- 1二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 00:14:32
- 2二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 00:32:24
白草四音 第一話
歌唱力 A?
ダンス力 A?
ビジュアル B?
? なし
? なし
トップアイドル、白草月花を姉に持つ天才。
一年生ながら高い実力を誇っている。
事前情報はこんなところか、よし、スカウトに行こう。
「あなたをプロデュースさせてください。」
「お断りします。」 - 3二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 00:34:10
このレスは削除されています
- 4二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 00:34:30
他所スレの布教とかでもいい?
- 5二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 00:42:20
「いや、あなたは俺と組むべきだ。」
「説得しようとしているのですか?食い下がっても無駄ですよ。プロデューサーはつけないと決めているので。」
「俺なら......」
>白草月花にあなたを勝たせることができます。」
「!」
「馬鹿な人ですね、あなた。ええ、わかりました。できるものならやってみてください。私をあそこまで......連れていけるものなら。」
親愛度0→1
- 6二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 00:43:38
- 7二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 00:55:01
「まず、あなたの実力を見せてください。」
「はあ、まあ、いいでしょう。」
音程、ダンスからウインクといった細かい所作もできている、が......
「どうでしたか?私のパフォーマンスは。」
「素晴らしかったです。が、」
「あなたは一人でステージに立っている。」
「ウインクも、歌声も、”俺”という観客に届けようという意思が感じられなかった。」
「............」
「そして、あなたのパフォーマンスをしていない。」
「あなたのそれは」
>白草月花の真似事だ。
「お前......結局何が言いたいんだ?」
「あなたは姉を目指すのに向いていない。なので」
>究極の妹王子様系アイドル、しおんたそを目指しましょう。
「はっ?」
「白草さんはは猫を被っているほうが一般受けすると思ったのですが。」
「わ、わけがわからない......」
「まずは一人称をボクにしましょう。」
「何を言っているんだ......?」
親愛度1→2
- 8二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 01:22:22
あそこで走っているのは白草さんか。
「はぁ、はぁ。げ......」
「おはようございます。気持ちの悪いプロデューサー。気色が悪いので並走しないでください。」
「おはようございます、白草さん。俺の送った資料は読んでくれましたか?」
「あのおぞましい名前のフォルダなら目は通しましたよ。」
「はい。白草さんには俺の考えた『俺の妹がこんなにカッコ可愛いわけがない』計画を実行してもらいたいのです、」
「と、いっても、いきなり変わることは難しいと思うので、まずは以前のように一人称を『ボク』にしてもらうところからですね。」
「以前?(たしか、有村あきらに影響されて......)いつのものですか?」
「姉妹アイドルとして特集されていた雑誌の記事ではそうだったので、あくまで俺の感想ですが、白草さんはボクのほうが似合うので。」
「6年前のあの大して売れなかったマイナー雑誌の......よく見つけてきましたね。」
「担当アイドルに惚れ込むことはいいプロデューサーの前提条件ですよ。」
「あと、大して売れなかったのか、自分は知りませんが......」
「あの記事には、写真には、作り手の愛がありましたよ。」
「............あなたって本当に物好きな変態さんなんですね。」
「まあ、ボクもあの写真たち、好きですよ。」
歌唱力 A?
ダンス力 A?
ビジュアル B?
