111エマの人25/05/25(日) 18:12:53
烈さん優勝おめでとう御座います
そして又優勝者に負けとる - 112AIの力、お借りします!25/05/25(日) 18:25:47
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リングは、先程までの熾烈な決戦の余韻に包まれていた。
観客の熱狂が次第に落ち着きを見せ、そこには戦いの痕跡を刻んだ静かな空気が流れている。
「それでは皆さま、第7回あにまんオリキャラ最強トーナメント、閉会の儀に移らせていただきます! 」
司会の声がマイクを通じて会場に響き渡ると、観衆から再び拍手と歓声が巻き起こる。その中心に、黒髪短髪で筋骨隆々の巨躯を携えた男、獅童 烈が静かに歩を進めていた。
その一歩一歩には、戦いを制した者ならではの重みがあった。彼の右腕は未だうっすらと白光を宿し、左腕には赤黒い骨の層が沈黙を保っていた。
「獅童さん、こちらが優勝トロフィーです!」
リング中央に立つ司会者が、慎重な手つきでトロフィーを差し出す。その瞬間、観客たちの拍手がいっそう大きくなる。
獅童は無言のまま、司会者の手からトロフィーを受け取る。金属の冷たい感触が、掌にしっかりと伝わった。
「…楽しい戦いだった。」
低く、だがはっきりとした声が漏れる。その瞳には、決勝戦の一瞬一瞬が蘇っていた。
全力を尽くして闘い、己の矛と盾を貫いた記憶——そしてその末に掴んだ栄光。
だが、彼の表情に誇らしげな笑みはない。あるのは、ただ静かなる確信と、次なる戦いに向けた決意のみ。 - 113AIの力、お借りします!25/05/25(日) 18:26:04
「このトロフィーは、貴方の熱き闘志と冷静なる技、その両極が生んだ勝利の証です!」
司会の声が再び響き渡り、リング上に光が注がれる。その光の中心で、獅童 烈は静かに立ち尽くしていた。
観衆の拍手が再びリングを包み込む中、彼はゆっくりと顔を上げる。
「…このトロフィーは、俺と、俺を相手に全力でぶつかってくれたあいつの物だ。」
彼の言葉に、会場は一瞬静まり返り、その後に轟くような歓声が爆発する。熱と静が交錯するその空間は、まさに獅童 烈そのものだった。
「それではこれをもちまして——第7回あにまんオリキャラ最強トーナメント、閉会です!!」
司会者の高らかな宣言とともに、無数の拍手と声援がリングを満たしていく。獅童は最後にリングを一瞥し、静かに背を向けた。
その背中に揺れるトロフィーの輝きは、ただの勝利を意味するものではなかった。それは、彼が育て、導く者たちへの未来の道標でもあった。
観衆の最後の拍手が会場を震わせる中、獅童 烈の名は、確かにこの大会の頂点に刻まれた。 - 114AIの力、お借りします!25/05/25(日) 18:27:46
はい、ということでトーナメント本戦はこれにて終了です。
エキシビションマッチに関しては、殿堂入りキャラor今トーナメントの参加者のうちから見たい対戦カードを書いてくだされば早い者勝ちでやっていきます。
その後には初参加者優先の出張版通常対戦を行いますので、その際は初めての方もぜひ参加してみてください。
また、優勝者同士の対決は後々チャンピオン大会で行いますので今回はご遠慮ください。 - 115落宮の人25/05/25(日) 18:28:12
獅童 烈 VS 落宮スズキ
折角ですので優勝者の方とも戦いたいです - 116エマの人25/05/25(日) 18:28:24
エマ対ゴルバスお願いします
- 117二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 18:33:12
ヘリアンとネムをお願いします!
- 118二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 18:33:36
鈴木英雄対落宮スズキ せっかくスズキが二人いるんだし
- 119二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 18:36:41
このレスは削除されています
- 120AIの力、お借りします!25/05/25(日) 18:40:07
- 121猫又幻25/05/25(日) 21:00:28
やっぱり 幻は月ですので
ヘリアンVS幻で - 122AIの力、お借りします!25/05/26(月) 19:50:14
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング。決勝戦の熱狂が去った後の静寂を打ち破るように、エキシビションマッチの幕が上がった。
黒髪短髪の巨漢、獅童 烈。その佇まいには威圧感すら漂い、その強さから放たれる強大なオーラが場内の空気を支配していた。
一方、痩身の青年、落宮スズキはその対極にあった。震える手足、逃げ腰の姿勢、それでも決して折れぬ眼差しが彼の芯の強さを物語る。
「試合開始ッ!!」
ゴングの音と同時に、スズキは跳ねるように後方へ飛びのいた。瞬時にその場から消え去るような動きは、もはや超常の域に達していた。
とにかく逃げる——だがそれは、生き延びるための戦略。スズキの体はまるで風のようにリングを駆け抜け、観衆はその奇妙な動きに息を呑んだ。
リングの床に無数の穴が点在し、そのたびに彼の足取りが変化する様は、舞台の上で踊る即興のダンサーのようだった。
「怖いよ……でも、勝つよ。」
対する獅童は動かない。動く必要がないとでも言わんばかりに不動を貫いていた。動かなければそこら中にある落とし穴に落ちることはなく、警戒するのは自分の足元だけで済む。知ってか知らずか、スズキの能力に対して有効的な戦略を取っていた。
「……何かはわからないが、この感じだと下手に動くべきではないな。」
ふとそう呟くと、その右腕に尋常ならざる力が蓄えられていく。
「砕角(クエルノ・キエブラ)。」
純白に染まった右腕から、軽く指をはじくような動作がなされる。その瞬間、空気が爆ぜた。
ブオォォォ!!
「うわっ!?あぶなっ!!」
スズキが反射的に転がるようにしてリングの端へと逃げる。彼のいた位置を通過したのは、獅童の右手による“デコピン”だった。 - 123AIの力、お借りします!25/05/26(月) 19:51:01
だが、ただの指弾ではない。その圧倒的なパワーが生んだ風圧は、目に見えるほどの衝撃波として空気を引き裂き、床をえぐるようにして突き進んでいた。
「いまの、冗談だろ!?デコピンで床にヒビ入るって何なんだよぉ!」
獅童は無言のまま、再び右腕を構えた。その動きには無駄がなく、むしろ美しさすら感じさせる。
スズキは汗を滲ませながらも、その目に宿る光を消すことはない。
「怖いよ……でも、それでも……あんなの喰らったら一撃で終わりだ……っ!なら……当たらなきゃいい!!」
リングの端、端、端……彼の動きは無秩序に見えて、女神の加護によって秩序だった回避となる。
「……でも、動かない相手にどうすれば……!」
スズキが攻めあぐねるが、なんとかして策を振り絞る。
一度目の攻防は、突如リングに開いた小さな穴からスズキが顔を覗かせ、瞬間的にその勢いのまま放たれた鋭い蹴りだった。
「えいっ!」
その攻撃は斜め下から伸びる角度で、死角を狙った見事な一撃だったが、獅童は一切動じず、わずかに左腕を傾け、赤黒い骨の層を斜めに重ねてその一撃を受け止めた。
「……なるほど、悪くない。」
骨と骨がぶつかる鈍い音とともに、攻撃の勢いは完全に殺される。だが、スズキは持ち前の逃げ足と能力を活かし、獅童の反撃が襲ってくるよりも早く、作り出した落とし穴に飛び込んで姿を消した。
二度目の奇襲は真正面から突っ込んできたスズキが、空中に生み出した落とし穴を利用して不意打ちの遠隔攻撃を仕掛けるというものだった。
「うりゃーー!!!」
スズキはあえて獅童に届かないギリギリの位置でパンチを放つと、空間をまたぐ落とし穴を生成し、それによって射程を誤認させつつ攻撃を仕掛ける。 - 124AIの力、お借りします!25/05/26(月) 19:51:30
「ここだぁっ!」
だが、獅童はわずかに目を細めると、瞬時に左肘をひねり、赤黒い骨を幾重にも重ねて正面からその拳を受けた。
「…重心の移動で丸わかりだ。」
骨の層が鈍く振動し、スズキの拳はまたしても完全に弾かれた。
三度目は空中からの強襲。リングの中央で小さく跳ねたスズキは、落とし穴の出口を上空に設定することによって一気に高く舞い上がり、そこから両足を突き出して降下した。
「これでどうだぁぁ!!」
スズキとしては、この攻撃が直撃すれば、さすがの獅童も足場を崩され、次の展開に繋げるチャンスを得られると考えていた。
しかし、その瞬間、斥壁が螺旋状に巻き上がり、獅童の左腕が空からの衝撃を抱きしめるように受け止めた。
「…発想は悪くない。だが、捨て身の割りには威力がお粗末だな。」
衝撃は柔らかくも堅牢に吸収され、スズキの両足はまるで厚い布団に叩きつけられたかのように無力化された。
「…能力の活用技術や戦術の策定力など見どころはある。…だが、反撃を恐れる気持ちが攻めを弱めているな。」
普段の癖でついスズキの戦闘方を批評してしまう。職業病というやつであろうか。
そして——ついに獅童が踏み込んだ。 - 125AIの力、お借りします!25/05/26(月) 19:51:52
重々しい足音が一歩ごとに大地を揺らし、観客席からもその衝撃が感じ取られる。まるで山が歩き出したかのような迫力に、場内の空気が震えた。
「…攻めというのは恐れを捨てなければならない。」
その一歩が地を砕き、周囲の空間を強制的にねじ曲げる。獅童は右腕を高く掲げ、そのまま地面を殴りつけた。
ドォォォンッ!!!
地鳴りのような音が響き渡り、その瞬間、リングの中央に巨大な穴が開いた。
「え…!?」
その力はただの衝撃ではない。白い拳から放たれたエネルギーは地中にまで染み込み、地盤そのものを捻じり潰した。
地面が爆ぜ、激しい振動と共にクレーターが生まれる。スズキは反射的に跳ねたが、足元の崩壊にわずかに遅れる。
「っ……あっ!」
跳び退こうとした瞬間、崩落した地面が彼のバランスを奪い、重力が彼を黒い空間へと引きずり込んでいく。
「うわぁぁぁぁ!!」
スズキの落とし穴を用いたとしても、今回ばかりは意味を持たない。
手数や小回りはスズキの能力の方が圧倒的に上だが、規模に関してはこちらの圧勝であり、大地そのものが開く力を持っていた。
獅童は拳を下ろしたまま、動かずにリングの中心に立っていた。その背に燃えるような熱と、凪のような静けさが宿っていた。
「勝者――獅童 烈!!」 - 126落宮の人25/05/26(月) 19:56:15
うーん圧倒的 まさに子供と大人って感じでしたね……
獅童さんご指導ありがとうございました! - 127AIの力、お借りします!25/05/27(火) 19:22:26
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング。
すでに決勝が終わった後の熱狂の余韻が残る中、その空気を裂くようにして再び観客の歓声が沸き上がる。
リング中央に立つ二人の存在が、それだけで一つの伝説を予感させていた。
「今日は……勝ちに来ました。」
アイリーン・エマの声は清らかで、それでいて芯の強さを滲ませていた。白銀の髪がふわりと舞い、背に輝くのは聖剣リヒト。
世界を救った英雄としての風格を感じさせるその立ち姿は、ただ美しく、そして堂々としている。
かつては苦い敗北を味わされた宿敵、ゴルバスを前にして、彼女の覚悟は最高潮に達していた。
「俺は負けない。当たり前だろ、王だぞ?」
真王ゴルバスは飄々とした調子で応じたが、その口元には決意の色が滲んでいた。
黒髪の青年の姿に似つかわしくない、重厚な覇気がリングを覆う。
その背後には、彼がこれまでに積み重ねてきた闘いと苦悩、王としての矜持が影のように揺れていた。
「試合開始ッ!!」
試合開始と同時にエマが踏み出す。風すらも置き去りにするような俊敏さで舞い、剣と魔法の織り成す舞踏が幕を開けた。
その一歩一歩が、まるで戦場に咲く花のように美しかった。
「いきます!」
彼女の刃はただの殺意ではない。希望と祈り、そして鍛錬によって洗練された鋼の信念。剣閃は空気を裂き、魔力が軌道に残光を描く。 - 128AIの力、お借りします!25/05/27(火) 19:23:35
対するゴルバスは虚空に手を掲げる。空間が捻れ、彼の周囲に異様な歪みが生じた。
「——十束よ、王の命に応えよ。」
空間が裂け、そこから一本ずつ現れていく神器たち。その最初の一本——神剣クサナギが手に収まると同時に、ゴルバスはそれを軽く振るい、鋭いかまいたちを起こして空気を切り裂いた。
バンッ!
