怪文書【閲覧注意自己責任】

  • 1二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 11:17:13

    「――ねえ」
    「アナタはいつまでそばにいるの?」

    ――?

    「私、もうなんにもできないよ?」
    「アナタが困っても何もしてあげれない」
    「手伝えない、助けてあげれない、 なんのやくにもたたないよ?」

    ――だめ?―――ここにいていい?

    「いや、だめってのじゃなくて」
    「うん、居ていいけど」
    「いい、けど」

    ――手、かして

    「? はい」

    ――ぎゅー、まんぞく

    「なにがしたいの、アナタは」

    ――手を握りたかっただけだよ?

  • 2二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 11:20:54

    ――うん、そっか

    「頼られっぱなしで、辛かったんだ」
    「ずっとずっと嫌だともいえなくて」
    「ずるいよね? 勝手に溜め込んで勝手に爆発して」
    「――私が、わるいよね」

    ――わかんない

    「……」

    ――でも、アヤメお姉ちゃんといっしょにいるのは、好き
    ――一人でいたいなとか
    ――だれにも見られたくないなってときは、言えば消えるから

    「なんか、都合の良い人みたいだね」

    ――うん

  • 3二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 11:23:28

    ――いー、ぶー、ふー、んー

    「あはは、なにそれ。 私を笑わそうとしてるの?」

    ――えへへ

    「ありがとうね、いいこいいこ」

    ――えへへー

    「手をぎゅーってするの、好きなの?」

    ――好き
    ――アヤメの手をぎゅーってするの、大好き

    「そっか、私もきらいじゃないよ」

    ――好き?

    「…かもね」

    ――えへへー

  • 4二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 11:26:28

    「ねえ、アナタって何年生? というか学園生なの?」

    ――?

    「なにか聞いても、いつも不思議そうな顔ばかりで」
    「まあ、いいか。 もう私はなんも考えなくて良いし」
    「だれからも、何も求められないけど」
    「その代わりなんも考えなくて良い」

    ――アヤメ、手、貸して

    「また、ぎゅーってする?」

    ――うん

    「いいよ、ほら」

    ――ぎゅー、アヤメの手は、やわらかいね

    「そう? アナタの手の方が柔らかいわよ」

    ――えへへ

  • 5二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 11:29:02

    「アナタはいい子ね」

    ――?

    「なんもない私のそばに、ずっといてくれる」

    ――うん

    「ねえ、私がぎゅうってしても…アナタは嫌がらない?」

    ――してくれるの?

    「うん、したげるよ」

    ――えへへ

    「子供の絵本、またもってきたの?」

    ――うん、アヤメ、読んで

    「しょうがないわね」

    ――絵本のつぎは、お手玉して

    「しょうがないわね」

  • 6二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 11:34:31

    「アナタは柔らかくて、あったかいわね」

    ――アヤメも、あったかくて、いい匂い

    「アナタも、とってもいい匂いがするわ」

    ――えへへ

    「アナタも、いつかどこかに――私のことなんか忘れちゃう?」
    「新しい友達ができて」
    「学校がいそがしくなって」
    「新しいお姉さんができて」

    ――忘れないよ
    ――新しい友達ができて
    ――学校を進級して
    ――それでも、アヤメお姉ちゃんがすきなのは
    ――忘れないよ
    ――会う時間が減っても
    ――1日、会えない日があっても
    ――何日も会えなくても
    ――アヤメお姉ちゃんを嫌いになる理由なんかないよ

  • 7二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 11:34:43

    「…そっか」
    「そうなの、かな?」
    「でもね」
    「ずるいよね、私」
    「ごめんね、ずるいよね」
    「それでも、アナタが私から離れるの」
    「すっごい嫌だなって思ってるの」
    「ごめんね、ごめんね――ずるくて卑怯で自分勝手でごめん」
    「でも嫌なの」

    ――なかないで、アヤメ
    ――ずるいのも、いやなのも
    ――あっていいんだよ
    ――あやめは立派じゃなくても
    ――卑怯でも、ずるくても
    ――でもそれは、みんながそういう気持ちをもってるんだよ

  • 8二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 11:37:13

    「いつもそこにいるね」

    「おいで」

    ――えへへ

    「ねえ、キスってしたことある?」

    ――ううん?

    「しよっか?」

    ――うん

    ―――――――――

    「これ、気持ちいいね」

    ――うん

    「もっと、シていい?」

    ――うん

    「ずっと、一緒にいよ?」
    「アナタと一緒にいたいから」
    「いっぱい、いっぱいキスも」
    「他のことも」
    「してあげるから」

  • 9二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 11:39:12

    「……ん、好き。 好きよ、アナタ」

    ――アヤメ、えほん

    「うん、絵本よんであげる。 お姉ちゃんの膝の上にのろっか」

    ――うん

    「かわいいね、アナタは」

    ――――
    ―――――――

    「可愛い…大丈夫、お姉ちゃんも脱ぐからね」
    「裸でぎゅうって抱き合うの、きもちいいね」
    「好き、好きよ――アナタ」

  • 10二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 11:43:38

    「だから……そんな女の子なんて居ない」
    「そんな訳ないわ、ここに毎日きて絵本だって読んだし玩具だって」
    「…………その絵本と、玩具のこと? しっかりして」
    「だって、これ、これ――え?」
    「そんな古くてページがくっついた絵本を?」
    「その玩具って今もう売られてないような古いものですよ?」
    「アヤメ、怪異に」
    「ちが、そんなわけ――」

  • 11二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 11:46:21

    ――アヤメ

    「……アナタは、アナタは、だあれ?」

    ――わたし、は
    ――アヤメ

    「………アナタは、怪異なの?」

    ――アヤメも
    ――わたしが、こわい?
    ――わたしはもう、きらい?