信頼 G
? G
親愛度2→3
- 9二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 01:25:27
昔は髪もショートで騎士とかカッコいい役に憧れてたけど月花にやりたい役奪われまくって心が折れて髪伸ばして一人称もボクから私に変えたんだよね……
- 10二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 01:31:33
その概念想像しやすくてたすかる
- 11二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 01:32:22
(朝起きたら見れるようにお気に入り登録しとこ……)
- 12二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 01:41:10
ではこちらを
タイトルと冒頭からは信じられないほどの浄化Pしおが摂取できますぞ
【閲覧注意】「足りない……Pニウムが足りない」🎲|あにまん掲示板dice1d14=@10 (10)@ 「Pニウムを摂取しないと……」bbs.animanch.com - 13二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 01:50:01
花海姉妹にぶつけて頭抱えるの見たい
こんな姉妹に負けない!って思ったのに普通に負けてまた頭抱えてそう - 14二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 02:05:21
1じゃないけどありがとう……
- 15二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 02:08:36
- 16二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 02:43:36
- 17二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 06:09:57
- 18二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 06:59:16
学Pプロデュースではないけどこれも中々
🎲四音「お呼びですか黒井理事長」|あにまん掲示板bbs.animanch.com - 19二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 09:29:13
体感四音はあにまんに来ないといい二次創作がないような印象を受ける
- 20二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 10:55:57
妹路線四音は今までありそうでなかったからガチで続きを見たい
- 21二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 14:01:06
「白草さん、N.I.Aに出ましょう。」
「言われなくともそうするつもりでしたが、何か理由でも?」
「はい、開催を一週間後に控えたN.I.Aには―」
「初星学園の一番星、十王星南が出場します。」
「なんだって?どういうことですか。」
「もちろん、レギュレーションには反しているので特別ルールが設けられます。」
「ボクにはわざわざ彼女一人のためにそこまでする理由が分かりませんが......」
「大事なのはここからですよ、十王星南が出ることになったのは、白草月花が宣戦布告を行ったからです。」
「姉様が......?」
「ああ、プロデューサーはボクに、”アレ”に勝てと言うんですか?」
諦めたような表情で、白草さんが嘲笑する。
俺ではなく、自分自身を嘲笑する。
「そんなことは言いませんよ、白草さん。”あなた”が現時点であの白草月花に実力で勝つことは無理です。諦めてください。」
「ですが、白草月花と戦うのは”あなた”じゃない。一人じゃない。」
>俺と、二人でで勝つんです。
「白草さん、いえ、四音さん。俺を......信じてください。」
「ああっ、クソっ、お前のことが......本当に嫌いだ!!!!!!」
「わかりました、あなたを信じましょう。」
「その代わり、絶対にボクを勝たせろ。もちろん姉様を倒すための策は考えてあるんだな?」
「もちろん。昨日、黒井理事長からこの話を聞いたときから、42個の策を考えてきました。」
「リアルな数字......」
「では、1つ目の策とやらを教えて下さい。」
「はい、四音さん、あなたのことを愛しています。」
「はぁ!?」
親愛度3→4
信頼→D
愛情→D
- 22二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 14:45:54
待ってた
- 23二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 14:47:09
気になる様子
四音さんの様子はどうだろうか......
[観客からの愛情に応えるためにこれから毎日あなたに愛を伝えます]
あの男、本当に気に入らない......私の開設したSNS、特にしおんたそチャンネルの登録者数が著しく増えているせいで、姉さまに勝ちたいと、本気で思い始めたボクにとってはクビを切ることも悪手だ。
「クソッ......」
悔しいが優秀だ。
「しししし四音お姉さまぁ〜!?何なんですのあのチャンネルは!!!」
「変態プロデューサーの悪趣味な方針です。」
「そんなやつのどこがいいんですの。」
「全くそのとおりです、が......」
「撫子、あなたはボクのことを愛していますか?」
「ウゥェッ!?いや、まあ、親愛という意味ならば、あ、愛していますわ!」
「あの気持ち悪いプロデューサーは、きっと世界で一番ボクのことを愛しています。」
「えええええええ!?恋愛的にも!?」
「は、はぁ!?そんなわけが!」
いや、アイツのことだ......ありえなくない。
「とにかく、ボクのことを嫌いなやつより、ボクのことを好きな人に自分の身を任せたいのは当たり前ですよ。撫子。」
「ま、まあそうですわね!」
なんだか、嬉しいけど、今は話しかけに行きづらいな......。
策その7については後で話そう。 - 24二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 15:23:26
「初星学園とのコラボ?」
「ええ、黒井理事長に許可は取ってきました。」
「そもそも、N.I.Aの大会では実力よりもファンを増やすことが大事です。そして、極月のアイドルのファンならば、四音さんの名前は皆知っています。よって、初星学園のアイドルを推している人を取り込むことができれば、十王星南の戦力を削ぎつつ、」
「姉様と被らないファンを手に入れることができる、というわけですね。」
「はい。初星に営業しに行きましょう。」
今回行ける営業はこのくらいか......
dice1d10=9 (9)
1 りなみんのシスターチャンネル
2 Katsuragi games
3 花海姉妹のつよつよ最強エクササイズチャンネル
4 月村孤独のグルメ
5 紫雲清夏のKira Kiraチャンネル★
6 有村麻央のcoolにcuteに!