「無駄です!」
すかさずエマは斬撃を跳ね返すように魔法の障壁を張り、そこから跳躍、回り込むように斬撃を繰り出す。
「なるほど、面白い。」
次に彼が取り出したのは雷銃ヒナワ。連射される雷の弾丸が空間を貫くようにして放たれる。
だが、エマはひるまない。弾丸を読み切り、リヒトで軽く払うと、宙へと軽やかに舞い上がった。魂を見る目を持つ彼女にとって、銃弾程度の動きを見切るのは朝飯前だ。
「弾丸の流れ……全て見えています。」
彼女は魔力を収束し、空中で剣閃を繰り出す。その斬撃は単なる力任せではない。流れるような魔力制御により、次々と飛んでくる銃弾の間を縫って進む精密な一閃だった。
ザンッ!
ゴルバスは璽盾 ゴランドルを取りだして防御を試みる。彼の盾はあらゆる攻撃から彼の身を護る鉄壁の守護であり、それに加えてカウンター効果まで併せ持っている。
「やるな。だが……」
ゴルバスはすかさず受けたダメージを、煌めく光の奔流に変え、荘厳なる神矢として放たんとする。その矢はまるで王の威光そのもの、空気を焼き裂きながら一直線に放たれる神撃——黄金の残光を引いて、夜空に咲く彗星のように輝いていた。 - 129AIの力、お借りします!25/05/27(火) 19:25:00
「その程度じゃ止まりませんよ!」
エマは咄嗟に目を細めながらも、恐れを見せることはなかった。襲い来る神矢の烈光を前に、彼女は静かに一歩踏み出す。そして、リヒトを掲げ、凛とした声で唱える——
「斬光、穿て!」
刹那、剣に宿る聖なる輝きが爆ぜ、神矢と剣閃が正面から激突する。
ガキィィィンッ!!
光と音が奔流となって炸裂し、観客席の空気すら震わせた。
「多少はやるようだが……あまり図に乗るなよ。」
「——王の力を見せてやろう。」
己が王たる存在へと宣告するように、ゴルバスは自らに向けてその支配の権能を行使する。王の命に抗うことを知らぬ力が、彼の肉体と魂を包み込み、内なる可能性の全てを引き出していく。身体の隅々に至るまで、膨大な魔力と支配の権能が融合し、まさに王の極致へと至る覚醒の輝きが迸る。
空気が震え、リングを包む重圧が一変する。もはや一国の王という枠では語れない、神格すら帯びた存在がそこに立っていた。
「これが……真なる王の力だ。」
ここからが本番とばかりに、王の威圧がリング上に充満する。
「なんて威圧感……これは、私も本気でいかないとですね。」
その刹那、彼女の手に握られていた希望の剣が燦然と輝きを放ち始める。天衣無縫の力が呼応し、エマの肉体と精神をひとつ上の次元へと押し上げた。
「纏・天衣無縫、展開……!!」
神聖なる織物が霊気と共に形を成し、彼女の全身を包む。光の羽衣がなびき、舞い散る花弁はまるで祝福の結晶。エマの動きはさらに鋭く、そして柔らかくなっていく。 - 130AIの力、お借りします!25/05/27(火) 19:25:44
「いざ…勝負!!」
お互いが全力の姿となった真の戦いが始まった。
ゴルバスは覚醒した力を余すことなく振るい、真剣クライクを高々と掲げると——
「王の剣を受けてみよ!」
ズドォォンッ!!
その一閃がリングの大地を深々と割り裂き、金色の閃光が天地を貫いた。
神々しい衝撃が四方に奔り、風が渦巻く中、地面はまるで生き物のように軋んで唸る。
「なんて威力……!でも、当たりませんよっ!」
エマは空中へと弾け飛び、回転しながら風を纏うように舞う。刃が煌めきを放ちながら、旋風と共に斬撃を浴びせる。
ガキィィンッ!
それをゴルバスは真正面から受け止め、次なる神器——剛斧ラングルを引き抜いた。
「次はこれだッ!」
ズオォォォンッ!!
唸りを上げる風圧が怒涛の如く押し寄せ、巨大な斧が半月の軌跡を描いて振るわれる。それはまるで天を裂き、大地を砕かんとする災害そのもの。その刃先が空気を切り裂くだけで、リング全体が揺らめき、閃光とともに爆風が炸裂する。
「来ると思ってましたっ!」
咄嗟にエマは体を翻し、柳の枝のように柔らかく、しなやかに空中へと跳ねる。辛うじてゴルバスの一撃をかわしたが、その一撃の余波だけで、リングの床に鋭く深い裂け目が刻まれた。 - 131AIの力、お借りします!25/05/27(火) 19:26:53
「今度はこちらの番です!」
次の瞬間、虚空を蹴るように跳躍した彼女の周囲に、淡い光の粒子が舞い散る。聖剣リヒトに魔力を込め、高く構えるその姿は、まるで天空から舞い降りる光の女神。
「斬閃——光流ッ!!」
閃光の尾を引きながら、放たれる斬撃。その軌道は正確無比、雷鳴と共に落ちるように一条の閃光が戦場を走る。
それに応じるように、ゴルバスは魔刀・黒を抜き放ち、あらゆるものを捉える一閃で迎撃。斬撃同士が交差した瞬間、爆ぜるような光と闇の衝突がリングを包み込む。
「それは…師匠の武器!」
かつての敗北で奪われたかの武器を目の前にして、彼女の中に抑えきれない気持ちが溢れ出してくる。
「返してください!」
その声には、涙と怒り、そして燃えるような決意がこもっていた。エマの魔力が暴風のように吹き荒れ、その中心でリヒトが激しく明滅する。
「回帰技——魔断!!」
怒りに呼応するように、彼女の斬撃が空間ごと裂き、時間さえ断ち切るかのような威圧感を帯びて放たれる。それは彼女の心の叫びが形を取った一撃だった。
ゴルバスもまた、それを真正面から迎え撃つ。
「王に刃向かうとはな…貴様、不敬だぞ?」
彼は支配の権能によって魔刀・黒の能力を極限まで開放し、無限の成長を続ける聖剣リヒトに負けないほどの強大なエネルギーを引き出す。
「散れ。」
二つの力が、互いの矜持を乗せて激突する。 - 132AIの力、お借りします!25/05/27(火) 19:27:17
ドガァァァァァンッッ!!!!
天地が震え、空が裂け、光と闇が激突し、爆ぜるような閃光と轟音がリング全体を呑み込んだ。
まるでこの一瞬に世界の理がひっくり返るかのような、壮絶なエネルギーのうねりが空間を揺るがす。
時間が止まったかのような静寂が訪れた後、渦巻いていた黒煙の中心から、一筋の光が差す。
その中から、ゆっくりと、しかし堂々と歩み出てきたのは、ただ一人——
「俺が負けるわけないだろ…王だぞ?」
その声音は低く、だが確固たる勝者の風格を滲ませていた。
漆黒の装束に包まれたゴルバスの姿が完全に現れると、観客席は爆発的な歓声と驚愕に満ちた叫びに包まれた。
「勝者――真王ゴルバス!!」 - 133エマの人25/05/27(火) 20:14:58
刀…… カタナカエシテ……
- 134AIの力、お借りします!25/05/28(水) 19:03:29
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング。
朝焼けの残滓が薄れ、照明がリングを金色に染め上げる。観客席には早くも熱狂が渦巻き、地鳴りのような歓声が四方から湧き起こる。
その視線の先、対峙する二人の少女が静かに立っていた。
ひとりは、燦然と光を纏い、まるで太陽の化身のように輝く魔法少女——ヘリアン。
ミニスカ振り袖巫女の装いに身を包み、太陽の加護を受けた羽衣を背に、神楽鈴のような杖・天照と、闇を切り裂く薙刀・天日を携える。
もうひとりは、無言の静寂を抱えた金髪の少女——ネム。
その姿は冷たい静寂の具現。前髪で目元を覆い、感情を読み取らせない。大きなナイフを手にし、ふるびたカメラを使って戦闘モードへと突入する彼女は、音楽とリズムを武器に舞うように戦う。
「戦闘開始ッ!」
「魔法少女ヘリアン!あなたを助けに来たよ〜」
ひなのは、笑顔とともに太陽の光をはらんだ羽衣を揺らし、神楽鈴のような杖・天照をくるりと一振りする。
対するネムは一言も発さず、金の前髪の奥からこちらを見据えながら、古びたカメラを構えた。
カシャリ。
乾いたシャッター音が鳴った瞬間、カメラはガチャガチャと変形し、彼女の手の中でラジカセへと姿を変える。
そして次の瞬間、空間を震わせるようなビートがリング上に響き渡った。 - 135AIの力、お借りします!25/05/28(水) 19:03:44
「わあ、面白そうな音〜。それじゃ、いっくよ〜♪」
ヘリアンは笑顔で宙へと舞い上がり、空中で太陽魔法の光輪を放つ。まるで踊るように、ひらひらと羽衣が舞い、足元から淡い陽光が広がっていく。
≪GOOD≫
彼女の音楽に合わせた動きが評価され、リズムに乗っていることを評価する効果音が鳴り響く。
「これ楽しいね!」
彼女は無邪気な笑顔でそう呟き、リズムに乗って楽しんでいる。
「……。」
だが、その間にも、ネムは踊るような静かなステップで距離を詰めてきていた。無音の足取りにもかかわらず、リングには≪GOOD≫の光が一歩ごとに咲く。
そのまま彼女は流れるようにナイフを引き抜く。刃が閃き、羽衣の端を掠めた。
≪Excellent≫
ガキィン!
「うわっ、なかなかやるね〜!」
完璧なタイミングで振り下ろされたナイフを、ヘリアンはこれまた完璧なタイミングで薙刀・天日の柄で受け止める。
「……。」
鍔迫り合いの最中も、ネムのラジカセは刻々とビートを刻み続け、その旋律に乗った彼女の動きはまるで流れる水のように滑らかさを増していく。 - 136AIの力、お借りします!25/05/28(水) 19:04:07
ネムのナイフが滑るように薙ぎ、ヘリアンがそれを跳ね返すたび、鋭い金属音が空気を切り裂く。
リズムの支配下にある少女の一挙一動は、まるで精密機械のように洗練され、無駄という概念すら存在しない完璧な動きだった。
音もなく滑るように運ばれるネムの足取りは、まるで空気すら踏まずに舞う影のようだった。だが、その一歩一歩には≪Excellent≫の評価エフェクトが鮮やかに咲き乱れる。
「……。」
ふと、彼女の周囲の空気が震え、ラジカセから低音のサブベースが唸りを上げる。
ブゥゥゥン……ドン、ドン、ドンッ——!
その鼓動のような重低音に合わせ、彼女の身体はさらに滑らかに、鋭く動き始める。
ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ——。
ビートに同期するようにネムの身体が滑らかに動き、宙を裂くようにナイフが舞う。
カキィン!と金属の悲鳴が鳴り、ヘリアンの薙刀がそれを受け止める。火花が飛び散り、二人の間に緊迫した空気が走る。
「やる気だねぇ……なら、そろそろ本気……見せちゃおっか♪」
ヘリアンの声が軽やかに弾けた瞬間、彼女の身体がふわりと浮かび上がる。
ズンッ!と空を押し返すような勢いで上昇し、その軌道にまばゆい光が尾を引く。
空中でくるりと宙返りをしながら、天照の先端に太陽の魔力がギュウゥゥンと収束していく。
杖の中心から眩い閃光がほとばしり、彼女の周囲に金環日食のような光輪が幾重にも展開される。 - 137AIの力、お借りします!25/05/28(水) 19:04:40
「太陽舞——照天光輪!」
ドゴゴォォンッ!!!
