- 1二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 08:46:42
例えば、莉波Pが、“妹キャラ”の後輩アイドルを預かることになるんです。その子はとても人懐っこく、学Pのことを「お兄ちゃん♡」と呼びながら甘えてくるようなタイプなんですが、その様子に、学Pも思わず照れてしまったり、少したじろいでしまったりするんです。そんな様子を見ていた莉波は「……プロデューサーくんは、私の“弟”なのに」と、胸の奥が少しだけざわつくんです。でも、先輩として後輩に優しくありたいという思いから、その気持ちをぐっと飲み込んじゃうんですね。
ある日、そのアイドルが「お兄ちゃん…いえ、プロデューサーに、大事なお話があるんです」と言って、学Pを呼び出すんですが、それを偶然耳にした莉波は、本当はいけないとわかっていながらも、こっそりその場へ足を運んでしまうんです。そこで聞こえてきたのは、その子の学Pへの淡い恋心、そして莉波への憧れと、ほんの少しの嫉妬。それに対し、学Pは「あなたの気持ちはわかりました。でも、俺にとって特別なのは姫崎さんなんです。」と答えちゃうんです。その言葉を耳にして、嬉しさと戸惑い、そして今までの関係が壊れてしまいそうな不安が莉波の胸を強く締めつけるんです。そんな中、ぼんやりしていた莉波は、そのアイドルに見つかってしまうんです。こっそり聞いていたことを必死に謝る莉波に対して、その子は笑いながら「わたし、まだお兄ちゃんのこと諦めてないから。のんびりしてたら奪っちゃうもんね! べーだ!」と意地悪を言いながらも、少し晴れやかな顔で去っていくんです。その様子に莉波は、はみ出すための勇気を少しだけ貰う、みたいなのは好きです。 - 2二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 08:49:03
これだけだとちょっとよくわかんないな
もっと詳しく教えてくれない? - 3二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 08:56:02
ちょっとジャンプしてみてください
もう少しなにか入ってますよね? - 4二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 09:00:35
そんなこと言わず探してこい
- 5二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 09:10:43
それってもっと4クールくらいの長編じゃなかった??
- 6二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 10:32:18
アプリで見たことないけど心の中のどこかで見たはずだからもっとよく探して
- 7二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 10:35:01
当店セルフクリエイトとなってます
- 8二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 10:35:55
おら!もっと持ってるだろ!出せ!
- 9二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 10:37:20
「ない」が「ある」
つまり「ある」ってことだ - 10二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 11:13:25
- 11二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 11:24:16
こういうオリキャラは大歓迎
- 12二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 11:39:01
とにかく見たいです
- 13二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 14:03:09
書いた後で読み返したら妹キャラが行方不明だった。
春の風が、初星学園の校庭をふわりと撫でる午後。