7 くらもとちなの日々発見!
8 篠澤広
9 せなちゃんねる(毎回ゲストという名の藤田ことねがいる。)
10 十王邦夫の帝王学じゃ!
「どんな場所であろうと、頑張りますよ。」
- 25二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 15:27:58
広が本名そのままのチャンネル名で活動してるの何となく分かる
- 26二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 19:42:48
俺はいつでも口を開けて待っているぞ!
- 27二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 19:51:13
「あなたが四音さんね、はじめまして。初星学園生徒会長の十王星南です。」
(高い素質を持っている......この私すら脅かすほどの才能ね。)
「はい、よろしくお願いしますね!十王会長!」
「星南でいいわよ。」
「じゃあ......星南お姉ちゃんですねっ!ボクのことも四音って呼んでください!」
「っ!」
(な、なんなの......この胸の高鳴りは!これは初めてことねのバイト先を見つけたとき以来の......!)
「え、ええ、それでいいわ、四音。」
(白草四音、肩書に負けない魅力を持っているわね。)
「今日のせなちゃんねるにはなんと二人ゲストが来てくれたわ!しかもライブ配信よ!」
{wktk}
「おなじみ藤田ことねで〜す。」
{ゲストとは定期}
「皆様はじめまして!極月学園の白草四音ですっ!★」
「って、えええええええ!?星南先輩!極月の子だったんですかぁ?この子!あたしなんも聞かされてなかったんですケド!」
「しかもあの白草月花の妹の妹が直々に殴り込みに来たのだから、歓迎しないとね!」
「はい!お姉様の威を借りて一番星のチャンネルに殴り込みに来ました!」
{情報量が多すぎるw}
「それって、双方のおえらいさん的にはどーなんです?」
「どちらもアイドル業界の発展を第一に考えているので大丈夫だと思います!」
「そういうことね!」
「ちょ、それ決め台詞にすんのやめてくださいって!」
「あはははは!仲がいいんですね!」 - 28二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 19:51:56
良かった、つつがなく進行しているようだ。
その後も楽しいトークライブとして進行していった、が、
「四音さんはなぜ、今回のコラボを持ちかけて来たのかしら?」
「あ、それあたしも気になります!」
(プロデューサー?)
(ええ、構いません。)
「N.I.Aで、優勝するためです!」
「ふふ、ならことねもライバルになるわね。」
「まじか〜......絶対あたしより全部うまいじゃんかぁ。」
「もし私が負けたら、姉妹揃っての優勝もありえるのね。」
「いいえ。」
「ボクは”お姉様も、星南お姉ちゃんも倒して優勝する”と言ったんです。」
{盛り上がってきた}
「まじか。」
「へえ......宣戦布告ととっていいのよね。」
「でも、勘違いしないでください!ボクはライバルになりたいので!喧嘩とかはNGです!」
「ええ、分かったわ。正々堂々、全力でかかってきなさい!」
「はい!頑張ろうね、ことねちゃん!」
「エッ、あたしもですかァ!?」
{四音さんやばいwwwwwwww}
{強心臓すぎる}
{ハァーーーーハッハッハ!!!!!よくぞ言ったぞ四音!!!!!!}
{しおんたそのファンになりますた}
コメントも盛り上がっているな!今回の営業は大成功だ!
ファン投票数もとてつもなく増えた......恐ろしいな、一番星の影響力。 - 29二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 19:52:31
あにまんの行数制限見ずに書き溜めてしまった...