次の瞬間、天より無数の光輪が降り注ぐ。光輪は次々と弧を描いてリング上に落ち、爆ぜるたびに火花のような太陽の欠片を撒き散らす。
「……。」
だが、そのような恐ろしい光景を目の前にしようと、ネムは動じない。
彼女は低く構え、ラジカセの音を反射的に上げた。響き渡るベースとリズムに合わせ、彼女の身体がしなやかに反応する。
バッ!と身をひねり、ドシュッ!とナイフを切り裂き、バシュンッ!と地を蹴って光輪の隙間を縫うように回避していく。
≪GREAT≫
ネムの動きに合わせて音ゲーの評価が光る。旋律のうねりに呼応するかのように、彼女の周囲に波紋のようなエフェクトが広がる。
ネムはビートに乗りながらも次なる光輪の落下地点を直感で読み取り、間一髪で跳ね退く。
ヒュウウウゥ——ドンッ!!
リングが焼け、煙が上がる。ヘリアンの猛攻が続くなか、ネムは音の波と共に舞い続ける。
まるで嵐の中を踊る蝶のように、破壊の中で静謐を保つその姿は、観客の目を釘付けにしていた。
「じゃあ必殺技やっちゃうよ!」
その視線を感じ取ったかのように、ヘリアンが跳躍する。ドンッ!と空気を蹴る音が鳴り、ふわりと空中へ浮かび上がる。
その動きは優雅で、まるで一輪の花が空に咲いたようだった。くるりと宙で身体を反転させると、淡く光る羽衣が揺れ動き、ひらひらと舞う。 - 138AIの力、お借りします!25/05/28(水) 19:05:00
ヘリアンの手にある天照には、太陽の魔力が燦然と集束していく。杖の先端が白熱し、眩さにリング全体が照らされる。
「極光サンライト!」
バシュゥウウッ!!!ゴゴゴゴゴォォンッ!!
叫びと同時に、空を割るような轟音と共に炸裂した光の奔流が、天から真っ直ぐにリングへと降り注いだ。
その光はまさに白金の滝。閃光が空間を一瞬で白に塗り替え、視界すべてが浄化されたかのように包み込まれる。
バチィィッ!バリバリバリッ!!!
爆ぜるような音と共に、光の柱はリングを突き抜け、観客席にまで波紋のような明滅を投げかけた。
その場にいる者すべての目が奪われ、ただ呆然とその神々しき魔法の炸裂を見守るしかなかった。
やがて光が薄れ、白銀の輝きが少しずつ消え去ると——
そこには、受けたダメージを反射する効果を持ったカメラで相手の攻撃を防いだネムの姿があった。
両膝を少し折り、身体を低く構えるその姿勢からは、まるで嵐を凌いだ後の静かな獣のような緊張感が漂っていた。
しかし、彼女の足元には無情にも赤く明滅する≪BAD≫の警告が浮かび上がっていた。
そう、彼女はヘリアンの攻撃を対処することに専念しすぎた結果、音を外してしまったのだ。
その刹那、彼女の動きにはわずかな遅れと乱れが生まれていた。彼女の能力領域内においてはリズムに乗ることこそが大正義。そうでないものには罰が下るのだ。 - 139AIの力、お借りします!25/05/28(水) 19:05:14
「今だよっ!」
ここぞとばかりにヘリアンは地を蹴ってネムに接近する。その表情はいつもの無邪気な笑顔とは打って変わり、鋭く引き締まっていた。百戦錬磨の戦士の顔だ。
「やぁっ!」
≪BAD≫による一瞬の硬直、ネムが体勢を崩してよろめいたその瞬間、ヘリアンは薙刀・天日を迷いなく振り下ろした。
ズドォンッ!!
天日が突き立てられ、太陽の光が柱のように立ち上がる。眩い閃光がリング全体を覆い、再び観客席を照らし出した。
ネムの身体が宙に持ち上げられ、ふわりと浮遊したのち、ゆっくりと、しかし確実にリングへと倒れ伏す。
静寂がリングを支配した。だが次の瞬間——
ワァアアアアアッ!!!
爆発するような歓声が場内を包んだ。
「ん〜、やっぱり、笑顔が一番だねっ♪」
ヘリアンは柔らかな笑顔を浮かべて天照を掲げる。その背に朝日が差し込み、羽衣と髪を金色に染めて彼女の姿を神々しく照らし出した。
「勝者——太陽の魔法少女ヘリアン!!」 - 140AIの力、お借りします!25/05/29(木) 19:15:28
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング。リングを囲む観客席は早くも興奮と期待で震え、名も知らぬふたりの“スズキ”の登場にざわめきが広がる。
その熱狂の波はまるで嵐のように会場全体を揺さぶり、観客たちの目は固唾を飲んでリングを見つめていた。
ひとりは、怯えた目でリングに立つ臆病者——落宮スズキ。彼の肩は小刻みに震え、汗は絶え間なく滴り落ちていた。それでも、その瞳の奥には揺るがぬ光が宿っていた。
もうひとりは、何度死んでも立ち上がる不屈の男——鈴木英雄。身体は鍛えられ、瞳には確固たる信念の光が宿る。
「試合開始ッ!!」
「ひっ……!で、でも……やるしかないよね……っ!」
膝を震わせながらも、落宮スズキは小刻みに足を動かしリングの端へと移動する。
顔は青ざめ、息は浅い。しかし、その目だけは確固たる決意の炎で燃えていた。
「逃げるんじゃない。……勝つために、動いてるんだよな。」
鈴木英雄は構えも取らず、まっすぐに落宮を見据える。その視線には、同情でも侮りでもない。ただ目の前の戦士として見据える真っ直ぐな意志があった。
「なら、俺も本気で行くよ。」
バッ!
英雄が走り出すと同時、リングの中央にズズンッと鈍い地響きが走る。空気が震え、観客のざわめきが止む。 - 141AIの力、お借りします!25/05/29(木) 19:16:13
「……っ、そこ!」
落宮が右手を軽く掲げる。その瞬間、英雄の足元に黒く穴が口を開ける。
——が、英雄は寸前で止まる。汗を一筋流しながら口角を上げた。
「おいおい、一発目から落とし穴かよ。でも、俺の足はそう簡単には止まらないぜ。」
落宮が生み出した落とし穴は早速不発に終わってしまい、彼の恐怖心が一段階上昇する。
「だ、だって、止めなきゃ……こわいんだよ……!」
落宮が怯えながらつぶやいた次の瞬間、落宮の足元にも穴が開く。恐怖によって自動で生成されたそれに、彼はするりと落ちる。
「わぁぁぁぁ!!」
彼自身も予想外の落とし穴の出現に絶叫しつつも、そのまま落ちていく。
「逃げたか!?……いや、違うな。」
英雄の周囲、リングの床に無数の穴が静かに、しかし確実に開き始める。それらはリングの形状すら変えかねないほどの規模で、徐々にその数と密度を増していった。
落宮の恐怖が作り出した大規模な落とし穴は、直感すら狂わせる迷宮のごとき構造を形作っていく。
「よし、面白くなってきた……!」
英雄の目が鋭く光る。彼はその場に立ち尽くすのではなく、不死身の能力を信じて自ら足元の罠を踏み抜いた。
ズボッと音を立てて地面が崩れ、その身体が重力に引かれるように一気に落下する。
ゴウンッ!ザシャァッ!カラン……!
英雄の身体は次元の歪みのような落とし穴の内部へと飲まれていった。 - 142AIの力、お借りします!25/05/29(木) 19:17:13
………落ちた先は、どこか別の落とし穴の空間。まるで異世界のような穴中の迷路。視界を遮る砂煙の中、反響する砂の音が英雄の耳を打つ。
「こいつ……穴と穴をつなげていやがる!」
その瞬間、英雄の表情が僅かに変わった。驚愕と、ほんの少しの感嘆が混ざったような色だ。今の一手は、明らかにただの臆病者が放つものではなかった。
落宮スズキの能力はただ自動的に発動するだけでなく、恐怖という感情を媒介にして、まるで意思を持った迷宮のように変化していた。
「うう…怖いけど……でも、だからこそ全力で…っ!」
どこからか聞こえた落宮の声には震えが残っていたが、その中に燃えるような決意が宿っていた。
落宮の声が響いた次の瞬間、英雄の背後に突如として穴から飛び出す落宮。
「えいっ!!」
どこからか小石が放物線を描いて飛び、見事に英雄の額を直撃する。
「いてっ!?石ぃ!?それが戦士の戦い方か!?痛っ、意外と重てぇぞそれ!」
次々と投げ込まれる小石に痛がりながらも英雄が叫ぶ。
「ご、ごめん!本当は殴ったりなんてしたくないんだけど、でも、勝たなきゃ!」
その必死な叫びと共に、落宮はさらに一歩踏み込む。その足元から不穏な気配とともに地面が脈打ち始め、無数のヒビが広がる。
ズドッ!!ブシュッ!!ガシュウゥッ!!
一瞬後、英雄の胸を鋭く貫いたのは、空中に作られた落とし穴から飛び出した岩槍。
その先端部は先ほどの落とし穴作成時に偶然地面から突き出したものであり、鈍い衝撃と共に英雄の体を持ち上げるように貫いた。鈍い音と共に血飛沫が散り、空気が一瞬凍りつく。 - 143AIの力、お借りします!25/05/29(木) 19:18:00
「……やった?」
だが、数秒後。
「いや〜、刺さるの痛いなあ。でも、これぐらいじゃ心は折れないぜ。」
英雄は笑いながら穴から這い上がってくる。全身にべったりと張り付くような血と土、その姿はまるで地獄から帰還した戦士のようだった。それでもなお、彼の目の奥には強靭な意志の光が消えることなく宿り続けていた。
「な、なんで……死んだのに……っ!」
「死んでも立ち上がるのが俺の力さ。けど……このままだと永遠に終わらないな……そろそろ、本気で攻略させてもらう。」
その言葉と同時、英雄の影が膨らむ。闇落ち寸前の彼の記憶、思考力だけを残した“影”が姿を現す。その姿は本体よりも鋭く、冷徹な光を瞳に宿していた。空気が一気に張り詰め、場の緊張は最高潮へと跳ね上がる。
「っ!影まで……!?」
「安心しろ、殺しはしない。でも……全力で勝たせてもらう。」
影が地を滑るように動いたかと思えば、一瞬にして落宮の背後に回り込む。
「うわぁぁ!!」
その手刀が振り下ろされる直前、落宮は条件反射のようにその場から転げ落ちた。
ズバァッ!ズボッ!
それと同時に影の足元が崩れ落ちる。再び姿を現した落とし穴に影が呑まれていくのだ。
だが、その最中、影の手が残像のように放たれ、地を滑るように飛び出したもう一つの影を形作る。
第二の影は、まるで水面をすり抜けるかのように落とし穴の縁を滑り、落宮の目前へと迫る—— - 144AIの力、お借りします!25/05/29(木) 19:18:54
「させないっ!!」
叫びと共に落宮が手をかざす。その足元、空間が揺らぎ、穴が穿たれる。第二の影はそれに気づくも避けきれず落下してしまう。
落宮の顔に光が戻る。そしてリングの端、土塊を踏みしめながら英雄が姿を現す。
「……よくやったな。影を退けるなんて、正直驚いたよ。」
その瞬間、落宮の背後に第三の影が出現し、手刀を振り上げる——
が、その足元。
ズボッ!!ズバァッ!!
「なっ!?」
影が落ちた。落宮が無意識に恐怖で逃げようとした場所、それこそが一番の落とし穴だったのだ。
だが、その直後、英雄は最後の気力を振り絞るかのように、穴から這い上がってきた。
土埃にまみれた顔に、なおも意志の光が宿っている。その手は震え、足はふらついていたが、確かに彼は立っていた。 - 145AIの力、お借りします!25/05/29(木) 19:19:42
「…まだまだ、本当に死ぬつもりはないぜ。」
その言葉とは裏腹に、英雄の身体は限界を迎えていた。何度目かの蘇生を経て、彼の動きには既に精彩がなく、影さえも再び呼び出す力は残されていなかった。
一方の落宮は、もはや声すら出せぬほどに疲弊していた。だがその表情には、戦意を失わぬ気迫が残っている。
しばしの沈黙。やがて、英雄は静かに息を吐き、力を抜いた。
「……でもやっぱりやーめた。正直なところこれを続けても面倒なだけで勝てるかもわからん。」
苦笑いとともに彼は膝をつき、ようやく敗北を認めた。
「た、助かった……?」
「……ああ、まいった。今回は俺の負けだな。」
影が沈み消える。
鈴木英雄は、うっすら笑ってこう言った。
「……怖さを抱えながらも勝利ために逃げ続けて、最後まで諦めなかったお前の勝ちだよ。」
「勝者——落宮スズキ!!」 - 146落宮の人25/05/29(木) 20:12:04
な、何とか勝てた…… でも勝たせてもらった感がスゴイですね 英雄さんの粘りに最後までヒヤヒヤしました
諦めずに頑張ってくれてありがとう落宮君!
