- 1二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 17:17:16
※本作は七月に発売予定のカプセルプラレールトーマスが、テーマが恐竜パークにも関わらず機関車キャラのラインナップがトーマス、ニア、ヒロ、オリバー、トビー、スペンサーと言う謎の面子であったことからスレ主が空想したエピソードです
※スレ主が個人的に富士急ハイランドのトーマスランドの新旧ジェットコースターであるダンカンとニアの絡みが見たいと思ったので、ラインナップには入っていませんがダンカンも登場します
※ニアが登場するので時系列もBWBA期中となっており、空想シークエンスなどBWBA風の演出が入ります
きかんしゃトーマス! おなじみのソドー島と本土のメインランドを舞台に、機関車たちが大活躍するよ!
トーマス「ウルフステット城にある恐竜パークがライトアップされることになって、僕はそれをアピール役をトップハム・ハット卿に任されたんだ。同じ仕事を任された仲間と一緒に、どうやったら盛り上げられるか考えたんだけど………」
トーマスの汽笛 > PEEP!PEEP!
トーマス「さあ、大冒険に出発進行!!」
- 2二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 17:40:13
トーマス『きょうりゅうパークをもりあげよう』というお話。
トーマス「ある日、僕はトップハム・ハット卿とノランビー伯爵に頼まれてウルフステット城までやって来た。そこにはヒロとニア、オリバー、トビーが先に到着していて、僕が来るのを待っていた。」
トーマス「遅れてすみませーん! ………あれ、僕以外にも機関車がたくさんいる。」
ハット卿「君達、よく集まってくれたな。今夜は、ノランビー伯爵が恐竜パークのライトアップを行う一大イベントが行われる。そこで君達には、より多くの人にこのイベントを盛り上げてもらおうと思っている」
ニア「盛り上げる? 何をすればいいですか?」
ハット卿「簡単なことだニア。君達の車体に、恐竜パークのポスターを貼るんだ。君達はそのポスターを身につけたまま仕事をし、島のあちこちを走ってもらえたらそれでいい。」
オリバー「なあんだ。ただ車体にポスターを貼って、いつも通り仕事をすればいいだけだな。」
ヒロ「ああ、何も難しいことはない。」
トビー「恐竜パークを盛り上げて欲しいと言われてちょっと不安になったけど………それだけなら、僕達でもできるね。」
ハット卿「それは頼もしい。ではまず、トーマスの車体から貼っていくぞ。」
〜
トーマス「こうして僕達は、車体に恐竜パークのポスターを貼って仕事をし始めた。」 - 3二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 17:49:55
オリバー「あっ、ロージーだ。」
オリバーの汽笛 > PEEP!PEEP!
オリバー「やあ、ロージー!」
ロージーの汽笛 > PEEP!PEEP!
ロージー「こんにちは、オリバー! あら、車体に貼られているのは何?」
オリバー「ああ、これかい? 今夜ノランビー伯爵が開催する、恐竜パークのライトアップイベントの宣伝ポスターだよ。」
ロージー「まあ、恐竜パークのライトアップ? それってとっても素敵ね! 私も行ってもいいかしら。」
オリバー「もちろんさ。仕事が終わったら、ウルフステット城においで。」
〜
ヒロ「おや、あちらに見えるのはゴードンだな。」
ヒロの汽笛 > PEEP!PEEP!