- 30二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 20:19:41
その時、四音さんのスマホが震えた。
白草月花からの着信だった。
四音さんは配信中中だったが電話に応答し、月花さんとの会話を始めた。
「四音か、私だ。ああ、スピーカーにして配信に音声を入れてもいいぞ。......単刀直入に聞く。今の発言は本気か?」
「ええ、もちろんです。」
「この前のライブも最悪だった。そんな貴様がすぐに成長できるとでも?」
音量を増した声が生徒会室に響いた。
{厳しいな}
「そうですね......無理でしょう。私にはお姉さまほどの実力はありませんから。」
「ですが、それは前提であって、諦める理由にはなりません。」
「歌、ダンス、ビジュアル。それらすべて負けていても勝てます。」
「ファンがいるから。」
「ボクは、アイドルだから。」
「......少しは成長したようだな。」
「Finaleを楽しみにしているぞ。」
「あら......最初にあなたが喧嘩を売った相手を忘れているのかしら?」
「私は強いやつならば誰でもいい、そう......そこの雛鳥であったとて構わん。」
「こ、光栄ですケド......、”まだ”やめときます!」
{まだ!?将来的には!?}
{盛り上がってきた!}
「邪魔したな、十王。また会おう。」
流れも流れだったので、配信はその後すぐ終わった。 - 31二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 20:20:40
「ふう、随分と荒らされてしまったけれど、一つ確かなことがあるわ。」
「今回の配信は大盛り上がりだった。」
「四音、またコラボしてくれる?」
「はい、もちろんです!」
嬉々とした表情で答えた彼女は、
きっと初めて、姉との勝負にワクワクしていた。
親愛度4→5
信頼 C
愛情 C - 32二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 20:53:47
おしとやかムーヴを常にしている四音なら妹キャラもこなせるという信頼がある
- 33二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 22:30:00
「もう何回か営業をしましょう。」
「どこがいいですか?」
「ボクはdice1d10=1 (1) とコラボしたいです。」
1 りなみんのシスターチャンネル
2 Katsuragi games
3 花海姉妹のつよつよ最強エクササイズチャンネル
4 月村孤独のグルメ
5 紫雲清夏のKira Kiraチャンネル★
6 有村麻央のcoolにcuteに!
7 くらもとちなの日々発見!
8 篠澤広
9 せなちゃんねる(毎回ゲストという名の藤田ことねがいる。)
10 十王邦夫の帝王学じゃ!
- 34二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 23:16:31
でたな特にそういう事実はないのにりなぽよに囚われているという情報がお馴染みになっているコンビ
- 35二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 01:04:09
今日は動画の収録だ。
「今日の妹(ゲスト)はこの方で〜す。」
「はじめましての方ははじめまして!いつも応援してくれるお兄ちゃんお姉ちゃんはこんにちは!白草四音です!」
「は〜い、よろしくね、四音ちゃん。」
「よろしくお願いします!莉波おねえちゃん!」
(クソッ、妹キャラに慣れてきた自分が嫌で仕方ない。)
「か、かわいい!」
「し、四音ちゃんは真の妹アイドルにして、最強のお姉さんがいるんだよね?」
「まあ、そうですねー、お姉様はすごい人です!」
「じゃあ、いつも通り膝枕しながらお話を聞かせてほしいな。」
(な......?
企画内容を何も伝えられなかったが、膝枕だと?しかもこの女、いつもと言っていた......。
あ、あり得ない、LOVEしすたぁずのリナぽよがお姉さん系に転向したことすら度し難いというのに、膝枕だと......?
そんなの、ボクの姉データには無いッッ!!!!!!!)
「さあ、四音ちゃん、どうぞ。」
リナぽよの太ももに頭を乗せる。
「やわらかっ。」
「そ、そうかな?ちょっと恥ずかしいな......?」
「いえいえ、莉波お姉ちゃんの膝枕、すごく気持ちいいです......。」
「ふふっ、リラックスしてね。」
リナぽよがボクの頭を撫でる。
(ば、ばかな、こんなの......姉じゃない!姉とはこんなに優しく、包容感のあるものでは!
こんな脂肪の塊!脚の上に頭を乗せただけで癒やされていく!)