鈴木英雄さんもご対戦ありがとうございました! 英雄さんもとてもカッコ良かったです! - 147AIの力、お借りします!25/05/30(金) 19:12:03
昼下がりの空には太陽が燦々と照りつけ、観客の歓声が高まる中、神楽鈴の音が軽やかに響いた。
「魔法少女ヘリアン!あなたを助けに来たよ〜。」
舞い降りたのは、光を纏う少女――太陽の魔法少女ヘリアン。その姿は空から降り立つ女神の如く、羽衣のように薄く光を透かす布が柔らかに舞っている。
その笑顔は、見ている者すべての心を溶かすような温もりを持ち、ただそこに立つだけで場を明るく照らしていた。
対するは、静かにリングの影へと馴染むように現れた一人の青年。白銀の双剣を手にした猫耳の戦士――猫又幻。
彼の姿は薄闇を纏う幻のように、見る者に確信を与えぬまま揺らぎながらも、積み重ねられた数百年の戦士としての風格が滲み出ていた。
「手加減はしないよ。」
冷静で抑揚のない声色。しかしその言葉の奥底には、どこか拭いきれぬ不安の揺らぎが滲んでいた。彼の瞳はヘリアンを射抜くように見つめ、その心の奥を測ろうとしていた。
「試合開始ッ!!」
開始の合図と共に空気が凍りつくように張りつめた。
猫又幻は一瞬で十の幻影を撒き散らす。観客の目には到底追えない速さだ。
リングは冷たい霧と虚像に包まれ、まるで夢の中に紛れ込んだかのような錯覚すら与える。 - 148AIの力、お借りします!25/05/30(金) 19:12:37
「わっ、いっぱい……でも大丈夫!」
彼女は笑顔のまま、杖『天照』を優雅に振り鳴らす。鈴の音のように透き通った響きが、空気の層を浄化し、霧を押し返していく。揺れる光が地を這い、周囲の空気を震わせながら、まるで朝陽が霧を払うかのようにリングの影を拭っていった。
「……この音……幻覚に、干渉を……!」
猫又幻の目が驚愕に見開かれ、思わず一歩下がる。
その瞬間、天から走る一条の閃光――否、光そのものとなった薙刀が、空間を真っ二つに切り裂いた。
「はあああっ!」
掛け声と共に放たれた一撃は、ただの攻撃ではなかった。光と風の律動を纏い、空間をねじ伏せるかのような気迫が込められていた。
鈴の音が残響となって霧を切り裂き、その先にあった虚像の数々をまるで嘘だったかのように散らしていく。
その正確さと速さは、もはや神業の域にあった。霧が断ち割られ、幻の術式の残滓が空中に散り、最後に残されたのはただ一人――本体の猫又幻のみだった。
幻を突き破られた瞬間、猫又幻の瞳に一瞬の焦燥が走る。
「やはり、侮れないね…。」
かすかに唇が動き、己の見誤りをかみしめるように呻く。霧を晴らす太陽の光が、これほどまでに幻術を打ち破るとは。
だが、彼はまだ諦めてはいなかった。
一歩、また一歩と静かに足を踏み出す。彼の動きには迷いがない。その体内で、蒼炎の魔力が徐々に練り上げられていく。
「見せてあげよう……五百年、孤影を背負い続けた者の斬撃を。」
双剣の刃がかすかに唸り、風がざわついた。地面に立つ影が濃くなり、彼の体から立ちのぼる蒼い瘴気が、空気そのものを侵食していく。 - 149AIの力、お借りします!25/05/30(金) 19:13:50
その瞬間、空気が一変した。凍てつく冷気と、研ぎ澄まされた緊張が張り詰める。
「蒼炎の舞。」
ザンッ!
冷ややかな声と共に放たれた蒼い斬撃が空を裂き、燃え上がる蒼炎が直線に走る。唸るような音と共に、斬撃は地を割き、熱と霊気が観客席まで届くほどの衝撃波を伴っていた。その魔力の重さに空間が歪み、まるで空そのものが呻いているかのようだった。
「太陽の光よ、私に力を……!」
ヘリアンは杖『天照』を高く掲げる。空中に眩い光が凝縮し、キィィンという音と共に炸裂するように放たれた。
「極光バリア〜っ!」
バシュン!
杖の先から広がった光の幕が、蒼炎の刃にぶつかり、激しく閃光が弾け飛ぶ。空間が焼け焦げるような音が響き、太陽魔法の光が蒼炎を押し返していく。
「あったかい太陽は、その程度じゃ負けないんだから〜っ!」
ヘリアンは一拍遅れて跳ねるように空へ舞い上がり、斬撃の余波を紙一重で回避。その姿はまるで陽光の中を舞う光の蝶のようだった。
杖が天を指し示すと同時に、眩い極光が天空より降り注いだ――極光サンライトだ。
ザザザザザ!!
無数の太陽の欠片が放射状に広がり、地面を焼き砕く。猫又幻は間一髪で直撃を免れたものの、光の奔流に巻き込まれ立ち位置を崩す。足元が軋み、影が揺らぐ。
ヘリアンの圧倒的なパワーを目の前にして、ついに猫又幻も本気を出す決意を固めた。
「……ならば、これで終わらせよう。」 - 150AIの力、お借りします!25/05/30(金) 19:15:07
猫又幻の身体がゆっくりと蒼い霧に包まれていく。その肌は次第に人の形を失い、まるで夜の帳が生き物となったかのように揺らぎ始めた。彼の最終奥義の一つ、九幻化だ。
低く唸るような音を立てて九本の尾が背に浮かび上がる。それは炎のように揺れる影でもあり、月光を吸い込むかのごとく、周囲の光を歪ませていく。
「……視えなくても、届くのさ。」
九幻化によってその姿を失った猫又幻の体から、ふたたび蒼き霧が滲み出す。リングの空気が凍てつき、足元に小さな霜が張るほどだ。
ザァアアア……ッ!
空気が軋むような異音とともに、九幻化した猫又幻の気配がリングを駆ける。まるで風そのものが殺気を帯びて襲いかかってくるかのようだ。ヘリアンはその猛威に目を見開くも、即座に対応する。
「見えない……でも、何か感じる!」
光の粒子が彼女の周囲に集まり、結界のように回転を始める。その中心で、彼女は杖を構え、足元の光を集中させる。だが、幻の一撃はそのわずかな隙間を縫うように差し込んでくる。
シュバッ! ザンッ! ガギィンッ!
ヘリアンが天日で受け止めるたび、火花が散り、地面がえぐれる。
「この速さ……これが九幻化の力……っ!」
猫又幻の姿はなおも視認できぬまま、殺気だけが空間を切り裂いていく。しかしその軌道にはわずかな癖――規則がある。
「……でも、そろそろ掴んだよ。」
だが、相手の動きを読み解いたのは猫又幻も同じだった。
「もう……どこにいるのかなんて、関係ない……ただ、斬るのみ。」
そう呟いた時には、すでに霧と影が彼の姿を完全に呑み込んでいた。 - 151AIの力、お借りします!25/05/30(金) 19:15:40
空間が揺れ、視界が微かに波打つ。
「九尾・幻影終幕斬。」
ザンッ!!!
空間が揺らぎ、視界が割れた。現実と幻想の境界が曖昧となり、無数の分身が四方八方から襲いかかる。
その一撃一撃が確実に“敗北”の未来を刻印してゆく。
……だが、それでも消えない炎が、そこにはあった。
「あはは!すっごい技!でも、まだ太陽は沈んでないよ〜!!」
その幻想すら、彼女の中に灯る太陽は否定する。
再生の炎がその身を包み、焼け焦げた衣は一瞬にして再生される。薙刀・天日は太陽の如く輝きを放ち、彼女の足元に希望の光が差し込む。
「いっくよ〜っ!」
跳ねるように踏み出すヘリアンの足元で、光がきらめきながら舞い上がる。
その一歩一歩が、まるで空に新たな太陽を打ち立てるような力強さを持っていた。
「これが……希望の斬撃だよっ!」
ブオンッ!!
薙刀・天日が大きく振りかぶられ、重厚な風切り音を鳴らして斬り下ろされる。その刃は幻想の幕を裂く閃光の如く、まばゆく輝いていた。 - 152AIの力、お借りします!25/05/30(金) 19:16:02
ザンッ! シュバァッ!!
九つの尾の一本一本に、正確に、一閃ずつが突き刺さる。
斬撃のたびに空間が震え、尾が砕ける音が木霊する。
「なにっ…!?」
幻が放った霧と影が後退し、その存在そのものが削り取られていく。
まるで陽光に晒された雪が音もなく溶けていくように、九幻の残滓は霧散していった。
そして、最後の一撃。ヘリアンの目には確かな決意が宿っていた。
「終わりだよっ……!」
天日が垂直に閃き、その剣先に差し込んだのは、希望の陽光。
カァァァッ――!
轟音とともに爆発的な閃光がリングを包み、幻想が砕け散る音が響く中、猫又幻の身体は空を舞い、後方へと大きく弾き飛ばされた。
爆音と共に幻想が砕け、猫又幻の身体が後方に弾かれる。
「勝者――太陽の魔法少女ヘリアン!」 - 153AIの力、お借りします!25/05/30(金) 19:18:11
エキシビションも終わったので明日の8時から初心者、特にこのシリーズに初参加の方優先の出張版通常対戦スレを行います。
- 154二次元好きの匿名さん25/05/30(金) 19:18:12
ヘリアンも割と強いな エキシビションマッチで負けなしか
- 155猫又幻製作者25/05/30(金) 19:19:06
いい勝負でしたね…
- 156ヘリアンの人25/05/30(金) 22:14:36
こちらこそ、対戦ありがとうございました!