その風に乗るように、汐入ふうかの声が響いた。
「お兄ちゃんっ……あっ、ご、ごめんなさいっ。プロデューサーさん、でした……!」
教室から出てきたばかりのプロデューサーは、きょとんと目を見開いて足を止める。小柄な少女がぱたぱたと駆けてきて、少し息を弾ませながら至近距離で覗き込むように笑った。
「えへへ……つい、お兄ちゃんって呼んじゃいました。……だめ、ですか?」
ほんの少し首をすくめて、はにかむように見上げてくるふうかの瞳は、茶色がかった琥珀色。春の光を反射して、きらきらと揺れていた。
「……その呼び方は、どうかと思いますけど。まぁ、あなたらしいですね」
プロデューサーは、少し困ったような、でもどこか優しい笑みでそう答えた。
(……あれ?今の……ちょっとだけ嬉しかったかも)
ふうかは、胸の奥でふわっと湧きあがった気持ちに、そっと自分で驚いた。
出会って、まだ一ヶ月。臨時でプロデュースを担当するだけ――そう聞かされてた。だから最初は、ただの「お仕事の人」だと思ってたのに。彼の言葉は、どれもまっすぐで、温かくて。
「汐入さんは、自分の可愛さを知ってる。でも、それに甘えすぎないのがいいところです。自信を持って、前に出てください」
初めてそう言われたとき、なぜだか胸がぎゅってなった。がんばってきたことを、ちゃんと見てくれてたんだって、そう思えて。スケジュールのことも、練習のメニューも、衣装の提案だって、ひとつひとつ丁寧で、頼れる人だなって思った。
だけど。
(……いつも、莉波先輩のことばっか見てる)
遠くからでも分かる。優しい目も、声のトーンも、莉波先輩と話してるときはちょっと違う。最初は、ただ「いいなあ」って思っただけだったのに。今はそのまなざしを、自分にも向けてほしいって、思うようになってた。
(……でも、そんなの、わたしには無理だよね)
校舎の影を歩きながら、ふうかはそっとそんな気持ちを胸にしまった。並んで歩く距離。肩が、ほんのすこしだけ触れそうな距離。それだけで、心臓がどきどきしてくる。
春の風がまたふわりと吹いた、そんな午後のことだった。 - 14二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 14:04:36
放課後のレッスン室前。莉波は、ガラス越しにその様子を静かに見つめていた。柔らかい照明の中、軽やかにステップを踏むふうかと、それを見守るプロデューサー。ほんの一言、彼が言葉をかけるたびに、ふうかの表情がぱっと明るくなるのが、窓越しでもはっきりわかった。
「……仲、いいんだね。ふたりとも」
誰に言うでもなく、呟いた自分の声が、耳に少し冷たく響いた。彼は、プロデューサーとして真剣だ。どんなアイドルに対しても公平に、真摯に向き合っている。それは莉波自身、誰よりよく知っていた。だけど――。
(あの子、“お兄ちゃん”って……)
思い出して、胸がちくりと痛んだ。あれはあの子の持ち味で、計算されたキャラクターの一部だ。そうわかっているのに、それでも。
「プロデューサーくんは、私の“弟”なのに……」
ぽつりとこぼれたその言葉に、自分でも戸惑う。彼と再会したあの日、莉波が抱いた戸惑いと、少しだけ甘い気持ちを思い出す。幼い頃、自分が年上だと思っていた。それが間違いだったと知った時の、くすぐったいような感情。そして彼が、あの日の自分を「理想のお姉さんだった」と話してくれたとき、胸に宿った誇らしさと、照れくささ。
(あの子にだけ、あんな顔しないでよ……)
そんなこと、思う資格はない。アイドルとして、先輩として、莉波はふうかに優しくあらねばならない。わかっている。けれど、それでも――。
「……やだな、こんな気持ち」
自分の胸をそっと押さえて、莉波は息を吐いた。そして、小さく笑う。
「先輩らしく、ちゃんとしなきゃ。ね、莉波」
ガラスに映る自分に語りかけ、レッスン室のドアに背を向けた。でも、胸の奥には、小さなざわめきが残ったままだった。 - 15二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 14:11:35