「ええっ!?四音ちゃん、どうしたの?」
「いえ、お姉様はしてくれなかったので......。」
「してほしかったんだ......。」
「すぅ.................................。」
「あっ、寝ちゃった。」
「えっと、どうしよっか?私はしばらくこのままでもいいけど......。」 - 36二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 10:29:51
NICE
- 37二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 14:45:07
三十分が経っても、四音さんは目覚めなかった。りなみんさんは誰かを膝枕していると落ち着くと言っていたので、お言葉に甘えて起こしていないが......そろそろ......。
「お疲れなのかなぁ、ふふ、可愛い寝顔。」
「最近。少し無理をさせすぎたかもしれません。」
「もともと妹キャラじゃなかったんですよね。私ももともと妹キャラだったので、キャラづくりを模索する大変さは分かります。あっ、プロデューサーさんを批判してるとかじゃなくて!」
「はい、自分でも難しい注文をしているという自覚はあります。お気になさらず。」
妹系キャラしおんたそとして活動をしつつ、ステージではカッコいい歌声、カワイイファンサ。
四音さんは俺の難しい注文を全て叶えてくれているのに、俺は彼女の注文を叶えられているのか?
四音さんは絶対に一番になる。しかし、その手助けを、俺はどれだけできているのだろうか。
「私は空回りしちゃって......みんなに迷惑かけちゃったんです、うまくできなかったから。」
「でも、四音ちゃんはすごいなあ。」
「私もこんな妹がほしい!ってなるアイドルだと思います。白草月花さんが羨ましくなっちゃう。」
そうか、そうだったのか。自分ですら気付かなかったことを、今教えてもらった。 - 38二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 15:30:29
実はもう目覚めているとは言い出しづらかった。
寝たふりを続けていると、「こんな妹がいる白草月花が羨ましい。」と聞こえてきた。
そうか、そうだったのか。自分ですら気づかなかったことを、今教えてもらった。
ボクのプロデューサーは、ボクを”共感できるアイドル”にしてくれたんだ。
ボクのパフォーマンスは......今だから言える。独りよがりだった。
確かに、レベルは高かったと思う。でも、それでは”あの子はすごい”と線を引いてしまう。
ボクがかつて月花姉様にしていたこと、自己投影ができないアイドルだったんだ。
でも、プロデューサーは、ボクのファンを、ボクと同じように月花姉様を羨む存在にしてくれた。
理由は違えど、その感情は同じだ。
コメントでも「お姉ちゃん大好きなしおんたそかわいい〜、かっこいいから憧れちゃうよね!」だの言われていた。
しおんたそチャンネルで、ボクはいつも「お姉様目指して頑張るぞ!」という気色悪い言葉を言わされていたのも、
姉を羨む気持ちを透けさせるためなのか?
だとしたら......この男はどこまでボクのことを考えているんだ?
どこまで本気でボクを勝たせようとしているんだ?
仏頂面で、ズレたメガネを直しながら平然と気持ちの悪いことを言うアイツは、
ど、どれだけボクのことが好きなんだぁ〜!?!?!?
まずい、顔が熱くなってきた、ええい、もう起きてしまえ!