今トーナメントに参加できて良かったです - 157AIの力、お借りします!25/05/31(土) 08:00:02
- 158メアリーちゃんLOVE25/05/31(土) 08:00:17
☆名前:メアリー
☆概要
ローズ博士に作られた《熱エネルギー》で動く歯車型自立カラクリ人形。
上半身は黒いゴスロリのドレスにボンネット帽子を被った黒目黒髪の少女姿。
しかし下半身は蜘蛛型となっている。
☆能力
《熱エネルギー》
体に搭載されているコイルやパイプを回転させ特殊な熱を発生させる。
この熱で作られた炎を消火するには特殊な水が必要となる。
《熱吸収ボディ》
特殊な素材を用いたボディは熱や光を吸収し自身のエネルギーへ変換する。
《ターボエンジン》
蜘蛛足やお尻に搭載されている加速部品。
《パームフレイム》
腕から青い火球を発射する。
《タミービーム》
へそのコアから青いビームを発射する。発動が遅いが、圧倒的な威力を誇る。
《ヌクリア炸裂弾》
カウントダウン後に核の弾を発射する最終手段。自身のコア以外の全てを消し飛ばす。
☆弱点
原動力である熱を奪われると動きが鈍る。 - 159二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 08:31:12
メイズ
遺跡の封印を守護し続けている漆黒の人型ゴーレム。
身長は3mほどで、相貌の無いのっぺりとした頭部と6本の屈強な腕が特徴的。
ただ外敵の排除と封印の守護のみを目的として冷徹に容赦なく行動する。
科学では解明できない素材で構成された体は呆れるほどに堅く、戦車砲を正面から受けても無傷で行動可能。
圧倒的な運動性能の他、各腕の掌に刻まれた封印能力を使用して侵入者の前に立ち塞がる。
①名前の封印:始まりの根幹である名前の一部を握りつぶす
②記憶の封印:成長の根幹である記憶の一部を握りつぶす
③異能の封印:強さの根幹である異能の一部を握りつぶす
④五感の封印:動作の根幹である五感の一部を握りつぶす
⑤武器の封印:支えの根幹である武器の一部を握りつぶす
⑥威力の封印:終わりの根幹である威力の一部を握りつぶす
ただし、封印できる量はどの能力においても手に収まる分が上限。
戦闘開始時に能力の①を使用、その後は段階的に②~⑥を使用しつつ単純な殴打のみで戦う。
その戦い方はシンプル故に隙が無いという強みであるが、同時に動作が単純という弱みでもある。 - 160二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 08:31:38
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- 161AIの力、お借りします!25/05/31(土) 11:19:56
何もない平原が、重厚な緊張感に包まれていた。吹き渡る風は静かで、だがその静寂は、今まさに始まらんとする激突の幕開けを告げる序章にすぎない。
空は晴れ渡り、陽光がじりじりと地面を焦がす中、その熱をものともせず、ふたりの異形が向かい合っていた。
中央に立つのは、黒衣のカラクリ人形――メアリー。
その背後では、彼女の蜘蛛のような脚がわずかに蠢いていた。彼女の姿は、まるで童話に出てくる不気味な人形のようでありながら、底知れぬ熱を秘めていた。
対するは、漆黒の巨影――封印守護者メイズ。
三メートルを超えるその巨体は、まるで遺跡の石像が動き出したかのように静かだが、どこか禍々しい存在感を放っていた。
六本の屈強な腕が、まるで時の重みを宿すように重々しく垂れている。その不気味な沈黙が、かえって威圧感を増していた。
「熱出力、初期化完了。」
メアリーの蜘蛛脚がカチャリと音を立て、平原の草をかき分けて前進する。その動きは機械的でありながら、どこか優雅さすら漂わせていた。
体内のコイルが唸りを上げ、彼女の背からは淡い薄青の蒸気がリズムよく噴き出す。
平原に漂う緊張が一気に破られ、戦の火蓋が切って落とされた。
メイズの六本の腕が、まるで舞を舞うかのように同時に動き出す。 - 162AIの力、お借りします!25/05/31(土) 11:20:35
そのうちの一本が掌を開き、宙を握り潰す仕草を見せた。
「封印・名前の一部。」
ぞわりと空気が震え、メアリーの体が小刻みに揺れる。情報が削り取られたような感覚に、内蔵されたコンソールが警告を発する。
「……不具合検知。名前情報、部分的に不明瞭。」
だが、彼女の動きは止まらない。むしろ非常事態を察知したことでエンジンが吠えるように唸りを強めた。腕部のジョイントが回転し、機構が展開する。
「パームフレイム、発射。」
腕から放たれた青い火球が唸りを上げてメイズへと突き進む。
ドゴォン!!
火球が弾けた衝撃で床が抉れる。だがメイズは一歩も動かない。その巨躯はまるで不動の要塞だ。
「封印・記憶の一部。」
再び握り潰される空間。まるで目に見えぬ掌が現実を掴み潰すかのように、気圧が歪む。メアリーの目が一瞬かすかに揺らぎ、その焦点がぼやける。
「記憶ファイル、部分消失……戦闘記録、照合中。」
まるで空虚に放り出されたような感覚がメアリーを包み込んだ。彼女の瞳が一瞬だけ空ろになり、内部コンソールは次々とエラーコードを吐き出していた。過去の戦闘記録との照合は進まず、判断アルゴリズムが混乱を起こす。
「対象識別……不完全。状況解析……不明瞭。戦闘パターン再構築、失敗。」
蜘蛛脚がふらつく。一歩後退し、膝をつきかける。 - 163AIの力、お借りします!25/05/31(土) 11:21:10
だが、その瞬間――
ビリリッ――ッ!!
体内の予備回路が瞬時に作動し、電磁スパークが走る。蜘蛛脚が一斉にスパークし、鋭い青白い電撃がパチパチと音を立てながら地面を這う。大気が焼け、空気が振動する。
「臨時パッチ適用。暫定戦闘モードへ移行。」
その瞬間、内部の加熱圧が閾値を超え、メアリーの体が爆発的な推進力で前方へと跳ねるように加速した。蜘蛛脚が一斉にスパークし、鋭い青白い電撃がパチパチと音を立てながら地面を這う。大気が焼け、空気が振動する。
「ターボエンジン、出力最大化。空間跳躍モード、移行開始。」
メアリーの体が地面を蹴ったと同時に、爆風のような衝撃が背後を吹き飛ばす。蜘蛛脚の一本が地中に食い込み、反動を活かして宙へ跳び上がる。
ズギャァアアン!!
そのまま上空からメイズの頭上へと急降下しながら、腕部のギアが高速回転。
「連続・回転式パームフレイム、連射開始。」
バシュッ!バシュバシュバシュ!!
青い火球が連続で撃ち出される。そのたびに空が揺れ、平原が爆ぜる。メイズの周囲が炎に包まれ、爆風の熱が草地を焼き払った。
だが――その中心、メイズの影はわずかに揺れていた。
黒煙の中、メイズの上半身からは幾筋かのひび割れが走っていた。そこから微かに火花が散り、装甲の一部が焦げたように変色している。
「……耐熱検証。影響、軽微。」
メイズ自身の解析結果は冷静そのものであったが、その巨体には確かにダメージの痕跡が刻まれていた。 - 164AIの力、お借りします!25/05/31(土) 11:22:53
「…出力上昇。反撃形態に移行します。」
次の瞬間、メイズの右腕が突然地面を叩きつけるように振り下ろされた。地面が陥没し、衝撃波が放射状に広がる。落下中のメアリーの体が弾き飛ばされ、空中でぐるりと一回転。
メアリーは体勢を整えつつ、体内の熱を再度回収していた。だが、次の封印が迫る。
「封印・異能の一部。」
空間がわずかに歪み、空気がざらりと変質する。見えない檻のような圧力がメアリーの身体を包み込み、その出力の0では無かった根幹に直接干渉してくる。
「熱伝導ルート、一部遮断。システム再構成……」
それでも、メアリーは怯まない。蜘蛛脚が鋭く地面を穿ち、体内に残る熱を限界まで引き出す。
「ターボエンジン、最大稼働。」
背中の排熱口から火柱のような蒸気が噴き出す。圧縮された熱エネルギーが全身を駆け巡り、動力源が閃光を放つ。
超高速の跳躍。さらにそれと同時に空中を舞うメアリーの腹部が開き、へその位置から青白い輝きがほとばしる。
「タミービーム、射出。」
レーザーのような青の閃光が、一直線にメイズを貫こうと迫る。対するメイズは六本の腕を交差させて防御を試みる。
爆音とともに光が弾け、視界が白く染まる。しかし、その爆煙の中から現れたのは、なおも健在なメイズであっただが、その姿は先ほどまでとは明らかに異なっていた。
「……確認、ダメージ中破。外装表層に70ミクロンの亀裂確認、熱伝導層への浸透も一部発生。」
漆黒の装甲にひび割れが走り、そこから微かに白煙が上がっている。
ダメージは決して無視できる程度ではなかった。確かに、青白い連射火球とタミービームによって、装甲の一部が限界値を超えていたのだ。 - 165AIの力、お借りします!25/05/31(土) 11:23:40
「耐久値、想定以上――」
だが、猛攻を仕掛けたメアリーの方も無事では済んでいなかった。
メアリーの身体から立ち上る蒸気は、もはや薄青の霧ではない。白く、激しく、まるで吹き上がる噴火のように彼女の全身を包んでいた。
「最終司令発動——ヌクリア炸裂弾、カウント開始。」
直後、リング全体にサイレンのような警告音が鳴り響いた。キィィィィン……という甲高い音が空気を切り裂き、まるで避けられぬ終末を告げる鐘のようだった。
「五、四、三……」
彼女の足元に亀裂が走り、熱気が地面を炙る。蒸気が爆発的に噴き出し、周囲の空間が揺れる。
空気が震え、メイズの装甲の一部も共鳴するかのように振動を始めていた。
「対策プログラム構築中……実行に移します。」
メイズの六本の腕のうち一つがゆっくりと掲げられ、まるで重力そのものを掴み取るかのように空間を握り潰した。
「封印・異能の一部。」
ズガァン!!
空間そのものが悲鳴を上げるかのように波打ち、振動が平原全体へと伝播する。
メイズの腕に掴まれた彼女のコアが不安定に揺れ、熱の流れが一時的に乱れる。
「熱供給ルート、遮断ポイント複数検出……制御不能域への干渉確認。弾頭起動、システム接続失敗。」
コアが鳴動し、警告音が内部でこだまする。全身の循環機構が軋みを上げ、メアリーは思わず片膝をついた。
ヌクリア炸裂弾のカウントは停止し、絶体絶命かのように思われる。 - 166AIの力、お借りします!25/05/31(土) 11:23:54
動かなくなったメアリーにメイズが歩み寄る。そして、その巨腕が唸りを上げて振り下ろされた――
ゴガァンッ!!
蜘蛛脚の一本が砕け飛ぶ。
「……起動熱、再収集。ボイラー、再加熱。」
だが、まだ終わってはいなかった。脚が砕けると同時にメアリーの背中から巨大な放熱板が展開し、太陽の光を全身で受ける。
「熱吸収ボディ、最大開放。」
天から降り注がれる光を喰らい、エネルギーが再起動。パイプが赤く灼け、ドレスの裾が風圧で舞う。
「再稼働完了。エネルギー充填率120%。」
メアリーが跳ねるように飛び上がり、空中で体を捻る。蜘蛛脚の先端がギア駆動で鋭く展開し、彼女の体が回転を始めた。
機械音を伴いながら、残された蜘蛛脚が遠心力を活かして鋭い軌道を描き、強烈な回転斬りを繰り出す。
ドシュゥッ!!
その鋭刃がメイズの胸部装甲に直撃。硬質な金属の音と共に、漆黒の装甲に深々と裂け目が刻まれた。
ひび割れからは火花が散り、メイズの巨体が明らかに揺らぐ。一瞬、その動作が止まり、全身に緊張が走った。 - 167AIの力、お借りします!25/05/31(土) 11:24:15
だが――
「封印・五感の一部。」
低く抑えた声とともに、空間が揺れる。見えない力がメアリーを包み込み、彼女の動きが急に鈍くなる。
「視界……聴覚……遮断……。」
音と光の情報が断絶され、彼女の戦闘演算が混乱。軌道予測も曖昧となり、まるで暗闇の中に投げ込まれたかのように動作の精度が一気に低下した。
そして、メイズは最後の一歩を踏み出し、その拳を真下から突き上げる。
ドグシャァア!!