ヒロ「やあ、ゴードン。」
ゴードン「誰かと思ったらお前か、ヒロ。その炭水車に貼っているものは何だ?」
ヒロ「これかい? これは今夜ノランビー伯爵が開催する恐竜パークのライトアップイベントのポスターさ。ゴードン、君も来るかい?」
ゴードン「へっ、悪いが全く興味ないな。宣伝なら他を当たってくれ。じゃあな!」
- 4二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 17:59:59
トーマス「だけど、宣伝の効果はあまり良いとは言えなかった。
僕達は今日の仕事を終えた後にもう一度ウルフステット城の恐竜パークに行ったけど、お客さんは残念ながらあまりいなかったんだよね。」
トーマス「うーん、おかしいな。もっと人がたくさんいると思ったんだけど。」
オリバー「僕もだよ。せっかく恐竜は綺麗にライトアップされているのに、お客さんが全くいない。」
トビー「ノランビー伯爵が頑張って準備したのに、残念だよね………。」
ヒロ「私も島中のあちこちを走り回ったから、宣伝の役目は果たしたはずなのだが。」
ニア「私達のやり方が間違ってた、ってこと?」
オリバー「いいや、僕達はきっと間違ってないよ、ニア。」
ハット卿「ふむ………困ったな。一大イベントのはずが、これしかお客さんが来ないとは。」
オリバー「ごめんなさいトップハム・ハット卿。きっと僕のせいです。」
ハット卿「いいや、君のせいではないよオリバー。そして他の誰かのせいでもない。今回は運が悪かっただけだ。明日も開催されるから、それが成功することを祈ろう。」
トーマス、ニア、オリバー、ヒロ、トビー「………。」 - 5二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 18:18:37
トーマス(ナレーション)「その日トップハム・ハット卿が帰った後も、僕達はしばらく何が良くなかったのか話し合った。」
トーマス「ねえみんな。今日このポスターをつけてから、誰に会った?」
オリバー「僕はロージーに会ったよ。でも彼女は僕の車体にポスターが貼られていることには気が付いたけど、それが何のポスターなのかは分からなかったみたいだ。」
ニア「私はヘンリーに会ったわ。でもオリバーに会った時のロージーみたいに、ヘンリーも私の車体に貼られているポスターの内容が分からなかった。」
トーマス「速く走る機関車の車体に何かがあっても、気付きにくいのかもしれないね。ヒロは?」
ヒロ「私はゴードンに会った。だが、あまり恐竜パークのイベントには関心を示していなかった。」
トーマス「ゴードンは元々そういう性格だから仕方ないよ。ベストドレッサーを決めるイベントにも乗り気じゃなかったからね。トビーは?」
トビー「僕はスペンサーに会ったよ。でも速すぎて、僕を追い越したことにすら気がついていないみたいだった。」
トーマス「そっかあ………。もっと多くの人に、一瞬で恐竜パークのライトアップのことを知ってもらう方法ってないかなあ………。」
トーマス(ナレーション)「その時、恐竜パークへのお客さんを連れてダンカンがやってきた。」
ダンカンの汽笛 > PEEP!PEEP!
ダンカン「おい、あんたらそこで何やってんだ? この辺じゃ見かけねえ顔ぶれじゃねえか。」
ニア「あらダンカン。今ね、恐竜パークのライトアップイベントのことを多くの人に知ってもらう方法を考えてたの。」
ダンカン「そうかい。オレもちょうどその恐竜パークに行くお客を運ぶ仕事を任されてたとこだぜ。だけど客車の名はすっからかんだ! 宣伝役に選ばれたはずのお前らがちゃんとしてないおかげでな!」
トーマス、ニア、オリバー、ヒロ、トビー「………。」
ダンカン「恐竜パークを盛り上げたいらしいが、お前らじゃどうせ無理だぜ! 今与えられてる仕事すら、まともにできてねえんだからな!」
- 6二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 18:28:18
トーマス(ナレーション)「ダンカンは僕達のしていることをバカにしてきた。ニアは我慢できなくなってしまって、思わず言い返してしまった。」
ニア「ちょっと、そんな言い方ないじゃない! 私達は私達に頑張ってやってるんだから……。」
オリバー「ニア、張り合っちゃダメだ。知り合いのラスティーから聞いたけど、ダンカンはああいう性格なんだ。普段働いてるスカーロイ鉄道でも、仲間に対してあんな態度らしい。」
ヒロ「オリバーの言う通りだ。あのダンカンという機関車の言うことは気にしてはいけない。私達は私達で、できることをやろう。」
ニア「そうね、ごめんなさい………。」
トーマス「ねえ、みんな。これは多分なんだけど、ポスターだけじゃダメなんじゃないかな?」