「う、うーん.....。」
「あ、目が覚めたみたい。おはよう!」
「え、ええ、おはようございます。」
「顔が赤いけど、大丈夫?」
「気持ちよくて、こうなっちゃいましたぁ......えへ。」
「ん〜!ほんっとにかわいい!」
その後は楽しい姉妹?トークが繰り広げられた。
この営業を組んで良かったな! - 39二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 15:33:57
ちゃんと妹なんだけど四音のビジュアルで妹キャラやるのインモラル感強くて良いね……
- 40二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 22:00:26
でも極月制服ってなんか厚くて妹キャラにあってる感ある
- 41二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 01:51:04
やっぱり四音プロデュースしてえよなあ
- 42二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 03:41:27
ほ
- 43二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 08:06:25
「プロデューサー、その……ありがとう。」
「?」
極月学園に帰る道中、四音さんが初めて自分から会話を始めた。
「きっと、ボクが私のままだったら……N.I.Aで勝ち上がるには、他の人を蹴落とすしか無かった。」
「自分一人ではファンを増やせなかった。」
「あなたは、ボクを共感できるアイドルにしてくれた……。」
四音さんが儚げな表情を見せる。
「でも、思ったんです。他にも才能に溢れたアイドルは沢山いるのに、なんでプロデューサーが選んだのはボクなんですか?」
「言っても怒りませんか?」
「もちろんです。ボクはあなたに感謝している。ちょっとやそっと……いや、かなり気持ち悪い事も言われてきましたが、今だけはなんでも言っていいです。」 - 44二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 08:11:41
このレスは削除されています
- 45二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 08:16:57
このレスは削除されています
- 46二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 08:18:13
誤字りまくりました、すいません……
「俺が見つけたアイドルの中で、一番あなたが好みだった。」
「へ、へえ。」
「俺が見つけていないアイドルがどれだけいるか分かりません。でも、あなたを超える人はいない。」
「それほどですか?」
「ええ、絶対に、白草月花ですらあなたに勝てない要素がある。」
「……カッコつけすぎましたかね、単刀直入に言うと、あなたはすごくかわいいんです。」
「なっ、」
「かわいいポイントを列挙していきましょう、顔がかわいい、熱いお茶を飲む時よくふーふーしてから飲むのがかわいい、まばたきもかわいい、存在がかわいい、」
「わ、分かった!お前がボクのことを好きで好きでしょうがないことは分かったから!」
「むぅ……あとdice5d999=543 757 272 325 536 (2433) 個は言えたんですが。では、最後にあなたをプロデュースしたいと思ったきっかけのかわいいポイントを伝えましょう、あたりつき自動販売機で当たるとは思わず立ち去ったら当たりの音がして、ドタバタ焦りながらとりあえず適当に押したらブラックコーヒーが出てきて、その自販機の前のベンチにいた俺に『これ、私には不要なものなので。』と渡す時の表情が……もう、たまらなかった。」
「お、お前!あの時の生暖かい目でボクを見ていた男か!?」
「ええ、あの時はまだプロデューサーではなかったので、眼鏡はかけていませんでした。しかし、あなたという運命に出会ってしまったので……。」
- 47二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 16:20:40
自販機の流れ想像しやすすぎるしバカかわいい
こういうのだけ啜って生きていきたい - 48二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 23:33:06
「っはあ。もういい。分かった。分かりましたよ。ボクもあなたの思いを聞いてより勝ちたくなりました。」
(どうにかしてあの鉄仮面を剥がしてやりたい......!)
「それは何よりです。」
「勝ちたいのはあなたのために、です。」
「!」
四音さんが極月学園の門の前で足を止め、後ろを歩く俺に体を向けた。
「では、ボクは寮に帰るので......。」
一歩一歩歩み寄ってくる。
「また明日ね、おにいちゃん♡」
「なっ.......!?」
「ふふっ。」
顔が熱い。きっと茹でダコのように真っ赤になっているだろう。はたまたタコも茹でられるほどの熱さかもしれない。
もう、まったく、俺の担当アイドルはどうしてこんなにかわいいんだ。
その夜、俺は耳元で囁かれたその言葉を反芻しながら眠った。
「四音さんは俺の妹だったんだ......。」
野山を駆け回り、一つのかき氷を分け合った夏の存在しない記憶を彼女のおかげで思い出すことができた。
ビジュアル→A
信頼→S
愛情→S
親愛度5→6
次からN.I.Aオーディションに入ります。 - 49二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 00:42:21
今まで姉と比べられ否定され続けてきたからこそ真っ直ぐな愛情を浴びせ続けるのが四音には1番良いんだよな……
- 50二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 08:08:47
四音さんはオーディションで無類の強さをみせた。
俺がプロデュースを始める前の状態でも、負けることはなかっただろう……。
十王星南や白草月花はもちろん、藤田ことねさんも順当にオーディションを勝ち進んでいた。
しかし、オーディションの後のファン投票数の伸び方がもっと大きいのは四音さんだ。
白草月花が伸びれば、巨大なライバルに立ち向かう四音さんを応援する人が増える。
四音さんを応援している人は、四音さんを応援し続ける。
白草月花は有名なぶん、ライトなファンが多い。
そのライトなファンを根こそぎ四音さんが持っていけば十二分に勝機はある。
「ボクのファン投票数がとんでもなく伸びています。」
「そうですね、なぜでしょう。」
「初星学園のファンは自分の推しが敗退したら、ボクに投票してくれるからでは?」
「いえ、それなら十王さんに投票するはず……と言いたいのですが、その推測はあながち間違ってもいませんね。」
「次はいよいよ藤田ことねさんとの勝負です。実力は上回っていますが、気を引き締めていきましょう。」
「プロデューサーが教えてくれたのでしょう?実力など、まやかしですよ。」
「ボクが……世界一かわいいのはどちらか決めてあげます!」 - 51二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 10:33:37
- 52二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 19:35:40
四音さんは俺の妹だったんだ...