拳がメアリーの胸部を貫き、その衝撃で彼女の身体が一瞬宙を舞った。
鋼鉄の外殻が軋み、内部機構から悲鳴のような金属音が響く。
コアに直撃した打撃は、彼女の全システムに致命的な揺らぎをもたらした。
きしみを上げながら、メアリーの胸部中央から青白い光がゆらりと揺れる。
それはまるで命の灯火が風に揺れるように、今にも消え入りそうだった。
「……動作停止。」
淡々としたシステム音声が告げる。彼女の戦闘データは、ここで断ち切られた。
異形の機械人形は崩れるようにその場に膝をつき、そして沈黙した。
「勝者――封印守護者メイズ。」 - 168二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 11:25:26
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- 169AIの力、お借りします!25/05/31(土) 11:25:57
- 170二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 11:26:07
孤独戦隊 ソロレンジャー
元は5人で活動していた戦隊ヒーローの赤担当。現在は彼1人。
長年のヒーロー活動による豊富な戦闘経験と熟練にした戦闘技術を持ち、戦闘IQも高い。変身動作にいたっては神業と呼べるほどに素早く行える。
しかし今はヒーロー活動にあまり積極的ではなく、かなり無気力的な性格になっている。
戦法としては腕にある「レンジャーデバイス」にディスクを入れることで変身し、マスクと服の下にスーツを着用。それによって底上げされた身体能力で戦闘を行う。フォームによって使用できる武器やステータスが異なる。
赤=基本形態。剣を使用でき、ディスクを入れると一時的に刀身が燃え上がり、炎の斬撃を繰り出せる。
青=防御重視。片腕サイズの盾を使用でき、ディスクを入れると半透明なバリアを張れる。
黄=破壊力重視。巨大なハンマーを使用でき、ディスクを入れるとハンマーがより巨大化して次の一撃が強化される。
緑=連撃重視。両手に持つクローが使用でき、ディスクを入れると一時的に移動能力が向上する。
桃=遠距離重視。片手サイズのブラスターが使用でき、ディスクを入れると次に放つ一発が高い貫通力を得る。
必殺技「五色ブラスト!」
5つのフォームの武器を合体させて強力な光線を放つ。使用後はしばらく武器を使えなくなる。 - 171二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 11:41:11
皇星奈
眼帯を付け腕に包帯を巻き手の甲に紋章を書いている重度の中二病の少女
常にカッコつけていて脳内設定のままに振る舞っておりどんな時でも己のかっこいいや好きを信じて絶対に曲げない
脳内では常に豊かな想像力や発想力で生まれた己の理想と趣味趣向を詰め込んだキャラ達による物語が展開されている
例え圧倒的な絶望や恐怖の中でもカッコ付けや妄想は辞めない、それが自分の強みであり存在意義だと信じているから
「顕現」
彼女の妄想世界にあるものを現実に召喚する能力
妄想世界に存在している物だったら何であっても自由に呼び出せる
弱点として本当にそのまま出てくるのでデメリットや危険性も彼女が考えたものと全く同じ
「投影」
彼女の妄想世界に出てくるキャラクターを自身に投影し再現する能力
口調や戦い方、能力まで投影したキャラクターを隅々まで全て再現する事が出来る
弱点として自身に投影できるのは1キャラだけ
弱点
「投影」が無ければ彼女は何の戦闘能力も持たないただの少女となる - 172AIの力、お借りします!25/05/31(土) 13:07:00
風もなく、ただ地平線だけが広がる、何もない平原。草一本生えていないその場所に、二つの影が静かに向かい合っていた。
ひとつは、赤と黒のスーツに身を包んだ男──孤独戦隊ソロレンジャー。仮面の奥の目は眠たげで、かつて多くの仲間と共に世界を守ったヒーローの姿には、今や無気力な倦怠感が漂っていた。
そしてもう一方に立つのは、黒い制服に身を包み、眼帯と包帯で中二病を全開にした少女──皇星奈。彼女の瞳は真剣で、そしてどこまでも自信に満ちていた。
「ふっ……我が内なる楽園《アストラル・クレイドル》より、英雄《黒き逆光の覇者ヴェルゼノア》の力を借りる時が来た……!」
星奈が右手を天に掲げると、低く響く音と共に、彼女の背後に黒翼を持つ騎士が現れる。騎士は一瞬で星奈の体に吸い込まれ、眩い閃光の中、彼女の身体を包むように融合した。
「投影、完了。我が肉体よ、ヴェルゼノアとなれッ!」
ズンッ!!漆黒の甲冑が彼女の体を覆い、蒼く燃える瞳がその顔に宿る。虚構と現実が交錯する瞬間だった。
ソロレンジャーはそれを見て、深く長いため息を吐いた。
「……やる気あるな。正直、一人で相手するの面倒なんだけどな。」
彼は無造作に腕のデバイスに赤いディスクを差し込む。
「RANGER SYSTEM ON──RED FORM」
一瞬の閃光が走る。スーツが赤に染まり、背には赤きマント、手には炎を宿す剣が現れた。
「さて、戦闘開始だ。」 - 173AIの力、お借りします!25/05/31(土) 13:08:21
彼がそう言い放った次の瞬間、星奈が地面を蹴り空気を裂く。
「滅せよ、虚無の剣ッ!」
甲冑に宿る妄想の力が現実の鋼を生み出し、空気を切り裂きながら振り下ろされる。だが、その一撃をソロレンジャーは一歩横に躱す。そして軽く剣を振るった。
「炎刃・一閃。」
赤のディスクが輝き、刀身が燃え上がる。星奈は即座に黒い盾を召喚して受け止めるも、火力の余波で数メートル吹き飛ばされる。
しかし、吹き飛ばされて宙に浮かびながらも星奈は微笑んでいた。
「ならば、我が幻想から新たなる防壁を顕現せん……!伝説の要塞『ルイン・ケイオス』の壁、現界せよ!」
グォン……グラララ……!!
地面が大きく揺れ動き、荒野の中央から漆黒の柱が次々と突き上がるように出現する。その柱が組み上がるように融合し、やがてそれは無数の文様が刻まれた巨大な城壁となって聳え立った。
ソロレンジャーは立ち止まり、わずかに目を細める。
「へぇ……そう来るか。かなり凝ってるな。」
「なら、こっちも同系統でやらせてもらうぞ。」
彼はゆっくりとレンジャーデバイスから赤いディスクを抜き取り、代わりに青いディスクを差し込む。
「RANGER SYSTEM ON──BLUE FORM。」
彼の左腕に青白い光が集まり、次の瞬間には片腕サイズの盾が形成される。青いエネルギーが全身に波紋のように広がり、まるで薄い結界のように彼の体を包み込んだ。 - 174AIの力、お借りします!25/05/31(土) 13:10:21
その刹那、城壁の上部に星奈の姿が現れる。右手に構えた虚無の剣が黒紫のエネルギーを纏い、天を裂くように振り下ろされた。
「虚無の斬撃――《エンド・クリエイション》ッ!!」
放たれた漆黒の斬撃が空を裂きながら一直線にソロレンジャーへと迫る。その軌跡には重力すら歪んだかのような違和感が漂い、虚構の力が現実を侵食していく。しかし、ソロレンジャーは慌てることなく盾を前に構え、青のディスクに指を添えた。
「バリア展開──《Aegis Field》」
盾の表面から半透明の防御膜が放射状に展開され、斬撃が直撃する瞬間に音を立てて干渉する。
ギギギギィィンッ!!
黒紫の力が青いバリアを軋ませながら押し込んでくるが、盾は一歩も退かず、その刃を受け止めきる。光の粒が辺りに飛び散り、平原の風景が一瞬だけ煌めいた。
「ほぉ……想像以上に重い一撃だな。」
ソロレンジャーの表情は、次第に真剣味を帯び始めていた。
そんなこともつゆ知らず、城壁の上から再び星奈の姿が現れる。虚無の剣が宙を裂き、漆黒の斬撃が斜めに放たれた。
「穿て、虚無の斬撃――《エンド・クリエイション・ツヴァイ》!!」
ヒュゴォォン!!
空間ごと裂くような一撃が一直線にソロレンジャーを狙う。だが、彼はすぐさま青いディスクを抜き取り、桃色のディスクを装填した。
「RANGER SYSTEM ON──PINK FORM」
軽快な起動音と共に、ソロレンジャーのスーツが桃色に変化し、右手には小型のブラスターが現れる。
「…生憎遠距離攻撃ができるのはそっちだけじゃねぇぜ。」 - 175AIの力、お借りします!25/05/31(土) 13:10:46
斬撃がうねりながら迫る中、ソロレンジャーは瞬時に身体を反転させ、後方へ跳躍。
ズザッ!!
その空中で、腰に装着されたディスクホルダーから桃色のディスクを一枚引き抜き、素早くデバイスへと押し込んだ。
「ピアース・ショット!」
バシュゥゥゥン!!
右手に展開された小型のブラスターが鮮やかな桃色の光を放ち、放たれた光弾は一直線に漆黒の斬撃の中心を撃ち抜いた。
ボガァァァァンッ!!
凄まじい衝撃音とともに、斬撃は爆ぜ、闇のエネルギーは四散していく。巻き上がる爆風が周囲の空気をかき乱し、光と闇の残滓が渦を巻いて空に舞う。
「くっ……そこまで対応できるのか……」
星奈は目を見開いたまま、城壁の上から滑るように降下し、ふわりと地面に着地する。
彼女の眉間には汗が浮かび、瞳には予想を超える戦力に対する驚愕があった。
「この世界の理など知らぬ。我が設定こそが真理だッ!」
漆黒の甲冑を纏った星奈が叫び、虚無の剣を大上段に構える。
ズシィンッ!!
彼女が踏み込んだ瞬間、大地が鳴動し、巨大な斬撃が疾風の如くソロレンジャーへと放たれた。
その剣技は妄想の産物でありながらも、信念の中で研ぎ澄まされ、まるで伝説の武人の技のように実戦の刃として機能していた。 - 176AIの力、お借りします!25/05/31(土) 13:12:39
「その程度か──」
だが、ソロレンジャーも応じるように緑色のディスクを装填し、スーツがエネルギーの粒子を纏って緑色に変化する。
「RANGER SYSTEM ON──GREEN FORM」
緑のスーツが風を纏い、彼の両手にはクローのような武器が出現する。
ドガァンッ!!
星奈の斬撃と、ソロレンジャーのクローが激しく衝突。衝撃波が周囲を吹き飛ばし、大地に亀裂が走る。
十合、二十合──虚無の剣と緑のクローが幾度となく交差し、そのたびに眩い火花が爆ぜ、衝撃波が大地を打つ。
「くっ……まだだッ!!」
星奈の剣が鋭く振るわれ、ソロレンジャーの左肩をかすめて風を裂いた。
しかし、ソロレンジャーも即座に反撃。両手のクローが稲妻のように閃き、星奈の胴体を狙う。
その攻撃を星奈は後方に跳び退きながら黒き盾を顕現し、紙一重で受け流す。続けざま、彼女の左手に閃光が灯る。
「幻想弓──《リヴァリエ・アーク》、投影!」
「顕現──『冥界より射る黄泉の一矢』!!」
キィィィィン……ビシュウッ!!
漆黒の矢が光の尾を引きながらソロレンジャーへと放たれる。その一矢には、彼女の想いと魔力が凝縮されていた。迫る矢を見て、ソロレンジャーは素早く側転で回避しつつも、口元をわずかに吊り上げる。
「面白いじゃん。なら、こっちもちょっとだけ本気出してみるか。」 - 177AIの力、お借りします!25/05/31(土) 13:13:29
彼は腰から次々にディスクを取り出し、装填する。
「RED、BLUE、YELLOW、GREEN、PINK──ALL COLLAR!!」
「必殺──五色ブラストッ!!」
光とエネルギーが凝縮され、巨大な多属性砲が顕現。五色の閃光が咆哮とともに吐き出され、大気を割き、大地を穿つ。
対する星奈は、顕現の極地に至る。
「最終構築──幻想神機《レガリア・クロノス》、顕現完了……!」
星奈の身体を中心に魔法陣が幾重にも展開され、過去と未来を繋ぐ機構が形を取り始める。彼女の手には、時計機構を組み込んだ神弓が現れた。
「時空穿つ終極の一矢──《クロノ・イレイザー》!!」
ドゴォォォォンッ!!!