ニア、オリバー、トビー「えっ?」
ヒロ「それはどういうことかい、トーマス。」
トーマス「僕達蒸気機関車は、とても速いスピードで走るよね。そんな蒸気機関車の車体に何かが貼ってあっても、気付きにくいんじゃないかな?」
オリバー「確かに。ロージーも僕の車体に貼ってあるポスターに気付いても、それが何のポスターかは分からなかった。」
ニア「私も今朝ヘンリーと会った時に、ちょうど似たような状況になったわ。」
トビー「でも、ポスターだけじゃダメなら、一体何をすればいいの?」
トーマス「いっそのこと、僕達自身が恐竜になるんだよ!」 - 7二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 18:40:34
〜空想シークエンスに入る〜
ツアーガイダー「ご覧ください! あちらに見えますのは、ニアサウルスにオリバーサウルスです! 一緒に走り回っていて、とっても仲が良さそうですねぇ〜。ああっ、あそこにはトビーサウルスもいますよ!」
ツアーガイダー「おおっと、あちらにはなんとヒロサウルスが! とっても大きくて力強そうですねぇ〜。」
ヒロサウルス「やあ。」
ツアーガイダー「………!! 皆さん、ご覧ください………あちらにいるのは何と、世にも珍しい希少な恐竜、トーマスゴンです!!!」
〜空想シークエンスにが終わる〜
オリバー「それはちょっと………」
ヒロ「実現が難しいな。」
ニア「ええ。そもそも恐竜になるってどういうことかしら?」
トビー「僕達が恐竜の鳴き真似をするの?」
トーマス「違うよみんな! 恐竜の格好をするんだよ! ソドー整備工場で塗り替えてもらってさ!」
ニア、オリバー、トビー「ああ、なるほど!」
ヒロ「それは名案だな、トーマス。」
トーマス「えへへ………。」
トーマス(ナレーション)「経験豊かやトビーやヒロ、賢いオリバーやニアですら僕の案がいいと言ってくれて僕は嬉しかった。
その後、僕達は早速ソドー整備工場で恐竜のようなペイントを塗ってもらった。」 - 8二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 18:54:14
トップハム・ハット卿「さて、そろそろまたトーマス達が来る時間だが……。」
トーマス、ニア、オリバー、トビー、ヒロの汽笛 > PEEP!! PEEP!!
トーマス「おはようございます!!」
トップハム・ハット卿「おお、よく来たな………ってわあっ!? 何だその格好は!?」
ニア「トーマスのアイデアで、恐竜さんのペイントをしてるんです! 私はスピノサウルスさんの格好を……」
オリバー「僕はプテラノドンの格好を……」
ヒロ「私は、トリケラトプスの格好を……」
トビー「僕はブラキオサウルスの格好を……」
トーマス「そして僕は、ティラノサウルスの格好をしてるんです!! ポスターなら速く走っていると他の人や機関車からは見えづらいけど、これなら絶対に目立つでしょう?」
トップハム・ハット卿「ふむ、確かにユニークなアイデアだ。では今日一日その格好のまま、仕事に取り掛かりなさい。」
トーマス、ニア、オリバー、トビー、ヒロ「分かりました!!!」
トーマス、ニア、オリバー、トビー、ヒロの汽笛 > PEEP!! PEEP!!
- 9二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 19:13:11
トーマス(ナレーション)「こうして僕達は恐竜の格好をしたまま、それぞれの仕事に取り掛かった。」
トーマス(ナレーション)「それはすごく効果があって、その日の夜はたくさんの人が恐竜パークに来てくれた。」
ノランビー伯爵「素晴らしい! これほどの人に恐竜パークに来てもらえたのは初めてだ!」
ボックスフォード侯爵夫妻を連れてきたスペンサー「ほう、中々やるじゃないか。」
トップハム・ハット卿「トーマス、ニア、オリバー、ヒロ、そしてトビー。本当によくやった。君達のおかげで、このイベントは大成功だ!!」
トーマス、ニア、オリバー、トビー、ヒロ「ありがとうございます!!!」
トーマス「やった、トップハム・ハット卿に褒めてもらえたぞ!」
ダンカン「………。」
オリバー「あっ、ダンカン!」
ダンカン「なあ、昨日はお前らのことを馬鹿にして悪かったよ。だから………その、俺も一緒にイベントを楽しんでもいいか?」
ニア「もちろんよ!」
ヒロ「ああ。こちらへおいで、一緒に楽しみなさい。」
トビー「いいよ、もう怒ってないから。」
ダンカン「えっ、あんなこと言ったのに怒ってないのか?」
トーマス「うん! だって僕達って、一緒に恐竜パークを盛り上げるために頑張った仲間でしょ?」
トーマス、ニア、オリバー、トビー、ダンカン、ヒロの汽笛 > PEEP!! PEEP!!