その日、空はどこまでも高く、午後の陽射しがゆるやかに校庭を染めていた。プロデューサーは、ふうかに呼び出されていた。場所は、学園の校庭にある小さなベンチ。放課後になると、生徒たちもまばらになり、静けさが戻るその一角。ベンチにはすでに、ふうかの姿があった。制服の上から羽織った薄手のパーカー。足元で揺れるカバンのチャーム。どこか落ち着かないように、指先がそわそわと動いている。
「……汐入さん、遅れてすみません。何か話があると……?」
プロデューサーの問いかけに、ふうかはすぐには答えなかった。俯いたまま、しばらく唇を噛んでいた。風が通る。木々がわずかに揺れ、落ち葉がベンチのそばをかすめていく。
「……あのね」ようやく口を開いたふうかの声は、驚くほどかすかだった。
「わたし、プロデューサーに会うたび、ちょっとずつ、気持ちが変わっていったんです」
プロデューサーが眉を上げる。ふうかは、続ける。
「最初は、頼もしいなって……プロデューサーとして、すごいなって、そう思ったんです。でも、レッスンのことも、衣装のことも、スケジュールのことも、わたしの気持ちをすごく考えてくれて……それが、すごく、嬉しくて」
そこで彼女は言葉を区切り、視線を上げる。まっすぐにプロデューサーを見つめるその瞳には、曇りがなかった。
「気づいたら、“好き”になってたんです。……人としても、アイドルとしても。わたし、ちゃんと……プロデューサーのこと、好きです」
静寂が訪れた。言葉が、空気を震わせて、風の中に溶けていく。プロデューサーは、ゆっくりと息を吐いた。 - 16二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 14:12:39
「……ありがとうございます。正直に、気持ちを伝えてくれて嬉しいです。汐入さんのこと、俺はとても大切に思ってます。アイドルとして、そして仲間として」
その言葉に、ふうかの表情が少しだけ曇る。だが、彼は続けた。
「でも……俺にとって“特別”なのは、姫崎さんなんです」
ふうかは、しばらく黙っていた。表情に、泣きそうな色が浮かんだかと思えば、ふっと笑う。
「うん、知ってた。……でも、伝えたかったんです。そうしなきゃ、前に進めない気がしたから」
その言葉に、プロデューサーもまた微笑を返す。
「あなたは、強いですね」
「えへへ、たまに言われます。でも……」
ふうかは顔をあげ、いたずらっぽく微笑む。
「莉波先輩のこと、いつまでも待たせちゃだめですよ? ああ見えて、モテるんだから。誰かに取られちゃうかも……なんて」
言葉の最後に、舌をちょこんと出して。まるで、妹がちょっぴり意地悪を言っているようだった。
その後ろで、そっと顔を覗かせていた莉波の胸が、きゅうっと鳴る。 - 17二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 14:14:40
校舎の裏手。植え込みの陰に、莉波はしゃがみ込んでいた。誰にも見つからないように、足音を殺し、息を潜めて。耳に入ってくるのは、ふうかの震える声と、プロデューサーの、優しくもまっすぐな答え。
「でも……俺にとって“特別”なのは、姫崎さんなんです」
その一言が、胸の真ん中にすっと突き刺さる。あまりに静かで、優しくて、でも逃げられないような重さを持った言葉だった。莉波は唇をぎゅっと噛んだ。それが嬉しくないわけじゃない。むしろ、嬉しかった。あんなにもはっきり「特別」と言われたのは初めてで、心が少し震えた。だけど、その嬉しさに浸る前に――
(“今までの関係”、壊れちゃうかもしれない)
そんな不安が、頭をもたげてくる。姫崎莉波は、“お姉さん”でいなきゃいけない。優しくて、余裕があって、誰よりも余白を持って接するアイドル。プロデューサーくんは、“弟”のはず。昔は自分の方が年上だと思っていたのに、再会してみたら逆で。でも、彼はあの日の莉波を覚えていて、「理想のお姉さんだった」って、そう言ってくれたから。だからこそ、その関係でいることに、どこか安心していたのに。
「……ばかだな、私」
莉波はぽつりと呟いた。俯いたまま、指先で草をちぎる。乾いた音が、手の中で崩れる。そのとき――
「……先輩?」
声がして、莉波はびくりと肩を震わせた。視線を上げれば、そこにいたのはふうかだった。逃げる間もなく、ばっちり目が合ってしまっている。莉波は立ち上がり、慌てて頭を下げた。
「ご、ごめんね。聞くつもりなんてなかったの。ただ、通りかかっただけで、でも……その……」