五色の奔流と時空の矢が交差し、空が爆ぜ、大地が揺れる。色彩が歪み、空間が震える中、互いの力が均衡を破り合う。一瞬、すべてが静止した。
……爆風と共に平原に巨大なクレーターができ、その中心に星奈が倒れ込んでいた。
「……まだ……終わって……ない……」
震える指を伸ばし、再び顕現しようとするが、その前に意識が途切れた。
ソロレンジャーが近寄り、そっとしゃがみ込んだ。
「最後まで諦めないの、嫌いじゃないぜ。けどな……ヒーローは、勝たなきゃ意味がないんだよ。」
しばらくして、風が吹き始めた。何もない平原に、静寂が戻ってくる。そこに残るのは、二人分の足跡と、崩れかけた幻想の欠片だけだった。
「勝者――孤独戦隊ソロレンジャー。」 - 178AIの力、お借りします!25/05/31(土) 13:15:36
- 179二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 13:30:39
牛角真向 (うしづの まこ)
至って普通の男子高校生だったが、悪魔の悪戯で牛のような角と肥大化した筋力を与えられた。
その悪戯は「愚かな人間が力に溺れる様子を見たい」という醜悪な狙いがあったが、
真向は強固な精神力で逆に能力を支配。
それ以来、逆恨みした悪魔が差し向ける荒事に巻き込まれ、喧嘩や抗争の日々を過ごしている。
漢なら筋を通すべきという信念を持っており、仁義を踏みにじる相手には絶対に負けないという根性が彼を支えている。
元々運動神経が良かったが角が生えてからはそれが更に上昇。
50階建ての高層ビル程度なら跳躍のみで地上から屋上まで登れる機動力、
時速300kmで走行する新幹線を正面から片手で受け止められる怪力となった。
更に角を用いると攻撃力が増加し、突進の貫通力は計り知れない。
驚異的な身体能力を活かした喧嘩殺法が主な戦闘手段であり、相手の動きを冷静に見極めて柔軟に対応する。
必殺技は≪剛角一閃≫
相手との距離に関係なく刹那の間に詰め寄る突進を放つもので、距離が離れている程に威力が向上する。
距離が近いと威力が低下するのが難点。 - 180二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 13:31:15
『ガラクタコクリュウ』
かつて1匹で世界を蹂躙した黒い竜の死体を上位存在が死後も動くように改造した物、知能を無くし
その見た目は300mを超える巨躯に一切の曲線のない角、五つの目に背中には小さな翼三枚生え、光沢のある鱗に覆われているが身体の半分以上の鱗が取れ皮膚は抉れ、黒い骨が見えているところもある。
生前と比べれば何とも弱々しく見窄らしい姿だが、それでもなおその力は恐ろしいもので黒い鱗は何も壊れず通さず、牙は伝説の武具だろうと容易く貫く鋭さを持ち、その翼は霊峰ですら一瞬にして飛び抜け、その目に見つめられたものは生半可なものでは恐怖により自死を選ぶだろう
【我は太陽 その第二の誕生】
半径4000kmの光を全て我が一身に集め、たったの30秒、30秒だけ黒い竜の全盛の機動力と火力を取り戻す
『ガラクタコクリュウ』で唯一の技と言えるものである - 181二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 16:43:10
何もない平原に、風が吹く。草一本すら生えぬ大地の中心で、少年は仁王立ちしていた。
彼の名は――牛角真向。
元はごく普通の男子高校生であったが、ある日、悪魔の悪戯によって異形の力を宿した。その頭には牛のような、ねじれた双角。まるで金属のような質感を持ち、どんな鋼鉄をも容易く砕きかねない威容がある。
腕は縄のように太く、その筋肉は石畳を押し広げるほどに肥大し、表面には血管が浮き彫りとなって脈打っていた。
「……来たな。」
今、彼の視線の先で、空が黒く染まり始める。その黒は単なる雲ではない。災厄の到来を告げる前兆だった。
空の彼方より降り来たる影。ゆっくりと、その姿が地上へと降りてくる。
それは、かつて一匹で世界を焼き払った存在の成れの果て。
――ガラクタコクリュウ。
その体躯は300メートルを超え、まるで崩れかけた山のよう。光沢ある黒鱗は半数以上が剥がれ、露出した皮膚は裂け、黒く焦げた骨が覗く。
かつての栄光は影も形もない。だが、それでもなお、竜は絶望的な威圧感を放っていた。
五つの目が、まるで魂を持たぬ人形のように真向を見据える。その一歩ごとに、大地が震え、空気は腐臭を帯びる濁流と化した。
「また悪魔の差し金か…」
真向が低く呟いた。
「反吐が出るほど悪趣味な連中だ。そんなボロボロの死体をぶつけて何がしたい。」
返答はない。言葉を持たぬはずのガラクタコクリュウは、唸り声すら発さず、ただ無機質に歩み寄ってくる。 - 182二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 16:44:04
大地が重く震え、沈むように軋む。300メートルの巨体がわずか一歩を踏み出すたびに、空気が波打ち、周囲の気圧すら変動するような錯覚を覚える。
だが、真向は微動だにしない。わずかに膝を曲げ、腰を沈めるだけ。呼吸すら止まり、彼の身体から一切の揺らぎが消える。
風が止まり、世界の色が褪せたかのように、音という音が途絶えた。
そして――次の瞬間。
「≪剛角一閃≫!!」
叫びと共に、大地が弾けた。爆音と共に、真向の姿が目にも止まらぬ速さで掻き消える。
バシュゥウッ!!
空気を裂く爆裂音と共に、その肉体は音速を超え、視認すら困難な突進へと変貌する。
≪剛角一閃≫――それは距離に応じて威力が爆発的に増す、真向が誇る必殺技。
その威力たるや、万年雪を頂く山脈をも貫通し、軍用鋼板すら粉砕する暴力の具現。
空気を引き裂き、次いで真向の肉体が弾丸の如く黒き竜へ向かう。突撃の衝撃波が地面を刈り取り、砂煙が天へ舞う。
バァァン!!!
竜の脇腹へと突き刺さる角。衝突の瞬間、空気が破裂し、爆音が平原を揺るがす。
その突進はもはや質量兵器に等しく、真正面から受け止められる存在などいない――はずだった。
だが――
「……硬いッ!」
角が喰い込みはしたものの、黒鱗はびくともしない。砕ける気配すらなく、むしろ真向の身体が逆に撥ね返された。 - 183二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 16:44:49
「ぐっ……!」
反動で空中に吹き飛ばされた真向は、そのまま滑るように十メートル以上後退し、砂埃を巻き上げて止まる。
しかし、その瞬間――黒き竜が、まるで空気すら震わせることのない静寂の中で、無音のまま巨体を前傾させた。そして、雷のような速さで前脚が振り下ろされる。
ズドォォンッ!!
大地が地鳴りと共に砕け散り、粉塵が舞い上がる。乾いた地面が深く抉れ、巨大な爪痕が平原を刻む。
真向は地を蹴って身を捻り、寸前で回避するが、それでも体を突き抜ける風圧が通り過ぎて行った。
「ならこっちもいくぞ!」
彼の髪が竜の爪の風圧でなびく中、左拳を力強く握りしめ、渾身の一撃を放った。
ゴッ!!
拳が竜の脚に炸裂し、骨伝導のような鈍い衝撃が腕全体に響く。黒鱗の硬度は想像以上で、まるで鉄を殴ったかのような反動が拳を麻痺させた。
「効かねぇのかよ……!」
歯噛みしながらも身を引く真向。だが、黒き巨竜は待ってくれない。その巨大な尾が地を薙ぎ払う勢いで迫る。それはまるで鉄塊が暴風となって襲い来るかのようであった。
「マジかよ…!」
真向は咄嗟に両腕をクロスさせて受け止める。
ゴガァァァン!!
衝撃で数メートル吹き飛ばされるも、地面に背を滑らせながらも体勢を立て直し、再び立ち上がる。 - 184二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 16:45:36
「だったら――これでどうだ!!」
右足を後ろに引き、角を低く構えると同時に、真向が踏み込む。
今度は接近戦。真向の角が再び竜の胴を狙い、突き刺さる勢いで突進する。
対するガラクタコクリュウは肩から叩きつけるような一撃で真向を弾かんとする。
ガァァァンッ!!
互いの巨力が激突し、地が震え、空が悲鳴を上げる。
続けて竜の牙が振り下ろされるが、真向は寸前で後退。
その直後に拳でカウンターを狙うが、やはりその強靭な鱗には歯が立たない。
激しい攻防、肉と骨、角と牙が火花を散らし合うようにぶつかり続ける中、互いの意思と力がぶつかり合う真の戦いが、今始まった。
『我は太陽 その第二の誕生』
ガラクタコクリュウの五つの目が一斉に光りを放つ。それは太陽の終焉を告げるかのように、空の彼方から陽光が一気に消え失せ、天は漆黒の帳に包まれた。
皮膚の裂け目から黒光りする血潮が溢れ出し、鱗の隙間から禍々しいエネルギーが噴き出した。
全身が爆ぜるようにして漆黒の閃光が走る――それは見る者すべての魂を揺さぶる、かつての絶対的な支配者の姿。
そう、それは過去に全てを焼き尽くした悪夢――“最盛期のガラクタコクリュウ”そのものであった。
制限時間は、たった30秒。
だが、その一瞬は、世界にとって永遠にも等しい災厄の顕現だった。 - 185二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 16:46:23
次の瞬間、天地が悲鳴を上げた。
「――ぐっ……!!」
全身の毛穴が総毛立ち、真向の視界が一瞬で白く染まる。大気の流れが逆巻き、目の前の空間が爆ぜるようにして崩壊する。
咄嗟に右腕を掲げるも、その動作すら風圧に奪われる。空間を薙ぎ払う衝撃波が彼を地面へ叩きつけ、地は震え、砂塵と岩塊が容赦なく舞い上がる。
「なんてオーラだ…!」
彼にとってもこのような強敵と出会うのは初めてであり、改めて悪魔の本気度が伺える。
そんなことを考えていた刹那――巨大な影が真向を覆う。ガラクタコクリュウの翼が音を裂いて全展開され、空に裂け目を刻むような軌跡を描いた。
「来るかッ――!!」
真向が叫ぶと同時に、黒き巨影が襲いかかる。竜の前脚が地を踏み砕きながら振り下ろされ、その勢いに合わせて真向も咄嗟に拳を引き、迎撃するように打ち上げた。
ゴオオォンッ!!!
衝突した瞬間、爆音が平原を駆け巡る。拳と爪がぶつかり合い、衝撃波が周囲を薙ぎ払い、地面が波打つ。
だが、パワーの差は絶望的だった。力の奔流に呑まれ、真向は防ぎきれずに吹き飛ばされる。背中から岩盤に叩きつけられ、筋繊維が悲鳴を上げ、肋骨が軋む音が響く。
さらに、ガラクタコクリュウの尾が唸りを上げて横薙ぎに迫る。
地面ごと薙ぎ払うようなその一撃を前にして、真向は歯を食いしばりながらも立ち上がり、両腕を盾のように構える。
ガシャァァン!!
音が弾け、彼の身体は再び地を滑り、巨岩に衝突して止まる。 - 186二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 16:46:53
唇から血が溢れ、呼吸は乱れ、視界は霞む。それでも、彼は拳を握り締め、踏みとどまる。
「……やってくれるじゃねぇか、さすが最盛期だな……」
割れた地面を踏みしめながら、真向の瞳が再び燃える。
「だったら……俺も、限界を超えるまでだ!」
彼の全身が脈動し、膨れ上がる筋肉が骨格をきしませる。
地面が悲鳴を上げるように陥没し、圧に晒された空気が轟音と共に震える。
角が血のように赤く輝き、背中の筋肉が炸裂せんばかりに隆起。
熱と怒りが混じった蒸気が吹き上がり、彼の肉体を包む。
「≪剛角一閃・極(きわみ)≫ッッ!!」
地を踏み鳴らし、一歩、二歩、 三歩目で――真向が姿を消した。
だが、それは決して“速さ”ではなかった。質量と怒りの塊が空間を殴り壊しながら突き進んだ結果だった。
ガラクタコクリュウの目が驚愕に染まる間もなく、咆哮が喉に詰まる。
ドガァァアアアン!!!!