- 53二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 21:10:02
- 54二次元好きの匿名さん25/05/27(火) 23:59:00
焦ってバタバタしてる四音からしか得られない栄養がある…
- 55二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 00:33:40
「藤田さんのパフォーマンスが始まりますよ。」
「ええ、よく見て吸収しますよ。」
藤田さんは決して技能が高くない、しかし、ルックスと自分の魅せ方に自信を持っている。
きっと、優秀なプロデューサーがついているのだろう。
観客も盛り上がっている。会場は、少し揺れているような気がする。
「あの子、歌うまくねえけどさ......。」
「わかる、かわいく歌うよな。」
「ダンスうめー!」
「私のことねえええええええ!頑張ってえええええええええ!」
「ことねのファンサは参考になるわね!」
パフォーマンスが終わり、熱気がどんどん高まっていく。
「こんなにあったまった舞台でやれるなんて、ボクはラッキーです。」
「おにいちゃん、ボクの頭を撫でてほしいな......?」
「!!!」
なんて悪魔的な上目遣いだろう。
そっと手を触れて、サラサラの髪の毛をわさわさと揺さぶる。
「撫でるの、うまいですね。」
「お兄ちゃんですから。」
「何ですか、それ。」
毎日素敵になっていく笑顔を、今日も俺に見せてくれた。
「四音さん、勝ったら食べたいものはありますか?」
「そうですね......とりあえず、出前寿司でお願いします。」
「もっと豪華でもいいんですよ?」
「いえ、それは最後のお楽しみにしておきます。」
流れるような勝利宣言を口にして、彼女はステージに向かっていく。
「よろしくお願いします!」
その30秒後、俺は出前を取る準備を済ませて、四音さんを目に焼き付け、大きく揺れるこの会場の一部となった。
白草四音 暫定N.I.Aランキング3位 - 56二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 00:40:42
愛情→SS
親愛度6→7
ランキング
順位 名前 ボーカル ダンス ビジュアル
一位 白草月花 SSS SSS SSS
二位 十王星奈 SS+ SS SSS
三位 白草四音 A? A? A? - 57二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 01:37:29
ほ
- 58二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 03:23:11
し
- 59二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 05:28:33
つまり月花は学Pの嫁?
- 60二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 07:49:29
最終オーディションまでにできることをやろう。
まずはお出かけだ。
「ボクとしてはレッスンをしたいのですが……まあ、休憩ということなら。」
「dice1d3=3 (3) に行きたいです。」
1 プロデューサーの好きなところ
2 プロデューサーの家
3 プロデューサーの実家
- 61二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 07:52:14
「ダメです。」
「何故ですか?」
「dice1d3=1 (1) です。」
1 遠いから
2 シンプルに急に行ったらあっちも困るから
3 “その時”が来たら紹介しようと思っているから
- 62二次元好きの匿名さん25/05/28(水) 08:02:01
「じゃあ優勝旅行の行き先はそこ、ということでいいですね?プロデューサー?」
「……まあ、それなら。」
「今日はプロデューサーの好きなところに行きましょう。」
「海に行きましょう、釣りをします。」
「へぇ、ボク、釣りは初めてなので色々教えてくださいね?」
「ええ、今夜も寿司にできるくらい釣れるようにしてあげますよ。2夜連続の寿司なんて豪勢で最高ですね。」
「それはいいです。」
「そ、そうですか……。」
「プロデューサー、また出かけましょうね?」