オチが思いつかなかったSSを投げ捨てる。

  • 1二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:17:10

    「あなたは…ウマ娘というものをご存知ですか?」

    本日3度目の王手をかけるとほぼ同時に古泉がそう口を開いた。

    「いきなりなんだ。待ったはなしだぞ。」

    「おや、これは手厳しい。」
    だからなんだ。さっさと用件を話せってんだ。

    「いや、涼宮さんがウマ娘というアプリに興味があるそうで、私たちとしては涼宮さんがそういったものに関心を持つとは思えなかったのですよ。」

  • 2二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:17:33

    「だから機関の方でも詳しい方がいらっしゃらないのです。そこで自称一般人代表のあなたにお話を伺った次第です。」

    やっと本題に入った目の前の能面野郎は大袈裟に肩をすくめる。
    ウマ娘か…たしか谷口が昼休みに聞いてもいないのに語り続けていたな…
    食べながら喋るもんだから俺の机は見事に谷口米が散乱することとなり、とばっちりもいいところだがウマ娘には恨みしかない。申し訳ないが

  • 3二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:17:59

    「ふむ、あなたはああいったものに興味はなさそうですしね。ですが、あの涼宮さんが夢中になったぐらいですから。あなたも一度始めてみては?」

    「ウマ娘、ねぇ…」


    その日、ハルヒは部室には来なかった。
    長門が本を閉じるのを合図に4度目の王手を決めた俺は、朝比奈さんの着替えを待ち、4人で坂を下っていた。

  • 4二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:18:19

    放送開始が16年前のアニメ来たな…

  • 5二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:18:27

    「キョンくん、さっき話してた…」

    「ああ、ウマ娘ですか?」

    「うん、涼宮さんが今日来なかったのもそれなのかな?」

    「まさか、ハルヒにSOS団以上に大切なものをはないでしょう。どうせどこかに遠出して謎でも探しているんですよ。」

    「だったらいいけど…」

    「確かにそうですね。入学当初ならまだしも今の涼宮さんが何の連絡もなしに来ないなんてことがあるのでしょうか?」

    「あるだろうよ。あいつは非常識に足を生やしたような奴だからな。」

    「だといいのですが…」

    などと話しているとあっという間に坂を降りきった。

  • 6二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:19:15

    「それじゃあ私はここで。またね、キョンくん。」

    「はい、お疲れ様でした。朝比奈さん。」

    「それでは私もここで。」

    「今日の負け分は明日ちゃんと払えよ。」

    「おやおや、これは手厳しい。」

    それぞれに別れの挨拶をしたところで俺も帰路につくのだが、長門だけが俺をずっと見つめて動かなかった。

    「おい、どうした?長門」

    「気をつけて」

    それだけ言うと長門は回れ右して歩き始めた。
    一体なんだ?またハルヒがやらかすのか?
    何を気をつけろってんだ。まったく…

  • 7二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:19:41

    次の日の朝、妹のダイビングボディプレスの餌食にならないよう必死に起こしてくれる目覚まし時計の頭をそっと撫でてやる。
    静かになった5分後に俺は覚醒し、食卓へと着くのだが、どうにもおかしい。
    おかしいというのは何もこの味噌汁が甘いとかそういったところではなく、飯を食いながら見ていたテレビの方だ。
    ……なんで
    …なんでキャスターの頭の上に耳みたいなのが付いているんだ?
    ふざけているんじゃないかと思ったが今日はハロウィンでもないし、何より誰もツッコミを入れないのだ。

  • 8二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:20:08

    「なあ妹よ。」

    「んー?なーに?キョンくん。」

    「あのキャスターはふざけているのか?それとも俺の知らないイベントでもあるのか?」

    「なんでー?何も変じゃないよー」

    「あんな馬の耳みたいなもん付けて変じゃないだと?」

    我が妹は王様の耳はロバの耳とか言ってる童話を実話だと信じているのかと疑ってしまうような発言が耳に入ってきた。

  • 9二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:20:42

    「キョンくん、ウマってなーに?ウマ娘でしょ?」

    なに?なんだと?今ウマ娘って言ったか?
    俺はその一言だけで全てを察して朝飯もそこそこに我が麗しの校舎へと向かった。

    「おい長門!どうなって…やがる…んだ…」

    「待ってた。」

    やはり予想通りSOS団の部室に向かうまでにも耳が上から生えている奴らを何人も見かけた。
    困った時はとりあえず長門に状況を説明して貰おうと部室にやってきたのだが…

    「長門…お前もか…」

  • 10二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:21:09

    唯一の頼みの綱である長門にも馬耳が生えていらっしゃった。しかし他の娘と比べても少しデカいな…

    「今回の異変の原因は涼宮ハルヒ。」

    まあ、だろうなと思ったぜ。しかし時々長門の耳がピコピコ動くのが気になってしょうがない。

    ………
    とりあえず一旦解散しようということになり、教室へ戻ると、我らが団長も例の如く馬耳が生えていた。そりゃあそうか。

  • 11二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:21:40

    「おっす ハルヒ、なんで昨日は部室に来なかったんだ?」

    「なんでだったかしら…何かに夢中になってた記憶はあるんだけどね…おかげで寝不足になったのに何をやってたのか思い出せないのよ。気持ち悪いったらありゃしないわ!」
    そう言いつつ尻尾の方が暴れてやがる。
    なんだ?どういう感情なんだ?