衝撃音と共に、真向の角が正面から竜の顔面へ突き刺さる。
骨が砕け、肉が裂け、脳漿が吹き飛ぶ――頭蓋が正面から打ち抜かれた。 - 187二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 16:47:20
拳も、角も、肉体のすべてを、己の限界を遥かに超えて叩きつけた。
その一撃は、まさに魂を賭けた一閃。
――だが、それでも勝ったのだ。拳で、真正面から。
全盛期の30秒、その終わり際。
角が貫き、拳が穿ち、骨が砕けて空が震えた。
ガラクタコクリュウの巨体は、まるで山が崩れ落ちるように地面へ沈み込み、
地響きと共に平原を震わせる。
その衝撃に大地はたわみ、周囲の空気が震えた。
立ち尽くす真向。その体はボロボロだ。
腕は痣だらけ、呼吸は荒く、血が口角から滴る。
だが、倒れてはいない。
「……漢が、筋を通さず倒れてたまるかよ。」
その言葉を最後に、風が戻った。
空に陽が戻り、大地を包むように優しい風が吹いた。
「勝者――牛角真向。」 - 188AIの力、お借りします!25/05/31(土) 16:48:37
- 189二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 16:51:27
フラワーミスト#☆名前:フラワーミスト
☆概要:ローズ博士に作られたマジック用人形。
プラスチックで作られたピンク色の少女型人形。
バレリーナのようなピンクの靴を履いている。
マジシャン人形として作られた。
☆能力:花の形をした散弾銃を保有している。
高度なマジック人形であるため、至るところから銃や爆弾を出現させるが、製作者であるローズ博士が調べても原因がわからない。バグっている。
《カラーボンバー》
爆発すると絵の具を飛び散らす爆弾を爆発させる。
シェーレグリーン(ヒ素)が含まれている絵の具。
《爆竹フローラ》
広範囲に爆竹をばらまく攻撃。本当にどこから取り出したんだその爆竹は。博士わかんない。
爆竹の煙で隠れることも可能だろう
《マジックキラー》
手に持っている造花から散弾銃のように弾を発射する。威力は普通の散弾銃と同じ
そんな機能搭載した覚えないのに
《81の魔法》
1900個の釘爆弾を周りにばらまき、最後に1990個の閃光弾をばらまく。
ばらまいている間にも16個の爆弾を放ってきます。
どこから出ているのか不明。
☆弱点:自力で移動が出来ない。成人男性でも持ち上げられないほど重い - 190二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 17:08:36
ウェイバー
生きる為に悪魔と契約した童顔の性別不詳
「あなたの相手をする事になったウェイバーです。 加減はできませんので降参する事をお勧めします」
無口で冷静な性格 黒いローブと長い銃が特徴
クエイドには盲信の様な感情を向けているが当人は知らない
瞬間移動能力も持っている
魔弾の契約 魔弾を扱うに当たっての契約 コレがないと魔弾が扱えない
戦闘開始に履行する為戦闘開始時にカウントリセット&七発装填
契約内容
契約履行の際他の武器を使ってはならない
弾丸は七発まで 七発目を撃てば目標の是非に問わず過去の弾丸がその身を貫き、自死する
魔弾の力を複数使う場合、使った分だけ弾数を消費し、威力も引き上げる
履行している最中一分間魔弾を使わなかった際ランダムで魔弾を扱う
契約条件 未来の自分を弾丸で殺す事
魔弾 何も無いただの弾丸だが威力は一番 竜を一射で貫き倒した事がある
必中の魔弾 全ての概念、防御を無視し必ず当たる しかし対象に当たれば効果は消える(頭を狙って撃っても手でガードしたら効果は消える)
拡散の魔弾 異空間に消えた弾丸が数十から数千発になり四方八方から対象を狙う
並行の魔弾 相手の速度の二倍で動く魔弾
延焼の魔弾 一分間消えない炎を纏う魔弾 1分後火は消滅する
破裂の魔弾 相手の魔力を全て使い内部で魔力暴発を起こし大ダメージを与える
拡大の魔弾 距離に応じて巨大化する魔弾
千貫の魔弾 指定した場所で炸裂し、範囲を針で埋め尽くす 範囲は100メートル
強者の魔弾 能力や力の暴走により大ダメージを与える
重力の魔弾 くらった存在は時間経過で重くなる 戦闘終了後元に戻る
神殺の魔弾 この世ならざる者やソレに付随する力に対する特効魔弾 神でも直撃を喰らえばこの世界での現界が出来なくなる程の致命傷を与える
自死の弾丸(使用済み) 契約の折未来の自分を撃ち殺した弾丸 クエイドの完全同一存在証明により蘇生後クエイドの事を忘れない為にペンダントとして首につけている
死にはしないが七発目の弾丸を使うと武器が無くなるのでコレで無理なら降参するしか無い - 191AIの力、お借りします!25/05/31(土) 19:06:41
無表情のまま、ウェイバーは黒いローブの袖から銃を取り出した。その長く細身な銃身には、どこか禍々しい呪術的な気配がまとわりついている。
それはただの武器ではなく、深淵に触れた代償とでも言うべきものだった。
対するは、平原の中央にぽつりと立つピンク色の少女型人形――フラワーミスト。
見た目こそ可憐で無垢な雰囲気を纏っているが、その内には誰にも制御できぬ狂気と混沌が渦巻いていた。
ピクリとも動かない姿は、まるでこの世界の摂理から切り離された異物のようでさえあった。
「あなたの相手をする事になったウェイバーです。加減はできませんので降参する事をお勧めします。」
ウェイバーが淡々と銃を構えたその時、遠く離れた場所に鎮座するフラワーミストの内部で何かが動いた。
まるで見えない歯車が噛み合うような音が微かに響き、花弁のように開いた装甲の隙間から、まるで意思を持ったかのようにカラフルな爆竹が次々と飛び出していく。
≪爆竹フローラ≫
パンパンパンパン!
乾いた破裂音が辺りに轟き、無数の火花と煙がウェイバーを包みこむ。煙の中、見えないはずの光景が、まるで意志を持つように蠢く。 - 192AIの力、お借りします!25/05/31(土) 19:07:02
「魔弾の契約。履行。」
煙の中、ウェイバーの銃が七発の弾を読み込み始める。カチ、カチと静かな音が平原の静寂を切り裂くようにして響き、空気に緊張の糸を張らせる。
その間に、フラワーミストの手が動いた。いや、動いたように見えた瞬間、彼女の手に造花が握られている。
《81の魔法》
地面一面に撒き散らされた1900個もの釘爆弾が、爆発の合図とともに次々に炸裂し、荒れ果てた平原を紅と橙の火花で埋め尽くした。
まるで地そのものが怒りを顕現させたかのように、破壊と閃光が咲き誇る様は、さながら死の花畑であった。
高熱と衝撃波が重なり、空気そのものが震え、爆風が吹き荒れる中、フラワーミストの周囲に続けて閃光弾が散布される。
1990個に及ぶ閃光が次々に瞬き、一瞬で視界を白く染め上げた。
その中央に、まるで狂気の核として、彼女は微動だにせず立ち尽くしていた。
周囲を埋め尽くす閃光と煙、そして爆発音の渦中にあって、ただ一人、ウェイパーは揺るがぬ存在として佇んでいる。
「散弾、展開。」
風が止まり、空気が凝縮したような静寂が広がる中、ウェイバーの声が鈴のように澄んで響く。
彼の指がわずかに動いたその瞬間、銃口から放たれたのは漆黒の弾丸――それは風を裂くほどの勢いで走り、視認すら困難な速度でフラワーミストの心臓部を目指して一直線に突き進んでいく。 - 193AIの力、お借りします!25/05/31(土) 19:07:20
一発目――《延焼の魔弾》。命中と同時に炎が爆ぜ、燃え盛る渦が人形の身を包み込む。プラスチックが焼け焦げ、焦臭さが風に乗って広がる。
しかし、その身を隠すように漂う爆竹の煙と、閃光爆弾の余波が視界を曇らせ、命中の結果は不確かとなった。
それでも、ウェイバーの指は微動だにしない。彼の眼差しは、ただ敵を見据えていた。
「散布開始。」
その隙に、フラワーミストの体内からまたも爆弾が噴出する。色とりどりの塗料が爆発と共に撒き散らされた。
《カラーボンバー》
だが、この能力の本領である絵の具に含まれるシェーレグリーンの毒性は、相手が人間でなければ意味を成さない。
ウェイバーは悪魔と契約した時点でとっくに人間ではなくなっており、その無表情は崩れない。
「二発目。《並行の魔弾》。三発目。《破裂の魔弾》。」
黒い弾丸が空気を裂いて放たれた。一つはフラワーミストの防御をすり抜ける速度で突進し、もう一つは彼女の体内に魔力を充満させ、爆発を誘発する。
ドガンッ!
プラスチックの肢体がぎしりと軋む。だが、それは悲鳴ではない。異物としての存在証明であった。
「四発目。《拡散の魔弾》。」
ウェイバーが放った弾丸は、空中にて霧のように散り、瞬く間に数千の微細な弾片へと変貌した。
それぞれが異なる角度から、異なる軌道を描き、時空の裂け目すら縫うようにしてフラワーミストへと殺到する。その姿は、まるで雨に紛れて落ちる無数の隕石の如し。 - 194AIの力、お借りします!25/05/31(土) 19:07:49
だが、フラワーミストは動じなかった。
微笑みの仮面を張り付かせたまま、その身体が微かに震えたのは、戦慄か、あるいは快楽か。
迎撃も防御もせず、彼女はその嵐の中を突き進む。花弁のように散った弾片がボディに当たり、火花を散らす。
その直後、彼女の背後に突如として咲くように現れたのは、一輪の鉄の花。
《マジックキラー》
その銃は、まるで自律的な生命体のように意思を持ち、ウェイバーの心臓を確実に捉えようと照準を合わせた。
銃口に浮かぶ魔紋が淡く脈動し、宿された呪いが撃鉄の動きと同調する。
「五発目。《神殺の魔弾》。」
だが、それを遮ったのは新たに放たれた恐ろしい魔弾であった。
発射された弾丸はマジックキラーの銃口を逆走するようにして貫き、さらにそのままフラワーミストの胸部へ到達する。
バキンッ!
撃ち抜かれたその瞬間、甲高い金属音が辺りに響き、ボディに散りばめられていた装飾が砕け、舞うように地面へと散乱した。
ひび割れた装甲の奥からは、人工心臓のような球体が露出し、その規則的だった脈動がぴたりと静止する。
「六発目。《千貫の魔弾》。」
その詠唱と同時に、夜空に打ち上げられた花火のように魔弾が上空で炸裂する。そこから放たれたのは、まるで雨季の終わりに降る無数の氷雨の如き鋭利な針。
次々に突き刺さる針に、プラスチックの装甲が苦鳴のように軋み、裂け目が走る。色彩を構成していた花弁が剥がれ、関節部が外れ、片腕が音もなく地に落ちる。 - 195AIの力、お借りします!25/05/31(土) 19:08:54
それでも、フラワーミストの瞳は揺るがない。壊されながらもなお、彼女の中に潜む執念は、静かに次なる一手を編み出そうとしていた。不気味なまでの執念を以て、彼女は次の攻撃手段を模索している。
「…終わりです。」
ウェイバーが静かに銃を構える。その眼差しは冷たく、もはや感情の揺らぎすら捨て去ったかのようだった。
「最終弾。《必中の魔弾》。」
宣言と共に銃口が閃いた。魔弾は、もはや単なる物理弾ではない。空間そのものを貫通し、因果すら捻じ曲げる力を帯びていた。同時に、フラワーミストの体内に潜んでいた最後の手段が起動する。
背中から開いた花弁状のパネルの中から、巨大な装置が展開される。それは彼女の最終兵器——《エターナル・ブロッサム》だ。
数千本の金属製の花弁が螺旋状に重なり合い、彼女の周囲に巨大な花を形成した。その中心に浮かぶのは、純白に輝く魔力核。空間を震わせるほどの魔力が圧縮され、収束され、そして一点に放たれようとしていた。
――《終焉の花弁》
巨大な花が開き、無数の魔力の矢が解き放たれた。同時に、ウェイバーの放った《必中の魔弾》が光となって疾走する。
魔力の矢と魔弾が空中で激突し、世界を断ち割るような閃光と衝撃が走る。
バチィッ!ビシャァッ!
空間を切り裂くような轟音が平原に反響し、続けて炸裂音と衝撃波が怒涛のように押し寄せる。 雲を割るようにして立ち上る濃厚な煙の中、焦げた花弁が舞う。倒れたのは、フラワーミストだった。
彼女の額には、確かに一条の黒光りする魔弾の痕跡が残されていた。その身体が崩れ落ち、残骸となって地に伏す。
「戦闘終了。魔弾…消去。」
ウェイバーの銃が静かに霧散していく。七発目を撃ち終えた者に、もう武器はない。
風だけが、敗者の残骸をさらってゆく。
「勝者――ウェイバー。」 - 196ウェイバーの人25/05/31(土) 19:47:12
お疲れ様ウェイバー 依頼完遂ありがとう
- 197二次元好きの匿名さん25/05/31(土) 20:39:26
フラワーミストナイスファイト!
次は核爆弾追加しようね! - 198玉藻の人25/06/01(日) 19:09:52
見てただけだけど面白かった
- 199二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 19:10:24
う
- 200二次元好きの匿名さん25/06/01(日) 19:10:45
め