言い訳が続かない。そんな莉波に、ふうかは少し驚いたような顔をして、それからふっと笑った。 - 18二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 14:17:34
「ううん、ぜーんぜん大丈夫です。先輩のこと、ちゃんとわかってますから」
「え……?」
「わたしね、先輩のこと、ずっと見てたんですよ。どんなときも優しくて、落ち着いてて……本当の“お姉さん”みたいで、ずっと憧れてました」
莉波は、目を見開いた。
「……でも、それと同じくらい、少しだけ……やきもち、妬いてました」
ふうかはそう言って、ほんの少し頬を赤らめながら、それでもしっかりとした声で続ける。
「先輩の方を見てるときのプロデューサーさんの目、すっごくやさしくて。あったかくて、特別で……それが、わかっちゃって、ちょっとだけ苦しかったんです」
莉波は、返す言葉が見つからなかった。だけど、次の一言は、思いもよらない明るさで返ってくる。
「ちゃんと伝えられて、すっきりしました! だけど――」
ふうかは笑顔で指を差す。
「わたし、まだお兄ちゃんのことが好きだから!のんびりしてたら奪っちゃいますから!莉波先輩相手でも容赦しませんよ! べーだ!」
舌をぺろっと出し、茶目っ気たっぷりに笑って、踵を返す。莉波はその背中を、しばらく茫然と見送っていた。けれど、心の奥に、じんわりと温かいものが滲み始めていた。
(……なんだろう、この気持ち)
くすぐったくて、ちょっと泣きたくて、でも前を向けるような――
「私も、ちゃんと向き合わなきゃ……ね」
呟いた声は、風に乗ってどこかに溶けていった。“お姉さん”の仮面の奥にある、本当の自分の気持ち。それに、少しだけ触れられた気がした。はみ出すための勇気――ふうかがくれたその一滴が、莉波の心に確かに染みていた。 - 19二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 14:20:16
次の日、学園の空気はどこか柔らかく、前日までのざわつきが嘘のように静かだった。莉波は、屋上のベンチに座っていた。手には、学園カフェで買った紙コップの紅茶。少し冷めかけているけれど、ゆっくりと両手で包んで、温もりを感じていた。扉が開く音。振り返ると、そこにいたのはプロデューサーだった。
「あ、姫崎さん……ここにいたんですね。探しました」
「うん、ちょっと、風にあたりたくて」
いつも通りのやわらかな笑顔。けれど心の奥では、昨日の出来事がまだ渦を巻いている。ふうかの想い。プロデューサーの言葉。こぼれてしまった感情の欠片たち。プロデューサーは、莉波の隣に腰を下ろした。彼女の手元の紅茶に目をやると、やや遠慮がちに尋ねた。
「……少し、冷めてますね」
「うん。でも、あったかいの。なんとなく、こうしてると落ち着くんだ」
莉波は、言葉を選びながら笑った。それから、少しだけ首をかしげるようにして――ぽつりと呟く。
「プロデューサーくん……昨日、ふうかちゃんと話してたでしょ?」
その問いに、プロデューサーは目を見開いた。一瞬の沈黙の後、小さく息を吐いてうなずいた。 - 20二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 14:20:58
「……見てたんですね」
「うん。……聞いちゃった。ほんとは、ダメなのに」
莉波の声は、どこまでも静かだった。責めるでもなく、泣き出すでもなく、ただ、正直に。
「嫉妬しちゃったの。私……先輩なのにね。ちゃんと優しくしようって思ってたのに、心が勝手にモヤモヤしちゃって」
「姫崎さん……」
「でも、あの子ね、ちゃんと伝えたんだよ。プロデューサーくんのこと、“好き”って。すごいよね。私、ずっと怖くて言えなかったのに」
紅茶をそっと置いて、莉波は視線をまっすぐプロデューサーに向けた。
「ねえ、プロデューサーくん。私は、お姉さんキャラだけど、本当は、そんなに立派なお姉さんじゃないかも。ちょっとずるくて、ちょっと弱くて、でも……でもね」
その瞬間、彼女の声が、少し震えた。
「でも、私もプロデューサーくんのこと、“特別”だって、ずっと思ってたよ」
風が、莉波の髪をふわりと揺らした。一瞬だけ、彼女は目を閉じて、それから微笑んだ。