    「…ッ」

    ――アヤメが好きでも
    ――アヤメはあんなにわたしを好きでも
    ――ごめんね、ごめんね
    ――人じゃなくて
    ――ごめんね

    「まって――まって、ごめんッ」

  • 12二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 11:49:51

    「ごめん――私、本当に最低だった」
    「アナタを勝手によりどころにしてアナタに救われて」
    「アナタにキスをしてアナタの身体を貪って」
    「勝手に好きになって」
    「勝手に好きになって欲しかったのに」
    「アナタが誰かわからないだけでアナタを捨てようとした」
    「――私をもう要らないっていうような奴等と、同じ事しようとした」

    ――アヤメ
    ――だいじょうぶ
    ――みんな、そうだよ

    「それでも――アナタを傷つけて良い理由になんかならない!」
    「ごめん、ごめんね」
    「ひどいことした、私、アナタにひどいことした」
    「怪異でもなんでも、アナタは私に優しかったのに……ごめん」
    「最低だ、私……辛いときだけ被害者ヅラして……」

  • 13二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 11:52:55

    ――アヤメ

    「あれ、アナタの身体、ちょっとだけ薄く」
    「ねえ、待って、待って!?待ってよ!」
    「私がアナタを傷つけたから?アナタを怪異だっておもったから?」

    ――違うよ
    ――アヤメはちょっとだけ、自分の気持ちや
    ――相手の気持ちを考えられるように
    ――ちょっとだけ成長したから
    ――私が見えなくても、大丈夫

    「やだよ、ねえ、やだよ!」
    「一緒にいよ? ねえ絵本も読んであげるから」
    「アナタがまだ読んだこと無い絵本もかってきてあげるから」
    「ねえ、ねえってば」

  • 14二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 11:58:06

    ――結局のところ、"アレ"はなんだったのですか?

    「怪異、というよりは……うーん、小さな神様だよ」

    「神様」

    「座敷わらしという妖怪を知ってるでしょう?」

    「勝手に住み着いて、その家に幸福を招くっていう?」

    「そう、きっとそんな感じの――優しい神様」

    「思い込みや妄想の産物とかでもなく?」

    「あの、張り付いてページが開かない絵本ね、あれ30年前に絶版らしいんだ」
    「だからあの絵本の内容とかセリフって今の子が知るはずがないんだけど」
    「何度も読んだんだろうね、当時の原本通り一字一句間違わずに読めるんだ」

    「今の時代に、そんなのがずっとそばにいたんですか?」

    「さあね、でもアヤメが少しは真っ当に自分と人に向き合ってるんだから」
    「幸せを運んできたと言っても間違いじゃないし」
    「それができるのは妖怪とか怪異じゃなく、神様の類じゃないかな」

  • 15二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 12:03:07

    「アヤメ、調停委員会の事なんだけど」
    「パス、しません致しません関係ありません」
    「……まって、今のアヤメなら」
    「ナグサ、今のアナタなら私と違うやり方でできるから、大丈夫」
    「だから手伝いはしない、でも相談や愚痴ぐらいは聞くわ」
    「……急に、我かんせずになられても――あ」
    「ん、どうしたの?」

    ――ナグサせんぱい、おはようございます

    「………あの子は?」
    「小さいよね、まだ中等部入りたてだって」
    「ね、ねえアナタ――私のこと知ってる?」

    ――? えっと、あれ?

  • 16二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 12:05:55

    「…どうしたの、アヤメ?」
    「わかんない、でもなんかキた」
    「……なんか?」
    「初対面でこんな事聞いちゃってごめんね、私のことなんか知ってる?」

    ――す、すいません。 わかりません
    ――でも……なんかこう
    ――アヤメせんぱいを見たら、初対面じゃない気もします

    「……なんでアヤメの名前知ってるの?」
    「いいよ、そんな事。 ねえナグサ、この子調停委員に入るの?」
    「う、うん…中等部の調停委員に入ってもらって、高等部でもやってもらいたいなって」
    「よし、私も戻るね調停委員」
    「え、なんで」

    ――あ、あの? あの?

    「これから、よろしくね」

  • 17二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 12:06:57

    続きません

    滅茶苦茶だけどSSとして話をまとめてないので知りません
    文句受け付けません
    俺は闇落ちアヤメが女の子や男の子を食うイチャラブ逆レラブラブエッチが見たかったんだ

  • 18二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 12:12:49

    俺は好きだよ

  • 19二次元好きの匿名さん25/05/24(土) 12:28:26

    なんだこの、なんだ?

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