    顔見知りの何人かに馬耳が生えたぐらいで他に何も支障はなく、あっという間に放課後になった。

  • 12二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:22:09

    「一体全体どうなってやがる。谷口じゃないが驚天動地だぜ。」

    「全くです。昨日の今日でこれですから、どんなゲームなのか詳しくはわかりませんでしたし。」

    「少しはやったんだろ。どうだったんだ?大まかなストーリーぐらいならわかるだろ。」

    「よくある熱血スポ根もの、といったところでしょうか。学生のウマ娘とトレーナーのあなたが二人三脚で大きな大会を優勝する、と言ったところでしょうか。」

    「なんで俺なんだよ。」

    「二人三脚で色々な出来事を共有する、相違はないと思いますよ。あなたと涼宮さんは、ね…」

  • 13二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:22:37

    「だったらなんだ?俺とハルヒで全国優勝でもしろっていうのか?ギネス記録でも達成すりゃ元通りになるのか?」

    「さあ?そこは涼宮さん次第、といったところでしょうか。」

    「どうなんだ?長門。」

    聞くために長門の方を見ると、こいつだけウサギなんじゃないかというぐらい大きな耳がピクっと一瞬反応する。

  • 14二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:23:04

    「不明。改変を行った意図がわからない。」

    自分だけ大きめの耳にしてもらったのが気に入らなかったのだろうか。なんだかちょっと怒ってるんじゃないか?

    「そっか、サンキュ」

    「いい。」

    お礼を言うと長門の耳がピクピクっと反応し、尻尾もわずかだが揺れている。
    ほう…これは便利だな。長門の感情がこれほどわかりやすく現れた時などあっただろうか。いやない。

  • 15二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:23:31

    朝比奈さんは鶴屋さんも生えていたのに自分だけ除け者にされたと落ち込んでいるが…そっとしておこうか。
    しかしハルヒもセンスがないな。馬耳巨乳ドジっ子メイドにすりゃ無敵じゃねえか。その姿を見ただけで欲望叶い元の世界に戻ることだってあるかもしれん。俺が見たいだけだが。
    なんてことを考えつつ目の前のオセロ盤を真っ黒に染めていると──

    「みんな、レースに出るわよ!!」

    ほら来た。団長様だ。今回は走ればいいんだな。いつもより単純でいいじゃないか。

  • 16二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:23:59

    「レースだぁ?何を言ってるんだお前は。」

    一応反抗してみる。

    「アンタの意見は聞いてないのよ!今回走るのはアタシと有希なんだから!」

    「ほう、意外だな。朝比奈さんと俺たちはお留守番ってわけか?」

    「何言ってんのよ。あんたたちにはトレーナーになってもらうわ!アタシと有希の下僕となり這いずり回るように働きなさい!」

    「あ、あの〜私は…」

    「みくるちゃんにはもちろん!チアガールをやってもらうわ!!衣装なら前使ってたやつがあるだろうし、みくるちゃんに応援されたら百人バリキよ!!」

  • 17二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:24:17

    今までウマカテでハルヒssなんて見たことなかったのにここ1週間で2回見た
    これはハルヒ3期来ますね

  • 18二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:24:33

    なるほど、こいつにしてはいいアイデアだな。
    「目指すは十冠王よ!!有希にだって負けないんだからね!!」

    「だいたい話はわかったが、そのレースってのはいつやるんだ?来月か?もしかして今週か?十冠ってのはすぐ終わるのか?」

    「何言ってるのよ。え〜っと、URAファイナルズも含めて…だいたい3年ぐらいあればいけるんじゃないかしら。」

    なっ…3年だと?俺らは3年間もこの世界を過ごさなきゃいかんのか…やれやれ…

    「3年もかかるのですか…これは厳しいですね…」

  • 19二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:25:08

    古泉も同じことを思っていたようだ。
    そうだよな。流石に3年は無理があるぜ。しかも十冠とやらを取れなきゃまた地獄の夏休みのようにループが起きそうだ…こりゃ、今までで一番難易度が高いのかもな。

    「なるほど…涼宮さん、一つよろしいでしょうか?」
    「何かしら古泉君!なんでも聞いてちょうだい!」

    「それではお言葉に甘えまして…」





    「冗談はその太ももだけにして下さいよ。」
    次の瞬間、古泉は窓から吹っ飛んでいった──。

  • 20二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:26:11

    終わり。ウマ娘SSって始めるとどうしても時間が膨大だから終われなくない?

  • 21二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:26:47

    おいたわしや小泉

  • 22二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:27:04
  • 23二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:29:46

    ニジンスキー入ってて草

  • 24二次元好きの匿名さん22/04/02(土) 23:35:21

    >>17

    前のも俺なんだ。

    前の奴の続きもって思ったけど全然思いつかないからSOS団方面で気晴らしに書いたんだ

    続きは思いつかないから諦めるんだ

  • 25二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 09:30:59

    ハルヒ読んでみようかな?

  • 26二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 20:58:48

    >>25

    読め読め

    今のハルヒ文庫本は古典部シリーズみたいなラノベ感が薄い表紙になってて良い感じだぞ

  • 27二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 21:05:47

    >>25

    ハルヒは俺の小説童貞を奪った作品として知られているね

  • 28二次元好きの匿名さん22/04/03(日) 21:07:25

    この改変はどうしたら解決するか……
    ハルヒの改変は一件落着するまで戻らない記憶があるので、本当に三年走ることになるかな……

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