- 10二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 19:22:17
トーマス「自分が目指していることを、他の誰かにどうせ無理だって言われたこと、みんなはあるかな?」
トーマス「僕は前に世界を旅してみたいと言った時、ゴードンにどうせ無理だと笑われてしまった。だけど実際に船に乗って世界を旅して、地球を一周することができたんだ。
(Go!Go!地球まるごとアドベンチャー より)
僕達が恐竜パークをどうやって盛り上げるか考えていると、ダンカンはそれをバカにしてきた。
だけど最終的に僕のアイデアで恐竜パークを盛り上げ、ダンカンもバカにしたことを謝ってくれて一緒にイベントを楽しんだんだ。
自分が本当にやりたいことや、誰かの役に立つと思うことはどうせ無理だと誰かに言われても、諦める必要はないいんだよ。」
クララベル「行きましょトーマス!」
アニー「出発の時間よ!!」
トーマス「それじゃあまたね!!」
トーマスの汽笛 > PEEP!PEEP!
- 11二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 19:42:22
※オリバーがニアと普通に会話しているのは、ニアが初登場した映画Go!Go!地球まるごとアドベンチャーの終盤にてソドー島に帰ってきたトーマスと新しくやって来たニアを歓迎する機関車達の中にオリバーがいて、本編では会話するシーンこそなけれどオリバーはニアのことを知っているはずだと思ったからです。
※オリバーがダンカンについて知っているのは画像の海外で発売された木製トーマス車両5両セットで一緒に入っている縁なのと、ラスティーがオリバーについて知っていた為逆にオリバーもラスティー(と鉱山鉄道の面々)について知っていてもおかしくないと思った為です
それにしても謎メンツだなこれ……強いて言えばオリバー以外は問題を起こしてハット卿に叱られることが多い機関車って共通点があるけど - 12二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 20:36:10
- 13二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 20:37:02
- 14二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 20:38:26
歌詞にトーマスが出てこないのはトーマスが歌っているという設定で、歌詞の「僕」がトーマスにあたるからです
- 15二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 20:56:51
- 16二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 21:03:51
- 17二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 21:09:00
- 18二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 21:15:52
- 19二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 21:16:40
おまけ多いなww
- 20二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 21:16:56
- 21二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 21:17:14
いや、全然ダメじゃない
- 22二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 21:18:39
CG以降のキャラも出てくるのは好感が持てる
- 23二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 21:19:36
外人がYouTubeに投稿するトーマスの二次創作は全体になんか怖いからな
それもそれで悪くはないけどたまにはこういう本家に近いほのぼのしたのが見たくなる
(じゃあ本家見ろって話にはなるが) - 24二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 21:24:43
大人のトーマスファンはダック、ドナルド、ダグラス、オリバー、メイビス、ビル、ベン、ボコ、デイジー、ステップニー、スカーロイ、レニアスなど原作からいるキャラを好みがちですからね
僕はそれらも好きですけど、CG期以降のキャラにも魅力的なのはいると思ってます
冗談を言うのが好きなチャーリーや忘れっぽい性格のパクストンなど個性的で愉快で可愛くて好きです
鉱山で作業員のせいで生き埋めになった機関車の霊とか、製造中の不具合で顔が半分しかなく不気味がられた機関車とか怖いのばっかですよね
後はハット卿に永遠にトンネルに閉じ込められてしまったヘンリーが放置され続けながて「トンネルのなかのかいぶつ」と化すやつとか見たことあります
- 25二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 21:27:57
>オリバーがニアと普通に会話しているのは(以下略)
別に公式で絡みシーンなくても会話させてもいいよ
むしろ原作にしか出ないキャラ、HIT期にしか出ないキャラ、CG期にしか出ないキャラ、AEGにしか出ないキャラが共存し得るのが二次創作マスの醍醐味だし
- 26二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 21:28:46
BWBA期に抵抗ないトマクラの民初めて見たかも
- 27二次元好きの匿名さん25/05/25(日) 21:32:22
- 28二次元好きの匿名さん25/05/26(月) 02:28:59
オリバーがすぐ僕のせいですって言ったのは、ちょっとちがうよオリバー準拠かな? あの時も事故を起こした時に僕は鉄屑ですよねとか言ってたし
落ち込みやすい性格なのか自虐すれば許されると思っているのかは不明だが