「だから、少しだけ……いい?」
プロデューサーは驚いたように目を見張ったあと、少しだけ口元をほころばせた。
「……はい」
莉波はそっと、プロデューサーの手を握り肩を寄せた。それは、慎ましく、それでいてどこまでも真剣な「一歩」だった。屋上に流れる風は、どこまでも穏やかで――その瞬間、莉波はようやく、自分の想いを「今の関係」から、そっと踏み出すことができたのだった。 - 21二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 14:23:00
「あっ、莉波せんぱーい! おつかれさまでーすっ!」
ふうかは、レッスン終わりの廊下を軽やかに駆けてきた。タオルを肩にかけ、息を少し弾ませながらも、いつものように元気いっぱいの笑顔だった。莉波はそんな彼女を見て、少し笑って応えた。
「おつかれさま、ふうかちゃん。今日のレッスン、すごく良かったよ」
「えへへ、ほんとですか? 莉波先輩に褒められるの、すっごく嬉しいです!」
ぴょこんと跳ねるように嬉しさを見せるふうかは、かつてよりもほんの少し大人びた顔つきをしていた。あの日、彼女がプロデューサーに想いを告げた日から、少しだけ時間が経っていた。振られた、というほど重くもなく。けれど、胸の奥のどこかがきゅっとなる、そんな日だった。でもそれと同時に、ふうかにとっては「スタートの日」でもあった。
「ねえ、莉波先輩」
「ん?」
「わたし、あの日ちょっとだけ、勝負したつもりだったんです。……でも、負けちゃった。ぜんぜん届かなかったなーって、今は思うんです」
莉波は、目を見開いたまま言葉を探していたが、ふうかはにっこりと笑って続けた。
「でも、それって悔しかったけど……全然、嫌じゃなかったんですよ。むしろ、“あんなふうに誰かを好きになれる先輩がいるんだ”って思ったら……ちょっと、すごいなって思って。嬉しかったんです」
少し視線を下げ、でもすぐに莉波を真っ直ぐ見て言った。
「だから、もっともっと頑張ります。アイドルとしても、ひとりの女の子としても。ちゃんと誰かの“特別”になれるように」
莉波は、しばらく黙ってから、柔らかく息を吐いた。 - 22二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 14:23:08
供給スピードが早すぎる…!
- 23二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 14:25:57
「……ふうかちゃん。ほんと、すごいね」
「ふふっ、莉波先輩のおかげです」
そして、ふうかは――ちょっとだけ、いたずらっぽく微笑んだ。
「でも、最後に一つだけいいですか?」
「うん?」
「莉波先輩……屋上であんないい雰囲気だったのに……なんで手、握るだけなんですか!いくらなんでものんびりすぎです!」
「……え!?見てたの?!」
「へへん、わたしの告白、見られちゃったお返しです!」
そう言って舌を出したあと、ひらりと手を振って廊下の向こうへ駆けていく。莉波は、呆れたように微笑んで、静かにその背を見送った。
(……大丈夫。もう、負けないよ)
そう、心の中で小さく呟いて。ふたりの女の子は、今日もそれぞれの場所で、“好き”という気持ちに向き合っていた。それは、とても遠くて、とても近い、ひとつの「スタートライン」だった。
おしマイケル - 24二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 17:10:20
おいマイケル邪魔だ見えねえ
それはそれとしていいものをありがとう - 25二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 18:25:21
最高
- 26二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 22:07:36
あなたが神か
- 27二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 03:54:29
これが私の探し求めていたコミュかもしれない
- 28通りすがりの莉波P25/05/25(日) 10:10:24
幸(死)